JP3806799B2 - 可変入賞装置の防犯機構 - Google Patents

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亘 加藤
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、可変入賞装置の防犯機構、詳しくは、パチンコ遊技機において可変入賞装置の開閉扉を外部操作によって無理やり開き、この開状態の入賞口に遊技球を入れて賞球(出玉)を不当に獲得する不正行為を防止するための可変入賞装置の防犯機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、パチンコ遊技機として、特定の入賞口に可変入賞装置を備えるタイプのものがある。
【0003】
可変入賞装置は、通常、電気駆動装置(一般には電磁ソレノイド)が作動していないときには開閉扉を全閉状態に保って遊技球が入賞口に入らないようにし、また、電磁ソレノイドを作動させることによって開閉扉を開動作させて入賞口を開き、遊技球が入賞口に入り易くなるようにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図11(A)に示すように、電磁ソレノイド(図示せず)が作動していないときに、不正行為者が外部からピアノ線やセル板等の不正道具50を遊技盤(図示せず)の盤面とガラス板(図示せず)との間に侵入させて開閉扉2に引っ掛け、図11(B)に示すように、開閉扉2を無理やりに開けてこの入賞口7に遊技球60を入れ、賞球を不当に獲得する不正行為が行われる場合があり、このような不正行為が行われるとホール側は多大な損害を蒙ることになる。
【0005】
本発明は、このような不正行為の防止策として案出されたものであり、外部から可変入賞装置の開閉扉を開けようとしても開閉扉が開かず不正行為を防止することができる可変入賞装置の防犯機構を提供することを目的としている。なお、この種の防犯機構に関する従来からの提案として、例えば、実公平4−31110号公報、特開平10−225555号公報に記載のものがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による可変入賞装置の防犯機構は、下端側に設けられた回転軸部を中心として前後方向へ回動可能とされ、入賞口を開閉する開閉扉と、往復動可能な駆動源と、前記駆動源の動きに連動して直線的に往復動可能な往復動体と、前記往復動体の往復動に応じて固定位置を中心として揺動する回動アームと、前記開閉扉の裏面の左右いずれかの端部に突設され、前記回転軸部の後方でかつ下方に位置する第1受動部と、前記回転軸部の後方でかつ前記第1受動部の上方に位置するよう前記開閉扉の裏面に突設された第2受動部と、前記回動アームに設けられ、該回動アームの揺動動作に従って上下方向に揺動する駆動部と、を備え、前記駆動部は、該駆動部が下端位置に位置するとき、前記第1受動部の後面と面当り状態となって該第1受動部の後方への回動を阻止し、前記開閉扉の前方への回動を阻止して前記入賞口を閉じた状態に保ち、また、該駆動部は、該駆動部が下端位置から上端位置へと移動するとき、前記第1受動部の後面との面当り状態を解除した後、前記第2受動部を押し上げて前記開閉扉を前方へ回動して前記入賞口を開き、さらに、該駆動部は、該駆動部が上端位置から下端位置へと移動するとき、前記第1受動部を押し下げて前記開閉扉を後方へ回動して前記入賞口を閉じた後、該第1受動部の後面と面当り状態となって該第1受動部の後方への回動を阻止し、前記開閉扉の前方への回動を阻止して前記入賞口を閉じた状態に保ち、また、前記入賞口を形成する入賞口形成枠部を備え、該入賞口形成枠部に、前面から細長状の操作棒が挿通可能な挿通孔が穿設されているとともに、前記回動アームは前面側に傾斜面を有しており、前記操作棒の先端を前記挿通孔に通して前記傾斜面に押し当てることによって前記回動アームが上方へ移動し、前記駆動部と前記第1受動部との面当り状態が解除され、前記開閉扉を第2の開放操作によって開放可能な、開放予備状態が保持可能とされることを特徴とする。
