JP5161129B2 - 大入賞装置、遊技盤ユニット、及びパチンコ遊技機 - Google Patents
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Description
昨今のパチンコ遊技機では、一概に大当りと言っても幾つかの種類が設けられており、例えば一定期間、大入賞口を開放状態とするか、もしくは大入賞口に遊技球が規定数入賞されるまでを一回の開放動作(この一回の開放動作を1ラウンドという)として所定ラウンド数(例えば15ラウンド)の開放動作を繰り返す長当たりがある。
また上記した長当たりの他に大入賞口の開放時間が、極めて短く(例えば、0.4秒)、開放回数が2回と少ない短当たりがある。
一方、短当たりには、大当たり遊技終了後、特典遊技として、高確率遊技と時短遊技の両方を付与した高確率時短付き短当たり、大当たりの当選確率は低確率遊技状態のままで、所定回数の時短遊技のみを付与した通常時短付き短当たり、或いは特典遊技を何ら付与しない通常時短無し短当たり等がある。
同様に、通常時短付き短当たりは、あたかも突然時短遊技状態に移行したかのような感覚を遊技者に与えるため、「突時(突然時短変動)大当たり」と呼ばれ、通常時短無し短当たりは、「突通(突然通常)大当たり」と呼ばれている。
さらに、ハズレの一種であるものの、短当たりと同様に大入賞口が作動する小当たりがある。このような小当たり機能は、上記した短当りと共に備えることで、遊技者が、短当たりであるか、小当たりであるか判断し難くなり、その後の遊技状態を遊技者に推測させるという新たなゲーム性を実現している。
また、特許文献3には、可動部材を取付基板に対して、前後方向に摺動可能に設けると共に、可動部材には球1個を保留可能な特別領域を設け、常態では可動部材の取付基板と略面一にして打球を受け入れず、特定条件が成立したときに可動部材を取付基板の前面に突出させて遊技部を流下する球を1個特別領域に保留し、可動部材が復帰するときに、特別領域に保留した球を取り込むようにした入賞装置が提案されている。
しかしながら、上記したような各種短当りは、遊技者への出球の払い出しを目的とした大当たりではなく遊技状態の変更を目的とした大当たりであるため、出球の払い出しが行われないように構成することが好ましい。つまり、短当たり時は、遊技球が大入賞口に入賞しないことが好ましい。同様に小当たりもハズレの一種であるため、遊技球が大入賞口に入賞しないことが好ましい。
このため、従来のパチンコ遊技では、短当たり又は小当たり時に、大入賞口の開閉扉の開閉速度を速くして大入賞口の開放時間を極めて短時間にすることで、大入賞口に遊技球を入賞させないようにしていたが、大入賞口の開閉扉の開閉速度の高速化には限界があった。
本発明は上記したような点を鑑みたものであり、短当たり或いは小当たり時には遊技球が入賞し難い大入賞装置を提供することを目的とする。また長当たり時には遊技球が容易に入賞する大入賞装置を提供することを目的とする。また、上記した大入賞装置を備えた遊技盤ユニット及びパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
即ち、第1の形態の大入賞装置は、前面を遊技球が流下するように配置されたベース部材と、該ベース部材の前面に開口した大入賞口と、該大入賞口の上方位置に配置され、流下してくる遊技球を前記大入賞口を回避した側方に誘導する誘導部材と、前記大入賞口の下方に配置され、前記大入賞口を越える横方向長を有し且つ大入賞口の下方のベース部材前面に設けたスリットから前方へ突出した突出位置とスリット内に退避した退避位置との間を進退自在に構成された進退部材と、前記進退部材を駆動する駆動手段と、を備えた大入賞装置であって、前記進退部材は、前記突出位置にあるときに上方から流下してくる遊技球を一時的に保持する遊技球保持部を備え、前記突出位置から前記退避位置に後退する際に前記遊技球保持部によって保持された遊技球が前記ベース部材前面と干渉して下方へ落下するように構成したことを特徴とする。
第1の形態によれば、大入賞口の下方に配置された進退部材が突出位置にあるときは、上方から進退部材上に流下してくる最初の遊技球が遊技球保持部において一時的に保持され、保持された遊技球は、進退部材が突出位置から退避位置に後退する際にベース部材
