JP4112460B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ店等の遊技場に設置して使用されるパチンコ機等の遊技機に関するものである。
遊技場に設置される遊技機の一つとしてパチンコ機が挙げられる。このパチンコ機には、遊技媒体となるパチンコ球を受容する受け皿が設けられている。この受け皿には、パチンコ機内部に組み込まれた発射装置へとパチンコ球を導く通路が設けられており、受け皿に受容されたパチンコ球は、この通路を介して自動的に発射装置へと誘導される。なお、発射装置へと誘導されたパチンコ球は、遊技者による操作ハンドルの操作により作動する発射装置によって遊技領域の上方へと打ち出された後に、遊技領域に設けられた障害釘によって弾かれながら遊技領域内を流下していく。そして、遊技領域に設けられた通常入賞口や、始動入賞口等に入賞した場合に、遊技者に対する賞球の払い出しが受け皿に行われる。
例えば始動入賞口に入賞すると、「大当たり」状態へ移行するか否かの抽選が行われ、この抽選に当選すると「大当たり」状態へと移行するようになっている。この「大当たり」状態では、通常では閉じているアタッカが開き、所定個数のパチンコ球が入賞するか所定時間経過すると一端閉じるという動作を所定回数行うので、より多くの入賞を得ることができるようになる。このため、「大当たり」状態に移行すると、多くの賞球の払い出しが行われ、受け皿に数多くのパチンコ球が受容されることになる。
このようなパチンコ機の中には、1つの受け皿を備えたパチンコ機が提供されている。このようなパチンコ機の場合、受け皿に受容されたパチンコ球を外部の貯留箱へと排出する場合、発射装置へ導く通路内に開口を設けることが考えられる。この場合、上記開口を通路内に設ける他に、この開口を遮蔽する遮蔽部材と、この遮蔽部材を閉じ位置と開き位置との間で移動させる操作部材を設ける必要がある。なお、遊技を行って終了したときには、操作部材を操作することで上記通路内のパチンコ球及び受け皿に受容されたパチンコ球を外部の貯留箱へと排出することができ便利である。しかしながら、受け皿にパチンコ球が一杯になり、外部の貯留箱へパチンコ球を排出する場合には、発射装置へ導かれるパチンコ球がなくなるため、例えば「大当たり」状態の場合には、「大当たり」状態にも関わらず、遊技を中断せざるを得ないという問題があり、入賞を得る機会を失いことになり、遊技者の意欲を低減させるものとなる。
このような問題を解決するため、通路内に設けられた開口(第2開口)の他に、受け皿の底面に開口(第1開口)を設けたパチンコ機が提供されている。このパチンコ機では、上記開口のそれぞれを遮蔽する遮蔽部材が設けられる他に、受け皿の外部に2つの操作部材が設けられている。例えば一方の操作部材を操作すると、第1開口を遮蔽する第1遮蔽部材が第1開口から退避して、受け皿に受容されたパチンコ球を排出する。また、他方の操作部材を操作すると、第1開口を遮蔽する第1遮蔽部材と、第2開口を遮蔽する第2遮蔽部材とが、それぞれの開口から退避して、通路内にあるパチンコ球及び受け皿に受容されたパチンコ球のそれぞれが排出される。これにより、遊技を行っている間に受け皿に受容されたパチンコ球が一杯になっても、遊技を中断せずに外部に設けられた貯留箱へ排出することが可能となる。
しかしながら、2つの操作部材を設けた場合、これら操作部材の機能が分かりにくいため、例えば受け皿に受容されたパチンコ球を排出したい場合に、パチンコ球を通路内からも排出してしまう等の、遊技者が意図しないパチンコ球の排出を行ってしまうという問題がある。このため、操作部材の近傍に操作部材の機能を表示したとしても、受け皿や操作部材がパチンコ機の下方に設けられており、遊技者はその表示が見づらいという問題もある。
本発明は、異なる排出方法がある場合に、各排出方法を容易に行うことができるようにした遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明に係る遊技機は、遊技に用いられる遊技球を受容するとともに、前記遊技球を受容する受容面に第1開口が設けられた受け部と、
前記受け部に受容された遊技球を発射装置に誘導するとともに、下流側の底面に第2開口が設けられた誘導通路と、
前記第1開口及び第2開口のそれぞれに連なって設けられ、遊技球を外部に排出する排出通路と、
前記第1開口を開閉する第1の遮蔽部材と、
前記第2開口を開閉する第2の遮蔽部材と、
前記第1開口及び第2開口のそれぞれを閉じる第1位置、前記第1開口を開ける第2位置、前記第1開口及び第2開口のそれぞれを開ける第3位置に一方向にスライド操作され、前記第2位置は、前記第1位置と、前記第3位置との間に位置する操作部と、
前記操作部を前記第1位置へ操作したときには、前記第1の遮蔽部材による前記第1開口の遮蔽、及び前記第2の遮蔽部材による前記第2開口の遮蔽を行い、前記操作部を前記第2位置へ操作したときには、前記第1の遮蔽部材を移動させて前記第1開口を開け、前記操作部を前記第3位置へ操作したときには、前記第1の遮蔽部材を移動させて前記第1開口を開けるとともに、前記第2の遮蔽部材を移動させて前記第2開口を開けるように動作する遊技球抜出し装置と、
前記第1の遮蔽部材及び第2の遮蔽部材を回動自在に軸支する回動軸と、
前記操作部の操作に連動して前記第1の遮蔽部材及び前記第2の遮蔽部材を回動させるアーム部材とを設け、
