JP5165988B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

この発明は、パチンコ遊技機に関し、更に詳細には、セット保持枠に保持具および固定装置が設けられ、遊技盤の一方の側端部を保持具で保持すると共に、他方の側端部を固定装置で固定支持することで、該遊技盤をセット保持枠に交換自在にセット可能としたパチンコ遊技機に関するものである。
パチンコ遊技機に代表される遊技機では、機体の外郭をなす外枠に対して着脱および開閉自在に取付けられる中枠に、各種の遊技機構成部材が集約的に搭載されている。例えば、遊技機構成部材の1つである遊技盤に関しては、中枠の窓口裏側に位置するセット保持枠のセット口に対し、遊技面を前側に指向させた状態でセットされる。ここで、中枠(セット保持枠)への遊技盤の取付けとしては、特許文献1に示すように、遊技盤の一方の側面を中枠に当てた状態で、遊技盤の他方側の側部を中枠に対して押し込む(嵌め込む)ようにしたものがある。
すなわち、特許文献1のパチンコ遊技機は、中枠のセット保持枠に保持具および固定装置が設けられ、遊技盤をセット保持枠に取付ける際に、該遊技盤の一方の側端部を保持具で回動自在に保持するようになっている。この状態で、遊技盤をセット保持枠側へ回動させ、遊技盤の他方の側端部を固定装置によって固定支持することで、該遊技盤がセット保持枠に取付けられる。
特開2005−304548号公報
ところが、遊技盤の一方の側部を支点として回動させてセット保持枠に嵌め込む構成では、該セット保持枠への嵌め込みが円滑となるよう、遊技盤の両側端面とセット保持枠の内周面との間に若干のクリアランスを確保する必要がある。そのため、従来のパチンコ遊技機では、このクリアランスの範囲内で、中枠に対する遊技盤の固定位置が左右にズレてしまう難点があった。一方、発射装置から発射される遊技球の外レールに対する入射角度は、遊技盤の取付位置によって微妙に変化してしまうため、遊技盤の取付位置が遊技機毎にズレていると、遊技球の入射角度も対応的に異なってしまう問題が発生していた。
そこで本発明は、従来のパチンコ遊技機に内在する前記問題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、セット保持枠に対する遊技盤の取付位置を一定にし得るパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、請求項1に係るパチンコ遊技機は、
遊技盤(D)の背面を当接支持する遊技盤支持面(12a)が形成されたセット保持枠(12)に、保持具(70)および固定装置(H)が設けられ、遊技盤(D)の一方の側端部(146)を保持具(70)で保持すると共に他方の側端部を固定装置(H)で固定支持することで、該遊技盤(D)が着脱自在にセット可能とされたパチンコ遊技機において、
前記保持具(70)は、前記セット保持枠(12)における遊技盤支持面(12a)と交差する一方の側壁面(12b)に取付けられる枢支部材(74)と、この枢支部材(74)に回動自在にヒンジ接続した規制部材(72)とからなり、更に前記規制部材(72)は、L字状に交差する第1規制面(76)と第2規制面(78)とを備え、前記遊技盤(D)の一方の側端面を前記規制部材(72)の第1規制面(76)に押し当てた状態で、該遊技盤(D)を前記セット保持枠(12)に向けて回動することで、該遊技盤(D)の一方の側端部(146)を前記第2規制面(78)と該セット保持枠(12)の遊技盤支持面(12a)とで挟持し得るよう構成され、
前記遊技盤(D)の一方の側端面における前記第1規制面(76)に当接しない位置に第1突部(148)が設けられると共に、該遊技盤(D)の他方の側端面に外方へ突出する第2突部(156)が設けられ、
前記第1突部(148)は、遊技盤(D)の一方の側端面に沿って前後方向へ延在すると共に前端部を支点として該一方の側端面と交差する方向へ弾性変形し得る弾性片(152)と、該弾性片(152)の後端に設けられて外側方へ突出する係止部(154)とを有し、該遊技盤(D)をセット保持枠(12)にセットした際に前記係止部(154)がセット保持枠(12)の前記一方の側壁面(12b)に当接して前記弾性片(152)が弾性変形するよう構成され、
前記第2突部(156)は、突出端に形成されて遊技盤(D)をセット保持枠(12)にセットした際に該セット保持枠(12)の前記一方の側壁面(12b)に対向する他方の側壁面(12c)に当接する当接面と、該当接面の後端から後方に向かうにつれて前記他方の側端面に近接するよう傾斜する傾斜面(158)とを有し、該遊技盤(D)をセット保持枠(12)にセットする際に前記傾斜面(158)にセット保持枠(12)の他方の側壁面(12c)が当接して遊技盤(D)を案内し得るよう構成したことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、遊技盤の両側端面に第1突部および第2突部を設けたので、セット保持枠に対する遊技盤の左右方向の取付位置を一定にし得る。従って、遊技球の入射角度が遊技機毎にバラついてしまうのを抑制し得る。また、第1突部は弾性変形してセット保持枠に当接する構成としたので、遊技盤の寸法に多少の誤差があったとしても、第1突部が撓んで適正な位置に遊技盤を保持し得る。更に、第2突部に傾斜面を設けることで、遊技盤の他方の側端部をセット保持枠に対して円滑に押し込むことができ、セット保持枠に対する負荷を低減し得る。
