JP4351848B2 - 遊技盤の固定装置 - Google Patents

遊技盤の固定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4351848B2
JP4351848B2 JP2003022080A JP2003022080A JP4351848B2 JP 4351848 B2 JP4351848 B2 JP 4351848B2 JP 2003022080 A JP2003022080 A JP 2003022080A JP 2003022080 A JP2003022080 A JP 2003022080A JP 4351848 B2 JP4351848 B2 JP 4351848B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
game board
lever
game
fixing
locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003022080A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004229893A (ja
Inventor
恒吉 大山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sammy Corp
Original Assignee
Sammy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sammy Corp filed Critical Sammy Corp
Priority to JP2003022080A priority Critical patent/JP4351848B2/ja
Publication of JP2004229893A publication Critical patent/JP2004229893A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4351848B2 publication Critical patent/JP4351848B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、前面に遊技領域が設けられた遊技盤と、この遊技盤を着脱可能に収容する枠部材とを備え、遊技領域に遊技球を打ち出して遊技を行うように構成された弾球遊技機に関し、なお詳細には遊技盤を枠部材の所定位置に固定保持する遊技盤の固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような遊技盤と枠部材とを備える弾球遊技機として、パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機等が一般的に知られている。この種の遊技機の代表としてパチンコ機を例に挙げて説明すると、パチンコ機は外郭方形状の外枠に開閉搭載枠たる前枠が横開き開閉可能にヒンジ結合され、この前枠に所要のゲージ設定で遊技領域が形成された遊技盤が立設姿勢で組み付けられている。遊技盤の前方にはガラス扉が横開き開閉可能に前枠に取り付けられており、常には遊技盤の前面を覆って遊技領域を透視可能に閉鎖保持されている。前枠の下部には遊技球発射装置および操作ハンドルが設けられて遊技領域の所望位置に遊技球を打ち出し得るように構成されており、遊技領域に打ち出した遊技球が遊技領域を落下移動する過程で入賞具に入賞するように操作ハンドルを操作して遊技を行うようになっている。
【0003】
このような構成のパチンコ機にあって、遊技盤は、パチンコ機の機種変更に対する生産対応の柔軟性を確保し、またいわゆる盤面替えや遊技盤の保守交換等に迅速に対応できるように、遊技盤の主要な形状寸法が共通化されており、一般的に、前枠に遊技盤の外形よりも幾分大きめな枠形状に形成された収容枠に着脱可能に収容され、収容枠に設けられた係止機構によって前枠の所定位置に固定保持されるように構成されている。遊技盤の収容形態としては、遊技盤を前枠の後面側から収容枠に着脱する遊技盤後方着脱形態と、前枠の前面側から収容枠に着脱する遊技盤前方着脱形態とがあり、ともに実用化されている。一方、係止機構には、収容枠に収容された遊技盤を強固に固定保持することが基本的機能として求められるが、着脱操作の容易性や迅速性等も同時に要求される。このため、近年では遊技盤を収容枠に収容して操作レバーを一定の固定角度位置に回動操作したときに遊技盤が前枠の所定位置に固定保持される形態の固定装置、いわゆるレバー回動型の固定装置(施錠装置)が考案されている(特許文献1参照)。
【0004】
例えば、特許文献1に記載された施錠装置は、上述した遊技盤前方着脱形態のパチンコ機において、収容枠(セット保持枠)の所定位置に設けられた保持部と、この保持部に着脱可能に嵌合セットされて回転可能に支持される施錠具とを備え、これらが収容枠の四隅位置など複数カ所に設けられて構成される。施錠具には前後方向に延びる軸部の後側に収容枠側の保持部に支持される回動支盤が、軸部の前側に指先操作可能な操作部および係合部がともに一体に形成されており、保持部に回動可能に嵌合支持された施錠具を180度回動させたときに、軸部から偏心位置にある係合部が遊技盤の前面側に旋回移動して遊技盤側の係合受部と係合し、この係合部と保持部との間に遊技盤を挟持して固定保持するように構成されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−288215号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来のレバー回動型の固定装置における固定メカニズムを要約すれば、施錠具の係合部を回動軸と直交する面内で旋回移動させ、遊技盤側の係合受部に乗り上げるように係合させて係止する構成であり、遊技盤を挟持する力(以下、固定保持力という)は基本的には合成樹脂製の施錠具を撓み変形させたときに発生する反力を利用しているにすぎない。一方、遊技盤の厚さ寸法や保持部の位置および形状寸法、施錠具の形状寸法など関係各部の寸法関係は一定でなく、また遊技盤の基板材料として一般的に使用される積層合板の反りなどによって複数カ所の係合受部が相対的に異なった前後方向位置に配設される場合も生じる。
【0007】
