JP4384421B2 - 遊技機のヒンジ機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベース部材と開閉部材との間に配設されて、ベース部材と開閉部材とを相対的に揺動開閉自在に接続するヒンジ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のようなヒンジ機構は遊技機に多用されており、その一例として、パチンコ機における外枠と前枠との間に配設されるヒンジ機構があげられる。パチンコ機のヒンジ機構は、外郭方形状の開口を有する外枠とこの開口面域に合わせた開閉搭載用の前枠との互いの正面左側上下に配設された上下一対のヒンジ機構からなる。
【0003】
上下のヒンジ機構はそれぞれ、図23(a)に示すように、水平に配設された第1板状部501に軸支持孔502が形成された第1ヒンジ部材500と、水平に配設された第2板状部506から上方に突出する支軸507が固設された第2ヒンジ部材505とから構成される。このような構成の上下一対のヒンジ機構において、軸支持孔502内に支軸507を嵌入させて第1および第2ヒンジ部材500,505を水平に相対回動自在に接続させることにより、外枠に対して前枠を揺動開閉および着脱可能に支持するように構成している。
【0004】
ところが、上記のような従来のヒンジ機構では、外枠に対して前枠を装着しようとするときに、上下両方のヒンジ機構の軸支持孔502と支軸507とをともに位置合わせして(軸心を一致させて)係合させなければならず、作業が容易でないという問題があった。特に、遊技施設内での装着にあっては、外枠が遊技島に固定されて移動不能であるとともに、前枠には遊技盤や裏セット盤、制御装置等が組み込まれて相当な重量(例えば、15〜20kg)を有しており、さらにヒンジ機構が重心位置と離れた側方に位置しているため、前枠を上動させたり等して上下2カ所の位置決めを行う装着作業が極めて困難であるという問題があった。
【0005】
このような問題に鑑みて、例えば、図23(b)に示すように、第1ヒンジ部材500′の板状部501に外側面から軸支持孔502に繋がる導入開口503を形成し、第2ヒンジ部材505′の支軸507の左右を平面状にカットして平面部507a,507aを形成し、支軸507の左右平面部507a,507aの幅が導入開口503の幅より僅かに狭くなるように構成することが知られている。
【0006】
この構成では、支軸507の左右平面部507a,507aを導入開口503を通過させることにより支軸507を側方から軸支持孔502内に挿入させることができ、この状態で第1および第2ヒンジ部材500′,505′を水平に相対回動させれば、左右平面部507a,507aが軸支持孔502内に回動自在に保持される。このように構成すれば、軸支持孔502と支軸507とを上下に位置合わせすることなく支軸507を横方向に移動させて軸支持孔502内に嵌入させることができるため、外枠に前枠を取り付ける作業が簡単となる。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−156025号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この構成の場合は、軸支持孔502の導入開口503と支軸507の左右平面部507a,507aとが対向する位置まで前枠を揺動させると支軸507が軸支持孔502から外れ出て、前枠が外れるという問題がある。
【0009】
本発明は、このような問題に鑑みて成されたものであり、外枠等のベース部材に対して前枠等の開閉部材を容易に装着させることができるとともに、一旦装着した後は、その揺動位置に拘わらず開閉部材をベース部材から外れることなくしっかりと保持することができるような構成の遊技機のヒンジ機構を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的達成のため、本発明に係る遊技機のヒンジ機構は、遊技機の側部上下に配設されて開閉部材(例えば、実施形態における前枠2)をベース部材(例えば、実施形態における外枠1)に対して揺動開閉自在にヒンジ接続させる上下一対のヒンジ機構(例えば、実施形態における枠上部ヒンジ機構100および枠下部ヒンジ機構200)における一方のヒンジ機構(例えば、実施形態における枠上部ヒンジ機構100)であって、開閉部材に固設された上方に突出する軸部を有する第1ヒンジ部材(例えば、実施形態における枠上部揺動金具110)と、ベース部材に固設され、軸部と係合する軸孔と前記軸孔に繋がって後方に延びたガイド孔とが形成された第2ヒンジ部材(例えば、実施形態における枠上部固定金具120および飾り部材140)と、第2ヒンジ部材に、軸部が軸孔に位置するときに軸部と係合可能な軸係合位置へ、軸部との係合を解除する非軸係合位置から弾性力を利用して変位可能に設けられた軸係合部材と、軸係合部材の曲げ変形を規制可能なロック部材とを備えて構成される。
【0011】
そして、軸係合部材は、ガイド孔内を軸部が後方から前方へ移動したときに軸部に当接して非軸係合位置の方へ上方に押圧されるように構成されており、軸部がガイド孔内に導入されてガイド孔に沿って前方へ移動すると軸係合部材が軸部に押圧されて上方に曲がるように弾性変形して非軸係合位置へ変位し、軸部が軸孔に位置すると軸係合部材が弾性力を利用して非軸係合位置より下方の軸係合位置へ変位し軸部と係合して、軸部が軸孔内に保持されるとともに、軸係合部材が軸部と係合した状態でロック部材により軸係合部材の上方への曲げ変形が規制可能に構成される。
なお、第2ヒンジ部材の上方を覆う飾り部材を備え、ロック部材がネジ形状に形成されて飾り部材にネジ回転可能に取り付けられ、軸係合部材が軸部と係合した状態で、ロック部材を下方へ移動するようにネジ回転させてロック部材の下端部に形成された半球形状の弾性部材当接部を軸係合部材の上面側近傍に位置させることにより、ロック部材により軸係合部材の上方への曲げ変形が規制可能に構成されることが好ましい。
【0012】
このような構成の遊技機のヒンジ機構によれば、軸部がガイド孔内に導入されてガイド孔に沿って前方へ移動すると軸係合部材が軸部に押圧されて非軸係合位置へ変位し、軸部が軸孔に位置すると軸係合部材が弾性力を利用して軸係合位置へ変位し軸部と係合することで、軸係合部材により軸部のガイド孔への移動が規制された状態で軸部が軸孔と係合するため、開閉部材を上動させることなく容易に第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材とをヒンジ接続させることができ、ベース部材に対して開閉部材を容易に装着させることができるとともに、一旦装着した後は、その揺動位置に拘わらず開閉部材をベース部材から外れることなくしっかりと保持することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本発明に係るヒンジ機構を備えた遊技機の代表例としてパチンコ機PMを図1および図2に示しており、まず、これらの図面を参照しながらパチンコ機PMの全体構成について要約説明する。ここで、図1はパチンコ機PMの正面図、図2はパチンコ機PMの背面図である。
【0014】
パチンコ機PMは外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設された枠上部ヒンジ機構100および枠下部ヒンジ機構200で揺動(横開き)開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して常には外枠1と係合された閉鎖状態に保持される。
【0015】
前枠2の上部前面側には、前枠2の上部前面域に合わせた方形状のガラス扉5が正面左側に設けられた扉上部ヒンジ機構50および中間ヒンジ機構70を利用して揺動(横開き)開閉および着脱可能に組付けられ、正面右側の施錠装置4により前枠2の上部前面を覆う閉鎖状態に保持される。
【0016】
前枠2の下部前面側には、前枠2の下部前面域に合わせた方形状の球皿6が正面左側に設けられた中間ヒンジ機構70および球皿下部ヒンジ機構90を利用して揺動(横開き)開閉および着脱可能に組付けられ、正面右側の詳細図示省略するロック機構により前枠2の下部前面を覆う閉鎖状態に保持される。球皿6の右側下部には遊技球の発射操作を行う操作ハンドル8が取り付けられている。
【0017】
前枠2の中央部から上部にかけて方形枠状の収容枠2a(図21を参照)が凹設されており、この収容枠に設けられた複数のレバーL1,…(図21を参照)を利用して遊技盤10が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス扉5の背後に位置して正面の遊技領域PAを遊技者に臨ませている。
【0018】
前枠2の裏面側には、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりもやや小型の方形枠状に形成された裏セット盤30が、前枠2の裏面に設けられた複数のレバーL2,L2…を利用して着脱可能にセット保持される。裏セット盤30の各部には遊技球を貯留する球貯留タンク31、タンクレール32、整列待機通路33、賞球カセット34、賞球排出通路35などの賞球装置が装備されるとともに、裏面各部に電源基板37や主制御基板38等の各種回路基盤および電子部品等が取り付けられ、これらの各機器および遊技盤10の裏面に取り付けられた画像制御基板18が図示省略するワイヤーハーネスで接続されている。
【0019】
球皿6に前面側が覆われた前枠2の下部領域には遊技補助盤(図示せず)と称される補助機構部が形成されており、この遊技補助盤の各部に、打球発射装置(図示せず)や、裏セット盤30側の賞球排出通路35と繋がり球皿6に排出できない遊技球を一時貯留する貯留カセット(図示せず)などが設けられている。
【0020】
パチンコ機PMは、前枠2、ガラス扉5および球皿6がともに閉止され施錠された状態で遊技に供され、球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。操作ハンドル8が回動操作されると、球皿6に貯留された遊技球が打球発射装置により1球ずつ遊技盤10の遊技領域PAに打ち出され、以降パチンコゲームが展開される。
【0021】
以上のように概要構成されるパチンコ機PMにあって、前述したように、枠上部ヒンジ機構100および枠下部ヒンジ機構200により前枠2が外枠1に揺動(横開き)開閉および着脱可能に取り付けられ、また、扉上部ヒンジ機構50および中間ヒンジ機構70によりガラス扉5が前枠2に揺動(横開き)開閉および着脱可能に取り付けられている。以下、これらの各ヒンジ機構について図を追加参照しながら説明する。
