JP3961747B2 - パチンコ機の入賞装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、パチンコ機の入賞装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、パチンコ機の入賞装置は数多く提案されており、例えば、特開昭61−228887号公報に記載されたパチンコ機がある。このパチンコ機は、権利確保球検出スイッチを備える権利確保用入賞口を有し、図柄表示装置が特定の図柄を表示している間に、権利確保球検出スイッチがオンすると、変動入賞装置における入賞確率を増大させることができる。即ち、変動入賞装置を打球が入り易い状態に変換させることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記公報に記載されたパチンコ機を始め、従来のパチンコ機では、図柄表示装置の始動入賞口における入賞確率を変化若しくは零にすることはできない。従って、図柄表示装置が表示する図柄、換言すると識別情報に基づく所謂「大当り」と「大当り」との間の時間がランダムになってしまいゲーム性を著しく悪くしてしまっているのが現状である。
また、従来の入賞装置において、球は上方から下方へ流下運動しているのみで、球の動きに新鮮味がなくなっているのが現状である。
本発明は上記に鑑み提案されたもので、従来にない球の動きが可能で、遊技興趣の高いパチンコ機の入賞装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、入賞室と、この入賞室に流入した遊技球を回転によって移送する回転盤と、流入した遊技球を回転によって揚送するスクリュー体とを備えたパチンコ機の入賞装置であって、電源投入中は所定の速度で回転を続けている前記回転盤と同じく電源投入中は所定の速度で回転を続けているスクリュー体とで振分装置を構成し、前記入賞室に流入した遊技球を検出する役物スイッチを設け、該役物スイッチの検出によって前記回転盤の回転速度を前記所定の速度から減速させて前記スクリュー体の回転速度より遅くし、流入した遊技球を前記回転盤に複数設けた球嵌入孔または球導入路の何れかに振り分け、前記振分装置により球嵌入孔に嵌入した遊技球をパチンコ機の機裏に排出し、球導入路に載った球をスクリュー体によって入賞室の上方へ揚送させ、前記入賞室の外部に形成された入賞路へ排出するパチンコ機の入賞装置である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面の実施形態について説明すると、図1はパチンコ機1の正面図であって、窓部を有した額縁状の前枠2の一側を外枠3に開閉可能に蝶着し、上記窓部には金枠4を設け、該金枠4の上方部分にはガラスを装着したガラス枠5を開閉可能に軸着し、上記前枠2及びガラス枠5を施錠装置6で施錠可能とする。また、ガラス枠5の下方部分には上皿7を設けたフロントプレート8等からなる上受皿セット9を設け、前枠2の下方部分には下皿10や打球の飛距離を調整する操作ハンドル11等を設けた下受皿セット12を設ける。また、上記前枠2の窓部には遊技盤13を後方から臨ませる。
【0006】
遊技盤13にはガイドレール14で囲まれる遊技部15を形成し、該遊技部15のほゞ中央部分に、天入賞口16と振分装置17とを備えると共に普通図柄表示装置18を備えるセンター役物19を設ける。また、上記センター役物19の向かって左側には、特別領域を含む複数の通過領域が形成された特別入賞装置20を配設する。更に、左斜め下方には、打球の流入が困難な第1状態と打球の流入が容易な第2状態とに変換可能な可変入賞装置21を設け、この可変入賞装置21を後述する図柄始動口22とする。一方、遊技部15の右側部分には、第3種始動口23に設定した回転入賞装置24及び大入賞口25に設定した変動入賞装置26を配設する。そして、遊技部15の最下位置にはアウト口27を開設する。尚、遊技部15の適宜位置には、種々の入賞具28…及び各種表示灯29…、風車30等を配設し、パチンコ機1の上縁部には外部表示灯31が設けてある。また、上受皿セット9にはスピーカ32が臨み、種々の効果音や不正遊技時の警報等を発声する。
【0007】
センター役物19は、図示の実施形態によれば、回転盤33及びスクリュー体34とからなる振分装置17を有する。即ち、センター役物19には、打球が流下する遊技部15と隔離された入賞室35が設けてあり、この入賞室35内に、駆動源として役物回転盤駆動モータ36を有する回転盤33及び役物スクリュー駆動モータ37を有するスクリュー体34が収設してある。
【0008】
