JP2803856B2 - 遊技機の変動入賞装置 - Google Patents

遊技機の変動入賞装置

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JP2803856B2 JP23941889A JP23941889A JP2803856B2 JP 2803856 B2 JP2803856 B2 JP 2803856B2 JP 23941889 A JP23941889 A JP 23941889A JP 23941889 A JP23941889 A JP 23941889A JP 2803856 B2 JP2803856 B2 JP 2803856B2
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吉平 新山
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、遊技機の変動入賞装置に関する。
(従来の技術) 遊技領域内に特定入賞口と変動入賞装置を設け、特定
入賞口に打球が入賞すると、変動入賞装置の開口部に設
けた可動球受部材を1、2回開作動させ、このとき可動
球受部材が受け入れ開口部内に入った打球が開口部内の
特別入賞口に入賞すると、可動球打部材を規定回数開作
動させて入賞率の大きい特別遊技を行わせるようにした
パチンコ機が知られている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来例では、可動球受部材
の開作動により開口部内に入った打球は、開口部内に設
けた案内棚等を流下あるいは落下しながら特別入賞口あ
るいは一般入賞口へと向かう動きのため、打球の流れは
単調であり、変化に欠ける。また、打球の流下途中に誘
導部材や障害物等を設けていても、これらは固定的であ
ったり、平面的なものであるため、意外性や面白みに乏
しい。また、開口部内に入った打球の滞留時間は短く、
特別入賞口に入賞するかどうかは入賞口近傍にて一瞬の
うちに決まってしまう。このため、せっかく可動球打部
材が開作動して開口部内に打球が入っても、特別入賞口
に入賞するかどうかのスリルや楽しさを感じにくく、し
たがってパチンコ遊技のそれほど高い興趣が得られない
のである。
この発明は、このような問題点を解決することを目的
としている。
(課題を解決するための手段) この発明は、遊技領域を流下する打球を入賞空間(凹
室22)に対し受け入れないもしくは受け入れ難い閉状態
と受け入れやすい開状態とに変換作動可能な可動球受部
材(26a,26b)を有し、該可動球受部材の変換作動によ
り該入賞空間内に入った打球を普通の入賞とする一般入
賞口(39)と遊技者に有利な特別の入賞とする特別入賞
口(41)とを設けた遊技機の変動入賞装置において、前
記入賞空間内に入った打球のうち特定の打球を前記特別
入賞口側へ向けて転送する搬球機構(球受盆42a,43a,44
a、回転軸46〜48、レバー49,53,54、リンク50、アーム5
1,59,60、歯車57,58、ソレノイド52、モータ62等)を複
数段に列設し、該複数段に列設された搬球機構の連続動
作に基づき、前記特定の打球を前記特別入賞口へ転送可
能にする。
(作用) したがって、入賞空間内に入った打球のうち搬球機構
で転送される打球は、入賞口にすぐに入賞するようなこ
とはなく、複数段に列設された搬球機構を乗り移りなが
ら特別入賞口側へ転送されるため、打球の変化に富んだ
動きが得られると共に、打球の行方に遊技者を十分に引
き付けることができ、打球が入賞空間内に入ってから特
別入賞口に入賞するかどうかの最後の最後までスリルお
よび面白味に溢れた遊技が可能となる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、パチンコ機の遊技盤1の表面には、
ガイドレール2で囲われた遊技部3のほぼ中央に変動入
賞装置4が、変動入賞装置4の下方に左右に第1の特定
入賞口5a,5bが、その間に第2の特定入賞口6が配設さ
れる。
7は変動入賞装置4の上部に設けられる天入賞口(一
般入賞口)、8a,8b,9a,9bは変動入賞装置4の左右の入
賞口(一般入賞口)とその下方のチューリップ式の袖入
賞口(一般入賞口)、10a〜10fは風車等の転動誘導部
材、11はアウト口である。
遊技盤1の下部には、パチンコ球の供給皿12と、受け
皿13と、打球発射装置の操作部14が配設され、打球発射
装置により発射された打球はガイドレール2に案内され
て遊技部3内に入る。15は打球発射装置の作動中を示す
パイロットランプ、16は打ち止めを示す完了ランプ等で
ある。また、17a,17b,18a〜18cは特別入賞表示ランプで
ある。なお、遊技部3内の大部分の遊技釘は図示省略し
てある。
変動入賞装置4は、第2図〜第11図のように遊技盤1
の表面に取付ける基板19に縦長の開口部20が形成され、
開口部20の奥方に箱枠21等に囲われる入賞空間としての
凹室22が形成される。
基板19の上部には、開口部20の上方に天入賞口7の流
下棚23と、開口部20の左右上部を囲う鎧部24a,24bとが
形成され、流下棚23から鎧部24a,24bにかけて前飾り板2
5が取付けられる。
基板19の左右には、鎧部24a,24bと連続して流下して
きた打球が開口部20内に流入することを阻止する閉状態
(第3図の実線で示す)と、上端を外側に傾けて流下し
てきた打球を受け止め開口部20内に流入させる開状態
