JP4216218B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機等の遊技機に関する。
一般に、パチンコ遊技機等の弾球遊技機には、ハンドル操作によって遊技球を発射する発射装置が設けられ、この発射装置によって発射された遊技球が特定入賞口(始動入賞口)を通過するのに応じて、表示装置に表示される特別図柄の変動(電子的な当否抽選)が開始される。そして、当否抽選の結果当選した場合には、表示装置に所定の特別図柄の組み合わせが表示され、遊技者にとって有利な大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、特別入賞口(大入賞口)が開閉して遊技球を受け入れるので、遊技者は多くの賞球を獲得することができる。
ところで、上記のような弾球遊技機では、複数の遊技球が貯留可能な球受皿は固定式であり、貯留できる遊技球数は変更することができないので、遊技者が遊技球を頻繁に貯留する必要があった。
なお、出願人が認識している関連先行技術は文献公知発明に係るものではないため、先行技術文献情報は記載していない。
しかしながら、従来までの弾球遊技機では、固定式の球受皿を使用していたため、貯留可能な遊技球数は変更することができず、大量に遊技球を貯留するためには、遊技者自身が頻繁に遊技球を貯留する必要があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、球受皿に可動式の側壁部を設けることにより、球受皿内に貯留することができる遊技球数を増大することができ、遊技者が遊技球を貯留する負担を軽減することができる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る遊技機は、遊技盤の遊技領域に遊技球が発射される遊技機であって、前記遊技機の前面に設けられ、第1の側壁部と、この第1の側壁部の下端部に隣接する底部とを有する遊技球受け皿と、上方及び下方に移動し得ると共に、下方に移動して前記第1の側壁部に収納される第2の側壁部と、遊技機の前面にヒンジ部を介して装着される扉部材と、扉部材の開放を妨げるロック機構とを備える。遊技球受け皿は、第2の側壁部が下方に移動して第1の側壁部に収納されたときに、第1の側壁部及び底部により区画された第1の貯留領域と、第2の側壁部が上方に移動したときに、第1の側壁部、第2の側壁部及び底部により区画された第2の貯留領域とを有する。第2の側壁部が上方に移動したときに、ロック機構により扉部材の開放が妨げられ、第2の側壁部が下方に移動したときに、ロック機構により扉部材の開放が可能になる。
このような構成では、遊技球受け皿に設けられた第2の側壁部を上方に移動させることにより、遊技球受け皿内の貯留領域が増大するので、遊技球受け皿内に貯留することができる遊技球を増加させることができ、遊技者が遊技球を頻繁に貯留する負担を軽減することができる。
さらに、第2の側壁部が上方に移動させた時に、予めロック機構を作動させて扉部材の開放を防止することにより、扉部材を開ける際に第2の側壁部又は扉部材が破損されるのを防止する。
また、前記遊技機は、前記第2の側壁部が上方及び下方に移動したことを検知する移動検知センサと、前記移動検知センサからの信号に応じて、前記ロック機構の作動を制御するロック機構駆動制御装置とをさらに備える。
このような構成では、第2の側壁部が上方及び下方に移動したことを移動検知センサが検知し、検知した信号に応じてロック機能の作動を制御するので、扉部材の開放を確実に防止することができる。
本発明によれば、遊技球受け皿に設けられた第2の側壁部を上方に移動させることにより、遊技球受け皿内の貯留領域が増大するので、遊技球受け皿内に貯留することができる遊技球を増加させることができ、遊技者が遊技球を頻繁に貯留する負担を軽減することができる。
以下、図面を参照して、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技媒体(例えば、遊技球やメダル等)の供給に基づいて遊技者に遊技を行わせる遊技機(例えば、弾球遊技機や回胴式遊技機)の構成及び動作について説明する。
なお、本実施形態では、図1に示すような、現金等の対価を支払って遊技機設置営業店から遊技者が購入したプリペイドカードをプリペイドカードユニット(以下、CRユニットと称す)1に読み込ませることにより、遊技に使用する遊技球を借り受ける形態下で遊技者が遊技する遊技機の構成及び動作について説明する。より具体的には、この遊技機は、図3に示すように、借り受けた遊技球が予め定められた特定入賞口(スタートチャッカー,始動入賞口)2に受け入れられ入賞状態になった時に電子的な当否抽選を行い、抽選の結果が当選の場合には、通常の遊技状態から遊技者にとって有利な遊技状態となるように、特別入賞口(大入賞口)3を遊技球が入賞し易い状態にする弾球遊技機(以下、遊技機と称す)である。但し、本発明は、本実施形態の遊技機に拘らず、例えば、風俗営業の適正化等の規制及び業務の適性化等に関する法律(風営適正化法)及び同法施行規則において、パチンコ遊技機又は回胴式遊技機として区分されているものについても適用可能である。
[遊技機の構造概略]
本実施形態の遊技機は、外部的構造として、外枠(木枠)4,本体部材(本体)5,開口枠扉(扉部材)6,遊技盤7,球受皿付き扉8,球受皿(遊技球受け皿)9,回動式操作ハンドル(球発射ハンドル)10,球貸し関係操作部11,及び球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12等をその前面側に備えている。また、この遊技機は、内部的構造として、主制御装置13,副制御装置14,遊技球払出装置15,球貸信号制御装置16,可動物制御装置17,回収通路部材18,貯留タンク19,遊技球を払い出すときに用いる通路部材(賞球口)20,及びその他,電源供給装置21,発射制御装置22,発射駆動装置23等をその後面側に備えている。
