JP2003290489A5 - - Google Patents

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JP2003290489A5
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【書類名】 明細書
【発明の名称】 遊技機
【特許請求の範囲】
【請求項1】 遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能な可動部材を設けた取付基板に前面が開口する凹室を設け、該凹室の下方部分に特定入賞部を設けた変動入賞装置を備え、
遊技球が所定入賞部に入賞した場合に、前記変動入賞装置の可動部材を動作させる補助遊技を実行し、該補助遊技において可動部材から変動入賞装置に受け入れられた遊技球が前記特定入賞部に入賞したことに基づいて可動部材を動作させる特別遊技を実行するようにした遊技機において、
前記変動入賞装置の凹室は
前記可動部材から受け入れた遊技球を後方へと案内する棚板部材と、
前記棚板部材と連接し、当該凹室の開口に対向する位置に形成される壁面部材と、
前記可動部材から受け入れた遊技球の流下方向を振り分ける振り分け部材と、
前記壁面部材に後方から添設され、遊技球の流路を形成する凹溝部材と、
前記凹溝部材の流路から流下した遊技球を前記特定入賞部へと誘導可能とする誘導部材と、
を備え、
前記壁面部材前方であって前記棚板部材の後端部となる位置に流下口を開設し、該流下口の垂直下方に前記振り分け部材を配設し、前記壁面部材の前記振り分け部材の後方となる位置に前面が開口する導入口を開設し、該導入口と前記凹溝部材の流路とが連通する構成とし、
前記振り分け部材は、
前記流下口からの遊技球を受け止め可能で前記導入口側に傾斜する球受け部を上面に有し、略水平となる第1状態と略水平でない第2状態とに回動可能とするとともに、流下口から流下した遊技球を当該球受け部が受けて回動姿勢に応じ遊技球の流下方向を振り分け可能とし、前記流下口から遊技球を受けた際に、当該振り分け部材の回動姿勢が略水平である場合に前記導入口に振り分けるようにした、
ことを特徴とする遊技機。
【請求項2】 前記振り分け部材の回動動作を制御する振り分け部材制御手段を備え、
前記凹室は、前記振り分け部材の左右先端部が臨む外周面となる位置に側壁部材を備え、
前記側壁部材は、前記振り分け部材の回動範囲の所定位置に流入口を開設する構成とし、
前記振り分け部材は、
前記球受け部を上面後方側の中央部に有するとともに、
上面後方側で前記球受け部の左右に形成され、上面前方側に傾斜する傾斜棚部と、
上面前方側に形成され、前記球受け部から導入口に入らなかった遊技球を前記傾斜棚部により受け入れるとともに前記流入口へ案内可能な球案内部と、
を有し、
前記振り分け部材制御手段は、
回動動作により前記振り分け部材の球案内部先端を前記流入口に臨ませて、球案内部上を転動する遊技球を流入口へと流下可能とする第1回動制御手段と、
回動動作をしても前記振り分け部材の球案内部先端を前記流入口に臨ませないことで、球案内部上を転動する遊技球を流入口へ流下させずに貯留可能状態とする第2回動制御手段と、を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
【請求項3】 前記誘導部材を回動させるとともにその回動動作に応じて前記凹溝部材の流路から導出される遊技球の流下方向を変化可能とし、前記誘導部材を前記特定入賞部に入賞しにくい第1の回動状態と、入賞しやすい第2の回動状態とに回動制御する誘導部材制御手段を備え、
前記誘導部材は、前記凹溝部材の流路から導出される遊技球の流下誘導をするための誘導部を有するとともに、前記誘導部の先端に流下誘導を補助する誘導補助部を前記流路の下端開口部分から特定入賞口側に突出した状態で有し、
前記流入口を経由して流下する遊技球を流出する流出口を前記側壁部材の下端であって前記誘導補助部の側方となる位置に形成するとともに前記流出口から流出する遊技球は前記補助遊技では前記特定入賞部に入賞しにくい構成とし、
前記誘導補助部は、前記誘導部材制御手段による誘導部材の回動動作が前記第1の回動状態での所定回動位置となった場合に、前記流出口から流出する遊技球を特定入賞部側へと方向変換可能とする、
ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技球が所定入賞部に入賞した場合に、変動入賞装置の可動部材を動作させて補助遊技を実行し、該補助遊技において可動部材から変動入賞装置内に受け入れられた遊技球がさらに特定入賞部に入賞したことに基づいて可動部材を動作させ特別遊技を実行するようにした遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
遊技機には、可変表示装置の結果態様に基づき変動入賞装置を開放し大当たり状態を発生させる所謂第1種の遊技機や、変動入賞装置に羽根部材を備え始動条件の成立により羽根部材を所定回数開放制御する補助遊技を行い、その補助遊技中に内部の特別入賞口に入賞した場合に大当たりを発生させる所謂第2種の遊技機等、遊技内容の異なる複数種の遊技機が存在している。そして、近年では、第1種の遊技機が市場の大多数を占めているものの、羽根部材と補助遊技とを備える第2種への人気も根強いものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、第1種の遊技機では遊技パターンが単調化する傾向にあり、これに対し遊技球の動きを十分に楽しむことができ、パチンコ遊技の興趣を十分に味わうことのできる第2種遊技機が求められているのが現状である。