このため、遊技盤を固定したときの施錠具の撓み変形量(締めシロ)、換言すれば遊技盤を挟持する固定保持力にばらつきが生じ、施錠具は固定角度位置にあるにも拘わらず固定保持力が不十分で遊技盤にガタツキが発生したり、締めシロが大きすぎて固定角度位置にロック保持できない状況が発生するなど、安定かつ確実な遊技盤の固定保持という面で問題があった。また、合成樹脂製の施錠具に長期間にわたって過大な引っ張り力を作用させておくと、経時変化によって施錠具が永久変形し固定保持力が低下してくる場合もあり、このような場合には施錠具を交換しなければ対処できないという問題も指摘されていた。
【0008】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、各構成部材の寸法精度のばらつきや組み立て誤差、遊技盤の反りなどがあっても、安定かつ確実に遊技盤を固定保持できるような遊技盤の固定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明は、前面に遊技領域が設けられた遊技盤と、この遊技盤を所定位置で前面側から着脱可能に収容する収容部が設けられた枠部材(例えば、実施形態における前枠2)とを備え、遊技領域に遊技球を打ち出して遊技を行うように構成された弾球遊技機において、収容部における遊技盤を受容してその後面を支持する部分に前方に突出して設けられ、前面側に開口する有底円筒状空間からなる収容部が形成された固定支持部と、収容部内にその底面から前方に向かって雄ネジ部が突出して設けられたネジ部材と、後端側に収容部に回動自在に嵌合可能な円柱状の回動軸部を有するとともに前端側に回動軸部の外周面より外周側に張出形成されたレバー部を有して構成され、回動軸部に後面側に開口して前記雄ネジ部に螺合される雌ネジを有する固定部材(例えば、実施形態における固定レバー215)とを備えて構成される。さらに、遊技盤の前面側に、レバー部の形状に対応して貫通形成されてレバー部を挿通させる開口を有した係止受け部が形成され、遊技盤における係止受け部の後側に、開口に繋がって形成されて後面側に開口し、固定支持部および固定部材を挿入させて受容可能な空間を有した係止受容部が形成されているとともに、固定支持部の前端面から前方に突出してガイドピンが設けられており、回動軸部の後部を収容部に回動自在に嵌合させるとともに雄ネジ部に雌ネジを螺合させて固定部材をネジ部材の前端に取り付けるときに、回動軸部の後端がガイドピンの前端に当接する位置まで螺合させた後に、固定部材を所定係合方向と逆の方向に回転させてレバー部が開口を通過する解放回転位置にセットした状態で、遊技盤を収容部に収容させるとレバー部が開口を通過して係止受け部の前面側に突出し、この状態から固定部材を所定係合方向に回転させると固定部材の後端がガイドピンの前端に当接する前に遊技盤を後方に押して遊技盤を収容部に固定保持するように遊技盤を前記収容部に固定保持するように構成されている。
【0010】
このような構成の遊技盤の固定装置では、雄ネジ部に雌ネジを螺合させて固定部材をネジ部材の前端に取り付けた状態で遊技盤を収容部に収容させるときに、レバー部が開口を通過して係止受け部の前面側に突出するとともに固定支持部および固定部材が空間内に位置して係止受容部に受容されて遊技盤が収容部に収容される。そこでこの状態から固定部材を所定係合方向に回転させるとレバー部の後端面が係止受け部の前端面と当接するとともに雄ネジ部と固定部材の雌ネジとの螺合量が増加して、固定支持部に対して固定部材を後動させてレバー部により遊技盤を後方に押して遊技盤を収容部に固定保持する。このように、本構成の固定装置では、固定部材の係止部が単に旋回移動するのではなく、ネジ部との螺合に応じて回動しながら後方に移動して係止受け部の前面と係合し、以降回動角度位置に応じた押圧力で係止受け部を後方に押圧して遊技盤を収容部内に挟持固定する構成であり、遊技盤を押圧する固定保持力は基本的にネジ締結力により発生される。このため、固定装置を構成する各部材に寸法精度のばらつきや組み立て誤差、遊技盤の反りなどがあっても、これらをネジピッチに応じた回動角度位置の差異として吸収することができ、これにより遊技盤を安定かつ確実に固定保持させることができる。
なお、固定支持部の前端面から前方に突出してガイドピンが設けられており、回動軸部の後部を収容部に回動自在に嵌合させるとともに雄ネジ部に雌ネジを螺合させて固定部材をネジ部材の前端に取り付けるときに、回動軸部の後端がガイドピンの前端に当接する位置まで螺合させた後に、固定部材を所定係合方向と逆の方向に回転させてレバー部が開口を通過する解放回転位置にセットした状態で、遊技盤を収容部に収容させると、レバー部が開口を通過して係止受け部の前面側に突出し、この状態から固定部材を所定係合方向に回転させると固定部材の後端がガイドピンの前端に当接する前に遊技盤を後方に押して遊技盤を収容部に固定保持するように構成されるのが好ましい。このように構成すれば、雄ネジ部に雌ネジを螺合させるときの螺合量設定を、治具を用いたり、作業者の勘に頼ることなく、迅速且つ確実に行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について、好適な実施例を挙げて添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお実施例では、前枠の正面奥部に遊技盤が収容保持された形態のパチンコ機に本発明を適用した場合を主として説明する。
【0012】
まず、パチンコ機PMの概要構成を図1および図2を参照して要約説明する。ここで、図1はパチンコ機PMのガラス扉5を開放した状態におけるパチンコ機PMの正面図、図2はガラス扉5および遊技盤20を取り外した状態におけるパチンコ機PMの正面図(ガラス扉5については背面図)である。
【0013】
パチンコ機PMは外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ機構3a,3bで横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して常には外枠1と係合された閉鎖状態に保持される。
【0014】