請求項2に係るパチンコ遊技機では、前記第1突部(148)および第2突部(156)は、前記遊技盤(D)の前面を構成するコーナー飾り(142a,142b,142c)の側端面に、夫々上下に離間して複数設けられる。
請求項2の発明によれば、第1および第2突部を、夫々上下に離間して複数設けたので、遊技盤をセット保持枠に安定的に保持でき、該遊技盤が左右に傾いてしまうのを防止し得る。
本発明に係るパチンコ遊技機によれば、セット保持枠に対し遊技盤を適正な位置に取付けることができる。
次に、本発明に係るパチンコ遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。なお、実施例では、遊技機として、中枠の窓枠口内部に遊技球用の遊技盤がセットされた一般的なパチンコ遊技機の場合について説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ遊技機を正面側から見た状態で指称する。
(パチンコ遊技機の概略説明)
図1は、前枠と、上の球受け皿とを外した状態で示すパチンコ遊技機Pの正面図である。実施例のパチンコ遊技機Pは、その基本的構成の概要として、縦長方形の外枠Aの開口前面側に、各種の遊技盤用構成部材をセットする縦長方形の中枠Bが連結支持手段および施錠手段を利用して開閉および着脱が可能に組付けられている。そしてこの中枠Bの前面側に、遊技盤Dの透視保護窓である図示しないガラス扉を備えた前枠と、同じく図示しない上の球受け皿とが個々の連結支持手段等を利用して共に横開き形態で開閉可能に組付け整合される一方、中枠Bの下部に下の球受け皿Fおよび打球発射装置Gにおける打球操作部G1等が装着セットされた下セット板Iが開閉自在に設けられる。更に、中枠Bの裏側に各種の球経路および球処理・払出部等を備えた機構セット盤(図示せず)がセットされている。
(中枠)
前記中枠Bは、例えば全体が合成樹脂成形されたものが採用され、前記外枠Aの開口前面域に整合する外形サイズに成形されて内側に正面縦長方形の窓枠口11を開口した枠体10と、この枠体10の裏側に一体成形されて前記窓枠口11の正面内部に臨む遊技盤用のセット口13を開口したセット保持枠12とが、前後に連設された内外二重枠形態とされている。また前記窓枠口11は、前面側から出入れ(着脱)される遊技盤Dのセット面域および出入れ口ともされ、その下部面域内に上の球受け皿を開閉可能に組付けセットし得るようになっている。更に、中枠Bにおけるセット保持枠12の下方には、後述するレール部材14が収容される収容凹部16が設けられると共に、該収容凹部16の下方であって前記下セット板Iの後方に、前記打球発射装置Gの打球駆動部(図示せず)が格納されている。
前記収容凹部16に配設されるレール部材14は、断面略M字形で曲率半径を大きく設定した円弧状のレール部20と、該レール部20を前記収容凹部16に臨む中枠Bに固定する固定板22とからなり、該固定板22の所要位置に穿設した通孔部22aを介してレール部20が右側から左側に向けて上方傾斜した状態でネジ止めされる。ここで、前記レール部材14は、前記レール部20の傾斜下端部(打球発射位置)が前記収容凹部16の右側位置に位置し、該レール部20の傾斜上端部が収容凹部16の略中央位置に臨むよう構成される。
そして、前記収容凹部16の底面における前記レール部20の打球発射位置と対応する位置には、上下に開口する第1の開口部23が開設されて、該打球発射位置の下方に前記打球駆動部の打球杆(図示せず)が臨むと共に、該収容凹部16の上面におけるレール部20の傾斜上端部と対応する位置には、上下に開口する第2の開口部24が開設されている。すなわち、前記第1の開口部23を介して前記打球発射位置にある遊技球が打ち出され、前記レール部20に沿って案内した遊技球が、前記第2の開口部24を介して前記遊技盤Dの盤面に向けて発射されるようになっている。
(セット保持枠)
一方、前記窓枠口11の下部内側において前記上の球受け皿に整合する位置に前記収容凹部16が凹設された遊技補助盤18が一体成形されており、この遊技補助盤18の上端縁を基準にして前記セット口13が前記セット保持枠12に開口されている。そして、前記セット保持枠12に保持具70および固定装置Hが設けられ、前記遊技盤Dの左側の側端部(一方の側端部,以下、左側端部という)を保持具70で保持すると共に、右側の側端部(他方の側端部,以下、右側端部という)を固定装置Hで固定支持することで、該遊技盤Dが前記セット口13内に着脱自在にセットされる。
すなわち、前記遊技盤Dは、その背面が前記セット保持枠12に形成された遊技盤支持面12aに当接すると共に、両側端面を該遊技盤支持面12aと交差する両壁面12b,12cに整合した状態になっている。ここで、前記遊技盤支持面12aとは、前記セット保持枠12において、前記セット口13の開口縁をなす前面側に臨む面であって、前記遊技盤Dの背面に当接し、該遊技盤Dの後方への移動を規制する面を指す。また、前記遊技盤支持面12aと交差する両壁面(以下、左側壁面12bおよび右側壁面12cと云う)は、中枠Bにおいて前後に連設された枠体10とセット保持枠12とから内外二重枠形態となっている両枠10,12を一体的に連結する前後方向に延在する壁面であって、前記窓枠口11を画成している壁面である。前記セット保持枠12における左側壁面12bには、前記遊技盤Dの左側端部を保持する複数(実施例では2個であるが、1個あるいは3個以上であってもよい)の保持具70が配設され、該左側壁面12bに対向する右側壁面12c側の遊技盤支持面12aには、該遊技盤Dの右側端部を固定支持する複数(2個)の固定装置Hが設けられている。
