JP4664743B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、遊技盤に画成した遊技領域を流下する遊技球を、一旦受入れた後に再び遊技領域に排出し得る装飾部材を備えた遊技機に関するものである。
パチンコ機やアレンジボール機等の遊技機では、機内にセットされる遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に、複数の図柄を変動表示して図柄変動ゲームを行なう液晶式やドラム式等の図柄表示装置を後方から臨ませた枠状の装飾部材(所謂センター役物)が配設されている。この装飾部材の下縁部には、遊技球(パチンコ球)が左右方向に転動可能な所謂ステージが設けられ、遊技領域を流下するパチンコ球を、装飾部材に設けられた誘導路(所謂ワープルート)を介して装飾部材内に一旦受入れさせ、該パチンコ球をステージ上で転動させた後に遊技領域の所定位置(例えば始動入賞具等の上方)へ排出させることで、パチンコ球の動きを楽しませると共にパチンコゲームの興趣を高めるよう構成されている。
前記装飾部材には各種の装飾や着色が施されており、前記誘導路を遊技者が視認することは困難であり、パチンコ球が誘導路に入球したことが分り難かった。そこで、誘導路に、パチンコ球の重みによって動作する可動体を設け、遊技者にパチンコ球の誘導路への入球を認識させるようにした遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−290473号公報
特許文献1に開示の遊技機では、装飾部材に軸を介して枢支した可動体に、誘導路内に突出する突出部を設け、誘導路内を通過するパチンコ球が突出部に衝突することで、可動体が錘の重みにより軸を中心として振り子のように揺動するよう構成されている。このように可動体を軸を中心として揺動させる構成では、可動体を大きな範囲で動作させるのは困難であり、小さな動きしか与えられない難点がある。なお、揺動する場合であっても、可動体を長尺化することで動きを大きくすることは可能となるが、軽いパチンコ球の衝突力によって長尺な可動体を揺動させるのは難しく、実施し得ないのが現状である。また、軸を中心とする揺動では、錘を用いているために、その動作方向が左右あるいは前後に限られてしまう難点も指摘される。
すなわち本発明は、前述した従来の技術に内在している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、遊技球を利用して可動体をより大きく動作させることができ、また多様な方向に動作させることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
前述した課題を解決し、所期の目的を達成するため、請求項1に係る遊技機は、
遊技盤(J)に画成した遊技領域(I)に配設された装飾部材(14)に、遊技領域(I)を流下する遊技球(S)を受入れる球入口(34)と、該球入口(34)に通入した遊技球(S)を誘導する誘導路(36)と、この誘導路(36)から装飾部材(14)内に遊技球(S)を通出する球出口(38)とを形成した遊技機において、
前記装飾部材(14)に対して上下方向に移動可能に配設され、所要の意匠が施された可動体(50)と、
前記装飾部材(14)に配設され、上下方向に沿って延在する支持軸(42)と、
前記可動体(50)に配設され、前記支持軸(42)が挿通される軸孔(46a)が設けられた突出部(46)と、
前記支持軸(42)が挿通される空孔(44a)が中心部に形成され、該空孔(44a)に支持軸(42)を挿通した状態で配設されて前記可動体(50)を上方に向けて付勢可能な弾性体(44)とを備え、
前記可動体(50)は、前記軸孔(46a)に支持軸(42)を挿通した前記突出部(46)と共に該支持軸(42)に沿って移動するよう構成され、
前記突出部(46)は、前記弾性体(44)の上側に位置すると共に前記誘導路(36)内に突出し、該誘導路(36)内を流下する遊技球(S)が衝突した際に前記可動体(50)を下方に向けて移動するよう構成され、
前記誘導路(36)は、前記球入口(34)から通入した遊技球(S)が前記突出部(46)に対して上方から衝突するよう形成され、