【0022】
まず、図3〜図9を参照しつつ、枠上部ヒンジ機構100について説明する。ここで、図3は枠上部ヒンジ機構100の分解斜視図、図4は枠上部ヒンジ機構100の分解正面図(部分断面図)、図5は枠上部ヒンジ機構100の分解平面図(部分断面図)、図6は枠上部ヒンジ機構100を外枠側と前枠側とに分離した状態を示す平面図、図7は枠上部ヒンジ機構100の側面図(部分断面図)、図8は枠上部ヒンジ機構100に構成される枠上部揺動金具110と枠上部固定金具120との連結途中を示す平面図(部分断面図)、そして図9は枠上部揺動金具110と枠上部固定金具120との連結過程を(a)(b)の順に時系列で表す説明図(側断面図)である。
【0023】
枠上部ヒンジ機構100は、図3〜図5に示すように、前枠2の左側上部に固設された枠上部揺動金具110と、外枠1の左側上部に固設されて枠上部揺動金具110とヒンジ接続される枠上部固定金具120と、枠上部固定金具120の上面側に取り付けられた飾り部材140と、一端側が枠上部固定金具120に固定された軸係合部材150と、軸係合部材150の一端側を枠上部固定金具120に固定するための弾性部材固定ピン160とを主体に構成される(なお、枠上部揺動金具110が本発明における第1ヒンジ部材となっており、枠上部固定金具120および飾り部材140が本発明における第2ヒンジ部材となっている)。
【0024】
枠上部揺動金具110は、前枠2の裏面側に固定される揺動側基部111と、この揺動側基部111から直角に折り曲げられて前方に水平に突出する揺動側板状部112とを主体に構成され、所定板厚の鋼板を打ち抜きおよび曲げ形成して図示する形状に形成される。揺動側基部111には複数の固定孔111a,…が孔開け形成されており、リベットやネジ等の締結手段をこれら複数の固定孔111a,…に通過させて前枠2へ締結固定させることで、揺動側基部111すなわち枠上部揺動金具110が前枠2の左側上部裏面側に固設される。
【0025】
揺動側板状部112の前端部近傍には、上方に突出する軸部113がカシメ締結により固着されており、枠上部揺動金具110と枠上部固定金具120とがヒンジ接続された状態で、軸部113を揺動軸として前枠2が外枠1に対して揺動するように構成される。軸部113の上端部には、面取り113aが形成されている。
【0026】
揺動側板状部112の中央部には、枠側取付軸孔114が孔開け形成されており、図7に示すように、扉上部ヒンジ機構50の取付軸61が嵌合するようになっている。揺動側板状部112の下面側には、図4および図5に示すように、軸ガイド溝115が揺動側板状部112の前端部から枠側取付軸孔114まで繋がって形成されており、取付軸61の一端が枠側取付軸孔114へ導かれるようになっている。これにより、扉上部ヒンジ機構50の取付軸61を容易に枠側取付軸孔114と嵌合させることができる。なお、扉上部ヒンジ機構50および取付軸61については後述する。
【0027】
揺動側板状部112の右方には、規制ピン取付孔116がネジ溝を有して形成されており、この規制ピン取付孔116に開放角度規制ピン119が取り付けられるようになっている。なお、開放角度規制ピン119については後述する。
【0028】
枠上部固定金具120は、外枠1の左上面および左側面に固定される固定側基部121と、この固定側基部121から前方へ水平に突出する第1固定側板状部125と、第1固定側板状部125の前端部から下方へ段差状に折り曲げられて前方へ水平に突出する第2固定側板状部131とを主体に構成され、所定板厚の鋼板を打ち抜きおよび曲げ形成して図示する形状に形成される。固定側基部121には複数の固定孔122,…が孔開け形成されており、リベットやネジ等の締結手段をこれら複数の固定孔122,…に通過させて外枠1へ締結固定させることで、固定側基部121すなわち枠上部固定金具120が外枠1の左上面および左側面に固設される。
【0029】
第1固定側板状部125の後部には、軸係合部材150の一端側を第1固定側板状部125(枠上部固定金具120)に固定するための弾性部材取付孔126が側部に2つの平面部を有する長孔状に形成されており、弾性部材固定ピン160の嵌合部161が通過して嵌合するようになっている。
【0030】
第2固定側板状部131の前端部近傍には、枠上部揺動金具110の軸部113より僅かに大きい径を有する軸孔132が孔開け形成されており、軸部113と係合するように構成されている。これにより、枠上部揺動金具110の軸部113が枠上部固定金具120の軸孔132に位置して係合することで、枠上部揺動金具110と枠上部固定金具120とがヒンジ接続され、軸部113を揺動軸として前枠2が外枠1に対して揺動可能になる。
【0031】
第2固定側板状部131の後部には、軸孔132に繋がるガイド孔133が後方へ延びて形成されている。ガイド孔133は、軸孔132から後方に向かうにつれて幅が広がるとともに、第2固定側板状部131の後端部と第1固定側板状部125の前端部とに繋がる壁部135まで延びて形成され、枠上部揺動金具110の軸部113を第2固定側板状部131の後方(壁部135と外枠1との間隙部)からガイド孔133に通過させると、軸部113が軸孔132へ達するようになっている。
【0032】
第2固定側板状部131の左右には、飾り部材140を取り付けるための飾り部材取付孔134,134が孔開け形成されおり、図4に示すように、飾り部材140を第2固定側板状部131に取り付けるための皿ネジ149の頭部に合わせた形状となっている。
【0033】
なお、図6および図7に示すように、枠上部固定金具120が固設される外枠1の左上部下面側には切り欠き部139が形成されており、枠上部揺動金具110と枠上部固定金具120とをヒンジ接続させるときに、枠上部揺動金具110が外枠1と干渉しないようになっている。また、図5および図7に示すように、外枠1の左上部上面側にはザグリ部138が形成されており、軸係合部材150および弾性部材固定ピン160が外枠1と干渉しないようになっている。
【0034】
飾り部材140は、ポリカーボネート(PC)やポリアセタール(POM)等の硬質樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により箱状に一体的に形成され、図7に示すように、枠上部固定金具120における第2固定側板状部131の上方を覆うように構成される。これにより、枠上部揺動金具110の軸部113や、枠上部固定金具120の軸孔132およびガイド孔133、そして軸係合部材150が外部から見て飾り部材140に覆われた状態となり、パチンコ機PMの美感が向上するとともに、軸部113や軸係合部材150等に対する不正行為の抑止が期待できる。
【0035】
飾り部材140の左右には、飾り部材取付部141,141が取付孔141a,141aを有して形成されており、皿ネジ149を第2固定側板状部131の下方から第2固定側板状部131の飾り部材取付孔134に通過させて、飾り部材取付部141,141にそれぞれネジ固定することで、飾り部材140が第2固定側板状部131に取り付けられるようになっている。
【0036】
飾り部材140の後側部には、逃げ孔部142が壁部135におけるガイド孔133の形状に合わせて形成されており、枠上部揺動金具110の軸部113および軸係合部材150が通過可能に構成されている。
【0037】
飾り部材140の前端部近傍には、枠上部揺動金具110の軸部113と当接する軸受け部143が形成されている。軸受け部143は、枠上部固定金具120における軸孔132の形状に合わせた半円弧状に形成され、軸受け部143の最大内幅は、軸部113の径より僅かに大きくなっている。そして、図7に示すように(図11も参照)、軸部113が枠上部固定金具120の軸孔132と係合すると軸部113の前側部と当接し、軸部113の側前方にかかる荷重を受け止めるようになっている。これにより、軸部113の前側部をより安定した状態で保持することができる。
【0038】
軸係合部材150は、所定板厚の金属板を切断、折り曲げ、孔あけなどの成形手段により板バネ状に形成され、上下方向に大きな曲げ弾性を有するように構成される。軸係合部材150の一端側には、固定ピン嵌合孔151が側部に2つの平面部を有する長孔状に形成されており、弾性部材固定ピン160の嵌合部161が通過して嵌合するようになっている。軸係合部材150の中央部一端側には、曲げ部152がU字状に曲げられて形成されおり、軸係合部材150を上下方向に弾性変性させやすくなっている。
【0039】
軸係合部材150の他端部には、枠上部固定金具120の軸孔132に対向して軸係合部153が形成されている。軸係合部153は、枠上部揺動金具110の軸部113の形状に合わせた円弧状に形成され、図7に示すように(図11も参照)、軸部113が軸孔132に位置するときに軸部113と係合し、軸部113の後方への移動、すなわち、軸部113の枠上部固定金具120におけるガイド孔133への移動を規制するとともに、軸部113の側後方にかかる荷重を受け止めるように構成される。
【0040】
これにより、枠上部揺動金具110の軸部113が枠上部固定金具120の軸孔132と係合した状態で、軸部113と係合した軸係合部153により軸部113のガイド孔133への移動が規制されるため、枠上部揺動金具110の軸部113を枠上部固定金具120の軸孔132と係合させて、一旦前枠2を外枠1に揺動開閉自在に装着した後は、その揺動位置に拘わらず前枠2を外枠1から外れることなくしっかりと保持することができる。さらに、軸係合部153が軸部113の形状に合わせた円弧状に形成されているため、軸部113を中心軸とした前枠2の揺動を円滑に行うことができる。
【0041】
軸係合部材150の下面側には、軸係合部153に繋がって後方へ水平に延びる第1軸当接部154と、第1軸当接部154に繋がって上斜め後方に延びる第2軸当接部155とが形成されており、図9(b)に示すように、枠上部揺動金具110の軸部113が第2固定側板状部131におけるガイド孔133の後端部付近に位置するときに第2軸当接部155に当接し、軸部113がガイド孔133の中央部から前端部付近に位置するときに第1軸当接部154に当接するようになっている。すなわち、軸部113がガイド孔133内に導入されて前方に移動するときに第2軸当接部155と第1軸当接部154との順で当接し、軸係合部材150が軸部113に押圧されて軸係合部材150の一端側を基点に上方へ曲げられるように弾性変形する。
