JP2007143855A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技領域のレイアウト上の制限を受けることなく、遊技領域の所望の場所を照射することが可能な弾球遊技機の提供。
【解決手段】弾球遊技機は、カバーユニット28と枠状の開口枠扉と透明板状の導光板60と照明装置70とを備える。カバーユニット28は、遊技盤に対向配置され遊技領域を覆う。開口枠扉6は、カバーユニット28のうち遊技領域との対向領域を含む可視領域を区画する。導光板60は、開口枠扉の近傍に配置された入射部61とプリズムカット加工が施され遊技領域の所定部分と対向する反射部63と入射部と反射部との間に配置された導光部62とを有し、カバーユニット28と一体的に設けられる。照明装置70は、導光板60の入射部61に向けて光を入射させる。照明装置70から導光板60の入射部61へ入射した光は、導光部62を通り反射部63で反射して遊技領域の所定部分を照射する。
【選択図】図11

Description

本発明は、弾球遊技機に関する。
一般に、パチンコ遊技機等の弾球遊技機には、ハンドル操作によって遊技球を発射する発射装置が設けられ、この発射装置によって発射された遊技球が特定入賞口(始動入賞口)を通過するのに応じて、表示装置に表示される特別図柄の変動(電子的な当否抽選)が開始される。そして、当否抽選の結果当選した場合には、表示装置に所定の特別図柄の組み合わせが表示され、遊技者にとって有利な大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、特別入賞口(大入賞口)が開閉して遊技球を受け入れるので、遊技者は多くの賞球を獲得することができる。
特開2005−152226号公報
しかしながら、上記従来の弾球遊技機では、遊技領域にLED(Light Emitting Diode)等の照明装置を設けることにより、遊技領域の所望の場所を照射している。このため、構造物等のレイアウト上の理由から遊技領域に照明装置を自由に配置できない場合があり、所望の場所を照射するためにはレイアウトの変更が必要となる可能性があった。特に、複数の場所を照射する場合には、各照射場所に対してそれぞれ照明装置を設ける必要があり、照明装置の自由な配置が難しかった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、遊技領域のレイアウト上の制限を受けることなく、遊技領域の所望の場所を照射することが可能な弾球遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る第1の態様は、遊技盤の遊技領域に遊技球が発射される弾球遊技機であって、透明板部材と、枠状の周縁部材と、透明薄板状の導光部材と、照明手段と、を備える。透明板部材は、遊技盤に対向配置され、遊技領域を覆う。周縁部材は、透明板部材の表面側の周縁部分に配置され、透明板部材のうち遊技領域との対向領域を含む可視領域を区画する。導光部材は、周縁部材の近傍に配置された入射部と、プリズムカット加工が施され遊技領域の所定部分と対向する反射部と、入射部と反射部との間に配置された導光部と、を有し、透明板部材と一体的に又は別体に設けられる。照明手段は、導光部材の入射部に向けて光を入射させる。照明手段から導光部材の入射部へ入射した光は、導光部を通り、反射部で反射して、遊技領域の所定部分を照射する。
上記構成では、導光部材及び照明手段を遊技領域以外に設け、照明手段からの光を導光部材を介して遊技領域に照射するので、遊技領域のレイアウト上の制限を受けることなく、遊技領域の任意の場所を照射することができる。
また、照明手段からの光を導光部材を介して遊技領域へ照射するので、照明手段の構成やその設置場所を変更することなく、導光部材の形状や配置場所の変更によって所望の場所を照射することができる。従って、照射場所が相違する弾球遊技機間において、照明手段の構成及びその設置場所の共通化を図ることが可能となり、弾球遊技機の機種変更を容易に行うことができると共に、部品の共通化による製造コストの削減や開発工数の削減を図ることができる。
また、照明手段からの光が導光部材を介して間接的に遊技領域を照射するため、1つの照明手段からの光を複数の導光部材の入射部へ入射させることにより、1つの照明手段によって遊技領域の複数の場所を照射することができる。すなわち、照明手段の数の増大による回路や配線の複雑化を招くことなく、導光部材の数を増やすことによって複数の場所を照射することができる。
また、遊技領域に対向する反射部から遊技領域に向けて光が照射されるため、LED等の照明装置を遊技領域に設けて光を照射する場合とは光の照射方向が全く相違する。従って、従来にない斬新な照明効果を得ることができる。また、このように光の照射方向が相違するため、遊技領域の被照射場所の反射率を高めた場合の視覚的効果が、従来に比べて顕著に増大する。
さらに、導光部材は、透明薄板状であるため、遊技者が遊技領域や遊技球を視認することを妨げない。
本発明に係る第2の態様は、第1の態様の弾球遊技機であって、遊技領域に配置された特定入賞口と、特定入賞口の入賞に基づいて電子的な抽選を実行する抽選手段と、遊技領域に配置され、抽選手段による抽選の結果が当選の場合に遊技者にとって有利な遊技状態に設定される特別入賞口と、を備える。反射部は、照明手段から入射した光を特別入賞口に向けて照射する。
上記構成では、導光部材の反射部は、照明手段から入射した光を特別入賞口に向けて照射する。従って、特別入賞口が遊技者にとって有利な遊技状態に設定された場合、遊技者は、この特別入賞口の状態を容易に視認することができる。例えば、遊技者にとって有利な遊技状態として特別入賞口が開放される場合には、遊技者は、発射した遊技球が特別入賞口に入賞したか否かを容易に視認することができる。
また、特別入賞口を常に照射せず、特別入賞口が遊技者にとって有利な遊技状態に設定されるときに特別入賞口を照射してもよい。係る構成により、遊技者にとって有利な遊技状態が生起されたときに遊技者の注意を特別入賞口に向けさせることができ、遊技者の興趣を高めることができる。
本発明に係る第3の態様は、第1の態様又は第2の態様の弾球遊技機であって、透明板部材は、遊技盤の表面に対向配置され遊技領域を覆う第1の透明板部材と、第1の透明板部材と対向配置され第1の透明板部材との間に板状空間を区画する第2の透明板部材と、を有し、第1の透明板部材と第2の透明板部材とは、板状空間を開閉自在に弾球遊技機に取り付けられ、導光部材は、板状空間に配置されている。
上記構成では、導光部材は、第1の透明板部材と第2の透明板部材との間に区画された板状空間に配置されるため、板状空間を開放することにより導光部材を容易に着脱することができ、機種変更や仕様変更等を容易に行うことができる。
本発明に係る第4の態様は、第1の態様〜第3の態様の弾球遊技機であって、照明手段は周縁部材の裏面側に配置され、周縁部材のうち少なくとも照明手段の表面側を覆う部分は不透明である。
上記構成では、遊技者から見えない周縁部材の裏面側に照明手段を配置しているので、外観上の見栄えが良い。
本発明によれば、遊技領域のレイアウト上の制限を受けることなく、遊技領域の所望の場所を適宜照射することができる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る弾球遊技機(以下、単に遊技機と称する)の構成及び動作について説明する。この遊技機は、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技者は、遊技球の供給に基づいて遊技を行う。
なお、本実施形態では、図1に示すような、現金等の対価を支払って遊技機設置営業店から遊技者が購入したプリペイドカードをプリペイドカードユニット(以下、CRユニットと称す)1に読み込ませることにより、遊技に使用する遊技球を借り受ける形態下で遊技者が遊技する遊技機の構成及び動作について説明する。より具体的には、この遊技機は、図3に示すように、借り受けた遊技球が予め定められた特定入賞口(スタートチャッカー、始動入賞口)2に受け入れられ入賞状態になった時に電子的な当否抽選を行い、抽選の結果が当選の場合には、通常の遊技状態から遊技者にとって有利な遊技状態となるように、特別入賞口(大入賞口)3を遊技球が入賞し易い状態にする弾球遊技機(以下、遊技機と称す)である。本実施形態の遊技機は、風俗営業の適正化等の規制及び業務の適性化等に関する法律(風営適正化法)及び同法施行規則において、パチンコ遊技機として区分されているものである。