(第3図の点線で示す)とに変換可能な一対の可動球受
部材26a,26bが配設される。
可動球受部材26a,26bは、それぞれ基板19に設けた軸
受部27を貫通する回動軸28に装着され、回動軸28の軸端
に取付けたレバー29と、レバー29に掛けられるフック30
を介してソレノイド31a,31bに連結される。ソレノイド3
1a,31bは、それぞれ基板19と別体に形成された基枠32に
取付けられ、ソレノイド31a,31bに通電されると、フッ
ク30が下動してレバー29が回動され、可動球受部材26a,
26bが閉状態から開状態に作動される。ソレノイド31a,3
1bの通電が断たれると、レバー29に掛合するスプリング
33により可動球受部材26a,26bが閉状態に戻される。な
お、可動球受部材26a,26bに立設したピン34が基板19に
形成した円弧状の係止溝35に挿通され、可動球受部材26
a,26bの正確な開閉位置が定められる。
また、可動球受部材26a,26bの球受面には受け入れた
打球を衝突させることで打球の勢いを弱める段部36が形
成され、段部36の内側にて基板19には受け入れた打球を
開口部20の中央下方へ導き落とすための案内37a,37bが
形成される。
また、開口部20の下部には基板19に奥方に向けて下り
傾斜する流下棚38が形成され、落下棚38の奥方に変動入
賞装置4内の一般入賞口39が設けられると共に、凹室22
の後面上部には箱枠21に後面部材40が取付けられ、後面
部材40の中央に特別入賞口41が開設される。
そして、開口部20から凹室22の奥上部にかけて、開口
部20内に入った打球を捕え後段側へ放つことで特別入賞
口41側へ転送する搬球機構が形成される。
搬球機構は、それぞれ動物の猿を模したキャラクター
が両腕で所定形状の球受盆42a,43a,44aを持つように形
作った3つの転送部材42,43,44と、駆動装置からなり、
それぞれキャラクターが正面を向いた状態で転送部材42
が凹室22の前下部に、転送部材43が凹室22の中間部に、
転送部材44が凹室22の奥上部に、所定の間隔で後面部材
40の特別入賞口41に向け階段状に配列される。
転送部材42,43,44の両側には、凹室22の前下部から奥
上部の後面部材40にかけて各段の奥行き等に変化を持た
せた階段状の流路45a,45bが配設される。なお、流路45
a,45bの前下部は所定の高さに切り欠かれ、また転送部
材42の下部も切り欠かれ、前記流下棚38との間に一般入
賞口39を形成する。
転送部材42,43,44の各キャラクターの両腕は、それぞ
れ凹室22を囲う箱枠21の側面を貫通し流路45a,45bの下
面に沿ってキャラクターまで延びる回動軸46,47,48に取
付けられ、各回動により球受盆42a,43a,44aを水平位置
からほぼ鉛直位置まで持ち上げ動作可能に形成される。
転送部材42に対応する回動軸46は、箱枠21の右外部に
て軸端にレバー49が取付けられ、レバー49に係合するリ
ンク50とリンク50に係合するアーム51を介して、箱枠21
の外側面に設置したソレノイド52に連結される。ソレノ
イド52に通電されると、アーム51の上動に応じてリンク
50がレバー49を下方に所定角度回動し、転送部材42の球
受盆42aが水平位置からほぼ鉛直位置に持ち上げ動作さ
れる。ソレノイド52の通電が断たれると、ソレノイド52
のスプリングによりアーム51、リンク50、レバー49が元
の状態に戻され、球受盆42aが水平位置に戻される(第
7図参照)。
転送部材43,44に対応する回動軸47,48は、箱枠21の左
外部にてそれぞれ軸端に取付けたレバー53,54に掛合す
るスプリング55,56により所定方向に付勢され、レバー5
3,54の先端側にて箱枠21の外側面に歯車57,58が配設さ
れ、歯車57,58の側面に対応するレバー53,54を間欠的に
駆動する所定長さのアーム59,60が突設され、歯車57,58
と噛み合う駆動歯車61が箱枠21の下部内側に設置したモ
ータ(パルスモータ)62に取付けられる。モータ62が駆
動されると、駆動歯車61により歯車57,58が同方向に回
動され、この回動に伴い所定のタイミングでまず歯車57
のアーム59によりレバー53が押動され、転送部材43の球
受盆43aが水平位置からほぼ鉛直位置に持ち上げ動作さ
れ、持ち上げ動作後アーム59がレバー53から外れ、スプ
リング55により球受盆43aが水平位置に戻される。次
に、歯車57より噛み合い位置による位相分遅れて、所定
のタイミングで歯車58のアーム60によりレバー54が押動
され、転送部材44の球受盆44aが水平位置からほぼ鉛直
位置に持ち上げ動作され、持ち上げ動作後アーム60がレ
バー54から外れ、スプリング56により球受盆44aが水平
位置に戻される(第8図、第9図参照)。
転送部材42は、球受盆42aが水平位置にあるときに球
受盆42aが開口部20の中央下部につまり前記案内台37a,3
7b間の下方に位置にするように配設され、転送部材43,4
4は、同じく水平位置にあるときに球受盆43a,44aがそれ
ぞれ前段側の転送部材42,43のキャラクターの帽子部分
の直後方に位置にするように配設される。また、転送部
材42,43,44の球受盆42a,43a,44aは周囲に所定の周壁が
形成されるが、後段側の球受盆43a,44aの前側の周壁43
b,44bは前段の球受盆42aの前側の周壁42bよりも低く形
成されもしくは切り落とされる。なお、球受盆43a,44a
の周壁43b,44bの全体を低く形成しても良い。