前記誘導路(36)内を流下する遊技球(S)が前記突出部(46)に上方から衝突することで、該突出部(46)および可動体(50)が遊技球(S)の重みにより下方向に移動することに伴って弾性体(44)が縮み、遊技球(S)が突出部(46)から離間したときには該弾性体(44)が伸びることによって突出部(46)および可動体(50)が上方向に移動するよう構成されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、装飾部材に移動可能に設けた可動体を、その移動可能方向の一方に向けて弾性体で付勢し得るよう構成したから、遊技球の衝突力によって移動した可動体を弾性体の付勢力で逆方向に移動させることができる。すなわち、可動体を大きく移動することができ、従来のように揺動させる構成に比して、可動体の動作範囲を大きくして目立たせることができる。また可動体は、弾性体の付勢力によって移動範囲が減衰するから、遊技者は可動体の動きを楽しむことができる。更に、可動体を弾性体で付勢する構成では、移動方向を任意に設定することができ、設計の自由度が増す。更にまた、可動体を支持軸に沿って移動するよう構成したから、可動体の動作が正確となる。また、支持軸を上下方向に沿って配設したから、簡単な構成で可動体を上下方向に正確に移動させることができる。
請求項に係る遊技機は、前記装飾部材(14)における誘導路(36)の前側に位置する前面板(48)に、前記可動体(50)の移動可能方向に沿って案内孔(48a)が所定長さで延在するよう形成され、前面板(48)の前側に配置した可動体(50)から後方に突出する前記突出部(46)を案内孔(48a)に挿通することで可動体(50)の回転規制を行なうよう構成した。
請求項の発明によれば、前面板に形成した案内孔に突出部を挿通して可動体の回転規制を行なうよう構成したから、可動体が回転することで意匠面が遊技者から見難くなるのは防止される。
本発明に係る遊技機によれば、誘導路を流下する遊技球により、可動体を大きく動作させて、遊技の興趣を増大させ得る。また可動体の移動方向を任意に設定することができ、設計の自由度が増す。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明する。なお、本実施例では、遊技機としてパチンコ機を例に挙げて説明するが、遊技機としてはアレンジボール機等であってもよい。また、本実施例において、前・後、および左・右とは、図1に示すように遊技盤Jを正面側から見た状態で指称するものとする。
実施例に係るパチンコ機の機内に配設された遊技盤Jには、図1に示すように、その盤面に略円形状に湾曲形成したレール10が配設されて、該レール10の内部に遊技領域Iが画成されている。そして、パチンコ機に配設された操作ハンドル(図示せず)を操作することにより、図示しない上球皿内に貯留されているパチンコ球(遊技球)Sが、前記レール10に沿って遊技領域Iに打ち出されて該領域Iを流下するよう構成される。
前記遊技領域I内の盤面には、縦央やや下部に、パチンコ球Sをスイッチで検出し得る始動入賞具12が配設されると共に、この始動入賞具12の直上方には遊技盤Jを装飾する大型の枠状に形成された装飾部材14が配設され、更に始動入賞具12の直下方には大型電動式の入賞装置Mが配設されている。また、前記装飾部材14に開設した後述する開口部14aに、図柄表示装置Kが後方から臨み、前記始動入賞具12へのパチンコ球Sの入賞に対応して図柄組合わせゲームが展開されて、図柄が所定の組合わせで停止すると、遊技者に有利な大当り状態となるようになっている。なお、前記遊技盤Jにおける遊技領域Iには、パチンコ球Sの流れに変化を与えて前記始動入賞具12や入賞装置Mへ誘導する多数の釘16が打設してある。また、図1中の符号18はアウト口を示す。
前記入賞装置Mは、図柄組合わせゲームで成立した「大当り」に対して開成作動条件が付与される大型の入賞装置であって、特別入賞具20に対設された扉状の開閉板22が、後側の電磁ソレノイドに係る設定駆動条件に基づいて、通常の閉鎖状態から開放状態に変化され、パチンコ球Sの入賞に応じて多数の賞球が払い出されるようになっている。なお、特別入賞具20の後側内部にセーフ球用のカウントスイッチや、開放作動継続用の特別スイッチが組込まれている(何れも図示せず)。
前記装飾部材14は、図1に示す如く、前記遊技領域Iの略中央に配設されて、該領域の左右幅方向の大部分を占める横長の枠状本体24に、各種の装飾部品を配設して構成されると共に、該枠状本体24の略中央位置には、前記図柄表示装置Kが整合する開口部14aが開設されている。図2に示すように、前記枠状本体24は、前記遊技盤Jの前面側に露出する装飾部24aと、該装飾部24aの後側に配設されて、LED等の発光体(図示せず)等が取り付けられる台部24bとから構成され、該台部24bを遊技盤Jに開設した装着孔(図示せず)に前側から挿入したもとで、該装飾部24aが前側から遊技盤Jにネジ止めされる。また、前記枠状本体24(装飾部24a)の下方位置において、前記始動入賞具12の上方に臨む位置(枠状本体24の略中央部)には、左右方向に並んで前側に開口する3つの球排出路26a,26b,26cが前後方向に画成されており、各球排出路26a,26b,26cから通出するパチンコ球Sが前記始動入賞具12に向けて流下するようになっている。なお、中央の球排出路26bから通出したパチンコ球Sについては、左右の球排出路26a,26cよりも高確率で前記始動入賞具12に入賞するよう設置してある。
