JP3950282B2 - 可変入賞装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パチンコ遊技機の可変入賞装置に関し、球受入口の上方で上限位置の第1状態と下限位置の第2状態に変位しうる球誘導可動体を備えた可変入賞装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の入賞装置として、翼片を起立して打球を入りにくくしたり、翼片を倒して開き打球を入りやすくする開閉翼片を球受入口に開閉自由に軸支し、ソレノイドでこの開閉翼片を開閉自由に備えたものがあり(特許2779920号公報参照)、CR機などの遊技機の始動口などに使用され、始動口に入ることにより図柄表示装置の図柄が変動を開始するようにされている。また、基体の上部に球受けを設け、その直下に開閉羽根を備えた下部球受けを備えた入賞装置がある(実用新案登録3047558号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記した入賞装置で前者のものは、球受入口の開閉翼片が同じ位置で開閉するだけで、変化に乏しく、始動口として使用する場合には、その開閉翼片の開放時の時間を図柄表示装置の特定図柄に応じて変化させるようにしているだけで興趣に乏しく、また、後者のものは上部の球受けには打球が入り、またソレノイドの作動で下部の球受けの開閉羽根が開放されて横方向から打球が入りうるようにするもので、上部球受けと下部球受けは別個に球が排出されるので構成が複雑で、羽根が同じ位置で開閉するだけであるから変化に乏しく課題となっている。
【0004】
この発明は従来のこのような問題点を解消するもので、球受入口(例えばCR機の始動口)の上部に上下に動作して変位しうる球誘導可動体を備え、かつその上部の位置で打球が当って上下動するのを防ぐためにロック手段を関連させることで、従来の入賞装置との区別化を図り、球受入口の上部で球の誘導に変化を持たせ、商品価値を向上させた可変入賞装置を提供することを目的とする。
【0005】
すなわち、CR機の遊技盤の始動口等に使用される球受入口の上方で球誘導可動体を上限位置の第1状態と下限位置の第2状態に変位させて球受入口の上部における打球の入り方に変化に富ませ、上限位置で球誘導可動体を球が当って上下動しないようにロックし、かつ駆動時にロックを解除しうるように球誘導可動体の駆動手段にロック手段を関連させ、上部位置に球誘導可動体があるとき無闇に動くのを防止でき、駆動時のみ球誘導可動体を昇降動作できるようにして、遊技者の興趣を向上させた可変入賞装置を提供することを目的とする。
【0006】
また、球誘導可動体に開閉する開閉翼片を備え、ソレノイド等駆動手段で球誘導可動体を基体のガイド部に沿って開閉翼片とともに上限位置の第1状態と下限位置の第2状態に昇降するとともに開閉翼片を昇降しながら所定範囲で開閉可能として変化に富ませ、常時は上限位置で球誘導可動体を球が当って上下動しないようにロックし、かつ駆動時にロックを解除しうるように球誘導可動体を昇降する駆動手段にロック手段を関連させ、遊技者の興趣を向上させた可変入賞装置を提供することを目的とする。
【0007】
基体に上部の球通過ゲートと下部の球受入口を離隔して設け、その球通過ゲートと球受入口との間に球誘導可動体を昇降可能に備え、球誘導可動体のガイド手段として、球誘導可動体を基体のガイド部に所定ストローク昇降可能に備え、開閉翼片の回動手段として、翼片とガイド孔をラックアンドピニオン構造で係合して開閉翼片を昇降に伴い開閉できるようにし、少なくともガイド手段の上限位置にガイド手段を受止めるストッパー手段を設け、前記球誘導可動体を昇降させる駆動手段として、球誘導可動体のガイド枠体に進退運動を昇降運動に変換する伝達手段を介してソレノイドを関連させ、かつ球誘導可動体のガイド手段を昇降する伝達手段をロックし、駆動手段による駆動時にロックを解除しうるロック手段を関連させ、常時は球誘導可動体を上限のストッパー手段で受止めるとともに伝達手段をロックし、駆動手段の駆動時ロックを外して球誘導可動体を昇降するとともに開閉翼片を開閉しうるようにした可変入賞装置を提供することを目的とする。
【0008】
その伝達手段として、基体の上限と下限のストッパー間で昇降可能とした球誘導可動体のガイド枠体を回転体とラックアンドピニオンの構造で伝達するとともに回転体をソレノイドの作動アームで作用してソレノイドの進退運動をガイド枠体の昇降運動に変換できるようにし、回転体の作動ピンに対し作動アームの連結部を所定ストローク単独で進退させて阻止又は離脱し、ロック解除により連結部の進退で回転体の回転運動によりガイド枠体を昇降運動に変換しうるようにした可変入賞装置を提供することを目的とする。また、回転体には復帰用の重りを備えて球誘導可動体が確実に第1状態に復帰しうるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決する手段】
