JP2008200292A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】入賞口への遊技球の入賞の難易を変更する構造を簡素化し、且つ上記変更の際に必要な盤面上の領域を狭く抑える。
【解決手段】案内部材61は、中間部分で折り返された折り畳み状態と緩やかな略U状又は略V状となる展開状態とに形状変更自在である。固定釘62は遊技盤7に固定されて案内部材64の一端を支持し、可動釘63は案内部材61の他端を支持する。ステッピングモータ69は、可動釘63を移動させ、案内部材64の状態を変更する。折り畳み状態の案内部材61は、始動入賞口2の上方から外れる。展開状態の案内部材61は、始動入賞口2の上方に配置され、その落下孔72が案内部材61の最低部分で始動入賞口2の直上方に位置して案内面64上から遊技球が挿通して落下することを許容し、案内面64が落下孔72に向かって傾斜して案内面64上の遊技球を落下孔72に向かって案内する。
【選択図】図7

Description

本発明は、弾球遊技機に関する。
一般に、パチンコ遊技機等の弾球遊技機では、遊技盤の遊技領域に発射された遊技球が特定入賞口(始動入賞口)へ入賞するのに応じて、電子的な当否抽選が実行される。当否抽選の結果当選した場合には、表示装置に所定の特別図柄の組み合わせが表示され、遊技者にとって有利な大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、特別入賞口(大入賞口)が開閉し、この大入賞口への遊技球の入賞によって遊技者に対して賞球が払い出される。すなわち、始動入賞口への遊技球の入賞は、大当たり遊技状態を生起させる当否抽選の開始条件となるため、始動入賞口への入賞の頻度に応じて当否抽選の実行の頻度が決まる。
始動入賞口には、一対の可動片とソレノイドとリンク機構とを備えた開閉装置が設けられている。一対の可動片は、それぞれ遊技盤に対して回転自在に支持され、相対向して起立する開位置と上端同士が離間して横方向へ倒れた閉位置との間を移動する。可動片が開位置に設定された開状態では遊技球が始動入賞口へ入賞し易く、閉位置に設定された閉状態では遊技球が始動入賞口へ入賞し難い。リンク機構は、ソレノイドの駆動を各可動片に伝達し、一対の可動片を同時に開閉移動させる。
特開2006−68061号公報
しかし、上述の開閉装置は、ソレノイドと一対の可動片とを連結して一対の可動片を同時に開閉移動させるリンク機構が必要であるため、構造が複雑である。
また、開位置では一対の可動片が相反する方向へ倒れるため、盤面のうち始動入賞口の上方に可動片のための比較的広い移動領域を確保する必要があり、レイアウト上の制約を受ける可能性が生じる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、入賞口への遊技球が入賞し易い状態と入賞し難い状態とを簡単な構造によって設定することができ、且つ上記2つの状態を設定するために必要な盤面上の領域を狭く抑えることが可能な弾球遊技機の提供にある。
上記目的を達成するため、本発明は、遊技盤の盤面上を遊技球が落下する弾球遊技機であって、入賞口と案内部材と2つの支持部材と駆動手段とを備える。
入賞口は、盤面上に突設されて遊技球の入賞を許容する。案内部材は、落下孔と案内面とを有し、中間部分で折り返された折り畳み状態と、折り畳み状態から展開されて緩やかな略U状又は略V状となる展開状態とに形状変更自在である。2つの支持部材は、案内部材の所定の2箇所を盤面に対してそれぞれ支持する。駆動手段は、2つの支持部材の少なくとも一方を盤面上で横方向へ移動させて、案内部材を折り畳み状態と展開状態とに選択的に設定する。
折り畳み状態では、案内部材は、入賞口の上方から外れて配置される。また、展開状態では、案内部材は、入賞口の上方に配置され、落下孔は、案内部材の最低部分で入賞口の直上方に位置して案内面上から遊技球が挿通して落下することを許容し、案内面は、落下孔に向かって傾斜して案内面上の遊技球を落下孔に向かって案内する。
上記構成では、駆動手段が案内部材を展開状態に設定すると、案内部材は、緩やかな略U状又は略V状となり、入賞口の上方に配置される。この展開状態では、落下孔が案内部材の最低部分で入賞口の直上方に位置して案内面上から遊技球が挿通して落下することを許容し、案内面が落下孔に向かって傾斜して案内面上の遊技球を落下孔に向かって案内する。すなわち、入賞口(展開状態の案内部材)に向かって落下した遊技球は、案内面に受け止められ、案内面上を落下孔に向かって転動し、落下孔を挿通して入賞口の直上方から落下するので、遊技球が入賞口に入賞し易い状態となる。
一方、駆動手段が案内部材を折り畳み状態に設定すると、案内部材は、中間部分で折り返され、入賞口の上方から外れて配置される。この折り畳み状態では、入賞口の上方が開放され、入賞口に向かって落下した遊技球は、案内部材によって特に案内されることなく落下する。従って、上記展開状態と比較して、遊技球が入賞口に入賞し難い状態となる。
ここで、駆動手段は、2つの支持部材の少なくとも一方を盤面上で横方向へ移動させて、案内部材を折り畳み状態と展開状態とに選択的に設定するので、入賞口の左右の端部から外方に向かって2つの部材を同時に移動させて入賞口の開口領域を拡大させるための複雑なリンク機構を要することなく、案内部材を折り畳み状態と展開状態とに設定することができる。すなわち、入賞口に遊技球が入賞し易い状態と入賞し難い状態とを、簡単な構造によって設定することができる。
また、案内部材は、展開状態では入賞口の上方に配置されていればよく、また折り畳み状態では中間部分で折り返された状態で入賞口の上方から外れて配置されていればよいので、入賞口に遊技球が入賞し易い展開状態と入賞し難い折り畳み状態との間で案内部材を移動する際に必要な盤面上の領域を比較的狭く抑えることができる。なお、展開状態における案内部材の上面(案内面)の領域を入賞口の開口領域よりも大きくオーバーラップさせることにより、遊技球がさらに入賞し易くなる。
また、2つの支持部材の一方は、案内部材の一端部を盤面に対して固定し、2つの支持部材の他方は、案内部材の他端部を前記盤面に沿って移動自在に支持してもよい。この場合、駆動手段は、他方の支持部材を盤面上で横方向へ移動させて、案内部材を折り畳み状態と展開状態とに選択的に設定する。
上記構成では、2つの支持部材のうち上記他方の支持部材のみを移動させることによって案内部材を折り畳み状態と展開状態とに選択的に設定することができるので、構造及び制御の簡素化を図ることができる。
また、案内部材を、織布又は不織布によって構成してもよい。
上記構成では、遊技球を案内する部材として一般的に使用されていない織布又は不織布によって遊技球が案内されるので、今までにない斬新な挙動を遊技球に与えることができる。
また、案内部材を、端部同士が回転自在に連結された複数の板状部材によって構成してもよい。
上記構成では、案内部材を複数の板状部材によって構成しているので、長期間の使用に伴う案内部材の消耗を抑えることができる。
本発明によれば、入賞口への遊技球が入賞し易い状態と入賞し難い状態とを簡単な構造によって設定することができ、且つ上記2つの状態を設定するために必要な盤面上の領域を狭く抑えることができる。
以下、図面を参照して、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技球の供給に基づいて遊技者に遊技を行わせる第1実施形態の弾球遊技機の構成及び動作について説明する。
なお、本実施形態では、図1に示すような、現金等の対価を支払って遊技機設置営業店から遊技者が購入したプリペイドカードをプリペイドカードユニット(以下、CRユニットと称す)1に読み込ませることにより、遊技に使用する遊技球を借り受ける形態下で遊技者が遊技する弾球遊技機の構成及び動作について説明する。より具体的には、この弾球遊技機は、図3に示すように、借り受けた遊技球が予め定められた特定入賞口(スタートチャッカー、始動入賞口)2に受け入れられ入賞状態になった時に電子的な当否抽選を行い、抽選の結果が当選の場合には、通常の遊技状態から遊技者にとって有利な遊技状態となるように、特別入賞口(大入賞口)3を遊技球が入賞し易い状態にする弾球遊技機(以下、遊技機と称す)である。
[遊技機の構造概略]
本実施形態の遊技機は、外部的構造として、外枠(木枠)4、本体部材(本体)5、開口枠扉6、遊技盤7、球受皿付き扉8、球受皿9、回動式操作ハンドル(球発射ハンドル)10、球貸し関係操作部11、及び球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12等をその前面側に備えている。また、この遊技機は、内部的構造として、主制御装置13、副制御装置14、払出制御装置52、遊技球払出装置15、球貸信号制御装置16、可動物駆動装置17、回収通路部材18、貯留タンク19、遊技球を払い出すときに用いる通路部材(賞球口)20、及びその他、電源供給装置21、発射制御装置22、発射駆動装置23等をその後面側に備えている。