前面と干渉して下方へと落下するように構成されている。従って、進退部材が突出位置にある期間が短い場合には、次の遊技球が流下してくる前に進退部材が退避位置に後退する可能性が高くなり、遊技球が大入賞口内に入賞するのを防ぐことができる。
第2の形態によれば、遊技球保持部に遊技球が保持されているときは、上方から流下してくる遊技球が遊技球保持部に保持された遊技球に衝突して大入賞口に誘導されるので、進退部材が突出位置にある期間が長い場合は、遊技球を大入賞口に容易に入賞させることができる。
第3の形態の大入賞装置は、前記遊技球保持部が、遊技球を保持可能なU字穴により構成されることを特徴とする。
第3の形態によれば、進退部材が突出位置から退避位置に後退する際に、遊技球保持部に保持された遊技球がベース部材前面と干渉したときに遊技球を下方へ容易に落下させることができる。
第4の形態の大入賞装置は、前記進退部材が、前記退避位置にあるときに前記大入賞口を遮蔽する遮蔽部材を有することを特徴とする。
第4の形態によれば、進退部材が退避位置にあるときに上方から流下してきた遊技球が大入賞口に入賞するのを防ぐことができる。
第5の形態によれば、大入賞口の開閉部材が開放位置にあるときに上方から開閉部材上に流下してくる最初の遊技球は、遊技球保持部において一時的に保持され、保持された遊技球は、開閉部材が開放位置から閉止位置に回動する際にベース部材前面と干渉して下方へ落下するように構成されている。従って、開閉部材が開放位置にある期間が短い場合には、次の遊技球が流下してくる前に開閉部材が閉止位置に回動する可能性が高くなり、大入賞口内に入賞するのを防ぐことができる。
第6の形態によれば、遊技球保持部に遊技球が保持されているときは、上方から流下してくる遊技球が遊技球保持部に保持された遊技球に衝突して大入賞口に誘導されるので、開閉部材が開放位置にある期間が長い場合は、遊技球を大入賞口に容易に入賞させることができる。
第7の形態の遊技盤ユニットは、第1乃至第6の形態の大入賞装置と、遊技盤と、を備えたことを特徴とする。第7の形態によれば、上記第1乃至第6の形態の効果が得られる遊技盤ユニットを実現することができる。
第8の形態のパチンコ遊技機は、第7の形態の遊技盤ユニットを備えたことを特徴とする。第8の形態によれば、上記第1乃至第6の形態の効果が得られるパチンコ遊技機を実現することができる。
従って、本発明の大入賞装置を用いて遊技盤ユニット、及びパチンコ遊技機を構成すれば、大入賞装置の大入賞口の開放時間が短い場合には、遊技球が大入賞口内に入賞するのを防ぐことができる。
図1は、本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の一例を示した全体正面図である。
この図1に示すパチンコ遊技機100は、矩形形状の枠101を有し、この枠101の窓孔に対して裏側から遊技盤10が着脱可能に取り付けられている。
遊技盤10の前面側には図示しないガラス枠が開閉可能に取り付けられている。また遊技盤10の下部には遊技球を貯留する受け皿部102と、受け皿部102内の遊技球を発射する発射ハンドル103等が設けられている。
受け皿部102の上部には、遊技演出用のチャンスボタンや十字キーなどの操作部105、遊技球の購入ボタンや購入取り消しボタンなどが設けられている。
遊技盤10の裏面には、液晶画面、主制御基板とサブ制御基板等、遊技の進行、演出に関わる裏部品を組み付けた合成樹脂製の機構板(何れも図示せず)が開閉自在に装着されている。遊技盤10における遊技領域10aの周囲には、発射ハンドル103を操作することにより発射装置から発射された遊技球を遊技領域10aの上部に案内したり、アウト口18に案内したりする外レールR1及び内レールR2が設けられている。
画像表示器11に表示される装飾図柄は、停止図柄が予め定められた図柄の組合せ、例えば同一図柄の組合せとなった場合に大当り状態となるように構成されている。また装飾図柄は、後述する特別図柄表示器21の特別図柄の変動を条件に乱数制御等により表示がスクロールする等、所定の変動パターンで所定時間変動(可変)して図柄で停止するようになっている。その際、有効ライン上に2個の停止図柄が同一となった場合に、リーチ状態が発生し、このリーチ状態において、有効ライン上の最後の停止図柄が既に停止している2個の図柄と同一となった場合に大当り状態が発生する。なお、装飾図柄としては、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄等が使用可能である。