この発明の請求項1の可変入賞装置は、球受入口と、該球受入口の上方に所定の間隔をおいて設けられる球通過ゲートと、前記球通過ゲートと球受入口の間に設けられるラック付きガイド孔と、前記球誘導可動体の昇降を規制する上限及び下限ストッパーと、前記上限及び下限ストッパー間に設けられるガイド部とを備えた基体と、前記基体の前面に球誘導口を介して設けられる前面板と、前記球誘導口の両側に前記ガイド孔のラックに噛合する歯車部を備えた開閉翼片と、前記ガイド部に沿って昇降するガイド枠体とを備え、前記前面板と開閉翼片とガイド枠体とが開閉翼片の支軸により共動可能に結合された球誘導可動体と、前記球誘導可動体を昇降させるソレノイドと、前記ソレノイドの進退運動を昇降運動に変換する伝達手段とを備え、前記伝達手段に球誘導可動体の上限位置においてその動作をロックし、ソレノイドの駆動時にロックを解除しうるロック手段を関連して設け、前記伝達手段とロック手段として、前記球誘導可動体のガイド枠体の背面にラックを設け、該ラックに噛合させる歯車部と、側周面にソレノイドの作動アームに関連させる作動ピンと、前記作動アームに当接してロックしうるロックピンとを備えた回転体を前記ラックに噛合させて所定範囲で正逆回転自由に軸支し、前記作動アームの先端部に前記回転体の作動ピンに対して所定ストローク単独で進退しうる間隙を存して遊挿しうる連結部と、該連結部の下部に前記ロックピンの回動を阻止しうる阻止面とを設け、前記作動アーム先端の連結部を前記回転体に連繋させ、かつその後端をソレノイドに関連させて設け、ソレノイドの非励磁時ガイド枠体を上限のストッパーで受止め、かつ作動アームの阻止面で回転体のロックピンの回動を阻止させ、ソレノイドの励磁時に作動アームの進出運動で作動アームの阻止面を回転体のロックピンから離脱させるとともに作動アームの進退で作動ピンを作用して回転体の回動運動により歯車部とラックを介してガイド枠体の昇降運動に変換して、前記球誘導可動体を球通過ゲートと球受入口間で昇降させるとともに開閉翼片を開閉可能としたことを特徴とするものである。
【0013】
請求項の発明は、請求項の可変入賞装置の前記歯車部付き回転体35に自重で元の位置に復帰させる復帰用重り39を付けたものである。
【0016】
前記した第の発明の構成によれば、基体1の上部の球通過ゲート4と下部の球受入口2との間で、球誘導可動体10を構成する前面板12と開閉翼片13をガイド部に沿って昇降可能としたガイド枠体14と支軸15で前記ガイド孔5aを通じて共動可能に設けて所定ストローク昇降可能に備え、開閉翼片13の歯車部13aをガイド孔のラック6に沿って開閉翼片を開閉しながら昇降させ、基体1にガイド枠体14を上限位置で受止めるストッパー手段8を設け、該球誘導可動体のガイド枠体に進退運動を昇降運動に変換する伝達手段31を介して駆動手段30を関連させて設け、前記伝達手段にロック手段を関連して設けたので、球誘導可動体の上限位置でストッパー手段で受止めるとともにロック手段で伝達手段の動作をロックして球誘導可動体の降下を阻止でき、また図柄表示装置の一般図柄が特定の数字、図柄に当選したとき等に制御装置から発する信号により駆動手段を駆動させたとき、ロック手段によるロックを外して球誘導可動体の動作を可能とし、駆動手段の進退運動で伝達手段を介してガイド枠体を昇降運動させて球誘導可動体を球通過ゲートと球受入口間で昇降させるとともに開閉翼片を開閉することにより打ち球が球受入口に入る機会に変化を持たせて遊技者の興趣を増大する。
【0017】
また、前記伝達手段とロック手段として、球誘導可動体10のガイド枠体14を上限と下限のストッパー手段8、9間で昇降可能とするとともに歯車部付き回転体35とラックアンドピニオンの構造で噛み合わせ、回転体35の作動ピン37とロックピン38とにソレノイド30の作動アーム40の連結部41を関連させ、常時はガイド枠体14が上限ストッパー手段8で受止められて開閉翼片13が上限位置にあり、ロック手段の作動アーム40の阻止面44でロックピン38の回動を阻止してガイド枠体14の降下を止めた状態にあり、その位置で図柄表示装置の一般図柄が特定の数字、図柄に当選したとき等に制御装置から発する信号によりソレノイド30が励磁されて作動アーム40が連結部41の間隙だけ単独で所定ストローク進出されることによりその阻止面44がロックピン38から外されて回転体35が回動自由となり、作動アーム40が進出されて作動ピン37に当接後さらに進出させて回転体35が所定範囲で回動されることにより歯車部36を介してガイド枠体14のラック18が下方に降下されるとともに開閉翼片13が漸次開かれ、下限位置で開閉翼片が、例えば、予め決められた所定時間、或いは所定時間以内でも所定個数の球が入るまで開放されて打ち球を直上のほか横方向から転入させる。所定時間経過後、或いは所定時間以内でも所定個数の球が入るとソレノイドが消磁され、ソレノイド30が元に復帰することにより作動アーム40が後退されて作動ピン37を引張り回転体35が逆回転され、前記ガイド枠体14のラック18が上昇されて球誘導可動体のガイド枠体14が上限ストッパー8に当たって受止められ、かつ作動アームの阻止面44がロックピンに当接され、開閉翼片が起立した状態とされ、打ち球は直上のみから転入できる。この上限位置にあるとき開閉翼片に打ち球が当るも上限ストッパー8で受止められ、かつ回転体35がロック手段でロックされているので、球誘導可動体が動作することなく、安定して保持でき、又不正行為者が針金等で開閉翼片を押し下げようとしても下げることはできず、不正を阻止できる。
【0018】
前記した第の発明の構成によれば、可変入賞装置の前記歯車部付き回転体35に復帰用の重り39を付けたので、ソレノイド30のバネ33による復帰時に回転体35がバネで引っ張られるとともに重り39の自重の作用で復帰されるので、球誘導可動体が上方位置に確実に戻される。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1はこの発明の可変入賞装置の一部破断正面図、図2は同中央縦断面図、図3は同一部破断平面図、図4は同一部破断背面図、図5は可変入賞装置の別の実施形態で、翼片を閉じた状態の正面図、図6は同側面図、図7は開閉翼片を開放した状態の正面図、図8は同側面図、図9は同平面図、図10はガイド枠体と回転体と作動アームの後退位置における側面図、図11はガイド枠体と回転体と作動アームの前進位置における側面図、、図12はこの発明の可変入賞装置を備えた遊技盤の正面図である。
