JP4318650B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、弾球遊技機等の遊技機に関する。
一般に、パチンコ遊技機等の弾球遊技機には、ハンドル操作によって遊技球を発射する発射装置が設けられ、この発射装置によって発射された遊技球が特定入賞口(始動入賞口)を通過するのに応じて、可変表示装置に表示される特別図柄の変動(電子的な当否抽選)が開始される。そして、当否抽選の結果当選した場合には、可変表示装置に所定の特別図柄の組み合わせが表示され、遊技者にとって有利な大当たり遊技状態が生起される。大当たり遊技状態では、特別入賞口(大入賞口)が開閉して遊技球を受け入れるので、遊技者は多くの賞球を獲得することができる。
特開2002―200243号公報 実開平05―93483号公報
しかしながら、従来までの弾球遊技機は、遊技盤に設けられた電飾や可変表示装置を利用して演出を行うことにより遊技者の興味を引きつけて遊技性を高めているため、遊技を進めていくにつれて遊技者の興味が削がれてしまうことがあった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、視覚的に意外性のある演出やインパクトのある演出を行うことが可能な弾球遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明は、遊技盤の表面側に設けられる遊技領域に遊技球を発射して遊技する弾球遊技機であって、開口部と、第1凹面鏡部材と、第2凹面鏡部材と、表示対象物と、を備える。開口部は、遊技盤の表面側と裏面側とを連通する。第1凹面鏡部材は、凹状の第1放射鏡面と該第1放射鏡面の底部に形成された孔部とを有し、遊技機の裏面側に配置され、孔部が開口部と近接する位置で遊技盤に対して固定される。第2凹面鏡部材は、凹状の第2放射鏡面を有し、第1凹面鏡部材に対して近接した第1位置と離間した第2位置との間を移動自在に遊技盤の裏面側に設けられ、第1位置では第2放射鏡面が第1放射鏡面と相対向する。表示対象物は、第2凹面鏡部材の第2放射鏡面の底部に固定される。第1放射面鏡及び第2放射面鏡は、第2凹面鏡部材が第1位置にあるとき、遊技盤の表面側で且つ開口部の近傍の結像位置に表示対象物の像を写し出し、第2凹面鏡部材が第2位置にあるとき、結像位置に表示対象物の像を写し出さない。
ここで、前記第1放射鏡面は、例えば、椀形状(パラボラ形状を含む)からなる第1凹面鏡部材の前記孔部を除く内面全体を鏡とする態様を含む。
前記第2放射鏡面は、例えば、椀形状(パラボラ形状を含む)からなる第2凹面鏡部材の内面全体を鏡とする態様を含む。
前記第1放射鏡面の開口周縁が規定する口径と前記第2放射鏡面の開口周縁が規定する口径とを、ほぼ等しい大きさに設定してもよい。さらに、底部に孔部を形成しない状態の第1放射鏡面と第2放射鏡面とを、ほぼ同一の形状としてもよい。
前記近接には、僅かな隙間を有する非接触状態の他に、接触状態が含まれる。なお、この非接触状態では、密閉状態を確保するため、その隙間に例えば栓材などの密閉部材を介在させることが好適である。
前記開口部と近接する孔部は、孔そのものに加えて、第1凹面鏡部材の外表面における孔の周縁部分を含んでもよい。
前記相対向することには、第1放射鏡面の椀形状の中心部と第2放射鏡面の椀形状の中心部と、第1放射鏡面の開口周縁の中心部と、第2放射鏡面の開口周縁の中心部とがほぼ同一直線に配置され、且つ第1放射鏡面の開口周縁と第2放射鏡面の開口周縁とが近接する状態が含まれる。
上記構成では、第2凹面鏡部材が第1凹面鏡部材に対して近接した第1位置であるときにのみ、第1凹面鏡部材の孔部及び遊技盤の開口部を介して、表示対象物の立体像が遊技盤の盤面上の空間(結像位置)に写し出される。すなわち、遊技者は、表示対象物が遊技盤の開口部の前方に浮かび上がったが如く表示対象物の立体像を視ることができる。また、この状態で遊技球が遊技盤の開口部の前方を落下する場合には、遊技球が表示対象物の立体像を通り抜けるが如く遊技者に視せることが可能となる。従って、遊技盤に対して開口部と、第1凹面鏡部材及び第2凹面鏡部材とを設けることによって、意外性のある演出やインパクトのある演出を行うことが可能となり、視覚的効果の高い遊技演出を行うことができる。
また、表示対象物の立体像は、第2凹面鏡部材が第1凹面鏡部材に対して離間した第2位置から近接した第1位置へ移動することによって、遊技盤の盤面上に写し出され、又、近接した第1位置から離間した第2位置へ移動することによって、遊技盤の盤面上から消去することができる。従って、第2凹面鏡部材のみの移動という簡単な構成によって、表示対象物の立体像を遊技盤の盤面上に出没させることができる。
さらに、開口部と、第1凹面鏡部材及び第2凹面鏡部材とは、遊技盤に対して適宜な位置に設けることが可能である。従って、遊技盤の盤面上の一部又は複数の位置で表示対象物の立体像を写し出すことが可能なため、遊技の演出効果の向上を確実に図ることができる。
また、第2凹面鏡部材は、第1凹面鏡部材に対して移動自在に設けられているため、第2凹面鏡部材の底部に配置される表示対象物を容易に交換することができる。従って、
弾球遊技機の仕様変更等に対応して表示対象物を容易に変更することができる。
また、弾球遊技機は、第2凹面鏡部材の一端を、第1凹面鏡部材の一端に回転自在に連結すると共に、第2凹面鏡部材の一端を中心とした回転移動により第1位置と第2位置との間で移動させてもよい。