上記入賞室35は、天入賞口16の下方に設けた左側方に向けて開口する天下入賞口38を唯一の球入口としており、この天下入賞口38に連通する球誘導樋39を通して入賞室35へ流入可能になっている。上記球誘導樋39の途中には、役物スイッチ40を臨ませ、当該役物スイッチ40が作動すると、電源投入中は所定の速度で回転を続けている回転盤33の回転速度を所定時間減速する。この減速により球の行方の確認を容易にして遊技の興趣を向上させると共に、スクリュー体34と回転盤33との同期をずらせて打球発射のタイミングを計った狙い撃ちを防止する。上記球誘導樋39の下流側は回転盤33の周縁に球周遊路41として展開し、球周遊路41に流入した球は、回転盤33上に転出し、該回転盤33に設けた複数の球嵌入孔42または球導入路43の何れかに振り分けられる。尚、図示の実施形態では、球周遊路41の下端に、弾性を有する金属板からなる反射板44が設けてあり、当該反射板44に衝突した球を反発させて回転盤33に導くようになっている。また、回転盤33の上面には、高さの低い誘導仕切板45a,45b及び仕切ボス46が突設してあり、回転盤33上の球が無暗に転動しないようになっている。
【0009】
そして、球嵌入孔42に嵌入した球は、回転盤33の回転によって球排出口(図示せず)に移送されて入賞球として機裏へ排出される。一方、球導入路43に載った球は、入賞室35のほゞ中央に立設したスクリュー体34に導入され、該スクリュー体34によって入賞室35の上方へ揚送される。揚送された球は、当該センター役物19の入賞室35の外部に形成された入賞路47に排出される。上記入賞路47には、後述する普通図柄表示装置18の図柄変動を開始するための普通図柄表示装置作動ゲート48が臨んでいる。従って、このセンター役物19においは、入賞室35へ流入する球を、一般入賞球と始動入賞球とに振り分けることができる。
【0010】
また、上記センター役物19には、普通図柄表示装置18を並設する。この普通図柄表示装置18は、複数の図柄を可変表示できればどのような構成でもよいが、図示の実施形態によれば、所謂7セグメントデジタル表示器によって構成してあり、「0」−「9」の10枚の数字を表示可能である。また、この実施形態によれば、普通図柄表示装置18の周囲に図柄始動記憶表示器49を配設してある。この図柄始動記憶表示器49についても後述する。
【0011】
普通図柄表示装置作動ゲート48は、普通図柄表示装置18における図柄の変動表示を開始する機能を有する。即ち、上記入賞路47に第1図柄始動スイッチ50(尚、図8及び図12では図柄始動スイッチ▲1▼とする。)を臨ませてあり、当該入賞路47を通過する球によって、上記第1図柄始動スイッチ50がオンして図柄の変動表示を開始する。また、図柄の変動表示中に第1図柄始動スイッチ50がオンすると、最大4個まで記憶し、図柄始動記憶表示器49によって可視表示する。そして、図柄の変動表示停止後、または特別入賞装置20の開放動作終了後に、上記始動記憶に基づいて再び図柄の変動表示を開始する。
【0012】
普通図柄表示装置18が可変表示を開始し、所定時間が経過すると図柄の変動を停止する。このとき表示する図柄が特定の図柄であるとき、例えば「7」である場合は、特別領域を設けた特別入賞装置20を所定時間が経過するか、また所定個数の入球があるまで開放する(例えば、10秒または10個)。
【0013】
特別入賞装置20は、図6ないし図7に示す実施形態によれば、駆動源として設けた特別装置駆動ソレノイド51(尚、図8では電動役物ソレノイド▲1▼とする。)によって、ゲート部材52が前後して、特別領域53を含む複数の通過領域55を開放及び閉成するものである。即ち、中央に特別領域53を有すると共に左右に一般入賞領域54を備え、特別領域53には保留プレート56が臨んでおり、該保留プレート56によって、球1個が特別領域53の上で保留され、ゲート部材52が閉成されるときに、当該特別入賞装置20内に取り込まれて、特別装置作動スイッチ57が作動するようになっている。
【0014】
特別装置作動スイッチ57が作動すると所謂権利が発生する。即ち、この権利は、図8のブロック図における制御装置58により形成される特別遊技制御手段によって発生及び消滅する。この権利中に、始動入賞口を形成する第3種始動口23に入賞すると、大入賞口25を形成する変動入賞装置26が所定の態様で駆動される。尚、図8中、破線で示した電動役物ソレノイド▲2▼及びソレノイド駆動回路は、本実施形態では不要である。尚また、電源回路、クロック発生回路、分周回路、ROM、RAM、各入賞球検出回路、各種駆動回路、音声制御回路については説明しないが、各自所定の機能を実行する。
