JP4303028B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、「権利物」と称されるパチンコ遊技機においては、例えば特別入賞口の入賞を条件としたり、抽選による当たりを条件としたりして、振分け役物装置内に遊技球が受入れられ大当たりの権利が発生したあと、振分け役物装置内に設けられた特定入賞口(V入賞口)に遊技球が入賞することにより大当たり遊技が実行される仕組みが備えられている。そして、振分け役物装置内の特定入賞口に入賞しない限り、それ以外の遊技球はハズレとなって遊技客にとって何ら有利とならない。この種パチンコ遊技機として、特許文献1には、遊技客に有利となる提案として、所定の図柄が揃うと遊技客に有利な特典が付与される特別図柄変動装置と振分け役物装置とを結合して振分け役物装置内のいずれの穴に入球した場合も特典を付与する提案がされている。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−301219号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、該公報技術においては遊技客にとってより有利かどうかは、振分け役物装置内のどの穴に入球するかの結果如何に結局は左右される。また、遊技客が最も期待するところの大量の出玉が得られる大当たりに直接的につながる特典の付与でもない。このように振分け役物タイプのパチンコ遊技機においては遊技客が長く持続して遊技を続ける魅力ある遊技台としてはいまひとつ欠ける面があった。
【0005】
本発明は上記した背景をもとになされたもので、遊技客の誰もが打てば打つほど有利になり、V入賞確率を高め大量の出玉獲得の期待感を抱かせ視覚的にも有利さを実感でき遊技の継続性が図られるパチンコ遊技機の提供を課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
上記課題を解決するために本発明のパチンコ遊技機は、当たり受入れ部、ハズレ受入れ部、当たり受入れ部に受入れられた遊技球が進行する当たり通路、ハズレ受入れ部に受入れられた遊技球が進行するハズレ通路、およびハズレ受入れ部に受入れられた遊技球がハズレ通路に進行することを許容する第1位置と、阻止する第2位置とを往復動する阻止部材が設けられ、該阻止部材が第2位置にあるとき、ハズレ受入れ部に遊技球が貯留されたままとなり、遊技球が一旦貯留されたハズレ受入れ部には、別の遊技球の受入れが拒否されるように構成された振分け役物装置と、該振分け役物装置に連通し、遊技球が通過したときに通過検出信号を生成する始動検出器を備えた始動口と、始動口へ入賞した遊技球が振分け役物装置へ導かれる途中に設けられ、すり鉢状をなした壁面を遊技球が水平に転がりながら徐々に下方へ移動し、下部中央の落下孔から落下するように構成されたクルーンと、複数の図柄を変動表示することが可能な貯留抽選用表示部と、当たり通路に設けられた当たり入賞検出器が遊技球を検出したときに所定の当たり動作をさせる遊技制御装置と、を備えていることを前提とする。
【0007】
上記本発明は、いわゆる「権利物」と称されるパチンコ遊技機であり、所定の条件をクリアすると振分け役物装置内に遊技球が受入れられ、振分け役物装置内に設けられた当たり受入れ部とハズレ受入れ部のいずれかに遊技球が受入れられ、当たり受入れ部に入賞することにより大当たりの遊技が実行される構成である。
【0008】
上記のように、ハズレ受入れ部に受入れられた遊技球が貯留されるため、遊技を続行することで、次にこの振分け役物装置に入賞した遊技球がそのハズレ受入れ部には受入れが拒否される。つまり、阻止部材が第2位置を占有している限り当たり受入れ部に遊技球が入る可能性が高くなる。これにより、ハズレであっても次のチャンスが拡大し、遊技客に大量出玉獲得の期待感を抱かせ、かつ視覚的にも実感でき安心感を与えられ、遊技の継続性も図られる。また、ハズレ受入れ部を複数設けてもよい。複数設けることにより、遊技球が貯留されていないハズレ受入れ部あるいは当たり受入れ部のいずれかに遊技球が入るため、ハズレ受入れ部に遊技球が保持された状態が維持されることによりV入賞確率が高くなる。
【0009】