上記構成では、第2凹面鏡部材の一端は、第1凹面鏡部材の一端に対して回転自在に支持されているため、第2凹面鏡部材の第1位置と第2位置との間の移動を円滑、且つより簡単に行うことができる。従って、遊技盤の盤面上に表示対象物の立体像を写し出す状態と、写し出さない状態との選択的な切り換えを確実に行うことができる。
また、開口部を遊技機の進入を許容する入賞口としてもよい。
上記構成では、遊技盤の開口部の前方に表示対象物の立体像が写し出されている場合、遊技球はこの立体像を通り抜けて入賞口に入賞する。従って、遊技球が入賞口に入賞する際に、視覚的に意外性のある演出やインパクトのある演出を行うことが可能となり、さらに視覚的効果の高い遊技演出を行うことができる。
また、弾球遊技機は、第2凹面鏡部材を移動させる駆動手段と、駆動手段を制御する制御手段と、を備えてもよい。
上記構成では、第2凹面鏡部材の移動が制御手段によって制御される。すなわち、制御手段に対して任意の条件を設定することによって、所望のタイミングで表示対象物の立体像を遊技盤の盤面上に写し出すことが可能となる。従って、さらに意外性のある演出やインパクトのある演出を行うことができる。
本発明によれば、視覚的に意外性のある演出やインパクトのある演出を、簡単な構成によって行うことが可能となり、遊技の演出効果の向上を確実に図ることができる。
以下、図面を参照して、遊技機設置営業店等の場所に設置され、遊技媒体(例えば、遊技球やメダル等)の供給に基づいて遊技者に遊技を行わせる遊技機(例えば、弾球遊技機や回胴式遊技機)の構成及び動作について説明する。
なお、本実施形態では、図1に示すような、現金等の対価を支払って遊技機設置営業店から遊技者が購入したプリペイドカードをプリペイドカードユニット(以下、CRユニットと称す)1に読み込ませることにより、遊技に使用する遊技球を借り受ける形態下で遊技者が遊技する遊技機の構成及び動作について説明する。より具体的には、この遊技機は、図3に示すように、借り受けた遊技球が予め定められた始動入賞口である特定入賞口(入賞口)2に受け入れられ入賞状態になった時に電子的な当否抽選を行い、抽選の結果が当選の場合には、通常の遊技状態から遊技者にとって有利な遊技状態となるように、特別入賞口(大入賞口)3を遊技球が入賞し易い状態にする弾球遊技機(以下、遊技機と称す)である。但し、本発明は、本実施形態の遊技機に拘らず、例えば、風俗営業の適正化等の規制及び業務の適性化等に関する法律(風営適正化法)及び同法施行規則において、パチンコ遊技機又は回胴式遊技機として区分されているものについても適用可能である。
[遊技機の構造概略]
本実施形態の遊技機は、外部的構造として、外枠(木枠)4、本体部材(本体)5、開口枠扉6、遊技盤7、球受皿付き扉8、球受皿9、回動式操作ハンドル(球発射ハンドル)10、球貸し関係操作部11、及び球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12等をその前面側に備えている。また、この遊技機は、内部的構造として、主制御装置(制御手段)13、副制御装置14、遊技球払出装置15、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、回収通路部材18、貯留タンク(図示省略)、遊技球を払い出すときに用いる通路部材(図示省略)、及びその他、電源供給装置21、発射制御装置22、発射駆動装置23、等をその後面側に備えている。
以下、図1〜図8を参照して、本実施形態の遊技機の構成を、外部的構造、内部的構造、遊技領域の構成、及び電気的構成の順に詳しく説明する。
〔外部的構造〕
始めに、本実施形態の遊技機の外部的構造について説明する。
前記外枠4は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状から成る木製の枠部材である。
前記本体部材5は、外枠4の内部に備えられ、ヒンジ部26を介して外枠4に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。本体部材5は、枠状に形成され、内側に空間部を有している。
前記開口枠扉6は、開閉自在となるように遊技機の前面側となる本体部材5の前面に対しヒンジ部26を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部27とした扉部材である。なお、この開口枠扉6には、開口部27に対向してガラス製又は樹脂製の透明板部材28が設けられ、さらに、開口部27近傍には、電飾29やスピーカ30が取り付けられている。
前記遊技盤7は、その盤面上に遊技領域31が区画形成され、本体部材5の空間部に望むように、所定の固定部材を用いて本体部材5に着脱自在に装着されている。
なお、遊技領域31は、遊技盤7を本体部材5に装着した後、開口部27から観察することができる。
前記球受皿付き扉8は、遊技機前面において本体部材5の下側に対して、ロック機能付きで且つ開閉自在となるように装着された扉部材である。なお、本実施形態では、球受皿付き扉8には以下の部材が取り付けられている。
(1)複数の遊技球が貯留可能で且つ、発射駆動装置23へと遊技球を案内させる通路が設けられた球受皿9。
(2)発射駆動装置23へと案内された遊技球を遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出す操作を行う、遊技球の発射停止ボタン10aを備えた回動式操作ハンドル10。
(3)プリペイドカード読み込み処理関係、及び遊技者が借り受ける遊技球(以下、貸球と称す)の貸し出し処理関係の指示を行うボタンを備えた球貸し関係操作部11。
