JP2005185343A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技者の目を大役遊技が実行される期間に変動入賞口及び蓋部材に特に効果的に引き付け、また抽選の確率を通常確率から高確率に変化させる際の変動入賞口に配置された蓋部材の開放動作を遊技者から必要に応じて視認できないように遮蔽する。
【解決手段】 パチンコ機では、大役遊技が実行される期間にのみ照明ランプ88,89,90を点灯させることでスモークガラス81を通して遊技盤32における変動入賞口44及び蓋部材66を明瞭に視認できる可視状態とし、また通常遊技及び小役遊技の実行時には、照明ランプ88,89,90を消灯することでスモークガラス81により変動入賞口44及び蓋部材66を視認不能又は視認困難な不可視状態とする。これにより、抽選の結果が大役に当選して大役遊技が開始される前には、遊技者が変動入賞口44及び蓋部材66を明瞭には視認できない状態に維持され、抽選の結果が大役になって大役遊技が実行されると、遊技者によって変動入賞口44を開放する蓋部材66が初めて明瞭に視認可能になる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、通常遊技状態で始動口への遊技球の入賞を契機に抽選が実行され、当該抽選で大役に当選した場合には大役遊技を実行し、小役に当選した場合には小役遊技を実行することが可能な遊技機に関するものである。
従来の遊技機、特にパチンコ機において、始動口(特別図柄始動入賞口)に入賞したパチンコ球を検出することで抽選がなされ、この抽選により得られた結果、すなわち大当り、小当り及び外れの何れかに基づいて図柄変動パターン演出が実行される。図柄変動パターンは、それぞれ当たりの期待値や演出そのものが異なる複数のパターンによって構成されており、抽選の結果に基づいて特定の図柄パターンが選択される。
ところで、遊技機では、前記抽選の結果が大当りとなった場合、遊技者にとって有利な大役遊技が実行され、また抽選結果が小当りになった場合、大役遊技よりも遊技者にとって有利の度合いが低いが、通常遊技状態よりも有利な小役遊技が実行される。
ここで、大役遊技は、例えば、特許文献1に示されるように、遊技盤に設けられた可変入賞口(変動入賞口)の開閉を制御することにより行われる。具体的には、大役遊技の実行時には、変動入賞口に配置された蓋部材である開閉板を開いて、この変動入賞口へ遊技球を比較的容易に入賞可能にすることにより行われる。この開閉板は、所定の第1開放時間に亘って開放された後、閉鎖されるが、この開閉板の開放中に変動入賞口に入賞した遊技球がVゾーン等と呼称される特別な領域を通過した場合に限って、第1開放時間に亘って開閉板を開放する開放動作を所定の上限回数(例えば、15回)まで繰り返す。
また遊技機では、抽選の結果が大当りとなった場合には、当たり抽選に続いて、確率抽選が実行される。この確率抽選は、前記大役処理後の通常遊技状態での抽選の確率を高確率とするか、通常確率のままとするかを決める抽選であり、何れに当選するかはほぼ1/2の確率で決まるようになっている。なお、通常確率は約1/300前後であり、高確率は約1/50前後に設定されるのが一般的である。なお、以下において、通常確率を非確率変動(非確変)、高確率を確率変動(確変)と置き換えて言う場合もある。
例えば、前記抽選が大当たりとなり、かつ確率抽選に当選すると、前記大役遊技が終了し、通常遊技状態で戻ったときに、前記抽選確率を高確率とする(確変状態)。これにより、短時間で再度の抽選の当たりが期待でき、遊技者は期待感を持って遊技を進行することができる。
特許文献2に記載されたパチンコ遊技機では、確変図柄による当たりを2種類備えておき、特定の図柄(例えば「777」)で確変当たりした場合には、最大のラウンド数(例えば、16ラウンド)とし、前記特定の図柄以外で確変当たりした場合には、ラウンド数を抽選することが提案されている。なお、ラウンド数の抽選によって、最大ラウンドよりも少なくなる可能性がある。このように特許文献2記載のパチンコ遊技機では、当りの種類を増やすことで、遊技の単調化を防止している。
特開平5−64688号公報 特開平9−253296号公報
上記のような遊技機では、抽選の結果が大当り以外の当り(小当り)となった場合に、抽選の確率を通常確率(非確率変動)から高確率(確率変動)に変化させるためには、変動入賞口を少なくとも1個の遊技球が入賞可能な時間に亘って1回開放することが要求される。しかしながら、この小役遊技での変動入賞口を開口させる動作自体は、遊技球を変動入賞口へ入賞させるという意味合いよりは、当選の確率を通常確率から高確率へ変化させるための引き金(トリガー)動作として意味合いがかなり強い。特に、抽選の結果が小当りになった時点で、遊技機が通常遊技状態となっており、しかも抽選の確率が既に高確率になっている場合には、1個程度の遊技球しか入賞可能にならない短時間だけ変動入賞口が開き、これを遊技者が視認してしまうと、遊技者に対し却って違和感を与えることにもなる。
また抽選の結果が大当りの場合の遊技者への演出効果を考えると、遊技者が各種の図柄変動パターン演出により大当りが得られたことを認識した後、遊技者へ変動入賞口を注視させ、この変動入賞口が開放されたことを視認させることが好ましい。すなわち、上記のような遊技機では、大役遊技が実行される期間のみ遊技者の目を変動入賞口に引き付けるようした方が遊技者へ劇的な印象を与えられる。
