JP2005253694A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技領域を狭めることなく、広い領域で且つ多彩な演出によって識別情報を変動表示することができる遊技機の提供。
【解決手段】
遊技機は、遊技盤7に設けられて識別情報が表示される表示パネルユニット61と、表示パネルユニット61の裏面側領域62に配置された回胴表示体65,66,67と、遮蔽状態と可視状態とに設定可能なシャッタ70と、を備える。遮蔽状態のシャッタ70は、表示パネルユニット61と回胴表示体65,66,67との間に配置されて、表示パネルユニット61の裏面側領域62を表示パネルユニット61の表面側から視認困難な状態とする。可視状態のシャッタ70は、表示パネルユニット61の裏面側領域62を表示パネルユニット61の表面側から視認容易な状態とする。
【選択図】 図8

Description

本発明は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機に関する。
一般に、パチンコ遊技機等の弾球遊技機には、ハンドル操作によって遊技球を遊技盤の遊技領域に発射する発射装置が設けられ、この発射装置によって発射された遊技球が特定入賞口(始動入賞口)を通過するのに応じて、表示装置に表示される特別図柄の変動(電子的な当否抽選)が開始される。そして、当否抽選の結果当選した場合には、表示装置に所定の特別図柄の組み合わせが表示され、遊技者にとって有利な大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、特別入賞口(大入賞口)が開閉して遊技球を受け入れるので、遊技者は多くの賞球を獲得することができる。
なお、出願人が認識している関連先行技術は文献公知発明に係るものではないため、先行技術文献情報は記載していない。
大当たり遊技状態が生起されるか否かの結果を報知する特別図柄の変動表示は、遊技者にとって特に関心が高く、このため、特別図柄の変動表示に関する演出が単調であると、遊技を進めるにつれて遊技者の興味が削がれてしまう可能性が高くなる。係る不都合を解消する一つの方法として、表示装置に加えて、他の表示装置や動く人形等の可動体を遊技領域に設け、これらの組み合わせによって多彩な演出を実行することも考えられる。
しかしながら、表示装置に加えて他の可動体を設ける場合には、遊技領域のスペース上の制約を受ける。このため、表示装置や可動体の小型化が自ずと必要となる。ところが、表示装置等の小型化は、遊技者に与える演出の印象の希薄化を招き、却って遊技者の興味を削いでしまう恐れが生じる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、識別情報を広い領域で且つ多彩な演出によって変動表示することができ、遊技者の興味を削ぐことを抑制可能な弾球遊技機の提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る弾球遊技機は、遊技盤に設けられて識別情報が表示される透過性表示板と、透過性表示板の裏面側領域に配置された演出用の可動体と、遮蔽状態と可視状態とに設定可能な遮蔽部材と、を備える。遮蔽状態の遮蔽部材は、透過性表示板と可動体との間に配置されて、透過性表示板の裏面側領域の少なくとも一部を透過性表示板の表面側から視認困難な状態とする。可視状態の遮蔽部材は、透過性表示板の裏面側領域の少なくとも一部を透過性表示板の表面側から視認容易な状態とする。透過性表示板の裏面側領域のうち視認容易な状態となる範囲は、遮蔽状態よりも可視状態の方が広い。
上記構成では、透明性表示板の裏面側領域に演出用の可動体が配置されているので、遊技領域に可動体を配置するための領域を設ける必要がない。従って、透過性表示板の大型化が可能となり、識別情報を広い領域に変動表示させることができる。
遮蔽状態の遮蔽部材は、透過性表示板と可動体との間に配置され、透過性表示板の裏面側領域の少なくとも一部(以下、遮蔽領域と称する)を透過性表示板の表面側から視認困難な状態とする。このため、透過性表示板のうち遮蔽領域に対応する領域では、可動体に邪魔されることなく識別情報が透明性表示板に鮮明に表示され、遊技者は、この識別情報を容易に視認することができる。
遮蔽部材が遮蔽状態から可視状態に変更されると、透過性表示板の裏面側領域では、遮蔽領域が減少し、透過性表示板の表面側から視認容易な範囲(以下、可視領域と称する)が増大する。このため、遊技者は、可視領域に配置された可動体を容易に視認することができ、可動体による演出を愉しむことができる。
このように、識別情報を広い領域に変動表示させることができると共に、透過性表示板と可動体との双方を用いて多彩な演出を行うことができるので、遊技者の興味が削がれてしまうことを良好に抑えることができる。
可動体は、動く人形等の単なる構造物であってもよく、また、回転及び停止によって識別情報が変動表示される回胴表示体であってもよい。
可動体を回胴表示体とすることにより、識別情報を透過性表示板と回胴表示体とに選択的に変動表示させることができ、演出の幅がさらに拡がる。
本発明の第2の態様に係る弾球遊技機は、上記第1の態様の弾球遊技機であって、遮蔽部材制御手段をさらに備える。遮蔽部材は、透過性の低い遮蔽性面状部を有し、遮蔽性面状部は、透過性表示板の表面側から視て透過性表示板との重なり部分を有する第1位置と透過性表示板の表面側から視て第1位置よりも透過性表示板との重なり部分が少ない第2位置との間を移動自在である。遮蔽部材制御手段は、遮蔽性面状部を第1位置とすることにより遮蔽部材を遮蔽状態に設定し、遮蔽性面状部を第2位置とすることにより遮蔽部材を可視状態に設定する。
上記構成では、遮蔽部材に遮蔽性面状部を設け、この遮蔽性面状部を第1位置と第2位置との間で移動させるという簡単な構造により、遮蔽部材を遮蔽状態と可視状態とに選択的に設定することができる。また、遮蔽性面状部に意匠を施すことにより、遊技者は、透過性表示板の裏面に対向する意匠を透過性表示板の表面側から視認することができる。すなわち、遮蔽性面状部の意匠と透過性表示板の識別情報とを組み合わせた演出を行うことができ、演出の幅がさらに拡がる。
また、遮蔽性面状部は、その透過性が極めて低くてもよく又は透過性を全く有していなくてもよい。この場合、遮蔽性面状部の表面を、透過性表示板から出射される光が反射し易い色(例えば、白色を含む明度等の高い色)で構成することにより、透過性表示板からの出射光を遮蔽性面状部からの反射光として透過性表示板の裏面側に効率的に入射させることができ、その結果、透過性表示板に表示される識別情報が一段と鮮明となり視認し易くなる。すなわち、透過性表示板から出射される低出力の光を有効活用して、透過性表示板における識別情報の視認性を向上させることができる。
また、遮蔽部材は、それぞれに異なった意匠が施された複数の遮蔽性面状部を有してもよい。
上記構成では、各遮蔽性面状部の異なった意匠と透過性表示板の識別情報とをそれぞれ組み合わせた演出を行うことができ、演出の幅が一段と拡がる。
また、可動体を、回転及び停止によって識別情報が変動表示される回胴表示体で構成した場合、透過性表示板及び回胴表示体の少なくとも一方によって識別情報の表示制御を行う表示制御手段を設けてもよく、遮蔽部材制御手段は、表示制御手段が識別情報の表示制御を行う対象に基づいて遮蔽部材を遮蔽状態又は可視状態に設定してもよい。
上記構成では、識別情報を広い領域に変動表示させることができると共に、識別情報の変動表示に際して透過性表示板と回胴表示体との双方を用いて多彩な演出を行うことができるので、遊技者の興味が削がれてしまうことを良好に抑えることができる。
さらに、遊技領域に設けられた特定入賞口と、特定入賞口への遊技球の通過に応じて遊技者にとって有利な遊技状態が生起されるか否かの抽選を実行する抽選手段と、をさらに備えてもよく、表示制御手段は、抽選の結果に応じて識別情報の表示制御を行う対象を決定してもよい。
上記構成では、抽選の結果に応じて識別情報の表示制御を行う対象が決定される。すなわち、遊技者は、透過性表示板と回胴表示体とのどちらに識別情報が変動表示されるかを事前に認識していないので、意外性に富んだ演出を愉しむことができる。
本発明の第3の態様に係る弾球遊技機は、上記第1の態様の弾球遊技機であって、遮蔽部材制御手段をさらに備える。遮蔽部材は、透過性が変更自在な透過性可変部を有する。遮蔽部材制御手段は、透過性可変部の透過性を変更することにより、遮蔽部材を遮蔽状態又は可視状態に設定する。
上記構成では、透過性表示板に対し遮蔽部材を固定させた状態で、遮蔽部材を遮蔽状態と可視状態とに選択的に設定することができる。
また、透過性可変部はハーフミラーで構成されてもよく、遮蔽部材制御手段は、ハーフミラーの少なくとも裏面側を照射する照射手段と、この照射手段を制御して照射手段からハーフミラーの裏面側への照射状態を変更することによりハーフミラーの透過性を変更する照射制御手段とを有してもよい。
上記構成では、ハーフミラーと照射手段と照射制御手段という簡単な構成により、透過性表示板に対し遮蔽部材を固定させた状態で、遮蔽部材を遮蔽状態と可視状態とに選択的に設定することができる。
また、上記第1〜第3の態様に係る弾球遊技機でおいて、透過性表示板と可動体との間に配置された遮蔽部材の表面を、透過性表示板の裏面に近接配置してもよい。
上記構成では、透過性表示板のうち遮蔽領域に対応する領域で識別情報が透明性表示板に一段と鮮明に表示され、遊技者は、この識別情報をさらに容易に視認することができる。
本発明によれば、遊技領域を狭めることなく、広い領域で且つ多彩な演出によって識別情報を変動表示することができるので、遊技者の興味が削がれてしまうことを良好に抑えることができる。
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る弾球遊技機の構成及び動作について説明する。この弾球遊技機は、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技者は、遊技球の供給に基づいて遊技を行う。
なお、本実施形態では、図1に示すような、現金等の対価を支払って遊技機設置営業店から遊技者が購入したプリペイドカードをプリペイドカードユニット(以下、CRユニットと称す)1に読み込ませることにより、遊技に使用する遊技球を借り受ける形態下で遊技者が遊技する遊技機の構成及び動作について説明する。より具体的には、この遊技機は、図3に示すように、借り受けた遊技球が予め定められた特定入賞口(スタートチャッカー、始動入賞口)2に受け入れられ入賞状態になった時に電子的な当否抽選を行い、抽選の結果が当選の場合には、通常の遊技状態から遊技者にとって有利な遊技状態となるように、特別入賞口(大入賞口)3を遊技球が入賞し易い状態にする弾球遊技機(以下、遊技機と称す)である。但し、本発明は、本実施形態の遊技機に拘らず、例えば、風俗営業の適正化等の規制及び業務の適正化等に関する法律(風営適正化法)及び同法施行規則において、パチンコ遊技機として区分されている遊技機について適用可能である。
[遊技機の構造概略]
本実施形態の遊技機は、外部的構造として、外枠(木枠)4、本体部材(本体)5、開口枠扉6、遊技盤7、球受皿付き扉8、球受皿9、回動式操作ハンドル(球発射ハンドル)10、球貸し関係操作部11、及び球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12等をその前面側に備えている。また、この遊技機は、内部的構造として、主制御装置13、副制御装置14、遊技球払出装置15、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、回収通路部材18、貯留タンク19、遊技球を払い出すときに用いる通路部材(賞球口)20、及びその他、電源供給装置21、発射制御装置22、発射駆動装置23等をその後面側に備えている。
以下、図1〜図7を参照して、本実施形態の遊技機の構成を、外部的構造、内部的構造、遊技領域の構成、及び電気的構成の順に詳しく説明する。
〔外部的構造〕
始めに、本実施形態の遊技機の外部的構造について説明する。
前記外枠4は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
前記本体部材5は、外枠4の内部に備えられ、ヒンジ部26を介して外枠4に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体部材5は、枠状に形成され、内側に空間部を有している。
前記開口枠扉6は、ロック機能25付きで且つ開閉自在となるように遊技機の前面側となる本体部材5の前面に対しヒンジ部26を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部27とした扉部材である。なお、この開口枠扉6には、開口部27に対向してガラス製又は樹脂製の透明板部材28が設けられ、さらに、開口部27近傍には、電飾29やスピーカ30が取り付けられている。
