JP3508099B2 - パチンコ遊技機における遊技盤用の施錠装置 - Google Patents

パチンコ遊技機における遊技盤用の施錠装置

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パチンコ遊技機
における遊技盤用の施錠装置に関し、更に詳細には、前
枠の窓口裏側に位置するセット保持枠のセット口に対し
て、遊技盤が前側より着脱交換可能にセットされるパチ
ンコ遊技機において、前記遊技盤をセット保持枠に固定
保持するための施錠装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機に代表されるこの種の遊技機
では、機体をなす外枠に対して着脱および開閉自在に組
付けられる前枠に、各種の遊技構成部材が集約的に搭載
されている。例えば、遊技構成部材の一つである遊技盤
に関しては、前枠の窓口裏側に位置するセット保持枠の
セット口に対し、遊技面を前側に指向させた状態でセッ
トされる。ここで、遊技盤のセット形態をもとに遊技機
を分類すると、前記前枠前面の窓構成部材(ガラス扉)を
開放したもとで前面側から着脱するよう構成したタイプ
(遊技盤前側着脱タイプ)と、外枠から開放された前枠裏
側の裏機構盤を開放または取外したもとで裏面側から着
脱するよう構成したタイプ(遊技盤裏側脱着タイプ)とに
大別される。
【0003】そして、前述した何れのタイプの遊技機に
あっても、セット保持枠のセット口内の正面側にセット
した遊技盤が、該セット口内でがたつきの無い状態に収
容して適正に固定し得ることが何よりも肝要とされてい
る。従って、例えば前記セット口の内周囲に施錠装置
(係合保持部品)を設け、セット口にセットした遊技盤に
対して各施錠装置を係合操作または解除操作することを
前提として、遊技盤を簡単かつ楽な操作で手早く容易に
着脱できることが強く要望されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに従来のパチン
コ遊技機にあっては、前述した技術的な要望事項が充分
満足に具備されず、また奏し得るとは言い難い面があっ
た。すなわち、遊技盤に対する前記施錠装置は主として
合成樹脂製または金属製のものが利用されており、何れ
についても一般に当該セット保持枠におけるセット口内
の両側上下部に配設されている。しかしこの施錠装置に
ついては、前枠の裏側から操作できる形式とされている
ため、遊技盤の着脱および交換に当り、装置自体の係合
および解除の操作に際しては、前枠をその都度開放しな
ければならない煩わしさを伴う。殊に、前述した遊技盤
前側着脱タイプのものでは、係合保持手段の形式に制約
されて前側着脱に係る優位性が充分活かされない問題が
あった。
【0005】そこで、遊技盤前側着脱タイプでは、前述
した不都合を回避するために、前枠前面側からの施錠操
作および解錠操作をなし得る施錠装置が新たに提案さ
れ、遊技盤の着脱作業の容易化を図り、前側着脱に係る
優位性が活かされるに至った。しかるにこの施錠装置で
は、遊技盤に対する施錠および解錠が回動変位に基いて
行なうようになっているが、この回動操作には六角レン
チ等の工具を使用することを前提として設計されてい
た。しかし、前記工具を使用した前枠前面側からの施錠
操作,解錠操作は、案外面倒で煩わしさを伴う作業であ
った。しかも、万一前記工具を持ち合わせていない場合
には、指先による施錠操作,解錠操作が不可能であるか
ら遊技盤を着脱することができず、遊技盤の着脱に係る
合理化には未だ課題を内在していた。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたものであって、前枠自体の開放を不要
とした前提において、前枠裏側に位置するセット保持枠
のセット口内に対して前枠前面側からセットされる遊技
盤を、一切の工具を使用せずに指先操作による施錠,解
錠を可能とすることで、該遊技盤を手早く容易に着脱で
きるようにしたパチンコ遊技機における遊技盤用の施錠
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため本発明に係るパチンコ遊技機にお