【0042】
弾性部材固定ピン160は、金属製の丸棒からピン形状に切り出し成形され、弾性部材固定ピン160の胴部には、第1固定側板状部125の弾性部材取付孔126と軸係合部材150の固定ピン嵌合孔151とに嵌合可能な嵌合部161が形成されている。嵌合部161は、弾性部材取付孔126および固定ピン嵌合孔151の形状に合わせて側部に2つの平面部161a,161aを有する円柱状に形成される。そして、嵌合部161を弾性部材取付孔126および固定ピン嵌合孔151に通過させて嵌合させた後、嵌合部161の一端側にカシメ加工を施すことにより、軸係合部材150の一端側が第1固定側板状部125の下方に位置するとともに、他端側が壁部135におけるガイド孔133を通過して第2固定側板状部131の上方に位置する状態で、軸係合部材150の一端側が第1固定側板状部125に取付固定される。
【0043】
これにより、軸係合部材150は、上下方向に大きな曲げ弾性を有するため、枠上部固定金具120の上面側において、軸部113が軸孔132に位置するときに軸係合部153が軸部113と係合可能な軸係合位置と、軸係合部153と軸部113との係合を解除する非軸係合位置とに変位(上下に揺動)可能となる。また、嵌合部161の側部二箇所に平面部161a,161aが設けられているため、軸係合部材150が水平旋回することなく軸係合部材150の一端側を第1固定側板状部125に取付固定することができる。なお、平面部は、嵌合部161(および弾性部材取付孔126と固定ピン嵌合孔151)の側部一箇所に形成されるようにしてもよい。
【0044】
次に、枠下部ヒンジ機構200について図12を参照して説明する。ここで、図12は、枠下部ヒンジ機構200の分解斜視図である。枠下部ヒンジ機構200は、外枠1の左側下部に固設された枠下部固定金具210と、前枠2の左側下部に固設されて枠下部固定金具210とヒンジ接続される枠下部揺動金具220とを主体に構成される。
【0045】
枠下部固定金具210は、外枠1の左側下部に固定される固定側基部211と、この固定側基部211が直角に折り曲げられて前方に水平に突出する固定側板状部212とを主体に構成され、所定板厚の鋼板を打ち抜きおよび曲げ成形して図示する形状に形成される。固定側基部211には複数の固定孔211a,…が孔開け形成されており、リベットやネジ等の締結手段をこれら複数の固定孔211a,…に通過させて外枠1へ締結固定させることで、固定側基部211すなわち枠下部固定金具210が外枠1の左側下部内側に固設される。
【0046】
固定側板状部212の前端部近傍には、上方に突出する支軸215が固着されており、枠下部固定金具210と枠下部揺動金具220とがヒンジ接続された状態で、支軸215を揺動軸として前枠2が外枠1に対して揺動するように構成される。支軸215の上端部は円錐状に形成されており、後述する軸支持孔225との嵌合を容易化している。なお、支軸215の長さは、枠上部ヒンジ機構100における軸部113の長さより長いことが好ましい。このようにすれば、枠上部ヒンジ機構100における軸部113と軸孔123との係合時に支軸215が軸支持孔225から抜けにくくなるため、枠上部ヒンジ機構100の軸部113と軸孔123とを容易に係合させることができる。
【0047】
枠下部揺動金具220は、前枠2の裏面側に固定される揺動側基部221と、この揺動側基部221から直角に折り曲げられて前方に水平に突出する揺動側板状部222とを主体に構成され、所定板厚の鋼板を打ち抜きおよび曲げ成形して図示する形状に形成される。揺動側基部221には複数の固定孔221a,…が孔開け形成されており、リベットやネジ等の締結手段をこれら複数の固定孔221a,…に通過させて前枠2へ締結固定させることで、揺動側基部221すなわち枠下部揺動金具220が前枠2の裏面側に固設される。
【0048】
揺動側板状部222の前端部近傍には、枠下部固定金具210の支軸215より僅かに大きい径を有する軸支持孔225が孔開け形成されており、支軸215と嵌合するように構成されている。これにより、枠下部揺動金具220の軸支持孔225が枠下部固定金具210の支軸215と嵌合することで、枠下部揺動金具220と枠下部固定金具210とがヒンジ接続され、支軸215を揺動軸として前枠2が外枠1に対して揺動可能になる。
【0049】
以上のように構成される枠上部ヒンジ機構100および枠下部ヒンジ機構200のヒンジ接続について説明する。外枠1と前枠2とが分離した状態から、枠上部ヒンジ機構100および枠下部ヒンジ機構200により前枠2を外枠1に揺動(横開き)開閉および着脱可能に取り付けるには、まず、枠下部ヒンジ機構200において、枠下部ヒンジ機構200に構成される枠下部揺動金具220と枠下部固定金具210とをヒンジ接続させる。
【0050】
枠下部揺動金具220と枠下部固定金具210とをヒンジ接続させるには、まず、枠下部揺動金具220を接続枠下部固定金具210の上方に位置させて、枠下部固定金具210の支軸215に対し枠下部揺動金具220の軸支持孔225を同軸上に位置決めする。
【0051】
そして、前枠2を下動させ、支軸215と軸支持孔225とを嵌合させることにより、固定側板状部212で揺動側板状部222が支持された状態(すなわち、前枠2が支持された状態)で枠下部揺動金具220と枠下部固定金具210とがヒンジ接続され、支軸215を揺動軸として前枠2が外枠1に対して揺動可能になる。なお、枠下部ヒンジ構造200における前枠2の外枠1に対する揺動軸は、枠上部ヒンジ機構100における前枠2の外枠1に対する揺動軸と共通になっている。
【0052】
次に、枠上部ヒンジ機構100において、枠上部ヒンジ機構100に構成される枠上部揺動金具110と枠上部固定金具120とをヒンジ接続させる。枠上部揺動金具110と枠上部固定金具120とをヒンジ接続させるには、まず、前枠2を傾動させて枠上部揺動金具110を枠上部固定金具120の右側方から接近させ、図9(a)に示すように、枠上部揺動金具110の軸部113を枠上部固定金具120の壁部135と外枠1との間に位置させる。
【0053】
そして、前枠2を直立方向に傾動させると、軸部113は第2固定側板状部131(壁部135)の後方から飾り部材140の逃げ孔部142およびガイド孔133を通過して軸孔132に位置し、軸部113は軸孔132と係合する。
【0054】
このとき、図8および図9(b)に示すように、軸部113がガイド孔133内に導入されて前方に移動するときに、軸部113は軸係合部材150の第2軸当接部155と第1軸当接部154とに順に当接し、軸係合部材150が軸部113に押圧されて上方へ曲げられるように弾性変形して非軸係合位置へ変位(上方へ揺動)する。
【0055】
そして、図7に示すように(図11も参照)、軸部113が軸孔132に位置すると、軸係合部材150が弾性力により軸係合位置へ変位(下方へ揺動)して軸係合部材150の軸係合部153が軸部113と係合し、この状態で軸部113が軸孔132内に保持される。このようにして、軸係合部材150の軸係合部153により軸部113のガイド孔133への移動が規制された状態で113軸部が軸孔132と係合するため、前枠2を上動させることなく容易に枠上部揺動金具110と枠上部固定金具120とをヒンジ接続させることができ、外枠1に対して前枠2を容易に装着させることができるとともに、一旦装着した後は、その揺動位置に拘わらず前枠2を外枠1から外れることなくしっかりと保持することができる。
【0056】
この結果、枠上部揺動金具110の軸部113が枠上部固定金具120の軸孔132および軸係合部材150の軸係合部153と係合して軸部113の側部が保持された状態で、枠上部揺動金具110と枠上部固定金具120とがヒンジ接続され、軸部113を揺動軸として前枠2が外枠1に対して揺動可能になる。なお、前述したように、枠上部ヒンジ機構100における前枠2の外枠1に対する揺動軸は、枠下部ヒンジ構造200における前枠2の外枠1に対する揺動軸と共通になっている。
【0057】
なお、前枠2を外枠1から取り外すには、まず、枠上部ヒンジ機構100において枠上部揺動金具110と枠上部固定金具120とを分離し、次に、枠下部ヒンジ機構200において枠下部ヒンジ機構200に構成される枠下部揺動金具220と枠下部固定金具210とを分離すればよい。枠上部揺動金具110と枠上部固定金具120とを分離するには、軸係合部材150を上方へ曲げて(弾性変形させて)軸係合部材150の軸係合部153と軸部113との係合状態を解除し、前枠2を後方に傾動させるようにすればよい。
【0058】
また、本実施形態において、軸係合部材150の軸係合部153が枠上部揺動金具110の軸部113と係合した状態で軸係合部材150の上方への曲げ変形を規制可能なロック機構を設けてもよい。例えば、図24に示すように、下端部に半球形状に形成された弾性部材当接部171と、上端部に形成されたドライバ等の工具と係合可能な十字溝172とを有するネジ形状に形成されたロック部材170を飾り部材140′の後部にネジ回転可能に取り付け、軸係合部153が軸部113と係合した状態でロック部材170を下方へ移動するようにネジ回転させて、弾性部材当接部171を軸係合部材150の他端部上面側近傍に位置させるようにしてもよい。
【0059】
このようにすれば、軸係合部材150を上方へ曲げ変形させようとしても、軸係合部材150の他端側がロック部材170の弾性部材当接部171に当接して、軸係合部材150の上方への曲げ変形が規制されるため、軸係合部材150が上方へ曲げ変形されて軸係合部153と軸部113との係合が容易に解除されることを防止することができる。さらに、ロック部材170の十字溝172により、ドライバ等の工具を用いなければロック部材170を回転させることが困難であるため、軸係合部153と軸部113との係合状態が容易に解除されることをより確実に防止することができる。
【0060】
次に、扉上部ヒンジ機構50について図10および図11を参照して説明する。ここで、図10は扉上部ヒンジ機構50の正面図(部分断面図)、図11は扉上部ヒンジ機構50の平面拡大図(部分断面図)である。
【0061】
扉上部ヒンジ機構50は、図3にも示すように、前枠2の左側上部に固設された固定金具としての枠上部揺動金具110と、ガラス扉5の左側上部に固設されて枠上部揺動金具110とヒンジ接続される扉側揺動金具51と、枠上部揺動金具110と扉側揺動金具51とをヒンジ接続するための取付軸61と、取付軸61を上方に向けて付勢する軸付勢バネ62とを主体に構成される。
