JP2003339995A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2003339995A
JP2003339995A JP2002158705A JP2002158705A JP2003339995A JP 2003339995 A JP2003339995 A JP 2003339995A JP 2002158705 A JP2002158705 A JP 2002158705A JP 2002158705 A JP2002158705 A JP 2002158705A JP 2003339995 A JP2003339995 A JP 2003339995A
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Japan
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ball
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storage
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JP2002158705A
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Sensuke Oshiro
泉介 大城
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Konami Amusement Co Ltd
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Abilit Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大当りや小当りによる入賞モードの遊技にお
いて遊技者に焦燥感やアンラッキー感を与えずに大きな
満足感を与え得るようにする。 【解決手段】 電動チューリップ33の一対の可動片3
3a間を通って入球した遊技球の所定個数を貯留し得る
箱部材31と、該箱部材31の底部に設けられた開閉可
能な底部蓋体32とを備えて構成され、前記底部蓋体3
2は、普段は閉止された閉止姿勢に姿勢設定されている
一方、所定の条件が成立することによって(具体的には
図柄表示部16の図柄並びの当選で大入賞口20の開閉
板21が開いたときに)開放されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、常時は閉止され、
遊技上の所定の条件が成立することによって開放される
開閉式入賞口を備えた弾球遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、発射装置の操作で遊技球を発射
し、当該遊技球を遊技面に沿って転動落下させるように
した弾球遊技機が知られている。かかる弾球遊技機にあ
っては、遊技面に多数の釘が所定のレイアウトで植設さ
れているとともに、入賞口(チャッカーという)、大入
賞口(開閉式入賞口、アタッカーという)、始動口(始
動チャッカーという)、通過口(通過チャッカーとい
う)や、さらには略中央部に図柄表示部が設けられてい
る。
【0003】図柄表示部は、通常、横方向に向けて並設
された三つの図柄表示領域を有し、各表示領域には数字
や各種の図形、記号などからなる図柄が表示されてい
る。これらの図柄は、遊技球が始動口に入球したときに
それぞれ変動表示されるようになっており、停止したと
きの各図柄が所定の組み合わせになったとき「当り」と
判定され、それ以外は「外れ」と判定されるようになっ
ている。
【0004】前記「当り」としては、図柄が例えば「7
−7−7」と揃った「大当り」や、図柄が例えば「7−
7−3」と揃った「小当り」などがあり、かかる「当
り」になると、普段は閉止されている大入賞口が所定時
間だけ開放されるようになっている。大入賞口の開放時
間は「大当り」の場合は長く、「小当り」の場合は短く
(通常一瞬)設定されている。
【0005】したがって、「当り」になると、たとえ
「小当り」であっても大入賞口が開放するため、遊技球
が当該大入賞口に入球する機会が与えられ、遊技者にと
って有利になる。「大当り」の場合は、大入賞口が長時
間に亘って(具体的には所定の遊技モードが複数回繰り
返されるまで)開放されるため、遊技者にとってはさら
に有利になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の弾球遊技機にあっては、「小当り」になっ
たときは大入賞口の開放時間が一瞬であるため、当該大
入賞口に入球する遊技球はせいぜい1個であり、遊技者
にとってさほど利益が得られるものではない。場合によ
っては、1個の遊技球さえ入球しないこともある。ま
た、「大当り」になったときでも、ゲージ構成(釘の配
列の仕方)や釘の調整具合によって大入賞口への入球が
円滑に行われないこともあり、この場合、「大当り」遊
技時間が徒に長引いて、遊技者に苛立ち感を与えてしま
うという問題点を有している。
【0007】また、いわゆる権利物(例えば図柄表示部
の図柄が揃えば開閉式入賞口が開放し、その間に開閉式
入賞口の中に設けられたいわゆる「Vゾーン」に遊技球
が入球すると、「大当り」の権利を獲得するように構成
された弾球遊技機)と称される機種では、入賞口の開放
時間が数秒と短いため、遊技者自身開閉式入賞口が開放
している事実に気付かなかったり、気付いていてもゲー
ジ構成や釘の調整具合によって入球させることができな
い、いわゆる「パンク」が発生するという問題点も有し
ている。
【0008】本発明は、上記のような状況に鑑みなされ
たものであり、大当りや小当りによる入賞モードを円滑