前記枠状本体24の内側下部(内周下縁部)には、後述する誘導路36に連通する球出口38から通出したパチンコ球Sや、遊技領域Iに打ち出されて前記釘16により変向されたパチンコ球Sが直接流通し得るステージ部28が形成されている。このステージ部28は、図1または図2に示すように、前記枠状本体24の内周下縁部における前側に上下方向に起伏するよう形成され、前記球出口38に左側で連接している。すなわち、ステージ部28は、球出口38との連接部位から右方向に向かうにつれて下方傾斜した後に、反転して上方傾斜して略中央位置に到達する緩やかに起伏した波状に形成され、その略中央位置を中心として左右対称に形成される。また、ステージ部28における最下方位置(下方傾斜から上方傾斜に変位する変位点で始動入賞具12の上方左右両側)には、前方に向けて傾斜する第1排出部28a,28aが形成されて、該第1排出部28a,28aからパチンコ球Sを遊技盤Jの前側(遊技領域I)に流出し得るようになっている。更に、ステージ部28の最上方位置(左右方向の略中央位置)には、後述する流入口30aに向けて後方に傾斜する第2排出部28bが形成されており、パチンコ球Sを流入口30aを介して後述する球周回振分部32に通出案内するよう構成される。なお、ステージ部28が盛り上がった略中央位置の下方に、前記球排出路26a,26b,26cの球排出口が夫々形成されている。
前記ステージ部28の後方には、該ステージ部28の上面から所定高さで立上がって前記開口部14aの下縁を画成する案内壁30が設けられ、該案内壁30における枠状本体24の左右方向の略中央位置に前記流入口30aが形成されている。また、ステージ部28と球排出路26a,26b,26cとの間には、前記流入口30aに連通する球周回振分部32が設けられ、流入口30aから球周回振分部32に流入したパチンコ球Sが円を描くように転動するよう構成される。この球周回振分部32には、前記各球排出路26a,26b,26cと対応する3つの孔32a(1つのみ図示)が形成され、各孔32aに通入したパチンコ球Sが対応する球排出路26a,26b,26cを介して球排出口から遊技領域Iに排出されるよう構成される。
図4または図5に示すように、前記装飾部材14における枠状本体24の左上部には、前記遊技領域Iを流下するパチンコ球Sを受入れる球入口34が形成されている。また枠状本体24の左側部には、球入口34に連通する誘導路36が設けられると共に、前記開口部14aの左側下部に球出口38が形成されており、球入口34に通入したパチンコ球Sは、誘導路36により所定の経路を誘導された後に球出口38を介して前記ステージ部28上に到来するよう構成される。
図5に示すように、前記誘導路36は、前記枠状本体24の左斜め上方に向けて開口する前記球入口34から右斜め下方に延在する第1通路36aと、該第1通路36aの右端に連通して後方に向けて斜め下方に延在する第2通路36bと、該第2通路36bの後端に連通して略真っ直ぐ下方に延在する第3通路36cおよび該第3通路36cの下端に連通して右斜め下方に延在して前記球出口38に連通する第4通路36dとから基本的に構成される。なお、前記第3通路36cにおける左右の幅寸法は、パチンコ球Sの直径より大きく設定され、該第3通路36cに突出する後述の突出部46に衝突したパチンコ球Sが、第3通路36c内に詰まることなく第4通路36dに円滑に通入し得るよう構成される。また第3通路36cを画成する一側方(図示例では左側方)の壁面は、前記突出部46が上下移動する領域から逃るように弧状に凹設されて(図4参照)、突出部46から離間したパチンコ球Sのより円滑な第4通路36dへの通入を図り得るようにしてある。