前枠2の前面側には、前枠2の前面域に合わせた方形状のガラス扉5および球皿6が正面左側に設けられたヒンジ機構7a,7b,7cで横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4および球皿施錠装置を利用して前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。球皿6の右側下部には遊技球の発射操作を行う操作ハンドル8が取り付けられている。前枠2の上部には方形枠状の収容枠10が前枠2と一体に成型されており、この収容枠10に遊技盤固定装置FSを利用して遊技盤20が着脱可能に立設保持される。
【0015】
遊技盤20は、所定板厚の積層合板の表面にセルを貼り付け、これを所定形状にルーター加工した化粧板(「ベニヤ」とも称される)21を基板として構成される。化粧板21の前面側には、上下2分割のレール飾り22,23がビス止めされてその内側に略円形の遊技領域PAが区画形成され、この遊技領域PAに多数本の遊技釘とともに風車や各種入賞具24、遊技の進行状況に応じて所定の図柄を表示させる図柄表示装置25などの遊技構成部品が取り付けられ、遊技領域PAの下端部には入賞具24に入賞せずに落下した遊技球を遊技盤20の裏面側に排出させるアウト口27が設けられている。
【0016】
常には遊技盤20の前面を覆って閉鎖保持されるガラス扉5は、中央に前後連通する窓口開口を有して樹脂成型された扉枠51の背面側に、前後2枚のガラス板が一体化されたガラスアッセンブリ52がヒンジ機構53a,53bによって横開き開閉および着脱可能に取り付けられ、ガラス施錠装置54によってガラス扉5の窓口開口を覆う閉止位置に係止保持されている。また、球皿6の背後に位置する前枠2の下部領域には遊技補助盤と称される補助機構部が形成されており、この遊技補助盤の各部に、操作ハンドル8の回動操作に基づいて遊技盤20に遊技球を打ち出す遊技球発射装置や、遊技の展開状態に応じて効果音を発生させる音響装置などが設けられている。
【0017】
前枠2の裏面側には、中央に前後連通する開口を有して前枠2よりもやや小型の方形枠状に形成された裏セット盤30が着脱可能にセット保持される。裏セット盤30の各部には、詳細図示省略するが、遊技球を貯留する球貯留タンクや球貯留タンクから供給された遊技球を整列させる整列通路、遊技盤20における入賞状態等に基づいて遊技球を払い出す球払出装置、球払出装置から払い出された遊技球を球皿6に導く球払出通路などの賞球機構が設けられるとともに、遊技盤20の裏面側に排出された遊技球を集合させて遊技施設の回収バケットに排出させる排出通路などが設けられている。また裏セット盤30の裏面側には、電源基盤や主基板などの各種回路基盤および電子部品等が取り付けられ、これらがワイヤーハーネスで接続されて遊技可能に構成される。
【0018】
パチンコ機PMは、前枠2、ガラス扉5および球皿6がともに閉止され施錠された状態で遊技に供され、球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。操作ハンドル8が回動操作されると、球皿6に貯留された遊技球が1球ずつ遊技球発射装置に送り出され、遊技球発射装置のハンマにより遊技盤20の遊技領域PAに打ち出されて、以降パチンコゲームが展開される。
【0019】
以上のように概要構成されるパチンコ機PMにあって、遊技盤20は前枠2の前方から収容枠10に着脱可能に収容され、遊技盤固定装置FSを利用して収容枠10内の所定位置に固定保持される。
【0020】
遊技盤固定装置FSは、収容枠10および遊技盤20の所定位置に設けられた係止機構200を主体として構成され、本実施例では、遊技盤20の固定忘れを防止する固定忘れ防止機構250を併設した形態を例示している。ここで、係止機構200は、収容枠10側に設けられた枠側係止構造210と、遊技盤20側に設けられた盤側係止構造220とからなり、収容枠10内の所定位置に遊技盤20を固定保持させるための機構である。また、固定忘れ防止機構250は、係止機構200が未固定状態(係止待機状態)であるときに、これを明確にして遊技盤20の固定忘れを未然に防止するための機構である。以下、図3〜図12の各図を参照して係止機構200から順に説明する。
【0021】
ここで、図3〜図6の各図には主として係止機構200の各部の構成を示しており、このうち図3は係止機構200の主要構成を分解状態で示す斜視図(図では正面右上の係止機構200を例示している)、図4は係止機構200を構成する各部材の組み付け関係を分解状態で示す平断面図、図5は係止機構200における枠側係止構造のレバー部215cと盤側係止構造の係止受け部225との関係を示す平断面図(部分断面図)、図6は係止機構200を構成する主要部材の単体正面図である。
【0022】
また、図7〜図12の各図は係止機構200によって遊技盤20を固定保持させる際の各部の位置関係および作用を主として示しており、図7は枠側係止構造210と盤側係止構造220とを分離状態で示す正面図、図8は遊技盤20を着脱する際の枠側係止構造210と盤側係止構造220との関係を示す側断面図、図9は係止機構200による遊技盤20の係止状態を示す側断面図、図10は図9中の矢印X−X方向に見た背面図であって(a)図は係止待機状態における背面図、(b)図は係止状態における背面図、図11は係止機構200による遊技盤の位置決め作用を説明するための係止状態における係止機構200の平断面図、図12は係止機構の許容度を説明するための正面図である。なお各図では、平断面図については正面右上の係止構造の断面を、側断面図については正面左上の係止構造の断面をそれぞれ示している。
【0023】
係止機構200の配設位置は、遊技盤20に設けられた遊技領域PAや発射通路の形成位置を考慮して、できるだけ均等に遊技盤20を固定保持し得るように設定され、実施例では遊技領域PAの外側の上下左右4カ所に設けた例を示している。各係止機構200は、それぞれ収容枠10に設けられた枠側係止構造210と、遊技盤20に設けられた盤側係止構造220とからなる。
【0024】
枠側係止構造210は、収容枠10に前方に向けて膨出成型された固定支持部211、固定支持部211の背面側に形成されたボルト支持部212、ボルト支持部212に後方から圧入され前方の固定支持部211に延びて固定配設されたボルト213、後端側がボルト213のネジ部に螺合されて回動可能に支持される固定レバー215などからなる。
【0025】