且つ迅速に消化し得るようにしたり、あるいは遊技者の
利益を最大限に確保し得るようにし、これによって遊技
者に苛立ち感、焦燥感あるいはアンラッキー感を与えず
に大きな満足感を与え得るようにした弾球遊技機を提供
することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の遊技球貯
留構造は、常時は閉止され、遊技上の所定の条件が成立
することによって開放される開閉式入賞口を備えた弾球
遊技機であって、前記開閉式入賞口よりも上方位置に配
置され、遊技球を所定個数貯留し得る貯留部と、該貯留
部に貯留された遊技球を放出する放出手段とが備えら
れ、前記放出手段は、開閉式入賞口が開放されるのに応
じて貯留部に貯留されている遊技球を開閉式入賞口へ向
けて放出させるように構成されていることを特徴とする
ものである。
【0010】この発明によれば、貯留部は、入球した所
定個数の遊技球が貯留され得るようになっており、しか
も、開閉式入賞口が開放されることにより放出手段が機
能して貯留されていた多数の遊技球が一斉に遊技面上に
放出されるようになっているため、貯留部に貯留されて
いた複数の遊技球の開閉式入賞口へ向けての一斉放出に
よって入賞口に入球する確率が大きくなる。したがっ
て、せっかく入賞口が開いていても遊技球の1球ずつが
遊技面を順次下降することによって遊技球が入球し難
く、遊技者に苛立ちや焦燥感を与えるような従来の不都
合が解消され、遊技者に達成感や満足感を与えることが
できる。
【0011】請求項2記載の遊技球貯留構造は、請求項
1記載の遊技球貯留構造において、前記貯留部は、内部
に所定個数の遊技球を貯留し得るように容量設定された
箱部材によって構成され、前記放出手段は、前記箱部材
の底部に形成された開口に開閉可能に設けられた蓋部材
を備えてなることを特徴とするものである。
【0012】この発明によれば、開閉式入賞口が開放さ
れると、箱部材の底部に形成された蓋部材が開放される
ため、箱部材に貯留されていた複数の遊技球が開閉式入
賞口をめがけて一斉に放出され、これによって入賞口に
入球する確率が大きくなる。そして、貯留部として箱部
材を採用するとともに、放出手段を、蓋部材を備えて構
成することにより貯留部の構造が簡単なものになる。
【0013】請求項3記載の遊技球貯留構造は、請求項
1記載の遊技球貯留構造において、前記貯留部は、遊技
球を収納可能な収納凹部が周面の周方向に沿って複数凹
設された回転円盤と、頂部の一部にスリットが形成され
且つ該スリットを介して収容凹部内に入球した遊技球が
回転円盤の回転に伴って脱落するのを防止するように回
転円盤の周面を覆う円弧カバーとによって構成され、前
記放出手段は、円弧カバーの底部に形成された開口に開
閉可能に設けられた蓋部材を備えてなることを特徴とす
るものである。
【0014】この発明によれば、円弧カバーの頂部の一
部に形成されたスリットに嵌り込んだ遊技球は、回転円
盤の回転で収納凹部がスリットに対向した時点に空状態
の収納凹部に嵌り込むため、回転円盤の各収納凹部には
遊技球が順次貯留されていくことになる。そして、開閉
式入賞口が開放されると、円弧カバーの下部の蓋部材が
開放されるため、貯留部に貯留されていた複数の遊技球
が開閉式入賞口へ向けて順次放出され、これによって入
賞口に入球する確率が大きくなる。
【0015】請求項4記載の遊技球貯留構造は、請求項
1記載の遊技球貯留構造において、前記貯留部は、所定
個数の遊技球を磁着させ得る円柱状電磁石によって構成
され、前記放出手段は、円柱状電磁石への通電のオン・
オフを行うスイッチ構造を備えてなることを特徴とする
ものである。
【0016】この発明によれば、遊技球は、円柱状電磁
石の周面に磁着した状態で当該円柱状電磁石に所定個数
が貯留される。そして、開閉式入賞口が開放されると、
スイッチ構造のオフ動作によって円柱状電磁石への通電
が遮断されるため、円柱状電磁石に磁着していた複数の
遊技球が開閉式入賞口へ向けて放出され、これによって
入賞口に入球する確率が大きくなる。
【0017】請求項5記載の遊技球貯留構造は、請求項
1記載の遊技球貯留構造において、前記貯留部は、所定
個数の遊技球を受け得る遊技面から突出した球貯め板に
よって構成され、前記放出手段は、球貯め板を先下がり
に傾斜させた球放出姿勢に姿勢変更させるアクチュエー
タを備えてなることを特徴とするものである。
【0018】この発明によれば、球貯め板上に貯留され
た遊技球は、開閉式入賞口が開放されることによるアク
チュエータの所定の動作で球貯め板が先下がりに傾斜し
た球放出姿勢に姿勢変更されるため、球貯め板上に貯留
されていた複数の遊技球が開閉式入賞口をめがけて一斉
に放出され、これによって入賞口に入球する確率が大き
くなる。
【0019】請求項6記載の遊技球貯留構造は、請求項
1乃至5のいずれかに記載の遊技球貯留構造において、
前記貯留部の入球口には、遊技上の所定の条件が成立す
ることにより開口が広くなる電動チューリップが設けら
れてなることを特徴とするものである。
【0020】この発明において電動チューリップとは、
入賞口の両側で支持軸回りに回動自在に立設された一対
の可動片を備えて構成され、各可動片は普段互いに平行
に配されて両者間に入賞口に到る遊技球通路が形成され
た状態になっているが、所定の遊技条件が成立すると、
各可動片が支持軸回りに離反方向に向けて電動でそれぞ
れ回動して扇形状を呈する開放状態になり、遊技球の入
賞口への誘い込みが行われるように構成されたもののこ
とである。
【0021】そして、この発明によれば、遊技上の所定
の条件を満足させることにより電動チューリップの開口
が広くなる開放状態になるため、遊技球の貯留部への導
入が容易になり、貯留部内に可能な限り多くの遊技球を
貯留したいと願っている遊技者の希望がかなえられ易く
