JP2006034605A - 弾球遊技機 - Google Patents

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JP2006034605A JP2004218983A JP2004218983A JP2006034605A JP 2006034605 A JP2006034605 A JP 2006034605A JP 2004218983 A JP2004218983 A JP 2004218983A JP 2004218983 A JP2004218983 A JP 2004218983A JP 2006034605 A JP2006034605 A JP 2006034605A
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Abstract

【課題】 1つの入賞領域での遊技から他の1つの入賞領域での遊技に移行することにより遊技性の幅を拡げることができる。
【解決手段】
遊技球が始動入賞口2に入賞して特定入賞球検知センサが検知すると、可変表示装置34が可変表示すると共に当否抽選が実行され、抽選結果が当選の場合に、センター役物60又は特別入賞口3の何れかが開放され、遊技者にとって有利な遊技状態が生起される。そして、センター役物60を開放する遊技者にとって有利な第1利益付与状態となったときに、継続入賞球検知センサにて移行条件数以上の遊技球が検知され且つ開閉部材71を開閉することを継続上限回数まで行っていないことを条件として、センター役物60を開放する第1利益付与状態と比べて多くの賞球を遊技者が獲得しやすい特別入賞口3を開放する第2利益付与状態に移行する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、弾球遊技機等の遊技機に関する。
一般に、パチンコ遊技機等の弾球遊技機には、ハンドル操作によって遊技球を発射する発射装置が設けられ、この発射装置によって発射された遊技球が特定入賞口(始動入賞口)を通過するのに応じて、表示装置に表示される特別図柄の変動(電子的な当否抽選)が開始される。そして、当否抽選の結果当選した場合には、表示装置に所定の特別図柄の組み合わせが表示され、遊技者にとって有利な大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、特別入賞口(大入賞口)が開閉して遊技球を受け入れるので、遊技者は多くの賞球を獲得することができる。なお、出願人が認識している関連先行技術は文献公知発明に係るものではないため、先行技術文献情報は記載していない。
ところで、上記のような弾球遊技機では、遊技者が多くの賞球を獲得することができる入賞領域が1箇所である。このため、遊技が単調となり、遊技を進めていくうちに遊技者の興味が削がれてしまう可能性があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、1つの遊技盤に遊技者が多くの賞球を獲得することができる入賞領域を複数設け、1つの入賞領域での遊技から他の1つの入賞領域での遊技に移行することにより遊技性の幅を拡げることができ、遊技者の興味が削がれてしまうことを防止することができる弾球遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、遊技盤の遊技領域に遊技球を発射して遊技する弾球遊技機であって、第1入賞装置と、第2入賞装置と、特定入賞球検知手段と、第1通常入賞球検知手段と、第2通常入賞球検知手段と、遊技球払出手段と、利益付与制御手段と、を備える。
第1入賞装置は、遊技領域に設けられ、入賞領域と、第1開閉部材と、特定入賞口と、第1通常入賞口と、を有する。第1開閉部材は、入賞領域を開閉して入賞領域への遊技球の進入を許容及び禁止する。特定入賞口は、入賞領域に配置され第1開閉部材が開状態に設定されることにより入賞領域へ進入した遊技球の入賞を許容する。第1通常入賞口は、入賞領域に配置され入賞領域へ進入した遊技球のうち特定入賞口へ入賞しなかった遊技球を回収する。第2入賞装置は、遊技領域に設けられ、第2通常入賞口と、第2開閉部材と、を有する。第2開閉部材は、第2通常入賞口を開閉して第2通常入賞口への遊技球の進入を許容及び禁止する。特定入賞球検知手段は、特定入賞口へ入賞する遊技球を検知する。第1通常入賞球検知手段は、第1通常入賞口により回収される遊技球を検知する。第2通常入賞球検知手段は、第2通常入賞口へ入賞する遊技球を検知する。遊技球払出手段は、特定入賞球検知手段及び第1通常入賞球検知手段による遊技球の検知に応じて第1所定賞球数の賞球を払い出すと共に、第2通常入賞球検知手段による遊技球の検知に応じて第2所定賞球数の賞球を払い出す。利益付与制御手段は、第1開閉部材を開閉制御して入賞領域へ遊技球が進入し易い第1利益付与状態と、第2開閉部材を開閉制御して第2通常入賞口へ遊技球が進入し易い第2利益付与状態と、を選択的に生起する。
第1入賞装置と第2入賞装置とは、第1開閉部材の形態と第2開閉部材の形態、利益付与制御手段による第1開閉部材の開閉制御の態様と第2開閉部材の開閉制御の態様、及び第1所定賞球数と第2所定賞球数のうち少なくとも一つが相違する。
第1入賞装置と第2入賞装置との前記相違により、第2利益付与状態は、第1利益付与状態に比べて多くの賞球を遊技者が獲得し易い状態に設定される。
利益付与制御手段は、予め定められた開始条件が成立したときに第1利益付与状態を生起し、第1利益付与状態における特定入賞球検知手段による遊技球の検知に基づいて予め定められた移行成立条件が成立したか否かを判断し、移行成立条件が成立したと判断したときに第1利益付与状態を終了して第2利益付与状態を生起する。
上記構成では、予め定められた開始条件が成立すると、利益付与制御手段は、第1開閉部材を開閉制御して入賞領域へ遊技球が進入し易い第1利益付与状態を生起する。入賞領域に進入した遊技球は、第1通常入賞口又は特定入賞口の一方に入賞する。遊技球が第1通常入賞口に入賞して第1通常入賞球検知手段が検知すると、遊技者は所定量の賞球を獲得する。同様に、遊技球が特定入賞口に入賞して特定入賞球検知手段が検知すると、遊技者は所定量の賞球を獲得する。さらに、遊技球が特定入賞口に入賞して特定入賞球検知手段が遊技球を検知すると、利益付与制御手段は、予め定められた移行成立条件が成立したか否かを判断し、移行成立条件が成立したと判断したときに第1利益付与状態を終了し、第1利益付与状態に比べて多くの賞球を遊技者が獲得し易い第2利益付与状態を生起する。この第2利益付与状態では、利益付与制御手段が第2開閉部材を開閉制御するため、第2通常入賞口へ遊技球が進入し易くなる。遊技球が第2通常入賞口へ入賞して第2通常入賞球検知手段が検知すると、遊技者は所定量の賞球を獲得する。
このように、第1通常入賞口、第2通常入賞口、又は特定入賞口の何れかに遊技球が進入(入賞)すると、遊技者へ所定量の賞球が払い出される。すなわち、第1通常入賞口、第2通常入賞口、及び特定入賞口は、共に賞球の払い出しの契機となる遊技球の進入口である。
第1入賞装置と第2入賞装置とは、第1開閉部材の形態と第2開閉部材の形態、利益付与制御手段による第1開閉部材の開閉制御の態様と第2開閉部材の開閉制御の態様、及び第1所定賞球数と第2所定賞球数のうち少なくとも一つが相違し、該相違により、第2利益付与状態は、第1利益付与状態に比べて多くの賞球を遊技者が獲得し易い状態に設定される。
従って、利益付与制御手段が第1利益付与状態又は第2利益付与状態を生起することにより、遊技者は多くの賞球を獲得することができる。そして、第1利益付与状態が生起されているときに、遊技球の特定入賞口への入賞に基づいて移行成立条件が成立すると判断された場合に、第1利益付与状態に比べて多くの賞球を遊技者が獲得し易い第2利益付与状態が生起される。このため、移行成立条件が成立するか否かについての遊技者の関心が高くなると共に、移行成立条件が成立することにより、第1利益付与状態から第2利益付与状態に移行して遊技を愉しむことができ、遊技性の幅を拡げることができる。
また、上記弾球遊技機は、第1開閉部材が開状態に設定されることにより入賞領域へ進入した遊技球を検知する入賞球検知手段をさらに備えてもよい。この場合、利益付与制御手段は、第1利益付与状態を生起する第1利益付与制御と、第2利益付与状態を生起する第2利益付与制御と、を実行する。第1利益付与状態が生起されると、利益付与制御手段は、最初の第1利益付与制御を実行し、第1利益付与制御では、予め定められた第1上限時間内で且つ入賞球検知手段により検知された遊技球の総数が予め定められた第1上限入賞数に達するまでの間、第1開閉部材を連続的又は間欠的に開状態に設定し、第1利益付与制御の実行中に特定入賞球検知手段により検知された遊技球の総数が予め定められた継続条件数に達したときは、実行中の第1利益付与制御の終了後に予め定められた継続上限回数を限度として第1利益付与制御を継続して実行し、各第1利益付与制御の実行中に特定入賞球検知手段により検知された遊技球の総数が継続条件数を超えて予め定められた移行条件数に達したときで且つ第1利益付与制御の継続実行回数が継続上限回数に達していないときは、実行中の第1利益付与制御の終了後に第1利益付与制御を継続せずに第2利益付与状態を生起する。第1利益付与状態から移行して第2利益付与状態が生起されると、利益付与制御手段は、継続上限回数から第1利益付与制御の継続実行回数を除いた残りの回数分の第2利益付与制御を連続的に実行し、各第2利益付与制御では、予め定められた第2上限時間内で且つ第2通常入賞球検知手段により検知された遊技球の総数が予め定められた第2上限入賞数に達するまでの間、第2開閉部材を連続的又は間欠的に開状態に設定する。
上記構成では、第1利益付与状態が生起されると、利益付与制御手段は、第1上限時間内で且つ入賞領域へ進入した遊技球の総数が第1上限入賞数に達するまでの間、第1開閉部材を連続的又は間欠的に開閉制御して、入賞領域へ遊技球が進入し易い第1利益付与制御を実行する。この第1利益付与制御が実行されている間に入賞領域に進入した遊技球は、入賞球検知手段により検知され、第1通常入賞口又は特定入賞口の一方に入賞する。遊技球が第1通常入賞口に入賞して第1通常入賞球検知手段が検知すると、遊技者は所定量の賞球を獲得する。また、遊技球が特定入賞口に入賞して特定入賞球検知手段が検知すると、遊技者は所定量の賞球を獲得する。さらに、利益付与制御手段は、入賞領域に入賞して入賞球検知手段により検知された遊技球の総数が継続条件数に達したときは、実行中の第1利益付与制御の終了後に継続上限回数を限度として第1利益付与制御を継続して実行する。各第1利益付与制御の実行中に特定入賞口に入賞して特定入賞球検知手段により検知された遊技球の総数が継続条件数を超えて移行条件数に達したときで且つ第1利益付与制御の継続実行回数が継続上限回数に達していないときは、実行中の第1利益付与制御の終了後に第1利益付与制御を継続せずに第2利益付与状態を生起する。第1利益付与状態から移行して第2利益付与状態が生起されると、利益付与制御手段は、第2開閉部材を第2上限時間内で且つ第2通常入賞口へ進入して第2通常入賞球検知手段により検知された遊技球の総数が第2上限入賞数に達するまでの間に連続的又は間欠的に開閉制御して、第2通常入賞口へ遊技球が進入し易い第2利益付与制御を実行する。遊技球が第2通常入賞口へ入賞して第2通常入賞球検知手段が検知すると、遊技者は所定量の賞球を獲得する。さらに、利益付与制御手段は、実行中の第2利益付与制御の終了後に継続上限回数から第1利益付与制御の継続実行回数を除いた残りの回数分だけ、第2利益付与制御を連続して実行する。
このように、第1利益付与制御の実行中に、利益付与制御手段は、遊技球が特定入賞口に入賞して特定入賞球検知手段により検知された総数が継続条件数に達し且つ第1利益付与制御の継続実行回数が継続上限回数に達していない場合には、実行中の第1利益付与制御の終了後に第2利益付与制御を実行する。そして、第1利益付与状態から移行して第2利益付与状態を生起する際には、継続上限回数から第1利益付与制御での継続実行回数を除いた残りの回数分が、第2利益付与制御での実行回数となるため、第1利益付与制御の継続実行回数について、遊技者の関心が高くなる。従って、遊技者が多くの賞球を獲得することができる入賞領域が1箇所である場合と比べて、遊技性の幅を拡げることができる。
また、第1利益付与状態は、第1上限入賞数に対する移行条件数の割合が低く設定されて第2利益付与状態へ移行し易い高確率状態と、第1上限入賞数に対する移行条件数の割合が高く設定されて第2利益付与状態へ移行し難い低確率状態と、を有してもよく、この場合、第2所定賞球数及び第2上限入賞数の少なくとも一方は、低確率状態から第2利益付与状態へ移行した場合の方が高確率状態から第2利益付与状態へ移行した場合よりも多く設定されてもよい。
上記構成では、第2利益付与状態へ移行し易い高確率状態と第2利益付与状態へ移行し難い低確率状態とを比較した場合、第2利益付与状態へ移行後の第2所定賞球数及び第2上限入賞数の少なくとも一方は、高確率状態よりも低確率状態の方が多く設定されている。換言すると、高確率状態では、第2利益付与状態へ移行し易いが移行後の賞球の払出数が少なく、低確率状態では、第2利益付与状態へ移行し難いが移行後の賞球の払出数が多くなる。このため、第1利益付与状態が生起された際や第1利益付与状態の生起中において、高確率状態及び低確率状態の何れの状態であるかについての遊技者の関心が高まり、遊技性の幅がさらに拡がる。
また、遊技領域のうち第1入賞装置及び第2入賞装置が設けられていない領域で遊技球を検知する遊技球検知手段をさらに備えてもよく、この場合、利益付与制御手段は、遊技球検知手段による遊技球の検知に応じて抽選を実行し、その抽選結果に応じて第1利益付与状態を生起するか否か及び第2利益付与状態を生起するか否かを決定し、抽選結果により第2利益付与状態を直接生起する場合には、継続上限回数に達するまで第2利益付与制御を連続的に実行してもよい。
上記構成では、利益付与制御手段は、遊技球検知手段による遊技球の検知に応じて抽選を実行し、その抽選結果に応じて第1利益付与状態を生起するか否か及び第2利益付与状態を生起するか否かを決定する。抽選結果により第2利益付与状態を直接生起する場合には、利益付与制御手段は、継続上限回数に達するまで第2利益付与制御を連続的に実行する。
従って、抽選結果に応じて第1利益付与状態を生起するか否か及び第2利益付与状態を生起するか否かを決定するため、遊技者は、何れの利益付与状態が生起されるかを予想することができず、意外性に富んだ遊技を愉しむことができる。
また、遊技領域のうち第1入賞装置及び第2入賞装置が設けられていない領域で遊技球を検知する遊技球検知手段をさらに備えてもよく、この場合、利益付与制御手段は、遊技球検知手段による遊技球の検知に応じて第1開閉部材を所定時間開状態に設定すると共に、特定入賞球検知手段による遊技球の検知に応じて第1利益付与状態を生起してもよい。