ける遊技盤用の施錠装置は、外枠に組付けられる前枠の
窓口裏側に位置するセット保持枠のセット口に対して、
遊技盤が前側より着脱交換可能にセットされたパチンコ
遊技機にあって、前記セット保持枠に開設されたセット
口内周に臨む所定位置に設けられた保持部と、この保持
部に対して着脱可能に嵌合セットされて回転可能に支持
される施錠具とを備え、前記保持部では、前記セット口
内にセットされた前記遊技盤の係合部裏側を係止し得る
係止部と軸孔口部とを形成し、前記施錠具では、前記保
持部の軸孔口部に回動可能に嵌合支持される軸部の後側
に、前記係止部に支持される回動支盤を一体に形成する
と共に、軸部の前側に、前記保持部の前側に係止し得る
と共に先端面に六角形の操作孔が形成される係止部と、
指先操作可能な操作部と、前記遊技盤の係合部前側に弾
性的に係合し得る係合部とを一体に形成し、前記遊技盤
の係合部前面に、前記施錠具の係合部に形成された係合
突起に対する案内斜面および位置決め用の係合凹部が形
成された係合保持部材を取着したことを特徴とする。
た前記課題を克服し、所期の目的を達成するため本願の
別の発明に係るパチンコ遊技機における遊技盤用の施錠
装置は、外枠に組付けられる前枠の窓口裏側に位置する
セット保持枠のセット口に対して、遊技盤が前側より着
脱交換可能にセットされたパチンコ遊技機にあって、前
記セット保持枠に開設されたセット口内周に臨む所定位
置に設けられた保持部と、この保持部に対して着脱可能
に嵌合セットされて回転可能に支持される施錠具とを備
え、前記保持部では、前記セット口内にセットされた前
記遊技盤の係合部裏側を係止し得る係止部と軸孔口部と
を形成し、前記施錠具では、前記保持部の軸孔口部に回
動可能に嵌合支持される軸部の後側に、前記係止部に支
持される回動支盤を一体に形成すると共に、軸部の前側
に、前記保持部の前側に係止し得ると共に先端面に六角
形の操作孔が形成されるボス状の係止部と、前記軸部の
軸方向と直交方向に延在する摘み状を呈し、その長手方
向の中央端面とボス状の前記係止部の円筒面とが連設さ
た指先操作可能な操作部と、前記遊技盤の係合部前側
に弾性的に係合し得る係合部とを一体に形成し、前記遊
技盤の係合部前面に、前記施錠具の係合部に形成された
係合突起に対する案内斜面および位置決め用の係合凹部
が形成された係合保持部材を取着したことを特徴とす
る。
【0008】
【作用】遊技盤の取付けにおいては、前枠前面のガラス
扉を開放したもとで、前枠における枠体の窓口からセッ
ト保持枠のセット口へ遊技盤を収納セットすることで、
該遊技盤はセット口内に起立状態で収容保持される。そ
して、セット口内の所要位置に配設された各施錠装置に
おける施錠具の操作部を指先で摘み、該施錠具を所定方
向へ回動操作することにより施錠位置に変位し、係合部
が遊技盤に弾性的に係合して該遊技盤を弾性的に固定化
保持し得る。一方、遊技盤の取外しにおいては、遊技盤
の施錠状態にある各施錠具の操作部を指先で摘み、夫々
の施錠具を前とは反対方向へ回動操作することにより、
遊技盤に対する各施錠具の係合部の係合が解除され、遊
技盤をセット口から取出すことができる。このように、
遊技盤の施錠,解錠をなす施錠具が、一切の回動操作器
具等を使用せずに指先操作のみで簡単かつ容易になさ
れ、遊技盤着脱に係る作業の合理化および容易化が図ら
れる。また、施錠具の係止部に形成した操作孔に対応の
回動操作器具を係合して、該操作器具で施錠具を回動操
作することで、遊技盤の施錠,解錠を行なうことも可能
である。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明に係るパチンコ遊技機
における遊技盤用の施錠装置につき、好適な実施例を挙
げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。な
お本実施例では、パチンコ遊技機として、前枠の窓枠口
内部にパチンコ球用の遊技盤がセットされた一般的なパ
チンコ機の場合を主に示す。
【0010】(パチンコ機の概略説明)本実施例のパチン
コ機Pは、その基本的構成の概要として図1に略示する
