JPH0331337Y2 - - Google Patents

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JPH0331337Y2
JPH0331337Y2 JP1984086349U JP8634984U JPH0331337Y2 JP H0331337 Y2 JPH0331337 Y2 JP H0331337Y2 JP 1984086349 U JP1984086349 U JP 1984086349U JP 8634984 U JP8634984 U JP 8634984U JP H0331337 Y2 JPH0331337 Y2 JP H0331337Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [技術分野] この考案は、ガイドレールで囲まれた遊技部内
に、流下する打球が入賞可能な複数の入賞装置
と、流下する打球の速度や流下方向を制御する打
球制御装置とを備えたパチンコ遊技機に利用して
有効な技術に関する。
[従来技術] パチンコ遊技機は周知のように、遊技客が遊技
盤下部に設けられた発射装置により一個ずつ打球
を遊技部内に打ち込むと、障害釘に衝突してラン
ダムに方向を変えながら落下して行く途中で、あ
る確率をもつて入賞領域に入ることにより所定数
の賞品球が遊技者に与えられるようにしたもので
ある。従来、このようなパチンコ遊技機において
は、遊技部内を流下して来る打球のスピードを殺
したり、流れの方向を変えてやるため、いわゆる
風車と呼ばれる装置や、特定の入賞口に打球が入
賞するとそれに基づいて打球が入賞し易くなるよ
うに連続的に入賞口を広く開放する変動入賞装置
等が設けられている。
[問題点] ところで、変動入賞装置を備え、これが開成さ
れることにより入賞確率が飛躍的に増大される特
別遊技状態を発生可能にされたパチンコ遊技機に
あつては、通常遊技状態で遊技部全体にわたつて
ほぼ均等に打球が流下する方が遊技の興趣を高め
る上で望ましい。しかし、一旦特別遊技状態が発
生した場合には短時間に多量の打球が変動入賞装
置に入賞することが望まれる。しかるに、従来の
パチンコ遊技機にあつては、通常遊技状態でも特
別遊技状態でも基本的には球の流れ方が同じであ
つた。そのため、特別遊技状態発生時には盤面に
設けられた一般風車が、下方の変動入賞装置等に
対して短時間に多量の入賞が発生するのを阻害す
る役割を果たしていた。
また、従来のパチンコ遊技機における上記風車
装置や入賞装置は、独立した装置として構成さ
れ、それぞれ遊技部内の別々の位置に取り付けら
れていた。しかも、近年入賞装置はますます多様
化されて大型になる傾向がある。そのため、従来
のパチンコ遊技機にあつては、別個に構成された
風車装置や入賞装置を幾つも遊技部内の適当な位
置に設けて遊技の興趣を高めようとすると、遊技
盤の大きさに制約があるため打球が自由に流下す
ることのできる空間が狭められてしまい、他の面
で遊技の興趣性が低下してしまうという問題点が
あつた。
[考案の目的] この考案は、上記のような背景の下になされた
もので、その目的とするところは、打球制御装置
が通常遊技状態と特別遊技状態とで打球の流れ方
を変えることができるようにして、この打球制御
装置が開放される特別遊技状態発生時に短時間に
多量の入賞球を発生させることができるととも
に、風車装置や入賞装置の機能を遊技部内の適当
な位置に多数設けても打球の自由な流下空間を狭
めることがなく、しかもこれによつて遊技の興趣
を高めることができるようなパチンコ遊技機を提
供することにある。
[問題点を解決するための手段] そこで、この考案は、ガイドレールで囲まれた
遊技部内に複数の障害部材と遊技者に所定の利益