【0020】
図1乃至図4に示すこの発明の可変入賞装置の実施形態では、1はパチンコ遊技盤50に取付ける基体で、該基体1の下部に球受入口2が備えられる。該球受入口2はポケット状で基体1に設けた開口3の前面に取付けられる。球受入口2の底部は後方へ球を排出するために傾斜状の誘導面2bが設けられ、開口3、排出樋等を通じ、遊技盤50の開口に取付けられ遊技盤50の背面側の入賞球排出通路(図示せず)に流下するように設けられる。この球受入口2は、例えば、CR機の特別図柄表示装置の図柄を変動する始動口として、始動口に打ち球が入ることにより図柄の変動を開始させ、而してこの始動口に打ち球が入る個数が多いと図柄の変動回数も連続的となり大当たりの確率を増大できる。図5乃至図11に示す可変入賞装置は基体1、開閉翼片の形状が前記実施形態と異なるだけで、その他の構成は同じである。
【0021】
図1乃至図11において、基体1には球受入口2の上方にパチンコ球が通過しうる所定の間隙をおいて球通過ゲート4が設けられ、その球通過ゲートと球受入口との間で球誘導可動体10が第1状態と第2状態に変位可能に設けられている。実施形態ではその球通過ゲート4と下部の球受入口2との間の両側に所定の間隔Bを存してガイド部5として、基体1の両側に縦方向にガイド孔5aが設けられ、かつ基体1の背面の中央にガイド突起7が形成されている。そして、該ガイド孔5aは開閉翼片13の回動手段が回動しながら昇降しうる広さが必要である。回動手段として、両側のガイド孔5aは開閉翼片13の支軸部13bが昇降しうる縦孔とその縦孔の内面に開閉翼片13の歯車部13aが噛合されるラック6とからなり、かつ開閉翼片13の基部の支軸部13bの歯車部13aがガイド孔のラックに噛合される。縦孔の幅は歯車部が外れない幅とする。このガイド孔のストロークは少なくとも上端で翼片を閉じ、下端で翼片を倒して開放できるように翼片の支軸部(歯車部)を上下しうるストロークとする。また、両側のガイド孔5aの間隔は少なくとも開閉翼片13間を球が通過しうる間隔Bとする。実施形態では基体1の両側のガイド孔間の中央部を背面側に若干突出して厚みを厚くしてガイド孔5aの中央部の両面にラック6が形成され、かつ背面の中央にガイド突起7が形成されている。なお、球通過ゲート4の代わりに遊技盤或いは基体の上端部に釘を打ち付けて開閉翼片13の上部に打球が直接当たらないようにすることも自由にできる。なお、基体1には両端に取付け孔24が設けられ、遊技盤にビス止めされる。遊技盤にこの発明の可変入賞装置を取付けるときは、開閉翼片の下方位置で開放するとき、球が入りやすいように開閉翼片の側方には釘を打たないか、釘の間隔をあけ、球を誘導できるように打つ。また、20は後述のソレノイド収容筺21の取付けボス部である。前記した基体、球受入口、前面板、開閉翼片、ガイド枠体、後述の回転体、作動アーム等の材質は合成樹脂製等である。
【0022】
また、基体1の背面には上部の両側に球誘導可動体の昇降ストローク、すなわち、ガイド枠体14の所定ストロークLを規制するストッパー手段として、少なくとも上限位置で受止める上限ストッパー8が設けられる。実施形態では、ストッパー手段として、上限と下限を規制する上限ストッパー8と下限ストッパー9が突出して形成され、中央にガイド枠体を案内するガイド突起7が形成されている。上限ストッパー8はガイド枠体14が上昇して受止められると開閉翼片13が上方位置の第1状態の閉じた状態となり、下限ストッパー9はガイド枠体14が降下して当たると開閉翼片13が下方位置の第2状態の開放状態となるようにする。実施形態で、上限ストッパー8は基体1の背面の上部両側に突設され、ガイド枠体14の両側の上面が当接しうるように設けられ、かつ下限ストッパー9はガイド枠体14の中央のガイドレール16の下端に基体1より突出して形成され、ガイド枠体14の下面中央が当接しうるように設けられている。なお、球誘導可動体の昇降ストロークは、実施形態ではガイド孔の長さに余裕を持たせ、上限と下限ストッパーで規制したが、ストッパーの代わりにガイド孔の長さで上限と下限を規制することもできる。
【0023】
10は球誘導可動体で、前面板12と開閉翼片13と背面のガイド枠体14とから構成されている。前面板12と基体1との間に球誘導口11が構成され、該前面板12と基体1との間の球誘導口11の両側に少なくとも翼片間に打球が通過する間隔Bを存して開閉翼片13が配置され、前面板12側から翼片の基部、背面側の支軸部13b、基体1のガイド孔5aを通じて裏面のガイド枠体14の支軸部14aの支持孔に支軸15が挿通されて止め金19で止められて共動可能に結合され、前面板12と開閉翼片13とガイド枠体14が共動して昇降可能とされている。開閉翼片13の形状は扇型としてその基部に挿通孔を設け、支軸15が挿入され、回動自由に支持されている。この実施形態では両側の翼片間に球が通過しうる間隙を存したが、これに限られるものではなく、翼片間を狭めてもよい。また、開閉翼片の形状は前記形状に限定されるものではなく、従来のチューリップ型の開閉翼片のような形状でもよい。
【0024】