以下、図1〜図7を参照して、本実施形態の遊技機の構成を、外部的構造、内部的構造、遊技領域の構成、及び電気的構成の順に詳しく説明する。
〔外部的構造〕
始めに、本実施形態の遊技機の外部的構造について説明する。
前記外枠4は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
前記本体部材5は、外枠4の内部に備えられ、ヒンジ部26を介して外枠4に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体部材5は、枠状に形成され、内側に空間部を有している。
前記開口枠扉6は、ロック機能25付きで且つ開閉自在となるように遊技機の前面側となる本体部材5の前面に対しヒンジ部26を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部27とした扉部材である。なお、この開口枠扉6には、開口部27に対向してガラス製又は樹脂製の透明板部材28が設けられ、さらに、開口部27近傍には、電飾29やスピーカ30が取り付けられている。
前記遊技盤7は、その盤面に遊技領域31を有し、本体部材5の空間部に臨むように、所定の固定部材を用いて本体部材5に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域31は、遊技盤7を本体部材5に装着した後、開口部27から観察することができる。
前記球受皿付き扉8は、遊技機前面において本体部材5の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。なお、本実施形態では、球受皿付き扉8には以下の部材が取り付けられている。
(1)複数の遊技球が貯留可能で且つ、発射駆動装置23へと遊技球を案内させる通路が設けられた球受皿9。
(2)発射駆動装置23へと案内された遊技球を遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出す操作を行う、遊技球の発射停止ボタン10aを備えた回動式操作ハンドル10。
(3)プリペイドカード読み込み処理関係、及び遊技者が借り受ける遊技球(以下、貸球と称す)の貸し出し処理関係の指示を行うボタンを備えた球貸し関係操作部11。
(4)球受皿9に貯留させた遊技球を遊技者が遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させるための球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12。
〔内部的構造〕
次に、本実施形態の遊技機の内部的構造について説明する。
前記主制御装置13は、本発明の制御手段として機能し、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられている。この主制御装置13は、電気的な遊技制御の処理を行い、主要な処理情報を生成する。
前記副制御装置14及び払出制御装置52は、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられ、主制御装置13が生成した処理情報に従って、所定の出力態様処理を実行させる制御を行う装置である。なお、詳しくは後述するが、副制御装置14は、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、音声制御装置14cを有する。
前記遊技球払出装置15は、予め定められた入賞条件が成立するのに応じて遊技利益として所定数の遊技球を払出す(以下、賞球と称す)駆動源を備えた装置である。
前記球貸信号制御装置16は、プリペイドカード読み込み処理関係、及び貸球の貸し出し処理関係の制御を行う装置である。
前記可動物駆動装置17は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技領域31内に配設された複数の可動物(例えば、可動扉45、案内部材61の可動釘63、入賞領域振分物、演出用移動物等)を作動させるための装置であり、複数の可動物に対応して個別に設けられている。なお、本実施形態の可動物駆動装置17は、可動扉45を開閉駆動する可動扉駆動装置、案内部材61の可動釘63を前方(遊技者側)から視て遊技盤7の盤面に沿って横方向に移動させる案内部材駆動装置65、入賞領域振分駆動装置、及び演出用移動物駆動装置を有する。案内部材駆動装置65は、遊技盤7の裏面側に固定されるステッピングモータ69を有し、本発明の駆動手段を構成する。
前記回収通路部材18は、回動式操作ハンドル10によって遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出された遊技球を遊技盤7の裏側へと回収する通路(俗称、集合樋)となる部材である。
前記遊技球を払い出す時に用いる通路部材20は、球受皿9に賞球又は貸球を案内する通路となる部材である。
前記電源供給装置21は、電源が投入されるのに応じて遊技機内の各制御装置に対して電力を供給する装置である。
前記発射制御装置22は、回動式操作ハンドル10を介して遊技球を遊技領域31へと打ち出す操作が行われた時に、発射作動間隔(例えば、1分間に遊技球を100球発射させるようにする等)の制御と、回動式操作ハンドル10の回動量に応じた遊技球の発射強度の調整を行う装置である。
前記発射駆動装置23は、発射制御装置22による打ち出し制御に応じて、遊技球の打ち出し駆動部を作動させ、遊技球を遊技領域31へと打ち出す装置である。
〔遊技領域の構成〕
次に、本実施形態の遊技機の遊技領域31の構成について説明する。
前記遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成され、回動式操作ハンドル10によって打ち出された遊技球の移動範囲を規制する領域である。なお、遊技球規制レール33は前記ガイドレール32に連続的に接続するように構成され、ガイドレール32と遊技球規制レール33は全体として螺旋をなして遊技盤7の盤面に配設されている。
また、遊技領域31内には、可変表示装置(特別図柄表示装置)34、LED(Light Emitting Diode)表示装置35、ステージ36、所定入賞口(一般入賞口)37、所定通過口(スルーチャッカー)38,46、アウト口39、遊技釘71(一部のみ図示)、風車40、始動入賞案内装置60の案内部材61、特定保留数表示ランプ41、通過保留数表示ランプ42、演出用表示ランプ43等が設けられている。
前記可変表示装置34は、予め定められた条件が成立(始動入賞口2への遊技球の入賞)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別表示情報(例えば、図柄、キャラクタ、背景画像等)を可変表示させた後に停止表示する表示制御装置である。
前記LED表示装置35は、遊技者への様々な情報をLEDにより表示する装置であり、例えば、予め定められた条件が成立(例えば、予め定められた通過口への遊技球の通過等)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別点灯情報をLEDにより可変表示させた後に停止表示する。
前記ステージ36は、可変表示装置34の下方において遊技球を一時的に滞在状態とし、その後、遊技球の落下を許容する踊り場部を備えた構造物である。
前記所定入賞口37は、遊技領域31内における適宜な位置に複数設けられ、落下してくる遊技球を受け入れる開口部を備えた構造物である。なお、始動入賞口2及び特別入賞口3もこの所定入賞口37に含まれる。
ここで、前記始動入賞口2とは、遊技盤7の盤面から突出して上方へ開口する入賞口であって、遊技球が入賞口に入賞するのに応じて、可変表示装置34に識別表示情報を可変表示させると共に、遊技者に賞球を獲得させる入賞口である。
前記始動入賞案内装置60は、前記案内部材駆動装置65と前記案内部材61と固定釘(一方の支持部材)62と前記可動釘(他方の支持部材)63とを備え、遊技領域31のうち始動入賞口2よりも上方に配置されている。
案内部材61は、長手方向の中間部分で折り返された折り畳み状態と、この折り畳み状態から展開されて緩やかな略U状又は略V状となる展開状態とに形状変更自在な帯状の織布又は不織布である。案内部材61の上面は、展開状態で遊技球が転動可能な案内面64を構成し、案内部材61の長手方向のほぼ中央には、案内面64上の遊技球が1つずつ挿通可能な大きさを有する落下孔72が形成されている。また、案内部材61の一端(本実施形態では前方から視て右端)と他端(本実施形態では前方から視て左端)とには、案内部材61の両端部を固定釘62及び可動釘63によって固定的に支持するための釘挿通孔66,67がそれぞれ形成されている。