【0062】
扉側揺動金具51は、前枠2の裏面側に固定される扉側基部52と、この扉側基部52の上下で直角に折り曲げられて前方に水平に突出する扉側板状部53a,53bとを主体に構成され、所定板厚の鋼板を打ち抜きおよび曲げ形成して図示する形状に形成される。なお、詳細図示しないが、扉側揺動金具51は、ガラス扉5の左端部裏面側に固設された補強板金59(図21を参照)の上端部に繋がって形成されている。
【0063】
扉側基部52には複数の固定孔52a,…が孔開け形成されており、リベットやネジ等の締結手段をこれら複数の固定孔52a,…に通過させてガラス扉5へ締結固定させることで、扉側基部52すなわち扉側揺動金具51がガラス扉5の左側上部裏面側に固設される。なお、扉側揺動金具51は、補強板金59と別体にガラス扉5の左側上部裏面側に固設されてもよい。
【0064】
また、扉側基部52の側部には、ピン当接部55が扉側基部52の側部から直角に折り曲げられて形成されており、枠上部揺動金具110に設けられた開放角度規制ピン119に当接するようになっている。なお、ピン当接部55は、補強板金59と一体にガラス扉5の裏面側に形成されてもよく、また、扉側揺動金具51や補強板金59と別体にガラス扉5の裏面側に設けられてもよい。ピン当接部55を扉側基部52や補強板金59と一体に形成することにより、部品点数の削減が可能となり、パチンコ機PMのコストを削減することができる。
【0065】
扉側板状部53a,53bには、取付軸61より僅かに大きい径を有する扉側軸孔54a,54bが孔開け形成されており、取付軸61と嵌合可能に構成されている。
【0066】
取付軸61は、金属製の丸棒から切り出しおよび曲げ加工によりL字状に成形され、扉側板状部53a,53bの扉側軸孔54a,54bおよび枠上部揺動金具110の枠側取付軸孔114と嵌合して扉側揺動金具51と枠上部揺動金具110とがヒンジ接続された状態で、取付軸61を揺動軸としてガラス扉5が前枠2に対して揺動するように構成される。取付軸61の一端には、面取り61aが形成されており、取付軸61を扉側軸孔54a,54bおよび枠側取付軸孔114と嵌合させやすいようになっている。取付軸61の他端には、操作部61bが取付軸61の他端で直角に折り曲げられて形成されており、作業者が取付軸61を操作しやすいようになっている。
【0067】
取付軸61の中央部一端側には、リング状のバネ受け部材63が固着されており、図10に示すように、軸付勢バネ62の付勢力を受け止めるとともに、上側の扉側板状部53aに当接して取付軸61の上方への移動を規制するようになっている。さらに、バネ受け部材63が上側の扉側板状部53aに当接すると、図10に示すように、取付軸61の一端が上側の扉側板状部53aから上方へ突出するようになっている。
【0068】
軸付勢バネ62は、金属線材から切断および曲げ加工により形成された圧縮コイルバネであり、図10に示すように取付軸61に取り付けられる。そして、軸付勢バネ62の一端が取付軸61に固着されたバネ受け部材63に当接するとともに、軸付勢バネ62の他端が下側の扉側板状部53bに当接することで、軸付勢バネ62により取付軸61が上方に向けて付勢されるようになっている。
【0069】
そして取付軸61を、下側の扉側軸孔54b、軸付勢バネ62、そして上側の扉側軸孔54aの順で通過嵌合させ、この状態で取付軸61の中央部一端側にバネ受け部材63を固着させることで、図10に示すように、軸付勢バネ62により取付軸61が上方に向けて付勢され、常には取付軸61の一端が上側の扉側板状部53aから上方へ突出した状態で、取付軸61が扉側基部52の扉側板状部53a,53bに上下にスライド移動可能に取り付けられる。
【0070】
さて、枠上部ヒンジ機構100の枠上部揺動金具110は、扉上部ヒンジ機構50において、扉側揺動金具51とヒンジ接続される固定金具としても機能している。そして、前述したように、枠上部揺動金具110の揺動側板状部112には、枠側取付軸孔114が孔開け形成されており、取付軸61が嵌合するようになっている。
【0071】
また、揺動側板状部112の右側には、所定開放規制角度においてガラス扉5の前枠2に対する開放揺動を規制する開放角度規制ピン119が取り付けられている。開放角度規制ピン119は、金属材料を用いて一端にネジ溝119aを有する棒状に切り出し形成され、揺動側板状部112の下方からネジ溝119aを規制ピン取付孔116にネジ固定することにより、図10に示すように、揺動側板状部112の右側に下方に突出するように取り付けられる。
【0072】
そして、図10および図11に示すように、ガラス扉5を前枠2に対して所定開放規制角度まで開放揺動させると、扉側基部52のピン当接部55が開放角度規制ピン119に当接するようになっている。これにより、前枠2に固設された枠上部揺動金具110にガラス扉5の前枠2に対する開放揺動を規制する開放角度規制ピン119が設けられるとともに、ガラス扉5に固設された扉側揺動金具51に開放角度規制ピン119と当接するピン当接部55が設けられているため、パチンコ機PMに別途開放揺動規制装置を設ける必要がなく、ガラス扉5の前枠2に対する開放揺動規制を簡潔低廉に行うことができる。
【0073】
次に、中間ヒンジ機構70について図13を参照して説明する。ここで、図13は、中間ヒンジ機構70の分解斜視図である。中間ヒンジ機構70は、ガラス扉5の左側下部に固設された中間揺動金具71と、前枠2の左側中央部に固設されて中間揺動金具71とヒンジ接続される中間固定金具81とを主体に構成される。
【0074】
中間揺動金具71は、前枠2の左側下部に固定される揺動側基部72と、この揺動側基部72が直角に折り曲げられて前方に水平に突出する揺動側板状部73とを主体に構成され、所定板厚の鋼板を打ち抜きおよび曲げ成形して図示する形状に形成される。揺動側基部72には複数の固定孔(図示せず)が孔開け形成されており、リベットやネジ等の締結手段をこれら複数の固定孔(図示せず)に通過させて前枠2の裏面側に固設される補強板金79とともに前枠2へ締結固定させることで、揺動側基部72すなわち中間揺動金具71が前枠2の左側下部裏面側に固設される。
【0075】
揺動側板状部73の左端部(図13における右端部)には、中間固定金具81の両頭ピン84より僅かに大きい径を有するピン孔74が孔開け形成されており、両頭ピン84の上側と嵌合するように構成されている。また、揺動側板状部73の揺動側基部72を挟んだ反対側には、侵入防止部75が板状に形成されており、針金やセル板等の異物が遊技盤10の表面側に入り込みにくくなっている。これにより、パチンコ機PMにおける遊技盤10等への不正行為を防止することができる。
【0076】
中間固定金具81は、前枠2の左側中央部に固定される固定側基部82と、この固定側基部82から直角に折り曲げられて前方に水平に突出する固定側板状部83とを主体に構成され、所定板厚の鋼板を打ち抜きおよび曲げ成形して図示する形状に形成される。固定側基部82には複数の固定孔82a,…が孔開け形成されており、リベットやネジ等の締結手段をこれら複数の固定孔82a,…に通過させて前枠2へ締結固定させることで、固定側基部82すなわち中間固定金具81が前枠2の左側中央部に固設される。
【0077】
固定側板状部82の前端部近傍には、上下方向に突出する両頭ピン84が固着されており、中間揺動金具71と中間固定金具81とがヒンジ接続された状態で、両頭ピン84を揺動軸としてガラス扉5が前枠2に対して揺動するように構成される。両頭ピン84の両端部は円錐状に形成されており、ピン孔74との嵌合を容易化している。また、上側の両頭ピン84の基端部にはヒンジ部材受け部85が形成されており、中間揺動金具71を支持するようになっている。
【0078】
以上のように構成される扉上部ヒンジ機構50および中間ヒンジ機構70のヒンジ接続について説明する。前枠2とガラス扉5とが分離した状態から、扉上部ヒンジ機構50および中間ヒンジ機構70によりガラス扉5を前枠2に揺動(横開き)開閉および着脱可能に取り付けるには、まず、中間ヒンジ機構70において、中間ヒンジ機構70に構成される中間揺動金具70と中間固定金具81とをヒンジ接続させる。
【0079】
中間揺動金具71と中間固定金具81とをヒンジ接続させるには、まず、中間揺動金具71を中間固定金具81の上方に位置させて、中間固定金具81の両頭ピン84に対し中間揺動金具71のピン孔74を同軸上に位置決めする。
【0080】
そして、ガラス扉5を下動させ、ピン孔74と両頭ピン84の上側とを嵌合させることにより、中間固定金具81のヒンジ部材受け部85で中間揺動金具71が支持された状態(すなわち、ガラス扉5が支持された状態)で中間揺動金具71と中間固定金具81とがヒンジ接続され、両頭ピン84を揺動軸としてガラス扉5が前枠2に対して揺動可能になる。なお、中間ヒンジ機構70におけるガラス扉5の前枠2に対する揺動軸は、扉上部ヒンジ機構50におけるガラス扉5の前枠2に対する揺動軸と共通になっている。
【0081】
次に、扉上部ヒンジ機構50において、扉上部ヒンジ機構50に構成される扉側揺動金具51と枠上部揺動金具110とをヒンジ接続させる。扉側揺動金具51と枠上部揺動金具110とをヒンジ接続させるには、まず、取付軸61を下方にスライド移動させて取付軸61の一端を上側の扉側板状部53aから僅かに上方へ突出させた状態で、扉側揺動金具51を枠上部揺動金具110の下方に位置させる。
【0082】
そして、軸付勢バネ62の付勢力により取付軸61を上方にスライド移動させて取付軸61の一端を枠上部揺動金具110の軸ガイド溝115に当接させ、この状態で前枠2を直立方向に傾動させると、取付軸61の一端が軸ガイド溝115に導かれて枠上部揺動金具110の枠側取付軸孔114に位置し、取付軸61が上方にスライド移動して枠側取付軸孔114と係合する。
【0083】
このようにして、扉側基部52に取り付けられた取付軸61が枠上部揺動金具110の枠側取付軸孔114と嵌合して取付軸61の側部が保持された状態で、扉側揺動金具51と枠上部揺動金具110とがヒンジ接続され、取付軸61を揺動軸としてガラス扉5が前枠2に対して揺動可能になる。なお、前述したように、扉上部ヒンジ機構50におけるガラス扉5の前枠2に対する揺動軸は、中間ヒンジ機構70におけるガラス扉5の前枠2に対する揺動軸と共通になっている。
【0084】