固定支持部211は、円筒状のレバー収容部211aと円筒前端に円環状に形成された固定支持面211cとを有し、収容枠10に前方に開く有底円筒状に形成されている。レバー収容部211aの内径は、固定レバー215の回動軸部215aの外径よりもわずかに大きめに形成されており、レバー収容部211aに前方から回動軸部215aを受容して回動自在に嵌合支持し得るようになっている。固定支持面211cは平坦に形成された円環状の支持面であり、上下左右の4カ所に設けられた固定支持部の固定支持面211cが同一面上に形成されて遊技盤10の支持基準面を形成する。なお、この固定支持面211cの上下位置に前方に突出するガイドピン211pを形成することも好ましい実施形態であり、このガイドピン211pについては後に詳述する。
【0026】
ボルト支持部212は、固定支持部211の底部に前後連通して開口された支軸孔212aと、その後方に六角形状で前枠後面に開く頭部収容穴212cとを有し、収容枠10に固定支持部211と一体に成型されている。支軸孔212aはレバー収容部211aと同軸に位置してボルト213の軸部213aの外形よりもわずかに小径に形成されており、後方からボルト213が圧入されたときにボルトの軸部213aを締め込むように拘持して、ボルト213が前後方向に移動しないように固定保持する。また、頭部収容穴212cはボルト頭部213cの六角形状に合わせてこれよりわずかに大きめに形成されており、後方からボルト213が圧入されたときにボルト頭部を収容してボルト213がボルトの軸部まわりに回動しないように保持する。
【0027】
ボルト213は、軸部213a、軸部の前方に形成されたネジ部213bおよび後端部に形成されたボルト頭部213cを有し、一般に市販されている部分ネジタイプの六角ボルトを用いた例を示しており、固定レバー215を回動させたときに回動操作角に対して前後方向移動量が遊技盤20を着脱固定するのに適したネジ部を有するボルトが用いられる。具体的には、本実施例に示す係止機構200では、ネジピッチ1〜2mm程度のメッキボルトないしステンレスボルトを用いている。
【0028】
ボルト213は前枠2の後面側からボルト支持部212に圧入され、ボルト前方のネジ部213bがレバー収容部211aの軸心に位置して前方に延び、ボルト基端側の軸部213aが支軸孔212aに拘持され、ボルト頭部213cが頭部収容穴212cに収容されて、ボルト213が前後方向に移動したりボルトの軸部まわりに回動したりすることなくボルト支持部212に固定保持される。なお頭部収容穴212cをボルト頭部213cの形状に合わせた六角形に形成しているため、圧入固定するボルト213におけるネジ食い付き部のラジアル方向角度位置を60度単位で設定する(または60度の範囲内で略一定の角度位置に配設する)ことが可能である。
【0029】
固定レバー215は、円柱状の回動軸部215aと、この回動軸部215aの軸心に後端側から形成された雌ネジ部215b、回動軸部215aの前方に回動軸部215aを挟んで対向方向に張り出し成型されたレバー部215cなどを主体として構成され、例えば、ABS樹脂やポリアセタール樹脂(POM)などの樹脂材料を用いて射出成型等の成形手段で一体に形成される。これにより、レバー部215cに対する雌ネジ食い付き部の角度位置を一定に形成することができる。なお、必要に応じて樹脂材料にガラス繊維を添加して部材強度を向上させ、または雌ネジ部215bにコイル状の金属製ネジインサートを挿入し、あるいは雌ネジ部を形成した金属製ブッシュを圧入ないしインサートモールドして補強する形態としてもよい。
【0030】
また本実施例では、一方のレバー部215cの基部裏側に回動軸部215aから円周外方に滑らかに張り出し成型された押圧部215d、および回動軸部215aの前端部に所定サイズの六角レンチの先端形状に合わせて形成された工具係合穴215sを設けた例を示している。ここで、押圧部215dは、対向方向に形成された2カ所のレバー部のうち、一方のレバー部の基部裏側に形成されるが、この押圧部215dの配設位置を明確化するために指示指標を設けることが好ましく、図では押圧部215dが形成された側と反対側のレバー部215cにマーカ215mを付した例を示している(図10を参照)。
【0031】
固定レバー215は、回動軸部215aを固定支持部211の前方から固定レバー収容部211aに嵌挿し、雌ネジ部215bをボルト213のネジ部213bに螺合させて所定量ねじ込むことで固定支持部211に回動可能に支持される。そしてこのように固定レバー215が取り付けられると、固定レバーのレバー部215cが固定支持面211cの前方に対向して配設され、雌雄ネジ部の螺合に応じて回動および前後方向に移動可能に配設されて、収容枠10に枠側係止構造210が形成される。
【0032】
ここで、前述したボルト213の圧入時におけるネジ食い込み部の角度設定、および固定レバー215の基準的なねじ込み深さは、マーカ215mの付されたレバー部215cを鉛直上方に位置させた状態で、レバー部背面の係止面215rと固定支持面211cとの前後方向間隔が後述する係止受け部225の厚さ寸法Hよりもわずかに大きく、この状態から固定レバー215をネジ締結方向(正面視時計回り)に90度締め込んだときに、レバー部背面の係止面215rと固定支持面211cとの前後方向間隔が係止受け部225の厚さ寸法Hと同一寸法〜わずかに小さめになるように設定される。以下の説明では、このように取り付けられた固定レバー215を上記のようにマーカ215mの付されたレバー部215cが鉛直上方を向くように位置させた角度位置を「解放位置」という。
【0033】
なお、固定支持面211cの上下位置にガイドピン211pを突出成型する場合には、ガイドピン211pの固定支持面211cからの突出高さは、係止受け部225の厚さ寸法Hよりも幾分小さく(例えば、ボルト213のネジピッチの1/2程度小さく)設定される。このようなガイドピン211pを設ける構成とすれば、固定レバー215をねじ込んで上記解放位置に設定する際に、上下のレバー部215cがガイドピン211pに当接した角度位置からネジを緩める方向に固定レバー215を1/2〜1回転させて、マーカ215mが付されたレバー部215cを鉛直上方に位置させることで、固定レバー215が解放位置に配設される。このため、角度設定用のジグを用いたり作業者の勘に頼ることなく、迅速且つ確実に固定レバー215を解放位置にセットすることができる。
【0034】