本発明は、上記事実を考慮して、遊技者の目を大役遊技が実行される期間に変動入賞口及び蓋部材に特に効果的に引き付けることができ、また抽選の確率を通常確率から高確率に変化させる際の変動入賞口に配置された蓋部材の開放動作を遊技者から必要に応じて視認できないように遮蔽できる遊技機を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係る遊技機は、通常遊技状態で始動口への遊技球の入賞を契機に抽選が実行され、当該抽選により大役に当選した場合には大役遊技を実行し、前記大役よりも遊技者への有利度合いが低い小役に当選した場合には小役遊技を実行する遊技機であって、遊技球が打込まれる遊技盤と、前記遊技盤に開口した変動入賞口と、前記変動入賞口を閉鎖する閉鎖位置と前記変動入賞口を開放する開放位置との間で移動可能された蓋部材と、前記大役遊技の実行時に、通常遊技状態では前記閉鎖位置にある前記蓋部材を所定の第1開放時間に亘って開放した後、該蓋部材を前記閉鎖位置へ復帰させる第1開放動作を実行すると共に、該第1開放動作を特定の条件が成立することにより所定回数に亘って繰り返す大役遊技実行手段と、前記小役遊技の実行時に、通常遊技状態では前記閉鎖位置にある前記蓋部材を、少なくとも1個の遊技球が入賞可能とされ、かつ前記第1開放時間よりも短い第2開放時間に亘って開放した後、該蓋部材を前記閉鎖位置へ復帰させる小役遊技実行手段と、前記小役に当選した場合に、前記小役遊技実行手段による小役遊技終了後の通常遊技で前記抽選の確率値を高確率に移行する確率変動手段と、前記遊技盤における前記変動入賞口を含む領域に対向するように設けられると共に、機外から前記変動入賞口及び前記蓋部材の開閉状態を視認不能又は視認困難とする不可視状態及び機外から前記変動入賞口及び前記蓋部材の開閉状態を明瞭に視認可能とする可視状態の何れの状態へも遷移可能とされた遮蔽部材と、前記大役遊技の実行時にのみ前記遮蔽部材を前記視認状態とし、前記通常遊技及び前記小役遊技の実行時には前記遮蔽部材を前記不可視状態とする視認制御手段と、を有することを特徴とする。
上記請求項1に係る遊技機では、視認制御手段が、遊技盤における変動入賞口を含む領域に対向するように設けられた遮蔽部材を大役遊技の実行時にのみ視認状態とし、通常遊技及び小役遊技の実行時には不可視状態とすることにより、大役遊技の実行時にのみ遊技者が遮蔽部材を通して変動入賞口及び変動入賞口に配置された蓋部材の開閉状態を明瞭に視認可能となり、また大役遊技が実行されていない時、すなわち通常遊技及び小役遊技の実行時には遊技者が遮蔽部材により変動入賞口に配置された蓋部材の開閉状態を視認不能又は視認がし難い状態となる。この結果、抽選の結果が大役に当選して大役遊技が開始される前には、遊技者が変動入賞口及び変動入賞口の蓋部材を明瞭には視認できない状態に維持され、抽選の結果が大役になって大役遊技が開始されると、遊技者によって変動入賞口を開放する蓋部材が初めて明瞭に視認可能になるので、遊技者の目を大役遊技が実行される期間に変動入賞口及び蓋部材に特に効果的に引き付けることができる。
また上記請求項1に係る遊技機では、小役遊技の実行時に、小役遊技実行手段が、通常遊技状態では閉鎖位置にある蓋部材を、少なくとも1個の遊技球が入賞可能とされ、かつ大役遊技の蓋部材の開放時間である第1開放時間よりも短い第2開放時間に亘って開放した後、この蓋部材を閉鎖位置へ復帰させる第2開放動作を実行することにより、この変動入賞口を第2開放時間に亘って開口させる動作を当選の確率を、確率変動手段により通常確率から高確率へ変化させるための引き金(トリガー)動作とすることができる。すなわち、この変動入賞口を短時間(第2開放時間)に亘って開口させる動作自体は、遊技球を変動入賞口へ入賞させて遊技者を有利な状態とするという意味では必ずしも効果的なものではないが、請求項1に係る遊技機によれば、小役遊技の実行時に、不可視状態とされた遮蔽部材により変動入賞口及び蓋部材が機外から視認不能又は視認困難な状態になるので、蓋部材が唐突に開放することを遊技者が視認してしまい、これによって違和感を懐くことがなくなる。
また請求項2に係る遊技機は、請求項1記載の遊技機において、前記遮蔽部材を無色透明のガラスよりも光透過率が低いスモークガラスにより構成し、前記視認制御手段は、点灯時に前記遊技盤と前記スモークガラスとの間に光を照射して機外から前記変動入賞口及び前記蓋部材の開閉状態が明瞭に視認可能となるように前記スモークガラスの透過光量を増加させる照明光源を有し、前記大役遊技の実行時にのみ前記照明光源を点灯し、前記通常遊技及び前記小役遊技の実行時には前記照明光源を消灯することを特徴とする。
上記請求項2に係る遊技機では、視認制御手段が、大役遊技の実行時にのみ照明光源を点灯し、また通常遊技及び小役遊技の実行時には照明光源を消灯することにより、大役遊技の実行時には、照明光源により遊技盤とスモークガラスとの間に光が照射されてスモークガラスの透過光量が増加するので、遊技者が機外から変動入賞口及び蓋部材の開閉状態を明瞭に視認可能できるようになる。このとき、照明光源から出射される光(照明光)の強度を適宜調整すると共に、照明光の強度を所定のパターンで増減させ、あるいは照明光を点滅させるようにすれば、照明光源が消灯されている時との対比がより明瞭になるので、遊技者の目を変動入賞口及び蓋部材に効果的に引き付けることができる。
また通常遊技及び小役遊技の実行時には、照明光源が消灯されることにより、遊技盤側から反射されてスモークガラスを透過する光量を減少できるので、スモークガラスの光透過率を適宜調整すれば、機外から変動入賞口及び蓋部材を視認不能又は視認が困難状態にできる。
以上説明したように本発明の遊技機によれば、遊技者の目を大役遊技が実行される期間に変動入賞口及び蓋部材に特に効果的に引き付けることができ、また抽選の確率を通常確率から高確率に変化させる際の変動入賞口に配置された蓋部材の開放動作を遊技者から必要に応じて視認できないように遮蔽できる。
図1には、本発明の実施形態に係るパチンコ機10が示されている。パチンコ機10は外枠12を備え、外枠12の前面には、窓部を有する額縁状の内枠14の一側部(図1の左辺部)が開閉可能に取付けられている。
内枠14には、複数の表示灯62やスピーカ64が設けられている。また、内枠14の中央には、窓部となっており、この窓部には紙面奥行き方向に所定の間隔で互いに平行とされた一対のガラス16(二重構造)が装着されたガラス枠20が設けられている。また、内枠14の図1の右辺部には施錠装置(シリンダ)22が設けられている。
ガラス枠20の下方位置には、球皿部24を備えた一体皿26が配設されている。この一体皿の球皿部24には、貯球タンク(図示省略)と連通し、この貯球タンク内のパチンコ球を球皿部24へ流出させる連通口23が設けられている。