前記遊技盤7は、その盤面に遊技領域31を有し、本体部材5の空間部に臨むように、所定の固定部材を用いて本体部材5に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域31は、遊技盤7を本体部材5に装着した後、開口部27から観察することができる。
前記球受皿付き扉8は、遊技機前面において本体部材5の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。なお、本実施形態では、球受皿付き扉8には以下の部材が取り付けられている。
(1)複数の遊技球が貯留可能で且つ、発射駆動装置23へと遊技球を案内させる通路が設けられた球受皿9。
(2)発射駆動装置23へと案内された遊技球を遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出す操作を行う、遊技球の発射停止ボタン10aを備えた回動式操作ハンドル10。
(3)プリペイドカード読み込み処理関係、及び遊技者が借り受ける遊技球(以下、貸球と称す)の貸し出し処理関係の指示を行うボタンを備えた球貸し関係操作部11。
(4)球受皿9に貯留させた遊技球を遊技者が遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させるための球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12。
〔内部的構造〕
次に、本実施形態の遊技機の内部的構造について説明する。
前記主制御装置13は、本発明に係る抽選手段として機能し、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられている。この主制御装置13は、電気的な遊技制御の処理を行い、主要な処理情報を生成する。
前記副制御装置14は、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられ、主制御装置13が生成した処理情報に従って、所定の出力態様処理を実行させる制御を行う装置である。なお、詳しくは後述するが、副制御装置14は、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、音声制御装置14c、及び払出制御装置14dを有する。図柄制御装置14aは、表示制御手段及び遮蔽部材制御手段として機能する。
前記遊技球払出装置15は、予め定められた入賞条件が成立するのに応じて遊技利益として所定数の遊技球を払出す(以下、賞球と称す)駆動源を備えた装置である。
前記球貸信号制御装置16は、プリペイドカード読み込み処理関係、及び貸球の貸し出し処理関係の制御を行う装置である。
前記可動物制御装置17は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技領域31内に配設された複数の可動物(例えば、可動片44、可動扉45、入賞領域振分物、演出用移動物等)を作動状態にするための装置であり、複数の可動物に対応して個別に設けられている。なお、本実施形態の可動物制御装置17は、可動片駆動装置、可動扉駆動装置、入賞領域振分駆動装置、及び演出用移動物駆動装置を有する。
前記回収通路部材18は、回動式操作ハンドル10によって遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出された遊技球を遊技盤7の裏側へと回収する通路(俗称、集合樋)となる部材である。
前記遊技球を払い出す時に用いる通路部材20は、球受皿9に賞球又は貸球を案内する通路となる部材である。
前記電源供給装置21は、電源が投入されるのに応じて遊技機内の各制御装置に対して電力を供給する装置である。
前記発射制御装置22は、回動式操作ハンドル10を介して遊技球を遊技領域31へと打ち出す操作が行われた時に、発射作動間隔(例えば、1分間に遊技球を100球発射させるようにする等)の制御と、回動式操作ハンドル10の回動量に応じた遊技球の発射強度の調整を行う装置である。
前記発射駆動装置23は、発射制御装置22による打ち出し制御に応じて、遊技球の打ち出し駆動部を作動させ、遊技球を遊技領域31へと打ち出す装置である。
〔遊技領域の構成〕
次に、本実施形態の遊技機の遊技領域31の構成について説明する。
前記遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成され、回動式操作ハンドル10によって打ち出された遊技球の移動範囲を規制する領域である。なお、遊技球規制レール33は前記ガイドレール32に連続的に接続するように構成され、ガイドレール32と遊技球規制レール33は全体として螺旋をなして遊技盤7の盤面に配設されている。
また、遊技領域31内には、第1の可変表示装置(特別図柄表示装置)34、LED(Light Emitting Diode)表示装置35、ステージ36、所定入賞口(一般入賞口)37、所定通過口(スルーチャッカー)38,46、アウト口39、遊技釘(図示せず)、風車40、特定保留数表示ランプ41、通過保留数表示ランプ42、演出用表示ランプ43等が設けられている。
前記第1の可変表示装置34は、予め定められた条件が成立(特定入賞口2への遊技球の入賞)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別表示情報(例えば、図柄、キャラクタ、背景画像等)を可変表示させた後に停止表示する表示制御装置である。
前記第1の可変表示装置34は、前記識別情報が表示される透過性表示板としての表示パネルユニット61と、LED(Light Emitting Diode)基板(図示省略)と、を備える。表示パネルユニット61は、全体として略矩形薄板形状を有し、表示パネル(図示省略)と、表示パネルの裏面上に重ねられた拡散シート(図示省略)と、を備える。表示パネルは、透過型の有機ELディスプレイ(Electro Luminenscence Display)や透過型の液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)によって構成されている。LED基板は、LED(発光素子)を有し、このLEDから出射された光は、拡散シートへ入射し、表示パネルの裏面へ向かって出射する。表示パネルユニット61及びLED基板は、ハーネス(図示省略)を介して主制御装置13や副制御装置14に電気的に接続されている。なお、LED基板に代えて、陰極管及びリフレクタを設けてもよい。
図8〜図13に示すように、第1の可変表示装置34の裏面側には裏面側領域62が区画され、この裏面側領域62には第2の可変表示装置63と遮蔽装置64と裏面側領域照射ランプ80とが設けられている。裏面側領域62のうち表示パネルユニット61の裏面と対向する領域は、第1の可変表示装置34の表面側(図1に示す透明板部材28側)から表示パネルユニット61を透過して視認可能となる領域である。
第2の可変表示装置63も、前記第1の可変表示装置34と同様に、予め定められた条件が成立(特定賞口2への遊技球の入賞)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別表示情報(例えば、図柄、キャラクタ、背景画像等)を可変表示させた後に停止表示する表示制御装置である。
第2の可変表示装置63は、演出用の可動体としての3つの回胴表示体65,66,67と、各回胴表示体65,66,67を独立に正逆両方向に回転制御する3つのステッピングモータ68(図10には、二つのみ示す)と、を備える。各ステッピングモータ68は、表示制御手段を構成する。回胴表示体65,66,67は、横方向に並んで配置され、略同一の寸法形状である外周面65a,66a,67aをそれぞれ有する。各外周面65a,66a,67a上には、前記識別表示情報が周方向へ配置されている。ステッピングモータ68は、遊技盤7側に固定され、各外周面65a,66a,67aが同一周面上で回転移動及び停止するように、各回胴表示体65,66,67を軸支する。各回胴表示体65,66,67の回転中心は、表示パネルユニット61の裏面と略平行な同一直線69上にほぼ位置する。
回胴表示体65,66,67は、裏面側領域62のうち表示パネルユニット61の裏面と対向する領域に配置されており、各外周面65a,66a,67a上の識別表示情報のうち表面側(表示パネルユニット61側)に位置する識別表示情報が、第1の可変表示装置34の表面側から表示パネルユニット61を透過して視認可能となる。
なお、回胴表示体65,66,67の数は3つに限定されるものではない。また、回胴表示体65,66,67に加えて又は代えて、動く人形等を可動体として設けてもよい。
遮蔽装置64は、遮蔽部材としての矩形板状のシャッタ70と、シャッタ70を上下方向に沿って移動自在に支持する一対のガイドレール71と、シャッタ70を駆動する遮蔽部材制御手段としてのステッピングモータ72と、を備える。シャッタ70のほぼ全域は、透過性が著しく低く、その表面側から裏面側を透過して視認することが困難又は不可能な遮蔽性面状部を構成する。ガイドレール71及びステッピングモータ72は、遊技盤7に固定されている。
一対のガイドレール71は、表示パネルユニット61の直ぐ裏面側の領域で、且つ表面側から視て左右両側に、それぞれ上下方向に沿って配置されている。各ガイドレール71はガイド溝71aを有し、シャッタ70の両側縁部は各ガイド溝71aにスライド自在に係合する。ガイドレール71は、シャッタ70を、表示パネルユニット61の表面側から視て表示パネルユニット61との重なり部分を有する第1位置(図9に示す)と表示パネルユニット61の表面側から視て第1位置よりも表示パネルユニット61との重なり部分が少ない第2位置(図11に示す)との間で移動自在に支持する。
シャッタ70の一側部の裏面上には、ラックギヤ73が上下方向に沿って設けられている。ステッピングモータ72の駆動軸72aには、ラックギヤ73と噛合するピニオンギヤ74が固定されている。ステッピングモータ72が回転し、ピニオンギヤ74が回転すると、これに連動してラックギヤ73が上方又は下方へ移動し、シャッタ70が昇降する。また、シャッタ70の表面上には、背景の図柄を構成する所定の意匠75(図12に示す)が施されている。
第1の位置のシャッタ70は、表示パネルユニット61と第2の可変表示装置63(回胴表示体65,66,67)との間に、表示パネルユニット61の裏面に近接して配置される。すなわち、第1の位置に設定された状態(遮蔽状態)のシャッタ70は、表示パネルユニット61の裏面側領域62の少なくとも一部(以下、遮蔽領域と称する)を表示パネルユニット61の表面側から視認困難な状態とする。また、シャッタ70が第1の位置から第2の位置に移動した状態(可視状態)では、表示パネルユニット61の裏面側領域62では遮蔽領域が減少し、裏面側領域62のうち表示パネルユニット61の表面側から視認容易な範囲(以下、可視領域と称する)が増大する。
本実施形態では、第1の位置は、シャッタ70が表示パネルユニット61の裏面上を完全に覆う位置に設定され、第2の位置は、シャッタ70が表示パネルユニット61の裏面上から完全に外れた位置に設定されている。従って、裏面側領域62のうち表示パネルユニット61の裏面と対向する領域のほぼ全域が、遮蔽領域及び可視領域に相当する。
シャッタ70が第1の位置で停止した遮蔽状態(シャッタ70が閉じた状態)では、シャッタ70によって第2の可変表示装置63が隠されて、回胴表示体65,66,67に変動表示される識別表示情報は表示パネルユニット61の表面側から視認困難又は不可能となる。従って、図12に示すように、回胴表示体65,66,67に邪魔されることなく、識別表示情報(例えば、図12中の「1」,「2」,「3」の数字)が表示パネルユニット61に鮮明に表示される。また、シャッタ70の表面は、表示パネルユニット61の裏面に近接しているため、シャッタ70の表面が所謂スクリーン的な機能を果たす。このため、識別表示情報が表示パネルユニット61に一段と鮮明に表示される。従って、遊技者は、表示パネルユニット61に表示される識別表示情報を容易に視認することができる。また、遊技者は、シャッタ70の意匠75を表示パネルユニット61の表面側から視認することができ、シャッタ70の意匠75と表示パネルユニット61の識別表示情報とが組み合わされた演出を愉しむことができる。
一方、シャッタ70が第2の位置で停止した可視状態(シャッタ70が開いた状態)では、シャッタ70が表示パネルユニット61の裏面上から完全に外れ、裏面側領域照射ランプ80が点灯する。従って、図13に示すように、遊技者は、回胴表示体65,66,67の回転及び停止によって変動表示される回胴表示体65,66,67の外周面65a,66a,67a上の識別表示情報(例えば、図13中の「1」,「2」,「3」の数字やダイヤ型のマーク)を表示パネルユニット61の表面側から容易に視認することができる。また、表示パネルユニット61のうち識別表示情報と重ならない部分に、補助的な情報(図柄等の意匠やアニメーション等の静止画像や動画像)を表示させることにより、遊技者は、表示パネルユニット61の意匠と回胴表示体65,66,67の識別表示情報とが組み合わされた演出を愉しむことができる。