固定釘62は、案内部材61の一端の釘挿通孔66を挿通した状態で、始動入賞口2の右斜め上方で遊技盤7の盤面に打ち込まれる棒状部材である。また、可動釘63は、固定釘62よりも左側に配置され、案内部材61の他端の釘挿通孔67を挿通する棒状部材である。始動入賞口2の上方には、下方に湾曲する円弧状の長孔68が設けられ、長孔68は、遊技盤7の盤面の前面側(表面側)と後面側(裏面側)とを連通し、可動釘63は、長孔68を挿通して盤面の裏側に突出する。可動釘63の後端は、アーム部材73の下端に固定され、アーム部材73の上端は、案内部材駆動装置65を構成するステッピングモータ69の駆動軸69aに固定されている。すなわち、案内部材61の一端(右端)は、固定釘62によって盤面に対して固定され、案内部材61の他端(左端)は、可動釘63によって盤面に沿って移動自在に支持されている。なお、固定釘62や可動釘63の前端は、釘挿通孔66,67から露出してもよく、また釘挿通孔66,67内に収容されていてもよい。可動釘63の前端が釘挿通孔66,67内に収容されている場合、可動釘63の前端が露出している場合と比較して可動釘63にピアノ線等の不正治具を係止させ難くなる。このため、不正治具を用いて可動釘63を強制的に移動させる不正行為が行われ難くなり、好適である。
ステッピングモータ69の駆動軸69aが正逆方向にそれぞれ所定角度回転すると、可動釘63が始動入賞口2の左斜め上方の特定位置(図7中二点鎖線で示す)と右斜め上方の通常位置(図7中実線で示す)との間で長孔68に沿って横方向(図7中の矢印74方向)に往復移動し、案内部材61が展開状態(図7中二点鎖線で示す)及び折り畳み状態(図7中実線で示す)にそれぞれ設定される。また、可動釘63は、通常位置で固定釘62に最も近接し、特定位置で固定釘62から最も離間する。
折り畳み状態では、可動釘63が前記通常位置に設定され、案内部材61が始動入賞口2の上方から外れて配置される。この折り畳み状態において、固定釘62と可動釘63との距離Lは遊技球の直径よりも長く設定されている。これにより、可動釘63が前記特定位置から前記通常位置へ移動する際に、可動釘63と固定釘62との間に遊技球が挟まれることがない。なお、固定釘62と可動釘63との距離Lを遊技球の直径よりも短く設定してもよい。この場合、折り畳み状態において、案内部材61の両端間の間隙から案内面64側への遊技球の進入を確実に防止することができる。
展開状態では、可動釘63が前記特定位置に設定され、案内部材61が始動入賞口2の上方に配置される。この展開状態において、落下孔72は、案内部材61の最低部分で始動入賞口2の直上方に位置し、案内面64上から遊技球が挿通して落下することを許容する。また、案内面64は、落下孔72に向かって傾斜して案内面64上の遊技球を落下孔72に向かって案内する。
また、始動入賞口2の右上隅部2aには、可動釘63が移動している際に案内部材61との干渉を回避するための面取りが施されている。
ステッピングモータ69が可動釘63を特定位置に移動させると、固定釘62と可動釘63とが所定距離だけ離間し、案内部材61は、緩やかな略U状又は略V状の展開状態となり、始動入賞口2の上方に配置される。この展開状態において、始動入賞口2(展開状態の案内部材61)に向かって落下した遊技球は、案内面64に受け止められ、案内面64上を落下孔72に向かって転動し、落下孔72を挿通して始動入賞口2の直上方から落下するので、遊技球が始動入賞口2に入賞し易い状態となる。
一方、ステッピングモータ69が可動釘63を特定位置に移動させると、固定釘62と可動釘63とが近接し、案内部材61は、中間部分で折り返され、始動入賞口2の上方から外れて配置される。この折り畳み状態では、始動入賞口2の上方が開放され、始動入賞口2に向かって落下した遊技球は、案内部材61によって特に案内されることなく落下する。従って、展開状態と比較して、遊技球が始動入賞口2に入賞し難い状態となる。
なお、案内部材61の右端を可動釘63によって支持し、左端を固定釘62によって支持してもよい。また、固定釘62を使用せず、案内部材61の左右の両端をそれぞれ個別に駆動される可動釘63によって支持してもよい。また、ステッピングモータ69に代えてソレノイドなどの他の駆動手段を設けてもよい。
また、前記特別入賞口3とは、複数の入賞口のいずれかであって、入賞口を露出させる開口状態と入賞口を閉鎖する閉口状態を生成する電動式の可動扉45を備え、遊技球が入賞口に入賞するのに応じて、他の入賞口と比較して多くの賞球を遊技者に獲得させる入賞口である。なお、以下では、始動入賞口2及び特別入賞口3以外の複数の所定入賞口37をその他入賞口37と称する。
前記所定通過口38,46は、遊技領域31内における適宜な位置に所定数設けられ、落下してくる遊技球を通過させるゲートを備えた構造物である。
前記アウト口39は、所定入賞口37のいずれにも入ることがなかった遊技球を集束する位置に設けられた遊技球の回収開口部である。
前記遊技釘71は、遊技球と接触させることにより遊技球の移動方向を不規則にする、若しくは遊技球の移動方向を規制するために、遊技盤7の盤面の適宜な位置に打ち込まれる複数の棒状部材である。
前記風車40は、遊技球の接触によって自転可能な回転部材である。
前記特定保留数表示ランプ41は、前記始動入賞口2への入賞後の可変表示開始に係る保留状態を点灯又は消灯により報知する発光装置である。
前記通過保留数表示ランプ42は、前記所定通過口38への通過達成後の可変表示開始に係る保留状態を点灯又は消灯により報知する発光装置である。
前記演出用表示ランプ43は、電源投入後の遊技状態の変化に応じて多彩な点灯態様とする発光装置である。
〔電気的構成〕
次に、本実施形態の遊技機の電気的構成について説明する。
本実施形態となる遊技機は、電気的構成として、CRユニット1、主制御装置13、副制御装置14、払出制御装置52、球貸信号制御装置16、可動物駆動装置17、電源供給装置21、発射制御装置22、発射駆動装置23、検知センサ47、集中管理装置48等を備える。なお、CRユニット1、球貸信号制御装置16、可動物駆動装置17、電源供給装置21、発射制御装置22、及び発射駆動装置23の構成は上述の通りであるので、以下ではその説明を省略する。
前記主制御装置13は、CPU(Central Processing Unit:中央命令処理部)13a、予め定められた制御プログラム(コンピュータプログラム)を格納するROM(Read Only Memory:書換不可記憶部)13b、生成された処理情報の一時記憶及び記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory:書換可能記憶部)13c、周期的な信号を発生させる周波数発生回路部13d等により構成され、遊技機内における主要な情報処理を行うと共に、副制御装置14に入力する処理情報を生成する装置である。
前記副制御装置14は、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、及び音声制御装置14cにより構成され、主制御装置13が生成した処理情報に従って所定の出力態様処理を行う。なお、副制御装置14は、出力態様処理毎の装置として構成しても、各出力態様処理を複数組み合わせて構成してもよい。また、副制御装置14を構成する各制御装置は、処理情報に従って独立して処理を実行可能なように、内部にCPU、ROM、RAMを備える。
ここで、前記図柄制御装置14aは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ(VDP)50を介して可変表示装置34、又はLED表示装置35を制御することにより、識別点灯情報又は識別表示情報を変動表示させた後に停止表示する制御を行う装置である。すなわち、図柄制御装置14a及びVDP50は、本発明の表示制御部を構成する。
前記ランプ制御装置14bは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、開口枠扉6の電飾29(演出報知ランプ、払出ランプ、トラブルランプを含む)や遊技領域31内に設けられた演出用表示ランプ(電飾)43、又は特定保留数表示ランプ41、通過保留数表示ランプ42等を点灯制御する装置である。なお、特定保留数表示ランプ41又は通過保留数表示ランプ42が表す情報は可変表示装置34による識別表示情報として報知してもよい。
前記音声制御装置14cは、主制御装置13が生成した処理情報に従ってスピーカ30やサウンドプロセッサ等の音声発生装置51を制御して音声を発生させる装置である。
前記払出制御装置52は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技球払出装置15により所定数の賞球を払出す制御を行う装置である。また、前記払出制御装置52は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、球貸信号制御装置16を介して、CRユニット1に読み込ませたプリペイドカードに格納したデータ情報を参照して、所定数の貸球を払出す制御を行うと共に、貸球の払出し個数を計数して管理をする装置である。なお、払出制御装置52は、処理情報に従って独立して処理を実行可能なように、内部にCPU、ROM、RAMを備える。