ように、縦長方形の外枠Aの開口前面側に、各種の遊技
用構成部材をセットする縦長方形の前枠Bが連結支持手
段および施錠手段を利用して開閉および着脱が可能に組
付けられている。そしてこの前枠Bの前面側に、遊技盤
Dの透視保護窓である後述のガラス窓Cと、上の球受け
皿Eとが個々の連結支持手段等を利用して共に横開き形
態で開閉可能に組付け整合される一方、前枠Bの下部に
下の球受け皿Fおよび打球発射装置Gにおける打球操作
部G1等が装着セットされ、また前枠Bの裏側に各種の
球経路および球処理・払出部等を備えた機構セット盤(図
示せず)がセットされている。
【0011】(前枠)前記前枠Bは、図2に示すように全
体が合成樹脂成形されたものが例示され、前記外枠Aの
開口前面域に整合する外形サイズに成形されて内側に正
面縦長方形の窓枠口(窓口)11を開口した枠体10と、
この枠体10の裏側に一体成形されて前記窓枠口11の
正面内部に臨む遊技盤用のセット口13を開口したセッ
ト保持枠12とが、前後に連設された内外二重枠形態と
されている。そして前記枠体10においては、窓枠口1
1の下部に下の球受け皿Fや前記打球発射装置Gの打球
発射部等を設置するための設置盤14が成形される一
方、その中央部に賞球用の給出口15が開口され、また
窓枠口11の上縁部および右縁部に亘り電光装飾部16
を設置するための設置部17が成形されている。また前
記窓枠口11は、前面側から出入れ(着脱)される遊技盤
Dのセット面域および出入れ口ともされ、その下部開口
面域内に上の球受け皿Eを開閉可能に組付けセットし得
るようになっている。そして、窓枠口11の開口前面の
3周縁(上縁および左右の側縁)を凹設して、ガラス扉C
を整合収容し得るセット面域18が画成されている。
【0012】一方、前記セット保持枠12においては、
窓枠口11の下部内側において前記上の球受け皿Eに整
合する位置に遊技補助盤20が一体成形されており、こ
の遊技補助盤20の上端縁を基準にして前記セット口1
3が開口されている。前記遊技補助盤20には、その裏
側にアウト路21が形成される他に、賞球用の給出口2
2および球回収路23等が成形されると共に、スピーカ
24を内蔵した球受けケース25および発射レール部材
26がセットされる(図1参照)。そして、前記セット口
13における内周4ヶ所の隅部には、略45度に形成さ
れた斜状壁部27がセット保持枠12に一体的に形成さ
れており、これら各斜状壁部27には、後述するよう
に、本実施例に係る施錠装置Hが設置される。また、こ
のセット口13の内周端面に、遊技盤Dに対する位置決
め用の突座19,19が形成されている。
【0013】(遊技盤)遊技盤Dは、図1に示すように、
セット保持枠12における前記セット口13内に適合す
る略正方形に成形されており、その前面に取着された略
円形状の案内レール30内に各種の図柄表示装置等の遊
技部品や入賞装置等を配置して所要のゲームを展開し得
る遊技領域31が構成されている。また、上下および左
右の各隅部は45度に切除され、後述するように4カ所
の各隅部近傍に、セット保持枠12に配設した施錠装置
Hの施錠具55が係脱する係合受部(係合部)32が形成
されている(図5参照)。
【0014】(施錠装置)次に、前述のように構成された
パチンコ機Pにおいて、前枠Bにおける窓枠口11裏側
に位置するセット保持枠12のセット口13に対してセ
ットした遊技盤Dを、固定化保持するための遊技盤用の
施錠装置につき説明する。本実施例に係る施錠装置H
は、セット口13の各偶角部に形成した前記斜状壁部2
7に夫々配設され、図3および図4に示すように、各斜
状壁部27に設けられた保持部40と、この保持部40
に対して着脱可能に嵌合セットされ、かつ回動可能に支
持される施錠具55とを備えている。
【0015】(保持部)前記保持部40は、前記斜状壁部
27のセット口13内方へ臨む45度の傾斜端部28に
一体的に形成され、該セット口13内に収容セットされ
た前記遊技盤Dにおける係合受部32の裏側を係止し得
る係止部41と、前記施錠具55を装着する軸孔口部4
2とを有している。前記係止部41は、夫々の斜状壁部
27の後端側に位置する円形の保持片43と、傾斜端部