を与える入賞口とが設けられている遊技盤と、前
面に開口部を有し略箱形をなす枠体とこの枠体の
周縁に設けられた取付け基板とからなる装置本体
の前面に、上記枠体の開口部の少なくとも一部を
閉塞する開閉部材が揺動可能に取り付けられ、該
開閉部材の前面には回転可能な風車が軸着されも
しくは該開閉部材を貫通し上下方向回動可能に配
設された軸の先端部に回転可能な風車が装着さ
れ、上記枠体には上記開閉部材を揺動もしくは軸
を回動させるための駆動機構が設けられてなり、
上記遊技部内に配置された打球制御装置と、上記
遊技部内に設けられた特定の入賞口への打球の入
賞に基づいて上記打球制御装置の駆動機構を作動
させる特別利益を発生可能な補助遊技装置と、上
記打球制御装置が打球の入賞可能な状態になつた
ことを表示するための表示手段とをパチンコ遊技
機に備えるようにした。
[作 用] 補助遊技装置における特別な遊技状態が発生し
たときのみ打球制御装置が作動され、通常遊技状
態では遊技部内に打ち込まれた打球を遊技部全体
に分散させるように機能する打球制御装置の風車
が、特別遊技状態発生中は傾動変換して打球を開
口部内に入賞球として巻き込むようになる。その
結果、特別遊技状態では短時間に多量の入賞球を
発生させることができる。しかも、この特別遊技
状態中は表示手段が作動してこの特別遊技状態の
発生を可視表示する。例えば従来、一般風車が設
けられていた位置に本打球制御装置を取り付ける
ことにより、実質的な入賞装置を設けたにもかか
わらず遊技部内の打球の自由な流下空間を広げ遊
技の興趣を高めることできる。
[実施例] 第1図〜第4図は、本考案に係るパチンコ遊技
機に使用される打球制御装置の一列を示すもので
ある。
この実施例の打球制御装置は、第2図に分解し
て示すように、遊技盤に接合されて装置を固定す
るための取付け基板1aと、この取付け基板1a
の中央に形成された矩形状の開口部1bの左右両
側と上端縁に沿つて後方へ突出するように形成し
た包囲枠1cとによつて装置本体1が構成されて
いる。装置本体1の開口部1bには、通常状態に
おいてこの開口部を閉塞するため、例えばフレネ
ルレンズ等の透明もしくは半透明の部材からなる
開閉部材としての開閉板2が揺動可能に取り付へ
られている。上記包囲枠1cの下部は開口され、
開口部1bより入つて来た打球の流出口を構成す
るようになつている。
上記開閉板2は、その上端部に形成された筒状
基2aにピン3を挿通し、そのピン3の両端を上
記装置本体1の包囲枠1cの側壁上部に形成され
た切欠き1dの最奥部の収納凹部1eに係合させ
ることによつて、このピン3を軸として揺動可能
に垂下されるようにしてある。収納凹部1eに係
合されたピン3の抜止めは、包囲枠1cの後端に
接合される裏蓋体4の一対の係合腕4aを切欠き
1dに係合させ、端面4bをピン3に当接させて
抑えることにより行なう。
また、上記開閉板2の中央よりやや上の位置に
は、ボス部2bを形成し、このボス部2bに風車
5の中心を貫通した止めネジ6の一端を挿入して
反対側からナツト7で締め付けることによつて、
開閉板2の前面に風車5を回転自在に取り付ける
ようにしている。
さらに、上記包囲枠1cの後端の切欠き1dよ
りも少し下の位置には、第2の収納凹部1fが形
成され、この収納凹部1fに、くの字状の作動ア
ーム8を支持する軸9の端部を係合させ、裏蓋体
4に形成された段部4cで抜止めを行なうことに
より、上記作動アーム8を包囲枠1cの内側に回
動可能に取り付けるようにしてある。なお、上記
作動アーム8は、軸9に係合されるEリング9a
によつて軸方向の移動が規制されるようになつて
いる。
上記作動アーム8の前端は、第3図に示すよう
に上記開閉板2の裏面に当接するように構成し、
また作動アーム8の後端には、側方に向かつて突