球誘導可動体10のガイド手段として、前面板12と開閉翼片13とガイド枠体14が基体1の背面に設けた前記上限と下限のストッパー8、9間でガイド部5のガイド突起7に沿って所定ストローク昇降可能に備えられるとともに開閉翼片13の回動手段が基体1に設けたガイド孔5aに昇降可能に備えられる。ガイド孔5aを設ける個所は厚肉として、ラック6が形成されている。前面板12の背面の支軸部12aに開閉翼片13の基部が支持され、かつ該開閉翼片13の背面側の支軸部13bに設けた歯車部13aが前記基体1のガイド孔5aのラック6に噛合され、支軸15が前面板12の両側の支軸部12aの挿通孔より開閉翼片13の基部、その背面側の筒状支軸部13bを通じて背面のガイド枠体14の支軸部14aの支持孔を通じて挿通されて止め金(Eリング)19で止められ、前面板12と開閉翼片13とガイド枠体14とが共動可能に結合されて球誘導可動体10が構成されている。該球誘導可動体のガイド枠体14は上限と下限ストッパー8、9間でガイド突起7に沿ってガイドレール16によりガイドされて所定ストローク昇降される。
【0025】
また、開閉翼片13の回動手段として、開閉翼片13の基部の背面側に突出させた筒状支軸部13bの周面に歯車手段の扇状歯車部13aが形成され、該歯車部13aが前記基体1のガイド孔5aに設けたラック6の歯に噛合されて、開閉翼片13の昇降に伴い開閉しうるように設けられている。すなわち、歯車部13aの上昇で翼片を基部を支軸15を支点として起立させ、またその降下で翼片を支軸を支点として傾倒させる。該歯車部13aの厚みは前記ラック6とほぼ同じとするのが好ましい。なお、回動手段として、翼片の基部とガイド孔と間にラックアンドピニオン構造を設けた場合を示したが、これに限られるものではない。
【0026】
ガイド枠体14は前面板12とほぼ同じ幅とした断面コ字型で、両側に前記支軸15が挿通され、その中央部に基体1の背面に形成されたガイド突起7に嵌合しうる所定間隙のガイドレール16が形成され、ガイドレール16の上端にはレール内に基体1に背面を転動する回転ローラー17が回転自由に軸支され、かつその背面中央にはラック18が形成されている。ガイド枠体14はガイドレール16がガイド突起7に嵌合されて、ガイドローラー17が基体1の背面に接して転動するようにしてガイド突起7に沿って円滑に昇降しうるようにしてある。このガイド枠体14には前記のように前面板12側の支軸部12aより支軸15を挿入し、開閉翼片13の基部、前記ガイド孔5aを通じてガイド枠体14の支軸部14aに挿通して止め金19で止めて、前面板12と開閉翼片13、背面のガイド枠体14が共動して昇降し、かつ開閉翼片13が開閉しうるように設けられている。而して、球誘導可動体10は背面のガイド枠体14が基体1のガイド突起7に沿って昇降されるとともに開閉翼片13の基部と前記ガイド孔5aとが開閉翼片13の基部の支軸部13bの歯車手段の扇状歯車部13aとガイド孔5aのラック6とのラックアンドピニオンの構成で噛合され、ガイド孔5aの直線のラック6に沿って回動しながら昇降可能に備えられる。而して、ガイド枠体14の昇降ストロークは前記基体1の背面に設けた上限ストッパー8と下限ストッパー9とで規制されて、開閉翼片が上限で閉となり、下限で翼片が開となるように設定されている。
【0027】
また、前記球誘導可動体10の前面板12の下面の形状は下部の球受入口2の前面板2aの上面の形状と相互に嵌合しうる形状とする。例えば、球誘導可動体の前面板の下面形状を山形とし、対向する球受入口の前面板上面をその山形が嵌合しうるV字型とする。このようにすることにより球誘導可動体10が降下して球受入口2にほぼ嵌合状とでき、前面板の図柄、模様が合体して合わせるようにすれば、一層興趣を向上できる。また、球誘導可動体10が上限位置の第1状態では球通過ゲートの直下に近接させるので、開閉翼片の上部に直接打球が当たるのを防止できる。
【0028】
球誘導可動体10のガイド枠体14を昇降する手段として、該ガイド枠体14を昇降するソレノイド、モータ、伝達手段等適宜駆動手段(駆動伝達手段)が設けられ、ガイド枠体14が適宜駆動手段等により昇降運動されると、ガイド枠体14がガイド突起7に沿って所定ストローク昇降されるとともに開閉翼片13の基部の歯車部13aがラック6に沿って回動されながら昇降され開閉翼片13が開閉される。実施形態では、駆動手段として、球誘導可動体のガイド手段であるガイド枠体14の背面側にソレノイド30を位置させ、該ソレノイド30の進退運動を昇降運動に変換しうる伝達手段31を介してガイド枠体14に関連させ、ソレノイド30の進退運動でガイド枠体14の昇降運動に変換しうるようにする。
【0029】
前記球誘導可動体10のガイド枠体14をソレノイド30の進退運動で昇降運動させるための伝達手段31は、前記ガイド枠体14の背面のラック18と、歯車部付き回転体35と、ソレノイド30に関連して設ける作動アーム40とで構成されている。ソレノイド30を収容する金属製等の収容筺21の前端の取付け板21aが基体1の背面に所定の間隙をおいて取付けボス部20にビス止めされ、該収容筺21の後部にソレノイド30が収容され、その前部においてガイド枠体14のラック18に噛合させる扇状の歯車部36と、周面にソレノイドの作動アームに関連させる作動ピン37と、作動アームを当接しうるロックピン38と、重り39を有する歯車付き回転体35が支軸23に回転自由に軸支され、その歯車部36が前記ガイド枠体14の中央のラック18に噛合され、先端部に前記回転体35の作動ピン37に対して所定ストローク単独で進退しうる間隙を存して遊挿しうる連結部41と、該連結部41の下部に前記ロックピン38を阻止しうる阻止面44とを設けた作動アーム40を先端の連結部を前記回転体35に連繋させ、かつその後端をソレノイドに関連させて設け、ソレノイド30のアクチュエーター32による作動アーム40の進退運動で回転体35が正逆回転され、その回転運動によりラック付きガイド枠体14が基体1のガイド突起7に沿って昇降運動される。33は復帰用バネである。回転体の回転運動をガイド枠体の昇降運動に変える手段として、実施形態ではラックアンドピニオンの構成としたが、これに限られるものではない。
