JPH1142346A - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JPH1142346A
JPH1142346A JP21582297A JP21582297A JPH1142346A JP H1142346 A JPH1142346 A JP H1142346A JP 21582297 A JP21582297 A JP 21582297A JP 21582297 A JP21582297 A JP 21582297A JP H1142346 A JPH1142346 A JP H1142346A
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Kunio Matsumoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開閉手段を開状態にロックでき、遊技球の抜
き取り後に所定時間経過した時に自動的にそのロックを
解除できると共に、これらを簡単な機械的手段を用いて
達成でき、電源のない箇所でも容易且つ安価に実施でき
る弾球遊技機を提供する。 【解決手段】 遊技球を貯留する貯留皿7 と、この貯留
皿7 の球抜き取り孔15を開閉する開閉体16と、この開閉
体16を常時閉方向に付勢する付勢手段17と、開閉体16を
操作する操作手段18と、貯留皿7 の遊技球を機械的に検
知する検知手段37と、この検知手段37が遊技球を検知す
ることを条件に開閉体16を開位置でロックするロック手
段36と、検知手段37の遊技球の検知終了から所定時間機
械的に遅延させてロック状態を解除する遅延解除手段38
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機、アレ
ンジボール機等の弾球遊技機に関し、貯留皿の遊技球の
抜き取りに際して開閉体を開方向に操作した時に、その
開位置で開閉体をロックし、遊技球の抜き取りから所定
時間経過した時に、開閉体のロックを自動的に解除する
ようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機等の弾球遊技機は、上皿の満
杯時、又はゲームの終了時に、上皿の近傍に配置された
操作体を開方向に操作し、この操作体の操作により付勢
バネに抗して開閉体を開方向に摺動させて球抜き取り孔
を開放することにより、上皿内の遊技球を下皿側に抜き
取るようになっている。しかし、この球抜き装置では、
遊技球の抜き取り中は操作体を開方向に操作し続けてお
く必要があり、ゲーム中にゲームを続行しながら上皿の
遊技球を抜き取る場合の操作が煩雑である。そこで、操
作体を操作し続ける煩わしさを解消するために、例えば
特開平3−247375号公報に記載されるように、操
作体を開方向に操作して開閉体が開状態になった時に、
開閉体を開位置でロック手段によりロックしておき、遊
技球の抜き取りの終了を電気的に検出して、遊技球の抜
き取り終了から所定時間経過した時に制御手段に電気的
に解除指令を与えてロックを解除するように電気的制御
方式を採用したものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来の抜き取り装
置は、弾球遊技機本体側の電源部にリード線を接続して
電源を確保する必要があり、またソレノイド及びスイッ
チ類を制御回路と組み合わせて構成した電気的制御方式
を採用しているため、製作コストが高騰し、また断線、
その他による故障が生じ易い欠点がある。特に上皿を装
着する前面板は、ヒンジを介して前枠に開閉自在に枢着
しており、しかもノーマル機仕様の弾球遊技機の場合に
は、その前面板、上皿側には通常、一切の電気部品を仕
様しておらず、殆どが発射レールに遊技球を供給する球
送り手段、その他が機械的に構成されている。本発明
は、かかる従来の課題に鑑み、開閉手段を開状態にロッ
クでき、遊技球の抜き取り後に所定時間経過した時に自
動的にそのロックを解除できると共に、これらを簡単な
機械的手段を用いて達成でき、電源のない箇所でも容易
且つ安価に実施できる弾球遊技機を提供することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技球を貯留する貯留皿7 と、この貯留皿7 の球抜
き取り孔15を開閉する開閉体16と、開閉体16を操作する
操作手段18とを備えた弾球遊技機において、貯留皿7 の
遊技球を機械的に検知する検知手段37と、この検知手段