(遊技盤)
前記遊技盤Dは、図5〜図7に示すように、アクリル板やポリカーボネート板等の光透過性を備えた樹脂から構成される透明樹脂板126と、該透明樹脂板126の背面に組付けられる裏ユニット128とから基本的に構成され、全体として前記セット保持枠12のセット口13内に適合する略正方形に成形されている。透明樹脂板126は、中央部に大形の開口部126aが開設され、該開口部126aを介して図示しない図柄表示装置の液晶画面が前面に臨むようになっている。透明樹脂板126には、図5に示すように、その前面に遊技球を案内する内レール130と外レール134とが円弧状に配設され、両レール130,134が囲う内部領域が所要のゲームを展開し得る遊技領域136とされている。この遊技領域136には、複数の遊技釘が設けられると共に、始動入賞装置136aや特別入賞装置136b、装飾部材136c等の役物が設けられている。また、透明樹脂板126の下部には、前記内レール130および外レール134の両下端部130a,134aによって上下に開放する第3の開口部138が形成されている。この第3の開口部138は、前記中枠Bの第2の開口部24と略同一の開口寸法で開口しており、遊技盤Dをセット保持枠12に嵌め込んだ際に、第3の開口部138および第2の開口部24が整合して、打球発射装置Gから発射された遊技球が遊技盤D内へ流入するのを許容するようになっている。
前記透明樹脂板126の表面における外レール134の外側の領域には、当該領域を前面から覆うコーナー飾り142が設けられている。このコーナー飾り142は、図5に示すように、左上側の第1飾り142a、左下側の第2飾り142bおよび右側の第3飾り142cから構成され、各第1〜第3飾り142a,142b,142cは、前記遊技領域136側に臨む内周面が前記外レール134に沿って円弧状に湾曲している。また、第1飾り142aの左側縁部に切欠部144が設けられ、該切欠部144を介して前記透明樹脂板126の左側端部が前面に臨んでいる。同様に、第2飾り142bの左側縁部にも切欠部144が設けられ、透明樹脂板126の左側端部が前面に臨んでいる。すなわち、これら両切欠部144,144から臨む透明樹脂板126の左側端部が被保持部146,146とされて、前記遊技盤Dをセット保持枠12にセットする際に、前記保持具70,70が対応する上下の切欠部144,144に臨み、被保持部146,146を保持するようになっている。
前記第1飾り142aの左側端面であって、前記切欠部144の下方(後述する第1規制面76に当接しない位置)には、第1突部148が一体的に成形されている。この第1突部148は、図6に拡大して示すように、第1飾り142aの後端縁から前側に切込まれた2つのスリット150,150間に形成される弾性片152と、該弾性片152の後端から左方(外方)に向けて突出する係止部154とから構成される。前記弾性片152は、遊技盤Dの左右方向(内外方向)へ弾性変形し得るよう構成され、遊技盤Dをセット保持枠12に嵌め込む際に、弾性片152が撓んで該遊技盤Dとセット保持枠12とのクリアランスを吸収するべく機能する。また、前記係止部154は、遊技盤Dをセット保持枠12に嵌め込んだ際に、該セット保持枠12の前記左側壁面12bに当接して右方に押圧され、前記弾性片152が弾性変形することで、該遊技盤Dを位置決め(左右方向への位置決め)するよう構成される。
前記第2飾り142bの左側端面であって、前記切欠部144の上方(第1規制面76に当接しない位置)には、前記第1飾り142aの第1突部148と同様な第1突部148が一体的に成形されている。すなわち、第1突部148は、第1飾り142aおよび第2飾り142bの夫々に1つずつ設けられ、両者は遊技盤Dの左側端面に上下方向に離間して配置されている。第2飾り142bに設けられた第1突部148も、第1飾り142aに設けられた第1突部148と同様に、弾性片152および係止部154から構成されて、遊技盤Dをセット保持枠12に嵌め込んだ際に、両者のクリアランスを吸収しつつ遊技盤Dを位置決め(左右方向の位置決め)するよう構成される。
前記第3飾り142cの右側端面には、外方(右方)へ向けて突出する第2突部156,156が上下に離間して2つ設けられている。すなわち、前記第2突部156,156は、遊技盤Dの右側端面に上下方向に離間して配置されている。各第2突部156は、図7に示すように、遊技盤Dの背面側に向かうにつれて遊技盤Dの右側端面に近接するよう傾斜する傾斜面158を備えている。そして第2突部156は、遊技盤Dをセット保持枠12にセットした際に、該セット保持枠12の前記右側壁面12cに当接して、遊技盤Dを位置決めするよう構成される。また、第2突部156の裏側に傾斜面158を設けることで、遊技盤Dをセット保持枠12に嵌め込む際に、第2突部156が前記右側壁面12cに引っ掛かるのを防止して、遊技盤Dを滑らかにセット保持枠12に嵌め込み得るようになっている。なお、遊技盤Dの右側における上下の隅には、図5に示す如く、斜状に形成された斜状隅部33,33が形成され、遊技盤Dにおける斜状隅部33,33の近傍の部位は、前記固定装置Hの施錠具55(後述)に係合される係合受部32,32として機能する。
(保持具)