なお、ガラス扉5を前枠2から取り外すには、まず、扉上部ヒンジ機構50において扉側揺動金具51と枠上部揺動金具110とを分離し、次に、中間ヒンジ機構70において中間ヒンジ機構70に構成される中間揺動金具70と中間固定金具81とを分離すればよい。扉側揺動金具51と枠上部揺動金具110とを分離するには、取付軸61を下方へスライド移動させて枠上部揺動金具110の枠側取付軸孔114との嵌合を解除し、この状態で前枠2を前方に傾動させればよい。
【0085】
以上に説明した本実施形態によるパチンコ機PMの枠上部ヒンジ機構100によれば、軸部113がガイド孔133内に導入されてガイド孔133に沿って前方へ移動すると軸係合部材150が軸部113に押圧されて非軸係合位置へ変位し、軸部113が軸孔132に位置すると軸係合部材150(軸係合部153)が弾性力を利用して軸係合位置へ変位し軸部113と係合することで、軸係合部材150により軸部113のガイド孔133への移動が規制された状態で軸部113が軸孔132と係合するため、前枠2を上動させることなく容易に枠上部揺動金具110と枠上部固定金具120とをヒンジ接続させることができ、外枠1に対して前枠2を容易に装着させることができるとともに、一旦装着した後は、その揺動位置に拘わらず前枠2を外枠1から外れることなくしっかりと保持することができる。
【0086】
また、軸係合部153が軸部113の形状に合わせた円弧状に形成されているため、軸部113を中心軸とした前枠2の揺動を円滑に行うことができる。さらに、飾り部材140により、枠上部揺動金具110の軸部113や、枠上部固定金具120の軸孔132およびガイド孔133、そして軸係合部材150が外部から見て飾り部材140に覆われた状態となり、パチンコ機PMの美感が向上するとともに、軸部113や軸係合部材150等に対する不正行為の抑止が期待できる。また、曲げ弾性を有する軸係合部材150に軸係合部153を形成することで、軸係合部材150を、(軸係合部材150を)軸係合位置に向けて付勢する付勢手段と一体に設けることができるため、部品点数を少なくすることができる。さらに、軸係合部材150(軸係合部153)が上下変位して軸部113と係合するため、軸係合部材を水平変位させる場合に比べて軸係合部153を軸部113の後側方により広く接触させることができ、軸係合部軸部113との係合による効果が得られやすい。
【0087】
次に、枠上部ヒンジ機構の第二実施形態について図14〜図20を参照して説明する。ここで、図14は第二実施形態における枠上部ヒンジ機構300の分解斜視図、図15は枠上部ヒンジ機構300に構成される軸係合部材360の取付部付近を示す拡大斜視図、図16は枠上部ヒンジ機構300の分解平面図(部分断面図)、図17は枠上部ヒンジ機構300の平面図(部分断面図)、図18は枠上部ヒンジ機構300の側面図(部分断面図)、そして図19は枠上部ヒンジ機構300に構成される枠上部揺動金具310と枠上部固定金具320との連結過程を(a)(b)の順に時系列で表す説明図(側断面図)である。
【0088】
なお、本実施形態の枠上部ヒンジ機構300は、上述した第一実施形態における枠上部ヒンジ機構100の装置構成のみ異なり、他の装置構成は同様であるため同一部位に同一番号を付して重複説明を省略する。
【0089】
第二実施形態における枠上部ヒンジ機構300は、図14〜図16に示すように、前枠2の左側上部に固設された枠上部揺動金具310と、外枠1の左側上部に固設されて枠上部揺動金具310とヒンジ接続される枠上部固定金具320と、枠上部固定金具320の上面側に取り付けられた飾り部材340と、一端側が枠上部固定金具320に固定された弾性部材350と、飾り部材340の内部に上下移動可能に取り付けられた軸係合部材360(図14では図示略)とを主体に構成される(なお、枠上部揺動金具310が本発明における第1ヒンジ部材となっており、枠上部固定金具320および飾り部材340が本発明における第2ヒンジ部材となっている)。
【0090】
枠上部揺動金具310は、前枠2の裏面側に固定される揺動側基部311(図17を参照)と、この揺動側基部から直角に折り曲げられて前方に水平に突出する揺動側板状部312とを主体に構成され、所定板厚の鋼板を打ち抜きおよび曲げ形成して図示する形状に形成される。そして、第一実施形態における枠上部ヒンジ機構100と同様に、リベットやネジ等の締結手段により、揺動側基部311すなわち枠上部揺動金具310が前枠2の左側上部裏面側に固設される。
【0091】
揺動側板状部312の前端部近傍には、上方に突出する軸部313がカシメ締結により固着されており、枠上部揺動金具310と枠上部固定金具320とがヒンジ接続された状態で、軸部313を揺動軸として前枠2が外枠1に対して揺動するように構成される。軸部313の上端部には、面取り313aが形成されており、図19(a)に示すように、軸係合部材360の第2当接部365と滑らかに当接するようになっている。
【0092】
なお、揺動側板状部312の各部には、詳細図示しないが、第一実施形態における枠上部ヒンジ機構100と同様に、扉上部ヒンジ機構50の取付軸61が嵌合する枠側取付軸孔(図示せず)や、開放角度規制ピン119が取り付けられる規制ピン取付孔(図示せず)等が形成されている。
【0093】
枠上部固定金具320は、第一実施形態における枠上部ヒンジ機構100と同様に、外枠1の左上面および左側面に固定される固定側基部321と、この固定側基部321から前方へ水平に突出する第1固定側板状部325と、第1固定側板状部325の前端部から下方へ段差状に折り曲げられて前方へ水平に突出する第2固定側板状部331を主体に構成され、所定板厚の鋼板を打ち抜きおよび曲げ形成して図示する形状に形成される。固定側基部321には複数の固定孔322,…が孔開け形成されており、リベットやネジ等の締結手段をこれら複数の固定孔322,…に通過させて外枠1へ締結固定させることで、固定側基部321すなわち枠上部固定金具320が外枠1の左上面および左側面に固設される。
【0094】
第1固定側板状部325の後部には、弾性部材取付孔326がネジ溝(図示せず)を有して孔あけ形成されており、飾り部材340および弾性部材350の一端側を第1固定側板状部325(枠上部固定金具320)に固定するための皿ネジ349がネジ固定されるようになっている。
【0095】
第2固定側板状部331の前端部近傍には、枠上部揺動金具310の軸部313より僅かに大きい径を有する軸孔332が孔開け形成されており、軸部313と係合するように構成されている。これにより、枠上部揺動金具310の軸部313が枠上部固定金具320の軸孔332に位置して係合することで、枠上部揺動金具310と枠上部固定金具320とがヒンジ接続され、軸部313を揺動軸として前枠2が外枠1に対して揺動可能になる。
【0096】
第2固定側板状部331の後部には、軸孔332に繋がるガイド孔333が後方へ延びて形成されている。ガイド孔333は、軸孔332から後方に向かうにつれて幅が広がるとともに、第2固定側板状部331の後端部と第1固定側板状部325の前端部とに繋がる壁部335まで延びて形成され、枠上部揺動金具310の軸部313を第2固定側板状部331の後方(壁部335と外枠1との間隙部)からガイド孔333に通過させると、軸部313が軸孔332へ達するようになっている。
【0097】
なお、第1固定側板状部325の前端部には、逃げ孔327がガイド孔333に繋がって形成されており、弾性部材350が第1固定側板状部325(および壁部335)と干渉しないようになっている。
【0098】
第2固定側板状部331の左右には、飾り部材350を取り付けるための飾り部材取付孔334,334が孔開け形成されおり、第一実施形態における枠上部ヒンジ機構100と同様に、飾り部材350を第2固定側板状部331に取り付けるための皿ネジ(図示せず)の頭部に合わせた形状となっている。
【0099】
また、図19(a),(b)に示すように、枠上部固定金具320が固設される外枠1の左上部下面側には切り欠き部339が形成されており、第一実施形態における枠上部ヒンジ機構100と同様に、枠上部揺動金具310と枠上部固定金具320とをヒンジ接続させるときに、枠上部揺動金具310が外枠1と干渉しないようになっている。
【0100】
飾り部材340は、ポリカーボネート(PC)やポリアセタール(POM)等の硬質樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により箱状に一体的に形成され、枠上部固定金具320における第1固定側板状部325および第2固定側板状部331の上方を覆うように構成される。これにより、第1固定側板状部325の逃げ孔327や、第2固定側板状部331の軸孔332およびガイド孔333、また、枠上部揺動金具310の軸部313や、弾性部材350および軸係合部材360が外部から見て飾り部材340に覆われた状態となり、パチンコ機PMの美感が向上するとともに、軸部313や弾性部材350等に対する不正行為の抑止が期待できる。
【0101】
飾り部材340の左右には、第2飾り部材取付部341,341が第2取付孔341a,341aを有して形成されており、皿ネジ(図示せず)を第2固定側板状部331の下方から第2固定側板状部331の飾り部材取付孔334に通過させて、第2飾り部材取付部341にそれぞれネジ固定することで、飾り部材340の前部が第2固定側板状部331(枠上部固定金具320)の上面側に取付固定されるようになっている。
【0102】
飾り部材340の後部には、第1飾り部材取付部342が第1取付孔342aを有して形成されており、この取付孔342aの形状が皿ネジ349の頭部に合わせた形状となっている。第1飾り部材取付部342の下面側には、上部および左右に壁面を有する弾性部材収容部343が弾性部材350の一端側の形状に合わせて形成されている。
【0103】
飾り部材340の前端部近傍には、枠上部揺動金具310の軸部313と当接する軸受け部344が形成されている。軸受け部344は、枠上部固定金具320における軸孔332の形状に合わせた半円弧状に形成され、軸受け部344の最大内幅は、軸部313の径より僅かに大きくなっている。そして、図17および図18に示すように、軸部313が軸孔332と係合すると軸部313の前側部と当接し、軸部313の側前方にかかる荷重を受け止めるようになっている。これにより、軸部313の前側部をより安定した状態で保持することができる。
【0104】