37が遊技球を検知することを条件に開閉体16を開位置で
ロックするロック手段36と、検知手段37の遊技球の検知
終了から所定時間機械的に遅延させてロック状態を解除
し開閉体16を復帰させる遅延復帰手段56とを備えたもの
である。請求項2に記載の本発明は、遊技球を貯留する
貯留皿7 と、この貯留皿7 の球抜き取り孔15を開閉する
開閉体16と、この開閉体16を常時閉方向に付勢する付勢
手段17と、開閉体16を操作する操作手段18とを備えた弾
球遊技機において、貯留皿7 の遊技球を機械的に検知す
る検知手段37と、この検知手段37が遊技球を検知するこ
とを条件に開閉体16を開位置でロックするロック手段36
と、検知手段37の遊技球の検知終了から所定時間機械的
に遅延させてロック状態を解除する遅延解除手段38とを
備えたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて詳述する。図1乃至図7は本発明の第1の実
施形態を例示し、図1及び図2において、1は外枠、2
は前枠で、外枠1 の前側に上下一対のヒンジ3 を介して
開閉自在に枢着されている。4 はガラス扉、5 は前面板
で、これらは前枠2 の窓孔に対応して上下に配置されて
いる。6 は遊技盤で、前枠2 の窓孔に対応するように、
前枠2に裏側から着脱自在に装着されている。7 は発射
用の遊技球を貯留する上皿で、図3に示すように、前面
板5 の前側に装着され且つ上皿カバー8 により覆われて
いる。9 は下皿で、上皿7 から溢流し又は抜き取った遊
技球を受けるように、前面板5 の下側で下皿カバー10と
共に前枠2 の前面下部に装着されている。11は発射手段
で、発射ハンドル12、打撃槌等を備え、発射ハンドル12
を操作した時に、打撃槌が作動して発射レール上の遊技
球を打撃し、遊技球を1個づつ遊技盤6 のガイドレール
側に発射させるようになっている。
【0006】13は球送り手段で、発射手段11の発射動作
に連動して作動し、上皿7 内の遊技球を1個づつ発射レ
ール上の発射位置に供給するようになっている。14は上
皿7の球抜き取り孔15を開閉する開閉手段で、図3に示
すように、球抜き取り孔15の下側に左右摺動自在に配置
された開閉体16を備えている。17は付勢手段を構成する
付勢バネで、この付勢バネ17により開閉体16が常時閉方
向に付勢されている。18は操作手段で、開閉体16を開方
向に操作するためのものである。操作手段18は、図3に
示すように、操作体19を右方向に操作した時に揺動アー
ム20を介して開閉体16が左方向へと摺動して、上皿7 の
下流側の球抜き取り孔15を開閉するように構成されてお
り、閉状態の時に上皿7 内の遊技球を球送り手段13側に
案内し、開状態の時に上皿7 内の遊技球を抜き取り通路
21,22 を経て下皿9 側に抜き取るようになっている。前
面板5 は板金製であって、ガラス扉4 と共に左端側のヒ
ンジ23により開閉自在に枢着され、前枠2 の前面側に沿
って閉じた状態で右端側の施錠手段によりロック可能で
ある。
【0007】上皿7 は、遊技球を貯留する貯留部24と、
この貯留部24からの遊技球を横一列状に整列させて案内
する整列部25とを備え、その貯留部24の下側から整列部
25の側方に亘って支持板26が一体に形成されている。抜
き取り通路21は、図3に示すように、支持板26に一体に
形成されたコの字状の通路壁27と、この通路壁27の前側
に装着された壁板とにより構成され、球抜き取り孔15か
ら前面板5 の左右中央側に向かって整列部25の下側に位
置するようにS字状に屈曲して設けられている。抜き取
り通路21の下端側は、下皿カバー10内の抜き取り通路22
を介して下皿9 に連通されている。開閉体16は、図3に
示すように左右方向の摺動部材28に一体に設けられ、そ
の摺動部材28は支持板26に形成された摺動案内部29によ
り整列部25の底壁25a に沿って開閉方向に摺動自在に支
持案内されている。付勢バネ17には圧縮バネが使用さ
れ、この付勢バネ17は整列部25の下側のバネ収容部30に
収容され、摺動部材28を閉方向に付勢するようになって
いる。
【0008】操作体19は、図3に示すように上皿カバー
8 の右上部に位置し、上皿カバー8とその後側の支持案
内板31との間に左右摺動自在に配置された摺動板32に設
けられている。揺動アーム20は、支持板26と支持案内板
31との間に上下方向に配置され、上下方向の中央よりも
若干上側で枢軸33により左右揺動自在に枢支されてい