以上のように構成される枠側係止構造210と位置整合して、遊技盤10に盤側係止構造220が設けられている。盤側係止構造220は、化粧板21に形成された係止受容部221と、上下のレール飾り22,23に一体成型された係止受け部225とを主体として構成される。
【0035】
係止受容部221は、収容枠側の固定支持部211の配設位置および形状に合わせて、これより幾分大きめな長孔状ないしU字切込み状に化粧板21の板面を前後貫通してルータ加工することによって形成され、収容枠10の背面から前方に突出する固定支持部211を受容可能に形成されている。
【0036】
係止受け部225は、係止受容部221の直前に位置してレール飾22,23りの背面から前方に突出する円形フランジ状に形成され、前面側に平坦な係止受け面225cが設けられている。係止受け面225cには、固定レバー215を解放位置に配設したときのレバー部215cと相似形態の係止開口225bが前後連通して形成されている。係止開口225bは固定レバーの回動軸部215aを挿通させる左右の円弧部とレバー部215cを挿通させる上下のレバー挿通部とからなり、固定レバー215を解放位置にした状態で固定レバーの前方部を前後に挿通可能になっている。
【0037】
係止受け面225cの背面側には、係止開口225bの開口縁部に沿って後方に延びる支持リブ225aが形成されている。支持リブ225aにおける左右の円弧部は、回動軸部215aの外径よりも幾分大きめで、固定支持面211aの円環径に合わせて形成されており、固定レバー215を解放位置にして前端のレバー部215cを挿通させたときに、支持リブ225aの円弧部後端面が固定支持面211aに当接して支持される。すなわち支持リブ225aの後端面が遊技盤20側の支持基準面(被支持基準面)になっている。
【0038】
一方、係止受け面225cと対向するレバー部215cの背面側には、後方に凸の円弧状に形成された係止面215rが設けられている(図5を参照)。このため、固定レバー215を解放位置にして係止開口225bを通してレバー部215cを前方に突出させ、この状態(係止待機状態)から固定レバー215をネジ締結方向に回動させたときに、レバー部215cが係止開口225bの開口縁部に引っかかることなく回動し、および螺合に応じて後方に移動して、係止面215rが滑らかに係止受け面225cと係合する。
【0039】
また、固定レバー215が解放位置に配設された状態では、回動軸部215aに張り出し成型された押圧部215dが下側のレバー部(マーカ215mの付されていない側のレバー部)の基部裏側に位置しており、係止開口225bを通してレバー部215cを挿通させたときに、押圧部215dの最大径部分が下側のレバー挿通部にわずかに突出し、その左右において左右の支持リブ215aの内周面と近接した状態で配設される(図10(a)を参照)。
【0040】
そして、この係止待機状態から固定レバー215をネジ締め込み方向(正面視時計回り、図10では背面方向から見ているため反時計回り)に回動させると、押圧部215dが左側の支持リブ225aの内周面と係合して係止受け部225を正面左方向に押圧する(図10(b)および図11を参照)。これにより遊技盤20が4カ所全ての係止受け部225で正面左方向に押圧され、詳細図示省略するが収容枠10の左側部に形成された側方支持基準面に当接されて位置決め支持されるようになっている。
【0041】
なお、遊技盤20の下方に位置する2カ所の係止受け部225には、係止受け部225の前方を覆う係止受けカバー227,228がレール飾り23に横開き開閉可能に取り付けられており、常には閉鎖状態に保持されてガラス扉5の正面側から係止機構200が視認されないようにするとともに、型式シールや著作権シールの貼り付け面を形成している。
【0042】
このような係止機構200を利用して遊技盤20を収容枠10に装着固定するには、まず、ガラス扉5を開放して枠側係止構造210における4カ所の固定レバー215を解放位置に設定しておき、遊技盤20を前枠2の前方から収容枠10に収容する。このとき、係止受容部221が固定支持部211を受容して収容枠内に進入し、支持リブ225aの後端面が固定支持面211cに当接支持される。また、固定レバーのレバー部215cが係止開口225bを通って係止受け面225cの前方に突出する(図12(a))。
【0043】
次いで、前方に突出したレバー部215cを摘んで時計回りに回動させる。すると固定レバー215が回動するとともに螺合に応じて後方に移動し、レバー部背面の係止面215rが係止受け面225cと滑らかに係合する。そして固定レバー215を解放位置から略90度締め込んだとき(すなわちマーカ215mの付されたレバー部215cが正面右90度の角度位置まで回動されたとき)に、係止面215rが係止受け面225cを後方に押圧してレバー部215cと固定支持面211cとの間に係止受け部225を挟み込むように挟持し、遊技盤20を前後方向に位置決めして押圧固定する。また正面左側のレバー部215cの基部裏側に形成された押圧部215dが締め込み過程において正面左側の支持リブ225aの内周面と係合して遊技盤20を左方に押圧し、遊技盤20を左右方向に位置決めして押圧固定する。これにより、遊技盤20がガタなく収容枠10に位置決めされ固定保持される(図12(a)→(b))。
【0044】
なお、係止機構200では、適切なピッチのネジを適切な角度位置に配設することで、上記のように固定レバー215を解放位置から90度締め込んだときに係止受け部225が挟持固定されるように構成するとともに、このような標準固定位置で固定レバー215の後端面とレバー収容部211aの底面との間に所定のクリアランスCA(例えばネジ1ピッチ相当のクリアランス)が生じるように固定レバー215およびレバー収容部211aを設定している。このため、例えば、使用されるレール飾りによって係止受け部225の厚さ寸法に差異やばらつきがあったり、化粧板21に反りがあった場合、あるいは長期にわたる固定状態によって固定レバーに変形が生じた場合であっても、固定レバーの締め込み角度を調整することでこれらの誤差を吸収することができ、遊技盤20を確実に固定保持できるようになっている。
【0045】