前記検知センサ47は、特定入賞球検知センサ47a、特別入賞球検知センサ47b、入賞特定領域検知センサ47c、通過球検知センサ47d、その他入賞球検知センサ47e、遊技球払出検知センサ47f、及びエラー検知センサ47gにより構成される。そして、各検知センサ47はそれぞれ、始動入賞口2、特別入賞口3、入賞特定領域(例えば、特別入賞口3の略中央部より右側領域)、所定通過口38,46、その他入賞口37、賞球口20、及び球詰まりが発生し易い球通路部材49の球通路49a近傍に設けられ、各場所における遊技球の通過の有無を検知する。
前記集中管理装置48は、主制御装置13が生成した処理情報を遊技機の外部において管理する装置である。
[遊技機の動作]
次に、本実施形態の遊技機の動作を主制御装置13、副制御装置14、払出制御装置52、及び可動物駆動装置17の動作に分けて説明する。
〔主制御装置の動作〕
始めに、主たる遊技制御を行う主制御装置13の動作について説明する。
前記電源供給装置21は、電源が投入されるのに応じて、遊技機の電気的な制御装置に対し主電源から電力を供給する。そして、主制御装置13のCPU13aは、電源が供給されると、初期設定として下記必要確認事項のチェックを行い、遊技機が適正な起動状態となっているか否かをチェックする。
具体的には、始めに、主制御装置13のCPU13aは、「RAM13cに記憶されている処理情報をクリアするスイッチ(図示せず)はオン状態であるか否か」を判断する。そして、スイッチがオン状態である場合、主制御装置13のCPU13aは、不要残存データとなる賞球情報や遊技履歴情報等、RAM13cに記憶されている処理情報を削除し、所定の処理情報をRAM13c内に正常に記憶し得るか否かをチェックする。チェックの結果、正常に記憶し得るとのチェック結果となった場合、主制御装置13のCPU13aは、メインルーチン処理への移行を許可し、副制御装置14に対して通知する主制御起動開始の処理情報等を生成する。
一方、スイッチがオン状態でない場合には、主制御装置13のCPU13aは、「バックアップフラグを設定しているか否か」の判断を行い、バックアップフラグが設定されている場合、前述と同様のチェック及びメインルーチン処理への移行許可等を行う。逆に、バックアップフラグが設定されていない場合、主制御装置13のCPU13aは、「RAM13cに記憶されている処理情報(記憶領域の内容)が壊れていないか否か」を判断し、RAM13cに記憶されている処理情報が「壊れていない」と判断した場合、前述と同様のチェック及びメインルーチンへの移行許可等を行う。
一方、RAM13cに記憶されている処理情報が「壊れている」と判断した場合には、主制御装置13のCPU13aは、電源投入時前に不本意な停電、故障、処理ミス等のエラーが生じていたものと判断し、エラー解除の復帰処理が行われた後に、エラーが発生した電源断時点からの処理を始める制御を行う。
ここで、本実施形態におけるメインルーチン処理は、主制御装置13に備えられたROM13bに予め格納された制御プログラム(コンピュータプログラム)により実行される。そして、主制御装置13のCPU13aは、メインルーチン処理として、乱数更新処理、入力検知受信処理、入力管理処理、異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、準備球払出処理、外部情報管理処理、及び出力管理処理を行う。
なお、このメインルーチン処理とは、周波数発生回路部13dが生成する周期的な信号に基づく分周設定により定期的なタイミングパルス(例えば4ミリ秒)を生成し、生成されたタイミングパルスに合わせて、CPU13aが、前記各処理の読み込み更新、又は書き込み記憶、又は該記憶の削除等を含む制御実行処理を繰り返し実行する基本ルーチンのことである。
以下、前記メインルーチン処理の各処理のうち、乱数更新処理、入力検知受信処理、入力管理処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、及び出力管理処理について詳しく説明する。
『乱数更新処理』
前記乱数更新処理は、抽選遊技処理と複数の所定数値群のグループから成る乱数生成範囲とを対応するように個別の種類毎に設定し、この設定に基づいて乱数を生成する処理である。なお、本実施形態における乱数とは、抽選遊技処理毎に応じた乱数生成範囲を設定した乱数生成プログラム(例えば、当否判定用の乱数生成範囲は0〜699、変動パターン決定用の乱数生成範囲は0〜39、表示図柄決定用の乱数生成範囲は0〜11等)に従って、タイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて前記乱数生成範囲内において数値を+1ずつ更新した時の数値を意味する。また、この乱数更新処理は、主制御装置13のROM13bに格納される制御プログラムによるソフトウェア的な処理に限られず、外部に設けられた物理的装置となる乱数発生手段に基づいて乱数の更新処理を行わせ、この乱数を主制御装置13のCPU13aに取り込んで乱数抽出の制御処理をさせるようにしてもよい。
『入力検知受信処理』
前記入力検知受信処理は、特定入賞球検知センサ47a、特別入賞球検知センサ47b、入賞特定領域検知センサ47c、通過球検知センサ47d、その他入賞球検知センサ47e、遊技球払出検知センサ47f、及びエラー検知センサ47gにより生成された入力情報があるか否かをタイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて監視、及びセンサからの入力情報を受信する処理である。
『入力管理処理』
前記入力管理処理は、入力検知受信処理により受信した入力情報を解析し、どの検知センサからの入力信号であるか等の解析結果に応じて、例えば、複数の入賞口毎に入賞させた各々の遊技球個数の計数管理や、入賞検知に係る受信時から該入賞に基づく制御処理が開始されるまでの時間管理等の処理を行い、後述する異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び賞球払出処理を行う上で、適宜に該処理結果を使用できるようにする処理である。
『特別図柄制御処理』
前記特別図柄制御処理は、始動入賞口2の近傍に設けられた特定入賞球検知センサ47aから入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選を行い、当選の場合には、通常の遊技状態から遊技者にとって有利な遊技状態(大当たり遊技状態)となるように特別入賞口3に遊技球が入賞し易くする処理である。また、この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、可変表示装置34で識別表示情報(以下、特別図柄と称す)を表示制御することに関係する処理も行う。
ここで、特別図柄とは、前記始動入賞口2への遊技球の入賞に基づく前記当否抽選の結果を可変表示する複数の識別情報(例えば、左・中・右の3つの図柄)である。抽選結果が当選の場合には、複数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせで停止した表示態様(例えば、左・中・右の3つの図柄が全て同じ図柄で揃った状態)となり、これにより、遊技者にとって有利な遊技状態(大当たり遊技状態)に移行したことが報知される。係る遊技状態では、通常遊技状態と比較して短時間に多くの賞球が獲得可能な状態が連続的に発生する。一方、抽選結果が外れの場合には、複数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせ以外で停止した表示態様(例えば、左・中・右の3つの図柄のうち少なくとも1つが他と異なっている状態)となり、これにより、通常遊技状態が継続していることが報知される。
また、前記特別図柄における可変表示とは、予め設定された、互いに異なる複数種類の特別図柄(例えば、12種類)を、所定速度で周期的に順次表示させる態様を、複数の表示領域(例えば、左・中・右等の3つ)にて行う表示方法である。以下、可変表示及びこれに付随する背景変動(キャラクタ表示を含む)における演出を報知演出と称する。
この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、始動入賞口2への遊技球の入賞を契機として、乱数抽出による予め定められた数値の比較に応じた当否抽選、及び該抽選結果に係る表示制御を行うために、当否判定(抽選)用となる有利な遊技状態に移行させるか否かの当否用の乱数と、可変表示装置34にて当否の判定結果に応じた可変表示となる報知演出をするための変動パターン決定用の乱数と、同じく可変表示装置34にて当否の判定結果に応じた停止表示の態様とするための特別図柄決定用の乱数とを乱数更新処理にて生成する。そして、主制御装置13のCPU13aは、生成した乱数を個別に読み出し、取得乱数として記憶手段に記憶する。
