JP4694639B2 - 液晶表示ユニット、遊技装置、及び、液晶表示ユニットの表示方法 - Google Patents
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Description
以上のような表示を実現するために、種々の技術が提案されている。
例えば、特許文献1にはLCDシャッターとしてポリマー分散液晶を用いる技術について記載されている。以下、図19〜図22に基づいて説明する。ここで、図19は、特許文献1に記載の遊技機全体の構成を示す正面図である。図19に示すように、特許文献1に記載の遊技機101には、その遊技盤106の中心部にセンターケース111が設けられており、そのセンターケース111のなかに画像を表示するための画像表示装置108が設置されている。
10 液晶表示部
20 第1液晶表示素子
30 第2液晶表示素子
40 第1光源部
42 第1光源ランプ
44 導光板
46 反射シート
50 第2光源部
52 第2光源ランプ (光源ランプ)
60 役物部
62 役物
64 役物遮蔽部 (遮蔽装置、ドラム装置)
66 表示切替え部 (ドラム装置の回転面)
67 反射部 (非透過部)
67a 内側反射部
67b 外側反射部
68 透過部
90 遊技装置
R1 第1表示領域
R2 第2表示領域
R3 第3表示領域
V 観者
LA 役物非表示時の第2光源ランプからの光
LB 役物表示時の第2光源ランプからの光
L1 役物非表示時及び役物表示時の第1光源ランプからの光
L2 役物非表示時の第1光源ランプからの光
L3 役物非表示時の第2光源ランプからの光
L4 役物表示時の第1光源ランプからの光
L5 役物表示時の第2光源ランプからの光
本発明の一実施の形態について図面に基づいて説明すると以下のとおりである。
まず、本実施の形態の液晶表示ユニットの概略構成について、図1の(a)及び(b)を参照しながら説明する。図1の(a)及び(b)は共に、本実施の形態の液晶表示ユニット1の概略構成を表す斜視図であり、図1の(a)は液晶表示ユニット1を正面方向から、図1の(b)は液晶表示ユニット1を背面方向から見た様子を表している。
そして、前記役物部60は、役物62と役物遮蔽部64と遮蔽制御部(図示せず)とを備え、この役物遮蔽部64は、表示切替え部66とリール部70と回動軸72とを備えている。
また、前記回動軸72のほぼ中心位置には、前記役物62が備えられている。
つぎに、本発明の役物遮蔽部64を構成する表示切替え部66について説明する。先に説明したとおり、前記表示切替え部66は、円筒形の前記役物遮蔽部64における、円筒の側面(回転面)に相当する部分であり、その一部分が不透明に、残りの部分が透明となっている。詳しくは円周方向における半分の領域が不透明な領域であり、残る半分の領域が透明な領域である。
まず、前記表示切替え部66の中の反射部67について、より詳しく説明する。この反射部67は、表示ユニット1の観者が前記役物62を直接みることができないように、言い換えると、表示切替え部66において、役物62を隠すための部分である。
つぎに、前記表示切替え部66の中の透過部68について説明する。この透過部68は、液晶表示ユニット1の観者が前記役物62を直接見ることができるように、言い換えると、表示切替え部66において、役物62を可視状態にするための部分である。
なお、例えば反射部67を乳白色PETシートで構成し、透過部68を透明PETシートで構成する場合には、前記各シートを連結した上で、そのシートを丸めて円筒を作り、反射部67と透過部68とが備えられた表示切替え部66、ひいては役物遮蔽部64を構成してもよい。
つぎに、本実施の形態における液晶表示部10について前記図1の(a)及び(b)、並びに、図5に基づいて説明する。図5は本実施の形態の液晶表示ユニット1における液晶表示部10の概略構成を示す断面図である。
まず、第1液晶表示素子20は、通常の液晶表示素子、例えばTFT(thin film transistor:薄膜トランジスタ)が各画素に形成されたアクティブマトリクス液晶表示素子などによって構成されている。
そして、前記第1光源部40は、主に前記第1液晶表示素子20のバックライトとして機能するものである。
つぎに、前記第2液晶表示素子30について説明する。
そして、先に説明したとおり、この高分子分散型の第2液晶表示素子30は、液晶層33に電圧が印加されていない状態では、前記液晶分子がランダムに配向するため、前記液晶層33で光は散乱する。
他方、液晶層33に電圧が印加された状態では、前記液晶分子は、電圧によって生じた電界にそって1つの方向に揃って配向する。すなわち、ランダムな配向状態から、均一配向に変化する。
つぎに本実施の形態における第2光源部について説明する。
つぎに、図1の(a)及び(b)、図2、図3の(a)及び(b)、図4に基づいて、本実施の形態の表示ユニット1における表示の仕組みについて説明する。
前記の図1の(a)及び(b)は、液晶表示ユニット1の概略構成を示す斜視図であるが、いずれも液晶表示ユニット1の観者からは役物62が見えない役物非表示時の様子を示している。また、図2は、本実施の形態における液晶表示ユニット1の観者Vが、役物非表示時に液晶表示部10を見た際に見える内容を示している。
