JP6621619B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関し、さらに詳しくは、液晶パネルの背面側の視認性に優れた液晶表示装置を備えた遊技機に関する。
従来、スロットマシン等の遊技機では、複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールと、遊技者の操作により回転リールの図柄の変動表示を開始させるためのスタートスイッチと、複数の回転リールそれぞれに対応して設けられ、複数の回転リールの図柄の変動表示の開始後、遊技者の操作により回転リールの図柄の変動表示を個別に停止させるための複数のストップスイッチと、遊技の進行及び演出を制御する制御装置と、遊技の進行に応じて画像を表示し演出を実行する液晶表示装置とを備えている。
なお、近年、液晶の電気光学効果を利用して、画素ごとの透過率を制御して文字や絵などを表示する素子からなる、いわゆる液晶表示装置が普及している。この液晶表示装置は、CRT等に比べて薄型、軽量で、低消費電力であるためにパーソナルコンピュータ等のOA機器やテレビジョン等の家電製品に利用されている。
そして、この液晶パネルは、同じ薄型のディスプレイであっても、自己発光型のプラズマや、EL(Electroluminescence)ディスプレイに比べて駆動電圧が低くて消費電力が小さいが、液晶パネルは、単に光シャッタとしてのみ働くため、バックライトと呼ばれる外部光源を必要とする。すなわち、例えば、パソコンのディスプレイ等の透過型ディスプレイの場合は、液晶パネルの背面から蛍光ランプ等を用いて照明を行う必要があり、具体的には、サイドに置かれた蛍光灯の照射光が導光板により液晶パネルの背面に回り、拡散板、反射板等により拡散、反射されて液晶中を通過する構造となっている。
ここで、液晶パネルとしては、カラーフィルタを使用したカラーフィルタ方式のものが通常、使用されている。このカラーフィルタ方式は、3色のカラー画素サイズを目の解像度以下にすることによって実効的な混色が行われるものである。すなわち、カラーフィルタ方式は空間的に狭い領域で色の3原色(赤色R:Red(R)、緑色G:Green(G)、青色B:Blue(B))を表示することで、フルカラーの表示を得ている。このカラーフィルタの存在により、光の1/3程度以上が吸収されるため、カラーフィルタ方式では透過率が悪くなる。
そこで、カラーフィルタを用いないフィールドシーケンシャル方式(FS方式)が検討されている。このフィールドシーケンシャル方式の原理は、図7に示すように、短時間に色の3原色(赤色R、緑色G、青色B)の赤色R、緑色G、青色Bの画像を順次表示することでフルカラーの表示を得ているものである。すなわち、バックライトの光源を短時間に例えば180分の1秒ごとに赤色R、緑色G、青色Bと切り換えながら点灯させ、それに同期して、液晶パネルには対応する色の画像を表示することでフルカラーの表示を得ているものである。なお、フィールドシーケンシャルは、上記180分の1秒等の所定の単位時間の単色発光状態を1フィールドと称し、そのような状態が規則的に連続的に続いていることを意味する。また、赤色R、緑色G、青色Bの各要素画像(1フィールド)の混合により構成される1枚のカラー画像を1フレームと呼んでいる。図7では、1フレームが60分の1秒となり、毎秒60フレームのカラー画像が表示されるものである。人間の目の時間的な分解能よりも短い時間で切り換えることで、時間的な目の一種の残像効果を利用しているものである。図7の場合、赤色R、緑色G、青色Bの全部が透過して見える領域では、光の3原色が混合した白色となるものである。
この方式では、時系列的に点灯する色が順次変化するバックライトや光源を有することが特徴となるもので、例えば、赤、緑、青、赤、緑、青、・・と点灯する色が時間に対して変化するものである。液晶パネルはカラーフィルタを有さず、このバックライトや光源の点灯に同期して、同一の画素によって、赤色Rの映像、緑色Gの映像、青色Bの映像と順次表示を行うことでカラー化が実現されているものである(特許文献1)。
カラーフィルタを無くしたフィールドシーケンシャル方式では、カラーフィルタ方式よりも透過率が良くなり、省電力化が期待できるものである。
ただし、このフィールドシーケンシャル方式では液晶パネルにおいてカラーフィルタ方式よりも速い応答速度(高速応答性)が必要となってくる。近年では応答速度の速さを達成できる目処が立ってきており、本格的な実用化が間近になってきている。
また、ここで、液晶表示装置をスロットマシン等の遊技機の正面側に配置し、その液晶表示装置の液晶パネルを透過できるようにして、この液晶パネルの裏側(遊技機の正面に位置する遊技者から見て液晶パネルの後ろ側)に配置した対象物等を視認可能なものがある。
特開2000−308551号公報
上記した従来の液晶表示装置を有する遊技機において、液晶表示装置の液晶パネルとして、カラーフィルタを使用したカラーフィルタ方式のものでは、カラーフィルタ等を設けることにより透過率が低くなってしまい、液晶パネルの表示を停止した状態であっても、液晶パネルの後ろ側の視認性に劣るという問題点があった。また、透過率が低いため、バックライト光源に大電力を必要とするという問題点もあった。
また、上述したようなフィールドシーケンシャル方式を用いた従来技術(特許文献1)では、カラーフィルタを有さないので透過率はカラーフィルタ方式よりも良いのだが、液晶パネルの駆動を停止することによって、液晶パネルの表示を停止しなければ、液晶パネルの背後に配置した対象物等を直接、目視することができないという問題点があった。
上記の問題点に鑑み、本発明は、液晶パネルの駆動表示を行いながら液晶パネルの裏側を視認することができるとともに、その視認性も良好で省電力化も図ることが可能な液晶表示装置を有する遊技機を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、液晶パネルの駆動表示を行いながら液晶パネルの裏側の回転リールを視認することができるとともに、その視認性も良好で省電力化も図ることが可能な液晶表示装置を有する遊技機を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、液晶パネルの駆動表示を行いながら液晶パネルの裏側の可動役物を視認することができるとともに、その視認性も良好で省電力化も図ることが可能な液晶表示装置を有する遊技機を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、液晶パネルの駆動表示において、全ての色を再現することが可能な液晶表示装置を有する遊技機を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、液晶パネルの裏側にあるもの(対象物)を照らすための光源を別途設ける必要がなく、部品の共通化を図ることができて、製造コストの低減を図ることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、次の点を特徴とする。すなわち、複数の図柄270を変動表示可能な複数の回転リール230を個別に回転駆動可能なリールユニット11と、遊技者の操作により前記複数の回転リール230の回転を開始させるためのスタートスイッチ12と、前記複数の回転リール230の各々に対応して設けられ、遊技者の操作により回転中の前記複数の回転リール230を個別に停止可能な複数のストップスイッチ13と、遊技の進行に応じて画像を表示し演出を実行する液晶表示装置15と、前記リールユニット11、前記スタートスイッチ12、前記複数のストップスイッチ13及び前記液晶表示装置15にそれぞれ接続されて制御するための制御手段とを備える遊技機10において、前記液晶表示装置15は、光を透過させ又は遮断する液晶パネル40と、前記液晶パネル40に、異なる色を照射可能な複数の光源50と、前記複数の光源50の全てにおいて、単一の光源50のみを発光可能な単色発光状態及び前記複数の光源のいずれも発光しない無発光状態に制御可能であり、前記複数の光源50の各々の光源50に対応する当該単色発光状態の全てと当該無発光状態とを所定の順番で時分割制御する発光駆動制御手段80と、前記発光駆動制御手段80に同期し、前記複数の光源50のうち発光させる光源50に対応した色画像で前記液晶パネル40を時分割で表示駆動する画像表示駆動制御手段100と、を備え前記液晶パネル40は、前記無発光状態では透過して前記液晶パネル40の裏側を視認可能に形成されるとともに、前記複数の光源50の各々の光源50に対応する前記単色発光状態の全てと前記無発光状態とが所定の順番で時分割で実行可能とすることにより、前記液晶パネル40の裏側の対象物と、前記画像とが重なって混合された状態で視認可能に形成されていることを特徴とする。
本発明では、発光駆動制御手段80からの時分割タイミングに同期して、異なる色で発光する複数の光源50を順番に発光駆動させる。そして、この各光源50の発光駆動に同期して、画像表示駆動制御手段100が液晶パネル40を時分割表示駆動する。すなわち、画像表示駆動制御手段100が液晶パネル40を制御して光源50からの光を透過させる。これにより、液晶パネル40の1ドットを1画素としてカラー画像の表示が可能となり、カラー画像を液晶パネル40の所定の位置に表示することができる。
また、光源50から異なる色で発光する光が均等に照射される液晶パネル40の裏側は、外部から見ると、それらの色が混合した光が照射されたものとして見ることができる。光源50から発光する光を、液晶パネル40に画像を表示するための光と、液晶パネル40の裏側を照明するための光との両方に使用することができる。このようにすると、液晶パネル40に画像等を表示するために使用する光源50と、液晶パネル40の裏側を照明するための光源50との部品の共通化を図ることができ、部品数の低減、省電力化及び省スペース化を図ることができる。
しかも、本発明では、液晶パネル40は、光源50による複数の異なる色のそれぞれの色の単色発光状態と、無発光状態とが時分割で行われることにより、画像を表示するとともに液晶パネル40の裏側を視認可能に形成されている。
これにより、液晶パネル40の駆動表示を行いながら液晶パネル40の裏側を視認することができる。
本発明は、いわゆるカラーフィルタを有するカラーフィルタ方式ではなく、複数の異なる色の単色発光状態を高速周期で繰り返す、いわゆるフィールドシーケンシャル方式によるものである。光が吸収されるカラーフィルタを有していないため、光の透過率を良好なものにすることができ、液晶パネル40の裏側を視認性が良好な状態で見ることができる。さらに、透過率が良いため、大電力による発光状態が必要なく、小電力による発光状態で済むことができ、省電力化を図ることができる。
なお、液晶パネル40の裏側には、複数の回転リール230や、可動役物20のいずれか一方又は両方が配置されるようなものが含まれる。
前記スロットマシン200は、三つの回転リール230を回転させ、そのリールテープ232に描かれた図柄270を、リール窓240において特定の組み合わせ(以下、「入賞」という。)となるように停止させることにより遊技を行うものである。
これにより、発光駆動制御手段80からの時分割タイミングに同期して、スロットマシン200の筐体210内部の複数の光源50を順番に発光駆動させる。そして、この光源50の発光駆動に同期して、画像表示駆動制御手段100が液晶パネル40を時分割表示駆動する。すなわち、画像表示駆動制御手段100が液晶パネル40を制御して光源50からの光の透過をコントロールする。このため、液晶パネル40の1ドットを1画素としてカラー画像の表示が可能となり、表示データ記憶装置120からの表示データを筐体210の前面側の液晶パネル40の所定の位置に表示することができる。これにより、スロットマシン200の筐体210の前面側に遊技の説明に関する内容を表示したものや、入賞や当選の図柄やメダルの払い出し枚数等を表示したものを、遊技者に示すことができる。
