JP2008119179A - 弾球遊技機 - Google Patents

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JP2008119179A JP2006305058A JP2006305058A JP2008119179A JP 2008119179 A JP2008119179 A JP 2008119179A JP 2006305058 A JP2006305058 A JP 2006305058A JP 2006305058 A JP2006305058 A JP 2006305058A JP 2008119179 A JP2008119179 A JP 2008119179A
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Abstract

【課題】複数の特定入賞口に対応した特別図柄の変動の記憶数を遊技者が特に意識していない場合であっても有効に使用することができる。
【解決手段】第1特定入賞口63及び第2特定入賞口64は、1つの進入口62を有する入賞装置60の入賞領域61に配置されているため、遊技者は、該進入口62に狙いを定めて遊技球を発射することによって第1特定入賞口63及び第2特定入賞口64を同時に狙うことが可能となる。そして、CPUは、第1の貯留球の数が第1の所定数となり第1のカウンタが第1の貯留球を記憶不可能な状態と判定したときに振り分け部材65を第2位置に設定する。従って、遊技者は、第1の貯留球の数及び第2の貯留球の数を意識することなく進入口62に狙いを定めて遊技球を発射するだけで第1特定入賞口63と第2特定入賞口64とを使用することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、弾球遊技機等の遊技機に関する。
一般に、パチンコ遊技機等の弾球遊技機には、ハンドル操作によって遊技球を発射する発射装置が設けられ、この発射装置によって発射された遊技球が特定入賞口(始動入賞口)に入賞するのに応じて、表示装置に表示される特別図柄の変動(電子的な当否抽選)が開始される。表示装置によって特別図柄の変動が実行されているときに遊技球が特定入賞口に入賞した場合、所定数(例えば、4回)を上限として特別図柄の変動が保留(記憶)される。そして、上記所定数を上限として特別図柄の変動が保留される特定入賞口を遊技領域に2つ設け、最大8回の保留を可能としたものが知られている。
特開2005−328910号公報
しかしながら、上記構成では、遊技領域に特定入賞口を2つ設けているため、2つの特定入賞口に対応した特別図柄の変動の記憶数を最大限有効に使用するには、遊技者が特定入賞口毎の記憶数を把握しながら遊技しなければならなかった。すなわち、遊技者は、一方の特定入賞口に遊技球を入賞させるようにハンドルを設定し、一方の特定入賞口に対応した特別図柄の変動の記憶数が所定数に達したら他方の特定入賞口に遊技球を入賞させるようにハンドルを設定しなければならなかった。従って、一方の特定入賞口に対応した特別図柄の変動の記憶数が所定数に達したことに遊技者が気が付かなかった場合、他方の特定入賞口に対応する記憶数を有効に使用できないという問題があった。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の特定入賞口に対応した特別図柄の変動の記憶数を遊技者が特に意識していない場合であっても有効に使用することができる弾球遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様は、遊技盤の遊技領域に遊技球を発射して遊技する弾球遊技機であって、入賞装置と、第1特定入賞球検出手段と、第2特定入賞球検出手段と、第1の抽選手段と、第2の抽選手段と、第1記憶手段と、第2記憶手段と、制御手段と、を備える。入賞装置は、遊技領域に設けられ、入賞領域と、振り分け部材と、を有する。入賞領域は、遊技球が進入可能な1つの進入口と、遊技球が入賞可能な第1特定入賞口及び第2特定入賞口と、を有する。振り分け部材は、進入口から入賞領域に進入した遊技球を第1特定入賞口へ案内する第1位置と第2特定入賞口へ案内する第2位置との間を移動自在である。第1特定入賞球検出手段は、第1特定入賞口へ入賞する遊技球を検出する。第2特定入賞球検出手段は、第2特定入賞口へ入賞する遊技球を検出する。第1の抽選手段は、第1特定入賞球検出手段による遊技球の検出に応じて電子的な抽選を行う。第2の抽選手段は、第2特定入賞球検出手段による遊技球の検出に応じて電子的な抽選を行う。第1記憶手段は、第1の抽選手段による抽選結果が未だ確定していない第1特定入賞球検出手段による遊技球の検出を、第1の貯留球として第1の所定数を限度に記憶することができる。第2記憶手段は、第2の抽選手段による抽選結果が未だ確定していない第2特定入賞球検出手段による遊技球の検出を、第2の貯留球として第2の所定数を限度に記憶することができる。制御手段は、第1の貯留球又は第2の貯留球の少なくとも一方の数に応じて振り分け部材を可動制御する。
上記構成では、振り分け部材が第1位置に設定されている場合、進入口から入賞領域へ進入した遊技球は、第1特定入賞口に入賞し、この入賞した遊技球を第1特定入賞球検出手段が検出して第1記憶手段が第1の貯留球として記憶する。同様に、振り分け部材が第2位置に設定されている場合、進入口から入賞領域へ進入した遊技球は、第2特定入賞口に入賞し、この入賞した遊技球を第2特定入賞球検出手段が検出して第2記憶手段が第2の貯留球として記憶する。第1記憶手段は、第1の貯留球を第1の所定数を限度として記憶可能であり、第2記憶手段は、第2の貯留球を第2の所定数を限度として記憶可能であるため、第1の貯留球と第2の貯留球の合計は、最大で第1の所定数と第2の所定数とを合わせた数となる。
ここで、第1特定入賞口及び第2特定入賞口は、1つの進入口を有する入賞装置の入賞領域に配置されているため、遊技者は、該進入口に狙いを定めて遊技球を発射することによって第1特定入賞口及び第2特定入賞口を同時に狙うことが可能となる。そして、制御手段は、第1の貯留球又は第2の貯留球の少なくとも一方の数に応じて振り分け部材を可動制御し、入賞装置の入賞領域に進入した遊技球を第1特定入賞口又は第2特定入賞口に振り分ける。従って、遊技者は、第1の貯留球の数及び第2の貯留球の数を意識することなく進入口に狙いを定めて遊技球を発射するだけで第1特定入賞口と第2特定入賞口とを使用することができる。
なお、第1の記憶手段から第1特定入賞球検出手段による遊技球の検出が読み出されるタイミングは、1つ前に読み出された第1特定入賞球検出手段による遊技球の検出に応じた第1の抽選手段の抽選結果に基づく可変表示が終了するタイミングに設定してもよい。同様に、第2の記憶手段から第2特定入賞球検出手段による遊技球の検出が読み出されるタイミングは、1つ前に読み出された第2特定入賞球検出手段による遊技球の検出に応じた第2の抽選手段の抽選結果に基づく可変表示が終了するタイミングに設定してもよい。
また、本発明の第2の態様は、上記第1の態様の弾球遊技機であって、制御手段は、第1の貯留球の数が第1の所定数となったとき、振り分け部材を第2位置に設定する。
上記構成では、第1の貯留球の数が第1の所定数となり第1記憶手段が第1の貯留球を記憶不可能な状態となったとき、制御手段は、振り分け部材を第2位置に設定する。振り分け部材が第2位置に設定されると入賞装置の入賞領域に進入した遊技球は、第1特定入賞口へ入賞せずに第2特定入賞口へ入賞し、この入賞した遊技球を第2特定入賞球検出手段が検出して第2記憶手段が第2の貯留球として記憶する。すなわち、第1の貯留球の数が第1の所定数未満のときには、振り分け部材は第2位置に設定されることなく第1位置に維持され、入賞装置の入賞領域に進入した遊技球は第1特定入賞口に入賞し、第1の貯留球の数が第1の所定数となったとき、振り分け部材が第2位置に設定される。従って、第1記憶手段が記憶可能な限度数を最大まで使用することができる。
本発明の第3の態様は、上記第2の態様の弾球遊技機であって、制御手段は、第1の貯留球の数が第1の所定数よりも少ない第3の所定数以下となったとき、振り分け部材を第1位置に設定する。
上記構成では、第1の貯留球の数が第1の所定数よりも少ない第3の所定数以下となり第1記憶手段が第1の貯留球を記憶可能な状態となったとき、制御手段は、振り分け部材を第1位置に設定する。振り分け部材が第1位置に設定されると入賞装置の入賞領域に進入した遊技球は、第2特定入賞口へ入賞せずに第1特定入賞口へ入賞し、この入賞した遊技球を第1特定入賞球検出手段が検出して第1記憶手段が第1の貯留球として記憶する。すなわち、第1の貯留球が第1の所定数となって振り分け部材が遊技球を第2特定入賞口へ案内した後、第1の貯留球が第3の所定数以下となった場合、第2の貯留球の数とは無関係に振り分け部材が遊技球を第1特定入賞口へ案内する。従って、第2特定入賞口よりも第1特定入賞口に優先的に遊技球を入賞させることができる。このため、第1特定入賞口への遊技球の入賞に基づく識別情報の可変表示と第2特定入賞口への遊技球の入賞に基づく識別情報の可変表示とを別々に設定した場合、第2特定入賞口への遊技球の入賞に基づく識別情報の可変表示よりも第1特定入賞口への遊技球の入賞に基づく識別情報の可変表示を優先的に遊技者に見せることができる。
本発明の第4の態様は、上記第3の態様の弾球遊技機であって、制御手段は、第1の抽選手段の抽選結果に応じて、振り分け部材を第2位置に設定する。
上記構成では、第1の抽選手段の抽選結果に応じて、制御手段は、振り分け部材を第2位置に設定する。振り分け部材が第2位置に設定されると入賞装置の入賞領域に進入した遊技球は、第1特定入賞口へ入賞せずに第2特定入賞口へ入賞し、この入賞した遊技球を第2特定入賞球検出手段が検出して第2記憶手段が第2の貯留球として記憶する。例えば、第1の抽選手段の抽選結果が当選となったことに応じて制御手段が振り分け部材を第2位置に設定する場合、第1の抽選手段の抽選結果が当選となるまでの間は、入賞装置の入賞領域に進入した遊技球は優先的に第1特定入賞口へ入賞し、遊技者は、第1特定入賞口への遊技球の入賞に基づく識別情報の可変表示を見る頻度が増える。従って、第1の抽選手段の抽選結果が当選となったとき、第1特定入賞口への遊技球の入賞に基づく識別情報の可変表示よりも表示される頻度が低い第2特定入賞口への遊技球の入賞に基づく識別情報の可変表示を優先的に遊技者に見せることができ、遊技者の遊技に対する興趣を高めることができる。
本発明の第5の態様は、上記第3の態様の弾球遊技機であって、第1特定入賞球検出手段による遊技球の連続した検出回数を計数する計数手段を備え、制御手段は、計数手段の計数値が第4の所定数以上となったとき、振り分け部材を第2位置に設定する。