[遊技機の構造概略]
本実施形態の遊技機は、外部的構造として、外枠(木枠)4、本体部材(本体)5、周縁部材としての開口枠扉6、遊技盤7、球受皿付き扉8、球受皿9、回動式操作ハンドル(球発射ハンドル)10、球貸し関係操作部11、及び球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12等をその前面側に備えている。また、この遊技機は、内部的構造として、主制御装置13、副制御装置14、遊技球払出装置15、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、回収通路部材18、貯留タンク19、遊技球を払い出すときに用いる通路部材(賞球口)20、及びその他、電源供給装置21、発射制御装置22、発射駆動装置23等をその後面側に備えている。
以下、図1〜図11を参照して、本実施形態の遊技機の構成を、外部的構造、内部的構造、遊技領域の構成、及び電気的構成の順に詳しく説明する。
〔外部的構造〕
始めに、本実施形態の遊技機の外部的構造について説明する。
前記外枠4は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
前記本体部材5は、外枠4の内部に備えられ、ヒンジ部26を介して外枠4に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体部材5は、枠状に形成され、内側に空間部を有している。
前記開口枠扉6は、ロック機能25付きで且つ開閉自在となるように遊技機の前面側となる本体部材5の前面に対しヒンジ部26を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部27とした不透明の樹脂製の扉部材である。この開口枠扉6には、開口部27に対向するカバーユニット28と、このカバーユニット28の下方に配置される照明手段としての照明装置70と、が設けられている。カバーユニット28は、後述する導光部材としての導光板60を備え、開口部27近傍には、電飾29やスピーカ30が取り付けられている。
前記遊技盤7は、その盤面に遊技領域31を有し、本体部材5の空間部に臨むように、所定の固定部材を用いて本体部材5に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域31は、遊技盤7を本体部材5に装着した後、開口部27から観察することができる。
前記球受皿付き扉8は、遊技機前面において本体部材5の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。なお、本実施形態では、球受皿付き扉8には以下の部材が取り付けられている。
(1)複数の遊技球が貯留可能で且つ、発射駆動装置23へと遊技球を案内させる通路が設けられた球受皿9。
(2)発射駆動装置23へと案内された遊技球を遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出す操作を行う、遊技球の発射停止ボタン10aを備えた回動式操作ハンドル10。
(3)プリペイドカード読み込み処理関係、及び遊技者が借り受ける遊技球(以下、貸球と称す)の貸し出し処理関係の指示を行うボタンを備えた球貸し関係操作部11。
(4)球受皿9に貯留させた遊技球を遊技者が遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させるための球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12。
図8に示すように、前記カバーユニット28は、第1及び第2の透明板部材28a,28bと、第1及び第2の枠部材80a,80bと、導光板60と、係止片88と、を備える。第1及び第2の透明板部材は、ほぼ同じ寸法形状を有するガラス製又は樹脂製の部材であり、その周縁部分はそれぞれ第1及び第2の枠部材80a,80bに接着等によって固定されている。
第1及び第2の枠部材80a,80bは、ヒンジ部81と、係合突起82と、可撓性係止孔83と、連結部84(図5に示す)と、ロック片85と、透過部86と、固定部87と、を備える。第1の枠部材80aと第2の枠部材80bとは、その一側縁同士が上下2箇所のヒンジ部81により連結されることで開閉可能となる。第1の枠部材80aと第2の枠部材80bとが接触又は近接した状態で重なり合うことで、遊技盤7の表面に対向配置される第1の透明板部材28aと、第1の透明板部材28aに対向配置される第2の透明板部材28bとの間に、隙間として板状空間28cが区画される(図9に示す)。板状空間28cは、第1の枠部材80aに設けた係合突起82と第2の枠部材80bに設けた可撓性係止孔83とが係合されることにより保持される。また、図5に示すように、第1及び第2の枠部材80a,80bは、一側縁に上下2箇所の連結部84を有し、反対側縁に上下2箇所のロック片85を有する。連結部84を開口枠扉6に設けられた支持部91に装着することより、第1及び第2の枠部材80a,80bは開口枠扉6に回転自在に連結される。ロック片85を開口枠扉6に設けられた固定部92と係合することにより、第1及び第2の枠部材80a,80bは開口枠扉6に固定される。
板状空間28cには、透明板状の前記導光板60が収容される。導光板60は、入射部61と導光部62と反射部63と非入射部64と係止片88とを備える。入射部61は、導光板60の下端面に配置され、導光板60の下端面のうち入射部61以外の部分は、非入射部64として不透明な塗料が塗布されている。係止片88は、導光板60の左右上端部に1つずつ取り付けられている。導光板60は、第1及び第2の枠部材80a,80bが開放状態のときに、第1の枠部材80aの上枠に形成された溝状の固定部87に係止片88を嵌合させることにより、第1の枠部材80aに着脱可能に固定される。なお、係止片88は、第1及び第2の枠部材80a,80bが開口枠扉6に固定されたときには、開口枠扉6により隠され、遊技者側からは視認されない。
板状空間28cの下方を区画する第1及び第2の枠部材80a,80bの下枠は、透明な透過部86によって構成され、カバーユニット28の下方に設けられた照明装置70からの光を透過させて、導光板60の入射部61に入射させる。なお、第1及び第2の枠部材80a,80bのうち透過部86以外の部分(上枠及び左右の横枠)は不透明である。
カバーユニット28を開口扉枠6に対して閉じた状態で、開口扉部材6は、第1及び第2の透明板部材28a,28bの表面側(遊技者側)の周縁部分に配置される。また、カバーユニット28を開口扉枠6に対して閉じると共に開口枠扉6を本体部材5に対して閉じた状態で、開口扉部材6の開口部27は、第1及び第2の透明板部材28a,28bのうち外部に露出する可視領域を区画する。なお、この可視領域には、遊技領域31との対向領域が含まれる。
図10及び図11を用いて、前記導光板60の入射部61と導光部62と反射部63とについて詳述する。図10は、導光板60と照明装置70とを示す模式図であり、図11は、導光板60内を伝播する照明装置70からの照射光の状態を示す模式図である。なお、図10では、カバーユニット28のうち導光板60のみを図示し、それ以外の構成は図示を省略している。
入射部61は、導光板60の下端面の3箇所にそれぞれ配置され、各入射部61には、照明装置70から照射される光が入射する。なお、導光板60の端面を入射部61とせず、導光板60の表面の一部を入射部61として構成してもよい。
導光部62は、3箇所の入射部61と後述する3箇所の反射部63との間にそれぞれ形成され、入射部61に入射した光を、直進又は内面で反射させて反射部63まで導光する。導光板60の素材として、遊技者側に光が照射され難い素材、すなわち入射部61に入射した光を反射部63まで効率的に導光可能な素材を用いることにより、導光部62を通過する光によって遊技者が遊技領域31や遊技球を見難くなることを防止することができる。また、遊技者側に適度に光が照射される素材を用いることにより、遊技領域31の前面に導光部62の形状を浮かび上がらせる視覚効果を生じさせることができ、例えば、導光部62の形状を遊技領域31の意匠に合わせた形状に設定することにより、遊技者の興趣を高めることができる。
