JP2008237268A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】球噛が生じ難く、且つ遊技を進めていくにつれて遊技者の興味が削がれることを防止することができる。
【解決手段】遊技盤7の盤面上を遊技球が落下する弾球遊技機であって、複数の支持部材62と環状のベルト68と駆動手段とを備える。ベルト68は、遊技球が挿通可能な球進入孔71を有し、2つの支持部材62に張設状態で巻回される。駆動手段は、支持部材62を回転駆動し、ベルト68を支持部材62に沿って移動させる。ベルト68の内面69は、球進入孔71を挿通した遊技球が進入可能な内側空間72を区画する。内側空間72には特別入賞口3を備えてもよい。駆動手段は、ベルト68を移動させて、球進入孔71から内側空間72へ遊技球が進入し易い状態と、球進入孔71から内側空間72へ遊技球が進入しない状態とに設定してもよい。
【選択図】図7

Description

本発明は、弾球遊技機に関する。
一般に、パチンコ遊技機等の弾球遊技機には、ハンドル操作によって遊技球を発射する発射装置が設けられ、この発射装置によって発射された遊技球が特定入賞口(始動入賞口)を通過するのに応じて、表示装置に表示される特別図柄の変動(電子的な当否抽選)が開始される。そして、当否抽選の結果当選した場合には、表示装置に所定の特別図柄の組み合わせが表示され、遊技者にとって有利な大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、特別入賞口(大入賞口)が開閉して遊技球を受け入れるので、遊技者は多くの賞球を獲得することができる。
上記弾球遊技機では、可動部材が特別入賞口の前方で可動するため、特別入賞口と可動部材との間で球噛が生じるおそれがある。この点に関し、特許第3676224号公報には、球噛された遊技球を取り除くために、可動部材を遊技球が入賞不能な状態から遊技球が入賞可能な状態に切り替える手段を備えた弾球遊技機が記載されている。
特許第3676224号公報
上記球噛が発生すると、遊技者に違和感を感じさせたり、遊技機を傷めてしまうおそれがあるため、球噛が生じ難い構造であることが好ましい。
また、従来の弾球遊技機では、遊技盤に固定された釘や公知の構造物の間を遊技球が流下するため、遊技を進めていくにつれて、遊技球の流下経路が単調であるとの感覚を遊技者に与えてしまい、遊技の興味が削がれてしまうおそれがある。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、球噛が生じ難く、且つ遊技を進めていくにつれて遊技者の興味が削がれることを防止することができる弾球遊技機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様は、遊技盤の盤面上を遊技球が落下する弾球遊技機であって、複数の支持部材と環状のベルトと駆動手段とを備える。
複数の支持部材には、盤面から突出する回転体を含む。環状のベルトは、遊技球が挿通可能な球進入孔を有し、複数の支持部材に張設状態で巻回される。駆動手段は、回転体を回転駆動し、ベルトを支持部材に沿って移動させる。ベルトの内面は、球進入孔を挿通した遊技球が進入可能な内側空間を区画する。
上記構成では、駆動手段が回転体を回転駆動するとベルトが移動し、ベルトの移動に伴って球進入孔も移動し、球進入孔の位置や移動速度に応じて遊技球の流下経路や挙動が変化する。
例えば、球進入孔が上方へ開口しているとき、ベルトに向かって落下する遊技球は、球進入孔からベルトの内側空間に進入可能となる。一方、球進入孔が上方へ開口していないとき、ベルトに向かって落下する遊技球は、ベルトの外面によって内側空間への進入が阻止され、内側空間に進入しない。
また、球進入孔の位置や移動速度(球進入孔の状態)に応じて、内側空間への遊技球の進入の難易度が変わる。例えば、球進入孔が上方へ広く開口する位置で停止している場合と狭く開口する位置で停止している場合とでは、広く開口している方が内側空間へ遊技球が進入し易い。また、上方へ開口する球進入孔の移動速度が速い場合と遅い場合とでは、移動速度が遅い方が内側空間へ遊技球が進入し易い。
このように、上記構成によれば、遊技球がベルトの内側空間へ容易に進入可能な状態(例えば、球進入孔が上方へ開口して停止した状態)や、進入し難い状態(例えば、球進入孔が上方へ開口して移動している状態)や、進入不可能な状態(例えば、球進入孔が下方へ開口している状態)などに適宜設定することができ、盤面上の同じ位置でベルトに向かって落下した遊技球であっても、球進入孔の状態によって遊技球の流下経路が相違する。従って、遊技球の流下経路として従来にない斬新な経路を遊技盤上に設けることができ、遊技球の流下経路を多様化させて、遊技を進めていくにつれて遊技者の興味が削がれることを防止することができる。
また、ベルトの内側空間への遊技球の進入を許容する上記構造は、遊技盤上に設けられる様々な構造物に対して適用することができる。
例えば、上方に向かって露出するベルトの外面をほぼ水平に設定することにより、その外面上で遊技球が一時的に停留するステージとしてベルトを機能させることができる。この場合、ベルトの外面上で転動する遊技球のうち球進入孔を挿通した遊技球のみが内側空間へ遊技球が進入する。
また、盤面に設けられた入賞口やワープ入口を囲うようにベルトを配置することにより、入賞口やワープ入口への遊技球の進入の可否を設定する部材としてベルトを機能させることができる。この場合、内側空間へ進入しない遊技球は、入賞口やワープ入口へ進入することがない。
また、遊技球は、ベルトによって遊技盤側に押圧されることがないので、ベルトと遊技盤との間で球噛が発生し難い。
また、上記ベルトを、織布又は不織布によって構成してもよい。
上記構成では、遊技球を案内する部材として一般的に使用されていない織布又は不織布によって遊技球が案内され、ベルトに接触した際の遊技球の動きは、盤面に固定された釘や樹脂製の構造物に接触した際の遊技球の動きと比較して、遊技者が予見し難いものとなる。従って、今までにない斬新な挙動を遊技球に与えることができる。また、ベルトに球進入孔を形成する際にその加工を容易に行うことができる。
また、上記ベルトを、端部同士が回転自在に連結された複数の板状部材によって構成してもよい。
上記構成では、ベルトを複数の板状部材によって構成しているので、長期間の使用に伴うベルトの消耗を抑えることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様の弾球遊技機であって、球進入孔から内側空間へ進入した遊技球が、ベルトの内面上に落下する。
上記構成では、上方へ開口する球進入孔からベルトの内側空間に進入した遊技球は、ベルトの内面上に落下して、この内面上を転動する。従って、ベルトの内側空間を、遊技球を一時的に停留可能な領域として使用することができる。
また、球進入孔が下方へ開口する位置へ移動する場合、球進入孔から落下してベルトの内面上を転動する遊技球は、下方へ開口する球進入孔を挿通して内側空間から外部へ落下する。従って、遊技球の流下経路をさらに多様化させることができる。さらに、下方へ開口する球進入孔の位置を移動させる場合、球進入孔の移動に伴って遊技球の落下位置が変わるので、遊技球の流下経路が一段と多様化し、遊技者が遊技球の流下経路を予見し難くなる。
また、入賞口又はワープ入口を囲うようにベルトを配置した場合、ベルトの内面上を転動する遊技球は、入賞口又はワープ入口から内側空間の外部へ移動可能となる。なお、入賞口又はワープ入口を囲うようにベルトを配置し、且つ球進入孔が下方へ開口する位置へ移動する場合、ベルトの内面上を転動する遊技球は、下方へ開口する球進入孔から落下するか、或いは入賞口又はワープ入口から移動するかの何れかによって、内側空間から外部へ移動する。
本発明の第3の態様は、第2の態様の弾球遊技機であって、盤面に設けられ、内側空間に開口し、ベルトの内面上に落下した遊技球の入賞を許容する入賞口を備える。
上記構成では、内側空間へ遊技球が進入しなければ、入賞口へ遊技球が入賞しない。このため、ベルトの移動によって入賞の可否や難易度を変更することができる。
また、ベルトは入賞口に対して近接したり離間したりしないので、ベルトと入賞口との間で球噛が生じるおそれがない。
本発明の第4の態様は、第3の態様の弾球遊技機であって、球進入孔は、ベルトの移動により内側空間へ遊技球が進入し易い状態と内側空間へ遊技球が進入しない状態とに設定される。
また、上記第4の態様において、球進入孔が真上へ開口する状態と下方へ開口する状態とに設定可能に、複数の支持部材を配置してもよい。この場合、球進入孔が真上へ開口しているときは、内側空間へ遊技球が進入し易い状態となり、球進入孔が下方へ開口しているときは、内側空間へ遊技球が進入しない状態となる。
上記構成では、遊技球が内側空間へ進入し易い状態において、下方へ開口する球進入孔が存在しない場合、遊技球が入賞口に入賞し易い状態となる。また、遊技球が内側空間へ進入しない状態は、遊技球が入賞口に入賞しない状態となる。すなわち、ベルトを移動させることによって、遊技球が入賞し易い状態と入賞しない状態とに設定することができる。従って、上記入賞口を、通常状態では遊技球が入賞しない状態に設定され、大当たり遊技状態が生起されたときに遊技球が入賞し易い状態に設定される大入賞口(特別入賞口)として使用することができる。なお、この場合、移動するベルト及び球進入孔が、大入賞口を開閉する従来の開閉扉として機能する。
本発明の第5の態様は、第3の態様の弾球遊技機であって、球進入孔は、ベルトの移動により内側空間へ遊技球が進入し易い状態と内側空間へ遊技球が進入し難い状態とに設定される。
また、上記第5の態様において、球進入孔が真上へ開口する状態と斜め上方又は側方へ開口する状態とに設定可能に、複数の支持部材を配置してもよい。この場合、球進入孔が真上へ開口しているときは、内側空間へ遊技球が進入し易い状態となり、球進入孔が斜め上方又は側方へ開口しているときは、内側空間へ遊技球が進入し難い状態となる。
また、上記第5の態様において、球進入孔が広い範囲で上方へ開口する状態と狭い範囲で上方へ開口する状態とに設定可能に、複数の支持部材を配置してもよい。この場合、球進入孔が広い範囲で上方へ開口しているときは、内側空間へ遊技球が進入し易い状態となり、球進入孔が狭い範囲で上方へ開口しているときは、内側空間へ遊技球が進入し難い状態となる。