出する一対の平行ピン8a,8bを形成し、この
平行ピン8a,8b間に駆動手段としてのソレノ
イド11のプランジヤ先端のデイスク11aを係
合させるようにしてある。裏蓋体4には、上記作
動アーム8の後端がこれを貫通して後方へ突出で
きるように窓部4dが形成してあり、裏蓋体4の
後方にて平行ピン8a,8bがデイスク11aに
係合されるようになつている。
さらに、裏蓋体4の上部には、一対の挿入孔4
eが形成され、この挿入孔4eにそれぞれ表示ラ
ンプ12を裏蓋体4の後方から挿入、固定するよ
うになつている。
上記作動アーム8は、ソレノイド11のプラン
ジヤがこれに嵌挿された圧縮バネ11bのバネ力
で上方へ押し上げられている通常状態では、第4
図に示すような姿勢にされ、その先端が開閉板2
の裏面を前方へ押して、略垂直な姿勢となるよう
にこれを保持する。しかして、ソレノイド11が
励磁されると、プランジヤが上方へ移動して作動
アーム8を時計回り方向に回動させるため、開閉
板2の支えが外れ、開閉板2はその前面に装着さ
れた風車5の重みによつて、ピン3を支点にして
後方へ揺動する。
その結果、風車が第4図に示すように下向きに
傾き、かつ開閉板2の下方が開口され、そこに入
賞口13を形成するようになる。
従つて、上記のごとく構成された打球制御装置
10は、ソレノイド11が励磁されない状態で
は、第1図や第3図に示すごとく開閉板2が作動
アーム8によつて開口部1bを閉塞するように支
持されているため、入賞口は形成されないととも
に、風車5はその軸が略水平姿勢を保つようにさ
れるため、従来の風車と同じ様に作用して単に流
下して来る打球のスピードを殺したり流れ方向を
変えるように動作する。
一方、ソレノイド11が励磁さると、第4図に
示すように開閉板2が後方へ揺動されて入賞口1
3が形成されるとともに、風車5が下向きに傾く
ので、上方から打球が流下して来て風車5に当た
ると風車5が回転されるが、このとき軸となる止
めネジが6が傾いているため、風車5はこれにか
らんだ打球を内側すなわち入賞口13の側へかき
込むように作用する。このように、上記打球制御
装置10はソレノイド11が励磁されると開閉板
2が傾き流下して来た打球を入賞口13へ向かつ
て誘導し易い状態に変化するので、例えば遊技盤
に設けられた特定の入賞口への打球の入賞を検出
してソレノイド11を励磁させることにより、変
動入賞装置として動作させることができる。
上記打球制御装置10は、第1図に示すよう
に、遊技盤20を貫通するように形成した貫通孔
20aに前方から挿入し、取付け基板1aに形成
したネジ穴1hにネジ14を挿入して遊技盤にね
じ込むことによつて固定される。
第5図は、上記のような打球制御装置10を遊
技盤の適宜位置に有する本考案に係るパチンコ遊
技機の一実施例を示す。
遊技盤20の前面には、打球発射装置21によ
り発射された打球を遊技盤20の上方部にまで案
内するガイドレール22と、上方より落下してく
る打球の方向を無作為に変更させる多数の障害釘
23が固設され、また盤面の上部に第1の特別入
賞口を有する入賞装置24、その両側方に第2の
特別入賞口としての飛込み型入賞装置25、その
下方にそれぞれ開閉式入賞具(いわゆるチユーリ
ツプ)26を備え、盤面の下部中央にはアタツカ
ーと呼ばれる変動入賞装置27が設けられ、その
すぐ上に上述した打球制御装置10が設けられ、
前面枠28に保持されたガラス板との間の空間部
にガイドレール22に囲まれた遊技部が形成され
ている。
さらに、上記遊技盤20の盤面中央には、特別
入賞口に入賞した打球が案内されて来てランダム
に流下することにより、その下部に設けられた一
般入賞口31もしくは特定入賞口32に入賞する
ような補助遊技装置30が設けられている。一般
に入賞口31は、特定入賞口32の両側にそれぞ