なる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る弾球遊技機
の第1実施形態を示す正面図である。この図に示すよう
に、弾球遊技機10は、矩形状の枠体11内の略上半分
の位置に設けられた遊技盤12と、同略下半分の位置に
形成された操作部13とを備えた基本構成を有してい
る。
【0023】遊技盤12の表面側にはその略全面を占め
る円形の遊技面12aが設定されている。遊技面12a
は、上部が開放状態の円弧状の内側ガイドレール12b
によって囲まれているとともに、この内側ガイドレール
12bを囲むようにさらに外側ガイドレール12cが設
けられ、外側ガイドレール12cの下部位置から発射さ
れた遊技球は、当該外側ガイドレール12cに案内され
て周回し、内側ガイドレール12bの上部の切れ目から
遊技面12aに向けて供給されるようになっている。
【0024】かかる遊技盤12の前面側には開閉自在の
前面扉17が設けられている。この前面扉17には遊技
面12aに対応した透明板17aが装着され、前面扉1
7を閉止した状態で遊技者が透明板17aを通して遊技
面12aを視認し得るようになっている。また、遊技盤
12の背面側には賞球として払い出される遊技球を貯留
する図略のタンクや、遊技球に所定の移動を行わせるた
めの図略の機構枠や、遊技球の払い出しなどを制御する
図略の制御手段等が装備されている。
【0025】操作部13は、遊技者が遊技操作を行うに
際して利用される部分であり、中央部から左方にかけて
払い出された賞球を受けて保管する受け皿14(上皿1
4aおよび下皿14b)が設けられているとともに、下
皿14bの右方位置には遊技球を発射操作するための発
射ハンドル15が設けられ、この発射ハンドル15を操
作することによって上皿14aから自動的に送り込まれ
た遊技球が発射され、外側ガイドレール12cに案内さ
れながら遊技面12aに向かうようになっている。
【0026】そして、遊技面12aには、多数の釘12
d(図1には一部のみを図示する)が植設されている。
釘12dと干渉しながら遊技面12aに沿って転動落下
する遊技球は、入賞口12e、あるいは後述する始動口
12gや大入賞口20に入球することによって所定個数
の賞球が受け皿14へ払い出される一方、いずれの口に
も入らなかった遊技球は、遊技面12aの最下部に設け
られた回収口12fへ回収されるようになっている。
【0027】また、遊技面12aの上下方向中央部の左
右位置には遊技球が通過し得る一対の通過口18が設け
られているとともに、同適所には二桁の数字を表示する
いわゆる小デジタル19が設けられている。通過チャッ
カー18は、ゲートの役割を果たすようになっている。
そして、前記小デジタル19は、遊技球が通過チャッカ
ー18を通過することによって始動して各桁の数字が変
化し、変化が止まった時点の数字の並び具合で当落が決
まるようになされており、例えばゾロ目で当りになった
ときには、後述する電動チューリップ33が所定時間開
くようになっている。
【0028】また、遊技面12aには、略中央位置に図
柄表示部16が設けられている。この図柄表示部16
は、三つの図柄表示領域(第1図柄表示領域16a、第
2図柄表示領域16bおよび第3図柄表示領域16c)
が横方向に向けて並設されることにより構成されてい
る。これらの図柄表示領域16a,16b,16cに
は、「0」〜「9」の数字や、各種の図柄が表示される
ようになっており、これら数字や図柄の揃い方によって
「大当り」や「小当り」が成立し得るようになってい
る。
【0029】図柄表示部16の直下には前記始動口12
gが設けられている。この始動口12gは、遊技球が入
球したときに所定個数の賞球が払い出される入賞口とし
ての機能を有しているとともに、これに加えて各図柄表
示領域16a,16b,16cの変動表示を始動させる
働きを備えている。したがって、遊技球が始動口12g
に入球することにより、所定個数の賞球が上皿14aに
払い出されるとともに、各図柄表示領域16a,16
b,16cが変動表示し、所定時間の経過後に変動表示
が止まって一の図柄が各図柄表示領域16a,16b,
16cにそれぞれ表示されることになる。
【0030】各図柄表示領域16a,16b,16cに
どの図柄が表示されるかについては、制御手段による乱
数を用いた内部抽選処理によって行われる。抽選結果が
「大当り」のときは、例えば第1〜第3図柄表示領域1
6a,16b,16cにそれぞれ「7」が表示された
「7−7−7」等のゾロ目となり、抽選結果が「小当
り」のときは、例えば第1〜第3図柄表示領域16a,
16b,16cにそれぞれ「7−7−3」等の予め設定
された図柄の組み合わせが表示されるようになってい
る。
【0031】そして、遊技面12aの下方であって回収
口12fの直上位置には、他の入賞口より開口面積が極
端に大きい横長の前記大入賞口(開閉式入賞口)20が
設けられている。この大入賞口20には、普段は閉止状
態の開閉板21が設けられ、前記抽選結果が「大当り」
または「小当り」のときに図略のソレノイドの作動で当
該開閉板21が開放されるようになっている。特に「大
当り」のとき開閉板21は、遊技球が大入賞口20に入
球してから所定の条件が満たされるまで開放状態が維持
されるのに対し、「小当り」のときには開閉板21の開
放は瞬時である。
【0032】大入賞口20内には、特定領域(いわゆる
Vゾーン)を経由する第1経路と、Vゾーンを経由しな
い第2経路とが設定されているとともに、各経路には入
球をカウントするカウンターが設けられ、第2経路の遊
技球の通過個数が予め設定された個数未満のときは前記
開閉板21の開放状態が保持される一方、予め設定され
た個数を越えたことがカウンターによって検出されると
開閉板21が閉止されるようになっている。そしてその