上記構成では、計数手段の計数値が第4の所定数以上となったとき、制御手段は、振り分け部材を第2位置に設定する。振り分け部材が第2位置に設定されると入賞装置の入賞領域に進入した遊技球は、第1特定入賞口へ入賞せずに第2特定入賞口へ入賞し、この入賞した遊技球を第2特定入賞球検出手段が検出して第2記憶手段が第2の貯留球として記憶する。すなわち、計数手段の計数値が第4の所定数となるまでは、振り分け部材は遊技球を第1特定入賞口へ優先的に案内し、遊技者は、第1特定入賞口への遊技球の入賞に基づく識別情報の可変表示を見る頻度が増えるが、第1特定入賞口への遊技球の入賞に基づく識別情報の可変表示が第4の所定数以上連続したときには、第2特定入賞口への遊技球の入賞に基づく識別情報の可変表示を優先的に遊技者に見せることができるため、遊技が単調にならず、遊技者の興趣が削がれることを防止することができる。
本発明に係る弾球遊技機によれば、遊技者は、第1の貯留球の数及び第2の貯留球の数を意識することなく第1特定入賞口と第2特定入賞口とを使用することができる。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技媒体(例えば、遊技球やメダル等)の供給に基づいて遊技者に遊技を行わせる遊技機(例えば、弾球遊技機や回胴式遊技機)の構成及び動作について説明する。
なお、本実施形態では、図1に示すような、現金等の対価を支払って遊技機設置営業店から遊技者が購入したプリペイドカードをプリペイドカードユニット(以下、CRユニットと称す)1に読み込ませることにより、遊技に使用する遊技球を借り受ける形態下で遊技者が遊技する遊技機の構成及び動作について説明する。
[遊技機の構造概略]
本実施形態の遊技機は、外部的構造として、外枠(木枠)4、本体部材(本体)5、開口枠扉6、遊技盤7、球受皿付き扉8、球受皿9、回動式操作ハンドル(球発射ハンドル)10、球貸し関係操作部11、及び球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12等をその前面側に備えている。また、この遊技機は、内部的構造として、主制御装置13、副制御装置14、遊技球払出装置15、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、回収通路部材18、貯留タンク19、遊技球を払い出すときに用いる通路部材(賞球口)20、及びその他、電源供給装置21、発射制御装置22、発射駆動装置23等をその後面側に備えている。
以下、図1〜図11を参照して、本実施形態の遊技機の構成を、外部的構造、内部的構造、遊技領域の構成、及び電気的構成の順に詳しく説明する。
〔外部的構造〕
始めに、本実施形態の遊技機の外部的構造について説明する。
前記外枠4は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
前記本体部材5は、外枠4の内部に備えられ、ヒンジ部26を介して外枠4に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体部材5は、枠状に形成され、内側に空間部を有している。
前記開口枠扉6は、ロック機能25付きで且つ開閉自在となるように遊技機の前面側となる本体部材5の前面に対しヒンジ部26を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部とした扉部材である。なお、この開口枠扉6には、開口部に対向してガラス製又は樹脂製の透明板部材28が設けられ、さらに、開口部近傍には、電飾29やスピーカ30が取り付けられている。
前記遊技盤7は、その盤面に遊技領域31を有し、本体部材5の空間部に臨むように、所定の固定部材を用いて本体部材5に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域31は、遊技盤7を本体部材5に装着した後、開口部から観察することができる。
前記球受皿付き扉8は、遊技機前面において本体部材5の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。なお、本実施形態では、球受皿付き扉8には以下の部材が取り付けられている。
(1)複数の遊技球が貯留可能で且つ、発射駆動装置23へと遊技球を案内させる通路が設けられた球受皿9。
(2)発射駆動装置23へと案内された遊技球を遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出す操作を行う、遊技球の発射停止ボタン10aを備えた回動式操作ハンドル10。
(3)プリペイドカード読み込み処理関係、及び遊技者が借り受ける遊技球(以下、貸球と称す)の貸し出し処理関係の指示を行うボタンを備えた球貸し関係操作部11。
(4)球受皿9に貯留させた遊技球を遊技者が遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させるための球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12。
〔内部的構造〕
次に、本実施形態の遊技機の内部的構造について説明する。
前記主制御装置13は、本発明に係る制御手段として機能し、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられている。この主制御装置13は、電気的な遊技制御の処理を行い、主要な処理情報を生成する。
前記副制御装置14は、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられ、主制御装置13が生成した処理情報に従って、所定の出力態様処理を実行させる制御を行う装置である。なお、詳しくは後述するが、副制御装置14は、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、及び音声制御装置14cを有する。
前記遊技球払出装置15は、予め定められた入賞条件が成立するのに応じて遊技利益として所定数の遊技球を払出す(以下、賞球と称す)駆動源を備えた装置である。
前記球貸信号制御装置16は、プリペイドカード読み込み処理関係、及び貸球の貸し出し処理関係の制御を行う装置である。
前記可動物制御装置17は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技領域31内に配設された複数の可動物(例えば、可動片44、可動扉45、振り分け部材65、入賞領域振分物、演出用移動物等)を作動状態にするための装置であり、複数の可動物に対応して個別に設けられている。なお、本実施形態の可動物制御装置17は、可動片駆動装置、可動扉駆動装置、入賞領域振分駆動装置、及び振り分け部材駆動装置、を有する。
前記回収通路部材18は、回動式操作ハンドル10によって遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出された遊技球を遊技盤7の裏側へと回収する通路(俗称、集合樋)となる部材である。
前記遊技球を払い出す時に用いる通路部材20は、球受皿9に賞球又は貸球を案内する通路となる部材である。
前記電源供給装置21は、電源が投入されるのに応じて遊技機内の各制御装置に対して電力を供給する装置である。
前記発射制御装置22は、回動式操作ハンドル10を介して遊技球を遊技領域31へと打ち出す操作が行われた時に、発射作動間隔(例えば、1分間に遊技球を100球発射させるようにする等)の制御と、回動式操作ハンドル10の回動量に応じた遊技球の発射強度の調整を行う装置である。
前記発射駆動装置23は、発射制御装置22による打ち出し制御に応じて、遊技球の打ち出し駆動部を作動させ、遊技球を遊技領域31へと打ち出す装置である。
〔遊技領域の構成〕
次に、本実施形態の遊技機の遊技領域31の構成について説明する。
前記遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成され、回動式操作ハンドル10によって打ち出された遊技球の移動範囲を規制する領域である。なお、遊技球規制レール33は前記ガイドレール32に連続的に接続するように構成され、遊技盤7の盤面に配設されている。
また、遊技領域31内には、可変表示装置(特別図柄表示装置)34、LED(Light Emitting Diode)表示装置35、入賞装置60、所定入賞口(一般入賞口)37、所定通過口(スルーチャッカー)38,46、アウト口39、遊技釘(図示せず)、風車40、通過保留数表示ランプ42、演出用表示ランプ43等が設けられている。
前記可変表示装置34は、予め定められた条件が成立(例えば、予め定められた入賞口への遊技球の入賞等)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別表示情報(例えば、図柄、キャラクタ、背景画像等)を表示領域34aに可変表示させた後に停止表示する表示制御装置である。また、表示領域34aの貯留球表示領域34bにおいて、第1特定入賞口63への入賞後の可変表示開始に係る保留状態を表す第1の貯留球55と第2特定入賞口64への入賞後の可変表示開始に係る保留状態を表す第2の貯留球56とを、早く記憶された順に一方向に並べて表示する。なお、この可変表示装置34には、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)、ドラム式表示装置、ドットマトリクス表示装置、7セグ表示装置、EL(ElectroLuminescence)表示装置等の表示装置を適用することができる。
前記LED表示装置35は、遊技者への様々な情報をLEDにより表示する装置であり、例えば、予め定められた条件が成立(例えば、予め定められた通過口への遊技球の通過等)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別点灯情報をLEDにより可変表示させた後に停止表示する。