以下、図1〜図7を参照して、本実施形態の遊技機の構成を、外部的構造,内部的構造,遊技領域の構成,及び電気的構成の順に詳しく説明する。
〔外部的構造〕
始めに、本実施形態の遊技機の外部的構造について説明する。
前記外枠4は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
前記本体部材5は、外枠4の内部に備えられ、ヒンジ部26を介して外枠4に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体部材5は、枠状に形成され、内側に空間部を有している。
前記開口枠扉6は、ロック機能25付きで且つ開閉自在となるように遊技機の前面側となる本体部材5の前面に対しヒンジ部26を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部27とした扉部材である。なお、この開口枠扉6には、開口部27に対向してガラス製又は樹脂製の透明板部材28が設けられ、さらに、開口部27近傍には、電飾29やスピーカ30が取り付けられている。
前記遊技盤7は、その盤面に遊技領域31を有し、本体部材5の空間部に臨むように、所定の固定部材を用いて本体部材5に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域31は、遊技盤7を本体部材5に装着した後、開口部27から観察することができる。
前記球受皿付き扉8は、遊技機前面において本体部材5の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。なお、本実施形態では、球受皿付き扉8には以下の部材が取り付けられている。
(1)複数の遊技球が貯留可能で且つ、発射駆動装置23へと遊技球を案内させる通路が設けられた遊技球受け皿としての球受皿9。
(2)発射駆動装置23へと案内された遊技球を遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出す操作を行う、遊技球の発射停止ボタン10aを備えた回動式操作ハンドル10。
(3)プリペイドカード読み込み処理関係、及び遊技者が借り受ける遊技球(以下、貸球と称す)の貸し出し処理関係の指示を行うボタンを備えた球貸し関係操作部11。
(4)球受皿9に貯留させた遊技球を遊技者が遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させるための球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12。
前記球受皿9は、遊技機の前面側に設けられた第1の側壁部60と、この第1の側壁部60の下端部に隣接する底部61とを有する。また、第1の側壁部60の上端部には、上方及び下方に移動し得ると共に、下方に移動して第1の側壁部60に収納される第2の側壁部としての可動側壁部62を備える。この可動側壁部62は、例えば透明なプラスチック等により作製されていることが望ましく、これにより、球受皿9内の遊技球貯留量が外部から容易に把握できる。
なお、図1は可動側壁部62が上方に移動して引き出された場合を示し、図3は可動側壁部62が下方に移動して第1の側壁部60内に収納された状態を示している。また、図8は可動側壁部62が途中まで移動した状態を示す一部破断された概略正面図であり、図9は可動側壁部62が第1の側壁部60に収納された状態を示す一部破断された概略平面図である。これらの図8及び図9では、遊技球が貯留されている状態を示している。
可動側壁部62の上下移動は、可動側壁部62の上方に設けられた取手63を把持することにより、容易に行うことができる。さらに、上方に移動された可動側壁部62は、図10に示すように、可動側壁部62の内側下端と第1の側壁部60の外側上端とで固定される。すなわち、図10のA部分を拡大して図11に示すように、第1の側壁部60には突起64が設けられており、可動側壁部62には凹部65a、65bが設けられている。可動側壁部62が上方に持ち上げられた場合、第1の側壁部60の突起64と可動側壁部62の凹部65aとが嵌合することにより可動側壁部62が第1の側壁部60に固定される。一方、可動側壁部62が下方に移動して第1の側壁部60内に収納された場合、第1の側壁部60の突起64と可動側壁部62の凹部65bとが嵌合することにより、可動側壁部62が第1の側壁部60内に収納された状態で固定される。
なお、可動側壁部62の上下移動は、図12及び図13に示すように、可動側壁部62に断面がC字形のレール66を設け、第1の側壁部60にはこのレール66内を摺動する例えば抜け止め突起67を設けて可動側壁部62を第1の側壁部60に対して摺動、固定することができる。なお、図13は、可動側壁部62のレール66及び第1の側壁部60の抜け止め突起67を上方から見た部分概略平面図である。また、図12に示すように、レール66内の可動側壁部62側に突出部68を設けることにより、可動側壁部62が上端又は下端に移動した際に可動側壁部62を第1の側壁部60に対して固定することができる。
可動側壁部62が第1の側壁部60内に収納されると、球受皿9内における遊技球の貯留領域は、第1の側壁部60と底部61とにより画成された領域となり、これを第1の貯留領域とする。これに対して、可動側壁部62が上方に移動した場合、球受皿9内における遊技球の貯留領域は、第1の側壁部60、底部61及び可動側壁部(第2の側壁部)62により画成された領域となり、これを第2の貯留領域とする。すると、第2の貯留領域は第1の貯留領域に比べて、可動側壁部62の分の貯留領域が増大することになる。これにより、遊技球受け皿内に貯留することができる遊技球を増加させることができ、遊技者が遊技球を頻繁に貯留する負担を軽減することができる。