間、遊技球が1球でもVゾーンに入ると継続権が発生し
て大入賞口20が再度開放された状態とされ、この一連
の動作が所定回数繰り返されることとなる。そして、遊
技球が大入賞口20に入球するたびに所定個数(例えば
カウンタによってカウントされた大入賞口20への入球
数に応じた個数)の賞球が上皿14aに払い出されるこ
とになる。
【0033】そして、遊技面12a上における大入賞口
20と前記始動口12gとの略中間位置には、本発明に
係る遊技球貯留構造30が設けられている。図2は、遊
技球貯留構造30の第1実施形態を示す正面図であり、
(イ)は、電動チューリップ33が通常姿勢に姿勢設定
された状態、(ロ)は、電動チューリップ33が開放姿
勢に姿勢設定された状態、(ハ)は、底部蓋体32が開
放された状態をそれぞれ示している。
【0034】図2に示すように、遊技球貯留構造30
は、遊技面12aに固定された箱部材(貯留部)31
と、この箱部材31の底部開口31aを開閉自在に閉止
する幅方向一対の底部蓋体(放出手段)32と、箱部材
31の上面開口31bを挟んで設けられた電動チューリ
ップ33とを備えて構成されている。
【0035】箱部材31は、電動チューリップ33およ
び上面開口31bを介して入球した遊技球を一時的に貯
留し、所定の条件が成立したときに一気に貯留球を放出
するものであり、本実施形態においては若干下細りの形
状に形成され、略10個の遊技球Sが収納可能に容量設
定されている。前記底部蓋体32は、普段かかる箱部材
31の底部開口31aを閉止し得るように左右一対で設
けられている。
【0036】各底部蓋体32は、それぞれ箱部材31の
左右の下端縁部より若干下方位置ににおける一対の下部
軸34回りに回動自在に軸支され、図2の(イ)および
(ロ)に示す底部開口31aを閉止した閉止姿勢と、当
該閉止姿勢から下部軸34回りに互いに反対方向に回動
することによって底部開口31aを開放した、図2の
(ハ)に示す開放姿勢との間で姿勢変更し得るようにな
っている。
【0037】かかる底部蓋体32は、普段は図略のスプ
リングの付勢力で閉止姿勢に姿勢設定されている一方、
遊技盤12の背面側に設けられた図略のソレノイドの駆
動でスプリングの付勢力に抗して下部軸34回りに回動
し、これによって下方に向かった観音開きで開放姿勢
(図2の(ハ))に姿勢設定されるようになっている。
【0038】前記ソレノイドは、開閉板21が開放され
たときに駆動されるようになされている。したがって、
図柄表示領域16a,16b,16cに「大当り」や
「小当り」の図柄配列が揃ったときには、大入賞口20
の開閉板21が開放されると同時に底部蓋体32も開放
され、これによって箱部材31内に貯留されていた遊技
球Sが開放している下方の大入賞口20に向けて放出さ
れることになる。
【0039】前記電動チューリップ33は、略直角三角
形状を呈した一対の可動片33aを備えて構成されてい
る。各可動片33aは、斜辺部分が互いに反対側を向
き、かつ垂直辺部分が互いに対向した状態で底辺部分が
上面開口31bから若干箱部材31内に嵌め込まれ、こ
の状態で直角部分に箱部材31の前面壁を貫通した上部
軸35がそれぞれ差し通されることによって上部軸35
回りに回動自在に軸支されている。
【0040】かかる各可動片33aは、垂直辺部間に1
個の遊技球が通過し得るように直立した通常姿勢(図2
の(イ))と、上部軸35回りに互いに離間方向に回動
することによって上端側の開度が大きくなった開放姿勢
との間で姿勢変更するようになっており、普段は図略の
スプリングの付勢力によって通常姿勢が維持される一
方、図略のソレノイドの駆動でスプリングの付勢力に抗
して所定時間だけ開放姿勢(図2の(ロ))に姿勢変更
される。
【0041】電動チューリップ33が通常姿勢に姿勢設
定された状態では、一対の可動片33a間にも遊技球S
が貯留される。図2の(イ)に示す例では、可動片33
a間に略3球が貯留され得るようになっているため、結
局、箱部材31内の遊技球と合わせて最大で略13個の
遊技球Sが遊技球貯留構造30に貯留されることにな
る。
【0042】また、電動チューリップ33が開放姿勢に
姿勢設定された状態(図2の(ロ))では、一対の可動
片33a間に略10個の遊技球Sが貯留され得るため、
結局、箱部材31内の遊技球と合わせて最大で略20個
の遊技球Sが遊技球貯留構造30に貯留されることにな
る。
【0043】なお、一対の可動片33a間の下端位置に
対応した遊技面12aに可動片33a間に貯留された遊
技球Sを排出する逃し孔を設け、箱部材31内が満杯に
なった状態で可動片33a間の遊技球Sを当該逃し孔を
介して遊技面12aの背面側に逃すようにしてもよい。
こうすることによって遊技球貯留構造30に10球以上
の遊技球Sが貯留されないようにすることができる。ま
た、遊技球Sが逃し孔を通過することにより所定個数の
賞球が払い出されるようにしておけば、遊技者に不満を
与えることはない。
【0044】前記ソレノイドは、遊技球が通過チャッカ
ー18を通過したことによる小デジタル19の数字並び
の変更で、例えばゾロ目などの当りに当選したときに、
予め設定された時間だけ駆動するようになっている。し
たがって、小デジタル19が当りになると、電動チュー
リップ33が開いて遊技球Sが箱部材31内に入り易く
なる。
【0045】第1実施形態の遊技球貯留構造30は、以
上詳述したように、電動チューリップ33の一対の可動
片33a間を通って入球した遊技球の所定個数を貯留し
得る箱部材31と、該箱部材31の底部に設けられた開
閉可能な底部蓋体32とを備えて構成され、前記底部蓋
体32は、普段は閉止された閉止姿勢に姿勢設定されて
いる一方、所定の条件が成立することによって(具体的
には図柄表示部16の図柄並びで大入賞口20の開閉板