反射部63は、プリズムカットが施されたプリズムカット面を有し、前記開口枠扉6が閉じられた状態で遊技領域31のうち光を照射させたい所望の場所(本実施形態では3箇所)に対向して、導光板60の3箇所にそれぞれ形成されている。反射部63は、導光部62が導光した光の向きをプリズムカット面で変更し、遊技領域31の所望の場所に向けて照射する。また、3箇所の反射部61のうちの一つ(図中中央の反射部61)は、特別入賞口3に対向して配置されている。
なお、本実施形態では、反射部にプリズムカットを1面施したが、複数面のプリズムカットを施してもよい。また、本実施形態では、1つの導光部62に、入射部61と反射部63とを1つずつ備えているが、1つの導光部62に、複数の反射部63を備えたり、複数の入射部61を備えた構成としてもよい。
また、カバーユニット28の板状空間28cに収容する導光板60の枚数は一枚に限定されるものではなく、複数の導光板60を重ねて収容したり、小さな導光板60を複数並べて収容してもよい。
また、導光板60をカバーユニット28の板状空間28cに収容せずに、透明板部材に導光板60を接着等によって直接固定してもよい。さらに、導光板60を別途設けずに、透明板部材に入射部61と導光部62と反射部63とを設け、透明板部材を導光部材として機能させてもよい。係る構成により、透明板部材が一枚で構成され収容空間を有さない遊技機に対しても、本発明を適用することができる。
前記照明装置70は、導光板60の入射部61に光を入射させるための光源であり、図5及び図6に示すように、前記開口枠扉6の下枠の裏面上に取り付けられ、カバーユニット28を開口枠扉6に対して閉じた状態(図6に示す)で、カバーユニット28の下面に接触又は近接する。これにより、照明装置70は、不透明な開口枠扉6により覆い隠され、遊技者側から視認されない。
図10に示すように、前記照明装置70は、LED71a〜71mを有し、LED71a〜71mは、後述するランプ制御装置14bの制御によって発光する。ランプ制御装置14bは、全てのLED71a〜71mのうち、導光板60の入射部61に対向するLED71b,71c,71f〜71h,71k,71lの一部又は全部に対して、発光を指示する制御信号を適宜出力する。これにより、例えば図10に示す左の入射部61にはLED71b,71cからの光が入射し、この光が導光部62により導光されて反射部63から遊技領域31の所望の場所に向けて照射される。
なお、本実施形態では、複数のLED(光源)71a〜71mを有する1つの照明装置70を設け、各入射部61毎に対応するLED71a〜71mを発光制御しているが、これに限らず、照明装置70を各入射部61毎にそれぞれ設けてもよく、あるいは、1つの光源を有する照明装置70によって複数の入射部61に光を入射させてもよい。
また、照明装置70が配置される場所は開口枠扉6の下枠の裏面に限定されず、照明装置70を開口枠扉6の上枠や左右の横枠の裏面に配置し、この照明装置70のLEDに導光板60の入射部61を対向して配置してもよい。また、照明装置70を開口枠扉6の内部に収容してもよい。
さらに、照明装置70の光源は前記LEDに限定されず、蛍光灯、ブラックライト等の様々な照明を使用可能である。
〔内部的構造〕
次に、本実施形態の遊技機の内部的構造について説明する。
前記主制御装置13は、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられている。この主制御装置13は、電気的な遊技制御の処理を行い、主要な処理情報を生成する。
前記副制御装置14は、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられ、主制御装置13が生成した処理情報に従って、所定の出力態様処理を実行させる制御を行う装置である。なお、後述するが、副制御装置14は、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、音声制御装置14c、及び払出制御装置14dを有する。
前記遊技球払出装置15は、予め定められた入賞条件が成立するのに応じて遊技利益として所定数の遊技球を払出す(以下、賞球と称す)駆動源を備えた装置である。
前記球貸信号制御装置16は、プリペイドカード読み込み処理関係、及び貸球の貸し出し処理関係の制御を行う装置である。
前記可動物制御装置17は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技領域31内に配設された複数の可動物(例えば、可動片44、可動扉45、入賞領域振分物、演出用移動物等)を作動状態にするための装置であり、複数の可動物に対応して個別に設けられている。なお、本実施形態の可動物制御装置17は、可動片駆動装置、可動扉駆動装置、入賞領域振分駆動装置、及び演出用移動物駆動装置を有する。
前記回収通路部材18は、回動式操作ハンドル10によって遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出された遊技球を遊技盤7の裏側へと回収する通路(俗称、集合樋)となる部材である。
前記遊技球を払い出す時に用いる通路部材20は、球受皿9に賞球又は貸球を案内する通路となる部材である。
前記電源供給装置21は、電源が投入されるのに応じて遊技機内の各制御装置に対して電力を供給する装置である。
前記発射制御装置22は、回動式操作ハンドル10を介して遊技球を遊技領域31へと打ち出す操作が行われた時に、発射作動間隔(例えば、1分間に遊技球を100球発射させるようにする等)の制御と、回動式操作ハンドル10の回動量に応じた遊技球の発射強度の調整を行う装置である。
前記発射駆動装置23は、発射制御装置22による打ち出し制御に応じて、遊技球の打ち出し駆動部を作動させ、遊技球を遊技領域31へと打ち出す装置である。
〔遊技領域の構成〕
次に、本実施形態の遊技機の遊技領域31の構成について説明する。
前記遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように区画形成され、回動式操作ハンドル10によって打ち出された遊技球の移動範囲を規制する領域である。なお、遊技球規制レール33は前記ガイドレール32に連続的に接続するように構成され、ガイドレール32と遊技球規制レール33は全体として螺旋をなして遊技盤7の盤面に配設されている。
また、遊技領域31内には、可変表示装置(特別図柄表示装置)34、LED(Light Emitting Diode)表示装置35、ステージ36、所定入賞口(一般入賞口)37、所定通過口(スルーチャッカー)38、アウト口39、遊技釘(図示せず)、風車40、特定保留数表示ランプ41、通過保留数表示ランプ42、演出用表示ランプ43等が設けられている。
前記可変表示装置34は、予め定められた条件が成立(例えば、予め定められた入賞口への遊技球の入賞等)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別表示情報(例えば、図柄、キャラクタ、背景画像等)を可変表示させた後に停止表示する表示制御装置である。なお、この可変表示装置34には、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)、ドラム式表示装置、ドットマトリクス表示装置、7セグ表示装置、EL(ElectroLuminescence)表示装置等の表示装置を適用することができる。
前記LED表示装置35は、遊技者への様々な情報をLEDにより表示する装置であり、例えば、予め定められた条件が成立(例えば、予め定められた通過口への遊技球の通過等)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別点灯情報をLEDにより可変表示させた後に停止表示する。
前記ステージ36は、可変表示装置34の下方において遊技球を一時的に滞在状態とし、その後、遊技球の落下を許容する踊り場部を備えた構造物である。
前記所定入賞口37は、遊技領域31内における適宜な位置に複数設けられ、落下してくる遊技球を受け入れる開口部を備えた構造物である。なお、特定入賞口2及び特別入賞口3もこの所定入賞口37に含まれる。