〔内部的構造〕
次に、本実施形態の遊技機の内部的構造について説明する。
前記主制御装置13は、本発明に係る制御手段として機能し、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられている。この主制御装置13は、電気的な遊技制御の処理を行い、主要な処理情報を生成する。
前記副制御装置14は、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられ、主制御装置13が生成した処理情報に従って、所定の出力態様処理を実行させる制御を行う装置である。なお、詳しくは後述するが、副制御装置14は、図柄制御装置14a,ランプ制御装置14b,音声制御装置14c,及び払出制御装置14dを有する。
前記遊技球払出装置15は、予め定められた入賞条件が成立するのに応じて遊技利益として所定数の遊技球を払出す(以下、賞球と称す)駆動源を備えた装置である。
前記球貸信号制御装置16は、プリペイドカード読み込み処理関係、及び貸球の貸し出し処理関係の制御を行う装置である。
前記可動物制御装置17は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技領域31内に配設された複数の可動物(例えば、可動片44、可動扉45、入賞領域振分物、演出用移動物等)を作動状態にするための装置であり、複数の可動物に対応して個別に設けられている。なお、本実施形態では、詳しくは後述するが、可動物制御装置17は、可動片駆動装置,可動扉駆動装置,入賞領域振分駆動装置,及び演出用移動物駆動装置を有する。
前記回収通路部材18は、回動式操作ハンドル10によって遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出された遊技球を遊技盤7の裏側へと回収する通路(俗称、集合樋)となる部材である。
前記遊技球を払い出す時に用いる通路部材20は、球受皿9に賞球又は貸球を案内する通路となる部材である。
前記電源供給装置21は、電源が投入されるのに応じて遊技機内の各制御装置に対して電力を供給する装置である。
前記発射制御装置22は、回動式操作ハンドル10を介して遊技球を遊技領域31へと打ち出す操作が行われた時に、発射作動間隔(例えば、1分間に遊技球を100球発射させるようにする等)の制御と、回動式操作ハンドル10の回動量に応じた遊技球の発射強度の調整を行う装置である。
前記発射駆動装置23は、発射制御装置22による打ち出し制御に応じて、遊技球の打ち出し駆動部を作動させ、遊技球を遊技領域31へと打ち出す装置である。
〔遊技領域の構成〕
次に、本実施形態の遊技機の遊技領域31の構成について説明する。
前記遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成され、回動式操作ハンドル10によって打ち出された遊技球の移動範囲を規制する領域である。なお、遊技球規制レール33は前記ガイドレール32に連続的に接続するように構成され、ガイドレール32と遊技球規制レール33は全体として螺旋をなして遊技盤7の盤面に配設されている。
また、遊技領域31内には、可変表示装置(特別図柄表示装置)34,LED(Light Emitting Diode)表示装置35,ステージ36,所定入賞口(一般入賞口)37,所定通過口(スルーチャッカー)38,46,アウト口39,遊技釘(図示せず),風車40,特定保留数表示ランプ41,通過保留数表示ランプ42,演出用表示ランプ43等が設けられている。
前記可変表示装置34は、予め定められた条件が成立(例えば、予め定められた入賞口への遊技球の入賞等)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別表示情報(例えば、図柄、キャラクタ、背景画像等)を可変表示させた後に停止表示する表示制御装置である。なお、この可変表示装置34には、液晶表示装置(Liquid Crystal Display),ドラム式表示装置,ドットマトリクス表示装置,7セグ表示装置,EL(Electro Luminescence)表示装置等の表示装置を適用することができる。
前記LED表示装置35は、予め定められた条件が成立(例えば、予め定められた通過口への遊技球の通過等)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別点灯情報をLEDにより可変表示させた後に停止表示する表示制御装置である。
前記ステージ36は、可変表示装置34の下方において遊技球を一時的に滞在状態とし、その後、遊技球の落下を許容する踊り場部を備えた構造物である。
前記所定入賞口37は、遊技領域31内における適宜な位置に複数設けられ、落下してくる遊技球を受け入れる開口部を備えた構造物である。なお、前記特定入賞口2及び前記特別入賞口3もこの所定入賞口37に含まれる。
ここで、前記特定入賞口2とは、複数の入賞口の何れかであって、入賞口の開口範囲の拡縮を行わせる電動式の可動片44を備え、遊技球が入賞口に入賞するのに応じて、可変表示装置34に識別表示情報を可変表示させると共に、遊技者に賞球を獲得させる入賞口である。また、前記特別入賞口3とは、複数の入賞口の何れかであって、入賞口を露出させる開口状態と入賞口を閉鎖する閉口状態を生成する電動式の可動扉45を備え、遊技球が入賞口に入賞するのに応じて、他の入賞口と比較して多くの賞球を遊技者に獲得させる入賞口である。なお、以下では、特定入賞口2及び特別入賞口3以外の複数の所定入賞口37をその他入賞口37と称する。