また、転送部材44のキャラクターと直後方の後面部材
40との間に、後面部材40の特別入賞口41の開口下部から
キャラクターの帽子部分に向かって誘導片63が延設され
る。誘導片63は、誘導片63に乗っかった打球を特別入賞
口41へ導くもので、特別入賞口41の開口幅よりも小さい
所定の幅に形成される。
そして、誘導片63の上方および特別入賞口41の上方に
位置して所定のマグネット(永久磁石)64が配設され
る。マグネット64は樹脂等から形成したホルダ65に一部
を露出して取付けられ、マグネット64の露出部を下方に
向けてホルダ65は後面部材40の裏側から特別入賞口41の
上方に設けた穴66に挿通され、後面部材40のカバー部材
67に取付けたソレノイド68のロッド69に装着される。ソ
レノイド68に通電されると、ロッド69の伸動によりホル
ダ65が初期位置から所定量前方に迫り出し、迫り出した
状態ではマグネット64の露出部が誘導片63の中央上方に
位置される。ソレノイド68の通電が断たれると、ロッド
69の縮動によりホルダ65が初期位置まで引っ込み、引っ
込んだ状態ではマグネット64の露出部は後面部材40の後
方に格納される(第10図、第11図参照)。
一方、前記後面部材40とカバー部材67の間には特別入
賞口41に接続する流下樋70が形成され、流下樋70の途中
には特別入賞口41に入った入賞球を検出するスイッチ
(特別入賞球検出スイッチ)71が設けられる。また、前
記ソレノイド31a,31bを取付けた基枠32には一般入賞口3
9に接続する流下樋72が形成され、流下樋72の途中に特
別入賞口41の流下樋70を合流させる合流樋73が形成さ
れ、これらの合流部下流には一般入賞口39に入った入賞
球および特別入賞口41から特別入賞球検出スイッチ71を
通過した入賞球を検出するスイッチ(入賞個数検出スイ
ッチ)74が設けられる。なお、基枠32は箱枠21の下側に
て遊技盤1の裏面に取付けられるが、この場合前記基板
19の流下棚32の下部2カ所に位置決め用のピン75が、ピ
ン75に対応して基枠32の上部2カ所にピン穴76が形成さ
れ、ピン75にピン穴76を嵌め合わせることで流下樋72が
一般入賞口39に、流下樋70が合流樋73に合わさるように
位置決めされる。
また、前記前飾り板25には、中央に変動入賞装置4に
入賞した入賞球数を表示する入賞個数表示LED(7セグ
メントLED)77が、入賞個数表示LED77の左右にそれぞれ
開口部20の形状に合わせて斜め下方に一列に特別遊技の
サイクル継続回数を表示する継続回数表示LED78a〜78h
が、継続回数表示LED78a〜78hの両側に装飾用LED79a,79
bが配設される。また、基板19の左右後方には箱枠21の
外側面に装飾用ランプ80a,80bが、凹室22内の流路45a,4
5bの後方には特別入賞表示ランプ17c,17dが配設され
る。また、後面部材40には特別入賞口41の両側に装飾用
LED81a〜81fが、特別入賞口41の後方にはカバー部材67
の裏面に装飾用ランプ82a,82bが配設される。
なお、基板19および箱枠21は、開口部20および凹室22
に拡がりを持たせ遊技盤1の前方から特別入賞口41が見
易くなるように、特別入賞口41と同一高さにて開口部20
の両側が外方に湾曲状に、これに続いて箱枠21の凹室側
面83a,83bが外方におよび特別入賞口41に向かって湾曲
状に形成される。また、箱枠21は各部品の組付けが容易
に行えるように上面にて分割構造に形成され、各部品の
組付け後に基板19に取付けられる。
第1、第2の特定入賞口5a,5b,6は、第12図のように
遊技盤1に取付けられる基板84に左右に第1の特定入賞
口5a,5bが、中央に第2の特定入賞口6が一体的に形成
され、第1の特定入賞口5a,5bに入賞球を検出するスイ
ッチ(第1の特定入賞球検出スイッチ)85a,85bが、第
2の特定入賞口6に入賞球を検出するスイッチ(第2の
特定入賞検出スイッチ)86が設けられる。また、基板84
には各入賞口5a,5b,6の前面および入賞口5a,5b,6の間の
流路87a,87bを覆う装飾板88が取付けられ、装飾板88の
裏面および基板84の裏面には左右に変動入賞装置4の作
動表示ランプ89a〜89dが配設される(第1図参照)。
各入賞口5a,5b,6,7,8a,8b,9a,9bならびに各スイッチ7
1,74,85a,85b,86は、遊技盤1の裏面側から見ると第13
図のように配置される。なお、90a〜90dは入賞口7,8a,8
b,9aの入賞球を案内する流下樋である。
第14図は制御系のブロック構成を示すもので、制御装
置91はCPU、ROM、RAM、バッファゲート、出力ポート等
からなるマイクロコンピュータにて構成され、ROMに定
めたプログラムデータおよび特定入賞球検出スイッチ85
a,85b(SW1),86(SW2)、特別入賞球検出スイッチ71
(SW3)、入賞個数検出スイッチ74(SW4)の検出信号に
基づいて、変動入賞装置4の可動球受部材26a,26bのソ
レノイド31a,31b(SolA)、搬球機構の転送部材42のソ
レノイド52(SolB)、同じく転送部材43,44のモータ62
(M)、特別入賞口41上部のマグネット64を出し入れす
るソレノイド68(SolC)、各ランプ17a〜17d,18a〜18c,
80a,80b,82a,82b,89a〜89d、入賞個数表示LED77、継続
回数表示LED78a〜78h、装飾用LED79a,79b,81a〜81f等を