上記構成では、遊技球が内側空間へ進入し易い状態において、下方へ開口する球進入孔が存在しない場合、遊技球が入賞口に入賞し易い状態となる。また、遊技球が内側空間へ進入し難い状態は、遊技球が入賞口に入賞し難い状態となる。すなわち、ベルトを移動させることによって、遊技球が入賞し易い状態と入賞し難い状態とに設定することができる。従って、上記入賞口を、遊技球が入賞し易い状態と入賞し難い状態とに適宜設定され、入賞を契機として大当たり遊技状態を生起するか否かの抽選が実行される始動入賞口(特定入賞口)として使用することができる。なお、この場合、移動するベルト及び球進入孔が、始動入賞口を開閉する従来の一対の開閉部材として機能する。
本発明の第6の態様は、上記第3〜第5の態様の何れかに記載の弾球遊技機であって、盤面又はベルトの内面の少なくとも一方に設けられ、ベルトの内面上に落下した遊技球を入賞口へ案内する傾斜面を備える。
上記構成では、内側空間に進入した遊技球は、傾斜面によって入賞口へ案内される。従って、遊技球が内側空間へ進入し易い状態において、下方へ開口する球進入孔が存在しない場合、内側空間に進入した遊技球を円滑に且つ確実に入賞口へ入賞させることができる。
本発明の第7の態様は、上記第1〜第6の態様の何れかに記載の弾球遊技機であって、抽選手段と駆動制御手段とを備える。抽選手段は、電子的な抽選を実行する。駆動制御手段は、抽選手段の抽選結果に応じて駆動手段を制御する。
上記構成では、抽選手段の抽選結果に応じて、遊技球が内側空間に進入し易い状態、進入しない状態、又は進入し難い状態の何れかに適宜設定される。
本発明によれば、球噛の発生を抑止し、且つ遊技を進めていくにつれて遊技者の興味が削がれることを防止することができる。
以下、図面を参照して、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技球の供給に基づいて遊技者に遊技を行わせる弾球遊技機(以下、遊技機と称す)の構成及び動作について説明する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態を説明する。
なお、本実施形態では、図1に示すような、現金等の対価を支払って遊技機設置営業店から遊技者が購入したプリペイドカードをプリペイドカードユニット(以下、CRユニットと称す)1に読み込ませることにより、遊技に使用する遊技球を借り受ける形態下で遊技者が遊技する遊技機の構成及び動作について説明する。より具体的には、この遊技機は、図3に示すように、借り受けた遊技球が予め定められた特定入賞口(スタートチャッカー、始動入賞口)2に受け入れられ入賞状態になった時に電子的な当否抽選を行い、抽選の結果が当選の場合には、通常の遊技状態から遊技者にとって有利な遊技状態となるように、特別入賞口(大入賞口)3を遊技球が入賞し易い状態にする遊技機である。
[遊技機の構造概略]
本実施形態の遊技機は、外部的構造として、外枠(木枠)4、本体部材(本体)5、開口枠扉6、遊技盤7、球受皿付き扉8、球受皿9、回動式操作ハンドル(球発射ハンドル)10、球貸し関係操作部11、及び球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12等をその前面側に備えている。また、この遊技機は、内部的構造として、主制御装置13、副制御装置14、遊技球払出装置15、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、回収通路部材18、貯留タンク19、遊技球を払い出すときに用いる通路部材(賞球口)20、及びその他、電源供給装置21、発射制御装置22、発射駆動装置23、払出制御装置52等をその後面側に備えている。
以下、図1〜図11を参照して、本実施形態の遊技機の構成を、外部的構造、内部的構造、遊技領域の構成、及び電気的構成の順に詳しく説明する。
〔外部的構造〕
始めに、本実施形態の遊技機の外部的構造について説明する。
前記外枠4は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
前記本体部材5は、外枠4の内部に備えられ、ヒンジ部26を介して外枠4に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体部材5は、枠状に形成され、内側に空間部を有している。
前記開口枠扉6は、ロック機能25付きで且つ開閉自在となるように遊技機の前面側となる本体部材5の前面に対しヒンジ部26を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部27とした扉部材である。なお、この開口枠扉6には、開口部27に対向してガラス製又は樹脂製の透明板部材28が設けられ、さらに、開口部27近傍には、電飾29やスピーカ30が取り付けられている。
前記遊技盤7は、その盤面に遊技領域31を有し、本体部材5の空間部に臨むように、所定の固定部材を用いて本体部材5に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域31は、遊技盤7を本体部材5に装着した後、開口部27から観察することができる。
前記球受皿付き扉8は、遊技機前面において本体部材5の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。なお、本実施形態では、球受皿付き扉8には以下の部材が取り付けられている。
(1)複数の遊技球が貯留可能で且つ、発射駆動装置23へと遊技球を案内させる通路が設けられた球受皿9。
(2)発射駆動装置23へと案内された遊技球を遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出す操作を行う、遊技球の発射停止ボタン10aを備えた回動式操作ハンドル10。
(3)プリペイドカード読み込み処理関係、及び遊技者が借り受ける遊技球(以下、貸球と称す)の貸し出し処理関係の指示を行うボタンを備えた球貸し関係操作部11。
(4)球受皿9に貯留させた遊技球を遊技者が遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させるための球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12。
〔内部的構造〕
次に、本実施形態の遊技機の内部的構造について説明する。
前記主制御装置13は、本発明にかかる制御手段として機能し、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられている。この主制御装置13は、電気的な遊技制御の処理を行い、主要な処理情報を生成する。
前記副制御装置14は、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられ、主制御装置13が生成した処理情報に従って、所定の出力態様処理を実行させる制御を行う装置である。なお、副制御装置14は、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、及び音声制御装置14cを有する。
前記遊技球払出装置15は、予め定められた入賞条件が成立するのに応じて遊技利益として所定数の遊技球を払出す(以下、賞球と称す)駆動源を備えた装置である。
前記球貸信号制御装置16は、プリペイドカード読み込み処理関係、及び貸球の貸し出し処理関係の制御を行う装置である。
前記可動物制御装置17は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技領域31内に配設された複数の可動物(例えば、可動片44、支持部材(回転体)62、入賞領域振分物、演出用移動物等)を作動状態にするための装置であり、複数の可動物に対応して個別に設けられている。なお、本実施形態の可動物制御装置17は、可動片44を駆動する可動片駆動装置、支持部材62を回転駆動させる支持部材駆動装置66、可動扉駆動装置、入賞領域振分駆動装置、及び演出用移動物駆動装置を有する。2つのモータ67を有する支持部材駆動装置66は、本発明の駆動手段を構成し、モータ67は、遊技盤7の裏面側に固定されている。
前記回収通路部材18は、回動式操作ハンドル10によって遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出された遊技球を遊技盤7の裏側へと回収する通路(俗称、集合樋)となる部材である。
前記遊技球を払い出す時に用いる通路部材20は、球受皿9に賞球又は貸球を案内する通路となる部材である。
前記電源供給装置21は、電源が投入されるのに応じて遊技機内の各制御装置に対して電力を供給する装置である。
前記発射制御装置22は、回動式操作ハンドル10を介して遊技球を遊技領域31へと打ち出す操作が行われた時に、発射作動間隔(例えば、1分間に遊技球を100球発射させるようにする等)の制御と、回動式操作ハンドル10の回動量に応じた遊技球の発射強度の調整を行う装置である。
前記発射駆動装置23は、発射制御装置22による打ち出し制御に応じて、遊技球の打ち出し駆動部を作動させ、遊技球を遊技領域31へと打ち出す装置である。
前記払出制御装置52は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技球払出装置15により所定数の賞球を払出す制御を行う装置である。また、払出制御装置52は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、球貸信号制御装置16を介して、CRユニット1に読み込ませたプリペイドカードに格納したデータ情報を参照して、所定数の貸球を払出す制御を行うと共に、貸球の払出し個数を計数して管理をする装置である。
〔遊技領域の構成〕
次に、本実施形態の遊技機の遊技領域31の構成について説明する。
前記遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成され、回動式操作ハンドル10によって打ち出された遊技球の移動範囲を規制する領域である。なお、遊技球規制レール33は前記ガイドレール32に連続的に接続するように構成され、ガイドレール32と遊技球規制レール33は全体として螺旋をなして遊技盤7の盤面に配設されている。
