JPS629912Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はパチンコ遊技機に関し、特に一度に
多量の入賞玉があつても円滑に賞品玉を払出し処
理できるように賞品玉を入賞玉処理器へ導く径路
を改良したパチンコ遊技機に関する。

一般に、パチンコ玉を利用して遊技するパチン
コ遊技機（以下パチンコ機と略称する）が広く普
及し、手軽なレジヤーの１つとして遊技者に親し
まれている。周知のように、パチンコ機はその盤
上に複数のセーフ孔および入賞球装置（ヤクモ
ノ；通称チユーリツプ）を配設し、遊技者がパチ
ンコ玉を盤上に沿つて打込んだとき、パチンコ玉
が或る確率でセーフ孔またはヤクモノへ入賞する
と、一定数の賞品玉を払出すものである。そし
て、従来のパチンコ機においては、遊技者へのサ
ービスの目的で、打込玉が或る特定のセーフ孔あ
るいは入賞領域へ入賞すると、所定数のヤクモノ
を開成したり、或るヤクモノを所定時間開成して
いた。

ところで、従来のパチンコ機は、遊技盤の裏面
にセーフ孔またはヤクモノへ入賞した入賞玉を入
賞玉誘導径路で整列して賞品玉払出処理のために
作動する入賞玉処理器へ導いていた。ところが、
所定数のヤクモノを開成したりあるヤクモノを所
定時間開成すると、一度に多量の入賞玉が発生し
て入賞玉誘導径路内で数珠つなぎ状になるため、
入賞玉処理器が１個の入賞玉につき所定数の賞品
玉を払出すための円滑な動作を達成できず、遊技
者に不安感を与えたり、遊技者と遊技場の係員と
の間でトラブルを発生し易いという問題点があつ
た。

それゆえに、この考案の目的は一度に多量の入
賞玉が発生しても円滑な賞品玉払出し動作を達成
できるように改良されたパチンコ遊技機を提供す
ることである。

この考案を要約すれば、セーフ孔またはヤクモ
ノへ入賞した入賞玉が遊技盤裏面に導かれると
き、該入賞玉を入賞玉処理器へ誘導する位置に、
多量の賞品玉を貯留可能な入賞玉貯留部を形成し
かつその下流側を１個のパチンコ玉の通過可能な
細い径路に形成した入賞玉貯留整列部材を設けた
ものであつて、さらに、入賞玉貯留部には、貯留
部に溜つたパチンコ玉が一定数以上になつたとき
に出力を導出する検出手段を設け、該検出手段の
出力に応答してパチンコ遊技機の遊技動作を禁止
するようにしたものである。

以下に、図面を参照してこの考案の具体的な実
施例について説明する。

第１図はこの考案が適用される一例のパチンコ
遊技機の外観図である。構成において、この実施
例のパチンコ機１０の遊技盤１上には、特賞領域
の一例のセーフ孔２と、可変入賞球装置の一例の
複数のヤクモノ（通称チユーリツプ）３ａ〜３ｅ
と、セーフ孔２およびヤクモノ３ａ〜３ｅのいず
れにも入賞しないパチンコ玉を回収するアウト玉
入口４とが形成される。また、遊技盤１のほぼ中
央部には、表示窓が形成されていて、該表示窓に
可変表示部材５が配設される。

この可変表示部材５としては、本件出願人が特
願昭52−94420号（特開昭54−29234号）として先
に提案した回転ドラム表示機構が用いられる。こ
の回転ドラム表示機構５は、複数列のドラム５ａ
〜５ｃの外周に識別情報を描いておき、セーフ孔
２への入賞玉に応じてドラムを回転駆動すること
により、表示窓に見える識別情報を可変表示さ
せ、各列のドラムを停止させたときに表示窓から
見える識別情報の組合せが予め定める組合せであ
ることに基づいて得点を付与し、得点に応じた価
値としてヤクモノの開成数を可変したりヤクモノ
の開成時間を可変するのに用いられる。

また、パチンコ機１０の前面パネル下方には、
遊技者によつて打込まれたパチンコ玉（すなわち
打込玉）がセーフ孔２またはヤクモノ３ａ〜３ｅ
へ入賞したとき賞品玉を払出す賞品玉払出口６ａ
と、賞品玉払出口６ａから払出された賞品玉や遊
技者が玉貸機で購入した玉を入れる玉貯留皿を兼
ねかつ該玉貯留皿に入れられた玉を１個順次打球
させるために打球位置へ導く樋を含む打球待機樋
７と、打球強さを調節するための打球ハンドル８
と、打球ハンドル８の外周に関連して設けられる
打球スイツチ８ａと、賞品玉払出口６ａから払出
される賞品玉のうち溢れた賞品玉を受ける賞品玉
受皿９と、溢れた賞品玉を賞品玉受皿９へ払出す
余剰賞品玉払出口６ｂとが配設される。また、必
要に応じて、遊技盤下方の隅には、パチンコ機１
０の遊技方法や可変表示部材５の表示状態に基づ
いて付与される価値などを記載した説明表示板１
１が設けられる。

