JP2010131443A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 遊技盤面103に表示装置120が設けられたパチンコ101において、透過型の液晶表示器122と、液晶表示器122の後方に配置される可動体124と、液晶表示器122と可動体124との間に介在して液晶表示器122と可動体124との間の遮へい度合いを可変とする液晶シャッター126とを用いて表示装置120を構成する。
【選択図】 図2
Description
請求項1に記載の遊技機は、少なくとも透過型の表示器、被表示体、遮へい手段によって構成される表示手段を備えている。
透過型の表示器は、表示部に所定の表示情報(演出などの画像)を表示可能であるとともに、非表示状態の表示部、あるいは表示状態にある表示部のうち非表示領域が素通しの状態となる。すなわち、透過型の表示器は、表示状態と、表示器の後方を透視可能な状態とを形成可能になっている。従って、遊技者は表示部を透して当該表示部の後方を透視可能となる。典型的には、光の透過、不透過を電気的にコントロールして表示する透過式の液晶表示器、あるいは、電流を流すことによって発光する材料であるEL(エレクトロスミネッセンス)を用いた透過式のEL表示器が、本発明における「透過型の表示器」に相当する。
なお、本明細書でいう「遮へい状態」とは、被表示体が遮へいされた状態であって当該被表示体を遊技者が視認し難い状態を広く含む主旨である。従って、被表示体が完全に見えないように遮へいされた場合のみならず、被表示体をある程度認識可能な場合であっても、被表示体が遮へいされた状態であれば、本発明の「遮へい状態」の範疇に含まれるものとする。また、本明細書でいう「遮へい解除状態」とは、透光性を有する状態を広く含む主旨である。従って、被表示体の遮へい状態が完全に解除された場合はもちろん、被表示体の遮へい状態が完全には解除されずに透光性が残る場合であっても、本発明の「遮へい解除状態」の範疇に含まれるものとする。
遮へい手段のその他の例としては、機械式のシャッターを用いた構成がある。具体的には、スクリーン部材に透明の部位と白色の部位を設ける。このスクリーン部材を巻き取り式、スライド式、回転式などの駆動形態によって適宜移動させ、透明の部位によって被表示体の遮へい解除状態をつくり出し、白色の部位によって被表示体の遮へい状態をつくり出すことが可能となる。
本発明によれば、「透過型の表示器と被表示体との間に介在する遮へい手段によって、表示器と被表示体との間の遮へい度合いが調節されるので、表示器の表示状態と、遮へい手段の状態を組み合わせることによって、遊技者を飽きさせることのない高い表示効果を得ることができる。」という効果を奏することとなる。
まず、図1〜図3に基づいて、本発明における遊技機の第1実施の形態であるパチンコ機101の構成を説明する。ここで、図1は本発明の第1実施の形態のパチンコ機101の遊技盤103の全体構成を示す図である。図2は図1中のA−A線断面矢視図であって、表示装置120の構成を示す図である。なお、本実施の形態は、本発明を「遊技機」のひとつであるパチンコ機に適用したものである。図3はパチンコ機101の電装システムを示す図である。
図1に示すパチンコ機101は、いわゆる「第1種パチンコ機」と呼称される機種である。このパチンコ機101の遊技盤103の表面に形成された遊技領域105には、第1種始動口110、表示装置120、大入賞口(図示省略)を開閉する開閉部材112、通過口113、風車114、各種の一般入賞口115、多数の遊技釘116等が配置されている。表示装置120は、第1種始動口110に遊技球(パチンコ球)が入賞し、第1種始動口110に入賞した遊技球(パチンコ玉)が始動口センサ140によって検出されると、所定数の賞球が付与されるとともに、表示装置120は大当たりに関与する図柄や文字、背景等の変動を開始する。大当たりの場合は、表示装置120が大当たり図柄の配列を表示するとともに、開閉部材112が開閉動作される大当たり遊技状態となる。開閉部材112は、後述するソレノイド160によって開閉制御される。開閉部材112が開放された状態で大入賞口に入賞した遊技球は、大入賞口センサ144によって検出され。通過口113は、通過口センサ142を備え、当該通過口113に遊技球が通過したことが通過口センサ142によって検出される。風車114は、遊技球の流下経路を、例えば風車114の右側ないし左側へと変える機能を有する。一般入賞口115は、一般入賞口センサ146を備え、当該入賞口115に入賞した遊技球が一般入賞口センサ146によって検出されると、入賞した遊技球の個数にしたがって賞球を付与する。遊技釘116は、遊技球の流下態様(流下方向、流下時間等)に影響を与える釘であり、遊技盤103面の必要箇所に多数配置されている。
また、液晶表示器122において表示内容が表示されていない部分は透光性を有し、この部分を透して遊技者はパネル面122aの後方(図2中のパネル面122aの左側)を透視可能となる。この液晶表示器122が、本発明における「透過型の表示器」、また後述する態様7における「透過型の液晶表示器」に対応している。
このように本実施の形態の液晶シャッター126は、可動体122を遮へいするシャッターとしての第1の機能と、液晶表示器122のバックライト129用の反射板としての第2の機能と、液晶表示器122のリアスクリーンとしての第3の機能の3つの機能を兼ね備えている。この液晶シャッター126が、本発明における「遮へい手段」、また後述する態様3における「透光率を可変とする液晶シャッター」に対応している。
図4に示す状態では、図2中に示す液晶シャッター126がオフ(OFF)にされパネル面126aが白色の状態に制御される。これにより、可動体124は液晶シャッター126によって遮へい状態とされ、可動体124が遊技者から見えないようになる。また、液晶表示器122用のバックライト129がオン(ON)に制御されている(点灯されている)。このとき、液晶シャッター126は、液晶表示器122用のバックライト129からの光を反射する反射板として作用するとともに、液晶表示器122のリアスクリーンとして作用する。