一体皿26は、その一側部(図1の左辺部)が内枠14に対して開閉可能に取付けられている。一体皿26の前面には、左側下部に灰皿28が配置され、右側下部には発射装置164(図6参照)から発射する打球の飛距離を調整するための発射ハンドル30が設けられている。
また内枠14の窓部には、遊技盤載置台に載せて交換可能とされた遊技盤32が窓部に対応して設置されている。
図2及び図3に示されるように、遊技盤32は、外バンド36及び内バンド38によって囲まれた略円形状の遊技領域40が形成されている。
遊技領域40には、図示しない釘や風車の他、センター役物42、当該センター役物42に設けられた表示部43、並びに変動入賞口(変動入賞装置)44等の役物、始動口46や通過装置48、入賞装置49等の遊技部品が取り付けられており、最下位置にアウト口54が配置されている。なお、センター役物42にの上端部には、普通図柄表示装置42Aが設けられている。ここで、変動入賞口44は水平方向を長手方向とする略長方形に形成されており、この変動入賞口44には蓋部材66が開閉可能に配置されている。
図4及び図5に示されるように、変動入賞口44は、遊技盤32に穿設された開口部67と、この開口部67の内側に嵌挿された額縁状の枠部材68により構成されており、蓋部材66は枠部材68の内側に配置されている。蓋部材66には、変動入賞口44の開口形状に対応する略プレート状に形成された前面パネ ル部69が設けられると共に、この前面パネル部69の両端部からそれぞれ遊技盤32の裏側へ延出するステー部71が一体的に形成されている。また前面パネル部69の裏面部分には、遊技球を変動入賞口44内へ案内するためのガイド面70が形成されている。
また蓋部材66には、その下端部における前側に揺動軸72が設けられている。この揺動軸72は、パチンコ機10の幅方向に沿って蓋部材66の両側の側面部分からそれぞれ突出している。一方、枠部材68には一対の揺動軸72にそれぞれ対応する一対の軸穴73が形成されており、これら一対の軸穴73内には、蓋部材66における一対の揺動軸72がそれぞれ回動可能に挿入される。これにより、蓋部材66は、揺動軸72を中心として枠部材68により図4に示される閉鎖位置と図5に示される開放位置との間で揺動可能に支持される。
ここで、蓋部材66が閉鎖位置にあるときには、この蓋部材66により変動入賞口44が閉鎖される。これにより、遊技盤32における変動入賞口44の前方を通過(落下)する遊技球は、変動入賞口44内へ入賞することなく、そのまま落下する。また蓋部材66が開放位置にあるときには、変動入賞口44が開放されると共に、前面パネル部69が遊技盤32の前方へ突出する。このとき蓋部材66のガイド面70は、その先端部がガラス16へ十分に近接し、かつガラス16側から変動入賞口44内へ向かって下方へ傾斜するように支持される。これにより、遊技盤32における変動入賞口44の前方を通過(落下)する遊技球は、ガイド面70へ当たって変動入賞口44内へ確実に案内される。
図4及び図5に示されるように、蓋部材66には、その下端部における後側に連結軸74が設けられている。この連結軸74は、パチンコ機10の幅方向に沿って蓋部材66の一方の側面部分から突出している。
一方、遊技盤32の裏面側には、変動入賞口44の上側に蓋部材66を開閉するためのソレノイド75が配置されている。このソレノイド75は、シリンダ76により駆動ロッド77を伸縮可能に支持しており、この駆動ロッド77を下方へ向けた状態で、シリンダ76がブラケット(図示省略)を介して遊技盤32へ固定されている。駆動ロッド77の先端部には、細長いプレート状に形成された第1リンク78の基端部が回動可能に連結されており、この第1リンク78の先端部は、細長いプレート状に形成された第2リンク79の長手方向中央部に回動可能に連結されている。
第2リンク79は、その先端部に長手方向に沿って細長い長穴80が穿設されており、この長穴80内には、蓋部材66の連結軸74が回動及び長手方向に沿って移動可能となるように挿入されている。また第2リンク79の基端部は、ソレノイド75を遊技盤32へ固定したブラケットへ回動可能に連結されている。
ここで、ソレノイド75は、後述する主制御部150(図6参照)による駆動電圧の非印加時には、図4に示されるように駆動ロッド77を下方へ向かって伸長させ、また駆動電圧の印加時には、図5に示されるように駆動ロッド77を上方へ向かって縮長させる。このとき、ソレノイド75が縮長されていた駆動ロッド77を伸長させることにより、ソレノイド75からの下向きの駆動力がリンク78,79を介して蓋部材66へ伝達され、蓋部材66が開放位置から図4に示される閉鎖位置へ揺動し、またソレノイド75が伸長されていた駆動ロッド77を縮長させることにより、ソレノイド75からの上向きの駆動力がリンク78,79を介して蓋部材66へ伝達され、蓋部材66が閉鎖位置から図5に示される開放位置へ揺動する。
図4及び図5に示されるように、パチンコ機10には、ガラス16と遊技盤32との間にスモークガラス81が配置されている。スモークガラス81の裏面には、その幅方向に沿った両端部に円柱状のボス82がそれぞれ固着されており、これら一対のボス82には、丸棒状の連結ロッド83が遊技盤32側へ突出するように同軸的に連結されている。連結ロッド83には、その先端部に雄ねじ部84が形成されると共に、長手方向に沿った中央付近に外周側へ延出するリング状の鍔部85が設けられている。一方、遊技盤32及び枠部材68には、高さ方向では変動入賞口44の下側であって、幅方向では変動入賞口44の僅かに外側の部分(図2参照)に一対の挿通穴86が穿設されている。
スモークガラス81は、一対の連結ロッド83の先端側がそれぞれ遊技盤32の挿通穴86内へ挿通され、遊技盤32の裏面側へ突出した雄ねじ部84の外周側にワッシャ87がはめ込まれ、更にナット88がねじ込まれる。このとき、連結ロッド83の鍔部85及びナット88がそれぞれ遊技盤32に十分な圧接力で圧接するまで、ナット88が雄ねじ部84にねじ込まれる。これにより、スモークガラス81が連結ロッド83を介して遊技盤32へ連結固定されると共に、遊技盤32における変動入賞口44を含む領域に正対する。また遊技盤32に連結されたスモークガラス81は、ガラス16と平行となり、かつガラス16に十分近接するよう支持される。これにより、スモークガラス81と遊技盤32との間には、遊技球が円滑に通過可能な幅を有する隙間が形成される。
