JPH0421568Y2 - - Google Patents

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JPH0421568Y2
JPH0421568Y2 JP1984131710U JP13171084U JPH0421568Y2 JP H0421568 Y2 JPH0421568 Y2 JP H0421568Y2 JP 1984131710 U JP1984131710 U JP 1984131710U JP 13171084 U JP13171084 U JP 13171084U JP H0421568 Y2 JPH0421568 Y2 JP H0421568Y2
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control gear
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Description

【考案の詳細な説明】 [利用分野] この考案は、パチンコ遊技機において遊技盤面
を流下して来る打球の入賞に伴う特定態様に基づ
いて遊技者に特別の利益を与えるために設けられ
る打球入賞装置に利用して有効な技術に関する。
[従来技術] 従来、パチンコ遊技機においては、打球を受け
入れ易い状態と受け入れにくい状態の2つの状態
に変換することができる打球入賞装置が使用され
ており、そのような打球入賞装置として、例えば
二枚の可動翼片を互いに対向して軸着し、両可動
翼片が回動することにより上端の間隔が変化して
打球の受入れ状態が変化するようにしたいわゆる
チユーリツプ式入賞装置が知られている。
しかしながら、従来の一般的なチユーリツプ式
入賞装置は、いわゆるチユーリツプが開いている
状態で2枚の可動翼片間に打球が入賞すると直ち
にチユーリツプが閉じてしまう構造になつてい
た。そのため、打球が入賞し易い開状態から閉状
態に移るまでの時間が比較的短くなつてしまい遊
技者にとつては入賞期待時間が短く、遊技の興趣
が著しく低減されてしまう。
そこで、基板上面に回転可能に枢支されかつ等
間隔に複数のピンを植設したピン歯車と、このピ
ンの一つに接触し、かつ玉流下路を流下する玉に
よりピン歯車をピンの一ピツチづつ回転させる揺
動アームと、前記ピン歯車が回転するとき、該ピ
ンに接触して先端部を下げる開作動アームとを備
え、前記ピンの一つ若しくは複数を前記開作動ア
ームに接触しない程度の長さに形成すると共に開
作動アームの先端部を下げる動作ごとに遊技盤表
面の変動セーフ玉受口器を打球が入賞し易い状態
に変化させるようにすることにより、打球が入り
易い開状態を種々異なつたパターンで連続させる
ことができるようにした打球入賞装置が提案され
ている(特公昭56−50988号公報)。
[問題点] しかしながら、上記のような構成の打球入賞装
置は、構造が極めて複雑で部品点数が多く、故障
や誤動作が発生し、遊技に支障をきたすおそれが
あり、また装置全体が大型になつてしまうため、
遊技盤裏側の限られたスペース内に納めるのが困
難であるとともに、組立ておよび遊技盤への取付
作業も煩瑣であるという問題点がある。
[考案の目的] この考案目的は、構造簡単かつ組立容易で故障
が少なくかつ単品として取り扱いが行なえるとと
もに、打球が入賞しにくい第1の状態から打球の
入り易い第2の状態への繰返しパターンを容易に
変更することができるとともに、打球の入り易い
第2の状態の多様化を容易に図れるような打球入
賞装置を提供することにある。
[問題解決の手段] そのため、この考案は、遊技盤に固定するため
の取付け基板1に開口部を設け、この取付け基板
の前面には一対の可動翼片3を開閉可能に取り付
けるとともに、上記取付け基板の背面に枠体5を
設け、この枠体内に上記開口部に先端が臨むよう
