JP4334713B2 - 遊技機の入賞装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、遊技機の入賞装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機の機種の中で第1種特別電動役物を備える機種は、始動入賞口に遊技球が入ると可変図柄表示装置が作動し、図柄の組み合わせが予め定めた図柄となったときに大当たりとなり、一定時間の間、開閉扉を開けて大入賞口を開放するようになっている。
【0003】
大入賞口内には特定領域としてのVゾーンが設けられており、遊技球がVゾーンに入ると、大入賞口を開放する時間が長くなるように、大当たりが所定回数だけ繰り返されるようになっている。
大入賞口内のVゾーンは、大入賞口の中央に設けられていたり、左隅や右隅に設けられている。ここで、例えば、大入賞口の左隅にVゾーンが設けられている場合、大入賞口の左側に遊技球が落下してくると開閉扉で遊技球を受けてVゾーンに導くので、大当たりが継続し易くなる。しかし、遊技球が遊技釘に接触して大入賞口の右側に落下していくと、開閉扉が遊技球をVゾーンに導かず、大当たりが継続しにくくなって遊技者に不利となるおそれがある。
【0004】
そこで、例えば、特開平7−59918号公報に記載の遊技機の入賞装置のように、大入賞口のVゾーンも設けた側に遊技球が落下しなくても、遊技球をVゾーン側に導きやすくしている装置が知られている。
特開平7−59918号公報に記載の装置は、この公報の図2で示すように、開閉扉の開口したときに上方を向く面に、大入賞口の左隅に設けたVゾーンに向けて下り傾斜を付けた誘導リブを設けている。この誘導リブを設けると、例えば、大入賞口の中央や右寄りに遊技球が落下して開閉扉が受けると、遊技球が誘導リブに沿って転動してVゾーン側に導かれていく。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した開閉扉に設けた誘導リブは、開閉扉に設定した開き角度や誘導リブの高さが低いために、落下してきた遊技球が開閉扉で跳ね返り、誘導リブを乗り越えてしまってVゾーンに導くことができない場合がある。このように遊技球が誘導リブに導かれないときが頻繁になると、大当たりが継続しにくくなって遊技者に不利となってしまう。そこで、開閉扉での遊技球の乗り越えを防止するために誘導リブの高さを高く設定することが考えられるが、そのようにすると、開閉扉が閉じる直前でも高くした誘導リブ付近に遊技球が残ってしまい、大入賞口の開口部の周縁と開閉扉との間に遊技球が挟まって開閉扉が閉まらなくなるという不都合が生じるおそれがある。
【0006】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、大入賞口内に設けた特定領域としてのVゾーンへの遊技球の誘導をスムーズに行うことができる遊技機の入賞装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の遊技機の入賞装置は、遊技盤に装着される本体ベースに開口を設けて大入賞口の開口部とし、この大入賞口内の所定箇所に特定領域を設け、前記開口部の下縁に開閉扉を配置し、特別遊技状態となったときに前記開閉扉を開状態として落下してくる遊技球を当該開閉扉で受けて前記大入賞口に導くようにした遊技機の入賞装置において、前記開閉扉の前記遊技球を受ける面に、前記特定領域に向けて前記遊技球を誘導する開閉扉側誘導リブを設け、当該開閉扉側誘導リブを、前記特定領域に向かうに従い下り傾斜が付くように形成し、且つ、前記特定領域から最も離れた位置の高さが高く、この位置から前記特定領域側に向かうに従い徐々に高さを低くしているとともに、前記開口部の上縁に、前記開閉扉上で跳ね返って前記開閉扉用誘導リブを乗り越えようとする前記遊技球を阻止し、その遊技球を前記特定領域に向けて誘導する開口側誘導リブを設け、当該開口側誘導リブの前記遊技球が当接する当接部を、前記特定領域から最も離れた位置が前方に突出しており、この位置から前記特定領域側に向かうに従い徐々に奥側に位置するように傾斜形状とした。