上記構成では、利益付与制御手段は、遊技球検知手段による遊技球の検知に応じて第1開閉部材を所定時間開状態に設定する。第1開閉部材が開状態となるので入賞領域に遊技球が進入し易くなり、入賞領域に進入した遊技球は、第1通常入賞口又は特定入賞口の何れかに入賞する。利益付与制御手段は、特定入賞口の特定入賞球検知手段による遊技球の検知に応じて第1利益付与状態を生起する。
このように、遊技球検知手段による遊技球の検知に応じて第1開閉部材が所定時間開状態となるため、遊技者は、まず遊技球検知手段を目標として遊技球を発射させ、遊技球検知手段が遊技球を検知して第1利益付与状態が生起された後は、第1入賞装置を目標として遊技球を発射させる。すなわち、遊技者には、第1利益付与状態が生起される前後における遊技球の発射目標を相違させることが要求されるため、遊技性の幅がさらに拡がる。
本発明に係る弾球遊技機によれば、第1入賞装置による第1利益付与状態の生起中に第2入賞装置による第2利益付与状態へ移行するので、遊技性の幅が自ずと拡がり、遊技者の興味が削がれてしまうことを防止できる。
以下、図面を参照して、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技媒体(例えば、遊技球やメダル等)の供給に基づいて遊技者に遊技を行わせる遊技機(例えば、弾球遊技機や回胴式遊技機)の構成及び動作について説明する。以下の説明において、入賞口とは、賞球の払い出しの契機となる遊技球の進入口であり、役物とは、入賞口を備えた構造物である。
なお、本実施形態では、図1に示すような、現金等の対価を支払って遊技機設置営業店から遊技者が購入したプリペイドカードをプリペイドカードユニット(以下、CRユニットと称す)1に読み込ませることにより、遊技に使用する遊技球を借り受ける形態下で遊技者が遊技する遊技機の構成及び動作について説明する。より具体的には、この遊技機は、図5に示すように、借り受けた遊技球が予め定められた始動入賞口(スタートチャッカー)2に受け入れられ入賞状態になった時に電子的な当否抽選を行い、抽選の結果が当選の場合には、通常の遊技状態から遊技者にとって有利な遊技状態となるように、第1入賞装置であるセンター役物60又は第2入賞装置(第2通常入賞口)である特別入賞口3の何れかを遊技球が入賞し易い状態にする弾球遊技機(以下、遊技機と称す)である。但し、本発明は、本実施形態の遊技機に拘らず、例えば、風俗営業の適正化等の規制及び業務の適性化等に関する法律(風営適正化法)及び同法施行規則において、パチンコ遊技機又は回胴式遊技機として区分されているものについても適用可能である。
[遊技機の構造概略]
本実施形態の遊技機は、外部的構造として、外枠(木枠)4、本体部材(本体)5、開口枠扉6、遊技盤7、球受皿付き扉8、球受皿9、回動式操作ハンドル(球発射ハンドル)10、球貸し関係操作部11、球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12、及び確率変更操作ボタン52等をその前面側に備えている。また、この遊技機は、内部的構造として、主制御装置13、副制御装置14、遊技球払出装置15、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、回収通路部材18、貯留タンク19、遊技球を払い出すときに用いる通路部材(賞球口)20、及びその他、電源供給装置21、発射制御装置22、発射駆動装置23、確率変更信号制御装置53等をその後面側に備えている。
以下、図1〜図7を参照して、本実施形態の遊技機の構成を、外部的構造、内部的構造、遊技領域の構成、及び電気的構成の順に詳しく説明する。
〔外部的構造〕
始めに、本実施形態の遊技機の外部的構造について説明する。
前記外枠4は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
前記本体部材5は、外枠4の内部に備えられ、ヒンジ部26を介して外枠4に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体部材5は、枠状に形成され、内側に空間部を有している。
前記開口枠扉6は、ロック機能25付きで且つ開閉自在となるように遊技機の前面側となる本体部材5の前面に対しヒンジ部26を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部27とした扉部材である。なお、この開口枠扉6には、開口部27に対向してガラス製又は樹脂製の透明板部材28が設けられ、さらに、開口部27近傍には、電飾29やスピーカ30が取り付けられている。
前記遊技盤7は、その盤面に遊技領域31を有し、本体部材5の空間部に臨むように、所定の固定部材を用いて本体部材5に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域31は、遊技盤7を本体部材5に装着した後、開口部27から観察することができる。
前記球受皿付き扉8は、遊技機前面において本体部材5の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。なお、本実施形態では、球受皿付き扉8には以下の部材が取り付けられている。
(1)複数の遊技球が貯留可能で且つ、発射駆動装置23へと遊技球を案内させる通路が設けられた球受皿9。
(2)発射駆動装置23へと案内された遊技球を遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出す操作を行う、遊技球の発射停止ボタン10aを備えた回動式操作ハンドル10。
(3)プリペイドカード読み込み処理関係、及び遊技者が借り受ける遊技球(以下、貸球と称す)の貸し出し処理関係の指示を行うボタンを備えた球貸し関係操作部11。
(4)球受皿9に貯留させた遊技球を遊技者が遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させるための球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12。
(5)通常の遊技状態より遊技者にとって有利な遊技状態において、開放する入賞装置がセンター役物60から特別入賞口3に移行する確率を高確率状態又は低確率状態に設定するための確率変更操作ボタン52。高確率状態及び低確率状態については後述する。
〔内部的構造〕
次に、本実施形態の遊技機の内部的構造について説明する。
前記主制御装置13は、本発明に係る制御手段として機能し、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられている。この主制御装置13は、電気的な遊技制御の処理を行い、主要な処理情報を生成する。
前記副制御装置14は、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられ、主制御装置13が生成した処理情報に従って、所定の出力態様処理を実行させる制御を行う装置である。なお、詳しくは後述するが、副制御装置14は、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、音声制御装置14c、及び遊技球払出手段である払出制御装置14dを有する。
前記遊技球払出装置15は、予め定められた入賞条件が成立するのに応じて遊技利益として所定数の遊技球を払出す(以下、賞球と称す)駆動源を備えた装置である。
前記球貸信号制御装置16は、プリペイドカード読み込み処理関係、及び貸球の貸し出し処理関係の制御を行う装置である。
前記可動物制御装置17は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技領域31内に配設された複数の可動物(例えば、可動片44、第2開閉部材である可動扉45、入賞領域振分物46、誘導部材76、球貯留部材81、第1開閉部材である開閉部材71等)を作動状態にするための装置であり、複数の可動物に対応して個別に設けられている。なお、本実施形態の可動物制御装置17は、可動片駆動装置17a、可動扉駆動装置17b、入賞領域振分駆動装置17c、誘導部材駆動装置17d、球貯留部材駆動装置17e、及び開閉部材駆動装置17fを有する。
前記回収通路部材18は、回動式操作ハンドル10によって遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出された遊技球を遊技盤7の裏側へと回収する通路(俗称、集合樋)となる部材である。
前記遊技球を払い出す時に用いる通路部材20は、球受皿9に賞球又は貸球を案内する通路となる部材である。
前記電源供給装置21は、電源が投入されるのに応じて遊技機内の各制御装置に対して電力を供給する装置である。
前記発射制御装置22は、回動式操作ハンドル10を介して遊技球を遊技領域31へと打ち出す操作が行われた時に、発射作動間隔(例えば、1分間に遊技球を100球発射させるようにする等)の制御と、回動式操作ハンドル10の回動量に応じた遊技球の発射強度の調整を行う装置である。
前記発射駆動装置23は、発射制御装置22による打ち出し制御に応じて、遊技球の打ち出し駆動部を作動させ、遊技球を遊技領域31へと打ち出す装置である。
前記確率変更信号制御装置53は、遊技者が前記確率変更操作ボタン52を押下することによって、主制御装置13のCPU13aに確率変更信号を送信する制御を行う装置である。
〔遊技領域の構成〕
次に、本実施形態の遊技機の遊技領域31の構成について説明する。
前記遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成され、回動式操作ハンドル10によって打ち出された遊技球の移動範囲を規制する領域である。なお、遊技球規制レール33は前記ガイドレール32に連続的に接続するように構成され、遊技盤7の盤面に配設されている。
また、遊技領域31内には、可変表示装置(特別図柄表示装置)34、LED(Light Emitting Diode)表示装置35、所定入賞口37、所定通過口(スルーチャッカー)38、アウト口39、遊技釘(図示せず)、風車(図示せず)、特定保留数表示ランプ41、通過保留数表示ランプ42、演出用表示ランプ43、センター役物60等が設けられている。
センター役物60は、遊技領域31の略中央部に配設され、遊技領域31の表面から前面部を突出させて取り付ける取付基体61の略中央部には、開口部62を開設してある。そして、取付基体61の裏側には、後方からケース65を取り付けて入賞領域66となる開口空間を形成してある。この入賞領域66の下縁部分には、底面79を設けてあり、この底面79の中央部前方は略凸状に盛り上がっており、その上頂部に特定入賞口である継続入賞口63を設けてある。また、底面79の左右部は略凹状に窪んでおり、その最下部に第1通常入賞口である一般入賞口64をそれぞれ設けてある。そして、継続入賞口63に入賞した遊技球を検知する特定入賞球検知手段である継続入賞球検知センサ47hを継続入賞口63に設けてあり、一般入賞口64に入賞した遊技球を検知する第1通常入賞球検知手段である一般入賞球検知センサ47iを一般入賞口64に設けてある。
一方、この入賞領域66における上下分割部には上入口67を設けてある。この上入口67の上方となる取付基体61の上縁部分には庇部材68を前方に突設してある。また、上入口67に向けて僅かに下り傾斜した上棚板69を設けて入賞領域66を上下に区画してある。そして、この上入口67に臨ませて、入賞球検知手段である大入賞球検知センサ47gを設けてある。この大入賞球検知センサ47gは、センター役物60内に受け容れた(導入した)遊技球を検知して検知信号を出力する。
取付基体61の左右側面であって上開口空間部分には、入賞領域66の一部を一定期間開口し、入賞領域66への遊技球の進入を許容すると共に難易性を変更する開閉部材71が一対設けられている。各開閉部材71は、ソレノイドやモータなどの開閉部材駆動装置17fにより駆動する。開閉部材71は、入賞領域66の左右の開口部62を閉止する閉位置(図中実線で示す)と開放する開位置(図中二点鎖線で示す)との間で開閉移動する。開閉部材71が閉位置にある閉状態では、入賞領域66への遊技球の進入が禁止される。反対に、開閉部材71が開位置にある開状態では、遊技球が入賞領域66へ比較的容易に進入する。
また、上入口67には、図示しないが、上入口67を開閉する為の可動板材(シャッタ)が設けられており、この可動板材は、ソレノイドやモータなどの駆動部(図示せず)によって駆動され、大入賞球検知センサ47gで検知した遊技球の個数に応じて、可動部材を駆動制御して開放位置と閉鎖位置とにスライド移動するものである。
そして、可動板材は、開閉部材71の駆動時には、上入口67を開放する位置に移動しており、上入口67を通過した遊技球の個数が予め定められた個数となったら、開閉部材71の駆動停止と共に上入口67を閉鎖する位置に移動するようになる。
その際、可動板材の閉鎖によって上開口空間部分に貯留してしまった遊技球は、継続入賞口63に入賞させる権利のないものとして、所定時間後に上入口67を開放するようにして処理する。
入賞領域66には、センター役物60内に導入した遊技球の誘導路を形成する内部機構を設けてある。以下、この内部機構について説明する。上記した大入賞球検知センサ47gの下方には、上棚板69から鉛直下方に伸びた左右側面と、この左右側面の下端から円弧状に伸びた左右円弧面と、この左右円弧面の下端を架ける略円弧状の上頂部72aと、からなる上振分部材72が配設されている。この上振分部材72と上棚板69との間には、前方を塞ぐように透明な板状部材が設けてある。また、この上振分部材72の上頂部72aは、後方に向けて僅かに下り傾斜すると共に、屋根のように左右に下り傾斜しており、この上振分部材72の左右円弧面には遊技球が通過できる開口部がそれぞれ設けてある。この上頂部72aの後端縁には、下縁部分を上頂部72aの後端縁と略同一高さにした中入口73を開口してある。この中入口73は、上振分部材72の背面に設けた後球通路74を通じて、上振分部材72の下方に開口した排出口75と連通させてある。
上振分部材72の左右両脇には一対の誘導部材76を設けてある。この誘導部材76は、表面76aが正面を向いた状態で配設された円盤状の部材で、例えば、透明なプラスチック製の板材により構成してある。そして、この誘導部材76の所定の縁部分には、後端を中入口73の直前まで延在させた板状のガイド部76bを設けてある。
誘導部材76の背面側の中心には、それぞれ、誘導部材76を回転可能に支持する回転軸が後方から軸着してあり、この回転軸の後端側には、ステッピングモータを取り付けてある(何れも図示せず)。さらに、誘導部材76の背面の所定位置には突起を設けてあり、この突起の通過経路上には、突起を検知するセンサを設けてある(何れも図示せず)。従って、ステッピングモータが回転すると誘導部材76が回転し、誘導部材76が所定の回転角度に回転するとセンサが突起を検知して検知信号を出力する。そして、上記した誘導部材76、回転軸、及びステッピングモータは、誘導部材駆動装置17dを構成する。