なお、本実施形態では、シャッタ70のほぼ全域を遮蔽性面状部としたが、シャッタ70の一部を遮蔽性面状部としてもよい。また、シャッタ70を、表示パネルユニット61の裏面上を完全に覆う位置と完全に外れた位置という二つの位置で停止するように設定したが、シャッタ70の停止位置は、これらの二つの位置に限定されるものではなく、例えば、回胴表示体65,66,67の一部が可視状態となる中間位置に停止してもよい。
また、シャッタ70の表面を、表示パネルユニット61のLED(図示省略)から出射される光が反射し易い色(例えば、白色を含む明度等の高い色)で構成しても良い。これにより、表示パネルユニット61からの出射光をシャッタ70の表面からの反射光として表示パネルユニット61の裏面側に効率的に入射させることができ、その結果、表示パネルユニット61に表示される識別表示情報がさらに鮮明となり視認し易くなる。すなわち、表示パネルユニット61から出射される低出力の光を有効活用して、表示パネルユニット61における識別表示情報の視認性を向上させることができる。
前記LED表示装置35は、遊技者への様々な情報をLEDにより表示する装置であり、例えば、予め定められた条件が成立(例えば、予め定められた通過口への遊技球の通過等)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別点灯情報をLEDにより可変表示させた後に停止表示する。
前記ステージ36は、第1の可変表示装置34の下方において遊技球を一時的に滞在状態とし、その後、遊技球の落下を許容する踊り場部を備えた構造物である。
前記所定入賞口37は、遊技領域31内における適宜な位置に複数設けられ、落下してくる遊技球を受け入れる開口部を備えた構造物である。なお、特定入賞口2及び特別入賞口3もこの所定入賞口37に含まれる。
ここで、前記特定入賞口2とは、複数の入賞口のいずれかであって、入賞口の開口範囲の拡縮を行わせる電動式の可動片44を備え、遊技球が入賞口に入賞するのに応じて、第1の可変表示装置34又は第2の可変表示装置63の少なくとも一方に識別表示情報を可変表示させると共に、遊技者に賞球を獲得させる入賞口である。また、前記特別入賞口3とは、複数の入賞口のいずれかであって、入賞口を露出させる開口状態と入賞口を閉鎖する閉口状態を生成する電動式の可動扉45を備え、遊技球が入賞口に入賞するのに応じて、他の入賞口と比較して多くの賞球を遊技者に獲得させる入賞口である。なお、以下では、特定入賞口2及び特別入賞口3以外の複数の所定入賞口37をその他入賞口37と称する。
前記所定通過口38,46は、遊技領域31内における適宜な位置に所定数設けられ、落下してくる遊技球を通過させるゲートを備えた構造物である。
前記アウト口39は、所定入賞口37のいずれにも入ることがなかった遊技球を集束する位置に設けられた遊技球の回収開口部である。
前記遊技釘は、遊技球と接触させることにより遊技球の移動方向を不規則にする、若しくは遊技球の移動方向を規制するために、遊技盤7の盤面の適宜な位置に打ち込まれる複数の棒状部材である。
前記風車40は、遊技球の接触によって自転可能な回転部材である。
前記特定保留数表示ランプ41は、前記特定入賞口2への入賞後の可変表示開始に係る保留状態を点灯又は消灯により報知する発光装置である。
前記通過保留数表示ランプ42は、前記所定通過口38への通過達成後の可変表示開始に係る保留状態を点灯又は消灯により報知する発光装置である。
前記演出用表示ランプ43は、電源投入後の遊技状態の変化に応じて多彩な点灯態様とする発光装置である。
〔電気的構成〕
次に、本実施形態の遊技機の電気的構成について説明する。
本実施形態となる遊技機は、電気的構成として、CRユニット1、主制御装置13、副制御装置14、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、電源供給装置21、発射制御装置22、発射駆動装置23、検知センサ47、集中管理装置48等を備える。なお、CRユニット1、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、電源供給装置21、発射制御装置22、及び発射駆動装置23の構成は上述の通りであるので、以下ではその説明を省略する。
前記主制御装置13は、CPU(Central Processing Unit:中央命令処理部)13a、予め定められた制御プログラム(コンピュータプログラム)を格納するROM(Read Only Memory:書換不可記憶部)13b、生成された処理情報の一時記憶及び記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory:書換可能記憶部)13c、周期的な信号を発生させる周波数発生回路部13d等により構成され、遊技機内における主要な情報処理を行うと共に、副制御装置14に入力する処理情報を生成する装置である。
前記副制御装置14は、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、音声制御装置14c、及び払出制御装置14dにより構成され、主制御装置13が生成した処理情報に従って所定の出力態様処理を行う。なお、副制御装置14は、出力態様処理毎の装置として構成しても、各出力態様処理を複数組み合わせて構成してもよい。また、副制御装置14を構成する各制御装置は、処理情報に従って独立して処理を実行可能なように、内部にCPU,ROM,RAMを備える。
ここで、前記図柄制御装置14aは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ(VDP)50を介して第1の可変表示装置34、又はLED表示装置35を制御することにより、又は駆動制御装置76を介して第2の可変表示装置63(ステッピングモータ68)を制御することにより、識別点灯情報又は識別表示情報を変動表示させた後に停止表示する制御を行う装置である。また、図柄制御装置14aは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、駆動制御装置76を介して遮蔽装置64(ステッピングモータ72)を制御することにより、シャッタ70の昇降及び停止制御も行う。すなわち、駆動制御装置76は、表示制御手段及び遮蔽部材制御手段を構成する。
前記ランプ制御装置14bは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、開口枠扉6の電飾29(演出報知ランプ、払出ランプ、トラブルランプを含む)や遊技領域31内に設けられた演出用表示ランプ(電飾)43、又は特定保留数表示ランプ41、通過保留数表示ランプ42、裏面側領域照射ランプ80等を点灯制御する装置である。なお、特定保留数表示ランプ41又は通過保留数表示ランプ42が表す情報は第1の可変表示装置34による識別表示情報として報知してもよい。
前記音声制御装置14cは、主制御装置13が生成した処理情報に従ってスピーカ30やサウンドプロセッサ等の音声発生装置51を制御して音声を発生させる装置である。
前記払出制御装置14dは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技球払出装置15により所定数の賞球を払出す制御を行う装置である。また、前記払出制御装置14dは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、球貸信号制御装置16を介して、CRユニット1に読み込ませたプリペイドカードに格納したデータ情報を参照して、所定数の貸球を払出す制御を行うと共に、貸球の払出し個数を計数して管理をする装置である。
前記検知センサ47は、特定入賞球検知センサ47a、特別入賞球検知センサ47b、入賞特定領域検知センサ47c、通過球検知センサ47d、その他入賞球検知センサ47e、遊技球払出検知センサ47f、及びエラー検知センサ47gにより構成される。そして、各検知センサはそれぞれ、特定入賞口2、特別入賞口3、入賞特定領域(例えば、特別入賞口3の略中央部より右側領域)、所定通過口38,46、その他入賞口37、賞球口20、及び球詰まりが発生し易い球通路部材49の球通路49a近傍に設けられ、各場所における遊技球の通過の有無を検知する。
前記集中管理装置48は、主制御装置13が生成した処理情報を遊技機の外部において管理する装置である。
[遊技機の動作]
次に、本実施形態の遊技機の動作を主制御装置13、副制御装置14、及び可動物制御装置17の動作に分けて説明する。
〔主制御装置の動作〕
始めに、主たる遊技制御を行う主制御装置13の動作について説明する。
前記電源供給装置21は、電源が投入されるのに応じて、遊技機の電気的な制御装置に対し電力を供給する。そして、主制御装置13のCPU13aは、電源が供給されると、初期設定として下記必要確認事項のチェックを行い、遊技機が適正な起動状態となっているか否かをチェックする。
ここで、本実施形態におけるメインルーチン処理は、主制御装置13に備えられたROM13bに予め格納された制御プログラム(コンピュータプログラム)により実行される。そして、主制御装置13のCPU13aは、メインルーチン処理として、乱数更新処理、入力検知受信処理、入力管理処理、異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、準備球払出処理、外部情報管理処理、及び出力管理処理を行う。
なお、このメインルーチン処理とは、周波数発生回路部13dが生成する周期的な信号に基づく分周設定により定期的なタイミングパルス(例えば4ミリ秒)を生成し、生成されたタイミングパルスに合わせて、CPU13aが、前記各処理の読み込み更新、又は書き込み記憶、又は該記憶の削除等を含む制御実行処理を繰り返し実行する基本ルーチンのことである。
以下、前記メインルーチン処理の各処理のうち乱数更新処理、入力検知受信処理、入力管理処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び出力管理処理について詳しく説明する。
『乱数更新処理』
前記乱数更新処理は、抽選遊技処理と複数の所定数値群のグループから成る乱数生成範囲とを対応するように個別の種類毎に設定し、この設定に基づいて乱数を生成する処理である。なお、本実施形態における乱数とは、抽選遊技処理毎に応じた乱数生成範囲を設定した乱数生成プログラム(例えば、当否判定用の乱数生成範囲は0〜699、変動パターン決定用の乱数生成範囲は0〜39、表示図柄決定用の乱数生成範囲は0〜11等)に従って、タイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて前記乱数生成範囲内において数値を+1ずつ更新した時の数値を意味する。また、この乱数更新処理は、主制御装置13のROM13bに格納される制御プログラムによるソフトウェア的な処理に限られず、外部に設けられた物理的装置となる乱数発生手段に基づいて乱数の更新処理を行わせ、この乱数を主制御装置13のCPU13aに取り込んで乱数抽出の制御処理をさせるようにしてもよい。
『入力検知受信処理』
前記入力検知受信処理は、特定入賞球検知センサ47a、特別入賞球検知センサ47b、入賞特定領域検知センサ47c、通過球検知センサ47d、その他入賞球検知センサ47e、遊技球払出検知センサ47f、及びエラー検知センサ47gにより生成された入力情報があるか否かをタイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて監視、及びセンサからの入力情報を受信する処理である。
『入力管理処理』
前記入力管理処理は、入力検知受信処理により受信した入力情報を解析し、どの検知センサからの入力信号であるか等の解析結果に応じて、例えば、複数の入賞口毎に入賞させた各々の遊技球個数の計数管理や、入賞検知に係る受信時から該入賞に基づく制御処理が開始されるまでの時間管理等の処理を行い、後述する異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び賞球払出処理を行う上で、適宜に該処理結果を使用できるようにする処理である。
『特別図柄制御処理』
前記特別図柄制御処理は、特定入賞口2の近傍に設けられた特定入賞球検知センサ47aから入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選(大当たり抽選)を行い、当選の場合には、通常の遊技状態から遊技者にとって有利な遊技状態(大当たり遊技状態)となるように特別入賞口3に遊技球が入賞し易くする処理である。また、この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、第1の可変表示装置34又は第2の可変表示装置63の少なくとも一方で識別表示情報(以下、特別図柄と称す)を表示制御することに関係する処理も行う。なお、本実施形態では、基本状態では、シャッタ70は開いた状態(第2の位置)に設定されている。また、以下の説明において、第1の可変表示装置34(表示パネルユニット61)により特別図柄の表示制御を行う態様を「液晶メイン演出」と称し、第2の可変表示装置63(回胴表示体65,66,67)により特別図柄の表示制御を行う態様を「ドラムメイン+液晶サブ演出」と称する。