【0015】
第3種始動口23は、図示の実施形態によれば、球導入部59を設けた回転体60が所定時間(例えば、12秒)で1回転するように設定してあり、上記所定時間が経過しないと第3種始動スイッチ61に作用しないようになっている。尚、上記回転体60は3種始動口駆動モータ62を駆動源とする。
【0016】
大入賞口25を構成する変動入賞装置26は、図示の実施形態によれば、大入賞口ソレノイド63を駆動源として可動する一対の可動翼片64を有してなり、打球が入賞できない第1状態と打球が極めて入賞し易い第2状態とに変換可能である。また、変動入賞装置26は、入賞した球を検出する10カウントスイッチ65を備える。尚、この変動入賞装置26は、第1状態と第2状態とに変換可能であれば他の形式のものでもよい。
【0017】
この変動入賞装置26は、第3種始動口23に打球が入球して第3種始動スイッチ61がオンする毎に、可動翼片64を開放して第2状態に変換し、所定時間(例えば、10秒)が経過するか、または所定個数(例えば、10個)の入球があると、可動翼片64を閉じて第2状態を終了する。尚、大入賞口25が開放中に、第3種始動口23に入球があっても、当該開放動作終了後に、引続き大入賞口25を開放することはない。また、この実施形態では、第3種始動口23を構成する回転体60の1回転に要する時間が、大入賞口25の開放時間よりも長いので、大入賞口25が開放中に再び第3種始動口23の第3種始動スイッチ61がオンすることはない。
【0018】
そして、権利中に、第3種始動口23に打球が16個入球するか、打球が再び特別入賞装置20の特別領域53を通過すると、特別入賞装置20が作動を停止して権利が消滅する。即ち、上記大入賞口25の開放回数は、最大16回となる。尚、現在何回目の開放動作中か或は第3種始動口23に何個入賞したかは、遊技部15の右側下方部分に設けた9セグメントLEDで構成した継続回数表示器66(始動口入賞球数表示器)により可視表示する。尚、あと何回大入賞口25を開放可能かを、最大開放回数である「16」から減算して表示するようにしてもよい。
【0019】
一方、本発明では、遊技盤13に図柄表示装置を作動させるための可変入賞装置21が配設してあり、この可変入賞装置21は特別入賞装置20の特別領域53を通過した球によって作動する。図示の実施形態では、可変入賞装置21として、センター役物19の左側下方に、所謂チューリップ形式の左落し連動役物が配設してあり、この左落し連動役物が、特別領域53を通過した球による裏連動によって、打球が入賞できない閉成状態から打球の入賞が容易な開成状態に変換する。即ち、遊技盤13の裏面側に設けた連動樋68によって、特別入賞装置20の特別領域53を通過した球が、可変入賞装置21の裏面側に導かれ、当該可変入賞装置21の一対の羽根69を開成する。
【0020】
そして、この可変入賞装置21は、前記した普通図柄表示装置作動ゲート48と同様に、第2図柄始動スイッチ67(尚、図8及び図12では図柄始動スイッチ▲2▼とする。)を臨ませて普通図柄表示装置18の図柄始動口22に設定してあるので、権利が消滅した後、この開成状態にある可変入賞装置21を狙って打球を発射すれば、再び普通図柄表示装置18の変動表示を容易に開始させることができる。従って、再び特別入賞装置20を作動させて、遊技者に極めて有利な権利状態を創出することが容易となる。尚、図示の実施形態では、可変入賞装置21の規定入賞数を1個に設定して、1回のみ入賞が可能になっているが、規定入賞数を複数に設定すれば、連続した図柄始動が可能になる。
【0021】
上記したような実施形態によれば、初回の権利状態が終了した後、入賞が容易なように開成された可変入賞装置21に、打球を入賞させれば、再び図柄表示装置を作動させることができて、再度権利状態を創出することが容易になる。従って、この一連の動作を繰り返すことにより、短時間に大量の賞球を獲得可能な遊技者に極めて有利な状態を形成することができる。
【0022】
尚、この実施形態では、特別領域53を特別入賞装置20内に形成しているが、これに限定するものではない。例えば、球を始動口スイッチである第1図柄始動スイッチ50内に一時停留させ、図柄を判定して当りならば振分手段を介して特別領域53を通過した球と同様に可変入賞装置21へ誘導し、この可変入賞装置21を開成するように構成することもできる。
【0023】
図8以降は、本発明の第2の実施形態を示す。この実施形態では、図9に示すように上記した第1の実施形態における遊技盤配置と同様な配置により行われるが、特別入賞装置20と普通図柄始動口22を形成する可変入賞装置21とは連動していない。