れ特定入賞口の開口面積よりも広い開口面積をも
つて形成され、打球は特定入賞口32よりも一般
入賞口31の方へ入に易くされている。また、こ
の遊技部の下部には、上方から落下して来る途中
で偶発的に上記各入賞領域に入賞できなかつた打
球を遊技盤20の後方へ回収するアウト穴29が
設けられている。
この実施例のパチンコ遊技機では、特に限定さ
れるものではないが、上記入賞装置24の天入賞
口の両側部に設けられた第1の特別入賞口24a
または飛込み型入賞装置25へ入賞した打球が上
記補助遊技装置30内に誘導され、その打球が補
助遊技装置30内の特定入賞口32に入賞すると
特別条件が成立し、上記打球制御装置10が動作
され、風車5が下方へ傾動されてその入賞口13
へ打球が入賞可能になるようにしてある。そし
て、この打球制御装置10の入賞口13への打球
の入賞口によつて、その下方の変動入賞装置27
の変動部材27aが回動されて比較的広い入賞口
が開かれるようになつている。この変動入賞装置
27は、その入賞口へ所定数(例えば10個)の打
球が入賞するか、または一定時間が経過すると入
賞口が閉塞される。
また、上記変動入賞装置27は、中央の変動部
材の両側方にそれぞれ一般入賞口27bを有して
おり、上記打球制御装置10の風車5が下方へ傾
動されていない通常状態では、上方から流下して
来て風車5に衝突した打球は、風車5が回転する
ことにより左右に振り分けられるため、上記変動
入賞装置27の両側部の一般入賞口27bへ入賞
し易いようになる。
これによつて、従来は変動入賞装置27の入賞
口が閉じている状態で盤面の中央下部(補助遊技
装置30の下方)に集まつて来た打球がそのまま
アウト穴29へ直行してしまうことが多く偶発的
要素の少なかつた遊技盤が、打球制御装置10を
設けたことにより、それらの入賞口が閉じている
通常状態で変動入賞装置両側部の一般入賞口27
bへの打球の入賞確率を高める偶発的要素が多く
なり、遊技の興趣が向上される。
さらに、この実施例では、補助遊技装置30内
の特定入賞口32への入賞に伴なつて開閉板2が
揺動され打球制御装置10が入賞装置として作用
する際に、上記打球制御装置10の裏蓋体4に設
けた表示ランプ12を点灯させたり、、あるいは
開閉板2が閉塞状態にされている通常時に表示ラ
ンプ12を点灯させておいて開放動作に伴なつて
これを点滅させるようにして、風車5の陰に隠れ
て見えにくい入賞口13が開放状態になつたこと
を遊技者に知らしめるようにしてある。
この場合、表示ランプ12の点灯もしくは点滅
開始と同時に図示しない警報装置を動作させて、
視覚と聴覚に訴えて開閉板2が開いたことを知ら
せるようにしてもよい。なお、上記実施例では、、
特別入賞口24aまたは飛込み型入賞装置25へ
入賞した打球を補助遊技装置30内へ遊導し、そ
の中の特定入賞口32への入賞によつて打球制御
装置10の風車5を傾動させ、さらにその打球制
御装置10の入賞口13への入賞口に基づいて変
動入賞装置27の入賞口を開放させるようにして
いるが、特別入賞口24aへの入賞で特別条件が
成立し、打球制御装置10の風車5を傾動させる
とともに、飛込み型入賞装置25へ入賞した打球
を補助遊技装置30へ遊導し、その特定入賞口3
2へ入賞した場合に変動入賞装置27を開放させ
るようにしてもよい。
あるいは、特別入賞口24aへ入賞した打球を
補助遊技装置30へ誘導し、その中の特定入賞口
32へ入賞した場合に変動入賞装置27を開放さ
せるとともに、、飛込み型入賞装置25への入賞
で打球制御装置10の風車5を傾動させるように
してもよい。
第6図は、本考案に係るパチンコ遊技機の第2
の実施例を示す。
この実施例では、第1図〜第4図を用いて説明
したような打球制御装置10を遊技部の中央より