また、遊技領域31内には、可変表示装置(特別図柄表示装置)34、LED(Light Emitting Diode)表示装置35、ステージ36、所定入賞口(一般入賞口)37、所定通過口(スルーチャッカー)38,46、アウト口39、遊技釘(図示省略)、風車40、特定保留数表示ランプ41、通過保留数表示ランプ42、演出用表示ランプ43等が設けられている。
前記可変表示装置34は、遊技領域31のほぼ中央に配置され、予め定められた条件が成立(例えば、予め定められた入賞口への遊技球の入賞等)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別表示情報(例えば、図柄、キャラクタ、背景画像等)を可変表示させた後に停止表示する表示制御装置である。なお、この可変表示装置34には、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)、ドラム式表示装置、ドットマトリクス表示装置、7セグ表示装置、EL(ElectroLuminescence)表示装置等の表示装置を適用することができる。
前記LED表示装置35は、遊技者への様々な情報をLEDにより表示する装置であり、例えば、予め定められた条件が成立(例えば、予め定められた通過口への遊技球の通過等)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別点灯情報をLEDにより可変表示させた後に停止表示する。
前記ステージ36は、可変表示装置34の下方において遊技球を一時的に滞在状態とし、その後、遊技球の落下を許容する踊り場部を備えた構造物である。
前記所定入賞口37は、遊技領域31内における適宜な位置に複数設けられ、落下してくる遊技球を受け入れる開口部を備えた構造物である。なお、特定入賞口2及び特別入賞口3もこの所定入賞口37に含まれる。
ここで、前記特定入賞口2とは、遊技領域31の可変表示装置34の下方の左右方向(遊技盤7の幅方向)のほぼ中央に配置され、入賞口の開口範囲の拡縮を行わせる電動式の可動片44を備え、遊技球が入賞口に入賞するのに応じて、可変表示装置34に識別表示情報を可変表示させると共に、遊技者に賞球を獲得させる入賞口である。
また、前記特別入賞口3とは、遊技領域31の特定入賞口2の下方の左右方向のほぼ中央に配置され、遊技盤7の盤面に形成された開口部である。特別入賞口3は、遊技球が入賞するのに応じて、他の入賞口と比較して多くの賞球を遊技者に獲得させる入賞口である。なお、以下では、特定入賞口2及び特別入賞口3以外の複数の所定入賞口37をその他入賞口37と称する。
特別入賞口3を有する入賞装置60は、特別入賞口3への遊技球の進入の可否を変更する。
次に、図7〜図10を参照して入賞装置60を詳細に説明する。
入賞装置60は、遊技盤7の盤面に形成された2つの支持部材挿通孔61を挿通する2つの支持部材62と、ベルト68とを有する。
2つの支持部材挿通孔61は、特別入賞口3の外側の左右にほぼ同じ高さで1つずつ設けられた円形の穴状部である。
2つの支持部材62は、樹脂製の円柱状部材であり、特別入賞口3の左右に配置される。2つの支持部材62は、前端部63が透明板部材28(図1に示す)に近接し、側面部64に複数の突起爪(図示省略)が形成されている。2つの支持部材62は、前端部63が後端部65よりも高い位置に配置され、前方へ高く傾斜している。前端部63は側面部64よりも直径が大きい。2つの支持部材挿通孔61を挿通して盤面の裏側に突出した2つの支持部材62の後端部65は、支持部材駆動装置66の2つのモータ67にそれぞれ連結されている。
ベルト68は、ゴム製の帯の一端と他端とが繋がれた無端の環状であって、2つの支持部材62に張設状態で巻回されている。ベルト68は、傾斜した支持部材62に巻回されているため、内面69及び外面70が盤面に向けて下方へ傾斜する。傾斜した内面69が本発明の傾斜面を構成する。ベルト68は、遊技球が挿通可能な球進入孔71と、マーク(図示省略)とを有する。球進入孔71は、左右方向に複数の遊技球が同時に挿通可能な大きさでベルト68に形成された開口部である。マークは、ベルト68の内面69の盤面側の端縁に、異なるものが連続して付され、球進入孔71の位置を相対的に示す。ベルト68の内面69は、球進入孔71を挿通した遊技球が進入可能な内側空間72を区画する。ベルト68の内面69は、盤面と前端部63とによって、前後方向の移動が規制される。ベルト68の内面69は、当接する箇所の支持部材62の突起爪によって係止される。突起爪によってベルト68の内面69が係止されているため、不正に冶具によって球進入孔71が移動されることが防止される。
内側空間72には、ベルト68のマークを読み取るベルト位置検出センサ74(図6に示す)が設けられている。ベルト位置検出センサ74は、主制御装置13のCPU13aに電気的に接続されている。
モータ67は、支持部材62を回転駆動してベルト68を支持部材62に沿って移動させる。なお、本実施形態では、モータ67が支持部材62を右回りに回転駆動し、ベルト68が右回りに移動される。ベルト68の内面69が当接する支持部材62の突起爪によって係止されるため、支持部材62が空転せずに回転駆動されてベルト68が移動される。
モータ67は、ベルト68を移動させて、球進入許容状態(図7に示す)と球進入拒否状態(図8に示す)とに設定する。モータ67は、通常の遊技状態ではベルト68を球進入拒否状態に設定し、所定の遊技条件が成立したときにベルト68を球進入許容状態に設定する。
球進入許容状態では、球進入孔71が真上へ開口する状態に設定される。このため、ベルト68の上へ落下した遊技球は、球進入孔71から内側空間72へ進入し得る。内側空間72へ進入した遊技球は、ベルト68の内面69へ落下し、内面69上を転動する。内面69上を転動する遊技球は、傾斜した内面69によって特別入賞口3へ案内される。
球進入拒否状態では、球進入孔71が下方へ開口する状態に設定される。このため、ベルト68の上へ落下した遊技球は、球進入孔71から内側空間72へ進入することができずに、ベルト68の外面70上で弾動したり、ベルト68の外面70上を転動して遊技領域31の下方へ落下する。
なお、支持部材62の前端部63に意匠を施してもよい。また、支持部材62の前端部63と側面部64とを別部品にして前端部63を側面部64に対して回動自在に連結させ、内側空間72が遊技者側から視認されないように覆うカバー部材を前端部63に固定してもよい。
前記所定通過口38,46は、遊技領域31内における適宜な位置に所定数設けられ、落下してくる遊技球を通過させるゲートを備えた構造物である。
前記アウト口39は、所定入賞口37の何れにも入ることがなかった遊技球を集束する位置に設けられた遊技球の回収開口部である。
前記遊技釘は、遊技球と接触させることにより遊技球の移動方向を不規則にする、若しくは遊技球の移動方向を規制するために、遊技盤7の盤面の適宜な位置に打ち込まれる複数の棒状部材である。
前記風車40は、遊技球の接触によって自転可能な回転部材である。
前記特定保留数表示ランプ41は、前記特定入賞口2への入賞後の可変表示開始にかかる保留状態を点灯又は消灯により報知する発光装置である。
前記通過保留数表示ランプ42は、前記所定通過口38への通過達成後の可変表示開始にかかる保留状態を点灯又は消灯により報知する発光装置である。
前記演出用表示ランプ43は、電源投入後の遊技状態の変化に応じて多彩な点灯態様とする発光装置である。
〔電気的構成〕
次に、本実施形態の遊技機の電気的構成について説明する。
本実施形態となる遊技機は、電気的構成として、CRユニット1、主制御装置13、副制御装置14、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、電源供給装置21、発射制御装置22、発射駆動装置23、検知センサ47、ベルト位置検出センサ74、集中管理装置48等を備える。なお、CRユニット1、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、電源供給装置21、発射制御装置22、及び発射駆動装置23の構成は上述の通りであるので、以下ではその説明を省略する。
前記主制御装置13は、CPU(Central Processing Unit:中央命令処理部)13a、予め定められた制御プログラム(コンピュータプログラム)を格納するROM(Read Only Memory:書換不可記憶部)13b、生成された処理情報の一時記憶及び記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory:書換可能記憶部)13c、周期的な信号を発生させる周波数発生回路部13d等により構成され、遊技機内における主要な情報処理を行うと共に、副制御装置14に入力する処理情報を生成する装置である。
前記副制御装置14は、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、及び音声制御装置14cにより構成され、主制御装置13が生成した処理情報に従って所定の出力態様処理を行う。なお、副制御装置14は、出力態様処理毎の装置として構成しても、各出力態様処理を複数組み合わせて構成してもよい。また、副制御装置14を構成する各制御装置は、処理情報に従って独立して処理を実行可能なように、内部にCPU、ROM、RAMを備える。
ここで、前記図柄制御装置14aは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ(VDP)50を介して可変表示装置34、又はLED表示装置35を制御することにより、識別点灯情報又は識別表示情報を変動表示させた後に停止表示する制御を行う装置である。
前記ランプ制御装置14bは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、開口枠扉6の電飾29(演出報知ランプ、払出ランプ、トラブルランプを含む)や遊技領域31内に設けられた演出用表示ランプ(電飾)43、又は特定保留数表示ランプ41、通過保留数表示ランプ42等を点灯制御する装置である。なお、特定保留数表示ランプ41又は通過保留数表示ランプ42が表す情報は可変表示装置34による識別表示情報として報知してもよい。