28上において保持片43の前側に位置する軸支部44
とからなり、前後2段連設状態に形成されている。そし
て保持片43の後側には、施錠具55の回動支盤57に
対する有底円形状の嵌合座部45が形成されている。一
方前記軸孔口部42は、前記保持片43と軸支部44間
に亘りセット口13の前後方向に延在する軸孔46と、
この軸孔46からセット口13の内方(傾斜端部28に
対して鉛直方向)へ開口した挿入口47とにより正面U
形に形成され、この挿入口47を介して前記施錠具55
が係止部41へ装着セットされる。
【0016】また斜状壁部27の前面には、施錠具55
の解錠端位置を規制するための規制部48が、該壁部2
7に一体成形されている。この規制部48は、前記軸孔
口部42の中心を基準にして円弧状に突出しており、施
錠具55における係合部60に形成した係合突起62に
対する案内壁部49と案内斜面50および位置決め用の
係合凹部51が形成されている。
【0017】(施錠具)前記施錠具55は、実施に供され
る4個の全てが合成樹脂成形製であり、図3,図4およ
び図6に示すように、同一共通の形式に構成されてい
る。すなわち各々の施錠具55は、基本的な構成とし
て、前記軸孔口部42に回動可能に嵌合支持される軸部
56の後側に、前記係止部41に支持される回動支盤5
7を一体に形成すると共に、軸部56の前側に、保持部
40の前側に係止し得る係止部58と、指先操作可能な
操作部59と、前記遊技盤Dの係合受部32前側に弾性
的に係合し得る係合部60とを一体的に形成している。
【0018】前記軸部56は、セット口13の深さおよ
び遊技盤Dの厚みと略同等の軸長に設定され、その前後
中央部が適宜小径となっている。また係止部58は、前
記軸部56よりも大径のボス状を呈しており、その先端
面に六角形の操作孔61が形成されており、図示しない
六角レンチ等の回動操作器具を挿入して係合し得るよう
になっている。また操作部59は、前記軸部56の軸方
向と直交方向に延在する摘み状を呈し、その長手方向の
中央端面と前記係止部58の円筒面とが連設されてい
る。更に前記係合部60は、前記操作部59において、
前記係止部58に連接した端面とは反対の端面に形成さ
れ、その中央部に前記回動支盤57側へ突出した係合突
起62を有している。
【0019】(遊技盤の係合部)前記遊技盤Dにおける各
々の係合受部32については、図5に示すように、該遊
技盤Dの各斜状隅部33に凹状成形部34が形成される
一方、同成形部34の前面に係合保持部材37が取着さ
れている。そして凹状成形部34では、前記保持部40
の保持片43に対する係止座口35と、軸支部44に対
する逃し口36とが形成されている。また係合保持部材
37は、例えば単体として合成樹脂成形され、逃し口3
6の開口前面に位置を合わせてビス着されており、その
前面には、前記施錠具55の前記係合突起62に対する
案内斜面38および位置決め用の係合凹部39が形成さ
れている。なお、係合受部32に対して係合保持部材3
7は、該保持部材37に突設したピンを、係合受部32
に対応して穿設した孔部に嵌入することで取付けるよう
にしてもよい。
【0020】このように構成された本実施例の施錠装置
Hでは、前記施錠具55を対応の保持部40に予め回動
可能に定置セットされるものであり、この定置セットに
係る態様について、図7〜図9を参照しながら説明す
る。すなわち、先ず図7に示すように、係止部58およ
び操作部59を前向きにし、かつ係合部60をセット口
13の中心部方向(軸孔口部42から離間する側)に位置
させたもとで、軸部56を軸孔口部42の挿入口47か
ら軸孔46内に挿入して適宜押込む。これにより初期の
段階では、図8に示すように、施錠具55全体が、保持
部40に対して若干傾いた状態に嵌合され、軸部56が
軸孔口部42における挿入口47および軸孔46内に斜
状に嵌挿される。
【0021】次いで、斜状に挿入された施錠具55が、
図8中の矢印方向から押込まれることにより、図9に示
すように、保持部40に本嵌めセットされる。この状態
においては、前記回動支盤57が嵌合座部45に整合さ
れ、軸部56が軸孔口部42の軸孔46に嵌挿支持され