前記入賞装置60は、その内部に入賞領域61が区画形成され、入賞装置60の上方には進入口62が形成されている。進入口62の上方には可動片44が設けられ、可動片44は、遊技球が進入口62に進入し易い位置と進入し難い位置とに移動可能である。進入口62の下方には、第1特定入賞口63が形成され、第1特定入賞口63の下方には、第2特定入賞口64が形成されている。入賞領域61には、略円形板形状を有する振り分け部材65が設けられている。振り分け部材65は、その周縁部に略矩形状の第1切り欠き部66が形成され、第1切り欠き部66とは反対側の周縁部に略矩形状の第2切り欠き部67が形成されている。振り分け部材65は、その中心の回転軸68を中心として回転自在である。振り分け部材65は、第1切り欠き部66が上方に位置して進入口62に進入した遊技球を第1特定入賞口63へ案内する第1位置と、第2切り欠き部67が上方に位置して進入口62に進入した遊技球を第2特定入賞口64へ案内する第2位置との間を移動自在である。なお、振り分け部材65の第2切り欠き部67の後端部には、振り分け部材65が第2位置にあるときに第1特定入賞口63を塞ぐ遮蔽板69が形成されている。なお、振り分け部材65は、遊技機に電源が投入された時点では第1位置に設定されている。
前記所定入賞口37は、遊技領域31内における適宜な位置に複数設けられ、落下してくる遊技球を受け入れる開口部を備えた構造物である。なお、第1特定入賞口63、第2特定入賞口64及び特別入賞口3もこの所定入賞口37に含まれる。
ここで、第1特定入賞口63及び第2特定入賞口64とは、複数の入賞口のいずれかであって、遊技球が入賞口に入賞するのに応じて、可変表示装置34に識別表示情報を可変表示させると共に、遊技者に賞球を獲得させる入賞口である。また、前記特別入賞口3とは、複数の入賞口のいずれかであって、入賞口を露出させる開口状態と入賞口を閉鎖する閉口状態を生成する電動式の可動扉45を備え、遊技球が入賞口に入賞するのに応じて、他の入賞口と比較して多くの賞球を遊技者に獲得させる入賞口である。なお、以下では、第1特定入賞口63、第2特定入賞口64及び特別入賞口3以外の複数の所定入賞口37をその他入賞口37と称する。
前記所定通過口38,46は、遊技領域31内における適宜な位置に所定数設けられ、落下してくる遊技球を通過させるゲートを備えた構造物である。
前記アウト口39は、所定入賞口37のいずれにも入ることがなかった遊技球を集束する位置に設けられた遊技球の回収開口部である。
前記遊技釘は、遊技球と接触させることにより遊技球の移動方向を不規則にする、若しくは遊技球の移動方向を規制するために、遊技盤7の盤面の適宜な位置に打ち込まれる複数の棒状部材である。
前記風車40は、遊技球の接触によって自転可能な回転部材である。
前記通過保留数表示ランプ42は、前記所定通過口38への通過達成後の可変表示開始に係る保留状態を点灯又は消灯により報知する発光装置である。
前記演出用表示ランプ43は、電源投入後の遊技状態の変化に応じて多彩な点灯態様とする発光装置である。
〔電気的構成〕
次に、本実施形態の遊技機の電気的構成について説明する。
本実施形態となる遊技機は、電気的構成として、CRユニット1、主制御装置13、副制御装置14、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、電源供給装置21、発射制御装置22、発射駆動装置23、検知センサ47、集中管理装置48、払出制御装置52等を備える。なお、CRユニット1、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、電源供給装置21、発射制御装置22、及び発射駆動装置23の構成は上述の通りであるので、以下ではその説明を省略する。
前記主制御装置13は、CPU(Central Processing Unit:中央命令処理部)13a(第1の抽選手段、第2の抽選手段、制御手段)、予め定められた制御プログラム(コンピュータプログラム)を格納するROM(Read Only Memory:書換不可記憶部)13b、生成された処理情報の一時記憶及び記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory:書換可能記憶部)13c(第1記憶手段、第2記憶手段、計数手段)、周期的な信号を発生させる周波数発生回路部13d等により構成され、遊技機内における主要な情報処理を行うと共に、副制御装置14に入力する処理情報を生成する装置である。
前記副制御装置14は、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b及び音声制御装置14cにより構成され、主制御装置13が生成した処理情報に従って所定の出力態様処理を行う。なお、副制御装置14は、出力態様処理毎の装置として構成しても、各出力態様処理を複数組み合わせて構成してもよい。また、副制御装置14を構成する各制御装置は、処理情報に従って独立して処理を実行可能なように、内部にCPU、ROM、RAMを備える。
ここで、前記図柄制御装置14aは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ(VDP)50を介して可変表示装置34、又はLED表示装置35を制御することにより、識別点灯情報又は識別表示情報を変動表示させた後に停止表示する制御を行う装置である。
前記ランプ制御装置14bは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、開口枠扉6の電飾29(演出報知ランプ、払出ランプ、トラブルランプを含む)や遊技領域31内に設けられた演出用表示ランプ(電飾)43、又は通過保留数表示ランプ42等を点灯制御する装置である。なお、通過保留数表示ランプ42が表す情報は可変表示装置34による識別表示情報として報知してもよい。
前記音声制御装置14cは、主制御装置13が生成した処理情報に従ってスピーカ30やサウンドプロセッサ等の音声発生装置51を制御して音声を発生させる装置である。
前記検知センサ47は、第1特定入賞球検知センサ47a(第1特定入賞球検出手段)、特別入賞球検知センサ47b、入賞特定領域検知センサ47c、通過球検知センサ47d、その他入賞球検知センサ47e、遊技球払出検知センサ47f、及び第2特定入賞球検知センサ47g(第2特定入賞球検出手段)により構成される。そして、各検知センサはそれぞれ、第1特定入賞口63、特別入賞口3、入賞特定領域(例えば、特別入賞口3の略中央部より右側領域)、所定通過口38,46、その他入賞口37、賞球口20、及び第2特定入賞口64の近傍に設けられ、各場所における遊技球の通過の有無を検知する。
前記集中管理装置48は、主制御装置13が生成した処理情報を遊技機の外部において管理する装置である。
前記払出制御装置52は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技球払出装置15により所定数の賞球を払出す制御を行う装置である。また、前記払出制御装置52は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、球貸信号制御装置16を介して、CRユニット1に読み込ませたプリペイドカードに格納したデータ情報を参照して、所定数の貸球を払出す制御を行うと共に、貸球の払出し個数を計数して管理をする装置である。
[遊技機の動作]
次に、本実施形態の遊技機の動作を主制御装置13、払出制御装置52、副制御装置14、及び可動物制御装置17の動作に分けて説明する。
〔主制御装置の動作〕
始めに、主たる遊技制御を行う主制御装置13の動作について説明する。
前記電源供給装置21は、電源が投入されるのに応じて、遊技機の電気的な制御装置に対し電力を供給する。そして、主制御装置13のCPU13aは、電源が供給されると、初期設定として下記必要確認事項のチェックを行い、遊技機が適正な起動状態となっているか否かをチェックする。
具体的には、始めに、主制御装置13のCPU13aは、「RAM13cに記憶されている処理情報をクリアするスイッチ(図示せず)はオン状態であるか否か」を判断する。そして、スイッチがオン状態である場合、主制御装置13のCPU13aは、不要残存データとなる賞球情報や遊技履歴情報等、RAM13cに記憶されている処理情報を削除し、所定の処理情報をRAM13c内に正常に記憶し得るか否かをチェックする。チェックの結果、正常に記憶し得るとのチェック結果となった場合、主制御装置13のCPU13aは、メインルーチン処理への移行を許可し、副制御装置14に対して通知する主制御起動開始の処理情報等を生成する。
一方、スイッチがオン状態でない場合には、主制御装置13のCPU13aは、「バックアップフラグを設定しているか否か」の判断を行い、バックアップフラグが設定されている場合、前述と同様のチェック及びメインルーチン処理への移行許可等を行う。逆に、バックアップフラグが設定されていない場合、主制御装置13のCPU13aは、「RAM13cに記憶されている処理情報(記憶領域の内容)が壊れていないか否か」を判断し、RAM13cに記憶されている処理情報が「壊れていない」と判断した場合、前述と同様のチェック及びメインルーチンへの移行許可等を行う。
一方、RAM13cに記憶されている処理情報が「壊れている」と判断した場合には、主制御装置13のCPU13aは、電源投入時前に不本意な停電、故障、処理ミス等のエラーが生じていたものと判断し、エラー解除の復帰処理が行われた後に、エラーが発生した電源断時点からの処理を始める制御を行う。
ここで、本実施形態におけるメインルーチン処理は、主制御装置13に備えられたROM13bに予め格納された制御プログラム(コンピュータプログラム)により実行される。そして、主制御装置13のCPU13aは、メインルーチン処理として、乱数更新処理、入力検知受信処理、入力管理処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、準備球払出処理、外部情報管理処理、及び出力管理処理の動作を行う。
なお、このメインルーチン処理とは、周波数発生回路部13dが生成する周期的な信号に基づく分周設定により定期的なタイミングパルス(例えば4ミリ秒)を生成し、生成されたタイミングパルスに合わせて、CPU13aが、前記各処理の読み込み更新、又は書き込み記憶、又は該記憶の削除等を含む制御実行処理を繰り返し実行する基本ルーチンのことである。
以下、前記メインルーチン処理の各処理について詳しく説明する。
『乱数更新処理』
前記乱数更新処理は、抽選遊技処理と複数の所定数値群のグループから成る乱数生成範囲とを対応するように個別の種類毎に設定し、この設定に基づいて乱数を生成する処理である。なお、本実施形態における乱数とは、抽選遊技処理毎に応じた乱数生成範囲を設定した乱数生成プログラム(例えば、当否判定用の乱数生成範囲は0〜699、変動パターン決定用の乱数生成範囲は0〜39、表示図柄決定用の乱数生成範囲は0〜11等)に従って、タイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて前記乱数生成範囲内において数値を+1ずつ更新した時の数値を意味する。また、この乱数更新処理は、主制御装置13のROM13bに格納される制御プログラムによるソフトウェア的な処理に限られず、外部に設けられた物理的装置となる乱数発生手段に基づいて乱数の更新処理を行わせ、この乱数を主制御装置13のCPU13aに取り込んで乱数抽出の制御処理をさせるようにしてもよい。