また、排出口75の前方下方には、平坦な頂部が位置すると共に、左右に向けて下り傾斜した下振分部材77を設けてあり、この下振分部材77の頂部の前方には、球貯留部材81を設けてある。この球貯留部材81は、前方に向けて緩やかに下り傾斜した直線状の板状部材により構成されており、その前端縁には上記した継続入賞口63が上向きに開口している。また、この球貯留部材81は、前端を基点として後端が沈み込むように構成されている。そして、この球貯留部材81の左右方向には、下り傾斜した底面79が設けてある。
この球貯留部材81の背面には、図示しないが、ピニオンギアを設けてある。このピニオンギアは、ソレノイドのプランジャに接続したラックギアと噛合させてある。このソレノイドのプランジャは、例えば、スプリングにより突出量が短くなる方向に付勢してある。
そして、球貯留部材81、ピニオンギア、ラックギア及びソレノイドは、球貯留部材駆動装置17eを構成する。
球貯留部材81は、前端を基点として後端が浮き上がった状態と、前端を基点として後端が沈み込んだ状態とになる。この沈み込んだ状態では、下振分部材77上を前方に転動する遊技球は、球貯留部材81の沈下によってできた窪みにより保持(貯留)される。そして、球貯留部材81が遊技球を保持した状態では、排出口75から排出された後続の遊技球は、保持された遊技球に衝突し、下振分部材77の下り傾斜面に沿って左右に振り分けられる。この振り分けられた遊技球は、入賞領域66の底面79上を転動し、高い確率で一般入賞口64に入賞する。一方、沈み込んだ状態から浮き上がった状態に戻ると、保持していた遊技球をリリース(自然流下)する。この保持が解かれた遊技球は、球貯留部材81上に位置しているので、自重により前方に向けて転動し、非常に高い確率で継続入賞口63に入賞する。
次に、上記した構成を有するセンター役物60内における遊技球の流れについて説明する。開状態の開閉部材71上に遊技球が到来すると、この遊技球は開閉部材71の上面の下り傾斜に沿って上棚板69まで流下し、その後、上棚板69上を上入口67に向かって転動し、上入口67を通過する。そして、大入賞球検知センサ47gを通過し、上振分部材72の上頂部72aに落下する。この落下した遊技球は、上頂部72aの下り傾斜面に衝突し、高い確率で左右何れかの方向に振り分けられる。
この振り分けられた遊技球は、誘導部材76の状態に応じて継続入賞口63への入賞のし易さが変化する。即ち、誘導部材76のガイド部76bの停止位置に応じて、継続入賞口63への遊技球の入賞のし易さの度合いが変化するようにガイド部76bを設けてある。したがって、誘導部材76の停止角度(位置)に応じて状態が変換されると、ガイド部76bの停止位置が変わり、継続入賞口63への入賞し易さの度合いを変更する。なお、本発明の継続入賞口63への入賞し易さの度合いを変更させる変更手段は、誘導部材76に限定されるものではなく、継続入賞口63への遊技球の入賞確率を変更させる機能を有する構成であればよい。
本実施形態においては、ガイド部76bが上振分部材72の左右円弧面の開口部で停止していた場合に、遊技球は高い確率で継続入賞口63に入賞する。すなわち、上頂部72a付近で停止していたガイド部76bが遊技球の左右方向への流下を阻止するので、遊技球は、上振分部材72の上頂部72aとガイド部76bとにより形成された略L字状の窪みにより支持され、この支持状態で後方に転動して中入口73に流入する。中入口73に流入した遊技球は、後球通路74内を落下して排出口75から排出され、前方(遊技者側)に向けて流出する。このとき遊技球は、後球通路74内を落下することにより付勢されているので、下振分部材77上を通過して球貯留部材81に達し、この球貯留部材81上を継続入賞口63に向けて転動する。そして、この球貯留部材81上を転動した遊技球は、高い確率で継続入賞口63に入賞する。
また、ガイド部76bが上振分部材72の左右円弧面の開口部以外の位置で停止していた場合に、遊技球は高い確率で一般入賞口64に入賞する。すなわち、大入賞口検知センサ47gを通って上振分部材72の上頂部72aに落下した遊技球は、上頂部72aの下り傾斜面に衝突して、高い確率で左右の何れかの方向に振り分けられる。そして、左右方向への遊技球の流下を阻止するガイドがないので、この上頂部72aで左右方向に振り分けられた遊技球は、上振分部材72の傾斜面に沿って流下し、側部の開口を通過する。上振分部材72の開口から落下した遊技球は、入賞領域66の底面79に到達する。そして、この底面79上を転動した遊技球は、高い確率で一般入賞口64に入賞する。
前記可変表示装置34は、予め定められた条件が成立(例えば、予め定められた入賞口への遊技球の入賞等)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別表示情報(例えば、図柄、キャラクタ、背景画像等)を可変表示させた後に停止表示する表示制御装置である。なお、この可変表示装置34には、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)、ドラム式表示装置、ドットマトリクス表示装置、7セグ表示装置、EL(ElectroLuminescence)表示装置等の表示装置を適用することができる。
前記LED表示装置35は、遊技者への様々な情報をLEDにより表示する装置であり、例えば、予め定められた条件が成立(例えば、予め定められた通過口への遊技球の通過等)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別点灯情報をLEDにより可変表示させた後に停止表示する。
前記所定入賞口37は、遊技領域31内における適宜な位置に複数設けられ、落下してくる遊技球を受け入れる開口部を備えた構造物である。なお、始動入賞口2、特別入賞口3、継続入賞口63及び一般入賞口64もこの所定入賞口37に含まれる。
ここで、前記始動入賞口2とは、複数の入賞口の何れかであって、入賞口の開口範囲の拡縮を行わせる電動式の可動片44を備え、遊技球が入賞口に入賞するのに応じて、可変表示装置34に識別表示情報を可変表示させると共に、遊技者に賞球を獲得させる入賞口である。また、前記特別入賞口3とは、複数の入賞口の何れかであって、入賞口を露出させる開口状態と入賞口を閉鎖する閉口状態を生成する電動式の可動扉45を備え、遊技球が入賞口に入賞するのに応じて、他の入賞口と比較して多くの賞球を遊技者に獲得させる入賞口である。なお、以下では、始動入賞口2、特別入賞口3、継続入賞口63及び一般入賞口64以外の複数の所定入賞口37をその他入賞口37と称する。
前記所定通過口38は、遊技領域31内における適宜な位置に所定数設けられ、落下してくる遊技球を通過させるゲートを備えた構造物である。
前記アウト口39は、所定入賞口37の何れにも入ることがなかった遊技球を集束する位置に設けられた遊技球の回収開口部である。
前記遊技釘は、遊技球と接触させることにより遊技球の移動方向を不規則にする、若しくは遊技球の移動方向を規制するために、遊技盤7の盤面の適宜な位置に打ち込まれる複数の棒状部材である。
前記風車は、遊技球の接触によって自転可能な回転部材である。
前記特定保留数表示ランプ41は、前記始動入賞口2への入賞後の可変表示開始に係る保留状態を点灯又は消灯により報知する発光装置である。
前記通過保留数表示ランプ42は、前記所定通過口38への通過達成後の可変表示開始に係る保留状態を点灯又は消灯により報知する発光装置である。
前記演出用表示ランプ43は、電源投入後の遊技状態の変化に応じて多彩な点灯態様とする発光装置である。
〔電気的構成〕
次に、本実施形態の遊技機の電気的構成について説明する。
本実施形態となる遊技機は、電気的構成として、CRユニット1、主制御装置13、副制御装置14、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、電源供給装置21、発射制御装置22、発射駆動装置23、検知センサ47、集中管理装置48、確率変更操作ボタン52等を備える。なお、CRユニット1、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、電源供給装置21、発射制御装置22、発射駆動装置23、及び確率変更信号制御装置53の構成は上述の通りであるので、以下ではその説明を省略する。
前記主制御装置13は、利益付与制御手段を含むCPU(Central Processing Unit:中央命令処理部)13a、予め定められた制御プログラム(コンピュータプログラム)を格納するROM(Read Only Memory:書換不可記憶部)13b、生成された処理情報の一時記憶及び記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory:書換可能記憶部)13c、周期的な信号を発生させる周波数発生回路部13d等により構成され、遊技機内における主要な情報処理を行うと共に、副制御装置14に入力する処理情報を生成する装置である。
前記副制御装置14は、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、音声制御装置14c、及び払出制御装置14dにより構成され、主制御装置13が生成した処理情報に従って所定の出力態様処理を行う。なお、副制御装置14は、出力態様処理毎の装置として構成しても、各出力態様処理を複数組み合わせて構成してもよい。また、副制御装置14を構成する各制御装置は、処理情報に従って独立して処理を実行可能なように、内部にCPU,ROM,RAMを備える。
ここで、前記図柄制御装置14aは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ(VDP)50を介して可変表示装置34、又はLED表示装置35を制御することにより、識別点灯情報又は識別表示情報を変動表示させた後に停止表示する制御を行う装置である。
前記ランプ制御装置14bは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、開口枠扉6の電飾29(演出報知ランプ、払出ランプ、トラブルランプを含む)や遊技領域31内に設けられた演出用表示ランプ(電飾)43、又は特定保留数表示ランプ41、通過保留数表示ランプ42等を点灯制御する装置である。なお、特定保留数表示ランプ41又は通過保留数表示ランプ42が表す情報は可変表示装置34による識別表示情報として報知してもよい。
前記音声制御装置14cは、主制御装置13が生成した処理情報に従ってスピーカ30やサウンドプロセッサ等の音声発生装置51を制御して音声を発生させる装置である。
前記払出制御装置14dは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技球払出装置15により所定数の賞球を払出す制御を行う装置である。また、前記払出制御装置14dは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、球貸信号制御装置16を介して、CRユニット1に読み込ませたプリペイドカードに格納したデータ情報を参照して、所定数の貸球を払出す制御を行うと共に、貸球の払出し個数を計数して管理をする装置である。
前記検知センサ47は、遊技球検知手段である始動入賞球検知センサ47a、第2通常入賞球検知手段である特別入賞球検知センサ47b、入賞特定領域検知センサ47c、通過球検知センサ47d、その他入賞球検知センサ47e、遊技球払出検知センサ47f、大入賞球検知センサ47g、継続入賞球検知センサ47h、一般入賞球検知センサ47i、及びエラー検知センサ47jにより構成される。そして、各検知センサはそれぞれ、始動入賞口2、特別入賞口3、入賞特定領域(例えば、特別入賞口3の略中央部より右側領域)、所定通過口38、その他入賞口37、賞球口20、上入口67、継続入賞口63、一般入賞口64、及び球詰まりが発生し易い後球通路74近傍に設けられ、各場所における遊技球の通過の有無を検知する。
前記集中管理装置48は、主制御装置13が生成した処理情報を遊技機の外部において管理する装置である。
[遊技機の動作]
次に、本実施形態の遊技機の動作を主制御装置13、副制御装置14、及び可動物制御装置17の動作に分けて説明する。
〔主制御装置の動作〕
始めに、主たる遊技制御を行う主制御装置13の動作について説明する。
前記電源供給装置21は、電源が投入されるのに応じて、遊技機の電気的な制御装置に対し電力を供給する。そして、主制御装置13のCPU13aは、電源が供給されると、初期設定として下記必要確認事項のチェックを行い、遊技機が適正な起動状態となっているか否かをチェックする。
具体的には、始めに、主制御装置13のCPU13aは、「RAM13cに記憶されている処理情報をクリアするスイッチ(図示せず)はオン状態であるか否か」を判断する。そして、スイッチがオン状態である場合、主制御装置13のCPU13aは、不要残存データとなる賞球情報や遊技履歴情報等、RAM13cに記憶されている処理情報を削除し、所定の処理情報をRAM13c内に正常に記憶し得るか否かをチェックする。チェックの結果、正常に記憶し得るとのチェック結果となった場合、主制御装置13のCPU13aは、メインルーチン処理への移行を許可し、副制御装置14に対して通知する主制御起動開始の処理情報等を生成する。
一方、スイッチがオン状態でない場合には、主制御装置13のCPU13aは、「バックアップフラグを設定しているか否か」の判断を行い、バックアップフラグが設定されている場合、前述と同様のチェック及びメインルーチン処理への移行許可等を行う。逆に、バックアップフラグが設定されていない場合、主制御装置13のCPU13aは、「RAM13cに記憶されている処理情報(記憶領域の内容)が壊れていないか否か」を判断し、RAM13cに記憶されている処理情報が「壊れていない」と判断した場合、前述と同様のチェック及びメインルーチンへの移行許可等を行う。
一方、RAM13cに記憶されている処理情報が「壊れている」と判断した場合には、主制御装置13のCPU13aは、電源投入時前に不本意な停電、故障、処理ミス等のエラーが生じていたものと判断し、エラー解除の復帰処理が行われた後に、エラーが発生した電源断時点からの処理を始める制御を行う。
ここで、本実施形態におけるメインルーチン処理は、主制御装置13に備えられたROM13bに予め格納された制御プログラム(コンピュータプログラム)により実行される。そして、主制御装置13のCPU13aは、メインルーチン処理として、乱数更新処理、入力検知受信処理、入力管理処理、確率制御処理、異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、準備球払出処理、外部情報管理処理、及び出力管理処理を行う。