図5に示す状態では、図2中に示す液晶シャッター126がオフ(OFF)からオン(ON)にされパネル面126aが透明の状態に制御される。これにより、液晶シャッター126による可動体124の遮へいが解除される。更に、可動体124が回転軸124aを中心として回転駆動され、またLED128が点灯するように制御される。これにより、LED128によってライトアップされた可動体124が、パネル面126aが透明状態とされた液晶シャッター126を透して遊技者に見えるようになる。この可動体124は、動きを伴ううえに、発光機能を有するため、視覚効果を高めるのに有効である。このとき、バックライト129がオフ(OFF)に制御される(消灯される)と、遊技者は可動体124がより鮮明に見えるようになる。
次に、第2実施の形態のパチンコ機について説明する。この第2実施の形態のパチンコ機は、表示装置の構成が異なる以外は、前記の第1実施の形態のパチンコ機101と同様の構成を有する。ここでは、図6〜図9を参照しながら、第2実施の形態の表示装置220の構成および動作を説明する。図6は、第2実施の形態の表示装置220の構成を示す図である。図7は、図6中のスクリーン227の構成を示す図である。図7は、表示装置220の正面図であって、スクリーン227によって可動体124が遮へいされている状態を示す。また、図8は、表示装置220の正面図であって、スクリーン227による可動体124の遮へいが解除されている状態を示す。なお、図6、図8および図9において図2、図4および図5に示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付すものとし、当該同一の構成要素についての詳細な説明は省略する。
このように本実施の形態のスクリーン227は、可動体122を遮へいするシャッターとしての第1の機能と、液晶表示器122のバックライト129用の反射板としての第2の機能と、液晶表示器122のリアスクリーンとしての第3の機能の3つの機能を兼ね備えている。このスクリーン227が、本発明における「遮へい手段」に対応している。
うになる。
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、本実施の形態に基づいた種々の応用例や変更例を想到することができる。例えば、本実施の形態を応用した以下の形態を実施することもできる。
本発明では、「請求項1に記載の遊技機であって、
前記遮へい手段は、前記透過型の表示器と前記被表示体との間において遮へい度合いの異なる透明状態と白色状態とを形成可能に構成されていることを特徴とする遊技機。」という構成(態様1)を採り得る。
本発明では、「請求項1または態様1に記載の遊技機であって、
前記透過型の表示器と前記被表示体との間の側方に照明手段を備えることを特徴とする遊技機。」という構成(態様2)を採り得る。
本発明では、「請求項1、態様1、態様2のいずれかに記載の遊技機であって、
前記遮へい手段は、透光率を可変とする液晶シャッターを用いて構成されることを特徴とする遊技機。」という構成(態様3)を採り得る。
また、本発明では、「請求項1、態様1、態様2のいずれかに記載の遊技機であって、
前記遮へい手段は、透光率の異なる部位を有するスクリーンを用いて構成されることを特徴とする遊技機。」という構成(態様4)を採り得る。
また、本発明では、「態様4に記載の遊技機であって、
前記遮へい手段は、前記スクリーンを巻き取り可能な巻き取り式であり、当該スクリーンの巻き取り動作に伴って透光率の異なる部位の位置が切り替わるように構成されていることを特徴とする遊技機。」という構成(態様5)を採り得る。
また、本発明では、「態様4または態様5に記載の遊技機であって、
前記遮へい手段は、前記スクリーンにおいて絵柄背景が表示された絵柄背景部を備えることを特徴とする遊技機。」という構成(態様6)を採り得る。
また、本発明では、「請求項1、態様1〜態様6のいずれかに記載の遊技機であって、
前記透過型の表示器は、透過型の液晶表示器を用いて構成されることを特徴とする遊技機。」という構成(態様7)を採り得る。
また、本発明では、「請求項1、態様1〜態様6のいずれかに記載の遊技機であって、
前記表示器は、透過型のEL表示器を用いて構成されることを特徴とする遊技機。」という構成(態様8)を採り得る。
また、本発明では、「請求項1、態様1〜態様8のいずれかに記載の遊技機であって、
前記被表示体は、可動体と発光体の少なくとも一方を用いて構成されることを特徴とする遊技機。」という構成(態様9)を採り得る。
また、本発明では、「請求項1、態様1〜態様9のいずれかに記載の遊技機であって、
前記被表示体は、前記透過型の表示器とは別の表示器を用いて構成されることを特徴とする遊技機。」という構成(態様10)を採り得る。
103 遊技盤
105 遊技領域
110 第1種始動口
112 開閉部材
120,220 表示装置
122 液晶表示器
124 可動体
126 液晶シャッター
128 LED
129,229 バックライト
226 ベルト式バックスクリーン
227 スクリーン
227a 白色スクリーン部
227b 透明スクリーン部
227c 絵柄背景スクリーン部
228 巻き軸
Claims (1)
- 遊技盤面に表示手段を有する遊技機であって、
前記表示手段は、透過型の表示器と、前記表示器の後方に配置される被表示体と、前記表示器と前記被表示体との間に介在して前記表示器と前記被表示体との間の遮へい度合いを可変とする遮へい手段とによって構成されていることを特徴とする遊技機。
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