前記枠状本体24の誘導路36における第3通路36cの前側には、図3または図6に示す如く、前側に開放する箱状の軸保持部材40が配設され、該軸保持部材40に、上下方向に沿って略鉛直に支持軸42が配設されている。また軸保持部材40の後面(誘導路36を指向する面)には、第3通路36cに対する第2通路36bの連通部の略真下の位置において、該第3通路36cに連通する第1案内孔40aが、支持軸42と平行な上下方向に所定長さで延在するよう形成されている。前記支持軸42には、弾性体としての圧縮コイルバネ44が、その中心に設けられた空孔44aに支持軸42が挿通されるようにして配設されて、その下端は軸保持部材40の下端に当接している。また支持軸42には、軸孔46aに支持軸42が挿通された状態で突出部46が上下動可能に配設され、該突出部46は、常には圧縮コイルバネ44の上端に乗った状態で保持されている。この突出部46に設けた後突部46bが、前記第1案内孔40aを介して第3通路36c内に突出しており、前記第2通路36bから第3通路36cに通入して落下するパチンコ球Sが、該後突部46bに上方から衝突するよう構成される。なお、圧縮コイルバネ44の上端に乗った状態で保持されている突出部46の後突部46bと、第3通路36cに対する第2通路36bの連通部とは所定高さ離間し、該連通部から第3通路36cに通入して落下するパチンコ球Sが後突部46bに衝突した際の衝撃(衝突力)およびパチンコ球Sの重さにより、突出部46は圧縮コイルバネ44を縮ませつつ下方に大きく移動するようにしてある(図7(b)参照)。
前記突出部46の前側に取付部46cが設けられると共に、前記軸保持部材40の前面開口を閉成するよう設けられた枠状本体24の前面板48に第2案内孔(案内孔)48aが上下方向に所定長さで延在するよう形成されており、該取付部46cが第2案内孔48aを介して前方に延出している。そして、この取付部46cに、可動体50が取付けられて、該可動体50は突出部46と一体的に支持軸42に沿って上下方向に直線的に移動し得るよう構成される。すなわち、実施例では支持軸42が延在する上下方向が、可動体50の移動可能方向となっている。また第1案内孔40aおよび第2案内孔48aに、突出部46の対応する後突部46bおよび取付部46cが挿通されることで、突出部46および可動体50の回転規制がなされるようにしてある。
前記可動体50は、図1または図4に示す如く、前記装飾部材14における遊技者(前側)から視認可能な前面左側に設けられて、上下方向に移動し得るよう構成される。可動体50は、前記突出部46にパチンコ球Sが衝突していない通常状態では、突出部46および可動体50の重さによって前記圧縮コイルバネ44が僅かに縮んだ上方位置に保持されている。そして、前記第2通路36bから第3通路36cに通入して落下するパチンコ球Sが突出部46の後突部46bに上方から衝突したときには、該パチンコ球Sの重さおよび衝突力によって突出部46および可動体50が、図7(b)に示す如く、圧縮コイルバネ44の付勢力に抗して該バネ44を縮めながら下方向(移動可能方向の他方)に移動し、その後パチンコ球Sが後突部46bから離間すると、圧縮コイルバネ44が伸びることで、図7(c)に示す如く、突出部46および可動体50が上方向(移動可能方向の一方)に向けて付勢されて上方向に移動するよう構成される。
実施例の可動体50には、パチンコ機のモチーフ、例えば前記装飾部材14や図柄表示装置Kに用いられているモチーフと関連した意匠(例えば、模様、形状、色彩、物語的関連等)が施され、より高い興趣をもたせることができるようにしてある。なお、図柄表示装置Kに用いられているモチーフとは、図柄組み合わせゲームの図柄などの図柄表示装置Kで表示される数字図柄、文字図柄及び絵(キャラクター)図柄などをいう。またパチンコ機のモチーフとしては、遊技盤Jの表面に配設されたセルシートに描かれている絵(キャラクター)等であってもよい。
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係るパチンコ機の作用につき説明する。
前記操作ハンドルの操作に基づき前記遊技領域Iの上部に打ち出されたパチンコ球Sは、遊技盤Jの盤面上を、前記釘16により方向を変えられつつ流下し、図1中の始動入賞具12や入賞装置Mの特別入賞具20等に入るセーフ球と、アウト口18に回収されるアウト球とに区分されるパチンコゲームが行なわれる。このとき、前記始動入賞具12にパチンコ球Sが入賞した場合には、前記図柄表示装置Kにおいて所要の図柄組合わせゲームが展開され、遊技者に有利な「大当り」が成立する期待感を持って遊技がなされる。従って、前記始動入賞具12に向けてパチンコ球Sを案内し得る前記ステージ部28が設けられる装飾部材14内へのパチンコ球Sの通入に対する遊技者の関心は高く、パチンコ球Sの装飾部材14への通入部(球入口34)を遊技者が注視して遊技を行なっている。