21が開いたときに)開放されるようになっているた
め、箱部材31に貯留されていた複数の遊技球が直下の
大入賞口20をめがけて一斉に放出され、これによって
大入賞口20に入球する確率が極めて大きくなる。
【0046】したがって、従来、例えば「小当り」のと
きには大入賞口20の開口時間が瞬時であり、せっかく
開いている入賞口に遊技球が入球し難くかったり、たと
え「大当り」であっても遊技球の1球ずつが順次遊技面
12aを下降することによって大入賞口20への入球ま
でに長時間を要し、遊技者に苛立ちを与えるような不都
合が回避され、遊技者に満足感を与えることができる。
【0047】図3は、遊技球貯留構造の他の実施形態を
示す図であり、(イ)は第2実施形態の遊技球貯留構造
30a、(ロ)は第3実施形態の遊技球貯留構造30
b、(ハ)は第4実施形態の遊技球貯留構造30cをそ
れぞれ示している。
【0048】まず、第2実施形態の遊技球貯留構造30
aは、図3の(イ)に示すように、周面に遊技球Sを収
納する複数の収納凹部36aを備えた回転円盤(貯留
部)36と、この回転円盤36の周面を覆う円弧カバー
37とを備えて構成されている。前記収納凹部36aに
は、回転円盤36の周面から中心に向かうように周方向
等ピッチで複数個(本実施形態においては10個)が設
けられ、これによって回転円盤36にはスリット37a
を通った遊技球Sが最大10個貯留され得るようになっ
ている。
【0049】前記回転円盤36は、遊技面12aを貫通
した中心軸36b回りに図略の駆動モータの駆動により
強制回転させられるようになされている一方、前記円弧
カバー37は、頂部に遊技球Sの1球を収納凹部36a
へ導くスリット37aを有しているとともに、底部に開
閉可能な蓋部材(放出手段)37bを備えている。スリ
ット37aの直上には、当該スリット37aの隙間寸法
と略同一の離間距離を備えた一対の釘12dが植設さ
れ、遊技球Sはこれらの釘12d間を通ってスリット3
7aへ導入されるようになっている。
【0050】蓋部材37bは、円弧カバー37の径寸法
より僅かに大き目の曲率径寸法を有し、遊技面12aか
ら突設されたカバー支持軸37c回りに回動可能に軸支
されている。かかる蓋部材37bは、普段は図略のスプ
リングの付勢力によって円弧カバー37の底部開口37
dを閉止するようになっている(図3の(イ)に実線で
表示)一方、大入賞口20の開閉板21が開放されたと
きには図略のソレノイドの駆動によってカバー支持軸3
7c回りに時計方向に回動し、これによって、図3の
(イ)に二点鎖線で示すように、底部開口37dが開放
されるようになっている。
【0051】第2実施形態の遊技球貯留構造30aによ
れば、一対の釘12d間を介して円弧カバー37の頂部
のスリット37aに嵌り込んだ遊技球Sは、回転円盤3
6の回転で収納凹部36aがスリット37aに対向した
時点に、当該収納凹部36aが空状態の場合にそれに嵌
り込む。したがって、回転円盤36の回転に伴って各収
納凹部36aには遊技球Sが順次貯留されていくことに
なる。
【0052】そして、大入賞口20の開閉板21が開放
されると、円弧カバー37の下部のカバー支持軸37c
回りに回動して蓋部材37bが開放されるため、貯留部
に貯留されていた複数の遊技球Sは、回転円盤36の回
転に伴って直下の開閉板21をめがけて順次放出され、
これによって単位時間当たりに大入賞口20に入球する
遊技球の数が多くなる。
【0053】また、かかる第2実施形態の遊技球貯留構
造30aにおいては、遊技球Sが中心軸36b回りに回
転している回転円盤36の収納凹部36aに順次嵌り込
む様子、および蓋部材37bが開いたときに回転円盤3
6が回転しながら収納凹部36a内の遊技球Sが底部開
口37dから下方に向けて順次落下する様子を遊技者が
視認し得るため、遊技が極めて興趣に富んだものにな
る。
【0054】つぎに第3実施形態の遊技球貯留構造30
bは、遊技球Sを貯留する本発明の貯留部が、図3の
(ロ)に示すように、中心軸38a回りに回転自在に軸
支され、且つ周面に遊技球Sを磁着させ得るように形状
設定された円柱状電磁石(貯留部)38と、該円柱状電
磁石38に磁着された遊技球Sを覆う幅方向一対の円弧
カバー37とを備えて構成されている。
【0055】前記円柱状電磁石(放出手段)38は、遊
技面12aの背面側に設けられた図略のスイッチ構造を
介して電力が供給されるようになっている。前記スイッ
チ構造は、普段はオンとなって円柱状電磁石38へ電力
が供給されるようになっている一方、大入賞口20の開
閉板21が開放されたときにそれを検出する検出信号に
基きオフとなって円柱状電磁石38への電力供給が停止
されるように構成されている。
【0056】前記円弧カバー37は、第2実施形態のも
のと同様のものが採用されているが、第3実施形態にお
いては、先の実施形態で設けられていたような蓋部材3
7bが設けられておらず、一対の円弧カバー37の下縁
部間には常に底部開口37dが開放された状態になって
いる。その他の円弧カバー37の構成は第2実施形態の
ものと同様である。
【0057】第3実施形態の遊技球貯留構造30bによ
れば、円弧カバー37の上部のスリット37aに嵌り込
んだ遊技球Sは、円柱状電磁石38の周面に磁着するこ
とになる。そして、遊技球Sが磁着した円柱状電磁石3
8は、当該遊技球Sの重量で遊技球Sが下方に位置する
ように中心軸38a回りに回動し、常に磁着面がスリッ
ト37aに対向した状態になるため、スリット37aを
通過した遊技球は円柱状電磁石38に順次磁着していく
ことになる。
【0058】そして、大入賞口20の開閉板21が開放
されると、スイッチ構造のオフ動作によって円柱状電磁
石38への通電が遮断されるため、円柱状電磁石38に
磁着していた複数の遊技球Sが底部開口37dを介して
直下の開閉板21めがけて一斉に放出されることにな