(4)球受皿9に貯留させた遊技球を遊技者が遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させるための球受皿9用の貯留球排出操作ボタン12。
〔内部的構造〕
次に、本実施形態の遊技機の内部的構造について説明する。
前記主制御装置13は、本発明に係る制御手段として機能し、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられている。この主制御装置13は、電気的な遊技制御の処理を行い、主要な処理情報を生成する。
前記副制御装置14は、本体部材5若しくは遊技盤7又はこれらに備え付けられる支持部材等を介して設けられ、主制御装置13が生成した処理情報に従って、所定の出力態様処理を実行させる制御を行う装置である。なお、詳しくは後述するが、副制御装置14は、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、音声制御装置14c、及び払出制御装置14dを有する。
前記遊技球払出装置15は、予め定められた入賞条件が成立するのに応じて遊技利益として所定数の遊技球を払出す(以下、賞球と称す)駆動源を備えた装置である。
前記球貸信号制御装置16は、プリペイドカード読み込み処理関係、及び貸球の貸し出し処理関係の制御を行う装置である。
前記可動物制御装置17は、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技領域31内に配設された複数の可動物(例えば、可動片44、可動扉45、入賞領域振分物、演出用移動物等)を作動状態にするための装置であり、複数の可動物に対応して個別に設けられている。なお、本実施形態の可動物制御装置17は、可動片駆動装置、可動扉駆動装置、入賞領域振分駆動装置、及び演出用移動物駆動装置を有する。
前記回収通路部材18は、回動式操作ハンドル10によって遊技盤7の盤面に設けられた遊技領域31へと打ち出された遊技球を遊技盤7の裏側へと回収する通路(俗称、集合樋)となる部材である。
前記遊技球を払い出す時に用いる通路部材は、球受皿9に賞球又は貸球を案内する通路となる部材である。
前記電源供給装置21は、電源が投入されるのに応じて遊技機内の各制御装置に対して電力を供給する装置である。
前記発射制御装置22は、回動式操作ハンドル10を介して遊技球を遊技領域31へと打ち出す操作が行われた時に、発射作動間隔(例えば、1分間に遊技球を100球発射させるようにする等)の制御と、回動式操作ハンドル10の回動量に応じた遊技球の発射強度の調整を行う装置である。
前記発射駆動装置23は、発射制御装置22による打ち出し制御に応じて、遊技球の打ち出し駆動部を作動させ、遊技球を遊技領域31へと打ち出す装置である。
〔遊技領域の構成〕
次に、本実施形態の遊技機の遊技領域31の構成について説明する。
前記遊技領域31は、遊技球を滑走させるガイドレール32と遊技球規制レール33によって略円形状となるように遊技盤7の盤面上において区画形成され、回動式操作ハンドル10によって打ち出された遊技球の移動範囲を規制する領域である。なお、遊技球規制レール33は前記ガイドレール32に連続的に接続するように構成され、ガイドレール32と遊技球規制レール33は全体として螺旋をなして遊技盤7の盤面に配設されている。
また、遊技領域31内には、可変表示装置(特別図柄表示装置)34、LED(Light Emitting Diode)表示装置35、ステージ36、所定入賞口(一般入賞口)37、所定通過口(スルーチャッカー)38,46、アウト口39、遊技釘(図示せず)、風車40、特定保留数表示ランプ41、通過保留数表示ランプ42、演出用表示ランプ43等が設けられている。
前記可変表示装置34は、予め定められた条件が成立(例えば、予め定められた入賞口への遊技球の入賞等)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別表示情報(例えば、図柄、キャラクタ、背景画像等)を可変表示させた後に停止表示する表示制御装置である。なお、この可変表示装置34には、液晶表示装置(Liquid Crystal Display)、ドラム式表示装置、ドットマトリクス表示装置、7セグ表示装置、EL(ElectroLuminescence)表示装置等の表示装置を適用することができる。
前記LED表示装置35は、遊技者への様々な情報をLEDにより表示する装置であり、例えば、予め定められた条件が成立(例えば、予め定められた通過口への遊技球の通過等)するのに応じて実行される電子的な当否抽選の結果に従って、識別情報としての識別点灯情報をLEDにより可変表示させた後に停止表示する。
前記ステージ36は、可変表示装置34の下方において遊技球を一時的に滞在状態とし、その後、遊技球の落下を許容する踊り場部を備えた構造物である。
前記所定入賞口37は、遊技領域31内における適宜な位置に複数設けられ、落下してくる遊技球を受け入れる開口部を備えた構造物である。なお、特定入賞口2及び特別入賞口3もこの所定入賞口37に含まれる。
ここで、前記特定入賞口2とは、複数の入賞口の何れかであって、入賞口の開口範囲の拡縮を行わせる電動式の可動片44を備え、遊技球97が入賞口に入賞するのに応じて、可変表示装置34に識別表示情報を可変表示させると共に、遊技者に賞球を獲得させる入賞口である。