【0030】
前記歯車部付き回転体35は軸23を中心とする円形35aとして、その円形の作動アーム側の径を若干大きくした円弧部35bが形成されるとともに下部に重り取付け用の円弧状膨出部35cが形成され、その円形35aの外周に歯車部36が形成され、かつ両側周面の偏心位置、すなわち、径の大きい円弧部35bの上部に作動ピン37と、側方にロックピン38が間隔をあけて設けられ、かつ又下部の膨出部35cに復帰用重り39が設けられ、この回転体35が収容筺21の前部に支軸23で回転自由に支持されている。そしてこの回転体35の作動ピン37には作動アーム40の先端の連結部41が連接され、ロックピン38には作動アーム40の阻止面44がスライドして阻止又は離脱しうるようにされる。また、回転体35に復帰用重り39を付けることにより、ソレノイドの消磁のとき、ソレノイドのアクチュエーターはバネ33の付勢力で戻されるとともに回転体も作動アームで引っ張られる力と重りの自重作用による助力で元の位置に確実に戻される。支軸23の端にはEリングが止められている。なお、回転体の形状は前記のものに限定されるものではなく、例えば円形等にできる。
【0031】
また、球誘導可動体の上限位置で動作をロックし、駆動手段の駆動時にロックを解除しうるロック手段として、回転体35と作動アーム40とにロック手段が設けられている。すなわち、回転体35にロックピン38、作動アーム40の連結部41の下面に阻止面44が形成され、前記球誘導可動体10が上限ストッパー8で受止めた上限位置にあるとき、作動アーム40の阻止面44で回転体のロックピン38の回転が阻止され、駆動手段の駆動時には作動アームを進出することにより阻止面44がロックピン38から離脱されて回転体35の回転が自由とされる。従って、球誘導可動体は上限位置でストッパー8で受止められ、かつ阻止面44で回転体35のロックピン38が受止められるので、回転体の回転が阻止され、ガイド枠体14は上限ストッパー8で上昇が止められ、かつ阻止面で降下が止められ、開閉翼片もロックでき、打球が開閉翼片等に当るも動作(降下動作)するのを阻止して安定保持でき、又、遊技者等が不正に球誘導可動体を降下させる行為も阻止できる。ロック手段のロック解除は、CR機では図柄表示装置の一般図柄が特定の数字、図柄に当選したとき等に制御装置から発する信号によりソレノイドが駆動され、その阻止面がロックピンより外されて回転体の回転自由として球誘導可動体の降下が可能とされる。
【0032】
作動アーム40は先端部に少なくとも前記回転体の作動ピンに対して所定ストローク単独で進退しうる間隙(クリアランス)Cを存して遊挿しうる連結部41と、該連結部の下部に前記ロックピンを阻止する阻止面44とが設けられている。実施形態では、作動アーム40は先端に中央の回転体35を挟んで被せるようにクランク状で二股状とし、かつ前記回転体35の作動ピン37を内面のいずれか(引く面41a、又は押す面41b)との間に間隙Cをとるように逆U字状連結部41が形成され、かつ他端にはソレノイド30のアクチュエーター32の先端部32aを嵌合する嵌合溝42が形成され、逆U字状連結部41の後部下端にはロックピン38を阻止しうる幅の阻止面44が形成され、かつ作動アームの根本下部(連結部の阻止面より右側でロックピンの回動軌跡上)にはロックピン38が阻止面から外されて回転体の回転時に入りうる凹部45が形成されている。作動アーム40の阻止面44のロックピンが逃れる連結部41の右側は傾斜面としてロックピンが逃れ易くするのが好ましい。前記逆U字型連結部41は内部のU字型空間の巾を作動ピン37を引く面41a又は押す面41bに接して挿入した時にそのピン37と他側の内面との間に所定間隙Cをとり、連結部がその間隙のストロークだけ単独で進退しうるようにする。
【0033】
而して、この作動アーム40の連結部41は単独でその間隙だけのストローク進出することにより阻止面44がロックピン38より外され、以後回転体35は反時計方向に回転自由となり作動アームの進出で連結部41の押す面41bが作動ピン37に当接後、さらに進出させ作動ピンを押すことにより作動ピンが押す面に沿って移動されて回転体を反時計方向へ回動させ、この時ロックピン38は阻止面44から右側の傾斜面に沿って作動アームの根本の凹部45に入らせる。また、作動アーム40を後退させるとき、作動アーム40の連結部41は単独でその間隙だけ後退して引く面41aが回転体の作動ピン37に当接して引っ張ることにより回転体が時計方向に回転され、ロックピン38が下方に回動され、そのロックピンの上に作動アーム40の阻止面44がスライドして受止められて回転体の回転が阻止される。なお、実施形態では、アームの根本の後部の縦巾が広いのでロックピンが逃げうるように凹部45を形成したが、アームの根本の縦巾が狭ければ凹部を設けなくともロックピンが逃げられる。
【0034】
また、この作動アーム40の両側にガイド突片43が設けられ、該ガイド突片43が前記収容筺21の両側に先端より設けた案内溝22に嵌合され、作動アーム40はソレノイド30の進退運動で案内溝22に沿って所定ストローク進退運動しうるように設けられる。なお、作動アームの連結部41の形状を逆U字型としたが、これに限定されるものではなく、例えば、横方向に長い長孔とし、その長孔内に作動ピンを前記と同様に遊挿することもできる。
【0035】