また、この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、乱数の取得時点で既に特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていないことを条件として記憶させた当否用の取得乱数と、数値振分けデータ群としてテーブルに予め設定されている当否用比較数値とを照合して比較することで当否判定を行い、その結果である当否情報を記憶手段に記憶する。
次に、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用の変動パターン比較用数値と、該記憶された変動パターン決定用の取得乱数とを、記憶手段に記憶した当否情報に応じて照合して比較することにより、変動パターン決定判定を行い、その結果である当たり又は外れ用とする変動パターン情報(パターン番号)を記憶手段に記憶する。
さらに、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用から成る停止表示の態様(例えば、左・中・右の並び態様)の特別図柄比較用数値と、該記憶された特別図柄決定用の取得乱数とを、前記記憶した当否情報と当たり又は外れ用とする変動パターン情報に応じて照合して比較することにより、特別図柄決定判定を行い、その結果から得られる複数の特別図柄のそれぞれを個別に停止表示させる、当たり又は外れ用となる特別図柄情報(左・中・右の特別図柄番号)を記憶手段に記憶する。
ここで、変動パターン比較用数値、或いは特別図柄比較用数値を有するテーブルとこれに対応させた取得乱数とに応じて照合して比較することは、当たりの場合は当たり用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致を判断し、外れの場合は外れ用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致を判断することにより、合致するものを探し出す処理である。そして、前記合致に応じた当たり又は外れ用の変動パターン番号、或いは当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号が記憶手段に記憶される。
なお、前記乱数発生手段による乱数の取得時点において、「特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていないことを条件に当否判定を行う」としたが、該契機条件は任意に設計変更可能なものとする。
これまで説明した特別図柄制御処理により、始動入賞口2における入賞後に得られる処理情報として、以下の情報が生成される。
(1)当たり又は外れ用の変動パターン番号。
(2)所定の可変表示領域に対し一時的に停止表示(微動表示を含む)をさせる、当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号。
(3)該一時的に停止表示をさせる複数の特別図柄に対して停止表示の態様とさせるための確定停止指示番号。
(4)前記当否判定における当たりの場合の大当たり移行指示番号。
そして、後述する出力管理処理を介して副制御装置14側へ前記変動パターン番号と複数の特別図柄番号を送信する時に、決定された変動パターンに対応する制御処理実行時間を主制御装置13のCPU13aにて設定し、カウント演算処理を行わせるタイマーを更新する。
なお、前記乱数発生手段により乱数の取得時点において、特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていた場合には、主制御装置13のCPU13aは、該制御処理が終了するまで、読み出し結果である特別図柄制御に係る取得乱数又は前記表示態様の実行のための処理情報を記憶手段に記憶し、記憶したことを報知するために、乱数等の格納毎に特定保留数表示ランプ41を1つずつ点灯すべく、副制御装置14(ランプ制御装置14b)側へ送信する点灯命令情報を生成する。
そして、可変表示している変動パターンの変動表示時間の推移を管理すべく設定しているカウント演算による更新をしているタイマーに基づいて、主制御装置13のCPU13aが、停止表示の態様報知時間のタイミングに合わせて、記憶手段に記憶された不必要な取得乱数又は処理情報の削除を行うと共に、確定停止指示番号を送信した時に、特定保留数表示ランプ41を1つずつ消灯させる。すなわち、副制御装置14(ランプ制御装置14b)は、特定保留数表示ランプ41の点灯処理が行われている場合には、該確定停止指示番号を消灯命令処理情報として用いるようになる。
なお、本実施形態では、前記取得乱数又は処理情報を記憶手段に記憶させる時に、記憶すべき該取得乱数又は処理情報の上限個数(例えば、5個)を予め定めておき、先行制御処理に係る取得乱数又は処理情報の記憶を含めた合計記憶個数が上限の場合、主制御装置13のCPU13aは、該取得乱数又は処理情報を生成する条件が満たされていても無効条件成立として、記憶する制御は行わず、特別図柄制御の当否判定も行わない。
また、この特別図柄制御処理では、前記有利な遊技状態(大当たり遊技状態)に移行させるか否かの当否判定の結果が当たりとなり、この当たり結果を報知するため、前記特別図柄の組み合わせによる予め定められた停止表示の態様を実行する場合において、主制御装置13のCPU13aは、以下のような処理をする。すなわち、主制御装置13のCPU13aは、当たりに対応して、前記有利な遊技状態に移行させるために、(a)前記特別入賞口3に対して閉口するように備えさせていた可動扉45を開口状態とし、(b)該開口状態が所定時間(例えば、30秒)経過するか、又は該特別入賞口3に対して所定個数(例えば、10個)の遊技球を入賞させるかのいずれかの条件を満たすことを条件に、可動扉45を閉口制御し、さらに、(c)該開口状態中に入賞した遊技球のいずれかが特別入賞口3内に設けられた入賞特定領域を通過して、入賞特定領域検知センサ47cにて検知されたことを条件として、可動扉45を連続的に開口状態とし、(d)前述と同様の条件成立の推移にて可動扉45を開閉することを、所定上限回数(例えば、16回)が達成されるまで繰り返すよう指示する処理情報を生成する。
さらに、前記当否用の取得乱数と当否用比較数値のテーブルとの照合による当否判定時に、該取得乱数が「予め定められている特殊用数値(例えば、当たり確率上昇変動状態への移行と対応させた数値)」による当たりである、と判定された場合には、主制御装置13のCPU13aは、前記有利な遊技状態の終了後において用いるテーブルを、例えば、当選確率が1/350から1/75となるような当たり発生確率が高いテーブルへと参照テーブルを変更し、その後、前記特定入賞口2への入賞に基づく可変表示の回数が所定回数(例えば、10000回)となるまでか、又は特別図柄制御に係る当たりと判定される条件が満たされたら、変更前のテーブルに戻すように指示するための処理情報を生成する。このような処理情報で制御される遊技状態を特典遊技状態ということとする。
また、前記特典遊技状態における別の実施形態として、1つの変動パターンに係る変動表示時間が通常遊技状態時と比較して短い変動パターンを設定したテーブルを設け、特殊乱数による当たりと判定された場合、主制御装置13のCPU13aは、該テーブルへと参照テーブルを変更し、前記特定入賞口2への入賞に基づく可変表示の回数が所定回数(例えば、10000回)となるまでか、又は、特別図柄制御に係る当たりと判定される条件が満たされたら、変更前のテーブルに戻すよう指示する処理情報を生成するようにしてもよい。すなわち、本発明においては、前記特典遊技状態の形態には拘らない。
『普通図柄制御処理』
前記普通図柄制御処理は、遊技者にとって有利な遊技状態(以下、普通図柄当選状態と称する)とする処理であり、所定通過口38近傍に設けられた通過球検知センサ47dからの入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選を行い、当選の場合に前記案内部材61を折り畳み状態から展開状態に変更させ、打ち出した遊技球を始動入賞口2に入り易くする処理である。また、この普通図柄制御処理では、LED表示装置35で普通図柄と称される識別情報を表示制御する処理も行う。
ここで、普通図柄とは、前記通過球検知センサ47dからの入力情報に応じた当否抽選の結果を可変表示又は点滅表示する所定数の識別情報(例:「○・−」→当選図柄、「−・×」→外れ図柄)である。抽選結果が当選の場合には、所定数の識別情報が予め定められた特定の組み合わせで停止した表示態様(例:「○・−」)となり、これにより、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、小当たり)に移行したことが報知される。係る遊技状態では、通常遊技状態と比較して、打ち出した遊技球が入賞し易い状態が単発的又は連続的に発生する。一方、抽選結果が外れの場合には、所定数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせ以外で停止した表示態様(例:「−・×」)となり、これにより、通常遊技状態が継続していることが報知される。なお、本発明においては、識別情報を表示制御するLED表示装置35の代わりに、前記可変表示装置34又はドラム式やドットマトリクス式の表示装置等でもよく、表示方法には拘らない。