ここで、前記特定入賞口2とは、複数の入賞口のいずれかであって、入賞口の開口範囲の拡縮を行わせる電動式の可動片44を備え、遊技球が入賞口に入賞するのに応じて、可変表示装置34に識別表示情報を可変表示させると共に、遊技者に賞球を獲得させる入賞口である。また、前記特別入賞口3とは、複数の入賞口のいずれかであって、入賞口を露出させる開口状態と入賞口を閉鎖する閉口状態を生成する電動式の可動扉45を備え、遊技球が入賞口に入賞するのに応じて、他の入賞口と比較して多くの賞球を遊技者に獲得させる入賞口である。なお、以下では、特定入賞口2及び特別入賞口3以外の複数の所定入賞口37をその他入賞口37と称する。
前記所定通過口38は、遊技領域31内における適宜な位置に所定数設けられ、落下してくる遊技球を通過させるゲートを備えた構造物である。
前記アウト口39は、所定入賞口37のいずれにも入ることがなかった遊技球を集束する位置に設けられた遊技球の回収開口部である。
前記遊技釘は、遊技球と接触させることにより遊技球の移動方向を不規則にする、又は遊技球の移動方向を規制するために、遊技盤7の盤面の適宜な位置に打ち込まれる複数の棒状部材である。
前記風車40は、遊技球の接触によって自転可能な回転部材である。
前記特定保留数表示ランプ41は、前記特定入賞口2への入賞後の可変表示開始に係る保留状態を点灯又は消灯により報知する発光装置である。
前記通過保留数表示ランプ42は、前記所定通過口38への通過達成後の可変表示開始に係る保留状態を点灯又は消灯により報知する発光装置である。
前記演出用表示ランプ43は、電源投入後の遊技状態の変化に応じて多彩な点灯態様とする発光装置である。
遊技領域31のうち前記導光板60の反射部63と対向する領域は、照明装置70から照射され、導光板60の入射部61へ入射して導光部62を通り、反射部63で反射した光が照射される。また、この被照射場所に反射率の高い塗料を塗布することによって、一段と斬新な照明効果を得ることができる。また、照明装置70の光源にブラックライトを使用する場合、被照射場所に紫外線が照射されるため、被照射場所に蛍光材料を塗布することによって、単なる照明とは趣向の異なった照明効果を得ることができる。
〔電気的構成〕
次に、本実施形態の遊技機の電気的構成について説明する。
本実施形態となる遊技機は、電気的構成として、CRユニット1、主制御装置13、副制御装置14、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、電源供給装置21、発射制御装置22、発射駆動装置23、検知センサ47、集中管理装置48等を備える。なお、CRユニット1、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、電源供給装置21、発射制御装置22、及び発射駆動装置23の構成は上述の通りであるので、以下ではその説明を省略する。
前記主制御装置13は、CPU(Central Processing Unit:中央命令処理部)13a、予め定められた制御プログラム(コンピュータプログラム)を格納するROM(Read Only Memory:書換不可記憶部)13b、生成された処理情報の一時記憶及び記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory:書換可能記憶部)13c、周期的な信号を発生させる周波数発生回路部13d等により構成され、遊技機内における主要な情報処理を行うと共に、副制御装置14に入力する処理情報を生成する装置である。
前記副制御装置14は、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、音声制御装置14c、及び払出制御装置14dにより構成され、主制御装置13が生成した処理情報に従って所定の出力態様処理を行う。なお、副制御装置14は、出力態様処理毎の装置として構成しても、各出力態様処理を複数組み合わせて構成してもよい。また、副制御装置14を構成する各制御装置は、処理情報に従って独立して処理を実行可能なように、内部にCPU、ROM、RAMを備える。
ここで、前記図柄制御装置14aは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ(VDP)50を介して可変表示装置34、又はLED表示装置35を制御することにより、識別点灯情報又は識別表示情報を変動表示させた後に停止表示する制御を行う装置である。
前記ランプ制御装置14bは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、開口枠扉6の電飾29(演出報知ランプ、払出ランプ、トラブルランプを含む)や遊技領域31内に設けられた演出用表示ランプ(電飾)43、又は特定保留数表示ランプ41、通過保留数表示ランプ42、照明装置70のLED71a〜71m等を点灯制御する装置である。なお、特定保留数表示ランプ41又は通過保留数表示ランプ42が表す情報は可変表示装置34による識別表示情報として報知してもよい。
前記音声制御装置14cは、主制御装置13が生成した処理情報に従ってスピーカ30やサウンドプロセッサ等の音声発生装置51を制御して音声を発生させる装置である。
前記払出制御装置14dは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技球払出装置15により所定数の賞球を払出す制御を行う装置である。また、前記払出制御装置14dは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、球貸信号制御装置16を介して、CRユニット1に読み込ませたプリペイドカードに格納したデータ情報を参照して、所定数の貸球を払出す制御を行うと共に、貸球の払出し個数を計数して管理をする装置である。
前記検知センサ47は、特定入賞球検知センサ47a、特別入賞球検知センサ47b、入賞特定領域検知センサ47c、通過球検知センサ47d、その他入賞球検知センサ47e、遊技球払出検知センサ47f、及びエラー検知センサ47gにより構成される。そして、各検知センサはそれぞれ、特定入賞口2、特別入賞口3、入賞特定領域(例えば、特別入賞口3の略中央部より右側領域)、所定通過口38、その他入賞口37、賞球口20、及び球詰まりが発生し易い球通路部材49の球通路49a近傍に設けられ、各場所における遊技球の通過の有無を検知する。
前記集中管理装置48は、主制御装置13が生成した処理情報を遊技機の外部において管理する装置である。
[遊技機の動作]
次に、本実施形態の遊技機の動作を主制御装置13、副制御装置14、及び可動物制御装置17の動作に分けて説明する。
〔主制御装置の動作〕
始めに、主たる遊技制御を行う主制御装置13の動作について説明する。
前記電源供給装置21は、電源が投入されるのに応じて、遊技機の電気的な制御装置に対し電力を供給する。そして、主制御装置13のCPU13aは、電源が供給されると、初期設定として下記必要確認事項のチェックを行い、遊技機が適正な起動状態となっているか否かをチェックする。
ここで、本実施形態におけるメインルーチン処理は、主制御装置13に備えられたROM13bに予め格納された制御プログラム(コンピュータプログラム)により実行される。そして、主制御装置13のCPU13aは、メインルーチン処理として、乱数更新処理、入力検知受信処理、入力管理処理、異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、準備球払出処理、外部情報管理処理、及び出力管理処理を行う。
なお、このメインルーチン処理とは、周波数発生回路部13dが生成する周期的な信号に基づく分周設定により定期的なタイミングパルス(例えば4ミリ秒)を生成し、生成されたタイミングパルスに合わせて、CPU13aが、前記各処理の読み込み更新、又は書き込み記憶、又は該記憶の削除等を含む制御実行処理を繰り返し実行する基本ルーチンのことである。
以下、前記メインルーチン処理のうち、乱数更新処理、入力検知受信処理、入力管理処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び出力管理処理について説明する。
『乱数更新処理』
前記乱数更新処理は、抽選遊技処理と複数の所定数値群のグループから成る乱数生成範囲とを対応するように個別の種類毎に設定し、この設定に基づいて乱数を生成する処理である。なお、本実施形態における乱数とは、抽選遊技処理毎に応じた乱数生成範囲を設定した乱数生成プログラム(例えば、当否判定用の乱数生成範囲は0〜699、変動パターン決定用の乱数生成範囲は0〜39、表示図柄決定用の乱数生成範囲は0〜11等)に従って、タイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて前記乱数生成範囲内において数値を+1ずつ更新した時の数値を意味する。また、この乱数更新処理は、主制御装置13のROM13bに格納される制御プログラムによるソフトウェア的な処理に限られず、外部に設けられた物理的装置となる乱数発生手段に基づいて乱数の更新処理を行わせ、この乱数を主制御装置13のCPU13aに取り込んで乱数抽出の制御処理をさせるようにしてもよい。