例えば、係止受け部225の厚さが基準となる厚さよりも薄かった場合や、固定レバーのレバー部215cが摩耗または変形した場合には、図12(c)に示すように固定レバー215を標準的な右90度の固定位置を超えて回動させることでレバー部215cを係合させて挟持固定することができる。逆に係止受け部225の厚さが基準となる厚さよりも厚かった場合や、化粧板に反りが生じていた場合には、図12(d)に示すように固定レバー215を標準的な右90度の固定位置まで回動させない角度位置でレバー部215cを係合させて挟持固定することができる。
【0046】
なお、本実施形態では係止受け部225をレール飾りに形成し、この係止受け部225のみを挟持するように構成することで、化粧板21に厚さのばらつきがあってもその影響を受けない構成としているが、例えば化粧板21を含めて挟持させるような形態の場合には、化粧板21の厚さのばらつきによる誤差を吸収して遊技盤20を固定保持させることができる。また、固定レバー215の締め込みには、必要に応じて固定レバー前端の工具係合穴215sを利用して六角レンチ等の工具を用いて係止操作を行うこともでき、これによりさらに強固に固定保持させること、および固定レバー215を不正に開閉するような悪戯を抑制することが可能である。
【0047】
以上説明したような係止機構200によれば、係止受け部225の厚さのばらつきや各部材の誤差等によらず確実に遊技盤20を係止固定できるとともに、遊技盤20の状態が係止待機状態にあるか固定状態にあるかを固定レバー215の角度位置からも目視認識できる。しかしながら、開閉操作すべき固定レバー215が複数カ所に点在しており、また着脱作業を急ぐあまり2〜3カ所を固定した段階で固定完了と誤認する場合も生じ得る。このため、本パチンコ機PMにおいては、このような誤認によって遊技盤20が未固定状態のまま遊技に供されることを未然に防止するため、固定忘れ防止機構250を設けている。以下、図9および図13〜図15の各図を主として参照しながら固定忘れ防止機構250について説明する。
【0048】
ここで、図13および図14は正面右上の係止機構200と固定忘れ防止機構250との関係を示す平断面図であって、図13は係止機構200が未固定状態における平断面図、図14は係止機構200が固定状態における平断面図、図15は固定忘れ防止機構250の作用を示す平面図である。
【0049】
各図には固定忘れ防止機構250における干渉部材として、干渉突起255をガラス扉5に設けた例を示している。干渉突起255は、ガラス扉5の裏面側に扉枠51から後方に突出して設けられており、段付き円柱状の突起部がガラス扉5と一体に成型されている。
【0050】
干渉突起255は、ガラス扉5を閉止させたときにガラス扉の背後に位置して対峙する係止機構200の位置に合わせて設けられており、ガラス扉5が閉止方向に揺動されときに、解放位置から所定角度締め込まれた係止位置に位置する固定レバー215とは干渉しないが、解放位置に位置する固定レバー215のレバー部215cと干渉するように設定されている。すなわち干渉突起255は、固定レバー215における回動軸部215aの上方または下方に突出するように設けられており、各図に示す固定忘れ防止機構250では、正面右上の固定レバー215(R)に対しては回動軸部215aの上方に、正面左上の固定レバー215(L)に対しては回動軸部215aの下方に突出するように配けている。
【0051】
このため、図9および図14に、係止機構200における固定レバー215を右90度の係止位置に位置させて、ガラス扉5を閉止させた状態を示すように、干渉突起255は固定レバー215と干渉することなく回動軸部215aの上方(正面左上の係止機構については下方)に位置して収容され、ガラス扉5が完全に閉止施錠される。
【0052】
一方、固定レバー215が解放位置にあるときにはレバー部215cが回動軸部215aの上下に位置しており、図13に示すように、干渉突起255の先端部が固定レバーのレバー部215cと干渉してガラス扉5を閉止させることができない。さらに、このときのガラス扉5の開き角は、図15(a)(b)に解放位置にある固定レバー215の場所とガラス扉5の開き角との関係を示すように、解放位置にある固定レバー215の場所によって異なる。すなわち、(a)図に示す正面左側の固定レバー215(L)が解放位置にある場合と、(b)図に示す正面左側の固定レバー215(L)は係止状態にあるが正面右側の固定レバー215(R)が解放位置にある場合とでガラス扉5の開き角が異なり、(a)図に示す正面左側の固定レバー215(L)が解放位置にある場合の方が開き角が大きい。
【0053】
このため、遊技盤20の装着作業を行った作業者は、ガラス扉5が閉止できないことで遊技盤20が完全には固定されていないことを直ちに理解できるとともに、当該未固定の固定レバー215が左右いずれの固定レバー215(L),215(R)であるかをも察知することができる。従って、遊技盤20の固定忘れを未然に防止して遊技盤20が不完全な固定状態で遊技に供されることを防止することができる。
【0054】
なお、上記実施例では、ガラス扉5の背面に干渉突起255を設け、固定レバー215が解放位置にある状態でガラス扉5を閉止させようとしたときに、干渉突起255がレバー部215cと当接してガラス扉5が閉止できないように構成した例を示したが、固定レバー215の前方に係止受けカバー227,228が設けられているような場合には、例えば、当該係止受けカバーのカバー面に干渉突起255が通過可能な突起挿通孔を設けることで上記実施例と同様に構成することができる。また、上記干渉突起255と同様の突起部を係止受けカバー227,228の背面に設け、固定レバー215が解放位置にある時には係止受けカバーの突起部が固定レバーのレバー部215cと当接して閉止されず、これに伴ってガラス扉5が閉止できないように構成してもよい。
【0055】
また、以上説明した係止機構200では、固定レバー215の前端部に六角形の工具係合穴215sを設け、六角レンチ等の工具を用いて開閉操作可能な形態を例示したが、図12(a)(b)と同様の係止機構の正面図を図16(a)(b)に示すように、この係合穴を施錠装置4の開錠時に用いる合い鍵で開閉操作可能な形態の鍵係合穴215tとしてもよい。これにより、遊技盤20の着脱時に別途工具を準備することなく通常使用する合い鍵を用いて作業を行えるとともに、合い鍵を持たない無権限者による不正操作を有効に防止することができる。
【0056】