る。揺動アーム20の上端側は係合ピン34を介して摺動板
32に、下端側は連動ピン35を介して摺動部材28に夫々連
動連結されている。支持板26は、図3に示すように、摺
動部材28の下側にロック手段36と検知手段37と遅延解除
手段38とが設けられている。ロック手段36は、開閉体16
の開状態で摺動部材28をロックするためのもので、摺動
部材28の下側に形成された係合部39と、この係合部39に
下側から係脱自在に係合する係合具40とを備え、その係
合具40は摺動部材28の下側近傍で支持板26に固定の支軸
41により上下揺動自在に枢支されている。
【0009】検知手段37は、球抜き取り孔15から抜き取
られて抜き取り通路21を通過する遊技球を検知するため
のもので、図4に示すように、支軸41により揺動自在に
枢支されて抜き取り通路21内に垂下する検知アーム42に
より構成されている。検知アーム42と係合具40は、支軸
41に套嵌されたつる巻きバネ43により両者が略直角状態
になるように付勢し保持されている。検知アーム42は、
抜き取り通路21内を遊技球が通過した時に、遊技球によ
ってつる巻きバネ43に抗して支軸41廻りに係合具40の係
合方向に揺動可能であり、係合具40が係合部39に対応し
た時にその係合具40を係合部39に係合させるようになっ
ている。なお、検知アーム42は下端側に重錘44を有す
る。
【0010】遅延解除手段38は、上皿7 の遊技球の抜き
取り終了から所定時間遅延させて、所定時間の経過後に
開閉体16のロック状態を解除するためのもので、図5及
び図6に示すように、摺動部材28に設けられた係合突起
45と、開閉体16の開状態まで摺動部材28が移動した時に
係合突起45と係合するピニオン46と、このピニオン46に
制動力を付与する制動手段47とにより構成されている。
ピニオン46は摺動部材28の下側で回動軸48に固定され、
この回動軸48は前面板5 に固定の制動ケース49に回動自
在に挿支されている。係合突起45は、バネ収容部30の底
壁50の開口51から下方に突出している。制動手段47は、
回動軸48に固定されたコイルバネ52と、このコイルバネ
52が嵌合する固定軸53とを備え、その固定軸53は蓋体54
を介して制動ケース49に固定されている。コイルバネ52
は、係合突起45がピニオン46に係合する時に固定軸53に
対して空転し、摺動部材28が付勢バネ17により閉方向に
復帰する時に、摩擦抵抗により締まりながら固定軸53の
外周面を掴持してピニオン46に制動力を付与するように
なっている。
【0011】上記構成の弾球遊技機において、開閉体16
は付勢バネ17により常時閉方向に付勢されており、球抜
き取り孔15を閉鎖している。従って、ゲームに際して、
上皿7 の貯留部24側に多数の遊技球を入れると、その貯
留部24内の遊技球は整列部25で一列状に案内されて下流
側へと移動し、開閉体16の上側を経て球供給孔5aから球
送り手段13側に案内されて行く。上皿7 の遊技球が満杯
状態か、又はゲームを終了する場合には、操作体19を開
方向(a矢示方向)に操作すると、揺動アーム20が枢軸
33廻りにb矢示方向に揺動し、摺動部材28と一体の開閉
体16が開方向へとc矢示方向に移動して図7に示すよう
に球抜き取り孔15を開放する。これによって上皿7 内の
遊技球を球抜き取り孔15から抜き取り通路21、抜き取り
通路22を経て下皿9 へと抜き取ることができる。
【0012】一方、開閉体16が球抜き取り孔15を全開す
る開状態まで摺動部材28が摺動する時に、摺動部材28の
係合突起45がピニオン46側に到達すると、その係合突起
45がピニオン46に係合して回動軸48と一体にd矢示方向
に回動する。この時、コイルバネ52は固定軸53の外周面
との摩擦抵抗により拡大し緩み状態となって空転するの
で、制動手段47がピニオン46の回動の負荷となることは
ない。摺動部材28が全開位置に達すると、その係合部39
が係合具40の上側に位置すると共に、上皿7 から抜き取
られた遊技球が抜き取り通路21内を通過する。このた
め、検知アーム42が図7に示すように遊技球を検知して
支軸41廻りにe矢示方向に回動し、係合具40が摺動部材
28の係合部39に下側から係合して開閉体16を開状態で機
械的にロックできる。従って、上皿7 の遊技球の抜き取
り中、常時、操作体19をa矢示方向に操作し続ける必要
がない。なお、開閉体16が全開状態でない時には、係合
具40が係合部39に対応しないので、検知アーム42が遊技