【0007】
本発明による可変入賞装置の防犯機構において、全閉状態にある開閉扉に不正道具を用いて外部から開方向への力が作用したとき、駆動部は第1受動部の後面と面当り状態となって第1受動部の後方への回動を阻止しているため、開閉扉は前方へ回動することができず開かない。このため、不正行為を防止することができる。
【0008】
また、前記入賞口を形成する入賞口形成枠部を備え、該入賞口形成枠部に、前面から細長状の操作棒が挿通可能な挿通孔が穿設されているとともに、前記回動アームは前面側に傾斜面を有しており、前記操作棒の先端を前記挿通孔に通して前記傾斜面に押し当てることによって前記回動アームが上方へ移動し、前記駆動部と前記第1受動部との面当り状態が解除され、前記開閉扉が開放可能になるため、大入賞口内での球詰まりやノーカウントエラー(大当り中に大入賞口が開いているにもかかわらず、遊技球が1つも入球しなかった場合)が発生したときの対応として通常行なわれるホールの店員の行為、即ち、遊技盤の前面のガラス板を開け、開閉扉を強制的に開けて球詰まりを解消したり、エラー状態から復帰させるために遊技球を大入賞口に入れて、その後の遊技を続行可能にする行為が可能になる。
【0009】
また、前記駆動部と前記第1受動部との面当り状態が解除されたとき、前記開閉扉は第2の開放操作によって開放可能な、開放予備状態を保持可能とする構成をとると、単に操作棒を用いて駆動部と第1受動部との面当り状態を解除しただけでは開閉扉が開かず、開閉扉を開けるためには別の操作(前面から指などで開閉扉を開ける操作)が必要となることから、二重の防犯機能を発揮することができる。
【0010】
さらに、前記駆動源と前記往復動体との連結箇所付近を外部から操作できないよう覆うようにすると、遊技盤の前面のみならず後面からの不正行為も防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は、一実施形態に係る可変入賞装置の要部の分解斜視図、図2〜図4は、同装置の通常の一連の動作を説明するための主要部の斜視図であり、図2は、開閉扉の全閉時に対応する斜視図、図3は、開閉扉の開放開始時に対応する斜視図、図4は、開閉扉の全開時に対応する斜視図をそれぞれ示す。図5〜図7は、同じく同装置の通常の一連の動作を説明するための主要部の側面図であり、図5は、図2に対応する側面図、図6は、図3に対応する側面図、図7は、図4に対応する側面図をそれぞれ示す。図8〜図10は、同装置のロック状態を強制的に解除する際の一連の動作を説明するための主要部の側面図であり、図8は、解除前に対応する側面図、図9は、解除途中に対応する側面図、図10は、図9に対応する他の部位の側面図をそれぞれ示す。なお、以下の説明における上下方向、左右方向及び前後方向(表裏)の決め方は、パチンコ機を主体として決めている。
【0013】
本実施形態に係る可変入賞装置は、前プレート1と開閉扉2と回動アーム3と後プレート4と駆動源5とスライドプレート(往復動体)6とを備える。
【0014】
前プレート1は、長方形状の入賞口7(本実施形態では大入賞口である。)を形成する入賞口形成枠部8を有している。大入賞口7は、遊技盤(図示せず)の盤面と略面一になるよう配される。入賞口形成枠部8の左右下端部には、それぞれ、開閉扉2の回転軸部2a(図11等参照)を収容する軸受部9が形成されており、開閉扉2は回転軸部2aを中心として前後方向へ回動(傾動)可能とされ、前方への回動によって大入賞口7を開き、後方への回動によって大入賞口7を閉じる。また、前プレート1の裏面(後面)1aには、回動アーム3の前後方向の円筒部10の貫通孔10aに挿通され、回動アーム3の揺動中心となる揺動軸部11が垂直に突設されている。さらに、前プレート1の裏面1aには、回動アーム3の下端の全閉ストッパー部12と当接可能なストッパー壁部13が垂直に突設されており、このストッパー壁部13に全閉ストッパー部12が当接することによって回動アーム3の反時計方向への回動が規制される。さらに、前プレート1の入賞口形成枠部8の近傍には、操作棒29が通過可能な挿通孔30が形成されている。その他、前プレート1の裏面1aには、前プレート1へ後プレート4を取り付ける際に、取付ねじ(図示省略)がねじ込まれる取付孔を有する取付脚部14が複数箇所に垂直に突設されている。