やや上方の左右対称位置にそれぞれ配設するとと
もに、盤面の中央には、一対の可動翼片33を有
する変動入賞装置34を配設してある。変動入賞
装置34の下部には、上記実施例における補助遊
技装置30と同じように一対の一般入賞口31と
特定入賞口32とが設けられており、可動翼片3
3が回動されて打球が飛び込むといずれか一方の
入賞口に入賞できるようなつている。
また、遊技部の下部には、特別入賞口として2
種類の入賞装置35aと35bを設け、さらに、
遊技盤20の背部には、上記打球制御装置10の
入賞口球流出口に対応してそれぞれ検出器40を
設けてある。
この実施例では、第1の特別入賞口たる入賞装
置35aに打球が入賞すると特別条件が成立し、
打球制御装置10の風車5が一定時間だけ下方へ
傾動されてその入賞口13が開放され、また第2
の特別入賞口たる入賞装置35bに打球が入賞す
ると、上記のごとき風車5の傾動動作が2回連続
して行なわれるようになつている。そして、この
ようにして、打球制御装置10の風車5が下方へ
傾動されている間にその入賞口13へ打球が入賞
すると、中央の変動入賞装置34の一対の可動翼
片33が略水平状態になるまで(約90゜)往復回
動され、それを所定の回数(例えば18回)だけ繰
り返えすことにより、内部へ打球が連続して飛び
込むことができるような特別の利益状態を作り出
す。そして、上記のようにして所定回数だけ可動
翼片33が開閉動作されている間に、内部に飛び
込んだ打球が中央の特定入賞口32に入賞する
と、再び可動翼片33の所定回数の開閉動作が開
始されるようなつている。ただし、特に限定され
ないが、上記の場合、可動翼片33の開閉動作が
開始されてから所定回数に達する前に所定数(例
えば10個)の打球が飛び込むと、可動翼片33の
動作が停止されるようになつている。
また、上記特定入賞口32への入賞により、再
び可動翼片33の開閉動作が開始される繰り返し
の回数は予め所定の回数(例えば8回)に設定さ
れており、その回数に達すると、可動翼片33の
開閉が停止されるようになつている。
このようにして、この実施例によれば、上記第
1実施例と同様、従来にない新規な打球制御装置
10を備え、この打球制御装置10への打球の入
賞に基づいて他の変動入賞装置の入賞口が開放さ
れて、特別な利益状態を作り出されるようになつ
ているので、パチンコ遊技機の興趣が高められ
る。
また、打球制御装置10は、その風車5が下方
へ傾動されていない通常状態では、従来の単体と
しての風車装置と同じように、そこを通る打球の
速度をゆるめたり流れの方向を変える作用をな
す。
そのため、このような打球制御装置10を遊技
盤の適宜位置に、従来のパチンコ遊技機における
風車装置と全く同じ感覚で取り付けることがで
き、しかもそれによつて新たに変動入賞装置とし
ての機能をも付加することができる。つまり、遊
技部内の打球の自由な流下空間全く狭めることな
く変動入賞装置を設け、遊技の興趣を高めること
ができる。
なお第6図の実施例では、遊技盤下部に設けら
れた特別入賞口35a,35bへの打球の入賞に
よつて、打球制御装置10の風車5を傾動させ、
その入賞口への入賞に基づいて変動入賞装置34
の可動翼片33を開閉させるようにしているが、
特別入賞口35a,35bへの打球の入賞によつ
て変動入賞装置34の可動翼片33を一回もしく
は数回開閉させ、その間に飛び込んだ打球が特定
入賞口32へ入賞したならば特別条件が成立し、
打球制御装置10の風車5を一定時間もしくは所
定の入賞球数に達するまで下方へ傾動させておく
ように制御することも可能である。
次に第7図および第8図は、本考案に係るパチ
ンコ遊技機に使用される風車を一体に備えた打球
制御装置10の他の構成例を示す。
前記第1図〜第4図に示した実施例では、風車
