JPH0577436B2 - - Google Patents

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JPH0577436B2
JPH0577436B2 JP4982886A JP4982886A JPH0577436B2 JP H0577436 B2 JPH0577436 B2 JP H0577436B2 JP 4982886 A JP4982886 A JP 4982886A JP 4982886 A JP4982886 A JP 4982886A JP H0577436 B2 JPH0577436 B2 JP H0577436B2
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ball
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Shohachi Ugawa
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機等で
代表される弾球遊技機に関し、詳しくは、打玉が
打込まれる遊技領域と、該遊技領域に設けられ、
遊技者にとつて有利な第1の状態と遊技者にとつ
て不利な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装
置とを含む弾球遊技機に関する。
[従来の技術] この種の弾球遊技機において、従来から一般的
に知られているものに、たとえば、予め定められ
た特定遊技状態が発生した場合に可変入賞球装置
が第1の状態となり、その可変入賞球装置内に比
較的高い確率で打玉が進入するように構成された
ものがあつた。
[発明が解決しようとする課題] しかし、この種の従来の弾球遊技機において
は、打玉が可変入賞球装置内に進入するか否かに
より遊技者に面白味のある遊技を提供できるもの
の、一旦打玉が可変入賞球装置内に進入した後に
おいては、その進入玉の動きが単調であり、その
進入玉の動きを通して遊技者に面白味のある遊技
をあまり提供できないという欠点があつた。
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたもの
であり、その目的は、第1の状態にある可変入賞
球装置内に進入した玉の動きを通して遊技者に面
白味のある遊技を提供できる弾球遊技機を提供す
ることである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、打玉が打込まれる遊技領域と、該遊
技領域に設けられ、遊技者にとつて有利な第1の
状態と遊技者にとつて不利な第2の状態とに変化
可能な可変入賞球装置とを含む弾球遊技機であつ
て、 前記可変入賞球装置内に設けられ、該可変入賞
球装置内に進入した打玉を複数個貯留可能な玉貯
留部と、 該玉貯留部を、可変入賞球装置内に進入した打
玉を複数個貯留可能な貯留状態に制御した後その
貯留している打玉を解放する解放状態に制御する
玉貯留部制御手段と、 予め定められた特定遊技状態が発生した場合に
前記可変入賞球装置を第1の状態に駆動した後第
2の状態にし、前記玉貯留部から解放された玉が
進入可能な位置に設けられた特定領域に進入した
場合に前記可変入賞球装置を再度第1の状態にす
る駆動制御手段とを含むことを特徴とする。
[作用] 本発明によれば、遊技者にとつて有利な第1の
状態と遊技者にとつて不利な第2の状態とに変化
可能な可変入賞球装置が設けられており、その可
変入賞球装置内に進入した玉を複数個貯留可能な
玉貯留部が可変入賞球装置内に設けられている。
また、玉貯留部制御手段の働きにより、玉貯留部
が、可変入賞球装置内に進入した打玉を複数個貯
留可能な貯留状態に制御された後その貯留してい
る玉を解放する解放状態に制御される。そして、
予め定められた特定遊技状態が発生した場合に可
変入賞球装置が第1の状態に駆動された後第2の
状態となり、前記玉貯留部から解放された玉が特
定領域に進入した場合に可変入賞球装置が再度第
1の状態になる。
[実施例] 以下には、この発明の実施例について、図面を
参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例の
説明では、弾球遊技機の一例としてパチンコ遊技
機を取り上げて説明する。しかしながら、この発
明は、パチンコ遊技機に限らず、コイン遊技機、
アレンジ式パチンコゲーム機等の他の弾球遊技機
も対象としていることをここで明確にしておく。
第1図は、この発明の一実施例のパチンコ遊技
機10の正面図、第2図はパチンコ遊技機10の
背面図である。第1図に示すように、パチンコ遊
技機10に設けられた遊技盤12のほぼ中央部に
は、この実施例の特徴の1つである可変入賞球装
置14が設けられている。第3図および第4図
は、上記可変入賞球装置14の動作と、それに伴
うパチンコ玉の動きを説明するための図である。
第1図ないし第4図を参照して、まず、この実
施例に係るパチンコ遊技機10の主要な制御動作
について説明をする。可変入賞球装置14は、通
常の遊技状態のとき、すなわち作動していない場
合には、第1図に示す遊技者にとつて不利な第2
の状態である。この状態のより詳しい図は、第4
図に示されている。第4図に示されるように、可
変入賞球装置14は作動していない状態では、開
閉翼片16a,16bが、ハ字状になつた閉成状
態で、かつ、作動部材18が上方に摺動した状態
になつている。このため、可変入賞球装置14の
入賞口20へのパチンコ玉の入賞径路が作動部材
18で塞がれており、パチンコ玉は入賞口20へ
入賞することができない。とともに、閉成した開
閉翼片16a,16bによつて玉貯留部22a,
22bへのパチンコ玉の落下径路も塞がれてい
る。よつてこの状態では、可変入賞球装置14は
その最上部に設けられた1対の入賞口24a,2
4bを有する装置として働くのみである。
今、第1図に示す特定領域の一例の始動入賞口
26へパチンコ玉が入賞したとすると、入賞した