【0015】
開閉扉2の裏面(後面)2bには、右側の回転軸部2aの近傍に第1受動部15及び第2受動部16が突設されている。第1受動部15は、第2受動部16の下方に位置している。また、開閉扉2の表面(前面)2cには、入賞口形成枠部8と当接可能な全開ストッパー部17が突設されており、開閉扉2が前方へ回動して開くとき、全開ストッパー部17が入賞口形成枠部8と当接することによって開閉扉2の全開開度が設定される。
【0016】
回動アーム3は、基部に円筒部10を有しており、円筒部10の貫通孔10aに前プレート1の揺動軸部11が挿通される。回動アーム3は、前プレート1と平行な鉛直面上を揺動軸部11を中心として揺動し得る。また、回動アーム3は、先端部に、第1受動部15及び第2受動部16と係合する駆動部18を有する。さらに、回動アーム3には、後方に向かってボス19が突設されている。さらに、回動アーム3の先端部の前面下端には、ロック強制解除用の傾斜面20が前方斜め上に向かって形成されている。
【0017】
後プレート4には、ボス19の後方に位置する部位に窓21が形成されている。また、後プレート4には、後プレート4を前プレート1に取り付ける際に、取付ねじ(図示省略)のねじ部が通る取付孔4cが穿設されている。さらに、後プレート4の後面4aには、電磁ソレノイド22が収容、固定されるブラケット23を後プレート4に取り付ける際、取付ねじ(図示省略)がねじ込まれる取付孔(図示省略)が穿設されている。また、後プレート4の後面4aには、コ字状のリブ34が突設されており、後面4aとリブ34とブラケット23とによって電磁ソレノイド22のプランジャー24が覆われている。また、後プレート4の前面4bは、回動アーム3の円筒部10の後端面10bよりも僅かに後方に位置するよう配され、回動アーム3の後方への移動を規制する。
【0018】
駆動源5は、電磁ソレノイド22とプランジャー24とリターンばね25とを備える。電磁ソレノイド22は、ブラケット23に収容されねじ止めされ、ブラケット23は、後プレート4の後面4aに固定される。プランジャー24は、鉛直方向に沿って配されており、電磁ソレノイド22が励磁されると、その磁気吸引力によってリターンばね25の付勢力に抗して電磁ソレノイド22の内部に進入し、一方、電磁ソレノイド22が消磁されると、リターンばね25の付勢力によって電磁ソレノイド22の外部に突出する動作を行う。換言すると、プランジャー24は、電磁ソレノイド22の励磁時は上方へ移動し、消磁時は下方へ移動する。
【0019】
スライドプレート6は、後プレート4の後面4a上を摺動可能な平板状の基部26を有する。基部26の後面には、駆動源側連結部27が垂直に立設されている。駆動源側連結部27は、プランジャー24の先端フランジ部24aを収容する係止凹部27aを有している。基部26の前面26aには、回動アーム側連結部28が垂直に立設されている。回動アーム側連結部28は、窓21を通って回動アーム3側に突出している。回動アーム側連結部28は、回動アーム3のボス19の先端を上下方向から挟み込むコ字状片により構成されている。
【0020】
次に、上記のように構成された可変入賞装置の作動を、通常時、不正行為時及びロック強制解除時に大別して説明する。
【0021】
(I) 通常時
▲1▼ 電磁ソレノイド22が消磁状態にあるとき
電磁ソレノイド22が励磁されていないときには、可変入賞装置は、図2、図5及び図8にそれぞれ示すような状態となっている。
【0022】