5を開閉板2の前面に装着し、ピン3を支点にし
て両者が一体に傾動するように構成したのに対
し、この実施例では、開閉板2と風車5を別体と
して、それぞれピン3および17を支点として別
個に回動できるように装置本体1に取り付けてあ
る。そして、開閉板2はその下半分をカツトし
て、装置本体1前面の開口部1bの上半分を閉塞
するように垂下させてある。また、風車5はこれ
を回転自在に支承する軸6′を上記ピン17に支
承された保持アーム18の先端に固着させ、軸
6′の基部は水平姿勢にされたとき上記開閉板2
の下部中央に形成したスリツト2dに係合される
ように、保持アーム18の高さを調整して取り付
けてある。
風車5は、軸6′の先端にEリンゴを係合させ
ることによつて抜止めさせるようにしてある。
さらに、上記保持アーム18の後端側部には、
係合ピン15を形成し、この係合ピン15にピン
9で支承された作動アーム8の先端のコの字状係
合部8bを係合させ、ソレノイド11の駆動力で
作動アーム8を介して上記保持アーム18および
これと一体の風車5を上下方向に傾動させるよう
にしてある。ただし、ここではソレノイド11を
作動アーム8の下方に配置し、表示ランプ12は
裏蓋体4の上部に配設してある。
また、特に限定されるものではないが、装置本
体1の取付け基板1aの下部には、長円形の釘穴
1gを形成し、この釘穴1gを通して遊技盤に障
害釘19(第8図参照)を打ち込めるようになつ
ている。
この打球制御装置は、風車5の軸6′が水平姿
勢に保持された通常状態で、風車本来の作用をな
すとともに、開閉板2の下方に形成された入賞口
13には、下方の障害釘19に衝突した打球が跳
ね上がつて入賞できるいわゆる飛込み型の入賞装
置として作用することになる。
一方、ソレノイド11が励磁されると、風車5
が破線Bのごとく下方へ傾動されるため、風車5
が流下して来た打球をかき込むように回転し、打
球が非常に入賞し易い状態をつくり出す変動入賞
装置として作用する。
さらに、この打球制御装置では、包囲枠1cの
下辺にガイドプレート1iを設けて入賞した打球
を後方へ案内するとともに、後端部に配設した非
接触型近接スイツチもしくはマイクロスイツチの
ように検出器40によつて入賞した打球を検出で
きるようになつている。
従つて、この打球制御装置によれば、通常状態
でも打球が入賞可能となるため、この打球制御装
置下部の入賞口13への入賞によつて特別条件の
成立とし、ソレノイド11を励磁させ、風車5を
下方へ傾動させて入賞確率を増大せるように動作
させることも可能となる。
[効果] 以上説明したごとくこの考案は、ガイドレール
で囲まれた遊技部内に複数の障害部材と遊技者に
所定の利益を与える入賞口とが設けられている遊
技盤と、前面に開口部を有し略箱形をなす枠体と
この枠体の周縁に設けられた取付け基板とからな
る装置本体の前面に、上記枠体の開口部の少なく
とも一部を閉塞する開閉部材が揺動可能に取り付
けられ、該開閉部材の前面には回転可能な風車が
軸着されもしくは該開閉部材を貫通し上下方向回
動可能に配設された軸の先端部に回転可能な風車
が装着され、上記枠体には上記開閉部材を揺動も
しくは軸を回動させるための駆動機構が設けられ
てなり、上記遊技部内に配置された打球制御装置
と、上記遊技部内に設けられた特定の入賞口への
打球の入賞に基づいて上記打球制御装置の駆動機
構を作動させる特別利益を発生可能な補助遊技部
装置と、上記打球制御装置が打球の入賞可能な状
態になつたことを表示するための表示手段とをパ
チンコ遊技機に備えるようにしたので、通常状態
では打球制御装置が単なる風車として作用すると
ともに、特別遊技状態では風車が下方へ回動して
入賞装置として機能しかつ風車が打球を開口部内
に入賞球として巻き込むようになる。その結果、