【0004】
この発明は上記に鑑み提案されたもので、遊技球の動きを十分に楽しむことができ、パチンコ遊技の興趣を十分に味わうことのできる第2種の遊技機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能な可動部材を設けた取付基板に前面が開口する凹室を設け、該凹室の下方部分に特定入賞部を設けた変動入賞装置を備え、遊技球が所定入賞部に入賞した場合に、前記変動入賞装置の可動部材を動作させる補助遊技を実行し、該補助遊技において可動部材から変動入賞装置に受け入れられた遊技球が前記特定入賞部に入賞したことに基づいて可動部材を動作させる特別遊技を実行するようにした遊技機において、前記変動入賞装置の凹室は前記可動部材から受け入れた遊技球を後方へと案内する棚板部材と、前記棚板部材と連接し、当該凹室の開口に対向する位置に形成される壁面部材と、前記可動部材から受け入れた遊技球の流下方向を振り分ける振り分け部材と、前記壁面部材に後方から添設され、遊技球の流路を形成する凹溝部材と、前記凹溝部材の流路から流下した遊技球を前記特定入賞部へと誘導可能とする誘導部材と、を備え、前記壁面部材前方であって前記棚板部材の後端部となる位置に流下口を開設し、該流下口の垂直下方に前記振り分け部材を配設し、前記壁面部材の前記振り分け部材の後方となる位置に前面が開口する導入口を開設し、該導入口と前記凹溝部材の流路とが連通する構成とし、前記振り分け部材は、前記流下口からの遊技球を受け止め可能で前記導入口側に傾斜する球受け部を上面に有し、略水平となる第1状態と略水平でない第2状態とに回動可能とするとともに、流下口から流下した遊技球を当該球受け部が受けて回動姿勢に応じ遊技球の流下方向を振り分け可能とし、前記流下口から遊技球を受けた際に、当該振り分け部材の回動姿勢が略水平である場合に前記導入口に振り分けるようにした、ことを特徴としている。
【0006】
また、請求項2に記載の発明は、上記した請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記振り分け部材の回動動作を制御する振り分け部材制御手段を備え、前記凹室は、前記振り分け部材の左右先端部が臨む外周面となる位置に側壁部材を備え、前記側壁部材は、前記振り分け部材の回動範囲の所定位置に流入口を開設する構成とし、前記振り分け部材は、前記球受け部を上面後方側の中央部に有するとともに、上面後方側で前記球受け部の左右に形成され、上面前方側に傾斜する傾斜棚部と、上面前方側に形成され、前記球受け部から導入口に入らなかった遊技球を前記傾斜棚部により受け入れるとともに前記流入口へ案内可能な球案内部と、を有し、前記振り分け部材制御手段は、回動動作により前記振り分け部材の球案内部先端を前記流入口に臨ませて、球案内部上を転動する遊技球を流入口へと流下可能とする第1回動制御手段と、回動動作をしても前記振り分け部材の球案内部先端を前記流入口に臨ませないことで、球案内部上を転動する遊技球を流入口へ流下させずに貯留可能状態とする第2回動制御手段と、を備える、ことを特徴としている。
【0007】
また、請求項3に記載の発明は、上記した請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記誘導部材を回動させるとともにその回動動作に応じて前記凹溝部材の流路から導出される遊技球の流下方向を変化可能とし、前記誘導部材を前記特定入賞部に入賞しにくい第1の回動状態と、入賞しやすい第2の回動状態とに回動制御する誘導部材制御手段を備え、前記誘導部材は、前記凹溝部材の流路から導出される遊技球の流下誘導をするための誘導部を有するとともに、前記誘導部の先端に流下誘導を補助する誘導補助部を前記流路の下端開口部分から特定入賞口側に突出した状態で有し、前記流入口を経由して流下する遊技球を流出する流出口を前記側壁部材の下端であって前記誘導補助部の側方となる位置に形成するとともに前記流出口から流出する遊技球は前記補助遊技では前記特定入賞部に入賞しにくい構成とし、前記誘導補助部は、前記誘導部材制御手段による誘導部材の回動動作が前記第1の回動状態での所定回動位置となった場合に、前記流出口から流出する遊技球を特定入賞部側へと方向変換可能とする、ことを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
図1はこの発明の遊技機の遊技盤を示す正面図である。図において、1はパチンコ玉を使用して遊技を行う遊技機の遊技盤であり、この遊技盤1には、遊技者が発射した打球がガイドレール11で規制されつつ流入する遊技領域が形成され、ほぼ中央に変動入賞装置2が配設されている。この変動入賞装置2は、周囲を取付部材2Wに囲まれ、上部側の左右に備えられた一対の可動部材31A、31Aが開放側にあって大入賞口を形成したときに、変動入賞装置2内部に遊技球が入賞するようになっている。また、変動入賞装置2の最上部に上向きに開口している一般入賞口61が設けられている。
【0010】
変動入賞装置2の下方に可動部材始動部5が配設されている。この可動部材始動部(所定入賞部)5は、第1始動口51,51およびその間に設けられた第2始動口52を有し、これらの始動口51,51,52への遊技球の入球に応じて、変動入賞装置2の可動部材31A,31Aが所定のパターンに従って開閉動作を行う。