液晶パネル40は、1ドットを1画素としてカラー画像の表示が可能なものが含まれる。液晶パネル40に表示される画像は、例えば、スロットマシン200の筐体210の前面側に遊技の説明に関する内容を表示したものや、入賞や当選の図柄やメダルの払い出し枚数等を表示したものにすることができる。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記液晶パネル40及び前記光源50の間には、前記光源50から前記液晶パネル40に向かう光を拡散させる拡散状態と光をそのまま透過させる透視状態とを切り換え可能な拡散透視板310が設けられ、前記拡散透視板310の前記拡散状態と前記透視状態とを、前記発光駆動制御手段80に同期して切り換え可能な拡散切換制御手段330が設けられ、前記拡散切換制御手段330は、前記無発光状態では、前記拡散透視板310を前記透視状態にすることを特徴とする。
本発明によれば、液晶パネル40と光源50との間の拡散透視板310を、拡散状態と透視状態とに切り換えることができる。拡散状態にすると、光源50からの光を拡散させることで、光源50の位置や形状を遊技者側から消すことができ、部分的な眩しさを発生させずに、照明ムラを解消し、点光源からの光を画面全体に対して均一な明るさを発生させる面光源からの光のように変換することができる。さらに、拡散状態の場合には、拡散透視板310の背面側に設置している設置物等の光源50からの光以外の情報を遮蔽することが可能となり、背面側に設置している物等を隠すことができる。
そして、無発光状態では、拡散透視板310を透視状態にしていることで、この透視状態において、拡散透視板310の裏側を遊技機10の前面側から視認することが可能となる。これにより、拡散透視板310の裏側に、例えば、何かの設置物を設けると、当該設置物を遊技機10の正面側から見ることが可能となる。
ここで、「拡散透視板310の拡散状態と透視状態とを、発光駆動制御手段80に同期して切り換え可能」とは、発光駆動制御手段80が単色発光状態と無発光状態とを時分割で制御する際に、その時分割の所定のタイミングで、拡散状態と透視状態とを切り換えることが可能なことを意味する。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記拡散透視板310の裏側には、前記複数の回転リール230を配置したことを特徴とする。
これにより、拡散透視板310の裏側に配置された複数の回転リール230を、液晶パネル40に画像を表示させながら、視認性良く、観察することができる。また、視認性が良いため、光源も大電力を必要とせず、小電力で済む。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記拡散透視板310の裏側には、遊技の進行に伴って可動可能な可動役物20を配置したことを特徴とする。
これにより、拡散透視板310の裏側に配置された可動役物20を、液晶パネル40に画像を表示させながら、視認性良く、観察することができる。また、視認性が良いため、光源も大電力を必要とせず、小電力で済む。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記光源50は、赤色R、緑色G及び青色Bの各色の光を発光可能であり、前記発光駆動制御手段80は、前記光源50を、赤色Rに発光させる前記単色発光状態と、緑色Gに発光させる前記単色発光状態と、青色Bに発光させる前記単色発光状態と、前記無発光状態とを、所定の時間周期で所定の順番に時分割で繰り返し発生させることを特徴とする。
本発明によれば、発光駆動制御手段80は、赤色に発光させる単色発光状態と、緑色に発光させる単色発光状態と、青色に発光させる単色発光状態と、無発光状態とを、所定の時間周期で所定の順番に時分割で繰り返し発生させることにより、液晶パネル40に画像を表示するとともに液晶パネル40の裏側を視認することができる。
これにより、液晶パネル40の駆動表示を行いながら液晶パネル40の裏側を視認することができる。
また、本発明に係る遊技機10は、さらに、前記光源50からの光は、前記液晶パネル40に照射されるとともに前記液晶パネル40の裏側にも照射されるように形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、光源50からの光によって、液晶パネル40に画像を表示させるとともに、当該光によって、液晶パネル40の裏側も照射することができる。これにより、別途、液晶パネル40の裏側を照射するための光源50等が不要となり、製造コストを抑えることができる。
本発明の第1の実施の形態であって、液晶パネルの後ろ側に可動役物を配置した遊技機の外観正面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、遊技機の概略ブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、液晶パネルを示す概略模式図である。 本発明の第2の実施の形態であって、液晶パネルの後ろ側にリールユニットを配置した遊技機の一部外観正面図である。 本発明の第2の実施の形態であって、液晶パネルの後ろ側にリールユニットを配置した遊技機を示す概略ブロック図である。 本発明のフィールドシーケンシャル方式の概念図である。 従来のフィールドシーケンシャル方式の概念図である。 本発明の第3の実施の形態であって、遊技機の概略ブロック図である。 本発明の第3の実施の形態であって、背面設置物表示の原理を示す概念図である。 本発明の第3の実施の形態であって、赤表示及び背面設置物表示の原理を示す概念図である。 本発明の第4の実施の形態であって、遊技機の概略ブロック図である。 本発明の第4の実施の形態であって、背面設置物表示の原理を示す概念図である。 本発明の第4の実施の形態であって、赤表示及び背面設置物表示の原理を示す概念図である。 本発明の第5の実施の形態であって、遊技機の概略ブロック図である。 本発明の第6の実施の形態であって、遊技機の概略ブロック図である。 本発明の第6の実施の形態であって、背面設置物表示の原理を示す概念図である。 本発明の第6の実施の形態であって、赤表示及び背面設置物表示の原理を示す概念図である。 本発明の第7の実施の形態であって、遊技機の概略ブロック図である。 本発明の第8の実施の形態であって、遊技機の概略ブロック図である。 本発明の第9の実施の形態であって、遊技機の概略ブロック図である。 参考発明の実施の形態であって、フィールドシーケンシャル方式の白表示の原理を示す概念図である。 参考発明の実施の形態であって、フィールドシーケンシャル方式の赤表示の原理を示す概念図である。 参考発明の実施の形態であって、フィールドシーケンシャル方式の白表示及び背面設置物表示の原理を示す概念図である。
(第1の実施の形態)
本明細書では、各説明箇所において、方向についての定義等が示されていない場合には、遊技機10の方を向いて位置している遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とする。また、同様に、「左」や「右」等の左右方向(左側や右側)も、遊技者から見た場合の左方向(左側)や、右方向(右側)を意味する。同様に、各部材の説明においても、方向についての定義等が示されていない場合には、各部材を、遊技機10の所定位置に固定した状態における遊技者から見た方向を意味する。
図1〜3は、第1の実施の形態を示すものである。
この遊技機10は、いわゆるスロットマシンであって、複数の図柄270を変動表示可能な複数(具体的には3個)の回転リール230を個別に回転駆動可能なリールユニット11と、遊技者の操作により前記複数の回転リール230の回転を開始させるためのスタートスイッチ12と、前記複数の回転リール230の各々に対応して設けられ、遊技者の操作により回転中の前記複数の回転リール230を個別に停止可能な複数のストップスイッチ13と、遊技の進行に応じて画像を表示し演出を実行する液晶表示装置15と、リールユニット11、スタートスイッチ12、複数のストップスイッチ13及び液晶表示装置15にそれぞれ接続されて制御するための制御手段(図示せず)とを備えるものである。
前記スロットマシン200は、三つの回転リール230を回転させ、そのリールテープ232に描かれた図柄270を、リール窓240において特定の組み合わせ(以下、「入賞」という。)となるように停止させることにより所定の利益等が付与可能な遊技を行うものである。
前記液晶表示装置15は、光を透過させ又は遮断する液晶パネル40と、この液晶パネル40に、複数の異なる色を照射可能な光源50と、光源50を時分割で発光駆動制御する発光駆動制御手段80と、発光駆動制御手段80に同期し、光源50で発光させる色に対応した色画像で液晶パネル40を時分割で表示駆動する画像表示駆動制御手段100と、液晶パネル40の裏側に位置して遊技の進行に伴って可動可能な可動役物20と、この可動役物20を内部に収納するケース本体30とを備えている。
本実施の形態では、可動役物20を遊技者に見せることができるように形成されている。なお、可動役物20は内部にモータを有し、制御装置により遊技の進行に伴って人型のキャラクターの腕が可動するものであるが、それらの機構等の詳細は省略する。
発光駆動制御手段80は、複数の異なる色を単色で発光させる状態(単色発光状態)の各色(赤色R、緑色G、青色B)の単色発光状態及び光源50の無発光の状態(無発光状態)を時分割で制御するように形成されている。
なお、本実施の形態では、赤色の単色発光状態と、緑色の単色発光状態と、青色の単色発光状態と、無発光状態とからなる一回り(1サイクル)の状態を、1フレームとして定義している。
また、液晶パネル40は、無発光状態では透過して液晶パネル40の裏側を視認可能に形成されるとともに、光源50による複数の異なる色のそれぞれの色の単色発光状態と、無発光状態とが時分割で行われることにより、画像を表示するとともに液晶パネル40の裏側を視認可能に形成されている。
更に、具体的に説明する。
前記液晶表示装置15は、図1に示すように、手前側から可動役物20を見ることができるように、手前側に透明な液晶パネル40が配置され、それ以外の側面や背面等は、不透明のものから形成されている。もちろん、特にこれに限定されることなく、他の側面、背面及び上面等も透明な液晶パネル40又は透明なガラス材等から形成しても良いものである。
前記液晶表示装置15には、特に図示していないが、その上部にそれぞれ赤色R、緑色G及び青色Bの原色で発光する三つの光源50が取り付けられている。この光源50は、ケース本体30の内部の可動役物20を照明可能に形成されているものである。
前記ケース本体30の内面には、前記光源50からの光を反射して、ケース本体30の内部を明るくするために可動役物20を周囲から照らす反射板90が形成されている。この反射板90は、白色板から形成されているが、特に白色板に限定されずに光を吸収し難く反射し易いものであれば他の材質のものでも良く、例えば鏡を使用しても良いものである。さらに、この反射板90は、光源50から直接、照射される光によってケース本体30の内部が明るい状態を維持することができれば、無くても良いものである。
前記液晶パネル40には、図1に示すように、ケース本体30の内部の可動役物20を見ることができる透明の透過部61と、液晶パネル40の上部に位置して、可動役物20の名称を表示する長方形状の可動役物名表示部62と、液晶パネル40の下部に位置して、可動役物20のキャラクターとしての内容や状態や履歴を表示する長方形状の可動役物内容表示部63とが後述する制御によって形成されている。
なお、可動役物名表示部62及び可動役物内容表示部63は、液晶パネル40に表示される色画像の程度により、透明や半透明に形成されても良いし、また、着色の程度により不透明となるように形成しても良いものである。