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の遊技機として例えばパチンコ機の入賞装置に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る遊技盤2の示す正面図を示すものであり、この遊技盤2の表面にはガイドレール4で囲まれる遊技部6が形成されており、この遊技部6の略中央に、ワープゾーン8に囲まれた可変図柄表示装置10が設けられている。この可変図柄表示装置10の下方には、一般入賞口12a、12b、始動入賞口13、変動入賞装置14が設けられている。また、遊技部6の各所に、風車16、ランプ風車18、表示灯20が配設されているとともに、遊技部6の最下部にアウト口22が設けられている。そして、図1では示していないが、遊技部6の全域に遊技釘が設けられている。
【0012】
図2から図4は、ワープゾーン8の内部構造を示すものである。このワープゾーン8は、遊技球Bが通過することによって球の速度を遅くしながら可変図柄表示装置10の下部に設けたスロープ(遊技球排出口)10aに集合させ、そのスロープ10aから落下する遊技球の始動入賞口13への入賞率を高めるものであり、可変図柄表示装置10の側部で開口しているワープ入口8aと、ワープ入口8aに連通する遊技球の通路として形成され、ワープ入口8aに入った遊技球をスロープ10aまで導くワープ通路8bと、ワープ通路8bの途中に設けた減速機構9とを備えている。減速機構9は、キャラクタ9aと、このキャラクタ9aの上部に固定されている可動片9bと、キャラクタ9a及び可動片9bの中間位置を回動自在に支持している回動ピン9cとを備えており、遊技球Bがワープ通路8bを通過しないときには、図2に示すように、可動片9bがワープ通路8bの途中を塞ぎながらキャラクタ9aが遊技者から隠れた位置に配置されており、遊技球Bがワープ通路8bを通過すると、図4に示すように、通過する遊技球に可動片9bが押されてキャラクタ9aが可変図柄表示装置10側に出る仕組みになっている。このような構造としたワープゾーン8は、遊技球Bが減速機構9の可動片9bに接触することで速度が遅くなり、スロープ10aに安定して集合し、それから確実に始動入賞口13側へ排出させることができるとともに、遊技球Bがワープゾーン8内に入った有利な状態を、キャラクタ9aが可変図柄表示装置10側に出ることで遊技者に簡単に認知させることができる。
【0013】
前述した変動入賞装置14は、図5に示すように、遊技盤2の表側に装着される本体ベース24と、本体ベース24に設けた開口部26を開閉する開閉扉30と、本体ベース24の表側に装着した一般入賞口28a、28bと、本体ベース24の裏側に順次結合されるコネクタ基板32、裏カバー34、開閉ソレノイド35a及び上下移動可能な突出部35bを固定した基板35、コネクタ基板36、突出部35bの駆動源であるソレノイド37、中継基板台38、中継基板40等の部品により構成されている。
【0014】
前記本体ベース24は、図6及び図7に示すように、横長に開口する矩形状の開口部26が形成されており、この開口部26の左右位置に一般入賞口28a、28bから入った遊技球が通過する穴27a、27bが設けられている。そして、この本体ベース24には、開口部26の上縁26aの中央部に第1の誘導リブ29が設けられている。
【0015】
この第1の誘導リブ29は、本体ベース24の上部裏側から開口部26の上縁26aより低い位置まで下方に延びている基部29aと、この基部29aの下端から開口部26の上縁26a側に向けて突出している誘導片29bとで構成されており、誘導片29bは、図7に示すように、右側部分の正面側への突出量が増大しており、左側部分に向かうに従い正面側への突出量が徐々に減少した形状となっている。
【0016】
また、開閉扉30は、図8から図10に示すように、矩形状の閉塞板30aと、この閉塞板30aの長手方向両側から立ち上がる一対の支持片30bと、これら支持片30bに形成した支持穴30dと、一方の支持片30bから突出している軸30eと、閉塞板30aの内側の中央部に設けた第2の誘導リブ31とを備えた部材である。そして、本体ベース24の開口部26の下縁の左右両側に支持軸(図示せず)を設けており、この支持軸を閉塞部材30の前記支持穴30dに挿入し、それら支持穴30dの軸を結ぶ線を回転中心として回動自在となるように、開閉扉30が本体ベース24に装着されている。そして、開閉扉30の軸30eに、開閉ソレノイド35aのプランジャ部に取り付けた係合ロッド35a1 が係合し、開閉ソレノイド35aにより係合ロッド35a1 が上下移動することで開閉扉30が開口部26を自動的に開閉するようになっている。