具体的には、遊技制御装置は、始動検出器からの通過検出信号を取得することにより、阻止部材を第1位置から第2位置、または第2位置から第1位置に移動させる制御を実行するか否かを決定するための抽選処理を実行する抽選手段と、該抽選手段の結果に応じて、阻止部材に連結されたアクチュエータを駆動する制御手段とを含み、抽選手段の結果を受けて決定した図柄を貯留抽選用表示部に変動表示するとしており、このように条件をクリアした場合に、ハズレ受入れ部に遊技球が貯留されるため、遊技客にV入賞チャンスの期待感を抱かせ遊技の持続が図られる。
【0010】
さらに、具体的には、振分け役物装置は、円板状をなし当たり受入れ部およびハズレ受入れ部が周方向に所定間隔をおいて形成された回転体と、この回転体と対向してまたは隣接して設けられ、当たり通路につながる当たり孔およびハズレ通路につながるハズレ孔が形成された固定部とを含み、回転体が回転駆動されて、第1角度姿勢になったときに当たり受入れ部と当たり孔、第2角度姿勢になったときにハズレ受入れ部とハズレ孔がそれぞれ連通するように構成され、当該回転体の回転軸に向かう方向へのハズレ受入れ部の深さは遊技球1個受入れ可能な大きさとし、かつハズレ孔は阻止部材の位置が切換えられることにより開放あるいは閉鎖され、ハズレ孔の開放により遊技球の通過が許容、ハズレ孔の閉鎖により阻止されることを特徴としており、ハズレ受入れ部に受入れられた遊技球がそのまま保持され、遊技客が自分で視覚的にも確認でき安心感を与えられ、遊技球が貯留された状態においてはV入賞チャンスを獲得しようとするため遊技継続の動機付けに寄与する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明のパチンコ遊技機1の正面図である。本発明のパチンコ遊技機1は、台枠に取り付けられた透明ガラス扉2と、台枠の内側に配置されてガラス扉2によって覆われる遊技盤3を有する。遊技盤3の下方には、球供給皿4が設けられている。球供給皿4に準備された遊技球は、ハンドル5を含んで構成される球発射機構によって遊技盤3に向けて発射される。遊技盤3に達した遊技球は、その遊技盤3の面上を落下する。遊技盤3の面上には、その中央付近に振分け役物装置6が配置されている。振分け役物装置6の上方には、振分け役物装置6に連通するクルーン入賞口(始動入賞口)7が配置されている。クルーン入賞口7と振分け役物装置6との間にはクルーン8が配置されている。振分け役物装置6の下方には、大当たりが発生したとき開放される大入賞口9が配置されている。この大入賞口9のさらに下方に遊技盤3の上方側から落下してくる遊技球を回収するためのアウト口10が設けられている。
【0012】
図2は遊技盤3の盤面の構成を示す正面図である。クルーン入賞口7に入賞した遊技球が振分け役物装置6に導かれる途中にクルーン8が設けられている。クルーン8は、図3に示すようにすり鉢状をなした壁面11を遊技球が水平に転がりながら徐々に下方に移動し下部中央の落下孔12から落下するように構成されている。つまり、クルーン入賞口7は振分け役物装置6への遊技球の入口となっている。クルーン8は正面側から遊技者が視認できるように構成されている。このクルーン8の落下孔11に対向して振分け役物装置6に遊技球受入れ孔13が設けられている。
【0013】
振分け役物装置6は、円板状をなし回転自在に設けられた振分け回転体14と、この回転体14の後部に対向してまたは隣接し、遊技盤3に固定的に設けられた円形の固定部15とを含み構成される。この回転体14はその中央に回転軸16を有し時計回り(図2に示すa方向)または反時計回りに回転するように設けられている。回転体14はモータによって駆動される。回転体14には、外周部の一部を切り欠いた形の当たり受入れ部17と、同じく複数(実施例では3個)のハズレ受入れ部18,18,18とが周方向にそってほぼ等角度間隔に設けられている。当たり受入れ部17およびハズレ受入れ部18,18,18のそれぞれ幅および奥行は、例えば遊技球の径より若干大きい程度としている。ハズレ受入れ部18,18,18の回転軸16に向かう方向への深さはほぼ遊技球1個分程度とする。また、当たり受入れ部17の深さはハズレ受入れ部18,18,18より深くほぼ遊技球2個分程度とする。この回転体14は遊技客が当たり受入れ部17およびハズレ受入れ部18,18,18に遊技球が受入れられた状態を目視できる状態に設けられている。