前記操作部を第2位置に向けて操作した時に、前記アーム部材の一方の端部が、前記第1の遮蔽部材に設けられた突出部を押圧し前記第1の遮蔽部材を回動させ、前記操作部を第2位置から第3位置に向けて操作した時に、前記アーム部材の一方の端部が前記突出部を押圧して前記第1の遮蔽部材を回動させるとともに、前記アーム部の他方の端部が前記第2の遮蔽部材に設けられた突起部と押圧し前記第2の遮蔽部材を前記第1遮蔽部材と反対方向に回動させることを特徴とする。なお、遊技機がパチンコ機からなる場合には、受け部とは、例えば遊技球が供給される供給皿等が挙げられる。
上記目的を達成するために、請求項2記載の発明に係る遊技機は、遊技に用いられる遊技球を受容するとともに、前記遊技球を受容する受容面に第1開口が設けられた受け部と、前記受け部に受容された遊技球を発射装置に誘導するとともに、下流側の底面に第2開口が設けられた誘導通路と、前記第1開口及び第2開口のそれぞれに連なって設けられ、遊技球を外部に排出する排出通路と、前記第1開口を開閉する第1の遮蔽部材と、前記第2開口を開閉する第2の遮蔽部材と、前記第1開口及び第2開口のそれぞれを閉じる第1位置、前記第1開口を開ける第2位置、前記第1開口及び第2開口のそれぞれを開ける第3位置のいずれかの位置に選択的に操作され、前記第2位置は、前記第1位置と、前記第3位置との間に位置する操作部と、前記操作部を前記第1位置へ操作したときには、前記第1の遮蔽部材による前記第1開口の遮蔽、及び前記第2の遮蔽部材による前記第2開口の遮蔽を行い、前記操作部を前記第2位置へ操作したときには、前記第1の遮蔽部材を移動させて前記第1開口を開け、前記操作部を前記第3位置へ操作したときには、前記第1の遮蔽部材を移動させて前記第1開口を開けるとともに、前記第2の遮蔽部材を移動させて前記第2開口を開けるように動作する遊技球抜出し装置と、前記第1の遮蔽部材及び第2の遮蔽部材をそれぞれ回動自在に軸支する回動軸と、前記第1の遮蔽部材に突出部を設け、前記第2の遮蔽部材に突起部と、前記操作部の前記第2位置及び第3位置への移動に連動するとともに、一方の端部に前記突出部を押圧する第1の押圧部を、他方の端部に前記突起部を押圧する第2の押圧部を備えたアーム部材とを設け、前記アーム部材を、前記第1位置に位置した際に、前記第1の押圧部を前記第1の遮蔽部材に設けられた突出部と当接させ、且つ前記第2の押圧部を前記突起部に対して所定の隙間を有するように配置したことを特徴とする。なお、所定の隙間とは、所謂遊びのことであり、第1位置と第2位置との間の距離よりも長く、第1位置から第3位置までの間隔よりも短い間隔を有する隙間である。
上記目的を達成するために、請求項3記載の発明に係る遊技機は、遊技に用いられる遊技球を受容するとともに、前記遊技球を受容する受容面に第1開口が設けられた受け部と、前記受け部に受容された遊技球を発射装置に誘導するとともに、下流側の底面に第2開口が設けられた誘導通路と、前記第1開口及び第2開口のそれぞれに連なって設けられ、遊技球を外部に排出する排出通路と、前記第1開口を開閉する第1の遮蔽部材と、前記第2開口を開閉する第2の遮蔽部材と、前記第1開口及び第2開口のそれぞれを閉じる第1位置、前記第1開口を開ける第2位置、前記第1開口及び第2開口のそれぞれを開ける第3位置のいずれかの位置に選択的に操作され、前記第2位置は、前記第1位置と、前記第3位置との間に位置する操作部と、前記操作部を前記第1位置へ操作したときには、前記第1の遮蔽部材による前記第1開口の遮蔽、及び前記第2の遮蔽部材による前記第2開口の遮蔽を行い、前記操作部を前記第2位置へ操作したときには、前記第1の遮蔽部材を移動させて前記第1開口を開け、前記操作部を前記第3位置へ操作したときには、前記第1の遮蔽部材を移動させて前記第1開口を開けるとともに、前記第2の遮蔽部材を移動させて前記第2開口を開けるように動作する遊技球抜出し装置と、前記第1の遮蔽部材及び第2の遮蔽部材をそれぞれ回動自在に軸支する回動軸と、前記第1の遮蔽部材に突出部を設け、前記第2の遮蔽部材に突起部と、前記操作部の前記第2位置及び第3位置への移動に連動するとともに、一方の端部に前記突出部を押圧する第1の押圧部を、他方の端部に前記突起部と係合する第2の押圧部を備えたアーム部材とを設け、前記アーム部材を、前記第1位置に位置した際に、前記第1の押圧部を前記第1の遮蔽部材に設けられた突出部に対して第1の隙間を空けて、且つ前記第2の押圧部を突起部に対して第1の隙間よりも広い第2の隙間を有するように配置したことを特徴とする。なお、第1の隙間とは、第1位置から第2位置までの間隔よりも短い間隔を有する隙間のことである。また、第2の隙間とは、第1位置と第2位置との間の距離よりも長く、第1位置から第3位置までの間隔よりも短い間隔を有する隙間である。
また、前記第1の遮蔽部材は、第1のバネ部材によって前記第1開口を閉じる方向に付勢され、前記第2の遮蔽部材は、第2のバネ部材によって前記第2開口を閉じる方向に付勢されることが好ましい。また、前記第2のバネ部材のバネ定数は、前記第1のバネ部材のバネ定数よりも大きいことが好ましい。