すなわち、プランジャー24のフランジ部24aは、プランジャー24が電磁ソレノイド22の磁気吸引力を受けていないため、リターンばね25の付勢力のみを受け、下端位置に位置しており、ボス19は、スライドプレート6を介して下方へ付勢されている。回動アーム3の全閉ストッパー部12は、ボス19に作用している付勢力及び回動アーム3の自重により、ストッパー壁部13に上方から当接している。このため、駆動部18は下端位置に位置し、その略鉛直な前面(駆動側ロック面)18aは、第1受動部15の後面15a(開閉扉2の全閉時、鉛直面となる。受動側ロック面ともいう。)と面当り状態となっており、開閉扉2は全閉状態となっている。
【0023】
▲2▼ 電磁ソレノイド22が励磁されたとき
開閉扉2が上記のような全閉状態の下で電磁ソレノイド22が励磁されると、プランジャー24は電磁ソレノイド22から磁気吸引力を受けるようになり、フランジ部24aはリターンばね25の付勢力に抗して下端位置から上昇を開始する。このフランジ部24aの上昇開始により、スライドプレート6は、後プレート4の後面4a上を摺動しながら上昇開始し、回動アーム側連結部28がボス19を上方へ持ち上げることにより、回動アーム3は揺動軸部11を中心として裏面より見て時計方向へ回動開始する。
【0024】
この回動アーム3の回動開始に伴い駆動部18が上昇開始し、駆動部18の前面18aと第1受動部15の後面15aとの面当り状態が解除され、その後、駆動部18が第2受動部16の下面16aと当接するようになる(図3及び図6参照)。そして、駆動部18が第2受動部16を持ち上げてゆくことによって、開閉扉2は前方へ回動し開いてゆく。そして、開閉扉2の全開ストッパー部17が入賞口形成枠部8と当接すると、開閉扉2はそれ以上開くことができなくなり全開状態となる(図4及び図7参照)。この全開状態は、電磁ソレノイド22が消磁されるまで継続される。なお、この全開状態のとき、フランジ部24aは上端位置に位置する。
【0025】
▲3▼ 電磁ソレノイド22が励磁状態から消磁されたとき
開閉扉2が全開状態(図4及び図7)の下で、電磁ソレノイド22を消磁すると、それまでプランジャー24に作用していた磁気吸引力が消失する。このため、フランジ部24aはリターンばね25の付勢力により上端位置から下降を開始する。このフランジ部24aの下降開始により、スライドプレート6は、後プレート4の後面4a上を摺動しながら下降開始し、回動アーム側連結部28がボス19を下方へ押し下げることにより、回動アーム3は揺動軸部11を中心として裏面より見て反時計方向へ回動開始する。
【0026】
この回動アーム3の回動開始に伴い駆動部18は下降を開始し、第2受動部16の下面から離れ、第1受動部15の上面15bを押し下げてゆくことによって、開閉扉2は後方へ回動し閉じてゆく。そして、回動アーム3の全閉ストッパー部12がストッパー壁部13に上方から当接したとき、駆動部18の前面18aは第1受動部15の後面15aと面当り状態となり、開閉扉2は全閉状態となる(図2及び図5参照)。
【0027】
(II) 不正行為時
▲1▼ 不正行為前
可変入賞装置は、上述したような電磁ソレノイド22が消磁状態にあるときの状態と同じ状態となっている。
【0028】
▲2▼ 不正行為時
電磁ソレノイド22が消磁状態にあるにもかかわらず、不正行為者がピアノ線、セル板等の不正道具50を開閉扉2の上端と入賞口形成枠部8との隙間に侵入させ開閉扉2を前方へ回動させる力を加えたとする。このような操作が行われると、第1受動部15は後方へ回動しようとし、後方の駆動部18に後方への押圧力が加わる。しかし、回動アーム3の円筒部10が後プレート4の前面4bに押圧されることよって回動アーム3の後方への移動が規制されているため、駆動部18は後方へ移動することができず、第1受動部15は駆動部18との面当り状態を解除することができない。このため、開閉扉2に開方向への力が外部から加えられても、第1受動部15は後方へ回動することができず、開閉扉2は開かない。
【0029】
(III) ロック強制解除時
▲1▼ ロック強制解除前
可変入賞装置は、上記の如き電磁ソレノイド22が消磁状態にあるときの状態と同じ状態である。