なお、このメインルーチン処理とは、周波数発生回路部13dが生成する周期的な信号に基づく分周設定により定期的なタイミングパルス(例えば4ミリ秒)を生成し、生成されたタイミングパルスに合わせて、CPU13aが、前記各処理の読み込み更新、又は書き込み記憶、又は該記憶の削除等を含む制御実行処理を繰り返し実行する基本ルーチンのことである。
以下、前記メインルーチン処理の各処理について詳しく説明する。
『乱数更新処理』
前記乱数更新処理は、抽選遊技処理と複数の所定数値群のグループから成る乱数生成範囲とを対応するように個別の種類毎に設定し、この設定に基づいて乱数を生成する処理である。なお、本実施形態における乱数とは、抽選遊技処理毎に応じた乱数生成範囲を設定した乱数生成プログラム(例えば、当否判定用の乱数生成範囲は0〜699、変動パターン決定用の乱数生成範囲は0〜39、表示図柄決定用の乱数生成範囲は0〜11等)に従って、タイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて前記乱数生成範囲内において数値を+1ずつ更新した時の数値を意味する。また、この乱数更新処理は、主制御装置13のROM13bに格納される制御プログラムによるソフトウェア的な処理に限られず、外部に設けられた物理的装置となる乱数発生手段に基づいて乱数の更新処理を行わせ、この乱数を主制御装置13のCPU13aに取り込んで乱数抽出の制御処理をさせるようにしてもよい。
『入力検知受信処理』
前記入力検知受信処理は、始動入賞球検知センサ47a、特別入賞球検知センサ47b、入賞特定領域検知センサ47c、通過球検知センサ47d、その他入賞球検知センサ47e、遊技球払出検知センサ47f、大入賞球検知センサ47g、継続入賞球検知センサ47h、一般入賞球検知センサ47i、及びエラー検知センサ47jにより生成された入力情報があるか否かをタイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて監視、及びセンサからの入力情報を受信する処理である。
『入力管理処理』
前記入力管理処理は、入力検知受信処理により受信した入力情報を解析し、どの検知センサからの入力信号であるか等の解析結果に応じて、例えば、複数の入賞口毎に入賞させた各々の遊技球個数の計数管理や、入賞検知に係る受信時から該入賞に基づく制御処理が開始されるまでの時間管理等の処理を行い、後述する異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び賞球払出処理を行う上で、適宜に該処理結果を使用できるようにする処理である。
『確率制御処理』
前記確率制御処理は、確率変更信号制御装置からの確率変更信号に応じて、通常の遊技状態より遊技者にとって有利な遊技状態において、開放する入賞装置がセンター役物60から特別入賞口3に移行する確率を高確率状態又は低確率状態へと設定する処理である。
『異常監視処理』
前記異常監視処理は、球受皿9に遊技球を貯留させた場合における容量オーバーのエラー、遊技球流動時における球詰まりエラー、制御処理実行時の不良エラー等、前記入力管理処理にてエラー処理情報が生成されていないか否かを、タイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に従って監視し、エラー処理情報が生成されている場合には、そのエラー処理情報に対応した出力態様の報知処理情報を生成する処理である。また、この異常監視処理では、主制御装置13のCPU13aは、前記入力管理処理によってエラー状態の解除の処理情報を受信した場合、エラー解除の出力態様の報知処理情報も生成する。
そして、主制御装置13のCPU13aは、生成した報知処理情報を副制御装置14側へ送信し、異常監視処理におけるエラー報知の出力態様として実行するべく、報知処理情報を記憶手段(例えば、RAM13c)に記憶する。なお、前記副制御装置14側へ送信するために記憶される報知処理情報とは、例えば通常遊技状態時の異常監視処理を意味する「先行コマンド番号」と、実行させる報知のエラー出力態様を意味する「後続コマンド番号」との組み合わせから成る。以下、メインルーチン処理にて生成する処理情報は、どのような遊技状態の何々処理を意味する「先行コマンド番号」と、実行させる所定の出力態様を意味する「後続コマンド番号」の組み合わせ(以下、単に番号又はコマンド番号と称す)により構成されるものとする。
『特別図柄制御処理』
前記特別図柄制御処理は、始動入賞口2の近傍に設けられた始動入賞球検知センサ47aから入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選を行い、当選の場合には、通常の遊技状態から遊技者にとって有利な遊技状態(大当たり遊技状態)となるようにセンター役物60又は特別入賞口3の何れかに遊技球が入賞し易くする処理である。また、この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、可変表示装置34で識別表示情報(以下、特別図柄と称す)を表示制御することに関係する処理も行う。
ここで、特別図柄とは、前記始動入賞口2への遊技球の入賞に基づく前記当否抽選の結果を可変表示する複数の識別情報(例えば、左・中・右の3つの図柄)である。抽選結果が当選の場合には、複数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせで停止した表示態様(例えば、左・中・右の3つの図柄が全て同じ図柄で揃った状態)となり、これにより、遊技者にとって有利な遊技状態(大当たり遊技状態)に移行したことが報知される。係る遊技状態では、通常遊技状態と比較して短時間に多くの賞球が獲得可能な状態が連続的に発生する。一方、抽選結果が外れの場合には、複数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせ以外で停止した表示態様(例えば、左・中・右の3つの図柄のうち少なくとも一つが他と異なっている状態)となり、これにより、通常遊技状態が継続していることが報知される。
また、前記特別図柄における可変表示とは、予め設定された、互いに異なる複数種類の特別図柄(例えば、12種類)を、所定速度で周期的に順次表示させる態様を、複数の表示領域(例えば、左・中・右等の3つ)にて行う表示方法である。以下、可変表示及びこれに付随する背景変動(キャラクタ表示を含む)における演出を報知演出と称する。
この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、始動入賞口2への遊技球の入賞を契機として、乱数抽出による予め定められた数値の比較に応じた当否抽選、及び該抽選結果に係る表示制御を行うために、センター役物60又は特別入賞口3の何れか一方を開放するための入賞装置決定用の乱数と、当否判定(抽選)用となる有利な遊技状態に移行させるか否かの当否用の乱数と、可変表示装置34にて当否の判定結果に応じた可変表示となる報知演出をするための変動パターン決定用の乱数と、同じく可変表示装置34にて当否の判定結果に応じた停止表示の態様とするための特別図柄決定用の乱数とを乱数更新処理にて生成する。そして、主制御装置13のCPU13aは、生成した乱数を個別に読み出し、取得乱数として記憶手段に記憶する。
また、この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、記憶された入賞装置決定用の取得乱数と、数値振分けデータ群としてテーブルに予め設定されているセンター役物60又は特別入賞口3を開放するための入賞装置決定用比較数値とを照合して比較することにより、入賞装置決定判定を行い、その結果であるセンター役物60又は特別入賞口3を開放するための入賞装置情報を記憶手段に記憶する。
さらに、主制御装置13のCPU13aは、乱数の取得時点で既に特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていないことを条件として記憶させた当否用の取得乱数と、数値振分けデータ群としてテーブルに予め設定されている当否用比較数値とを照合して比較することで当否判定を行い、その結果である当否情報を記憶手段に記憶する。
次に、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用の変動パターン比較用数値と、該記憶された変動パターン決定用の取得乱数とを、記憶手段に記憶した当否情報に応じて照合して比較することにより、変動パターン決定判定を行い、その結果である当たり又は外れ用とする変動パターン情報(パターン番号)を記憶手段に記憶する。
さらに、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用から成る停止表示の態様(例えば、左・中・右の並び態様)の特別図柄比較用数値と、該記憶された特別図柄決定用の取得乱数とを、前記記憶した当否情報と当たり又は外れ用とする変動パターン情報に応じて照合して比較することにより、特別図柄決定判定を行い、その結果から得られる複数の特別図柄のそれぞれを個別に停止表示させる、当たり又は外れ用となる特別図柄情報(左・中・右の特別図柄番号)を記憶手段に記憶する。
ここで、変動パターン比較用数値、或いは特別図柄比較用数値を有するテーブルとこれに対応させた取得乱数とに応じて照合して比較することは、当たりの場合は当たり用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致を判断し、外れの場合は外れ用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致を判断することにより、合致するものを探し出す処理である。そして、前記合致に応じた当たり又は外れ用の変動パターン番号、或いは当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号が記憶手段に記憶される。
なお、前記乱数発生手段による乱数の取得時点において、「特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていないことを条件に当否判定を行う」としたが、該契機条件は任意に設計変更可能なものとする。
これまで説明した特別図柄制御処理により、始動入賞口2における入賞後に得られる処理情報として、以下の情報が生成される。
(1)当たり又は外れ用の変動パターン番号。
(2)所定の可変表示領域に対し一時的に停止表示(微動表示を含む)をさせる、当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号。
(3)該一時的に停止表示をさせる複数の特別図柄に対して停止表示の態様とさせるための確定停止指示番号。
(4)前記当否判定における当たりの場合の大当たり移行指示番号。
(5)センター役物60又は特別入賞口3を開放するための入賞装置指示番号。
そして、後述する出力管理処理を介して副制御装置14側へ前記変動パターン番号と複数の特別図柄番号を送信する時に、決定された変動パターンに対応する制御処理実行時間を主制御装置13のCPU13aにて設定し、カウント演算処理を行わせるタイマを更新する。なお、このタイマによる制御処理実行時間の経過に応じたタイミングで確定停止指示番号と前記当否判定における当たりの場合の大当たり移行指示番号と入賞装置指示番号が出力管理処理を介して送信される。
従って、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させるか否かは、例えば、当否判定用の抽選遊技処理と、0〜697個の「外れ用数値」に通常用当たりと対応付けられた「特別用数値」、及び該通常用当たりよりも有益な当たりとして対応付けられた「特殊用数値」を含めた700個から成る「乱数生成範囲」とを対応するように前記乱数更新処理において設定し、前述した始動入賞口2への遊技球の入賞時に応じたタイミングで更新された数値が乱数として読み出し取得され、該取得乱数が「特別用数値」又は「特殊用数値」となるかの当否判定の結果によって決定する。すなわち、該入賞を契機とした1/350の抽選確率で当たり判定となる場合に前記移行させる条件が満たされることとなる。
さらに、開放する入賞装置をセンター役物60又は特別入賞口3の何れか一方に決定するかは、例えば、入賞装置決定用の入賞装置決定処理と、センター役物60と対応付けられた「センター役物用数値」、及び特別入賞口3と対応付けられた「特別入賞口用数値」の計2個からなる「乱数生成範囲」と、を対応するように前記乱数更新処理において設定し、前述した始動入賞口2への遊技球の入賞時に応じたタイミングで更新された数値が乱数として読み出し取得され、該取得乱数が「センター役物用数値」又は「特別入賞口用数値」となるかの結果によって決定する。すなわち、該入賞を契機とした1/2の確率でセンター役物60又は特別入賞口3の何れか一方を開放する。また、開放する入賞装置をセンター役物60又は特別入賞口3の何れか一方に決定するかの数値を当否用比較数値に含め、当否判定と共に入賞装置の決定を行ってもよい。
また、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させるための前記特別図柄の組み合わせ(例えば、左・中・右の特別図柄が同種の並び態様)を当たり停止表示の態様とした時、その一歩手前の未確定表示を所謂リーチ演出と称するが、そのようなリーチ演出等を含む、その他の様々な報知演出の内容は、(a)前記当否判定された当たり又は外れの結果と、(b)前述した始動入賞口2に対する遊技球の入賞タイミングによって読み出される変動パターン決定用及び特別図柄決定用の取得乱数とに基づいて決定する。すなわち、前記図柄制御装置14aを介した可変表示装置34にてランダムに可変表示し得るようになる。
なお、前記乱数発生手段により乱数の取得時点において、特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていた場合には、主制御装置13のCPU13aは、該制御処理が終了するまで、読み出し結果である特別図柄制御に係る取得乱数又は前記表示態様の実行のための処理情報を記憶手段に記憶し、記憶したことを報知するために、乱数等の格納毎に特定保留数表示ランプ41を1つずつ点灯すべく、副制御装置14(ランプ制御装置14b)側へ送信する点灯命令情報を生成する。
そして、可変表示している変動パターンの変動表示時間の推移を管理すべく設定しているカウント演算による更新をしているタイマに基づいて、主制御装置13のCPU13aが、停止表示の態様報知時間のタイミングに合わせて、記憶手段に記憶された不必要な取得乱数又は処理情報の削除を行うと共に、確定停止指示番号を送信した時に、特定保留数表示ランプ41を1つずつ消灯させる。すなわち、副制御装置14(ランプ制御装置14b)は、特定保留数表示ランプ41の点灯処理が行われている場合には、該確定停止指示番号を消灯命令処理情報として用いるようになる。