『入力検知受信処理』
前記入力検知受信処理は、第1特定入賞球検知センサ47a、特別入賞球検知センサ47b、入賞特定領域検知センサ47c、通過球検知センサ47d、その他入賞球検知センサ47e、遊技球払出検知センサ47f、及び第2特定入賞球検知センサ47gにより生成された入力情報があるか否かをタイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて監視、及びセンサからの入力情報を受信する処理である。
『入力管理処理』
前記入力管理処理は、入力検知受信処理により受信した入力情報を解析し、どの検知センサからの入力信号であるか等の解析結果に応じて、例えば、複数の入賞口毎に入賞させた各々の遊技球個数の計数管理や、入賞検知に係る受信時から該入賞に基づく制御処理が開始されるまでの時間管理等の処理を行い、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び賞球払出処理を行う上で、適宜に該処理結果を使用できるようにする処理である。
『特別図柄制御処理』
前記特別図柄制御処理は、第1特定入賞口63の近傍に設けられた第1特定入賞球検知センサ47aから入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選を行い、第2特定入賞口64の近傍に設けられた第2特定入賞球検知センサ47gから入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選を行い、当選の場合には、通常の遊技状態から遊技者にとって有利な遊技状態(大当たり遊技状態)となるように特別入賞口3に遊技球が入賞し易くする処理である。また、この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、可変表示装置34で識別表示情報(以下、特別図柄と称す)を表示制御することに関係する処理も行う。
ここで、特別図柄とは、前記第1特定入賞口63又は前記第2特定入賞口64への遊技球の入賞に基づく前記当否抽選の結果を可変表示する複数の識別情報(例えば、左・中・右の3つの図柄)である。抽選結果が当選の場合には、複数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせで停止した表示態様(例えば、左・中・右の3つの図柄が全て同じ図柄で揃った状態)となり、これにより、遊技者にとって有利な遊技状態(大当たり遊技状態)に移行したことが報知される。係る遊技状態では、通常遊技状態と比較して短時間に多くの賞球が獲得可能な状態が連続的に発生する。一方、抽選結果が外れの場合には、複数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせ以外で停止した表示態様(例えば、左・中・右の3つの図柄のうち少なくとも一つが他と異なっている状態)となり、これにより、通常遊技状態が継続していることが報知される。
また、前記特別図柄における可変表示とは、予め第1特定入賞口63への遊技球の入賞と第2特定入賞口64への遊技球の入賞とに基づいてそれぞれ別個に設定された、互いに異なる複数種類の特別図柄(例えば、12種類)を、所定速度で周期的に順次表示させる態様を、複数の表示領域(例えば、左・中・右等の3つ)にて行う表示方法である。以下、可変表示及びこれに付随する背景変動(キャラクタ表示を含む)における演出を報知演出と称する。なお、特別図柄は、第1特定入賞口63へ入賞した遊技球を第1特定入賞球検知センサ47aが検知したことによって可変表示される第1の識別情報と、第2特定入賞口64へ入賞した遊技球を第2特定入賞球検知センサ47gが検知したことによって可変表示される第2の識別情報と、の2種類が予め設定されている。
この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、第1特定入賞口63又は第2特定入賞口64への遊技球の入賞を契機として、乱数抽出による予め定められた数値の比較に応じた当否抽選、及び該抽選結果に係る表示制御を行うために、当否判定(抽選)用となる有利な遊技状態に移行させるか否かの当否用の乱数と、可変表示装置34にて当否の判定結果に応じた可変表示となる報知演出をするための変動パターン決定用の乱数と、同じく可変表示装置34にて当否の判定結果に応じた停止表示の態様とするための特別図柄決定用の乱数とを乱数更新処理にて生成する。そして、主制御装置13のCPU13aは、生成した乱数を個別に読み出し、取得乱数としてRAM13cに記憶する。なお、主制御装置13のCPU13aは、第1特定入賞口63に入賞した遊技球を第1特定入賞球検知センサ47aが検知したことに基づいて取得した乱数を第1の貯留球55としてRAM13cの第1記憶手段(以下、第1のカウンタと称す)に記憶し、第2特定入賞口64に入賞した遊技球を第2特定入賞球検知センサ47gが検知したことに基づいて取得した乱数を第2の貯留球56としてRAM13cの第2記憶手段(以下、第2のカウンタと称す)に記憶する。
また、この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、乱数の取得時点で既に特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていた場合、該乱数が第1特定入賞球検知センサ47aの検知に基づく場合には第1のカウンタに記憶し、該乱数が第2特定入賞球検知センサ47gの検知に基づく場合には第2のカウンタに記憶する。そして、主制御装置13のCPU13aは、乱数の取得時点で既に特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていないことを条件として、第1のカウンタに記憶された第1の貯留球55又は第2のカウンタに記憶された第2の貯留球56のうち最も早く記憶された貯留球を読み出し、該読み出した貯留球に対応する当否用の取得乱数と、数値振り分けデータ群としてテーブルに予め設定されている当否用比較数値とを照合して比較することで当否判定を行い、その結果である当否情報をRAM13cの作業領域に記憶する。なお、上記テーブルは、第1特定入賞口63と第2特定入賞口64とにそれぞれ対応して設定されており、第1特定入賞口63に対応するテーブルと第2特定入賞口64に対応するテーブルとでは、当たり発生確率と変動パターンの種類と特別図柄の種類とがそれぞれ異なる。
次に、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用の変動パターン比較用数値と、該記憶された変動パターン決定用の取得乱数とを、RAM13cの作業領域に記憶した当否情報に応じて照合して比較することにより、変動パターン決定判定を行い、その結果である当たり又は外れ用とする変動パターン情報(パターン番号)をRAM13cの作業領域に記憶する。
さらに、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用から成る停止表示の態様(例えば、左・中・右の並び態様)の特別図柄比較用数値と、該記憶された特別図柄決定用の取得乱数とを、前記記憶した当否情報と当たり又は外れ用とする変動パターン情報に応じて照合して比較することにより、特別図柄決定判定を行い、その結果から得られる複数の特別図柄のそれぞれを個別に停止表示させる、当たり又は外れ用となる特別図柄情報(左・中・右の特別図柄番号)をRAM13cの作業領域に記憶する。
ここで、変動パターン比較用数値、或いは特別図柄比較用数値を有するテーブルとこれに対応させた取得乱数とに応じて照合して比較することは、当たりの場合は当たり用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致を判断し、外れの場合は外れ用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致を判断することにより、合致するものを探し出す処理である。そして、前記合致に応じた当たり又は外れ用の変動パターン番号、或いは当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号がRAM13cの作業領域に記憶される。
これまで説明した特別図柄制御処理により、第1特定入賞口63又は第2特定入賞口64における入賞後に得られる処理情報として、以下の情報が生成される。
(1)当たり又は外れ用の変動パターン番号。
(2)所定の可変表示領域に対し一時的に停止表示(微動表示を含む)をさせる、当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号。
(3)該一時的に停止表示をさせる複数の特別図柄に対して停止表示の態様とさせるための確定停止指示番号。
(4)前記当否判定における当たりの場合の大当たり移行指示番号。
そして、後述する出力管理処理を介して副制御装置14側へ前記変動パターン番号と複数の特別図柄番号を送信する時に、決定された変動パターンに対応する制御処理実行時間を主制御装置13のCPU13aにて設定し、カウント演算処理を行わせるタイマを更新する。なお、このタイマによる制御処理実行時間の経過に応じたタイミングで確定停止指示番号と前記当否判定における当たりの場合の大当たり移行指示番号が出力管理処理を介して送信される。
また、RAM13cの第1のカウンタ又は第2のカウンタに貯留球が記憶されていた場合、CPU13aは、このタイマによる制御処理実行時間の経過に応じたタイミングで最も早く記憶された貯留球を読み出し、該読み出した貯留球に対応する当否用の取得乱数と、当否用比較数値とを照合して比較することで当否判定を行い、その結果である当否情報をRAM13cの作業領域に記憶する。なお、RAM13cの第1のカウンタ又は第2のカウンタに貯留球が記憶されている時点では抽選結果は確定しておらず、貯留球を読み出し、該読み出した貯留球に対応する当否用の取得乱数と、当否用比較数値とを照合して比較することで当否判定を行った時点で初めて抽選結果が確定する。
さらに、前記乱数発生手段による乱数の取得時点において、「特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていないことを条件に当否判定を行う」としたが、該契機条件は任意に設計変更可能なものとする。すなわち、乱数の取得と同時にテーブルとの照合を行い、該照合結果を貯留球としてRAM13cの第1のカウンタ又は第2のカウンタに記憶してもよい。この場合、RAM13cの第1のカウンタ又は第2のカウンタから貯留球を読み出した時点で抽選結果が確定する。また、第1特定入賞球検知センサ47a又は第1特定入賞球検知センサ47gが遊技球を検知した場合、RAM13cの第1のカウンタ又は第2のカウンタには遊技球の検知情報のみを記憶し、該記憶を読み出す際に乱数の取得とテーブルとの照合を行ってもよい。
従って、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させるか否かは、例えば、当否判定用の抽選遊技処理と、第1特定入賞口63の場合は0〜n個の、第2特定入賞口64の場合は0〜m個の「外れ用数値」に通常用当たりと対応付けられた「特別用数値」、及び該通常用当たりよりも有益な当たりとして対応付けられた「特殊用数値」を含めた計n+3個又は計m+3個から成る「乱数生成範囲」とを対応するように前記乱数更新処理において設定し、前述した第1特定入賞口63又は第2特定入賞口64への遊技球の入賞時に応じたタイミングで更新された数値が乱数として読み出し取得され、該取得乱数が「特別用数値」又は「特殊用数値」となるかの当否判定の結果によって決定する。すなわち、該入賞を契機とした2/(n+3)又は2/(m+3)の抽選確率で当たり判定となる場合に前記移行させる条件が満たされることとなる。なお、nとmとは、同じ値に設定してもよいし、互いに異なる値を設定してもよい。
また、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させるための前記特別図柄の組み合わせ(例えば、左・中・右の特別図柄が同種の並び態様)を当たり停止表示の態様とした時、その一歩手前の未確定表示を所謂リーチ演出と称するが、そのようなリーチ演出等を含む、その他の様々な報知演出の内容は、(a)前記当否判定された当たり又は外れの結果と、(b)前述した第1特定入賞口63又は第2特定入賞口64に対する遊技球の入賞タイミングによって読み出される変動パターン決定用及び特別図柄決定用の取得乱数とに基づいて決定する。すなわち、前記図柄制御装置14aを介した可変表示装置34にてランダムに可変表示し得るようになる。
なお、前記乱数発生手段により乱数の取得時点において、特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていた場合には、主制御装置13のCPU13aは、該制御処理が終了するまで、読み出し結果である特別図柄制御に係る取得乱数又は前記表示態様の実行のための処理情報をRAM13cの第1のカウンタ又は第2のカウンタに記憶し、記憶したことを報知するために、乱数等の格納毎に第1のカウンタに対応する第1の貯留球55又は第2のカウンタに対応する第2の貯留球56を可変表示装置34の表示領域34aの貯留球表示領域34bに1つずつ点灯すべく、副制御装置14(図柄制御装置14a)側へ送信する点灯命令情報を生成する。
そして、可変表示している変動パターンの変動表示時間の推移を管理すべく設定しているカウント演算による更新をしているタイマに基づいて、主制御装置13のCPU13aが、停止表示の態様報知時間のタイミングに合わせて、RAM13cの作業領域に記憶された不必要な取得乱数又は処理情報の削除を行うと共に、確定停止指示番号を送信した時に、可変表示装置34の表示領域34aの貯留球表示領域34bの第1の貯留球55又は第2の貯留球56を1つずつ消灯させる。すなわち、副制御装置14(図柄制御装置14a)は、第1の貯留球55又は第2の貯留球56の点灯処理が行われている場合には、該確定停止指示番号を消灯命令処理情報として用いるようになる。
なお、本実施形態では、記憶可能な取得乱数又は処理情報の上限個数として、第1のカウンタは第1の所定数(例えば、4個)を予め定めておき、第1のカウンタが第1の所定数まで第1の貯留球55を記憶した場合、主制御装置13のCPU13aは、該取得乱数又は処理情報を生成する条件が満たされていても無効条件成立として、第1の貯留球55を記憶する制御は行わず、特別図柄制御の当否判定も行わない。同様に、記憶可能な取得乱数又は処理情報の上限個数として、第2のカウンタは第2の所定数(例えば、4個)を予め定めておき、第2のカウンタが第2の所定数まで第2の貯留球56を記憶した場合、主制御装置13のCPU13aは、該取得乱数又は処理情報を生成する条件が満たされていても無効条件成立として、第2の貯留球56を記憶する制御は行わず、特別図柄制御の当否判定も行わない。また、第1のカウンタは最大4個まで第1の貯留球55を記憶でき、第2のカウンタは最大4個まで第2の貯留球56を記憶できるため、第1の貯留球55と第2の貯留球56とを合わせた総貯留球数は最大8個までとなる。
また、主制御装置13のCPU13aは、第1のカウンタが第1の所定数となったときに振り分け部材65を第2位置に設定するよう指示する処理情報を生成し、第2のカウンタが第2の所定数となったときに振り分け部材65を第1位置に設定するよう指示する処理情報を生成する。
また、この特別図柄制御処理では、前記有利な遊技状態(大当たり遊技状態)に移行させるか否かの当否判定の結果が当たりとなり、この当たり結果を報知するため、前記特別図柄の組み合わせによる予め定められた停止表示の態様を実行する場合において、主制御装置13のCPU13aは、以下のような処理をする。すなわち、主制御装置13のCPU13aは、当たりに対応して、前記有利な遊技状態に移行させるために、(a)前記特別入賞口3に対して閉口するように備えさせていた可動扉45を開口状態とし、(b)該開口状態が所定時間(例えば、30秒)経過するか、又は該特別入賞口3に対して所定個数(例えば、10個)の遊技球を入賞させるかのいずれかの条件を満たすことを条件に、可動扉45を閉口制御し、さらに、(c)該開口状態中に入賞した遊技球のいずれかが特別入賞口3内に設けられた入賞特定領域を通過して、入賞特定領域検知センサ47cにて検知されたことを条件として、可動扉45を連続的に開口状態とし、(d)前述と同様の条件成立の推移にて可動扉45を開閉することを、所定上限回数(例えば、16回)が達成されるまで繰り返すよう指示する処理情報を生成する。
さらに、前記当否用の取得乱数と当否用比較数値のテーブルとの照合による当否判定時に、該取得乱数が「予め定められている特殊用数値(例えば、当たり確率上昇変動状態への移行と対応させた数値)」による当たりである、と判定された場合には、主制御装置13のCPU13aは、前記有利な遊技状態の終了後において用いるテーブルを、例えば、当たり発生確率が低いテーブルから高いテーブルへと参照テーブルを変更し、その後、第1特定入賞口63又は第2特定入賞口64への入賞に基づく可変表示の回数が所定回数(例えば、10000回)となるまでか、又は特別図柄制御に係る当たりと判定される条件が満たされたら、変更前のテーブルに戻すように指示するための処理情報を生成する。このような処理情報で制御される遊技状態を特典遊技状態ということとする。
また、前記特典遊技状態における別の実施形態として、1つの変動パターンに係る変動表示時間が通常遊技状態時と比較して短い変動パターンを設定したテーブルを設け、特殊乱数による当たりと判定された場合、主制御装置13のCPU13aは、該テーブルへと参照テーブルを変更し、第1特定入賞口63又は第2特定入賞口64への入賞に基づく可変表示の回数が所定回数(例えば、10000回)となるまでか、又は、特別図柄制御に係る当たりと判定される条件が満たされたら、変更前のテーブルに戻すよう指示する処理情報を生成するようにしてもよい。すなわち、本発明においては、前記特典遊技状態の形態には拘らない。
『普通図柄制御処理』
前記普通図柄制御処理は、遊技者にとって有利な遊技状態とする処理であり、所定通過口38近傍に設けられた通過球検知センサ47dからの入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選を行い、当選の場合に入賞装置60の進入口62上方に設けた可動片44を拡大して、その開口範囲を拡大させ、打ち出した遊技球を該入賞装置60に入り易くする処理である。また、この普通図柄制御処理では、LED表示装置35で普通図柄と称される識別情報を表示制御する処理も行う。
『ランプ管理処理』
前記ランプ管理処理は、前記入力管理処理にて生成する入賞処理情報等のランプ点灯に係る処理情報があるか否かを、タイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて監視し、該ランプ点灯に係る処理情報がある場合に、その処理情報に対応した出力態様となる発光処理情報を生成する処理である。そして、主制御装置13のCPU13aは、前記生成した発光処理情報を副制御装置14側へ送信し、ランプ管理処理における点灯報知の出力態様とし実行するべく、該発光処理情報を記憶手段に記憶する。
『準備球払出処理』
前記準備球払出処理は、前記入力管理処理にて生成する入賞処理情報等の賞球払出に係る処理情報があるか、又は前記球貸信号制御装置16から球貸払出に係る処理情報が生成されていないか否かを所定時間毎に監視し、該賞球払出又は球貸払出に係る処理情報がある場合に、その払出処理情報に対応した出力態様となる払出操作情報を生成する処理である。そして、主制御装置13のCPU13aは、前記生成した払出動作情報を払出制御装置52側へ送信し、準備球払出処理における払出動作の出力態様として実行すべく、該払出動作情報を記憶手段に記憶する。また、この処理では、前記払出動作情報を生成するのに伴って、遊技球払出制御に係る動作時間、及び1つの遊技球を払い出す動作毎の回数を所定の計数手段にて計数する時の合計値を主制御装置13のCPU13aにて設定し、払出動作の実行管理を行う。なお、前記準備球とは、賞球払出又は球貸払出用として予め備えておく遊技球のことである。
『外部情報管理処理』
前記外部情報管理処理は、副制御装置14側へと送信するために生成した記憶手段に記憶した記憶情報を、遊技機外部において管理を行う時に必要な記憶情報であるか否かを判断し、該判断結果に応じて管理すべき記憶情報を集中管理装置48側へ送信する処理である。
『出力管理処理』
前記出力管理処理とは、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び準備球払出処理により生成された処理情報を、副制御装置14側へ送信するために、出力データを編集し、該処理情報の出力タイミングを通知するためのストローブ(STB)信号を伴わせて、該出力編集した記憶情報を送信する処理である。
〔払出制御装置の動作〕
次に、払出制御装置52の動作について説明する。