【0011】
遊技領域の各所には一般入賞口62,63,64,65が設けられ、また最下位置にはアウト口7が形成されている。遊技領域に打ち込まれた遊技球は、遊技領域内の各所に配置された風車6や障害釘(図示省略)等により転動方向を変えられながら遊技領域表面を流下し、第1始動口51,51、第2始動口52、変動入賞装置2の可動部材31A,31Aの開放により形成された大入賞口、一般入賞口61,62,63,64,65、アウト口7のいずれかに入るようになる。
【0012】
次に上記の変動入賞装置2の構成を図2〜図5を用いて説明する。
【0013】
図2は変動入賞装置の正面図、図3は変動入賞装置前方側主要部の斜視図、図4は変動入賞装置主要部の分解斜視図、図5は変動入賞装置の縦断面図、図6は振り分け部材を示す図で、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は球受け部に遊技球が落下した状態を示す図、(d)は球案内部に遊技球が貯留された状態を示す図である。これらの図において、変動入賞装置2は、前方側の装置本体部2Aと、中間体2Bと、後方側の駆動体部2Cとから構成されている(図4)。中間体2Bは装置本体部2Aの背後に接して固定され、駆動体部2Cは複数の支柱29,…を介し所定間隔を開けて装置本体部2Aの背後に固定されている。
【0014】
装置本体部2Aは取付基板2Wに前面が開口する凹室を有し、この凹室は正面視で上部の上段凹室3と、中央の主凹室4とから成り、これらの凹室3,4は、上段凹室3の底面を成す棚板(棚板部材)32で上下に区画されている。
【0015】
上段凹室3の背面3Hと主凹室4の背面4Hとは一枚の連続プレートで壁面部材を構成し、凹室3,4の開口に対向する位置に形成される。そして、上記の棚板32は後方に向かって緩やかに傾斜し、背面(壁面部材)3H,4Hに略直角に連接している。この棚板32の後端部には、その左右方向中央となる位置であって、背面3H前方に流下口39が開設されている。また棚板32の前方両側の取付基板2Wに上記の可動部材31A,31Aが配されている。流下口39にはその流下口39を流下する遊技球を検出する大入賞口カウントセンサ39aが設けられている。さらに、上段凹室3の背面3Hには図柄表示装置33の表示部33Aが、正面から視認可能に設けられている。
【0016】
主凹室4は、背面4Hの略中央であって上記の流下口39の垂直下方に、板状で左右方向に長尺に形成されている振り分け部材40を有している。また、振り分け部材40の中央部分後方となる背面4Hに、前面が縦長半楕円状に開口する導入口45が開設されている。すなわち、振り分け部材40の中央部分は導入口45に臨み、その中央部分から導入口45に遊技球が導入されるようになっている。また、背面4Hの下部には横長矩形状の開口49が開設されている。
【0017】
主凹室4は、振り分け部材40と底面4Bとの間に誘導部材42を有し、この誘導部材42は、その前方部分(後述する球出口422および誘導補助部423)が上記の開口49に背後から臨むように配置されている。
【0018】
上記の振り分け部材40は、その板面を上に向けて取り付けられ、主凹室4の背面4Hの略中央に突設された軸40aに緩衝部材40bを介して回動自在に支持されている。またその下面左右に、後方に向けて棒状に突出する支持片409,409を備えている。
【0019】
この振り分け部材40は、図6に示すように、球受け部401と傾斜棚部402とが上面後方側に、球案内部403が上面前方側にそれぞれ形成され、さらにその前方先端に正面板部404が取り付けられている。球受け部401は、左右方向中央部分に平面視逆三角形状に、かつ後方の導入口45側に向けて下り傾斜するように形成され、上記の流下口39の丁度真下に位置して流下口39から落下した遊技球を受け止め可能となっている。傾斜棚部402は球受け部401の左右に、前方側の球案内部403に向けて下り傾斜となるように形成されている。球案内部403は、上面後方側の球受け部401および傾斜棚部402より少し低く、かつ中央部分が最も高く左右方向に向けて下り傾斜するように形成されている。正面板部404は、図4に示すように、鉄骨を模した板状部材405とその板状部材405を両手で支えるキャラクタ(歯を食いしばっている顔と両腕)406とから構成され、板状部材405の上端が球案内部403の上面より上方に突き出るようにして添設されている。このような構成の下で、流下口39から落下した遊技球は、球受け部401で受け止められた後(図6(c))、球受け部401上を転動しそのまま導入口45に流入するか、あるいは導入口45に入らなかった場合は、球案内部403に直接または傾斜棚部402経由で入り、正面板部404にガイドされつつ、浅溝状の球案内部403上を左右何れかの方向に転動し(図6(d)、後述する流入口431,431へ向けて案内されるようになる。
【0020】
中間体2Bは、図4に示すように、その上半部に中継基板(図柄表示装置)33を収納するケース部材22が、また下半部に縦長の凹溝部材23がそれぞれ設けられ、中間体2Bの装置本体部2Aへの装着時には、ケース部材22が背面3Hに、凹溝部材23が背面4Hにそれぞれ後方から添設される。そして、ケース部材22には図柄表示装置33が収納されて表示部33Aに接続される。また凹溝部材23は、下端が下向きに開口し、背面4Hの縦長半楕円状の導入口45と一体化して遊技球の流路24となるとともに、その下端開口部分が導出口25となり、この流路24は、導入口45と導出口25とを連通している。