また、前記受け部に連なる外壁に前記操作部のスライド方向に沿って形成されるとともに前記第1位置から前記第3位置までの範囲にかけて形成され、前記操作部の一部を突出させる開口と、前記開口の周縁に形成され、前記第2位置から前記第3位置までの範囲にかけて形成された突設片とを備え、前記操作部の一部が前記突設片よりも突出しているとともに、前記操作部の突出部分でその前記第1位置側に斜面を形成することが好ましい。
請求項1記載の発明に係る遊技機によれば、誤った遊技媒体の抜き出し処理を防止することができるとともに、部品点数を減らすことができる。
また、前記第2位置は、前記第1位置と、前記第3位置との間の位置に設けられるから、第1開口及び第2開口が閉じた状態から段階的にそれぞれの開口を開けることができ、遊技媒体の際に便利である。
また、前記第1の遮蔽部材及び第2の遮蔽部材を回動自在に設けるとともに、前記操作部の操作に連動して前記第1の遮蔽部材及び前記第2の遮蔽部材を回動させるアーム部材を設け、前記操作部を第2位置に向けて操作した時に、前記アーム部材の一方の端部が、前記第1の遮蔽部材に設けられた突出部を押圧し、前記第1の遮蔽部材を回動させ、前記操作部を第2位置から第3位置に向けて操作した時に、前記アーム部材の一方の端部が前記突出部を押圧して前記第1の遮蔽部材を回動させる他に、前記アーム部の他方の端部が前記第2の遮蔽部材に設けられた突起部と係合し、前記第2の遮蔽部材を回動させるから、操作に応じて上記第1開口のみの開口、或いは第1開口及び第2開口の開口を選択的に行うことができる。
また、前記第1の遮蔽部材及び第2の遮蔽部材をそれぞれ回動自在に軸支し、前記第1の遮蔽部材に突出部を設け、前記第2の遮蔽部材に突起部を設け、前記操作部の前記第2位置及び第3位置への移動に連動するとともに、一方の端部に前記突出部を押圧する第1の押圧部を、他方の端部に前記突起部を押圧する第2の押圧部を備えたアーム部材を設け、前記アーム部材を、前記第1位置に位置した際に、前記第1の押圧部を前記第1の遮蔽部材に設けられた突出部と当接させ、且つ前記第2の押圧部を前記突起部に対して所定の隙間を有するように配置したから、操作部の操作時における誤作動を防止できる。
また、前記第1の遮蔽部材及び第2の遮蔽部材をそれぞれ回動自在に軸支し、前記第1の遮蔽部材に突出部を設け、前記第2の遮蔽部材に突起部を設け、前記操作部の前記第2位置及び第3位置への移動に連動するとともに、一方の端部に前記突出部を押圧する第1の押圧部を、他方の端部に前記突起部と係合する第2の押圧部を備えたアーム部材を設け、前記アーム部材を、前記第1位置に位置した際に、前記第1の押圧部を前記第1の遮蔽部材に設けられた突出部に対して第1の隙間を空けて、且つ前記第2の押圧部を突起部に対して第1の隙間よりも広い第2の隙間を有するように配置したから操作部の操作時における誤作動を防止できる。
また、請求項2記載の発明に係る遊技機によれば遊技中は、第1開口及び第2開口はそれぞれ閉じた状態となり、遊技媒体の排出が行われないようになる。
また、請求項3記載の発明に係る遊技機によれば操作部を操作する際に、第2位置までの力加減と、第3位置までの力加減とが異なるから、第2位置及び第3位置までの境目が把握でき、遊技者が操作部を操作する際に、第1位置から第3位置まで誤って一気にスライド操作することを防止できる。
また、請求項4記載の発明に係る遊技機によれば、遊技者が遊技媒体の排出を行う際に、操作部を操作した場合に、第2位置を確実に認識させることができるとともに、誤ったスライド操作を防止することができる。また、遊技者が目視しなくても操作部がどの位置にあるかを認識でき、より確実に操作部のスライド操作の誤動作を防止することができる。
図1に、本発明を用いたパチンコ機の外観を示す。パチンコ機2は、基体となる本体基部3に、上部扉4及び下部扉5からなる2枚の前面扉6が本体基部3に対して回動自在となるように、図示しないヒンジ部を介して組み付けられる。上部扉4の中央には開口4aが設けられており、この開口4aは上部扉4の裏側に取り付けられるガラス板7により遮蔽されている。なお、上部扉4は閉じている状態では、遊技の際に遊技領域10を流下する遊技球51(図4参照)や、遊技領域に設けられた構造物は、上記開口4aを遮蔽するガラス板7を介して視認される。一方、上部扉4が開いている状態では遊技領域10が露呈され、例えば遊技領域10に設けられる障害釘の調整や、球詰まりの際のメンテナンス等が行われる。なお、符号8は、本体基部3を遊技場等に固定するための固定枠である。
図2に示すように、遊技領域10には、図示しない障害釘、風車及び通過ゲート11等が設けられる他に、始動入賞口13、通常入賞口14、アタッカ15等の入賞口が設けられている。なお、これらについては公知であるので説明は省略する。また、遊技領域10の略中央にはセンター役物16が設けられ、そのほぼ中央には図柄表示装置17が、その表示部を視認できるように設けられる。なお、遊技領域10を流下する遊技球51は、上記障害釘や風車等により弾かれながら流下し、上記入賞口のいずれかへと入賞するか、入賞せずにアウト口18へと導かれる。なお、符号9は、遊技球51を遊技領域に向けて打ち出す発射装置である。
図3に示すように、下部扉5には、遊技媒体である遊技球51を供給する供給皿(受け部)20、発射装置9における遊技球51の打ち出し強さを調節する操作ハンドル21及び球抜出し装置35(図5参照)を構成する操作部38aが設けられている。供給皿20には、遊技を開始する際に遊技球51が供給される他に、遊技領域10を流下する遊技球51が上記入賞口のいずれかに入賞したことを受けて払い出される賞球としての遊技球51が受容される。なお、符号20dは払出し口であり、この払出し口20dを介して、賞球としての遊技球51が払い出される。