前記音声制御装置14cは、主制御装置13が生成した処理情報に従ってスピーカ30やサウンドプロセッサ等の音声発生装置51を制御して音声を発生させる装置である。
前記検知センサ47は、特定入賞球検知センサ47a、特別入賞球検知センサ47b、入賞特定領域検知センサ47c、通過球検知センサ47d、その他入賞球検知センサ47e、遊技球払出検知センサ47f、及びエラー検知センサ47gにより構成される。そして、各検知センサ47はそれぞれ、特定入賞口2、特別入賞口3、入賞特定領域(例えば、特別入賞口3の略中央部より右側領域)、所定通過口38,46、その他入賞口37、賞球口20、及び球詰まりが発生し易い球通路部材49の球通路49a近傍に設けられ、各場所における遊技球の通過の有無を検知する。
ベルト位置検出センサ74は、ベルト68に付されたマークを検出し、検出したマークの情報を主制御装置13のCPU13aに送信する。
前記集中管理装置48は、主制御装置13が生成した処理情報を遊技機の外部において管理する装置である。
[遊技機の動作]
次に、本実施形態の遊技機の動作を主制御装置13、副制御装置14、払出制御装置52、及び可動物制御装置17の動作に分けて説明する。
〔主制御装置の動作〕
始めに、主たる遊技制御を行う主制御装置13の動作について説明する。
本実施形態におけるメインルーチン処理は、主制御装置13に備えられたROM13bに予め格納された制御プログラム(コンピュータプログラム)により実行される。そして、主制御装置13のCPU13aは、メインルーチン処理として、乱数更新処理、入力検知受信処理、入力管理処理、異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、準備球払出処理、外部情報管理処理、球進入孔位置管理処理、及び出力管理処理を行う。
なお、このメインルーチン処理とは、周波数発生回路部13dが生成する周期的な信号に基づく分周設定により定期的なタイミングパルス(例えば4ミリ秒)を生成し、生成されたタイミングパルスに合わせて、CPU13aが、前記各処理の読み込み更新、又は書き込み記憶、又は該記憶の削除等を含む制御実行処理を繰り返し実行する基本ルーチンのことである。
以下、前記メインルーチン処理の各処理のうち、入力検知受信処理、入力管理処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、球進入孔位置管理処理、及び出力管理処理について詳しく説明する。
『入力検知受信処理』
前記入力検知受信処理は、特定入賞球検知センサ47a、特別入賞球検知センサ47b、入賞特定領域検知センサ47c、通過球検知センサ47d、その他入賞球検知センサ47e、遊技球払出検知センサ47f、エラー検知センサ47g、及びベルト位置検出センサ74により生成された入力情報があるか否かをタイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて監視、及びセンサからの入力情報を受信する処理である。
『入力管理処理』
前記入力管理処理は、入力検知受信処理により受信した入力情報を解析し、どの検知センサからの入力信号であるか等の解析結果に応じて、例えば、複数の入賞口毎に入賞させた各々の遊技球個数の計数管理や、入賞検知にかかる受信時から該入賞に基づく制御処理が開始されるまでの時間管理等の処理を行い、異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、準備球払出処理、及び球進入孔位置管理処理を行う上で、適宜に該処理結果を使用できるようにする処理である。
『特別図柄制御処理』
前記特別図柄制御処理は、特定入賞口2の近傍に設けられた特定入賞球検知センサ47aから入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選を行い、当選の場合には、通常の遊技状態から遊技者にとって有利な遊技状態(大当たり遊技状態)となるように特別入賞口3に遊技球が入賞し易くする処理である。また、この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、可変表示装置34で識別表示情報(以下、特別図柄と称す)を表示制御することに関係する処理も行う。特別図柄制御処理は本発明の抽選手段を構成する。
ここで、特別図柄とは、前記特定入賞口2への遊技球の入賞に基づく前記当否抽選の結果を可変表示する複数の識別情報(例えば、左・中・右の3つの図柄)である。抽選結果が当選の場合には、複数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせで停止した表示態様(例えば、左・中・右の3つの図柄が全て同じ図柄で揃った状態)となり、これにより、遊技者にとって有利な遊技状態(大当たり遊技状態)に移行したことが報知される。かかる遊技状態では、通常遊技状態と比較して短時間に多くの賞球が獲得可能な状態が連続的に発生する。一方、抽選結果が外れの場合には、複数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせ以外で停止した表示態様(例えば、左・中・右の3つの図柄のうち少なくとも1つが他と異なっている状態)となり、これにより、通常遊技状態が継続していることが報知される。
特別図柄制御処理により、特定入賞口2における入賞後に得られる処理情報として、以下の情報が生成される。
(1)当たり又は外れ用の変動パターン番号。
(2)所定の可変表示領域に対し一時的に停止表示(微動表示を含む)をさせる、当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号。
(3)該一時的に停止表示をさせる複数の特別図柄に対して停止表示の態様とさせるための確定停止指示番号。
(4)前記当否判定における当たりの場合の大当たり移行指示番号。
そして、後述する出力管理処理を介して副制御装置14側へ前記変動パターン番号と複数の特別図柄番号を送信する時に、決定された変動パターンに対応する制御処理実行時間を主制御装置13のCPU13aにて設定し、カウント演算処理を行わせるタイマを更新する。なお、このタイマによる制御処理実行時間の経過に応じたタイミングで確定停止指示番号と前記当否判定における当たりの場合の大当たり移行指示番号が出力管理処理を介して送信される。
また、この特別図柄制御処理では、前記有利な遊技状態(大当たり遊技状態)に移行させるか否かの当否判定の結果が当たりとなり、この当たり結果を報知するため、前記特別図柄の組み合わせによる予め定められた停止表示の態様を実行する場合において、主制御装置13のCPU13aは、以下のような処理をする。すなわち、主制御装置13のCPU13aは、本発明の駆動制御手段を構成し、当たりに対応して、前記有利な遊技状態に移行させるために、支持部材62の回動制御として、(a)前記特別入賞口3に対して球進入拒否状態にするように備えさせていたベルト68を球進入許容状態とし、(b)該球進入許容状態が所定時間(例えば、30秒)経過するか、又は該特別入賞口3に対して所定個数(例えば、10個)の遊技球を入賞させるかの何れかの条件を満たすことを条件に、支持部材62を回動制御してベルト68を球進入拒否状態とし、さらに、(c)該球進入許容状態中に入賞した遊技球の何れかが特別入賞口3内に設けられた入賞特定領域を通過して、入賞特定領域検知センサ47cにて検知されたことを条件として、ベルト68を連続的に球進入許容状態とし、(d)前述と同様の条件成立の推移にてベルト68を球進入許容状態及び球進入拒否状態に設定することを、所定上限回数(例えば、16回)が達成されるまで繰り返すよう指示する処理情報を生成する。
さらに、前記当否用の取得乱数と当否用比較数値のテーブルとの照合による当否判定時に、該取得乱数が「予め定められている特殊用数値(例えば、当たり確率上昇変動状態への移行と対応させた数値)」による当たりである、と判定された場合には、主制御装置13のCPU13aは、前記有利な遊技状態の終了後において用いるテーブルを、例えば、当選確率が1/350から1/75となるような当たり発生確率が高いテーブルへと参照テーブルを変更し、その後、前記特定入賞口2への入賞に基づく可変表示の回数が所定回数(例えば、10000回)となるまでか、又は特別図柄制御にかかる当たりと判定される条件が満たされたら、変更前のテーブルに戻すように指示するための処理情報を生成する。このような処理情報で制御される遊技状態を特典遊技状態ということとする。
『普通図柄制御処理』
前記普通図柄制御処理は、遊技者にとって有利な遊技状態とする処理であり、所定通過口38近傍に設けられた通過球検知センサ47dからの入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選を行い、当選の場合に前記特定入賞口2の入口両側に設けた可動片44を拡大して、その開口範囲を拡大させ、打ち出した遊技球を該特定入賞口2に入り易くする処理である。また、この普通図柄制御処理では、LED表示装置35で普通図柄と称される識別情報を表示制御する処理も行う。
ここで、普通図柄とは、前記通過球検知センサ47dからの入力情報に応じた当否抽選の結果を可変表示又は点滅表示する所定数の識別情報(例:「○・−」→当選図柄、「−・×」→外れ図柄)である。抽選結果が当選の場合には、所定数の識別情報が予め定められた特定の組み合わせで停止した表示態様(例:「○・−」)となり、これにより、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、小当たり)に移行したことが報知される。かかる遊技状態では、通常遊技状態と比較して、打ち出した遊技球が入賞し易い状態が単発的又は連続的に発生する。一方、抽選結果が外れの場合には、所定数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせ以外で停止した表示態様(例:「−・×」)となり、これにより、通常遊技状態が継続していることが報知される。なお、本発明においては、識別情報を表示制御するLED表示装置35の代わりに、前記可変表示装置34又はドラム式やドットマトリクス式の表示装置等でもよく、表示方法には拘らない。
普通図柄制御処理により、所定通過口38における通過状態達成後に得られる処理情報として、以下の情報が生成される。
(1)当たり又は外れ用の変動パターン番号。
(2)当たり又は外れ用の普通図柄番号。