飾り部材340の中央内部には、図15に示すように、軸係合部材取付部345が形成されており、軸係合部材360の前後左右方向への移動を規制して、軸係合部材360が上下移動可能に取り付けられる。飾り部材340の中央上部には、ピン孔346が孔あけ形成されており、軸係合部材360の係合ピン部362が上下に通過するようになっている。飾り部材340の上部内側には、図19(a),(b)に示すように、逃げ部347が形成されており、弾性部材350が上方へ(曲げられ)弾性変形したときに飾り部材340と干渉しないようになっている。
【0105】
弾性部材350は、所定板厚の金属板を切断、折り曲げ、孔あけなどの成形手段により板バネ状に形成され、上下方向に大きな曲げ弾性を有するように構成される。弾性部材350の一端側には、弾性部材固定孔351が孔あけ形成されており、皿ネジ349が通過するようになっている。
【0106】
そして、皿ネジ349を飾り部材340の第1取付孔342aおよび弾性部材固定孔351の順に通過させて、第1固定側板状部325の弾性部材取付孔326にネジ固定することにより、飾り部材340の後部が第1固定側板状部325(枠上部固定金具320)に固定されるとともに、弾性部材350の一端側が飾り部材340の弾性部材収容部343に位置して、弾性部材350の一端側が弾性部材収容部343の上壁面と第1固定側板状部325とに挟持されるとともに弾性部材収容部343の左右壁面により弾性部材350の水平旋回が規制された状態となり、この状態で弾性部材350の一端側が第1固定側板状部325(枠上部固定金具320)に固定される。
【0107】
弾性部材350の中央部一端側には、曲げ部352がU字状に曲げられて形成されおり、弾性部材350を上下方向に弾性変性させやすくなっている。弾性部材350の他端部には、ピン係合口353がU字状に形成されており、軸係合部材360の係合溝部363と係合するようになっている。
【0108】
軸係合部材360は、ポリカーボネート(PC)やABS樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段によりブロック状に一体的に形成され、飾り部材340の軸係合部材取付部345に、枠上部揺動金具310の軸部313と係合可能な軸係合位置(図18を参照)と、軸部113との係合を解除する非軸係合位置(図19(b)を参照)とに上下移動可能に取り付けられる。
【0109】
軸係合部材360の前側部には、枠上部固定金具320の軸孔332に対向して軸係合部361が形成されている。軸係合部361は、軸部313の形状に合わせた円弧状に形成され、図17に示すように、軸部313が枠上部固定金具320の軸孔332に位置するときに軸部313と係合し、軸部313の側後方にかかる荷重を受け止めるとともに、軸部313の後方への移動、すなわち、軸部313の枠上部固定金具320におけるガイド孔333への移動を規制するように構成される。
【0110】
これにより、枠上部揺動金具310の軸部313が枠上部固定金具320の軸孔332と係合した状態で、軸部313と係合した軸係合部361により軸部313のガイド孔333への移動が規制されるため、枠上部揺動金具310の軸部313を枠上部固定金具320の軸孔332と係合させて、一旦前枠2を外枠1に揺動開閉自在に装着した後は、その揺動位置に拘わらず前枠2を外枠1から外れることなくしっかりと保持することができる。
【0111】
さらに、軸係合部361が軸部313の形状に合わせた円弧状に形成されているため、軸部313を中心軸とした前枠2の揺動を円滑に行うことができる。また、軸部313と係合可能な軸係合部361を有する軸係合部材360と、軸係合部材360を軸係合位置に向けて付勢する付勢手段としての弾性部材350とを別体に設けることにより、軸係合部361の面積を大きくすることができるため、軸部313を中心軸とした前枠2の揺動をより円滑に行うことができる。
【0112】
軸係合部材360の上端部には、飾り部材340におけるピン孔346の径より僅かに小さい径を有する係合ピン部362が上方へ突出して形成されており、ピン孔346を上下に通過するようになっている。これにより、軸係合部材360の上端部に位置する係合ピン部362がピン孔346内において前後左右方向への移動が規制されるため、軸係合部材360を安定して上下移動させることができる。
【0113】
なお、飾り部材340のピン孔346の深さは、軸係合部材360が軸係合位置に位置するときには係合ピン部362がピン孔346内に位置し、軸係合部材360が非軸係合位置に位置するときには係合ピン部362がピン孔346(飾り部材340)から上方へ突出する深さとなっている。これにより、軸係合部材360が非軸係合位置に位置する状態を目視で確認することができるため、軸係合部材360が非軸係合位置に位置したまま放置されることを防止することができる。
【0114】
また、本実施形態において、図18の二点鎖線で示すように、軸係合部材360の軸係合部361が軸部313と係合した状態で、キャップ部材370を飾り部材340のピン孔346に圧入取付して軸係合部材360の上方を覆うようにしてもよい。なお、このキャップ部材370は、塩化ビニル樹脂やアクリル樹脂等の樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により円い蓋状に一体的に形成される。
【0115】
このようにすれば、軸係合部361と軸部313との係合状態を解除するには、キャップ部材370をピン孔346から取り外す必要があるが、キャップ部材370はピン孔346に圧入取付されているため、キャップ部材370を変形させるようにしてピン孔346から取り外す必要がある。このとき、塩化ビニル樹脂やアクリル樹脂を用いたキャップ部材370では、シワやひび割れといったキャップ部材370の取り外し操作による操作痕が残りやすいため、例えば、キャップ部材370をピン孔346から取り外して軸係合部361と軸部313との係合状態を不正に解除した後、もとの状態(すなわち、キャップ部材370がピン孔346に取り付けられた状態)に戻したとしても、キャップ部材370あるいは飾り部材340におけるキャップ部材370の取付位置に操作痕が残っていることで不正行為をより早く発見することができる。
【0116】
すなわち、キャップ部材370は不正操作識別手段および移動規制手段としての機能を有しており、このキャップ部材370により、軸係合部材360の軸係合部361と軸部313との係合状態が解除されたときに係合解除操作の痕跡が残るため、パチンコ機PMの輸送中や設置後に行われる軸部313や軸係合部材360等に対する不正行為をより早く発見することができる。なお、パチンコ機PMの設置後にキャップ部材の色を変える等して、遊戯施設の管理者が独自に管理するようにしてもよい。これにより、例えば、キャップ部材の色を定期的に(あるいは不定期に)変えることで、同種のキャップ部材が用意されて係合解除操作の痕跡が隠されてしまうことを回避することができるため、パチンコ機PMの設置後に行われる軸部313や軸係合部材360等に対する不正行為をより確実に早く発見することができる。
【0117】
さらに不正操作識別手段として、封印シールを飾り部材の上面側に貼り付けてピン孔346の上部を塞ぐようにしてもよい。さらに、ホットボンドやネジロック等の固着充填材を用いて軸係合部材取付孔を塞ぐようにしてもよく、塗料を用いて軸係合部材取付孔を塞ぐようにしてもよい。また、フェノール樹脂やメラミン樹脂等の熱硬化性樹脂を用いて軸係合部材取付孔を塞ぐようにしてもよい。また移動規制手段として、図24に示すような弾性部材(図24における軸係合部材150)の上方への曲げ変形を規制可能なロック機構を別体に設けてもよい(詳細は前述)。
【0118】
さて、軸係合部材360における係合ピン部362の基端部には、係合溝部363が形成されており、弾性部材350のピン係合口353と係合するように構成されている。これにより、軸係合部材360は、飾り部材340の軸係合部材取付部345において、弾性部材350により軸係合位置に向けて付勢された状態で、軸部313が軸孔332に位置するときに軸係合部361が軸部313と係合可能な軸係合位置と、軸係合部361と軸部313との係合を解除する非軸係合位置とに変位(上下移動)可能となる。
【0119】
軸係合部材360の下面側には、軸係合部361に繋がって後方へ水平に延びる第1軸当接部364と、第1軸当接部364に繋がって上斜め後方に延びる第2軸当接部365とが形成されており、図19(a)の二点鎖線に示すように、枠上部揺動金具310の軸部313が第2固定側板状部331におけるガイド孔333の後端部付近に位置するときに第2軸当接部365に当接し、図19(b)に示すように、軸部313がガイド孔333の中央部から前端部付近に位置するときに第1軸当接部364に当接するようになっている。すなわち、軸部313がガイド孔333内に導入されて前方に移動するときに第2軸当接部355と第1軸当接部354との順で当接し、軸係合部材360が軸部313に押圧されて上方へ移動する。
【0120】
このとき、弾性部材350のピン係合口353と軸係合部材360の係合溝部363とが係合しているため、軸係合部材360が上方へ移動するときに係合溝部363の下側部が弾性部材350の他端部下面側に当接し、軸係合部材360が上方へ移動して非軸係合位置に位置すると、弾性部材350の他端部(係合部)が軸係合部材360に押圧されて、弾性部材350が上方へ曲げられるように弾性変形するようになっている。
【0121】
このように構成される枠上部ヒンジ機構300において、枠上部揺動金具310と枠上部固定金具320とをヒンジ接続させるには、まず、前枠2を傾動させて枠上部揺動金具310を枠上部固定金具320の左または右側方から接近させ、枠上部揺動金具310の軸部313を枠上部固定金具320の壁部335と外枠1との間に位置させる。
【0122】
そして、前枠2を直立方向に傾動させると、軸部313は第2固定側板状部331(壁部335)の後方からガイド孔333を通過して軸孔332に位置し、軸部313は軸孔332と係合する。
【0123】
このとき、図19(a),(b)の順に示すように、軸部313がガイド孔333内に導入されて前方に移動するときに軸係合部材360の第2軸当接部355と第1軸当接部354とに順に当接し、軸係合部材360が軸部313に押圧されて上方へ移動し非軸係合位置に変位するとともに、軸係合部材360の係合溝部363と係合した弾性部材350の他端部(ピン係合口353)が軸係合部材360に押圧されて、弾性部材350が上方へ曲げられるように弾性変形する。
【0124】