球を検知しても、この検知アーム42がつる巻きバネ43に
抗してe矢示方向に揺動するだけであって、係合具40は
係合部39に係合しない。このため操作体19を終端までa
矢示方向に操作せずに操作力を解除すれば、上皿7 内の
遊技球を抜き取った後、開閉体16が付勢バネ17により直
ちに閉方向に復帰して球抜き取り孔15を閉鎖できる。
【0013】検知アーム42は、抜き取り通路21を遊技球
が通過し続ける間、その遊技球によってe矢示方向に回
動した状態にあるが、遊技球が通過し終わると、つる巻
きバネ43及び重錘44により垂下状態に復帰し、これに伴
って係合具40が摺動部材28の係合部39から下方に離脱す
る。この時、付勢バネ17の付勢力が摺動部材28に直ちに
作用して摺動部材28が反c矢示方向に復帰しようとする
が、係合突起45、ピニオン46、回動軸48を介して制動手
段47が働き、ピニオン46の回動を制動するため、所定時
間が経過するまで開閉体16を開状態に保持できる。即
ち、付勢バネ17の付勢力が係合突起45を介してピニオン
46に作用すると、このピニオン46が反d矢示方向に僅か
に回動すると、コイルバネ52が固定軸53との間の摩擦抵
抗により締まり状態となり、固定軸53からコイルバネ52
を介してピニオン46に制動力が作用する。このため、ピ
ニオン46は、係合突起45が係合した状態のままで極く低
速で反d矢示方向に回動し、所定時間経過するまで開閉
体16を開状態に保持しその閉鎖を遅延させる。
【0014】そして、所定時間が経過してピニオン46が
所定角度まで反d矢示方向に回動すれば、係合突起45が
ピニオン46から離脱し、摺動部材28が付勢バネ17の付勢
力により反c矢示方向に摺動して開閉体16が球抜き取り
孔15を閉鎖する。従って、検知アーム42が多数の遊技球
の通過終了を検知してから所定時間が経過するまでの
間、開閉体16を開状態に保持して閉鎖を遅延させること
ができ、所定時間が経過すれば、開閉体16が自動的に復
帰して球抜き取り孔15を閉鎖できる。またロック手段3
6、遅延解除手段38等に機械的手段を用いており、構造
的に簡単であり容易且つ安価に実施できると共に、電源
が不要でリード線の断線等による故障を防止できる。上
皿7 に遊技球がない状態で開閉体16を開放状態にした場
合には、検知アーム42が遊技球を検知しないので、係合
具40が係合部39に係合せず、操作力の解除後に開閉体16
が閉状態に復帰する。従って、上皿7 に遊技球を入れる
前に操作体19を操作しても、直ちに開閉体16が復帰して
球抜き取り孔15を閉鎖できるので、その後直ぐに遊技球
を入れても問題はない。
【0015】図8乃至図11は本発明の第2の実施形態
を例示する。この実施形態は、上皿7 の整列部25に検知
手段37を設け、この検知手段37の下側にロック手段36を
配置すると共に、遅延復帰手段56を付勢バネ17と遅延復
元バネ57とにより構成したものである。検知手段37は、
図8及び図10に示すように、整列部25の一部を構成す
る検知板58を有し、この検知板58は上手側端部で支軸59
により上下動自在に枢支されると共に、つる巻きバネ60
により上昇方向に付勢されている。検知板58の下流側端
部には下側に突出する係合具40と、この係合具40に一体
のストッパー61が設けられ、検知板58が所定量だけ上昇
した時にストッパー61が整列部25の底壁25a に係合して
上昇を制限するようになっている。ロック手段36は係合
具40と、摺動部材28に一体形成された係合部39とにより
構成され、開閉体16が全開状態の時に係合具40が係合部
39に係脱自在に係合して摺動部材28をロックするように
なっている。
【0016】遅延復帰手段56の遅延復元バネ57は、図8
及び図9に示すように、球面状、その他の形状に一方向
に凹入する凹入形状に成形された板バネ等によって構成
されており、摺動案内部29の下側で支持板26側に一体に
形成された取り付け部26a に下端側が固定されている。
遅延復元バネ57は左右に屈曲反転自在であって、図8に
示すように、上部が開閉体16側に屈曲した状態を形状的
に記憶し、反対側に屈曲させた時に逆向きに凹入して、
形状による拘束力とそれ自体の弾性による復元力及び付
勢バネ17の付勢力との差によって、所定時間屈曲状態を
持続しながら徐々に極く僅かづつ復元し、所定時間が経
過した時に復元力に抗しきれずに急激に反転して元の状
態に自動復帰するように構成されている。そして、遅延