主制御装置13のCPU13aからの情報が、特別図柄制御用の通常遊技状態における第1特定入賞球検知センサ47aからの賞球処理情報、第2特定入賞球検知センサ47gからの賞球処理情報、又は、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態における特別入賞球検知センサ47bからの賞球処理情報等の記憶情報であった場合には、払出制御装置52は、遊技球払出装置15を作動させて該記憶情報に応じた賞球個数とするための払出データテーブルに基づいて払出データを設定し、該設定に応じた賞球となるように所定数の遊技球を遊技者に対して払い出す。
なお、主制御装置13のCPU13aからの情報が、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態又は特典遊技状態における第1特定入賞球検知センサ47a又は第2特定入賞球検知センサ47gからの賞球処理情報となる記憶情報であった場合には、払出制御装置52は、遊技球払出装置15を作動させて通常遊技状態時と比較して増加又は減少のいずれかとなる賞球個数とする払出データテーブルへと変更し、該変更された払出データテーブルに基づいて払出データを設定し、該設定に応じた増加又は減少とする賞球となるように所定数の遊技球を遊技者に対して払い出す。
さらに、球貸信号制御装置16を介したボタン操作により、CRユニット1で読んだプリペイドカードのデータ情報を参照して、所定数の貸球を払い出す制御を行わせる場合には、払出制御装置52は、該参照したデータ情報を受信して該データ情報に応じた貸球個数とするための払出データテーブルに基づいて払出データを設定し、該設定に応じた賞球となるように所定数の遊技球を遊技者に対して払い出す。
〔副制御装置の動作〕
次に、副制御装置14の動作について説明する。
前記副制御装置14は、電源投入による起動開始時、初期設定を行い、必要確認事項のチェック処理を行う。そして、チェック処理結果が正常であれば、該副制御装置14におけるメインルーチン処理への移行を許可し、主制御装置13のCPU13aから送信された記憶情報である主制御起動開始情報等を受信する。
なお、前記副制御装置14のメインルーチン処理とは、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、及び音声制御装置14cのそれぞれに備えられたROMに予め格納された主要な制御プログラムを、周波数派生回路部13dで生成した定期的なタイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に合わせて、読み込み更新、又は書き込み記憶、又は該記憶の削除等を含む制御実行処理を繰り返し実行する基本ルーチンのことである。以下、前記副制御装置14のメインルーチン処理における基本的な処理の一例について説明する。
始めに、副制御装置14は、前記出力管理処理にて送信した処理情報を受信したか否かをタイミングパルスに応じて監視し、受信が行われている場合に記憶手段(例えば、RAM)に記憶する。次に、副制御装置14は、該受信した処理情報の解析処理を行い、どのような遊技状態における特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び球払出処理のいずれかの処理情報(先行コマンド)で且つ、どのような出力態様を実行させる処理情報(後続コマンド番号)かの判別を行う。
そして、副制御装置14は、該解析処理の結果に応じたフラグの設定、及び出力態様に係る制御処理実行時間に基づきカウント演算するタイマを設定し、予め定められた制御プログラムを格納する記憶手段(例えば、ROM)から、該解析処理の結果に応じた出力態様用の制御プログラムを読み出して実行する制御処理を行う。
以下、処理情報を受信した場合の、図柄制御装置14aの動作について説明する。
『図柄制御装置の動作』
処理情報が特別図柄制御用の通常遊技状態における当たり又は外れ用の変動パターン番号と、所定の可変表示領域に対し一時的な停止表示(微動表示を含む)をさせる当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号(例えば、左・中・右の3つ)であった場合、図柄制御装置14aは、特別図柄制御用の通常遊技状態における当否に基づいて予め分類して記憶してある報知演出分類テーブルと、該変動パターン番号とを照合して比較することで当たり又は外れ用の報知演出分類テーブルを決定する。
そして、図柄制御装置14aは、前記決定した報知演出分類テーブルに基づいて、該図柄制御装置14aに設けられた演出選択用乱数を更新する乱数発生手段から、前記変動パターン番号の受信に応じ読み出して記憶手段に記憶させた取得乱数との照合による比較により、当たり用の報知演出データ又は外れ用の報知演出データを設定する。
また、図柄制御装置14aは、所定の可変表示領域に対し停止表示を行う複数種類の特別図柄がプログラムされている通常遊技状態用の特別図柄分類テーブルと、該複数の特別図柄番号との個別の照合による比較により、前記可変表示装置34にて停止表示を行う当たり又は外れ用の複数の特別図柄データのそれぞれを設定する。なお、特別図柄分類テーブルに格納された停止表示用の特別図柄は、一時的な停止を含むようにしてもよい。その後、図柄制御装置14aは、VDP50を介する可変表示装置34にて、該設定した報知演出データと複数の特別図柄データに応じた、可変表示及び停止表示の表示制御を行う。
なお、図柄制御装置14aは、前記変動パターン番号と複数の特別図柄番号の送信又は受信に応じて、カウント演算による更新を行う前記主制御装置13又は副制御装置14のタイマによる、表示制御に係る処理実行時間の経過のタイミングに基づいて送信又は受信する確定停止指示番号に従って、可変表示の表示制御が行われた複数の特別図柄に対して停止表示の態様(例えば、左・中・右の並び態様)とする処理を行う。
また、前記確定停止指示番号の受信時において、大当たり移行指示番号を受信していた場合、図柄制御装置14aは、遊技者にとって有利な遊技状態の報知演出データを設定し、前記停止表示の態様とした後に大当たり用の表示制御を行う。なお、該受信情報が、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態又は特典遊技状態における情報であった場合には、図柄制御装置14aは、特別図柄制御に係る前記報知演出分類テーブル又は特別図柄分類テーブルに参照テーブルを変更し、該有利な遊技状態又は特典遊技状態の時に行う可変表示及び停止表示とする当たり又は外れ用の報知演出データ、及び当たり又は外れ用の複数の特別図柄データを設定する。
また、該受信情報が、第1の貯留球55又は第2の貯留球56を点灯させるための特別図柄制御用における記憶情報(点灯命令処理情報)であった場合には、図柄制御装置14aは、可変表示装置34の表示領域34aの貯留球表示領域34bに第1の貯留球55又は第2の貯留球56を1つずつ点灯させ、前記主制御装置13のタイマに基づく停止表示の態様報知時間のタイミングに合わせて送信された確定停止指示番号から成る情報の受信に応じて、可変表示装置34の表示領域34aの貯留球表示領域34bの第1の貯留球55又は第2の貯留球56のうち最も早く記憶された順に1つずつ消灯する。
〔可動物制御装置の動作〕
次に、可動物制御装置17の動作のうち、振り分け部材駆動装置の動作を説明する。
『振り分け部材駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、振り分け部材65を第2位置に設定するよう指示する処理情報を生成するのに応じて、前記振り分け部材駆動装置は、前記振り分け部材65を第2位置に設定するように、前記振り分け部材65の回転軸68に設けられたモータ
等の駆動部に対して所定電圧(例えば、12V)を印加する処理を行うよう指示するためのコマンドを生成する。また、主制御装置13による処理において、振り分け部材65を第1位置に設定するよう指示する処理情報を生成するのに応じて、前記振り分け部材駆動装置は、前記振り分け部材65を第2位置に設定するように、前記振り分け部材65の回転軸68に設けられたモータ等の駆動部に対して所定電圧(例えば、12V)を印加する処理を行うよう指示するためのコマンドを生成する。
次に、振り分け部材65の動作について図9〜図11に基づいて説明する。
まず、CPU13aは、第1特定入賞球検知センサ47aが遊技球を検知したかを判定し(ステップS1)、検知していたと判定したときは第1のカウンタに取得乱数又は処理情報を第1の貯留球55として1つ記憶させ(ステップS2)、ステップS3に移行する。ステップS3では、CPU13aは、可変表示装置34が可変表示中であるか判定し、可変表示中であるときは第1の貯留球55の点灯命令情報を生成して図柄制御装置14aに送信し、可変表示装置34の表示領域34aに第1の貯留球55を1つ点灯して遊技者に第1の貯留球55が記憶されたことを報知し(ステップS4)、ステップS5に移行する。ステップS5では、CPU13aは、第1のカウンタに記憶された第1の貯留球55の数が第1の所定数であるか判定し、第1の所定数であるときには振り分け部材65を第2位置に設定するよう指示する処理情報を生成して可動物制御装置17に送信し、振り分け部材65を入賞領域61に進入した遊技球を第2特定入賞口64へ案内する第2位置に設定し(ステップS6)、処理を終了する。ステップS5においてCPU13aは、第1の貯留球55の数が第1の所定数でないと判定したときは処理を終了する。ステップS3においてCPU13aは、可変表示装置34が可変表示中であると判定したとき、第1のカウンタの第1の貯留球55(取得乱数又は処理情報)を1つRAM13cの作業領域に移動させ(ステップS7)、作業領域の取得乱数又は処理情報に基づいて可変表示装置34に第1の識別情報を可変表示させる処理情報を生成して図柄制御装置14aに送信し、可変表示装置34に第1の識別情報を可変表示させる制御を行い(ステップS8)、処理を終了する。ステップS1において第1特定入賞球検知センサ47aが遊技球を検知していないと判定したときはステップS11に移行する。