【0021】
主凹室4の左右の湾曲した側壁43,43は、内部に遊技球1個分程度の空間が形成された二重壁になっており、その内側面43I,43Iの各々には、底面4Bから少し上に遊技球の流入口431,431が設けられ、また底面4Bに臨むように流出口432,432が設けられ、流入口431と流出口432との間の側壁43内部が球通過路433,433となっている。
【0022】
誘導部材42は、その後部中央の軸孔428に支軸425が貫入し、その支軸425が中間体2Bの後面に突設した軸受(図示省略)と、底面4Bの後方に突設した軸受(図示省略)との間に軸着されて支持され、中間体2Bの下方に揺動自在に設けられる。この誘導部材42は、流路24の導出口25から流下してくる遊技球を受け入れる凹状の受け入れ部421と、その受け入れ部421の前面側に形成された球出口422とを有し、この球出口422の外周前面には底辺部分を除いて、誘導補助部423が前方に突出するように添設されている。この誘導補助部423は、上記のキャラクタ406の両足に相当している。導出口25から受け入れ部421経由で球出口422に排出された遊技球は出口両側の誘導補助部(両足)423で、その流下方向を誘導されつつ底面4B上に転がり出、底面4B上を前方に向けて転動する。
【0023】
主凹室4の底面4Bは後方から前方に向けて傾斜し、その前端に特定入賞口(特定入賞部)46が設けられ、またこの特定入賞口46の左右には遊技盤裏側の回収樋(図示省略)に接続された球排出口48,48が設けられている。特定入賞口46には当該特定入賞口46の内方に進退自在で遊技球の通過を阻止したり通過させるストッパ461と、ストッパ461を通過した遊技球を検出する大入賞口継続センサ462とが設けられている。
【0024】
駆動体部2Cは、基枠20に各種部品が取り付けられて構成されている。すなわち、基枠20は中央に凹陥部201が形成されその凹陥部201の後面に補強用の鉄板204を介して、振り分け部材駆動用のモータ91が取り付けられ、またそのモータ91の下方に誘導部材駆動用のモータ92が取り付けられている。また基枠20の後面両サイドに可動部材開閉用のソレノイド31S,31S(図7)が取り付けられている。
【0025】
凹陥部201の前面側には作動部材26が配置され、この作動部材26は、振り分け部材駆動用のモータ91の駆動軸910に軸支されている。作動部材26の上端面には間隔を置いて一対のスリット261,261が開けられるとともに、その一対のスリット261,261に対応して一対のスリット検出用光センサ202,202が凹陥部201に取り付けられている。一方、上記した振り分け部材40の2つの棒状の支持片409,409は、主凹室4の背面4Hに穿設した左右の貫通口404,404を通って、当該作動部材26の下部左右に設けられた支持片受け穴262,262に嵌入し支持される。そして、この構成の下で、振り分け部材駆動用のモータ91は、スリット検出用光センサ202からの検出信号に基づいて、スリット間にその動作が規制されつつ時計回りと反時計回りの回動を行い、それに応じて振り分け部材40が正面視で水平状態から時計回りと反時計回りとに所定角度だけ回動する。すなわち、スリット261とスリット検出用光センサ202とは組み合わされ、振り分け部材40の位置を検出しその回動範囲を規定する振り分け部材位置検出センサ210として用いられている。
【0026】
凹陥部201の前面側下部に誘導部材作動制御用の遮光板27が配置され、この遮光板27は、誘導部材駆動用のモータ92の駆動軸920に軸支されている。遮光板27には、誘導部材作動用軸271が駆動軸920に対して偏心した位置で前方に向けて突設され、この誘導部材作動用軸271は誘導部材42の後端中央の軸受穴429に緩入している。また、凹陥部201の側面に、半円盤状の遮光板27を検出する遮光板検出用光センサ203が取り付けられている。そして、この構成の下で、誘導部材駆動用のモータ92は、遮光板検出用光センサ203からの検出信号に基づいて、遮光板27が存在する範囲にその動作が規制されつつ時計回りと反時計回りの回転駆動を行い、それに応じて誘導部材作動用軸271が軸受穴429に当接しつつ円弧状に作動し、その結果誘導部材42が平面視で時計回りと反時計回りとに回動し、正面から見たとき、誘導補助部(両足)423およびその誘導補助部(両足)423間の球出口422が真正面から左右に所定角度だけ揺動するようになる。すなわち、遮光板27と遮光板検出用光センサ203とは組み合わされ、誘導部材42の位置を検出しその回動範囲を規定する誘導部材位置検出センサ211として用いられている。
【0027】
凹陥部201の前面側下縁部にストッパ用ソレノイド28S(図5、図7)を収納する収納室28が設けられ、この収納室28に収納されるストッパ用ソレノイド28Sのピストン軸はストッパ461の後端に固定され、ストッパ461はそのピストン軸の前進時に遊技球が特定入賞口46を通過するのを阻止し、後退時に通過させるように動作する。
【0028】
また、上記の可動部材開閉用のソレノイド31S,31Sがそのピストン軸を進退させると、その作動は所定の伝達機構を介して可動部材31A,31Aに伝達され、可動部材31A,31Aが開閉動作を行うようになっている。
【0029】
上記の遊技盤1の遊技領域に配置されている各入賞口には入球した遊技球を検出する検出センサが設けられる。すなわち、第1始動口51,51には第1始動口センサ51a,51a(図7)が、また第2始動口52には第2始動口センサ52(図7)が、また一般入賞口61,62,63,64,65には、一般入賞口センサ61a,62a,63a,64a,65a(図7)がそれぞれ設けられる。