また、図8に示すように、特定入賞口本体2aは、取付基盤55と、進入口56と、排出口57とを有する。取付基盤55は、後述する遊技盤7の遊技領域31に形成された第2開口部53より僅かに大きい略矩形状からなり、遊技盤7の表面に対しビス等により固定されている。また、かかる状態において、取付基盤55は第2開口部53を前方から塞ぐ。進入口56は、遊技盤7の表面から突出する特定入賞口本体2aの上方に形成され、遊技盤7の遊技領域31を落下する遊技球97を捕集する。排出口57は、遊技盤7の裏面から突出する特定入賞口本体2aの下方に形成され、進入口56から進入した遊技球97を遊技盤7の裏面側に排出する。
また、前記特別入賞口3とは、複数の入賞口の何れかであって、入賞口を露出させる開口状態と入賞口を閉鎖する閉口状態を生成する電動式の可動扉45を備え、遊技球が入賞口に入賞するのに応じて、他の入賞口と比較して多くの賞球を遊技者に獲得させる入賞口である。なお、以下では、特定入賞口2及び特別入賞口3以外の複数の所定入賞口37をその他入賞口37と称する。
前記所定通過口38,46は、遊技領域31内における適宜な位置に所定数設けられ、落下してくる遊技球を通過させるゲートを備えた構造物である。
前記アウト口39は、所定入賞口37の何れにも入ることがなかった遊技球を集束する位置に設けられた遊技球の回収開口部である。
前記遊技釘は、遊技球と接触させることにより遊技球の移動方向を不規則にする、若しくは遊技球の移動方向を規制するために、遊技盤7の盤面の適宜な位置に打ち込まれる複数の棒状部材である。
前記風車40は、遊技球の接触によって自転可能な回転部材である。
前記特定保留数表示ランプ41は、前記特定入賞口2への入賞後の可変表示開始に係る保留状態を点灯又は消灯により報知する発光装置である。
前記通過保留数表示ランプ42は、前記所定通過口38への通過達成後の可変表示開始に係る保留状態を点灯又は消灯により報知する発光装置である。
前記演出用表示ランプ43は、電源投入後の遊技状態の変化に応じて多彩な点灯態様とする発光装置である。
図8に示すように、第1の実施形態に係る遊技盤7の遊技領域31の所定位置には、その表面側と裏面側とを連通する開口領域50が略縦長方状に形成されている。
開口領域50は、仕切部51と、第1開口部52と、第2開口部53とを有する。仕切部51は、開口領域50の高さ方向の略中央よりもやや下方の位置に形成され、開口領域50を上下に二分する。第1開口部52は、仕切部51の上方で略矩形状に形成される。また、第1開口部52の上方の端縁と下方の端縁との間には、遊技盤7の表面側から裏面側への遊技球97の進入を阻止する遊技球進入防止線54(例えば、ピアノ線)が遊技球97の直径より小さい間隔で複数設けられている。第2開口部53は、仕切部51の下方で略矩形状に形成される。なお、第1開口部52の開口面積を所定の大きさに設定することによって、後述する第2凹面鏡部材61に取り付けられる表示対象物95には遊技盤7の前方からの室内照明等の光がこの第1開口部52を介して適度に照射され、これにより、表示対象物95の照度が確保される。
図6から図8に示すように、第1の実施形態に係る遊技盤7の遊技領域31の裏面側には、第1凹面鏡部材60と、第2凹面鏡部材61と、支持部材62と、第1凹面鏡部材固定用部材63と、駆動装置固定用部材64と、駆動装置(駆動手段)65とが配置されている。
第1凹面鏡部材60は、鏡面となるその内側面が開放された略椀形状(放物線を回転させた形状)からなり、第1放射鏡面70と、第1凹面鏡部材60の底部に形成される孔部71と、ヒンジ部72と、固定片73とを有する。また、第1凹面鏡部材60は、その内側面が後方に向かって開放されると共に、その外形方向が遊技盤7の裏面と略平行して配置されている。
第1放射鏡面70は、第1凹面鏡部材60の内側面の全域にわたって凹状に形成され、光を放射状に反射させる。孔部71は、第1放射鏡面70の開口周縁の中心部と同芯で且つ、第1凹面鏡部材60の底部に形成された略円形状の開口であり、遊技盤7に形成された第1開口部52の幅方向の大きさより僅かに小さい外形寸法を有する。開口周縁上端部に設けたヒンジ部72と開口周縁下端部に設けた固定片73とは、それぞれ第1凹面鏡部材60の端部から外形方向へ対向して突出する。ヒンジ部72の先端部には、後述する軸90が貫通する複数の軸筒(図示省略)が形成されている。固定片73は、後述する第1凹面鏡部材固定用部材63が貫通する支持部材挿通用孔74を有する。なお、孔部71の大きさを第1開口部52の幅方向の大きさより僅かに小さい外形寸法に設定することによって、後述する第2凹面鏡部材61に取り付けられる表示対象物95には、遊技盤7の前方からの室内照明等の光が遊技盤7の第1開口部52及びこの孔部71を介して適度に照射され、これにより、表示対象物95の照度が確保される。
第2凹面鏡部材61は、第1凹面鏡部材60と略同一形状からなり、鏡面となる第2放射鏡面76と、ヒンジ部77と、把持部78と、表示対象物取付部79とを有する。