『入力検知受信処理』
前記入力検知受信処理は、特定入賞球検知センサ47a、特別入賞球検知センサ47b、入賞特定領域検知センサ47c、通過球検知センサ47d、その他入賞球検知センサ47e、遊技球払出検知センサ47f、及びエラー検知センサ47gにより生成された入力情報があるか否かをタイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて監視、及びセンサからの入力情報を受信する処理である。
『入力管理処理』
前記入力管理処理は、入力検知受信処理により受信した入力情報を解析し、どの検知センサからの入力信号であるか等の解析結果に応じて、例えば、複数の入賞口毎に入賞させた各々の遊技球個数の計数管理や、入賞検知に係る受信時から該入賞に基づく制御処理が開始されるまでの時間管理等の処理を行い、後述する異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び賞球払出処理を行う上で、適宜に該処理結果を使用できるようにする処理である。
『特別図柄制御処理』
前記特別図柄制御処理は、特定入賞口2の近傍に設けられた特定入賞球検知センサ47aから入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選を行い、当選の場合には、通常の遊技状態から遊技者にとって有利な遊技状態(大当たり遊技状態)となるように特別入賞口3に遊技球が入賞し易くする処理である。また、この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、可変表示装置34で識別表示情報(以下、特別図柄と称す)を表示制御することに関係する処理も行う。
ここで、特別図柄とは、前記特定入賞口2への遊技球の入賞に基づく前記当否抽選の結果を可変表示する複数の識別情報(例えば、左・中・右の3つの図柄)である。抽選結果が当選の場合には、複数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせで停止した表示態様(例えば、左・中・右の3つの図柄が全て同じ図柄で揃った状態)となり、これにより、遊技者にとって有利な遊技状態(大当たり遊技状態)に移行したことが報知される。係る遊技状態では、通常遊技状態と比較して短時間に多くの賞球が獲得可能な状態が連続的に発生する。一方、抽選結果が外れの場合には、複数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせ以外で停止した表示態様(例えば、左・中・右の3つの図柄のうち少なくとも一つが他と異なっている状態)となり、これにより、通常遊技状態が継続していることが報知される。
また、前記特別図柄における可変表示とは、予め設定された、互いに異なる複数種類の特別図柄(例えば、12種類)を、所定速度で周期的に順次表示させる態様を、複数の表示領域(例えば、左・中・右等の3つ)にて行う表示方法である。以下、可変表示及びこれに付随する背景変動(キャラクタ表示を含む)における演出を報知演出と称する。
この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、特定入賞口2への遊技球の入賞を契機として、乱数抽出による予め定められた数値の比較に応じた当否抽選、及び該抽選結果に係る表示制御を行うために、当否判定(抽選)用となる有利な遊技状態に移行させるか否かの当否用の乱数と、可変表示装置34にて当否の判定結果に応じた可変表示となる報知演出をするための変動パターン決定用の乱数と、同じく可変表示装置34にて当否の判定結果に応じた停止表示の態様とするための特別図柄決定用の乱数とを乱数更新処理にて生成する。そして、主制御装置13のCPU13aは、生成した乱数を個別に読み出し、取得乱数として記憶手段に記憶する。
また、この特別図柄制御処理では、主制御装置13のCPU13aは、乱数の取得時点で既に特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていないことを条件として記憶させた当否用の取得乱数と、数値振分けデータ群としてテーブルに予め設定されている当否用比較数値とを照合して比較することで当否判定を行い、その結果である当否情報を記憶手段に記憶する。
次に、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用の変動パターン比較用数値と、該記憶された変動パターン決定用の取得乱数とを、記憶手段に記憶した当否情報に応じて照合して比較することにより、変動パターン決定判定を行い、その結果である当たり又は外れ用とする変動パターン情報(パターン番号)を記憶手段に記憶する。
さらに、主制御装置13のCPU13aは、予めテーブルに当否に基づいて分類して記憶してある当たり又は外れ用から成る停止表示の態様(例えば、左・中・右の並び態様)の特別図柄比較用数値と、該記憶された特別図柄決定用の取得乱数とを、前記記憶した当否情報と当たり又は外れ用とする変動パターン情報に応じて照合して比較することにより、特別図柄決定判定を行い、その結果から得られる複数の特別図柄のそれぞれを個別に停止表示させる、当たり又は外れ用となる特別図柄情報(左・中・右の特別図柄番号)を記憶手段に記憶する。
ここで、変動パターン比較用数値、或いは特別図柄比較用数値を有するテーブルとこれに対応させた取得乱数とに応じて照合して比較することは、当たりの場合は当たり用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致を判断し、外れの場合は外れ用の比較用数値とこれに対応した取得乱数との組み合わせの一致を判断することにより、合致するものを探し出す処理である。そして、前記合致に応じた当たり又は外れ用の変動パターン番号、或いは当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号が記憶手段に記憶される。
なお、前記乱数発生手段による乱数の取得時点において、「特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていないことを条件に当否判定を行う」としたが、該契機条件は任意に設計変更可能なものとする。
これまで説明した特別図柄制御処理により、特定入賞口2における入賞後に得られる処理情報として、以下の情報が生成される。
(1)当たり又は外れ用の変動パターン番号。
(2)所定の可変表示領域に対し一時的に停止表示(微動表示を含む)をさせる、当たり又は外れ用の複数の特別図柄番号。
(3)該一時的に停止表示をさせる複数の特別図柄に対して停止表示の態様とさせるための確定停止指示番号。
(4)前記当否判定における当たりの場合の大当たり移行指示番号。
そして、後述する出力管理処理を介して副制御装置14側へ前記変動パターン番号と複数の特別図柄番号を送信する時に、決定された変動パターンに対応する制御処理実行時間を主制御装置13のCPU13aにて設定し、カウント演算処理を行わせるタイマを更新する。なお、このタイマによる制御処理実行時間の経過に応じたタイミングで確定停止指示番号と前記当否判定における当たりの場合の大当たり移行指示番号が出力管理処理を介して送信される。
従って、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させるか否かは、例えば、当否判定用の抽選遊技処理と、0〜697個の「外れ用数値」に通常用当たりと対応付けられた「特別用数値」、及び該通常用当たりよりも有益な当たりとして対応付けられた「特集用数値」を含めた計700個から成る「乱数生成範囲」とを対応するように前記乱数更新処理において設定し、前述した特定入賞口2への遊技球の入賞時に応じたタイミングで更新された数値が乱数として読み出し取得され、該取得乱数が「特別用数値」又は「特殊用数値」となるかの当否判定の結果によって決定する。すなわち、該入賞を契機とした1/350の抽選確率で当たり判定となる場合に前記移行させる条件が満たされることとなる。