(3)可変表示又は点滅表示させた普通図柄に対して停止表示の態様とされるための確定停止指示番号。
(4)前記当否判定における当たりの場合の小当たり移行指示番号。
そして、後述する出力管理処理を介して副制御装置14側へと前記変動パターン番号と普通図柄番号を送信する時に、決定された変動パターンに対応して、その変動パターンの変動制御処理実行時間を主制御装置13のCPU13aにて設定し、カウント演算処理を行わせるタイマを更新する。なお、このタイマによる制御処理実行時間の経過に応じたタイミングで、確定停止指示番号と前記当否判定における当たりの場合の小当たり移行指示番号が、出力管理処理を介して送信される。
また、該普通図柄制御処理では、前記遊技者にとって有利な遊技状態とするか否かの当否判定にて当たりとなった場合、この当たり結果を報知する。その報知方法は、普通図柄の点滅表示による予め定められた停止表示の態様を実行することで行われるが、その場合、併せて以下のような処理をする。
すなわち、当たりに対応して、前記有利な遊技状態とするために、
(a)前記特定入賞口2に対して開口範囲を縮小するようにさせていた一対の可動片44を作動させて該開口範囲を所定時間(例えば、0.2秒)拡大する(特定入賞口2を開放する)処理をし、
(b)その後に元の状態に戻す、
という処理を所定回数(例えば、1回)行わせる指示をする処理情報を生成する。
『球進入孔位置管理処理』
球進入孔位置管理処理は、ベルト位置検出センサ74から送信されたベルト68のマークの情報を基に、主制御装置13のCPU13aがベルト68の球進入孔71の位置を判定し、判定した情報に応じて、球進入許容状態到達情報又は球進入拒否状態到達情報を支持部材駆動装置66へ送信する処理である。図11に球進入孔位置管理処理のフローチャートを示す。主制御装置13のCPU13aは、ベルト位置検出センサ74から得たマークの情報により、球進入孔71が2つの支持部材62の間で上方へ開口しているか否かを判定する(ステップS1)。球進入孔71が2つの支持部材62の間で上方へ開口していると判定すると、球進入許容状態到達情報を支持部材駆動装置66へ送信する(ステップS2)。球進入孔71が2つの支持部材62の間で上方へ開口していないと判定すると、ステップS3へ移行する。ステップS3では、主制御装置13のCPU13aは、ベルト位置検出センサ74から得たマークの情報により、球進入孔71が2つの支持部材62の間で下方へ開口しているか否かを判定する。球進入孔71が2つの支持部材62の間で下方へ開口していると判定すると、球進入拒否状態到達情報を支持部材駆動装置66へ送信する(ステップS4)。ステップS3で、球進入孔71が2つの支持部材62の間で下方へ開口していないと判定するとステップS1へ戻る。
『出力管理処理』
前記出力管理処理とは、異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び準備球払出処理により生成された処理情報を、副制御装置14側へ送信するために、出力データを編集し、該処理情報の出力タイミングを通知するためのストローブ(STB)信号を伴わせて、該出力編集した記憶情報を送信する処理である。
〔副制御装置の動作〕
次に、副制御装置14の動作について説明する。
前記副制御装置14は、電源投入による起動開始時、初期設定を行い、必要確認事項のチェック処理を行う。そして、チェック処理結果が正常であれば、該副制御装置14におけるメインルーチン処理への移行を許可し、主制御装置13のCPU13aから送信された記憶情報である主制御起動開始情報等を受信する。
なお、前記副制御装置14のメインルーチン処理とは、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、及び音声制御装置14cのそれぞれに備えられたROMに予め格納された主要な制御プログラムを、周波数発生回路部13dで生成した定期的なタイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に合わせて、読み込み更新、又は書き込み記憶、又は該記憶の削除等を含む制御実行処理を繰り返し実行する基本ルーチンのことである。以下、前記副制御装置14のメインルーチン処理における基本的な処理の一例について説明する。
始めに、副制御装置14は、前記出力管理処理にて送信した処理情報を受信したか否かをタイミングパルスに応じて監視し、受信が行われている場合に記憶手段(例えば、RAM)に記憶する。次に、副制御装置14は、該受信した処理情報の解析処理を行い、どのような遊技状態における異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び準備球払出処理の何れかの処理情報(先行コマンド)で且つ、どのような出力態様を実行させる処理情報(後続コマンド番号)かの判別を行う。
そして、副制御装置14は、該解析処理の結果に応じたフラグの設定、及び出力態様にかかる制御処理実行時間に基づきカウント演算するタイマを設定し、予め定められた制御プログラムを格納する記憶手段(例えば、ROM)から、該解析処理の結果に応じた出力態様用の制御プログラムを読み出して実行する制御処理を行う。
〔払出制御装置の動作〕
次に、払出制御装置52の動作について説明する。
該受信情報が、特別図柄制御用の通常遊技状態における特定入賞球検知センサ47aからの賞球処理情報、又は、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態における特別入賞球検知センサ47bからの賞球処理情報等の記憶情報であった場合には、払出制御装置52は、遊技球払出装置15を作動させて該記憶情報に応じた賞球個数とするための払出データテーブルに基づいて払出データを設定し、該設定に応じた賞球となるように所定数の遊技球を遊技者に対して払い出す。
なお、該受信情報が、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態又は特典遊技状態における特定入賞球検知センサ47aからの賞球処理情報となる記憶情報であった場合には、払出制御装置52は、遊技球払出装置15を作動させて通常遊技状態時と比較して増加又は減少の何れかとなる賞球個数とする払出データテーブルへと変更し、該変更された払出データテーブルに基づいて払出データを設定し、該設定に応じた増加又は減少とする賞球となるように所定数の遊技球を遊技者に対して払い出す。
さらに、球貸信号制御装置16を介したボタン操作により、CRユニット1で読んだプリペイドカードのデータ情報を参照して、所定数の貸球を払い出す制御を行わせる場合には、払出制御装置52は、該参照したデータ情報を受信して該データ情報に応じた貸球個数とするための払出データテーブルに基づいて払出データを設定し、該設定に応じた賞球となるように所定数の遊技球を遊技者に対して払い出す。
〔可動物制御装置の動作〕
次に、可動物制御装置17の動作を、可動片駆動装置、支持部材駆動装置66、入賞領域振分駆動装置の動作に分けて説明する。
『可動片駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、普通図柄制御用の通常遊技状態における小当たり移行指示番号を生成するのに応じて、前記可動片駆動装置は、前記特定入賞口2の開口範囲を縮小させていた一対の可動片44を所定時間(例えば、0.2秒)拡大し、その後再び縮小するように、前記可動片駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧(例えば、12V)を印加する拡大実行処理を所定回数(例えば、1回)行うよう指示するためのコマンドを生成する。
また、主制御装置13による処理において、普通図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態又は特典遊技状態における小当たり移行指示番号を生成した場合には、前記可動片駆動装置は、前記特定入賞口2に対して開口範囲を縮小させていた一対の可動片44を0.2秒から1.7秒へと長くして拡大して再び縮小するように、可動片駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を送電し、また、拡大実行処理を例えば1回から2回へと多くして行う指示をするコマンドを生成する。
さらに、主制御装置13による処理において、ランプ管理制御又は賞球払出制御等からなる処理情報を生成するのに応じて、前記可動片駆動装置が、前記演出用移動物駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧(例えば、12V)を印加し、適宜な変動状態となる演出動作を所定時間行うコマンドを生成する。
『支持部材駆動装置の動作』
支持部材駆動装置66は、モータ67を駆動させて支持部材62を回転駆動することによって、ベルト68を移動させる。支持部材駆動装置66は、ベルト68の球進入孔71を上方へ開口させた球進入許容状態と、ベルト68の球進入孔71を下方へ開口させた球進入拒否状態とに設定する。球進入許容状態から球進入拒否状態へ、又は球進入拒否状態から球進入許容状態へ設定するときには、モータ67に所定電圧を印加して支持部材62を回転駆動する。球進入許容状態から球進入拒否状態へ設定するために支持部材62を回転駆動しているときに、球進入孔位置管理処理により生成された球進入拒否状態到達情報を得たときには、モータ67に印加していた電圧を停止して、ベルト68を球進入拒否状態に設定する。球進入拒否状態から球進入許容状態へ設定するために支持部材62を回転駆動しているときに、球進入孔位置管理処理により生成された球進入許容状態到達情報を得たときには、モータ67に印加していた電圧を停止して、ベルト68を球進入許容状態に設定する。
主制御装置13による処理において、特別図柄制御用の通常遊技状態又は特典遊技状態における大当たり移行指示番号を生成するのに応じて、球進入許容状態に設定するため支持部材62が回転駆動される。まず、大当たり移行指示番号の生成に応じて、前記支持部材駆動装置66は、前記支持部材駆動装置66に設けられたモータ67対して所定電圧を送信する。そして、前記支持部材駆動装置66は、球進入拒否状態に設定させていたベルト68を移動させて球進入許容状態とし、球進入許容状態となってから所定時間(例えば、30秒)経過するか、又は該特別入賞口3に対して所定個数(例えば、10個)の遊技球を入賞させるかの何れかの条件を満たしたら、再び球進入拒否状態とする実行処理を行う指示をするコマンドを生成する。