制御する。92はサウンドジェネレータ、93はスピーカで
ある。
また、制御装置91は、分周回路が4m秒毎に発生するリ
セット信号を割り込みとして用いており、4m秒毎に定期
的に1回分のプログラムを実行する。
次に、制御装置91による制御内容を第15図(A)〜
(C)〜第34図に基づいて説明する。
第15図(A)〜(C)はメインフローを示すもので、
“パワーオンチェック”、“RAMデータチェック”、
“パワーオン時初期化”、“SW入力補正”、“不正検出
処理”、“SW1,2検出コントロール”、“VSW許可コント
ロール”、“コントロールブロック”、“昔出力”、
“出力”、“分岐処理”、“1スキャン終了”等の処理
からなる(0,01〜0,29)。
まず、電源投入時にはRAM等の初期化を行う。また、
プログラムの終了毎にRAMにチェックデータ1,2を書き込
み、次のリセットの先頭でデータ1,2が破壊されていれ
ば、同様にRAM等の初期化を行う。
SW入力補正では、特定入賞球検出スイッチSW1,SW2、
特別入賞球検出スイッチSW3、入賞個数検出スイッチSW4
の入力情報をセットすると共に、この場合ノイズを防止
するため、スイッチ入力を2回リードし2回ともオンで
なければノイズとみなして無効とする。
不正検出処理では、第16図のように特別入賞球検出ス
イッチSW3がオンしてから2.8秒以内に入賞個数検出スイ
ッチSW4がオンとならなかった場合、あるいは特別遊技
の期間中(後述するV処理の開始からディレイ処理の終
了まで)に入賞個数検出スイッチSW4が1度もオンとな
らなかった場合、あるいは入賞個数検出スイッチSW4が
2.8秒以上オンし続けた場合、不正有として該当不正処
理No.をセットする(1.01〜1.17)。
SW1,2検出コントロールでは、第17図のように第1の
特定入賞口5a,5b、第2の特定入賞口6のいずれかに打
球が入賞し、スイッチSW1またはSW2がオンすると、対応
するスイッチSW1またはSW2のフラグに応じてタイマに所
定時間(1256m秒または1692m秒)をセットし、この所定
時間中に再び特定入賞口5a,5b,6に打球が入賞してもそ
の入賞を無効とする(2.01〜2.14)。
VSW許可コントロールでは、第18図のようにVSWのフラ
グとタイマに応じて所定期間中に特別入賞口41に打球が
入賞した場合、スイッチSW3のオンを検出し、このオン
検出に応じてウェイト処理初期化を行う(3.01〜3.0
7)。
コントロールブロックでは、第19図のように転送部材
42のソレノイドSolBと、特別入賞口41上部のマグネット
64のソレノイドSolCと、転送部材43,44のモータMと、
入賞個数表示LED77の制御を行う(4.01〜4.04)。
ソレノイドSolBの制御は、第20図のようにSolBの制御
フラグとタイマテーブルから所定のデータを読み取り、
これらのデータに基づいてソレノイドSolBのオン、オフ
を制御する。なお、各データの処理毎にモータMの制御
フラグ等をセットする(4.101〜4.118)。
ソレノイドSolCの制御は、第21図のようにSolCの制御
フラグとタイマテーブルから所定のデータを読み取り、
これらのデータに基づいてソレノイドSolCのオン、オフ
を制御する(4.201〜4.210)。
モータMの制御は、第22図のようにMの制御フラグと
制御フラグに基づくタイマ値に応じてモータMのスイッ
チMSWをオン、オフし、モータMの回転を制御する。な
お、モータMの回転を終了する際にソレノイドSolBの制
御フラグ等をセットする(4.301〜4.324)。
入賞個数表示LED77の制御は、第23図のようにLEDのス
テータスおよびカウントデータに応じて表示データを読
み取り、LED77の表示を制御する(4.401〜4.412)。
音出力では、第24図(A),(B)のようにサウンド
コントロールブロックに応じてワンショット音、リピー
ト音、ウェイト音、V処理音等の音データを読み取り、
出力する(5.01〜5.22)。
以下、分岐処理を遊技と共に説明する。
まず、打球発射装置により遊技部3に打球が発射され
ていないときあるいは遊技部3に打球が発射されていて
も打球が第1、第2の特別入賞口5a,5b,6に入賞しない
ときは、普段処理を行う。
普段処理では、第26図のように各ランプ、LEDの普段
表示を行うと共に、打球が第1の特定入賞口5a,5bに入
賞してスイッチSW1のオンを検出したら、処理No.に1を
セットしてSW1処理に、打球が第2の特定入賞口6に入
賞してスイッチSW2のオンを検出したら、処理No.に2を
セットしてSW2処理に移る。なお、SW1,SW2のオン検出時
にSW1,SW2の処理音をスタートする(7.01〜7.03)。
SW1処理、SW2処理では、第27図のように各ランプ、LE
Dの特定入賞表示を行い、処理タイマ800m秒の経過後にV
SW許可をセットすると共に、変動入賞装置4の可動球受
部材26a,26bのソレノイドSolAがオンされる。この場
合、SW1処理であれば処理タイマ400m秒の経過後にソレ
ノイドSolAがオフされ、可動球受部材26a,26bが打球を
受け入れない閉状態から打球を受け入れ易い開状態に1
回だけ作動される。また、SW2処理であれば処理タイマ8
00m秒の経過後にソレノイドSolAがオフされ、さらに処
理タイマ800m秒の経過後にオンされ、さらに処理タイマ
800m秒の経過後にオフされ、可動球受部材26a,26bが閉
状態から開状態に2回作動される(8.01〜8.11,8.14,8.