パチンコ玉は遊技盤12の裏面側に設けられた始
動入賞玉検出スイツチ28で検出され、後述する
所定の駆動制御回路によつて可変入賞球装置14
が以下のように駆動される。すなわち、第3図に
示すように、可変入賞球装置14はその開閉翼片
16a,16bが逆ハ字状に開成されて打玉が進
入可能な遊技者にとつて有利な第1の状態になる
とともに、作動部材18が下方に摺動される。こ
のため、入賞口20への入賞径路が開き、かつ、
入賞口20へのパチンコ玉の入賞が開成状態の開
閉翼片16a,16bによつて援助される。よつ
て、パチンコ玉は非常に高い確率で入賞口20へ
入賞可能である。また開閉翼片16a,16bの
開成により玉貯留部22a,22bへのパチンコ
玉の落下径路が開くとともに、該玉貯留部22
a,22bの下方解放口が作動部材18の側面下
方部(玉止め片部94a,94b)で塞がれるの
で、玉貯留部22a,22bにパチンコ玉が貯留
可能になる。
可変入賞球装置14が遊技者にとつて有利な第
1の状態になつて後、30秒間が経過しまたは入賞
口20へ入賞したパチンコ玉数が10個になつたと
きのいずれか早い方に応答して、可変入賞球装置
14は遊技者にとつて不利な第2の状態に戻る。
すなわち、第4図に示す状態になる。このとき、
作動部材18の上方への摺動に伴い、玉貯留部2
2a,22bの下方解放口が開き、パチンコ玉は
可変入賞球装置14の真下に向かつて放出され
る。可変入賞球装置14の真下には、障害釘30
を介して上述した始動入賞口26が設けられてい
る。よつて、障害釘30が存在するとはいえ、玉
貯留部22a,22bから放出されたパチンコ玉
は比較的高い確率で始動入賞口26へ入賞可能で
ある。そして、パチンコ玉が始動入賞口26へ入
賞すると、再度、可変入賞球装置14が第1の状
態に変化し、遊技者は一定の価値を受ける。
以上が、この実施例のパチンコ遊技機10の可
変入賞球装置14に関わる主な制御動作である。
以下、この実施例のパチンコ遊技機10につい
て、順を追つて詳細に説明をしていく。
第1図を参照して、パチンコ遊技機10は、前
面枠32と、その前面枠32に裏面側から着脱自
在に装着された遊技盤12とを含む。遊技盤12
にはレール34が配設され、該レール34によつ
て遊技盤12の中央部分が遊技領域とされてい
る。遊技盤14のほぼ真中には上述した可変入賞
球装置14が配設されている。可変入賞球装置1
4の下方部、言い換えれば可変入賞球装置14と
遊技領域の最下方部に設けられたアウト玉入口3
6との間の所定の位置には、始動入賞口26が設
けられている。さらに、遊技盤12には、パチン
コ遊技に必要な図示しない多数の障害釘が設けら
れ、かつ、チユーリツプ、入賞口、風車等が必要
に応じて設けられている。
さらに、第1図において、38は前面枠32の
内周縁に装着された金枠、40は前面枠32に開
閉自在に取付けられたガラス扉、42はガラス扉
40の下方に設けられ前面枠32に開閉自在に取
付けられた前面板、44は前面板42の前面に設
けられた打球供給皿、46は打球供給皿44内に
内設された効果音出力用のスピーカ、48はパチ
ンコ玉を発射するための操作ハンドル、50は打
球供給皿44に入りきらない玉を受入れるための
余剰玉受皿、52a,52bは遊技の雰囲気を盛
り上げるためのサイドランプであり、これらのも
のはパチンコ遊技機において既に公知のものであ
る。
第2図を参照して、遊技盤12の裏面には、可
変入賞球装置14、始動入賞口26、サイドライ
プ52a,52bおよびチユーリツプ等の裏面側
が現われている。始動入賞口26の真下には始動
入賞口へ入賞し遊技盤12の裏面側から落下する
パチンコ玉を検出するための始動入賞玉検出スイ
ツチ28が設けられている。また、可変入賞球装
置14に関連して、その入賞口20へ入賞したパ
チンコ玉を検出するための入賞玉検出スイツチ5
4が設けられている。
なお、第2図において、56は景品玉タンク、
58は景品玉払出装置、60は入賞玉処理器であ
り、これらのものは遊技盤12の後方(裏面側)
に備えられた機構板(図では省略されている)に
備えられたものである。また、操作ハンドル48
(第1図参照)に対応する裏面側には、打球モー
タ62、打球杆64を含む打球装置66が設けら
れている。
次に、第5図、第6図および第7図を参照し
て、可変入賞球装置14の構成についてまず説明
をする。第5図は、可変入賞球装置14の斜視図
であり、第6図は、可変入賞球装置14の要部だ
けの分解斜視図であり、第7図は可変入賞球装置
14の全体の分解斜視図である。
第5図〜第7図を参照して、可変入賞球装置1
4は、遊技盤12の表面に取付けられる取付基板
68を備える。取付基板68の表面側には必要な
開閉翼片16a,16bや作動部材18等が備え
られており、取付基板68の裏面側にはそれらの
部材を駆動するための駆動装置等が設けられてい
る。具体的に説明をする。取付基板68の最上部
には1対の入賞口24a,24bが設けられ、ま
た、落下するパチンコ玉を受止めて入賞口24
a,24bへ導くと共に、入賞口20の上側をカ
バーするための入賞玉誘導樋70a,70bが設
けられている。取付基板68のほぼ中央部には、
横長の略長方形状の入賞口20が形成されてお
り、入賞口20の下辺には取付基板68に交差方
向に、取付基板68の前後に突出する入賞玉誘導
樋72が形成されている。入賞玉誘導樋72は、
受止めたパチンコ玉を入賞口20を介して取付基
板68の後方に導けるように、側面から見たと
き、前方から後方に向かつて緩く下がるように傾
斜がつけられている。
取付基板68の下方部左右両側には、玉止め片
部74a,74bが設けられている。各玉止め片
部74a,74bは、この実施例では、左右非対
称形で、右側の玉受け片部74bが左側の玉止め
片部74aよりもやや大きくされている。これ
は、玉貯留部22a,22b(第3図、第4図参
照)に貯留可能な玉数を一定数以内に規定すると
ともに、デザイン上の観点に基づいている。した
がつて、玉受け片部74a,74bは、図示の形