ステップS11においてCPU13aは、第2特定入賞球検知センサ47gが遊技球を検知したかを判定し、検知していたと判定したときは第2のカウンタに取得乱数又は処理情報を第2の貯留球56として1つ記憶させ(ステップS12)、ステップS13に移行する。ステップS13では、CPU13aは、可変表示装置34が可変表示中であるか判定し、可変表示中であるときは第2の貯留球56の点灯命令情報を生成して図柄制御装置14aに送信し、可変表示装置34の表示領域34aに第2の貯留球56を1つ点灯して遊技者に第2の貯留球56が記憶されたことを報知し(ステップS14)、ステップS15に移行する。ステップS15では、CPU13aは、第2のカウンタに記憶された第2の貯留球56の数が第2の所定数であるか判定し、第2の所定数であるときには振り分け部材65を第1位置に設定するよう指示する処理情報を生成して可動物制御装置17に送信し、振り分け部材65を入賞領域61に進入した遊技球を第1特定入賞口63へ案内する第1位置に設定し(ステップS16)、処理を終了する。ステップS15においてCPU13aは、第2の貯留球56の数が第2の所定数でないと判定したときは処理を終了する。ステップS13においてCPU13aは、可変表示装置34が可変表示中であると判定したとき、第2のカウンタの第2の貯留球56(取得乱数又は処理情報)を1つRAM13cの作業領域に移動させ(ステップS17)、作業領域の取得乱数又は処理情報に基づいて可変表示装置34に第2の識別情報を可変表示させる処理情報を生成して図柄制御装置14aに送信し、可変表示装置34に第2の識別情報を可変表示させる制御を行い(ステップS18)、処理を終了する。ステップS11において第2特定入賞球検知センサ47gが遊技球を検知していないと判定したときはステップS21に移行する。
ステップS21においてCPU13aは、可変表示装置34が可変表示中であるか判定し、可変表示中であるときは処理を終了する。ステップS21においてCPU13aは、可変表示装置34が可変表示中ではないと判定したときはステップS22に移行する。ステップS22においてCPU13aは、第1のカウンタに第1の貯留球55が記憶されているか又第2のカウンタに第2の貯留球56が記憶されているかを判定し、第1の貯留球55又は第2の貯留球56が記憶されていると判定したとき、第1の貯留球55又は第2の貯留球56のうち、最も早く記憶された貯留球(取得乱数又は処理情報)をRAM13cの作業領域に移動させ(ステップS23)、ステップS24に移行する。ステップS24においてCPU13aは、上記貯留球の消灯命令情報を生成して図柄制御装置14aに送信し、可変表示装置34の表示領域34aに上記貯留球を1つ消灯して遊技者に第2の貯留球56が使用されたことを報知し(ステップS24)、ステップS25に移行する。ステップS25においてCPU13aは、作業領域の取得乱数又は処理情報に基づいて可変表示装置34に上記貯留球に対応する識別情報を可変表示させる処理情報を生成して図柄制御装置14aに送信し、可変表示装置34に上記貯留球に対応する識別情報を可変表示させる制御を行い(ステップS25)、処理を終了する。ステップS22においてCPU13aは、第1の貯留球55又は第2の貯留球56が記憶されていないと判定したとき、処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、可変表示装置34によって第1の識別情報の可変表示が実行されている状態で、振り分け部材65が第1位置に設定されている場合、進入口62から入賞領域61へ進入した遊技球は、第1特定入賞口63に入賞し、この入賞した遊技球を第1特定入賞球検知センサ47aが検知して第1のカウンタが第1の貯留球55として記憶する。同様に、可変表示装置34によって第2の識別情報の可変表示が実行されている状態で、振り分け部材65が第2位置に設定されている場合、入賞領域61へ進入した遊技球は、第2特定入賞口64に入賞し、この入賞した遊技球を第2特定入賞球検知センサ47gが検出して第2のカウンタが第2の貯留球56として記憶する。第1のカウンタは、第1の貯留球55を第1の所定数を限度として記憶可能であり、第2のカウンタは、第2の貯留球56を第2の所定数を限度として記憶可能であるため、第1の貯留球55と第2の貯留球56の合計は、最大で第1の所定数と第2の所定数とを合わせた数となる。
ここで、第1特定入賞口63及び第2特定入賞口64は、1つの進入口62を有する入賞装置60の入賞領域61に配置されているため、遊技者は、該進入口62に狙いを定めて遊技球を発射することによって第1特定入賞口63及び第2特定入賞口64を同時に狙うことが可能となる。そして、CPU13aは、第1の貯留球55の数が第1の所定数となり第1のカウンタが第1の貯留球55を記憶不可能な状態と判定したときに振り分け部材65を第2位置に設定し、第2の貯留球56の数が第2の所定数となり第2のカウンタが第2の貯留球56を記憶不可能な状態と判定したときに振り分け部材65を第1位置に設定する。従って、遊技者は、第1の貯留球55の数及び第2の貯留球56の数を意識することなく進入口62に狙いを定めて遊技球を発射するだけで第1特定入賞口63と第2特定入賞口64とを使用することができる。
また、CPU13aは、第1の貯留球55の数が第1の所定数となり第1のカウンタが第1の貯留球55を記憶不可能な状態と判定したときに振り分け部材65を第2位置に設定する。振り分け部材65が第2位置に設定されると入賞装置60の入賞領域61に進入した遊技球は、第1特定入賞口63へ入賞せずに第2特定入賞口64へ入賞し、この入賞した遊技球を第2特定入賞球検知センサ47gが検出して第2のカウンタが第2の貯留球56として記憶する。すなわち、第1の貯留球55の数が第1の所定数未満のときには、振り分け部材65は第2位置に設定されることなく第1位置に維持され、入賞装置60の入賞領域61に進入した遊技球は第1特定入賞口63に入賞し、第1の貯留球55の数が第1の所定数となったとき、振り分け部材65が第2位置に設定される。従って、第1のカウンタが記憶可能な限度数を最大まで使用することができる。そして、振り分け部材65が第2位置に設定された後、CPU13aは、第2の貯留球56の数が第2の所定数となり第2のカウンタが第2の貯留球56を記憶不可能な状態と判定したときに振り分け部材65を第1位置に設定する。振り分け部材65が第1位置に設定されると入賞装置60の入賞領域61に進入した遊技球は、第2特定入賞口64へ入賞せずに第1特定入賞口63へ入賞し、この入賞した遊技球を第1特定入賞球検知センサ47aが検出して第1のカウンタが第1の貯留球55として記憶する。すなわち、第2の貯留球56の数が第2の所定数未満のときには、振り分け部材65は第1位置に設定されることなく第2位置に維持され、入賞装置60の入賞領域61に進入した遊技球は第2特定入賞口64に入賞し、第2の貯留球56の数が第2の所定数となったとき、振り分け部材65が第1位置に設定される。従って、第2のカウンタが記憶可能な限度数を最大まで使用することができる。
なお、上記実施形態では、第1のカウンタに記憶された第1の貯留球55又は第2のカウンタに記憶された第2の貯留球56のうち、最も早く記憶された貯留球に対応する識別情報による可変表示を可変表示装置34で行っていた。すなわち、可変表示装置34では、第1の識別情報による可変表示と第2の識別情報による可変表示のどちらか一方のみを一度に行っていた。しかし、可変表示装置34の表示領域34aに第1の識別情報による可変表示と第2の識別情報による可変表示とにそれぞれ対応した表示領域を設定し、第1のカウンタに最も早く記憶された第1の貯留球55に対応する第1の識別情報による可変表示と第2のカウンタに最も早く記憶された第2の貯留球56に対応する第2の識別情報による可変表示とを別個独立に行ってもよい。
また、上記実施形態では、第1の貯留球55と第2の貯留球56とを可変表示装置34の貯留球表示領域34bに画像として表示していたが、LED表示装置等で表示してもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態の遊技機について説明を行う。本実施形態では、第1の貯留球55の数が第1の所定数よりも少ない第3の所定数(例えば、2個)となったとき、振り分け部材65を第2位置に設定する。なお、第1実施形態と共通する構成については、その詳細な説明を省略する。
図12は、第1のカウンタ又は第2のカウンタに貯留球が有るときの処理を示すフローチャートである。CPU13aは、ステップS25において可変表示装置34に作業領域の取得乱数又は処理情報に対応する識別情報を可変表示させる制御を行った後、ステップS26に移行する。ステップS26においてCPU13aは、第1のカウンタに記憶された第1の貯留球55の数が第3の所定数以下であるか判定し、第1の貯留球55の数が第3の所定数以下であると判定したときには振り分け部材65を第1位置に設定するよう指示する処理情報を生成して可動物制御装置17に送信し、振り分け部材65を入賞領域61に進入した遊技球を第1特定入賞口63へ案内する第1位置に設定し(ステップS27)、処理を終了する。ステップS26においてCPU13aは、第1の貯留球55の数が第3の所定数より多いと判定したときは処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の貯留球55の数が第1の所定数よりも少ない第3の所定数以下となり第1のカウンタが第1の貯留球55を記憶可能な状態となったとき、CPU13aは、振り分け部材65を第1位置に設定する。振り分け部材65が第1位置に設定されると入賞装置60の入賞領域61に進入した遊技球は、第2特定入賞口64へ入賞せずに第1特定入賞口63へ入賞し、この入賞した遊技球を第1特定入賞球検知センサ47aが検知して第1のカウンタが第1の貯留球55として記憶する。すなわち、第1の貯留球55が第1の所定数となって振り分け部材65が遊技球を第2特定入賞口64へ案内した後、第1の識別情報の可変表示が行われて第1の貯留球55が第3の所定数以下となった場合、第2の貯留球56の数とは無関係に振り分け部材65が遊技球を第1特定入賞口63へ案内する。従って、第2特定入賞口64よりも第1特定入賞口63に優先的に遊技球を入賞させることができ、第2の識別情報の可変表示よりも第1の識別情報の可変表示を優先的に遊技者に見せることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態の遊技機について説明を行う。本実施形態では、CPU13aが第1特定入賞口63への遊技球の入賞による抽選結果が当選であると判定したとき、振り分け部材65を第2位置に設定する。なお、第2実施形態と共通する構成については、その詳細な説明を省略する。