また、遊技者にとって有利な遊技状態に移行させるための前記特別図柄の組み合わせ(例えば、左・中・右の特別図柄が同種の並び態様)を当たり停止表示の態様とした時、その一歩手前の未確定表示を所謂リーチ演出と称するが、そのようなリーチ演出等を含む、その他の様々な報知演出の内容は、(a)前記当否判定された当たり又は外れの結果と、(b)前述した特定入賞口2に対する遊技球の入賞タイミングによって読み出される変動パターン決定用及び特別図柄決定用の取得乱数とに基づいて決定する。すなわち、前記図柄制御装置14aを介した可変表示装置34にてランダムに可変表示し得るようになる。
なお、前記乱数発生手段により乱数の取得時点において、特別図柄制御による報知演出処理等の先行制御処理が行われていた場合には、主制御装置13のCPU13aは、該制御処理が終了するまで、読み出し結果である特別図柄制御に係る取得乱数又は前記表示態様の実行のための処理情報を記憶手段に記憶し、記憶したことを報知するために、乱数等の格納毎に特定保留数表示ランプ41を1つずつ点灯すべく、副制御装置14(ランプ制御装置14b)側へ送信する点灯命令情報を生成する。
そして、可変表示している変動パターンの変動表示時間の推移を管理すべく設定しているカウント演算による更新をしているタイマに基づいて、主制御装置13のCPU13aが、停止表示の態様報知時間のタイミングに合わせて、記憶手段に記憶された不必要な取得乱数又は処理情報の削除を行うと共に、確定停止指示番号を送信した時に、特定保留数表示ランプ41を1つずつ消灯させる。すなわち、副制御装置14(ランプ制御装置14b)は、特定保留数表示ランプ41の点灯処理が行われている場合には、該確定停止指示番号を消灯命令処理情報として用いるようになる。
なお、本実施形態では、前記取得乱数又は処理情報を記憶手段に記憶させる時に、記憶すべき該取得乱数又は処理情報の上限個数(例えば、5個)を予め定めておき、先行制御処理に係る取得乱数又は処理情報の記憶を含めた合計記憶個数が上限の場合、主制御装置13のCPU13aは、該取得乱数又は処理情報を生成する条件が満たされていても無効条件成立として、記憶する制御は行わず、特別図柄制御の当否判定も行わない。
また、この特別図柄制御処理では、前記有利な遊技状態(大当たり遊技状態)に移行させるか否かの当否判定の結果が当たりとなり、この当たり結果を報知するため、前記特別図柄の組み合わせによる予め定められた停止表示の態様を実行する場合において、主制御装置13のCPU13aは、以下のような処理をする。すなわち、主制御装置13のCPU13aは、当たりに対応して、前記有利な遊技状態に移行させるために、(a)前記特別入賞口3に対して閉口するように備えさせていた可動扉45を開口状態とし、(b)該開口状態が所定時間(例えば、30秒)経過するか、又は該特別入賞口3に対して所定個数(例えば、10個)の遊技球を入賞させるかのいずれかの条件を満たすことを条件に、可動扉45を閉口制御し、さらに、(c)該開口状態中に入賞した遊技球のいずれかが特別入賞口3内に設けられた入賞特定領域を通過して、入賞特定領域検知センサ47cにて検知されたことを条件として、可動扉45を連続的に開口状態とし、(d)前述と同様の条件成立の推移にて可動扉45を開閉することを、所定上限回数(例えば、16回)が達成されるまで繰り返すよう指示する処理情報を生成する。
さらに、前記当否用の取得乱数と当否用比較数値のテーブルとの照合による当否判定時に、該取得乱数が「予め定められている特殊用数値(例えば、当たり確率上昇変動状態への移行と対応させた数値)」による当たりである、と判定された場合には、主制御装置13のCPU13aは、前記有利な遊技状態の終了後において用いるテーブルを、例えば、当選確率が1/350から1/75となるような当たり発生確率が高いテーブルへと参照テーブルを変更し、その後、前記特定入賞口2への入賞に基づく可変表示の回数が所定回数(例えば、10000回)となるまでか、又は特別図柄制御に係る当たりと判定される条件が満たされたら、変更前のテーブルに戻すように指示するための処理情報を生成する。このような処理情報で制御される遊技状態を特典遊技状態ということとする。
また、前記特典遊技状態における別の実施形態として、1つの変動パターンに係る変動表示時間が通常遊技状態時と比較して短い変動パターンを設定したテーブルを設け、特殊乱数による当たりと判定された場合、主制御装置13のCPU13aは、該テーブルへと参照テーブルを変更し、前記特定入賞口2への入賞に基づく可変表示の回数が所定回数(例えば、10000回)となるまでか、又は、特別図柄制御に係る当たりと判定される条件が満たされたら、変更前のテーブルに戻すよう指示する処理情報を生成するようにしてもよい。すなわち、本発明においては、前記特典遊技状態の形態には拘らない。
『普通図柄制御処理』
前記普通図柄制御処理は、遊技者にとって有利な遊技状態とする処理であり、所定通過口38近傍に設けられた通過球検知センサ47dからの入力情報を受信するのに応じて電子的な当否抽選を行い、当選の場合に前記特定入賞口2の入口両側に設けた可動片44を拡大して、その開口範囲を拡大させ、打ち出した遊技球を該特定入賞口2に入り易くする処理である。また、この普通図柄制御処理では、LED表示装置35で普通図柄と称される識別情報を表示制御する処理も行う。
ここで、普通図柄とは、前記通過球検知センサ47dからの入力情報に応じた当否抽選の結果を可変表示又は点滅表示する所定数の識別情報(例:「○・−」→当選図柄、「−・×」→外れ図柄)である。抽選結果が当選の場合には、所定数の識別情報が予め定められた特定の組み合わせで停止した表示態様(例:「○・−」)となり、これにより、遊技者にとって有利な遊技状態(例えば、小当たり)に移行したことが報知される。係る遊技状態では、通常遊技状態と比較して、打ち出した遊技球が入賞し易い状態が単発的又は連続的に発生する。一方、抽選結果が外れの場合には、所定数の識別情報が、予め定められた特定の組み合わせ以外で停止した表示態様(例:「−・×」)となり、これにより、通常遊技状態が継続していることが報知される。なお、識別情報を表示制御するLED表示装置35の代わりに、前記可変表示装置34又はドラム式やドットマトリクス式の表示装置等でもよく、表示方法には拘らない。
また、該普通図柄制御処理では、前記有利な遊技状態とするために、
(a)前記特定入賞口2に対して開口範囲を縮小するようにさせていた一対の可動片44を作動させて該開口範囲を所定時間(例えば、0.2秒)拡大する(特定入賞口2を開放する)処理をし、
(b)その後に元の状態に戻す、
という処理を所定回数(例えば、1回)行わせる指示をする処理情報を生成する。
『ランプ管理処理』
前記ランプ管理処理は、前記入力管理処理にて生成する入賞処理情報等のランプ点灯に係る処理情報があるか否かを、タイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に応じて監視し、該ランプ点灯に係る処理情報がある場合に、その処理情報に対応した出力態様となる発光処理情報を生成する処理である。そして、主制御装置13のCPU13aは、前記生成した発光処理情報を副制御装置14側へ送信し、ランプ管理処理における点灯報知の出力態様とし実行するべく、該発光処理情報を記憶手段に記憶する。
『出力管理処理』
前記出力管理処理とは、異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び準備球払出処理により生成された処理情報を、副制御装置14側へ送信するために、出力データを編集し、該処理情報の出力タイミングを通知するためのストローブ(STB)信号を伴わせて、該出力編集した記憶情報を送信する処理である。
〔副制御装置の動作〕
次に、副制御装置14の動作について説明する。
前記副制御装置14は、電源投入による起動開始時、初期設定を行い、必要確認事項のチェック処理を行う。そして、チェック処理結果が正常であれば、該副制御装置14におけるメインルーチン処理への移行を許可し、主制御装置13のCPU13aから送信された記憶情報である主制御起動開始情報等を受信する。