状に限らず、他の形状をとることもできる。
取付基板68の上下方向ほぼ中央部の左右両側
部分、すなわち入賞口20の左右両側位置には開
閉翼片16a,16bが取付けられている。開閉
翼片16a,16bは、第7図に示すように、後
方に突出する比較的長い回動支軸76a,76b
を備えている。そして、取付基板68には回動支
軸76a,76bが挿入される軸受孔78a,7
8bが形成されるとともに、その裏面側には回動
支軸76a,76bをカバーするための軸受筒8
0a,80bが設けられている。さらに、軸受孔
78a,78bおよび軸受筒80a,80bの後
端には、それぞれ、回動支軸76a,76bがス
ムーズに回動することができるように、カラー
(摺動リング)82a,82bおよび84a,8
4bが嵌合されている。軸受筒80a,80bの
後端から突出する回動支軸76a,76bの後端
には、それぞれ、作動リンク86a,86bの一
端が嵌合されている。作動リンク86a,86b
は往復運動を回転運動に変換するための部材で、
その他端には摺動部材88に形成された横方向に
長い係合長孔90と係合する係合ピン92a,9
2bがそれぞれ設けられている。
取付基板68の前面側には作動部材18が設け
られている。作動部材18は、左右非対称の形状
で、左右両側縁は後方に曲成されて玉止め片部9
4a,94bとされている。作動部材18の裏面
側中央部には、上下に2つの円柱状の取付用突起
96a,96bが設けられている。
取付基板68の、入賞口20が形成された場所
の下側には、第7図に示すように、左右方向ほぼ
中央部に、上下に延びる摺動長孔98が設けられ
ており、該摺動長孔98に作動部材18の取付用
突起96a,96bが挿通されている。なお、取
付用突起96a,96bには、それぞれ、摺動リ
ング100a,100bが嵌められている。摺動
リング100a,100bは、作動部材18と取
付基板68との間の間隔を規定するとともに、取
付基板68表面上における作動部材18の上下方
向への摺動を容易にするためのものである。取付
用突起96a,96bの後端は連結部材102の
取付溝部104a,104bと結合されている。
連結部材102は後方に延びる1対の取付突起部
106a,106bを備えており、該取付突起部
106a,106bを介して上述した摺動部材8
8が連結されている。
連結部材102には左右に延びる係合長孔10
8が形成されている。係合長孔108には、回転
板110の表面に偏心して設けられた係合ピン1
12が係合されている。そして、回転板110に
は後方に突出する回転軸114を介してカム機構
116が連結されている。カム機構116には、
第6図および第7図に描かれているスイツチロー
ラ係合溝118aと、図には現われていないがス
イツチローラ係合溝118aに対して回転中心を
中心に180°隔てた対称位置に設けられたスイツチ
ローラ係合溝118bが備えられている。このカ
ム機構116には回転位置検出スイツチ120
a,120bが係動するように設けられている。
これらカム機構116および回転位置検出スイツ
チ120a,120bの作用については後述す
る。
さらに、カム機構116の上方は駆動モータ1
22の出力軸124に連結されている。駆動モー
タ122は減速歯車機構を備えたモータであつ
て、その出力軸124は比較的ゆつくりとした回
転速度(たとえば30rpm)で回転する。なお、モ
ータ122および回転位置検出スイツチ120
a,120bは、共通の取付カバー126に、そ
れぞれ後側および前側から取付けられている。し
たがつて、モータ122に連結されたカム機構1
16と、該カム機構116と係動する回転位置検
出スイツチ120a,120bとの位置関係が正
確にできる利点がある。
可変入賞球装置14には、さらに、次にような
部材が含まれている。主として第7図を参照し
て、取付基板68の裏面で、入賞口20の下側に
は入賞玉集合樋128が水平方向に対して緩く傾
斜して設けられ、その後ろには入賞玉集合カバー
130が設けられている。これら入賞玉集合樋1
28および入賞玉集合カバー130は、入賞口2
0へ入賞したパチンコ玉を遊技盤12(第2図参
照)に設けられた入賞玉検出スイツチ54(第2
図参照)へ導くためのものである。このように可
変入賞球装置14に進入した打玉の内入賞口20
に入賞した玉のみが遊技盤裏面側に導かれて入賞
玉となるのであり、本発明の可変入賞球装置は進
入して来た打玉の一部のみを入賞玉にするものを
も含む広い概念のものである。
なお、この実施例では、始動入賞口26は、可
変入賞球装置14の外部に、すなわち可変入賞球
装置14とは別に設けられているが、始動入賞口
26を可変入賞球装置14内に設けてもよい。ま
た、入賞玉検出スイツチ54を可変入賞球装置内
に組み込んでもよい。その場合は、入賞玉検出ス
イツチ54は、たとえば入賞玉集合樋128に関
連して設け、入賞玉集合樋128を転動するパチ
ンコ玉を検出可能に設ければよい。
可変入賞球装置14は、最前面上下に設けられ
た2枚の前面飾り板132および134を含んで
いる。下側の前面飾り板134は玉受け片部74
a,74bの前縁に当接するように設けられてお
り、各玉受け片部74a,74bと作動部材18
の玉受け片部94a,94bとの間でそれぞれ形
成される玉貯留部22a,22bに貯留されたパ
チンコ玉が前方に転がり落ちるのを防止するとと
もに、可変入賞球装置14の装飾の役割をしてい
る。上側の前面飾り板132は、入賞玉誘導樋7
0a,70bの前縁に当接するように設けられて
いる。前面飾り板132には横長の孔がくり抜か
れており、その中には136a〜136hの8つ
の発光ダイオードが整列して設けられている。こ
れら発光ダイオード136a〜136hは、後に
詳述するが、可変入賞球装置14が遊技者にとつ
て有利な第1の状態に動作した回数を表示するた
めのものである。なお、各発光ダイオード136
a〜136hには図示しない後方に延びる電気配
線が接続されていることはもちろんである。な