【0024】
そこで、この第2の実施形態では、可変入賞装置21の羽根69を電気的駆動源で作動する。即ち、第2の実施形態における可変入賞装置21は電気的駆動源70(図8では電動役物ソレノイド▲2▼とする。)を備え、図8のブロック図及び図10ないし図14に示すフローチャートにより制御される。尚、前記した第1の実施形態においても、図10ないし図14に示すフローチャートとほゞ同様な制御が実行されている。
【0025】
図10は、メインプログラムのフローチャートであって、例えば4msec毎に1回実行される。この実行は、図8の分周回路で4msec毎に発生するリセットパルスに応答して開始され、図8に示す制御装置58のもと、RAMのクリア等の初期設定を実行し、ショートや断線、或はスイッチ類の撤去等の故障や不正改造がないか診断する不正処理を実行し、不正状態がなければ、遊技開始可能となり、回転盤制御処理以下を実行する。一方、不正状態を発見した場合には音声処理以下の処理を実行する。即ち、音声処理では、スピーカ32から警報を発し、表示灯29…を点灯或は点滅させる。
【0026】
図11に示す回転盤制御処理は、センター役物19に設けた役物スイッチ40を監視し、センター役物19に天下入賞口38から打球が飛入すると、スクリュー体34の回転と同期しないように回転盤33の回転速度を減速する。この減速により遊技者の期待感を向上させることができるし、遊技者による狙い撃ちを防止することができる。また、この減速は、作動タイマによって所定時間行われる。
【0027】
図12に示す普通図柄・電動役物制御処理では、図柄始動スイッチを監視する。即ち、図柄始動スイッチは、前記第1の実施形態と同様に、センター役物19に設けた第1図柄始動スイッチ50と、可変入賞装置21に設けた第2図柄始動スイッチ67とがある。そこで、可変入賞装置21の作動を監視し、作動中ならば第2図柄始動スイッチ67も監視する。また、可変入賞装置21の作動タイマを監視し、タイムアップしたら可変入賞装置21の開放動作を終了する。また、図柄の始動記憶は4個まで可能であり、第1図柄始動スイッチ50、第2図柄始動スイッチ67がオンしたとき始動記憶が4以下ならば記憶に+1する。
【0028】
一方、特別入賞装置20が作動中ならば、当該特別入賞装置20の作動終了条件である作動タイマのタイムアップ(10秒)または入賞個数(10個)を監視し、終了条件が成立したならば、特別入賞装置20の作動を終了する。
【0029】
普通図柄表示装置18が変動表示中ならば、変動時間のタイムアップを監視し、タイムアップしたならば、図柄乱数により停止図柄を決定すると共に、該停止図柄で図柄を停止する。そして、停止した図柄が「7」ならば、特別入賞装置20の作動を開始すると共に、作動タイマーをスタートさせる。尚、当りの決定方法は、図柄用の乱数発生を行うと共に、第1図柄始動スイッチ50または第2図柄始動スイッチ67を通過した時点での乱数値を読み込み(但し、第1図柄始動スイッチ50及び第2図柄始動スイッチ67の始動記憶があった場合、最高4個まで記憶する。)、読み込んでいた乱数値を判定し、当り外れを決定する。
【0030】
一方、普通図柄表示装置18が変動表示中でない場合には、図柄始動記憶の有無を判別し、始動記憶があれば、始動記憶を1減算して、普通図柄表示装置18の変動表示を開始すると共に、図柄変動タイマーをスタートさせる。
【0031】
図13に示す大入賞口制御処理では、大入賞口25である変動入賞装置26の作動、即ち開放動作を監視し、作動中ならば10カウントスイッチ65及び10秒タイマーを監視する。即ち、10カウントスイッチ65がオンする毎に大入賞口入賞球カウントに1加算し、該入賞球カウントが「10」になったならば、大入賞口25の作動を停止する。また、10秒タイマーがタイムアップしたときも、大入賞口25の作動を停止する。このとき、上記入賞球カウントが「0」ならば、ノーカウント不正と判別してノーカウント不正処理を開始する。
【0032】
また、大入賞口25が開放中ではなく、権利が発生中ならば、権利始動スイッチ、即ち第3種始動スイッチ61のオンを監視する。権利始動スイッチがオンしたならば、大入賞口25が作動中か判別し、作動中でないならば、大入賞口入賞球カウントをクリアすると共に大入賞口作動タイマーをスタートさせて、大入賞口25の作動を開始する。そして、権利始動入賞球カウントに1加算し、該入賞球カウントを監視する。一方、上記権利始動スイッチがオンしたとき、大入賞口25が作動中の場合は、直接上記権利始動入賞球カウントに1加算する。
【0033】