可変入賞装置12は、画像表示器11を可変表示させるための上始動ポケット13と、左右一対の開閉爪(可動片)を有する電動式チューリップ(電チュー)14とを備えている。
可変入賞装置12の下方には、特別遊技状態の一つである大当たり状態のときに動作する大入賞装置1が設けられている。本実施形態のパチンコ遊技機は、大入賞装置1の構成に特徴がある。なお、大入賞装置1の構成については後述する。
画像表示器11の左側には、後述する普通図柄表示器23を作動させるためのゲート15が設けられており、遊技球がゲート15を通過したときに、普通図柄表示器23の普通図柄が所定時間作動して停止するようになっている。そして、普通図柄が所定態様で停止したときに電チュー14を所定時間、開成動作するように構成されている。
遊技盤10の遊技領域10aには、普通入賞口16が設けられていると共に、風車や図示しない多数の遊技釘が突設されている。遊技釘は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
特別図柄表示器21の特別図柄が変動中に上始動ポケット13又は電チュー14によって遊技球の入球が検知された場合は、当該入球によって得られる特別図柄の変動表示を開始させる権利(保留球)が4個留保可能とされる。この保留球の留保数は、特別図柄保留ランプ24により表示される。
またゲート15の普通図柄が変動中に遊技球がゲート15を通過した場合も、ゲート15の通過によって得られる普通図柄の変動表示を開始させる権利が最大4個留保可能とされる。この権利は普通図柄保留ランプ26により表示される。
図2は、第1の実施形態に係る大入賞装置の構成を示した図であり、(a)は開放状態のときの概略斜視図、(b)は進退部材の突出動作を示した図である。また図3は、第1の実施形態に係る大入賞装置の構成を示した図であり、(a)は非開放状態のときの概略斜視図、(b)は進退部材の後退動作を示した図である。
図2(a)及び図3(a)に示すように、大入賞装置1は、前面を遊技球が流下する遊技盤10の盤面と略同一面に配置されるベース部材2の前面に大入賞口3が形成されている。大入賞口3の上方位置には、上方から流下してくる遊技球を大入賞口3を回避した側方に誘導する誘導部材として、例えばポリカーボネイト等のプラスチック材料から成る庇4が配置されている。なお、庇4は、遊技釘を利用して形成したり、可変入賞装置12の電チュー14を利用して形成してもよい。
進退部材6には、図2(a)に示す突出位置において、上方から流下してくる遊技球を一時的に保持する遊技球保持部7が形成されている。この場合、遊技球保持部7は、進退部材6の大入賞口3の左右両側の側方位置にそれぞれ形成されている。
遊技球保持部7は、進退部材6の前端縁に形成され、その形状は前端縁側が開口したU字穴により構成されている。なお、遊技球保持部7は、必ずしも進退部材6の両側に形成する必要は無く、大入賞口3の何れか一方の側方に形成するだけでもよい。
図4(a)は、図4(b)のA−A断面図、図4(b)は、第1の実施形態に係る大入賞装置の正面図である。
また図5は、図4(b)に示す大入賞装置のB−B断面図であり、図5(a)は進退部材が突出位置にあるときのB−B断面図、図5(b)は進退部材が対退避位置にあるときのB−B断面図である。
図4(a)(b)に示すように、大入賞装置1の進退部材6が突出位置にあるときは、進退部材6上に最初に到達した遊技球P1が遊技球保持部7に一時的に保持される。遊技球保持部7に遊技球P1が保持された状態で、次に進退部材6上に流下してきた遊技球P2は、遊技球保持部7に保持された遊技球P1に衝突した後、大入賞口3側の進退部材6上に転動して大入賞口3の内部へと誘導される。大入賞口3内に誘導された遊技球P2は、入賞を検知する大入賞口SW3aを通過後、外部へと排出される。