【0017】
ここで、開閉扉30を本体ベース24に装着すると、符号30fで示す長手方向縁部が上部位置となり、符号30gで示す長手方向縁部が下部位置となるが、前記第2の誘導リブ31は、図8及び図10に示すように、右側の端部31aを上部位置とし、左側の端部31bに向かうに従い下り傾斜を付けて設けられているとともに、右側の端部31aの上方突出量が増大し、左側の端部31bに向かうに従い上方突出量が徐々に減少している形状としている。
【0018】
次に、図11及び図12は変動入賞装置14を正面から示し、図13及び図14は変動入賞装置14の内部構造を示すものであり、開口部36の内部に大入賞口42が形成されている。
この大入賞口42の底面は、裏カバー34に設けた球受け樋44により形成されており、この球受け樋44は、図10に示すように、大入賞口42の左側に設けたVゾーン受け部44aと、このVゾーン受け部44aより低い位置で右側に向かうに従い徐々に下り傾斜をつけた傾斜受け部44bとを備えている。
【0019】
そして、ソレノイド37の駆動により下降して前述した基板35から突出して大入賞口42に延びている突出部35bが、Vゾーン受け部44a及び傾斜受け部44bを仕切っているとともに、Vゾーン受け部44aを臨む大入賞口42の左隅に特定領域としてのVゾーン46が設けられ、傾斜受け部44bの最も低い位置を臨む位置に一般入賞領域48が設けられている。
【0020】
次に、上記した構成のパチンコ機のゲームを簡単に説明する。遊技者が発射した遊技球が、遊技部6の略中央部に設けた始動入賞口13に入賞すると、可変図柄表示装置10が図柄の変動表示を開始する。図柄の変動表示を開始後、所定時間が経過して停止した図柄の組み合わせが予め定めた図柄となったときに、大当たりとなって特別遊技状態に移行する。
【0021】
特別遊技状態になると、開閉扉30が開き、この開閉扉30により落下してきた遊技球を受け止めて大入賞口42に遊技球が極めて入賞し易く、遊技者に有利な状態とする。この状態は、一定時間経過するまで開閉扉30を開放し、或いは、大入賞口42に所定の個数の遊技球が入賞するまで開閉扉30を開放する。ここで、大入賞口42に入った遊技球が、左隅に位置しているVゾーン46に入賞すると、所定回数だけ特別遊技状態が繰り返されるようになっている。
【0022】
図13及び図14を参照して本実施形態の作用効果を説明する。なお、本実施形態の作用効果を明確にするため、図15から図17に従来の装置(特開平7−59918号公報で記載した装置)と類似した構造を示し、これらの図も比較参照して説明する。
図13の破線の円で示す位置のように、大入賞口42の左寄りに遊技球B1 が落下して開閉扉30が受けると、開閉扉30の傾斜面に沿って遊技球B1 がVゾーン46に向けて転動していく。また、図13の一点鎖線の円で示す位置のように、大入賞口42の中央に遊技球B2 が落下すると、遊技球B2 は開閉扉30に設けた第2の誘導リブ31の側壁に沿って大入賞口42の左隅側に転動していき、Vゾーン46に導かれていく。
【0023】
また、図13及び図14の実線の円で示す遊技球B3 のように、落下してきた遊技球B3 が開閉扉30上で跳ね返り、第2の誘導リブ31を乗り越えようとするが、本体ベース24に設けた第1の誘導リブ29の誘導片29bに遊技球B3 が当たって乗り越えが防止される。そして、誘導片29bは、右側(Vゾーン46から離れた位置)が正面に向けて突出し、左側(Vゾーン46に近づく位置)が奥側に位置するように左奥へ傾斜する形状なっていることから、第2の誘導リブ31を乗り越えようとした遊技球B3 は、誘導片29bに沿って転動していくことにより大入賞口42の左隅側に移動していき、Vゾーン46に導かれていく。
【0024】