図2に示されるように、スモークガラス81は、変動入賞口44よりも高さ方向及び幅方向に沿ってそれぞれ一回り大きい寸法に形成されており、その外周部分が変動入賞口44の高さ方向及び幅方向に沿って外側へはみ出すように配置されている。これにより、遊技者がパチンコ機10に正面から遊技盤32を見たときには、変動入賞口44全体がスモークガラス81により遮蔽され、あるいはスモークガラス81を通してのみ変動入賞口44が視認可能になる。
図4及び図5に示されるように、遊技盤32には、変動入賞口44の下側に3個の照明ランプ88,89,90が幅方向に沿って1列に配列されている。これらの照明ランプ88,89,90は、例えば、ハロゲンランプ、LED(発光ダイオード)等の高輝度で発光できる発光素子を光源として構成されており、後述する主制御部150(図6参照)による駆動電流の供給時に発光し、照明光をスモークガラス81側へ出射する。これにより、照明光の一部がスモークガラス81により反射されて変動入賞口44及びその周辺部に照射される。すなわち、照明ランプ88,89,90の点灯時には、パチンコ機10の前面から見て変動入賞口44及びその周辺部が明るく浮きだすような照明効果を得られる。
ここで、スモークガラス81は、その光透過率が照明ランプ88,89,90が消灯されたままでは、スモークガラス81の裏側が暗く見えるため、遊技者が変動入賞口44及び蓋部材66を殆ど視認できないか、明瞭に視認することが困難になるように設定されている。一方、照明ランプ88,89,90の発光時の光量は、遊技者がスモークガラス81を通して変動入賞口44及び蓋部材66の開閉状態を明瞭に視認できるように設定されている。
図2に示されるように、遊技盤32における変動入賞口44の斜め上方に配置された通過装置48は、前記普通図柄表示装置42Aの始動トリガとなっており、通過装置48をパチンコ球が通過すると普通図柄抽選が実行され、当たりの場合、普通図柄表示装置42Aの表示が当りを表示し、電動チューリップ47が開放し、始動口46への入賞の確率が物理的に高まるようになっている。
図6には、パチンコ機10を制御するための制御系の概略が示されている。制御系は、主制御部150を中心として構成されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
この主制御部150には、始動口46に設けられた始動入賞センサ168、通過装置48や入賞装置49に設けられた通過/入賞センサ172並びに変動入賞口44に入賞したパチンコ球を検出する変動入賞口センサ173が接続されている。なお、変動入賞口44には、変動入賞口の開閉動作を継続するためのVゾーンが設けられており、このVゾーンにもVゾーンセンサ177が設けられており、主制御部150に接続されている。
さらに、主制御部150には、始動入賞口46に設けられた電動チューリップ47(図2参照)を開閉させるためのソレノイド174、変動入賞口44を開閉させるためのソレノイド175が接続されている。また主制御部150には、ランプ駆動回路92が接続されており、このランプ駆動回路92により変動入賞口44の下側に配置された照明ランプ88,89,90の点灯及び消灯が行われる。
また主制御部150からは盤用外部端子200を介してホールコンピュータへ遊技の進行状態を示す情報が出力されるようになっている。
一方、この主制御部150には、演出制御部152と、払出制御部154とが接続されている。
演出制御部152には、図柄・音声制御部156を介してスピーカ64、センター役物42の表示部(LCD)43、並びに普通図柄表示装置42Aが接続されている。また、演出制御部152は、パチンコ機10のガラス枠20に取り付けられた複数の表示灯62の点灯・消灯を制御する。なお、表示部43は、図柄変動パターン演出画像を表示する。また、この表示部43の上部には、保留ランプ45が設けられ、最大4個の保留分の有無を点灯(保留あり)又は消灯(保留なし)によって表示する。
保留とは、前記表示部43において、図柄変動パターン演出を実行中に新たに始動口46に入賞した場合に、この入賞により実行された抽選の結果の報知を待機することを言う。なお、大役処理中に始動口46に入賞した場合も、表示部43が大役処理演出の動画パターンを再生しているため、保留の対象となる。但し、保留する数には限度があり(本実施形態では4個)、これ以上の始動口46への入賞は抽選の対象とはならない。
また、払出制御部154には、払出装置206が接続され、パチンコ球の払い出しを制御する。さらに、払出制御部154には、発射制御部158を介して発射装置164が接続され、パチンコ球の発射を制御する。また、この払出制御部154には、枠用外部端子208が接続され、ホールコンピュータと情報を交換する接続インターフェースとされている。
上記構成のパチンコ機10において、パチンコ球が始動口46に入賞すると、この入賞が有効の場合(保留が満杯ではない場合)、内部的に抽選が実行され、当たり/外れが決まる。ここで、当たりの場合は、確率変動(高確率/通常確率)の抽選も続けて実行されるようになっている。
抽選結果(当たり/外れ、並びに確率変動結果)は、表示部43において図柄変動パターン演出を実行することで遊技者に報知され、当該図柄変動パターン演出の終了後から特別遊技(大役遊技)状態が開始される。
特別遊技状態とは、変動入賞口44が所定時間(約30秒)開放されることであり、遊技盤32上のパチンコ球が極めて高い確率でこの変動入賞口44に入賞するため、遊技者は短期間で多くの賞球払出を受けることが可能となる。また、この変動入賞口44は、1回の開放時間内で、所定数(10個)のパチンコ球の入賞を限度として閉止する。すなわち、変動入賞口44は、1ラウンドとして、開放開始時から30秒間、或いは10個の入賞の何れか一方の先に満足した時点で閉止する。また、変動入賞口44が開放しているとき、その内部に設けたVゾーンに入賞することで、次の変動入賞口44の権利を得ることができ、最大複数ラウンド(15ラウンド)の遊技が可能となっており、遊技者にとって遊技な遊技状態となる(表1参照)。