また、可動役物内容表示部63に表示される内容は、上述したものに限定されるものではなく、遊技の状態や、遊技者に利益となる特典遊技の遊技回数や、それらの残りの遊技回数や、それらの遊技回数に上乗せされる遊技回数、いわゆる上乗せ遊技回数等を表示するようにしてもよいものである。
前記光源50は、図2に示すように、赤色Rで発光する蛍光管R71と、緑色Gで発光する蛍光管G72と、青色Bで発光する蛍光管B73との三本から形成されているものである。前記蛍光管R71、蛍光管G72及び蛍光管B73は、冷陰極管であって、それぞれの管内面にそれぞれの色の発光剤が塗布されており、赤色R、緑色G、青色Bの各原色を発光させるものである。また、光源50は、上記原色に限定されずに他の色で発光するものでも良いものである。なお、光源は、上述した冷陰極管に限定されるものではなく、発光や消灯等の高速応答性に優れるものであれば、LED等の他の種類の光源や発光装置であってもよいものである。
前記光源50には、それらを各ドライバにより時分割で発光駆動制御する発光駆動制御手段80が接続されている。
前記発光駆動制御手段80は、図2に示すように、時分割タイミングに同期した表示切り換え信号を、R用ドライバ85、G用ドライバ86及びB用ドライバ87の各ドライバへ出力する。前記R用ドライバ85は、液晶パネル40の光源となる赤色Rの原色を発光する蛍光管R71を表示切り換え信号に従って時分割で発光駆動させるものである。前記G用ドライバ86は、液晶パネル40の光源50となる緑色Gの原色を発光する蛍光管G72を表示切り換え信号に従って時分割で発光駆動させるものである。前記B用ドライバ87は、液晶パネル40の光源となる青色Bの原色を発光する蛍光管B73を表示切り換え信号に従って時分割で発光駆動させるものである。また、発光駆動制御手段80は、全ての光源50を発光させていない、いわゆる無発光の状態(無発光状態)を時分割で制御可能なものである。
発光駆動制御手段80は、光源50を、赤色Rに発光させる単色発光状態と、緑色Gに発光させる単色発光状態と、青色Bに発光させる単色発光状態と、光源50を全て発光させない無発光状態とを、所定の時間周期で所定の順番に時分割で繰り返し発生させる。
具体的には、図6に示すように、まず、240分の1秒の間、光源50を、蛍光管Rにより赤色に発光させる単色発光状態を発生させ(なお、この間は他の蛍光管G、Bは消灯状態)、当該時間経過後、蛍光管Rによる赤色Rの発光を消灯させる。
次に当該消灯後から240分の1秒の間、光源50を蛍光管Gにより緑色Gに発光させる単色発光状態を発生させ(なお、この間は他の蛍光管R、Bは消灯状態)、当該時間経過後、蛍光管Gによる緑色Gの発光を消灯させる。
次に当該消灯後から240分の1秒の間、光源50を蛍光管Bにより青色Bに発光させる単色発光状態を発生させ(なお、この間は他の蛍光管G、Rは消灯状態)、当該時間経過後、蛍光管Bによる青色Bの発光を消灯させる。
次に当該消灯後から240分の1秒の間、蛍光管R、G、Bの全ての光源50を発光させない無発光状態を発生させる。
この240分の1秒の4回、すなわち60分の1秒を1周期(1サイクル)の1フレームとして、上述した各状態を繰り返し発生させるものである。発光周期が、人間の目の時間的な分解能よりも短く、目のいわゆる残像効果により赤色R、緑色G、青色Bとが混合されてフルカラーの表示で見えることになる。さらに、本実施の形態では、それらの画像に加えて、当該周期の最後の240分の1秒の間、無発光状態において、この液晶パネル40の背後にある対象物も混合されて見えることになるものである。本実施の形態では、その対象物が可動役物20となる。
ここで、可動役物名表示部62や可動役物内容表示部63は、液晶パネル40後方の可動役物20と重ならないように配置されているが、可動役物名表示部62及び可動役物内容表示部63と、可動役物20とが重なるように配置してもよい。本実施の形態では、無発光状態を時分割で挿入していることにより、両者が重なる状態であっても重なった状態で可動役物20を明瞭に見せることができる。
なお、これら光源50の発光は、図1に示すように反射板90を介してケース本体30の内部を照らすものである。
また、上述した240分の1秒の時間は、一例であって、当該時間に限定されるものではない。さらに、各色を発生させる時間及び無発光状態の時間は、同一の240分の1秒に設定されているが、必ずしも同一時間に限定されるものではなく、当該時間を各色毎や、無発光状態で異なる長さに設定してもよいものである。また、発光又は消灯の順番も上述したものに限定されるものではなく、他の任意の組み合わせの順番でもよい。
前記発光駆動制御手段80には、図2に示すように、発光駆動制御手段80に同期し、前記光源50で発光させる色に対応した色画像で前記液晶パネル40を時分割表示駆動する画像表示駆動制御手段100が接続されている。
前記画像表示駆動制御手段100は、液晶パネル40の一画素毎に表示駆動させるために、図2に示すように、発光駆動制御手段80に同期して、液晶パネル駆動ドライバ110に制御信号を出力するものである。
前記液晶パネル駆動ドライバ110は、画像表示駆動制御手段100からの制御信号により、液晶パネル40に電圧を加えて、液晶パネル40の一画素毎を表示駆動するものである。
前記画像表示駆動制御手段100には、図2に示すように、液晶パネル40に表示する表示データを記憶する表示データ記憶装置120が接続されている。
前記表示データ記憶装置120は、予め収納する可動役物20の内容等に関する表示データを、記憶させておくものである。
なお、具体的に記憶させる表示データは、可動役物名表示部62に表示させるための可動役物20のキャラクターとしての名称等のデータであり、また、可動役物内容表示部63に表示させるための可動役物20が登場する遊技状態や、当該遊技状態の遊技回数等(例えば、残りの遊技回数や、いわゆる上乗せ遊技回数等)を表示するデータを含むものである。
また、表示データは、上記いずれの場合においても、文字等を明瞭に際だたせるために文字等の背景となる部分を、白色や黒色等により表示する背景形成データを含む場合もある。
もちろん、表示データは、上述したものに限定されることなく、文字や絵や色等で表現することができるデータであれば、他の内容のものを表示するデータでも良いものである。
前記表示データ記憶装置120は、ケース本体30や制御装置に、記憶内容を入力するキーボード等の入力装置や、入力した内容を表示するディスプレイ等の出力装置を接続可能なものにしてもよい。すなわち、キーボードや、ディスプレイ等の外部入力と接続可能な接続端子を有していても良いものである。或いは、予めデータを入力済みのROM(読み出し専用記憶装置)を使用しても良く、また、外部のパソコンやワープロで予め入力した文字データ等をFD等の記憶媒体を介してデータを移せるように形成しても良いものである。なお、これらの端末を接続可能に形成する場合には、別途、不正操作防止の対策を実施しておく必要がある。
前記液晶パネル40は、図3に示すように、二枚のガラス基板130を数ミクロンの空間を介して対向させて固定し、その間隙に液晶140を封入した構造となっている。そして、下側のガラス基板130の上には、信号線151と、走査線152とがマトリックス状に配置され、それらの交点には、TFT160(薄膜トランジスタ)と透明な画素電極161とが接続されている。また、上側のガラス基板130には、共通電極162が配置されている。この二枚のガラス基板130を二枚の偏光板170で挟み、三原色の各色を発生する光源50からの光を透過又は遮断させる表示装置となる。すなわち、赤色R、緑色G、青色Bの各色のそれぞれ独立した光源を順次周期的に点灯し、その点灯周期に同期して各画素をそれぞれ対応する色信号で制御することにより、フルカラーの画像を得ることが可能な、赤色R、緑色G、青色Bの各色の光源を利用した三色バックライト方式のカラーパネルディスプレイとなるものである。
本実施の形態によれば、発光駆動制御手段80から時分割タイミングに同期した表示切り換え信号が、R用ドライバ85、G用ドライバ86及びB用ドライバ87の各ドライバへ出力される。そして、各ドライバは、発光駆動制御手段80からの表示切り換え信号にしたがって、R用ドライバ85は蛍光管R71を、G用ドライバ86は蛍光管G72を、B用ドライバ87は蛍光管B73を、順次周期的に点灯させる状態と、全てを発光しない無発光状態とを含めた、それぞれ時分割の発光駆動を行う。
具体的には、60分の1秒の間(240分の1秒の赤色R、緑色G、青色Bの単色発光状態が3回と、240分の1秒の無発光状態が1回との合計が60分の1秒)に、蛍光管R71、蛍光管G72及び蛍光管B73を順番に点灯させる(1画面分のカラー画像を時分割で赤色Rの単色発光状態、緑色Gの単色発光状態、青色Bの単色発光状態)とともに、無発光状態、との4回に分けて、画像データにより液晶パネル40の画素を制御して光の透過をコントロールすることで、液晶パネル40の1表示ドットをそのまま1画素として用いながら、カラー表示が実現できる。その際、赤色R、緑色G、青色Bの三色が均等に照射される可動役物20は、液晶パネル40の透過部61を介して、白色光が照射されたものとして、見ることができる。
なお、可動役物20専用のライト(LED等の発光装置)を設けて、常時、可動役物20にも当該専用ライトで光を照射しておけば、上記光源50に加えて、当該専用ライトで照射された可動役物20を見ることができる。
なお、上述した発光駆動の時間周期は、一例であって、特にこれに限定されるものではなく、より高速とする他の時間周期を選択しても良いものである。
前記光源50による時分割の発光駆動に同期して、画像表示駆動制御手段100から液晶パネル駆動ドライバ110に制御信号が出力される。画像表示駆動制御手段100からの制御信号の入力により、液晶パネル駆動ドライバ110が液晶パネル40の各画素電極161を駆動させ、液晶パネル40を時分割表示駆動する。これにより、液晶パネル40の1ドットを1画素としてカラー画像の表示が可能となり、表示データ記憶装置120からの表示データを液晶パネル40の所定の位置に表示することができる。
具体的には、液晶パネル40の可動役物名表示部62に、ケース本体30の内部に収納する可動役物20のキャラクターとしての名前や、当該キャラクターが登場する遊技状態の名称等を表示することができ、液晶パネル40の可動役物内容表示部63に、可動役物20としてのキャラクターが登場する遊技状態の遊技回数(残りの遊技回数、上乗せ遊技回数等)や、ストップスイッチ13の推奨する停止操作順序等の内容を表示することができる。
また、かかる可動役物20の内容を、表示データ記憶装置120からの別の表示データと交換することにより、かかる内容を簡単に変更することができる。これにより、機種変更等の際において、ケース本体30の内部に収納する可動役物20の変更にも、容易に対応することができる。
本実施の形態によれば、図1に示すように、ケース本体30の手前側を液晶パネル40で覆って形成している。このため、透過部61と、可動役物名表示部62及び可動役物内容表示部63との面積比や、それらのレイアウトを自由に変更することができる。これにより、可動役物20の形状の違いにより、自由に液晶パネル40上でレイアウトを変更することができ、常に、最適なレイアウトを設定することができる。さらに、図1に示すように、ケース本体30の内部に展示する可動役物20は、1つのみであるが、ケース本体30の内部に多数の仕切り板を配置して、多数の小さな可動役物20を配置するような場合にも、液晶パネル40上で、透過部61、可動役物名表示部62及び可動役物内容表示部63をそれぞれ多数、表示することができる。
なお、本実施の形態において、可動役物名表示部62及び可動役物内容表示部63に表示する内容は、予め入力された文字や絵等の更新可能(変更可能)な静止画像であるが、文字が右方向から現れ、左方向へ向かって次々と流れていくようなテロップ形式の表示方法にしても良いものである。また、テレビ画面のような予め記憶された動画情報を繰り返して、表示するようにしても良いものである。