また、開閉扉30が閉じる直前に第2の誘導リブ31付近に遊技球が残っていても、その遊技球は、第2の誘導リブ31が右側(Vゾーン46から離れた位置)の上方突出量が増大し、左側(Vゾーン46に近づく位置)の上方突出量が減少する下り傾斜を付けた形状であり、第1の誘導リブ29の誘導片29bも左奥へ傾斜する形状となっていて自然にVゾーン46に導かれていくので、開閉扉30が閉じる際に開口部36の周縁と開閉扉30との間に遊技球が挟まって正常に閉じなくなってしまうことがない。
【0025】
これに対して、開閉扉30のみに誘導リブ50を設けた従来の装置は、図15の破線で示す位置のように、大入賞口42の左寄りに遊技球B1 が落下して開閉扉30が受けると、開閉扉30の傾斜面に沿って遊技球B1 がVゾーン46に向けて転動し、この一点鎖線の円で示す位置のように、大入賞口42の中央に遊技球B2 が落下すると、遊技球B2 は誘導リブ50の側壁に沿って大入賞口42の左隅側に転動していき、Vゾーン46に導かれていく。
【0026】
しかし、図15及び図16の実線で示す遊技球B3 のように、落下してきた遊技球B3 が開閉扉30上で跳ね返り、誘導リブ50を乗り越えるおそれがある。また、図17に示すように、遊技球の乗り越えを防止するために背の高い誘導リブ52を開閉扉30に設けると、今度は、開閉扉30が閉じる直前に誘導リブ52付近に遊技球が残ってしまい、開口部26の周縁と開閉扉30との間に遊技球B3 が挟まって開閉扉30が閉まらなくなる可能性がある。
【0027】
このように、本実施形態では、開閉扉30に第2の誘導リブ31を設け、本体ベース24の開口部26の上縁26a近くに第1の誘導リブ29が設けたので、落下してきた遊技球の第2の誘導リブ31の乗り越え等を防止して大入賞口42のVゾーン46に向けて遊技球の誘導をスムーズに行うことができる。
そして、第2の誘導リブ31が右側(Vゾーン46から離れた位置)の上方突出量が増大し、左側(Vゾーン46に近づく位置)の上方突出量が減少する下り傾斜を付けた形状であり、第1の誘導リブ29の誘導片29bも左奥へ傾斜する形状となっており、開閉扉30が閉じる直前に第2の誘導リブ31付近に遊技球が残っていても、第1及び第2の誘導リブ29、31により自然にVゾーン46を導いていくので、開口部36の周縁と開閉扉30との間に遊技球が挟まることがない。したがって、大当たりが継続しやすい状態となって、遊技者に有利な装置を提供することができる。
【0028】
次に、図18及び図19に示すものは、図6及び図7に示した本体ベース24と異なる構造の第2実施形態を示すものである。なお、図6及び図7で示した構成と同一構成部分には同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の本体ベース24は、開口部26の上縁26aの中央部に第1の誘導リブ54が設けられており、この第1の誘導リブ54は、本体ベース24の上部裏側から開口部26の上縁26aより低い位置まで下方に延びている基部54aと、この基部54aの下端から開口部26の上縁26a側に向けて突出している誘導片54bとで構成されており、誘導片54bは、図19に示すように、右側部分の正面側への突出量が増大しており、左側部分に向かうに従い正面側への突出量が徐々に減少した形状となっている。
【0029】
そして、本実施形態の誘導片54bの面積は、図6及び図7で示した第1の誘導リブ29の誘導片29bより大きな面積となるように形成されている。より具体的には、開閉扉30上を誘導する遊技球が必ず当接する位置に設けられている。
上記構造の本体ベース24を使用すると、開閉扉30上に第2の誘導リブ31を設けなくても、第1の誘導リブ54の誘導片54bに遊技球B3 が当たって乗り越えが防止される。そして、誘導片54bは面積が大きく、しかも、右側(Vゾーン46から離れた位置)が正面に向けて突出し、左側(Vゾーン46に近づく位置)が奥側に位置するように左奥へ傾斜する形状なっていることから、遊技球は、誘導片54bとの接触頻度が増大させて大入賞口42の左隅側のVゾーン46に導かれていくので、遊技球を安定してスムーズに導くことが可能となる。
【0030】
また、開閉扉30が閉じる直前に誘導片54b付近に遊技球が残っている場合も、その遊技球は、面積を大きくして左奥へ傾斜している第1の誘導リブ54の誘導片54bに確実に接触してVゾーン46に導かれていくので、さらに確実に開口部36の周縁と開閉扉30との間に遊技球が挟まることが防止される。このように、本実施形態では、第1の誘導リブ54の誘導片54bの面積を大きくしたことで、さらに安定して遊技球をVゾーン46側に導くことができる。