お、第5図では、これら発光ダイオード136a
〜136hの記載は省略されている。
取付基板68の入賞口20が形成された部分の
上側には、さらに、必要な孔があけられており、
各孔には取付基板68の裏面側から所定の表示装
置が取付けられている。すなわち、デイジタル表
示器138および発光ダイオード140a〜14
0hを備えたランプ基板142が、上記取付基板
68の孔に対応して裏面側に取付けられている。
これら表示装置のうち、中央のデイジタル表示器
138は、セグメント表示器または液晶表示器で
作られた0〜9を表示できる表示器で、たとえば
入賞口20へ入賞した玉数を表示するものであ
る。
取付基板68の上下方向中央部の左右両側に
は、それぞれ所定の形状のランプカバー取付孔1
44a,144bが形成されており、この孔に
は、それぞれ、ランプカバー146a,146b
が取付けられている。各ランプカバー146a,
146bは、たとえば着色された透光性の部材で
できている。これらランプカバー146a,14
6bに対応する後方には、図示しない装飾ランプ
が設けられている。
なお、取付基板68および前面飾り板132,
134の背面側には、必要な取付突起部等が適宜
備えられており、各構成部材間に必要な幅または
奥行きが保たれている。
次に、第8A図、第8B図、第9A図および第
9B図を参照して、可変入賞球装置14の動作、
つまり駆動モータ122の回転により開閉翼片1
6a,16bおよび作動部材18がどのように動
作するかについて説明をする。第8A図および第
8B図は、可変入賞球装置14を正面から見た図
で、上記動作説明に必要な部材だけを描いたもの
である。図から明らかなように、第8A図は、可
変入賞球装置14が遊技者にとつて不利な第2の
状態のときを示し、第8B図は可変入賞球装置1
4が遊技者にとつて有利な第1の状態のときを示
している。第9A図および第9B図は、それぞ
れ、カム機構116と回転位置検出スイツチ12
0a,120bとの係動関係を示す図で、各図に
おいて、それぞれ、aは正面図、bは左側面図で
あり、第9A図の状態が可変入賞球装置14が遊
技者にとつて不利な第2の状態のときであり、第
9B図が可変入賞球装置14が遊技者にとつて有
利な第1の状態のときの、カム機構116と回転
位置検出スイツチ120a,120bとの係合関
係を示す。
まず、第8A図および第9A図を参照して、可
変入賞球装置14が遊技者にとつて不利な第2の
状態のときは、回転板110の係合ピン112が
真上の位置にくる状態で駆動モータ122が停止
される。係合ピン112のこの位置は、回転板1
10と回転軸114を介して結合されたカム機構
116および回転位置検出スイツチ120a,1
20bによつて、次のように検出される。すなわ
ち、係合ピン112が真上の位置では、カム機構
116はスイツチローラ係合溝118aが真上
で、対称位置にあるスイツチローラ係合溝118
bが真下の状態で停止する。このため、カム機構
116に対応して設けられた回転位置検出スイツ
チ120a,120bは、それぞれ、第9A図に
示す状態になる。つまり、回転位置検出スイツチ
120aはカム機構116の周面でそのアクチユ
ータローラ部148aが押圧されてスイツチがオ
ンしており、他方、回転位置検出スイツチ120
bは、そのアクチユエータロータ部148bがス
イツチローラ係合溝118b内にあるので、該検
出スイツチ120bはオフ状態になる。この回転
位置検出スイツチ120a,120bのスイツチ
ング状態の組合わせに基づいて駆動モータ122
の回転/停止を制御するようにすれば、この状
態、すなわち、回転位置検出スイツチ120a,
120bが共にオン状態から、検出スイツチ12
0aがオフになつたときに、駆動モータ122を
停止させることができる。
第8A図に戻つて、回転板110の係合ピン1
12が真上に位置する状態では、係合ピン112
と係動する連結部材102は最も上方に摺動され
ている。したがつて、連結部材102と連結され
た作動部材18も最上方に摺動している。また、
摺動部材88も上方摺動しており、摺動部材88
と係合長孔90、作動リンク86a,86b、回
動支軸76a,76bによつて連結された開閉翼
片16a,16bは、ハ字状の閉成状態である。
この状態から、可変入賞球装置14を遊技者に
とつて有利な第1の状態にすべき信号が与えられ
ると、駆動モータ122が回転を始め、回転板1
10の係合ピン112が真下になつたときに停止
する。駆動モータ122のこのような位置での停
止は、やはり、カム機構116および回転位置検
出スイツチ120a,120bによつてなされ
る。
係合ピン112が真下にきたとき、カム機構1
16は第9B図に示す状態であり、したがつて、
回転位置検出スイツチ120aはオフ、回転位置
検出スイツチ120bはオン状態になる。回転位
置検出スイツチ120a,120bのこれらオン
オフは、前述と同様に、カム機構116に設けら
れたスイツチローラ係合溝118a,118bの
作用に基づく。
回転板110の係合ピン112が真下のとき
は、第8B図に示すように、作動部材18が下方
に摺動し、開閉翼片16a,16bは逆ハ字状に
開成した状態になる。
第10図は、可変入賞球装置14の動作を中心
とするこの発明の一実施例の制御回路の構成ブロ
ツク図である。
次に、第1図ないし第4図および第10図を参
照しながら、この発明の一実施例の動作について
説明をする。遊技者の打球したパチンコ玉が始動
入賞口26へ入賞すると、該入賞玉によつて遊技
盤12の裏面側に設けられた始動入賞玉検出スイ
ツチ28がオンし、入力回路150から出力が導
出される。この出力は微分回路152で微分さ
れ、その微分パルスは保持回路154で保持され
る。したがつて、モータ駆動回路156にハイレ
ベル信号が与えられ、モータ駆動回路156は回
転位置検出スイツチ120a,120bのオンま
たはオフに基づいて所定の期間駆動モータ122
を回転させる。駆動モータ122の回転により、
前述したように可変入賞球装置14の開閉翼片1