次に、前記パチンコ遊技機Pにおいて、前記中枠Bにおける窓枠口11の裏側に位置するセット保持枠12のセット口13に対してセットした遊技盤Dの左側端部を保持するための保持具70につき説明する。図2または図4に示すように、前記保持具70は、例えば金属製の部材であって、前記セット保持枠12の左側壁面12bに取付けられる枢支部材74と、この枢支部材74に回動自在にヒンジ接続した規制部材72とから構成されている。前記保持具70は、前記セット保持枠12の左側壁面12bに、上下方向に所要間隔離間されて2箇所に設けられると共に、夫々が窓枠口11の上部または下部に近接する部位に配設されている。すなわち、保持具70,70は、前記遊技盤Dを取付けた際に、該遊技盤Dの遊技領域136に干渉しない部位であって、前記第1飾り142aおよび第2飾り142bの切欠部144,144に臨むよう設けられている。
(枢支部材)
前記枢支部材74は、図3に示すように、矩形状の板状体における両端縁を同一方向に折曲したコの字状に形成され、対向する両端縁の折曲部74a,74aには、規制部材72を枢支する後述する支軸73の挿通を許容する軸孔74b,74bが同一軸線上に夫々開設されている。前記枢支部材74において、前記対向する折曲部74a,74aに挟まれた中間部位には、前記セット保持枠12の左側壁面12bに固定するためビス等の固定手段が挿入される所要数(実施例では2箇所)の固定孔部74cが開設されている。そして、前記枢支部材74は、前記セット保持枠12の左側壁面12bに、中間部位を当接させて折曲部74a,74aを前記セット口13の内方に向けて延在させると共に、該折曲部74a,74aが上下の関係で位置するよう配設される。
(規制部材)
前記規制部材72は、矩形状の板状体における略中間部位を略90度で折曲してL字状に形成し、その内方に臨む面がL字状に交差する第1規制面76と第2規制面78となっている。前記第1規制面76と第2規制面78とが交差する線と直交する両端縁には、外方に延出した一対のヒンジ片72a,72aが一体的に折曲形成され、該ヒンジ片72a,72aに支軸73の挿通を許容する通孔72b,72bが同一軸線上に開設されている。また、前記第1規制面76の延出寸法は、前記遊技盤Dの厚さより短尺になるよう設定されている。これに対し、第2規制面78の延出寸法および前記規制部材72の幅寸法(前記第1規制面76と第2規制面78とが交差する線と直交する線の延在方向)は、前記遊技盤Dの遊技領域136に干渉せず、かつ該遊技盤Dの側端部を有効に挟持し得る所要の寸法に設定されている。更に、前記規制部材72の第2規制面78における前記セット口13の内方に臨む端縁78aが、外方(前面側)に向けて折曲形成されている。
(支軸)
前記枢支部材74における折曲部74a,74aを挟持するように位置決めした前記ヒンジ片72a,72aの通孔72b,72bと、該折曲部74a,74aの軸孔74b,74bを整合させた状態で支軸73が挿通され、該枢支部材74に対して規制部材72が回動可能になっている。前記支軸73は、前記通孔72bおよび軸孔74bと略同一寸法に設定された円柱状の部材であって、一端に前記通孔72bおよび軸孔74bより大径に設定された掛止部73aが形成されている。そして、前記両孔72b,74bに挿通された支軸73は、掛止部73aが一方のヒンジ片72aに掛止されると共に、他方のヒンジ片72aから突き出た他端に係止片75を嵌合することで軸方向の移動が規制されている。
(付勢手段)
前記規制部材72は、付勢手段80により、常には前記第2規制面78が前記セット保持枠12の遊技盤支持面12aから離間する方向に向けて付勢されると共に、第1規制面76も左側壁面12bから離間するよう構成されている。前記付勢手段80は、前記枢支部材74と規制部材72との間に介挿された所要の弾力性を有する弾性部材であって、実施例では前記支軸73に外挿されたコイルバネが採用されている。なお、前記付勢手段80としては、コイルバネに限らず、所要の弾力性を有するものであれば、例えば板バネ等の他の弾性部材を採用し得る。
(保持具の取付け)
図1〜図3に示すように、前記保持具70は、前記支軸73が上下方向に延在するように配設され、前記規制部材72が前記付勢手段80により、常には前記第2規制面78がセット保持枠12の遊技盤支持面12aから離間する方向に向けて付勢され、該規制部材72を後方(セット保持枠12の遊技盤支持面12a側)に向けて回動するに伴い、該第2規制面78が遊技盤支持面12aに対向する位置に変移するようになっている。これに対し、前記付勢手段80により前面側(遊技盤Dの挿入方向)に前記第1規制面76が常には臨み、前記規制部材72を後方に回動するに伴い、該第1規制面76がセット口13の内方に臨む位置(左側壁面12bに対向する位置)に変移するようになっている。そして、前記規制部材72は、通常使用状態(セット保持枠12に遊技盤Dをセットした状態)では、前記第1規制面76は、遊技盤Dの左側端面に当接して前記セット保持枠12の左側壁面12bと対向して延在すると共に、第2規制面78は遊技盤Dの盤面を保持しつつ遊技盤支持面12aと対向している。なお、対向した前記第2規制面78と遊技盤支持面12aとの間隔は、前記遊技盤Dの厚さと略同一寸法か、僅かに短くなるよう設定され、両者78,12aとの間で遊技盤Dを確実に挟持し得るようにしてある。