更に、特別遊技状態の開始直前又は開始と同時のタイミングで、主制御部150からランプ駆動回路92へ点灯信号が出力される。この点灯信号を受けたランプ駆動回路92は、照明ランプ88,89,90へ駆動電流を供給開始して照明ランプ88,89,90を点灯させる。また主制御部150は、特別遊技状態の完了と同時又は完了直後の開始と同時のタイミングで、ランプ駆動回路92へ消灯信号を出力する。この消灯信号を受けたランプ駆動回路92は、照明ランプ88,89,90への駆動電流の供給を中止して照明ランプ88,89,90を消灯させる。このように特別遊技状態の実行時又は、特別遊技状態が実行される期間を含む期間であって特別遊技状態の直前から開始され、若しくは直後まで続く期間にのみ照明ランプ88,89,90を点灯させることにより、この特別遊技状態が実行される期間に対応する期間(これを以下、「特別遊技期間」という。)にのみ、遊技者がスモークガラス81を通して変動入賞口44及び蓋部材66の開閉状態を明瞭に視認でき、また特別遊技期間以外の期間には、スモークガラス81の遮蔽効果により遊技者が変動入賞口44及び蓋部材66を殆ど視認できないか、明瞭に視認することが困難になる。
ここで、本実施形態では、前記当たりとして、大役と小役の2種類を設けており、上記特別遊技状態は、大役に当選したときとされている。言い換えれば、特別遊技と大役遊技とは、等価である。
小役に当選した場合は、高確率が約束される一方、上記特別遊技状態とほぼ同様に遊技状態ではあるが、前記所定時間、所定数、所定ラウンドを変更して、遊技者にとって有利の度合いが低い(本実施形態では、ほとんど有利とならない)設定としている(小役遊技)。
すなわち、小役遊技の場合には、変動入賞口44が0.4秒(これは、少なくと1個のパチンコ球が入賞可能な最低時間である)開放され、最大2ラウンドで終了する設定となっている(表1参照)。
Figure 2005185343
図7には、主制御部150における遊技状態を決めるための抽選制御を主体とした機能ブロック図が示されている。
始動入賞センサ168の信号は、抽選処理制御部100の抽選部102に入力されるようになっており、この抽選部102において、当たり/外れ抽選並びに確率変動抽選が実行される。なお、抽選の権利は、遊技進行制御部104から入力される遊技状態に基づいて有効か否かが判断される。
抽選部102では、乱数取得部106へ乱数取得指示を行うことで、乱数取得部106において、当たり/外れ乱数カウンタ108から乱数を取得し、抽選部102へ返信する。抽選部102において、当たり(大役当選)となった場合には、再度乱数取得部106へ乱数取得を指示し、確変乱数カウンタ110から乱数を取得する。乱数取得部106で取得した乱数は、抽選部102へ返信する。
抽選部102では、当たり(大役・小役)/外れ、並びに大役当選の場合の確変/非確変の抽選結果を、抽選結果判定部112へ送出する。
抽選結果判定部112では、抽選結果に基づいて、遊技進行制御部104との間で必要なデータの送受信を行うと共に、抽選結果を図柄変動パターン決定部114へ送出する。
図柄変動パターン決定部114では、乱数取得部106へ乱数の取得を指示し、図柄変動パターン乱数カウンタ116から、乱数を取得する。この取得した乱数は、図柄変動パターン決定部114へ返信する。図柄変動パターンには、当たり/外れのそれぞれにおいて、期待値が異なる通常パターン、ノーマルリーチパターン、スーパーリーチパターン、プレミアムリーチパターン等が準備されており、抽選結果に応じて期待値が定まる。なお、上記羅列では、通常パターンが最も期待値が低く、プレミアムリーチパターンが最も期待値が高い設定となっている。
また、小役当選の場合には、単一種類の小役報知のためのパターンが設けられているため、乱数取得は不要である。
図柄変動パターン決定部114はコマンド処理制御部118のコマンド生成部120に接続されており、このコマンド生成部120へ、決定した図柄変動パターンデータが送出される。また、コマンド生成部120には、前記抽選結果判定部112から抽選結果データも入力されるようになっており、様々なデータに基づいて、コマンドが生成され、コマンド出力部122へ送出される。
また、コマンド生成部120は、コマンド出力タイミング制御部124へコマンドが生成された時点で信号が送出されるようになっており、コマンド出力タイミング制御部124では、遊技進行制御部104から送られる遊技状態に基づいて、コマンド出力部122によるコマンド出力時期を制御する。
コマンド出力部122では、所定のタイミングで演出制御部152等へコマンドを送信する。これにより、演出制御部152では、表示部43において、図柄変動パターン演出を実行する(詳細は図8参照)。
ここで、本発明の実施形態では、遊技状態の変化として、以下のような態様が考えられる。
(1) 通常遊技状態(非確変)→大役当選(非確変)
(2) 通常遊技状態(非確変)→大役当選(確 変)
(3) 通常遊技状態(確 変)→大役当選(非確変)
(4) 通常遊技状態(確 変)→大役当選(確 変)
(5) 通常遊技状態(非確変)→小役当選(確 変)
(6) 通常遊技状態(確 変)→小役当選(確 変)
上記(1)乃至(6)の遊技状態の変化は、表示部43による図柄変動パターン演出によって遊技者に報知することになるが、前記(6)の場合、小役が遊技者にとってほとんど有利ではなく、かつ既に確変状態となっているのにも関わらず、小役当選であることを報知すると、かえって違和感を与えることになる。
そこで、本発明の実施形態では、(6)の遊技状態の変化があった場合、小役当選の報知から、比較的当選の期待値が高い(例えば、スーパーリーチ等)外れの大役報知に切り替えるようにしている。
図8には、演出制御部152における、図柄変動パターン演出制御のための機能ブロック図が示されている。