【0014】
固定部15には、ハズレ受入れ部18,18,18に受入られた遊技球が1個通過可能な大きさの円形状のハズレ孔20が設けられている。ハズレ孔20の後方には、該ハズレ孔20に連通してハズレ通路21が設けられている。ハズレ受入れ部18,18,18の底部はハズレ孔20に向かって傾斜した傾斜面18a,18a,18aが設けられ、遊技球がハズレ通路21に向かって自然に落下し易くしている。回転体14が回転変位する所定位置においてハズレ受入れ部18,18,18とハズレ孔20とは対向する位置関係に設けられる。図4に示すように、ハズレ孔20に対向してハズレ受入れ部18,18,18の側面が連通する状態となる。すなわち、固定部15のハズレ孔20と回転体14のハズレ受入れ部18,18,18とが連通し遊技球の通過を可能とする。
【0015】
そして、ハズレ受入れ部18,18,18に受入れられた遊技球の移動を阻止するためにハズレ孔20を開放あるいは閉鎖する方向(図4に示すb方向)に可動自在に方形板状(あるいは矩形板状)のシャッタ22が設けられている。すなわち、シャッタ22がハズレ遊技球の進行を許容する第1位置(図4で実線示す位置)と、遊技球の進行を阻止する第2位置(図4で破線で示す位置)との間で移動するように設けられる。
【0016】
図5はシャッタ22の開放状態と閉鎖状態におけるシャッタ22とハズレ受入れ部18,18,18との関係を示す図である。図5(a)はシャッタ22の開放状態を示す。回転体14が所定の角度姿勢(第2姿勢)を占有したときに、ハズレ受入れ部18,18,18と固定部15のハズレ孔20が連通し、遊技球は通過可能な状態となり排出される。図5(b)はシャッタ22の閉鎖状態を示す。ハズレ孔20が閉鎖され遊技球の移動が阻止されハズレ受入れ部18,18,18に貯留が可能な状態となる。固定部15にはこのハズレ孔20が1つ設けられているのみで、複数のハズレ受入れ部18,18,18に対して共通に使われるものである。回転体14が回転することにより、複数のハズレ受入れ部18,18,18が順次ハズレ孔20に対向関係になるものである。ハズレ孔20がシャッタ22で閉鎖された状態のときには複数箇所のハズレ受入れ部18,18,18に遊技球が貯留する場合も発生し得る。結果的に当たり受入れ部17に遊技球が入る確率が高くなる。
【0017】
固定部15の外周縁部には、対向する回転体14側にほぼ直角に遊技球ほぼ1個分の高さ(あるいはそれより若干高く)突出して環状壁28が形成されている。この環状壁28によって、当たり受入れ部17およびハズレ受入れ部18,18,18の外方開口部を塞ぎ、当たり受入れ部17およびハズレ受入れ部18,18,18に受入れられた遊技球が、回転体14が回転した場合にもそれぞれの受入れ部で保持された状態で外に落ちることのないようにしている。この環状壁28の上部は一部開口しており、環状壁28とつながる壁部23,23とその壁部23,23の内側に受入れ孔13とが設けられている。クルーン入賞口7に入賞しクルーン8を経由した遊技球を受入れ孔13で受入れるようにしている。この受入れ孔13の位置で、回転体14の回転により当たり受入れ部17あるいはハズレ受入れ部18,18,18がクルーン8の落下孔12から落下する遊技球を受入れるようにしている。
【0018】
なお、本実施形態においては、クルーン8に入った遊技球は必ず当たり受入れ部17およびハズレ受入れ部18,18,18のいずれかに受入れられるようにしているが、クルーン8に入った遊技球の一部が当たり受入れ部17およびハズレ受入れ部18,18,18のいずれかに受入れられ、残りの遊技球は振分け役物装置6の外側に排出されるようにしてもよい。
【0019】