【0030】
▲2▼ ロック強制解除時
全閉状態にある可変入賞装置に対し、図8に示すように、前プレート1の表面(前面)1bから操作棒29の先端部を挿通孔30に通し傾斜面20に押し当てると、回動アーム3は、その自重及びリターンばね25の付勢力に抗して裏面より見て時計方向に回動し、図9に示すように、傾斜面20が上方へ移動する。これにより、駆動部18は、僅かな距離ではあるが上方へ移動し、駆動部18と第1受動部15との面当り状態が解除され、開閉扉2は前方へ回動可能な状態となる(図10参照)。なお、挿通孔30の裏面側に、図8等に示すように、操作棒29を傾斜面20に案内するような筒状のリブ33(先端が傾斜面20に沿ってカットされたような形状のものが望ましい。)を設けると、該操作棒29が前プレート1に対して垂直に挿入されるので、操作棒29の不正操作により駆動部18を必要以上に上方に移動させて、開閉扉2を全開状態にさせる行為を防止することができるのでなお良い。また、この面当り状態の解除時、開閉扉2は、開放予備状態に保持される。したがって、開閉扉2を開けるためには、前面から指などを使って開閉扉2を前方へ回動させる別の操作(第2の開放操作)が必要であり、このような操作をすることによって始めて開閉扉2を開けることができる。
【0031】
以上説明したように、本実施形態による可変入賞装置の防犯機構は、入賞口7を開閉する開閉扉2と、往復動可能な駆動源5と、駆動源5の動きに連動して直線的に往復動可能なスライドプレート(往復動体)6と、往復動体6の往復動に応じて固定位置を中心として揺動する回動アーム3と、開閉扉2の裏面2bの左右いずれかの端部に突設された第1受動部15と、第1受動部15の上方に位置するよう開閉扉2の裏面2bに突設された第2受動部16と、回動アーム3に設けられ、回動アーム3の揺動動作に従ってほぼ上下方向に揺動する駆動部18とを備え、駆動部18は、駆動部18が下端位置に位置するとき、第1受動部15の後面15aと面当り状態となって第1受動部15の後方への回動を阻止し、また、駆動部18は、駆動部18が下端位置から上端位置へと移動するとき、第1受動部15の後面15aとの面当り状態を解除した後、第2受動部16を押し上げて開閉扉2を開き、さらに、駆動部18は、駆動部18が上端位置から下端位置へと移動するとき、第1受動部15を押し下げた後、第1受動部15の後面15aと面当り状態となり開閉扉2を閉じるよう構成される。
【0032】
本実施形態による可変入賞装置の防犯機構において、全閉状態にある開閉扉2に不正道具50を用いて外部から開方向への力が作用したとき、駆動部18は第1受動部15の後面15aと面当り状態となって第1受動部15の後方への回動を阻止しているため、開閉扉2は前方へ回動することができず開かない。このため、不正行為を防止することができる。
【0033】
また、開閉扉2の近傍に、前面から細長状の操作棒29が挿通可能な挿通孔30が穿設されているとともに、回動アーム3は前面側に傾斜面20を有しており、操作棒29の先端を挿通孔30に通して傾斜面20に押し当てることによって回動アーム3が上方へ移動し、駆動部18と第1受動部15との面当り状態が解除され、開閉扉2が開放可能になるよう構成される。このため、大入賞口7内での球詰まりやノーカウントエラーが発生したときの対応として通常行われるホールの店員の行為、即ち、遊技盤の前面のガラス板を開け、開閉扉2を強制的に開けて球詰まりを解消したり、エラー状態から復帰させるために遊技球を大入賞口7に入れて、その後の遊技を続行可能にする行為が可能になる。
【0034】
また、駆動部18と第1受動部15との面当り状態が解除されたとき、開閉扉2が開放可能な開放予備状態を保持するよう構成される。このため、単に操作棒29を用いて駆動部18と第1受動部15との面当り状態を解除しただけでは開閉扉2が開かず、開閉扉2を開けるためには第2の開放操作(前面から指などで開閉扉2を開ける操作)が必要となることから、二重の防犯機能を発揮することができる。