に揺動板7を取り付けて、この揺動板の揺動によ
つて上記可動翼片を開閉せしめるようにするとと
もに、上記枠体の側壁には、係止爪6bと滑り爪
6aとを外周に有する制御歯車6を回転自在に取
り付け、かつ、この制御歯車の逆転を防止する係
止手段14を設け、また上記揺動板の後端には、
上記制御歯車の外周に常時当接されるとともに打
球の入賞によつて一時的に制御歯車から離れる方
向に回動される作動アーム11を装着し、該作動
アームには外部からこれを強制的に作動可能にす
る連繋部11bを設け、打球が入り難い第1の状
態から打球が入り易い第2の状態へ、上記滑り爪
の連続する数に対応した回数だけ継続して変換可
能に構成することにより、作動アームが制御歯車
の滑り爪に係合した状態では、可動翼片を閉状態
に保持し得ないようにし、構造簡単かつ組立容易
で故障が少なくかつ単品として取り扱いが行える
とともに、打球が入賞しにくい第1の状態から打
球の入り易い第2の状態への繰り返しパターンを
容易に変更することができるとともに、打球の入
り易い第2の状態の多様化を容易に図れるように
するという上記目的を達成するものである。
[実施例] 第1図および第2図は、本考案に係る打球入賞
装置の一実施例を示す斜視図、第3図は、その分
解斜視図である。
打球入賞装置をパチンコ遊技機の遊技盤(図示
省略)に取り付けるための取付け基板1の中央に
は、開口部1aが形成され、この開口部1aを覆
うように適当な間隔をおいて前飾板2が装着さ
れ、この前飾板2と取付け基板1との間に、一対
の可動翼片3が軸4を中心に左右方向へ開閉可能
に取り付けられている。
また、上記取付け基板1の背面には、上面と下
面が開放された枠体5が一体に形成され、この枠
体5の一対の側壁5aの中央には、貫通孔5bが
それぞれ形成されている。そして、この貫通孔5
bには、外周に滑り爪6aと係止爪6bとを有す
る制御歯車6および揺動板7のボス部7aを貫通
したピン8を挿通させることにより、制御歯車6
および揺動板7を回動自在に支承するようになつ
ている。しかも、上記制御歯車6は側壁5aの外
側に、また揺動板7は一対の側壁5a間に配置さ
れ、かつその先端が上記取付け基板1の開口部1
a内に臨み上記一対の可動翼片3の基部に当接し
ている。これによつて、揺動板7の先端が下がつ
た状態では、可動翼片3の基部を押圧してこれを
起立(閉状態)させ、先端が持上がつた状態で
は、可動翼片3の基部を押圧する力がなくなつて
可動翼片3が自重で左右に開くようになつてい
る。
ただし、揺動板7は、前端が下方へ下がると開
口部1aの下縁によつて係止されて、常に後端の
方が前端よりも下がつた姿勢になるようにされて
いる。さらに、上記側壁5aの後部下端には、ピ
ン孔5cが形成され、このピン孔5cに挿入され
たストツパピン9によつて揺動板7の回動規制を
行ない、揺動板7の下端がこのストツパピン9よ
りも下方へ回動しないようになつている。
上記揺動板7の後端側部には、軸10によつて
作動アーム11が回動可能に装着されている。そ
して、この作動アーム11は、揺動板7の側部に
突設された突起7bとの間に張設された引張バネ
12によつて、常時前方へ付勢されている。
また、揺動板7の後端の上面には、上記作動ア
ーム11の取付け側と反対の側に向かつて下り傾
斜となるようにテーパ面7cが形成され、作動ア
ーム11の基部には、このテーパ面7cの上方へ
向かつてこれと僅かな間隔を有するように突出し
た押圧片11aが形成されている。また、揺動板
7の後端には破線Aで示すように、重錘が埋め込
まれており、揺動板7は常に後端が下方へ下がる
ようなモーメントを受けている。
さらに、作動アーム11の先端には、側方に向
かつて突出した係合ピン11bが形成され、引張
バネ12によつて作動アーム11が前方へ付勢さ
れることにより、この係合ピン11bが上記制御
歯車6の外周の爪6a,6bに係合されるように