従って、ソレノイド30のアクチュエーター32の先端が作動アーム40の基端の嵌合溝42に嵌合されて連設され、ソレノイド30が消磁時の復帰位置にあるとき、作動アーム40の先端の逆U字型の連結部41が回転体の作動ピン37に被せられて連接される。ソレノイドの消磁時には作動アーム40が戻されて、連結部の引く面41aに回転体の作動ピン37が当接し、他側には間隙Cがあいた状態に遊挿されている。この状態で、ソレノイドが励磁されるとソレノイド30の進出運動で作動アーム40が進出される。ソレノイドの進出運動により先ず作動アームは前記間隙Cだけのストローク単独で進出し、連結部の押す面41bが回転体35の上部の作動ピン37に当たり、その作動ピンを押すことにより回転体35が支軸23を支点として所定の範囲で反時計方向に回転される。ガイド枠体14は上限ストッパー8に受止められた状態にあり、この回転体35の回転によりその歯車部36が噛み合わされたガイド枠体14のラック18がガイド突起7に沿って降下されてガイド枠体14が降下運動され、該ガイド枠体14の降下運動により開閉翼片13が下限ストッパー9まで降下しながら段々と開放され、下限位置で所定時間、或いは所定時間内で所定個数が入るまで開放状態に保たれる。所定時間の経過後、或いは所定時間内で所定個数が入ると、ソレノイドの消磁によりソレノイド30のバネによる後退運動と重りの作用とが相俟って作動アーム40が後退され、作動アーム40の引く面41aで作動ピン37が引かれ、この回転体35の時計方向への回転によりその歯車部36が噛み合わされたガイド枠体14のラック18がガイド突起7に沿って上昇されてガイド枠体14が上限ストッパー8に当たるまで上昇運動され、該ガイド枠体14の上昇運動により開閉翼片13が上昇しながら段々と起立され、かつロックピン38が下方へ回動され、作動アーム40の阻止面44がそのロックピン38上に間隙Cだけのストローク単独で後退して当接され、回転体の回転が阻止される。なお、作動アームを摺動する手段として、収容筺の案内溝に沿って作動アームのガイド突片を摺動する構成としたが、この構造に限られるものではなく収容筺内部で摺動できるようにすることもできる。
【0036】
駆動手段を駆動する手段は、遊技機、いわゆるCR機における図柄表示装置における一般図柄が予め決めた特定図柄となった場合、或いは確率変動中における特定図柄の一致した場合の制御装置から信号を送り駆動手段を任意の時間駆動できるようにする。この実施形態の場合にはソレノイド30に遊技盤に備えた普通図柄表示装置と特別図柄表示装置で図柄表示装置の一般図柄が予め決めた特定の数字、例えば、3、7、特定図柄、例えば特定のキャラクター等の表示に当たった時に制御装置を介して信号が送られ、ソレノイドが駆動されるように設けられている。而して、開閉翼片13は常時は上限位置で開閉翼片13が起立状で閉じられていて、しかも、ロック手段の阻止面がロックピンに当接して打球が当って開閉翼片が下がるのを阻止する状態にある。図柄表示装置の一般図柄が所定の数字等表示となった時に制御装置から発する信号によりソレノイド30が励磁されて作動アーム40が進出することにより阻止面がロックピンから外れると同時に回転体が反時計方向に回転されて、ロックピン38は上部の凹部45に回され、ガイド枠体14と共動する開閉翼片13を備えた球誘導可動体10が基体1のガイド突起7、ガイド孔5aに沿って降下して下限位置で開閉翼片13が倒れて開放され、横方向からも打球が転入できるようにされる。この開閉翼片13の開放時間は制御装置から発する信号によって、長短設定される。例えば、CR機では確変中はこの可変入賞装置の開閉翼片の開放時間を通常より長くするか、何度も降下させて入賞機会を増大させ、遊戯者の興趣を増大させる。
所定の時間経過後、若しくは所定時間以内に所定個数が入ると、ソレノイド30が消磁されて、ソレノイドのアクチュエーターのバネの作用で作動アーム40が後退されて、回転体の作動ピン37が引っ張られて回転体が時計方向に回転され、ガイド枠体14が上限ストッパー8に当たるまで上昇され、かつその回転に伴いロックピン38が下方位置に戻されるとともに作動アーム40がさらに間隙Cのストロークだけ単独で後退されて阻止面44がロックピン38の上にスライドされて受止められ回転体の回転がロックされる。このとき球誘導可動体10は回転体35の時計方向の回転で上昇されて、開閉翼片13は段々起立して上限位置で上限ストッパー8に当たるとともに阻止面44でロックピン38が止められて、起立状に保持され、ロックされる。従って上限位置で開閉翼片に打球が当るもロックされているので動作することなく、安定して保持される。又不正行為者が針金等で開閉翼片を無理に押し下げようとしても降下することがなく、不正を防止できる。可変入賞装置の前記ソレノイドを各種役物の制御装置の発する所定の信号に対応して任意の時間励磁して球誘導可動体のガイド枠体、開閉翼片を昇降しうるようにすれば、球誘導可動体の開閉翼片の下限位置における開放時間を変位できる。或いは、球誘導可動体の昇降を繰り返させて所定回数開閉させるようにすることもできる。従って、遊戯者にとって、開閉翼片の開放時間が確率変動時等に長くするようにすれば、興趣を増大することができる。
【0037】
図12において、この発明の可変入賞装置を備えたパチンコ機の遊技盤50を示す。51は発射レール、52は球戻り防止装置、53は風車である。54は図柄表示装置で、一般図柄表示装置55、保留ランプ56、特別図柄表示装置57、保留ランプ58が備えられている。59はスルーチャッカー、60は大入賞口、61はサイドランプである。