この普通図柄制御処理では、遊技球が前記所定通過口38を通過することを契機として、主制御装置13のCPU13aが、案内部材61を展開状態に移行するか否かを決定するための当否用乱数を前記乱数更新処理にて生成する。そして、主制御装置13のCPU13aは、生成した乱数を読み出して記憶手段に取得乱数として記憶する。
また、この普通図柄制御処理では、乱数の取得時点で既に普通図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていないことを条件に、主制御装置13のCPU13aが、該記憶させた当否用の取得乱数と、数値振分けデータ分としてテーブルに予め設定されている当否用比較数値とを比較することで当否判定を行い、その判定結果を当否情報として記憶手段に記憶する。
次に、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用の変動パターン比較用数値と、該記憶させた当否用の取得乱数とを比較することで、変動パターン決定判定を行い、その結果に従って当たり又は外れ用の点滅表示のための変動パターン情報を記憶手段に記憶する。
さらに、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用の普通図柄比較用数値と、該記憶させた当否用の取得乱数とを比較することで、普通図柄決定判定を行い、その結果に従って当たり又は外れ用の停止表示のための普通図柄情報を記憶手段に記憶する。
上記において、変動パターン比較用数値又は普通図柄比較用数値を有するテーブルと取得乱数との比較とは、当たり用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致判断が当たりの場合であり、外れ用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致判断が外れの場合であり、いずれも合致するものを探し出す処理である。そして、前記合致に応じた当たり又は外れ用の変動パターン番号、或いは当たり又は外れ用の複数の普通図柄番号が記憶手段に記憶される。
なお、当たり外れの当否につき、前記乱数発生手段によって発生した乱数を普通図柄制御処理で取得した時点において、「普通図柄制御による報知演出処理等の先行制御が行われていないことを条件に当否判定を行う」としていたが、該契機条件は任意に設計変更可能なものとする。
これまで説明した普通図柄制御処理により、所定通過口38における通過状態達成後に得られる処理情報として、以下の情報が生成される。
(1)当たり又は外れ用の変動パターン番号。
(2)当たり又は外れ用の普通図柄番号。
(3)可変表示又は点滅表示させた普通図柄に対して停止表示の態様とされるための確定停止指示番号。
(4)前記当否判定における当たりの場合の小当たり移行指示番号。
そして、後述する出力管理処理を介して副制御装置14側へと前記変動パターン番号と普通図柄番号を送信する時に、決定された変動パターンに対応して、その変動パターンの変動制御処理実行時間を主制御装置13のCPU13aにて設定し、カウント演算処理を行わせるタイマを更新する。なお、このタイマによる制御処理実行時間の経過に応じたタイミングで、確定停止指示番号と前記当否判定における当たりの場合の小当たり移行指示番号が、出力管理処理を介して送信される。
従って、普通図柄当選状態に移行させるか否かは、例えば、当否判定用の抽選遊技処理と、0〜48個の「外れ用数値」及び小当たりと対応付けられた「特定用数値」の計50個から成る乱数生成範囲とを対応付けするように、前記乱数更新処理において設定し、前述した遊技球の通過口通過に応じたタイミングで更新された数値が乱数として取得され、該取得乱数が「特定用数値」と成るかの当否判定の結果によって決定する。すなわち、遊技球の通過口通過を契機として、1/50の抽選確率で当たり判定となる普通図柄処理に移行する。
前記乱数発生手段による乱数を普通図柄制御処理において取得した時点において、普通図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていた場合には、該制御処理が終了するまで、読み出し結果である普通図柄制御に係る取得乱数又は前記表示態様の実行のための処理情報を記憶手段に記憶し、記憶したことを報知するために、乱数等の格納毎に通過保留数表示ランプ42を1つずつ点灯すべく、副制御装置14(ランプ制御装置14b)側へ送信する点灯命令処理情報を生成する処理を主制御装置13のCPU13aにて行う。
そして、主制御装置13のCPU13aは、可変表示している変動パターンの変動表示時間の推移を管理すべく設定しているカウント演算による更新をしているタイマに基づいて、停止表示の態様報知時間のタイミングに合わせて、記憶手段に記憶された不必要な取得乱数又は処理情報の削除を行うと共に、確定停止指示番号を送信した時に、通過保留数表示ランプ42を1つずつ消灯させる。すなわち、副制御装置14(ランプ制御装置14b)は、通過保留数表示ランプ42の点灯処理が行われている場合には該確定停止指示番号を消灯命令処理情報として用いる。
なお、本実施形態では、前記取得乱数又は処理情報を記憶手段に記憶させる時に、記憶すべき該取得乱数又は処理情報の上限個数(例えば、5個)を予め定めておき、先行制御処理に係る取得乱数又は処理情報の記憶を含めた合計記憶個数が上限の場合には、該取得乱数又は処理情報を生成する条件が満たされていても無効条件成立として、記憶をする制御処理は行わず、普通図柄制御の当否判定も行わない。
また、該普通図柄制御処理では、前記有利な遊技状態とするために、
(a)前記通常位置の可動釘63を前記特定位置へ移動させて前記案内部材61を所定時間(例えば、1.0秒)展開状態に設定する処理をし、
(b)その後に案内部材61を元の折り畳み状態に戻す(可動釘63を通常位置に戻す)、
という処理を所定回数(例えば、1回)行わせる指示をする処理情報を生成する。
なお、該案内部材61を展開状態に設定した時の維持時間は、例えば、前記特別図柄制御処理における特殊用数値を乱数として取得した場合の当たり判定によって、前記特典遊技状態へと移行させた時に、1.0秒から2.0秒とし、案内部材61を展開状態に設定する回数は1回から2回へと変更する制御処理をするとよい。
また、前記特典遊技状態中における別の実施形態として、前記当否用の取得乱数と当否用比較数値のテーブルとの照合により当否判定時の当選確率が、1/50から1/10となるような、当選確率の高いテーブルへと参照テーブルを変更するようにしてもよい。
また、1つの変動パターンに係る点滅表示時間を通常時は29秒としていたのを5.1秒に短縮化する短い変動パターンを設定したテーブルを設けて該テーブルへと参照テーブルを変更し、その後、前記特定入賞口2への入賞に基づく可変表示の回数が所定回数となるまでか、又は特別図柄制御に係る当たりと判定される条件が満たされたら、変更前のテーブルに戻すように指示するための処理情報を生成するようにしてもよい。
すなわち、本発明においては、前記特典遊技状態の形態に拘らない。なお、可変表示又は点滅表示させる開始時間から終了時間までの期間は、通常時29秒としているが、これを5.1秒に短縮化してもよい。
また、短い変動パターンを設定したテーブルを設け、大当たり遊技状態終了後に参照テーブルを該テーブルへと変更することにより、時短遊技状態へ移行させてもよい。時短遊技状態は、特別図柄が所定回数変動表示する(大当たり遊技状態を生起させるための抽選が所定回数実行される)まで、又は特別図柄制御に係る当たりと判定される(大当たり遊技状態が生起される)まで継続し、参照テーブルを変更前のテーブルに戻すように指示するための処理情報が生成されることにより終了する。この時短遊技状態では、1つの変動パターンに係る点滅表示時間が短縮され、単位時間当たりの当否判定の機会が増加するので、案内部材61が展開状態に設定される単位時間当たりの回数(時間)が増加する。これにより、特定入賞口2への遊技球の入賞率が高まるので、遊技者は遊技球を減らすことなく遊技を行うことができる。なお、時短遊技状態を、全ての大当たり遊技状態の終了後ではなく、前記特典遊技状態直後の大当たり遊技状態の終了後に限って生起させてもよい。
『出力管理処理』
前記出力管理処理とは、異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び準備球払出処理により生成された処理情報を、副制御装置14及び払出制御装置52側へ送信するために、出力データを編集し、該処理情報の出力タイミングを通知するためのストローブ(STB)信号を伴わせて、該出力編集した記憶情報を送信する処理である。
〔副制御装置の動作〕
次に、副制御装置14の動作について説明する。