6a,16bおよび作動部材18が動作して、可
変入賞球装置14は第3図に示す遊技者にとつて
有利な第1の状態になる。始動入賞口26は、上
方から進入した打玉がそのまま通過して下方から
再度遊技領域に排出される通過領域で構成しても
よい。つまり、本発明でいう進入とは入賞と通過
とを含む広い概念である。
なお、この実施例では、パチンコ玉が始動入賞
口26へ入賞し、該入賞玉によつて始動入賞玉検
出スイツチ28がオンして、可変入賞球装置14
が第1の状態になるようにしたが、たとえば、遊
技盤に可変表示装置を設け、該可変表示装置が予
め定める表示内容になつたときに可変入賞球装置
を第1の状態にしてもよい。
保持回路154の出力は、また、音発生回路1
55に与えられる。音発生回路155は保持回路
154からハイレベル信号が与えられている間ス
ピーカ46を駆動し、効果音を出力する。この効
果音の出力により、遊技者は可変入賞球装置14
が有利な第1の状態になつていることを知ること
ができるとともに、気分を盛り立てられる。保持
回路154の出力は、さらにまた、2入力アンド
ゲート157の一方入力に与えられる。アンドゲ
ート157の他方入力には発振回路159の出力
が分周回路163で分周されて与えられている。
よつてアンドゲートに接続されたサイドランプ5
2a,52bは、分周回路163によつて分周さ
れた周期で点滅をする。さらに、保持回路154
の出力によつて、計数回路160および時間設定
回路164がリセツトされる。そして、時間設定
回路164はその時点から計時動作を開始する。
そして、時間設定回路164は30秒を計時したと
き、ハイレベルパルスを導出する。
この第1の状態では、作動部材18が下方に摺
動しているので、入賞玉誘導樋70aの最下端縁
と玉止め片部94aの上端縁との間および入賞玉
誘導樋70bの最下端縁と玉受け片部94bの上
端縁との間の間隔がパチンコ玉が通過するのに充
分な広さに拡がつており、そこを通つてパチンコ
玉は入賞口20へ入賞することができる。さら
に、開閉翼片16a,16bが逆ハ字状に開成し
ているので、落下するパチンコ玉は開閉翼片16
a,16bで受止められ、入賞口20へ導かれ
る。したがつて、この状態では、パチンコ玉は非
常に高い確率で入賞口20へ入賞することができ
る。
さらに、開閉翼片16a,16bが逆ハ字状に
なつた開成状態では、玉止め片部74aと94a
および玉止め片部74bと94bとの間に生じる
空間部、すなわち玉貯留部22aおよび22b
に、第3図に示すようにパチンコ玉が飛び込み、
貯留され得る。この実施例では、玉貯留部22a
には最大3個のパチンコ玉が貯留可能であり、玉
貯留部22bには最大2個のパチンコ玉が貯留可
能に設計されている。
入賞口20へ入賞したパチンコ玉は、遊技盤1
2の裏面側に導かれ、第2図に示す入賞玉検出ス
イツチ54によつて検出される。入賞玉検出スイ
ツチ54の検出出力は、第10図の入力回路15
8を介して計数回路160に与えられる。計数回
路160は入力回路158の出力に基づいて計数
作用をし、入賞口20へ入賞したパチンコ玉を計
数するものである。計数回路160の計数出力は
表示駆動回路161に与えられ、デイジタル表示
器138で表示される。また、計数回路160の
計数値が“10”になつたとき、“10”カウント出
力が2入力のオアゲート162の一方入力として
与えられ、該オアゲート162の出力は保持回路
154にリセツト信号として与えられる。オアゲ
ート162の他方入力は時間設定回路164の30
秒計時出力が与えられている。したがつて、保持
回路154は、微分回路152の出力に基づいて
保持されて後、可変入賞球装置14の入賞口20
に10個のパチンコ玉が入賞するかまたは30秒経過
したかのいずれか早い方の出力に基づいてリセツ
トされる。開閉翼片16a,16bを駆動する電
気的駆動源と作動部材18を駆動する電気的駆動
源とを別個のもので構成し、可変入賞球装置14
が第1の状態の最中に玉貯留部22a,22bに
貯留されている玉を解放してもよく、また、可変
入賞球装置14が第1の状態の最中に打球が始動
入賞口26に入賞すれば可変入賞球装置14が第
2の状態にされた後再度第1の状態にしてもよ
い。保持回路154のリセツト出力はモータ駆動
回路156に与えられ、モータ駆動回路156は
回転位置検出スイツチ120a,120bのオン
またはオフに基づいて所定の間駆動モータ122
を駆動させる。これにより、可変入賞球装置14
は、第4図に示すように、第2の状態になる。
この状態になると、作動部材18が上方に摺動
し、入賞玉誘導樋70aの最下端縁と玉止め片部
94aの上端縁との間および入賞玉誘導樋70b
の最下端縁と玉止め片部94bの上端縁との間の
間隔が、パチンコ玉が通過不可能な間隔となり、
パチンコ玉は入賞口20へ入賞することができな
くなる。また、開閉翼片16a,16bがハ字状
に閉じるので、玉貯留部22aおよび22bへパ
チンコ玉は飛び込むことができなくなる。と同時
に、作動部材18が上方に摺動したため、玉止め
片部94aの下端縁と玉止め片部74aとの間お
よび玉止め片部94bの下端縁と玉止め片部74
bとの間の間隔がパチンコ玉が通過可能な間隔に
拡がる。したがつて、玉貯留部22aおよび22
bに貯留されていたパチンコ玉は解放され、この
間を通つて下方に落下する。そして、解放された
パチンコ玉が始動入賞口26へ比較的高い確率で
入賞することができる。なお、この解放されて始
動入賞口26に入賞しなかつたパチンコ玉をも遊
技盤裏面側に導いて入賞玉にしてもよい。もし、
1個でもパチンコ玉が始動入賞口26へ入賞した
場合は、始動入賞玉検出スイツチ28がオンする
ので、上述と同様に制御回路が動作し、可変入賞
球装置14は再度遊技者にとつて有利な第1の状
態に駆動される。始動入賞玉検出スイツチ28、
入賞玉検出スイツチ54、入力回路150,15
8、微分回路152、保持回路154、モータ駆
動回路156、回転位置検出スイツチ120a,