なお、前記副制御装置14のメインルーチン処理とは、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、音声制御装置14c、及び払出制御装置14dのそれぞれに備えられたROMに予め格納された主要な制御プログラムを、周波数発生回路部13dで生成した定期的なタイミングパルス(例えば、4ミリ秒)に合わせて、読み込み更新、又は書き込み記憶、又は該記憶の削除等を含む制御実行処理を繰り返し実行する基本ルーチンのことである。以下、前記副制御装置14のメインルーチン処理における基本的な処理の一例について説明する。
始めに、副制御装置14は、前記出力管理処理にて送信した処理情報を受信したか否かをタイミングパルスに応じて監視し、受信が行われている場合に記憶手段(例えば、RAM)に記憶する。次に、副制御装置14は、該受信した処理情報の解析処理を行い、どのような遊技状態における異常監視処理、特別図柄制御処理、普通図柄制御処理、ランプ管理処理、及び球払出処理のいずれかの処理情報(先行コマンド)で且つ、どのような出力態様を実行させる処理情報(後続コマンド番号)かの判別を行う。
そして、副制御装置14は、該解析処理の結果に応じたフラグの設定、及び出力態様に係る制御処理実行時間に基づきカウント演算するタイマを設定し、予め定められた制御プログラムを格納する記憶手段(例えば、ROM)から、該解析処理の結果に応じた出力態様用の制御プログラムを読み出して実行する制御処理を行う。
以下、処理情報を受信した場合のランプ制御装置14bの動作について順に説明する。
受信情報が、特別図柄制御用の通常遊技状態における当たり又は外れ用の変動パターン番号、或いは大当たり移行指示番号であった場合には、ランプ制御装置14bは、特別図柄制御用の通常遊技状態における発光データテーブルに基づいて、該変動パターン番号又は大当たり移行指示番号に応じた発光データを設定し、盤面関係の電飾43、枠扉関係の電飾29、及び照明装置70の少なくとも一つにて該設定した発光データに応じた発光態様となるようにランプ点灯処理を行う。
なお、該受信情報が、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態又は特典遊技状態における記憶情報(発光処理情報)であった場合には、ランプ制御装置14bは、該有利な遊技状態又は特典遊技状態における発光データテーブルを参照して、通常遊技状態用とは異なる発光態様となる発光データを設定する。
また、該受信情報が、特定保留数表示ランプ41を点灯させるための、特別図柄制御用の通常遊技状態又は前記有利な遊技状態又は特典遊技状態における記憶情報(点灯命令処理情報)であった場合には、ランプ制御装置14bは、特定保留数表示ランプ41を1つずつ点灯させ、前記主制御装置13のタイマに基づく停止表示の態様報知時間のタイミングに合わせて送信された確定停止指示番号から成る情報の受信に応じて、特定保留数表示ランプ41を1つずつ消灯する。
該受信情報が、普通図柄制御用の通常遊技状態における当たり又は外れ用の変動パターン番号、或いは小当たり移行指示番号であった場合には、ランプ制御装置14bは、普通図柄制御用の通常遊技状態における発光データテーブルから該変動パターン番号又は大当たり移行指示番号に応じた発光データを読み出して設定し、盤面関係の電飾43、枠扉関係の電飾29、及び照明装置70の少なくとも一つにて該設定した発光データに応じた発光態様となるようにランプ点灯処理を行う。
なお、該受信情報が、普通図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技となる状態又は特典遊技状態における記憶情報(発光処理情報)であった場合には、ランプ制御装置14bは、該有利な遊技となる状態又は特典遊技状態における発光データテーブルを参照して、通常遊技状態用とは異なる発光態様となる発光データを設定する。
また、該受信情報が、通過保留数表示ランプ42を点灯させるための、普通図柄制御用の通常遊技状態又は前記有利な遊技となる状態用又は特典遊技状態における記憶情報(点灯命令処理情報)であった場合には、ランプ制御装置14bは、通過保留数表示ランプ42を1つずつ点灯させ、前記主制御装置13のタイマに基づく停止表示の態様報知時間のタイミングに合わせて送信された確定停止指示番号から成る情報の受信に応じて、通過保留数表示ランプ42を1つずつ消灯する。
また、前記発光データのうち照明装置70に対する発光データは、LED71a〜71mのうち、入射部61と対向するLED71b,71c,71f〜71h,71k,71lに対してのみ発光及び消灯させるように設定されている。
また、これら制御対象となるLED71b,71c,71f〜71h,71k,71lのうち特別入賞口3の照射に寄与するLED71f〜71hに対する発光データは、特別入賞口3が閉止しているときには発光せず、大当たり遊技状態に移行して特別入賞口3が開口するときに限り発光するように設定されている。
さらに、該受信情報が、所定遊技状態におけるエラーに係る処理情報又は準備球払出に係る処理情報等、その他の記憶情報であった場合は、ランプ制御装置14bは、参照する発光データテーブルに該記憶情報に応じた発光態様となる発光データを設定する。
〔可動物制御装置の動作〕
次に、可動物制御装置17の動作を、可動片駆動装置、可動扉駆動装置、入賞領域振分駆動装置の動作に分けて説明する。
『可動片駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、普通図柄制御用の通常遊技状態における小当たり移行指示番号を生成するのに応じて、前記可動片駆動装置は、前記特定入賞口2の開口範囲を縮小させていた一対の可動片44を所定時間(例えば、0.2秒)拡大し、その後再び縮小するように、前記可動片駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧(例えば、12V)を印加する拡大実行処理を所定回数(例えば、1回)行うよう指示するためのコマンドを生成する。
また、主制御装置13による処理において、普通図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態又は特典遊技状態における小当たり移行指示番号を生成した場合には、前記可動片駆動装置は、前記特定入賞口2に対して開口範囲を縮小させていた一対の可動片44を0.2秒から1.7秒へと長くして拡大して再び縮小するように、可動片駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を送電し、また、拡大実行処理を例えば1回から2回へと多くして行う指示をするコマンドを生成する。
さらに、主制御装置13による処理において、ランプ管理制御又は賞球払出制御等からなる処理情報を生成するのに応じて、前記可動片駆動装置が、前記演出用移動物駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧(例えば、12V)を印加し、適宜な変動状態となる演出動作を所定時間行うコマンドを生成する。
『可動扉駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、特別図柄制御用の通常遊技状態又は特典遊技状態における大当たり移行指示番号を生成するのに応じて、前記可動扉駆動装置は、前記可動扉駆動装置に設けられたソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を送信する。そして、前記可動扉駆動装置は、前記特別入賞口3に対して閉口させていた可動扉45を作動させて開口状態とし、開口となってから所定時間(例えば、30秒)経過するか、又は該特別入賞口3に対して所定個数(例えば、10個)の遊技球を入賞させるかのいずれかの条件を満たしたら、再び閉口状態とする実行処理を行う指示をするコマンドを生成する。
さらに、前記開口状態中に入賞させた遊技球のいずれかが特別入賞口3内に設けられた入賞特定領域を通過して、入賞特定領域検知センサ47cにて検知されたことを条件として、前記可動扉駆動装置は、可動扉45を再び閉口状態となるようにし、前記と同様の条件成立時に可動扉45を開閉することを所定上限回数が達成されるまで繰り返すように、ソレノイド等の駆動部に対して所定電圧を印加指示するコマンドを生成する。
なお、前記可動扉駆動装置における開閉処理の実行中に、特別図柄制御用の遊技者にとって有利な遊技状態における大当たり移行指示番号が生成された場合には、該開閉処理が終了するまで、大当たり移行指示番号の生成に基づく制御処理は行われずに保留状態とする。
『入賞領域振分駆動装置の動作』