ところで、前記可変表示部材５の表示部が複数
列設けられた場合は、各列の表示部材を遊技者の
操作によつて停止指令するために停止指令スイツ
チ１２ａ，１２ｂ，１２ｃが設けられる。

第２図はパチンコ機１０の遊技盤（前面パネ
ル）の裏側に配設された裏部品の図解図である。

第３図はパチンコ機１０の前面パネルの裏側に
開閉自在に設けられた裏パネルの図解図である。

第４図はこの考案の特徴となる入賞玉貯留整列
部材の詳細と賞品玉処理器２３との関連を示す図
解図であり、特にａは入賞玉貯留整列部材４０の
斜視図を示し、ｂは入賞玉貯留整列部材４０と入
賞玉処理器２３との関連を示す。

まず、第２図および第３図ならびに第４図ｂを
参照してパチンコ機１０の裏面構造を具体的に説
明する。前記遊技盤１の裏側には、セーフ孔２へ
入賞した入賞玉を特賞玉処理器２２へ導く径路２
１１が形成されるとともに、特賞玉処理器２２で
検出された特賞玉を後述の入賞玉処理器２３へ導
く径路２１２が形成される。また、前記ヤクモノ
３ａ〜３ｅの裏面下方には、ヤクモノへ入賞した
入賞玉を入賞玉処理器２３へ導くための入賞玉貯
留整列部材４０（後述する）が形成される。この
径路２１２および入賞玉貯留整列部材４０の下流
端には、蛇行状径路２１３が設けられる。

前記特賞玉処理器２２を具体的に説明すると、
筒部材２２１の径路２１１側端部に玉受部２２２
が形成され、該筒部材２２１が支持部材２２３で
揺動自在に支承される。そして、セーフ孔２へ入
賞した玉が径路２１１を介して玉受部２２２の上
に乗ると、玉の自重で筒部材２２１が回動する。
筒部材２２１の回動方向下側には、特賞玉検出ス
イツチ２２４が設けられる。この特賞玉検出スイ
ツチ２２４は筒部材２２１の回動を検知すること
によつて特賞玉を検出し、その出力で可変表示部
材５を可変指令する。また、筒部材２２１の上部
には、ソレノイド２２５が設けられ、該ソレノイ
ド２２５のプランジヤにＬ字状レバー２２６が固
着され、ソレノイド２２５の付勢によりプランジ
ヤを吸引するときＬ字状レバー２２６で筒部材２
２１の端部を押下げることにより、筒部材２２１
を復帰させる。

また、遊技盤１の裏面には、ヤクモノ開成機構
２４および２５が設けられる。このヤクモノ開成
機構２４および２５は、前記可変表示部材５の表
示状態に基づいて付与される得点に応じてヤクモ
ノ３ａないし３ｅのうち適宜の数を適宜の時間だ
け開成制御するものである。このヤクモノ開成機
構２４は、ソレノイド２４１と、ソレノイド２４
１の付勢に応じて摺動するプランジヤによつて押
圧されかつその押圧に応じて３個のヤクモノ３ａ
〜３ｃの嘴状部（通称チユーリツプの花びら）を
開成させるためのレバー２４２とから成る。ま
た、ヤクモノ開成機構２５は、ソレノイド２５１
と、ソレノイド２５１のプランジヤに固着されか
つソレノイドの付勢に応じて下方へ押下げられる
Ｌ字状レバー２５２と、Ｌ字状レバー２５２の押
圧によつて２個のヤクモノ３ｄ，３ｅの嘴状部を
開成させるレバー２５３とから成る。なお、図示
では１個のヤクモノ開成機構で３個または２個の
ヤクモノを電気的に開成する機構を示すが、各ヤ
クモノ３ａ〜３ｅのそれぞれを個別に開成するも
のであつてもよい。