なつている。また、揺動板7の一側には垂下壁7
dが形成され、その下端には水平方向に延びる折
曲片7eが形成され、この折曲片7eは、開口部
1a内に臨んでいる。
一方、上記枠体5の側壁5aの上部にはボス部
5dが形成され、このボス部5dにはビス13に
よつてストツパ片14が回動自在に取り付けられ
ている。そして、このストツパ片14は上記ボス
部5dの外周に嵌合されたコイルバネ15によつ
て、その先端の爪部14aが常時上記制御歯車6
の外周の爪6a,6bに係合されるように付勢さ
れ、これによつて制御歯車6の時計回り方向への
回転を許容するも、反時計回り方向への回転は阻
止し、逆転を防止するようになつている。
さらに、上記制御歯車6の外周には全部で16個
の爪が形成されている。実施例では、そのうち互
いに180°ずれた位置の一対の爪は、基部に凹部の
形成された鍵形の係止爪6bに形成され、残りの
爪はすべて回転方向に向う面が傾斜された直角三
角形をなす滑り爪6aに形成されている。
これによつて、上記作動アーム11先端の係合
ピン11bが係止爪6bに係合した第4図Aのよ
うな状態では、ストツパ片14で逆転が阻止され
ている制御歯車6の外周に沿つて係合ピン11b
は移動することができない。しかるに、上記作動
アーム11先端の係合ピン11bが係止爪6aに
係合した第4図Cのような状態では、ストツパ片
14で逆転が阻止されていても、係合ピン11b
が滑り爪6aの傾斜面に沿つて滑るため、制御歯
車6の外周に沿つて係合ピン11bは移動するこ
とができるようになつている。
さらに、この実施例では、上記作動アーム11
に設けられた係合ピン11bの先端を装置の外方
へ突出させて連繋部としてある。
次に、上記のごとく構成された打球入賞装置の
動作を第4図を用いて説明する。
一対の可動翼片3を第1図のごとく起立させた
いわゆるチユーリツプ閉状態では、第4図Aに示
すように、作動アーム11の先端の係合ピン11
bが制御歯車6の係止爪6bに係合しているた
め、揺動板7は後端が重錘Aの重みで下がるのを
阻止され、先端が可動翼片3の基部を押圧してこ
れを起立させた状態を保持する。すなわち、この
とき一対の可動翼片3は閉状態である。
この状態で、一対の可動翼片3の上端からその
間隔内に打球が入つて来ると、その打球は揺動板
7の上面に沿つて案内されて開口部1aから枠体
5内に入り、テーパ面7c上に達する。すると、
そこに延設されている作動アーム11の押圧片1
1aの上に打球Bが乗つてこれを押し下げる。そ
のため、作動アーム11が第4図Bのごとく後方
へ回動されて、係合ピン11bが制御歯車6の係
止爪6bから外れ、これによつて揺動板7のロツ
クが解除され、後端が重錘Aの重みで下がり、先
端が持ち上がる。すると、一対の可動翼片3の基
部の押圧力がなくなつて、可動翼片3はその自重
で左右に開くように倒れ、いわゆるチユーリツプ
開状態となり、打球が入り易い状態に変化する。
押圧片11aを押し下げることによつて、揺動
板7を揺動させた入賞球はその後、テーパ面7c
に沿つて作動アーム11と反対の側方へ流下し、
回収される。そして、入賞球が押圧片11aの上
から離れると、作動アーム11が引張バネ12の
バネ力で前方へ回動される。すると、そのとき揺
動板7は後端が下がつた姿勢にあるため、第4図
Cのごとく作動アーム先端の係合ピン11bは直
前に係合していた制御歯車6外周の爪(この場合
係止爪6b)の次の爪(滑り爪6a)に係合する
ようになる。
この状態(チユーリツプ開状態)で、開いてい
る可動翼片3上に打球が流下して来ると、その打
球は開口部1aの下方を通つて、揺動板7下部の
折曲片7e上に落下する。すると、その打球の重
みで揺動板7の前端が下方へ下がるように回動さ
れるとともに、この回動に伴なつて揺動板7の下
端が持ち上がる。そして、作動アーム11先端の