ここで、特別図柄とは、前記特定入賞口2への遊技球の入賞に基づく前記当否抽選の結果を可変表示する複数の識別情報(例えば、左・中・右の3つの図柄)である。抽選結果が当選の場合には、複数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせで停止した表示態様(例えば、左・中・右の3つの図柄が全て同じ図柄で揃った状態)となり、これにより、遊技者にとって有利な遊技状態(大当たり遊技状態)に移行したことが報知される。係る遊技状態では、通常遊技状態と比較して短時間に多くの賞球が獲得可能な状態が連続的に発生する。一方、抽選結果が外れの場合には、複数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせ以外で停止した表示態様(例えば、左・中・右の3つの図柄のうち少なくとも一つが他と異なっている状態)となり、これにより、通常遊技状態が継続していることが報知される。
また、前記特別図柄における可変表示とは、予め設定された、互いに異なる複数種類の特別図柄(例えば、12種類)を、所定速度で周期的に順次表示させる態様を、複数の表示領域(例えば、左・中・右等の3つ)にて行う表示方法である。以下、可変表示及びこれに付随する背景変動(キャラクタ表示を含む)における演出を報知演出と称する。
この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、特定入賞口2への遊技球の入賞を契機として、乱数抽出による予め定められた数値の比較に応じた当否抽選、及び該抽選結果に係る表示制御を行うために、当否判定(抽選)用となる有利な遊技状態に移行させるか否かの当否用の乱数と、第1又は第2の可変表示装置34,63にて当否の判定結果に応じた可変表示となる報知演出をするための変動パターン決定用の乱数と、同じく第1又は第2の可変表示装置34,63にて当否の判定結果に応じた停止表示の態様とするための特別図柄決定用の乱数とを乱数更新処理にて生成する。そして、主制御装置13のCPU13aは、生成した乱数を個別に読み出し、取得乱数として記憶手段に記憶する。
また、この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、乱数の取得時点で既に特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていないことを条件として記憶させた当否用の取得乱数と、数値振分けデータ群としてテーブルに予め設定されている当否用比較数値とを照合して比較することで当否判定を行い、その結果である当否情報を記憶手段に記憶する。
次に、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用の変動パターン比較用数値と、該記憶された変動パターン決定用の取得乱数とを、記憶手段に記憶した当否情報に応じて照合して比較することにより、変動パターン決定判定を行い、その結果である当たり又は外れ用とする変動パターン情報(パターン番号)を記憶手段に記憶する。
さらに、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用から成る停止表示の態様(例えば、左・中・右の並び態様)の特別図柄比較用数値と、該記憶された特別図柄決定用の取得乱数とを、前記記憶した当否情報と当たり又は外れ用とする変動パターン情報に応じて照合して比較することにより、特別図柄決定判定を行い、その結果から得られる複数の特別図柄のそれぞれを個別に停止表示させる、当たり又は外れ用となる特別図柄情報(左・中・右の特別図柄番号)を記憶手段に記憶する。
ここで、変動パターン比較用数値、或いは特別図柄比較用数値を有するテーブルとこれに対応させた取得乱数とに応じて照合して比較することは、当たりの場合は当たり用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致を判断し、外れの場合は外れ用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致を判断することにより、合致するものを探し出す処理である。そして、前記合致に応じた当たり又は外れ用の変動パターン番号、或いは当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号が記憶手段に記憶される。
なお、前記乱数発生手段による乱数の取得時点において、「特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていないことを条件に当否判定を行う」としたが、該契機条件は任意に設計変更可能なものとする。
これまで説明した特別図柄制御処理により、特定入賞口2における入賞後に得られる処理情報として、以下の情報が生成される。
(1)当たり又は外れ用の変動パターン番号。
(2)所定の可変表示領域に対し一時的に停止表示(微動表示を含む)をさせる、当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号。
(3)該一時的に停止表示をさせる複数の特別図柄に対して停止表示の態様とさせるための確定停止指示番号。
(4)前記当否判定における当たりの場合の大当たり移行指示番号。
そして、後述する出力管理処理を介して副制御装置14側へ前記変動パターン番号と複数の特別図柄番号を送信する時に、決定された変動パターンに対応する制御処理実行時間を主制御装置13のCPU13aにて設定し、カウント演算処理を行わせるタイマを更新する。なお、このタイマによる制御処理実行時間の経過に応じたタイミングで確定停止指示番号と前記当否判定における当たりの場合の大当たり移行指示番号が出力管理処理を介して送信される。
従って、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させるか否かは、例えば、当否判定用の抽選遊技処理と、0〜697個の「外れ用数値」に通常用当たりと対応付けられた「特別用数値」、及び該通常用当たりよりも有益な当たりとして対応付けられた「特集用数値」を含めた計700個から成る「乱数生成範囲」とを対応するように前記乱数更新処理において設定し、前述した特定入賞口2への遊技球の入賞時に応じたタイミングで更新された数値が乱数として読み出し取得され、該取得乱数が「特別用数値」又は「特殊用数値」となるかの当否判定の結果によって決定する。すなわち、該入賞を契機とした1/350の抽選確率で当たり判定となる場合に前記移行させる条件が満たされることとなる。
また、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させるための前記特別図柄の組み合わせ(例えば、左・中・右の特別図柄が同種の並び態様)を当たり停止表示の態様とした時、その一歩手前の未確定表示を所謂リーチ演出と称するが、そのようなリーチ演出等を含む、その他の様々な報知演出の内容は、(a)前記当否判定された当たり又は外れの結果と、(b)前述した特定入賞口2に対する遊技球の入賞タイミングによって読み出される変動パターン決定用及び特別図柄決定用の取得乱数とに基づいて決定する。すなわち、前記図柄制御装置14aを介した第1又は第2の可変表示装置34,63にてランダムに可変表示し得るようになる。
なお、前記乱数発生手段により乱数の取得時点において、特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていた場合には、主制御装置13のCPU13aは、該制御処理が終了するまで、読み出し結果である特別図柄制御に係る取得乱数又は前記表示態様の実行のための処理情報を記憶手段に記憶し、記憶したことを報知するために、乱数等の格納毎に特定保留数表示ランプ41を1つずつ点灯すべく、副制御装置14(ランプ制御装置14b)側へ送信する点灯命令情報を生成する。
そして、可変表示している変動パターンの変動表示時間の推移を管理すべく設定しているカウント演算による更新をしているタイマに基づいて、主制御装置13のCPU13aが、停止表示の態様報知時間のタイミングに合わせて、記憶手段に記憶された不必要な取得乱数又は処理情報の削除を行うと共に、確定停止指示番号を送信した時に、特定保留数表示ランプ41を1つずつ消灯させる。すなわち、副制御装置14(ランプ制御装置14b)は、特定保留数表示ランプ41の点灯処理が行われている場合には、該確定停止指示番号を消灯命令処理情報として用いるようになる。
なお、本実施形態では、前記取得乱数又は処理情報を記憶手段に記憶させる時に、記憶すべき該取得乱数又は処理情報の上限個数(例えば、5個)を予め定めておき、先行制御処理に係る取得乱数又は処理情報の記憶を含めた合計記憶個数が上限の場合、主制御装置13のCPU13aは、該取得乱数又は処理情報を生成する条件が満たされていても無効条件成立として、記憶する制御は行わず、特別図柄制御の当否判定も行わない。
また、この特別図柄制御処理では、前記有利な遊技状態(大当たり遊技状態)に移行させるか否かの当否判定の結果が当たりとなり、この当たり結果を報知するため、前記特別図柄の組み合わせによる予め定められた停止表示の態様を実行する場合において、主制御装置13のCPU13aは、以下のような処理をする。すなわち、主制御装置13のCPU13aは、当たりに対応して、前記有利な遊技状態に移行させるために、(a)前記特別入賞口3に対して閉口するように備えさせていた可動扉45を開口状態とし、(b)該開口状態が所定時間(例えば、30秒)経過するか、又は該特別入賞口3に対して所定個数(例えば、10個)の遊技球を入賞させるかのいずれかの条件を満たすことを条件に、可動扉45を閉口制御し、さらに、(c)該開口状態中に入賞した遊技球のいずれかが特別入賞口3内に設けられた入賞特定領域を通過して、入賞特定領域検知センサ47cにて検知されたことを条件として、可動扉45を連続的に開口状態とし、(d)前述と同様の条件成立の推移にて可動扉45を開閉することを、所定上限回数(例えば、16回)が達成されるまで繰り返すよう指示する処理情報を生成する。
さらに、前記当否用の取得乱数と当否用比較数値のテーブルとの照合による当否判定時に、該取得乱数が「予め定められている特殊用数値(例えば、当たり確率上昇変動状態への移行と対応させた数値)」による当たりである、と判定された場合には、主制御装置13のCPU13aは、前記有利な遊技状態の終了後において用いるテーブルを、例えば、当選確率が1/350から1/75となるような当たり発生確率が高いテーブルへと参照テーブルを変更し、その後、前記特定入賞口2への入賞に基づく可変表示の回数が所定回数(例えば、10000回)となるまでか、又は特別図柄制御に係る当たりと判定される条件が満たされたら、変更前のテーブルに戻すように指示するための処理情報を生成する。このような処理情報で制御される遊技状態を特典遊技状態ということとする。
また、前記特典遊技状態では、1つの変動パターンに係る変動表示時間が通常遊技状態時と比較して短い変動パターンを設定したテーブルを設け、特殊乱数による当たりと判定された場合、主制御装置13のCPU13aは、該テーブルへと参照テーブルを変更し、前記特定入賞口2への入賞に基づく可変表示の回数が所定回数(例えば、10000回)となるまでか、又は、特別図柄制御に係る当たりと判定される条件が満たされたら、変更前のテーブルに戻すよう指示する処理情報を生成する。
『普通図柄制御処理』
前記普通図柄制御処理は、遊技者にとって有利な遊技状態とする処理であり、所定通過口38近傍に設けられた通過球検知センサ47dからの入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選を行い、当選の場合に前記特定入賞口2の入口両側に設けた可動片44を拡大して、その開口範囲を拡大させ、打ち出した遊技球を該特定入賞口2に入り易くする処理である。また、この普通図柄制御処理では、LED表示装置35で普通図柄と称される識別情報を表示制御する処理も行う。