る。
【0059】第3実施形態の遊技球貯留構造30bにお
いても、遊技者は円柱状電磁石38に磁着されることに
より円柱状電磁石38が中心軸38a回りに揺動する様
子を視認することができるため、遊技が興趣に富んだも
のになる。
【0060】ついで、第4実施形態の遊技球貯留構造3
0は、本発明に係る貯留部が遊技面12aから突出した
遊技球Sを受ける球貯め板(貯留部)39を備えて構成
されている。この球貯め板39は、本実施形態において
は、図柄表示部16を囲むように設けられた囲み枠39
aの下縁部から前方に向かって先上がりに傾斜して設け
られ、球貯め板39上に供給された遊技球Sは、前記先
上がりの傾斜によって当該球貯め板39上に貯留される
ようになっている。
【0061】囲み枠39aは、図柄表示部16を挟んで
左右一対の枠筒39bを有し、各枠筒39bは、その頂
部に設けられた遊技球Sが通過し得る入球口39cを有
しているとともに、入球口39cに入った遊技球Sを球
貯め板39に臨んで開口された出球口39dへ誘導する
通路39eを備えている。したがって、入球口39cに
入った遊技球Sは、入球口39cおよび出球口39dを
通って球貯め板39上に排出されることになる。
【0062】そして、遊技面12aの背面側には、球貯
め板39を先上がりに傾斜させた球貯留姿勢と、先下が
りに傾斜させた球放出姿勢との間で姿勢変更させるため
のソレノイド等からなる図略のアクチュエータ(放出手
段)が設けられている。このアクチュエータは、普段、
球貯め板39を球貯留姿勢に姿勢設定する一方、大入賞
口20の開閉板21が開放されたときに球貯め板39を
先下がりの球放出姿勢に姿勢変更させるように駆動す
る。
【0063】第4実施形態の遊技球貯留構造30cによ
れば、球貯め板39が先上がりに傾斜した球貯留姿勢に
姿勢設定された状態で入球口に入球した遊技球Sは、当
該先上がりの傾斜に規制されて球貯め板39上に順次貯
留されていくことになる。そして、大入賞口20の開閉
板21が開放されると、アクチュエータの所定の動作に
よって球貯め板39が先下がりに傾斜した球放出姿勢に
姿勢変更されるため、球貯め板39上に貯留されていた
複数の遊技球Sが直下の開閉板21をめがけて一斉に放
出され、これによって遊技球Sが大入賞口20へ入球す
る確率が大きくなる。
【0064】また、遊技者は、遊技球Sが球貯め板39
上に貯留されていく状態を視認することができるため、
遊技が興趣に富んだものになる。
【0065】図4は、本発明に係る弾球遊技機の第2実
施形態を示す正面図である。この実施形態の弾球遊技機
10aは、いわゆる権利物といわれる機種であり、遊技
上の所定の条件が成立することによる権利の発生で遊技
者が遊技を有利に進行させ得るように構成されたもので
ある。
【0066】具体的には、図柄表示部16の直下に先の
始動口12gに代えて始動通過口12hが設けられ、遊
技球がこの始動通過口12hを通過することにより図柄
表示部16の図柄表示領域16a,16b,16cに表
示される図柄がそれぞれ変化するようになっている。ま
た、始動通過口12hの直下に電動チューリップ22を
有する大入賞口20が設けられている。箱部材31を備
えた遊技球貯留構造30は、先の実施形態と同様のもの
が採用され、始動通過口12hの左方位置に設けられて
いる。そして、箱部材31の底部開口31aと大入賞口
20との間には、底部蓋体32の開放によって放出され
た箱部材31内の遊技球を大入賞口20へ導くための多
数の釘12dが一列で植設されている。
【0067】そして、図柄表示領域16a,16b,1
6cの図柄が、例えば「7−7−7」のように揃った
「大当り」のときに大入賞口20に設けられた電動チュ
ーリップ22が予め設定された数秒間だけ開放され、こ
れと同時に遊技球貯留構造30の底部蓋体32が開放さ
れるようになっている。したがって、図柄表示領域16
a,16b,16cの図柄が「大当り」の配列になる
と、電動チューリップ22が開くと同時に底部蓋体32
も開放され、これによって箱部材31内に貯留されてい
た複数の遊技球は、一時に放出され一列に配列された釘
12dに案内され、開いた電動チューリップ22を介し
大入賞口20に入球することになる。
【0068】大入賞口20内には、先の実施形態と同様
のVゾーンが設けられ、遊技球がこのVゾーンに入るこ
とによって遊技者に遊技上有利な権利が付与されるよう
になっている。この権利については後に詳述する。
【0069】一方、遊技面12aの図柄表示部16より
右方位置には、前記権利の実行に荷担する回転式入球部
材40が設けられている。この回転式入球部材40は、
遊技面12aに直交する図略の軸心回りに所定の回転速
度で常時回転している回転円盤41と、この回転円盤4
1の外周面を覆うように設けられた円弧カバー42とを
備えて構成されている。回転円盤41には、外周面から
中心方向に向けて凹設されて形成した1つの収納凹部4
1aが設けられている一方、円弧カバー42の上部に
は、収納凹部41aの幅寸法と略同一寸法のスリット4
2aが設けられている。また、遊技面12aにおける円
弧カバー42に囲繞された部分には、収納凹部41aと
同一円周上に遊技球が入球し得る入賞口43が設けられ
ている。
【0070】かかる回転式入球部材40の構成によれ
ば、スリット42aを通過した遊技球は、回転円盤41
の回転によってその収納凹部41aがスリット42aと
対向したときに当該収納凹部41aに嵌り込み、回転円
盤41の回転によって周回した後、収納凹部41aが入
賞口43に到達することにより当該入賞口43へ入球す
ることになる。そして、普段は遊技球が入賞口43に入
ることにより、所定個数の賞球が上皿14aに払い出さ
れるようになっている。
【0071】また、回転式入球部材40の直下には、開