係合ピン11bが上昇して制御歯車6を1ピツチ
分だけ時計回り方向へ回動させる。
その後、揺動板7を回動させた打球が折曲片7
e上から外れて流下すると、再び揺動板7は重錘
Aの重みで後端が下がるようなモーメントを受け
る。しかるに、このとき作動アーム先端の係合ピ
ン11bは、滑り爪6aに係合しているため係止
されることができず、揺動板7の後端が下がるに
従つてその傾斜面に沿つて滑るようにして移動
し、次の爪(実施例では滑り爪6b)に係合す
る。この実施例では、係止爪6bの次に連続して
7個の滑り爪6aが形成されているため、その後
上記動作6回を繰り返し、その間可動翼片3はず
つと開状態にされる。
上記のごとく係合ピン11bが7個の滑り爪6
aを乗り越えて他の係止爪6bに係合された状態
になると、次に可動翼片3上に入つて来た打球に
よつて揺動板7の前端が押し下げられて、係合ピ
ン11bが制御歯車6を1ピツチ回転させる。す
ると、今度は係合ピン11bが係止爪6bに係止
されるため次の爪に移動することができない。そ
のため、揺動板7は第4図Aのごとく先端が下が
つた姿勢に保持され、可動翼片3の基部が揺動板
7の先端で押圧されて閉状態になる。
このように、上記実施例の打球入賞装置による
と、一旦可動翼片が開くと、その後8個の打球が
入賞するまで可動翼片3が開状態にされ、これに
よつて打球の入賞確率が非常に高くなる。
以上の説明からも分かるように、上記可動翼片
3の連続した開状態は、制御歯車6の形状すなわ
ち係止爪6bと滑り爪6aの配設の仕方によつて
決定される。従つて、制御歯車6外周の爪の配置
を第5図Aのように、滑り爪6a3個おきごとに
一つずつ係止爪6bを設けてやれば、一旦可動翼
片3が開くとその後4個の打球が入賞するまで連
続して開状態になる。
また、同様に制御歯車6外周の爪の配置を第5
図Bのように、滑り爪6a1個おきごとに一つず
つ係止爪6bを設けてやれば、一旦可動翼片3が
開くとその後2個の打球が入賞するまで連続して
開状態になる。
また、係止爪6bを一つだけにして、一旦チユ
ーリツプが開くと連続して開状態を維持したり、
係止爪と係止爪との間の滑り爪の数を変えてやる
ことにより、順次回数の異なる状態で繰り返し開
状態へ変換させるようにすることもできる。
次に、第6図は、上記のごとく構成された打球
入賞装置の遊技盤への取付け方法の一例を示すも
ので、遊技盤20の前面には、下部の打球発射装
置21により発射された打球を遊技盤20の上方
部まで案内するガイドレール22と、上方より落
下してくる打球の方向を無作為に変更させる多数
の障害釘23が固設され、また盤面の適宜位置に
特定入賞口としての天入賞装置24や飛込み型入
賞装置25および一般入賞口26,27ととも
に、上記実施例の打球入賞装置30が設けられ、
前面枠28に保持されたガラス板との間の空間部
にガイドレール22に囲まれた遊技部が形成され
ている。また、この遊技部の下部には、上方から
落下して来る途中で偶発的に上記打球入賞装置3
0や入賞口24〜27に入賞できなかつた打球を
遊技盤20の後方へ回収するアウト穴29が設け
られている。さらに、盤面の適宜位置には、打球
の流下速度および方向を制御する風車31が設け
られている。
この実施例のパチンコ遊技機は、天入賞装置2
4および飛込み型入賞装置25への打球の入賞に
よつて、打球入賞装置30の可動翼片が開かれ、
制御歯車の爪の配置によつて決定される所定の回
数だけ開状態を維持するようになつている。ま
た、当然のことながら、閉状態の打球入賞装置3
0自身への入賞によつて同様に開状態になる。
第7図には、上記のごとく離れた位置にある特
定入賞口としての天入賞装置24や飛込み型入賞
装置25へ入賞した打球によつて打球入賞装置3
0を開かせる構成の一例を示してある。
すなわち、天入賞装置24や飛込み型入賞装置
25の入賞口40に入賞した打球を誘導する誘導