る。また、操作部59が斜状壁部27の前面に係合位置
されると共に、係合部60がセット口13の中央側を指
向している。
【0022】そして、本嵌めセット完了後においては、
操作部59に指を掛けて、施錠具55を図7における反
時計方向へ回動操作する。これにより施錠具55全体
は、軸孔46に整合した軸部56および嵌合座部45に
整合した回動支盤57を回動支点として、図9に示すよ
うに反転する。これに伴い、係合部60が斜状壁部27
の前面側に変移される過程において、係合突起62が規
制部48の案内壁部49および案内斜面50に沿って移
動し、係合凹部51に突入係止する。これにより施錠具
55は、回動が制止されて解錠位置に待機した状態に定
置セットされる。
【0023】なお各施錠装置Hにおいては、施錠具55
の定置セットにあたり、係合部60の係合突起62が案
内斜面50上を移行する間、適度に弾性変形するように
なっている。そして係合突起62が、案内斜面50との
係合が解除されて係合凹部51に突入した時点で解錠端
として位置決め制止するので、保持部40に対する施錠
具55の回動操作量(解錠角度範囲)および解錠終端点が
自ずと決定される。ちなみに全ての施錠具55は、同一
方向へ回動操作される。
【0024】
【実施例の作用】前述の如く構成された本実施例のパチ
ンコ機Pでは、前枠Bに対する遊技盤Dの着脱につい
て、ガラス扉Cを開放した前枠Bの前面側において、必
要な操作を行なうことにより容易になし得るものであ
る。そこで、セット口13に対する遊技盤Dの着脱態様
と、着脱における操作手順につき説明する。
【0025】(施錠具のセット)本実施例のパチンコ機P
では、セット口13の上下,左右の各偶各部に形成した
斜状壁部27に夫々施錠装置Hが配設されており、夫々
の施錠装置Hでは、遊技盤Dの設置に先立ち、前述した
如く、保持部40に施錠具55を定置セットしておく。
【0026】(遊技盤のセット)遊技盤Dは、前記ガラス
扉Cおよび上の球受け皿Eを共に全開したもとで、前枠
Bにおける枠体10の窓枠口11からセット保持枠12
のセット口13内にセットする。これにより遊技盤D
は、夫々の突座19,19によって遊技補助盤20を基
準として位置決めされると共に、夫々の係合受部32の
係止座口35と保持部40の保持片43とが当接係合
し、これにより起立状態で収容保持される。
【0027】次に、各施錠装置Hの施錠具55を、操作
部59に指先を掛けたもとで、時計方向(図9において)
へ回動操作する。これにより各施錠具55では、前述し
た図9の解錠位置から図10に示す施錠位置に反転さ
れ、該施錠具55の係合部60が遊技盤Dの係合受部3
2における係合保持部材37の前面側に変移する過程
で、係合突起62は、案内斜面38上を移動した後、最
終的に係合凹部39に突入係合する。そして、係合突起
62が係合凹部39に係合すると、施錠具55は回動が
制止されて施錠位置に保持される。
【0028】なお各施錠装置Hにおいては、施錠具55
の施錠操作にあたり、係合部60の係合突起62が案内
斜面38上を移行する間、適度に弾性変形するようにな
っている。そして係合突起62が、案内斜面38との係
合が解除されて係合凹部39に突入した時点で施錠端と
して位置決め制止するので、保持部40に対する施錠具
55の施錠回動操作量および解錠終端点が自ずと決定さ
れる。
【0029】そして、全ての施錠装置Hにおける施錠具
55が、回動操作により施錠位置に保持されると、遊技
盤Dはセット保持枠12のセット口13内に適正姿勢で
固定保持される。殊に、各施錠具55では、保持部40
の保持片43と遊技盤Dの係止座口35とが整合当接し
た前提で、遊技盤Dの係合保持部材37に対して係合部
60が適宜の弾性変形を伴って当接係合するようにな
り、遊技盤Dに対して適度の緊締力を作用させることに
なる。このため遊技盤Dは、常時この緊締力を受けて強
固に保持され、振動や衝撃等に対して常に安定した状態
で固定化保持される。
【0030】(遊技盤の取外し)遊技盤Dの取外しに際し
ては、各施錠装置Hにおいて、施錠具55の操作部59
に指先を掛け、図10において反時計方向へ回動操作す
ることにより、当該の施錠具55が図9に示す解錠位置