なお、遊技盤Dの右側端部を固定する固定装置Hとしては、従来公知の固定手段が適宜採用し得る。実施例では、前記第2突部156に干渉しない位置であるセット保持枠12における右側壁面12cの上下の偶角部に形成した斜状壁部27に固定装置Hが夫々配設されている。例えば、実施例で採用される固定装置Hは、各斜状壁部27に設けた保持部40と、この保持部40に対して着脱可能に嵌合セットされ、かつ回動可能に支持される施錠具55とを備えている。そして、前記セット口13にセットした遊技盤Dの前記係合受部32に対し、前記施錠具55を施錠位置まで回動操作することで、該施錠具55が係合受部32を係合保持して、遊技盤Dを起立状態で保持し得るよう構成されている。
(実施例の作用)
次に、実施例に係るパチンコ遊技機の作用について、以下詳細に説明する。
(保持具のセット)
実施例のパチンコ遊技機Pでは、前記セット保持枠12における左側壁面12bに上下方向に所要間隔離間して、上方または下方に夫々偏倚した位置に保持具70,70が配設されている。前記左側壁面12bに固定された枢支部材74に対して回動自在に軸支された規制部材72は、遊技盤Dの挿入方向である前面側に向けて前記付勢手段80により付勢されて、その第2規制面78と遊技盤支持面12aとの間が広く開放されると共に、第1規制面76が前面側に臨んでいる。先ず、前記遊技盤Dをセット口13の下部に載置した状態で、前記保持具70における規制部材72の第2規制面78と、前記セット保持枠12の遊技盤支持面12aとの間に開放された空間より該遊技盤Dにおける前記被保持部146を挿入する。このとき、遊技盤Dの被保持部146を保持具70に臨ませた状態において前記第1突部148,148は、上下の保持具70,70の間に位置し、該保持具70,70が第1突部148,148に干渉することはない。
次に、前記規制部材72の第1規制面76に前記被保持部146を当接させ、該遊技盤Dを後方(セット保持枠12の遊技盤支持面12a側)に保持具70を支点として回動させるにつれて、該規制部材72は前記支軸73を支点として回動する。そして、前記遊技盤Dの背面に、前記セット保持枠12の遊技盤支持面12aが当接することで、回動が規制されると共に、該遊技盤支持面12aと第2規制面78とで、透明樹脂板126の被保持部146が挟持された状態で保持され、遊技盤D全体は窓枠口11に整合される。このとき、遊技盤Dの右側端部がセット保持枠12の右側壁面12cの内側を通過する際に、前記第2突部156の傾斜面158によって該右側壁面12cに案内され、第2突部156が右側壁面12cに引っ掛かってしまうことはない。
そして、遊技盤Dの全体がセット口13に嵌め込まれることで、上下の第1突部148,148が弾性変形しつつセット保持枠12の左側壁面12bに当接する。すなわち、第1突部148の係止部154がセット保持枠12の左側壁面12bによって右方へ押圧されることで前記弾性片152が撓み、これにより、前記遊技盤Dおよびセット保持枠12のクリアランスを吸収する。これと同時に、遊技盤Dの右側端部については、上下の第2突部156,156がセット保持枠12の右側壁面12cに当接し、該遊技盤Dは、第1,第2突部148,156によって左右方向への位置決めがなされ、セット保持枠12に対して適正な位置に保持される。そして、前記固定装置Hの施錠具55を所要の施錠位置まで回動させることで、前記遊技盤Dの係合受部32が該施錠具55に係合保持されて、該遊技盤Dのセット口13に対するセットが完了する。
このように、実施例に係るパチンコ遊技機Pによれば、遊技盤Dを常に適正位置に保持し得るので、該遊技盤Dの下部に設けた第3の開口部138が前記第2の開口部24に対して的確に整合される。従って、前記打球発射装置Gから発射されて前記レール部材14に案内された遊技球は、常に一定の入射角度で第3の開口部138から遊技盤Dに入射される。すなわち、セット保持枠12に対する遊技盤Dの左右の取付位置が一定となることで、遊技球の入射角度がパチンコ遊技機毎にバラついてしまうのを抑制することができる。また、前述のように、第1突部148は、弾性変形してセット保持枠12に当接する構成としたので、仮に遊技盤Dの寸法に多少の誤差があったとしても、第1突部148が撓んでその誤差を解消し、遊技盤Dを一定の位置で支持し得る。特に、遊技盤Dが基準寸法よりも大きい場合、遊技盤Dの側端面から更に外方に突出する突起を設ければ、セット保持枠12に遊技盤Dをセットし得なくなる事態も想定される。しかるに、実施例では、第1突部148を弾性変形可能とすることで、遊技盤Dを嵌め込む際に第1突部148が内方(右方)へ撓み、スペース的な余裕が確保されるので、基準よりも若干大きな遊技盤Dであってもセット可能とし得る。また、第1突部148および第2突部156を、夫々上下に離間して2つずつ設けたので、遊技盤Dを計4カ所で支持することができ、該遊技盤Dの上部側および下部側の対応する部位を左右方向に一致し得る。
なお、前記保持具70の規制部材72は、前記セット保持枠12の左側壁面12bに固定された枢支部材74に対して回動自在に取付けられているため、該規制部材72のL字状に交差する第1規制面76および第2規制面78を、遊技盤Dの挿入側である前面側に向くように回動することで、第2規制面78とセット保持枠12の遊技盤支持面12aとの間に広い遊技盤Dの挿入スペースを画成することができる。このように、前記遊技盤Dの挿入スペースが広くなることで、遊技盤Dの取付けに際し、保持具70に対する遊技盤Dの位置決めが容易になると共に、遊技盤Dが保持具70の規制部材72と摺擦することによる傷付きの可能性が低減される。そして、前記挿入スペースから挿入した遊技盤Dの側端面(被保持部146)を第1規制面76に当接したもとで、該遊技盤Dをセット保持枠12側に回動することで規制部材72も一体的に回動し、該遊技盤Dはセット保持枠12の遊技盤支持面12aに当接することで回動が規制され、該支持面12aと第2規制面78とで該遊技盤Dの側端部が挟持される。