ここで、普通図柄とは、前記通過球検知センサ47dからの入力情報に応じた当否抽選の結果を可変表示又は点滅表示する所定数の識別情報(例:「○・−」→当選図柄、「−・×」→外れ図柄)である。抽選結果が当選の場合には、所定数の識別情報が予め定められた特定の組み合わせで停止した表示態様(例:「○・−」)となり、これにより、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、小当たり)に移行したことが報知される。係る遊技状態では、通常遊技状態と比較して、打ち出した遊技球が入賞し易い状態が単発的又は連続的に発生する。一方、抽選結果が外れの場合には、所定数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせ以外で停止した表示態様(例:「−・×」)となり、これにより、通常遊技状態が継続していることが報知される。なお、本発明においては、識別情報を表示制御するLED表示装置35の代わりに、前記第1の可変表示装置34又はドラム式やドットマトリクス式の表示装置等でもよく、表示方法には拘らない。
この普通図柄制御処理では、遊技球が前記所定通過口38を通過することを契機として、主制御装置13のCPU13aが、特定入賞口2を拡大する可動片44を作動させるか否かを決定するための当否用乱数を前記乱数更新処理にて生成する。そして、主制御装置13のCPU13aは、生成した乱数を読み出して記憶手段に取得乱数として記憶する。
また、この普通図柄制御処理では、乱数の取得時点で既に普通図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていないことを条件に、主制御装置13のCPU13aが、該記憶させた当否用の取得乱数と、数値振分けデータ分としてテーブルに予め設定されている当否用比較数値とを比較することで当否判定を行い、その判定結果を当否情報として記憶手段に記憶する。
次に、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用の変動パターン比較用数値と、該記憶させた当否用の取得乱数とを比較することで、変動パターン決定判定を行い、その結果に従って当たり又は外れ用の点滅表示のための変動パターン情報を記憶手段に記憶する。
さらに、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用の普通図柄比較用数値と、該記憶させた当否用の取得乱数とを比較することで、普通図柄決定判定を行い、その結果に従って当たり又は外れ用の停止表示のための普通図柄情報を記憶手段に記憶する。
上記において、変動パターン比較用数値又は普通図柄比較用数値を有するテーブルと取得乱数との比較とは、当たり用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致判断が当たりの場合であり、外れ用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致判断が外れの場合であり、いずれも合致するものを探し出す処理である。そして、前記合致に応じた当たり又は外れ用の変動パターン番号、或いは当たり又は外れ用の複数の普通図柄番号が記憶手段に記憶される。
なお、当たり外れの当否につき、前記乱数発生手段によって発生した乱数を普通図柄制御処理で取得した時点において、「普通図柄制御による報知演出処理等の先行制御が行われていないことを条件に当否判定を行う」としていたが、該契機条件は任意に設計変更可能なものとする。
これまで説明した普通図柄制御処理により、所定通過口38における通過状態達成後に得られる処理情報として、以下の情報が生成される。
(1)当たり又は外れ用の変動パターン番号。
(2)当たり又は外れ用の普通図柄番号。
(3)可変表示又は点滅表示させた普通図柄に対して停止表示の態様とされるための確定停止指示番号。
(4)前記当否判定における当たりの場合の小当たり移行指示番号。
そして、後述する出力管理処理を介して副制御装置14側へと前記変動パターン番号と普通図柄番号を送信する時に、決定された変動パターンに対応して、その変動パターンの変動制御処理実行時間を主制御装置13のCPU13aにて設定し、カウント演算処理を行わせるタイマを更新する。なお、このタイマによる制御処理実行時間の経過に応じたタイミングで、確定停止指示番号と前記当否判定における当たりの場合の小当たり移行指示番号が、出力管理処理を介して送信される。
従って、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させるか否かは、例えば、当否判定用の抽選遊技処理と、0〜48個の「外れ用数値」及び小当たりと対応付けられた「特定用数値」の計50個から成る乱数生成範囲とを対応付けするように、前記乱数更新処理において設定し、前述した遊技球の通過口通過に応じたタイミングで更新された数値が乱数として取得され、該取得乱数が「特定用数値」と成るかの当否判定の結果によって決定する。すなわち、遊技球の通過口通過を契機として、1/50の抽選確率で当たり判定となる普通図柄処理に移行する。
前記乱数発生手段による乱数を普通図柄制御処理において取得した時点において、普通図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていた場合には、該制御処理が終了するまで、読み出し結果である普通図柄制御に係る取得乱数又は前記表示態様の実行のための処理情報を記憶手段に記憶し、記憶したことを報知するために、乱数等の格納毎に通過保留数表示ランプ42を1つずつ点灯すべく、副制御装置14(ランプ制御装置14b)側へ送信する点灯命令処理情報を生成する処理を主制御装置13のCPU13aにて行う。
そして、主制御装置13のCPU13aは、可変表示している変動パターンの変動表示時間の推移を管理すべく設定しているカウント演算による更新をしているタイマに基づいて、停止表示の態様報知時間のタイミングに合わせて、記憶手段に記憶された不必要な取得乱数又は処理情報の削除を行うと共に、確定停止指示番号を送信した時に、通過保留数表示ランプ42を1つずつ消灯させる。すなわち、副制御装置14(ランプ制御装置14b)は、通過保留数表示ランプ42の点灯処理が行われている場合には該確定停止指示番号を消灯命令処理情報として用いる。
なお、本実施形態では、前記取得乱数又は処理情報を記憶手段に記憶させる時に、記憶すべき該取得乱数又は処理情報の上限個数(例えば、5個)を予め定めておき、先行制御処理に係る取得乱数又は処理情報の記憶を含めた合計記憶個数が上限の場合には、該取得乱数又は処理情報を生成する条件が満たされていても無効条件成立として、記憶をする制御処理は行わず、普通図柄制御の当否判定も行わない。
また、該普通図柄制御処理では、前記遊技者にとって有利な遊技状態とするか否かの当否判定にて当たりとなった場合、この当たり結果を報知する。その報知方法は、普通図柄の点滅表示による予め定められた停止表示の態様を実行することで行われるが、その場合、併せて以下のような処理をする。
すなわち、当たりに対応して、前記有利な遊技状態とするために、
(a)前記特定入賞口2に対して開口範囲を縮小するようにさせていた一対の可動片44を作動させて該開口範囲を所定時間(例えば、0.2秒)拡大する(特定入賞口2を開放する)処理をし、
(b)その後に元の状態に戻す、
という処理を所定回数(例えば、1回)行わせる指示をする処理情報を生成する。
なお、該一対の可動片44を拡大させた時の維持時間は、例えば、前記特別図柄制御処理における特殊用数値を乱数として取得した場合の当たり判定によって、前記特典遊技状態へと移行させた時に、0.2秒から1.7秒とし、一対の可動片44の拡縮時間は1回から2回へと変更する制御処理をするとよい。
また、前記特典遊技状態中における別の実施形態として、前記当否用の取得乱数と当否用比較数値のテーブルとの照合により当否判定時の当選確率が、1/50から1/10となるような、当選確率の高いテーブルへと参照テーブルを変更するようにしてもよい。
また、1つの変動パターンに係る点滅表示時間を通常時は29秒としていたのを5.1秒に短縮化する短い変動パターンを設定したテーブルを設けて該テーブルへと参照テーブルを変更し、その後、前記特定入賞口2への入賞に基づく可変表示の回数が所定回数となるまでか、又は特別図柄制御に係る当たりと判定される条件が満たされたら、変更前のテーブルに戻すように指示するための処理情報を生成するようにしてもよい。
すなわち、本発明においては、前記特典遊技状態の形態に拘らない。なお、可変表示又は点滅表示させる開始時間から終了時間までの期間は、通常時29秒としているが、これを5.1秒に短縮化してもよい。
また、本実施形態では、短い変動パターンを設定したテーブルを設け、大当たり遊技状態終了後に参照テーブルを該テーブルへと変更することにより、時短遊技状態へ移行させる。時短遊技状態は、特別図柄が所定回数変動表示する(大当たり遊技状態を生起させるための抽選が所定回数実行される)まで、又は特別図柄制御に係る当たりと判定される(大当たり遊技状態が生起される)まで継続し、参照テーブルを変更前のテーブルに戻すように指示するための処理情報が生成されることにより終了する。この時短遊技状態では、1つの変動パターンに係る点滅表示時間が短縮され、単位時間当たりの当否判定の機会が増加するので、単位時間当たりの特定入賞口2の開放回数(時間)が増加する。これにより、特定入賞口2への遊技球の入賞率が高まるので、遊技者は遊技球を減らすことなく遊技を行うことができる。なお、時短遊技状態を、全ての大当たり遊技状態の終了後ではなく、前記特典遊技状態直後の大当たり遊技状態の終了後に限って生起させてもよい。
『ランプ管理処理』
前記ランプ管理処理は、前記入力管理処理にて生成する入賞処理情報等のランプ点灯に係る処理情報があるか否かを、タイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて監視し、該ランプ点灯に係る処理情報がある場合に、その処理情報に対応した出力態様となる発光処理情報を生成する処理である。そして、主制御装置13のCPU13aは、前記生成した発光処理情報を副制御装置14側へ送信し、ランプ管理処理における点灯報知の出力態様とし実行するべく、該発光処理情報を記憶手段に記憶する。
『出力管理処理』
前記出力管理処理とは、異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び準備球払出処理により生成された処理情報を、副制御装置14側へ送信するために、出力データを編集し、該処理情報の出力タイミングを通知するためのストローブ(STB)信号を伴わせて、該出力編集した記憶情報を送信する処理である。
〔副制御装置の動作〕
次に、副制御装置14の動作について説明する。
前記副制御装置14は、電源投入による起動開始時、初期設定を行い、必要確認事項のチェック処理を行う。そして、チェック処理結果が正常であれば、該副制御装置14におけるメインルーチン処理への移行を許可し、主制御装置13のCPU13aから送信された記憶情報である主制御起動開始情報等を受信する。
なお、前記副制御装置14のメインルーチン処理とは、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、音声制御装置14c、及び払出制御装置14dのそれぞれに備えられたROMに予め格納された主要な制御プログラムを、周波数派生回路部13dで生成した定期的なタイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に合わせて、読み込み更新、又は書き込み記憶、又は該記憶の削除等を含む制御実行処理を繰り返し実行する基本ルーチンのことである。以下、前記副制御装置14のメインルーチン処理における基本的な処理の一例について説明する。
始めに、副制御装置14は、前記出力管理処理にて送信した処理情報を受信したか否かをタイミングパルスに応じて監視し、受信が行われている場合に記憶手段(例えば、RAM)に記憶する。次に、副制御装置14は、該受信した処理情報の解析処理を行い、どのような遊技状態における異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び球払出処理のいずれかの処理情報(先行コマンド)で且つ、どのような出力態様を実行させる処理情報(後続コマンド番号)かの判別を行う。
そして、副制御装置14は、該解析処理の結果に応じたフラグの設定、及び出力態様に係る制御処理実行時間に基づきカウント演算するタイマを設定し、予め定められた制御プログラムを格納する記憶手段(例えば、ROM)から、該解析処理の結果に応じた出力態様用の制御プログラムを読み出して実行する制御処理を行う。
以下、処理情報を受信した場合の、図柄制御装置14a及びランプ制御装置14bの動作について説明する。
『図柄制御装置の動作』
処理情報が特別図柄制御用の通常遊技状態における当たり又は外れ用の変動パターン番号と、所定の可変表示領域に対し一時的な停止表示(微動表示を含む)をさせる当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号(例えば、左・中・右の3つ)であった場合、図柄制御装置14aは、特別図柄制御用の通常遊技状態における当否に基づいて予め分類して記憶してある報知演出分類テーブルと、該変動パターン番号とを照合して比較することで当たり又は外れ用の報知演出分類テーブルを決定する。