に反転保持されて、対応する遊技盤Dの係合受部32を
解放する。そして、全ての施錠装置Hにおける施錠具5
5が解錠位置に保持されることで、遊技盤Dはその全体
が解錠された状態とされ、単に操作前方側に引出すこと
によりセット口13から起立状態のまま取出すことがで
き、枠体10の窓枠口11を介してパチンコ機Pの前面
側に取外すことができる。
【0031】このように本実施例に係る遊技盤用の施錠
装置Hでは、前枠Bの前面側における簡単な手順操作に
より、遊技盤Dを手早く容易に着脱することができる。
そして、遊技盤Dの着脱にあたり、各施錠装置Hにおけ
る施錠具55では、操作部59に対して指先を掛けて回
動操作をなすことが可能であり、特別な回動操作器具
(工具)を一切使用せずに遊技盤Dの施錠および解錠を行
なうことができるから、遊技盤Dの着脱作業が極めて簡
単で迅速になし得る。
【0032】なお、本実施例の施錠装置Hでは、施錠具
55の係止部58に形成した操作孔61に対応の回動操
作器具(図示せず)を係合して、従来の施錠装置と同様
に、該回動操作器具で施錠具55を回動操作することで
遊技盤Dの施錠または解錠を行なうことも可能である。
【0033】また、本発明に係る遊技盤用の施錠装置が
実施可能なパチンコ遊技機は、前記実施例に示した形態
のパチンコ機、即ちセット保持枠12が前枠Bに一体成
形されたパチンコ機に限定されるものではなく、セット
保持枠12が前枠Bとは別体に合成樹脂成形されて、該
前枠Bに後付けされる形式のものであっても好適に実施
し得る。また、施錠具55に関しても、前記実施例に例
示した形状のものに限定されるものではない。
【0034】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るパチン
コ遊技機における遊技盤用の施錠装置によれば、前枠の
前面側における簡単な手順操作により、遊技盤を手早く
容易に着脱することができる。そして、遊技盤の着脱に
あたり、各施錠装置における施錠具では、操作部に対し
て指先を掛けて回動操作をなすことが可能であり、特別
な回動操作器具(工具)を一切使用せずに遊技盤の施錠お
よび解錠を行なうことができるから、遊技盤の着脱作業
が極めて簡単で迅速になし得る有益な効果を奏する。な
お、施錠具の係止部に形成した操作孔に対応の回動操作
器具を係合して、該操作器具で施錠具を回動操作するこ
とで、遊技盤の施錠,解錠を行なうことも可能である。
【0035】また施錠具の施錠操作にあたり、係合部の
係合突起が係合保持部材の案内斜面上を移行する間適度
に弾性変形すると共に、該係合突起が案内斜面との係合
が解除されて係合凹部に突入した時点で施錠端として位
置決め制止するので、保持部に対する施錠具の施錠回動
操作量および解錠終端点が自ずと決定される効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技盤用の施錠装置が実施される
パチンコ機を略示する正面図である。
【図2】図1のパチンコ機を構成する前枠の正面図であ
る。
【図3】本実施例の施錠装置を構成する保持部および施
錠具を前側から見た斜視図である。
【図4】本実施例の施錠装置を構成する保持部および施
錠具を後側から見た斜視図である。
【図5】遊技盤の係合受部を前側から見た斜視図であ
る。
【図6】施錠具を一部破断して示す背面図である。
【図7】保持部に対する施錠具の組付態様を例示する正
面図であって、施錠具を保持部に組付ける前の状態を示
している。
【図8】保持部に対する施錠具の組付態様を例示する平
断面図であって、施錠具を保持部に仮嵌めセットした状
態を示している。
【図9】保持部に対する施錠具の組付態様を例示する正
面図であって、保持部にセットした施錠具を解錠位置に
保持した状態を示している。
【図10】施錠具による遊技盤の施錠保持状態を示す正
面図である。
【図11】施錠具による遊技盤の施錠保持状態を示す平
断面図である。
【符号の説明】