復元バネ57は、摺動部材28が開方向に摺動する時に係合
部39で反対側に屈曲して、その屈曲形状で付勢バネ17に
抗して係合部62に係脱自在に係合し、開閉体16の全開位
置で摺動部材28を係止するようになっている。
【0017】この実施形態でも、通常は付勢バネ17によ
り開閉体16が球抜き取り孔15の閉鎖した状態にある。そ
して、上皿7 内に遊技球があれば、その遊技球の重量に
よって検知板58が下降した状態にあり、整列部25を経て
球送り手段13へと遊技球を案内する。上皿7 内の遊技球
の抜き取りに際して、操作体19をa矢示方向に操作する
と、摺動部材28を介して開閉体16がc矢示方向に摺動
し、図11に示すように球抜き取り孔15を開放する。摺
動部材28が摺動して係合部39が係合具40を通過する時に
検知板58が若干上昇するが、係合部39が係合具40を通過
すると、検知板58が遊技球の重量を検知して下降するた
め、係合具40が係合部39に係合して図11の如く開閉体
16を開状態でロックする。また摺動部材28がc矢示方向
に摺動する時に、係合部39が遅延復元バネ57の上端側に
当接し反転させて、この遅延復元バネ57を図11に示す
ように左向きに屈曲させる。
【0018】その後、上皿7 内の遊技球が全て抜き取ら
れて整列部25の遊技球がなくなると、検知板58がつる巻
きバネ60により上昇し、その係合具40が係合部39から上
側に外れて開閉体16のロックを解除する。しかし、遅延
復元バネ57が図11の状態に屈曲しており、付勢バネ17
で摺動部材28が若干戻った時に、遅延復元バネ57が係合
部39に係合して摺動部材28を開状態で係止する。従っ
て、開閉体16は直ちに閉位置へは復帰できず、遊技球の
抜き取りから所定時間の間開状態のままで保持される。
遅延復元バネ57が係合部39に係合すると、それ自体の復
元力に付勢バネ17の付勢力が加わり、それらの力が遅延
復元バネ57の形状による拘束力よりも若干大になるた
め、遅延復元バネ57が徐々に変形して所定時間経過した
時に図8の状態に復元する。そして、所定時間後に遅延
復元バネ57が復元すると同時に、係合部39に対する係合
が解除されて、係合部39が遅延復元バネ57の上端側を反
c矢示方向に通過し、開閉体16が閉状態に復帰する。
【0019】整列部25に遊技球がなければ、検知板58が
つる巻きバネ60で上昇しているので、係合具40が係合部
39に係合せず、操作体19の操作力を解除した時に開閉体
16が閉状態に復帰しロックされない。この実施形態の場
合にも、前述と同様の効果を得ることができる。この実
施形態では、検知手段37を検知板58により構成すると共
に、この検知板58に、摺動部材28の係合部39に係合する
係合具40を設けてロック手段36を構成し、遅延復帰手段
56を付勢バネ17と遅延復元バネ57とにより構成している
ため、特に構造を簡素化でき、容易且つ安価に実施でき
る。以上、本発明の各実施形態について説明したが、本
発明はこれらに限定されるものではない。例えば、検知
手段37、ロック手段36、遅延解除手段38、遅延復帰手段
56には、種々の機械的手段を採用することが可能がであ
る。また実施形態では、貯留皿として上皿7 を例示した
が、下皿9 においても同様に実施可能である。本発明
は、パチンコ機、アレンジボール機等の各種の弾球遊技
機に応用することができる。
【0020】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、遊技
球を貯留する貯留皿7 と、この貯留皿7 の球抜き取り孔
15を開閉する開閉体16と、開閉体16を操作する操作手段
18とを備えた弾球遊技機において、貯留皿7 の遊技球を
機械的に検知する検知手段37と、この検知手段37が遊技
球を検知することを条件に開閉体16を開位置でロックす
るロック手段36と、検知手段37の遊技球の検知終了から
所定時間機械的に遅延させてロック状態を解除し開閉体
16を復帰させる遅延復帰手段56を備えているので、開閉
体16を開状態にロックでき、遊技球の抜き取り後に所定
時間経過した時に自動的にそのロックを解除できると共
に、これらを簡単な機械的手段を用いて達成でき、電源
のない箇所でも容易且つ安価に実施できる。また貯留皿
7 に遊技球がない状態で開閉体16を開放しても、ロック
手段36により開閉体16をロックすることがなく、その直
後に貯留皿7 に遊技球を入れても問題がない。請求項2
に記載の本発明によれば、遊技球を貯留する貯留皿7