そして、上記権利始動入賞球カウントが「16」になったならば、権利を消滅し、第2図柄始動スイッチ67を設けた可変入賞装置21の作動タイマをスタートさせる。即ち、本実施形態が特徴とする権利消滅後に普通図柄表示装置18における図柄の変動開始を容易にして、大当りと大当りとの間隔を短縮可能とする。
【0034】
図14に示す特別装置作動制御処理では、特別入賞装置20の特別領域53に臨ませた特別装置作動スイッチ57のオンを監視し、該作動スイッチがオンしたならば、権利発生中か否かを判別し、権利発生中の場合はこの権利を消滅させ、権利が発生していない場合には権利を発生させて権利始動入賞球カウンタをクリアする。
【0035】
この実施形態によれば、権利消滅後、普通図柄表示装置18における図柄変動開始を容易にして再度権利状態を創出することが容易になるばかりではなく、特別入賞装置20と普通図柄表示装置18の図柄始動口22に設定した可変入賞装置21とを球によって連動させる必要がないので、裏連動を採る連動樋の形成が不要であって構造が簡単になる。
【0036】
以上本発明を図面の実施形態について説明したが、本発明は上記した各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した構成を変更しない限り適宜に実施できる。
【0037】
【発明の効果】
以上要するに本発明は、入賞室と、この入賞室に流入した遊技球を回転によって移送する回転盤と、流入した遊技球を回転によって揚送するスクリュー体とを備えたパチンコ機の入賞装置であって、電源投入中は所定の速度で回転を続けている前記回転盤と同じく電源投入中は所定の速度で回転を続けているスクリュー体とで振分装置を構成し、前記入賞室に流入した遊技球を検出する役物スイッチを設け、該役物スイッチの検出によって前記回転盤の回転速度を前記所定の速度から減速させて前記スクリュー体の回転速度より遅くし、流入した遊技球を前記回転盤に複数設けた球嵌入孔または球導入路の何れかに振り分け、前記振分装置により球嵌入孔に嵌入した遊技球をパチンコ機の機裏に排出し、球導入路に載った球をスクリュー体によって入賞室の上方へ揚送させ、前記入賞室の外部に形成された入賞路へ排出するので、遊技者の期待感を向上させることができる。
また、流入した遊技球をスクリュー体で揚送するので、球の動きが新鮮な入賞装置を提供することができ、遊技者の興趣が著しく高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の正面図である。
【図2】センター役物の正面図である。
【図3】センター役物のA−A線における横断面図である。
【図4】センター役物の縦断面図である。
【図5】センター役物の動作説明である。
【図6】特別入賞装置の正面図である。
【図7】特別入賞装置の縦断面図である。
【図8】制御装置系のブロック図である。
【図9】他の実施形態を示す遊技盤の正面図である。
【図10】パチンコ機のメインプログラムのフローチャートである。
【図11】回転盤制御処理プログラムのフローチャートである。
【図12】普通図柄・電動役物制御処理プログラムのフローチャートである。
【図13】大入賞口制御処理プログラムのフローチャートである。
【図14】特別装置作動制御処理プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
1 パチンコ機
18 普通図柄表示装置
19 センター役物
20 特別入賞装置
21 可変入賞装置
23 始動入賞口としての第3種始動口
26 変動入賞装置
33 回転盤
34 スクリュー体
35 入賞室
37 役物スクリュー駆動モータ
53 特別領域
54 一般入賞領域
55 通過領域
Claims (1)
- 入賞室と、この入賞室に流入した遊技球を回転によって移送する回転盤と、流入した遊技球を回転によって揚送するスクリュー体とを備えたパチンコ機の入賞装置であって、
電源投入中は所定の速度で回転を続けている前記回転盤と同じく電源投入中は所定の速度で回転を続けているスクリュー体とで振分装置を構成し、前記入賞室に流入した遊技球を検出する役物スイッチを設け、該役物スイッチの検出によって前記回転盤の回転速度を前記所定の速度から減速させて前記スクリュー体の回転速度より遅くし、流入した遊技球を前記回転盤に複数設けた球嵌入孔または球導入路の何れかに振り分け、前記振分装置により球嵌入孔に嵌入した遊技球をパチンコ機の機裏に排出し、球導入路に載った球をスクリュー体によって入賞室の上方へ揚送させ、前記入賞室の外部に形成された入賞路へ排出することを特徴とするパチンコ機の入賞装置。
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