【0030】
図7は遊技機の制御系の構成を示すブロック図である。遊技盤1には裏面側に遊技を統括的に制御する遊技制御装置100が設けられている。遊技制御装置100は、遊技用マイクロコンピュータ101を中心に構成され、この遊技用マイクロコンピュータ101は、CPU102、ROM103、RAM104を備え、入出力インターフェイス105を介して各種検出信号が入力され、また、各種制御信号が出力される。
【0031】
CPU102は、遊技制御を実行するICであり、ROM103は、遊技制御のための不変の情報を記憶しているもので、各種プログラムや、遊技制御における各種パラメータ等が記憶され、また、RAM104は、CPU102による遊技制御時にワークエリアとして利用される。CPU102はクロック106からのクロック信号の入力タイミングに基づいてROM103に格納されたプログラムを順次実行する。
【0032】
遊技制御装置100には、入出力インターフェイス105を介して、各種検出センサからの検出信号が入力され、CPU102は、これらの検出信号の入力を受けて、ROM103に格納されたプログラムにより、遊技制御を行う。そして、本発明の振り分け部材制御手段、第1回動制御手段、第2回動制御手段、および誘導部材制御手段は、遊技制御装置100のCPU102が、ROM103に格納された本発明に係るプログラムに従って実行するソフトウェアの機能を含めて構成されている。
【0033】
各入賞口には、入賞があるごとに賞球が排出されるように、1個入賞に対する排出賞球数が決められており、遊技制御装置100は、各検出センサ(第1始動口センサ51a,51a、第2始動口センサ52a、一般入賞口センサ61a〜65a、大入賞口カウントセンサ39a、および大入賞口継続センサ462)からの入賞検出信号が入力されると、入賞があった入賞口に対応する賞球数の排出を命ずる排出指令信号を、排出制御装置830に向けて送信する。排出制御装置830は、この排出指令信号に基づいて賞球排出装置83の動作を制御し、遊技者側に賞球を払い出す。このように遊技球を遊技盤1の遊技領域に打ち込むことにより、入賞した入賞口に従った賞球が排出される遊技が、通常遊技となる。
【0034】
変動入賞装置2の可動部材31A,31Aは、遊技者にとって不利となる第1状態(閉状態)と、遊技者にとって有利となる第2状態(開状態)とに変換制御可能であり、第1始動口センサ51a、第2始動口センサ52aからの検出信号の入力があると、遊技制御装置100は、可動部材駆動用のソレノイド31S,31Sに駆動指令を出力して可動部材31A,31Aを所定のパターンで開閉する補助遊技を行わせる。例えば第1始動口センサ51aからの検出信号の入力があると、0.5秒間だけ開放しその後閉じる動作を可動部材31A,31Aに行わせ、第2始動口センサ52aからの検出信号の入力があると、例えば0.5秒間開放しその後一旦閉じ再度0.5秒間開放しその後閉じる動作を可動部材31A,31Aに行わせる。
【0035】
また、遊技制御装置100は、振り分け部材位置検出センサ210からの検出信号に基づいて、軸401を中心に回動する振り分け部材40の回動姿勢を認識し、モータ91に駆動指令を出して、振り分け部材40の動作制御を行う。この動作制御によって、振り分け部材40は正面視で水平状態から時計回りと反時計回りとに所定角度だけ回動し、大きな角度で回動することで非貯留状態を形成し、また小さな角度で回動することで遊技球を貯留可能な貯留状態を形成する。非貯留状態時の大きな回動の場合は、振り分け部材40の左端、右端が側壁43の流入口431,431に臨む角度まで回動し、振り分け部材40の球案内部403上の遊技球は転動してそのまま流入口431,431に流入し、球案内部403上に遊技球は貯留されない(図8、図11参照)。一方、貯留状態時の回動では、振り分け部材40の左端、右端は側壁43の流入口431,431に臨む手前まで回動を停止するので、振り分け部材40の球案内部403上の遊技球は流入口431,431に流入できず球案内部403上に貯留される(図9、図10、図12参照)。
【0036】
また、遊技制御装置100は誘導部材位置検出センサ211からの検出信号に基づいて、誘導補助部423およびその間の球出口422の位置を認識し、モータ92に駆動指令を出して、誘導部材42全体の動作制御を行う。この動作制御によって誘導補助部423および球出口422が真正面から左右に所定角度だけ揺動する。
【0037】
上記の補助遊技時に大入賞口(可動部材31A,31A開放時の変動入賞装置2)に入賞しその遊技球が最終的に特定入賞口46に入った場合、遊技制御装置100は遊技を特別遊技(大当たり)に移行させ、ラウンド単位で可動部材31A,31Aを開くことにより、球を受け入れない閉状態(遊技者に不利な状態)から球を受け入れやすい開状態(遊技者に有利な状態)に、交互に状態変化可能な大当たり制御を行う。大当たり中は、例えば0.7秒だけ開放し、その後0.7秒閉じる動作を可動部材31A,31Aに連続的に行わせる。この大当たりにより、遊技者には、より多くの賞球獲得のチャンスが与えられる。
【0038】