閉式入球部材50が設けられている。この開閉式入球部
材50は、上面に開口された大入賞口51を有している
とともに、該大入賞口51には開閉板52が設けられて
いる。大入賞口51は、開閉板52により普段閉止され
ているが、前記権利が発生する(すなわち大入賞口20
内のVゾーンに遊技球が入球する)ことを前提として、
回転式入球部材40の入賞口43に入球する都度開放さ
れるようになっている。この大入賞口51の開放は、予
め設定された所定時間継続されたり、あるいは当該大入
賞口51に所定個数の遊技球(例えば10球)が入球す
るまで継続されるようになっている。
【0072】したがって、権利が発生すると、遊技者は
まず回転式入球部材40を目掛けて遊技球を発射し、当
該遊技球を回転円盤41の収納凹部41aを介して入賞
口43に入球させ、これによって開閉式入球部材50の
大入賞口51を開放させてから今度は大入賞口51を目
掛けて遊技球を発射し、当該大入賞口51に入球させる
ことで多くの賞球を獲得し得るようになっている。
【0073】そして、本実施形態においては、遊技球が
始動通過口12hを通過することによる図柄表示部16
の図柄の変化で「大当り」になり、これによって電動チ
ューリップ22が開いた状態で、箱部材31に貯留され
ていた複数個の遊技球が1列配置された釘12dに案内
されて一気に大入賞口20に入球するため、従来のよう
に遊技者が電動チューリップ22の開放に気付かずにそ
のまま遊技を続けたり、たとえ気付いていても電動チュ
ーリップ22が開いている間に遊技球が大入賞口20に
入らず、これによって遊技者が悔しい思いをするような
不都合が解消される。
【0074】本発明は、上記の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0075】(1)上記の実施形態においては、箱部材
31の上面開口31bに電動チューリップ33が設けら
れているが、本発明は、箱部材31の上面開口31bに
電動チューリップ33を設けることに限定されるもので
はなく、特に設けなくてもよいし、電動チューリップ3
3に代えて通常のチューリップや通過口等を設けてもよ
い。
【0076】(2)上記の実施形態においては、箱部材
31の底部蓋体32は、大入賞口20の開閉板21が開
放されたときのみ開放され、所定時間(箱部材31内が
空になるのに要する時間)が経過した後に閉止されるよ
うになされている。通常、「大当り」になると複数ラウ
ンド(通常略15ラウンド)の大当りの利益を享受し得
るようになっているため、各ラウンド毎、あるいは適宜
のラウンドで底部蓋体32を開放させるようにしてもよ
い。
【0077】(3)「大当り」になったときは、小デジ
タル19の変動間隔を短く、ゾロ目となる確率を高く、
電動チューリップ33の開放時間を長くすることによ
り、電動チューリップ33が頻繁に開放されるようにす
るのが好ましい。これによれば、箱部材31内の貯留さ
れた遊技球が頻繁に放出されるようになっても、すぐさ
ま箱部材31内に遊技球が貯留され易くなる。従って、
各ラウンド毎、あるいは適宜のラウンドで遊技球の放出
が行われるようになり、その結果、「大当り」に係る遊
技モードの全実行時間が短縮され、遊技者に苛立ち感を
与えずに済む。
【0078】(4)上記の実施形態においては、本発明
に係る開閉式入賞口として大入賞口20が採用されてい
るが、本発明は、開閉式入賞口が大入賞口20であるこ
とに限定されるものではない。
【0079】(5)上記の実施形態においては、遊技球
貯留構造30,30a,30b,30cにおける遊技球
の貯留数を10個に設定しているが、本発明は、遊技球
貯留構造30,30a,30b,30cの遊技球の貯留
数が10個であることに限定されるものではなく、10
個未満であってもよいし10個を越えてもよい。
【0080】(6)上記の第1実施形態の遊技球貯留構
造30においては、箱部材31は、遊技球Sを貯留する
機能しか有していないが、箱部材31へ入球することに
よりこれを検出して所定個数の賞球が払い出されるよう
に構成してもよい。
【0081】(7)上記の実施形態においては、遊技球
貯留構造30,30a,30b,30cは大入賞口20
の直上位置に設けられ、大入賞口20との関連でその機
能を発揮するようになされているが、本発明は、遊技球
貯留構造30,30a,30b,30cが大入賞口20
の直上位置に設けられることに限定されるものではな
く、遊技面12aの任意の位置に設けてもよい。このよ
うにすれば、遊技球貯留構造30,30a,30b,3
0cから放出された複数の遊技球は、特に大入賞口20
とは拘りなく遊技面12a上を釘12dに沿って誘導さ
れながら一斉に転動・落下するため、普段は見ることが
できない遊技状況が現出され、これによる遊技球の入賞
口への入球に対する遊技者の期待感の高まりで遊技が興
趣に富んだものになる。
【0082】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、開閉式入
賞口よりも上方位置に配置され、遊技球を所定個数貯留
し得る貯留部と、該貯留部に貯留された遊技球を放出す
る放出手段とが備えられ、放出手段は、開閉式入賞口が
開放されるのに応じて貯留部に貯留されている遊技球を
開閉式入賞口へ向けて放出させるように構成されている
ため、遊技上の所定の条件が成立することによる放出手
段の動作によって貯留されていた多数の遊技球が一斉に
遊技面上に放出され、これによって開放している開閉式
入賞口に入球する確率を大きくすることができる。
【0083】したがって、従来、開閉式入賞口の開口時
間が短いこと、および遊技球の1球ずつが順次遊技面を
下降することによってせっかく開いている入賞口に遊技
球が入球し難く、遊技者に苛立ちや焦燥感を与えるよう
な不都合が回避され、遊技者に満足感を与えることがで