15)。
また、SW1処理、SW2処理に伴い、SolAのオフ時点でソ
レノイドSolBの制御フラグがオンに、ソレノイドSolBの
タイマテーブルに処理タイマがセットされ、前記第20図
の処理によりソレノイドSolBがSolAのオフから500m秒後
にオンされ、さらに400m秒後にオフされ、SW1処理では
1回、SW2処理では2回、可動球受部材26a,26bの開作動
後所定のタイミングで転送部材42の球受盆42aが水平位
置からほぼ鉛直位置に持ち上げ作動される。そして、So
lBのオフに応じ、モータMの制御フラグがオンに、モー
タMのタイマ値がセットされ、前記第22図の処理により
モータMが100m秒後にオンされ、SW1処理では2回、SW2
処理では3回、転送部材42の球受盆42aの持ち上げ作動
後所定のタイミングで転送部材43,44の球受盆43a,44aが
水平位置からほぼ鉛直位置に順に持ち上げ作動される。
なお、モータMは最後の持ち上げ作動時に転送部材43の
球受盆43aが鉛直位置に来たときに一時停止され、同時
にソレノイドSolBは転送部材42の球受盆42aを一時鉛直
位置に保持するように作動される。
第1の特定入賞口5a,5bに打球が入賞したときのタイ
ミングチャートを第35図に、第2の特定入賞口6に打球
が入賞したときのタイミングチャートを第36図に示す。
即ち、特定入賞口5a,5bまたは6に打球が入賞する
と、可動球受部材26a,26bが打球を受け入れない閉状態
から1回または2回開作動され、このとき遊技部3の上
方より流下してきた打球が開作動中の可動球受部材26a,
26bに受け入れられ開口部20内に入賞すると、その打球
は可動球受部材26a,26bの内側の案内台37a,37b等にぶつ
かってガイドされながら、転送部材42の球受盆42aがあ
る開口部20の中央下方に向け落下するようになる。そし
て、その打球がうまく転送部材42の球受盆42aに乗っか
ると、所定のタイミングで球受盆42aがほぼ鉛直位置に
持ち上げ作動され、この作動により打球が転送部材42の
キャラクターの頭上後方の転送部材43側へ放り投げられ
る。放り投げられた打球がうまく転送部材43の球受盆43
aに乗っかると、さらに所定のタイミングで球受盆43aが
ほぼ鉛直位置に持ち上げ作動され、この作動により打球
が転送部材43のキャラクターの頭上後方の転送部材44側
へ放り投げられ、次に放り投げられた打球がうまく転送
部材44の球受盆44aに乗っかると、さらに所定のタイミ
ングで球受盆44aがほぼ鉛直位置に持ち上げ作動され、
この作動により打球が転送部材44のキャラクターの頭上
後方へ凹室22の後面上部の特別入賞口41に向け放り投げ
られるのである。また、打球が転送部材42の球受盆42a
に乗っからなかったり途中で落球したりすると、開口部
20下部の流下棚38に落ちあるいは転送部材42,43,44の両
側の段階状の流路45a,45bから流下棚38にころがり落
ち、流下棚38の奥方の一般入賞口39へと入賞する。
そして、この場合SW1,SW2処理によるソレノイドSolA
の作動終了であれば、終了時点で処理NO.に3をセット
して有効処理に移り、またソレノイドSolAの作動中に、
前記特別入賞口41に向け放り投げられた打球が直接特別
入賞口41にもしくは特別入賞口41の開口下部の誘導片63
に乗っかって特別入賞口41に運良く入賞し、第18図にて
スイッチSW3のオンを検出すると、処理No.に4をセット
して特別遊技のウェイト処理に移る。
有効処理では、第28図のように処理タイマにセットさ
れた有効時間2.8秒が経過するまでの間に打球が特別入
賞口41に入賞してスイッチSW3のオンが検出されると、
処理No.に4をセットして特別遊技のウェイト処理に移
り、有効時間2.8秒が経過するまでの間に打球が特別入
賞口41に入賞せずスイッチSW3のオンが検出されなけれ
ば、処理No.に0をセットして普段処理に戻る。普段処
理に戻る前にスイッチSW1,SW2のオンが検出されれば、S
W1,2処理に入る(9.01〜9.04)。
なお、第35図、第36図のように転送部材42,43の球受
盆42a,43aの最後の作動時には、両球受盆42a,43aが同時
に持ち上げ作動されるため、球受盆42aの作動後に中段
ならびに後段の球受盆43a,44aが打球を捕えることがな
く、この場合球受盆42aに乗っかっていた打球は流路45
a,45bに落ちる。したがって、有効時間が短く球受盆42
a,43aの作動と重なっても、有効処理の終了後に打球が
特別入賞口41に入賞することはない。
ウェイト処理では、第29図のように各ランプ、LEDの
ウェイト表示を行い、処理タイマにセットされたウェイ
ト時間4秒の経過後にV処理初期化を行うと共に、特別
遊技の継続回数が8回目までであれば、第34図のSW4検
出処理をコールする。V処理初期化では、処理No.に5
をセットし、入賞個数表示LED77を初期化し、VSW許可を
セットし、特別遊技のV処理に移る(10.01〜10.08)。
また、ウェイト処理開始に伴いソレノイドSolB、モー
タMの制御フラグ、タイマ等がセットされ、前記第20
図、第22図の処理によりソレノイドSolB、モータMがオ
ン、オフ制御される。なお、同時にファンファーレ音を
スタートする。
V処理では、第30図のように各ランプ、LEDの大当た
り表示を行い、第34図のSW4検出処理を行うと共に、処
理タイマ800m秒間隔でソレノイドSolAをオン、オフす
る。また、ソレノイドSolAのオフに伴いソレノイドSolB
の制御フラグ、タイマがセットされ、またソレノイドSo
lBのオフに応じモータMの制御フラグ、タイマがセット
され、前記第20図、第22図の処理によりソレノイドSol
B、モータMがオン、オフ制御される(11.01〜11.1
2)。
即ち、特別入賞口41に打球が入賞し特別遊技が行われ
ると、可動球受部材26a,26bが所定の周期で繰り返し開
作動され、転送部材42,43,44の球受盆42a,43a,44aが所
定のタイミングで順に繰り返し持ち上げ作動される。し
たがって、遊技部3の上方より流下してきた打球は可動
球受部材26a,26bの開作動により多数開口部20内に入賞
すると共に、入賞した打球は所定のタイミングで持ち上