前記所定通過口38,46は、遊技領域31内における適宜な位置に所定数設けられ、落下してくる遊技球を通過させるゲートを備えた構造物である。
前記アウト口39は、所定入賞口37の何れにも入ることがなかった遊技球を集束する位置に設けられた遊技球の回収開口部である。
前記遊技釘は、遊技球と接触させることにより遊技球の移動方向を不規則にする、若しくは遊技球の移動方向を規制するために、遊技盤7の盤面の適宜な位置に打ち込まれる複数の棒状部材である。
前記風車40は、遊技球の接触によって自転可能な回転部材である。
前記特定保留数表示ランプ41は、前記特定入賞口2への入賞後の可変表示開始に係る保留状態を点灯又は消灯により報知する発光装置である。
前記通過保留数表示ランプ42は、前記所定通過口38への通過達成後の可変表示開始に係る保留状態を点灯又は消灯により報知する発光装置である。
前記演出用表示ランプ43は、電源投入後の遊技状態の変化に応じて多彩な点灯態様とする発光装置である。
〔電気的構成〕
次に、本実施形態の遊技機の電気的構成について説明する。
本実施形態となる遊技機は、電気的構成として、CRユニット1,主制御装置13,副制御装置14,球貸信号制御装置16,可動物制御装置17,電源供給装置21,発射制御装置22,発射駆動装置23,検知センサ47,集中管理装置48等を備える。なお、CRユニット1,球貸信号制御装置16,可動物制御装置17,電源供給装置21,発射制御装置22,及び発射駆動装置23の構成は上述の通りであるので、以下ではその説明を省略する。
前記主制御装置13は、CPU(Central Processing Unit:中央命令処理部)13a,予め定められた制御プログラム(コンピュータプログラム)を格納するROM(Read Only Memory:書換不可記憶部)13b,生成された処理情報の一時記憶及び記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory:書換可能記憶部)13c,周期的な信号を発生させる周波数発生回路部13d等により構成され、遊技機内における主要な情報処理を行うと共に、副制御装置14に入力する処理情報を生成する装置である。
前記副制御装置14は、図柄制御装置14a,ランプ制御装置14b,音声制御装置14c,及び払出制御装置14dにより構成され、主制御装置13が生成した処理情報に従って所定の出力態様処理を行う。なお、副制御装置14は、出力態様処理毎の装置として構成しても、各出力態様処理を複数組み合わせて構成してもよい。また、副制御装置14を構成する各制御装置は、処理情報に従って独立して処理を実行可能なように、内部にCPU,ROM,RAMを備える。
ここで、前記図柄制御装置14aは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ(VDP)50を介して可変表示装置34、又はLED表示装置35を制御することにより、識別点灯情報又は識別表示情報を変動表示させた後に停止表示する制御を行う装置である。
前記ランプ制御装置14bは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、開口枠扉6の電飾29(演出報知ランプ、払出ランプ、トラブルランプを含む)や遊技領域31内に設けられた演出用表示ランプ(電飾)43、又は特定保留数表示ランプ41、通過保留数表示ランプ42等を点灯制御する装置である。なお、特定保留数表示ランプ41又は通過保留数表示ランプ42が表す情報は可変表示装置34による識別表示情報として報知してもよい。
前記音声制御装置14cは、主制御装置13が生成した処理情報に従ってスピーカ30やサウンドプロセッサ等の音声発生装置51を制御して音声を発生させる装置である。
前記払出制御装置14dは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技球払出装置15により所定数の賞球を払出す制御を行う装置である。また、前記払出制御装置14dは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、球貸信号制御装置16を介して、CRユニット1に読み込ませたプリペイドカードに格納したデータ情報を参照して、所定数の貸球を払出す制御を行うと共に、貸球の払出し個数を計数して管理をする装置である。
前記検知センサ47は、特定入賞球検知センサ47a,特別入賞球検知センサ47b,入賞特定領域検知センサ47c,通過球検知センサ47d,その他入賞球検知センサ47e,遊技球払出検知センサ47f,及びエラー検知センサ47gにより構成される。そして、各検知センサはそれぞれ、特定入賞口2,特別入賞口3,入賞特定領域(例えば、特別入賞口3の略中央部より右側領域),所定通過口38,46,その他入賞口37,賞球口20,及び球詰まりが発生し易い球通路部材49の球通路49a近傍に設けられ、各場所における遊技球の通過の有無を検知する。
前記集中管理装置48は、主制御装置13が生成した処理情報を遊技機の外部において管理する装置である。
[遊技機の動作]
次に、本実施形態の遊技機の動作を主制御装置13,副制御装置14,及び可動物制御装置17の動作に分けて説明する。
〔主制御装置の動作〕
始めに、主たる遊技制御を行う主制御装置13の動作について説明する。
前記電源供給装置21は、電源が投入されるのに応じて、遊技機の電気的な制御装置に対し電力を供給する。そして、主制御装置13のCPU13aは、電源が供給されると、初期設定として下記必要確認事項のチェックを行い、遊技機が適正な起動状態となっているか否かをチェックする。
ここで、本実施形態におけるメインルーチン処理は、主制御装置13に備えられたROM13bに予め格納された制御プログラム(コンピュータプログラム)により実行される。そして、主制御装置13のCPU13aは、メインルーチン処理として、乱数更新処理,入力検知受信処理,入力管理処理,異常監視処理,特別図柄制御処理,普通図柄制御処理,ランプ管理処理,準備球払出処理,外部情報管理処理,及び出力管理処理を行う。
なお、このメインルーチン処理とは、周波数発生回路部13dが生成する周期的な信号に基づく分周設定により定期的なタイミングパルス(例えば4ミリ秒)を生成し、生成されたタイミングパルスに合わせて、CPU13aが、前記各処理の読み込み更新、又は書き込み記憶、又は該記憶の削除等を含む制御実行処理を繰り返し実行する基本ルーチンのことである。
以下、前記メインルーチン処理の各処理について詳しく説明する。
『乱数更新処理』
前記乱数更新処理は、抽選遊技処理と複数の所定数値群のグループから成る乱数生成範囲とを対応するように個別の種類毎に設定し、この設定に基づいて乱数を生成する処理である。なお、本実施形態における乱数とは、抽選遊技処理毎に応じた乱数生成範囲を設定した乱数生成プログラム(例えば、当否判定用の乱数生成範囲は0〜699,変動パターン決定用の乱数生成範囲は0〜39,表示図柄決定用の乱数生成範囲は0〜11等)に従って、タイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて前記乱数生成範囲内において数値を+1ずつ更新した時の数値を意味する。また、この乱数更新処理は、主制御装置13のROM13bに格納される制御プログラムによるソフトウェア的な処理に限られず、外部に設けられた物理的装置となる乱数発生手段に基づいて乱数の更新処理を行わせ、この乱数を主制御装置13のCPU13aに取り込んで乱数抽出の制御処理をさせるようにしてもよい。
『入力検知受信処理』
前記入力検知受信処理は、特定入賞球検知センサ47a,特別入賞球検知センサ47b,入賞特定領域検知センサ47c,通過球検知センサ47d,その他入賞球検知センサ47e,遊技球払出検知センサ47f,及びエラー検知センサ47gにより生成された入力情報があるか否かをタイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて監視、及びセンサからの入力情報を受信する処理である。
『入力管理処理』
前記入力管理処理は、入力検知受信処理により受信した入力情報を解析し、どの検知センサからの入力信号であるか等の解析結果に応じて、例えば、複数の入賞口毎に入賞させた各々の遊技球個数の計数管理や、入賞検知に係る受信時から該入賞に基づく制御処理が開始されるまでの時間管理等の処理を行い、後述する異常監視処理,特別図柄制御処理,普通図柄制御処理,ランプ管理処理,及び賞球払出処理を行う上で、適宜に該処理結果を使用できるようにする処理である。
『異常監視処理』
前記異常監視処理は、球受皿9に遊技球を貯留させた場合における容量オーバーのエラー,遊技球流動時における球詰まりエラー,制御処理実行時の不良エラー等、前記入力管理処理にてエラー処理情報が生成されていないか否かを、タイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に従って監視し、エラー処理情報が生成されている場合には、そのエラー処理情報に対応した出力態様の報知処理情報を生成する処理である。また、この異常監視処理では、主制御装置13のCPU13aは、前記入力管理処理によってエラー状態の解除の処理情報が受信した場合、エラー解除の出力態様の報知処理情報も生成する。
そして、主制御装置13のCPU13aは、生成した報知処理情報を副制御装置14側へ送信し、異常監視処理におけるエラー報知の出力態様として実行するべく、報知処理情報を記憶手段(例えば、RAM13c)に記憶する。なお、前記副制御装置14側へ送信するために記憶される報知処理情報とは、例えば通常遊技状態時の異常監視処理を意味する「先行コマンド番号」と、実行させる報知のエラー出力態様を意味する「後続コマンド番号」との組み合わせから成る。以下、メインルーチン処理にて生成する処理情報は、どのような遊技状態の何々処理を意味する「先行コマンド番号」と、実行させる所定の出力態様を意味する「後続コマンド番号」の組み合わせ(以下、単に番号又はコマンド番号と称す)により構成されるものとする。
『特別図柄制御処理』
前記特別図柄制御処理は、特定入賞口2の近傍に設けられた特定入賞球検知センサ47aから入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選を行い、当選の場合には、通常の遊技状態から遊技者にとって有利な遊技状態(大当たり遊技状態)となるように特別入賞口3に遊技球が入賞し易くする処理である。また、この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、可変表示装置34で識別表示情報(以下、特別図柄と称す)を表示制御することに関係する処理も行う。
ここで、特別図柄とは、前記特定入賞口2への遊技球の入賞に基づく前記当否抽選の結果を可変表示する複数の識別情報(例えば、左・中・右の3つの図柄)である。抽選結果が当選の場合には、複数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせで停止した表示態様(例えば、左・中・右の3つの図柄が全て同じ図柄で揃った状態)となり、これにより、遊技者にとって有利な遊技状態(大当たり遊技状態)に移行したことが報知される。係る遊技状態では、通常遊技状態と比較して短時間に多くの賞球が獲得可能な状態が連続的に発生する。一方、抽選結果が外れの場合には、複数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせ以外で停止した表示態様(例えば、左・中・右の3つの図柄のうち少なくとも一つが他と異なっている状態)となり、これにより、通常遊技状態が継続していることが報知される。