固定部15には、当たり受入れ部17に受入れられた遊技球が1個通過可能な大きさの円形状の当たり孔24が設けられている。当たり孔24の後方には当たり通路25が設けられている。当たり受入れ部17の底部は当たり孔24に向かって傾斜した傾斜面17aが設けられ、遊技球が当たり通路25に向かって自然に落下し易くしている。当たり孔24とハズレ孔20とは重なりあわない位置関係に設けられる。図6に示すように固定部15の中心からそれぞれハズレ孔20の中心までの距離(L1)、当たり孔24の中心までの距離(L2)とは、L1の方がL2より大きく(約遊技球1個分大きく)している。この位置関係に対応するように、当たり受入れ部17の深さはハズレ受入れ部18,18,18の深さより深く形成されている。そして、回転体14が所定の角度姿勢(第1角度姿勢)を占有したときに、当たり受入れ部17の側面と当たり孔24とが連通するようにしている(図7、図8参照)。
【0020】
なお、当たり受入れ部17およびハズレ受入れ部18,18,18の底部は遊技球の形状とほぼ同様の半円弧状に形成してもよい。また、ハズレ孔20および当たり孔24の孔形状は円形状に限定されず、方形状あるいは矩形状等遊技球の通過を妨げない形状であればよい。シャッタ22の形状は方形状あるいは矩形状に限定されず、ハズレ孔20を閉鎖できる形状であればよい。
【0021】
遊技盤3の中央付近のクルーン8の上方には、複数の図柄(あるいは数字)を有し、回転することにより複数の図柄が変動表示される貯留抽選用表示部26が設けられている。貯留抽選用表示部26の表示方式は液晶式(あるいはLED式)が採用できる。貯留条件が成立したときハズレ孔20のシャッタ22が閉鎖される構成である。
【0022】
次に、図9はパチンコ遊技機1が備える遊技制御装置30の電気的構成を概略的に示すブロック図である。遊技制御装置30は、メイン基板31、このメイン基板31に搭載されたCPU32、遊技プログラムを格納したROM33、RAM34、入出力回路35、CPU32からの制御信号の出力が接続される表示制御基板36、音声制御基板37、ランプ制御基板38、払出制御基板39および発射制御基板40を含み構成される。
【0023】
遊技球の通過を検知したとき検出信号を出力する検知スイッチとして、クルーン入賞検出器42、ハズレ孔入賞検出器43、当たり孔入賞検出器44が入出力回路35を介してCPU32に接続されている。シャッタ開閉用ソレノイド45が入出力回路35を介してCPU32に接続されている。CPU32からの制御信号でシャッタ開閉用ソレノイド45を駆動しシャッタ22の開閉が制御される。大入賞口開閉用ソレノイド46が入出力回路35を介してCPU32に接続されている。大入賞口9の開閉を行う可動部材を駆動するときに制御される。表示制御基板36にはCPU32からの表示制御信号が入力される。該表示制御信号に応じて貯留抽選用表示部26が制御される。また、音声制御基板37では音声信号を作成し、音声信号が増幅されスピーカ47から音声が出力される。ランプ制御基板38ではCPU32からの制御信号が入力され制御信号に応じてランプ48を制御する。また、払出制御基板39では制御信号に応じて賞球あるいは遊技球の払出装置49を制御する。発射制御基板40では同様に遊技球の発射装置50を制御する。
【0024】
次に、その動作について説明する。図2に示したクルーン入賞口7に遊技球が入賞した場合、クルーン入賞口7に付設されたクルーン入賞検出器42からの入賞検出信号が遊技制御装置30に入力される。遊技制御装置30では、入賞検出信号を取得することに応じて所定の電気的処理を実行する。その電気的処理には表示処理が含まれ、表示処理の実行結果として貯留抽選用表示部26の変動が開始され、所定時間後に変動が停止する。また、遊技制御装置30で実行される電気的処理には、シャッタ22をハズレ遊技球の進行を許容する位置(第1位置)から遊技球の進行を阻止する(第2位置)に変化させるか否かを決定するための当否抽選処理が含まれる。その当否抽選処理によりシャッタ22を変化させる旨の決定がなされた場合、貯留抽選用表示部26に導出表示される図柄が当たり態様(例えば777等のゾロ目)を示すように表示処理が実行される。
【0025】