きる。
【0084】前記発明において、貯留部を、内部に所定
個数の遊技球を貯留し得るように容量設定された貯留箱
によって形成したり(請求項2)、周面に遊技球を収納
する複数の収納凹部を備えた回転円盤によって構成した
り(請求項3)、軸心回りに回転自在に軸支され周面に
遊技球を磁着させ得る円柱状電磁石によって構成したり
(請求項4)、さらには入球口を通った遊技球を受ける
遊技面から突出した球貯め板によって構成することによ
り、比較的簡単な構造でありながら遊技者に興趣を沸か
せつつ遊技球の貯留および放出を的確に行うことができ
る。
【0085】また、貯留部の入球口に遊技上の所定の条
件が成立することにより開口が広くなる電動チューリッ
プを設ける(請求項6)ことにより、遊技上の所定の条
件成立で遊技球の貯留部への導入が容易になり、貯留部
内の複数の遊技球を一斉に放出させたいと願っている遊
技者の希望をかなえ易くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る弾球遊技機の第1実施形態を示す
正面図である。
【図2】遊技球貯留構造の第1実施形態を示す正面図で
あり、(イ)は、電動チューリップが通常姿勢に姿勢設
定された状態、(ロ)は、電動チューリップが開放姿勢
に姿勢設定された状態、(ハ)は、底部蓋体が開放され
た状態をそれぞれ示している。
【図3】遊技球貯留構造の他の実施形態を示す図であ
り、(イ)は第2実施形態の遊技球貯留構造、(ロ)は
第3実施形態の遊技球貯留構造、(ハ)は第4実施形態
の遊技球貯留構造をそれぞれ示している。
【図4】本発明に係る弾球遊技機の第2実施形態を示す
正面図である。
【符号の説明】
10,10a 弾球遊技機 11 枠体 12 遊技盤 12a 遊技面 12b 内側ガイドレール 12c 外側ガイドレー
ル 12d 干渉釘 12e 入賞口 12f 回収口 12g 始動口 12h 始動通過口 13 操作部 14 受け皿 14a 上皿 14b 下皿 15 発射ハンドル 16 図柄表示部 16a,16b,16c 第1〜第3図柄表示領域 17 前面扉 17a 透明板 18 通過チャッカー 19 小デジタル 20 大入賞口(開閉式入賞口) 21 開閉板 22 電動チューリップ 30,30a,30b,30c 遊技球貯留構造 31 箱部材(貯留部) 31a 底部開口 31b 上面開口 32 底部蓋体 33a 可動片 33 電動チューリップ 34 下部軸 35 上部軸 36 回転円盤(貯留部) 36a 収納凹部 36b 中心軸 37 円弧カバー 37a スリット 37b 蓋部材 37c カバー支持軸 37d 底部開口 38 円柱状電磁石 38a 中心軸 39 球貯め板(貯留部) 39a 囲み枠 39b 枠筒 39c 入球口 39d 出球口 39e 通路 40 回転式入球部材 41 回転円盤 41a 収納凹部 42 円弧カバー 42a スリット 43 入賞口 50 開閉式入球部材 51 大入賞口 52 開閉板 S 遊技球

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常時は閉止され、遊技上の所定の条件が
    成立することによって開放される開閉式入賞口を備えた
    弾球遊技機であって、前記開閉式入賞口よりも上方位置
    に配置され、遊技球を所定個数貯留し得る貯留部と、該
    貯留部に貯留された遊技球を放出する放出手段とが備え
    られ、前記放出手段は、開閉式入賞口が開放されるのに
    応じて貯留部に貯留されている遊技球を開閉式入賞口へ
    向けて放出させるように構成されていることを特徴とす
    る弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 前記貯留部は、内部に所定個数の遊技球
    を貯留し得るように容量設定された箱部材によって構成
    され、前記放出手段は、前記箱部材の底部に形成された
    開口に開閉可能に設けられた蓋部材を備えてなることを
    特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 【請求項3】 前記貯留部は、遊技球を収納可能な収納
    凹部が周面の周方向に沿って複数凹設された回転円盤
    と、頂部の一部にスリットが形成され且つ該スリットを
    介して収容凹部内に入球した遊技球が回転円盤の回転に
    伴って脱落するのを防止するように回転円盤の周面を覆
    う円弧カバーとによって構成され、前記放出手段は、円
    弧カバーの底部に形成された開口に開閉可能に設けられ
    た蓋部材を備えてなることを特徴とする請求項1記載の
    弾球遊技機。
  4. 【請求項4】 前記貯留部は、所定個数の遊技球を磁着
    させ得る円柱状電磁石によって構成され、前記放出手段
    は、円柱状電磁石への通電のオン・オフを行うスイッチ
    構造を備えてなることを特徴とする請求項1記載の弾球
    遊技機。
  5. 【請求項5】 前記貯留部は、所定個数の遊技球を受け
    得る遊技面から突出した球貯め板によって構成され、前
    記放出手段は、球貯め板を先下がりに傾斜させた球放出
    姿勢に姿勢変更させるアクチュエータを備えてなること
    を特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  6. 【請求項6】 前記貯留部の入球口には、遊技上の所定
    の条件が成立することにより開口が広くなる電動チュー
    リップが設けられてなることを特徴とする請求項1乃至
    5のいずれかに記載の弾球遊技機。
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