なお、本実施形態では、前記取得乱数又は処理情報を記憶手段に記憶させる時に、記憶すべき該取得乱数又は処理情報の上限個数(例えば、5個)を予め定めておき、先行制御処理に係る取得乱数又は処理情報の記憶を含めた合計記憶個数が上限の場合、主制御装置13のCPU13aは、該取得乱数又は処理情報を生成する条件が満たされていても無効条件成立として、記憶する制御は行わず、特別図柄制御の当否判定も行わない。
また、この特別図柄制御処理では、前記有利な遊技状態(大当たり遊技状態)に移行させるか否かの当否判定の結果が当たりとなり、開放する入賞装置をセンター役物60又は特別入賞口3の何れか一方に決定し、この当たり結果を報知するため、前記特別図柄の組み合わせによる予め定められた停止表示の態様を実行する場合において、主制御装置13のCPU13aは、以下のような処理を行う。
すなわち、主制御装置13のCPU13aは、当たりに対応して、前記センター役物60における遊技者に有利な第1利益付与状態に移行させるために、前記センター役物60に対して閉口するように備えさせていた開閉部材71を間欠的に開口状態とし、該開口状態が第1上限時間(例えば、30秒)経過するか、又は該センター役物60に対して第1上限入賞数(例えば、10個)の遊技球を入賞させて大入賞球検知センサ47gが検知するかの何れかの条件を満たすことを条件に、開閉部材71を閉口制御し、さらに、該開口状態中に入賞した遊技球の何れかが継続入賞口63を通過して、継続入賞球検知センサ47hにて継続条件数(例えば、1個)検知されたことを条件として、開閉部材71を連続的に開口状態とし、前述と同様の条件成立の推移にて開閉部材71を開閉することを、継続上限回数(例えば、16回)が達成されるまで繰り返すよう指示する処理情報を生成する。また、主制御装置13のCPU13aは、該開口状態中に入賞した遊技球の何れかが継続入賞口63を通過して、継続入賞球検知センサ47hにて移行条件数(例えば、2個)検知され且つ開閉部材71を開閉することを前記継続上限回数まで行っていないことを条件として、開閉部材71を閉口制御し、前記特別入賞口3に対して閉口するように備えさせていた可動扉45を開口状態とし、前記継続上限回数から開閉部材71を開閉した継続実行回数を除いた回数が達成されるまで繰り返す制御に切替えるよう指示する処理情報を生成する。ここで、主制御装置13のCPU13aは、前記第1上限入賞数に対する前記移行条件数の割合が低く設定された(例えば、第1上限入賞数10個に対し移行条件数2個)高確率状態において特別入賞口3の可動扉45を開口状態とする制御に移行した場合には、1球あたりの第2所定賞球数を少なく(例えば、5個)設定し、前記第1上限入賞数に対する前記移行条件数の割合が高く設定された(例えば、第1上限入賞数5個に対し移行条件数4個)低確率状態において特別入賞口3の可動扉45を開口状態とする制御に移行した場合には、1球あたりの第2所定賞球数を多く(例えば、10個)設定するよう指示する処理情報を生成する。
また、主制御装置13のCPU13aは、当たりに対応して、前記特別入賞口3における遊技者に有利な第2利益付与状態に移行させるために、(a)前記特別入賞口3に対して閉口するように備えさせていた可動扉45を開口状態とし、(b)該開口状態が第2上限時間(例えば、30秒)経過するか、又は該特別入賞口3に対して第2上限入賞数(例えば、10個)の遊技球を入賞させるかの何れかの条件を満たすことを条件に、可動扉45を閉口制御し、さらに、(c)該開口状態中に入賞した遊技球の何れかが特別入賞口3内に設けられた入賞特定領域を通過して、入賞特定領域検知センサ47cにて検知されたことを条件として、可動扉45を連続的に開口状態とし、(d)前述と同様の条件成立の推移にて可動扉45を開閉することを、前記継続上限回数が達成されるまで繰り返すよう指示する処理情報を生成する。
さらに、前記当否用の取得乱数と当否用比較数値のテーブルとの照合による当否判定時に、該取得乱数が「予め定められている特殊用数値(例えば、当たり確率上昇変動状態への移行と対応させた数値)」による当たりである、と判定された場合には、主制御装置13のCPU13aは、前記有利な遊技状態の終了後において用いるテーブルを、例えば、当選確率が1/350から1/75となるような当たり発生確率が高いテーブルへと参照テーブルを変更し、その後、前記始動入賞口2への入賞に基づく可変表示の回数が所定回数(例えば、10000回)となるまでか、又は特別図柄制御に係る当たりと判定される条件が満たされたら、変更前のテーブルに戻すように指示するための処理情報を生成する。このような処理情報で制御される遊技状態を特典遊技状態ということとする。
また、前記特典遊技状態における別の実施形態として、1つの変動パターンに係る変動表示時間が通常遊技状態時と比較して短い変動パターンを設定したテーブルを設け、特殊乱数による当たりと判定された場合、主制御装置13のCPU13aは、該テーブルへと参照テーブルを変更し、前記始動入賞口2への入賞に基づく可変表示の回数が所定回数(例えば、10000回)となるまでか、又は、特別図柄制御に係る当たりと判定される条件が満たされたら、変更前のテーブルに戻すよう指示する処理情報を生成するようにしてもよい。すなわち、本発明においては、前記特典遊技状態の形態には拘らない。
『普通図柄制御処理』
前記普通図柄制御処理は、遊技者にとって有利な遊技状態とする処理であり、所定通過口38近傍に設けられた通過球検知センサ47dからの入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選を行い、当選の場合に前記始動入賞口2の入口両側に設けた可動片44を拡大して、その開口範囲を拡大させ、打ち出した遊技球を該始動入賞口2に入り易くする処理である。また、この普通図柄制御処理では、LED表示装置35で普通図柄と称される識別情報を表示制御する処理も行う。
ここで、普通図柄とは、前記通過球検知センサ47dからの入力情報に応じた当否抽選の結果を可変表示又は点滅表示する所定数の識別情報(例:「○・−」→当選図柄、「−・×」→外れ図柄)である。抽選結果が当選の場合には、所定数の識別情報が予め定められた特定の組み合わせで停止した表示態様(例:「○・−」)となり、これにより、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、小当たり)に移行したことが報知される。係る遊技状態では、通常遊技状態と比較して、打ち出した遊技球が入賞し易い状態が単発的又は連続的に発生する。一方、抽選結果が外れの場合には、所定数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせ以外で停止した表示態様(例:「−・×」)となり、これにより、通常遊技状態が継続していることが報知される。なお、本発明においては、識別情報を表示制御するLED表示装置35の代わりに、前記可変表示装置34又はドラム式やドットマトリクス式の表示装置等でもよく、表示方法には拘らない。
この普通図柄制御処理では、遊技球が前記所定通過口38を通過することを契機として、主制御装置13のCPU13aが、始動入賞口2を拡大する可動片44を作動させるか否かを決定するための当否用乱数を前記乱数更新処理にて生成する。そして、主制御装置13のCPU13aは、生成した乱数を読み出して記憶手段に取得乱数として記憶する。
また、この普通図柄制御処理では、乱数の取得時点で既に普通図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていないことを条件に、主制御装置13のCPU13aが、該記憶させた当否用の取得乱数と、数値振分けデータ分としてテーブルに予め設定されている当否用比較数値とを比較することで当否判定を行い、その判定結果を当否情報として記憶手段に記憶する。
次に、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用の変動パターン比較用数値と、該記憶させた当否用の取得乱数とを比較することで、変動パターン決定判定を行い、その結果に従って当たり又は外れ用の点滅表示のための変動パターン情報を記憶手段に記憶する。
さらに、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用の普通図柄比較用数値と、該記憶させた当否用の取得乱数とを比較することで、普通図柄決定判定を行い、その結果に従って当たり又は外れ用の停止表示のための普通図柄情報を記憶手段に記憶する。
上記において、変動パターン比較用数値又は普通図柄比較用数値を有するテーブルと取得乱数との比較とは、当たり用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致判断が当たりの場合であり、外れ用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致判断が外れの場合であり、何れも合致するものを探し出す処理である。そして、前記合致に応じた当たり又は外れ用の変動パターン番号、或いは当たり又は外れ用の複数の普通図柄番号が記憶手段に記憶される。
なお、当たり外れの当否につき、前記乱数発生手段によって発生した乱数を普通図柄制御処理で取得した時点において、「普通図柄制御による報知演出処理等の先行制御が行われていないことを条件に当否判定を行う」としていたが、該契機条件は任意に設計変更可能なものとする。
これまで説明した普通図柄制御処理により、所定通過口38における通過状態達成後に得られる処理情報として、以下の情報が生成される。
(1)当たり又は外れ用の変動パターン番号。
(2)当たり又は外れ用の普通図柄番号。
(3)可変表示又は点滅表示させた普通図柄に対して停止表示の態様とされるための確定停止指示番号。
(4)前記当否判定における当たりの場合の小当たり移行指示番号。
そして、後述する出力管理処理を介して副制御装置14側へと前記変動パターン番号と普通図柄番号を送信する時に、決定された変動パターンに対応して、その変動パターンの変動制御処理実行時間を主制御装置13のCPU13aにて設定し、カウント演算処理を行わせるタイマを更新する。なお、このタイマによる制御処理実行時間の経過に応じたタイミングで、確定停止指示番号と前記当否判定における当たりの場合の小当たり移行指示番号が、出力管理処理を介して送信される。
従って、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させるか否かは、例えば、当否判定用の抽選遊技処理と、0〜48個の「外れ用数値」及び小当たりと対応付けられた「特定用数値」の計50個から成る乱数生成範囲とを対応付けするように、前記乱数更新処理において設定し、前述した遊技球の通過口通過に応じたタイミングで更新された数値が乱数として取得され、該取得乱数が「特定用数値」と成るかの当否判定の結果によって決定する。すなわち、遊技球の通過口通過を契機として、1/50の抽選確率で当たり判定となる普通図柄処理に移行する。
前記乱数発生手段による乱数を普通図柄制御処理において取得した時点において、普通図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていた場合には、該制御処理が終了するまで、読み出し結果である普通図柄制御に係る取得乱数又は前記表示態様の実行のための処理情報を記憶手段に記憶し、記憶したことを報知するために、乱数等の格納毎に通過保留数表示ランプ42を1つずつ点灯すべく、副制御装置14(ランプ制御装置14b)側へ送信する点灯命令処理情報を生成する処理を主制御装置13のCPU13aにて行う。
そして、主制御装置13のCPU13aは、可変表示している変動パターンの変動表示時間の推移を管理すべく設定しているカウント演算による更新をしているタイマに基づいて、停止表示の態様報知時間のタイミングに合わせて、記憶手段に記憶された不必要な取得乱数又は処理情報の削除を行うと共に、確定停止指示番号を送信した時に、通過保留数表示ランプ42を1つずつ消灯させる。すなわち、副制御装置14(ランプ制御装置14b)は、通過保留数表示ランプ42の点灯処理が行われている場合には該確定停止指示番号を消灯命令処理情報として用いる。
なお、本実施形態では、前記取得乱数又は処理情報を記憶手段に記憶させる時に、記憶すべき該取得乱数又は処理情報の上限個数(例えば、5個)を予め定めておき、先行制御処理に係る取得乱数又は処理情報の記憶を含めた合計記憶個数が上限の場合には、該取得乱数又は処理情報を生成する条件が満たされていても無効条件成立として、記憶をする制御処理は行わず、普通図柄制御の当否判定も行わない。
また、該普通図柄制御処理では、前記遊技者にとって有利な遊技状態とするか否かの当否判定にて当たりとなった場合、この当たり結果を報知する。その報知方法は、普通図柄の点滅表示による予め定められた停止表示の態様を実行することで行われるが、その場合、併せて以下のような処理をする。
すなわち、当たりに対応して、前記有利な遊技状態とするために、
(a)前記始動入賞口2に対して開口範囲を縮小するようにさせていた一対の可動片44を作動させて該開口範囲を所定時間(例えば、0.2秒)拡大する(始動入賞口2を開放する)処理をし、
(b)その後に元の状態に戻す、
という処理を所定回数(例えば、1回)行わせる指示をする処理情報を生成する。
なお、該一対の可動片44を拡大させた時の維持時間は、例えば、前記特別図柄制御処理における特殊用数値を乱数として取得した場合の当たり判定によって、前記特典遊技状態へと移行させた時に、0.2秒から1.7秒とし、一対の可動片44の拡縮時間は1回から2回へと変更する制御処理をするとよい。
また、前記特典遊技状態中における別の実施形態として、前記当否用の取得乱数と当否用比較数値のテーブルとの照合により当否判定時の当選確率が、1/50から1/10となるような、当選確率の高いテーブルへと参照テーブルを変更するようにしてもよい。
また、1つの変動パターンに係る点滅表示時間を通常時は29秒としていたのを5.1秒に短縮化する短い変動パターンを設定したテーブルを設けて該テーブルへと参照テーブルを変更し、その後、前記始動入賞口2への入賞に基づく可変表示の回数が所定回数となるまでか、又は特別図柄制御に係る当たりと判定される条件が満たされたら、変更前のテーブルに戻すように指示するための処理情報を生成するようにしてもよい。
すなわち、本発明においては、前記特典遊技状態の形態に拘らない。なお、可変表示又は点滅表示させる開始時間から終了時間までの期間は、通常時29秒としているが、これを5.1秒に短縮化してもよい。