この役物62を前記観者Vから遮蔽する役物非表示時においては、前記第1液晶表示素子は、前記観者Vに示したい内容をその前面で表示する。図2に示す例では、前記第1液晶表示素子20には、「777」が表示されている。
また、この役物非表示時、第1光源部40の2本の第1光源ランプ42は、点灯されており、前記導光板44及び反射シート46を介して前記第1液晶表示素子20のバックライトとして機能している。
そして、この役物非表示時、高分子分散型の第2液晶表示素子30は、その液晶層33には電圧が印加されておらず、第2液晶表示素子30は、前記光散乱状態にある。
また、この役物非表示時、第2光源部50の第2光源ランプ52は、点灯されている。
そして、この役物非表示時、役物遮蔽部64は、表示切替え部66の反射部67が、前記液晶表示部10に面するように回動している。
液晶表示ユニット1の各部が、以上の状況になることによって、観者Vには、図2に示す「777」の表示が見え、役物62は見えない。以下説明する。
つぎに、役物表示時について説明する。
この役物62を前記観者Vから見えるようにする役物表示時においては、前記第1液晶表示素子は、前記観者Vに示したい内容をその前面で表示する。図2に示す例では、前記第1液晶表示素子20の全面ではなく、前記反射シート46が形成されている部分に対応する第1表示領域R1と第2表示領域R2とに、各々「7」が表示されている。そして、前記反射シート46が形成されていない部分に対応する第3表示領域R3には、何も表示されていない。
また、この役物表示時、第1光源部40の2本の第1光源ランプ42は、前記役物非表示時と同様に点灯されており、前記導光板44及び反射シート46を介して前記第1液晶表示素子20のバックライトとして機能している。
そして、この役物表示時、高分子分散型の第2液晶表示素子30は、その液晶層33には電圧が印加されており、第2液晶表示素子30は、前記光透過状態にある。
また、この役物表示時、第2光源部50の第2光源ランプ52は、点灯されている。ここで、第2光源部50の第2光源ランプ52は、前記役物非表示時とは異なり、役物62を照明するために点灯される。
そして、この役物表示時、役物遮蔽部64は、表示切替え部66の透過部68が、前記液晶表示部10に面するように回動している。
液晶表示ユニット1の各部が、以上の状況になることによって、観者Vには、図4に示す「7(役物)7」の表示が見える。以下説明する。
つぎに、液晶表示ユニット1を横方向から見た図に基づいて、役物62の表示・非表示の仕組み、及び、第2光源部50に備えられた第2光源ランプ52の作用について説明する。図6及び図8は、いずれも、本実施の形態の液晶表示ユニット1を横方向から見た際の概略構成を示す図である。そして、図6は役物非表示時の様子を示し、図8は役物表示時の様子を示す。
まず、役物非表示時について説明する。
つぎに役物表示時について説明する。
なお、前記説明においては、第1光源部40に設けられる反射シート46は、例えば図1の(a)に示したように、液晶表示部10の表示面(アクティブエリア)の両サイドに設けられていた。
つぎに、第1光源部40及び第2光源部50の光源ランプ(第1光源ランプ42及び第2光源ランプ52)から出射した光について、液晶表示ユニット1の断面を示す図に基づいて、より詳しく説明する。
1)第1光源ランプ42(第1光源部40)
役物非表示時、第1光源部40の第1光源ランプ42から出射された光は、図12の矢印L1及び矢印L2に示すように、主に、前記第1光源ランプ42に隣接する導光板44には直接入射せず、又は、導光板44に入射しても表示面の中心領域まで進行せずに前記導光板44の背面に設けられた反射シート46に反射する光(矢印L1)と、前記導光板44の内部を伝わって表示面の中心方向に進行する光(矢印L2)とに分かれる。
つぎに、役物非表示時における、第2光源部50の第2光源ランプ52から出射された光について説明する。
つぎに、役物表示時における光について、図13に基づいて説明する。
役物表示時、第1光源部40の第1光源ランプ42から出射された光は、図13の矢印L1及び矢印L4に示すように、先の役物非表示時と同様に、主に、前記第1光源ランプ42に隣接する導光板44には直接入射せず、又は、導光板44に入射しても表示面の中心領域まで進行せずに、前記導光板44の背面に設けられた反射シート46に反射する光(矢印L1)と、前記導光板44の内部を伝わって表示面の中心方向に進行する光(矢印L4)とに分かれる。
つぎに、役物表示時における、第2光源部50の第2光源ランプ52から出射された光について説明する。
つぎに、本実施の形態の液晶表示ユニット1の構成について、ブロック図に基づいて説明する。図14は、本実施の形態の液晶表示ユニット1の概略構成を示すブロック図である。
本発明の他の実施の形態について図15の(a)及び(b)、図16に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本実施の液晶表示ユニット1は種々の装置に用いることができるが、例えば、遊技装置、中でもパチンコ台(弾球遊技装置)に好適に用いられる。