また、必要のない場合には、液晶140に電圧を掛けずに、液晶パネル40の駆動を停止することにより、全透過にもすることができる。
本実施の形態では、発光駆動制御手段80からの時分割タイミングに同期して、異なる色で発光する複数の光源を順番に発光駆動させる。そして、この各光源50の発光駆動に同期して、画像表示駆動制御手段100が液晶パネル40を時分割表示駆動する。すなわち、画像表示駆動制御手段100が液晶パネル40を制御して光源50からの光を透過させる。これにより、液晶パネル40の1ドットを1画素としてカラー画像の表示が可能となり、カラー画像を液晶パネル40の所定の位置に表示することができる。
また、光源から異なる色で発光する光が均等に照射される液晶パネル40の裏側は、外部から見ると、それらの色が混合した光が照射されたものとして見ることができる。すなわち、かかる光源から発光する光を、液晶パネル40に画像を表示するための光と、液晶パネル40の裏側を照明するための光との両方に使用している。これにより、液晶パネル40に画像等を表示するために使用する光源と、液晶パネル40の裏側を照明するための光源との部品の共通化を図ることができ、部品数の低減、省電力化及び省スペース化を図ることができる。
本実施の形態では、液晶パネル40は、光源による複数の異なる色のそれぞれの色の単色発光状態と、無発光状態とが時分割で行われることにより、画像を表示するとともに液晶パネル40の裏側の可動役物20を視認性が良好な状態で視認可能に形成されている。
本実施の形態によれば、発光駆動制御手段80は、赤色Rに発光させる単色発光状態と、緑色Gに発光させる単色発光状態と、青色Bに発光させる単色発光状態と、無発光状態とを、所定の時間周期で所定の順番に時分割で繰り返し発生させることにより、液晶パネル40に画像を表示するとともに液晶パネル40の裏側を視認することができる。
これにより、液晶パネル40の駆動表示を行いながら液晶パネル40の裏側を視認性が良好な状態で視認することができる。
本実施の形態は、いわゆるカラーフィルタを有するカラーフィルタ方式ではなく、複数の異なる色の単色発光状態を高速周期で繰り返す、いわゆるフィールドシーケンシャル方式によるものである。光が吸収されるカラーフィルタを有していないため、光の透過率を良好なものにすることができ、透過率が良いため、大電力による発光状態が必要なく、小電力による発光状態で済むことができ、省電力化を図ることができる。
また、液晶パネル40の裏側には、可動役物20に代えて又は可動役物20とともに、複数の回転リール230が配置されるようなものが含まれる。
すなわち、本実施の形態によれば、液晶パネル40の裏側に配置された複数の回転リール230を、液晶パネル40に画像を表示させながら、視認性良く、観察することができる。また、視認性が良いため、光源も大電力を必要とせず、小電力で済む。
また、本実施の形態によれば、光源50からの光によって、液晶パネル40に画像を表示させるとともに、当該光によって、液晶パネル40の裏側も照射することができる。これにより、別途、液晶パネル40の裏側を照射するための光源50等が不要となり、製造コストを抑えることができる。
本実施の形態では、液晶パネル40の裏面側に光源50からの光を拡散(散乱)するための拡散板や、拡散シート等を設けてもよい。さらに、後述する拡散状態と透視状態とを切換可能な拡散透視板310のようなものを設けてもよいものである。
(第2の実施の形態)
図4及び5は、第2の実施の形態を示すものである。
本実施の形態は、図4に示すように、前記液晶パネル40の背後に可動役物20の代わりにリールユニット11の回転リール230を配置したものである。そして、前記液晶パネル40は、スロットマシン200の筐体210の表示窓220の全面にはめ込まれているものである。
前記ケース本体30に収納されているのは、図4に示すように、三個の回転リール230を有するリールユニット11である。ここで、回転リール230は、回転可能に配置された三個の円筒状のリール本体231と、このリール本体231の円周表面に貼付される帯状のリールテープ232とから形成されているものである。そして、このリールテープ232の表面には、複数の図柄270が等間隔に描かれているものである。
スロットマシン200の筐体210内部のケース本体30には、図5に示すように、それぞれ赤色R、緑色G、青色Bの原色で発光する三つの光源50が形成されている。この光源50は、赤色Rで発光する蛍光管R71と、緑色Gで発光する蛍光管G72と、青色Bで発光する蛍光管B73との三本から形成されているものである。
前記液晶パネル40の中央には、図4に示すように、その内部に配置した回転リール230を見せて、図柄抽選の結果を外部から見ることができるリール窓240が形成されている。
前記液晶パネル40の全面には、図4に示すように、回転リール230と重なって、情報を表示する情報表示部250が形成されている。
前記情報表示部250は、それらの表示が不必要なときには、液晶パネル40の駆動を停止することにより、表示を停止し、背後の回転リール230を直接、目視することができるように設定することができる。
なお、情報表示部250は、その表示内容の色等によって、半透明状態を維持し、遊技中にも常時、表示状態に制御することもできるものである。
また、情報表示部250は、液晶パネル40の全面に情報を表示せずに、情報表示部250の一部に表示することができるように制御しても良いものである。具体的には、例えば、回転リール230の左側に、遊技内容の説明の文字や絵等を表示し、回転リール230の右側に、回転リール230の図柄抽選の入賞図柄やメダルの払い出し枚数等を表示し、回転リール230の前面側は、回転リール230を目視することができるように透明な状態を維持することもできるものである。
上述したように情報表示部250に表示する表示内容及び表示位置は、特に限定されるものではなく、液晶パネル40の全面において、制御により自由に設定することができるものである。
本実施の形態は、図4に示すように、第1の実施の形態の可動役物20から、スロットマシン200の筐体210内部の回転リール230を有するリールユニット11に変更したものである。その他の構成は、第1の実施の形態と略同様であって、同一の構成には、同一の部品番号を付与して説明を省略する。
本実施の形態によれば、発光駆動制御手段80からの時分割タイミングに同期した表示切り換え信号が、R用ドライバ85、G用ドライバ86及びB用ドライバ87の各ドライバへ出力される。そして、各ドライバは、発光駆動制御手段80からの表示切り換え信号にしたがって、第1の実施の形態と同様に、各光源50を順次周期的に点灯させる各色の単色発光状態と、全て無発光の無発光状態とを発生させて、それぞれ時分割の発光駆動を行う。具体的には、30分の1秒〜60分の1秒の間に、蛍光管R71、蛍光管G72及び蛍光管B73を順次点灯させ、1画面分のカラー画像を時分割で赤色R、緑色G、青色Bそれぞれの画像データ三回及び無発光状態1回の合計4回の状態に分けて表示することで、液晶パネル40の1表示ドットをそのまま1画素として用いながら、カラー表示が実現できる。これにより、液晶パネル40に文字や絵等の情報を表示することができる。このように、スロットマシン200のハードは共通のものを使用して、内部の遊技内容等のソフトの部分だけ、変更や改良するような場合にも、容易に対応することができる。
なお、液晶パネル40により表示される画像は、遊技者から見て必ずしも回転リール230と重ならないようにする必要はなく、画像演出を液晶パネル40の全面を用いたもので行ってもよいものである。
また、表示データ記憶装置120から表示データを自由に移動させることができるため、それらの内容の全部を一度に小さな文字等を使用して表示する必要がなく、各遊技の進み具合に沿って最適な遊技の説明や、配当表示のみを、読みやすい大きな文字を使用して表示することができる。
これにより、遊技者が複雑な遊技内容や配当を遊技前に完全に読んで把握し、記憶しておく必要がなく、遊技の各段階に適した遊技内容や配当の説明のみを読みやすい大きさの文字で読むことができ、遊技者の負担を軽くすることができる。このため、遊技内容を完全に把握していない初心者でも、遊技に集中して取り組むことができる。
その際、光源50からの各原色は、回転リール230に照射され、液晶パネル40のリール窓240を介して、白色光が照射されたものとして見ることができる。これにより、別途、回転リール230を照明するための専用の照明装置を形成する必要がなく、液晶パネル40用のものと共有することができ、部品の共通化及び省電力化を図ることができる。
上述した第1及び第2の実施の形態において、可動役物20や、リールユニット11の回転リール230に対して時分割で発光駆動させる光源50だけにより光を照射している。いわゆるバックライトを設けていない状態であるが、特にこれに限定されるものではなく、このような時分割で発光駆動させる光源50に加えて、可動役物20や、回転リール230等の対象物を照らすための時分割で発光駆動しない、通常の(専用の)発光装置(ライトや、LED等)を設けて光を照射するようにしてもよい。
本実施の形態では、無発光状態を、赤色R、緑色G、青色Bの3つの単色発光状態の後に発生させていたが、特にこれに限定されるものではなく、無発光状態を発生させるタイミングは、いずれのタイミングで発生させるようにしてもよい。具体的には、例えば、赤色R、緑色Gの各単色発光状態の間や、緑色G、青色Bの単色発光状態の間や、青色B、赤色Rの単色発光状態の間等のいずれのタイミングでも良い。また、3回の単色発光状態と、1回の無発光状態とを1周期として繰り返し発生させているが、必ずしもこれに限定されるものではなく、各単色発光状態の次に毎回、無発光状態を発生させるようにして、3回の単色発光状態と、3回の無発光状態とを1周期として繰り返し発生させるようにしてもよい。また、それらの発生時間の長さも常に同一の時間ではなく、状態毎に異なる時間に設定してもよく、さらに、時間の長さが変動するように設定してもよい。
また、通常の状態では、液晶パネル40の裏側が視認できないような表示を行い、特別な遊技状態等で、液晶パネル40の裏側を視認させたい場合のみ無発光状態を発生させて、液晶パネル40の裏側を視認させることが可能である。具体的には、液晶パネル40の裏側を視認させたい場合、赤色R、緑色G、青色Bの単色発光状態と、1回の無発光状態とを、それぞれ240分の1秒で時分割制御し、4つの状態の合計60分の1秒で1画面の画像データが表示される。一方、液晶パネル40の裏側を視認させたくない場合は、赤色R、緑色G、青色Bの単色発光状態を180分の1秒で時分割制御して、3つの単色発光状態の合計60分の1秒で1画面の画像データが表示される。このように、図6に示す制御と図7に示す制御とを切り替えることで、液晶パネル40の裏側を視認させたい場合と、視認させたくない場合とのいずれにかかわらず、60分の1秒で1画面の画像データを表示するようにしてもよい。
また、特別な遊技状態等に移行して液晶パネル40の裏側を視認させたい場合、赤色R、緑色G、青色Bの単色発光状態と、1回の無発光状態とを、それぞれ240分の1秒で時分割制御し、4つの状態の合計60分の1秒で1画面の画像データが表示される。一方、通常の状態で液晶パネル40の裏側を視認させたくない場合は、赤色R、緑色G、青色Bの単色発光状態を240分の1秒で時分割制御して、3つの単色発光状態の合計80分の1秒で1画面の画像データが表示される。このように、液晶パネル40の裏側を視認させたい場合と、視認させたくない場合とで、時分割制御のタイミングを変更せず、赤色R、緑色G、青色Bの単色発光状態を240分の1秒で時分割制御して、視認させたい場合には、60分の1秒で、視認させたくない場合には、80分の1秒で1画面の画像データを表示するようにしてもよい。