また、短い変動パターンを設定したテーブルを設け、大当たり遊技状態終了後に参照テーブルを該テーブルへと変更することにより、時短遊技状態へ移行させてもよい。時短遊技状態は、特別図柄が所定回数変動表示する(大当たり遊技状態を生起させるための抽選が所定回数実行される)まで、又は特別図柄制御に係る当たりと判定される(大当たり遊技状態が生起される)まで継続し、参照テーブルを変更前のテーブルに戻すように指示するための処理情報が生成されることにより終了する。この時短遊技状態では、1つの変動パターンに係る点滅表示時間が短縮され、単位時間当たりの当否判定の機会が増加するので、単位時間当たりの始動入賞口2の開放回数(時間)が増加する。これにより、始動入賞口2への遊技球の入賞率が高まるので、遊技者は遊技球を減らすことなく遊技を行うことができる。なお、時短遊技状態を、全ての大当たり遊技状態の終了後ではなく、前記特典遊技状態直後の大当たり遊技状態の終了後に限って生起させてもよい。
『ランプ管理処理』
前記ランプ管理処理は、前記入力管理処理にて生成する入賞処理情報等のランプ点灯に係る処理情報があるか否かを、タイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて監視し、該ランプ点灯に係る処理情報がある場合に、その処理情報に対応した出力態様となる発光処理情報を生成する処理である。そして、主制御装置13のCPU13aは、前記生成した発光処理情報を副制御装置14側へ送信し、ランプ管理処理における点灯報知の出力態様とし実行するべく、該発光処理情報を記憶手段に記憶する。
『準備球払出処理』
前記準備球払出処理は、前記入力管理処理にて生成する入賞処理情報等の賞球払出に係る処理情報があるか、又は前記球貸信号制御装置16から球貸払出に係る処理情報が生成されていないか否かを所定時間毎に監視し、該賞球払出又は球貸払出に係る処理情報がある場合に、その払出処理情報に対応した出力態様となる払出操作情報を生成する処理である。そして、主制御装置13のCPU13aは、前記生成した払出動作情報を副制御装置14側へ送信し、準備球払出処理における払出動作の出力態様として実行すべく、該払出動作情報を記憶手段に記憶する。また、この処理では、前記払出動作情報を生成するのに伴って、遊技球払出制御に係る動作時間、及び1つの遊技球を払い出す動作毎の回数を所定の計数手段にて計数する時の合計値を主制御装置13のCPU13aにて設定し、払出動作の実行管理を行う。なお、前記準備球とは、賞球払出又は球貸払出用として予め備えておく遊技球のことである。
『外部情報管理処理』
前記外部情報管理処理は、副制御装置14側へと送信するために生成した記憶手段に記憶した記憶情報を、遊技機外部において管理を行う時に必要な記憶情報であるか否かを判断し、該判断結果に応じて管理すべき記憶情報を集中管理装置48側へ送信する処理である。
『出力管理処理』
前記出力管理処理とは、異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び準備球払出処理により生成された処理情報を、副制御装置14側へ送信するために、出力データを編集し、該処理情報の出力タイミングを通知するためのストローブ(STB)信号を伴わせて、該出力編集した記憶情報を送信する処理である。
〔副制御装置の動作〕
次に、副制御装置14の動作について説明する。
前記副制御装置14は、電源投入による起動開始時、初期設定を行い、必要確認事項のチェック処理を行う。そして、チェック処理結果が正常であれば、該副制御装置14におけるメインルーチン処理への移行を許可し、主制御装置13のCPU13aから送信された記憶情報である主制御起動開始情報等を受信する。
なお、前記副制御装置14のメインルーチン処理とは、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、音声制御装置14c、及び払出制御装置14dのそれぞれに備えられたROMに予め格納された主要な制御プログラムを、周波数発生回路部13dで生成した定期的なタイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に合わせて、読み込み更新、又は書き込み記憶、又は該記憶の削除等を含む制御実行処理を繰り返し実行する基本ルーチンのことである。以下、前記副制御装置14のメインルーチン処理における基本的な処理の一例について説明する。
始めに、副制御装置14は、前記出力管理処理にて送信した処理情報を受信したか否かをタイミングパルスに応じて監視し、受信が行われている場合に記憶手段(例えば、RAM)に記憶する。次に、副制御装置14は、該受信した処理情報の解析処理を行い、どのような遊技状態における異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び球払出処理の何れかの処理情報(先行コマンド)で且つ、どのような出力態様を実行させる処理情報(後続コマンド番号)かの判別を行う。
そして、副制御装置14は、該解析処理の結果に応じたフラグの設定、及び出力態様に係る制御処理実行時間に基づきカウント演算するタイマを設定し、予め定められた制御プログラムを格納する記憶手段(例えば、ROM)から、該解析処理の結果に応じた出力態様用の制御プログラムを読み出して実行する制御処理を行う。
以下、処理情報を受信した場合の、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、音声制御装置14c、及び払出制御装置14dの動作について順に説明する。
『図柄制御装置の動作』
処理情報が特別図柄制御用の通常遊技状態における当たり又は外れ用の変動パターン番号と、所定の可変表示領域に対し一時的な停止表示(微動表示を含む)をさせる当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号(例えば、左・中・右の3つ)であった場合、図柄制御装置14aは、特別図柄制御用の通常遊技状態における当否に基づいて予め分類して記憶してある報知演出分類テーブルと、該変動パターン番号とを照合して比較することで当たり又は外れ用の報知演出分類テーブルを決定する。
そして、図柄制御装置14aは、前記決定した報知演出分類テーブルに基づいて、該図柄制御装置14aに設けられた演出選択用乱数を更新する乱数発生手段から、前記変動パターン番号の受信に応じ読み出して記憶手段に記憶させた取得乱数との照合による比較により、当たり用の報知演出データ又は外れ用の報知演出データを設定する。
また、図柄制御装置14aは、所定の可変表示領域に対し停止表示を行う複数種類の特別図柄がプログラムされている通常遊技状態用の特別図柄分類テーブルと、該複数の特別図柄番号との個別の照合による比較により、前記可変表示装置34にて停止表示を行う当たり又は外れ用の複数の特別図柄データのそれぞれを設定する。なお、特別図柄分類テーブルに格納された停止表示用の特別図柄は、一時的な停止を含むようにしてもよい。その後、図柄制御装置14aは、VDP50を介する可変表示装置34にて、該設定した報知演出データと複数の特別図柄データに応じた、可変表示及び停止表示の表示制御を行う。
なお、図柄制御装置14aは、前記変動パターン番号と複数の特別図柄番号の送信又は受信に応じて、カウント演算による更新を行う前記主制御装置13又は副制御装置14のタイマによる、表示制御に係る処理実行時間の経過のタイミングに基づいて送信又は受信する確定停止指示番号に従って、可変表示の表示制御が行われた複数の特別図柄に対して停止表示の態様(例えば、左・中・右の並び態様)とする処理を行う。
また、前記確定停止指示番号の受信時において、大当たり移行指示番号を受信していた場合、図柄制御装置14aは、遊技者にとって有利な遊技状態の報知演出データを設定し、前記停止表示の態様とした後に大当たり用の表示制御を行う。なお、該受信情報が、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態又は特典遊技状態における情報であった場合には、図柄制御装置14aは、特別図柄制御に係る前記報知演出分類テーブル又は特別図柄分類テーブルに参照テーブルを変更し、該有利な遊技状態又は特典遊技状態の時に行う可変表示及び停止表示とする当たり又は外れ用の報知演出データ、及び当たり又は外れ用の複数の特別図柄データを設定する。
また、該受信情報が、普通図柄制御用の通常遊技状態における当たり又は外れ用の変動パターン番号と、当たり又は外れ用の普通図柄番号であった場合には、図柄制御装置14aは、普通図柄制御用の通常遊技状態における遊技状態に応じて予め分類して記憶してある点滅演出分類テーブルと、該変動パターン番号とを照合して比較することで、当たり又は外れ用の変動表示データを設定する。
また、図柄制御装置14aは、所定の点滅表示領域に対し停止表示させる普通図柄がプログラムされている通常遊技状態用の普通図柄分類テーブルと、該普通図柄番号との照合による比較により、前記LED表示装置35にて停止表示させる当たり又は外れ用の普通図柄データを設定する。
なお、図柄制御装置14aは、前記変動パターン番号と普通図柄番号の送信又は受信に応じて、カウント演算による更新を行う主制御装置13又は副制御装置14のタイマによる、表示制御に係る処理実行時間の経過のタイミングに基づいて送信又は受信する確定停止指示番号に従って、点滅表示の表示制御が行われた普通図柄に対して停止表示の態様(例えば、「○・−」、又は「−・×」の点灯態様)とする処理を行う。
また、前記確定停止指示番号の受信時において、小当たり移行指示番号を受信した場合は、図柄制御装置14aは、遊技者にとって有利な遊技となる状態の点滅演出データを設定し、前記停止表示の態様とした後に小当たり用の表示制御を行う。
なお、該受信情報が、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技となる状態又は特典遊技状態における記憶情報であった場合には、図柄制御装置14aは、普通図柄制御に係る前記点滅演出分類テーブル又は特別図柄分類テーブルが参照するテーブルの変更を行い、該有利な遊技となる状態又は特典遊技状態の時に行う点滅表示する当たり又は外れ用の点滅演出データ、及び当たり又は外れ用の複数の特別図柄データを設定する。
『ランプ制御装置の動作』
受信情報が、特別図柄制御用の通常遊技状態における当たり又は外れ用の変動パターン番号、或いは大当たり移行指示番号であった場合には、ランプ制御装置14bは、特別図柄制御用の通常遊技状態における発光データテーブルに基づいて、該変動パターン番号又は大当たり移行指示番号に応じた発光データを設定し、盤面関係の電飾43及び枠扉関係の電飾29の少なくとも何れかにおいて該設定した発光データに応じた発光態様となるようにランプ点灯処理を行う。
なお、該受信情報が、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態又は特典遊技状態における記憶情報(発光処理情報)であった場合には、ランプ制御装置14bは、該有利な遊技状態又は特典遊技状態における発光データテーブルを参照して、通常遊技状態用とは異なる発光態様となる発光データを設定する。
また、該受信情報が、特定保留数表示ランプ41を点灯させるための、特別図柄制御用の通常遊技状態又は前記有利な遊技状態又は特典遊技状態における記憶情報(点灯命令処理情報)であった場合には、ランプ制御装置14bは、特定保留数表示ランプ41を1つずつ点灯させ、前記主制御装置13のタイマに基づく停止表示の態様報知時間のタイミングに合わせて送信された確定停止指示番号から成る情報の受信に応じて、特定保留数表示ランプ41を1つずつ消灯する。
該受信情報が、普通図柄制御用の通常遊技状態における当たり又は外れ用の変動パターン番号、或いは小当たり移行指示番号であった場合には、ランプ制御装置14bは、普通図柄制御用の通常遊技状態における発光データテーブルから該変動パターン番号又は大当たり移行指示番号に応じた発光データを読み出して設定し、盤面関係の電飾43及び枠扉関係の電飾29の少なくとも何れかにおいて該設定した発光データに応じた発光態様となるようにランプ点灯処理を行う。
なお、該受信情報が、普通図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技となる状態又は特典遊技状態における記憶情報(発光処理情報)であった場合には、ランプ制御装置14bは、該有利な遊技となる状態又は特典遊技状態における発光データテーブルを参照して、通常遊技状態用とは異なる発光態様となる発光データを設定する。
また、該受信情報が、通過保留数表示ランプ42を点灯させるための、普通図柄制御用の通常遊技状態又は前記有利な遊技となる状態用又は特典遊技状態における記憶情報(点灯命令処理情報)であった場合には、ランプ制御装置14bは、通過保留数表示ランプ42を1つずつ点灯させ、前記主制御装置13のタイマに基づく停止表示の態様報知時間のタイミングに合わせて送信された確定停止指示番号から成る情報の受信に応じて、通過保留数表示ランプ42を1つずつ消灯する。
さらに、該受信情報が、所定遊技状態におけるエラーに係る処理情報又は準備球払出に係る処理情報等、その他の記憶情報であった場合は、ランプ制御装置14bは、参照する発光データテーブルに該記憶情報に応じた発光態様となる発光データを設定する。
『音声制御装置の動作』
該受信情報が特別図柄制御の通常遊技状態における当たり又は外れの変動パターン番号、或いは大当たり移行指示番号であった場合には、音声制御装置14cは、特別図柄制御用の通常遊技状態における音声データテーブルから、該変動パターン番号又は大当たり移行指示番号に応じた音声データを設定し、盤面関係及び枠扉関係等の少なくとも何れかの部材に設けられたスピーカ30から、該設定した音声データに応じた音声態様となるように音声発生装置51を介して音声を発生させる。
また、該受信情報が遊技者にとって有利な遊技状態用又は特典遊技状態用の特別図柄制御における記憶情報であった場合には、音声制御装置14cは、該有利な遊技状態又は特典遊技状態における音声データテーブルを参照して、通常遊技状態とは異なる音声態様となる音声データを設定する。
また、該受信情報が普通図柄制御用の通常遊技状態における当たり又は外れ用の変動パターン番号、或いは小当たり移行指示番号の記憶情報であった場合には、音声制御装置14cは、普通図柄制御用の通常遊技状態における音声データテーブルから、該変動パターン番号又は小当たり移行指示番号に応じた音声データを設定し、盤面関係及び枠扉関係等の少なくとも何れかの部材に設けられたスピーカから、該設定した音声データに応じた音声態様となるように音声発生装置51を介して音声を発生させる。
また、該受信情報が遊技者にとって有利な遊技とする状態又は特典遊技状態用の普通図柄制御における記憶情報であった場合には、音声制御装置14cは、参照する音声データテーブルに該記憶情報に応じた音声態様となる音声データを設定する。
さらに、該受信情報が所定遊技状態におけるエラーに係る処理情報又は準備球払出に係る処理情報等、その他の記憶情報であった場合には、音声制御装置14cは、参照する音声データテーブルに該記憶情報に応じた音声態様となる音声データを設定する。
『払出制御装置の動作』