本発明は前記した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、先の説明においては、第1光源部40における導光板44は、全体で厚みがほとんど一定である材料を用いているが、導光板44の構成としては、このような構成に限定されない。
また、先の説明においては、役物遮蔽部64について、回動可能な円筒形状のもの、言い換えると回転リール型ドラムを例にして説明したが、本発明の役物遮蔽部64は、この構成に限定されるものではない。
また、先の説明においては、第2液晶表示素子、言い換えると、役物62に対するシャッター液晶素子について、高分子分散型の液晶表示素子を例にして説明したが、本発明の第2液晶表示素子は、この構成に限定されるものではない。
Claims (11)
- 画像を表示する第1液晶表示素子と、
第1液晶表示素子の背後に設けられた役物と、
前記第1液晶表示素子と前記役物との間に設けられた、前記役物を遮蔽するための第2液晶表示素子とが備えられた液晶表示ユニットであって、
前記第2液晶表示素子の背後に、前記役物を遮蔽するための機械的な遮蔽装置が設けられ、
前記機械的な遮蔽装置が作動する際には、前記第2液晶表示素子が前記役物を遮蔽できる状態であることを特徴とする液晶表示ユニット。 - 前記機械的な遮蔽装置が、回動可能なドラム装置であり、
前記ドラム装置の回転面には、光を透過する透過部と、光を透過しない非透過部とが設けられており、
前記役物は、前記ドラム装置の内部に設置されており、
前記ドラム装置が回動することで、前記第1液晶表示素子と前記役物との間に前記透過部又は非透過部が配置されることによって、前記役物の非遮蔽又は遮蔽が切り替えられることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示ユニット。 - 前記第2液晶表示素子と前記ドラム装置との間には、前記ドラム装置の回動軸と同一方向の少なくとも一対の直管状の光源ランプが設けられており、
前記回転面の非透過部が、反射部材によって形成されていることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示ユニット。 - 前記非透過部が白色ポリエチレンテレフタレートフィルムで形成されており、
前記透過部が透明ポリエチレンテレフタレートフィルムで形成されていることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示ユニット。 - 前記機械的な遮蔽装置が、スライド式のシャッター装置であり、前記シャッター装置のシャッターが開閉することによって、前記役物の非遮蔽及び遮蔽が切り替えられることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示ユニット。
- 前記機械的な遮蔽装置が、巻き上げ式のシャッター装置であり、前記シャッター装置のシャッターが開閉することによって、前記役物の非遮蔽及び遮蔽が切り替えられることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示ユニット。
- 前記第2液晶表示素子が、高分子分散型液晶表示素子であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示ユニット。
- 請求項1から7のいずれか1項に記載の液晶表示ユニットが備えられた遊技装置。
- 画像を表示する第1液晶表示素子と、
第1液晶表示素子の背後に設けられた役物と、
前記第1液晶表示素子と前記役物との間に設けられた、前記役物を遮蔽するための第2液晶表示素子とが備えられた液晶表示ユニットにおいて、
前記第1液晶表示素子の観者に対して、
前記役物が遮蔽され、第1液晶表示装置に表示された画像のみを示す表示と、
前記役物が遮蔽されず、役物を見せる表示とを切り替える液晶表示ユニットの表示方法であって、
前記第2液晶表示素子の背後に、前記役物を遮蔽するための機械的な遮蔽装置が設けられており、
前記機械的な遮蔽装置によって、前記表示の切替えをおこない、
前記機械的な遮蔽装置が作動する際には、前記第2液晶表示素子を前記役物が遮蔽される状態にすることを特徴とする液晶表示ユニットの表示方法。 - 前記機械的な遮蔽装置が、回動可能なドラム装置であり、
前記ドラム装置の回転面には、光を透過する透過部と、光を透過しない非透過部とが設けられており、
前記役物は、前記ドラム装置の内部に設置されており、
前記ドラム装置を回動させ、前記観者と前記役物との間に前記非透過部を配置したときに、前記第1液晶表示装置に表示された画像のみを表示し、
他方、前記ドラム装置を回動させ、前記観者と前記役物との間に前記透過部を配置したときに、前記役物を表示することを特徴とする請求項9に記載の液晶表示ユニットの表示方法。 - 前記第2液晶表示素子が、高分子分散型液晶表示素子であり、
前記ドラム装置が回動している間、前記高分子分散型液晶表示素子を散乱状態にすることを特徴とする請求項10に記載の液晶表示ユニットの表示方法。
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