本実施の形態では、液晶パネル40の裏面側に光源50からの光を拡散(散乱)するための拡散板や、拡散シート等を設けてもよい。さらに、後述する拡散状態と透視状態とを切換可能な拡散透視板310のようなものを設けてもよいものである。
(第3の実施の形態)
図8、図9及び図10に示すように、本実施の形態に係る遊技機10は、液晶パネル40及び光源50の間に位置して、光源50から液晶パネル40に向かう光を拡散させる拡散状態と光をそのまま透過させる透視状態とを切り換え可能な拡散透視板310を備えている。
さらに、本実施の形態に係る遊技機10は、拡散透視板310の拡散状態と透視状態とを、発光駆動制御手段80に同期して切り換え可能な拡散切換制御手段330を備えている。
この拡散切換制御手段330は、光源50の無発光状態では、拡散透視板310を透視状態にするものである(図9、図10参照)。
本実施の形態では、光源50における蛍光管R、G、B(バックライトR、G、B)から発光された光(照射光)が拡散透視板310及び背面設置物としての可動役物20に直接的に照射される。
拡散透視板310は、具体的には、液晶パネル40の背面側(裏側)に位置して、光源50から液晶パネル40に向かう光を拡散させる拡散状態と光をそのまま透過させる透視状態とを有するものであって、いずれか一方の状態に切り換え可能なものである。具体的には、電圧を印加することにより瞬時に拡散状態(散乱状態)から透視状態に変化する特殊フィルム(図示せず)を有している。この特殊フィルムは、2枚の導電膜フィルムの間に液晶が含まれ、電界により液晶分子の配列が変化することで拡散状態(散乱状態)と透視状態とが切り換えられるものである。
この特殊フィルムは、電圧を変化させることにより、透視状態と、拡散状態(散乱状態)との間で自由に透視度を変化させることができるものである。具体的には、拡散透視板310は、ネマティック液晶を含んだカプセル状のものが分散したフィルムを2枚の透明導電膜付きポリエステルフィルムに挟んだものである。
電圧が印加されていない状態では、棒状の分子としての液晶は、種々の方向に並んでいる状態となる。この状態では、この特殊フィルムに入射した光は、直進できず散乱(拡散)する。いわゆる拡散状態となって、拡散透視板310は、曇りガラスのような半透明状態となる。
電圧が印加されると、液晶分子が電圧を印加した方向と平行に並ぼうとするため、液晶分子は電極に対して垂直に配列する。このように並んだ状態では、光は拡散(散乱)せずに直進することになる。このとき、拡散透視板310は、板ガラスのような透明(透視状態)に見えるものである。
もちろん、この拡散透視板310は、上述したような液晶をカプセルに包含したものに限定されるものではなく、他種類の液晶を他の異なる配置態様に設定しても良いものである。内部に液晶を有し、電圧を印加することにより拡散状態と透視状態とを高速で切り換えることができる機能を有するものであれば、他の構成によるものでも良いものである。さらに、上述した液晶によるものに限定されるものではなく、これと同等以上の高速応答性を有するものであれば、光を拡散させる曇りガラス状(シート状、フィルム状)のものを機械的に高速移動させる高速シャッタのようなものでもよい。
拡散切換制御手段330は、拡散透視板310の拡散状態と透視状態とを、発光駆動制御手段80に同期して切り換えさせるためのものである。
ここで、「拡散透視板310の拡散状態と透視状態とを、発光駆動制御手段80に同期して切り換える」とは、発光駆動制御手段80が単色発光状態と無発光状態とを時分割で制御する際に、時分割の所定のタイミングで、拡散状態と透視状態とを切り換えるようなことを意味する。
本実施の形態では、具体的には、拡散切換制御手段330は、光源50が単色発光状態では拡散透視板310を拡散状態に維持し、光源50が単色発光状態から無発光状態に移行すると拡散透視板310を拡散状態から透視状態に移行させ、さらに、光源50が無発光状態から単色発光状態へ移行すると、拡散透視板310を透視状態から拡散状態へ移行させるものである(図9、図10参照)。
その他の構成は、第1の実施の形態で説明した構成を有し、その構成により第1の実施の形態と同様の作用及び効果を奏するものである。
本実施の形態では、可動役物20を直接照射するための照明装置は特別に設置されていないが、液晶パネル40を開いた状態(開状態)にして、拡散透視板310を透視状態にすると、遊技機10の正面側の液晶パネル40の透過部61から遊技機10の外部からの光、いわゆる外光が入り込む。この外光が可動役物20を照らし、遊技者から見て可動役物20が液晶表示装置15の内部に見えるものである。なお、外光だけではなく、可動役物20を照らす専用の照明装置であるライトや、蛍光管R、G、Bをケース本体30の内部に別途設けてもよいものである。
図9に示すように、1フレームの最初から4分の3まで液晶パネル40を閉じた状態(閉状態)にすると、蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73(バックライトR、G、B)を時分割で点灯させても、それによる画像は表示されない。なお、当該図面では、右方向に時間が経過する時間軸を有している。また、バックライトRが蛍光管R71であり、バックライトGが蛍光管G72であり、バックライトBが蛍光管B73である。各蛍光管(バックライト)の立ち上がり部分が点灯状態を意味するものであり、立ち上がりが無い部分が非点灯状態(消灯状態)を意味する(以後同様)。時分割の最後の無発光状態において、液晶パネル40を開状態にして、拡散透視板310を透視状態にすると、外光に照らされた背面設置物としての可動役物20だけが表示され、遊技者は、当該可動役物20を見ることができる。
なお、図9において、液晶パネル40を開状態且つ拡散透視板310を透視状態にして、蛍光管(バックライト)R、G、Bを全部、点灯状態にすると、白色の光により液晶パネル40による画像を形成するとともに、この白色の光により可動役物20を照らすことができる。
図10に示すように、1フレームの最初から4分の1まで、バックライトR(蛍光管R71)を点灯している状態において、液晶パネル40を開状態、且つ拡散透視板310を拡散状態にしている。その後、バックライトG、B(蛍光管G72、蛍光管B73)を点灯している状態では、液晶パネル40を閉状態にしている。1フレームの最後にバックライト(蛍光管)は全て点灯させずに、液晶パネル40を開状態、且つ拡散透視板310を透視状態にすることで、遊技者から見ると、全体が赤色Rの表示に見えるとともに、背面設置物としての可動役物20が全体として赤色Rに表示されている中に浮かび上がって見えることになる。
本実施の形態によれば、液晶パネル40と光源50との間の拡散透視板310を、拡散状態と透視状態とに切り換えることができる。拡散透視板310を拡散状態にすると、光源50からの光を拡散させることで、光源50の位置や形状を遊技者側から消すことができ、部分的な眩しさを発生させずに、照明ムラを解消し、点光源からの光を画面全体に対して均一な明るさを発生させる面光源からの光のように変換することができる。さらに、拡散透視板310を拡散状態にした場合には、拡散透視板310の背面側に設置している設置物としての可動役物20の像を遮蔽することが可能となり、背面側に設置している可動役物20を隠すことができる。
そして、無発光状態では、拡散透視板310を透視状態にしていることで、この透視状態において、拡散透視板310の裏側を遊技機10の前面側から視認することが可能となる。これにより、遊技機10の正面側に座っている遊技者は、拡散透視板310の裏側に設置されている可動役物20を見ることができる。
本実施の形態では、液晶パネル40に人間の目の時間的な分解能を超える時分割による単色発光状態の混合により、予め用意したデータに基づきアニメーション等と同様に自由に移動や表現が可能な画像と、実際の3次元の立体的な加工物(立体物)である可動役物20による画像とが一体となった今までにない新鮮な画像を表示することができる。
本実施の形態によれば、拡散透視板310の裏側には、遊技の進行に伴って可動可能な可動役物20を配置している。これにより、拡散透視板310の裏側に配置された可動役物20を、液晶パネル40に画像を表示させながら、視認性良く、観察することができる。また、可動役物20のための専用の照明装置を特に設けずに、液晶パネル40を開状態、且つ拡散透視板310を透視状態にすることで、外光を拡散させることなく、直接的に内部の可動役物20にまで取り入れて照射させることができる。これにより、無駄な電力を消費させることなく、背面設置物に対しての視認性を良好なものにすることができる。
すなわち、拡散透視板310を、拡散状態と透視状態とに切り換えることができ、拡散状態にすることで、拡散透視板310の裏側からの情報をシャットアウトするとともに光源50からの光を拡散させて、照明ムラを無くすことができる。さらに、光源50の無発光状態において拡散透視板310を透視状態に切り換えることで、遊技機10の外部からの光(外光)を、直接、背面設置物としての可動役物20にまで届けさせることができる。また、遊技者は、その可動役物20を直接、視認することが可能となる。
本実施の形態によれば、別途、液晶パネル40の裏側を照射するための光源50等が不要となり、製造コストを抑えることができる。
(第4の実施の形態)
図11に示すように、本実施の形態では、拡散透視板310の裏側に、蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73による光を前面側及び背面側に導くバックライト導光板350を設けているものである。
第3の実施の形態では、蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73から照射された光が直接、拡散透視板310及び可動役物20に照射されていた。本実施の形態では、透明ガラス状のバックライト導光板350の一方の端面に蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73が配置されている。このバックライト導光板350は、エッジライト(サイドライト)方式であり、当該端面から反対側の端面側に向かって厚さが徐々に薄くなってテーパー状に形成されている。このバックライト導光板350の前面側(遊技機10の前面側、いわゆる正面側)の板面と、後面(裏面)側(遊技機10の背面側)の板面側には、端面側から入射された蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73からの光を前面側及び後面側に向かって反射するための微少な反射ドットがレーザー加工により形成されている。もちろん、反射のための加工は、この反射ドットに限定されることなく、微少なディンプル加工や、微少な溝加工を施したものや、白色や銀白色等を印刷加工したもの等の他の加工によるものでもよいものである。バックライト導光板350の端面の蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73から照射された光は、バックライト導光板350の前面側の拡散透視板310に照射されるとともに、バックライト導光板350の背面側(裏面側)の背面設置物としての可動役物20に照射される。