この大当たりは、大入賞口カウントセンサ39aにより検出される変動入賞装置2への所定のカウント上限数(例えば10個)の入賞または所定の開放回数(例えば18回)の経過を1ラウンドとして実行される。そして、各ラウンドにおいて大入賞口継続センサ462により検出される特定入賞口46への入賞があると、その時点で次のラウンドへ移行し、特定入賞口46への入賞がある限り、ラウンドは所定のラウンド上限数に至るまで繰り返されるようになっている。本実施の形態のラウンド上限数は、15ラウンドとなっている。
【0039】
さらに、遊技制御装置100は、遊技を特別遊技に移行させる際に表示制御装置330に指令して、図柄表示装置33の表示部での図柄変動表示を行わせ、図柄変動後の停止図柄に応じて大当たり時の振り切りラウンドを何れのラウンドとするかを決定する抽選ゲームを行い、例えば、停止図柄に応じて、振り切りランドを3,8,15ラウンドの何れかに決定する。なお、振り切りラウンドの詳細は後述する。
【0040】
また、遊技制御装置100は、振り分け部材40および誘導部材42の動作を制御し、上記の通常遊技、補助遊技、特別遊技の各々において、また上記のように特別遊技の振り切りラウンドの前後で、その動作パターンを変化させている。なお、振り分け部材40および誘導部材42の動作の詳細は後述する。
【0041】
また、遊技制御装置100は、装飾制御装置810、音制御装置820にそれぞれ装飾指令信号、音指令信号を送信し、装飾制御装置810による装飾発光源81の発光動作制御、音制御装置820によるスピーカ82の音出力制御を行う。
【0042】
次に、振り分け部材40および誘導部材42の動作について図8〜図13を用いて説明する。
【0043】
図8、図9、図10は変動入賞装置(駆動体部等省略)の斜視図であり、図8は非貯留状態時に振り分け部材が最大角度まで大きく傾いた様子を示し、図9は貯留状態時に振り分け部材が最大角度まで傾いた様子を示し、図10は振り分け部材が略水平で停止している状態を示している。また図11、図12は変動入賞装置内での球の動きの説明図であり、図11は非貯留状態時で、(a)は振り分け部材が最大角度まで傾いたときの球の流れを示し、(b)は振り分け部材が略水平のときの球の流れを示している。図12は貯留状態時で、(a)は振り分け部材が水平状態にあるときを、(b)は振り分け部材が時計回りで貯留球が流入口に入らない小さい角度(例えば10度)まで傾いた状態を、(c)は振り分け部材が反時計回りで貯留球が流入口に入らない小さい角度(例えば10度)まで傾いた状態を、それぞれ示している。さらに、図13は流出口からの遊技球の動きを示す説明図で、(a)は特定入賞口に入らない場合を、(b)は特定入賞口に入る場合をそれぞれ示している。
【0044】
先ず遊技が通常遊技の場合、振り分け部材40は、非貯留状態を形成する回動運動を所定周期で繰り返し行い、例えば水平状態に対して大きい角度(ここでは20度)で時計方向および反時計方向に往復回動を行い、その最大傾き時および水平状態時に一時停止を行う。また、誘導補助部423および球出口422は正面視で左右に往復揺動を行う。
【0045】
そして、遊技領域に打ち込まれた遊技球が第1始動口51,51、第2始動口52の何れかに入賞すると、変動入賞装置2の可動部材31A,31Aが開放して大入賞口が形成され、補助遊技が開始する。この補助遊技時に大入賞口に入った遊技球は、棚板32を転動して流下口39に流入し大入賞口カウントセンサ39aでカウントされて入賞処理が行われるとともに、流下口39から落下して振り分け部材40の球受け部401に衝突する。このとき振り分け部材40は大きく回動して非貯留状態を形成しており、この非貯留状態時に球受け部401に衝突した遊技球が最終的に特定入賞口46に入球するのに、2通りのパターンがある。
【0046】
第1のパターンは振り分け部材40が略水平で誘導補助部423が略正面を向いている場合である。すなわち、振り分け部材40が略水平状態にあるとき、遊技球は、振り分け部材40で振り分けられて球受け部401から導入口45に導かれ、その後流路24、導出口25を通って誘導部材42の受け入れ部421に受け入れられ、さらに球出口422、誘導補助部423を通って底面4B上を転動する(図11(b))。このとき、球出口422および誘導補助部423が略正面を向いていると、底面4B上を転動する遊技球は特定入賞口46に入球することができる。
【0047】
第2のパターンは振り分け部材40が略最大角度まで回動した場合である。すなわち、球受け部401から導入口45に導かれなかった遊技球は、傾斜棚部402の作用で球案内部403に入る。そして、振り分け部材40が大きく回動してその左端、右端が流入口431に臨むようになると、傾斜した球案内部403上を転動して流入口431に流入し、球通過路433、流出口432を通って底面4B上に流出される(図8、図11(a))。その後底面4B上を転動した遊技球は、図13に示すように、誘導補助部423に衝突したときの衝突具合により方向変換可能となり、例えば図13(a)に示すように、遊技球が略正面を向いている誘導補助部423に衝突すると、その遊技球は、外れとなる球排出口48に入る確率が高く、また図13(b)に示すように、所定の角度を向いている誘導補助部423に衝突すると、その遊技球は、特定入賞口46に入る確率が高くなる。
【0048】
また、変動入賞装置2へ入った遊技球は、前記2パターン以外は、例えば振り分け部材40が略水平で導入口45へ入っても、その後球出口422から排出される際の誘導部材42の向きが正面からずれていて、外れとなる球排出口48へ入ったり、また振り分け部材40が略水平でない時で流入口431から流出口432へ遊技球が流れ、誘導補助部423への衝突具合が悪かったり、当たらなかったりして、そのまま外れとなる球排出口48へと入る。補助遊技時に、特定入賞口46へ入球するのは、変動入賞装置2へ入球した内の平均10%位である。