さらに、本実施例では固定支持部211に雄ネジ部(ボルト213)を設け、固定レバー215に雌ネジ部215bを設けて螺合させる形態を示したが、固定支持部211と固定レバー215のネジによる螺合形態は雌雄を逆転させた形態であってもよい。すなわち、固定支持部211の後部に雌ネジ部を形成し、固定レバー215の後端に後方に突出する雄ネジ部を設けてこれらを螺合させる形態としてもよい。この場合、固定レバー215に雄ネジ部を設ける手段として、例えば、固定レバーのネジ部215bにスタッドボルトを植設する構成や、上述したと同様のボルト支持部(212)を固定レバーに設けて圧入固定する構成、雄ネジ部が形成された金属部材を固定レバーにインサートモールドあるいは圧入して一体に形成する構成など適宜な手段を用いることができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、遊技盤を収容保持する収容部に設けられた固定支持部と、この固定支持部に前後方向に延びて設けられたネジ部と、後端側がネジ部に螺合され前端側の係止部が固定支持部から前方に突出して回動および前後移動が可能に支持された固定部材と、固定部材が解放角度位置にあるときに係止部を通過させて前方に突出させる係止開口を有して遊技盤に設けられた係止受け部とを備え、固定部材を解放角度位置に位置させて係止開口を通して係止部を遊技盤の前面側に突出させ、固定部材を解放角度位置からネジ締結方向に回動させたときに、ネジ部との螺合に応じて固定部材が回動しながら後方に移動して前端側の係止部が係止受け部の前面と係合し、係止部と固定支持部との間に係止受け部を挟持して遊技盤を所定位置で収容部に係止保持するように遊技盤の固定装置を構成する。
【0058】
このように、本構成の固定装置では、固定部材の係止部がネジ部との螺合に応じて回動しながら後方に移動して係止受け部の前面と係合し、以降回動角度位置に応じた押圧力で係止受け部を後方に押圧して挟持固定する。このため、固定装置を構成する各部材に寸法精度のばらつきや組み立て誤差、遊技盤の反りなどがあっても、これらを吸収して遊技盤を固定支持させることができ、これにより遊技盤を安定かつ確実に固定保持可能な遊技盤の固定装置を提供することことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る固定装置を備えた遊技機の一例として示すパチンコ機のガラス扉を開放した状態における正面図である。
【図2】ガラス扉および遊技盤を取り外した状態における上記パチンコ機の正面図(ガラス扉については背面図)である。
【図3】本発明に係る固定装置における係止機構の主要構成を分解状態で示す斜視図である。
【図4】係止機構を構成する各部材の組み付け関係を分解状態で示す平断面図である。
【図5】係止機構における枠側係止構造のレバー部と盤側係止構造の係止受け部との関係を示す平断面図(部分断面図)である。
【図6】係止機構を構成する主要部材の単体正面図である。
【図7】枠側係止構造と盤側係止構造とを分離状態で示す正面図である。
【図8】遊技盤を着脱する際の枠側係止構造と盤側係止構造との関係を示す側断面図である。
【図9】係止機構による遊技盤の固定状態を示す側断面図である。
【図10】図9中の矢印X−X方向に見た背面図であって、このうち(a)図は係止待機状態における背面図、(b)図は係止状態における背面図である。
【図11】係止状態における係止機構の平断面図である。
【図12】係止機構の許容度を説明するための正面図である。
【図13】未固定状態における係止機構と固定忘れ防止機構との関係を示す平断面図である。
【図14】固定状態における係止機構と固定忘れ防止機構との関係を示す平断面図である。
【図15】固定忘れ防止機構の作用を示す平面図である。
【図16】固定レバー前端に鍵係合穴を設けた実施例を示す正面図である。
【符号の説明】
CA クリアランス
FS 遊技盤固定装置
PA 遊技領域
PM パチンコ機
H 係止受け部の厚さ寸法
1 外枠
2 前枠
3a,3b ヒンジ機構
4 施錠装置
5 ガラス扉
6 球皿
7a,7b,7c ヒンジ機構
8 操作ハンドル
10 収容枠
20 遊技盤
21 化粧板
22 上レール飾り
23 下レール飾り
24 入賞具
25 図柄表示装置
27 アウト口
30 裏セット盤
51 扉枠
52 ガラスアッセンブリ
53a,53b ヒンジ機構
54 ガラス施錠機構
200 係止機構
210 枠側係止構造
211 固定支持部
(211a レバー収容部、211c 固定支持面、211p ガイドピン)
212 ボルト支持部
(212a 支軸孔、212c 頭部収容穴)
213 ボルト
(213a 軸部、213b ネジ部、213c ボルト頭部)
215 固定レバー
(215a 回動軸部、215b 雌ネジ部、215c レバー部、
215d 押圧部、215m マーカ、215r 係止面、
215s工具係合穴、215t 鍵係合穴)
220 盤側係止構造
221 係止受容部
225 係止受け部
(225a 支持リブ、225b 係止開口、225c 係止受け面)
227 係止受けカバー
228 係止受けカバー
250 固定忘れ防止機構
255 干渉突起

Claims (1)

  1. 前面に遊技領域が設けられた遊技盤と、前記遊技盤を所定位置で前面側から着脱可能に収容する収容部が設けられた枠部材とを備え、前記遊技領域に遊技球を打ち出して遊技を行うように構成された弾球遊技機において、
    前記収容部における前記遊技盤を受容してその後面を支持する部分に前方に突出して設けられ、前面側に開口する有底円筒状空間からなる収容部が形成された固定支持部と、
    前記収容部内にその底面から前方に向かって雄ネジ部が突出して設けられたネジ部材と、
    後端側に前記収容部に回動自在に嵌合可能な円柱状の回動軸部を有するとともに前端側に前記回動軸部の外周面より外周側に張出形成されたレバー部を有して構成され、前記回動軸部に後面側に開口して前記雄ネジ部に螺合される雌ネジを有する固定部材とを備え、
    前記遊技盤の前面側に、前記レバー部の形状に対応して貫通形成されて前記レバー部を挿通させる開口を有した係止受け部が形成され、
    前記遊技盤における前記係止受け部の後側に、前記開口に繋がって形成されて後面側に開口し、前記固定支持部および前記固定部材を挿入させて受容可能な空間を有した係止受容部が形成されるとともに、
    前記固定支持部の前端面から前方に突出してガイドピンが設けられており、