また、前記特別図柄における可変表示とは、予め設定された、互いに異なる複数種類の特別図柄(例えば、12種類)を、所定速度で周期的に順次表示させる態様を、複数の表示領域(例えば、左・中・右等の3つ)にて行う表示方法である。以下、可変表示及びこれに付随する背景変動(キャラクタ表示を含む)における演出を報知演出と称する。
この特別図柄制御処理では、前記有利な遊技状態(大当たり遊技状態)に移行させるか否かの当否判定の結果が当たりとなり、この当たり結果を報知するため、前記特別図柄の組み合わせによる予め定められた停止表示の態様を実行する場合において、主制御装置13のCPU13aは、以下のような処理をする。即ち、主制御装置13のCPU13aは、当たりに対応して、前記有利な遊技状態に移行させるために、(a)前記特別入賞口3に対して閉口するように備えさせていた可動扉45を開口状態とし、(b)該開口状態が所定時間(例えば、30秒)経過するか、又は該特別入賞口3に対して所定個数(例えば、10個)の遊技球を入賞させるかの何れかの条件を満たすことを条件に、可動扉45を閉口制御し、更に、(c)該開口状態中に入賞した遊技球の何れかが特別入賞口3内に設けられた入賞特定領域を通過して、入賞特定領域検知センサ47cにて検定されたことを条件として、可動扉45を連続的に開口状態とし、(d)前述と同様の条件成立の推移にて可動扉45を開閉することを、所定上限回数(例えば、16回)が達成されるまで繰り返すよう指示する処理情報を生成する。
『普通図柄制御処理』
前記普通図柄制御処理は、遊技者にとって有利な遊技状態とする処理であり、所定通過口38近傍に設けられた通過球検知センサ47dからの入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選を行い、当選の場合に前記特定入賞口2の入口両側に設けた可動片44を拡大して、その開口範囲を拡大させ、打ち出した遊技球を該特定入賞口2に入り易くする処理である。また、この普通図柄制御処理では、LED表示装置35で普通図柄と称される識別情報を表示制御する処理も行う。
ここで、普通図柄とは、前記通過球検知センサ47dからの入力情報に応じた当否抽選の結果を可変表示又は点滅表示する所定数の識別情報(例:「○・−」→当選図柄、「−・×」→外れ図柄)である。抽選結果が当選の場合には、所定数の識別情報が予め定められた特定の組み合わせで停止した表示態様(例:「○・−」)となり、これにより、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、小当たり)に移行したことが報知される。係る遊技状態では、通常遊技状態と比較して、打ち出した遊技球が入賞し易い状態が単発的又は連続的に発生する。一方、抽選結果が外れの場合には、所定数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせ以外で停止した表示態様(例:「−・×」)となり、これにより、通常遊技状態が継続していることが報知される。なお、本発明においては、識別情報を表示制御するLED表示装置35の代わりに、前記可変表示装置34又はドラム式やドットマトリクス式の表示装置等でもよく、表示方法には拘らない。
また、該普通図柄制御処理では、前記有利な遊技状態とするために、
(a)前記特定入賞口2に対して開口範囲を縮小するようにさせていた一対の可動片44を作動させて該開口範囲を所定時間(例えば、0.2秒)拡大する(特定入賞口2を開放する)処理をし、
(b)その後に元の状態に戻す、
という処理を所定回数(例えば、1回)行わせる指示をする処理情報を生成する。
『ランプ管理処理』
前記ランプ管理処理は、前記入力管理処理にて生成する入賞処理情報等のランプ点灯に係る処理情報があるか否かを、タイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて監視し、該ランプ点灯に係る処理情報がある場合に、その処理情報に対応した出力態様となる発光処理情報を生成する処理である。そして、主制御装置13のCPU13aは、前記生成した発光処理情報を副制御装置14側へ送信し、ランプ管理処理における点灯報知の出力態様とし実行するべく、該発光処理情報を記憶手段に記憶する。
『準備球払出処理』
前記準備球払出処理は、前記入力管理処理にて生成する入賞処理情報等の賞球払出に係る処理情報があるか、又は前記球貸信号制御装置16から球貸払出に係る処理情報が生成されていないか否かを所定時間毎に監視し、該賞球払出又は球貸払出に係る処理情報がある場合に、その払出処理情報に対応した出力態様となる払出操作情報を生成する処理である。そして、主制御装置13のCPU13aは、前記生成した払出動作情報を副制御装置14側へ送信し、準備球払出処理における払出動作の出力態様として実行すべく、該払出動作情報を記憶手段に記憶する。また、この処理では、前記払出動作情報を生成するのに伴って、遊技球払出制御に係る動作時間、及び1つの遊技球を払い出す動作毎の回数を所定の計数手段にて計数する時の合計値を主制御装置13のCPU13aにて設定し、払出動作の実行管理を行う。なお、前記準備球とは、賞球払出又は球貸払出用として予め備えておく遊技球のことである。
『外部情報管理処理』
前記外部情報管理処理は、副制御装置14側へと送信するために生成した記憶手段に記憶した記憶情報を、遊技機外部において管理を行う時に必要な記憶情報であるか否かを判断し、該判断結果に応じて管理すべき記憶情報を集中管理装置48側へ送信する処理である。
『出力管理処理』
前記出力管理処理とは、異常監視処理,特別図柄制御処理,普通図柄制御処理,ランプ管理処理,及び準備球払出処理により生成された処理情報を、副制御装置14側へ送信するために、出力データを編集し、該処理情報の出力タイミングを通知するためのストローブ(STB)信号を伴わせて、該出力編集した記憶情報を送信する処理である。
〔副制御装置の動作〕
次に、副制御装置14の動作について説明する。
前記副制御装置14は、電源投入による起動開始時、初期設定を行い、必要確認事項のチェック処理を行う。そして、チェック処理結果が正常であれば、該副制御装置14におけるメインルーチン処理への移行を許可し、主制御装置13のCPU13aから送信された記憶情報である主制御起動開始情報等を受信する。
なお、前記副制御装置14のメインルーチン処理とは、図柄制御装置14a,ランプ制御装置14b,音声制御装置14c,及び払出制御装置14dのそれぞれに備えられたROMに予め格納された主要な制御プログラムを、周波数派生回路部で生成した定期的なタイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に合わせて、読み込み更新、又は書き込み記憶、又は該記憶の削除等を含む制御実行処理を繰り返し実行する基本ルーチンのことである。以下、前記副制御装置14のメインルーチン処理における基本的な処理の一例について説明する。
始めに、副制御装置14は、前記出力管理処理にて送信した処理情報を受信したか否かをタイミングパルスに応じて監視し、受信が行われている場合に記憶手段(例えば、RAM)に記憶する。次に、副制御装置14は、該受信した処理情報の解析処理を行い、どのような遊技状態における異常監視処理,特別図柄制御処理,普通図柄制御処理,ランプ管理処理,及び球払出処理の何れかの処理情報(先行コマンド)で且つ、どのような出力態様を実行させる処理情報(後続コマンド番号)かの判別を行う。
そして、副制御装置14は、該解析処理の結果に応じたフラグの設定、及び出力態様に係る制御処理実行時間に基づきカウント演算するタイマを設定し、予め定められた制御プログラムを格納する記憶手段(例えば、ROM)から、該解析処理の結果に応じた出力態様用の制御プログラムを読み出して実行する制御処理を行う。
〔可動物制御装置の動作〕
次に、可動物制御装置17の動作を、可動片駆動装置,可動扉駆動装置,入賞領域振分駆動装置、ロック機構駆動装置の動作に分けて説明する。
『可動片駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、普通図柄制御用の通常遊技状態における小当たり移行指示番号を生成するのに応じて、前記可動片駆動装置は、前記特定入賞口2の開口範囲を縮小させていた一対の可動片44を所定時間(例えば、0.2秒)拡大し、その後再び縮小するように、前記可動片駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧(例えば、12V)を印加する拡大実行処理を所定回数(例えば、1回)行うよう指示するためのコマンドを生成する。
また、主制御装置13による処理において、普通図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態又は特典遊技状態における小当たり移行指示番号を生成した場合には、前記可動片駆動装置は、前記特定入賞口2に対して開口範囲を縮小させていた一対の可動片44を0.2秒から1.7秒へと長くして拡大して再び縮小するように、可動片駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を送電し、また、拡大実行処理を例えば1回から2回へと多くして行う指示をするコマンドを生成する。
さらに、主制御装置13による処理において、ランプ管理制御又は賞球払出制御等からなる処理情報を生成するのに応じて、前記可動片駆動装置が、前記演出用移動物駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧(例えば、12V)を印加し、適宜な変動状態となる演出動作を所定時間行うコマンドを生成する。
『可動扉駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、特別図柄制御用の通常遊技状態又は特典遊技状態における大当たり移行指示番号を生成するのに応じて、前記可動扉駆動装置は、前記可動扉駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を送信する。そして、前記可動扉駆動装置は、前記特別入賞口3に対して閉口させていた可動扉45を作動させて開口状態とし、開口となってから所定時間(例えば、30秒)経過するか、又は該特別入賞口3に対して所定個数(例えば、10個)の遊技球を入賞させるかの何れかの条件を満たしたら、再び閉口状態とする実行処理を行う指示をするコマンドを生成する。
更に、前記開口状態中に入賞させた遊技球の何れかが特別入賞口3内に設けられた入賞特定領域を通過して、入賞特定領域検知センサ47cにて検知されたことを条件として、前記可動扉駆動装置は、可動扉45を再び閉口状態となるようにし、前記と同様の条件成立時に可動扉45を開閉することを所定上限回数が達成されるまで繰り返すように、ソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を印加指示するコマンドを生成する。
なお、前記可動扉駆動装置における開閉処理の実行中に、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態における大当たり移行指示番号が生成された場合には、該開閉処理が終了するまで、大当たり移行指示番号の生成に基づく制御処理は行われずに保留状態とする。