メイン基板31のCPU32にクルーン入賞検出器42から入賞検出信号が入力されると、その信号入力タイミングに応じてCPU32は、遊技球の通過を阻止する位置にシャッタ22を変化させるか否か(ハズレ受入れ部18,18,18に遊技球を貯留させるか否か)を決定するための当否抽選処理を実行する。該当否抽選処理の結果を受けて、貯留抽選用表示部26に導出表示させるべき図柄が決定され、その決定に基づく表示制御信号が表示制御基板36に入力される(表示処理の実行)。表示制御基板36は、入力された表示制御信号に応じて、貯留抽選用表示部26に図柄、背景等を表示させる。同様に、音声出力やランプの点滅について、音声制御基板37およびランプ制御基板38では、メイン基板31から送られてくる制御信号(制御コマンド)に基づく制御が実行される。
【0026】
パチンコ遊技機1における当否抽選方法を説明する。パチンコ遊技機1の遊技制御装置30(具体的にはメイン基板31)においては、クルーン入賞口7に遊技球が入賞したタイミングに応じてCPU32が乱数生成手段から乱数値を取得し、その乱数値が当たり乱数に一致するか否かを判定することにより抽選を行っている。このような抽選方法に関する技術はよく知られており、カウンタ(当否抽選用カウンタ)をメイン基板31のRAM34の所定領域に設定することで、これを乱数生成手段として用いている。なお、乱数値とは、決められた範囲の数から等確率で取り出される値のことをいう。
【0027】
そして、抽選処理で抽選乱数が当たり乱数である場合、条件成立となる。結果として、例えば「777」などの特定図柄が停止図柄として表示される。条件が成立した場合、遊技制御装置30ではシャッタ開閉用ソレノイド45を駆動する。シャッタ開閉用ソレノイド45が励磁状態になる(非励磁状態にして駆動する場合もある)ことにより、シャッタ22が変位する。パチンコ遊技機1は、電源投入時の初期状態ではシャッタ22はハズレ遊技球の進行を許容する第1位置(図4の実線で示した状態)にある。この第1の位置から、遊技球の進行を阻止する第2位置(図4の破線で示した状態)に変位する。これにより、ハズレ受入れ部18,18,18に遊技球の貯留が可能な状態となる。シャッタ22は、シャッタ開閉用ソレノイド45の励磁状態の切換えにより第1の位置と第2の位置との間で切換え制御される。
【0028】
この抽選の当選確率は例えば2/10としている。また、ハズレ確率は3/10とし、現状維持の確率を5/10としている。従って、一旦当選すれば次にハズレがでない限り当選(貯留状態)が継続されることになる。
【0029】
遊技球がクルーン入賞口7に入賞した後、クルーン8で転がりながら徐々に落下し、遊技球が振分け役物装置6に入る前には前述の抽選結果がでているようにしている。結果に基づきハズレ受入れ部18,18,18に遊技球が貯留される状態かあるいは貯留されない状態かのいずれかに設定される。回転体14は回転軸16を中心に時計方向に一定のスピードで回転している。クルーン8の落下孔12から振分け役物装置6の受入れ孔13に達した遊技球が当たり受入れ部17あるいは複数のハズレ受入れ部18,18,18のいずれかに必ず受入れられる。
【0030】
当たり受入れ部17に遊技球が受入れられたとき、当たり受入れ部17につながる当たり通路25の当たり孔24に近い箇所に付設された当たり孔入賞検出器44からの検出信号が遊技制御装置30に入力される。遊技制御装置30に該検出信号が入力されると、所定の大当たり処理が実行される。すなわち、大入賞口開閉用ソレノイド46を駆動する。大入賞口開閉用ソレノイド46が励磁状態になる(非励磁状態にして駆動する場合もある)ことにより、大入賞口9が開放される。あわせて盤面に装備されたランプが点灯表示されたり、スピーカの効果音が出力されたりして大当たりの表示がされる。
【0031】
前述の抽選結果で当選(あるいは当選後の現状維持)した状態において、遊技球が当たり受入れ部17に受入れられず、ハズレ受入れ部18,18,18に受入れられたとき、その遊技球がハズレ受入れ部18,18,18に貯留された状態になる。この状態ではハズレ受入れ部18,18,18の1つで次の遊技球の受入れが拒否された状態のため、次に当たり受入れ部17に遊技球が受入れられる確率は、それまでの1/4から1/3に高くなる。以降、次にクルーン入賞口7に遊技球が入賞し抽選が行われ遊技が続行される。遊技の展開される場面によっては、例えば複数のハズレ受入れ部18,18,18の2つあるいは3つ(全て)にハズレ遊技球が受入れられ、この状態が維持された場合には、V入賞確率が1/2あるいは100%になり、そうした場面も想定され得る。