第2放射鏡面76は、第2凹面鏡部材61の内側面の全域にわたり、第1凹面鏡部材60の第1放射鏡面70と同一の曲率で凹状に形成され、光を放射状に反射させる。開口周縁上端部に設けたヒンジ部77と開口周縁側端部に設けた把持部78とは、それぞれ第2凹面鏡部材61の端部から外形方向へ直交して突出する。ヒンジ部77は、第1凹面鏡部材60の端部から突出するヒンジ部72と略同一の突出量を有し、その先端部には、後述する軸90が貫通する複数の軸筒(図示省略)が形成されている。把持部78は、断面略コ字形状からなり、後述するの駆動装置65のプランジャ81の先端部83と係合する。表示対象物取付部79は、略棒形状からなり、第2凹面鏡部材61の内側面の底部から上方に突出する。また、その先端部には、表示対象物95を固定するボルト挿通用孔(図示省略)が形成されている。表示対象物95は、その裏側に形成されたボルト挿通用孔(図示省略)及び表示対象物取付部79のボルト挿通用孔のそれぞれにボルトを挿通し、ナット(図示省略)を蝶合して締め込むことにより第2凹面鏡部材61の内側面の底部に対して固定されている。なお、表示対象物95は、第1凹面鏡部材60と第2凹面鏡部材61とが遊技盤7の裏面側に配置された状態において、遊技盤7の第1開口部52及び第1凹面鏡部材60の孔部71を介して室内照明等の光が良好に照射される。
支持部材62は、断面略L字形状からなり、ヒンジ部85を有する。ヒンジ部85は、支持部材62の一端の先端部に形成され、後述する軸90が貫通する複数の軸筒(図示省略)を有する。また、支持部材62の他端側は、遊技盤7の裏面の所定位置に対してビス等により固定されている。第1凹面鏡部材60及び第2凹面鏡部材61は、支持部材62のヒンジ部85に形成される軸筒と、第1凹面鏡部材60のヒンジ部72に形成される軸筒と、第2凹面鏡部材61のヒンジ部77に形成される軸筒とのそれぞれにピン等の軸90を挿通することにより、支持部材62に対して回転自在に支持される。また、第1凹面鏡部材60と第2凹面鏡部材61とが当接した状態(相対向となる状態)において、それぞれの端縁面は全域にわたって相互に接触する。
第1凹面鏡部材固定用部材63は、略棒形状からなり、その外周には全域にわたってねじ山が形成されている。遊技盤7の裏面の所定位置には、第1凹面鏡部材固定用部材63と螺合されるねじ山(図示省略)が形成され、このねじ山に対し第1凹面鏡部材固定用部材63の一端を締め込むことにより、第1凹面鏡部材固定用部材63が遊技盤7の裏面から後方に突出して固定される。また、第1凹面鏡部材固定用部材63の他端の所定位置に予め第1ナット91を取り付けた状態で、この第1凹面鏡部材固定用部材63を第1凹面鏡部材60の固定片73に形成された支持部材挿通用孔74に挿通し、第2ナット92を蝶合する。この第2ナット92を締め込むことにより、第1ナット91と第2ナット92との間で、第1凹面鏡部材60の固定片73が締め付けられ固定される。これにより、支持部材62によって回転自在に支持される第1凹面鏡部材60は、遊技盤7に対して固定される。かかる状態では、第1凹面鏡部材60の孔部71は、遊技盤7に形成された第1開口部52に近接する。なお、第1凹面鏡部材60の設置角度は、第1凹面鏡部材固定用部材63に取り付けられる第1ナット91及び第2ナット92を前後方向の所望の位置に移動することによって、容易に変更することが可能である。
駆動装置固定用部材64は、断面略L字形状からなり、その一端側が遊技盤7の裏面に対して固定された第1凹面鏡部材60の側方側で、且つ遊技盤7の裏面の所定位置に対してビス等により固定されている。
駆動装置65は、ソレノイド等の駆動部80と、可動部であるプランジャ81と、コイルスプリング(図示省略)とを有する。駆動部80は、駆動方向が前後方向の向きとなるように駆動装置固定用部材64に対しビス等により固定されている。プランジャ81は、駆動部80から突出する略円柱形状の軸部82と、該軸部82の外径より大きな略円盤形状の掛かり部としての先端部83とを有し、一体的に形成されている。この先端部83は、第2凹面鏡部材61の把持部78に形成される間隙に挿入されることで係合する。コイルスプリングは、プランジャ81の軸部82の周囲に圧縮された状態で取付けられている。
駆動装置65の駆動部80は、後述する主制御装置13が生成した処理情報に従って作動する。駆動部80が励磁された状態では、プランジャ81が駆動部80の内側に引き込まれて保持される。また、非励磁状態では、コイルスプリングの付勢力によりプランジャ81が突出して保持される。
次に、図8を参照して、第2凹面鏡部材61の移動に伴い遊技盤7の第1開口部52の前方の空間(結像位置)に写し出される表示対象物95の立体像96について説明する。図8は、遊技盤7の縦断面となる要部拡大側面図であり、(a)は第2凹面鏡部材61が第1凹面鏡部材60に対して当接した第1位置にある状態を示し、(b)は第2凹面鏡部材61が第1凹面鏡部材60に対して離間した第2位置にある状態を示す図である。
図8(a)に示すように、駆動装置65の駆動部80が非励磁状態から励磁状態に移行すると、駆動装置65のプランジャ81がコイルスプリングを圧縮する方向(前方方向)へ移動し、駆動装置65の先端部83と第2凹面鏡部材61の把持部78とが係合しているため、これに伴い支持部材62によって回転自在に支持される第2凹面鏡部材61が、遊技盤7に対して固定される第1凹面鏡部材60に向かって回転移動する。これにより、第2凹面鏡部材61の開口周縁は、第1凹面鏡部材60の開口周縁に対して当接し、それぞれの内側面に形成された第1放射鏡面70(図7に示す)と第2放射鏡面76(図7に示す)とが対向する第1位置となる。第2凹面鏡部材61がこの第1位置に移動すると、第1凹面鏡部材60と第2凹面鏡部材61との間には密閉された空間が形成され、遊技盤7の第1開口部52及び第1凹面鏡部材60の孔部71を介して入射した室内照明等の光が第2凹面鏡部材61の底部に取り付けられた表示対象物95に達し、この表示対象物95の照度は向上する。そして、表示対象物95(図7に示す)からの反射光が第1放射鏡面70と第2放射鏡面76との間で各1回ずつ反射されることにより、第1凹面鏡部材60の孔部71及び遊技盤7の第1開口部52を介して、表示対象物95の立体像96が遊技盤7の盤面上の空間(結像位置)に結像される。