この供給皿20の底面は、その中央に向けて傾斜する2つの受容面(以下では、第1受容面20a,第2受容面20bとする)を備えている。図4に示すように、払出し口20dから払い出された遊技球51は、第1受容面20aに払出された後に、この第1受容面20aを供給皿20の中央に向けて転動する。供給皿20の中央に向けて転動する遊技球51は、第1受容面20a上から第2受容面20b上へと転動し、第2受容面20bにて受容される。なお、符号20cは第1受容面20aと、第2受容面20bとの間に設けられた段差であり、この段差20cを設けることで、第2受容面20bにて受容された遊技球51が第1受容面20aへと逆流しないようになっている。また、符号24は誘導片であり、この誘導片24によって、第1受容面20aを転動する遊技球51が、後述する誘導通路30に向けて転動することを防止している。
第2受容面20bには、開口(以下、第1開口とする)25が設けられており、球抜出し装置35を構成する第1遮蔽部材36によって遮蔽されている。この第1開口25には、第1排出通路57の一端が連なっており、第1遮蔽部材36が回動し第1開口25を開けると、第2受容面20bにて受容されている遊技球51が、第1開口25を介して第1排出通路57へと流下し、外部へと排出される(図14参照)。
また、この第2受容面20bに連なって誘導通路30が設けられ、第2受容面20bを上流側の端部として傾斜している。この誘導通路30の下流側の端部には、球送り装置55、発射装置9がそれぞれ設けられる。なお、第2受容面20bにて受容された遊技球51は、誘導通路30によって球送り装置55へと案内され、この球送り装置55によって1球づつ発射装置9に送り出される(図8〜図10参照)。また、誘導通路30は、その幅をTとし、且つ遊技球51の直径をSとすると、S<T<2Sとなるように設けられているので、第2受容面20bにて受容された遊技球51は、略ライン状に並んだ状態で誘導通路30の内部を転動する。
この誘導通路30の下流側の端部には開口(以下、第2開口とする)31が設けられ、球抜出し装置35を構成する第2遮蔽部材37によって遮蔽されている。この第2開口31には、第2排出通路58が連なって設けられており、第2遮蔽部材37が回動すると第2開口31が開き、誘導通路30の内部にある遊技球51が第2開口31から第2排出通路58へと流下し、外部へと排出される(図16参照)。これを受けて、第2受容面20bにて受容された遊技球51が、この誘導通路30の上流側から、その内部へと案内される。
図5〜図7に示すように、球抜出し装置35は、供給皿20の下部に配置され、供給皿20に受容された遊技球51、或いは誘導通路内にある遊技球51を外部に排出するために設けられている。この球抜き機構35は、第1遮蔽部材36、第2遮蔽部材37、操作部材38、連動部材39及び保持部材40から構成される。なお、球抜出し装置35は、下部扉5に組み付けられていても良いし、供給皿20の下部に組み付けられていても良いものとする。
第1遮蔽部材36は、供給皿20の第2受容面20bに設けられた第1開口25を遮蔽する部材である。この第1遮蔽部材36は、第1開口25よりも面積の大きい略円盤形状の遮蔽部36aを有している。また、第1遮蔽部材36には開口36bを有するボス36cが設けられ、この開口36bに第1遮蔽部材36の回動中心となるピン(回動軸)45が挿通される。なお、このピン45は、供給皿20の底面に設けられていてもよいし、下部扉5の内壁面に設けられていてもよいものとする。ボス36cの外周には巻きバネ46が取り付けられ、この巻きバネ46の一端がボス36cの近傍に設けられた突出片(リブ)36dに当接される。また、巻きバネ46の他端が受け皿の下面に設けられたピン47等に当接している。これにより、第1遮蔽部材36が第1開口25を遮蔽する方向にバネ付勢される。なお、遮蔽部36aの下部には、回動防止片36fが設けられており、この回動防止片36fが後述する保持部材40に設けられた突出片40cに当接することで、バネ付勢される第1遮蔽部材36が第1開口25を遮蔽する位置で保持される。
第2遮蔽部材37は、誘導通路30の内部に設けられた第2開口31を遮蔽する部材である。この第2遮蔽部材37は、第2開口31を遮蔽する遮蔽部37aを有している。また、第2遮蔽部材37には、第1遮蔽部材36と同様に、開口37bを有するボス37cが設けられ、この開口37cに第2遮蔽部材37の回動中心となるピン(回動軸)48が挿通される。なお、このピン48は、供給皿20の底面に設けられていてもよいし、下部扉5の内壁面に設けられていてもよいものとする。
このボス37cの周囲には、円弧状の突出片37dが設けられている。なお、このボスには、巻きバネ49が組み付けられ、その一端が突出片37dに設けられた切欠き部37eに挿通され、その他端側がピン50に当接される。これにより、第2遮蔽部材37は、その遮蔽部37aによる第2開口31の遮蔽を行う遮蔽位置に向けてバネ付勢される。また、第2遮蔽部材37には、円筒形状のピン(突起部)37fが設けられており、後述する連動部材39が移動した際に、その押圧片39bによって押圧される。なお、巻きバネ49のバネ定数K2は、巻きバネ46のバネ定数K1よりも大きくなるように設定される。