主制御部150からのコマンドは、コマンド解析部126へ入力され、抽選結果コマンド、図柄変動パターンコマンド、確変コマンドの項目別に分類され、それぞれ抽選結果コマンドは大役/小役判別部128へ送出され、図柄変動パターンコマンドは図柄変動パターン認識部130へ送出され、確変コマンドは遊技状態判別部132へ送出される。
図柄変動パターン認識部130では、図柄変動パターンコマンドに基づいて、指定された図柄変動パターンを認識し、図柄変動パターン読出部134へ該当する図柄変動パターンデータを画像データメモリ136から読み出すように指示する。これにより、図柄変動パターン読出部134では、画像データメモリ136の当たり図柄変動パターンデータ又は外れ図柄変動パターンデータ、或いは小役変動パターンデータから指定されたデータを読出し、表示実行制御部138へ送出する。
また、大役/小役判別部128では、当選の種類を判別し、大役当選の場合には、大役中演出制御処理部140において、画像データメモリ136から大役中演出データを読出し、表示実行制御部138へ送出する。
一方、遊技状態判別部132では、現在の遊技状態(確変/非確変)を判別し、図柄変動パターン切替指示部142へ送出する。この図柄変動パターン切替指示部142には、前記大役/小役判別部128において小役当選と判別された場合に、小役当選であることを示す信号が入力されるようになっており、前記確変かつ小役である場合に、切替指示信号を図柄変動パターン読出部134へ送出する。
図柄変動パターン読出部134では、前記図柄変動パターン認識部130において、小役変動パターンの指示があり、かつ切替信号が入力された場合に、画像データメモリ136から外れ図柄変動パターンデータから比較的期待値の高いデータを読み出す。すなわち、前記(6)の遊技状態の場合には、小役変動パターン演出を回避し、その代わりに遊技者に当たりの期待を持たせるリーチパターン演出を実行する(切替処理)。
この小役変動への実行時には、本実施形態に係るパチンコ機10では、前述したように変動入賞口44に配置された蓋部材66が短時間(0.4秒)が開放するが、この蓋部材66の開放動作は、遊技球を変動入賞口44へ入賞させるという意味合いよりは、当選の確率を通常確率から高確率へ変化させるための引き金(トリガー)動作として意味合いがかなり強く、この蓋部材66の開放動作を遊技者が視認すると強い違和感を懐くことになるが、パチンコ機10では、主制御部150が特別遊技期間にのみ照明ランプ88,89,90を発光させ、これ以外の期間には照明ランプ88,89,90を消灯状態に維持するので、遊技者からは小役遊技に伴う蓋部材66の開放動作を視認できないか、視認することが困難なる。この結果、遊技者は、小役変動パターン演出に変わって実行されるリーチパターン演出を注視することになり、大当りが得られるのではないかと大きな期待感を懐くことになる。
以下に本発明の実施形態の作用を説明する。
まず、通常遊技の流れを説明する。
遊技者がハンドル30を把持し、発射のための操作を行なうと、このハンドル操作量(回転量)に応じた強度で、パチンコ球が打ち出される。
パチンコ球が打ち出されると、外バンド36及び内バンド38に案内されて盤面32の釘や風車等に当接しながら、予測し得ない移動をしながら落下していく。ここで、始動口46にパチンコ球が入賞すると、乱数カウンタを用いて所定の確率下で抽選が開始される。この抽選の結果、当り/外れが決定すると、それぞれにおいて、予め準備された図柄変動パターンを選択し、特別図柄表示装置43に図柄変動パターンを表示する。この図柄変動パターンにおいては、リーチ(ノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等)を経由した当り、外れリーチ、リーチを経由しない外れ等、様々な演出があり、遊技者は期待感をもって抽選結果を待つことができる。
抽選の結果が大役当選の場合は、予め設定したラウンド数(例えば、15ラウンド)の大役処理が実行される。この大役処理中は、1ラウンドで30秒を限度として変動入賞口44が開放状態となり、10個の入賞があった時点で一旦閉止する。また、変動入賞口44の開放中に内部に設けたVゾーンに入賞していれば次のラウンドへ進むことができる。このように、変動入賞口44を開放することで、遊技者によって有利な状態とすることができる。所定ラウンドの大役処理が終了すると、通常の遊技に戻る。
また上記の大役処理が実行される特別遊技期間にのみ、パチンコ機10では、照明ランプ88,89,90が点灯して変動入賞口44及び蓋部材66が明瞭に視認できるようになるので、遊技者の目を特別遊技期間に変動入賞口44及び蓋部材66に特に効果的に引き付けることができる。
また、上記抽選で大役に当選した場合には、確変抽選が実行され、前記大役処理後の通常の遊技では、高確率状態で遊技を進行させることができる。
さらに、上記抽選で小役に当選した場合には、高確率状態が約束されるが、このきっかけとして、前記大役処理と同等の動作を、遊技者にとって有利の度合いが低い(ほとんどない)状態で実行する。すなわち、表1に示されるように、変動入賞口44の開放時間、ラウンド数、入賞限度数を極めて少なくし、一瞬のうちに所謂パンク状態とする。このとき、遊技者は、スモークガラス81により変動入賞口44が遮蔽されているので、蓋部材66の開放動作にほとんど気づかず、遊技者に対して、通常の遊技中に突然確率変動が実行され、高確率状態となったと感じさせることができる。
上記のような遊技の流れにおいて、実際には、主制御部150と演出制御部152とで制御を分担して行っている。主制御部150では、抽選処理を中心とした遊技進行を制御し、演出制御部152では、図柄変動パターン演出処理を中心として制御している。
図9〜図11のフローチャートに基づいて、それぞれの制御の流れについて説明する。
図9には、主制御部150における抽選処理制御ルーチンが示されている。
ステップ250では、始動入賞があったか否かが判断され、肯定判定されるとステップ252へ移行して抽選の権利があるか否かが判断される。すなわち、保留が満杯の場合には、抽選の権利がないため、このルーチンは終了する。また、ステップ250で否定判定の場合にもこのルーチンは終了する。