主制御装置13による処理において、前記特別入賞口3を開口状態とするコマンドを生成するのに応じて、入賞領域振分駆動装置は、前記特別入賞口3内にある入賞領域振分物に設けられたソレノイド等の駆動物に対して所定電圧(例えば、12V)を印加し、特定入賞領域振分のシーソー運動となるように該開口状態中において可動させるコマンドを生成する。
以上説明したように、本実施形態によれば、導光板60及び照明装置70を遊技領域31以外に設け、照明装置70からの光を導光板60を介して遊技領域31に照射するので、遊技領域31のレイアウト上の制限を受けることなく、遊技領域31の任意の場所を照射することができる。
また、照明装置の大きさに対する制約も少ないため、照明装置の大型化が可能となり、さらに斬新な演出を行うことが可能となる。
ここで、斬新な演出を行うことができる大型の照明装置の一例を、図12に基づき説明する。この照明装置72は、回転板73とライト(光源)74とモータ75とを備える。回転板73は、モータ75の駆動軸に固定される軸芯732と、この軸芯732の同心円上に配置された4つの開口731と、を有する。各開口731は、赤、青、黄、緑に着色されたフィルムによってそれぞれ塞がれている。ライト74は、回転板73の裏面に近接し、回転板73を裏面から照射する。モータ75の駆動軸751により回転板73が回転すると、回転板73の開口731がライト74の上方を順次通過する。これにより、開口731を塞ぐフィルムの色に着色された光が、導光板60の入射部61へ順次入射し、反射部63から遊技領域31へ照射される。すなわち、遊技領域31の被照射場所の色が順次変化するという斬新な演出を行うことができる。なお、色が変化する速度は、モータ75の回転速度に応じて変更可能であるため、モータ75の回転速度を制御することによって、さらに多彩な演出が可能となる。
また、本実施形態によれば、照明装置70からの光を導光板60を介して遊技領域31へ照射するので、照明装置70の構成やその設置場所を変更することなく、導光板60の反射部61の形状や配置場所の変更によって所望の場所を照射することができる。従って、照射場所が相違する遊技機間において、照明装置70の構成及びその設置場所の共通化を図ることが可能となり、弾球遊技機の機種変更を容易に行うことができると共に、部品の共通化による製造コストの削減や開発工数の削減を図ることができる。
例えば、図10に示す導光板60を備えた遊技機を、図13に示すように入射部61や導光部62や反射部63の数及び配置が相違する導光板60を備えた遊技機に機種変更する場合、板状空間28cを開放することにより導光板60を容易に着脱することができる。
なお、図13に示す導光板60も、図10に示す導光板60と同様に、その下端面の一部を入射部61としており、導光板60の変更に伴って、ランプ制御装置14bに設定される発光データについても、その制御対象となるLED71a〜71mが入射部61と対向するものに限定されるように変更して設定される。
また、照明装置70からの光が導光板60を介して間接的に遊技領域31を照射するため、1つの照明装置70からの光を複数の導光板60の入射部61へ入射させることにより、1つの照明装置70によって遊技領域31の複数の場所を照射することができる。すなわち、照明装置70の数の増大による回路や配線の複雑化を招くことなく、導光板60の反射部63の数を増やすことによって複数の場所を照射することができる。
また、遊技領域31に対向する反射部63から遊技領域に向けて光が照射されるため、LED等の照明装置を遊技領域31に設けて光を照射する場合とは光の照射方向が全く相違する。従って、従来にない斬新な照明効果を得ることができる。また、このように光の照射方向が相違するため、遊技領域31の被照射場所の反射率を高めた場合の視覚的効果が、従来に比べて顕著に増大する。
さらに、導光板60は、透明板状であるため、遊技者が遊技領域31や遊技球を視認することを妨げない。
また、反射部61の一つを特別入賞口3に対向して配置しているので、反射部61からの光は特別入賞口3に向けて照射される。従って、特別入賞口3が遊技者にとって有利な遊技状態として開口された場合、遊技者は、発射した遊技球が特別入賞口3に入賞したか否かを容易に視認することができる。
また、特別入賞口3を常に照射せず、特別入賞口3が遊技者にとって有利な遊技状態に設定されるときに特別入賞口を照射しているので、遊技者にとって有利な遊技状態が生起されたときに遊技者の注意を特別入賞口3に向けさせることができ、遊技者の興趣を高めることができる。
さらに、遊技者から見えない開口枠扉6の裏面側に照明装置70を配置しているので、外観上の見栄えが良い。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の実施形態となる遊技機の外観斜視図である。 図1に示す遊技機の背面斜視図である。 図1に示す遊技機の前面斜視図ある。 図1に示す遊技機の背面図である。 図1に示す遊技機の分解斜視図である。 図1に示す遊技機の分解斜視図である。 図1に示す遊技機の電気的構成を示すブロック図である。 カバーユニットの斜視図である。 カバーユニットの要部断面図である。 導光板及び照明装置の斜視図である。 カバーユニットの要部断面図である。 照明装置及び導光板の要部を模式的に示す斜視図である。 導光板の他の例を模式的に示す斜視図である。
符号の説明
2…特定入賞口、3…特別入賞口、6…開口扉枠(周縁部材)、7…遊技盤、13…主制御装置、13a…CPU(抽選手段)、13b…ROM、13c…RAM、14…副制御装置、14b…ランプ制御装置、27…開口部、28…カバーユニット、28a…第1の透明板部材、28b…第2の透明板部材、28c…板状空間、31…遊技領域、34…可変表示装置、35…LED表示装置、46…所定通過口、47d…通過球検知センサ、60…導光板(導光部材)、61…入射部、62…導光部、63…反射部、70,72…照明装置(照明手段)

Claims (4)

  1. 遊技盤の遊技領域に遊技球が発射される弾球遊技機であって、
    前記遊技盤に対向配置され、前記遊技領域を覆う透明板部材と、
    前記透明板部材の表面側の周縁部分に配置され、前記透明板部材のうち前記遊技領域との対向領域を含む可視領域を区画する枠状の周縁部材と、
    前記周縁部材の近傍に配置された入射部と、プリズムカット加工が施され前記遊技領域の所定部分と対向する反射部と、前記入射部と前記反射部との間に配置された導光部と、を有し、前記透明板部材と一体的に又は別体に設けられた透明薄板状の導光部材と、
    前記導光部材の入射部に向けて光を入射させる照明手段と、を備え、
    前記照明手段から前記導光部材の入射部へ入射した光は、前記導光部を通り、前記反射部で反射して、前記遊技領域の所定部分を照射する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機であって、
    前記遊技領域に配置された特定入賞口と、
    前記特定入賞口への遊技球の入賞に基づいて電子的な抽選を実行する抽選手段と、
    前記遊技領域に配置され、前記抽選手段による前記抽選の結果が当選の場合に遊技者にとって有利な遊技状態に設定される特別入賞口と、を備え、
    前記反射部は、前記照明手段から入射した光を前記特別入賞口へ向けて照射する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機であって、
    前記透明板部材は、
    前記遊技盤の表面に対向配置され、前記遊技領域を覆う第1の透明板部材と、
    前記第1の透明板部材と対向配置され、該第1の透明板部材との間に板状空間を区画する第2の透明板部材と、を有し、
    前記第1の透明板部材と前記第2の透明板部材とは、前記板状空間を開閉自在に前記弾球遊技機に取り付けられ、
    前記導光部材は、前記板状空間に配置されている
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の弾球遊技機であって、
    前記照明手段は前記周縁部材の裏面側に配置され、
    前記周縁部材のうち少なくとも前記照明手段の表面側を覆う部分は不透明である
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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