すなわち、前記遊技盤Dは、前記保持具70の第1規制面76に被保持部146を当接した状態で回動することで、窓枠口11に整合するため、該遊技盤Dの位置決めの手間を軽減することができる。また、前記規制部材72の第2規制面78とセット保持枠12の遊技盤支持面12aとで遊技盤Dの被保持部146を挟持する構成であるので、第2規制面78を遊技盤Dの左側端部の全面に亘って当接する寸法とする必要は無く、保持具70を小型化し得ると共に、軽量化を図ることができる。そして、前記保持具70の小型化により、前記遊技領域136を画成する前記略円形状の外レール134を大きくしても、該外レール134と干渉しない位置に保持具70を配設することができ、遊技領域136を広くし得る。
前記遊技盤Dの取付けに際し、前記規制部材72は、前記付勢手段80により第2規制面78がセット保持枠12における遊技盤支持面12aから離間している状態になるから、第2規制面78とセット保持枠12の遊技盤支持面12aとの間に広い遊技盤Dの挿入スペースを開放し得ると共に、第1規制面76が前面に臨む状態となるので、前記保持具70に対して、遊技盤Dの挿入および位置決めをより容易に行なうことができ、遊技盤Dの傷付きの可能性もより低減される。
また、前記規制部材72における第2規制面78の端縁78aが、外方、すなわちセット保持枠12の遊技盤支持面12aから離間する側に折曲形成されているため、挿入スペースが拡大して、遊技盤Dの取付け作業を更に容易に行ない得る利点がある。また、前記遊技盤Dを挿入スペースに挿入するに際し、第2規制面78の端縁78aが遊技盤Dの端面に当たって傷付くのは抑制される。
次に、実施例で説明したパチンコ遊技機Pにおいて、中枠Bのセット保持枠12に遊技盤Dの右側端部を固定するための前記固定装置Hの具体的な構成を、以下に説明する。前記固定装置Hは、セット保持枠12における保持具70が配設される左側壁面12bと対向する各偶角部に形成した前記斜状壁部27に夫々配設され、図8および図9に示すように、各斜状壁部27に設けられた保持部40と、この保持部40に対して着脱可能に嵌合セットされ、かつ回動可能に支持される施錠具55とを備えている。
(保持部)
前記保持部40は、図8または図9に示すように、前記斜状壁部27のセット口13内方へ臨む45度の傾斜端部28に一体的に形成され、該セット口13内に収容セットされた前記遊技盤Dにおける係合受部32の裏側を係止し得る係着部41と、前記施錠具55を装着する軸孔口部42とを有している。前記係着部41は、夫々の斜状壁部27の後端側に位置する円形の保持片43と、傾斜端部28上において保持片43の前側に位置する軸支部44とからなり、前後2段連設状態に形成されている。そして保持片43の後側には、施錠具55の回動支盤57に対する有底円形状の嵌合座部45が形成されている。一方前記軸孔口部42は、前記保持片43と軸支部44間に亘りセット口13の前後方向に延在する軸孔46と、この軸孔46からセット口13の内方(傾斜端部28に対して鉛直方向)へ開口した挿入口47とにより正面U形に形成され、この挿入口47を介して前記施錠具55が係着部41へ装着セットされる。
また斜状壁部27の前面には、施錠具55の解錠端位置を規制するための規制部48が、該壁部27に一体成形されている。この規制部48は、前記軸孔口部42の中心を基準にして円弧状に突出しており、施錠具55における係合部60に形成した係合突起62に対する案内壁部49と案内斜面50および位置決め用の係合凹部51が形成されている。
(施錠具)
前記施錠具55は、実施に供される2個の全てが合成樹脂成形製であり、図8および図9に示すように、同一共通の形式に構成されている。すなわち各々の施錠具55は、基本的な構成として、前記軸孔口部42に回動可能に嵌合支持される軸部56の後側に、前記係着部41に支持される回動支盤57を一体に形成すると共に、軸部56の前側に、保持部40の前側に係止し得る係止部58と、指先操作可能な操作部59と、前記遊技盤Dの係合受部32前側に弾性的に係合し得る係合部60とを一体的に形成している。
前記軸部56は、セット口13の深さおよび遊技盤Dの厚みと略同等の軸長に設定され、その前後中央部が適宜小径となっている。また係止部58は、前記軸部56よりも大径のボス状を呈しており、その先端面に六角形の操作孔61が形成されており、図示しない六角レンチ等の回動操作器具を挿入して係合し得るようになっている。また操作部59は、前記軸部56の軸方向と直交方向に延在する摘み状を呈し、その長手方向の中央端面と前記係止部58の円筒面とが連設されている。更に前記係合部60は、前記操作部59において、前記係止部58に連接した端面とは反対の端面に形成され、その中央部に前記回動支盤57側へ突出した係合突起62を有している。
(遊技盤の係合部)