そして、図17および図18に示すように、軸部313が軸孔332に位置すると、弾性部材350の付勢力を受けて軸係合部材360が(下方へ移動し)軸係合位置に変位して軸係合部材360の軸係合部361が軸部313と係合し、この状態で軸部313が軸孔332内に保持される。このようにして、軸係合部材360の軸係合部361により軸部313のガイド孔333への移動が規制された状態で313軸部が軸孔332と係合するため、前枠2を上動させることなく容易に枠上部揺動金具310と枠上部固定金具320とをヒンジ接続させることができ、外枠1に対して前枠2を容易に装着させることができるとともに、一旦装着した後は、その揺動位置に拘わらず前枠2を外枠1から外れることなくしっかりと保持することができる。
【0125】
この結果、枠上部揺動金具310の軸部313が枠上部固定金具320の軸孔332および軸係合部材360の軸係合部361と係合して軸部313の側部が保持された状態で、枠上部揺動金具310と枠上部固定金具320とがヒンジ接続され、軸部313を揺動軸として前枠2が外枠1に対して揺動可能になる。なお、前述したように、枠上部ヒンジ機構300における前枠2の外枠1に対する揺動軸は、枠下部ヒンジ構造200における前枠2の外枠1に対する揺動軸と共通になっている。
【0126】
なお、枠上部揺動金具310と枠上部固定金具320とを分離するには、軸係合部材360を上方へ移動させて軸係合部材360の軸係合部361と枠上部揺動金具310の軸部313との係合状態を解除し、前枠2を後方に傾動させるようにすればよい。
【0127】
このため、以上のような構成の枠上部ヒンジ機構300によれば、軸部313がガイド孔333内に導入されてガイド孔333に沿って前方へ移動すると軸係合部材360が軸部313に押圧されて非軸係合位置へ変位し、軸部313が軸孔332に位置すると軸係合部材360(軸係合部361)が弾性部材350の付勢力を受けて(弾性力を利用して)軸係合位置へ変位し軸部313と係合することで、軸係合部材360により軸部313のガイド孔333への移動が規制された状態で軸部313が軸孔332と係合するため、前枠2を上動させることなく容易に枠上部揺動金具310と枠上部固定金具320とをヒンジ接続させることができ、外枠1に対して前枠2を容易に装着させることができるとともに、一旦装着した後は、その揺動位置に拘わらず前枠2を外枠1から外れることなくしっかりと保持することができる。
【0128】
また、軸係合部361が軸部313の形状に合わせた円弧状に形成されているため、軸部313を中心軸とした前枠2の揺動を円滑に行うことができる。さらに、軸部313と係合可能な軸係合部361を有する軸係合部材360と、軸係合部材360を軸係合位置に向けて付勢する付勢手段としての弾性部材350とを別体に設けることにより、軸係合部361の面積を大きくすることができるため、軸部313を中心軸とした前枠2の揺動をより円滑に行うことができる。また、軸係合部材360(軸係合部361)が上下変位して軸部313と係合するため、軸係合部材を水平変位させる場合に比べて軸係合部361を軸部313の後側方により広く接触させることができ、軸係合部軸部313との係合による効果が得られやすい。
【0129】
さらに、ガイド部材340により、第1固定側板状部325の逃げ孔327や、第2固定側板状部331の軸孔332およびガイド孔333、また、枠上部揺動金具310の軸部313や、弾性部材350および軸係合部材360が外部から見て飾り部材340に覆われた状態となり、パチンコ機PMの美感が向上するとともに、軸部313や弾性部材350等に対する不正行為の抑止が期待できる。
【0130】
なお、上述の各実施形態において、前枠2およびガラス扉5の上部には、所定開放保持角度(例えば、110度)においてガラス扉5を前枠2に対して開放保持する開放保持機構400が設けられている。そこで、開放保持機構400について図20〜図22を参照して説明する。ここで、図20は開放保持機構400の側面図、図21は開放保持機構400の分解斜視図、そして図22は開放保持機構400の平面図である。
【0131】
開放保持機構400は、図21に示すように、ガラス扉5を前枠2に対して開放支持する開放支持部材410と、開放支持部材410が収容可能に接続される収容部材420と、開放支持部材410と収容部材420とを接続させる接続部材430と、開放支持部材410が係止する係止部材440とを主体に構成される。
【0132】
開放支持部材410は、所定板厚の金属板材を用い、切断、折り曲げ、孔あけ等の成形手段により各図に示す形状に形成され、所定開放保持角度においてガラス扉5を前枠2に対して開放支持可能に構成される。開放支持部材410の一端には、収容部材係合軸部411が下方へ突出して固着されており、収容部材420のスライド係合孔423とスライド移動可能に係合するように構成されている。
【0133】
開放支持部材410の他端には、ピン係止孔412が形成されており、収容部材420の収容係止ピン425および係止部材440の開放保持係止ピン443に係止可能に構成されている。開放支持部材410の側部には、把持部413が直角に折り曲げられて形成されており、把持部413を把持して開放支持部材410をスライド移動させやすいようになっている。
【0134】
収容部材420は、ガラス扉5の上部裏面側に固定される収容部材基部421と、この収容部材基部421から直角に折り曲げられて後方に水平に突出する収容部材板状部422とを主体に構成され、所定板厚の金属板材を切断、孔開けおよび曲げ形成して図示する形状に形成される。収容部材基部421は、リベットやネジ等の締結手段によりガラス扉5の裏面側上部に固定され、これにより収容部材420ガラス扉5の上部裏面側に固設される。
【0135】
なお、収容部材420は、後方に水平に突出する収容部材板状部422を備えてガラス扉5の裏面側上部に固設されることで、針金やセル板等の異物が遊技盤10の表面側に入り込みにくくなり、パチンコ機PMにおける遊技盤10への不正行為を防止する機能を有している。また、本実施形態における収容部材420は、ガラス扉5の上側補強板金としての機能を有している。
【0136】
収容部材板状部422の右方(図21における左方)には、スライド係合孔423が左方へ延びて形成されており、開放支持部材410の収容部材係合軸部411がスライド移動可能に係合するようになっている。スライド係合孔423の左端(図21における右端)には、開放保持係止孔424が形成されており、収容部材係合軸部411が係止可能に構成されている。
【0137】
収容部材板状部422の左端(図21における右端)には、開放支持部材410のピン係止孔412が係止可能な収容係止ピン425が固着されている。そして、開放支持部材410の収容部材係合軸部411をスライド係合孔423の右端(図21における左端)までスライド移動させた状態で、開放支持部材410をガラス扉5の方に揺動させてピン係止孔412を収容係止ピン425に係止させると、開放支持部材410が収容部材板状部422の上部に平行に位置し、これにより開放支持部材410が収容部材420に収容されるようになっている。
【0138】
接続部材430は、樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により円筒状に一体的に形成される。接続部材430の中央部には嵌合孔431が形成されており、開放支持部材410の収容部材係合軸部411と嵌合するようになっている。
【0139】
そして、開放支持部材410の収容部材係合軸部411を収容部材板状部422のスライド係合孔423に上方から通過させた状態で、接続部材430の嵌合孔431に収容部材係合軸部411を圧入して嵌合させることで、接続部材430に開放支持部材410の上方への移動が規制されて、収容部材係合軸部411がスライド係合孔423とスライド移動可能に係合する。これにより、収容部材係合軸部411を揺動軸として開放支持部材410が収容部材420に揺動自在に且つスライド移動自在に連結される。
【0140】
係止部材440は、前枠2の上部裏面側に固定される係止部材基部441と、この係止部材基部441から直角に折り曲げられて前方に水平に突出する係止部材板状部442とを主体に構成され、所定板厚の金属板材を切断、孔開けおよび曲げ形成して図示する形状に形成される。係止部材基部441には複数の固定孔441a,…が孔開け形成されており、リベットやネジ等の締結手段をこれら複数の固定孔441a,…に通過させて前枠2へ締結固定させることで、係止部材基部441すなわち係止部材440が前枠2の上部正面側に固設される。なお、係止部材440は、遊技盤10の着脱の妨げにならないように、前枠2における収容枠2aの上方に設けられるのが好ましい。
【0141】
係止部材板状部442の前端部近傍には、下方に突出する開放保持係止ピン443が固着されており、開放支持部材410のピン係止孔412が係止可能に構成されている。そして、ガラス扉5が前枠2に対して所定開放保持角度まで揺動させた状態で、開放支持部材410のピン係止孔412を開放保持係止ピン443に係止させるとともに、開放支持部材410の収容部材係合軸部411をスライド移動させて収容部材板状部422の開放保持係止孔424に係止させると、図20および図22に示すように、開放支持部材410によりガラス扉5が所定開放保持角度において前枠2に対して開放支持されるようになっている。
【0142】
このように構成される開放保持機構400において、開放支持部材410を収容部材420に収容するには、開放支持部材410の収容部材係合軸部411をスライド係合孔423の右端(図21における左端)までスライド移動させ、この状態で開放支持部材410をガラス扉5の方に揺動させてピン係止孔412を収容部材420の収容係止ピン425に係止させる。これにより、開放支持部材410が収容部材板状部422の上部に平行に位置して収容部材420に収容され、常にはこの状態でパチンコ機PMが使用に供される。
【0143】
一方、所定開放保持角度(例えば、110度)においてガラス扉5を前枠2に対して開放保持するには、まず、図22の二点鎖線で示すように、ガラス扉5を前枠2に対して少しだけ(所定開放保持角度より少ない角度だけ)開放揺動させる。次に、収容部材420に収容された開放支持部材410を前枠2の方に揺動させてピン係止孔412と収容係止ピン425との係止状態を解除するとともに、ピン係止孔412を係止部材440の開放保持係止ピン443に係止させる。
【0144】