げ作動される転送部材42,43,44の球受盆42a,43a,44aに
より、開口部20下部の転送部材42の球受盆42aに乗っか
ると中段の転送部材43の球受盆43aに、球受盆43aに乗っ
かると後段の転送部材44の球受盆44aに、球受盆44aに乗
っかると凹室22の後面上部の特別入賞口41に向け順に放
り投げられ、落球等せずスムーズに行けば特別入賞口41
へと入賞するようになり、また球受盆42aに乗っからな
かったり途中で落球したり特別入賞口41に入賞しなかっ
た打球は、開口部20下部の流下棚38に落ちてあるいは転
送部材42,43,44の両側の階段状の流路45a,45bから流下
棚38にころがり落ちて流下棚38の奥方の一般入賞口39へ
と入賞するようになる。
また、V処理にてソレノイドSolAのオン、オフ数をカ
ウントすると共に、SW4検出処理により入賞口39,41への
入賞によるスイッチSW4のオン数をカウントし、スイッ
チSW4のオンのカウント数が4になると、マグネット64
のソレノイドSolCの制御フラグ、タイマがセットされ
(第34図の15.01〜15.11)、前記第21図、第22図の処理
によりモータMのオン毎にソレノイドSolCが所定のタイ
ミングで700m秒間オン制御され、マグネット64が特別入
賞口41の上部後方の格納位置から前方の所定位置まで繰
り返しスライドされる。なお、スイッチSW4のオン毎に
カウント音をスタートし、スイッチSW4のオンのカウン
ト数を入賞個数表示LED77に表示する。
そして、V処理中に特別入賞口41に入賞しスイッチSW
3のオンが検出されると、スイッチSW4のオンのカウント
数が9にもしくはソレノイトSolAのオン、オフのカウン
ト数が35(オンが18回)に満たなくても、第18図の処理
にてスイッチSW3のオンの検出時点で特別遊技の1サイ
クル終了として前記ウェイト処理に入り、ウェイト処理
後再び前記V処理が行われる。
また、V処理に特別入賞口41に入賞せずスイッチSW3
のオンが検出されないときは、スイッチSW4のオンのカ
ウント数が9にもしくはソレノイドSolAのオン、オフの
カウント数が35になると、特別遊技の1サイクル終了と
して処理No.に6をセットし(第30図、第34図の15.12〜
15.17)、ディレイ処理に移る。
ディレイ処理では、ソレノイドSolB,SolC、モータM
がオン、オフ制御され、第31図のように処理タイマにセ
ットされた有効時間2.8秒が経過するまでの間に打球が
特別入賞口41に入賞してスイッチSW3のオンが検出され
れば、処理No.に4をセットして前記ウェイト処理に入
り、ウェイト処理後再び前記V処理が行われる。また、
有効時間2.8秒が経過するまでの間に打球が特別入賞口4
1に入賞せずスイッチSW3のオンが検出されなければ、特
別遊技の終了音をスタートし、処理No.に0をセットし
て普段処理に戻る。スイッチSW1,2のオンが検出されれ
ば、SW1,2処理に入る(12.01〜12.11)。
特別遊技が行われたときのタイミングチャートを第37
図に示すと、ウェイト処理ではソレノイドSolBが処理タ
イマ128m秒間隔でオン、オフされ、次にモータMおよび
ソレノイドSolBがオン、オフされ、転送部材42の球受盆
42aが激しく持ち上げ作動され、転送部材43,44の球受盆
43a,44aも持ち上げ作動される。そして、ウェイト処理
の4秒後にソレノイドSolAのオン、オフにより可動球受
部材26a,26bが繰り返し開作動ならびにソレノイドSol
B、モータMのオン、オフにより転送部材42,43,44の球
受盆42a,43a,44aが繰り返し持ち上げ作動されるV処理
に入り、V処理中に特別入賞口41への入賞によりスイッ
チSW3がオンすればその時点で、V処理後のディレイ処
理中に特別入賞口41への入賞によりスイッチSW3がオン
すればその時点で、特別遊技のサイクルが更新され新し
いサイクルへと入る。また、V処理中に特別入賞口41に
入賞せず一般入賞口39への入賞によりスイッチSW4のオ
ン数が4になると、モータMのオン毎にソレノイドSolC
がオンされマグネット64が特別入賞口41の上部後方から
前方の所定位置にスライドされる。ディレイ処理ではV
処理時とほぼ同様に転送部材42,43,44の球受盆42a,43a,
44aならびにマグネット64が1回持ち上げ作動ならびに
スライドされ、前記有効処理とほぼ同様に転送部材42,4
3の球受盆42a,43aの最後の持ち上げ作動時に両球受盆42
a,43aが同時に一時鉛直位置に保持され、このためディ
レイ処理の終了後に打球が特別入賞口41に入賞すること
はない。
そして、特別遊技のサイクルはV処理中、ディレイ処
理中に特別入賞口41に打球が入賞することで最高9回ま
で更新され、9回目のサイクルが終われば特別遊技が終
了となる。また、特別入賞口41に打球が入賞しなければ
サイクルが9回未満でもそのサイクルのディレイ処理終
了時点で特別遊技が終了となる。
なお、第32図、第33図の処理は、SW4のオープン不正
処理とノーカウント処理を行う。また、第38図に各ラン
プ17a〜17d,18a〜18c,80a,80b,82a,82b,89a〜89d、各LE
D77,78a〜78h,79a,79b,81a〜81fの表示制御例を示す。
このようにして遊技が進められるのであり、遊技部3
に設けた特定入賞口5a,5b,6に打球が入賞して変動入賞
装置4の可動球受部材26a,26bが1,2回開作動され、この
開作動により遊技部3の上方より流下してきた打球が変
動入賞装置4の開口部20内に入賞し、入賞した打球が開
口部20から凹室22の奥上部にかけ階段状に配列された転
送部材42,43,44の球受盆42a,43a,44aにより順々に転送
され、この転送により打球が凹室22の後面上部に設けた
特別入賞口41に運良く入賞すると特別遊技が行われる。
即ち、可動球受部材26a,26bの開作動により開口部20
内に入賞した打球は、可動球受部材26a,36bの内側の案
内台37a,37b等にぶつかりガイドされながら開口部20の
中央下部に落下し、その中央下部の前段の転送部材42の
球受盆42aに乗っからなければ開口部20下部の流下棚38
に落ちるが、球受盆42aに乗っかると球受盆42aの持ち上