この遊技盤の図柄表示装置54の直下にこの発明の可変入賞装置を備え、該可変入賞装置を図柄表示装置の一般図柄の制御装置と関連させる。而して、図7、図8の開閉翼片を閉じた状態(ガイド枠体が上限ストッパーに受止められ、阻止面がロックピンを阻止した状態)で、スルーチャッカー59を打球が通過すると一般図柄55が始動を開始して予め指定された数字で止まると制御回路を介して可変入賞装置のソレノイド30に作動信号が送られ、図5、図6、図10に示すようにソレノイド30がバネに抗して励磁されて、作動アーム40が間隙Cでけ単独で前方へ進出され、作動アームの阻止面44がロックピン38から外され、かつ作動アーム40の進出運動により先端の逆U字状連結部41で回転体35の作動ピン37が前方へ押されて回転体35が重り39に抗して反時計回りに所定ストローク回動運動され、この際にロックピン38は作動アーム40の凹部45に逃され、前記回転体35の回転運動により回転体35の歯車部36に噛合させたラック付きガイド枠体14が基体1のガイド突起7に沿って下降し、このガイド枠体14の下降に伴い球誘導可動体10の開閉翼片13が下降しながら支軸15を中心として回動されて段々開放され、下限位置で開閉翼片が開放されて、打球が上方と横方向から転入できる。球誘導可動体10の下限位置で開閉翼片13が一番開いた状態で設定時間だけ開放状態が持続される。このとき、球誘導可動体10の前面板12が下部の球受入口2の前面板2aに近接状に嵌合される。
開閉翼片の開放の設定時間が経過すると、図8、図9、図11に示すようにソレノイド30が消磁され、アクチュエーター32はバネ33の作用で元に戻され、それに伴い作動アーム40で回転体35の作動ピン37が引張られ、かつ重り39の自重の作用で回転体35が時計回りに戻されて、ガイド枠体14が上限ストッパー8に当たるまで上昇されるとともに開閉翼片13の基部の歯車部がガイド孔5aのラック6に沿って回転され、開閉翼片13が上限位置に上昇して起立状に閉じられ、かつ回転体のロックピン38が下方へ戻され、作動アーム40がさらに単独で後退して、ロックピン上に阻止面44がスライドして受止められ、回転体の回転が阻止される。
【0038】
前記実施形態では、球誘導可動体の両側に対称に開閉翼片を軸支した場合を説明したが、これに限られるものではなく、球誘導可動体に開閉翼片は設けないで、前面板と基体との間に球誘導口を設け、かつ前面板と背面側のガイド枠体とを前記と同様にガイド孔を介して支軸で共動可能に設け、この球誘導可動体を昇降する駆動手段を備え、駆動手段による球誘導可動体の昇降運動で上限位置の第1状態と下限位置の第2状態に変位可能とすることもできる。この可変入賞装置の球誘導可動体を昇降する手段として、該可動体の背面にガイド枠体を設け、基体の背面にガイド突起を設けてガイド枠体を該ガイド突起に沿って昇降可能とするとともに支軸をガイド孔に沿って昇降可能に設け、駆動手段の駆動によりガイド枠体を昇降することにより前面の前面板を共動して昇降して球誘導可動体の位置を上限の第1状態から下限の第2状態まで変位させる。
【0039】
以上の実施形態を示したが、この発明はこの形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態を実施しうるものである。実施形態では、上限位置で開閉翼片が閉じ、下限位置で開閉翼片が開放される場合で説明したが、これに限られるものではない。又、球受入口を始動口とする場合で説明したが、これに限られるものではない。
【0040】
【発明の効果】
この発明によれば、常時は球誘導可動体の上限位置の第1状態とし、ロック手段で球誘導可動体の動作を阻止したので、打球等が当って球誘導可動体が動作するのを防止でき、また、不正行為者が針金等で不正に翼片を押し下げるのを防止することができる。図柄表示装置の一般図柄が特定の数字、図柄に当選したとき等に制御装置から発する信号により駆動手段を駆動することによりロック手段を解除して球誘導可動体を降下させ、球誘導可動体を降下させて第2状態として下部の球受入口に打ち球を誘導でき、変化に富ませて遊戯者の興趣を向上させ、商品価値を向上できる。
【0041】
この発明によれば、球誘導可動体の上限位置でロック手段で球誘導可動体の動作を阻止し、図柄表示装置の一般図柄が特定の数字、図柄に当選したとき等に制御装置から発する信号により駆動手段を駆動することによりロック手段を解除して球誘導可動体の昇降を可能とし、駆動手段の駆動による球誘導可動体の昇降運動で上限位置の第1状態と下限位置の第2状態に変位可能とするとともに回動手段で開閉翼片を開閉することができ、その上限位置にある時は開閉翼片を起立して閉じて直上からのみ入賞でき、かつ上限位置で閉じた翼片を打球等で無闇に動かないようにでき、また、不正行為者が針金等で不正に翼片を押し下げるのを防止することができる。図柄表示装置の一般図柄が特定の数字、図柄に当選したとき等に制御装置から発する信号により駆動手段を駆動することによりロック手段を解除して球誘導可動体を降下し、開閉翼片が降下して下限位置に至るに従い開閉翼片を順に開放して直上と横方向から下部の球受入口に打ち球が入賞できるようにして入賞機会を増大できる。
【0042】
この発明によれば、球誘導可動体の上限位置でストッパー手段で受止めるとともにロック手段で伝達手段の動作をロックして球誘導可動体の降下を阻止でき、駆動手段の駆動時にはロック手段による伝達手段の動作のロックが外されて球誘導可動体の降下を可能とし、駆動手段の進退運動で伝達手段を介してガイド枠体を昇降運動させて球誘導可動体を球通過ゲートと球受入口間で昇降させるとともに開閉翼片を開閉することにより遊技者の興趣を増大する。