また、前面パネルの裏面下方には、打球機構２
６が設けられる。打球機構２６は、前記打球スイ
ツチ８ａの押圧に応じて回転駆動されるモータ２
６１と、モータ２６１の回転速度を変速した軸に
回転自在に固着される打球カム２６２と、打球位
置へ導かれたパチンコ玉をその間欠的回動毎に打
球する打球杆２６３と、その一方端が打球杆２６
３の下方に固着されかつ他方端にピンを形成した
レバー２６４と、打球杆２６３を引つ張り付勢し
かつ打球ハンドル８の回動によつてその引つ張り
強さが調整されて打球杆２６３の打球強さを調節
するためのばね部材２６５とから成る。そして、
モータ２６１の回転によつて打球カム２６２が回
転されるとき、打球カム２６２の円弧状部がレバ
ー２６４に形成されたピンを押圧しまたは押圧を
解除することによつて、打球杆２６３を間欠的に
回動させて打球させるものである。なお、図示で
は電動式打球機構の場合を示すが、手動式打球機
構であつてもよい。

前記裏面パネルの上部には、賞品玉タンク３１
が固着される。賞品玉タンク３１の上部には、パ
チンコ玉を補給する補給樋３２が設けられる。賞
品玉タンク３１の下方には、透孔が穿設される。
賞品玉タンク３１の透孔穿設位置下方から右方向
へ傾斜して、落下されたパチンコ玉を複数列に整
列するための整列径路３３が設けられる。整列径
路３３の途中には、賞品玉切れ検出スイツチ３５
が設けられる。この整列径路３３の終端には、賞
品玉払出機構３４が設けられる。この賞品玉払出
機構３４は所定数の賞品玉を貯留する玉貯留部
と、後述のレバー３７１の回動により玉貯留部の
下部出口を開いて玉貯留部に貯留されている賞品
玉を放出させる出口弁と、該出口弁の開成時に玉
貯留部の上記入口を開成しかつ出口弁の閉成時に
開成する入口弁とを含む。この賞品玉放出機構３
４の下方には、賞品玉を賞品玉払出口６ａへ導く
径路３５１が設けられるとともに、賞品玉払出口
６ａから払出される賞品玉が打球待機樋内に溢れ
たとき溢れた玉を余剰賞品玉払出口６ｂへ払出す
径路３５２が設けられる。

次に、前記入賞玉処理器２３と賞品玉払出機構
３４との関連を説明する。入賞玉処理器２３は、
筒部材２３１を支持部材２３２で揺動自在に支承
し、筒部材２３１の先端に固着された玉受部２３
３を蛇行状径路２１３へ挿入する。蛇行状径路２
１３で導かれて落下する入賞玉が玉受部２３３に
乗ると、筒部材２３１が回動する。このとき、筒
部材２３１に連結されているレバー３６１に形成
されたフツク３６２の係合状態を解除して、賞品
玉の払出し準備を行う。そして、入賞玉処理器２
３によつて落下された入賞玉が蛇行状径路２１３
を落下する際に、該蛇行状径路２１３の垂直部に
挿入されているレバー３７１の玉載部に乗り、そ
の自重で支点３７２を中心として該レバー３７１
を下方へ回動させる。レバー３７１の回動によ
り、垂直レバー３７３が押上げられ、これによつ
て賞品玉払出機構３４の玉貯留部の出口弁を開き
かつ入口弁を閉じて整列径路３３から賞品玉が流
入するのを阻止し、貯留部に貯留されている賞品
玉を払出させる。このとき、払出された賞品玉が
玉載板３６４の上に乗り、玉の自重で該玉載板３
６４を下方へ押下げて回動させ、それによつて賞
品玉払出口６ａへ導かれる。このとき、玉載板３
６４の回動により、レバー３６３が引き上げら
れ、かつ従つて筒部材２３１が復帰される。この
ようにして、入賞玉処理器２３が入賞玉を１個順
次落下させる毎に、所定数の賞品玉が機械的に放
出される。なお、このような機械的賞品玉払出機
構に替えて、電気的に賞品玉を払出すものを用い
てもよい。

次に、第４図ａを参照して入賞玉貯留整列部材
４０の詳細を説明する。入賞玉貯留整列部材４０
はその上流側が多量の賞品玉を貯留し得るように
幅広形状、または幅広形状でありかつ１個の賞品
玉の直径よりも深い深さを有するように、入賞玉
貯留部４１を形成し、その下流側が入賞玉処理器
側に近づくに従つて１個のパチンコ玉の通過可能
な整列径路４２を形成してなる。そして、必要に
応じて、上流側の入賞玉貯留部４１の底面に、透
孔４３を穿設し、その下方に作動レバーを透孔４
３へ挿入してマイクロスイツチ４４を設ける。な
お、図示ではマイクロスイツチ４４を入賞玉貯留
部４１の上流側底面に設けた場合を示すが、入賞
玉貯留部４１の上流側傾斜側面に設けてもよい。

なお、図示では入賞玉貯留部４１を幅広状に形
成した場合を示すが、他の例として、入賞玉貯留
部４１および整列径路４２の幅を１個のパチンコ
玉の直径よりもやや広くし、かつ入賞玉貯留部４
１のみを深さ方向に深く形成してもよい。

第５図はこの考案が有利に適用されるパチンコ
機の駆動制御回路図であり、特に入賞球装置（ヤ
クモノ）をパチンコ玉の入賞し易い状態に開成で
きるように定められた遊技状態の一例として前記
可変表示部材５の表示状態に基づいてヤクモノを
開成する場合においてこの考案の特徴となる入賞
玉貯留整列部材４０に整列されている入賞玉の多
少によつてヤクモノの開成状態を可変するための
制御回路である。次に、この制御回路の構成とと
もに動作を説明すると、前記打球スイツチ８ａの
閉成に応じて、打球モータ駆動制御回路５１は前
記打球モータ２６１を付勢制御して、該モータ２
６１を回転駆動させる。これによつて、前述の打
球機構２６に含まれる打球杆２６３が間欠的に回
動されてパチンコ玉を遊技盤１内へ打込む。この
打込玉は前記セーフ孔２またはヤクモノ３ａ〜３
ｅのいずれかに入賞するか、またはいずれにも入
賞することなくアウト玉入口４を介して回収され
る。

例えば、打込玉がセーフ孔２へ入賞すると、該
セーフ孔２へ入賞した特賞玉が前記特賞玉処理器
２２で処理され、特賞玉検出スイツチ２２４で検
出される。特賞玉検出スイツチ２２４の出力に応
じて、ドラム駆動制御回路５２は、可変表示部材
５の各表示部の一例のドラム５ａないし５ｃを枢
支する軸５ｄに連結されたモータ５３を回転駆動
させて、可変表示させる。そして、遊技者が前記
停止指令スイツチ１２ａ〜１２ｃのいずれかを押
圧すると、押圧された停止指令スイツチに対応す
るドラム５ａ〜５ｃを停止させるとともに、モー
タ５３を停止させる。このようにして、各列のド
ラム５ａ〜５ｃが可変表示後に停止制御される
と、各列のドラム５ａ〜５ｃで表示される識別情
報の組合せをセンサ５４ａおよび５４ｂで検出す
る。このセンサ５４ａ，５４ｂとしては、例えば
ドラム５ａ〜５ｃの外周に描かれている各識別情
報に対応して、異なる円周上に透孔を穿設しまた
は穿設しないことにより、光電センサで透孔の有
無を検出し、透孔の有無の組合せに基づいて表示
窓で表示されている識別情報の種類を判別するも
のである。このセンサ５４ａ，５４ｂで検出され
た出力が組合せ判定回路５５に与えられる。組合
せ判定回路５５はセンサ５４ａ，５４ｂの出力の
有無に基づいて得点を判別し、得点情報をヤクモ
ノ開閉制御回路５６に与える。このヤクモノ開閉
制御回路５６は、前記入賞玉貯留整列部材４ｃの
入賞玉貯留部４１に所定量以上の玉が貯留されて
いることを検出する検出スイツチ４４の出力がな
いとき、得点情報に基づいてソレノイド２５１、
またはソレノイド２４１、もしくはソレノイド２
４１と２５１の両方を付勢制御することにより、
得点情報に応じた２個または３個もしくは５個の
ヤクモノを所定時間開成制御する。

ところで、前述のごとくして、所定数のヤクモ
ノが所定時間開成されると、開成されたヤクモノ
へ入賞する確率が高くなり、一度に多量の入賞玉
が生じる。このとき、検出スイツチ４４の出力が
なければ、前記入賞玉貯留部材４０の入賞玉貯留
部４１に貯留されている入賞玉の個数が入賞玉処
理器２３で処理可能な数であるため、ヤクモノ開
閉制御回路５６はソレノイドの付勢制御を続け
る。ところが、開成されたヤクモノへ入賞する入
賞玉数が大幅に増加し、一度に多量の入賞玉が生
じると、入賞玉貯留部４１に貯留されている入賞
玉数が所定量を越え、スイツチ４４を閉成させ
る。このスイツチ４４の閉成によつて、検出スイ
ツチ４４からハイレベル（以下「Ｈ」）信号が導
出される。このＨ信号がヤクモノを一時閉成指令
信号としてヤクモノ開閉制御回路５６に与えられ
るため、ヤクモノ開閉制御回路５６はそれまで付
勢していたソレノイドを消勢して開成していたヤ
クモノを一且閉成する。また、必要に応じて、検
出スイツチ４４の閉成に基づくＨ信号が打球禁止
信号として打球モータ駆動制御回路５１に与えら
れるため、打球モータ駆動制御回路５１は打球ス
イツチ８ａの閉成にかかわらず、打球モータ２６
１の付勢を一時停止することにより、打球動作を
禁止する。さらに、必要に応じて、ブザー５７を
設けておき、検出スイツチ４４の閉成に応じて打
球禁止中であることを知らせる。

