JPS63147484A - パチンコ遊技機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、可動部材によって打球の飛込みを制御され
る入賞領域と、該入賞領域中に入った打球のさらなる入
賞により一層入賞し易い特別な利益状態に移行させる特
別入賞口とを備えた変動入賞装置を備えたパチンコ遊技
機に適用して効果のある技術に関する。

［従来技術］ 従来、パチンコ遊技機においては、遊技店と遊技者との
利益のバランスを図った上で、遊技内容に変化を与える
と共に遊技者へのサービス向上を図るため、例えば、遊
技領域の下部に設けられた特定の入賞口に打球が入賞す
ると、一対の可動部材が約９０°往復回動するように構
成された変動入賞装置が遊技盤中央に設置されたものが
知られている。

この変動入賞装置は可動部材の内側に入賞領域としての
内部空間（この中に入った打球はその中に設けられた特
別入賞領域か一般入賞領域内に流入する）を有していて
、前記特定入賞口への打球の入賞を条件として前記可動
部材が１回もしくは２回回動されると、それによって変
動入賞装置の周囲とその内部の入賞領域とが一時的に連
通されて、遊技領域の上方より流下してくる打球が変動
入賞装置の内部に飛び込むことが可能な状態となる。

そして、変動入賞装置の内部に飛び込んだ打球がさらに
偶発的にその中に設けられている特別入賞領域に入ると
、それによって上記可動部材が続けて複数回（例えば１
８回）回動され、しかもそれが複数サイクル（例えば８
サイクル）繰り返されて入賞領域への飛び込みの可能性
が増大されるという特別の利益状態が発生する。

ただし、上記特別の利益状態の継続条件として、各サイ
クルごとの特別の利益状態発生中において可動部材が所
定回数（例えば１８回）回動するか又は特別入賞領域内
に打球が所定個数（例えば１０個）入賞するまでの間に
、打球が再度特別入賞領域に入賞することが要求される
。

［発明が解決しようとする問題点コ ところが、従来のこの種の変動入賞装置は、その装置内
に単に傾斜部を設けたもの、あるいは、前後動する入賞
制御部材を設けたものであって、その中に受は入れられ
た打球の流入経路を外的要因によって変えることができ
ず、特別入賞口への入賞を偶然性にまかせるのみであっ
た。

そのため、長時間の遊技の末ようやく特別な利益状態が
発生しても、その後なかなか特別入賞口に打球が入賞で
きないで、継続条件が成立しないまま少ないサイクルで
特別遊技が終了してしまい、その結果、特別な利益状態
が発生しても小球が少なく、遊技者にとって満足にいた
る結果が得られないことがあり、興趣に欠けるという問
題点があった。

［発明の目的］ この発明は、前記問題点を解決するためになされたもの
で、外的要因によって特別な利益状態の継続可能性を高
めることができ、遊技店と遊技者との利益のバランスを
図った上で、遊技者により多くの満足を与え、かつ興趣
を高めることができるパチンコ遊技機を提供することを
目的とする。

ｃ問題点を解決するための手段］ この発明に係るパチンコ遊技機は、上記問題点を解決す
るため、可動部材によって打球の飛び込みを制御される
入賞領域と該入賞領域中に入った打球のさらなる入賞を
条件として特別な利益状態を発生させる特別入賞口とを
備えた変動入賞装置の前記入賞領域内に、そこに飛び込
んだ打球を不確定な確率をもって前記特別入賞口の方向
に流下させる分流傾斜部を設けると共に、該分流傾斜部
には、流下阻止部材を有し、打球を一時的に貯留させ、
貯留された打球によって後続の打球を前記特別入賞口に
入賞させ易くするための打球貯留部を設けた構成とした
。

［作用コ 特別利益発生時に打球貯留部の流下阻止部材を作動させ
て変動入賞装置内部の入賞領域に飛び込んだ打球を分流
傾斜部に設けられた打球貯留部に貯留させ、その留まっ
た打球に後続の入賞球が衝突して方向を変えることによ
って、特別入賞口に入賞する可能性が高くなり、その結
果、特別な利益状態の継続条件が成立し易くなるととも
に、特別入賞口への入賞がないまま入賞球数が所定数に
達することが少なくなる。