【0043】
この発明によれば、前記伝達手段とロック手段として、球誘導可動体と共動するガイド枠体を上限と下限のストッパー間で昇降可能とするとともに歯車部付き回転体とラックアンドピニオンの構造で噛み合わせ、回転体の作動ピンとロックピンとにソレノイドの作動アームの連結部を関連させ、常時は開閉翼片が上限位置にあって、ロック手段の作動アームの阻止面がロックピンを受止めてガイド枠体の降下を止めた状態にあり、その位置で図柄表示装置の一般図柄が特定の数字、図柄に当選したとき等に制御装置から発する信号によりソレノイドが励磁されて作動アームが進出され阻止面がロックピンから外されて回転体が回動自由となり、さらに作動アームが進出されて作動ピンが押されて回転体が所定範囲で回動(反時計方向)されることにより歯車部を介してガイド枠体のラックが下方に降下されるとともに開閉翼片が漸次開かれ下限位置で予め決められた所定の時間だけ開放されて打ち球を直上のほか横方向から転入させ、球受入口へのパチンコ球が入る機会を増大でき、この球受入口が特別図柄表示装置の始動口として使用することにより図柄変動の回数を増大して遊技者の興趣を向上できる。また、所定時間経過後、若しくは所定時間以内でも所定個数入ると、ソレノイドが消磁されてソレノイドが元に復帰することにより作動アームが後退されて作動ピンを引張り回転体が逆回転(時計方向)され、前記ガイド枠体のラックが上昇されて球誘導可動体が上限ストッパーに当たって受止められ、かつ作動アームの阻止面でロックピンが阻止されて開閉翼片が起立した状態に変位して翼片の動作を阻止することができ、かつ不正に翼片を押し下げるのを防止することができる。
【0044】
この発明によれば、可変入賞装置の前記歯車部付き回転体に復帰用の重りを付けたので、ソレノイドのバネによる復帰時、回転体の重りの自重作用による助力で元の位置に復帰させることができるので、球誘導可動体が上方位置に確実に戻される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の可変入賞装置の一部破断正面図である。
【図2】同中央縦断面図である。
【図3】同一部破断平面図である。
【図4】同一部破断背面図である。
【図5】可変入賞装置の別の実施形態で、翼片を閉じた状態の正面図である。
【図6】同側面図である。
【図7】開閉翼片を開放した状態の正面図である。
【図8】同側面図である。
【図9】同平面図である。
【図10】ガイド枠体と回転体と作動アームの後退位置における側面図である。
【図11】ガイド枠体と回転体と作動アームの前進位置における側面図である。
【図12】この発明の可変入賞装置を備えた遊技盤の正面図である。
【符号の説明】
1 基体
2 球受入口
4 球通過ゲート
5 ガイド部
5a ガイド孔
6 ラック
7 ガイド突起
8 上限ストッパー
9 下限ストッパー
10 球誘導可動体
12 前面板
13 開閉翼片
13a 歯車部(回動手段)
14 ガイド枠体
15 支軸
16 ガイドレール
18 ラック
30 ソレノイド
31 伝達手段
32 アクチュエーター
35 回転体
36 歯車部
37 作動ピン
38 ロックピン
39 重り
40 作動アーム
41 連結部
41a 引く面
41b 押す面
44 阻止面

Claims (2)

  1. 球受入口と、該球受入口の上方に所定の間隔をおいて設けられる球通過ゲートと、前記球通過ゲートと球受入口の間に設けられるラック付きガイド孔と、前記球誘導可動体の昇降を規制する上限及び下限ストッパーと、前記上限及び下限ストッパー間に設けられるガイド部とを備えた基体と、
    前記基体の前面に球誘導口を介して設けられる前面板と、前記球誘導口の両側に前記ガイド孔のラックに噛合する歯車部を備えた開閉翼片と、前記ガイド部に沿って昇降するガイド枠体とを備え、前記前面板と開閉翼片とガイド枠体とが開閉翼片の支軸により共動可能に結合された球誘導可動体と、
    前記球誘導可動体を昇降させるソレノイドと、
    前記ソレノイドの進退運動を昇降運動に変換する伝達手段とを備え、
    前記伝達手段に球誘導可動体の上限位置においてその動作をロックし、ソレノイドの駆動時にロックを解除しうるロック手段を関連して設け、
    前記伝達手段とロック手段として、前記球誘導可動体のガイド枠体背面にラックを設け、該ラックに噛合させる歯車部と、周面にソレノイドの作動アームに関連させる作動ピンと、前記作動アームに当接してロックしうるロックピンとを備えた回転体を前記ラックに噛合させて所定範囲で正逆回転自由に軸支し、前記作動アームの先端部に前記回転体の作動ピンに対して所定ストローク単独で進退しうる間隙を存して遊挿しうる連結部と、該連結部の下部に前記ロックピンの回動を阻止しうる阻止面とを設け、前記作動アーム先端の連結部を前記回転体に連繋させ、かつその後端をソレノイドに関連させて設け、ソレノイドの非励磁時ガイド枠体を上限のストッパーで受止め、かつ作動アームの阻止面で回転体のロックピンの回動を阻止させ、ソレノイドの励磁時に作動アームの進出運動で作動アームの阻止面を回転体のロックピンから離脱させるとともに作動アームの進退で作動ピンを作用して回転体の回動運動により歯車部とラックを介してガイド枠体の昇降運動に変換して、前記球誘導可動体を球通過ゲートと球受入口間で昇降させるとともに開閉翼片を開閉可能としたことを特徴とする可変入賞装置。
  2. 前記歯車部付き回転体に自重で元の位置に復帰させる復帰用重りを付けた請求項記載の可変入賞装置。
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