このように、入賞玉貯留整列部材の上流側に入
賞玉貯留部を形成することにより、一度に比較的
多くの入賞玉が生じても、その入賞玉を一時貯留
しておき、入賞玉処理器と賞品玉払出機構が入賞
玉に基づく賞品玉払出動作に追随し得るように、
１個ずつ整列しながら供給し、円滑な賞品玉の払
出動作を達成できる利点がある。また、入賞玉貯
留部に貯留されている入賞玉が入賞玉処理器およ
び賞品玉払出機構の円滑な動作を妨げるような所
定量を超えると、検出スイツチが作動してそれま
で開成していたヤクモノを一時閉成させて円滑な
賞品玉の払出動作を図つたのち、検出スイツチの
出力が無くなると再びヤクモノを開成制御するよ
うにしているため、入賞玉が数珠つなぎ状に詰つ
て円滑な賞品払出動作を妨げることを防止できる
利点もある。さらに、入賞玉貯留部に所定量以上
の入賞玉が生じると、打球禁止したり音声で知ら
せることにより、一時打球遊技を停止させて円滑
な賞品玉払出動作を図れる利点がある。

なお、上述の説明では、入賞球装置を入賞し易
い状態に切換える遊技状態として、遊技盤に可変
表示部材を設けた場合について説明したが、これ
に限らず特定の入賞孔へ入賞したことに基づいて
ヤクモノを開成制御する場合であつてもよい。

以上のように、この考案によれば、一度に比較
的多くの入賞玉があつても円滑な賞品玉払出動作
を達成でき、遊技者に不安感を与えることなく、
入賞玉が溢れて洩れたりすることもなく、遊技者
と遊技場の係員とのトラブルを防止できるなどの
効果が奏される。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案が適用される一例のパチンコ
遊技機の外観図である。第２図はパチンコ機の遊
技盤裏面に配設された裏部品の図解図である。第
３図はパチンコ機の前面パネルの裏側に開閉自在
に設けられた裏パネルの図解図である。第４図は
この考案の特徴となる入賞玉貯留整列部材４０の
詳細とその関連部分を示す図解図である。第５図
はこの考案の入賞玉貯留整列部材を有利に適用し
得るパチンコ機の遊技制御回路図である。 図において、４０は入賞玉貯留整列部材、４１
は入賞玉貯留部、４２は整列径路、４４は検出ス
イツチを示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 遊技盤上に形成された複数の入賞領域を通過
   した入賞玉を遊技盤の裏面へ導き、該入賞玉を
   入賞玉処理器で処理することによつて入賞玉に
   応じた賞品玉を払出すパチンコ遊技機におい
   て、 前記遊技盤の裏面における前記複数の入賞領
   域への入賞玉を受ける位置に設けられ、その上
   流側に多数の入賞玉を貯留する入賞玉貯留部を
   形成しかつその下流側を１個のパチンコ玉が通
   過可能な細い径路状に形成してパチンコ玉を整
   列できるように構成した入賞玉貯留整列部材を
   備え、 前記入賞玉貯留整列部材は、入賞玉貯留部に
   関連して所定量以上の入賞玉を貯留しているこ
   とを検出する検出手段を含み、さらに、 前記検出手段出力のあることに応じて駆動さ
   れるパチンコ遊技の遊技動作を禁止する遊技禁
   止手段を含むことを特徴とする、パチンコ遊技
   機。 (2) 前記遊技盤上に形成された入賞領域は、パチ
   ンコ玉の入賞し易い状態と入賞し難い状態に可
   変自在な入賞球装置であり、 前記パチンコ遊技機は、予め定める遊技状態
   に基づいて前記入賞球装置を入賞し易い状態と
   するものであつて、 前記遊技禁止手段は、前記入賞球装置が入賞
   し易い状態にされている場合において、該入賞
   球装置を入賞し難い状態に切換えるものであ
   る、実用新案登録請求の範囲第１項記載のパチ
   ンコ遊技機。 (3) 前記遊技禁止手段は、パチンコ玉の打球を禁
   止する打球禁止手段である、実用新案登録請求
   の範囲第１項記載のパチンコ遊技機。