なお、このバックライト導光板350は、正面側(前面側)及び背面側(裏面側)の板面の両方の板面が先細り状に傾斜するテーパー状に形成されているが、特にこれに限定されるものではなく、バックライト導光板350の前面側の板面のみが傾斜して、背面側の板面は鉛直方向に平行に形成されるような片面のみの傾斜によるテーパー状に形成されていても良いものである。そして、端面から蛍光管R、G、BかR照射された光がバックライト導光板350の正面側に主に拡散反射されるような反射ドットを形成しても良いものである。かかる場合には、蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73からの照射光は、主に前面側の拡散透視板310に照射される。この場合、遊技機10の正面側から入射する外光が、開状態の液晶パネル40、透視状態の拡散透視板310、透明なバックライト導光板350を通過して直接、可動役物20を照らす。なお、ケース本体30内部に、照明用のライトや、蛍光管R、G、Bを別途に設けて、これらの照明用の装置から可動役物20を照らすようにしてもよい。
上述したバックライト導光板350及び蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73の構成以外は、第3の実施の形態で説明した構成を有し、それらの構成により第3の実施の形態と同様の作用及び効果を奏するものである。
本実施の形態では、蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73からの照射光がバックライト導光板350の端面から内部に照射されて当該内部を反射しながら導かれている。第3の実施の形態のように光源50から照射された光の一部が拡散透視板310に取り込まれるようなものと比較して、光源50から照射される光をバックライト導光板350を介して液晶パネル40による画像作成に用いることができ、光の漏れ(損失)が少なく、画面を明るくすることができる。また、バックライト導光板350は、拡散透視板310の裏面側に位置しているので、拡散透視板310の裏面側に発光面があるかのように形成することができ、画面の明るさを維持することができる。
図12に示すように、1フレームの最初から4分の3まで蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73をそれぞれ単一で点灯する単色発光状態においては、液晶パネル40を閉状態にしているため、当該発光による色表示は行われない。1フレームの最後の4分の1において、液晶パネル40を開状態にし、拡散透視板310を透視状態にし、蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73を全て点灯状態にすることで背面設置物としての可動役物20が、遊技者から視認されることになる。
図13に示すように、1フレームの最初から4分の1まで、液晶パネル40を開状態にして、拡散透視板310を拡散状態にして、蛍光管R71のみを点灯状態にすることで、前面側に赤色Rが表示される。その後、液晶パネル40を閉状態にした後、1フレームの最後の4分の1において、液晶パネル40を開状態にし、拡散透視板310を透視状態にし、蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73の全てを点灯状態にすることで、白色光が形成される。当該白色光により照射される可動役物20が液晶表示装置15に表示される。結果として、1フレームにおいて、遊技者は、液晶表示装置15の画面において、全体が赤色Rの表示と、背面設置物としての可動役物20とが重なった状態を見ることができる。
なお、本実施の形態でも、第3の実施の形態のように、1フレームの最後の4分の1において、無発光状態として、正面からの外光又は照明専用のライトや、蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73の光により可動役物20を照射してもよいものである。かかる場合でも、拡散透視板310を透視状態にすることで、正面側に向かって可動役物20を表示することができる。
本実施の形態によれば、光源50からの光によって、液晶パネル40に赤色Rの画像を表示させるとともに、当該光によって、液晶パネル40の裏側も照射することができる。これにより、別途、液晶パネル40の裏側を照射するための専用のライト等の照明装置が不要となり、製造コストを抑えることができる。
(第5の実施の形態)
図14に示すように、本実施の形態は、背面設置物としての可動役物20を直接、照らすための専用の照明用蛍光管R74、照明用蛍光管G75、照明用蛍光管B76を有し、さらに、この照明用蛍光管R74、照明用蛍光管G75、照明用蛍光管B76の発光駆動をするための照明用ドライバ88を有している。この照明用ドライバ88は、発光駆動制御手段80により、照明用蛍光管R74、照明用蛍光管G75、照明用蛍光管B76を時分割で発光させるものである。
本実施の形態でも、第3の実施の形態のように、蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73を無発光の状態(無発光状態)のときは、液晶パネル40を開状態にし、且つ拡散透視板310を透視状態にして、背面設置物としての可動役物20を、正面側から視認することができるものである。その際(蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73が無発光状態の際)、照明用蛍光管R74、照明用蛍光管G75、照明用蛍光管B76を全部、点灯状態にすると、白色光となり、可動役物20を照らすことができる。これらの照明は、可動役物20を照らすための専用の照明装置として用いることができるため、電力を抑えて効果的に照らすことができる。また、液晶パネル40により画像を形成するための蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73とは異なる色に制御することができる。また、液晶パネル40により画像を形成するための蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73の時分割による発光と連動して、効果的な色彩を、照明用蛍光管R74、照明用蛍光管G75、照明用蛍光管B76によって時分割により形成させるようにしてもよい。
上述したように、可動役物20専用の照明用蛍光管を設けた以外の構成や、当該構成による作用及び効果は、第4の実施の形態と同様であって、第4の実施の形態と同様の作用及び効果を奏するものである。
(第6の実施の形態)
図15に示すように、本実施の形態は、第5の実施の形態(図14)における照明用蛍光管R74、照明用蛍光管G75、照明用蛍光管B76の代わりに、通常の照明用ライト77を設けたものである。この通常の照明用ライト77により、蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73を無発光の状態(無発光状態)にしているときは、可動役物20を照明用ライト77の白色光により照らすことができる。したがって、蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73が無発光状態の際、液晶パネル40を開状態にし、且つ拡散透視板310を透視状態にして、背面設置物としての可動役物20を、照明用ライト77で照らして、正面側から視認することができる。
図16に示すように、1フレームの最初から4分の3までは、蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73を点灯状態にしても、液晶パネル40を閉状態にしているため、これらの単色発光による画像は表示されない。そして、1フレームの最後の4分の1において、液晶パネル40を開状態にして、且つ拡散透視板310を透視状態にして、照明用ライト77により白色光で可動役物20を照らすことにより、遊技者から見ると、液晶表示装置15の画面には、背面設置物としての可動役物20が表示されることになる。
図17に示すように、1フレームの最初から4分の1までは、液晶パネル40を開状態にし、且つ拡散透視板310を拡散状態にして、蛍光管R71を点灯状態、蛍光管G72及び蛍光管B73を非点灯状態(消灯状態)にする。そして、その後、液晶パネル40を閉状態にして、1フレームの最後の4分の1において、液晶パネル40を開状態にし、且つ拡散透視板310を透視状態にして、蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73は無発光状態にして、照明用ライト77の白色光を点灯状態にする。このようにすると、遊技者から見ると、液晶表示装置15の画面には、画面全体として赤色Rの表示の中に可動役物20が表示されることになる。
本実施の形態では、照明用ライト77は、1フレームにおいて、時分割により4分の1だけ点灯させることで可動役物20を照らすことができ、全ての時間、点灯状態にするようなものよりも電力消費を抑えることができる。なお、本実施の形態では、液晶パネル40の閉状態においても、蛍光管G72や、蛍光管B73を点灯状態にしているが、特にこれに限定されるものではなく、本実施の形態のように、赤色Rの表示のみの単純な色画像の場合には、液晶パネル40の閉状態において、蛍光管は非点灯状態(消灯状態)にしてもよいものである。ただし、液晶表示装置15全体において、複数の複雑な色表示を有する場合には、赤色R、緑色G、青色Bの三色を混合して多数の色を形成するため、そのような場合には、これらの蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73は時分割により点灯状態にすることになる。
上述したように、本実施の形態では、第5の実施の形態における可動役物20専用の照明用蛍光管R74、照明用蛍光管G75、照明用蛍光管B76の代わりに、通常の照明用ライト77を設けた以外の構成は、同一の構成を有するものであり、当該同一の構成による作用及び効果は、第5の実施の形態と同様であって、第5の実施の形態と同様の作用及び効果を奏する。
(第7の実施の形態)
図18に示すように、本実施の形態では、第6の実施の形態における可動役物20を照らすための専用の照明用ライト77を、可動役物20の内部に収納して、可動役物20が自ら発光するようにしているものである。ここで、可動役物20の内部に収納した照明用ライト77の光が可動役物20の外部に照射されて自ら発光するように見せるために、可動役物20の材質は、光が透過可能な半透明状の樹脂から形成されている。
本実施の形態では、第6の実施の形態における可動役物20の外部に位置して可動役物20を照らすための照明用ライト77が、可動役物20内部に収納されて、可動役物20自体が発光しているように形成されている以外の構成は、第6の実施の形態と同様の構成を有するものであり、当該構成から第6の実施の形態と同様の作用及び効果を奏するものである。
(第8の実施の形態)
図19に示すように、本実施の形態では、可動役物20自体が発光するように見せるために、第7の実施の形態における可動役物20の内部に収納した照明用ライト77の代わりに、赤色Rを発光する照明用蛍光管R74と、緑色Gを発光する照明用蛍光管G75と、青色Bを発光する照明用蛍光管B76とを可動役物20の内部に収納しているものである。
その他の可動役物20の材質や、その他の構成は、第7の実施の形態(図18参照)と同様の構成を有するものであり、当該構成からは第7の実施の形態と同様の作用及び効果を奏するものである。
本実施の形態では、背面設置物としての可動役物20自体が直接、発光するように見せるための専用の照明用蛍光管R74、照明用蛍光管G75、照明用蛍光管B76を可動役物20内部に収納し、さらに、この照明用蛍光管R74、照明用蛍光管G75、照明用蛍光管B76の発光駆動をするための照明用ドライバ88を有しているものである。この照明用ドライバ88は、発光駆動制御手段80により、照明用蛍光管R74、照明用蛍光管G75、照明用蛍光管B76を時分割で発光させるものである。