そして、ガラス扉5を前枠2に対して所定開放保持角度まで開放揺動させるとともに、収容部材係合軸部411をスライド係合孔423の左端(図21における右端)までスライド移動させて開放保持係止孔424に係止させる。そうすると、図20および図22に示すように、開放支持部材410によりガラス扉5が前枠2に対して開放支持され、この結果、所定開放保持角度においてガラス扉5が前枠2に対して開放保持される。
【0145】
これにより、前枠2の収容枠2aに複数のレバーL1,…を利用してセット保持された遊技盤10の着脱作業をスムーズに行うことができ、さらに、遊技盤10の前面側におけるメンテナンス作業をスムーズに行うことができる。なお、ガラス扉5が前枠2に対して開放保持された状態から、開放支持部材410を収容部材420に収容するには、前述と逆の作業を行えばよい。
【0146】
このため、以上のような構成の開放保持機構400によれば、開放支持部材410により、所定開放保持角度においてガラス扉5が前枠2に対して開放保持されるため、遊技盤10の着脱作業や、遊技盤10の前面側におけるメンテナンス作業をスムーズに行うことができる。
【0147】
また、上述の各実施形態において、枠上部ヒンジ機構がパチンコ機PMに設けられているが、これに限られるものではなく、例えば、スロットマシン等、ベース部材と、ベース部材に揺動開閉自在にヒンジ接続される開閉部材とを備えた遊技機に設けられていればよい。
【0148】
さらに、上述の各実施形態において、枠上部ヒンジ機構がパチンコ機PMの左上部に設けられるともに、枠下部ヒンジ機構がパチンコ機PMの左下部に設けられているが、枠下部ヒンジ機構がパチンコ機PMの左上部に設けられるともに、枠上部ヒンジ機構がパチンコ機PMの左下部に設けられてもよい。
【0149】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による遊技機のヒンジ機構によれば、軸部がガイド孔内に導入されてガイド孔に沿って前方へ移動すると軸係合部材が軸部に押圧されて非軸係合位置へ変位し、軸部が軸孔に位置すると軸係合部材が弾性力を利用して軸係合位置へ変位し軸部と係合することで、軸係合部材により軸部のガイド孔への移動が規制された状態で軸部が軸孔と係合するため、開閉部材を上動させることなく容易に第1ヒンジ部材と第2ヒンジ部材とをヒンジ接続させることができ、ベース部材に対して開閉部材を容易に装着させることができるとともに、一旦装着した後は、その揺動位置に拘わらず開閉部材をベース部材から外れることなくしっかりと保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るヒンジ機構を備えた遊技機の一例として示すパチンコ機の正面図である。
【図2】上記パチンコ機の裏面側を示す背面図である。
【図3】枠上部ヒンジ機構の分解斜視図である。
【図4】枠上部ヒンジ機構の分解正面図(部分断面図)である。
【図5】枠上部ヒンジ機構の分解平面図(部分断面図)である。
【図6】枠上部ヒンジ機構を外枠側と前枠側とに分離した状態を示す平面図である。
【図7】枠上部ヒンジ機構の側面図(部分断面図)である。
【図8】枠上部ヒンジ機構に構成される枠上部揺動金具と枠上部固定金具との連結途中を示す平面図(部分断面図)である。
【図9】枠上部揺動金具と枠上部固定金具との連結過程を(a)(b)の順に時系列で表す説明図(側断面図)である。
【図10】扉上部ヒンジ機構の正面図(部分断面図)である。
【図11】扉上部ヒンジ機構の平面拡大図(部分断面図)である。
【図12】枠下部ヒンジ機構の分解斜視図である。
【図13】中間ヒンジ機構の分解斜視図である。
【図14】第二実施形態における枠上部ヒンジ機構の分解斜視図である。
【図15】第二実施形態における枠上部ヒンジ機構に構成される軸係合部材の取付部付近を示す拡大斜視図である。
【図16】第二実施形態における枠上部ヒンジ機構の分解平面図(部分断面図)である。
【図17】第二実施形態における枠上部ヒンジ機構の平面図(部分断面図)である。
【図18】第二実施形態における枠上部ヒンジ機構の側面図(部分断面図)である。
【図19】第二実施形態における枠上部ヒンジ機構に構成される枠上部揺動金具と枠上部固定金具との連結過程を(a)(b)の順に時系列で表す説明図(側断面図)である。
【図20】開放保持機構の側面図である。
【図21】開放保持機構の分解斜視図である。
【図22】開放保持機構の平面図である。
【図23】(a)は従来のヒンジ機構の一例を示す斜視図であり、(b)は従来のヒンジ機構における別の例を示す斜視図である。
【図24】第一実施形態における枠上部ヒンジ機構の変形例を示す側面図(部分断面図)である。
【符号の説明】
L1 レバー
L2 レバー
PA 遊技領域
PM パチンコ機
1 外枠
2 前枠(2a 収容枠)
4 施錠装置
5 ガラス扉
6 球皿
8 操作ハンドル
10 遊技盤
18 画像制御基板
30 裏セット盤
31 球貯留タンク
32 タンクレール
33 整列待機通路
34 賞球カセット
35 賞球排出通路
37 電源基板
38 主制御基板
50 扉上部ヒンジ機構
51 扉側揺動金具
52 扉側基部(52a 固定孔)
53a,53b 扉側板状部
54a,54b 扉側軸孔
55 ピン当接部
59 補強板金
61 取付軸(61a 面取り、61b 操作部)
62 軸付勢バネ
63 バネ受け部材
70 中間ヒンジ機構
71 中間揺動金具
72 揺動側基部
73 揺動側板状部
74 ピン孔
75 侵入防止部
79 補強板金
81 中間固定金具
82 固定側基部(82a 固定孔)
83 固定側板状部
84 両頭ピン
85 ヒンジ部材受け部
100 枠上部ヒンジ機構
110 枠上部揺動金具
111 揺動側基部(111a 固定孔)
112 揺動側板状部
113 軸部(113a 係合溝)
114 枠側取付軸孔
115 軸ガイド溝
116 規制ピン取付孔
119 開放角度規制ピン(119a ネジ溝)
120 枠上部固定金具
121 固定側基部
122 固定孔
125 第1固定側板状部
126 弾性部材取付孔
131 第2固定側板状部
132 軸孔
133 ガイド孔
134 飾り部材取付孔
135 壁部
138 ザグリ部
139 切り欠き部
140 飾り部材(140′ 飾り部材)
141 飾り部材取付部(141a 取付孔)
142 逃げ孔部
143 軸受け部
149 皿ネジ
150 軸係合部材
151 固定ピン嵌合孔
152 曲げ部
153 軸係合部
154 第1軸当接部
155 第2軸当接部
160 弾性部材固定ピン
161 嵌合部
170 ロック部材
171 弾性部材当接部
172 十字溝
200 枠下部ヒンジ機構
210 枠下部固定金具
211 固定側基部
212 固定側板状部
215 支軸
220 枠下部揺動金具
221 揺動側基部
222 揺動側板状部
225 軸支持孔
300 枠上部ヒンジ機構(第二実施形態)
310 枠上部揺動金具
311 揺動側基部
312 揺動側板状部
313 軸部(313a 係合溝)
320 枠上部固定金具
321 固定側基部
322 固定孔
325 第1固定側板状部
326 弾性部材取付孔
331 第2固定側板状部
332 軸孔
333 ガイド孔
334 飾り部材取付孔
335 壁部
339 切り欠き部
340 飾り部材
341 第2飾り部材取付部(341a 第2取付孔)
342 第1飾り部材取付部(342a 第1取付孔)
343 弾性部材収容部
344 軸受け部
345 軸係合部材取付部
346 ピン孔
347 逃げ部
350 弾性部材
351 弾性部材固定孔
352 曲げ部
353 ピン係合口
360 軸係合部材
361 軸係合部
362 係合ピン部
363 係合溝部
364 第1軸当接部
365 第2軸当接部
370 キャップ部材
400 開放保持機構
410 開放支持部材
411 収容部材係合軸部
412 ピン係止孔
413 把持部
420 収容部材
421 収容部材基部
422 収容部材板状部
423 スライド係合孔
424 開放保持係止孔
425 収容係止ピン
430 接続部材
431 嵌合孔
440 係止部材
441 係止部材基部(441a 固定孔)
442 係止部材板状部
443 開放保持係止ピン
500 第1ヒンジ部材(500′ 第1ヒンジ部材)
501 第1板状部
502 軸支持孔
503 導入開口
505 第2ヒンジ部材(505′ 第2ヒンジ部材)
506 第2板状部
507 支軸(507a 平面部)

Claims (2)

  1. 遊技機の側部上下に配設されて開閉部材をベース部材に対して揺動開閉自在にヒンジ接続させる上下一対のヒンジ機構における一方のヒンジ機構であって、
    前記開閉部材に固設された上方に突出する軸部を有する第1ヒンジ部材と、
    前記ベース部材に固設され、前記軸部と係合する軸孔と前記軸孔に繋がって後方に延びたガイド孔とが形成された第2ヒンジ部材と、
    前記第2ヒンジ部材に、前記軸部が前記軸孔に位置するときに前記軸部と係合可能な軸係合位置へ、前記軸部との係合を解除する非軸係合位置から弾性力を利用して変位可能に設けられた軸係合部材と、
    前記軸係合部材の曲げ変形を規制可能なロック部材とを備え、
    前記軸係合部材は、前記ガイド孔内を前記軸部が後方から前方へ移動したときに前記軸部に当接して前記非軸係合位置の方へ上方に押圧されるように構成されており、
    前記軸部が前記ガイド孔内に導入されて前記ガイド孔に沿って前方へ移動すると前記軸係合部材が前記軸部に押圧されて上方に曲がるように弾性変形して前記非軸係合位置へ変位し、前記軸部が前記軸孔に位置すると前記軸係合部材が前記弾性力を利用して前記非軸係合位置より下方の前記軸係合位置へ変位し前記軸部と係合して、前記軸部が前記軸孔内に保持されるとともに、
    前記軸係合部材が前記軸部と係合した状態で前記ロック部材により前記軸係合部材の上方への曲げ変形が規制可能に構成されることを特徴とする遊技機のヒンジ機構。
  2. 前記第2ヒンジ部材の上方を覆う飾り部材を備え、
    前記ロック部材がネジ形状に形成されて前記飾り部材にネジ回転可能に取り付けられ、
    前記軸係合部材が前記軸部と係合した状態で、前記ロック部材を下方へ移動するようにネジ回転させて前記ロック部材の下端部に形成された半球形状の弾性部材当接部を前記軸係合部材の上面側近傍に位置させることにより、前記ロック部材により前記軸係合部材の上方への曲げ変形が規制可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機のヒンジ機構。
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