操作部材38は、上記第1遮蔽部材36及び第2遮蔽部材37を回動させ、第1開口25のみを、或いは第1開口25及び第2開口31を開口する部材である。なお、この操作部材38は、下部扉5の開口5aから露呈される操作部38aを備えており、この操作部38aを操作すると、後述する連動部材39が連動し、第1遮蔽部材36及び第2遮蔽部材37が遮蔽位置から退避位置に向けて回動する。なお、この操作部38aは、第1開口25及び第2開口31が閉じる第1位置(図11参照)に保持され、第1開口25を開口する第2位置(図14参照)、又は第1開口25及び第2開口31をそれぞれ開口する第3位置(図16参照)のいずれかに向けてスライド操作される。
連動部材(アーム部材)39は、略T字形状から設けられており、上述した操作部材38が組み付けられる。この連動部材39は、押圧部(第1の押圧部)39a及び押圧片(第2の押圧部)39bを備えている。操作部材38に設けられた操作部38aのスライド操作によって、連動部材39がスライドすると、略方形状の押圧部39aの先端が第1遮蔽部材36に設けられた突出片36dと当接し、突出片36dを押圧し、第1遮蔽部材を回動させる(図12中E方向)。また、押圧片39bは、操作部38aを第2位置から第3位置へとスライドする途中で、第2遮蔽部材37に設けられたピン37fと当接する。なお、押圧部39bとピン37fとの隙間L2と、押圧部39aの先端と突出片36dとの隙間L1とは、L2>L1となるように配置される。なお、隙間L1は、第1位置から第2位置までの距離M(図11参照)よりも短く設定される。また、隙間L2は第1位置から第2位置までの距離Mよりは長く、第1位置から第3位置までの距離N(図11参照)よりも短く設定される。このような構成とすることで、操作部38aの操作における誤作動を防止することができる。また、連動部材39の押圧部39aは、操作部38aの第2位置への移動する過程で当接するようにしたが、これに限定する必要はなく、第1位置において第1遮蔽部材39の突出片36dと当接していてもよい。
これにより、操作部材38の操作部38aを第1位置から第2位置に向けてスライド操作すると、連動部材39がスライドし、まず押圧部39aと第1遮蔽部材36の突出片36dとが当接する。さらに操作部38aを第2位置に向けてスライド操作すると、押圧部39aが第1遮蔽部材36の突出片36dを押圧するので、第1遮蔽部材36がピン45を回動軸として回動する(図13参照)。そして、第2位置から第3位置に向けて操作部38aをスライドさせると、連動部材39の押圧片39bが第2遮蔽部材37のピン37fと当接し、ピン37fを押圧する。これにより、操作部38aを第3位置までスライドさせると、第2遮蔽部材37がピン48を回動軸として回動する(図15参照)。
保持部材40は、操作部材38の操作部38aの操作によって連動する連動部材39のスライド方向を規制する部材である。この保持部材40の上面には、2つの規制片40a,40bと、突接片40cが設けられる。なお、2つの規制片40a,40bは、それぞれ略直方形状をしており、連動部材39の幅を開けて設けられている。この2つの規制片40a,40bの間に形成される隙間40eに連動部材39の押圧部39aが挿通されることで、連動部材39のスライド方向が規制される。突出片40cは、断面が円弧状から設けられている。この突出片40cには、上述した第1遮蔽部材36の遮蔽部36aの下面に設けられた回動防止片36fが当接する。
次に、このような球抜出し装置を本実施形態の作用について説明する。図4に示すように、遊技を行う際に、貸し出された遊技球51を例えば供給皿20の第1受容面20aから供給すると、第1受容面20aに受容された遊技球51が第1受容面20a上を転動する。第1受容面20aは、第2受容面20bに向けて傾斜しているから、遊技球51は第2受容面20bに向けて第1受容面20a上を転動する。そして、第1受容面20aと第2受容面20bとの境界まで転動すると、その境界に設けられた段差20cから第2受容面20bに落下する。
第2受容面20bに遊技球がないときには、第2受容面20bに連なって設けられた誘導通路30に向けて転動し、誘導通路30の内部に導かれる。なお、誘導通路30は、遊技球51の直径Sに対して、S<T<2Sとなる幅Tを有するから、誘導通路30の内部に導かれた遊技球51は、略ライン状に並んだ状態となる。
図8〜図10に示すように、供給皿20に遊技球51を供給した後に、遊技者が操作ハンドル21を操作すると、球送り装置55のソレノイド(図示せず)が作動して、カム56が図8中A方向に所定の角度回動する。これを受けて、誘導通路30の下流側にある遊技球51がカム56に設けられた受け部56aに落下する。その後、ソレノイドへの給電が停止すると、カム56が図9中B方向へと回動するので、受け部56aにある遊技球51が発射装置9に向けて(図10中C方向に)送り出す。このソレノイドの作動及び作動停止を一定の間隔で行うことで、誘導通路30の内部の遊技球51が、1個ずつ球送り装置55から発射装置9に送り出される。なお、ソレノイドの作動及び作動停止の間に発射装置9による遊技球51の打ち出しが行われる。
発射装置9によって打ち出された遊技球51が遊技領域10を流下していく過程で、通常入賞口14に入賞すると、図示しない検出センサによって遊技球51の通常入賞口14への入賞が検出され、内部に組み込まれた払出し装置が作動する。これにより、賞球として遊技球51が、払出し口20dから所定個数払い出される。図4に示すように、払出し口20dから払い出された遊技球51は、第1受容面20a上を転動した後に、第2受容面20bに受容される。
一方、遊技領域10を流下する遊技球51が始動入賞口13に入賞すると、「大当たり」状態へと移行するか否かの移行抽選が行われる。そして、図柄表示装置17では、移行抽選に基づいて決定された図柄の変動パターンに基づいた図柄の変動表示を行う。そして、変動パターンが終了すると、予め内部で決定された図柄の停止表示を行って、遊技者に移行抽選の結果を報知する。なお、移行抽選の結果が当たりとなる場合には、図柄表示装置17では例えば「7−7−7」のように同一の図柄が停止表示され、「大当たり」状態へと移行する。
「大当たり」状態へ移行するとアタッカ15が開口し、遊技領域10を流下する遊技球51がアタッカ15に入賞しやすくなる。このアタッカ15は所定個数の遊技球51が入賞するか、所定時間経過した場合に一旦閉じる。一回のアタッカの開口動作時に、アタッカ15の内部に設けられた図示しないVゾーン(連続役物作動口)に遊技球51が入賞すると、アタッカ15が再び開口するようになっている。そして、アタッカ15による開口動作が、所定回数に到達した時点で「大当たり」状態が終了する。これにより、「大当たり」状態では、賞球としての遊技球51を大量に得ることが可能となる。これにより、図11に示すように、賞球として払い出された遊技球51によって供給皿20は一杯になるので、遊技者は操作部38aを第1位置から第2位置に向けて(図12中D方向)にスライドさせる。
図12に示すように、操作部38aを基準位置から第1位置に向けてスライドさせると、操作部材38とともに連動部材39が図中D方向にスライドする。このスライドにより、連動部材39の押圧部39aの先端が第1遮蔽部材36の突出片36dと当接する。連動部材39の押圧部39aの先端と第1遮蔽部材36の突出片36dとの当接は、操作部38aが第2位置に到達する前に行われるから、第2位置に向けてスライドさせる操作部38aに連動する連動部材39のスライドによって、その押圧部39aによる第1遮蔽部材36の突出片36dの押圧が行われる。これにより、第1遮蔽部材36が巻きバネ46の付勢に抗して図中E方向に回動する。
図13及び図14に示すように、第1遮蔽部材36が回動して第1開口25が開口すると、第2受容面20bにて受容された遊技球51が第1開口25から第1排出通路57に流下する。そして、第1排出通路57の下流に設けられた排出口58から、例えば外部の貯留箱(図示せず)に排出される。第2受容面20bにて受容された遊技球51が第1開口25を介して第1排出通路57から排出されることによって、第1受容面20aにて受容されている遊技球51が第2受容面20bへと転動していく。そして、供給皿20に受容された遊技球51の量が遊技者の意図する量になった場合に、遊技者は操作部材38の操作部38から手を離す。操作部38から手を離すと、第1遮蔽部材36に組み付けらた巻きバネ46の付勢によって、第1遮蔽部材36が図13中F方向回動する。第1遮蔽部材36の図13中F方向への回動によって、連動部材39の押圧部39aが突出片36dに押圧され、図13中G方向へとスライドする。これに合わせて、操作部材38の操作部38aが第2位置から第1位置へと移動する。これにより、第1遮蔽部材36の遮蔽部36aが第1開口25を遮蔽するので、供給皿20からの一時的な遊技球51の抜出しが終了する。
なお、このようなパチンコ機2で、上記「大当たり」状態に連続して移行する場合も同様に、操作部38aを操作して遊技球51の抜出しを行いながら、遊技を行う。これにより、操作部38aを第2位置までスライドさせて遊技球51の抜き出しを行いながら、遊技を行うことが可能となる。
また、供給皿20に遊技球51が受容された状態で、パチンコ機2での遊技を終了させる場合には、遊技者は第1位置にある操作部38aを、図14に示す第3位置まで(図中D方向に)スライドさせる。なお、第1位置と第3位置との間に第2位置があるので、操作部38aを第3位置までスライドさせる途中で、第2位置を通過することになる。この際、上述したように、第2位置までスライドさせると第1遮蔽部材36が回動し第1開口25が開口するので、供給皿20の第2受容面20bにて受容された遊技球51が第1開口25を介して第1排出通路57へと流下していく。
遊技者は、さらに操作部38aを第2位置から第3位置へとスライドさせる。なお、第2位置から第3位置に操作部38aをスライドさせる途中で、連動部材39の押圧片39bが第2遮蔽部材37に設けられたピン37fと当接する。操作部38aを第3位置まで移動させると、連動部材39の押圧片39bが第3遮蔽部材37のピン37fを押圧するので、第2遮蔽部材37が図15中I方向に回動する。これにより、第2開口31が開口する。
図15及び図16に示すように、第2遮蔽部材37の回動により第2開口31が開口すると、誘導通路30の内部にある遊技球51が第2開口31へと落下し、第2排出通路58へと落下する。そして、第2排出通路58を転動する遊技球51は、第1排出経路57へと導かれた後に、排出口59から外部へと排出される。なお、遊技者は、供給皿20に受容された遊技球51が全て第1及び第2排出通路57,58から払い出されるまで、操作部38aを第3位置に保持する。遊技球51が全て排出されたことを受けて、遊技者が操作部38aから手を離すと、巻きバネ46の付勢力によって第1遮蔽部材36が図15中F方向に回動する。同様に、巻きバネ49の付勢力によって第2遮蔽部材37が図15中H方向に回動する。この際、第1遮蔽部材36の突出片36dによって連動部材39の押圧部39aが押圧され、また、第2遮蔽部材37のピン37fによって連動部材39の押圧片39bが押圧されることにより、連動部材39が図15中G方向へとスライドする。これにより、操作部材38の操作部38aが第3位置から第1位置へとスライドする。
なお、操作部38aを第1位置から第3位置までスライドさせる場合には、第1位置から第2位置までは、第1遮蔽部材36を遮蔽位置に付勢する巻きバネ46の付勢力のみなので軽いが、第1位置から第2位置までのスライドは、第1遮蔽部材36を図15中F方向に付勢する巻きバネ46の付勢力の他に、第2遮蔽部材37を図15中H方向に向けて付勢する巻きバネ49の付勢力がかかるので重くなる。これにより、操作時の力のかかり具合によって、遊技球51の抜き出し処理の形態が異なることが遊技者に分かるから、例えば供給皿20からの遊技球51の抜き出し処理を行いたい場合に、誤って誘導通路30の内部にある遊技球を抜き出すことがなくなる。また、抜き出し処理を行う際に操作される部材が1つであるから、部品を少なくするとともに、組み立て時の作業工数を減らすことができる。
本実施形態では、横方向にスライドする操作部の例を取り上げたが、これに限定する必要はなく、縦方向にスライドする操作部を設けてもよい。また、押圧ボタンの押圧量によって球抜き処理を行えるようにしてもよい。この場合、第1開口のみを開口させる第1の押し込み量と、第1開口及び第2開口を開口させる第2の押し込み量(第1の押し込み量<第2の押し込み量)とを設けるようにする。また、この他に、ジョグダイヤルや開放レバー等を設け、これらの回転量によって、第1開口のみを開口させる、又は第1及び第2開口のそれぞれを開口させるようにすることも可能である。
また、本実施形態の球抜出し装置の構成は一例であり、供給皿や、下部扉の形状等を考慮して、ソレノイド及びモータを用いたリンク機構や、モータにより駆動するギヤ機構等の電気的な機構を用いた球抜出し装置等を設けることも可能である。
本実施形態では、巻きバネ49のバネ定数を巻きバネ46のバネ定数よりも大きくなるようにし、操作部を第2位置から第3位置へスライドさせる際に重くすることで、第1位置から第2位置へとスライドさせる際に誤って第3位置までスライドさせる、所謂誤操作を防止するようにしたが、この他に、操作部のスライド操作時に、第2位置に位置したことを認識させるようにしてもよい。
例えば、図17に示すように、供給皿70及び操作ハンドル71が設けられた下部扉72の、操作部73を露呈する開口74の第2位置から第3位置の範囲で、開口74に連なったU字状の突設片75を設ける。この突設片75は、操作部73の周壁面の一部を遮蔽する高さを有している。なお、図示はしないが、この供給皿には、遊技の際に用いられる操作ボタン、又は音量調節用のボタン、或いは光量調節用ボタンを設けてもよい。また、装飾用のレンズカバーを設け、遊技中の演出において、内部に配置されたLED等の照明装置によって、このレンズカバーを照明してもよい。
図18〜図20に示すように、遊技を行っている際に、供給皿70が払い出された遊技球で一杯になり、一時的に払い出された遊技球を排出する場合には、例えば親指で操作部73の側壁面を図中M方向に押圧し、操作部73を第1位置から第2位置へとスライドさせる。押圧される操作部73が第2位置までスライドされる(図19参照)と、操作部73の上面及び底面の一部が、開口74に連なって設けられた突設片75によって被覆される。また、操作部73を操作する親指が、上記突設片75の端部75a,75bに引っ掛かる。これにより、操作部73が第2位置までスライドされたことを遊技者が認識することができる。
なお、遊技を終了し、供給皿に受容された遊技球を排出する場合には、操作部73を第1位置から第3位置までスライドさせる。このとき、遊技者は、第1位置から第2位置までは上記操作で行う。その後、例えば親指で操作する場合には、親指を操作部73の側壁面から前面にずらし(図20参照)、操作部73を押圧しながら第2位置から第3位置までスライドさせる。そして、操作部をスライドさせると、突設片の前面75cに親指が摺接するので、第2位置から第3位置に向けてスライドさせていることが遊技者が認識することができる。第3位置まで操作部73をスライドさせると、供給皿70及び誘導通路にある遊技球が全て排出される。
操作部73を第1位置から第3位置まで操作部73をスライドさせる場合、初めから操作部73の前面を押圧しながらスライドさせることも可能である。この場合、操作部73を第2位置からさらにスライドさせると、親指に突設片75の前面75cが摺接するので、遊技者に対して操作部の位置を認識させることができる。