【0032】
次に、図10に示すフローチャートに従って制御フローについて説明する。図10は基本制御フローの一例である。ステップS1において、クルーン入賞口7に遊技球の入賞があったか否かを判定する。YESの場合、ステップS2において、貯留抽選用表示部26が変動表示され、抽選処理が実行される。ステップS3において、抽選が当たりか否かを判定する。YESの場合、ステップS4において、ハズレ孔20のシャッタ22が開放中か否かを判定する。YESの場合、ステップS5において、シャッタ22を閉鎖する。ハズレ受入れ部18,18,18に遊技球の貯留が可能な状態となる。遊技球が振分け役物装置6で仮にハズレ受入れ部18,18,18に受入れられても遊技球が貯留され、遊技を続行することで、次のV入賞確率が変動する。ハズレ受入れ部18,18,18に遊技球が保持された状態が維持されることによりV入賞確率が高くなる。
【0033】
ステップS3において、NOの場合(抽選で当たりではない場合)、ステップS6において抽選がハズレか否かを判定する。YESの場合(抽選でハズレの場合)、ステップS7において、ハズレ孔20のシャッタ22が閉鎖中か否かを判定する。YESの場合、ステップS8において、シャッタ22を開放する。ハズレ受入れ部18,18,18に遊技球が貯留されない状態となる。これ以前にシャッタ22が閉鎖状態であって、例えばハズレ受入れ部18,18,18にそれまで遊技球が貯留されていた場合も、シャッタ22の開放により遊技球が排出される。抽選に期待感を抱かせるとともに、スリリングな展開も演出される。ステップS6において、NOの場合(抽選でハズレではない場合)、現状維持としてシャッタ22はそのままの状態となる。
【0034】
次に、大当たりのフローを説明する。ステップS1において、NOの場合、ステップS9において当たり孔24に入賞があったか否か判定する。YESの場合、ステップS10において、大当たり処理を実行する。大入賞口9が開放され、所定の大当たり処理が行われる。
【0035】
前述のハズレ遊技球を貯留させるか否かの抽選の当選確率、ハズレ確率および現状維持の確率は、変更して設定できる。また、振分け役物装置6に設けられるハズレ受入れ部18,18,18の個数は実施例における3個に限定されず変更できる。
【0036】
遊技制御装置30が行う、ハズレ受入れ部18,18,18に遊技球を貯留させるか否か(シャッタ22を第1位置から第2位置に変化させるか否か)の貯留抽選を抽選手段ととらえることができる。また、遊技制御装置30が行う、抽選結果に応じたシャッタ22の開閉に関する制御を制御手段ととらえることができる。シャッタ22は実施例以外の構成、例えば上部(あるいは下部)に回動の支点を有した蝶番式の扉に置き換えることができ、阻止部材としてとらえることができる。
【0037】
このように、クルーン入賞口(始動入賞口)7に入賞した遊技球が振分け役物装置6の当たり受入れ部17あるいはハズレ受入れ部18,18,18のいずれかに受入れられるパチンコ遊技機において、ハズレとなってハズレ受入れ部18,18,18に受入れられた場合でも、遊技が続行されることにより、次に遊技球が貯留されていないハズレ受入れ部18,18,18あるいは当たり受入れ部17のいずれかに受入れられ、V入賞チャンスが拡大することになり、遊技客の誰もが打てば打つほど有利になるといえる。視覚的にも実感でき安心感が得られる。また、大量の出玉を獲得するチャンスも高くなり、遊技客に魅力ある遊技台として映る。ハズレ玉が貯留された状態においてはV入賞チャンスを獲得しようとするため遊技の継続性が図られる。さらに、ハズレ受入れ部18,18,18に遊技球を貯留することができるか否かの決定をする貯留抽選手段を設けており、貯留条件をクリアした場合、ハズレ受入れ部18,18,18に遊技球が貯留されるため、遊技客にV入賞チャンスの期待感を抱かせ遊技の持続が図られる。
【0038】
なお、実施例ではクルーン入賞口7に入賞した遊技球がクルーン8を経て振分け役物装置6に受入れられたあと、振分け役物装置6で当たり受入れ部17とハズレ受入れ部18,18,18とのいずれかに受入れられるようにしているが。この例に限定されず、所定条件の成立により遊技球が振分け役物装置に受入れられるタイプのパチンコ遊技機に広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパチンコ遊技機の正面図。