前記遊技領域Iを流下するパチンコ球Sが、前記装飾部材14に設けた前記球入口34から誘導路36に通入すると、該パチンコ球Sは誘導路36の第1通路36aおよび第2通路36bに沿って移動し、該第2通路36bから第3通路36cに通入して通路内を落下する(図3参照)。このパチンコ球Sは、図7(a)に示す如く、前記突出部46における後突部46bに上方から衝突し、該パチンコ球Sの重さおよび衝突力により、突出部46は、図7(b)に示すように、前記圧縮コイルバネ44を縮めつつ前記支持軸42に沿って下方向に直線的に移動する。すなわち、装飾部材14における遊技者から視認可能な前面左側に配設されている前記可動体50も、突出部46と一体的に下方向に直線的に移動する。
前記圧縮コイルバネ44を縮めつつ下方向に移動した突出部46の後突部46bからパチンコ球Sが離間すると、圧縮コイルバネ44が伸びることで、図7(c)に示すように、突出部46および可動体50が支持軸42に沿って上方向に直線的に移動する。圧縮コイルバネ44の付勢力によって上方向に移動された突出部46および可動体50は、その重みおよび圧縮コイルバネ44が伸長した後に元の状態に戻る復元力等によって、再び下方向に移動し、更に圧縮コイルバネ44の付勢力により上方向に移動する動作を繰返す。すなわち、第2通路36bから第3通路36cにパチンコ球Sが通入して後突部46bに衝突したときには、突出部46および可動体50は、上下方向の動作を反復して振動しているように動き、遊技者はパチンコ球Sが装飾部材14の内部に通入したことを確実に認識することができる。なお、上下動する可動体50は、その移動範囲が次第に減衰するから、遊技者は装飾部材14の内部へのパチンコ球Sの通入を知るだけでなく、可動体50の動きを楽しむことができる。しかも可動体50には、装飾部材14や図柄表示装置K等のモチーフに関連する意匠が施されているから、その動きによっても遊技の興趣を向上し得る。
実施例での可動体50は、上下方向に移動可能に構成され、かつパチンコ球Sにより移動される方向とは逆の上方向に向けて圧縮コイルバネ44で付勢し得るよう構成されているから、可動体50を揺動させる場合に比して、可動体50自体を長尺とすることなく可動体50の移動範囲(動作範囲)を大きくすることができ、可動体50の動きを目立たせて、遊技者に対して確実にパチンコ球Sの通入を知らせ得る。しかも、可動体50は、特別な駆動装置を使用することなくパチンコ球Sの自重等により上下方向に移動するから、構成が複雑となって製造コストが嵩むこともない。更に、可動体50は支持軸42に沿って正確に上下動すると共に、第1案内孔40aおよび第2案内孔48aに突出部46の対応する部分が挿通されて回転規制されているから、可動体50が上下移動中に回転して遊技者から視認し難い位置へ移動することもない。なお、可動体50を揺動させる場合は、その揺動方向は限定されるが、可動体50を直線的に移動するよう構成する場合は、その移動方向は揺動の場合に比して多様な方向に設定することが可能となる。すなわち、装飾部材14や図柄表示装置Kのモチーフに関連して可動体50に施した意匠に応じて、該可動体50を任意の方向に移動させるように設定することができ、設計の自由度が広くなり、遊技の興趣をより向上することが可能となる。
前記後突部46bから離間したパチンコ球Sは、第4通路36dに通入し、球出口38から前記ステージ部28の左側に通出される。前記第3通路36cの左右幅寸法はパチンコ球Sの直径より大きく、かつ左側壁が弧状に形成されているから、後突部46bに起因してパチンコ球Sが第3通路36c内で詰まることはなく、第4通路dに円滑に通入する。
前記ステージ部28に通出されたパチンコ球Sは、該ステージ部28に沿って左右に往復移動し、その勢いが減衰した位置に応じて、前記第1排出部28a,28aから遊技領域Iに排出されたり、または第2排出部28bから流入口30aを介して球周回振分部32に流入する。球周回振分部32に流入したパチンコ球Sは、円を描くように転動し、その勢いが弱まったときに、3つの孔32aの何れかから落下し、対応する球排出路26a,26b,26cを介して球排出口から遊技領域Iに排出される。そして、このパチンコ球Sは、遊技盤Jに打設した前記釘16と接触して流下方向を変えつつ前記始動入賞具12あるいはアウト口18に向けて流下する。
〔変更例〕
本願は前述した実施例の構成に限定されるものでなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
1.実施例では誘導路を装飾部材の左側部に設けるようにしたが、該装飾部材の右側部あるいは上部に設けることも可能である。