特別遊技状態が発生したときに短時間に多量の入
賞球を発生させることができる。しかも、例えば
従来、一般風車が設けられていた位置に本願考案
の打球制御装置を取り付けることにより、実質的
な入賞装置を設けたにもかかわらず従来に比べて
遊技部内の打球の自由な流下空間を広げ遊技の興
趣を高めることができるという効果がある。ま
た、表示手段によつて、特別遊技状態の発生を遊
技者に容易に知らしめることができるので、遊技
者は打球の飛距離調整等の遊技上の作戦を行なう
ことができる。
なお、上記実施例では、これに使用される打球
制御装置の構成例を2つあげて説明したが、打球
制御装置の構成は、それに限定されるものではな
く、種々の変形例が考えられる。また、変動入賞
口装置や補助遊技装置も実施例のものに限定され
ず既に提案されている他の任意の構成の変動入賞
装置や補助遊技装置を使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係るパチンコ遊技機に用い
られる打球制御装置の一例を示す斜視図、第2図
は、その分解斜視図、第3図は、その断面側面
図、第4図は、その入賞口開放状態を示す断面側
面図、第5図は、本考案に係るパチンコ遊技機の
第1の実施例を示す正面図、第6図は、本考案に
係るパチンコ遊技機の第2の実施例を示す正面
図、第7図は、本考案に係るパチンコ遊技機に用
いられる打球制御装置の他の構成例を示す断面側
面図、第8図は、その正面図である。 1…装置本体、1a…取付け基板、1b…開口
部、1c…枠体(包囲枠)、2…開閉板、4…裏
蓋体、5…風車、6,6′…軸(止めネジ)、8…
作動アーム、10…打球制御装置、11…駆動手
段(ソレノイド)、12…表示ランプ、13…入
賞口、20…遊技盤、21…打球発射装置、22
…ガイドレール、24a,25,35a,35b
…特別入賞口、27,34…変動入賞装置、27
a…変動部材、29…アウト穴、30…補助遊技
装置、32…特定入賞口、33…変動部材(可動
翼片)。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ガイドレールで囲まれた遊技部内に複数の障害
    部材と遊技者に所定の利益を与える入賞口とが設
    けられている遊技盤と、 前面に開口部を有し略箱形をなす枠体とこの枠
    体の周縁に説けられた取付け基板とからなる装置
    本体の前面に、上記枠体の開口部の少なくとも一
    部を閉塞する開閉部材が揺動可能に取り付けら
    れ、該開閉部材の前面には回転可能な風車が軸着
    されもしくは該開閉部材を貫通し上下方向回動可
    能に配設された軸の先端部に回転可能な風車が装
    着され、上記枠体には上記開閉部材を揺動もしく
    は軸を回動させるための駆動機構が設けられてな
    り、上記遊技部内に配置された打球制御装置と、 上記遊技部内に設けられた特定の入賞口への打
    球の入賞に基づいて上記打球制御装置の駆動機構
    を作動させる特別利益を発生可能な補助遊技装置
    と、 上記打球制御装置が打球の入賞可能な状態にな
    つたことを表示するための表示手段と、 を備えてなることを特徴とするパチンコ遊技機。
JP8634984U 1984-06-11 1984-06-11 パチンコ遊技機 Granted JPS612288U (ja)

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JPS5984797A (ja) * 1982-11-02 1984-05-16 株式会社東京タツノ 給油装置

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