【0031】
次に、図20及び図21に示すものは、前述した図6及び図7の本体ベース24と、図18及び図19の本体ベース24と異なる構造の第3実施形態を示すものである。なお、本実施形態の本体ベース24は、図示しないが、大入賞口42の中央位置にVゾーンを設け、開閉扉30に、大入賞口42の中央位置に設けたVゾーンに向けて下り傾斜となるような一対の第2の誘導リブを設けた場合に使用する。
【0032】
本実施形態の本体ベース24は、開口部26の上縁26aの左側及び右側に一対の第1の誘導リブ60、62が設けられている。一方の第1の誘導リブ60は、本体ベース24の左側の上部裏側から開口部26の上縁26aより低い位置まで下方に延びている基部60aと、この基部60aの下端から開口部26の上縁26a側に向けて突出している誘導片60bとで構成されており、誘導片60bは、図21に示すように、左側部分の正面側への突出量が増大しており、右側部分に向かうに従い正面側への突出量が徐々に減少した形状となっている。また、他方の第1の誘導リブ62は、本体ベース24の左側の上部裏側から開口部26の上縁26aより低い位置まで下方に延びている基部62aと、この基部62aの下端から開口部26の上縁26a側に向けて突出している誘導片62bとで構成されており、誘導片62bは、図21に示すように、右側部分の正面側への突出量が増大しており、左側部分に向かうに従い正面側への突出量が徐々に減少した形状となっている。
【0033】
上記構造の本体ベース24を使用すると、落下してきた遊技球が開閉扉30上で跳ね返り、第1の誘導リブを乗り越えようとするが、第1の誘導リブ60、62の誘導片60b、62bに遊技球が当たって乗り越えが防止される。そして、第1の誘導リブ60、62の誘導片60b、62bは、共に大入賞口42の中央位置に設けたVゾーンにから離れた位置が正面に向けて突出し、Vゾーンに近づく位置が奥側に位置するように傾斜を付けた形状なっていることから、第2の誘導リブを乗り越えようとした遊技球は、誘導片60b、62bに接触して大入賞口42のVゾーン46に導かれていき、遊技球を安定してスムーズに導くことが可能となる。
【0034】
また、開閉扉30が閉じる直前に第2の誘導リブ付近に遊技球が残っている場合も、その遊技球は、Vゾーンに向けて傾斜している第1の誘導リブ60、62の誘導片60b、62bによりVゾーンに導かれていくので、開閉扉30との間に遊技球が挟まることが防止される。
さらに、図22に示すものは、図5で示した変動入賞装置14の構成部品の取り付け構造に対して異なった取り付け構造を示すものである。本実施形態では、最も外側に位置している中継基板40の表裏を逆転して装着している。
【0035】
すなわち、図5では中継基板40のパターン面40aを中継基板台38側に向けて装着していたが、本実施形態では、パターン面40aの裏側であるコネクタ実装面40aを中継基板台38側に向けて中継基板40を装着している。このような取り付け構造にしたことから、コネクタ実装面40aが外部に露出していないので、中継基板40のコネクタを外したり、不正な部品を取り付けるといった不正改造を防止することができる。
【0036】
さらにまた、図23に示すものは、変動入賞装置14の取り付け構造の別の実施形態を示すものである。
本実施形態は、中継基板台38を最も外側に配置し、中継基板40が外部に露出しないように構成している。このような取り付け構造とすると、コネクタ基板36、中継基板40が中継基板台38内に隠されるので、さらに不正防止を強化することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の遊技機の入賞装置によると、開閉扉の前記遊技球を受ける面に設けた開閉扉側誘導リブを、特定領域に向かうに従い下り傾斜が付くように形成し、且つ、前記特定領域から最も離れた位置の高さが高く、この位置から前記特定領域側に向かうに従い徐々に高さを低くしたことから、若し、開閉扉が閉じる直前に遊技球が残っていても、その遊技球は、開閉扉側誘導リブの前記特定領域側に向かうに従い徐々に高さを低くした形状によって特定領域側に移動しやすくなるので、開口部の周縁と開閉扉との間に遊技球がほとんど挟まらない。