げ作動により転送部材42のキャラクターの頭上高く後方
中段の転送部材43側へ放り投げられる。次に放り投げら
れた打球が転送部材43の球受盆43aに乗っからなければ
転送部材42,43,44の両側の階段状の流路45a,45bから開
口部20下部の流下棚38に落ちるが、球受盆43aに乗っか
ると球盆43aの持ち上げ作動により転送部材43のキャラ
クターの頭上を越え後方後段の転送部材44側へ放り投げ
られ、次に放り投げられた打球が転送部材44の球受盆44
aに乗っからなければ同じく階段状の流路45a,45bから開
口部20下部の流下棚38に落ちるが、球受盆44aに乗っか
ると球受盆44aの持ち上げ作動により転送部材44のキャ
ラクターの頭上を越え後方の特別入賞口41に向け放り投
げられる(第7図〜第9図参照)。
そして、特別入賞口41に向け放り投げられた打球が直
接特別入賞口41にもしくは特別入賞口41の開口下部の誘
導片63に乗っかって特別入賞口41に入賞すると、特別遊
技が行われるのであり、また特別入賞口41に向け放り投
げられても特別入賞口41に入賞しなかった打球は、階段
状の流路45a,45bから開口部20下部の流下棚38に落ち、
転送部材42の球受盆42aに乗っからなかったり転送部材4
2,43,44の球受盆42a,43a,44aによる転送途中で落球した
打球と同じく流下棚38の奥方の一般入賞口39へと入賞す
るのである。
このように、可動球受部材26a,26bの開作動により開
口部20内に打球が入賞すると、まず入賞した打球が前段
の転送部材42の球受盆42aにうまく乗っかるかどうかと
いうスリルと期待が高まり、球受盆42aに乗っかれば球
受盆42aの持ち上げ作動により打球がキャラクターの頭
上を越え後方に放り投げられるという変化に富んだ動き
が得られ、このため意外性に溢れ、遊技の面白さが高め
られる。また、打球が球受盆42aに乗っからなければ一
般入賞となるものの、球受盆42aに乗っかると一気に特
別入賞口41に転送されることはなくすぐには特別入賞口
41に入賞するかどうかは決まらないため、例えば開口部
20内への打球の入賞により一瞬のうちに大当たりが発生
したりあるいは一瞬のうちに大当たりの期待感が消滅し
てしまうと言ったこともなく、球受盆42aに乗っかった
打球がその先どこへ行くかに充分に引き付けられる。ま
た、球受盆42bの駆動にソレノイドを用いたため、球受
盆42bの持ち上げ動作はモータにより駆動される球受盆4
3b,44bの持ち上げ動作よりも速く、このため球受盆42b
からの打球は他の球受盆43b,44bからの打球よりも高く
放り投げられ、面白さが増すと共にスリルが大きい。そ
して、前段の球受盆42aに乗っかるとその打球が次の中
段の転送部材43の球受盆43aにうまく乗っかるかどう
か、次に中段の球受盆43aに乗っかってもその打球が次
の後段の転送部材44の球浮盆44aにうまく乗っかるかど
うかというスリルや高い期待が得られ、さらには後段の
球浮盆44aに乗っかってもその打球が特別入賞口41に向
けうまく放り投げられ特別入賞口41に入賞するかどうか
という最後の最後までスリルや楽しさおよび期待感に溢
れた打球の動きが得られる。
なお、実施例では転送部材42,43,44を開口部22から凹
室22にかけて真っすぐに階段状に配列したが、捕球、放
球が可能であれば転送部材42,43,44をランダムな位置に
配列したり、凹室22の両側に互い違いに配列しても良
い。
また、特別入賞口41へ打球の入賞により特別遊技が行
われると、特別遊技は特別遊技のサイクル中(ディレイ
処理を含む)に打球が特別入賞口41に入賞することを条
件にサイクルが最高9回まで更新され、特別遊技のサイ
クル中に打球が特別入賞口41に入賞しなければそのサイ
クルで特別遊技は終了となるが、この場合サイクル中に
開口部20内に入賞し開口部20の下部奥方の一般入賞口39
に入賞した入賞数が4つになると、特別入賞口41の上部
に配設されたマグネット64が所定の時間、所定のタイミ
ングにて格納位置から前方位置に繰り返し迫り出され
る。即ち、迫り出された状態ではマグネット64が特別入
賞口41の開口下部の誘導片63の中央上方に来るため、こ
のとき転送部材44の球受盆44aにより特別入賞口41に向
け放り投げられた打球があれば、その打球はうまくマグ
ネット64に吸い付けられ、さらに吸い付けられた打球は
マグネット64が格納位置に戻されることでマグネット64
から離れ、下方の誘導片63上に落下されるのである(第
10図、第11図参照)。このため、サイクル中に特別入賞
口41に向け放り投げられた打球がなかなか特別入賞口41
に入賞しない場合、マグネット64の作動によりその打球
の特別入賞口41への入賞確率が高められるため、サイク
ルの更新が容易となり、そのサイクルにて特別遊技が終
了してしまうといった不安は軽減され、規定回数の特別
遊技を容易に続けられるようになる。また、半面サイク
ルの開始後直ちに打球が特別入賞口41に入賞してしまう
と、すぐに次のサイクルに入ってしまい規定回数の特別
遊技が簡単に終了することになるが、このように特別入
賞口41の入賞確率を可変とするマグネット64を設け打球
がなかなか特別入賞口41に入賞しないときにその入賞確
率を高くするので、サイクル毎にそれぞれ所定の入賞球
を得ながら規定回数の特別遊技を続けることが可能とな
り、特別遊技を充分に楽しむことができる。
なお、このマグネット64はランダムにスライドさせて
も良く、またこのマグネット64は特別入賞口41の上部に
限らずマグネット64の左右や下部に設けても良く、また
このマグネット64は遊技部内に遊技者にとって有利な特
別の入賞とする入賞口を設けるパチンコ機であれば、実
施例に限らず適用可能である。
また、特定入賞口5a,5b,6に入賞し可動球受部材26a,2
6bの開作動により開口部29内に入賞したときの打球の特
別入賞口41への入賞確率は、各転送部材42,43,44の球受
盆42b,43b,44bの捕球具合および球受盆42b,43b,44bの持
ち上げ作動の放球具合等により、即ち各転送部材42,43,
44の球受盆42a,43a,44aの形状、その周壁(特に前側の