該受信情報が、特別図柄制御用の通常遊技状態における始動入賞球検知センサ47aからの賞球処理情報、又は、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態における特別入賞球検知センサ47bと、継続入賞球検知センサ47hと、一般入賞球検知センサ47iと、からの賞球処理情報等の記憶情報であった場合には、払出制御装置14dは、遊技球払出装置15を作動させて該記憶情報に応じた賞球個数とするための払出データテーブルに基づいて払出データを設定し、該設定に応じた賞球となるように所定数の遊技球を遊技者に対して払い出す。
なお、該受信情報が、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態又は特典遊技状態における始動入賞球検知センサ47aからの賞球処理情報となる記憶情報であった場合には、払出制御装置14dは、遊技球払出装置15を作動させて通常遊技状態時と比較して増加又は減少の何れかとなる賞球個数とする払出データテーブルへと変更し、該変更された払出データテーブルに基づいて払出データを設定し、該設定に応じた増加又は減少とする賞球となるように所定数の遊技球を遊技者に対して払い出す。
さらに、球貸信号制御装置16を介したボタン操作により、CRユニット1で読んだプリペイドカードのデータ情報を参照して、所定数の貸球を払い出す制御を行わせる場合には、払出制御装置14dは、該参照したデータ情報を受信して該データ情報に応じた貸球個数とするための払出データテーブルに基づいて払出データを設定し、該設定に応じた賞球となるように所定数の遊技球を遊技者に対して払い出す。
〔可動物制御装置の動作〕
次に、可動物制御装置17の動作を、可動片駆動装置17a、可動扉駆動装置17b、入賞領域振分駆動装置17c、誘導部材駆動装置17d、球貯留部材駆動装置17e、開閉部材駆動装置17fの動作に分けて説明する。
『可動片駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、普通図柄制御用の通常遊技状態における小当たり移行指示番号を生成するのに応じて、前記可動片駆動装置17aは、前記始動入賞口2の開口範囲を縮小させていた一対の可動片44を所定時間(例えば、0.2秒)拡大し、その後再び縮小するように、前記可動片駆動装置17aに設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧(例えば、12V)を印加する拡大実行処理を所定回数(例えば、1回)行うよう指示するためのコマンドを生成する。
また、主制御装置13による処理において、普通図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態又は特典遊技状態における小当たり移行指示番号を生成した場合には、前記可動片駆動装置17aは、前記始動入賞口2に対して開口範囲を縮小させていた一対の可動片44を0.2秒から1.7秒へと長くして拡大して再び縮小するように、可動片駆動装置17aに設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を送電し、また、拡大実行処理を例えば1回から2回へと多くして行う指示をするコマンドを生成する。
『可動扉駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、特別図柄制御用の通常遊技状態又は特典遊技状態における大当たり移行指示番号を生成すること、及び特別入賞口3における入賞装置指示番号を生成することに応じて、前記可動扉駆動装置17bは、前記可動扉駆動装置17bに設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を送信する。そして、前記可動扉駆動装置17bは、前記特別入賞口3に対して閉口させていた可動扉45を作動させて開口状態とし、開口となってから第2上限時間(例えば、30秒)経過するか、又は該特別入賞口3に対して第2上限入賞数(例えば、10個)の遊技球を入賞させるかの何れかの条件を満たしたら、再び閉口状態とする実行処理を行う指示をするコマンドを生成する。
さらに、前記開口状態中に入賞させた遊技球の何れかが特別入賞口3内に設けられた入賞特定領域を通過して、入賞特定領域検知センサ47cにて検知されたことを条件として、前記可動扉駆動装置17bは、可動扉45を再び閉口状態となるようにし、前記と同様の条件成立時に可動扉45を開閉することを継続上限回数(例えば、16回)が達成されるまで繰り返すように、ソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を印加指示するコマンドを生成する。
なお、前記可動扉駆動装置17bにおける開閉処理の実行中に、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態における大当たり移行指示番号が生成された場合には、該開閉処理が終了するまで、大当たり移行指示番号の生成に基づく制御処理は行われずに保留状態とする。
『入賞領域振分駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、前記特別入賞口3を開口状態とするコマンドを生成するのに応じて、入賞領域振分駆動装置17cは、前記特別入賞口3内にある入賞領域振分物46に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧(例えば、12V)を印加し、入賞領域振分物46のシーソー運動となるように該開口状態中において可動させるコマンドを生成する。
『誘導部材駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、前記センター役物60の開閉部材71を開口状態とするコマンドを生成するのに応じて、誘導部材駆動装置17dは、誘導部材76に設けられたステッピングモータ等の駆動物に対して所定電圧(例えば、12V)を印加し、誘導部材76のガイド部76bが上振分部材72の左右円弧面の開口部で停止するように回転させ、さらに、開閉部材71が開閉することを継続上限回数(例えば、16回)まで実行した場合の最終回では、誘導部材76のガイド部76bが上振分部材72の左右円弧面の開口部以外の位置で停止するように回転させるコマンドを生成する。
『球貯留部材駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、前記センター役物60の開閉部材71を開口状態とするコマンドを生成するのに応じて、球貯留部材駆動装置17eは、球貯留部材81に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧(例えば、12V)を印加し、下振分部材77上を前方に転動する遊技球を保持可能(貯留可能)とするよう球貯留部材81を沈み込んだ状態とし、さらに、開口となってから第1上限時間(例えば、30秒)経過するか、又は該開閉部材71に対して第1上限入賞数(例えば、10個)の遊技球を入賞させるかの何れかの条件を満たしたら、沈み込んだ状態の球貯留部材81を浮き上がった状態に変換して遊技球の保持を解くようコマンドを生成する。
『開閉部材駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、特別図柄制御用の通常遊技状態又は特典遊技状態における大当たり移行指示番号を生成すること、及びセンター役物60における入賞装置指示番号を生成することに応じて、前記開閉部材駆動装置17fは、前記開閉部材駆動装置17fに設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を送信する。そして、前記開閉部材駆動装置17fは、前記センター役物60に対して閉口させていた開閉部材71を作動させて開口状態とし、開口となってから第1上限時間(例えば、30秒)経過するか、又は該センター役物60に対して第1上限入賞数(例えば、10個)の遊技球を入賞させるかの何れかの条件を満たしたら、再び閉口状態とする実行処理を行う指示をするコマンドを生成する。
さらに、前記開口状態中に入賞させた遊技球の何れかが入賞領域66内に設けられた継続入賞口63を通過して、継続入賞球検知センサ47hにて継続条件数(例えば、1個)検知されたことを条件として、前記開閉部材駆動装置17fは、開閉部材71を再び閉口状態となるようにし、前記と同様の条件成立時に開閉部材71を開閉することを継続上限回数(例えば、16回)が達成されるまで繰り返すように、ソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を印加指示するコマンドを生成する。
また、前記開口状態中に入賞させた遊技球の何れかがセンター役物60内に設けられた継続入賞口63を通過して、継続入賞球検知センサ47hにて移行条件数(例えば、2個)検知されたことを条件として、前記開閉部材駆動装置17fは、開閉部材71を閉口状態とする実行処理を行う指示をするコマンドを生成する。
なお、前記開閉部材駆動装置17fにおける開閉処理の実行中に、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態における大当たり移行指示番号が生成された場合には、該開閉処理が終了するまで、大当たり移行指示番号の生成に基づく制御処理は行われずに保留状態とする。
ここで、センター役物60及び特別入賞口3の動作について図8〜図10に基づいて説明する。
図8は、始動入賞口2への入賞により電子的な当否抽選を行う処理のフローチャートである。まず、遊技を開始して遊技領域31に遊技球を発射し、始動入賞口2への入賞が、始動入賞球検知センサ47aにより検知される(ステップS1)。始動入賞球検知センサ47aから検知情報を受信するのに応じて、主制御装置13のCPU13aが電子的な当否抽選を行う(ステップS2)。なお、上述したように、始動入賞口2への遊技球の入賞時に応じたタイミングで更新された数値が乱数として読み出し取得され、該取得乱数が「特別用数値」又は「特殊用数値」となるかの当否判定の結果によって、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させるか否かを決定する。同時に、センター役物60又は特別入賞装置3の何れか一方を開放するための入賞装置決定用の乱数も読み出し取得され、該取得乱数が「センター役物用数値」又は「特別入賞口用数値」となるかの結果によって開放する入賞装置を決定する。主制御装置13のCPU13aは、可変表示装置34で特別図柄を表示制御することに関係する処理も行い、ステップS3において、可変表示装置34で特別図柄を変動表示させる。上記電子的な当否抽選の結果(ステップS4)、抽選結果が当選の場合、複数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせで停止した表示態様(例えば、左・中・右の3つの図柄が全て同じ図柄で揃った状態)となり、これにより、遊技者にとって有利な遊技状態に移行したことが報知される(ステップS5)。ここで、主制御装置13のCPU13aは、センター役物60を開放する第1利益付与状態又は特別入賞装置3を開放する第2利益付与状態の何れかに移行するよう指示するコマンドを生成する(ステップ7)。なお、上記電子的な当否抽選の結果、抽選結果が外れの場合には、外れ報知をしてから通常の遊技に戻る(ステップS6)。
図9は、センター役物60に関する処理のフローチャートである。まず、センター役物60を開放する旨の表示を行い(ステップS8)、これにより、遊技者にとって有利な第1利益付与状態に移行したことが報知される。また、前記開閉部材駆動装置17fは、開閉部材駆動装置17fに設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を送信し、前記開閉部材駆動装置17fは、開閉部材71を作動させて開口部62の開口及び閉口が行われ、入賞領域66に遊技球を入賞し易くする(ステップS9)。具体的には、主制御装置13のCPU13aは、開口部62に対して閉口するように備えさせていた開閉部材71を間欠的に開口状態とし、該開口状態が第1上限時間(例えば、30秒)経過するか、又はセンター役物60の入賞領域66に対して第1上限入賞数(例えば、10個)の遊技球を入賞させて大入賞球検知センサ47gに検知されるかの何れかの条件を満たしたら、開閉部材71を閉口状態とする第1利益付与制御を実行する(ステップS10)。遊技球が一般入賞口64を通過して一般入賞球検知センサ47iが検知すると、遊技者は第1所定賞球数(例えば、7個)の賞球を獲得する。同様に、遊技球が継続入賞口63を通過して継続入賞球検知センサ47hが検知すると、遊技者は第1所定賞球数(例えば、7個)の賞球を獲得する。そして、該開口状態中に入賞した遊技球の何れかが継続入賞口63を通過して、継続入賞球検知センサ47hにて継続条件数(例えば、1個)検知されたことを条件として、開閉部材71を連続的に開口状態とし、前述と同様の条件成立の推移にて開閉部材71を開閉することを、継続上限回数(例えば、16回)が達成されるまで繰り返す(ステップS11)。また、該開口状態中に入賞した遊技球の何れかが継続入賞口63を通過して、継続入賞球検知センサ47hにて移行条件数(例えば、2個)検知され且つ開閉部材71を開閉することを前記継続上限回数まで行っていないことを条件として、開閉部材71を閉口状態とする実行処理を行う(ステップS12)。そして、継続上限回数から開閉部材71を開閉した継続実行回数を除いた回数を、前記特別入賞口3の可動扉45を開口状態とするための継続上限回数に設定し、可動扉45を開口状態とする第2利益付与制御に切替えるよう指示する処理情報を生成する(ステップS13)。ここで、遊技者が確率変更操作ボタン52を押下して希望の確率状態を選択していたときに、主制御装置13のCPU13aは、前記第1上限入賞数に対する前記移行条件数の割合が低く設定された(例えば、第1上限入賞数10個に対し移行条件数2個)高確率状態において特別入賞口3の可動扉45を開口状態とする第2利益付与制御に移行した場合には、1球あたりの第2所定賞球数を少なく(例えば、5個)設定し、前記第1上限入賞数に対する前記移行条件数の割合が高く設定された(例えば、第1上限入賞数5個に対し移行条件数4個)低確率状態において特別入賞口3の可動扉45を開口状態とする第2利益付与制御に移行した場合には、1球あたりの第2所定賞球数を多く(例えば、10個)設定するよう指示する処理情報を生成する(ステップS14)。開閉部材71の開閉を継続上限回数だけ繰り返した場合には、通常の遊技に戻る。