『入賞領域振分駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、前記特別入賞口3を開口状態とするコマンドを生成するのに応じて、入賞領域振分駆動装置は、前記特別入賞口3内にある入賞領域振分物に設けられたソレノイド等の駆動物に対して所定電圧(例えば、12V)を印加し、特定入賞領域振分のシーソー運動となるように該開口状態中において可動させるコマンドを生成する。
『ロック機構駆動装置の動作』
可動側壁部62が上方に移動した場合には、図1に示すように、ヒンジ部26を介して本体部材5の前面に装着される開口枠扉6の開放が妨げられる。従って、開口枠扉6を無理に開けると可動側壁部62又は開口枠扉6を損傷する恐れがある。そのため、可動側壁部62が上方に移動した場合には、開口枠扉6の開放を妨げるロック機構70を設けることが望ましい。
図14及び図15は、可動側壁部62と連動して動くロック機構70を概略的に示しており、図14は可動側壁部62及びロック機構70が下方に移動している場合を示し、図15は、可動側壁部62及びロック機構70が上方に移動した場合を示す。これらの図において、ロック機構70は可動側壁部62に取り付けられた金具71により可動側壁部62と連動して動く。従って、可動側壁部62が上方に移動した場合には、ロック機構70が突出して開口枠扉6の開放を妨げることができる。なお、ロック機構70は、バネ72により球受皿の開口面69に対し下方に付勢されている。このように、可動側壁部62と連動してロック機構70を手動で移動させることが可能である。さらに、次のように、ロック機構70の駆動装置を利用することも可能である。
図16は、ロック機構70にロック機構駆動装置80を設けた状態を示す概略図である。このロック機構駆動装置80を使用する場合、図8に示すように、可動側壁部62が上方に移動したことを検知する移動検知センサ81により検知する。移動検知センサ81からの検知信号は、ロック機構駆動制御装置85に送られ、ロック機構駆動装置80例えばソレノイドを制御することにより、ロック機構70を上下方向に移動させることができる。これにより、検知した信号に応じてロック機構70の作動を制御するので、開口枠扉6の開放を確実に防止することができる。
なお、上述では可動側壁部62の上下移動を手動で行う場合について説明したが、球受皿9のオーバーフローセンサと連動して、可動側壁部62を駆動させてもよい。或いは、遊技機の前面にスイッチを設けておき、電動式で可動側壁部62を上下させてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の実施形態となる遊技機の外観斜視図である。 図1に示す遊技機の背面斜視図である。 図1に示す遊技機の前面斜視図ある。 図1に示す遊技機の背面図である。 図1に示す遊技機の分解斜視図である。 図1に示す遊技機の分解斜視図である。 図1に示す遊技機の電気的構成を示すブロック図である。 可動側壁部が途中まで移動した状態を示す一部破断された概略正面図である。 可動側壁部が第1の側壁部に収納された状態を示す一部破断された概略平面図である。 可動側壁部を示す概略側面図である。 図10の要部拡大断面図である。 可動側壁部と第1の側壁部との摺動部を示す概略図である。 可動側壁部のレール及び第1の側壁部の抜け止め突起を上方から見た部分概略平面図である。 可動側壁部と連動して動くロック機構を示す概略図である。 可動側壁部と連動して動くロック機構を示す概略図である。 ロック機構に駆動装置を設けた状態を示す概略図である。
符号の説明
6…開口枠扉(扉部材)、7…遊技盤、9…球受皿(遊技球受け皿)、13…主制御装置、13a…CPU、13b…ROM、13c…RAM、14…副制御装置、31…遊技領域、35…可変表示装置、35…LED表示装置、46…所定通過口、47d…通過球検知センサ、60…第1の側壁部、61…底部、62…可動側壁部(第2の側壁部)、63…取手、64…突起、65a、65b…凹部、66…レール、67…突起、68…突出部、69…球受皿の開口面、70…ロック機構、71…金具、72…バネ、80…ロック機構駆動装置、81…移動検知センサ、85…ロック機構駆動制御装置

Claims (2)

  1. 遊技盤の遊技領域に遊技球が発射される遊技機であって、
    前記遊技機の前面に設けられ、第1の側壁部と、この第1の側壁部の下端部に隣接する底部とを有する遊技球受け皿と、
    上方及び下方に移動し得ると共に、下方に移動して前記第1の側壁部に収納される第2の側壁部と
    前記遊技機の前面にヒンジ部を介して装着される扉部材と、
    前記扉部材の開放を妨げるロック機構とを備え、
    前記遊技球受け皿は、前記第2の側壁部が下方に移動して前記第1の側壁部に収納されたときに、前記第1の側壁部及び前記底部により区画された第1の貯留領域と、前記第2の側壁部が上方に移動したときに、前記第1の側壁部、前記第2の側壁部及び前記底部により区画された第2の貯留領域とを有し、
    前記第2の側壁部が上方に移動したときに、前記ロック機構により前記扉部材の開放が妨げられ、前記第2の側壁部が下方に移動したときに、前記ロック機構により前記扉部材の開放が可能になる
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項に記載の遊技機であって、
    前記第2の側壁部が上方及び下方に移動したことを検知する移動検知センサと、前記移動検知センサからの信号に応じて、前記ロック機構の作動を制御するロック機構駆動制御装置とをさらに備える
    ことを特徴とする遊技機。
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