ステップ252で肯定判定されると、抽選の権利があると判断され、ステップ254へ移行して抽選処理が実行される。
この抽選処理では、当たり(大役・小役)/外れが、当たり/外れ乱数カウンタ108から乱数を取得することで実行される。
次のステップ256では、抽選の結果が当たりか否かが判断され、肯定判定の場合には、ステップ258へ移行して当選が大役か否かが判断される。このステップ258で肯定判定、すなわち、大役当選であると判定された場合には、ステップ260へ移行して、確変抽選が実行される。この確変抽選処理では、確変/非確変が確変乱数カウンタ110から乱数を取得することで実行される。
次のステップ262では、確変となったか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ264へ移行して大役・確変確定処理が実行され、図柄変動パターンが設定され、ステップ266へ移行する。
また、ステップ262で否定判定されると、ステップ268へ移行して大役・非確変確定処理が実行され、図柄変動パターンが設定され、ステップ266へ移行する。
さらに、前記ステップ256において否定判定、すなわち、抽選の結果が外れの場合には、ステップ270へ移行して外れ確定処理が実行され、図柄変動パターンが設定され、ステップ266へ移行する。
また、前記ステップ258において否定判定、すなわち、小役当選の場合には、ステップ272へ移行して小役確定処理が実行され、図柄変動パターンが設定され、ステップ266へ移行する。
ステップ266では、コマンドが生成され、ステップ274においてコマンド送信時期となった時点で、ステップ276へ移行し、コマンドを送信してこのルーチンは終了する。
図10には、演出制御部152における演出制御ルーチンが示されている。
ステップ300では、主制御部150からコマンドが入力されたか否かが判断され、肯定判定されると、ステップ302へ移行してフラグFをリセット(0)し、次いでステップ304で主制御部150から送られてきたコマンドの解析を行い、当選信号、図柄変動パターン指示信号、遊技状態状態信号等の項目に分類される。
次のステップ306では、当選信号が存在するか否か(すなわち、当たりか否か)が判断され、肯定判定されると、ステップ308で当該当たりが小役当選か否かが判断される。
このステップ308で肯定判定されると、ステップ310へ移行してフラグFをセット(1)し、ステップ312へ移行する。
また、前記ステップ306及びステップ308で否定判定された場合は、ステップ312へ移行する。
ステップ312では、図柄変動パターン指示信号に基づいて図柄変動パターンが選択され(読み出され)、ステップ314へ移行する。
ステップ314では、フラグFがセット(1)されているか否かが判断され、肯定判定されると、小役当選であると判断され、ステップ316へ移行して現在の遊技状態が確変か否かが判断される。このステップ316で肯定判定されると、ステップ318へ移行して、前記ステップ312で選択した図柄変動パターンを別の図柄変動パターンに切り替える処理を実行し、ステップ320へ移行する。また、前記ステップ314で否定判定された場合、並びにステップ316で否定判定された場合には、ステップ320へ移行する。
なお、ステップ318での切替処理は、小役当選を報知する図柄変動パターンから、外れのスーパーリーチパターンに切り替える。
ステップ320では、演出時期か否かが判断され、肯定判定されるとステップ322へ移行して図柄変動パターン演出処理が実行され、このルーチンは終了する。
図11は、小役報知の図柄変動パターンの一例が示されており、図11(A)の全図柄変動状態から、図11(B)乃至(D)のように左図柄、中図柄、右図柄の順に停止し、特定の図柄(図11では、「ABC」)が揃うと、図11(E)に示されるように、確変に移行するチャンスがある旨をメッセージ表示し、図11(F)乃至(H)に示されるように、動画を挟んで抽選演出(図11(G)ではサイコロによる動画演出)が実行され、小役当選を報知する。
ここで、このような小役報知の図柄変動パターンから、外れのスーパーリーチへパターンに切り替える場合、主制御部150との同期をとるために、変動パターン時間が同一であることが好ましい。
以上説明したように本実施形態のパチンコ機10では、遊技者に対して、通常の遊技中に突然に確率変動がなされ、高確率状態となることを演出するべく、大役当選の他に小役当選(確変決定)を設定した。小役当選時は、見掛け上大役処理を実行する手順を踏むべく、大役当選時の大役処理と同等の処理を、変動入賞口44の開放時間、入賞限度数を極めて少なくして実行した(表1参照)。これにより、遊技者は小役を報知する図柄変動パターンを見て、確変を獲得したと感じ、通常遊技中の遊技の趣向性が向上することができる。
また本実施形態のパチンコ機10では、主制御部150及びランプ駆動回路92が、大役遊技が実行される特別遊技期間にのみ照明ランプ88,89,90を点灯させることでスモークガラス81を通して遊技盤32における変動入賞口44及び蓋部材66を明瞭に視認できる可視状態とし、また特別遊技期間以外の期間、すなわち通常遊技及び小役遊技の実行時には、照明ランプ88,89,90を消灯することでスモークガラス81により変動入賞口44及び蓋部材66を視認不能又は視認困難な不可視状態とすることにより、抽選の結果が大役に当選して大役遊技が開始される前には、遊技者が変動入賞口44及び蓋部材66を明瞭には視認できない状態に維持され、抽選の結果が大役になって大役遊技が実行されると、遊技者によって変動入賞口44を開放する蓋部材66が初めて明瞭に視認可能になるので、遊技者の目を大役遊技が実行される期間に変動入賞口44及び蓋部材66に特に効果的に引き付けることができる。