    前記回動軸部の後部を前記収容部に回動自在に嵌合させるとともに前記雄ネジ部に前記雌ネジを螺合させて前記固定部材を前記ネジ部材の前端に取り付けるときに、前記回動軸部の後端が前記ガイドピンの前端に当接する位置まで螺合させた後に、前記固定部材を前記所定係合方向と逆の方向に回転させて前記レバー部が前記開口を通過する解放回転位置にセットした状態で、前記遊技盤を前記収容部に収容させると前記レバー部が前記開口を通過して前記係止受け部の前面側に突出し、この状態から前記固定部材を前記所定係合方向に回転させると前記固定部材の後端が前記ガイドピンの前端に当接する前に前記遊技盤を後方に押して前記遊技盤を前記収容部に固定保持するように構成されたことを特徴とする遊技盤の固定装置。
JP2003022080A 2003-01-30 2003-01-30 遊技盤の固定装置 Expired - Fee Related JP4351848B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003022080A JP4351848B2 (ja) 2003-01-30 2003-01-30 遊技盤の固定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003022080A JP4351848B2 (ja) 2003-01-30 2003-01-30 遊技盤の固定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004229893A JP2004229893A (ja) 2004-08-19
JP4351848B2 true JP4351848B2 (ja) 2009-10-28

Family

ID=32951249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003022080A Expired - Fee Related JP4351848B2 (ja) 2003-01-30 2003-01-30 遊技盤の固定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4351848B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4664751B2 (ja) * 2005-06-29 2011-04-06 株式会社ニューギン 遊技機
JP4676459B2 (ja) * 2007-05-22 2011-04-27 株式会社藤商事 弾球遊技機
JP5079833B2 (ja) * 2010-03-05 2012-11-21 株式会社ニューギン 遊技機
JP5146971B2 (ja) * 2010-05-14 2013-02-20 サミー株式会社 遊技盤の開閉着脱機構
JP5043207B2 (ja) * 2011-01-24 2012-10-10 株式会社藤商事 弾球遊技機
JP7254364B2 (ja) * 2020-12-15 2023-04-10 株式会社ニューギン 遊技機
JP7254363B2 (ja) * 2020-12-15 2023-04-10 株式会社ニューギン 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004229893A (ja) 2004-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4351848B2 (ja) 遊技盤の固定装置
JP2000288205A (ja) パチンコ遊技機
JP4914401B2 (ja) 遊技機
JP2006230916A (ja) 遊技機用の遊技盤係止保持機構
JP5146971B2 (ja) 遊技盤の開閉着脱機構
JP2004242745A (ja) 遊技盤の開閉着脱機構
JP3889713B2 (ja) 遊技盤の固定装置
JP4502106B2 (ja) 遊技盤の開閉着脱機構
JP2000102638A (ja) 遊技機の基板ケースのロック機構
JP3508099B2 (ja) パチンコ遊技機における遊技盤用の施錠装置
JP2006218095A (ja) 弾球遊技機
JP4010956B2 (ja) 遊技機のヒンジ機構
JP5424501B2 (ja) 遊技機
JP2004230027A (ja) 遊技機のヒンジ機構
JP4133528B2 (ja) 遊技盤の遊技部品取付構造
JP4029293B2 (ja) パチンコ遊技機における遊技盤用の施錠装置
JP4384405B2 (ja) 遊技機のヒンジ機構
JP4116496B2 (ja) 弾球遊技機
JP2984821B2 (ja) 遊技盤着脱交換式のパチンコ遊技機
JP4014756B2 (ja) パチンコ遊技機
JP3978131B2 (ja) 遊技機のヒンジ機構
JP4384406B2 (ja) 遊技機のヒンジ機構
JP2000070452A (ja) 盤面部品の取付構造
JP4378353B2 (ja) 基板ケース
JP2008200522A (ja) 遊技盤の遊技部品取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090313

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090511

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090703

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090727

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120731

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130731

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130731

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130731

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees