JP2966118B2 - 弾球遊技機の可変入賞球装置 - Google Patents

弾球遊技機の可変入賞球装置

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JP2966118B2
JP2966118B2 JP868491A JP868491A JP2966118B2 JP 2966118 B2 JP2966118 B2 JP 2966118B2 JP 868491 A JP868491 A JP 868491A JP 868491 A JP868491 A JP 868491A JP 2966118 B2 JP2966118 B2 JP 2966118B2
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詔八 鵜川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ遊技機、コイ
ン遊技機等で代表される弾球遊技機に設けられている可
変入賞球装置に関して、詳しくは、打玉が打ち込まれる
遊技領域に設けられ、遊技者にとって有利な第1の状態
と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化自在な弾球
遊技機の可変入賞球装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の弾球遊技機の可変入賞球装置の一
例として、特定入賞領域よりも打玉の流下上手側に形成
され、その上面に落下してきた打玉を所定の方向に誘導
して流下させる誘導部材を備えたものがある。
【0003】この可変入賞球装置の動作を簡単に説明す
る。遊技領域に打ち込まれた打玉が、始動入賞領域に入
賞する等の所定の遊技条件が成立したことを条件とし
て、可変入賞球装置が比較的短い時間遊技者にとって有
利な第1の状態となる。その第1の状態になっている可
変入賞球装置に進入した打玉が、特定入賞領域に入賞す
ると、可変入賞球装置は比較的長時間遊技者にとって有
利な第1の状態となる。
【0004】このように、従来の可変入賞球装置は、可
変入賞球装置内に進入した打玉が特定入賞領域に入賞す
ると、比較的長時間可変入賞球装置を遊技者にとって有
利な第1の状態にし、打玉の特定入賞領域への入賞に伴
う遊技の醍醐味を遊技者に味あわせている。
【0005】特定入賞領域に打玉が入賞すると、以上の
ような効果があるので、遊技者は特定入賞領域に打玉が
入賞するか否かに注目をおいて、遊技を行なっている。
このため、可変入賞球装置内での打玉の流下軌跡が、遊
技者にとって重大な関心となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の可変入
賞球装置は、誘導部材上に打玉が導かれる確率が一定だ
ったので、誘導部材付近での打玉の流下軌跡は一定とな
っている。
【0007】この発明はかかる従来の問題点を解決する
ためになされたものである。この発明の目的は、誘導部
材付近での打玉の流下軌跡に変化を与えることができる
弾球遊技機の可変入賞球装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって
不利な第2の状態とに変化可能な開閉部材を有し、遊技
領域の所定の箇所に設けられた始動入賞領域に打玉が入
賞することにより第1の期間前記第1の状態に変化可能
な弾球遊技機の可変入賞球装置であって、前記開閉部材
を駆動する開閉部材用駆動手段と、前記第1の期間第1
の状態になっている可変入賞球装置内に進入した打玉が
入賞することにより、可変入賞球装置を前記第1の期間
より長い第2の期間前記第1の状態に変化可能に定めら
れているとともに、前記第2の期間第1の状態にある可
変入賞球装置内に進入した打玉が入賞することにより、
可変入賞球装置を再度前記第2の期間第1の状態に繰返
し変化可能に定められている特定入賞領域と、該特定入
賞領域よりも打玉の流下上手側に形成され、その上面に
落下してきた打玉を所定の方向に誘導して流下させる誘
導部材と、可変入賞球装置内に進入した打玉を前記誘導
部材上に導きやすい誘導状態と、導かないもしくは導き
にくい非誘導状態とに変化可能な可動部材と、可動部
材を駆動する可動部材用駆動手段と、打玉を貯留可能で
あり貯留状態から解放された解放玉が前記特定入賞領域
へ入賞可能である玉貯留部と、 前記特定入賞領域よりも
上方に位置して前記可変入賞球装置内に進入した打玉が
転動する玉転動面と、を含み、 前記玉転動面には、玉転
動終端部以外の箇所で打玉を下方に落とす落とし部が設
けられており、 前記可動部材は、前記落とし部を遮って
打玉が落ちないまたは落ちにくい状態と前記落とし部を
解放する状態とに変化することにより前記誘導状態と非
誘導状態とに切換わることを特徴とする請求項2に記
載の本発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、
前記誘導 部材は、前記特定入賞領域へ打玉が導かれやす
くなる玉誘導経路が設けられており、 該玉誘導経路の上
方に前記玉貯留部が設けられており、 該玉貯留部に貯留
された玉が解放された場合にその解放玉が前記玉誘導経
路上に落下しやすくなることを特徴とする。 請求項3に
記載の本発明は、請求項1または請求項2に記載の発明
の構成に加えて、前記玉貯留部は、キャラクタの動作に
より玉が貯留可能な状態と貯留玉を解放可能な状態とに
変化することを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、開閉部材用
駆動手段の働きにより、遊技者にとって有利な第1の状
態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能な開
閉部材が駆動される。特定入賞領域よりも打玉の流下上
手側に形成された誘導部材の働きにより、その誘導部材
の上面に落下してきた打玉が所定の方向に誘導される。
可動部材用駆動手段によって駆動される可動部材の働き
により、可変入賞球装置内に進入した打玉を前記誘導部
材上に導きやすい誘導状態と導かないもしくは導きにく
い非誘導状態とに変化可能となる。玉貯留部によって打
玉を貯留可能となり貯留状態から解放された解放玉が前
記特定入賞領域へ入賞可能となる。特定入賞領域よりも
上方に位置する玉転動面により可変入賞球装置内に進入
した打玉が転動可能となる。その玉転動面には、玉転動
終端部以外の箇所で打玉を下方に落とす落とし部が設け
られており、前記可動部材は、前記落とし部を遮って打
玉が落ちないまたは落ちにくい状態と落とし部を開放す
る状態とに変化することにより前記誘導状態と非誘導状
態とに切換わる。 請求項2に記載の本発明によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、誘導部材に設けら
れた玉誘導経路により、前記特定入賞領域へ打玉が導か
れやすくなる。前記玉貯留部が前記玉誘導経路の上方に
設けられており、その玉貯留部に貯留された玉が解放さ
れた場合にその解放玉が前記玉誘導経路上に落下しやす
くなる。 請求項3に記載の本発明によれば、請求項1ま
たは請求項2に記載の発明の作用に加えて、前記玉貯留
部は、キャラクタの動作により玉が貯留可能な状態と貯
留玉を解放可能な状態とに変化する。
【0010】
【実施例】この発明に従った弾球遊技機の可変入賞球装
置の一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、
この発明の一実施例ではパチンコ遊技機を例にとって説
明するが、この発明はこれに限らず、コイン遊技機等玉
を弾いて遊技を行なう遊技機すべてを含む。
【0011】図4は、この発明に従った弾球遊技機の可
変入賞球装置の一実施例を備えたパチンコ遊技機の遊技
領域の平面図である。遊技領域47のほぼ中央に、可変
入賞球装置1が設けられている。遊技領域47の下方に
は、始動入賞領域の一例である始動入賞口A(48a,
48b)、始動入賞口B(49)が設けられている。始
動入賞口A(48a)と始動入賞口A(48b)との間
に、始動入賞口B(49)が設けられている。
【0012】始動入賞口A(48a)には、始動入賞玉
検出器A(43a)が設けられている。始動入賞玉検出
器A(43a)で、始動入賞口A(48a)にパチンコ
玉が入賞したか否かの判断を行なう。始動入賞口B(4
9)、始動入賞口A(48b)にも、それぞれ、始動入
賞玉検出器B(44)、始動入賞玉検出器A(43b)
が設けられている。始動入賞玉検出器A(43a)また
は(43b)がパチンコ玉の入賞を検出した場合、後述
する玉受部材3a、3bが1回開閉し、始動入賞玉検出
器B(44)がパチンコ玉の入賞を検出した場合、玉受
部材3a、3bが2回開閉する。
【0013】遊技領域47には、通常入賞口50a,5
0bが設けられている。通常入賞口50a、50bおよ
び可変入賞球装置1にパチンコ玉が入賞すると、所定量
の景品玉が払い出される。
【0014】遊技領域47において、始動入賞口B(4
9)の下方の領域には、アウト口51が設けられてい
る。遊技領域47内に打ち込まれたパチンコ玉が入賞す
ることなく落下した場合、アウト口51でパチンコ玉を
回収する。
【0015】可変入賞球装置1について説明する。可変
入賞球装置1のほぼ中央両側部には、玉受入口52a、
52bが設けられている。
【0016】玉受入口52a、52bの両側部には、玉
受部材3a、3bが設けられている。玉受部材3a、3
bによって、玉受入口52a、52bの開閉を行なう。
玉受部材3a、3bの開いた状態あるいは玉受部材3
a、3bが開閉動作を行なっている状態が遊技者にとっ
て有利な第1の状態であり、玉受部材3a、3bの閉じ
た状態が、遊技者にとって不利な第2の状態となる。
【0017】なお、この第2の状態としては、玉受部材
3a、3bが閉じてパチンコ玉が全く入賞できない状態
ばかりでなく、パチンコ玉が入賞しにくいが多少入賞で
きる可能性も残されている状態も含まれる。玉受部材3
a、3bは、玉受部材駆動ソレノイド(図4には図示せ
ず)によって動かされる。
【0018】可変入賞球装置1には、パチンコ玉の入賞
により可変入賞球装置1を比較的長期間遊技者にとって
有利な第1の状態にする特定遊技状態(大当り状態)を
発生させるように定められた特定入賞領域の一例である
特定入賞口5が設けられている。
【0019】前述した始動入賞に基づく玉受部材3a、
3bの開閉によって、特定入賞口5にパチンコ玉が入賞
すると大当り状態となり、玉受部材3a、3bが所定回
数、たとえば18回開閉する。特定入賞口5にパチンコ
玉が入賞したか否かは、特定入賞玉検出器41で検出さ
れる。前述したように、可変入賞球装置1は、始動入賞
領域に打玉が入賞することにより第1の期間(1回また
は2回)第1の状態に変化し、特定入賞領域に打玉が入
賞することにより前記第1の期間より長い第2の期間
(たとえば18回)第1の状態となる。
【0020】特定入賞口45の両側には、通常入賞口6
a、6bが設けられている。特定入賞口5および通常入
賞口6a、6bに入賞したパチンコ玉は、入賞玉検出器
42で検出される。
【0021】可変入賞球装置1が大当り状態となって玉
受部材3a、3bが18回の開閉動作を行なっている期
間中に再度、特定入賞口5にパチンコ玉が入賞すると、
玉受部材3a、3bの18回開閉動作が停止され、新た
に玉受部材3a、3bの18回開閉動作が開始される。
すなわち、玉受部材3a、3bが18回開閉中に、特定
入賞口5にパチンコ玉が入賞すると、玉受部材3a、3
bの開閉回数は0に戻り、再び1から計測される。この
大当り状態中の玉受部材3a、3bの18回開閉動作の
更新の回数の上限は、8回と定められている。
【0022】可変入賞球装置1の下部には、入賞個数表
示器40a、40bが設けられている。入賞個数表示器
40a、40bは、玉受部材3a、3bの18回の開閉
動作中に可変入賞球装置1内に入賞したパチンコ玉の個
数を表示する。
【0023】また、入賞個数表示器40a、40bは、
大当り状態終了後、その大当り状態中に可変入賞球装置
1内に入賞したパチンコ玉の合計個数を表示する。
【0024】可変入賞球装置1の上部には、継続回数表
示器39が設けられている。継続回数表示器39で、玉
受部材3a、3bの18回開閉動作の更新の回数を表示
する。
【0025】可変入賞球装置1には、装飾LED18が
設けられている。装飾LED18は、特定入賞口5にパ
チンコ玉が入賞した場合や、始動入賞口A(48a、4
8b)、始動入賞口B(49)にパチンコ玉が入賞した
場合に、点滅または点灯することにより、遊技者にその
旨を報知するようになっている。
【0026】45a、45bは遊技効果ランプである。
遊技効果ランプ45a,45bの役割は、装飾LED1
8と同じである。
【0027】次に図1を参照して、可変入賞球装置1に
は、その上面に落下してきたパチンコ玉を所定の方向に
誘導して流下させる誘導部材の一例である上部玉転動板
34が設けられている。上部玉転動板34は、玉受部材
3a、3bによって受止めたパチンコ玉の一部を、後述
する人形7および落下口78a、78bへ向けて誘導す
るものである。また、上部玉転動板34には、人形7が
図2の状態にある時にパチンコ玉を貯留するための溝部
35が設けられている。
【0028】なお、上部玉転動板34を板状のものに限
らず、所定の間隔(パチンコ玉が通らない)をあけて配
置された複数本の棒部材によって形成してもよい。
【0029】また、切欠部56a、56bをパチンコ玉
が落下する落下穴として形成し、可動部材36a、36
bは該落下穴を開閉するものであってもよい。
【0030】可変入賞球装置1の奥には、人形7が取付
けられている。人形7の頭部8は、支軸9を中心として
回動する。頭部8には、係合ピン10が設けられてお
り、係合ピン10を摺動部材11で押すことにより、頭
部8の回動を行なう。
【0031】人形7の手には、装飾可動部材16である
センスが回動自在に取付けられている。人形7の足19
a、足19bのうち、足19bに誘導板22が取付けら
れている。誘導板22は、後述するように、人形7の前
方への移動により、特定入賞口5を閉成するものであ
る。
【0032】図2は、この発明に従った弾球遊技機の可
変入賞球装置の一実施例の断面図である。人形7は、取
付板24の正面に取付けられている。取付板24の背面
には、摺動部材11が配置されている。摺動部材11に
取付けられた係合部12に設けられた溝に、作動部材1
4の係合ピン15が摺動可能に嵌め込まれている。作動
部材14は、頭部駆動ソレノイド13のプランジャ53
に取付けられている。頭部駆動ソレノイド13を動作さ
せることにより、摺動部材11は取付板24の背面上を
上下方向に摺動する。摺動部材11の上下方向の摺動に
より、装飾可動部材16(図4参照)および頭部8の回
動を行なう。足19aには、支軸20が設けられてい
る。支軸20は、人形7の胴体17に回動自在に取付け
られている。摺動部材11が上下方向に摺動すると、足
19aに設けられた係合部21が摺動部材11と当接
し、支軸20を中心として回動する。
【0033】取付板24の背面には、摺動部材25が取
付けられている。摺動部材25には貫通孔が設けられて
おり、その貫通孔に係合ピン30が遊びを持たせて嵌め
込まれている。係合ピン30は、カム29に取付けられ
ている。カム29は、人形駆動モータ27の出力軸28
に取付けられている。人形駆動モータ27を回転駆動さ
せることにより、人形7は矢印A方向および矢印B方向
に移動する。人形7を移動させるための移動機構につい
てさらに説明する。
【0034】図3は、人形を移動させるための移動機構
を示す図である。人形駆動モータ27の上には、カム2
9が配置されており、カム29はモータ27の出力軸2
8(図2参照)に取付けられている。カム29の上に
は、摺動部材25が配置されている。摺動部材25に
は、長穴26が設けられている。カム29に取付けられ
た係合ピン30は、長穴26に遊びを持たせて嵌め込ま
れている。33はカムスイッチで、人形駆動モータ27
の制御を行なう。
【0035】人形駆動モータ27をONにすると、カム
29は矢印D方向に回転し始める。カム29が矢印D方
向に回転し始めると、係合ピン30は摺動部材25を矢
印A方向に押すので、人形7は矢印A方向に移動する。
【0036】カム29の隆起部32に、カムスイッチ3
3が当接し、カムスイッチ33がONになると、人形駆
動モータ27がOFFとなり、人形7はその位置で停止
する。この状態が図2に示す状態で、誘導部材22が特
定入賞口5を閉じた状態となる。
【0037】所定の条件となり、人形駆動モータ27が
再び回転すると、係合ピン30が摺動部材25を矢印B
方向に押圧するので、人形7は矢印B方向に移動する。
カム29の段部31がカムスイッチ33のところにくる
と、カムスイッチ33はOFFになる。カムスイッチ3
3がOFFとなることにより、人形駆動モータ27がO
FFとなり、人形7はその位置で停止する。人形7がこ
の状態のときは、図2に示す誘導部材22は特定に入賞
口5の蓋とはならず、特定入賞口5は開かれた状態とな
る。
【0038】図2の説明に戻る。玉受部材3a、3bで
受け止められ、上部玉転動板34の溝部35上を流下す
るパチンコ玉54は、人形7が矢印A方向に移動し、誘
導部材22が特定入賞口5に蓋をした状態のときにおい
ては、人形7の胴体17により、流下するのを妨げら
れ、溝部35に2個までパチンコ玉が貯留されることと
なる。
【0039】人形7が矢印B方向に移動し、特定入賞口
5の蓋が開かれた状態のとき、溝部35から流下するパ
チンコ玉は、誘導部材22の誘導溝23上に流下し、誘
導溝23を流下するパチンコ玉54は高い確率で特定入
賞口5に入賞する。人形7が矢印A方向に移動し誘導部
材22が特定入賞口5の蓋をした状態のときにおいて
は、上部玉転動板34の溝部35上を流下するパチンコ
玉54は人形7の胴体17によって、流下するのを妨げ
られ、溝部35にパチンコ玉54が貯留される。この可
変入賞球装置1においては、パチンコ玉54が2個まで
貯留できるようにされている。
【0040】3a、3b(3bは図2には示されていな
い)は、玉受部材であり、玉受部材駆動ソレノイド(図
示せず)によって回動させられる。36a、36b(3
6bは図2には図示されていない)は可動部材であり、
駆動手段の一例の可動部材駆動ソレノイド38a、38
b(38bは図2には示されていない)によって回動さ
せられる。
【0041】46は装飾ランプであり、可変入賞球装置
1が大当り状態になったとき等に点滅または点灯するこ
とにより、遊技者にその状態を知らせる。
【0042】18は、装飾LEDであり、図4に示す装
飾LED18と同じ役目を果たす。39は継続回数表示
器、40aは入賞個数表示器、55a、55bはガラス
板である。
【0043】図1は、この発明に従った弾球遊技機の可
変入賞球装置の一実施例の斜視図である。この斜視図
は、上部玉転動板34および人形7を明確に表すため
に、上部玉転動板34および人形7と視点との間にある
部材を省略している。
【0044】可変入賞球装置1の背面には、玉受部材駆
動ソレノイド4a、4bが取付けられている。可変入賞
球装置1の正面には、玉受部材3a、3b(玉受部材3
bについては図4中に図示せず。玉受部材3bについて
は図4参照)が取付けられている。玉受部材駆動ソレノ
イド4aと玉受部材3aおよび玉受部材駆動ソレノイド
4bと玉受部材3bとは、それぞれ、図示しないリンク
機構で接続されている。玉受部材駆動ソレノイド4a、
4bが動作すると、その動力がリンク機構を介して玉受
部材3a、3bに伝達され、玉受部材3a、3bが回動
する。
【0045】可変入賞球装置1内には、上部玉転動板3
4が設けられている。上部玉転動板34には、溝部35
と切欠部56a、56bが設けられている。
【0046】可変入賞球装置1の背面には、可動部材駆
動ソレノイド38a、38b(可動部材駆動ソレノイド
38aについては図示せず)が取付けられている。可変
入賞球装置1の正面には、可動部材36a、36b(可
動部材36bについては図示せず。可動部材36bにつ
いては図4参照。)が取付けられている。可動部材駆動
ソレノイド38bと可動部材36bとは、リンク機構3
7bによって接続されている。また、可動部材駆動ソレ
ノイド38aと可動部材36aとは、リンク機構37a
(図示せず)で接続されている。可動部材駆動ソレノイ
ド38a、38bが動作すると、その動力はリンク機構
37a,37bを介して可動部材36a、36bに伝達
される。これにより、可動部材36a,36bは回動す
る。なお、モータ等の駆動手段で可動部材36a、36
bを回転させてもよい。
【0047】可動部材36a,36bが図1の状態のと
きは、玉受部材3a,3bによって受止められたパチン
コ玉が上部玉転動板34上に落下し、上部玉転動板34
上を流下する確率は比較的低い。上部玉転動板34上に
落下しなかったパチンコ玉は、特定入賞口5、通常入賞
口6aおよび通常入賞口6b(通常入賞口6bについて
は図1に図示せず)に向けて落下する。
【0048】これに対し、可動部材36a、36bが図
5に示す状態にあるときは、玉受部材3a、3bによっ
て受止められたパチンコ玉は確実に上部玉転動板34上
に導かれる。なお、比較的高い確率で上部玉転動板34
上に導かれるようにしてもよい(たとえば図5の状態に
おいて可動部材36a,36bが上部玉転動板34に設
けられた切欠部68a、68bを完全に埋めない寸法に
する)、また、可動部材36aと可動部材36bとは同
じ動きをするが、違う動きをさせてもよい(たとえば、
可動部材36aが図54の状態のときは、可動部材36
bを図1の状態にする)また、可動部材36a、36b
は、回動動作を行なうものに限らず、たとえば横方向ま
たは前後方向へスライドすることによりパチンコ玉が上
部玉転動板34へ誘導される確率を変化させるものでも
よい。
【0049】図6は、この発明に従った弾球遊技機の可
変入賞球装置の一実施例の制御を行なうための制御回路
を示すブロック図である。
【0050】制御回路は、制御中枢としての演算部(マ
イクロコンピュータ)57を含む。演算部57は、以下
に述べるような可変入賞球装置1の動作を制御する機能
を有する。演算部57は、たとえば数チップのLSIで
構成されており、その中には、制御動作を所定の手順で
実行することができるMPU58と、MPU58の動作
プログラムを格納するROM59と、必要なデータの書
込、読出ができるRAM60と、MPU58と外部回路
との信号の整合性をとるための入出力回路67とが含ま
れている。
【0051】なお、この実施例では、ROM59は、そ
の内容の書換えすなわち、必要が生じた場合には、その
中に格納されたMPU58のためのプログラムデータを
変更することができるように、プログラマブルROMが
用いられている。そして、MPU58はこのROM59
内に格納されたプログラムデータに従って、かつ以下に
述べる各制御信号の入力に応答して、種々の機器に対し
て制御信号を与える。
【0052】演算部57には、入力信号として次のよう
な信号が与えられる。パチンコ玉の始動入賞に伴う始動
入賞玉検出器A(43a、43b)がONしたことに応
答して、スイッチ回路61から始動入賞玉検出信号Aが
演算部57に与えられる。また、パチンコ玉の始動入賞
に伴う始動入賞玉検出器B(44)がONしたことに応
答して、スイッチ回路61から始動入賞玉検出信号Bが
演算部57に与えられる。
【0053】パチンコ玉が特定入賞口5(図4参照)内
に入賞し特定入賞玉検出器41がONしたことに応答し
て、スイッチ回路61から特定入賞玉検出信号が演算部
57に与えられる。また、パチンコ玉が通常入賞口6
a,6b(図4参照)内に入賞しスイッチ回路61から
通常入賞玉検出信号が演算部57に与えられる。
【0054】人形駆動モータ27(図3参照)の回転駆
動に伴うカム29の回転によりカムスイッチ33(図3
参照)がON、OFFしたことに応答して、スイッチ回
路61からカム信号が演算部57に与えられる。
【0055】また、演算部57は以下の回路および装置
に制御信号を与える。ソレノイド回路62を介して玉受
部材駆動ソレノイド4a、4b(図1参照)に玉受部材
駆動信号を与える。ソレノイド回路62を介して頭部駆
動ソレノイド13(図2参照)に頭部駆動信号を与え
る。ソレノイド回路62を介して可動部材駆動ソレノイ
ド38a、38b(図1参照)に可動部材駆動信号を与
える。
【0056】モータ回路63を介して人形駆動モータ2
7(図2参照)に人形駆動信号を与える。
【0057】LED回路64を介して継続回数表示器3
9(図4参照)に継続回数表示器39をデジタル表示さ
せるための制御信号を出力する。LED回路64を介し
て入賞個数表示器40a、40b(図4参照)に入賞個
数表示器40a、40bをデジタル表示させるための制
御信号を出力する。LED回路64を介して装飾LED
18(図14参照)を点灯させるための制御信号を出力
する。
【0058】ランプ回路65を介して装飾ランプ46
(図2参照)を点灯させるための制御信号を出力する。
ランプ回路65を介して遊技効果ランプ45a、45b
(図4参照)を点灯させるための制御信号を出力する。
【0059】音回路66を介してスピーカから音を発生
させるための制御信号を出力する。スピーカは大当り状
態等になったときに効果音を発生し、大当り状態等を聴
覚により遊技者に知らせる。
【0060】図7は図6の制御回路の動作を説明するた
めのフローチャートである。図1〜図5および図7を用
いて、この発明に従った弾球遊技機の可変入賞球装置の
一実施例の具体的な動作を説明する。
【0061】ステップS(以下単にSという)1におい
て、特定入賞玉検出器41(図4参照)がONになった
か否かの判断が行なわれ、ONになるまで待機する。
【0062】パチンコ玉の始動入賞口A(48a、48
b)、始動入賞口B(49)にパチンコ玉が入賞して、
玉受部材3a、3b(図4参照)が1回または2回開閉
している最中に、可変入賞球装置内に進入したパチンコ
玉が特定入賞口5(図4参照)に入賞すれば、特定入賞
玉検出器41(図4参照)がONに切替わり、S1によ
りYESの判断がなされ、S2に進む。
【0063】なお、前記始動入賞における玉受部材3
a、3bの開閉時には、可動部材36a、36bは作動
しない。
【0064】S2では、頭部駆動ソレノイド13(図2
参照)、可動部材駆動ソレノイド38a、38b(図2
参照)をON、OFFする制御を開始する。これによ
り、人形7の頭部8、装飾可動部材16、足19aが回
動する。また、可動部材36a、36bは、図1の状態
と図5の状態とを繰り返す。
【0065】次にS3に進む。S3では貯留処理開始が
開始され、人形駆動モータ27(図2参照)をONし、
人形7(図2参照)をA方向に移動させる。そして、人
形7が図2に示す位置に来たときに、カムスイッチ33
(図3参照)はONになり、これにより人形駆動モータ
27はOFFし、人形7がパチンコ玉の貯留可能な第2
の状態で止まる。
【0066】この図2の状態では、誘導板22が特定入
賞口5を閉鎖し、特定入賞口5にパチンコ玉が入賞しな
いようになる。この状態で前述したようにパチンコ玉が
特定入賞口に入賞できない状態になるが、始動入賞に伴
う玉受部材3a、3bの開閉時には人形7が後退したま
ま動かないため特定入賞口5へのパチンコ玉入賞確率は
一定に保たれる。
【0067】次にS4に進む。S4では、玉受部材駆動
ソレノイド4a、4b(図1参照)を18回、ON、O
FFする制御を開始する。これにより玉受部材3a、3
b(図1参照)が最大18回開閉されることになる。
【0068】なお、可動部材駆動ソレノイド38a、3
8bと玉受部材駆動ソレノイド4a、4bとは同時にO
N状態となり、玉受部材駆動ソレノイド4a、4bがO
FFになってから微小時間遅れて可動部材駆動ソレノイ
ド38a、38bがOFFするようにされている。この
ため、玉受部材3a、3bの閉じ際に可変入賞球装置1
に受入れられたパチンコ玉は、その流下速度の違いによ
り、上部玉転動板34に導かれたり、切欠部56a、5
6bから落下したりする。
【0069】次にS5に進む。可変入賞球装置内に入賞
したパチンコ玉の個数が「6」に達したか否かの判断が
行なわれ、未だに達していなければS6に進む。
【0070】S5において、可変入賞球装置内に進入し
たパチンコ玉の個数が「6」に達していると判断された
場合には、S5によりYESの判断がなされ、S7に進
む。
【0071】S6において、玉受部材駆動ソレノイド3
8a、38b(図1参照)が16回ON、OFFの制御
がなされたか否かの判断が行なわれ、未だに終了してい
なければ、S5に戻る。
【0072】S5またはS6でYESの判断が行なわれ
れば、S7に進む。S7では貯留処理の解除が行なわ
れ、人形駆動モータ27(図2参照)がONし、図2に
示す人形7を矢印B方向に移動させる。
【0073】人形7が図1に示す状態にまで移動したと
きに、カムスイッチ33(図3参照)がOFFし、人形
駆動モータ27がOFFする。これにより、図1に示す
人形7は図1の状態で停止する。このとき、誘導板22
もB方向に移動するため、特定入賞口5がパチンコ玉を
受入れ可能な状態となる。
【0074】溝部35(図1参照)にパチンコ玉が貯留
された状態で、人形7が図1に示す状態に移動したとき
は、パチンコ玉の貯留が解除され、パチンコ玉は誘導板
22(図1参照)に向けて落下する。誘導板22には、
前記したように誘導溝23が設けられているため、誘導
板22上に流下したパチンコ玉は特定入賞口5に入賞し
やすくなる。
【0075】S7の処理が終了すれば、S8に進む。S
8においては、特定入賞玉検出器41(図4参照)がO
Nになったか否かの判断がなされ、未だONとなってい
ない場合S9に進む。
【0076】S9では、玉受部材駆動ソレノイド4a、
4bが18回ON、OFF処理が終了したか否かの判断
がなされる。この処理では、玉受部材3a、3bが18
回開閉を行なう前に可変入賞球装置1への入賞個数が1
0個に達した場合または、可変入賞球装置1への入賞個
数が10個に達する前に玉受部材3a、3bの開閉回数
が18回に達した場合にYESと判断される。
【0077】S9において、NOの判断がなされた場合
は、S8に戻る。S8において、YESの判断がなされ
た場合はS10に進む。
【0078】S10において、頭部駆動ソレノイド1
3、可動部材駆動ソレノイド38a、38b、玉受部材
駆動ソレノイド4a,4bをOFFする制御が行なわ
れ、これにより、頭部8、装飾可動部材16、足19
a、可動部材36a、36b、玉受部材3a、3bの動
きが停止する。
【0079】S10の処理が終了した後、S11に進
む。S11においては、大当り状態時における可変入賞
球装置1の第1の状態への繰返し継続制御の回数が8回
(以下継続回数「8」)になったか否かの判断がなさ
れ、未だに達していなければ、S11によりNOの判断
がなされS2に戻る。
【0080】S11において、継続回数が「8」に達し
たときは、S11によりYESの判断がなされ、S12
に進む。
【0081】S12においては継続8回目の処理が行な
われる。継続8回目の処理とは、頭部駆動ソレノイド1
3のON、OFF制御および玉受部材駆動ソレノイド3
8a、38bの18回のON、OFF制御のことであ
る。継続8回目の処理においては、可動部材36a、3
6b(図1参照)を回動させる動作をせず、可動部材3
6a、36bは図1に示す状態のままである。つまり、
可動部材36a、36bを駆動させるための所定条件
は、パチンコ玉の特定入賞口5への入賞によって成立す
るが、前記繰返し継続制御の最終回における特定入賞口
5への入賞は除かれる。継続8回目の処理においては、
特定入賞口5にパチンコ玉が入賞しても、継続制御は行
なわれず、特定入賞口5の役割は、通常入賞口6a、6
bの役割と同じとなる。
【0082】S9において、YESの判断がなされた場
合、S13に進む。S13では、頭部駆動ソレノイド1
3、可動部材駆動ソレノイド38a、38bをOFFに
する処理が行なわれ、大当り状態が終了する。
【0083】なお、本実施例では大当り状態での可動部
材36a、36bの開閉時間は常に一定であるが、開閉
の時間を予め定められた条件の成立(たとえば玉受部材
3a、3bの18回開閉動作中、可変入賞球装置1に入
賞した打玉の個数が所定数となったとき)によって変化
させてもよい。
【0084】また、可動部材駆動ソレノイド38a、3
8bのONするタイミングは、玉受部材駆動ソレノイド
4a、4bがONする前後にONするようにしてもよ
い。
【0085】さらに、本実施例では可動部材駆動ソレノ
イド38a、38bがONしたときに可動部材36a、
36bがパチンコ玉を誘導部材(上部玉転動板34)上
に導きやすい状態に切換えるものを示したが、可動部材
駆動ソレノイド38a、38bがOFFとなったときに
前記導きやすい状態に切換えるものであってもよい。
【0086】また、本実施例では、可動部材36a、3
6bを駆動する所定条件が、パチンコ玉の特定入賞口5
への入賞(可変入賞球装置の第1の状態の繰返し継続制
御の最終回での入賞を除く)によって成立するものを示
したが、それに代えて、玉受部材3a、3bが所定回数
(たとえば10回)開閉動作することにより、前記所定
条件が成立して可動部材36a、36bが駆動するよう
に構成してもよい。
【0087】また、通常入賞口6a、6bへパチンコ玉
が所定個数(たとえば6個)入賞することにより、所定
条件が成立して可動部材36a、36bが駆動されるよ
うに構成してもよい。
【0088】また、複数の表示態様を動出可能な可変表
示装置を設け、該可変表示装置が特定の表示態様となっ
たことにより所定条件が成立して可動部材36a、36
bが駆動されるように構成してもよい。
【0089】なお、駆動されていた可動部材36a、3
6bを前記所定条件の成立(玉受部材3a、3bの開閉
回数が所定回数となったとき、通常入賞口6a、6bへ
パチンコ玉が所定数入賞したとき、可変表示装置の表示
態様が特定の表示態様となったとき)によって、パチン
コ玉を誘導部材上に導かない、もしくは導きにくい状態
に駆動するものであってもよい。
【0090】また、玉受部材3a、3bの18回の開閉
動作の繰返し継続制御の継続回数がたとえば奇数回等の
場合にのみ前記所定条件が成立して、可動部材36a、
36bは駆動されるものでもよい。
【0091】以上説明したこの発明に従った弾球遊技機
の可変入賞球装置の一実施例においては、大当り状態
時、可動部材36a、36bは図1に示す状態と図5に
示す状態とを交互に繰返す。このため、玉受部材3a、
3bによって受止められたパチンコ玉が上部玉転動板3
4上に導かれる確率を変化させることができる。したが
って、上部玉転動板34付近でのパチンコ玉の流下軌跡
に変化を与えることができ、遊技者は、より変化に富ん
だ弾球遊技機を楽しむことができる。
【0092】前記玉受部材3a,3bにより、遊技者に
とって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の
状態とに変化可能な開閉部材が構成されている。前記玉
受部材駆動ソレノイド4a,4bにより、前記開閉部材
を駆動する開閉部材用駆動手段が構成されている。前記
誘導部材22により、前記特定入賞領域よりも打玉の流
下上手側に形成され、その上面に落下してきた打玉を所
定の方向に誘導して流下させる誘導部材が構成されてい
る。前記可動部材36a,36bにより、可変入賞球装
置内に進入した打玉を前記誘導部材上に導きやすい誘導
状態と、導かないもしくは導きにくい非誘導状態とに変
化可能な可動部材が構成されている。前記可動部材駆動
ソレノイド38a,38bにより、前記可動部材を駆動
する可動部材用駆動手段が構成されている。前記溝部3
5と人形7とにより、打玉を貯留可能であり貯留状態か
ら解放された解放玉が前記特定入賞領域へ入賞可能であ
る玉貯留部が構成されている。 前記上部玉転動板34の
上面により、前記特定入賞領域よりも上方に位置して前
記可変入賞球装置内に進入した打玉が転動する玉転動面
が構成されている。前記切欠部56a,56bにより、
前記玉転動面に設けられ、玉転動終端部以外の箇所で打
玉を下方に落とす落とし部が構成されている。そして、
前述したように、前記可動部材は、前記落とし部を遮っ
て打玉が落ちないまたは落ちにくい状態(図5の状態)
と前記落とし部を開放する状態(図1の状態)とに変化
することにより前記誘導状態と非誘導状態とに切換わ
る。 前記誘導溝23により、前記誘導部材に設けられ、
前記特定入賞領域へ打玉が導かれやすくなる玉誘導経路
が構成されている。そして図2,図5等に基づいて説明
したように、前記玉誘導経路の上方に前記玉貯留部が設
けられており、玉貯留部に貯留された玉が解放された場
合にその解放玉が前記玉誘導経路上に落下しやすくな
る。 前記玉貯留部は、キャラクタ(人形7)の動作によ
り玉が貯留可能な状態(図5の状態)と貯留玉を解放可
能な状態(図1の状態)とに変化する。
【発明の効果】 請求項1に記載の本発明によれば、可動
部材の働きにより、誘導部材上に打玉 が導かれる確率を
変化させることができ、誘導部材付近での打玉の流下軌
跡に変化を与えることができ、より変化に富んだ遊技を
提供することができる。さらに、誘導部材上に打玉が導
かれる確率を変化させる方法として、玉転動面に設けら
れた玉の落とし部を遮って打玉が落ちないまたは落ちに
くい状態とその落とし部を開放する状態とに変化するこ
とにより誘導状態と非誘導状態とに切換わるようにして
いるために、誘導部材上に打玉が導かれる確率を変化さ
せる方法自体面白味があり、遊技の興趣を向上させるこ
とができる。 しかも、前記落とし部を遮った状態と開放
した状態とに変化させるための可動部材が可動部材用駆
動手段により駆動されるために、可変入賞球装置の開閉
部材の動きに拘束されることなく遮った状態と開放した
状態とに変化させることができ、遮った状態と開放した
状態とに変化させることに的を絞った最適な動きに設計
することが可能となる。 また、打玉を貯留可能であり貯
留状態から解放された解放玉が特定入賞領域へ入賞可能
となる玉貯留部が設けられているために、特定入賞領域
への打玉の入賞を期待している遊技者がその玉貯留部に
おける玉の貯留状態と解放状態とに注目することとな
り、遊技の興趣をより一層向上させることができる。
求項2に記載の本発明によれば、請求項1に記載の発明
の効果に加えて、特定入賞領域へ打玉が導かれやすくな
る玉誘導経路が誘導部材に設けられており、玉貯留部に
貯留された玉が解放された場合にその解放玉が前記玉誘
導経路上に落下しやすくなるために、貯留玉の解放によ
って特定入賞領域に玉が入賞するのではないかとの遊技
者の期待を盛り上げることができ、より一層興趣が向上
する。 請求項3に記載の本発明によれば、請求項1また
は請求項2に記載の発明の効果に加えて、玉貯留部がキ
ャラクタの動作により玉が貯留可能な状態と貯留玉を解
放可能な状態とに変化するために、キャラクタの動作と
いう面白味のある動作によって貯留,解放されて遊技の
興趣がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従った弾球遊技機の可変入賞球装置
の一実施例の斜視図である。
【図2】この発明に従った弾球遊技機の可変入賞球装置
の一実施例の断面図である。
【図3】この発明に従った弾球遊技機の可変入賞球装置
の一実施例に備えられた人形を移動させるための移動機
構を示す図である。
【図4】この発明に従った弾球遊技機の可変入賞球装置
の一実施例を備えたパチンコ遊技機の遊技領域の平面図
である。
【図5】上部玉転動板上にパチンコ玉が確実に誘導され
る状態を示す斜視図である。
【図6】この発明に従った弾球遊技機の可変入賞球装置
の一実施例の制御を行なうための制御回路を示すブロッ
ク図である。
【図7】図6に示した制御回路の動作を説明するための
フローチャートである。
【符号の説明】
1 可変入賞球装置 5 特定入賞口 34 上部玉転動板 36a,36b 可動部材 38b 可動部材駆動ソレノイド

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者にとって有利な第1の状態と遊技
    者にとって不利な第2の状態とに変化可能な開閉部材を
    有し、遊技領域の所定の箇所に設けられた始動入賞領域
    に打玉が入賞することにより第1の期間前記第1の状態
    に変化可能な弾球遊技機の可変入賞球装置であって、前記開閉部材を駆動する開閉部材用駆動手段と、 前記第1の期間第1の状態になっている可変入賞球装置
    内に進入した打玉が入賞することにより、可変入賞球装
    置を前記第1の期間より長い第2の期間前記第1の状態
    に変化可能に定められているとともに、前記第2の期間
    第1の状態にある可変入賞球装置内に進入した打玉が入
    賞することにより、可変入賞球装置を再度前記第2の期
    間第1の状態に繰返し変化可能に定められている特定入
    賞領域と、 該特定入賞領域よりも打玉の流下上手側に形成され、そ
    の上面に落下してきた打玉を所定の方向に誘導して流下
    させる誘導部材と、 可変入賞球装置内に進入した打玉を前記誘導部材上に導
    きやすい誘導状態と、導かないもしくは導きにくい非誘
    導状態とに変化可能な可動部材と、 可動部材を駆動する可動部材用駆動手段と、打玉を貯留可能であり貯留状態から解放された解放玉が
    前記特定入賞領域へ入賞可能である玉貯留部と、 前記特定入賞領域よりも上方に位置して前記可変入賞球
    装置内に進入した打玉が転動する玉転動面と、 を含み、 前記玉転動面には、玉転動終端部以外の箇所で打玉を下
    方に落とす落とし部が設けられており、 前記可動部材は、前記落とし部を遮って打玉が落ちない
    または落ちにくい状態と前記落とし部を解放する状態と
    に変化することにより前記誘導状態と非誘導状態とに切
    換わることを特徴とする、弾球遊技機の可変入賞球装
    置。
  2. 【請求項2】 前記誘導部材は、前記特定入賞領域へ打
    玉が導かれやすくなる玉誘導経路が設けられており、 該玉誘導経路の上方に前記玉貯留部が設けられており、 該玉貯留部に貯留された玉が解放された場合にその解放
    玉が前記玉誘導経路上に落下しやすくなることを特徴と
    する、請求項1に記載の弾球遊技機の可変入賞球装置。
  3. 【請求項3】 前記玉貯留部は、キャラクタの動作によ
    り玉が貯留可能な状態と貯留玉を解放可能な状態とに変
    化することを特徴とする、請求項1または請求項2に記
    載の弾球遊技機の可変入賞球装置。
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