前記遊技盤Dにおける各々の係合受部32については、図7に示すように、透明樹脂板126の各斜状隅部33に凹状成形部34が形成される一方、同成形部34の前方であって前記第3飾り142cの前面に係合保持部材37が設けられている。そして凹状成形部34では、前記保持部40の保持片43に対する係止座口35と、軸支部44に対する逃し口36とが形成されている。また係合保持部材37は、逃し口36の開口前面に位置を合わせて前記第3飾り142cに一体成形されており、その前面には、前記施錠具55の前記係合突起62に対する案内斜面38および位置決め用の係合凹部39が形成されている。
このように構成された固定装置Hでは、前記施錠具55を対応の保持部40に予め回動可能に定置セットされるものであり、この定置セットに係る態様について図10〜図12を参照して説明する。すなわち、先ず図10に示すように、係止部58および操作部59を前向きにし、かつ係合部60をセット口13の中心部方向(軸孔口部42から離間する側)に位置させたもとで、軸部56を軸孔口部42の挿入口47から軸孔46内に挿入して適宜押込む。これにより初期の段階では、施錠具55全体が、保持部40に対して若干傾いた状態に嵌合され、軸部56が軸孔口部42における挿入口47および軸孔46内に斜状に嵌挿される。
次いで、斜状に挿入された施錠具55が押し込まれることにより、図11に示すように、保持部40に本嵌めセットされる。この状態においては、前記回動支盤57が嵌合座部45に整合され、軸部56が軸孔口部42の軸孔46に嵌挿支持される。また、操作部59が斜状壁部27の前面に係合位置されると共に、係合部60がセット口13の中央側を指向している。
そして、本嵌めセット完了後においては、操作部59に指を掛けて、施錠具55を図10における反時計方向へ回動操作する。これにより施錠具55全体は、軸孔46に整合した軸部56および嵌合座部45に整合した回動支盤57を回動支点として、図11に示すように反転する。これに伴い、係合部60が斜状壁部27の前面側に変移される過程において、係合突起62が規制部48の案内壁部49および案内斜面50に沿って移動し、係合凹部51に突入係止する。これにより施錠具55は、回動が制止されて解錠位置に待機した状態に定置セットされる。
なお各固定装置Hにおいては、施錠具55の定置セットにあたり、係合部60の係合突起62が案内斜面50上を移行する間、適度に弾性変形するようになっている。そして係合突起62が、案内斜面50との係合が解除されて係合凹部51に突入した時点で解錠端として位置決め制止するので、保持部40に対する施錠具55の回動操作量(解錠角度範囲)および解錠終端点が自ずと決定される。ちなみに全ての施錠具55は、同一方向へ回動操作される。
(施錠具のセット)
次に、具体的に説明した前記固定装置Hの作用について説明する。セット保持枠12における保持具70が配設される左側壁面12bと対向する上下の各偶各部に形成した斜状壁部27に夫々固定装置Hが配設されており、夫々の固定装置Hでは、遊技盤Dの設置に先立ち、前述した如く、保持部40に施錠具55を定置セットしておく。
(遊技盤のセット)
前述したように、遊技盤Dは、前記ガラス扉および上の球受け皿を共に全開したもとで、各保持具70における規制部材72に一方の側端部を保持させ、セット口13内にセットする。これにより遊技盤Dは位置決めされると共に、夫々の係合受部32の係止座口35と保持部40の保持片43とが当接係合し、これにより起立状態で収容保持される。
次に、各固定装置Hの施錠具55を、操作部59に指先を掛けたもとで、時計方向(図11において)へ回動操作する。これにより各施錠具55では、前述した図11の解錠位置から図12に示す施錠位置に反転され、該施錠具55の係合部60が遊技盤Dの係合受部32における係合保持部材37の前面側に変移する過程で、係合突起62は、案内斜面38上を移動した後、最終的に係合凹部39に突入係合する。そして、係合突起62が係合凹部39に係合すると、施錠具55は回動が制止されて施錠位置に保持される。
なお各固定装置Hにおいては、施錠具55の施錠操作にあたり、係合部60の係合突起62が案内斜面38上を移行する間、適度に弾性変形するようになっている。そして係合突起62が、案内斜面38との係合が解除されて係合凹部39に突入した時点で施錠端として位置決め制止するので、保持部40に対する施錠具55の施錠回動操作量および解錠終端点が自ずと決定される。
そして、全ての固定装置Hにおける施錠具55が、回動操作により施錠位置に保持されると、遊技盤Dはセット保持枠12のセット口13内に適正姿勢で固定保持される。殊に、各施錠具55では、保持部40の保持片43と遊技盤Dの係止座口35とが整合当接した前提で、遊技盤Dの係合保持部材37に対して係合部60が適宜の弾性変形を伴って当接係合するようになり、遊技盤Dに対して適度の緊締力を作用させることになる。このため遊技盤Dは、常時この緊締力を受けて強固に保持され、振動や衝撃等に対して常に安定した状態で固定化保持される。
(遊技盤の取外し)
遊技盤Dの取外しに際しては、各固定装置Hにおいて、施錠具55の操作部59に指先を掛け、図12において反時計方向へ回動操作することにより、当該の施錠具55が図11に示す解錠位置に反転保持されて、対応する遊技盤Dの係合受部32を解放する。そして、全ての固定装置Hにおける施錠具55が解錠位置に保持されることで、遊技盤Dはその全体が解錠された状態とされ、前面側に引き出すことで、各保持具70の規制部材72が回動し、セット口13から起立状態のまま取出すことができ、枠体10の窓枠口11を介してパチンコ遊技機Pの前面側に取外すことができる。