ここで、大役に当選し、かつ確変にも当選した場合における、大役処理後の通常遊技では、小役に当選するまでもなく、確変状態である。このような場合に、小役を報知する図柄変動パターンを演出しても、かえって違和感を与えることになる。そこで、このような遊技状態では、小役を報知する図柄変動パターンから、遊技者が注目し易い外れを報知するスーパーリーチパターンに切り替える。これにより、遊技者は、このスーパーリーチを見ることで、一瞬開放する変動入賞口44を見逃し易くなり、何ら違和感なく小役当選をやりすごすことができる。このとき、本実施形態のパチンコ機10では、主制御部150及びランプ駆動回路92により照明ランプ88,89,90が消灯されていることにより、遊技盤32側から反射されてスモークガラス81を透過する光量が十分に減少するので、遊技者から変動入賞口44及び蓋部材66を視認不能又は視認が困難状態にできる。この結果、当選の確率を通常確率から高確率へ変化させるための引き金(トリガー)としての意味合いが強い蓋部材66が短時間に亘って開口する開放動作がスモークガラス81により視認不能又は視認困難な状態になるので、蓋部材66が唐突に開放することを遊技者が視認してしまい、これによって違和感を懐くことがなくなる。
なお、本実施形態のパチンコ機10では、スモークガラス81と遊技盤32との間を照明する照明ランプ88,89,90の点灯することにより、変動入賞口44及び蓋部材66を明瞭に視認可能とし、また照明ランプ88,89,90を消灯することにより、変動入賞口44及び蓋部材66が視認不能又は視認困難な状態としていたが、このようなスモークガラス81及び照明ランプ88,89,90に代えて、例えば、電圧印加及び電圧印加の停止により光透過性が制御可能とされたパネル状の液晶シャッターを変動入賞口44付近に対向するように配置し、この液晶シャッターへの電圧印加を主制御部150及び駆動回路によって制御することにより、変動入賞口44及び蓋部材66を特別遊技期間にのみ視認可能とするようにしても良い。
またスモークガラス81の代えて、ガラス16に光透過率が透明ガラスよりも小さい所定値に設定されたカラーフィルムを貼り付け、照明ランプ88,89,90の点灯時にのみカラーフィルムを通して変動入賞口44及び蓋部材66を明瞭に視認可能となるようにしても良い。
本発明の実施形態に係るパチンコ機の正面図である。 本発明の実施形態に係る遊技盤の正面図であり、不可視状態とされたスモークガラスが示されている図である。 本発明の実施形態に係る遊技盤の正面図であり、可視状態とされたスモークガラスが示されている図である。 遊技盤における変動入賞口付近の側面断面図であり、変動入賞口に配置された蓋部材が閉鎖され、照明ランプが消灯された状態を示している。 遊技盤における変動入賞口付近の側面断面図であり、変動入賞口に配置された蓋部材が開放され、照明ランプが点灯された状態を示している。 本発明の実施形態に係るパチンコ機の制御系の概略を示すブロック図である。 主制御部における遊技状態を決めるための抽選制御を主体とした機能ブロック図である。 演出制御部における、図柄変動パターン演出制御のための機能ブロック図である。 主制御部における抽選処理制御ルーチンを示すフローチャートである。 演出制御部における演出制御ルーチンを示すフローチャートである。 小役を報知する図柄変動パターンの一例を示す表示部の正面図である。
符号の説明
10 パチンコ機(遊技機)
43 表示部(演出・表示手段)
44 変動入賞口
46 始動口
66 蓋部材
81スモークガラス(遮蔽部材)
88、89、90 照明ランプ(視認制御手段)
102 ランプ駆動回路(視認制御手段)
104 遊技進行制御部(大役実行手段、小役実行手段、確率変動手段)
142 図柄変動パターン切替指示部(図柄変動パターン切替制御手段)
150 主制御部(視認制御手段)
152 演出制御部(図柄変動表示装置)

Claims (2)

  1. 通常遊技状態で始動口への遊技球の入賞を契機に抽選が実行され、当該抽選により大役に当選した場合には大役遊技を実行し、前記大役よりも遊技者への有利度合いが低い小役に当選した場合には小役遊技を実行する遊技機であって、
    遊技球が打込まれる遊技盤と、
    前記遊技盤に開口した変動入賞口と、
    前記変動入賞口を閉鎖する閉鎖位置と前記変動入賞口を開放する開放位置との間で移動可能された蓋部材と、
    前記大役遊技の実行時に、通常遊技状態では前記閉鎖位置にある前記蓋部材を所定の第1開放時間に亘って開放した後、該蓋部材を前記閉鎖位置へ復帰させる第1開放動作を実行すると共に、該第1開放動作を特定の条件が成立することにより所定回数に亘って繰り返す大役遊技実行手段と、
    前記小役遊技の実行時に、通常遊技状態では前記閉鎖位置にある前記蓋部材を、少なくとも1個の遊技球が入賞可能とされ、かつ前記第1開放時間よりも短い第2開放時間に亘って開放した後、該蓋部材を前記閉鎖位置へ復帰させる小役遊技実行手段と、
    前記小役に当選した場合に、前記小役遊技実行手段による小役遊技終了後の通常遊技で前記抽選の確率値を高確率に移行する確率変動手段と、
    前記遊技盤における前記変動入賞口を含む領域に対向するように設けられると共に、機外から前記変動入賞口及び前記蓋部材の開閉状態を視認不能又は視認困難とする不可視状態及び機外から前記変動入賞口及び前記蓋部材の開閉状態を明瞭に視認可能とする可視状態の何れの状態へも遷移可能とされた遮蔽部材と、
    前記大役遊技の実行時にのみ前記遮蔽部材を前記視認状態とし、前記通常遊技及び前記小役遊技の実行時には前記遮蔽部材を前記不可視状態とする視認制御手段と、
    を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記遮蔽部材を無色透明のガラスよりも光透過率が低いスモークガラスにより構成し、
    前記視認制御手段は、点灯時に前記遊技盤と前記スモークガラスとの間に光を照射して機外から前記変動入賞口及び前記蓋部材の開閉状態が明瞭に視認可能となるように前記スモークガラスの透過光量を増加させる照明光源を有し、前記大役遊技の実行時にのみ前記照明光源を点灯し、前記通常遊技及び前記小役遊技の実行時には前記照明光源を消灯することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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