このように大入賞装置1を構成すると、大入賞口3の下方に配置された進退部材6が突出位置にあるときは、上方から進退部材6上に流下してくる最初の遊技球P1が遊技球保持部7により一時的に保持される。遊技球保持部7に保持された遊技球P1は、進退部材6が突出位置から退避位置に後退する際にベース部材2の前面と干渉して下方へ落下するように構成されている。従って、進退部材6が突出位置にある期間が短い場合は、次に進退部材6上に流下してきた遊技球P2が遊技球保持部7に保持された遊技球P1に衝突して大入賞口3内へ誘導される前に進退部材6が退避位置に後退する可能性が高くなり、遊技球P2が大入賞口3に入賞するのを防ぐことができる。
一方、進退部材6が突出位置にある期間が長い場合は、上方から流下してくる遊技球P2は、遊技球保持部7に一時的に保持された遊技球P1に衝突して大入賞口3内へと誘導されるので、遊技球を大入賞口3に容易に入賞させることができる。
ところで、上記した大入賞装置1では、大入賞口3が常時、開口した状態にあるため、進退部材6が退避位置にある場合、即ち大入賞口3が非開放状態のときでも、上方から流下してきた遊技球が釘等に衝突して大入賞口3に入賞するおそれがある。
そこで、例えば、図6に示すように、進退部材6の前端縁で、且つ、少なくとも大入賞口3に対応する位置に遮蔽部材9を設けるようにしても良い。このように進退部材6を構成すると進退部材6が退避位置にあるときに遊技球が大入賞口3に入賞するのを防ぐことができる。
図7は、第2の実施形態に係る大入賞装置の構成を示した図であり、(a)は大入賞口が開放状態のときの概略斜視図、(b)は閉止状態のときの概略斜視図である。なお、図2、図3に示した大入賞装置1と同一部位には同一符号を付して説明は省略する。
図7(a)(b)に示す大入賞装置30は、大入賞口3の下方に配置され、大入賞口3を越える横方向長を有し、且つ前後方向へ回動することにより、図7(a)に示す大入賞口3を開放する開放位置と、図7(b)に示す大入賞口3を閉止する閉止位置との間を回動自在に構成された開閉部材31と、この開閉部材31を駆動する駆動手段としてソレノイド等を備えている。なお、開閉部材31は、開放位置ではその前端縁側が後端縁側より高く傾斜した状態となる。
また開閉部材31には、図7(a)に示す開放位置において上方から流下してくる遊技球を一時的に保持するための遊技球保持部32が大入賞口3の左右両側の側方位置にそれぞれ形成されている。
このように構成される大入賞装置30では、開閉部材31が開放位置にあるときは、上方から開閉部材31上に到達した最初の遊技球が開閉部材31の遊技球保持部32において一時的に保持される。遊技球保持部32に遊技球が保持された状態で、開閉部材31上に次の遊技球が流下してきた場合、その遊技球は、遊技球保持部32に保持された遊技球に衝突した後、大入賞口3側の開閉部材31上に転動して大入賞口3の内部へと誘導される。
従って、このように大入賞装置30を構成した場合も、開閉部材31が開放状態にある期間が短い場合は、次に開閉部材31上に流下してきた遊技球が遊技球保持部32に保持された遊技球に衝突して大入賞口3内へ誘導される前に開閉部材31が閉止状態となるので、遊技球が大入賞口3に入賞するのを防ぐことができる。
一方、開閉部材31が開放状態にある期間が長い場合は、上方から流下してくる遊技球は遊技球保持部32に保持された遊技球に衝突して大入賞口3内へと誘導され、遊技球を大入賞口3に容易に入賞させることができる。
また、大入賞装置30では、開閉部材31が閉止状態のときは、開閉部材31により大入賞口3が塞がれるので遊技球が大入賞口3に入賞することがない。
この図8に示す遊技制御装置には、主制御基板として、遊技の進行を制御するメイン制御基板111が設けられている、また副(サブ)制御基板として、演出制御基板121、画像制御基板131、ランプ制御基板141、払出制御基板151等が設けられている。
メイン制御基板111は、メインCPU112、ROM113、及びRAM114を有し、当該パチンコ遊技機の主たる制御を行う。
メイン制御基板111には、上始動口13に設けられた第1始動口SW13a、電チュー14に設けられた第2始動口SW14a、電チュー14を開閉動作させるための電チューソレノイド14b、ゲート15に設けられたゲートSW15aなどが接続されている。また、大入賞装置1の大入賞口3に設けられた大入賞口SW3a、大入賞装置1の進退部材6を進退動作させるための大入賞口モータ8、普通入賞口16に設けられた普通入賞口SW16a等が接続されている。さらに、特別図柄保留ランプ24、普通図柄保留ランプ26、特別図柄表示器21、普通図柄表示器10等が接続されている。またメイン制御基板111には、演出制御基板121及び払出制御基板151が接続されている。
画像制御基板131は、CPU132、ROM133、RAM134を有し、演出制御基板121の指示に基づいて画像及び音声の制御を行う。このため、画像制御基板131には画像表示器11及びスピーカ105が接続されている。
ランプ制御基板141は、CPU142、ROM143、RAM144を有し、枠ランプ145や盤ランプ146、可動役物147等の制御を行う。
払出制御基板151は、CPU152、ROM153、RAM154を有し、遊技球を払い出す払出装置の払出駆動モータ155等の駆動制御を行う。
大当たり遊技としては、例えば、高確率時短付き長当たり、通常時短付き長当たり、高確率時短付き短当たり、通常時短付き短当たり、高確率時短無し短当たりは、通常時短無し短当たり等がある。
高確率時短付き長当たりは、大当たり遊技時における大入賞口3の開放時間が長く大量の出球の払い出しが期待できると共に、遊技終了後に高確率遊技と時短遊技の両方を付与した大当たりであり、「15R確変大当たり」に相当する。
通常時短付き長当たりは、大当たり遊技時における大入賞口3の開放時間が長く大量の出球の払い出しが期待できると共に、大当たり遊技終了後に所定期間(例えば100回)の時短遊技を付与した大当たりであり、「15R通常大当たり」に相当する。
通常時短付き短当たりは、大当たり遊技時における大入賞口3の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後に所定期間(例えば100回)の時短遊技を付与した大当たりであり、「突時大当たり」に相当する。
高確率時短無し短当たりは、大当たり遊技時における大入賞口3の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後に高確率遊技を付与した大当たりであり、「潜伏確変大当たり」に相当する。
通常時短無し短当たりは、大当たり遊技時における大入賞口3の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないうえに、大当たり遊技終了後に高確率遊技も時短遊技も付与しない大当たりであり、「突通大当たり」に相当する。
この場合、15R確変大当たり等の長大当たり時は、15R大当たりとして、大入賞装置1の進退部材6の一回当たりの最大突出時間が長い(例えば29秒)ラウンド動作を1.5秒間隔で例えば15回(15R)繰り返す大当たり動作を行う。
一方、高確率時短付き短当たり等の短当たり時は、2R大当たりとして、大入賞装置1の進退部材6の一回当たりの突出時間が極めて短い(例えば0.8秒)ラウンド動作を1.5秒間隔で例えば2回(2R)繰り返す突確動作を行う。
さらに小当たり時は、大入賞装置1の進退部材6の一回当たりの突出時間が上記短当たり同様極めて短い小当たり動作を1.5秒間隔で例えば2回繰り返すようにしている。
つまり、本実施形態のパチンコ遊技機100は、遊技盤10に大入賞装置1(30)を取り付けた遊技盤ユニットを備えたことで、大入賞口3の開放時間が短い短当り時は、遊技球が大入賞口3に入賞し難くする一方、大入賞口3の開放時間が長い長当たり時は、遊技球が大入賞装置3に容易に入賞させることが可能になる。
この場合、15R確変大当たり等の長大当たり時は、15R大当たりAとして、大入賞装置1の進退部材6の一回当たりの最大突出時間が例えば29秒と長いラウンド動作を1.5秒間隔で例えば15回(15R)繰り返す大当たり動作を行う。
また、高確率時短付き短当たり等の短当たり時は、15R大当たりBとして、大入賞装置1の進退部材6の一回当たりの突出時間が例えば0.1秒と極めて短いラウンド動作を1.5秒間隔で例えば15回(15R)繰り返す突確動作を行う。