周壁42b,43b,44b)の高さおよび可動球受部材26a,26bの
開作動に対する球受盆42bの持ち上げ作動のタイミン
グ、球受盆42b対する球受盆43bの持ち上げ作動のタイミ
ング、球受盆43bに対する球受盆44bの持ち上げ作動のタ
イミング等により、さらには特別入賞口41の開口下部の
誘導片63の幅等により定まり、この場合球受盆42b,43b,
44bの形状や周壁の高さやそれらの作動タイミング等を
変えることで特別入賞口41への入賞確率を自由に設定す
ることが可能である。
したがって、構造上打球が簡単に転送されて特別入賞
口41へたやすく入賞したりあるいは転送が難しくて特別
入賞口41へ入賞しにくくなったりすることはなく、球受
盆42a,43a,44aの形状、周壁の高さ、それらの作動タイ
ミング等により特別入賞口41への入賞確率を適正値に設
定でき、つまり所定の範囲で特別遊技を発生させること
ができ、このため遊技者にとっても遊技店にとってもバ
ランスの取れた遊技機となり、好適である。また、特別
入賞口41の入賞確率は、特に球受盆42a,43a,44aの作動
タイミングによって容易に変えることができ、このため
各部の構造上のバラツキがあってもあるいは各部の製作
精度を高めたりせずとも、球受盆42a,43a,44aを駆動す
るソレノイドSolBやモータMの制御を変えることで入賞
確率の設定は容易であり、製作が極めて容易となる。ま
た、同種類の変動入賞装置の開発も容易となる。
また、特別遊技は可動球部材26a,26bが開いた後、有
効時間2.8秒が経過するまでの間に打球が特別入賞口41
に入賞しなければ発生せず、また特別遊技が発生しても
特別遊技のサイクルは可動球受部材26a,26bが閉じた
後、有効時間2.8秒が経過するまでの間に打球が特別入
賞口41に入賞しなければ更新されないが、これらの有効
期間中には転送部材42,43,44の球受盆42a,43a,44aが順
に1回ずつ持ち上げ作動され、さらに球受盆42a,43aが
同時に一時鉛直位置に保持された後、球受盆44aが持ち
上げ作動して停止される(第35図〜第37図参照)。この
ため、その最後の球受盆42aの作動によって中段および
後段の球受盆43a,44aが打球を捕えることがなく、例え
ば球受盆42aに乗っかっていた打球は流路45a,45bに落
ち、この作動後打球が特別入賞口41に入賞することはな
い。これにより、有効時間の経過後はもちろん有効時間
が終わるかどうかのきわどいタイミングで打球が特別入
賞口41に入賞することを確実に回避でき、したがって有
効時間の終了前後で特別入賞口41に入賞したのに特別遊
技が発生しなかったり、特別遊技のサイクルが更新され
ないといったことで遊技者に不信感を与える心配なく、
高い信頼性が確保される。
(発明の効果) 以上のように本発明は、遊技領域を流下する打球を入
賞空間に対し受け入れないもしくは受け入れ難い閉状態
と受け入れやすい開状態とに変換作動可能な可動球受部
材を有し、該可動球受部材の変換作動により該入賞空間
内に入った打球を普通の入賞とする一般入賞口と遊技者
に有利な特別の入賞とする特別入賞口とを設けた遊技機
の変換入賞装置において、前記入賞空間内に入った打球
のうち特定の打球を前記特別入賞口側へ向けて転送する
搬球機構を複数段に列設し、該複数段に列設された搬球
機構の連続動作に基づき、前記特定の打球を前記特別入
賞口へ転送可能にしたので、入賞空間に入った打球に変
化ならびに意外性に富んだ動きを与えることができると
共に、打球が入賞空間に入ってから搬球機構を介して特
別入賞口に入賞するかどうかの最後の最後までスリルか
つ楽しみかつ面白味かつ期待感に溢れた遊技が可能とな
り、遊技の興趣を十分に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す遊技盤の正面図、第2図
〜第6図は変動入賞装置の正面図と斜視図と側断面図と
分解斜視図、第7図〜第11図は搬球機構部分の斜視図と
側面図、第12図は特定入賞口の斜視図、第13図は遊技盤
の裏面図、第14図は制御系のブロック構成図、第15図〜
第34図は制御内容を示すフローチャート、第35図〜第37
図はタイミングチャート、第38図は各ランプ、LEDの表
示動作を示す図である。 1……遊技盤、3……遊技部、4……変動入賞装置、5
a,5b,6……特定入賞口、7、8a、8b、9a、9b……一般入
賞口、17a〜17d,18a〜18c……特別入賞表示ランプ、19
……基板、20……開口部、21……箱枠、22……凹室、26
a,26b……可動球受部材、31a,31b……ソレノイド、37a,
37b……案内台、39……一般入賞口、41……特別入賞
口、42,43,44……転送部材、42a,43a,44a……球受盆、4
5a,45b……流路、52……ソレノイド、62……モータ、63
……誘導片、64……マグネット、68……ソレノイド、71
……特別入賞球検出スイッチ、74……入賞個数検出スイ
ッチ、77……入賞個数表示LED、78a〜78h……継続回数
表示LED、79a,79b,81a〜81f……装飾用LED、80a,80b,82
a,82b……装飾用ランプ、85a,85b,86……特定入賞球検
出スイッチ、89a〜89d……作動表示ランプ、91……制御
装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技領域を流下する打球を入賞空間に対し
    受け入れないもしくは受け入れ難い閉状態と受け入れや
    すい開状態とに変換作動可能な可動球受部材を有し、該
    可動球受部材の変換作動により該入賞空間内に入った打
    球を普通の入賞とする一般入賞口と遊技者に有利な特別
    の入賞とする特別入賞口とを設けた遊技機の変動入賞装
    置において、 前記入賞空間内に入った打球のうち特定の打球を前記特
    別入賞口側へ向けて転送する搬球機構を複数段に列設
    し、 該複数段に列設された搬球機構の連続動作に基づき、前
    記特定の打球を前記特別入賞口へ転送可能にしたことを
    特徴とする遊技機の変動入賞装置。
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