前記副制御装置14は、電源投入による起動開始時、初期設定を行い、必要確認事項のチェック処理を行う。そして、チェック処理結果が正常であれば、該副制御装置14におけるメインルーチン処理への移行を許可し、主制御装置13のCPU13aから送信された記憶情報である主制御起動開始情報等を受信する。
なお、前記副制御装置14のメインルーチン処理とは、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、及び音声制御装置14cのそれぞれに備えられたROMに予め格納された主要な制御プログラムを、周波数派生回路部13dで生成した定期的なタイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に合わせて、読み込み更新、又は書き込み記憶、又は該記憶の削除等を含む制御実行処理を繰り返し実行する基本ルーチンのことである。以下、前記副制御装置14のメインルーチン処理における基本的な処理の一例について説明する。
始めに、副制御装置14は、前記出力管理処理にて送信した処理情報を受信したか否かをタイミングパルスに応じて監視し、受信が行われている場合に記憶手段(例えば、RAM)に記憶する。次に、副制御装置14は、該受信した処理情報の解析処理を行い、どのような遊技状態における異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び球払出処理のいずれかの処理情報(先行コマンド)で且つ、どのような出力態様を実行させる処理情報(後続コマンド番号)かの判別を行う。
そして、副制御装置14は、該解析処理の結果に応じたフラグの設定、及び出力態様に係る制御処理実行時間に基づきカウント演算するタイマーを設定し、予め定められた制御プログラムを格納する記憶手段(例えば、ROM)から、該解析処理の結果に応じた出力態様用の制御プログラムを読み出して実行する制御処理を行う。
以下、処理情報を受信した場合の、図柄制御装置14aの動作について順に説明する。
『図柄制御装置の動作』
処理情報が特別図柄制御用の通常遊技状態における当たり又は外れ用の変動パターン番号と、所定の可変表示領域に対し一時的な停止表示(微動表示を含む)をさせる当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号(例えば、左・中・右の3つ)であった場合、図柄制御装置14aは、特別図柄制御用の通常遊技状態における当否に基づいて予め分類して記憶してある報知演出分類テーブルと、該変動パターン番号とを照合して比較することで当たり又は外れ用の報知演出分類テーブルを決定する。
そして、図柄制御装置14aは、前記決定した報知演出分類テーブルに基づいて、該図柄制御装置14aに設けられた演出選択用乱数を更新する乱数発生手段から、前記変動パターン番号の受信に応じ読み出して記憶手段に記憶させた取得乱数との照合による比較により、当たり用の報知演出データ又は外れ用の報知演出データを設定する。
また、図柄制御装置14aは、所定の可変表示領域に対し停止表示を行う複数種類の特別図柄がプログラムされている通常遊技状態用の特別図柄分類テーブルと、該複数の特別図柄番号との個別の照合による比較により、前記可変表示装置34にて停止表示を行う当たり又は外れ用の複数の特別図柄データのそれぞれを設定する。なお、特別図柄分類テーブルに格納された停止表示用の特別図柄は、一時的な停止を含むようにしてもよい。その後、図柄制御装置14aは、VDP50を介する可変表示装置34にて、該設定した報知演出データと複数の特別図柄データに応じた、可変表示及び停止表示の表示制御を行う。
なお、図柄制御装置14aは、前記変動パターン番号と複数の特別図柄番号の送信又は受信に応じて、カウント演算による更新を行う前記主制御装置13又は副制御装置14のタイマーによる、表示制御に係る処理実行時間の経過のタイミングに基づいて送信又は受信する確定停止指示番号に従って、可変表示の表示制御が行われた複数の特別図柄に対して停止表示の態様(例えば、左・中・右の並び態様)とする処理を行う。
また、前記確定停止指示番号の受信時において、大当たり移行指示番号を受信していた場合、図柄制御装置14aは、遊技者にとって有利な遊技状態の報知演出データを設定し、前記停止表示の態様とした後に大当たり用の表示制御を行う。なお、該受信情報が、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態における情報であった場合には、図柄制御装置14aは、特別図柄制御に係る前記報知演出分類テーブル又は特別図柄分類テーブルに参照テーブルを変更し、該有利な遊技状態の時に行う可変表示及び停止表示とする当たり又は外れ用の報知演出データ、及び当たり又は外れ用の複数の特別図柄データを設定する。
また、該受信情報が、普通図柄制御用の通常遊技状態における当たり又は外れ用の変動パターン番号と、当たり又は外れ用の普通図柄番号であった場合には、図柄制御装置14aは、普通図柄制御用の通常遊技状態における遊技状態に応じて予め分類して記憶してある点滅演出分類テーブルと、該変動パターン番号とを照合して比較することで、当たり又は外れ用の変動表示データを設定する。
また、図柄制御装置14aは、所定の点滅表示領域に対し停止表示させる普通図柄がプログラムされている通常遊技状態用の普通図柄分類テーブルと、該普通図柄番号との照合による比較により、前記LED表示装置35にて停止表示させる当たり又は外れ用の普通図柄データを設定する。
なお、図柄制御装置14aは、前記変動パターン番号と普通図柄番号の送信又は受信に応じて、カウント演算による更新を行う主制御装置13又は副制御装置14のタイマーによる、表示制御に係る処理実行時間の経過のタイミングに基づいて送信又は受信する確定停止指示番号に従って、点滅表示の表示制御が行われた普通図柄に対して停止表示の態様(例えば、「○・−」、又は「−・×」の点灯態様)とする処理を行う。
また、前記確定停止指示番号の受信時において、小当たり移行指示番号を受信した場合は、図柄制御装置14aは、遊技者にとって有利な遊技となる状態の点滅演出データを設定し、前記停止表示の態様とした後に小当たり用の表示制御を行う。
〔払出制御装置の動作〕
次に、払出制御装置52の動作について説明する。
払出制御装置52は、電源投入による起動開始時、初期設定を行い、必要確認事項のチェック処理を行う。そして、チェック処理結果が正常であれば、該払出制御装置52におけるメインルーチン処理への移行を許可し、主制御装置13のCPU13aから送信された記憶情報である主制御起動開始情報等を受信する。
なお、前記払出制御装置52のメインルーチン処理とは、ROMに予め格納された主要な制御プログラムを、周波数派生回路部13dで生成した定期的なタイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に合わせて、読み込み更新、又は書き込み記憶、又は該記憶の削除等を含む制御実行処理を繰り返し実行する基本ルーチンのことである。以下、前記払出制御装置52のメインルーチン処理における基本的な処理の一例について説明する。
主制御装置13からの受信情報が、特別図柄制御用の通常遊技状態における特定入賞球検知センサ47aからの賞球処理情報、又は、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態における特別入賞球検知センサ47bからの賞球処理情報等の記憶情報であった場合には、払出制御装置52は、遊技球払出装置15を作動させて該記憶情報に応じた賞球個数とするための払出データテーブルに基づいて払出データを設定し、該設定に応じた賞球となるように所定数の遊技球を遊技者に対して払い出す。
なお、該受信情報が、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態における特定入賞球検知センサ47aからの賞球処理情報となる記憶情報であった場合には、払出制御装置52は、遊技球払出装置15を作動させて通常遊技状態時と比較して増加又は減少のいずれかとなる賞球個数とする払出データテーブルへと変更し、該変更された払出データテーブルに基づいて払出データを設定し、該設定に応じた増加又は減少とする賞球となるように所定数の遊技球を遊技者に対して払い出す。
さらに、球貸信号制御装置16を介したボタン操作により、CRユニット1で読んだプリペイドカードのデータ情報を参照して、所定数の貸球を払い出す制御を行わせる場合には、払出制御装置52は、該参照したデータ情報を受信して該データ情報に応じた貸球個数とするための払出データテーブルに基づいて払出データを設定し、該設定に応じた賞球となるように所定数の遊技球を遊技者に対して払い出す。
〔可動物駆動装置の動作〕
次に、可動物駆動装置17の動作を、案内部材駆動装置65、可動扉駆動装置、入賞領域振分駆動装置の動作に分けて説明する。