本実施の形態でも、第3の実施の形態や、第5の実施の形態のように、蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73を無発光の状態(無発光状態)のときは、液晶パネル40を開状態にし、且つ拡散透視板310を透視状態にして、背面設置物としての可動役物20を、正面側から視認することができるものである。その際(蛍光管R71、蛍光管G72及び蛍光管B73が無発光状態の際)、照明用蛍光管R74、照明用蛍光管G75、照明用蛍光管B76を全部、点灯状態にすると、白色光となり、可動役物20を内側から照らして、可動役物20を自ら発光させることができる。これらの照明は、可動役物20を自ら発光させるための専用の照明装置として用いることができるため、効果的に発光させることができて使用電力を抑えることができる。また、可動役物20の内部の照明は、液晶パネル40により色画像を形成するための蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73とは異なる色に制御することができる。液晶パネル40により色画像を形成するための蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73の時分割による発光と連動して、効果的な色彩を、照明用蛍光管R74、照明用蛍光管G75、照明用蛍光管B76によって時分割で発光させることができる。
(第9の実施の形態)
図20に示すように、本実施の形態では、第8の実施の形態における背面設置物としての可動役物20の代わりに、遊技機10(スロットマシン)における回転リール230を背面設置物として設けているものである。すなわち、合計3個の回転リール230の各回転リール230内部に、回転リール230を自ら発光させるための赤色Rを発光させる照明用蛍光管R74、緑色Gを発光させる照明用蛍光管G75、青色Bを発光させる照明用蛍光管B76をそれぞれ複数セット設けているものである。回転リール230の周囲に貼付されるとともに画像が表示されているリールテープは、半透明状の樹脂からなるもので、内部の照明用蛍光管の発光により、発光しているように見せることができるものである。その他の構成は、第8の実施の形態と同様の構成を有するものであり、当該構成からは第8の実施の形態と同様の作用及び効果を奏するものである。
具体的には、本実施の形態では、各回転リール230は、回転リール230を停止させた際、正面側に3個の図柄を停止表示させることができるが、この停止表示させた3個の図柄毎に仕切ることができるような仕切り壁を各回転リール230の内部に設け、図20に示すように、この3個の仕切った空間領域毎に照明用蛍光管R74、照明用蛍光管G75、照明用蛍光管B76の1セットが配置されている。すなわち、1個の回転リール230で3セットの照明用蛍光管R74、照明用蛍光管G75、照明用蛍光管B76を配置し、3個の回転リール230で合計9セットの照明用蛍光管R74、照明用蛍光管G75、照明用蛍光管B76が配置されている。このようにすると、回転リール230の回転を停止させた位置の各図柄毎に仕切り壁で仕切られた空間領域を異なる色で発光させることができる。これにより、当選した図柄が並んだ有効な入賞ラインを同一色で発光させるようなことが可能となる。
上述した第3〜第9の実施の形態では、背面設置物表示と赤表示についてのみ説明したが、液晶パネル40に表示する映像に応じて、対応するバックライトが点灯状態のときに液晶パネル40を開閉すれば、赤表示以外も行うことも可能であるとともに、第2の実施の形態と同様に、液晶パネル40の裏側を視認可能にしたり、視認不可能にしたりすることも可能である。
上述した第1〜第9の実施の形態において、背面設置物としての可動役物20や、回転リール230の代わりに、固定位置が移動する可動液晶を設けてもよいものである。この可動液晶は、液晶パネル40等の背面側に位置するものであって、特定の設置位置に固定されるものではなく、モータ等の可動手段により設置位置を自由に移動させることができるものである。可動手段は、モータの回転駆動をラック、ピニオンにより直進運動に変換させることで可動液晶を自由に移動させることができるものであるが、その他に、伸縮駆動する電動シリンダ等を用いてもよいものである。液晶パネル40等の背面側を透過可能な状態にした箇所(位置)に、この可動液晶を可動手段により移動させ、液晶パネル40の表示内容とは異なる別の表示内容を可動液晶に表示させることにより、表示態様を今までにない面白みのあるものにすることができる。
(参考発明の実施の形態)
上述した第1〜第9の実施の形態では、1フレーム(具体的には、60分の1秒)の最初の4分の1に相当する時間(具体的には、1フィールドであって240分の1秒)において赤色Rに発光させる単色発光状態と、1フレームの次の4分の1に相当する時間(具体的には、1フィールドであって240分の1秒)において緑色Gに発光させる単色発光状態と、1フレームの次の4分の1に相当する時間(具体的には、1フィールドであって240分の1秒)において青色Bに発光させる単色発光状態と、1フレームの最後の4分の1に相当する時間(具体的には、1フィールドであって240分の1秒)において、いずれの蛍光管も発光しない無発光状態とを有していた。
本実施の形態では、図21、図22、図23に示すように、1フレーム(具体的には、60分の1秒)の最初の3分の1に相当する時間(具体的には、1フィールドであって180分の1秒)において赤色Rに発光させる単色発光状態と、1フレームの次の3分の1に相当する時間(具体的には、1フィールドであって180分の1秒)において緑色Gに発光させる単色発光状態と、1フレームの最後の3分の1に相当する時間(具体的には、1フィールドであって180分の1秒)において青色Bに発光させる単色発光状態とを有しているものである。すなわち、上述した第1〜第9の実施の形態で設けていた、無発光状態を設けていないものである。1フレームが、3フィールドの単色発光状態により構成されているものである。
本実施の形態に係る遊技機10の概略ブロック図は、第3の実施の形態で用いられた図8と同一のものである。もちろん、本実施の形態に係る遊技機10の概略ブロック図は、第3の実施の形態に係る図8に示されるものに限定されるものではなく、第3〜第9の実施の形態のいずれの概略ブロック図であっても良い。すなわち、上述した時分割における1フレームの最後の無発光状態を有していない点を除けば、第3〜第9の実施の形態のいずれにも適用可能なものである。無発光状態の構成を有していない点を除けば、第3〜第9の実施の形態に係る遊技機10の構成を適用することができるものであり、当該構成による作用及び効果を奏することができる。
具体的に説明する。
本実施の形態に係る遊技機10は、上述した第3〜第9の実施の形態と同様に、液晶パネル40と光源50との間に位置して、光源50から液晶パネル40に向かう光を拡散させる拡散状態と光をそのまま透過させる透視状態とを切り換えることができる拡散透視板310と、この拡散透視板310の拡散状態と透視状態とを発光駆動制御手段80に同期して切り換え可能な拡散切換制御手段330とを有しているものである。
本実施の形態に係る遊技機10は、第3〜第9の実施の形態における1フレームの最後の4分の1に相当する期間(図9、図10、図12、図13、図16、図17参照)の構成を有していないものである。それ以外の構成は、上述した第3〜第9の実施の形態と同様の構成を有するものであり、当該構成による作用及び効果は、第3〜第9の実施の形態と同様の作用及び効果を有する。
本実施の形態に係る遊技機10は、複数の図柄270を変動表示可能な複数(具体的には、3個)の回転リール230を個別に回転駆動可能なリールユニット11と、遊技者の操作により複数(具体的には3個)の回転リール230の回転を開始させるためのスタートスイッチ12と、複数の回転リール230の各々に対応して設けられ、遊技者の操作により回転中の複数の回転リール230を個別に停止可能な複数(具体的には3個)のストップスイッチ13と、遊技の進行に応じて画像を表示し演出を実行する液晶表示装置15と、リールユニット11、スタートスイッチ12、複数(具体的には、3個)のストップスイッチ13及び液晶表示装置15にそれぞれ接続されて制御するための制御手段とを備えている。
本実施の形態に係る液晶表示装置15は、光を透過させ又は遮断する液晶パネル40と、この液晶パネル40に、複数の異なる色(具体的には、赤色R、緑色G、青色Bの三色)を照射可能な光源50と、この光源50を時分割で発光駆動制御する発光駆動制御手段80と、この発光駆動制御手段80に同期し、光源50で発光させる色に対応した色画像で液晶パネル40を時分割で表示駆動する画像表示駆動制御手段100と、前記液晶パネル40及び前記光源50の間に位置して、光源50から液晶パネル40に向かう光を拡散させる拡散状態と光をそのまま透過させる透視状態とを切り換え可能な拡散透視板310と、拡散透視板310の拡散状態と透視状態とを発光駆動制御手段80に同期して切り換え可能な拡散切換制御手段330と、拡散透視板310の背面側に設置されている背面設置物(具体的には、可動役物20。もちろん、回転リール230等の他のものでもよい)とを備えている。
さらに、本実施の形態に係る遊技機10は、第3の実施の形態に係る構成を有するものであって、第4の実施の形態で説明したバックライト導光板350を有していないものである。もちろん、バックライト導光板350を有していないことに限定されるものではなく、バックライト導光板350を有している第4〜第9の実施の形態のように、光源50の照射光がバックライト導光板350を介して、拡散透視板310及び背面設置物を直接的又は間接的に照らすようにしても良いものである。
この発光駆動制御手段80は、複数の異なる色(具体的には、赤色R、緑色G、青色B)を単色で発光させる状態(単色発光状態)の各色の単色発光状態を時分割で制御するように形成されている。
拡散透視板310を拡散状態にすることで、この拡散状態においては時分割による単色発光状態による画像が表示されるとともに背面設置物(可動役物20)は表示されないように形成されている。すなわち、拡散状態になっていることで、発光色は表示されるが、可動役物20の形状等は、遮蔽される。
また、拡散透視板310を透視状態にすることで、この透視状態においては時分割による単色発光状態による画像が表示されるとともに、背面設置物(可動役物20)の画像が混合された状態で表示されるように形成されている。
本実施の形態では、拡散透視板310を透視状態にした際に、時分割による単色発光状態も発生させると、時分割による単色発光状態による画像が表示されるとともに、当該画像に加えて背面設置物(可動役物20)も重ねて表示されるものである。
本実施の形態では、液晶パネル40に人間の目の時間的な分解能を超える時分割による単色発光状態の混合により、予め用意したデータに基づきアニメーション等と同様に自由に移動や表現が可能な画像と、実際の3次元の立体的な加工物(立体物)である可動役物20による画像とが一体となった今までにない新鮮な画像を表示することができる。
なお、拡散透視板310の裏側には、背面設置物として可動役物20の代わりに複数の回転リール230を配置してもよい。
ここで、光源50は、赤色R、緑色G及び青色Bの各色の光を発光可能であり、発光駆動制御手段80は、光源50を、赤色Rに発光させる単色発光状態と、緑色Gに発光させる単色発光状態と、青色Bに発光させる単色発光状態とを、所定の時間周期で所定の順番に時分割で繰り返し発生させる。
なお、第4の実施の形態に示すようなバックライト導光板350を用いるよううにすると、光源50からの光は、このバックライト導光板350を介して液晶パネル40に照射されるとともに液晶パネル40の裏側の背面設置物としての可動役物20にも照射されるようにすることができる。