120b、計数回路160、オアゲート150、
発振回路159、分周回路163、時間設定回路
164により、前記玉貯留部を、可変入賞球装置
内に進入した打玉を複数個貯留可能な貯留状態に
制御した後その貯留している打玉を解放する解放
状態に制御する玉貯留部制御手段が構成されてい
る。また、この玉貯留部制御手段を構成している
前記回路により、予め定められた特定遊技状態が
発生した場合に前記可変入賞球装置を第1の状態
に駆動した後第2の状態にし、前記玉貯留部から
解放された玉が進入可能な位置に設けられた特定
領域に進入した場合に前記可変入賞球装置を再度
第1の状態にする駆動制御手段が兼用構成されて
いる。
第11図は、第10図に示したモータ駆動回路
156の具体的な回路構成の一例を示す図であ
る。第11図を参照して、モータ駆動回路156
の動作についてより詳しく説明する。可変入賞球
装置14が遊技者にとつて不利な第2の状態で
は、回転位置検出スイツチ120a,120b
は、前述したように、回転位置検出スイツチ12
0aがオン状態、回転位置検出スイツチ120b
がオフ状態である。この状態において、保持回路
154からモータ駆動回路156にハイレベル信
号が与えられると、アンドゲート166からハイ
レベル信号が導出され、オアゲートを介してドラ
イブ回路170に与えられ、ドライブ回路170
の出力は駆動モータ122に与えられる。よつ
て、駆動モータ122が動作する。そして、駆動
モータ122が一定の角度回転すると、前述した
ように、カム機構116によつて、回転位置検出
スイツチ120aはオフされ、逆に回転位置検出
スイツチ120bがオン状態である。したがつ
て、アンドゲート166の出力はローレベルに反
転する。また、この状態では、アンドゲート17
2の主力もローレベルである。よつて、オアゲー
ト168の出力はローレベルになり、ドライブ回
路170は動作しない。次に、保持回路154が
リセツトされると、保持回路154からモータ駆
動回路156に与えられるローレベル信号はイン
バータ174で反転され、ハイレベル信号がアン
ドゲート172の一方入力として与えられる。し
たがつて、アンドゲート172の出力がハイレベ
ルになり、その出力はオアゲート168を介して
ドライブ回路170に与えられる。よつて、駆動
モータ122が回転される。そして、駆動モータ
122の回転に伴いカム機構116が作用し、回
転位置検出スイツチ120aと120bとのオ
ン、オフが切換わり、その状態で駆動モータ12
2が停止し、最初の状態になる。
次に、この発明の他の実施例について説明をす
る。
第12図は、この発明の他の実施例のパチンコ
遊技機180の正面図、第13図はパチンコ遊技
機180の背面図である。この実施例に係るパチ
ンコ遊技機180の特徴は、遊技盤12の上下方
向ほぼ中央部に、左右に2つの貯留装置182
a,180bが併設されていることである。貯留
装置182a,182bの詳しい構造は、第14
図、第15図および第16図に示されている。
パチンコ遊技機180の詳しい説明に入るに先
立ち、第12図ないし第16図を参照して、ま
ず、パチンコ遊技機180の遊技制御動作の概略
を説明しておく。遊技盤12を落下するパチンコ
玉が入賞装置184,186,188のいずれか
に入賞すると、可変入賞球装置190の開閉板1
92が前方に開いて、可変入賞球装置190にパ
チンコ玉が入賞しやすくなる。
また、上述の動作と独立して、貯留装置182
aまたは182bの入賞口194aまたは194
bにパチンコ玉が入賞すると、玉貯留板196a
または196bが前方に突出し、パチンコ玉を貯
留可能な状態になる。玉貯留板196aおよび1
96bは、放出指令ボタン198が押されること
または一定時間経過したことに基づいて玉貯留板
196a,196bが元の状態に引込められ、貯
留されていたパチンコ玉は下方に放出される。貯
留装置182aおよび182bは、入賞装置18
4,186,188の上方、特に、入賞装置18
4および188のほぼ真上にあるので、貯留装置
182aおよび182bから放出されたパチンコ
玉は比較的高い確率で入賞装置184,186ま
たは188に入賞することができる。そして、入
賞装置184,186,188へのパチンコ玉の
入賞により、可変入賞球装置190は上述のよう
に遊技者につて有利な状態になる。よつて、この
パチンコ遊技機180によれば従来のパチンコ遊
技機と異なる面白い遊技を楽しむことができると
共に、遊技者にとつて通常のパチンコ遊技機以上
の利益が与えられる魅力がある。
次に、パチンコ遊技機180の構成について、
順を追つて説明していく。なお、パチンコ遊技機
180を構成する部材のうち、本実施例の特徴と
特に関係のない部材については、先に述べた最初
の実施例で説明したと同じ番号を付し、重複した
説明は避ける。
第13図を参照して、各入賞装置184,18
6,188には、それぞれ、入賞玉検出スイツチ
200,202,204が一体的に組み込まれた
構造になつている。これら入賞玉検出スイツチ2
00,202,204の出力は、後述するよう
に、可変入賞球装置190のソレノイド206を
オンする信号として用いられる。可変入賞球装置
190には、入賞したパチンコ玉を計数するため
の入賞玉数検出スイツチ208が組み込まれてい
る。
次に、第14図、第15図および第16図を参
照して、貯留装置182aおよび182bの構成
と動作とについて説明をする。なお、以下の説明
では、貯留装置182aおよび182bは同一の
構造であることから、各部材の参照番号のうちa
およびbの符号を取り除いて、両者を共通に説明
する。貯留装置182は、遊技盤14の表面に取
付けられる取付基板210と、遊技盤の裏面に取
付けられる取付基板212とを含んでいる。取付
基板210には、パチンコ玉の直径よりやや離し
て前方に前面板214が取付けられ、取付基板2
10と前面板214とによつて入賞口194が形
成されている。入賞口194には入賞玉検出スイ
ツチ216が設けられている。入賞口194へ入