さらに、前記開口状態中に入賞させた遊技球の何れかが特別入賞口3内に設けられた入賞特定領域を通過して、入賞特定領域検知センサ47cにて検知されたことを条件として、前記支持部材駆動装置66は、ベルト68を再び球進入拒否状態設定し、前記と同様の条件成立時にベルト68を球進入許容状態と球進入拒否状態に設定することを所定上限回数が達成されるまで繰り返すように、モータ67に対して所定電圧を印加指示するコマンドを生成する。
なお、前記支持部材駆動装置66における球進入許容状態と球進入拒否状態との設定処理の実行中に、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態における大当たり移行指示番号が生成された場合には、該設定処理が終了するまで、大当たり移行指示番号の生成に基づく制御処理は行われずに保留状態とする。
『入賞領域振分駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、前記特別入賞口3を開口状態とするコマンドを生成するのに応じて、入賞領域振分駆動装置は、前記特別入賞口3内にある入賞領域振分物に設けられたソレノイド等の駆動物に対して所定電圧(例えば、12V)を印加し、特定入賞領域振分のシーソー運動となるように該開口状態中において可動させるコマンドを生成する。
以上の説明の通り、本発明の第1実施形態では、支持部材駆動装置66のモータ67が支持部材62を回転駆動するとベルト68が移動し、ベルト68の移動に伴って球進入孔71も移動し、球進入孔71の位置や移動速度に応じて遊技球の流下経路や挙動が変化する。
球進入孔が上方へ開口している球進入許容状態では、ベルト68に向かって落下する遊技球は、球進入孔71からベルト68の内側空間72に進入可能となる。一方、球進入孔71が上方へ開口していない球進入拒否状態では、ベルト68に向かって落下する遊技球は、ベルト68の外面70によって内側空間72への進入が阻止され、内側空間72に進入しない。
また、遊技球は、ベルト68によって遊技盤7側に押圧されることがないので、ベルト68と遊技盤7との間で球噛が発生し難い。
また、上記ベルト68は、ゴム製である。このようにベルト68を織布又は不織布によって構成することにより、遊技球を案内する部材として一般的に使用されていない織布又は不織布によって遊技球が案内され、ベルト68に接触した際の遊技球の動きは、盤面に固定された釘や樹脂製の構造物に接触した際の遊技球の動きと比較して、遊技者が予見し難いものとなる。従って、今までにない斬新な挙動を遊技球に与えることができる。また、ベルト68に球進入孔71を形成する際にその加工を容易に行うことができる。
また、球進入孔71から内側空間72へ進入した遊技球は、ベルト68の内面69上に落下して、この内面69上を転動する。従って、ベルト68の内側空間72において、遊技球が一時的に停留する。
また、球進入孔71が下方へ開口する位置へ移動する場合、球進入孔71から落下してベルト68の内面69上を転動する遊技球は、下方へ開口する球進入孔71を挿通して内側空間72から外部へ落下する。従って、遊技球の流下経路が多様化する。さらに、下方へ開口する球進入孔71の位置を移動させる場合、球進入孔71の移動に伴って遊技球の落下位置が変わるので、遊技球の流下経路が一段と多様化し、遊技者が遊技球の流下経路を予見し難くなる。
また、特別入賞口3を囲うようにベルト68を配置しているため、ベルト68の内面69上を転動する遊技球は、特別入賞口3から内側空間72の外部へ移動可能である。なお、球進入孔71が下方へ開口する位置へ移動する場合、ベルト68の内面69上を転動する遊技球は、下方へ開口する球進入孔71から落下するか、或いは特別入賞口3から移動するかの何れかによって、内側空間72から外部へ移動する。
また、内側空間72に特別入賞口3を備えているため、内側空間72へ遊技球が進入しなければ、特別入賞口3へ遊技球が入賞しない。このため、ベルト68の移動によって入賞の可否や難易度が変化する。
また、ベルト68は入賞口に対して近接したり離間したりしないので、ベルト68と入賞口との間で球噛が生じるおそれがない。
また、遊技球が内側空間72へ進入し易い球進入許容状態において、下方へ開口する球進入孔71が存在しないため、遊技球が特別入賞口3に入賞し易い状態となる。また、遊技球が内側空間72へ進入しない状態は、遊技球が特別入賞口3に入賞しない状態となる。
また、ベルト68の内面69が盤面に向けて下方へ傾斜しているため、かかる傾斜した内面69によって、ベルト68の内面69上に落下した遊技球が特別入賞口3へ案内される。従って、遊技球が内側空間72へ進入し易い状態において、下方へ開口する球進入孔71が存在しない場合、内側空間72に進入した遊技球を円滑に且つ確実に特別入賞口3へ入賞させることができる。
[第2実施形態]
次に、図12〜図15を参照して、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態では、第1実施形態の可動片44に替えて、2つの可動支持部材(回転体)76と、2つの固定支持部材77と、ベルト81とが設けられている。また、第2実施形態の可動物制御装置17には、第1実施形態の可動片駆動装置に替えて、可動支持部材駆動装置が設けられている(図示省略)。なお、第1実施形態と共通する構成については、その詳細な説明を省略する。
入賞装置75は、遊技領域31の可変表示装置34の下方の左右方向のほぼ中央に配置され、特定入賞口2と、2つの可動支持部材76と、2つの固定支持部材77と、ベルト81とを有する。
特定入賞口2は、遊技盤7の盤面に形成された開口部である。
可動支持部材76は、樹脂製の円柱状部材であり、特定入賞口2の右斜め上方と左斜め上方とに形成された支持部材挿通孔80に挿通されている。支持部材挿通孔80を挿通して盤面の裏側に突出した可動支持部材76の後端部は、可動支持部材駆動装置のモータに連結されている。
固定支持部材77は、円柱状部材であり、遊技盤7の盤面の特定入賞口2の右斜め下方と左斜め下方とに固定されている。2つの固定支持部材77は、2つの可動支持部材67よりも左右方向に長い距離で離間して配置されている。固定支持部材77は、盤面に固定された遊技釘78と、樹脂製の筒部材79とを有する。筒部材79は、遊技釘78の軸周囲に回動自在に連結されている。
ベルト81は、ゴム製の帯の一端と他端とが繋がれた無端の環状であって、2つの可動支持部材76と2つの固定支持部材77とによって台形状に張設状態で巻回されている。ベルト81は、傾斜した2つの可動支持部材76と2つの固定支持部材77に巻回されており、内面82及び外面83が盤面に向けて下方へ傾斜する。ベルト81は、遊技球が挿通可能な球進入孔84と、マーク(図示省略)とを有する。球進入孔84は、ベルト81に形成され、ベルト81が広げられた状態で複数の遊技球が同時に挿通可能な大きさの開口部である。ベルト81の内面82は、球進入孔84を挿通した遊技球が進入可能な内側空間85を区画する。ベルト81の内面82は、当接する箇所の可動支持部材76及び固定支持部材77の側面に形成された突起爪によって係止される。マークは、ベルト81の内面82の盤面側の端縁に、異なるものが連続して付され、球進入孔84の位置を相対的に示す。
内側空間85には、ベルト81のマークを読み取るベルト位置検出センサが設けられている。
モータは、可動支持部材76を回転駆動してベルト81を可動支持部材76及び固定支持部材77に沿って移動させる。モータは、ベルト81を移動させて、ベルト81を、球進入制限状態(図13に示す)と球進入容易状態(図14に示す)とに設定する。モータは、通常の遊技状態ではベルト81を球進入制限状態に設定し、所定の遊技条件が成立したときにベルト81を球進入容易状態に設定する。
球進入容易状態では、球進入孔84が2つの可動支持部材76の間で真上へ開口する状態に設定される。このため、ベルト81の上へ落下した遊技球は、球進入孔84から内側空間85へ多く進入し得る。
球進入制限状態では、球進入孔84が左の可動支持部材76と左の固定支持部材77との間で斜め左上方へ開口する状態に設定される。このため、球進入容易状態よりも上方から視た開口が狭いため、ベルト81の上へ落下した遊技球は、球進入孔84から内側空間85へ進入し難い。
内側空間85へ進入した遊技球は、ベルト81の内面82上へ落下し、内面82上を転動する。内面82上を転動する遊技球は、傾斜した内面82によって特定入賞口2へ案内される。
普通図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13a(図6に示す)は、所定通過口38近傍に設けられた通過球検知センサ47dからの入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選を行い、当選の場合に可動支持部材76を回転駆動させてベルト81を球進入制限状態から球進入容易状態にする。
図15に第2実施形態の球進入孔位置管理処理のフローチャートを示す。球進入孔位置管理処理では、主制御装置13のCPU13aは、ベルト位置検出センサから得たマークの情報により、球進入孔84が2つの可動支持部材76の間で上方へ開口しているか否かを判定する(ステップS11)。球進入孔84が2つの可動支持部材76の間で上方へ開口していると判定すると、球進入容易状態到達情報を可動支持部材駆動装置へ送信する(ステップS12)。球進入孔84が2つの可動支持部材76の間で上方へ開口していないと判定するとステップS13へ移行する。ステップS13では、主制御装置13のCPU13aは、ベルト位置検出センサから得たマークの情報により、球進入孔84が左の可動支持部材76と左の固定支持部材77との間で斜め左上方へ開口しているか否かを判定する。球進入孔84が左の可動支持部材76と左の固定支持部材77との間で斜め左上方へ開口していると判定すると、球進入制限状態到達情報を可動支持部材駆動装置へ送信する(ステップS14)。ステップS13で球進入孔84が左の可動支持部材76と左の固定支持部材77との間で斜め左上方へ開口していないと判定すると、再びステップS11へ移行する。