また、図8(b)に示すように、駆動装置65の駆動部80が励磁状態から非励磁状態に移行すると、駆動装置65のプランジャ80がコイルスプリングに付勢され、駆動装置65の先端部83と第2凹面鏡部材61の把持部78とが係合しているため、これに伴い第2凹面鏡部材61が後方に向かって回転移動する。これにより、第2凹面鏡部材61は、第1凹面鏡部材60から離間し、第1放射鏡面70と第2放射鏡面76との対向状態が解除される第2位置となる。第2凹面鏡部材61がこの第2位置に移動すると、表示対象物95に照射された光の反射光は、第1放射鏡面70と第2放射鏡面との間において良好に反射されないため、遊技盤7の盤面上の空間に表示対象物95の立体像96を結像させることが困難若しくは不可能になる。
このように、第2凹面鏡部材61が第1位置と第2位置との間を移動することによって、遊技盤7の盤面上の空間に表示対象物95の立体像96を突然表示させたり又は消したりすることが可能となる。また、遊技盤7の第1開口部52の前方の空間に表示対象物95の立体像96が写し出されている状態において、遊技球97がこの立体像96の下方に配置される特定入賞口2の進入口56に向かって落下する場合には、遊技球97が表示対象物95の立体像96を通り抜けるが如く遊技者に視せることができる。なお、第1凹面鏡部材60は、目の高さが相違する全ての遊技者が遊技盤7の盤面上に結像される表示対象物95の立体像96を視認することが可能な適切な角度で設置されている。
〔電気的構成〕
次に、本実施形態の遊技機の電気的構成について説明する。
本実施形態となる遊技機は、電気的構成として、CRユニット1、主制御装置13、副制御装置14、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、電源供給装置21、発射制御装置22、発射駆動装置23、検知センサ47、集中管理装置48等を備える。なお、CRユニット1、球貸信号制御装置16、可動物制御装置17、電源供給装置21、発射制御装置22、及び発射駆動装置23の構成は上述の通りであるので、以下ではその説明を省略する。
前記主制御装置13は、CPU(Central Processing Unit:中央命令処理部)13a、予め定められた制御プログラム(コンピュータプログラム)を格納するROM(Read Only Memory:書換不可記憶部)13b、生成された処理情報の一時記憶及び記憶した情報の削除を行うRAM(Random Access Memory:書換可能記憶部)13c、周期的な信号を発生させる周波数発生回路部13d等により構成され、遊技機内における主要な情報処理を行うと共に、副制御装置14に入力する処理情報を生成する装置である。
前記副制御装置14は、図柄制御装置14a、ランプ制御装置14b、音声制御装置14c、払出制御装置14d、及び駆動部制御装置(制御手段)14eにより構成され、主制御装置13が生成した処理情報に従って所定の出力態様処理を行う。なお、副制御装置14は、出力態様処理毎の装置として構成しても、各出力態様処理を複数組み合わせて構成してもよい。また、副制御装置14を構成する各制御装置は、処理情報に従って独立して処理を実行可能なように、内部にCPU,ROM,RAMを備える。
ここで、前記図柄制御装置14aは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ(VDP)59を介して可変表示装置34、又はLED表示装置35を制御することにより、識別点灯情報又は識別表示情報を変動表示させた後に停止表示する制御を行う装置である。
前記ランプ制御装置14bは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、開口枠扉6の電飾29(演出報知ランプ、払出ランプ、トラブルランプを含む)や遊技領域31内に設けられた演出用表示ランプ(電飾)43、又は特定保留数表示ランプ41、通過保留数表示ランプ42等を点灯制御する装置である。なお、特定保留数表示ランプ41又は通過保留数表示ランプ42が表す情報は可変表示装置34による識別表示情報として報知してもよい。
前記音声制御装置14cは、主制御装置13が生成した処理情報に従ってスピーカ30やサウンドプロセッサ等の音声発生装置58を制御して音声を発生させる装置である。
前記払出制御装置14dは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、遊技球払出装置15により所定数の賞球を払出す制御を行う装置である。また、前記払出制御装置14dは、主制御装置13が生成した処理情報に従って、球貸信号制御装置16を介して、CRユニット1に読み込ませたプリペイドカードに格納したデータ情報を参照して、所定数の貸球を払出す制御を行うと共に、貸球の払出し個数を計数して管理をする装置である。