なお、上記突設片は、第2位置に操作部が位置したことを遊技者が認識できればよく、開口の周縁のうち、第2位置に対応する箇所に突設片を設けるようにしてもよい。また、上記突設片は、本実施形態で説明した払出し装置と組み合わせることで、より確実に遊技者の誤操作を防止することが可能となる。
本発明を実施したパチンコ機の外観を示す斜視図である。 前面扉を開けたときの状態を示す斜視図である。 パチンコ機の供給皿の近傍を示す斜視図である。 供給皿を示す正面図である。 球抜き出し装置の構成を分解して示す斜視図である。 球抜出し装置の一部を分解して示す斜視図である。 球抜出し装置の一部を分解して示す斜視図である。 カムが基準位置にある場合の球送り装置及びその近傍の状態を示す断面図である。 カムが球受け位置に回動した場合の球送り装置及びその近傍の状態を示す断面図である。 カムが基準位置に回動して、受容した遊技球を発射装置に送り出す場合の球送り装置及びその近傍の状態を示す 操作部が基準位置にある場合の供給皿、誘導通路、第1及び第2排出通路の状態を示す断面図である。 操作部が基準位置にある場合の球抜出し装置を示す正面図である。 操作部が第1位置にある場合の球抜出し装置を示す正面図である。 操作部が第1位置にある場合の供給皿、誘導通路、第1及び第2排出通路の状態を示す断面図である。 操作部が第2位置にある場合の球抜出し装置を示す正面図である。 操作部が第2位置にある場合の供給皿、誘導通路、第1及び第2排出通路の状態を示す断面図である。 開口の周縁の一部に突設片を設けた場合の実施形態を示す斜視図である。 第1位置にある操作部を示す斜視図である。 第1位置から第2位置までスライドさせた操作部を示す斜視図である。 第3位置までスライドさせた操作部を示す斜視図である。
符号の説明
2 パチンコ機
5 下部扉
9 発射装置
20 供給皿
20a 第1受容面
20b 第2受容面
25 第1開口
30 誘導通路
31 第1開口
35 球抜出し装置
36 第1遮蔽部材
36d 突出片
37 第2遮蔽部材
37f ピン
38 操作部材
39 連動部材
39a 押圧部
39b 押圧片
51 遊技球
57 第1排出通路
58 第2排出通路

Claims (4)

  1. 遊技に用いられる遊技球を受容するとともに、前記遊技球を受容する受容面に第1開口が設けられた受け部と、
    前記受け部に受容された遊技球を発射装置に誘導するとともに、下流側の底面に第2開口が設けられた誘導通路と、
    前記第1開口及び第2開口のそれぞれに連なって設けられ、遊技球を外部に排出する排出通路と、
    前記第1開口を開閉する第1の遮蔽部材と、
    前記第2開口を開閉する第2の遮蔽部材と、
    前記第1開口及び第2開口のそれぞれを閉じる第1位置、前記第1開口を開ける第2位置、前記第1開口及び第2開口のそれぞれを開ける第3位置に一方向にスライド操作され、前記第2位置は、前記第1位置と、前記第3位置との間に位置する操作部と、
    前記操作部を前記第1位置へ操作したときには、前記第1の遮蔽部材による前記第1開口の遮蔽、及び前記第2の遮蔽部材による前記第2開口の遮蔽を行い、前記操作部を前記第2位置へ操作したときには、前記第1の遮蔽部材を移動させて前記第1開口を開け、前記操作部を前記第3位置へ操作したときには、前記第1の遮蔽部材を移動させて前記第1開口を開けるとともに、前記第2の遮蔽部材を移動させて前記第2開口を開けるように動作する遊技球抜出し装置と、
    前記第1の遮蔽部材及び第2の遮蔽部材を回動自在に軸支する回動軸と、
    前記操作部の操作に連動して前記第1の遮蔽部材及び前記第2の遮蔽部材を回動させるアーム部材とを設け、
    前記操作部を第2位置に向けて操作した時に、前記アーム部材の一方の端部が、前記第1の遮蔽部材に設けられた突出部を押圧し前記第1の遮蔽部材を回動させ、前記操作部を第2位置から第3位置に向けて操作した時に、前記アーム部材の一方の端部が前記突出部を押圧して前記第1の遮蔽部材を回動させるとともに、前記アーム部の他方の端部が前記第2の遮蔽部材に設けられた突起部と押圧し前記第2の遮蔽部材を前記第1遮蔽部材と反対方向に回動させることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1の遮蔽部材は、第1のバネ部材によって前記第1開口を閉じる方向に付勢され、前記第2の遮蔽部材は、第2のバネ部材によって前記第2開口を閉じる方向に付勢されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記第2のバネ部材のバネ定数は、前記第1のバネ部材のバネ定数よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項記載の遊技機。
  4. 前記受け部に連なる外壁に前記操作部のスライド方向に沿って形成されるとともに前記第1位置から前記第3位置までの範囲にかけて形成され、前記操作部の一部を突出させる開口と、
    前記開口の周縁に形成され、前記第2位置から前記第3位置までの範囲にかけて形成された突設片とを備え、
    前記操作部の一部が前記突設片よりも突出しているとともに、前記操作部の突出部分でその前記第1位置側に斜面を形成したことを特徴とする請求項1〜5いずれか記載の遊技機。
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