［第１実施例コ 第１図は、この発明に係るパチンコ遊技機の遊技盤の構
成例を示すもので、その前面には、遊技機の下部に設け
られた打球発射装置（図示省略）によって発射された打
球を遊技盤１の上方部まで案内するガイドレール３が配
設され、ガイドレール３と遊技盤１前面のガラス板とに
よって囲まれた空間に遊技領域が構成されている。

そして、この遊技領域の中央には、変動入賞装置５が設
置されている。この変動入賞装置５の下方には、第１の
特定入賞ロアａが、また、その両側には、第２の特定入
賞ロアｂ、７ｃが設けである。これら特定入賞ロアａ〜
７ｃは入賞チャツカーと呼ばれる入賞具により構成され
ている。

変動入賞装置５の上方には、いわゆるパ天″１′天の左
”天の右″の３つの入賞口６ａ、６ｂ。

６ｃが一体的に設けられている。変動入賞装置５の両側
方には一般入賞口８が、また、その下方にはそれぞれチ
ューリップ式打球入賞装置９が配置されている。

そして、遊技盤１の下部には、上方から落下してくる途
中で上記各入賞領域６ａ〜６ｃ、７ａ〜７ｃ、８，９等
に入賞できなかった打球を遊技盤１の後方へ回収するア
ウト口１０が設けられている。さらに遊技盤１の表面の
適宜位置には、上方より落下してくる打球の方向を無作
為に変更させる多数の障害釘１１や打球の流下速度およ
び方向を制御する転勤誘導部材（いわゆる風車）１２ａ
〜１２ｃが遊技領域の縦中心線に対してほぼ対称的に設
けられている。

この実施例における変動入賞装置５は、第２図〜第５図
に詳しく示すごとく１次のように構成されている。

前面にのみ開口された箱形をなす基枠５０の外周前端部
寄りには、遊技盤１の表面にそれと略同一平面になるよ
うに取り付けられる取付は基板５１が設けられている。

そして、基枠５Ｑの上部には、前記３個の天の入賞口６
ａ〜６ｃが、取付は基板５１から前方へ突出した状態で
設けられているとともに、基枠５０の前側開口部には、
その端面の上部および両側部を覆うように装飾板５２が
装着されている。

そして、前記基枠５０中夫の左右両側の切欠き部に、一
対の可動部材５３．５３が、それぞれ回動軸５４，５４
　（第２図参照）に固定された状態で回動可能に装着さ
れている。

前記回動部材５３．５３は、通常は垂直姿勢をとるよう
に保持され、前記特定入賞ロア８〜７ｃへの入賞等を条
件として基枠５０背部に取り付けられたソレノイドのよ
うな駆動源（図示省略）が作動することにより、前記回
動軸５４，５４を介して外側へおよそ９０″の範囲（第
２図に鎖線で示す）まで、所定時間間隔（第６図参照）
をもって１回または２回往復回動されて、変動入賞装置
５の内部空間としての入賞領域５５を開閉させる。

入賞領域５５が開かれると、遊技領域の上方より流下し
てきた打球がその中に飛び込み可能となる。

なお、前記装飾板Ｓ２の上部中央には、特別な利益状態
が発生したときの１サイクル中に、変動入賞装置５の入
賞領域５５へ入賞した球の数を表示するためのセグメン
ト型表示器５７が取り付けられている。

一方、上記基枠５０の中央背部は、遊技盤１の取付は孔
（図示省略）内に嵌入される膨出部５Ｂとなっている。

また、基枠５０の下部には、遊技盤１の表面から前方へ
突出する入賞受枠５９が設けられ、この入賞受枠５９の
前面を覆うように前飾り板６０が装着されている。入賞
受枠５９の内部は一対の垂直な規制片５９ａ、５９ａに
よって３つに分割され、その中央の入口が特別な利益状
態の発生条件および継続条件を成立させるための特別入
賞口６１とされ、この特別入賞口６１の左右両側の入口
が前記一般入賞口８等への入賞と同じ入賞利益を与える
ための一般入賞口６２とされている。

また、変動入賞装置の入賞領域５５（内部空間）内には
、第２図および第４図に示すように、その中に飛び込ん
だ打球を任意の確率を持って特別入賞口６１と一般入賞
口６２とに分流させる分流傾斜部７１ａ、７２ａを備え
た分流機７１と分流底板７２とが一定の高さを隔てて配
置されている。

そして、分流機７１側の傾斜部７１ａは、奥に向かって
下り傾斜し、その奥側中央には打球を分流底板７２上に
落下させるための導通孔７１ｂが設けられ、その両側に
は基枠５０後壁の中段に設けられた一対の一般入賞ロ６
ｄ、６ｅの手前にて打球を一時的に貯留させる打球貯留
部７７．７７が設けられている。前記打球貯留部７７．
７７には、そこに打球を整列状態で貯留させるための案
内溝７１ｃ、７１ｃが形成されている。

前記分流底板７２側の傾斜部７２ａは、手前側が低くな
るように緩傾斜し、その奥側中央に、前記導通孔７１ｂ
より落下した打球を誘導させる傾斜台７２ｂが設けられ
ている。その傾斜台７２ｂの上面も手前側が低くなるよ
うに緩傾斜し、その手前側端面部に特別な利益状態の継
続回数を示す表示器７２ｃが４個取り付けられている。

これら４個の表示器７２ｃを図示省略の点滅制御回路に
よって点滅制御することにより８回までの継続回数を表
示できるようになっている。例えば１サイクル目から４
サイクル目までは左側から順に点灯させ、５サイクルか
ら８サイクル目までは左側が順に点滅させるように制御
すればよい。

なお、上記分流底板７２の前端部に前記入賞枠５９が一
体に設けられている。また、変動入賞装置５の左右両側
には特定入賞ロアａ、７ｂへの入賞や特別利益発生中点
滅される表示ランプ８５゜８５が取り付けられており、
それらの点灯光が取付は基板５１の左右に設けられた表
示窓５１ａ。

５１ａを介して視認できるようになっている。

また、第３図に示すように導通孔７１ｂの上方には、歯
車群８２を介しモータ８４により回転駆動される円筒状
の打球通過制御部材８１が、導通孔７１ｂを囲むように
分流機７１に近接して垂直に配設されている。この打球
通過制御部材８１は上端が閉塞されており、その周側部
下端に、分流機７１上の打球を前記導通孔７１ｂ中に至
らせる半円状の切欠き８１ａが１８０６の位相差をもっ
て２個設けられている。

この打球通過制御部材８１の回転および停止の制御は、
図示しない回転制御回路によって行われてる。即ち、第
６図に示すように、通常時には、導通孔７１ｂ中に打球
が入りにくくなるように常にゆっくりと回転されており
、特別な利益状態発生時には、前記切欠き８１ａが前向
きとなった状態で停止される。これによって、導通孔７
１ｂ中に打球が入り易くなるようになる。上記の場合、
打球通過制御部材８１と一体に回転する歯車８２ａの回
転位相角を検出するセンサ８３を設け、このセンサ８３
の検出信号を制御回路（図示省略）に入力させることに
よって、切欠き８１ａが前向きとなったところで打球通
過制御部材８１を正確に停止させることができる。また
、このセンサ８３の信号とタイマを利用して、通常時に
おいても打球通過制御部材を、切欠きが正面を向いたと
きに一時的に停止するという間欠回転を行わせるように
してもよい。

一方、基枠５０の背後には、第３図および第４図に示す
ように、基枠の背面に沿って分流機７１の傾斜面よりも
上方に突出して、分流機７１上を流下して導通孔７１ｂ
に入賞せず、後方の一般入賞ロ６ｄ、６ｅに向かった打
球を前記打球貯留部７７．７７に一時的に貯留させるこ
とが可能なストッパ部材９０が設置されている。

このストッパ部材９０は、第５図に示すように、それが
上昇した状態において前記一般入賞口６ｄ。

６ｅを閉鎖させるストッパ部９１．９１と、それが下降
した状態において基枠５０の前記一般入賞ロ５ｄ、６ｅ
中に入った打球を基枠５０の裏側へ流下させる流下案内
面９２．９２とを備えている。

そして、通常時においては、このストッパ部材９０が、
復帰ばね９４，９４　（第５図参照）により下降されて
基枠５ｏの裏面に突設された支持台７５上に接触されて
いて、分流機７１上の打球がその背後の一般入賞ロ６ｄ
、６ｓ中に自由に流入できるようになっている。

一方、変動入賞装置５が特別な利益状態の発生に伴う動
作を開始したときには、支持台７５の下方に設置された
電磁式駆動源（ソレノイド）１００が一定時間励磁され
てプランジャが上方へ移動され、その先端の突子１０１
によりストッパ部材９０が所定時間上昇されて分流機７
１上の打球がその背後の一般入賞ロ６ｄ、６ｅ中に流下
するのを阻止するようになっている。

その結果、分流機７１上をその左右の案内溝７１ｃ、７
１ｃ方向へ転動した打球は、その案内溝７１ｃ、７１０
上に整列した状態で打球貯留部７７．７７に溜まり、そ
の溜まった打球の個数が増えると、後続の打球が滞留中
の打球に当って中央へ方向を変える。しかも、そのとき
、打球通過制御部材８１は回転を停止し、一方の切欠き
部８１ａが前向きになっている。そのため、変動入賞装
置に入賞した打球が打球通過制御部材８１の切欠き８１
ａを通って導通孔７１ｂ中に入り易くなる。

このように導通孔７１ｂ中に入る打球の数が増えれば、
その分特別入賞口６１に入る確率も高くなって特別の利
益状態の継続条件が成立し易くなる。

なお、前記ストッパ部材９０は、第５図に示すようにそ
の前面に設けられたガイド孔９３，９３が、基枠５０の
背部に突設されたガイドピン７４゜７４に嵌合されるこ
とにより垂直方向に昇降自在に案内されるようになって
いる。また、前記復帰ばね９４，９４の上端はストッパ
部材９０の下端に、また、下端はビス９５．９５により
基枠５０背面に突設されたボス７６．７６にそれぞれ取
り付けられている。さらに、ソレノイド１００のプラン
ジャ先端の突子１０１は、前記ストッパ部材９０下面の
嵌合部９６に嵌合されている。

上記のように構成された変動入賞袋！！５の各部はマイ
コンや電子回路（図示省略）その他の制御装置によって
制御される。

その各動作を第６図のタイミングチャートを用いて説明
すると次のようになる。

先ず、打球が特定入賞ロアｂまたは７Ｃに入賞すると、
入賞検出用のスイッチＳＷ１またはＳＷ２がオン（ＯＮ
）となって、可動部材５３．５３が１回往復回動され、
また特定入賞ロアａに入賞するとスイッチＳＷ３がオン
（ＯＮ）となって可動部材５３．５３が２回往復回動さ
れて、入賞領域５５内に打球が入賞可能となる。

前記可動部材５３．５３の回動動作は、例えばその回動
回数を計数するカウンタから出力されるリセット信号を
受けて停止される。

このようにして可動部材５３．５３が外側に回動されて
いる間に、入賞領域５５内に入賞した打球が分流１１８
７１から導通孔７１ｂを通って分流底板７２上に流下し
、更に特別入賞口６１に入賞すると、スイッチＳＷ４が
オン（ＯＮ）される。これによって、可動部材５３．５
３が１サイクル当り最高１８回開閉される特別な利益状
態が発生し、可動部材５３．５３の１サイクル目の回動
動作が開始される。

その回動動作中にさらに別の打球が特別入賞口６１に入
賞すると、スイッチＳＷ４が再度オン（ＯＮ）されて、
その時点でそのサイクルの特別遊技が終了し、新たなサ
イクルが開始されるとともに、サイクル回数を計数する
カウンタがカウントアツプされ、ランプ７２ｃが２個点
灯される。

ただし、可動部材５３．５３が１８回回動動作する間に
特別入賞口６１に打球が再度入賞しないか、或いは特別
入賞口６１に再度入賞する以前に入賞領域５５中に打球
が１０個入賞すると、その時点で特別な利益状態が終了
する。

第６図には、その様子を入賞個数計数用のカウンタの信
号Ａとして示す。また、第６図には、特別利益発生後、
例えば変動入賞装置５への最初の入賞球が特別入賞口６
１に入賞して次のサイクルへ進むときの様子が、カウン
タの信号Ｂとして示されている。

なお、特定入賞口への入賞によって可動部材５３．５３
が回動を開始して後の一定時間（例えば３秒間）を有効
時間とし、この有効時間内に特別入賞検出用スイッチＳ
Ｗ４の信号があった場合にのみ特別利益状態を発生させ
るようになっている。

また、通常時には、打球通過制御部材８１が常に回転し
ているが、特別な利益状態が発生したときに検出器８３
が歯車８２ａの回転角を検出してモータ８４を止め、打
球通過制御部材８１をその切欠き８１ａが前向きになっ
た状態で停止させ、打球を特定入賞口６１に入り易いよ
うにさせる。

そして、特別な利益状態の終了後に再びモータ８４を作
動させて打球通過制御部材８１を回転させ打球を特別入
賞口６１に入りにくい状態に戻す。

しかも、実施例では、特別な利益状態の各サイクルが開
始した直後から一定時間は電磁式駆動源（ソレノイド）
１００を作動させて、ストッパ部材９０を上昇させるよ
うにしている。従って、ストッパにより打球貯留部７７
．７７に打球が滞溜され、その溜まった打球によって後
続の打球が導通孔７１ｂに入って分流底板７２上に至り
、特定入賞口６１に入賞する確率が高くなる。

そして、一定時間（例えば６秒）が経過すると、電磁式
駆動源（ソレノイド）１００が停止されてストッパ部材
９０が復帰ばね９４，９４により下降されて、それまで
分流機７１の案内溝７１ｃ。

７１ｃ上に溜まっていた打球を分流機７１背後の一般入
賞ロ６ｄ、６ｅ中に流入させ、それ以後後は打球が特別
入賞口６１へ入りにくい状態となる。

なお、ストッパ部材９０による一般入賞ロ６ｄ。

６ｅへの入賞阻止状態があまり長い時間続くようでは、
１８回の開閉中に１０個の入賞球があれば必ず特別入賞
口６１への入賞が生じるようになって遊技のスリル性が
低下してしまう。そこで、実施例では、打球発射装置に
よる１分間の発射個数が１００個であるので、打ち込ま
れた打球が１０個続けて変動入賞装置へ入ると仮定して
もそれには６秒要することから、ストッパ部材９０の作
動時間を６秒間と設定した。ただし作動時間は６秒に限
定されるものではない。

この実施例によれば、特別な利益状態の各サイクルの開
始時から一定時間内はストッパ部材９０が上昇されて分
流機７１上の打球貯留部７７．７７に打球がある程度（
５〜７個）貯留されると、その貯留された打球により後
続の打球が特別入賞口６１中に流入し易い状態となるの
で、特別な利益状態の継続可能性が高くなる。

しかも、１サイクル当り変動入賞装置への入賞球が１０
個に達する前に特別入賞口６１への再度の打球の入賞が
あると、特別な利益状態の新しいサイクルが開始される
ようになっているので、一般入賞口６ｄ、６ｅの方が、
特別入賞口６１に比べて極端に入賞し易いと、それだけ
享受できる特別な利益状態が少なくなる。しかるに、上
記実施例では、特別遊技の各サイクル開始後一定時間は
、変動入賞装置に飛び込んだ打球が打球貯留部７７゜７
７に滞溜され、一般入賞口６ｄ、６ｅへの入賞が阻止さ
れるようになっているため、特別入賞口６１に打球が入
賞する前に一般入賞ロ６ｄ、６ｅへの入賞球が１０個に
達して、特別利益状態が終了してしまうというようなこ
とが起りにくくなる。

その結果、予め設定された条件内において最高に近い条
件で特別遊技が実行されるようになって、遊技者が享受
できる利益が多くなる。

［第２実施例コ 第７図に、変動入賞装置Ｓを構成する基枠５０内の分流
機７１および分流底板７２部分と、その分流機７１上に
取り付けられる打球通過制御部材８１部分を変えた第２
実施例を示す。

この実施例では、打球通過制御部材８１が水平な回転軸
８１ｃによって縦方向に回転するように構成され、分流
機７１の後部に配置されている。

しかも、打球通過制御部材８１は、分流機７１の奥側中
央に設置された自動二輪車の車体のごとき外観を模した
装飾部材８５の前部に、車軸の形状を模した部材として
、分流ｔＭ７１の略中夫に形成された矩形状の導通孔７
１ｂ内に配置され、モータ（図示省略）からの動力を受
けて回転する回転軸８１ｃによって前方へ回転されるよ
うになっている。

この打球通過制御部材８１の周壁部には、案内孔８１ｂ
が等角度間隔に相互に連通した状態で設けられており、
各案内孔８１ｂの下辺が分流機７１の傾斜面に一致した
ときに前方よりタイミングよく打球が流下して来ると、
案内孔８１ｂより打球通過制御部材８１内に入り、その
とき下端に位置している他の案内孔８１ｂを通って下方
の分流底板７２上に落下するようにされている。

そして、通常は打球通過制御部材８１が回転軸８１ｃを
介してモータ（図示省略）からの動力を受けて回転され
、分流機７１上の打球が案内孔８１ｂ中に入りにくくな
っている。しかし、分流機７上上の打球が偶発的に案内
孔８１ｂに入り、分流底板７２上に落下してその前方の
特別入賞口６１中に入賞することにより特別な利益状態
が発生したときは１図示しない制御回路からの停止指令
を受けて案内孔８１ｂが分流機７１上の打球を受は入れ
易い位置になったところでモータが停止され、打球通過
制御部材８１が一定時間静止する。

それとともに、基枠５０の後方に設けられたストッパ部
材９０が第１実施例と同様に上昇して分流機７１上の打
球をその背後の一般入賞ロ６ｄ。

６ｅ（第３図）中に流入しないように阻止し、打球貯留
部７７．７７に一時的に貯留させるので。

第１実施例のときと同じく特別入賞口への入賞がないま
ま入賞個数が１０個に達して特別利益が消滅することが
起きにくくなるとともに、打球貯留部にある程度打球が
溜まると、後続の打球が打球通過制御部材８１の案内孔
８１ｂおよび導通孔７１ｂを通って分流底板７２上に落
下し易くなり。

その分打球が特別入賞口６１に入って特別な利益状態が
継続され易くなる。

しかも、この実施例によれば、打球通過制御部材８１が
自動二輪車の車体のごとき外観をした装飾部材８５の車
輪の外観をしているので、それが遊技者に新しい意匠的
美観を与える効果がある。

なお、この実施例においては、分流底板７２上に、第１
実施例で示した傾斜台７２ｂ（第３図）を設ける代わり
に、セグメント型表示器７２ｄが設置されている。そし
て、このセグメント型表示器７２ｄに、特別な利益状態
におけるストッパ部材９０の上昇の残り時間が表示され
るようになっているので、遊技者にとっては特別な利益
状態継続のための遊技作戦が立て易くなる。

なお、第２実施例を示す第７図においては、第１実施例
と同じ構成の部分については同じ符号を付して重複説明
を省略しである。

また、この実施例における変動入賞装置５の全般の動作
のタイミングは、第６図を用いて説明した第１実施例の
場合と同様であるので、説明を省略する。

［第３実施例］ 第８図には、変動入賞装置の他の実施例を示す。

この実施例では、分流機７１の奥側左右に分けて各々打
球通過用の導通孔７１ｂを２個設けると共に、それらの
間に、打球を左右に振り分ける振り分は部材８６と導通
孔７１ｂ、７１ｂを通過した打球の数を表示するロボッ
トの形状を模したセグメント型表示器８７とを設置し、
かつ、分流底板７２の前部左右に各々打球貯留部’Ｉ’
ｌ、７７を設けである。

前記振り分は部材８６は、第９図に示すごとく、前端に
山形傾斜部８６ｂが形成されており、分流機７１とセグ
メント型表示器８７との間の空間内に、先端の山形傾斜
部８６ｂを少し突出させた状態で、分流機７１上に突設
された支軸８６ａを中心にして回動自在に設置されてい
る。さらに、振り分は部材８６の後部には基枠５０の後
方へ突出するアーム部８６ｃが形成され、かつこのアー
ム部８６ｃの下面には、その長手方向に沿って長穴（図
示省略）が形成されており、この長大中に、基枠５０の
背面に設置された減速機構を有するモータ８８の駆動軸
に固定された作動カム８８ａの偏心ピン８８ｂが嵌入さ
れている。そして、特別利益状態発生時にモータ８８が
作動されると、偏心ピン８８ｂが回転されて、振り分は
部材８６は左右に揺動される。

すると、前方より分流機７１上を流下して来た打球は、
振り分は部材８６の先端の山形傾斜部８６ｂに接触し、
その揺動動作によって左右の導通孔７１ｂのいずれかの
方向へ振り分けられる。これによって、振り分は部材８
６を揺動させない場合に比べて、打球が導通孔７１ｂ、
７１ｂに向かって速やかかつ均等に流下されるようにな
る。

一方、打球貯留部７７．７７は、分流底板７２の左右に
設けられた前後方向に長い矩形状の透孔７８．７８と、
これらの透孔７８．７８の下側に設置された流下制御装
置７９とによって構成されている。

流下制御装置７９は、第１０図に示すように、透孔７８
，７８の後端にて分流底板７２の下面に取り付けられた
支軸７９ａによって回動自在に装着された開閉板７９ｂ
、７９ｂと、前記支軸７９ａの中央に一端が連結された
回動力伝達片７９ｃと、この伝達片７９ｃを介して開閉
板７９ａ、７９ａに回動力を付与する左右共通のソレノ
イド７９ｄとから構成されている。

前記ソレノイド７９ｄのプランジャ７９ｅの先端にはピ
ン７９ｇを中心にして回動される回動片７９ｆの下端が
接続されている。そして、回動片７９ｆの先端が上記伝
達片７９ｃの背面に当接されており、特別利益状態発生
時にソレノイド７９ｄが励磁されるとプランジャ７９ｅ
が後退されて、回動片７９ｆがビン７９ｇを軸芯として
回動して前記支軸７９ａに固定された回動力伝達片７９
ｃを前方へ押圧し、支軸７９ａを介して開閉板７９ｂ、
７９ｂをその自由端（前端）側が上昇するように回動さ
せることによって透孔７８．７８中で斜めに傾いた姿勢
を保持する。これにより、透孔７８が打球を通過させな
い程度に閉塞され、分流底板７２上を流れて来て左右に
分かれた打球は透孔７８．７８中に数個（例えば３個）
ずつ貯留されるようになる。

このように開閉板７９ｂ、７９ｂが傾いた状態で透孔７
８．７８を閉塞することによって打球の落下を阻止し、
かつ凹部を形成してそこに打球を貯えるようになってい
るので、透孔７８．７８中への打球の貯留個数が増える
と、後から入った打球の透孔７８．７８から分流底板７
２上に突出する量が増える。そのため、後から来た打球
がその突出した打球に衝突して中央に方向変換され、こ
れによってその打球が特定入賞口６１中へ入る確率が高
くなる。つまり、特別な利益状態の継続条件が成立し易
くなる。

そして、特別な利益状態が終了すると、図外の制御回路
からの指令を受けてソレノイド７９ｄの励磁が解除され
てプランジャ７９ａが復帰用バネによって前進され、開
閉板７９ｂ、７９ｂの先端がその自重により下降する方
向に回動復帰する。

そのため、それまで開閉板７９ｂ、７９ｂの上に溜って
いた打球が、一般入賞口６２へ入賞した打球を誘導する
樋の上に落下して一般入賞球として処理される。

また、通常遊技中は透孔７９．７９が常時開放されてい
て、透孔７９．７９へ流下した打球は直ちに一般入賞球
となり、特別入賞口６１への入賞率が低い状態とされる
。

それら各動作は図示しないのマイコンや電子回路その他
の制御手段によって制御される。

ちなみに、それら各制御動作を第１１図のタイミングチ
ャートを用いて説明すると次のようにな机 可動部材５３．５３の動作タイミングおよび特別入賞口
６１への入賞球に対し設けられた有効時間は、上記第１
実施例と同様である。

また、特別利益状態発生後、可動部材５３，５３が１８
回回動動作する間に特別入賞口６１に打球が再度入賞し
ないか、或いは特別入賞口６１に再度入賞する以前に入
賞領域５５中に打球が１０個入賞すると特別な利益状態
が終了するのも第１実施例と同様である。

また、表示ランプ８５，８５の点灯についても第１実施
例と同様である。

しかして、この実施例では、打球が特別入賞口６１に入
賞した時点から特別遊技が終了するまでの間、モータ８
８によって振り分は部材８６が回動されるようになって
いるので、先端の山形傾斜部８６ｂによって分流棚７１
上の打球が左右いずれかの導通孔７１ｂの方向へ速やか
かつ均等に振り分けられることとなる。

また、特別な利益状態が発生して可動部材５３゜５３の
開閉動作が開始されてから１サイクルの終了に至るまで
の間、ソレノイド７９ｄが励磁されてストッパ装置７９
の開閉板７９ｂ、７９ｂが分流底板７２の打球貯留部７
７．７７の透孔７８゜７８を傾斜した状態で閉塞して、
そこに打球を貯留させるようになっている、そのため、
打球貯留部７７．７７に打球が溜まり、その溜まった打
球により後続の打球が特別入賞口６１方向に跳ね返えさ
れることによって、特別入賞口６１への入賞確率が増す
ようになる。

なお、特別利益状態の各サイクルの終了と同時に、その
都度一旦ソレノイド７９ｄがオフ（ＯＦＦ）とされ、ス
トッパ装置７９の開閉板７９ｄ。

７９ｄが分流底板７２の打球貯留部７７．７７の透孔７
８，７８を開放し、それまでに打球貯留部７７．７７に
溜まった打球を透孔７８．７８から下方へ落下させて一
般入賞球として処理し１次のサイクルが開始するときに
再び開閉板７９ｂにより透孔７８を閉塞させるようにな
っている。

ただし、この実施例においても、第１の実施例同様、特
別口への入賞による特別遊技の各サイクルの開始後一定
時間（例えば６秒間）だけ、ソレノイド７９ｄを励磁さ
せて透孔７８を閉塞させるようにすることができる。

［発明の効果］ この発明に係るパチンコ遊技機によれば、可動部材によ
って打球の飛び込みを制御される入賞領域と該入賞領域
中に入った打球のさらなる入賞を条件として特別な利益
状態を発生させる特別入賞口とを備えた変動入賞装置の
前記入賞領域内に、そこに飛び込んだ打球を不確定な確
率をもって前記特別入賞口の方向に流下させる分流傾斜
部を設けると共に、該分流傾斜部には、流下阻止部材を
有し、打球を一時的に貯留させ、貯留された打球によっ
て後続の打球を前記特別入賞口に入賞させ易くするため
の打球貯留部を設けた構成としたので、特別利益状態発
生時に打球貯留部の流下阻止部材を作動させて変動入賞
装置内部の入賞領域に飛び込んだ打球を分流傾斜部に設
けられた打球貯留部に貯留させ、その留まった打球に後
続の入賞球が衝突して方向を変えることによって、特別
入賞口に入賞する可能性が高くなり、その結果、特別な
利益状態の継続条件が成立し易くなるとともに、特別入
賞口への入賞がないまま入賞球数が所定数に達すること
が少なくなるという作用により。

予め設定された最高に近い条件に従って特別遊技が進行
するようになって遊技者はより多くの利益を得ることが
でき、遊技に対する興趣が増すようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図はこの発明の第１実施例を示すもので、
それらのうち。 第１図は、パチンコ遊技機の遊技盤の構成を示す正面図
、 第２図はその遊技盤に設置された変動入賞装置の構成を
示す斜視図、 第３図は、その変動入賞装置の主要部の機構を示す分解
斜視図。 第４図は、変動入賞装置の縦断側面図、第５図は、変動
入賞装置に組み込まれたストッパ部材の分解斜視図、 第６図は、変動入賞装置の動作タイミングを示すタイミ
ングチャート。 また、第７図は、変動入賞装置の主要部の機構の第２実
施例を示す斜視図、 また、第８図〜第１１図は、第３実施例を示すもので、
それらのうち。 第８図は、変動入賞装置の主要部の機構を示す斜視図、 第９図は変動入賞装置に組み込まれた振り分は部材の分
解斜視図、 第１０図は、変動入賞装置に組み込まれた流下制御装置
を取り出して示す斜視図。 第１１図は、変動入賞装置の動作タイミングを示すタイ
ミングチャートである。 １・・・・遊技盤、５・・・・変動入賞装置、５３・・
・・可動部材、５５・・・・入賞領域、６１・・・・特
別入賞口、７１ａ、７１ａ・・・・分流傾斜部、７７・
・・・打球貯留部、７９ｄ、９０・・・・流下阻止部材
（開閉板、ストッパ部材）。 第１図 第２図 第３図 第４図 第５図 第７図 第８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 電気的駆動手段により往復作動される可動部材と、この
   可動部材によって周囲の遊技領域と一時的に連通状態に
   される入賞領域と、該入賞領域内に飛び込んだ打球のさ
   らなる入賞を条件として特別の利益状態を発生させるた
   めの特別入賞口とを備えた変動入賞装置が、ガイドレー
   ルで囲まれた遊技領域内に設置されてなるパチンコ遊技
   機において、前記変動入賞装置の入賞領域内に、そこに
   飛び込んだ打球を不確定な確率を持って前記特別入賞口
   の方向に流下させる分流傾斜部を設けると共に、該分流
   傾斜部には、打球の流下阻止部材を有し、飛び込んだ打
   球を一時的に貯留させることが可能な打球貯留部を設け
   、特別利益状態発生時に上記流下阻止部材を作動させて
   上記打球貯留部に打球を貯留させ、その貯留された打球
   により後続の打球を前記特別入賞口の方向へ方向変換さ
   せるようにしたことを特徴とするパチンコ遊技機。