【0035】
さらに、駆動源5とスライドプレート(往復動体)6との連結箇所(プランジャー24)付近は、後面4aとリブ34とブラケット23とによって外部から操作できないよう覆われているため、遊技盤の前面のみならず後面からの不正行為も防止できる。
【0036】
【発明の効果】
本発明によると、外部から可変入賞装置の開閉扉を開けようとしても開閉扉が開かず不正行為を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る可変入賞装置の要部の分解斜視図である。
【図2】図3及び図4とともに同装置の通常の一連の動作を説明するための主要部の斜視図であり、開閉扉の全閉時に対応する斜視図である。
【図3】開閉扉の開放開始時に対応する斜視図である。
【図4】開閉扉の全開時に対応する斜視図である。
【図5】図6及び図7とともに同装置の通常の一連の動作を説明するための主要部の側面図であり、図2に対応する側面図である。
【図6】図3に対応する側面図である。
【図7】図4に対応する側面図である。
【図8】図9及び図10とともに同装置のロック状態を強制的に解除する際の一連の動作を説明するための主要部の側面図であり、解除前に対応する側面図である。
【図9】解除途中に対応する側面図である。
【図10】図9に対応する他の部位の側面図である。
【図11】従来の可変入賞装置の問題点を示す説明図である。
【符号の説明】
2 開閉扉
2b 裏面
3 回動アーム
5 駆動源
6 スライドプレート(往復動体)
7 入賞口
入賞口形成枠部
15 第1受動部
15a 後面
16 第2受動部
18 駆動部
20 傾斜面
29 操作棒
30 挿通孔

Claims (2)

  1. 下端側に設けられた回転軸部を中心として前後方向へ回動可能とされ、入賞口を開閉する開閉扉と、
    往復動可能な駆動源と、
    前記駆動源の動きに連動して直線的に往復動可能な往復動体と、
    前記往復動体の往復動に応じて固定位置を中心として揺動する回動アームと、
    前記開閉扉の裏面の左右いずれかの端部に突設され、前記回転軸部の後方でかつ下方に位置する第1受動部と、
    前記回転軸部の後方でかつ前記第1受動部の上方に位置するよう前記開閉扉の裏面に突設された第2受動部と、
    前記回動アームに設けられ、該回動アームの揺動動作に従って上下方向に揺動する駆動部と、
    を備え、
    前記駆動部は、該駆動部が下端位置に位置するとき、前記第1受動部の後面と面当り状態となって該第1受動部の後方への回動を阻止し、前記開閉扉の前方への回動を阻止して前記入賞口を閉じた状態に保ち、
    また、該駆動部は、該駆動部が下端位置から上端位置へと移動するとき、前記第1受動部の後面との面当り状態を解除した後、前記第2受動部を押し上げて前記開閉扉を前方へ回動して前記入賞口を開き、
    さらに、該駆動部は、該駆動部が上端位置から下端位置へと移動するとき、前記第1受動部を押し下げて前記開閉扉を後方へ回動して前記入賞口を閉じた後、該第1受動部の後面と面当り状態となって該第1受動部の後方への回動を阻止し、前記開閉扉の前方への回動を阻止して前記入賞口を閉じた状態に保ち、
    また、前記入賞口を形成する入賞口形成枠部を備え、該入賞口形成枠部に、前面から細長状の操作棒が挿通可能な挿通孔が穿設されているとともに、前記回動アームは前面側に傾斜面を有しており、前記操作棒の先端を前記挿通孔に通して前記傾斜面に押し当てることによって前記回動アームが上方へ移動し、前記駆動部と前記第1受動部との面当り状態が解除され、前記開閉扉を第2の開放操作によって開放可能な、開放予備状態が保持可能とされることを特徴とする可変入賞装置の防犯機構。
  2. 請求項1において、前記駆動源と前記往復動体との連結箇所は外部から操作できないよう覆われていることを特徴とする可変入賞装置の防犯機構。
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