【0049】
上記のようにして補助遊技時に遊技球が特定入賞口46に入ると、大当たりとなり最大15ラウンドの特別遊技が開始する。この特別遊技開始時には先ず、図柄表示装置33の変動表示を行い、振り切りラウンド抽選ゲームを行い、停止した図柄に応じて、振り切りラウンドを例えば3ラウンド(3R)、8R、15Rというように決定する。振り切りラウンドとは、例えば、抽選した結果が8Rとすると、1〜7Rまでは、振り分け部材40および誘導部材42の動作を制御して遊技球が特定入賞口46に入賞しやすい誘導状態とし、振り切りラウンドの8Rを実行する際には、特定入賞口46に入賞しにくい非誘導状態とするものである。
【0050】
特別遊技のラウンド開始時には、振り分け部材40は水平状態で停止し、誘導補助部423および球出口422は正面で停止している。流下口39への最初の入球が大当たりカウントセンサ39aで検出され1カウント目が発生すると、振り分け部材40は、貯留状態を形成する回動運動を行い、水平状態に対して小さい角度(ここでは10度)で時計方向および反時計方向に往復回動を行う(図12)。また、誘導補助部423および球出口422は正面視で左右に往復揺動を行う。なお、この貯留状態を形成する回動運動は、1ラウンドから振り切りラウンドの前ラウンドまで行われる(図9、図12)。
【0051】
この特別遊技の貯留状態時には、流下口39から落下して球受け部401に衝突した遊技球は、その出口が導入口45のみとなるので、振り分け部材40がちょうど水平状態になったときや、すでに貯留されている貯留球との衝突などにより導入口45に流入し、その後往復揺動している誘導補助部423から底面4Bに流出され、底面4B上を転動する(図9)。このとき誘導補助部423が正面方向を向いていると(図9)、特定入賞口46に入る確率が高く、また正面方向を向いていないときは、球排出口48に入りそのまま回収される確率が高く、全体として特定入賞口46への入球がやや困難な状況になっている。その後所定数目(例えば7カウント目)が大当たりカウントセンサ39aでカウントされると、それ以降はカウント上限数(例えば10個)まで振り分け部材40が水平状態で停止し、また誘導補助部423が正面方向で停止し、特定入賞口46に入る確率は高くなる(図10)。一方、特定入賞口46に入った遊技球は、特定入賞口46のストッパ461が前進位置にあるため、ストッパ461上に載った状態となっている(図10)。そして、大当たりカウントセンサ39aによるカウント数が上限カウント数に達するか、所定の開放回数に達して当該ラウンドが終了すると、その時点でストッパ461が後退し、ストッパ461に載っていた遊技球は大入賞口継続センサ462を通過して検出され、次のラウンドへと継続可能となる。また、ラウンド終了時に振り分け部材40は大きく傾いて非貯留状態となり、それまで貯留されていた遊技球は、流入口431に流入して、球通過路433、流出口432、底面4Bおよび球排出口48等を経由して回収される。
【0052】
このようにしてラウンドが継続し振り切りラウンドに達すると、この振り切りラウンド開始時には、それ以前のラウンドと同様に、先ず振り分け部材40は水平状態で停止し、誘導補助部423および球出口422は正面で停止しているが、その後流下口39への最初の入球が大当たりカウントセンサ39aで検出され1カウント目が発生すると、振り分け部材40は、今度は非貯留状態を形成する回動運動を行い、水平状態に対して大きい角度(ここでは20度)で時計方向および反時計方向に往復回動を行い、また誘導補助部423および球出口422は正面視で左右に往復揺動を行う(図8、図11)。したがって、この状態で特定入賞口46に入賞するには、上記の補助遊技のときと同様に、第1および第2の2通りのパターンに限定され、遊技球を特定入賞口46に誘導し入賞させるのが困難な非誘導状態となり、ラウンドの継続が困難となる。ただし、その場合でもラウンド継続の条件が満たされる限り、ラウンドは継続しラウンド上限数に至るまで繰り返される。
【0053】
以上述べたように、この発明の実施形態では、変動入賞装置2の内部に振り分け部材40と誘導部材42とを設け、それぞれ往復回動、往復揺動を行わせるようにしたので、面白みのある演出が可能となり、第2種の遊技機において、遊技球の動きを十分に楽しむことができ、パチンコ遊技の興趣を十分に味わうことができるようになる。
【0054】
また、振り分け部材40の左右に後方に向けて突出する支持片409,409を設け、その支持片409を介して往復回動させるようにしたので、背面4H正面の導入口45から下方の誘導部材42に向けて流路24を形成するスペースを確保することができ、正面のスペースを有効に活用することができる。
【0055】
また、振り分け部材40の回動姿勢が傾斜しているとき、流下口39からの遊技球をその振り分け部材で流下方向を振り分けて左右の先端部から流入するように、流入口431を形成したので、球の流れに変化があり、遊技の面白さを向上させることができる。
【0056】
また、振り分け部材40の往復回動する角度を変えることで非貯留状態と貯留状態とを形成するようにしたので、遊技に変化が生じ、この点からも遊技への興趣を高めることができる。
【0057】
さらに、特定入賞口46への入球の容易性を、振り分け部材40の動作、また誘導部材42の動作に応じて制御するようにしたので、変化に富んだ、飽きることのない遊技が可能となる。