前記駆動部制御装置14eは、主制御装置13が生成した情報に従って、駆動装置65を制御して遊技盤7に形成された第1開口部52の前方の空間に表示対象物95の立体像96を写し出すための装置である。本実施形態では、可変表示装置34に特別図柄の表示結果を導出表示する前に行われる電子的な当否抽選の結果が、主制御装置13によりリーチ状態、大当たりなどの特定の遊技状態(以下、特定遊技状態と称す)と判定されたときに、駆動部制御装置14eは、駆動装置65に対して駆動指令信号を出力し、この信号に応じて駆動装置65の駆動部80が励磁される。これにより、遊技盤7に形成された第1開口部52の前方の空間には、表示対象物95の立体像96が写し出され、予め遊技者に対して特定遊技状態の発生する旨が事前に報知される。ここでリーチ状態とは、特別図柄を個別に可変表示させる複数の表示領域からなる画面において、複数の表示領域の一部がまだ表示結果を導出表示していない状態であって、且つ導出表示されている複数の表示領域の表示結果が当たり停止表示の態様の条件を満たしている状態をいう。なお、駆動部制御装置14eから出力される駆動指令信号は、電子的な当否抽選の結果が、特定遊技状態となったときに限られず、例えば、可変表示装置34の表示画面上においてリーチ状態となったときなど、所定のタイミングで出力してもよい。
前記検知センサ47は、特定入賞球検知センサ47a、特別入賞球検知センサ47b、入賞特定領域検知センサ47c、通過球検知センサ47d、その他入賞球検知センサ47e、遊技球払出検知センサ47f、及びエラー検知センサ47gにより構成される。そして、各検知センサはそれぞれ、特定入賞口2、特別入賞口3、入賞特定領域(例えば、特別入賞口3の略中央部より右側領域)、所定通過口38,46、その他入賞口37、遊技球を払い出すときに用いる通路部材、及び球詰まりが発生し易い球通路部材49の球通路49a近傍に設けられ、各場所における遊技球の通過の有無を検知する。
前記集中管理装置48は、主制御装置13が生成した処理情報を遊技機の外部において管理する装置である。
以上説明したように、本実施形態によれば、第2凹面鏡部材61が第1凹面鏡部材60に対して近接した第1位置であるときにのみ、第1凹面鏡部材60の孔部71及び遊技盤7の第1開口部52を介して、表示対象物95の立体像96が遊技盤7の盤面上の空間(結像位置)に写し出される。すなわち、遊技者は、表示対象物95が遊技盤7の第1開口部52の前方に浮かび上がったが如く表示対象物95の立体像96を視ることができる。また、この状態で遊技球97が遊技盤7の第1開口部52の前方を落下する場合には、遊技球97が表示対象物95の立体像96を通り抜けるが如く遊技者に視せることが可能となる。従って、遊技盤7に対して第1開口部52と、第1凹面鏡部材60及び第2凹面鏡部材61とを設けることによって、意外性のある演出やインパクトのある演出を行うことが可能となり、視覚的効果の高い遊技演出を行うことができる。
また、表示対象物95の立体像96は、第2凹面鏡部材61が第1凹面鏡部材60に対して離間した第1位置から近接した第2位置へ移動することによって、遊技盤7の盤面上に写し出される。従って、第2凹面鏡部材61のみの移動という簡単な構成によって、表示対象物95の立体像96を遊技盤7の盤面上に写し出すことができる。
さらに、第1開口部52と、第1凹面鏡部材60及び第2凹面鏡部材61とは、遊技盤7に対して適宜な位置に設けることが可能である。従って、遊技盤7の盤面上の一部又は複数の位置で表示対象物95の立体像96を写し出すことが可能なため、遊技の演出効果の向上を確実に図ることができる。
また、第2凹面鏡部材61は、第1凹面鏡部材60に対して移動自在に設けられているため、第2凹面鏡部材61の底部に配置される表示対象物95を容易に交換することができる。従って、弾球遊技機の仕様変更等に対応して表示対象物95を容易に変更することができる。
第2凹面鏡部材61のヒンジ部77は、支持部材62によって回転自在に支持されているため、第2凹面鏡部材61の第1位置と第2位置との間の移動を円滑、且つより簡単に行うことができる。従って、遊技盤7の盤面上に表示対象物95の立体像96を写し出す状態と、写し出さない状態との選択的な切り換えを確実に行うことができる。
遊技盤7の第1開口部52の前方に表示対象物95の立体像96が写し出されている場合、遊技球97はこの立体像96を通り抜けて特定入賞口2に入賞する。従って、遊技球96が特定入賞口2に入賞する際に、視覚的に意外性のある演出やインパクトのある演出を行うことが可能となり、さらに視覚的効果の高い遊技演出を行うことができる。
第2凹面鏡部材61の移動は、駆動装置65を介し、主制御装置13及び駆動部制御装置14eによって制御される。すなわち、主制御装置13及び駆動部制御装置14eに対して任意の条件を設定することによって、所望のタイミングで表示対象物95の立体像96を遊技盤7の盤面上に写し出すことが可能となる。従って、さらに意外性のある演出やインパクトのある演出を行うことができる。
なお、本実施形態では、表示対象物95の照度は、遊技盤7の第1開口部52及び第1凹面鏡部材60の孔部71を介して入射する室内照明等の光によって確保したが、遊技盤7の裏面側にランプ等の照明手段を配置し、第2凹面鏡部材61が第2位置から第1位置へ移動するのに伴って、この照明手段から表示対象物95に対して光を照射させてもよい。
また、本実施形態では、遊技盤7の第2開口部53に特定入賞口2を設けたが、本発明はこれに限られず、その他の入賞口、例えば、特別入賞口3にも適用が可能である。
〔その他の実施形態〕
本発明に係る第2の実施形態の弾球遊技機について図9に基づいて説明する。
図9に示すように、第2の実施形態では、上述した第1の実施形態の第1開口部52と第2開口部53とが一体となった開口部99が遊技盤7に形成されている。この開口部99は、特定入賞口2の取付用の開口を上方に延長して形成されており、表示対象物95の立体像96は、この延長された開口を介して遊技盤7の盤面上の空間に写し出される。すなわち、上述した第1の実施形態と図9に示す第2の実施形態とは、遊技盤7に形成される開口の態様が相違し、他の構成については同様の構成を有する。従って、以下、同一番号を付して第1の実施形態と相違する構成についてのみ説明する。
遊技盤7の遊技領域31の所定位置には、その表面側と裏面側とを連通する開口部99が略縦長方形状に形成されている。開口部99の下方には特定入賞口2がビス等により固定されている。特定入賞口2が取り付けられる開口部99の下方の部分を除き、開口部99の両側方のそれぞれの端縁の間には、遊技盤7の表面側から裏面側への遊技球97の進入を阻止する遊技球進入防止線54が遊技球97の直径より小さい間隔で複数設けられている。なお、開口部99の開口面積は、遊技盤7の遊技領域31においてレイアウト上許容可能な範囲で大きく設定することが可能である。
第1凹面鏡部材60に形成されるヒンジ部72と固定片73とは、それぞれ第1凹面鏡部材60の端部から外形方向へ直交して突出する。
第1凹面鏡部材固定用部材63は、固定片73の支持部材挿通用孔74に対応して遊技盤7の裏面に形成されたねじ山に対し、その一端を締め込むことにより遊技盤7の裏面から突出して固定される。
なお、上述した第1の実施形態と同様に、表示対象物95の照度を確保するため、遊技盤7の裏面側にランプ等の照明手段を配置し、第2凹面鏡部材61が第2位置から第1位置へ移動するのに伴って、この照明手段から表示対象物95に対して光を照射させてもよい。
また、本実施形態では、開口部99に特定入賞口2を設けたが、上述した第1の実施形態と同様に、特別入賞口3などのその他の入賞口にも適用が可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、この実施の形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施の形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
本発明の実施形態となる遊技機の外観斜視図である。 図1に示す遊技機の前面斜視図ある。 図1に示す遊技機の分解斜視図である。 図1に示す遊技機の分解斜視図である。 図1に示す遊技機の電気的構成を示すブロック図である。 第1凹面鏡部材及び第2凹面鏡部材の断面図ある。 第1凹面鏡部材及び第2凹面鏡部材の斜視図ある。 第1の実施形態に係る遊技盤の縦断面となる要部拡大側面図であり、(a)は第2凹面鏡部材が第1位置にある状態を示し、(b)は第2凹面鏡部材が第2位置にある状態を示したものである。 第2の実施形態に係る遊技盤の裏面側の要部拡大側面図である。
符号の説明
2…特定入賞口(入賞口)、7…遊技盤、13…主制御装置(制御手段)、13a…CPU、13b…ROM、13c…RAM、14…副制御装置、14e…駆動部制御装置(制御手段)、21…電源供給装置、31…遊技領域、34…可変表示装置、35…LED表示装置、46…所定通過口、47d…通過球検知センサ、50…開口領域、52…第1開口部(開口部)、53…第2開口部、60…第1凹面鏡部材、61…第2凹面鏡部材、65…駆動装置(駆動手段)、70…第1放射鏡面、71…孔部、76…第2放射鏡面、95…表示対象物、96…立体像(像)、99…開口部

Claims (4)

  1. 遊技盤の表面側に設けられる遊技領域に遊技球を発射して遊技する弾球遊技機であって、
    前記遊技盤の表面側と裏面側とを連通する開口部と、
    凹状の第1放射鏡面と該第1放射鏡面の底部に形成された孔部とを有し、前記遊技機の裏面側に配置され、前記孔部が前記開口部と近接する位置で前記遊技盤に対して固定される第1凹面鏡部材と、
    凹状の第2放射鏡面を有し、前記第1凹面鏡部材に対して近接した第1位置と離間した第2位置との間を移動自在に前記遊技盤の裏面側に設けられ、前記第1位置では前記第2放射鏡面が前記第1放射鏡面と相対向する第2凹面鏡部材と、
    前記第2凹面鏡部材の第2放射鏡面の底部に固定された表示対象物と、を備え、
    前記第1放射面鏡及び第2放射面鏡は、前記第2凹面鏡部材が前記第1位置にあるとき、前記遊技盤の表面側で且つ前記開口部の近傍の結像位置に前記表示対象物の像を写し出し、前記第2凹面鏡部材が前記第2位置にあるとき、前記結像位置に前記表示対象物の像を写し出さない
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 請求項1に記載の弾球遊技機であって、
    前記第2凹面鏡部材の一端は、前記第1凹面鏡部材の一端に回転自在に連結され、
    前記第2凹面鏡部材は、前記一端を中心とした回転移動により前記第1位置と前記第2位置との間を移動する
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機であって、
    前記開口部は、遊技機の進入を許容する入賞口である
    ことを特徴とする弾球遊技機。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の弾球遊技機であって、
    前記第2凹面鏡部材を移動させる駆動手段と、
    前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えた
    ことを特徴とする弾球遊技機。
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