路41を遊技盤の裏面に設け、その誘導路41の
一部に、ピン42によつて揺動可能に支持された
揺動レバー43の一端を臨ませ、レバーの他端に
は重錘44を取り付けるとともに、下端に当接片
45aを有する作動杆45を垂下させてある。
また、前述したように、第1図〜第3図に示す
打球入賞装置30の作動アーム11に設けられた
係合ピン11bの先端は、これを外方へ大きく突
出させて連繋部とされており、この係合ピン11
b先端の連繋部に下方から上記作動杆45下端の
当接片45aが対向されるようになつている。
従つて、入賞口40へ打球Bが入賞すると揺動
レバー43が時計回り方向へ回動され、作動杆4
5が持ち上げられる。すると、当接片45aが係
合ピン11bを押し上げるため、係合ピン11b
が制御歯車6の爪から外れて可動翼片3が開状態
にされる。入賞口40へ入賞した打球が通過して
しまうと、重錘44の重みで揺動レバー43が反
時計回り方向へ回動されて元の位置に戻る。
なお、第6図の遊技盤では、打球入賞装置30
がそれよりも高い位置に設けられた天入賞装置2
4や飛込み型入賞装置25への打球の入賞によつ
て開かれるようにされているが、打球入賞装置3
0よりも低い位置に設けられた例えば第6図にお
ける入賞口26や27等への入賞球によつて開か
せるようにしてもよい。その場合には、第8図に
示すような揺動レバー43′を設けるようにすれ
ばよい。
また、揺動レバー43を用いて間接的に打球入
賞装置30を開かせる代わりに、第9図に示すよ
うに特定入賞口40へ入賞した打球Bを打球入賞
装置30の枠体5の上部もしくは側部へ案内させ
るような誘導路41,41′を設けて、特定入賞
口への入賞球によつて直接打球入賞装置30を開
かせるようにしてもよい。
あるいは、入賞球の物理的な力の伝達により開
かせる代わりに、第10図に示すように係合ピン
11b先端の連繋部の下方にソレノイド46を、
また上記誘導路41の途中に入賞球検出器を設
け、その検出器からの信号によつて、ソレノイド
46を駆動して係合ピン11bを押し上げ、可動
翼片3を開かせるようにしてもよい。
その場合、係合ピン11bに当接されるソレノ
イド46のプランジヤ46aの先端は第11図に
示すごとく傾斜させ、係合ピン11bを斜め後方
へ向かつて押し上げるようにするのがよい。つま
り、単純に係合ピン11bを真上に押し上げただ
けでは、作動アーム11の支点との関係で係合ピ
ン11bが制御歯車6から外れないおそれがある
ので、斜め後方へ押し上げることで確実に係合ピ
ン11bを外せるようにしている。
第7図および第8図に示した揺動レバー43の
端部の当接片45aについて同様に傾斜させてお
くのが望ましい。
次に、第12図に本考案に係る打球入賞装置を
パチンコ遊技機におけるセンタやく物として使用
できるようにした実施例を示す。
この実施例では、取付け基板1の前面の上部す
なわち一対の可動翼片3の上方に、球一つ分の間
隔をおいてハの字状をなす一対の鎧部材17が障
害部材として固設されている。可動翼片3および
その開閉機構は、第1図〜第3図に示した実施例
のものと同じであるので、図示および説明を省略
する。
この実施例の打球入賞装置は、一対の鎧部材1
7の間を通つて閉じている可動翼片3の上方から
打球が進入することにより、可動翼片3が鎖線C
で示すごとく左右に大きく開かれる。このとき、
開いた可動翼片3の先端が鎧部材17よりも外側
へ突出するように可動翼片3と鎧部材17の大き
さが設定されている。
そのため、可動翼片3が開くと、上方より流下
して来る打球が非常に入り易い状態になり、かつ
取付け基板1背部の制御歯車の構成に応じて所定
数の打球が入賞するまで可動翼片3が開いた状態
に保たれる。しかも、鎧部材17の大きさ等を適
当に設定することにより、入賞確率を制御するこ
とができる。上記鎧部材17の代わりに、2本あ