図13は、CPU13aがメインルーチン処理と平行して行うサブルーチン処理である。CPU13aは、第1特定入賞口63へ入賞した遊技球が第1特定球検知センサ47aに検知されたことに応じて生成された当否用の取得乱数とテーブルに予め設定されている当否用比較数値との照合の結果が当選であるか判定する(ステップS31)。CPU13aは、当選であると判定したときに、振り分け部材65を第2位置に設定するよう指示する処理情報を生成して可動物制御装置17に送信し、振り分け部材65を入賞領域61に進入した遊技球を第2特定入賞口64へ案内する第2位置に設定し(ステップS32)、処理を終了する。ステップS31においてCPU13aは、当選ではないと判定したときには、処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、CPU13aが第1特定球検知センサ47aの遊技球の検知に応じて生成した当否用の取得乱数と当否用比較数値との照合の結果が当選であると判定したとき、振り分け部材65を第2位置に設定する。すなわち、第1特定球検知センサ47aの遊技球の検知に基づく当否用の取得乱数と当否用比較数値との照合の結果が当選となるまでの間は、入賞装置60の入賞領域61に進入した遊技球は優先的に第1特定入賞口63へ入賞し、遊技者は、第1の識別情報の可変表示を見る頻度が増える。従って、第1特定球検知センサ47aの遊技球の検知に基づく当否用の取得乱数と当否用比較数値との照合の結果が当選となったとき、第1の識別情報の可変表示よりも表示される頻度が低い第2の識別情報の可変表示を優先的に遊技者に見せることができ、遊技者の遊技に対する興趣を高めることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態の遊技機について説明を行う。本実施形態では、第1特定入賞球検知センサ47aによる遊技球の連続した検出回数を計数する第3のカウンタ(計数手段)をRAM13cに設け、CPU13aが第3のカウンタの計数値が第4の所定数以上であると判定したとき、振り分け部材65を第2位置に設定する。なお、第2実施形態と共通する構成については、その詳細な説明を省略する。
図14は、CPU13aがメインルーチン処理と平行して行うサブルーチン処理である。CPU13aは、第3のカウンタの計数値が第4の所定数以上であるかを判定する(ステップS41)。CPU13aは、第3のカウンタの計数値が第4の所定数以上であると判定したときに、振り分け部材65を第2位置に設定するよう指示する処理情報を生成して可動物制御装置17に送信し、振り分け部材65を入賞領域61に進入した遊技球を第2特定入賞口64へ案内する第2位置に設定し(ステップS42)、処理を終了する。ステップS41においてCPU13aは、第3のカウンタの計数値が第4の所定数以上ではないと判定したときには、処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態によれば、第3のカウンタの計数値が第4の所定数以上となったとき、CPU13aは、振り分け部材65を第2位置に設定する。振り分け部材65が第2位置に設定されると入賞装置60の入賞領域61に進入した遊技球は、第1特定入賞口63へ入賞せずに第2特定入賞口64へ入賞し、この入賞した遊技球を第2特定入賞球検知センサ47gが検知して第2のカウンタが第2の貯留球56として記憶する。すなわち、第3のカウンタの計数値が第4の所定数となるまでは、振り分け部材65は遊技球を第1特定入賞口63へ優先的に案内し、遊技者は、第1の識別情報の可変表示を見る頻度が増えるが、第1の識別情報の可変表示が第4の所定数以上連続したときには、第2の識別情報の可変表示を優先的に遊技者に見せることができるため、遊技が単調にならず、遊技者の興趣が削がれることを防止することができる。
次に、本発明の入賞装置の変形例について説明する。図15〜図17に示すように、入賞装置70は、その内部に入賞領域71が区画形成され、入賞装置70の上方には進入口72が形成されている。進入口72の上方には可動片44が設けられている。進入口72の下方には、第1特定入賞口63が形成され、第1特定入賞口63の下方には、第2特定入賞口64が形成されている。入賞領域71には、上方及び後方が開放された略箱形状を有する振り分け部材73が設けられている。振り分け部材73は、進入口62に進入した遊技球を第1特定入賞口63へ案内する第1位置と、進入口62に進入した遊技球を第2特定入賞口64へ案内する第2位置と、の間を移動自在である。なお、振り分け部材73の上面の後端部には、振り分け部材73が第2位置にあるときに第1特定入賞口63を塞ぐ遮蔽板74が形成されている。
また、図18に示すように、入賞装置80は、その内部に入賞領域81が区画形成され、入賞装置80の上方には進入口82が形成されている。進入口82の上方には可動片44が設けられている。入賞領域81の内部には、第1特定入賞口63及び第2特定入賞口64が形成されている。入賞領域81には、略板形状を有する振り分け部材83が設けられている。振り分け部材83は、進入口82に進入した遊技球を第1特定入賞口63へ案内する第1位置と、進入口82に進入した遊技球を第2特定入賞口64へ案内する第2位置と、の間を移動自在である。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の第1実施形態となる遊技機の外観斜視図である。 図1に示す遊技機の背面斜視図である。 図1に示す遊技機の背面図である。 図1に示す遊技機の正面図である。 振り分け部材が第1位置にある入賞装置の正面図である。 振り分け部材が第2位置にある入賞装置の正面図である。 図5のA−A矢視断面図である。 図1に示す遊技機の電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態により第1特定入賞球検知センサが遊技球を検知したときの処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態により第2特定入賞球検知センサが遊技球を検知したときの処理を示すフローチャートである。 本発明の第1実施形態により第1のカウンタ又は第2のカウンタに貯留球が有るときの処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態により第1のカウンタ又は第2のカウンタに貯留球が有るときの処理を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態により第1の抽選手段の抽選結果が当選したときの処理を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態により継続カウンタが第4の所定数をカウントしたときの処理を示すフローチャートである。 振り分け部材が第1位置にある入賞装置の変形例を示す正面図である。 振り分け部材が第2位置にある入賞装置の変形例を示す正面図である。 図15のB−B矢視断面図である。 入賞装置の変形例を示す正面図である。
符号の説明
13…主制御装置、13a…CPU(第1の抽選手段、第2の抽選手段、制御手段)、13b…ROM、13c…RAM(第1記憶手段、第2記憶手段、計数手段)、13d…周波数発生回路部、34…可変表示装置、34a…表示領域、34b…貯留球表示領域、47…検知センサ、47a…第1特定入賞球検知センサ(第1特定入賞球検出手段)、47g…第2特定入賞球検知センサ(第2特定入賞球検出手段)、55…第1の貯留球、56…第2の貯留球、60…入賞装置、61…入賞領域、62…進入口、63…第1特定入賞口、64…第2特定入賞口、65…振り分け部材、66…第1切り欠き部、67…第2切り欠き部、68…回転軸、69…遮蔽板、70…入賞装置、71…入賞領域、72…進入口、73…振り分け部材、74…遮蔽板、80…入賞装置、81…入賞領域、82…進入口、83…振り分け部材

Claims (5)

  1. 遊技盤の遊技領域に遊技球を発射して遊技する弾球遊技機であって、
    前記遊技領域に設けられ、遊技球が進入可能な1つの進入口と遊技球が入賞可能な第1特定入賞口及び第2特定入賞口とを有する入賞領域と、前記進入口から前記入賞領域に進入した遊技球を前記第1特定入賞口へ案内する第1位置と前記第2特定入賞口へ案内する第2位置との間を移動自在な振り分け部材と、を有する入賞装置と、
    前記第1特定入賞口へ入賞する遊技球を検出する第1特定入賞球検出手段と、
    前記第2特定入賞口へ入賞する遊技球を検出する第2特定入賞球検出手段と、
    前記第1特定入賞球検出手段による遊技球の検出に応じて電子的な抽選を行う第1の抽選手段と、
    前記第2特定入賞球検出手段による遊技球の検出に応じて電子的な抽選を行う第2の抽選手段と、
    前記第1の抽選手段による抽選結果が未だ確定していない前記第1特定入賞球検出手段による遊技球の検出を、第1の貯留球として第1の所定数を限度に記憶可能な第1記憶手段と、
    前記第2の抽選手段による抽選結果が未だ確定していない前記第2特定入賞球検出手段による遊技球の検出を、第2の貯留球として第2の所定数を限度に記憶可能な第2記憶手段と、
    前記振り分け部材を可動制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1の貯留球又は前記第2の貯留球の少なくとも一方の数に応じて前記振り分け部材を可動制御する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機であって、
    前記制御手段は、前記第1の貯留球の数が前記第1の所定数となったとき、前記振り分け部材を前記第2位置に設定する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項2に記載の弾球遊技機であって、
    前記制御手段は、前記第1の貯留球の数が前記第1の所定数よりも少ない第3の所定数以下となったとき、前記振り分け部材を前記第1位置に設定する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項3に記載の弾球遊技機であって、
    前記制御手段は、前記第1の抽選手段の抽選結果に応じて、前記振り分け部材を前記第2位置に設定する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  5. 請求項3に記載の弾球遊技機であって、
    前記第1特定入賞球検出手段による遊技球の連続した検出回数を計数する計数手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記計数手段の計数値が第4の所定数以上となったとき、前記振り分け部材を前記第2位置に設定する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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