11 窓枠口(窓口) 12 セット保持枠 13 セット口 32 係合受部(係合部) 37 係合保持部材 38 案内斜面 39 係合凹部 40 保持部 41 係止部 42 軸孔口部 55 施錠具 56 軸部 57 回動支盤 58 係止部 59 操作部 60 係合部 62 係合突起 A 外枠 B 前枠 D 遊技盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02 E05B 61/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外枠(A)に組付けられる前枠(B)の窓口(1
    1)裏側に位置するセット保持枠(12)のセット口(13)に対
    して、遊技盤(D)が前側より着脱交換可能にセットされ
    たパチンコ遊技機にあって、 前記セット保持枠(12)に開設されたセット口(13)内周に
    臨む所定位置に設けられた保持部(40)と、この保持部(4
    0)に対して着脱可能に嵌合セットされて回転可能に支持
    される施錠具(55)とを備え、 前記保持部(40)では、前記セット口(13)内にセットされ
    た前記遊技盤(D)の係合部(32)裏側を係止し得る係止部
    (41)と軸孔口部(42)とを形成し、 前記施錠具(55)では、前記保持部(40)の軸孔口部(42)に
    回動可能に嵌合支持される軸部(56)の後側に、前記係止
    部(41)に支持される回動支盤(57)を一体に形成すると共
    に、軸部(56)の前側に、前記保持部(40)の前側に係止し
    得ると共に先端面に六角形の操作孔(61)が形成される係
    止部(58)と、指先操作可能な操作部(59)と、前記遊技盤
    (D)の係合部(32)前側に弾性的に係合し得る係合部(60)
    とを一体に形成し、前記遊技盤 (D) の係合部 (32) 前面
    に、前記施錠具 (55) の係合部 (60) に形成された係合突起
    (62) に対する案内斜面 (38) および位置決め用の係合凹部
    (39) が形成された係合保持部材 (37) を取着したことを特
    徴とするパチンコ遊技機における遊技盤用の施錠装置。
  2. 【請求項2】 外枠 (A) に組付けられる前枠 (B) の窓口 (1
    1) 裏側に位置するセット保持枠 (12) のセット口 (13) に対
    して、遊技盤 (D) が前側より着脱交換可能にセットされ
    たパチンコ遊技機にあって、 前記セット保持枠 (12) に開設されたセット口 (13) 内周に
    臨む所定位置に設けられた保持部 (40) と、この保持部 (4
    0) に対して着脱可能に嵌合セットされて回転可能に支持
    される施錠具 (55) とを備え、 前記保持部 (40) では、前記セット口 (13) 内にセットされ
    た前記遊技盤 (D) の係合部 (32) 裏側を係止し得る係止部
    (41) と軸孔口部 (42) とを形成し、 前記施錠具 (55) では、前記保持部 (40) の軸孔口部 (42)
    回動可能に嵌合支持される軸部 (56) の後側に、前記係止
    (41) に支持される回動支盤 (57) を一体に形成すると共
    に、軸部 (56) の前側に、前記保持部 (40) の前側に係止し
    得ると共に先端面に六角形の操作孔 (61) が形成されるボ
    ス状の係止部 (58) と、 前記軸部(56)の軸方向と直交方向
    に延在する摘み状を呈し、その長手方向の中央端面とボ
    ス状の前記係止部(58)の円筒面とが連設された指先操作
    可能な操作部 (59) と、前記遊技盤 (D) の係合部 (32) 前側
    に弾性的に係合し得る係合部 (60) とを一体に形成し、 前記遊技盤 (D) の係合部 (32) 前面に、前記施錠具 (55)
    係合部 (60) に形成された係合突起 (62) に対する案内斜面
    (38) および位置決め用の係合凹部 (39) が形成された係合
    保持部材 (37) を取着したことを特徴とする パチンコ遊技
    機における遊技盤用の施錠装置。
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