なお、高確率状態において可動扉45を開口状態とする第2利益付与制御に移行した場合には、第2上限入賞数を少なく(例えば、5個)設定し、低確率状態において可動扉45を開口状態とする第2利益付与制御に移行した場合には、第2上限入賞数を多く(例えば、10個)設定するようにしてもよい。また、可動物である開閉部材71において、開閉動作や開閉時間など異なるパターンの開閉制御の態様によって開閉部材71の開閉を行ってもよい。さらに、開閉部材71の形態については、図示したものに限定しなくともよい。また、一般入賞球検知センサ47i及び継続入賞球検知センサ47hの検知により遊技者に払い出される第1所定賞球数については、任意に設定してもよい。さらに、本実施形態では、遊技者が確率変更操作ボタン52を押下することにより確率状態を変更できるようにしたが、自動的に確率状態が設定されるようにしてもよい。
図10は、特別入賞口3に関する処理のフローチャートである。まず、特別入賞装置3を開放する旨の表示を行い(ステップS15)、これにより、遊技者にとって有利な第2利益付与状態に移行したことが報知される。また、前記可動扉駆動装置17bは、可動扉駆動装置17bに設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を送信し、前記可動扉駆動装置17bは、可動扉45を作動させて開口状態とする(ステップS16)。また、主制御装置13のCPU13aは、開口となってから第2上限時間(例えば、30秒)経過するか、又は該特別入賞口3に対して第2上限入賞数(例えば、10個)の遊技球を入賞させて特別入賞球検知センサ47bに検知されるかの何れかの条件を満たしたら、再び閉口状態とする第2利益付与制御を実行する(ステップS17)。遊技球が特別入賞口3を通過して特別入賞球検知センサ47aが検知すると、遊技者は第2所定賞球数(例えば、10個)の賞球を獲得する。さらに、前記開口状態中に入賞した遊技球の何れかが入賞特定領域を通過して、入賞特定領域検知センサ47cにて検知されたことを条件として、可動扉45を再び開口状態となるようにし、前記と同様の条件成立時に可動扉45を開閉することを継続上限回数(例えば、16回)が達成されるまで繰り返すように、ソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を印加支持するコマンドを生成する(ステップS18)。ここで、ステップS7の入賞装置を選択する処理の結果に応じて特別入賞口3を開放する第2利益付与状態に移行した(図8のステップS7から図10のステップS15に移行した)場合には、特別入賞口3の可動扉45を開閉するための継続上限回数は、予め設定された継続上限回数から変更しないのはもちろんである。また、第1利益付与状態から第2利益付与状態に移行した場合には、継続上限回数からセンター役物60の開閉部材71を開閉した継続実行回数を除いた回数が、特別入賞口3の可動扉45を開閉するための継続上限回数に設定される。可動扉45の開閉を継続上限回数だけ繰り返した場合には、通常の遊技に戻る。
なお、センター役物60を開放する第1利益付与状態又は特別入賞口3を開放する第2利益付与状態の何れかを選択的に生起することなく、抽選結果が当選の場合には、センター役物を開放する第1利益付与状態を生起するようにしてもよい(図8のステップS7の処理を実行せずに、ステップS5の処理が終了したらステップS8の処理に移行するようにしてもよい)。また、可動物である可動扉45において、開閉動作や開閉時間など異なるパターンの開閉制御の態様によって可動扉45の開閉を行ってもよい。さらに、可動扉45の形態については、図示したものに限定しなくともよい。また、特別入賞球検知センサ47bの検知により遊技者に払い出される第2所定賞球数については、任意に設定してもよい。
このように、電子的な抽選の結果に応じて、センター役物60又は特別入賞口3の何れか一方の入賞装置を開放するかが決定されるので、遊技者は、何れの入賞装置が開放されるかを予想することができず、意外性に富んだ遊技を楽しむことができる。そして、センター役物60を開放する第1利益付与状態となったときに、継続入賞球検知センサ47hにて移行条件数の遊技球が検知され且つ開閉部材71を開閉することを継続上限回数まで行っていないことを条件として、第1利益付与状態に比べて多くの賞球を遊技者が獲得しやすい第2利益付与状態に移行する。このため、前記条件が成立するか否かについての遊技者の関心が高くなると共に、前記条件が成立することにより、第1利益付与状態から第2利益付与状態に移行して遊技を愉しむことができ、遊技性の幅を拡げることができる。
また、第1利益付与状態から第2利益付与状態に移行する際には、継続上限回数から開閉部材71を開閉した継続実行回数を除いた回数が、可動扉45を開閉する継続上限回数として設定されるため、開閉部材71を開閉した継続実行回数について、遊技者の関心が高くなる。従って、遊技者が多くの賞球を獲得することができる入賞領域が1箇所である場合と比べて、遊技性の幅をさらに拡げることができる。
そして、第1利益付与状態から第2利益付与状態に移行した場合には、第2利益付与状態に移行し難い低確率状態は、第2利益付与状態に移行し易い高確率状態と比べて、1球あたりの第2所定賞球数が多い。このため、遊技者は、高確率状態と低確率状態との何れの状態へ移行するかに関心が高まると共に、確率変更操作ボタン52を押下することで希望の状態を選択することができるため、遊技性の幅をさらに拡げることができる。
さらに、本実施形態では、始動入賞口2に遊技球が入賞し始動入賞球検知センサ47aが検知したことに応じて、可変表示装置34に識別表示情報を可変表示させると共に電子的な当否抽選を行い、抽選結果が当選の場合に前記有利な遊技状態を生起していたが、始動入賞球検知センサ47aが遊技球を検知したことに応じて、開閉部材71を所定時間開口状態に設定すると共に、継続入賞口63に遊技球が入賞し継続入賞球検知センサ47hが検知したことに応じて、センター役物60を開放する第1利益付与状態に設定してもよい。また、この場合には、可変表示装置34は配設しなくてもよく、電子的な当否抽選は行わなくてもよい。
このように、遊技球が始動入賞口2に進入して始動入賞球検知センサ47aが検知すると開閉部材71が所定時間開状態となるため、遊技者は、まず始動入賞口2を目標として遊技球を発射させ、遊技球が始動入賞口2に進入して第1利益付与状態が生起された後は、センター役物60を目標として遊技球を発射させる。すなわち、遊技者には、第1利益付与状態が生起される前後における遊技球の発射目標を相違させることが要求されるため、遊技性の幅がさらに拡がる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の実施形態となる遊技機の外観斜視図である。 図1に示す遊技機の背面斜視図である。 図1に示す遊技機の背面図ある。 図1に示す遊技機の電気的構成を示すブロック図である。 図1に示す遊技機の遊技領域を示す概略平面図である。 センター役物を示す概略正面図である。 センター役物を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態により始動入賞口への入賞により電子的な当否抽選を行う処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態によりセンター役物に関する処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態により特別入賞口に関する処理のフローチャートである。
符号の説明
2…始動入賞口、3…特別入賞口(第2入賞装置、第2通常入賞口)、7…遊技盤、13…主制御装置、13a…CPU(利益付与制御手段)、13b…ROM、13c…RAM、14…副制御装置、14b…払出制御装置(遊技球払出手段)、31…遊技領域、32…ガイドレール、33…遊技球規制レール、34…可変表示装置、35…LED表示装置、37…所定入賞口、38…所定通過口、39…アウト口、43…演出用表示ランプ、44…可動片、45…可動扉(第2開閉部材)、47a…始動入賞球検知センサ(遊技球検知手段)、47b…特別入賞球検知センサ(第2通常入賞球検知手段)、47d…通過球検知センサ、47g…大入賞球検知センサ(入賞球検知手段)、47h…継続入賞球検知センサ(特定入賞球検知手段)、47i…一般入賞球検知センサ(第1通常入賞球検知手段)、52…確率変更操作ボタン、60…センター役物(第1入賞装置)、61…取付基体、62…開口部、63…継続入賞口(特定入賞口)、64…一般入賞口(第1通常入賞口)、65…ケース、66…入賞領域、67…上入口、68…庇部材、69…上棚板、71…開閉部材(第1開閉部材)、72…上振分部材、72a…上頂部、73…中入口、74…後球通路、75…排出口、76…誘導部材、76a…表面、76b…ガイド部、77…下振分部材、79…底面、81…球貯留部材

Claims (5)

  1. 遊技盤の遊技領域に遊技球を発射して遊技する弾球遊技機であって、
    前記遊技領域に設けられ、入賞領域と、該入賞領域を開閉して該入賞領域への遊技球の進入を許容及び禁止する第1開閉部材と、前記入賞領域に配置され前記第1開閉部材が開状態に設定されることにより前記入賞領域へ進入した遊技球の入賞を許容する特定入賞口と、前記入賞領域に配置され該入賞領域へ進入した遊技球のうち前記特定入賞口へ入賞しなかった遊技球を回収する第1通常入賞口と、を有する第1入賞装置と、
    前記遊技領域に設けられ、第2通常入賞口と、該第2通常入賞口を開閉して該第2通常入賞口への遊技球の進入を許容及び禁止する第2開閉部材と、を有する第2入賞装置と、
    前記特定入賞口へ入賞する遊技球を検知する特定入賞球検知手段と、
    前記第1通常入賞口により回収される遊技球を検知する第1通常入賞球検知手段と、
    前記第2通常入賞口へ入賞する遊技球を検知する第2通常入賞球検知手段と、
    前記特定入賞球検知手段及び前記第1通常入賞球検知手段による遊技球の検知に応じて第1所定賞球数の賞球を払い出すと共に、前記第2通常入賞球検知手段による遊技球の検知に応じて第2所定賞球数の賞球を払い出す遊技球払出手段と、
    前記第1開閉部材を開閉制御して前記入賞領域へ遊技球が進入し易い第1利益付与状態と、前記第2開閉部材を開閉制御して前記第2通常入賞口へ遊技球が進入し易い第2利益付与状態と、を選択的に生起する利益付与制御手段と、を備え、
    前記第1入賞装置と前記第2入賞装置とは、前記第1開閉部材の形態と前記第2開閉部材の形態、前記利益付与制御手段による前記第1開閉部材の開閉制御の態様と前記第2開閉部材の開閉制御の態様、及び前記第1所定賞球数と前記第2所定賞球数のうち少なくとも一つが相違し、
    前記第1入賞装置と前記第2入賞装置との前記相違により、前記第2利益付与状態は、前記第1利益付与状態に比べて多くの賞球を遊技者が獲得し易い状態に設定され、
    前記利益付与制御手段は、予め定められた開始条件が成立したときに前記第1利益付与状態を生起し、該第1利益付与状態における前記特定入賞球検知手段による遊技球の検知に基づいて予め定められた移行成立条件が成立したか否かを判断し、該移行成立条件が成立したと判断したときに該第1利益付与状態を終了して前記第2利益付与状態を生起する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機であって、
    前記第1開閉部材が開状態に設定されることにより前記入賞領域へ進入した遊技球を検知する入賞球検知手段をさらに備え、
    前記第1利益付与状態が生起されると、前記利益付与制御手段は、最初の第1利益付与制御を実行し、該第1利益付与制御では、予め定められた第1上限時間内で且つ前記入賞球検知手段により検知された遊技球の総数が予め定められた第1上限入賞数に達するまでの間、前記第1開閉部材を連続的又は間欠的に開状態に設定し、前記第1利益付与制御の実行中に前記特定入賞球検知手段により検知された遊技球の総数が予め定められた継続条件数に達したときは、実行中の第1利益付与制御の終了後に予め定められた継続上限回数を限度として第1利益付与制御を継続して実行し、各第1利益付与制御の実行中に前記特定入賞球検知手段により検知された遊技球の総数が前記継続条件数を超えて予め定められた移行条件数に達したときで且つ第1利益付与制御の継続実行回数が前記継続上限回数に達していないときは、実行中の第1利益付与制御の終了後に第1利益付与制御を継続せずに前記第2利益付与状態を生起し、
    前記第1利益付与状態から移行して前記第2利益付与状態が生起されると、前記利益付与制御手段は、前記継続上限回数から前記第1利益付与制御の継続実行回数を除いた残りの回数分の第2利益付与制御を連続的に実行し、各第2利益付与制御では、予め定められた第2上限時間内で且つ前記第2通常入賞球検知手段により検知された遊技球の総数が予め定められた第2上限入賞数に達するまでの間、前記第2開閉部材を連続的又は間欠的に開状態に設定する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項2に記載の弾球遊技機であって、
    前記第1利益付与状態は、前記第1上限入賞数に対する前記移行条件数の割合が低く設定されて前記第2利益付与状態へ移行し易い高確率状態と、前記第1上限入賞数に対する前記移行条件数の割合が高く設定されて前記第2利益付与状態へ移行し難い低確率状態と、を有し、
    前記第2所定賞球数及び前記第2上限入賞数の少なくとも一方は、前記低確率状態から前記第2利益付与状態へ移行した場合の方が前記高確率状態から前記第2利益付与状態へ移行した場合よりも多く設定されている
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の弾球遊技機であって、
    前記遊技領域のうち前記第1入賞装置及び前記第2入賞装置が設けられていない領域で遊技球を検知する遊技球検知手段をさらに備え、
    前記利益付与制御手段は、前記遊技球検知手段による遊技球の検知に応じて抽選を実行し、その抽選結果に応じて前記第1利益付与状態を生起するか否か及び前記第2利益付与状態を生起するか否かを決定し、前記抽選結果により前記第2利益付与状態を直接生起する場合には、前記継続上限回数に達するまで前記第2利益付与制御を連続的に実行する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  5. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の弾球遊技機であって、
    前記遊技領域のうち前記第1入賞装置及び前記第2入賞装置が設けられていない領域で遊技球を検知する遊技球検知手段をさらに備え、
    前記利益付与制御手段は、前記遊技球検知手段による遊技球の検知に応じて前記第1開閉部材を所定時間開状態に設定すると共に、前記特定入賞球検知手段による遊技球の検知に応じて前記第1利益付与状態を生起する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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