また、開口部の上縁に設けた開口側誘導リブの前記遊技球が当接する当接部を、特定領域から最も離れた位置が前方に突出しており、この位置から前記特定領域側に向かうに従い徐々に奥側に位置するように傾斜形状としたことから、落下してきた遊技球の開閉扉側誘導リブの乗り越えを開口側誘導リブが防止し、大入賞口の特定領域に向けて遊技球をスムーズに誘導することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技盤を正面から示した図である。
【図2】本発明に係るワープゾーンを示す正面図である。
【図3】図2のIII −III 線矢視図である。
【図4】ワープゾーンの減速機構が作動している状態を示す図である。
【図5】本発明に係る変動入賞装置を構成している部材を示す分解斜視図である。
【図6】本発明に係る第1実施形態の本体ベースの構造を示す正面図である。
【図7】第1実施形態の本体ベースの構造を示す斜視図である。
【図8】本発明に係る開閉扉を示す平面図である。
【図9】開閉扉を示す正面図である。
【図10】開閉扉を示す斜視図である。
【図11】開閉扉が閉じている変動入賞装置を示す正面図である。
【図12】開閉扉が開いている変動入賞装置を示す正面図である。
【図13】図12のC−C線矢視図である。
【図14】図12のD−D線矢視図である。
【図15】従来の入賞装置を示す水平断面図である。
【図16】従来の入賞装置を示す縦断面図である。
【図17】遊技球が挟まっている従来の入賞装置を示す縦断面図である。
【図18】第2実施形態の本体ベースの構造を示す正面図である。
【図19】第2実施形態の本体ベースの構造を示す斜視図である。
【図20】第3実施形態の本体ベースの構造を示す正面図である。
【図21】第3実施形態の本体ベースの構造を示す斜視図である。
【図22】変動入賞装置を構成している部材の装着方法の他の実施形態を示す図である。
【図23】変動入賞装置を構成している部材の装着方法のさらに他の実施形態を示す図である。
【符号の説明】
2 遊技盤
10 可変図柄表示装置
14 変動入賞装置(入賞装置)
24 本体ベース
26 開口部
42 大入賞口
46 Vゾーン(特定領域)
29、54、60、62 第1の誘導リブ(開口側誘導リブ)
29a、54a、60a、62a 基部
29b、54b、60b、62b 誘導片(当接部)
30 開閉扉
31 第2の誘導リブ(開閉扉側誘導リブ)
31a Vゾーンから離れた位置
31b Vゾーンに近い位置
B、B1 、B2 、B3 遊技球
Claims (1)
- 遊技盤に装着される本体ベースに開口を設けて大入賞口の開口部とし、この大入賞口内の所定箇所に特定領域を設け、前記開口部の下縁に開閉扉を配置し、特別遊技状態となったときに前記開閉扉を開状態として落下してくる遊技球を当該開閉扉で受けて前記大入賞口に導くようにした遊技機の入賞装置において、
前記開閉扉の前記遊技球を受ける面に、前記特定領域に向けて前記遊技球を誘導する開閉扉側誘導リブを設け、当該開閉扉側誘導リブを、前記特定領域に向かうに従い下り傾斜が付くように形成し、且つ、前記特定領域から最も離れた位置の高さが高く、この位置から前記特定領域側に向かうに従い徐々に高さを低くしているとともに、
前記開口部の上縁に、前記開閉扉上で跳ね返って前記開閉扉用誘導リブを乗り越えようとする前記遊技球を阻止し、その遊技球を前記特定領域に向けて誘導する開口側誘導リブを設け、当該開口側誘導リブの前記遊技球が当接する当接部を、前記特定領域から最も離れた位置が前方に突出しており、この位置から前記特定領域側に向かうに従い徐々に奥側に位置するように傾斜形状としたことを特徴とする遊技機の入賞装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35969199A JP4334713B2 (ja) | 1999-12-17 | 1999-12-17 | 遊技機の入賞装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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