図21に示すように、1フレームの最初から3分の1に相当する時間(1フィールド)において、液晶パネル40を開状態にし、且つ拡散透視板310を拡散状態にし、赤色Rを発光させる蛍光管R71を点灯状態にする。次に1フレームの次の3分の1に相当する時間(1フィールド)において、同様に液晶パネル40を開状態にし、且つ拡散透視板310を拡散状態にし、緑色Gを発光させる蛍光管G72を点灯状態にする。次に1フレームの最後の3分の1に相当する時間(1フィールド)において、液晶パネル40を開状態にし、且つ拡散透視板310を拡散状態にし、青色Bを発光させる蛍光管B73を点灯状態にする。この場合、1フレームが60分の1秒であって、1つの色の単色発光状態である1フィールドは、180分の1秒に設定されている。人間の目の時間的な分解能よりも短い時間で切り換えていることで、時間的な目の一種の残像効果により、図21の場合、赤色R、緑色G、青色Bの光の3原色が混合した白色の表示となる。この場合、拡散透視板310が拡散状態に設定されていることで、曇りガラス状になっており、3色の各発光色は表示されて、その混合色である白表示が表示されても、背面設置物としての可動役物20は、液晶表示装置15に表示されない。
図22に示すように、1フレームの最初から3分の1に相当する時間(1フィールド)においてのみ、液晶パネル40を開状態にして、他の時間を閉状態にしている。その開状態では、拡散透視板310は、拡散状態に維持され、光源50は、赤色Rに発光する蛍光管R71が点灯状態となっている。その他の時間は、液晶パネル40が閉状態になっているため、1フレームの後、遊技機10の前面側に向かって座っている遊技者から液晶表示装置15を見ると赤色Rの表示が見えることになる。この場合も図21の場合と同様に、拡散透視板310が拡散状態に設定されていることで、曇りガラス状になっており、赤色Rの単色発光状態により赤色Rの発光色は表示されても、背面設置物としての可動役物20は、液晶表示装置15に表示されない。
図23に示すように、1フレームの最初から3分の1に相当する時間(1フィールド)において、液晶パネル40を開状態にし、且つ拡散透視板310を透視状態にし、赤色Rを発光させる蛍光管R71を点灯状態にする。次に1フレームの次の3分の1に相当する時間(1フィールド)において、同様に液晶パネル40を開状態にし、且つ拡散透視板310を透視状態にし、緑色Gを発光させる蛍光管G72を点灯状態にする。次に1フレームの最後の3分の1に相当する時間(1フィールド)において、液晶パネル40を開状態にし、且つ拡散透視板310を透視状態にし、青色Bを発光させる蛍光管B73を点灯状態にする。この場合でも同様に、1フレームが60分の1秒であって、1つの色の単色発光状態である1フィールドは、180分の1秒に設定されている。人間の目の時間的な分解能よりも短い時間で切り換えていることで、時間的な目の一種の残像効果により、図23の場合、図21の場合と同様に赤色R、緑色G、青色Bの光の3原色が混合した白色の表示となる。
更に、この図23の場合、拡散透視板310が曇りガラス状の拡散状態ではなく、透明ガラス状の透視状態になっているため、蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73の発光色だけではなく、図21の場合の拡散状態では、遮蔽されていた、背面設置物としての可動役物20も、画面の白表示の中に浮かび上がって見えることになる。結果として、遊技者には、1フレームにおいて可動役物20及び白表示が重なった状態で見えることになる。
本実施の形態によれば、液晶パネル40と光源50との間の拡散透視板310を、拡散状態と透視状態とに切り換えることができる。拡散状態にすると、光源50からの光を拡散させることで、光源50の位置や形状を遊技者側から消すことができ、部分的な眩しさを発生させずに、照明ムラを解消し、点光源からの光を画面全体に対して均一な明るさを発生させる面光源からの光のように変換することができる。さらに、拡散状態の場合には、拡散透視板310の背面側に設置している設置物等(具体的には、可動役物20)の光源50からの光以外の情報を遮蔽することが可能となり、背面側に設置している物等(具体的には、可動役物20)を隠す(遮蔽する)ことができる。これにより、遊技者に対して、蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73によるフィールドシーケンシャル方式により混合した画像だけを見せることができる。
一方、拡散透視板310を透視状態にすると、拡散状態では、遮蔽されていた拡散透視板310の裏側の情報を得ることができ、図23に示すような単色発光状態においても、遊技機10の前面側から拡散透視板310の裏側にある可動役物20を視認することが可能となる。これにより、拡散透視板310の裏側の背面設置物としての可動役物20を遊技機10の正面側から見ることができる。
本実施の形態では、図21及び図22に示すように、拡散透視板310が拡散状態の場合、時分割による単色発光状態による色画像が表示されるが、背面設置物としての可動役物20は表示されない。
また、本実施の形態では、図23に示すように、拡散透視板310が透視状態の場合、時分割による単色発光状態による画像が表示されるとともに、当該色画像に加えて背面設置物としての可動役物20も重ねて液晶表示装置15に表示される。具体的には、液晶表示装置15を介して、すなわち、液晶パネル40及び拡散透視板310を介して、遊技機10内部の可動役物20を見ることができる。
このように、他の液晶パネル40及び光源50としての蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73の動作は全く同一の状況であっても、拡散透視板310への電圧の印加状態を変化させて拡散状態と透視状態とを切り換えるだけで、時分割による単色発光状態の混合による画像だけの表示と、当該画像の表示及び背面設置物が重なった表示とを簡単に切り換えることができる。
上述した第3〜第9の実施の形態及び参考発明の実施の形態では、拡散透視板310への電圧を印加させるか否かにより、拡散透視板310の拡散状態と透視状態とを切り換えることで、可動役物20や、回転リール230等の背面設置物としての表示と、蛍光管R71、蛍光管G72、蛍光管B73の発光によるフィールドシーケンシャル方式の三原色が重なった色画像との両者を液晶表示装置15に重ねて表示させるか否を簡単に切り換えることができる。これにより、スロットマシンにおける役抽選の結果、所定の役や、移行役等の当選状態の報知演出に適用することができ、画像による演出としては新鮮なものにすることができ、興趣に富む遊技性を提供することが可能となる。
上述した第1、第2、・・・、第9の実施の形態、及び、参考発明の実施の形態は、構成として組み合わせることができるものであれば、各実施の形態が有する構成を、任意の組み合わせで組み合わせて使用することができるものである。具体的には、例えば、背面設置物として、可動役物20と、回転リール230との両方を有してもよいものである。その場合に、可動役物20及び回転リール230のいずれか一方だけ内部に照明装置を設けて自ら発光させるようにしても良いものであり、また、両方の内部に照明装置を設けてもよく、また、両方共、それらの外部であってケース本体30内部の専用の照明装置により照明が施されるようにしてもよいものである。さらに、その照明装置も専用のライトであってもよく、また、照明用蛍光管R、G、Bであってもよいものである。
10 遊技機 11 リールユニット
12 スタートスイッチ 13 ストップスイッチ
15 液晶表示装置 20 可動役物
30 ケース本体 40 液晶パネル
50 光源 61 透過部
62 対象物名表示部 63 対象物内容表示部
71 蛍光管R 72 蛍光管G
73 蛍光管B 74 照明用蛍光管R
75 照明用蛍光管G 76 照明用蛍光管B
80 発光駆動制御手段
85 R用ドライバ 86 G用ドライバ
87 B用ドライバ 90 反射板
100 画像表示駆動制御手段 110 液晶パネル駆動ドライバ
120 表示データ記憶装置 130 ガラス基板
140 液晶 151 信号線
152 走査線 160 TFT
161 画素電極 162 共通電極
170 偏光板 200 スロットマシン
210 筐体 220 表示窓
230 回転リール 231 リール本体
232 リールテープ 240 リール窓
250 情報表示部 270 図柄
310 拡散透視板 330 拡散切換制御手段
350 バックライト導光板

Claims (6)

  1. 複数の図柄を変動表示可能な複数の回転リールを個別に回転駆動可能なリールユニットと、
    遊技者の操作により前記複数の回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    前記複数の回転リールの各々に対応して設けられ、遊技者の操作により回転中の前記複数の回転リールを個別に停止可能な複数のストップスイッチと、
    遊技の進行に応じて画像を表示し演出を実行する液晶表示装置と、
    前記リールユニット、前記スタートスイッチ、前記複数のストップスイッチ及び前記液晶表示装置にそれぞれ接続されて制御するための制御手段とを備える遊技機において、
    前記液晶表示装置は、
    光を透過させ又は遮断する液晶パネルと、
    前記液晶パネルに、異なる色を照射可能な複数の光源と、
    前記複数の光源の全てにおいて、単一の光源のみを発光可能な単色発光状態及び前記複数の光源のいずれも発光しない無発光状態に制御可能であり、前記複数の光源の各々の光源に対応する当該単色発光状態の全てと当該無発光状態とを所定の順番で時分割制御する発光駆動制御手段と、
    前記発光駆動制御手段に同期し、前記複数の光源のうち発光させる光源に対応した色画像で前記液晶パネルを時分割で表示駆動する画像表示駆動制御手段と、を備え
    前記液晶パネルは、
    前記無発光状態では透過して前記液晶パネルの裏側を視認可能に形成されるとともに、
    前記複数の光源の各々の光源に対応する前記単色発光状態の全てと前記無発光状態とが所定の順番で時分割で実行可能とすることにより、前記液晶パネルの裏側の対象物と、前記画像とが重なって混合された状態で視認可能に形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記液晶パネル及び前記光源の間には、前記光源から前記液晶パネルに向かう光を拡散させる拡散状態と光をそのまま透過させる透視状態とを切り換え可能な拡散透視板が設けられ、
    前記拡散透視板の前記拡散状態と前記透視状態とを、前記発光駆動制御手段に同期して切り換え可能な拡散切換制御手段が設けられ、
    前記拡散切換制御手段は、前記無発光状態では、前記拡散透視板を前記透視状態にすることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記拡散透視板の裏側には、前記複数の回転リールを配置したことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記拡散透視板の裏側には、遊技の進行に伴って可動可能な可動役物を配置したことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  5. 前記光源は、赤色、緑色及び青色の各色の光を発光可能であり、
    前記発光駆動制御手段は、前記光源を、赤色に発光させる前記単色発光状態と、緑色に発光させる前記単色発光状態と、青色に発光させる前記単色発光状態と、前記無発光状態とを、所定の時間周期で所定の順番に時分割で繰り返し発生させることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の遊技機。
  6. 前記光源からの光は、前記液晶パネルに照射されるとともに前記液晶パネルの裏側にも照射されるように形成されていることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の遊技機。
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