そして、図柄制御装置14aは、前記決定した報知演出分類テーブルに基づいて、該図柄制御装置14aに設けられた演出選択用乱数を更新する乱数発生手段から、前記変動パターン番号の受信に応じ読み出して記憶手段に記憶させた取得乱数との照合による比較により、当たり用の報知演出データ又は外れ用の報知演出データを設定する。
また、図柄制御装置14aは、所定の可変表示領域に対し停止表示を行う複数種類の特別図柄がプログラムされている通常遊技状態用の特別図柄分類テーブルと、該複数の特別図柄番号との個別の照合による比較により、前記第1又は第2の可変表示装置34,63にて停止表示を行う当たり又は外れ用の複数の特別図柄データのそれぞれを設定する。なお、特別図柄分類テーブルに格納された停止表示用の特別図柄は、一時的な停止を含むようにしてもよい。その後、図柄制御装置14aは、VDP50を介する第1の可変表示装置34(表示パネルユニット61)又は駆動制御装置76を介する第2の可変表示装置63(回胴表示体65,66,67)にて、該設定した報知演出データと複数の特別図柄データに応じた、可変表示及び停止表示の表示制御を行う。この特別図柄の可変表示及び停止表示の表示制御を行う対象は、該設定した報知演出データによって決定される。なお、第1及び第2の可変表示装置34,63の双方によって特別図柄を変動表示することも可能であるが、この場合には、遊技者からの視認の容易性を考慮すると、両者によって同時に変動表示を行うよりも、一方による変動表示後に他方による変動表示を行う方が好ましい。また、図柄制御装置14aは、特別図柄を変動表示する対象の変更に応じて、駆動制御装置76を介して遮蔽装置64を制御し、シャッタ70を昇降させる。
なお、図柄制御装置14aは、前記変動パターン番号と複数の特別図柄番号の送信又は受信に応じて、カウント演算による更新を行う前記主制御装置13又は副制御装置14のタイマによる、表示制御に係る処理実行時間の経過のタイミングに基づいて送信又は受信する確定停止指示番号に従って、可変表示の表示制御が行われた複数の特別図柄に対して停止表示の態様(例えば、左・中・右の並び態様)とする処理を行う。
また、前記確定停止指示番号の受信時において、大当たり移行指示番号を受信していた場合、図柄制御装置14aは、遊技者にとって有利な遊技状態の報知演出データを設定し、前記停止表示の態様とした後に大当たり用の表示制御を行う。なお、該受信情報が、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態又は特典遊技状態における情報であった場合には、図柄制御装置14aは、特別図柄制御に係る前記報知演出分類テーブル又は特別図柄分類テーブルに参照テーブルを変更し、該有利な遊技状態又は特典遊技状態の時に行う可変表示及び停止表示とする当たり又は外れ用の報知演出データ、及び当たり又は外れ用の複数の特別図柄データを設定する。
また、受信情報が特別図柄制御用の特典遊技状態における情報であった場合に使用される特別図柄制御に係る当たり又は外れ用の報知演出分類テーブルには、その表示対象が第1の可変表示装置34(表示パネルユニット61)である演出のみが設定されている。同様に、受信情報が特別図柄制御用の時短遊技状態における情報であった場合に使用される特別図柄制御に係る報知演出分類テーブルにも、その表示対象が第1の可変表示装置34(表示パネルユニット61)である演出のみが設定されている。
次に、本実施形態における特別図柄制御の一連の処理について、図14及び図15のフローチャートに基づいて説明する。
図14に示すように、本処理は、遊技者が球発射ハンドル10を回転操作して遊技球を遊技領域31へ打ち出すことにより開始され、ステップS1へ進む。
ステップS1では、特定入賞口2の近傍に設けられた特定入賞球検知センサ47aが遊技球を検知したか否か(遊技球が始動入賞したか否か)を判断する。
遊技球が始動入賞すると、電子的な当否抽選(大当たり抽選)を実行し(ステップS2)、抽選結果に基づいて特別図柄の変動パターン(変動パターン番号)を決定する(ステップS3)。この変動パターン番号に対応した報知演出データにより、特別図柄の変動表示を実行する対象が決定される。
次に、ステップS4へ進み、特別図柄の変動表示を実行する対象が第1の可変表示装置34か否か(液晶メイン演出か否か)を判断する。液晶メイン演出であると判断されると、ステップS5へ進み、表示パネルユニット61の表示を、特別図柄が表示されていない状態から特別図柄が停止表示された状態へ変更すると共に(液晶切換)、シャッタ70を閉じる(シャッター作動)。そして、ステップS6へ進み、変動パターン番号に対応した複数の特別図柄データ及び報知演出データに基づき、表示パネルユニット61によって特別図柄を変動表示した後(液晶メイン演出)、ステップS8へ進む。
ステップS4において、液晶メイン演出ではない(特別図柄の変動表示を実行する対象が第2の可変表示装置63である)と判断されたときは、ステップS7へ進み、変動パターン番号に対応した複数の特別図柄データ及び報知演出データに基づき、回胴表示体65,66,67によって特別図柄を変動表示し(ドラムメイン+液晶サブ演出)、ステップS8へ進む。
このドラムメイン+液晶サブ演出とは、回胴表示体65,66,67によって特別図柄を変動表示させた後に、抽選結果に対応する特別図柄を停止表示させることをメインとし、且つ表示パネルユニット61に補助的な情報(例えば、補助的な図柄等の意匠やアニメーション等の静止画像や動画像)を表示する演出である。回胴表示体65,66,67による特別図柄の変動表示に表示パネルユニット61による補助的な演出を組み合わせることによって、停止表示に至るまでの特別図柄の変動が単調にならないように盛り上げることができる。
ステップS8では、抽選結果が当選か否か(大当たりか否か)を判断し、当選の場合にはステップS9へ、外れの場合にはステップS13へそれぞれ進む。
ステップS9では、大当たり遊技状態を生起し、可動扉45の開閉等を実行した後、ステップS10へ進む。
ステップS10では、特典遊技状態(確変)又は時短遊技状態(時短)へ移行するための条件を満たすか否かを判断し、条件を満たす場合には、ステップS11へ進み、満たさない場合には、ステップS13へ進む。
ステップS11では、シャッタ70が開いた状態である場合に、表示パネルユニット61の表示を、特別図柄が表示されていない状態から特別図柄が停止表示された状態へ変更すると共に(液晶切換)、シャッタ70を閉じる(シャッター作動)。そして、ステップS12へ進み、図15に示す確変又は時短遊技モードへ移行する。確変又は時短遊技モードへ移行すると、抽選結果に基づいて決定される特別図柄の変動パターンは、第1の可変表示装置34による表示に対応しているもの(液晶メイン演出のもの)に限定される。
図15に示すように、確変又は時短遊技モードでは、遊技球が始動入賞したか否かを判断し(ステップS21)、始動入賞すると、電子的な当否抽選(大当たり抽選)を実行し(ステップS22)、抽選結果に基づいて特別図柄の変動パターン(変動パターン番号)を決定する(ステップS23)。また、この特典遊技状態又は時短遊技状態での報知演出分類テーブルには、その表示対象が第1の可変表示装置34(表示パネルユニット61)である演出のみが設定されているため、特別図柄の変動表示を実行する対象は第1の可変表示装置34である。
次に、ステップS24へ進み、変動パターン番号に対応した複数の特別図柄データ及び報知演出データに基づき、表示パネルユニット61によって特別図柄を変動表示した後(液晶メイン演出)、ステップS25へ進む。
ステップS25では、抽選結果が当選か否か(大当たりか否か)を判断し、当選の場合にはステップS26へ、外れの場合にはステップS27へそれぞれ進む。
ステップS26では、大当たり遊技状態を生起し、可動扉45の開閉等を実行した後、ステップS27へ進む。
ステップS27では、特典遊技状態又は時短遊技状態を維持するための条件を満たすか否かを判断し、条件を満たす場合には、ステップS21へ戻り、確変又は時短遊技モードを継続して実行する。一方、条件を満たさない場合には、確変又は時短遊技モードを終了し、図14のステップS13へ進む。
図14のステップS13では、シャッタ70が閉じている場合(直前に液晶メイン演出が実行された場合)に、シャッタ70を開いて初期状態に戻すと共に、表示パネルユニット61を特別図柄が停止表示された状態から「ドラムメイン+液晶サブ演出」が実行可能な状態(何も表示されていない状態又は補助的な情報が表示された状態)に切り換えた後、ステップS1へ戻る。
このように、特典遊技状態又は時短遊技状態(確変又は時短モード)において、常に表示パネルユニット61によって特別図柄を変動表示させるのは、以下の理由による。
表示パネルユニット61では、特別図柄を瞬時に変更して表示することが可能である。一方、回胴表示体65,66,67では、その外周面上に特別図柄が予め配置されており、抽選結果に基づく変動パターンに対応した所定の特別図柄を停止表示する場合には、その識別情報が表示パネルユニット61の裏面と対向する位置まで回胴表示体65,66,67を回転させて停止する必要がある。このため、回胴表示体65,66,67の回転位置によって停止までに要する時間が自ずと相違し、特別図柄を常に瞬時に変更することは困難である。また変更時間の短縮を図るためには、回胴表示体65,66,67の回転速度を瞬時に高速化する必要があり、可動表示体65,66,67の回転駆動源(ステッピングモータ72)の高性能化や、負荷の増大に対する構造上の高強度化等が必要となる。
これに対し、通常遊技状態よりも変動表示時間が短く設定される特典遊技状態及び時短遊技状態において、常に表示パネルユニット61によって特別図柄を変動表示させることにより、回転駆動源の高性能化や構造上の高強度化等を要することなく、変動表示時間を容易且つ確実に短縮させることができる。
また、該受信情報が、普通図柄制御用の通常遊技状態における当たり又は外れ用の変動パターン番号と、当たり又は外れ用の普通図柄番号であった場合には、図柄制御装置14aは、普通図柄制御用の通常遊技状態における遊技状態に応じて予め分類して記憶してある点滅演出分類テーブルと、該変動パターン番号とを照合して比較することで、当たり又は外れ用の変動表示データを設定する。
また、図柄制御装置14aは、所定の点滅表示領域に対し停止表示させる普通図柄がプログラムされている通常遊技状態用の普通図柄分類テーブルと、該普通図柄番号との照合による比較により、前記LED表示装置35にて停止表示させる当たり又は外れ用の普通図柄データを設定する。
なお、図柄制御装置14aは、前記変動パターン番号と普通図柄番号の送信又は受信に応じて、カウント演算による更新を行う主制御装置13又は副制御装置14のタイマによる、表示制御に係る処理実行時間の経過のタイミングに基づいて送信又は受信する確定停止指示番号に従って、点滅表示の表示制御が行われた普通図柄に対して停止表示の態様(例えば、「○・−」、又は「−・×」の点灯態様)とする処理を行う。
また、前記確定停止指示番号の受信時において、小当たり移行指示番号を受信した場合は、図柄制御装置14aは、遊技者にとって有利な遊技となる状態の点滅演出データを設定し、前記停止表示の態様とした後に小当たり用の表示制御を行う。
なお、該受信情報が、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技となる状態又は特典遊技状態における記憶情報であった場合には、図柄制御装置14aは、普通図柄制御に係る前記点滅演出分類テーブル又は特別図柄分類テーブルが参照するテーブルの変更を行い、該有利な遊技となる状態又は特典遊技状態の時に行う点滅表示する当たり又は外れ用の点滅演出データ、及び当たり又は外れ用の複数の特別図柄データを設定する。
『ランプ制御装置の動作』
受信情報が、特別図柄制御用の通常遊技状態における当たり又は外れ用の変動パターン番号、或いは大当たり移行指示番号であった場合には、ランプ制御装置14bは、特別図柄制御用の通常遊技状態における発光データテーブルに基づいて、該変動パターン番号又は大当たり移行指示番号に応じた発光データを設定し、盤面関係の電飾43及び/又は枠扉関係の電飾29にて該設定した発光データに応じた発光態様となるようにランプ点灯処理を行う。このとき、当たり又は外れ用の変動パターン番号が第2の可変表示装置63により変動表示を行う番号である場合には裏面側領域照射ランプ80の点灯処理を行い、第1の可変表示装置34により変動表示を行う番号である場合には裏面側領域照射ランプ80の消灯処理を行う。
なお、該受信情報が、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態又は特典遊技状態における記憶情報(発光処理情報)であった場合には、ランプ制御装置14bは、該有利な遊技状態又は特典遊技状態における発光データテーブルを参照して、通常遊技状態用とは異なる発光態様となる発光データを設定する。
また、該受信情報が、特定保留数表示ランプ41を点灯させるための、特別図柄制御用の通常遊技状態又は前記有利な遊技状態又は特典遊技状態における記憶情報(点灯命令処理情報)であった場合には、ランプ制御装置14bは、特定保留数表示ランプ41を1つずつ点灯させ、前記主制御装置13のタイマに基づく停止表示の態様報知時間のタイミングに合わせて送信された確定停止指示番号から成る情報の受信に応じて、特定保留数表示ランプ41を1つずつ消灯する。
該受信情報が、普通図柄制御用の通常遊技状態における当たり又は外れ用の変動パターン番号、或いは小当たり移行指示番号であった場合には、ランプ制御装置14bは、普通図柄制御用の通常遊技状態における発光データテーブルから該変動パターン番号又は大当たり移行指示番号に応じた発光データを読み出して設定し、盤面関係の電飾43及び/又は枠扉関係の電飾29にて該設定した発光データに応じた発光態様となるようにランプ点灯処理を行う。
なお、該受信情報が、普通図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技となる状態又は特典遊技状態における記憶情報(発光処理情報)であった場合には、ランプ制御装置14bは、該有利な遊技となる状態又は特典遊技状態における発光データテーブルを参照して、通常遊技状態用とは異なる発光態様となる発光データを設定する。
また、該受信情報が、通過保留数表示ランプ42を点灯させるための、普通図柄制御用の通常遊技状態又は前記有利な遊技となる状態用又は特典遊技状態における記憶情報(点灯命令処理情報)であった場合には、ランプ制御装置14bは、通過保留数表示ランプ42を1つずつ点灯させ、前記主制御装置13のタイマに基づく停止表示の態様報知時間のタイミングに合わせて送信された確定停止指示番号から成る情報の受信に応じて、通過保留数表示ランプ42を1つずつ消灯する。
さらに、該受信情報が、所定遊技状態におけるエラーに係る処理情報又は準備球払出に係る処理情報等、その他の記憶情報であった場合は、ランプ制御装置14bは、参照する発光データテーブルに該記憶情報に応じた発光態様となる発光データを設定する。
〔可動物制御装置の動作〕
次に、可動物制御装置17の動作を、可動片駆動装置、可動扉駆動装置、入賞領域振分駆動装置の動作に分けて説明する。
『可動片駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、普通図柄制御用の通常遊技状態における小当たり移行指示番号を生成するのに応じて、前記可動片駆動装置は、前記特定入賞口2の開口範囲を縮小させていた一対の可動片44を所定時間(例えば、0.2秒)拡大し、その後再び縮小するように、前記可動片駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧(例えば、12V)を印加する拡大実行処理を所定回数(例えば、1回)行うよう指示するためのコマンドを生成する。
また、主制御装置13による処理において、普通図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態又は特典遊技状態における小当たり移行指示指示番号を生成した場合には、前記可動片駆動装置は、前記特定入賞口2に対して開口範囲を縮小させていた一対の可動片44を0.2秒から1.7秒へと長くして拡大して再び縮小するように、可動片駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を送電し、また、拡大実行処理を例えば1回から2回へと多くして行う指示をするコマンドを生成する。
さらに、主制御装置13による処理において、ランプ管理制御又は賞球払出制御等からなる処理情報を生成するのに応じて、前記可動片駆動装置が、前記演出用移動物駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧(例えば、12V)を印加し、適宜な変動状態となる演出動作を所定時間行うコマンドを生成する。
『可動扉駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、特別図柄制御用の通常遊技状態又は特典遊技状態における大当たり移行指示番号を生成するのに応じて、前記可動扉駆動装置は、前記可動扉駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を送信する。そして、前記可動扉駆動装置は、前記特別入賞口3に対して閉口させていた可動扉45を作動させて開口状態とし、開口となってから所定時間(例えば、30秒)経過するか、又は該特別入賞口3に対して所定個数(例えば、10個)の遊技球を入賞させるかのいずれかの条件を満たしたら、再び閉口状態とする実行処理を行う指示をするコマンドを生成する。
さらに、前記開口状態中に入賞させた遊技球のいずれかが特別入賞口3内に設けられた入賞特定領域を通過して、入賞特定領域検知センサ47cにて検知されたことを条件として、前記可動扉駆動装置は、可動扉45を再び閉口状態となるようにし、前記と同様の条件成立時に可動扉45を開閉することを所定上限回数が達成されるまで繰り返すように、ソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を印加指示するコマンドを生成する。
なお、前記可動扉駆動装置における開閉処理の実行中に、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態における大当たり移行指示番号が生成された場合には、該開閉処理が終了するまで、大当たり移行指示番号の生成に基づく制御処理は行われずに保留状態とする。
『入賞領域振分駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、前記特別入賞口3を開口状態とするコマンドを生成するのに応じて、入賞領域振分駆動装置は、前記特別入賞口3内にある入賞領域振分物に設けられたソレノイド等の駆動物に対して所定電圧(例えば、12V)を印加し、特定入賞領域振分のシーソー運動となるように該開口状態中において可動させるコマンドを生成する。
以上説明したように、本実施形態によれば、第1の可変表示装置34(表示パネルユニット61)の裏面側領域62に第2の可変表示装置63(回胴表示体65,66,67)が配置されているので、遊技領域31に回胴表示体65,66,67を配置するための領域を設ける必要がない。従って、表示パネルユニット61及び回胴表示体65,66,67の大型化が可能となり、特別図柄を広い領域に変動表示させることができる。
シャッタ70が閉じた状態では、表示パネルユニット61裏面がシャッタ70により覆われ、回胴表示体65,66,67に変動表示される特別図柄を表示パネルユニット61の表面側から視認困難となる。このため、特別図柄が回胴表示体65,66,67に邪魔されることなく表示パネルユニット61に鮮明に表示され、遊技者は、この特別図柄の変動及び停止を容易に視認することができる。
シャッタ70が開いた状態では、遊技者は、回胴表示体65,66,67によって変動表示される特別図柄の変動及び停止を表示パネルユニット61の表面側から容易に視認することができる。
このように、特別図柄を広い領域に変動表示させることができると共に、特別図柄の変動表示に際して表示パネルユニット61と回胴表示体65,66,67との双方を用いて多彩な演出を行うことができるので、遊技者の興味が削がれてしまうことを良好に抑えることができる。
また、シャッタ70を第1位置と第2位置との間で昇降移動させるという簡単な構造により、シャッタ70を遮蔽状態と可視状態とに選択的に設定することができる。また、シャッタ70に意匠75を施すことにより、遊技者は、表示パネルユニット61の裏面に対向する意匠75を表示パネルユニット61の表面側から視認することができる。すなわち、シャッタ70の意匠75と表示パネルユニット61の特別図柄とを組み合わせた演出を行うことができ、演出の幅がさらに拡がる。
また、シャッタ70が閉じた状態では、シャッタ70の表面が表示パネルユニット61の裏面に近接しているので、シャッタ70の表面はスクリーン的な機能を果たす。従って、表示パネルユニット61に特別図柄が一段と鮮明に表示され、遊技者は、この特別図柄をさらに容易に視認することができる。
また、シャッタ70の表面を、表示パネルユニット61のLED(図示省略)から出射される光が反射し易い白色を含む明度等の高い色で構成することにより、表示パネルユニット61からの出射光をシャッタ70の表面からの反射光として表示パネルユニット61の裏面側に効率的に入射させることができ、その結果、表示パネルユニット61に表示される識別表示情報がさらに鮮明となり視認し易くなる。すなわち、表示パネルユニット61から出射される低出力の光を有効活用して、表示パネルユニット61における識別表示情報の視認性を向上させることができる。
また、抽選の結果に応じて特別図柄の変動表示を行う対象が決定されるので、遊技者は、識別情報が表示パネルユニット61と回胴表示体65,66,67とのどちらに変動表示されるかを事前に認識しない。このため、遊技者は、意外性に富んだ演出を愉しむことができる。
さらに、変動表示時間が短く設定された特典遊技状態や時短遊技状態の場合には、常に表示パネルユニット61に特別図柄が変動表示されるので、回胴表示体65,66,67の回転駆動源の高性能化や構造上の高強度化等を要することなく、変動表示時間を容易且つ確実に短縮させることができる。
[その他の実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、遊技者からの入力操作に従って特別図柄の変動表示を行う対象を決定する点で前記第1実施形態と相違するものであり、第1実施形態と共通する構成についてはその説明を省略する。
本実施形態の遊技機は、図7に示すように、表示対象設定入力部92を備える。表示対象設定入力部92は、遊技者にとって操作が容易な遊技機の前面領域に配置され、ON状態又はOFF状態に選択的に設定される。表示対象設定入力部92がON状態に設定されると、特別図柄の変動表示を行う対象が第1の可変表示装置34に設定され、OFF状態に設定されると、その対象が第2の可変表示装置63に設定される。遊技者から表示対象設定入力部92への操作に応じて、表示対象設定入力部92から主制御装置13へ表示対象設定情報が入力される。
また、特別図柄制御に係る当たり又は外れ用の報知演出分類テーブルとして、表示対象が第1の可変表示装置34(表示パネルユニット61)である演出のみが設定されている液晶メイン用の報知演出分類テーブルと、表示対象が第2の可変表示装置63(回胴表示体65,66,67)である演出のみが設定されているドラムメイン用の報知演出分類テーブルとが設けられている。
次に、本実施形態における特別図柄制御の一連の処理について、図16のフローチャートに基づいて説明する。
図16に示すように、本処理は、遊技者が球発射ハンドル10を回転操作して遊技球を遊技領域31へ打ち出すことにより開始され、ステップS31へ進む。
ステップS31では、表示対象設定情報に基づき、表示対象設定入力部(液晶メインボタン)92がON状態か否かを判断する。表示対象設定入力部92がON状態のときは、遊技者により特別図柄の変動表示を行う対象として第1の可変表示装置34が設定されていると判断され、OFF状態のときは、遊技者により特別図柄の変動表示を行う対象として第2の可変表示装置63が設定されていると判断される。表示対象設定入力部92がON状態のときはステップS32へ進み、ON状態ではない(OFF状態である)ときはステップS33へ進む。
ステップS32では、遊技者により特別図柄の変動表示を行う対象として第1の可変表示装置34が設定されているため、シャッタ70を閉じた状態に設定する。すなわち、シャッタ70が既に閉じた状態であればこれを維持し、開いた状態であればステッピングモータ72を駆動してシャッタ70を閉じる。
一方、ステップS33では、遊技者により特別図柄の変動表示を行う対象として第2の可変表示装置63が設定されているため、シャッタ70を開けた状態に設定する。すなわち、シャッタ70が既に開いた状態であればこれを維持し、閉じた状態であればステッピングモータ72を駆動してシャッタ70を開ける。
次に、ステップS34へ進み、特定入賞口2の近傍に設けられた特定入賞球検知センサ47aが遊技球を検知したか否か(遊技球が始動入賞したか否か)を判断する。
遊技球が始動入賞すると、電子的な当否抽選(大当たり抽選)を実行し(ステップS35)、抽選結果に基づいて特別図柄の変動パターン(変動パターン番号)を決定する。
次に、ステップS36へ進み、ステップS31において特別図柄の変動表示を行う対象として第1の可変表示装置34が設定されているか否か(液晶メインか否か)を判断する。液晶メインの場合にはステップS37へ進み、液晶メインではない場合にはステップS39へ進む。