可動支持部材駆動装置は、モータを駆動させて可動支持部材76を回転駆動することによって、ベルト81を移動させる。可動支持部材駆動装置は、球進入孔84が2つの可動支持部材76の間で上方へ開口する球進入容易状態と、球進入孔84が左の可動支持部材76と左の固定支持部材77との間で斜め左上方へ開口する球進入制限状態とに設定する。球進入容易状態から球進入制限状態へ、又は球進入制限状態から球進入容易状態へ設定するときには、モータに所定電圧を印加して可動支持部材76を回転駆動する。球進入容易状態から球進入制限状態へ設定するために可動支持部材76を回転駆動しているときに、球進入孔位置管理処理により生成された球進入制限状態到達情報を得たときには、モータに印加していた電圧を停止して、ベルト81を球進入制限状態に設定する。球進入制限状態から球進入容易状態へ設定するために可動支持部材76を回転駆動しているときに、球進入孔位置管理処理により生成された球進入容易状態到達情報を得たときには、モータに印加していた電圧を停止して、ベルト81を球進入容易状態に設定する。
主制御装置13による処理において、普通図柄制御用の通常遊技状態における小当たり移行指示番号を生成するのに応じて、可動支持部材駆動装置は、球進入制限状態に設定していたベルト81を球進入容易状態に所定時間設定し、その後再び球進入制限状態に設定するように、可動支持部材駆動装置に設けられたモータに対して所定電圧(例えば、12V)を印加する処理を所定回数(例えば、1回)行うよう指示するためのコマンドを生成する。
また、主制御装置13による処理において、普通図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態又は特典遊技状態における小当たり移行指示番号を生成した場合には、可動支持部材駆動装置は、球進入制限状態に設定していたベルト81を所定の長い時間、球進入容易状態に設定し再び球進入制限状態に設定するように、可動支持部材駆動装置に設けられたモータに対して所定電圧を送電し、また、球進入容易状態に設定する処理を例えば1回から2回へと多くして行う指示をするコマンドを生成する。
さらに、主制御装置13による処理において、ランプ管理制御又は賞球払出制御等からなる処理情報を生成するのに応じて、可動支持部材駆動装置が、演出用移動物駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧(例えば、12V)を印加し、適宜な変動状態となる演出動作を所定時間行うコマンドを生成する。
なお、第2実施形態では、特別入賞口3への遊技球の進入の可否を変更する支持部材62とベルト68と(図7〜図10に示す)に替えて、例えば、特別入賞口3の開口を露出させる開口状態と開口を閉鎖する閉口状態を生成する可動扉によって、特別入賞口3への遊技球の進入の可否を変更させてもよい。
[第3実施形態]
次に、図16と図17を参照して、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態では、第2実施形態の入賞装置75の可動支持部材76と固定支持部材77とベルト81との配置が異なる。なお、第2実施形態と共通する構成については、その詳細な説明を省略する。
本実施形態では、遊技領域31に配置された入賞装置75は、可動支持部材(回転体)76と、2つの固定支持部材77と、ベルト81とを有する。
可動支持部材76は、樹脂製の円柱状部材であり、特定入賞口2の上方に配置される、2つの固定支持部材77は、円柱状部材であり、特定入賞口2の左右に1つずつ配置される。ベルト81は、可動支持部材76と2つの固定支持部材77とによって三角形状に張設状態で巻回されている。
モータは、可動支持部材76を回転駆動してベルト81を可動支持部材76と2つの固定支持部材77とに沿って移動させる。モータは、ベルト81を移動させて、ベルト81を、球進入制限状態(図16に示す)と球進入容易状態(図17に示す)とに設定する。モータは、通常の遊技状態ではベルト81を球進入制限状態に設定し、所定の遊技条件が成立したときにベルト81を球進入容易状態に設定する。
球進入制限状態では、球進入孔84が可動支持部材76を跨ぐ状態に設定される。このため、可動支持部材76によって開口が狭められている。従って、球進入制限状態では、ベルト81の上へ落下した遊技球は、球進入孔84から内側空間85へ進入し難い。
球進入容易状態では、球進入孔84が可動支持部材76と左の固定支持部材77との間で斜め左上方へ開口する状態に設定される。また、この状態で球進入孔84へ遊技球が案内される位置で遊技釘86が盤面に固定されているため、ベルト81の上へ落下した遊技球は、球進入孔84から内側空間85へ多く進入し得る。
以上の説明の通り、本発明の第2実施形態と第3実施形態では、球進入孔84は、ベルト81の移動により内側空間85へ遊技球が進入し易い球進入容易状態と内側空間85へ遊技球が進入し難い球進入制限状態とに設定される。球進入容易状態では、下方へ開口する球進入孔84が存在しないため、遊技球が特定入賞口2に入賞し易い。また、球進入制限状態では、遊技球が特定入賞口2に入賞し難い状態となる。
また、固定支持部材77の遊技釘78は、遊技釘86などの盤面に固定された他の遊技釘と共通のものを使用することができるため、遊技機の設計変更に応じて固定支持部材77とベルト81の配置を変更することが容易である。
[第4実施形態]
次に、図18〜図20を参照して、本発明の第4実施形態について説明する。
第4実施形態は、特定入賞口2の真上にステージ88が設けられていることが第1実施形態と異なる。なお、特定入賞口2の開口範囲を拡縮する可動片44などの第1実施形態と共通する構成については、その詳細な説明を省略する。
ステージ88は、遊技領域31の特定入賞口2の真上に配置され、2つの支持部材(回転体)89と、ベルト92と、落下位置規制部材97とを有する。
2つの支持部材89は、樹脂製の円柱状部材であり、遊技盤7の盤面の特定入賞口2の右斜め上方と左斜め上方とに形成された2つの支持部材挿通孔90にそれぞれ挿通され、前端部91を透明板部材28(図1に示す)に向けて盤面からほぼ水平に設けられているとともに、2つの支持部材89同士がほぼ平行に設けられている。2つの支持部材挿通孔90を挿通して盤面の裏側に突出した2つの支持部材89の後端部は、可動物制御装置17(図6に示す)の支持部材駆動装置の2つのモータにそれぞれ連結されている。
ベルト92は、ゴム製の帯の一端と他端とが繋がれた無端の環状である。ベルト92は、ほぼ水平で且つほぼ平行に設けられた支持部材89に張設状態で巻回され、内面93及び外面94のうち、2つの支持部材89の間の面がほぼ水平に設定される。
ベルト92は、球進入孔95を有する。球進入孔95は、ベルト92に形成され、遊技球が挿通可能な大きさの開口部である。ベルト92の内面93は、球進入孔95を挿通した遊技球が進入可能な内側空間96を区画する。
落下位置規制部材97は、ベルト92の右下方で外面94に近接して配置され、盤面に固定された板状部材である。落下位置規制部材97は、球進入孔95がベルト92の右下方で開口した場合(図19の状態)に、該位置で遊技球が球進入孔95へ挿通して落下することを防止する。
支持部材駆動装置のモータは、遊技中には2つの支持部材89を常時、一定速度で右向きに回転駆動する。ベルト92は、回転駆動される2つの支持部材89によって、右回転方向に移動する。
ベルト92の上へ落下した遊技球は、落下位置に上方へ開口する状態の球進入孔95がなければ(図19,図20の状態)、ベルト92の外面94上へ落下する。
ベルト92の外面94上へ落下した遊技球は、外面94上で一時的に停留するか、外面94上を転動してステージ88の左右の下方へ落下するか、外面94上を転動して球進入孔95へ挿通する。
また、ベルト92の上へ落下した遊技球は、落下位置に上方へ開口する状態の球進入孔95があるときには(図18の状態)、球進入孔95へ挿通する。
上方へ開口する状態の球進入孔95へ挿通した遊技球は、ベルト92の内側空間96へ進入し、ベルト92の内面93上へ落下する。
ベルト92の内面93上へ落下した遊技球は、内面93上を転動して下方へ開口する球進入孔95へ挿通するか、内面93上で一時的に停留した後内面93上を転動して下方へ開口する球進入孔95へ挿通する。
下方へ開口する状態の球進入孔95が右下方から左下方へ移動するため、球進入孔95へ挿通する遊技球は、図20の状態ではステージ88の中央部からステージ88の下方へ落下し、図19の状態ではベルト92の右方部で落下位置規制部材97によって落下が規制された後図20の状態でステージ88の中央部からステージ88の下方へ落下する。
ステージ88の中央部の真下には、特定入賞口2が配置されているため、下方へ開口する状態の球進入孔95へ挿通してステージ88の中央部からステージ88の下方へ落下した遊技球は、真下に配置されている特定入賞口2へ入賞し易い。これらにより、ステージ88の上方へ開口する状態の球進入孔95から内側空間96へ進入した遊技球は、特定入賞口2へ入賞し易い。
なお、モータは、通常の遊技状態では2つの支持部材89を高速で回転駆動し、所定の遊技条件が成立したときに2つの支持部材89を比較的低速で回転駆動してもよい。これにより、通常の遊技状態ではベルト92の内側空間96へ遊技球が進入し難く、所定の遊技条件が成立したときにベルト92の内側空間96へ遊技球が進入し易い遊技機を提供することができる。
[第5実施形態]
次に、図21と図22とを参照して、本発明の第5実施形態について説明する。
第5実施形態は、特定入賞口2の真上にワープ出口99が設けられ、ワープ出口99へ連通するワープ入口101を有するワープ装置100が設けられていることが第1実施形態と異なる。なお、特定入賞口2の開口範囲を拡縮する可動片44など第1実施形態と共通する構成については、その詳細な説明を省略する。
ワープ出口99は、遊技領域31の特定入賞口2の真上で遊技盤7の盤面に形成され、遊技球が挿通可能な大きさの開口部である。
ワープ装置100は、遊技領域31の左上方に配置され、ワープ入口101と、2つの支持部材103(回転体)と、ベルト105とを有する。
ワープ入口101は、遊技盤7の盤面に形成され、遊技球が挿通可能な大きさの開口部である。ワープ入口101は、ワープ通路102によってワープ出口99へ連通されている。ワープ通路102(図21,図22に点線で示す)は、遊技盤7の盤面の裏側に設けられ、遊技球が進入可能な管状部材であり、ワープ入口101から進入した遊技球を斜め右下方のワープ出口99へ案内する。