また小当たり時は、大入賞装置1の進退部材6の一回当たりの突出時間が例えば0.1秒と極めて短い動作を1.5秒間隔で例えば15回繰り返すようにしている。
一方、15R大当たりAの場合は、上方から流下してくる遊技球は遊技球保持部7に保持された遊技球に衝突して大入賞口3内へと誘導され、遊技球を大入賞口3に速やかに誘導することができる。従って、この場合も、大入賞口3の開放時間が短い短当り時は、遊技球が大入賞口3に入賞し難くする一方、大入賞口3の開放時間が長い長当たり時は、遊技球が大入賞装置3に容易に入賞させることが可能になる。
また、図10に示す大当たり動作又は小当たり動作は、全ての大当たりのラウンド回数を同一の15ラウンドに設定しつつ、1回の大当たりでの出球数に変化を与えることができるので、大当たりのラウンド数を報知することなく、或いは報知したとしても一定のラウンド回数表示で出球の異なる複数種類の大当たりを実現することができるという利点がある。
Claims (8)
- 前面を遊技球が流下するように配置されたベース部材と、該ベース部材の前面に開口した大入賞口と、該大入賞口の上方位置に配置され、流下してくる遊技球を前記大入賞口を回避した側方に誘導する誘導部材と、前記大入賞口の下方に配置され、前記大入賞口を越える横方向長を有し且つ大入賞口の下方のベース部材前面に設けたスリットから前方へ突出した突出位置とスリット内に退避した退避位置との間を進退自在に構成された進退部材と、前記進退部材を駆動する駆動手段と、を備えた大入賞装置であって、
前記進退部材は、前記突出位置にあるときに上方から流下してくる遊技球を一時的に保持する遊技球保持部を備え、前記突出位置から前記退避位置に後退する際に前記遊技球保持部によって保持された遊技球が前記ベース部材前面と干渉して下方へ落下するように構成されていることを特徴とする大入賞装置。 - 前記遊技球保持部は、前記進退部材の前端縁であって前記大入賞口を回避した位置に形成され、前記進退部材が突出位置にある時には上方から流下してくる遊技球が該遊技球保持部により保持された遊技球に衝突して前記大入賞口に誘導されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の大入賞装置。
- 前記遊技球保持部は、遊技球を保持可能なU字穴により構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の大入賞装置。
- 前記進退部材は、前記退避位置にあるときに前記大入賞口を遮蔽する遮蔽部材を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の大入賞装置。
- 前面を遊技球が流下するように配置されたベース部材と、該ベース部材の前面に開口した大入賞口と、該大入賞口の上方位置に配置され、流下してくる遊技球を前記大入賞口を回避した側方に誘導する誘導部材と、前記大入賞口の下方に配置され、前記大入賞口を越える横方向長を有し且つ前後方向へ回動することにより前記大入賞口を開放する開放位置と、前記大入賞口を閉止する閉止位置との間を回動自在に構成された開閉部材と、前記開閉部材を駆動する駆動手段と、を備えた大入賞装置であって、
前記開閉部材は、前記開放位置にあるときに上方から流下してくる遊技球を一時的に保持する遊技球保持部を備え、前記開放位置から前記閉止位置に回動する際に前記遊技球保持部によって保持された遊技球が前記ベース部材前面と干渉して下方へ落下するように構成されていることを特徴とする大入賞装置。 - 前記遊技球保持部は、前記開閉部材の前端縁であって前記大入賞口を回避した位置に形成され、前記開閉部材が開放位置にある時には上方から流下してくる遊技球が該遊技球保持部により保持された遊技球に衝突して前記大入賞口に誘導されるように構成したことを特徴とする請求項5に記載の大入賞装置。
- 請求項1乃至6の何れか一項に記載の大入賞装置と、遊技盤と、を備えたことを特徴とする遊技盤ユニット。
- 請求項7に記載の遊技盤ユニットを備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。
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