るいは3本以上の障害釘を固設して、打球の入賞
確率を制御させるようにしてもよい。
また、第13図には、上記打球入賞装置をセン
タやく物として使用したパチンコ遊技機の遊技盤
の一例が示されている。
この実施例では、遊技盤20の盤面中央にセン
タやく物として第12図に示すような打球入賞装
置30が配設され、この打球入賞装置30は例え
ば、天入賞装置24のような特定入賞口もしくは
それ自身への打球の入賞によつて開かれるように
なつている。
このとき、打球入賞装置の開状態を例えば一個
の入賞球につき8回などの多数に設定しておけ
ば、1度に多量の賞品球が得られ、入賞に対する
期待感と、入賞によつて得られる利益による満足
感とによつてパチンコ遊技の興趣を高めることが
できる。また、第13図のように、遊技盤の左右
に従来タイプのチユーリツプ32を設け、これと
組み合わせて使用することにより、遊技内容の多
様化を図ることができる。
[効果] 以上説明したようにこの考案は、遊技盤に固定
するための取付け基板1に開口部を設け、この取
付け基板の前面には一対の可動翼片3を開閉可能
に取り付けるとともに、上記取付け基板の背面に
枠体5を設け、この枠体内に上記開口部に先端が
臨むように揺動板7を取り付けて、この揺動板の
揺動によつて上記可動翼片を開閉せしめるように
するとともに、上記枠体の側壁には、係止爪6b
と滑り爪6aとを外周に有する制御歯車6を回転
自在に取り付け、かつ、この制御歯車の逆転を防
止する係止手段14を設け、また上記揺動板の後
端には、上記制御歯車の外周に常時当接されると
ともに打球の入賞によつて一時的に制御歯車から
離れる方向に回動される作動アーム11を装着
し、該作動アームには外部からこれを強制的に作
動可能にする連繋部11bを設け、打球が入り難
い第1の状態から打球が入り易い第2の状態へ、
上記滑り爪の連続する数に対応した回数だけ継続
して変換可能に構成したので、制御歯車の滑り爪
に係合した状態では、可動翼片を閉状態に保持し
得ないようになり、打球が入り難い第1の状態か
ら打球が入り易い第2の状態へ継続的に変換させ
ることができる打球入賞装置を極めて簡単な構造
で構成することができ、これによつて、組立およ
び遊技盤への組付けが容易に行なえるとともに、
部品点数が少ないため安価に製造でき、かつ故障
の少ない確実な動作を行なわせることができる。
また、装置全体が小型化されるので、単品で取
り扱うことができ、賞品球払出装置等複雑な裏機
構が取り付けられる遊技盤背部の少ない空きスペ
ースを利用して取り付けることができるようにな
り、遊技盤の所望の位置に複数個設けて、パチン
コ遊技の興趣を高めるようにすることができる。
しかも、制御歯車外周の滑り爪と係止爪の配置を
変えるだけで、第1状態と第2状態の繰返しパタ
ーンを容易に変更することができるとともに、係
止爪間の滑り爪の数を異ならしめることにより打
球の入り易い第2状態の多様化を容易に図ること
ができるという効果がある。
さらに、上記作動アームには、上記制御歯車に
係合可能な係合ピンを設け、該係合ピンの先端を
装置の外方へ突出させて上記連繋部としたので、
例えば他の入賞口に入賞した球によつて揺動され
る揺動レバー等を設けることにより、その揺動レ
バーの一端を作動アームの連繋部に当接可能にし
たり、他の入賞口に入賞した球の検出信号によつ
て駆動されるソレノイドのプランジヤの先端を作
動アームの連繋部に当接可能に構成することによ
り、他の入賞口への入賞球に起因して可動翼片を
開かせて入賞確率を増大させることができ、より
複雑かつ興趣の高い遊技内容を提供することがで
きるという効果がある。
なお、前記実施例では、揺動板7と制御歯車6
の回転軸が一体にされているが、それらは別々の
軸を支点として回転できるように構成してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るパチンコ遊技機の打球