このように遊技盤用の固定装置Hでは、中枠Bの前面側における簡単な手順操作により、遊技盤Dを手早く容易に着脱することができる。そして、遊技盤Dの着脱にあたり、各固定装置Hにおける施錠具55では、操作部59に対して指先を掛けて回動操作をなすことが可能であり、特別な回動操作器具(工具)を一切使用せずに遊技盤Dの施錠および解錠を行なうことができるから、遊技盤Dの着脱作業が極めて簡単で迅速になし得る。
なお、前記固定装置Hでは、施錠具55の係止部58に形成した操作孔61に対応の回動操作器具(図示せず)を係合して、該回動操作器具で施錠具55を回動操作することで遊技盤Dの施錠または解錠を行なうことも可能である。
また、固定装置Hが実施可能なパチンコ遊技機Pは、前記実施例に示した形態のパチンコ遊技機P、即ちセット保持枠12が中枠Bに一体成形されたパチンコ遊技機Pに限定されるものではなく、セット保持枠12が中枠Bとは別体に合成樹脂成形されて、該中枠Bに後付けされる形式のものであっても好適に実施し得る。また、施錠具55に関しても、前記実施例に例示した形状のものに限定されるものではない。
また実施例では、第1突部148および第2突部156をコーナー飾り142(第1〜第3飾り142a,142b,142c)の側端面に設けたが、これら突部148,156を設ける箇所としては、実施例に限定される訳ではない。すなわち、遊技盤Dの両側端面において、前記保持具70や固定装置Hと干渉しない位置であれば、例えば、透明樹脂板126の両側端面に第1,第2突部148,156を形成してもよい。また、実施例では、第1突部148および第2突部156をコーナー飾り142に一体成形したが、別体で成形した両突部148,156を、コーナー飾り142あるいは透明樹脂板126に取付けるようにしてもよい。
本発明の好適な実施例に係るパチンコ遊技機を前枠および上の球受け皿を取り外した状態で示す正面図である。 実施例に係るパチンコ遊技機を示す横断面図である。 実施例に係る遊技盤の保持具を示す概略斜視図である。 実施例に係る遊技盤の保持具を示す平面図である。 実施例に係る遊技盤を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤を左側から見た斜視図である。 実施例に係る遊技盤を右側から見た斜視図である。 実施例の固定装置を構成する保持部および施錠具を前側から見た斜視図である。 実施例の固定装置を構成する保持部および施錠具を後側から見た斜視図である。 保持部に対する施錠具の組付け態様を例示する正面図であって、施錠具を保持部に組付ける前の状態を示している。 保持部に対する施錠具の組付け態様を例示する正面図であって、保持部にセットした施錠具を解錠位置に保持した状態を示している。 施錠具による遊技盤の施錠保持状態を示す正面図である。
符号の説明
12 セット保持枠,12a 遊技盤支持面
12b 左側壁面(一方の側壁面),12c 右側壁面(他方の側壁面)
70 保持具,72 規制部材,74 枢支部材,76 第1規制面
78 第2規制面,142a〜142c 第1〜第3飾り(コーナー飾り)
146 被保持部(一方の側端部),148 第1突部,156 第2突部
158 傾斜面,P パチンコ遊技機,D 遊技盤,H 固定装置
152 弾性片,154 係止部

Claims (2)

  1. 遊技盤の背面を当接支持する遊技盤支持面が形成されたセット保持枠に、保持具および固定装置が設けられ、遊技盤の一方の側端部を保持具で保持すると共に他方の側端部を固定装置で固定支持することで、該遊技盤が着脱自在にセット可能とされたパチンコ遊技機において、
    前記保持具は、前記セット保持枠における遊技盤支持面と交差する一方の側壁面に取付けられる枢支部材と、この枢支部材に回動自在にヒンジ接続した規制部材とからなり、更に前記規制部材は、L字状に交差する第1規制面と第2規制面とを備え、前記遊技盤の一方の側端面を前記規制部材の第1規制面に押し当てた状態で、該遊技盤を前記セット保持枠に向けて回動することで、該遊技盤の一方の側端部を前記第2規制面と該セット保持枠の遊技盤支持面とで挟持し得るよう構成され、
    前記遊技盤の一方の側端面における前記第1規制面に当接しない位置に第1突部が設けられると共に、該遊技盤の他方の側端面に外方へ突出する第2突部が設けられ、
    前記第1突部は、遊技盤の一方の側端面に沿って前後方向へ延在すると共に前端部を支点として該一方の側端面と交差する方向へ弾性変形し得る弾性片と、該弾性片の後端に設けられて外側方へ突出する係止部とを有し、該遊技盤をセット保持枠にセットした際に前記係止部がセット保持枠の前記一方の側壁面に当接して前記弾性片が弾性変形するよう構成され、
    前記第2突部は、突出端に形成されて遊技盤をセット保持枠にセットした際に該セット保持枠の前記一方の側壁面に対向する他方の側壁面に当接する当接面と、該当接面の後端から後方に向かうにつれて前記他方の側端面に近接するよう傾斜する傾斜面とを有し、該遊技盤をセット保持枠にセットする際に前記傾斜面にセット保持枠の他方の側壁面が当接して遊技盤を案内し得るよう構成した
    ことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 前記第1突部および第2突部は、前記遊技盤の前面を構成するコーナー飾りの側端面に、夫々上下に離間して複数設けられる請求項1記載のパチンコ遊技機。
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