【0058】
また、振り分け部材40と誘導部材42とで、鉄骨を模した板状部材405を両手で支えるキャラクタ(歯を食いしばっている顔と両腕)406を表すようにようにしたので、貯留状態時に貯留された板状部材405上の遊技球をキャラクタ406が歯を食いしばって支えている構図となり、いわゆる球見せ演出の効果を十分に発揮することができ、ラウンド遊技のおもしろさを十分に演出することができる。
【0059】
また、各ラウンドの最後に特定入賞口46への入球を検出し継続させるようにしたので、各ラウンドでの入賞を最大限まで獲得することが容易となり、遊技者は大当たりの利益を最大限まで入手でき、遊技への興趣を一層高めることができる。
【0060】
また、変動入賞装置2の底面4Bには、正面の誘導補助部423からだけでなく、側壁の流出口432からも遊技球が流下してくるようにしたので、球の流れに変化があり、遊技の面白さを向上させることができる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明では、変動入賞装置の内部に振り分け部材と誘導部材とを設け、特定入賞口への入球の容易性を、振り分け部材の動作、また誘導部材の動作に応じて制御するようにしたので、変化に富んだ、飽きることのない遊技が可能となり、第2種の遊技機において、遊技球の動きを十分に楽しむことができ、パチンコ遊技の興趣を十分に味わうことができるようになる。
【0062】
さらに、振り分け部材の回動する角度を変えることで非貯留状態と貯留状態とを形成するようにしたので、遊技に変化が生じ、この点からも遊技への興趣を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
この発明の遊技機の遊技盤を示す正面図である。
【図2】
変動入賞装置の正面図である。
【図3】
変動入賞装置の斜視図である。
【図4】
変動入賞装置主要部の分解斜視図である。
【図5】
変動入賞装置の縦断面図である。
【図6】
振り分け部材を示す図で、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)は球受け部に遊技球が落下した状態を示す図、(d)は球案内部に遊技球が貯留された状態を示す図である。
【図7】
遊技機の制御系の構成を示すブロック図である。
【図8】
変動入賞装置の、非貯留状態時に振り分け部材が最大角度まで大きく傾いた様子を示す斜視図である。
【図9】
変動入賞装置の、貯留状態時に振り分け部材が最大角度まで傾いた様子を示す斜視図である。
【図10】
変動入賞装置の、振り分け部材が略水平で停止している状態を示す斜視図である。
【図11】
変動入賞装置内での非貯留状態時での球の動きの説明図であり、(a)は振り分け部材が大きく傾いたときの球の流れを示し、(b)は振り分け部材が略水平のときの球の流れを示している。
【図12】
変動入賞装置内での貯留状態時での球の動きの説明図であり、(a)は振り分け部材が水平状態にあるときを、(b)は振り分け部材が時計回りで貯留球が流入口に入らない小さい角度まで傾いた状態を、(c)は振り分け部材が反時計回りで貯留球が流入口に入らない小さい角度まで傾いた状態を、それぞれ示している。
【図13】
流出口からの遊技球の動きを示す説明図で、(a)は特定入賞口に入らない場合を、(b)は特定入賞口に入る場合をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 遊技盤
2 変動入賞装置
2A 装置本体部
2B 中間体
2C 駆動体部
3 上段凹室
3H 背面
4 主凹室
4B 底面
4H 背面
5 可動部材始動部
6 風車
7 アウト口
11 ガイドレール
20 基枠
22 ケース部材
23 凹溝部材
24 流路
25 導出口
26 作動部材
27 遮光板
28 収納室
28S ストッパ用ソレノイド
29 支柱
31A 可動部材
31S ソレノイド
32 棚板
33 図柄表示装置
33A 表示部
39 流下口
39a 大入賞口カウントセンサ
40 振り分け部材
40a 軸
40b 緩衝部材
42 誘導部材
43 側壁
43I 内側面
45 導入口
46 特定入賞口
48 球排出口
49 開口
51 第1始動口
52 第2始動口
61,62,63,64,65 一般入賞口
61a,62a,63a,64a,65a 一般入賞口センサ
81 装飾発光源
82 スピーカ
83 賞球排出装置
91 モータ
92 モータ
100 遊技制御装置
101 遊技用マイクロコンピュータ
105 入出力インターフェイス
201 凹陥部
202 スリット検出用光センサ
203 遮光板検出用光センサ
204 鉄板
210 振り分け部材位置検出センサ
211 誘導部材位置検出センサ
261 スリット
262 支持片受け穴
271 誘導部材作動用軸
330 表示制御装置
401 球受け部
401 軸
402 傾斜棚部
403 球案内部
404 正面板部
404 貫通口
405 板状部材(鉄骨)
406 キャラクタ
409 支持片
421 受け入れ部
422 球出口
423 誘導補助部
431 流入口
432 流出口
433 球通過路
461 ストッパ
462 大入賞口継続センサ
810 装飾制御装置
820 音制御装置
830 排出制御装置
910 駆動軸
920 駆動軸
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