と、この貯留皿7 の球抜き取り孔15を開閉する開閉体16
と、この開閉体16を常時閉方向に付勢する付勢手段17
と、開閉体16を操作する操作手段18とを備えた弾球遊技
機において、貯留皿7 の遊技球を機械的に検知する検知
手段37と、この検知手段37が遊技球を検知することを条
件に開閉体16を開位置でロックするロック手段36と、検
知手段37の遊技球の検知終了から所定時間機械的に遅延
させてロック状態を解除する遅延解除手段38とを備えて
いるので、開閉体16を開状態にロックでき、遊技球の抜
き取り後に所定時間経過した時に自動的にそのロックを
解除できると共に、これらを簡単な機械的手段を用いて
達成でき、電源のない箇所でも容易且つ安価に実施でき
る。また貯留皿7 に遊技球がない状態で開閉体16を開放
しても、ロック手段36により開閉体16をロックすること
がなく、その直後に貯留皿7 に遊技球を入れても問題が
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す弾球遊技機の正
面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す上皿側の横断平
面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す球抜き取り部の
閉状態の正面断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示すピニオン支持部
の断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す遅延解除部分の
断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示す遅延解除部分の
拡大断面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示す球抜き取り部の
開状態の正面断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態を示す球抜き取り部の
閉状態の正面断面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態を示す遅延復帰部の平
面断面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態を示す検知部の平面
断面図である。
【図11】本発明の第2の実施形態を示す球抜き取り部
の開状態の正面断面図である。
【符合の説明】
7 上皿(貯留皿) 15 球抜き取り孔 16 開閉体 17 付勢バネ(付勢手段) 18 操作手段 36 ロック手段 37 検知手段 38 遅延解除手段 56 遅延復帰手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技球を貯留する貯留皿(7) と、この貯
    留皿(7) の球抜き取り孔(15)を開閉する開閉体(16)と、
    開閉体(16)を操作する操作手段(18)とを備えた弾球遊技
    機において、貯留皿(7) の遊技球を機械的に検知する検
    知手段(37)と、この検知手段(37)が遊技球を検知するこ
    とを条件に開閉体(16)を開位置でロックするロック手段
    (36)と、検知手段(37)の遊技球の検知終了から所定時間
    機械的に遅延させてロック状態を解除し開閉体(16)を復
    帰させる遅延復帰手段(56)とを備えたことを特徴とする
    弾球遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技球を貯留する貯留皿(7) と、この貯
    留皿(7) の球抜き取り孔(15)を開閉する開閉体(16)と、
    この開閉体(16)を常時閉方向に付勢する付勢手段(17)
    と、開閉体(16)を操作する操作手段(18)とを備えた弾球
    遊技機において、貯留皿(7) の遊技球を機械的に検知す
    る検知手段(37)と、この検知手段(37)が遊技球を検知す
    ることを条件に開閉体(16)を開位置でロックするロック
    手段(36)と、検知手段(37)の遊技球の検知終了から所定
    時間機械的に遅延させてロック状態を解除する遅延解除
    手段(38)とを備えたことを特徴とする弾球遊技機。
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