2つの支持部材103は、樹脂製の円柱状部材であり、前端部が後端部より上方へ向いて傾斜した状態で、遊技盤7の盤面のワープ入口101の左右に形成された2つの支持部材挿通孔104にそれぞれ挿通されている。2つの支持部材挿通孔104を挿通して盤面の裏側に突出した2つの支持部材103の後端部は、可動物制御装置17(図6に示す)の支持部材駆動装置の2つのモータにそれぞれ連結されている。
ベルト105は、ゴム製の帯の一端と他端とが繋がれた無端の環状であって、2つの支持部材103によって張設状態で巻回されている。ベルト105は、傾斜した2つの支持部材103に巻回されており、内面106と外面107とが盤面に向けて下方へ傾斜する。ベルト105は、球進入孔108を有する。球進入孔108は、ベルト105に形成され、遊技球が挿通可能な大きさの開口部である。ベルト105の内面106は、球進入孔108を挿通した遊技球が進入可能な内側空間109を区画する。
支持部材駆動装置のモータは、遊技中には2つの支持部材103を常時、一定速度で右向きに回転駆動する。ベルト105は、回転駆動される2つの支持部材103によって、右回転方向に移動する。
ベルト105の上へ落下した遊技球は、落下位置に上方へ開口する状態の球進入孔108がなければ(図22の状態)、ベルト105の外面107上へ落下する。
ベルト105の外面107上へ落下した遊技球は、外面107上を転動してワープ装置100の左右の下方へ落下するか、又は外面107上を転動して上方へ開口する状態になった球進入孔108(図21の状態)へ挿通する。
また、ベルト105の上へ落下した遊技球は、落下位置に上方へ開口する状態の球進入孔108があるときには(図21の状態)、球進入孔108へ挿通する。
上方へ開口する状態の球進入孔108へ挿通した遊技球は、ベルト105の内側空間109へ進入し、ベルト105の内面106上へ落下する。
ベルト105の内面106上へ落下した遊技球は、傾斜した内面106上を転動して盤面に開口されたワープ入口101へ挿通するか、又は下方へ開口する球進入孔108(図22の状態)を挿通してワープ装置100の下方へ落下する。本実施形態では、内面106が盤面に向けて下方へ傾斜しているため、ベルト105の内面106上へ落下した遊技球は、ワープ入口101へ挿通し易い。
ワープ入口101へ挿通した遊技球は、ワープ通路102へ進入し、ワープ通路102によってワープ出口99へ案内される。
ワープ出口99の真下には、特定入賞口2が配置されているため、ワープ通路102によってワープ出口99へ案内された遊技球は、特定入賞口2へ入賞し易い。これらにより、ワープ装置100の上方へ開口する状態の球進入孔108から内側空間109へ進入した遊技球は、特定入賞口2へ入賞し易い。
なお、ベルト68,81,92,105の内側空間72,85,96,109への遊技球の進入を許容する構造は、上記第1〜第5実施形態に限らず、遊技盤上に設けられる様々な構造物に対して適用することができる。
また、ベルト68,81,92,105は、端部同士が回転自在に連結された複数の板状部材によって構成してもよい。ベルト68,81,92,105を複数の板状部材によって構成することにより、長期間の使用に伴うベルト68,81,92,105の消耗を抑えることができる。
このように、本発明によれば、遊技球がベルト68,81,92,105の内側空間72,85,96,109へ容易に進入可能な状態(例えば、球進入孔71,84,95,108が上方へ開口して停止した状態)や、進入し難い状態(例えば、球進入孔71,84,95,108が上方へ開口して移動している状態)や、進入不可能な状態(例えば、球進入孔71,84,95,108が下方へ開口している状態)などに適宜設定することができ、盤面上の同じ位置でベルト68,81,92,105に向かって落下した遊技球であっても、球進入孔71,84,95,108の状態によって遊技球の流下経路が相違する。従って、遊技球の流下経路として従来にない斬新な経路を遊技盤7上に設けることができ、遊技球の流下経路を多様化させて、遊技を進めていくにつれて遊技者の興味が削がれることを防止することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の実施形態となる遊技機の外観斜視図である。 図1に示す遊技機の背面斜視図である。 図1に示す遊技機の前面斜視図ある。 図1に示す遊技機の背面図である。 図1に示す遊技機の分解斜視図である。 図1に示す遊技機の電気的構成を示すブロック図である。 図3に示す遊技領域の要部拡大斜視図であり、遊技球が進入し易い状態を示す。 図3に示す遊技領域の要部拡大斜視図であり、遊技球が進入しない状態を示す。 図7に示す遊技領域のIX−IX断面図である。 図7に示す遊技領域のX−X断面図である。 図1に示す遊技機の球進入孔位置管理処理のフローチャートである。 第2施形態の遊技機の前面斜視図ある。 図12に示すの遊技領域の要部拡大斜視図であり、遊技球が進入し難い状態を示す。 図12に示すの遊技領域の要部拡大斜視図であり、遊技球が進入し易い状態を示す。 第2実施形態の球進入孔位置管理処理のフローチャートである。 第3実施形態の遊技領域の要部拡大斜視図であり、遊技球が進入し難い状態を示す。 第3実施形態の遊技領域の要部拡大斜視図であり、遊技球が進入し易い状態を示す。 第4実施形態の遊技領域の要部拡大斜視図であり、遊技球が進入し易い状態を示す。 第4施実施形態の遊技領域の要部拡大斜視図であり、進入した遊技球が落下しない状態を示す。 第4実施形態の遊技領域の要部拡大斜視図であり、遊技球が進入しない状態を示す。 第5実施形態の遊技領域の要部拡大斜視図であり、遊技球が進入し易い状態を示す。 第5実施形態の遊技領域の要部拡大斜視図であり、遊技球が進入しない状態を示す。
符号の説明
3…特別入賞口、31…遊技領域、60…入賞装置、61…支持部材挿通孔、62…支持部材(回転体)、63…前端部、64…側面部、68…ベルト、69…内面、70…外面、71…球進入孔、72…内側空間

Claims (10)

  1. 遊技盤の盤面上を遊技球が落下する弾球遊技機であって、
    前記盤面から突出する回転体を含む複数の支持部材と、
    遊技球が挿通可能な球進入孔を有し、前記複数の支持部材に張設状態で巻回される環状のベルトと、
    前記回転体を回転駆動し、前記ベルトを前記支持部材に沿って移動させる駆動手段と、を備え、
    前記ベルトの内面は、前記球進入孔を挿通した遊技球が進入可能な内側空間を区画する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機であって、
    前記球進入孔から前記内側空間へ進入した遊技球は、前記ベルトの内面上に落下する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項2に記載の弾球遊技機であって、
    前記盤面に設けられ、前記内側空間に開口し、前記ベルトの内面上に落下した遊技球の入賞を許容する入賞口を備えた
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項3に記載の弾球遊技機であって、
    前記球進入孔は、前記ベルトの移動により前記内側空間へ遊技球が進入し易い状態と前記内側空間へ遊技球が進入しない状態とに設定される
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  5. 請求項4に記載の弾球遊技機であって、
    前記複数の支持部材は、前記球進入孔が真上へ開口する状態と下方へ開口する状態とに設定可能に配置され、
    前記球進入孔は、前記内側空間へ遊技球が進入し易い状態では真上へ開口し、前記内側空間へ遊技球が進入しない状態では下方へ開口する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  6. 請求項3に記載の弾球遊技機であって、
    前記球進入孔は、前記ベルトの移動により前記内側空間へ遊技球が進入し易い状態と前記内側空間へ遊技球が進入し難い状態とに設定される
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  7. 請求項6に記載の弾球遊技機であって、
    前記複数の支持部材は、前記球進入孔が真上へ開口する状態と斜め上方又は側方へ開口する状態とに設定可能に配置され、
    前記球進入孔は、前記内側空間へ遊技球が進入し易い状態では真上へ開口し、前記内側空間へ遊技球が進入し難い状態では斜め上方又は側方へ開口する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  8. 請求項6に記載の弾球遊技機であって、
    前記複数の支持部材は、前記球進入孔が広い範囲で上方へ開口する状態と狭い範囲で上方へ開口する状態とに設定可能に配置され、
    前記球進入孔は、前記内側空間へ遊技球が進入し易い状態では広い範囲で上方へ開口し、前記内側空間へ遊技球が進入し難い状態では狭い範囲で上方へ開口する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  9. 請求項3〜請求項8の何れかに記載の弾球遊技機であって、
    前記盤面又は前記ベルトの内面の少なくとも一方に設けられ、前記ベルトの内面上に落下した遊技球を前記入賞口へ案内する傾斜面を備えた
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  10. 請求項1〜請求項9の何れかに記載の弾球遊技機であって、
    電子的な抽選を実行する抽選手段と、
    前記抽選手段の抽選結果に応じて前記駆動手段を制御する駆動制御手段と、を備えた
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021000248A (ja) * 2019-06-21 2021-01-07 株式会社高尾 弾球遊技機

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