入賞装置の第1の実施例を示す前部斜視図、第2
図は、それを後方から見た後部斜視図、第3図
は、同じくその分解斜視図、第4図A〜Cは、可
動翼片の開閉機構の作用説明図、第5図は、制御
歯車の他の構成例を示す正面図、第6図は、上記
打球入賞装置の配設例を示すパチンコ遊技機の正
面図、第7図は、遊技盤に設けられた特定入賞口
への入賞球によつて、上記打球入賞装置を開かせ
る機構の一例を示す背面図、第8図は、同じく打
球入賞装置を開かせる機構の他の構成例を示す背
面図、第9図は、上記打球入賞装置を開かせる機
構の第3の構成例を示す背面図、第10図は、上
記打球入賞装置を開かせる機構の第4の構成例を
示す背面図、第11図は、そのソレノイドの要部
拡大斜視図、第12図は、本考案に係る打球入賞
装置の第2の実施例を示す前部斜視図、第13図
は、その打球入賞装置の配設例を示すパチンコ遊
技機の正面図である。 1……取付け基板、1a……開口部、2……前
面枠、3……可動翼片、5……枠体、5a……側
壁、6……制御歯車、6a……滑り爪、6b……
係止爪、7……揺動板、11……作動アーム、1
1a……押圧片、11b……係合ピン、12……
引張バネ、14……ストツパ片、17……鎧部
材、20……遊技盤、21……打球発射装置、2
4,25……特定入賞口(天入賞装置、飛込み型
入賞装置)、29……アウト穴、30……打球入
賞装置、41,41′……誘導路、43……揺動
レバー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 遊技盤に固定するための取付け基板に開口部
    を設け、この取付け基板の前面には一対の可動
    翼片を開閉可能に取り付けるとともに、上記取
    付け基板の背面に枠体を設け、この枠体内に上
    記開口部に先端が臨むように揺動板を取り付け
    て、この揺動板の揺動によつて上記可動翼片を
    開閉せしめるようにするとともに、上記枠体の
    側壁には、係止爪と滑り爪とを外周に有する制
    御歯車を回転自在に取り付け、かつ、この制御
    歯車の逆転を防止する係止手段を設け、また上
    記揺動板の後端には、上記制御歯車の外周に常
    時当接されるとともに打球の入賞によつて一時
    的に制御歯車から離れる方向に回動される作動
    アームを装着し、該作動アームには外部からこ
    れを強制的に作動可能にする連繋部を設け、打
    球が入り難い第1の状態から打球が入り易い第
    2の状態へ、上記滑り爪の連続する数に対応し
    た回数だけ継続して変換可能に構成したことを
    特徴とするパチンコ遊技機の打球入賞装置。 (2) 上記作動アームには、上記制御歯車に係合可
    能な係合ピンを設け、該係合ピンの先端を装置
    の外方へ突出させて上記連繋部としたことを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    パチンコ遊技機の打球入賞装置。
JP13171084U 1984-08-30 1984-08-30 パチンコ遊技機の打球入賞装置 Granted JPS6145981U (ja)

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JPH0517105Y2 (ja) * 1986-09-25 1993-05-07

Citations (1)

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JPS6021778A (ja) * 1983-07-14 1985-02-04 株式会社真城商会 パチンコ機用可変入賞玉受口器

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