『案内部材駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、普通図柄制御用の通常遊技状態における小当たり移行指示番号を生成するのに応じて、前記案内部材駆動装置65は、折り畳み状態の前記案内部材61を所定時間(例えば、1.0秒)展開状態に設定し、その後再び折り畳み状態に復帰するように、前記ステッピングモータ69に対して駆動電力を供給する展開状態移行処理を所定回数(例えば、1回)行うよう指示するためのコマンドを生成する。
また、主制御装置13による処理において、普通図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態における小当たり移行指示指示番号を生成した場合には、前記案内部材駆動装置65は、折り畳み状態の前記案内部材61を1.0秒から2.0秒へ長く展開状態に設定して再び折り畳み状態へ戻るように、前記ステッピングモータ69に対して駆動電力を供給し、また、展開状態移行処理を例えば1回から2回へと多くして行う指示をするコマンドを生成する。
『可動扉駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、特別図柄制御用の通常遊技状態における大当たり移行指示番号を生成するのに応じて、前記可動扉駆動装置は、前記可動扉駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を送信する。そして、前記可動扉駆動装置は、前記特別入賞口3に対して閉口させていた可動扉45を作動させて開口状態とし、開口となってから所定時間(例えば、30秒)経過するか、又は該特別入賞口3に対して所定個数(例えば、10個)の遊技球を入賞させるかのいずれかの条件を満たしたら、再び閉口状態とする実行処理を行う指示をするコマンドを生成する。
さらに、前記開口状態中に入賞させた遊技球のいずれかが特別入賞口3内に設けられた入賞特定領域を通過して、入賞特定領域検知センサ47cにて検知されたことを条件として、前記可動扉駆動装置は、可動扉45を再び閉口状態となるようにし、前記と同様の条件成立時に可動扉45を開閉することを所定上限回数が達成されるまで繰り返すように、ソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を印加指示するコマンドを生成する。
なお、前記可動扉駆動装置における開閉処理の実行中に、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態における大当たり移行指示番号が生成された場合には、該開閉処理が終了するまで、大当たり移行指示番号の生成に基づく制御処理は行われずに保留状態とする。
『入賞領域振分駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、前記特別入賞口3を開口状態とするコマンドを生成するのに応じて、入賞領域振分駆動装置は、前記特別入賞口3内にある入賞領域振分物に設けられたソレノイド等の駆動物に対して所定電圧(例えば、12V)を印加し、特定入賞領域振分のシーソー運動となるように該開口状態中において可動させるコマンドを生成する。
本実施形態によれば、遊技領域31に織布又は不織布によって構成された案内部材61を設け、遊技球を案内するための素材として一般的に使用されていない織布又は不織布によって遊技球が案内されるので、今までにない斬新な挙動を遊技球に与えることができる。
また、ステッピングモータ69は、可動釘63を盤面上で横方向へ移動させて、案内部材61を折り畳み状態と展開状態とに選択的に設定するので、2つの部材を同時に移動させるための複雑なリンク機構を要することなく、案内部材61を折り畳み状態と展開状態とに設定することができる。すなわち、始動入賞口2に遊技球が入賞し易い状態と入賞し難い状態とを、簡単な構造によって設定することができる。
また、案内部材61は、展開状態では始動入賞口2の上方に配置されていればよく、また折り畳み状態では中間部分で折り返された状態で始動入賞口2の上方から外れて配置されていればよいので、始動入賞口2に遊技球が入賞し易い展開状態と入賞し難い折り畳み状態との間で案内部材61を移動させる際(可動釘63を特定位置と通常位置との間で移動させる際)に必要となる盤面上の可動釘63の移動領域を比較的狭く抑えることができる。
また、案内部材61の両端を固定釘62と可動釘63とによって支持し、固定釘62を遊技盤7に固定し、可動釘63のみを移動させることによって案内部材61を展開状態と折り畳み状態とに選択的に設定することができるので、構造及び制御の簡素化を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を、図8に基づいて説明する。本実施形態は、第1実施形態の織布又は不織布の案内部材61に代えて他の案内部材81を用いている点を除き、第1実施形態と共通する。このため、第1実施形態と同様の構成及び処理については、同一の符号を付してその説明を省略する。
案内部材81は、複数(本実施形態では2枚)の硬質樹脂製の板状部材82と、板状部材82の隣接する端部同士を回転自在に連結する連結軸83とを備え、板状部材82の上面が案内面64を構成する。落下孔72は、2枚の板状部材82に跨って形成されている。なお、2枚の板状部材82の横方向の長さは、同じであってもよく、相違していてもよい。また、案内部材81(板状部材82)の上面に、落下する遊技球の衝撃を吸収する軟質のシート材を貼着してもよい。
本実施形態によれば、案内部材81を複数の板状部材82によって構成しているので、長期間の使用に伴う案内部材81の消耗を抑えることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の第1実施形態を示す遊技機の外観斜視図である。 図1に示す遊技機の背面斜視図である。 図1に示す遊技機の前面斜視図ある。 図1に示す遊技機の背面図である。 図1に示す遊技機の分解斜視図である。 図1に示す遊技機の電気的構成を示すブロック図である。 図3に示す遊技領域の要部拡大斜視図である。 本発明の第2実施形態を示す遊技機の遊技領域の要部拡大斜視図である。
符号の説明
2…始動入賞口、7…遊技盤、13…主制御装置、13a…CPU、13b…ROM、13c…RAM、14…副制御装置、17…可動物駆動装置、31…遊技領域、34…可変表示装置、45…可動扉、46…所定通過口、47a…所定入賞球検知センサ、47d…通過球検知センサ、60…始動入賞案内装置、61…案内部材、62…固定釘(一方の支持部材)、63…可動釘(他方の支持部材)、64…案内面、65…案内部材駆動装置(駆動手段)、69…ステッピングモータ、72…落下孔、81…案内部材、82…板状部材

Claims (4)

  1. 遊技盤の盤面上を遊技球が落下する弾球遊技機であって、
    前記盤面上に突設されて遊技球の入賞を許容する入賞口と、
    落下孔と案内面とを有し、中間部分で折り返された折り畳み状態と、前記折り畳み状態から展開されて緩やかな略U状又は略V状となる展開状態とに形状変更自在な案内部材と、
    前記案内部材の所定の2箇所を前記盤面に対してそれぞれ支持する2つの支持部材と、
    前記2つの支持部材の少なくとも一方を前記盤面上で横方向へ移動させて、前記案内部材を前記折り畳み状態と前記展開状態とに選択的に設定する駆動手段と、を備え、
    前記折り畳み状態では、前記案内部材は、前記入賞口の上方から外れて配置され、
    前記展開状態では、前記案内部材は、前記入賞口の上方に配置され、前記落下孔は、前記案内部材の最低部分で前記入賞口の直上方に位置して前記案内面上から遊技球が挿通して落下することを許容し、前記案内面は、前記落下孔に向かって傾斜して該案内面上の遊技球を該落下孔に向かって案内する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機であって、
    前記2つの支持部材の一方は、前記案内部材の一端部を前記盤面に対して固定し、
    前記2つの支持部材の他方は、前記案内部材の他端部を前記盤面に沿って移動自在に支持し、
    前記駆動手段は、前記他方の支持部材を前記盤面上で横方向へ移動させて、前記案内部材を前記折り畳み状態と前記展開状態とに選択的に設定する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機であって、
    前記案内部材は、織布又は不織布によって構成されている
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機であって、
    前記案内部材は、端部同士が回転自在に連結された複数の板状部材によって構成されている
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021074501A (ja) * 2020-07-10 2021-05-20 株式会社ユニバーサルエンターテインメント 遊技機

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