【図2】本発明に係る遊技盤の正面図。
【図3】本発明に係るクルーンの説明図。
【図4】本発明に係るハズレ受入れ部とハズレ孔との関係を示す断面図。
【図5】本発明に係る振分け役物装置のハズレ受入れ部とハズレ孔との関係を示す説明図。
【図6】本発明に係る固定部の説明図。
【図7】本発明に係る当たり受入れ部と当たり孔との関係を示す断面図。
【図8】本発明に係る振分け役物装置の当たり受入れ部と当たり孔との関係を示す説明図。
【図9】本発明のパチンコ遊技機の電気的構成を示すブロック図。
【図10】本発明に係る遊技処理の一例を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機
6 振分け役物装置
7 クルーン入賞口(始動口)
14 回転体
15 固定部
17 当たり受入れ部
18 ハズレ受入れ部
20 ハズレ孔
21 ハズレ通路
22 シャッタ(阻止部材)
24 当たり孔
25 当たり通路
26 貯留抽選用表示部
30 遊技制御装置
32 CPU(抽選手段、制御手段)
42 クルーン入賞検出器(始動検出器)
44 当たり孔入賞検出器(当たり入賞検出器)
45 シャッタ開閉用ソレノイド(アクチュエータ)

Claims (2)

  1. 当たり受入れ部、ハズレ受入れ部、前記当たり受入れ部に受入れられた遊技球が進行する当たり通路、前記ハズレ受入れ部に受入れられた遊技球が進行するハズレ通路、および前記ハズレ受入れ部に受入れられた遊技球が前記ハズレ通路に進行することを許容する第1位置と、阻止する第2位置とを往復動する阻止部材が設けられ、該阻止部材が第2位置にあるとき、前記ハズレ受入れ部に遊技球が貯留されたままとなり、遊技球が一旦貯留された前記ハズレ受入れ部には、別の遊技球の受入れが拒否されるように構成された振分け役物装置と、
    該振分け役物装置に連通し、遊技球が通過したときに通過検出信号を生成する始動検出器を備えた始動口と、
    前記始動口へ入賞した遊技球が前記振分け役物装置へ導かれる途中に設けられ、すり鉢状をなした壁面を遊技球が水平に転がりながら徐々に下方へ移動し、下部中央の落下孔から落下するように構成されたクルーンと、
    複数の図柄を変動表示することが可能な貯留抽選用表示部と、
    前記当たり通路に設けられた当たり入賞検出器が遊技球を検出したときに所定の当たり動作をさせる遊技制御装置と、を備えたパチンコ遊技機であって、
    前記遊技制御装置は、前記始動検出器からの通過検出信号を取得することにより、前記阻止部材を前記第1位置から前記第2位置、または前記第2位置から前記第1位置に移動させる制御を実行するか否かを決定するための抽選処理を実行する抽選手段と、該抽選手段の結果に応じて、前記阻止部材に連結されたアクチュエータを駆動する制御手段とを含み、前記抽選手段の結果を受けて決定した図柄を前記貯留抽選用表示部に変動表示することを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記振分け役物装置は、円板状をなし前記当たり受入れ部および前記ハズレ受入れ部が周方向に所定間隔をおいて形成された回転体と、この回転体と対向してまたは隣接して設けられ、前記当たり通路につながる当たり孔および前記ハズレ通路につながるハズレ孔が形成された固定部とを含み、前記回転体が回転駆動されて、第1角度姿勢になったときに前記当たり受入れ部と前記当たり孔、第2角度姿勢になったときに前記ハズレ受入れ部と前記ハズレ孔がそれぞれ連通するように構成され、
    当該回転体の回転軸に向かう方向への前記ハズレ受入れ部の深さは遊技球1個受入れ可能な大きさとし、かつ前記ハズレ孔は前記阻止部材の位置が切換えられることにより開放あるいは閉鎖され、前記ハズレ孔の開放により遊技球の通過が許容、前記ハズレ孔の閉鎖により阻止されることを特徴とする請求項1記載のパチンコ遊技機。
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