2.実施例では、弾性体として圧縮コイルバネを用いたが、該弾性体は、バネに限らずゴム等、可動体(突出部)を移動可能方向の一方に向けて付勢し得るものであれば、その他のものであってもよい
.実施例では可動体、軸保持部材および誘導路(第3通路)が前後の関係で重なる構成で説明したが、可動体が前側から視認し得る条件を満たせば、可動体、軸保持部材および誘導路の位置関係は、左右方向に重なる関係、あるいは軸保持部材に対して可動体と誘導路との重なる方向が異なるもの等、各種の関係で配置することができる。そして、軸保持部材に形成される第1案内孔は、誘導路を指向する面に設けられていればよく、また軸保持部材の可動体を指向する面(実施例では前面)に形成された開口を覆う板材(実施例では前面板)に突出部の挿通を許容する第2案内孔が形成されていればよい。
.実施例では支持軸に沿って可動体を直線的に移動させる構成としたが、これに限られるものでなく、支持軸を湾曲させることで、可動体を弧状(曲線的)に移動させる等、支持軸を所定形状に形成して、その形状に沿って可動体を往復移動させる構成を採用し得る。
.可動体を案内する手段は支持軸に限定されず、ガイドレールや索体その他の手段でもよく、可動体を案内し得るものであればよい。例えば、ガイドレールを採用する場合は、直線あるいは湾曲する溝や突部等の案内部をガイドレールに形成すると共に、前記突出部あるいは可動体に、案内部に対して移動可能に係合する突部や溝等の被案内部を形成すればよい。また索体としては、金属あるいは合成樹脂製のワイヤを採用し得る
.可動体は、単に意匠が施される場合に限らず、その動作に伴って動く別の可動部を設けたものであってもよい。
.実施例では可動体と突出部を別体で構成した場合で説明したが、両者は一体物であってもよい。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ機の遊技盤を示す正面図である。 実施例に係る装飾部材の概略斜視図である。 実施例に係る装飾部材における誘導路と突出部との関係を示す要部断面図である。 実施例に係る装飾部材の要部正面図である。 実施例に係る装飾部材を一部切欠いて示す要部概略斜視図である。 実施例に係る可動体、突出部およびこれらに関連する部材を分解して示す概略斜視図である。 実施例に係る可動体の動作を示す説明図である
符号の説明
14 装飾部材,34 球入口,36 誘導路,38 球出口,42 支持軸
44 圧縮コイルバネ(弾性体),44a 空孔,46 突出部,46a 軸孔
48 前面板,48a 第2案内孔(案内孔),50 可動体,I 遊技領域,J 遊技盤
S パチンコ球(遊技球)

Claims (2)

  1. 遊技盤に画成した遊技領域に配設された装飾部材に、遊技領域を流下する遊技球を受入れる球入口と、該球入口に通入した遊技球を誘導する誘導路と、この誘導路から装飾部材内に遊技球を通出する球出口とを形成した遊技機において、
    前記装飾部材に対して上下方向に移動可能に配設され、所要の意匠が施された可動体と、
    前記装飾部材に配設され、上下方向に沿って延在する支持軸と、
    前記可動体に配設され、前記支持軸が挿通される軸孔が設けられた突出部と、
    前記支持軸が挿通される空孔が中心部に形成され、該空孔に支持軸を挿通した状態で配設されて前記可動体を上方に向けて付勢可能な弾性体とを備え、
    前記可動体は、前記軸孔に支持軸を挿通した前記突出部と共に該支持軸に沿って移動するよう構成され、
    前記突出部は、前記弾性体の上側に位置すると共に前記誘導路内に突出し、該誘導路内を流下する遊技球が衝突した際に前記可動体を下方に向けて移動するよう構成され、
    前記誘導路は、前記球入口から通入した遊技球が前記突出部に対して上方から衝突するよう形成され、
    前記誘導路内を流下する遊技球が前記突出部に上方から衝突することで、該突出部および可動体が遊技球の重みにより下方向に移動することに伴って弾性体が縮み、遊技球が突出部から離間したときには該弾性体が伸びることによって突出部および可動体が上方向に移動するよう構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記装飾部材における誘導路の前側に位置する前面板に、上下方向に沿って案内孔が所定長さで延在するよう形成され、前面板の前側に配置した可動体から後方に突出する前記突出部を案内孔に挿通することで可動体の回転規制を行なうよう構成した請求項1記載の遊技機。
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