賞したパチンコ玉は取付基板210および遊技盤
12に形成された通過孔を介して遊技盤12の裏
面側へ導かれ、取付基板212に形成された入賞
玉誘導樋218によつて所定の場所へ導かれるよ
うになつている。取付基板210および212に
対して垂直方向に、玉貯留板196が備えられて
いる。玉貯留板196の下面には係合ピン220
が設けられ、該係合ピン220には作動リンク2
22および224が順に連結されている。そし
て、作動リンク224の一端はソレノイド226
のプランジヤ228に連結されている。プランジ
ヤ228に作動リンク224,222を介して連
結された玉貯留板196は、ソレノイド226が
オフ状態では、第16図に示すように、玉貯留板
196の前縁が取付基板210と面一になるかま
たはそれよりも凹んだ状態をとり、ソレノイド2
26がオン状態では、第15図に示すように、取
付基板210の表面から突出するように構成され
ている。そして、玉貯留部196が突出した状態
では、上方から落下してきたパチンコ玉は、玉貯
留板196と前面板214とによつて受止められ
るようになつている。なお、この実施例では、第
14図に示すように、玉貯留板196で受止めら
れるパチンコ玉数は、最大5個に設計されてい
る。
第17図は、パチンコ遊技機180の制御回路
の一例を示すブロツク図である。次に、第12図
ないし第17図を参照して、この実施例に係るパ
チンコ遊技機180の遊技制御動作について説明
をする。
遊技者によつて操作ハンドル48が操作され、
遊技盤12上に発射されたパチンコ玉が入賞装置
184,186または188に入賞すると、入賞
玉が検出スイツチ200,202または204が
オンし、入力回路230から出力が導出される。
その出力は微分回路232で微分されてパルス出
力となり、そのパルス出力は保持回路234によ
つてハイレベル信号に保持され、ソレノイド20
6に与えられる。よつて、ソレノイド206のオ
ンにより、可変入賞球装置190の開閉板192
が前方に開成し、可変入賞球装置190にパチン
コ玉が高い確率で入賞可能になる。
保持回路234の出力は、また、音発生回路2
36に与えられ、該音発生回路236によつてス
ピーカ46が鳴動され、遊技者にとつて有利な状
態であることが継げられるとともに、遊技の雰囲
気が盛り上げられる。
保持回路234の出力は、さらに、2入力アン
ドゲート238の一方入力に与えられる。アンド
ゲート238の他方入力は発振回路240の出力
が分周回路242で所定の周波数に分周されて与
えられている。したがつて、アンドゲート238
の出力が与えられるサイドランプ52a,52b
は、分周回路242の出力周波数で点滅状態とな
る。
さらに、保持回路234の出力は、計数回路2
50をリセツトすると共に、オアゲート244を
介して時間設定回路246のリセツト信号として
当られる。よつて、時間設定回路246は、保持
回路234からのリセツト信号が与えられたとき
から、新たに計時動作を開始する。
可変入賞球装置190の開閉板192が開成中
には、可変入賞球装置190へパチンコ玉が入賞
するごとに、入賞玉数検出スイツチ208がオン
し、入力回路248から計数回路250に信号が
与えられる。計数回路250は入力回路248か
らの信号入力に基づいて計数動作を、可変入賞球
装置190へ入賞したパチンコ玉の数を計数す
る。計数回路250の計数値は、表示駆動回路2
52に与えられ、デイジタル表示器253で表示
される。計数回路250の計数値が“10”になつ
たとき、計数回路250からパルス信号が出力さ
れ、オアゲート254に与えられる。また、時間
設定回路246の計時値が、たとえば、“30秒”
になつたとき、時間設定回路246からオアゲー
ト254にパルス信号が与えられる。そして、オ
アゲート254の出力は、保持回路234にリセ
ツト信号として与えられる。よつて、保持回路2
34は、可変入賞球装置190にパチンコ玉が10
個入賞するか、または可変入賞球装置190の開
閉板192が開成してから30秒が経過するかいず
れか早い方の出力に基づいてリセツトされる。そ
して、保持回路234がリセツトされると、ソレ
ノイド206がオフされ、可変入賞球装置190
の開閉板192は閉成状態になる。
遊技盤12を落下するパチンコ玉が、貯留装置
182aまたは182bに入賞すると、該貯留装
置182aまたは182bに設けられた入賞玉検
出スイツチ216aまたは216bがオンし、入
力回路256から出力が導出される。この出力は
微分回路258で微分され、保持回路260でハ
イレベル信号に保持される。その結果、貯留装置
182aおよび182bのソレノイド226aお
よび226bがオンされ、玉貯留板196a,1
96bが前方に突出する。なお、この実施例で
は、貯留装置182aまたは182bのいずれか
の入賞口194aまたは194bへパチンコ玉が
入賞したことに基づいて、両方の貯留装置182
aおよび182bの玉貯留板196aおよび19
6bが前方に突出するように制御される構成であ
るが、それぞれの貯留装置182aまたは182
bごとに別個に制御されるようにしてもよい。
貯留装置182a,182bにパチンコ玉が貯
留されて後、遊技者が所望のタイミングで放出指
令ボタン198を押すことにより、入力回路26
2から出力が導出され、オアゲート264を介し
て保持回路260にリセツト信号が与えられる。
よつて、保持回路260がリセツトされ、ソレノ
イド226a,226bはオフされる。その結
果、玉貯留板196a,196bは第16図に示
す状態に引込む。よつて、玉貯留板196a,1
96b上に載つていたパチンコ玉が下方に落下す
る。そして、この落下したパチンコ玉は、既に述
べたように、比較的高い確率で入賞装置184も
しくは188または186に入賞するので、遊技
者にとつて有利である。
なお、この実施例では、貯留装置182a,1
82bの玉貯留板196a,196bが長い間突
出を続ける事態を避けるために、一定時間後に時