ステップS37では、特別図柄分類テーブルと液晶メイン用の報知演出分類テーブルを参照して、変動パターン番号に対応した報知演出の決定(液晶メイン用の変動パターンの決定)を行い、ステップS38へ進む。
ステップS38では、ステップS37での決定に基づき、表示パネルユニット61によって特別図柄を変動表示した後(液晶メイン演出)、ステップS41へ進む。
一方、ステップS39は、特別図柄分類テーブルとドラムメイン用の報知演出分類テーブルを参照して、変動パターン番号に対応した報知演出の決定(ドラムメイン用の変動パターンの決定)を行い、ステップS40へ進む。
ステップS40では、ステップS39での決定に基づき、回胴表示体65,66,67によって特別図柄を変動表示した後(ドラムメイン+液晶サブ演出)、ステップS41へ進む。
ステップS41では、特別図柄の変動が終了したか否かを判断し、変動の終了(停止)したときにステップS31へ戻る。
このように、本実施形態によれば、遊技者は、表示対象設定入力部92を操作することにより、特別図柄が変動表示される対象を自由に選択することができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、昇降自在なシャッタ70に代えて遮蔽部材及び透過性可変部としてハーフミラー81を設けた点で前記第1実施形態と相違するものであり、第1実施形態と共通する構成についてはその説明を省略する。
図17に示すように、ハーフミラー81は、表示パネルユニット61と回胴表示体65,66,67との間に配置され、遊技盤7に対して固定されている。ハーフミラー81の表面は、表示パネルユニット61の裏面に近接し、表示パネルユニット61の裏面の全域を覆う。裏面側領域照射ランプ80は、ハーフミラー81の少なくとも裏面側を照射する位置に配置されている。裏面側領域照射ランプ80が消灯すると、ハーフミラー81の透過性が低下し、ハーフミラー81によって第2の変動表示装置63が隠されて、回胴表示体65,66,67に変動表示される識別表示情報を表示パネルユニット61の表面側から視認困難又は不可能となる。換言すると、裏面側領域照射ランプ80の消灯により、ハーフミラー81は遮蔽状態に設定される。一方、裏面側領域照射ランプ80が点灯すると、ハーフミラー81の透過性が向上し、回胴表示体65,66,67に変動表示される識別表示情報を表示パネルユニット61の表面側から容易に視認可能となる。換言すると、裏面側領域照射ランプ80の点灯により、ハーフミラー81は可視状態に設定される。すなわち、裏面側領域照射ランプ80は照明手段を構成し、裏面側領域照射ランプ80を制御するランプ制御装置14b(図7に示す)は照明制御手段を構成する。なお、ハーフミラー81の一部に、透過性を有しない領域を設けてもよい。
本実施形態によれば、ハーフミラー81と裏面側領域照射ランプ80とランプ制御装置14bという簡単な構成により、表示パネルユニット61に対しハーフミラー81を固定させた状態で、ハーフミラー81を遮蔽状態と可視状態とに選択的に設定することができる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、昇降自在なシャッタ70に代えて遮蔽部材として遮蔽シート85を設けた点で前記第1実施形態と相違するものであり、第1実施形態と共通する構成についてはその説明を省略する。
図18及び図19に示すように、遮蔽シート85の上端部分は上ローラ83に、下端部分は下ローラ84に、それぞれ固着されて巻回されている。遮蔽シート85のうち、上下ローラ83,84の間の中間部分は、上下ローラ83,84により平面状に張られた状態で、表示パネルユニット61と回胴表示体65,66,67との間に配置され、その表面は、表示パネルユニット61の裏面に近接している。上下ローラ83,84は、それぞれステッピングモータ86,87によって正逆両方向に回転駆動され、これにより、遮蔽シート85が上下動する。すなわち、ステッピングモータ86,87は、遮蔽部材制御手段を構成する。遮蔽シート85は、透過性の低い遮蔽性面状部85aと透過性の高い透過性面状部85bとを有する。遮蔽性面状部85aが表示パネルユニット61に位置した状態(遮蔽状態)では、遮蔽性面状部85aによって第2の変動表示装置63が隠されて、回胴表示体65,66,67に変動表示される識別表示情報を表示パネルユニット61の表面側から視認困難又は不可能となる。一方、透過性面状部85bが表示パネルユニット61に位置した状態(可視状態)では、回胴表示体65,66,67に変動表示される識別表示情報を表示パネルユニット61の表面側から容易に視認可能となる。
本実施形態によれば、表示パネルユニット61と回胴表示体65,66,67との間に薄肉の遮蔽シート85の移動を許容する間隙を設ければよいので、表示パネルユニット61と回胴表示体65,66,67とを近接して配置することができ、スペース効率が向上する。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態は、一枚のシャッタ70にに代えて遮蔽部材として複数(本実施形態では2枚)のシャッタ89,90を設けた点で前記第1実施形態と相違するものであり、第1実施形態と共通する構成についてはその説明を省略する。
図20に示すように、一対のガイドレール91(図20にはその一方のみを示す)は、表示パネルユニット61の直ぐ裏面側の領域で、且つ表面側から視て左右両側に、それぞれ上下方向に沿って配置されている。各ガイドレール91は略平行に並ぶ2本のガイド溝91a,91bを有し、各シャッタ89,90の両側縁部は各ガイド溝91a,91bにスライド自在に係合する。一方のシャッタ89の一側部(右側部又は左側部の一方)の裏面上には、ラックギヤ(図示省略)が上下方向に沿って設けられ、このラックギヤとステッピングモータ(図示省略)の駆動軸(図示省略)に固定されたピニオンギヤ92とが噛合する。同様に、他方のシャッタ90の他側部(右側部又は左側部の他方)の裏面上には、ラックギヤ(図示省略)が上下方向に沿って設けられ、このラックギヤとステッピングモータ(図示省略)の駆動軸(図示省略)に固定されたピニオンギヤ93が噛合する。各ステッピングモータが回転し、ピニオンギヤ92,93が回転すると、これに連動してラックギヤが上方又は下方へ移動し、シャッタ89,90がそれぞれ独立して昇降する。シャッタ89が表示パネルユニット61の裏面上から完全に外れた状態では、シャッタ90は、表示パネルユニット61の裏面上の全域を覆う位置に移動することにより遮蔽状態に設定され、表示パネルユニット61の裏面上から完全に外れた位置に移動することにより可視状態に設定される。同様に、シャッタ90が表示パネルユニット61の裏面上から完全に外れた状態では、シャッタ89は、表示パネルユニット61の裏面上の全域を覆う位置に移動することにより遮蔽状態に設定され、表示パネルユニット61の裏面上から完全に外れた位置に移動することにより可視状態に設定される。すなわち、シャッタ89,90は、それぞれ独立して遮蔽状態又は可視状態に設定可能である。また、シャッタ89,90の各表面上には、それぞれ背景の図柄を構成する異なった意匠が施されている。
本実施形態によれば、各シャッタ89,90の異なった意匠と表示パネルユニット61の識別表示情報とをそれぞれ組み合わせた演出を行うことができ、演出の幅が一段と拡がる。
なお、前記第4実施形態において、透過性面状部を複数設け、各透過性面状部の表面にそれぞれ異なった意匠を施すことによっても、同様の効果を得ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
第1実施形態に係る遊技機の外観斜視図である。 図1に示す遊技機の背面斜視図である。 図1に示す遊技機の前面斜視図ある。 図1に示す遊技機の背面図である。 図1に示す遊技機の分解斜視図である。 図1に示す遊技機の分解斜視図である。 図1に示す遊技機の電気的構成を示すブロック図である。 図1に示す遊技機の要部斜視図である。 シャッタが閉じた状態を示す図1の要部側断面図である。 図1の要部平断面図である。 シャッタが開いた状態を示す図1の要部側断面図である。 第1の可変表示装置による特別図柄の表示状態を示す正面図である。 第2の可変表示装置による特別図柄の表示状態を示す正面図である。 第1実施形態における特別図柄制御の一連の処理を示すフローチャートである。 図14の確変又は時短遊技モードの処理を示すフローチャートである。 第2実施形態における特別図柄制御の一連の処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の要部側断面図である。 第4実施形態の要部側断面図である。 第4実施形態の要部斜視図である。 第5実施形態の要部側断面図である。
符号の説明
2…特定入賞口、7…遊技盤、13…主制御装置(抽選手段)、13a…CPU、13b…ROM、13c…RAM、14…副制御装置、14a…図柄制御装置(表示制御手段、遮蔽部材制御手段)、14b…ランプ制御装置(照明制御手段)、31…遊技領域、34…第1の可変表示装置、35…LED表示装置、46…所定通過口、47d…通過球検知センサ、61…表示パネルユニット(透過性表示板)、62…裏面側領域、63…第2の可変表示装置、64…遮蔽装置、65,66,67…回胴表示体(可動体)、68…ステッピングモータ(表示制御手段)、70…シャッタ(遮蔽部材)、72…ステッピングモータ(遮蔽部材制御手段)、75…意匠、76…駆動制御装置(表示制御手段、遮蔽部材制御手段)、80…裏面側領域照射ランプ(照明手段)、81…ハーフミラー、85…遮蔽シート(遮蔽部材)、86,87…ステッピングモータ(遮蔽部材制御手段)、89,90…シャッタ(遮蔽部材)、92…表示対象設定入力部

Claims (6)

  1. 遊技盤の遊技領域に遊技球を発射して遊技する弾球遊技機であって、
    前記遊技盤に設けられ、識別情報が表示される透過性表示板と、
    前記透過性表示板の裏面側領域に配置された演出用の可動体と、
    遮蔽状態と可視状態とに設定可能であり、少なくとも前記遮蔽状態では前記透過性表示板と前記可動体との間に配置される遮蔽部材と、を備え、
    前記遮蔽状態の前記遮蔽部材は、前記裏面側領域の少なくとも一部を前記透過性表示板の表面側から視認困難な状態とし、
    前記可視状態の前記遮蔽部材は、前記裏面側領域の少なくとも一部を前記透過性表示板の表面側から視認容易な状態とし、
    前記透過性表示板の裏面側領域のうち視認容易な状態となる範囲は、前記遮蔽状態よりも前記可視状態の方が広い
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機であって、
    遮蔽部材制御手段をさらに備え、
    前記遮蔽部材は、透過性の低い遮蔽性面状部を有し、
    前記遮蔽性面状部は、前記透過性表示板の表面側から視て前記透過性表示板との重なり部分を有する第1位置と前記透過性表示板の表面側から視て前記第1位置よりも前記透過性表示板との重なり部分が少ない第2位置との間を移動自在であり、
    前記遮蔽部材制御手段は、前記遮蔽性面状部を前記第1位置とすることにより前記遮蔽部材を前記遮蔽状態に設定し、前記遮蔽性面状部を前記第2位置とすることにより前記遮蔽部材を前記可視状態に設定する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項2に記載の弾球遊技機であって、
    前記遮蔽部材は、前記遮蔽性面状部を複数有し、
    各遮蔽性面状部には、異なった意匠が施されている
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項1に記載の弾球遊技機であって、
    遮蔽部材制御手段をさらに備え、
    前記遮蔽部材は、透過性が変更自在な透過性可変部を有し、
    前記遮蔽部材制御手段は、前記透過性可変部の透過性を変更することにより、前記遮蔽部材を前記遮蔽状態又は前記可視状態に設定する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  5. 請求項4に記載の弾球遊技機であって、
    前記遮蔽部材制御手段は、照射手段と照射制御手段とを有し、
    前記透過性可変部は、ハーフミラーであり、
    前記照射手段は、前記ハーフミラーの少なくとも裏面側を照射し、
    前記照射制御手段は、前記照射手段を制御して、該照射手段から前記ハーフミラーの裏面側への照射状態を変更することにより、前記ハーフミラーの透過性を変更する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の弾球遊技機であって、
    前記透過性表示板と前記可動体との間に配置された前記遮蔽部材の表面は、前記透過性表示板の裏面に近接している
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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