間設定回路246から出力が導出され、保持回路
260がリセツトされるようになつている。
なお、この実施例では、玉貯留板196a,1
96bを引込めるタイミングは、主として放出指
令ボタン198の押圧に基づくものとし、遊技者
が所望のタイミングで行なえるようにしたが、こ
のように放出指令ボタン198を設けず、玉貯留
板196a,196bは所定時間後に引込められ
る構成としてもよい。さらに、その所定時間は常
に変化するようにすることもできる。
[発明の効果] 本発明によれば、第1の状態となつている可変
入賞球装置内に進入した玉が複数個玉貯留部によ
り貯留されたり、その貯留された複数個の玉が解
放されたりするために、可変入賞球装置内に進入
した玉の動きが変化に富んだ面白味のあるものと
なる。しかも、可変入賞球装置は特定遊技状態が
発生した場合に第1の状態に駆動された後第2の
状態となり、前記玉貯留部から解放された玉が特
定領域に進入した場合には、前記可変入賞球装置
が再度第1の状態に繰返して継続制御されるため
に、遊技者にしてみれば、玉貯留部から解放され
た玉が特定領域に進入するか否かに高い関心を示
すようになり、このことがより一層可変入賞球装
置内の玉の動きに遊技者の注意を引付けることが
でき、可変入賞球装置内の玉の動きを通じて提供
される遊技の面白味をより一層向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例のパチンコ遊技
機10の正面図である。第2図は、パチンコ遊技
機10の背面図である。第3図および第4図は、
パチンコ遊技機10に備えられた可変入賞球装置
14の動作とパチンコ玉の流れとを説明するため
の図である。第5図は、可変入賞球装置14の斜
視図である。第6図は、可変入賞球装置14の要
部だけの分解斜視図である。第7図は、可変入賞
球装置14の全体の分解斜視図である。第8A図
および第8B図は、可変入賞球装置14の動作を
説明するための図であり、特に、第8A図は、可
変入賞球装置14が遊技者にとつて不利な第2の
状態のとき、第8B図は可変入賞球装置14が遊
技者にとつて有利な第1の状態のときを示す。第
9A図および第9B図は、それぞれ、カム機構1
16と回転位置検出スイツチ120a,120b
の作用を説明するための図である。第10図は、
パチンコ遊技機10の遊技制御のための制御回路
を示すブロツク図である。第11図は、モータ駆
動回路156の具体的な回路の一例を示す図であ
る。第12図は、この発明の他の実施例のパチン
コ遊技機180の正面図である。第13図は、パ
チンコ遊技機180の背面図である。第14図、
第15図および第16図は、パチンコ遊技機18
0に含まれる貯留装置182の構成と動作とを説
明するための図である。第17図は、パチンコ遊
技機180の遊技制御のための制御回路の構成例
を示すブロツク図である。 図において、10,180はパチンコ遊技機、
12は遊技盤、14は可変入賞球装置、16a,
16bは開閉翼片、18は作動部材、20は入賞
口、22a,22bは玉貯留部、26は始動入賞
口、28は始動入賞玉検出スイツチ、74a,7
4bは玉止め片部、94a,94bは玉止め片
部、116はカム機構、118a,118bはス
イツチローラ係合溝、120a,120bは回転
位置検出スイツチ、182a,182bは貯留装
置、184,186,188は入賞装置、196
a,196b玉貯留板、198は放出指令ボタン
を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 打玉が打込まれる遊技領域と、該遊技領域に
    設けられ、遊技者にとつて有利な第1の状態と遊
    技者にとつて不利な第2の状態とに変化可能な可
    変入賞球装置とを含む弾球遊技機であつて、 前記可変入賞球装置内に設けられ、該可変入賞
    球装置内に進入した打玉を複数個貯留可能な玉貯
    留部と、 該玉貯留部を、可変入賞球装置内に進入した打
    玉を複数個貯留可能な貯留状態に制御した後その
    貯留している打玉を解放する解放状態に制御する
    玉貯留部制御手段と、 予め定められた特定遊技状態が発生した場合に
    前記可変入賞球装置を第1の状態に駆動した後第
    2の状態にし、前記玉貯留部から解放された玉が
    進入可能な位置に設けられた特定領域に進入した
    場合に前記可変入賞球装置を再度第1の状態にす
    る駆動制御手段とを含むことを特徴とする、弾球
    遊技機。 2 前記特定領域は、打玉の進入により前記特定
    遊技状態を発生させる特定遊技状態発生用の領域
    にも兼用構成されていることを特徴とする、特許
    請求の範囲第1項記載の弾球遊技機。 3 前記特定領域は、前記玉貯留部よりも下方に
    設けられていることを特徴とする、特許請求の範
    囲第1項または2項記載の弾球遊戯機。 4 前記特定領域は、前記玉貯留部に貯留された
    玉が解放されたときに該解放された玉が通過しや
    すいように、前記玉貯留部の真下に設けられてい
    ることを特徴とする、特許請求の範囲第3項記載
    の弾球遊技機。 5 前記可変入賞球装置は、第1の状態のときに
    進入してきた玉を入賞玉として遊技盤裏面側に導
    く入賞玉入口と、 第1の状態においては前記入賞玉入口へ玉を導
    く位置に開成し、第2の状態においては前記入賞
    玉入口への玉の入賞を阻止する位置に閉成する開
    成翼片を含むことを特徴とする、特許請求の範囲
    第1項ないし第4項のいずれかに記載の弾球遊技
    機。 6 前記弾球遊技機は、その本体前面側に設けら
    れ、遊技者の操作によつて前記玉貯留部を強制的
    に解放状態にするための解放操作手段を含むこと
    を特徴とする、特許請求の範囲第1項ないし第5
    項のいずれかに記載の弾球遊技機。
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