JP2011147472A - 遊技機の打球供給皿の構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】遊技機1の打球供給皿3の構造は、球発射装置へ遊技球Xを導く球供給流路4を形成すると共に、球供給流路4に、遊技球Xを球発射装置へ導かずに抜き出す球抜き口43を形成してなる。球供給流路4は、上方を開放する上流側開放流路部41と、上流側開放流路部41の下流側において、天井部421を備えると共に球抜き口43を形成してなる下流側閉塞流路部42とを設けてなる。打球供給皿3においては、上流側開放流路部41と下流側閉塞流路部42との一部を連続して形成する流路形成部材6が、球抜き口43の閉口及び開口を行うよう移動可能に配設してある。
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1のパチンコ機の打球供給皿においては、皿部の下流側に設けた球整列部の流下先端部の底部に開設した球抜き口に、シャッター部材を摺動可能に設けることが開示されている。このシャッター部材は、コイルばねによって球抜き口を閉塞する位置に保持されており、球抜き操作部材を操作したときに、リンク及び球均し部材を介して移動して、球抜き口を開口するよう構成されている。この打球供給皿によれば、球抜き口の開閉操作と球整列部の流下先端部の拭き掃除を容易に行うことができる。
上記球供給流路は、上方を開放する上流側開放流路部と、該上流側開放流路部の下流側において、天井部を備えると共に上記球抜き口を形成してなる下流側閉塞流路部とを設けてなり、
上記上流側開放流路部と上記下流側閉塞流路部との一部を連続して形成する流路形成部材が、上記球抜き口の閉口及び開口を行うよう移動可能に配設してあることを特徴とする遊技機の打球供給皿の構造にある(請求項1)。
本発明における球供給流路は、球供給流路の天井部を備えない部分として、上方を開放する上流側開放流路部と、天井部を備える部分として、上流側開放流路部の下流側において球抜き口を形成してなる下流側閉塞流路部とを設けてなる。また、上流側開放流路部と下流側閉塞流路部との一部を連続して形成する流路形成部材を、球抜き口の閉口及び開口を行うよう移動可能に配設してなる。
また、下流側閉塞流路部における天井部の周辺は、遊技球の段積み状態が変化する部位であり、遊技球の球詰まりが発生するおそれのある部位である。これに対し、本発明においては、流路形成部材が上流側開放流路部と下流側閉塞流路部との一部を連続して形成している。つまり、上流側開放流路部と下流側閉塞流路部との両流路部に連なるように流路形成部材を形成している。そのため、天井部の周辺に球詰まりが生じたときには、流路形成部材を移動させることにより、下流側閉塞流路部に存在する遊技球を上流側開放流路部における上方の開放空間を利用して位置ずれさせることができる。これにより、球詰まりが生じている部位の遊技球を直接的に移動させて、球詰まり状態を解消することができる。
本発明において、上記流路形成部材は、その上面に金属板を設けてなると共に、上記上流側開放流路部と上記下流側閉塞流路部との底面部に連続して形成し、上記流路形成部材を上記球供給流路の形成方向に沿って上流側にスライド移動させることにより、上記球抜き口を開口するよう構成することが好ましい(請求項2)。
また、流路形成部材の上面に設けた金属板により、流路形成部材の耐久性を向上させ、流路形成部材をスライド移動させる際に、その上面に生ずる遊技球との摩擦を低減することができる。また、遊技球が段積み状態になったときでも、流路形成部材に加わる荷重、衝撃等を緩和させることができる。
また、流路形成部材を、球抜き口を開口させるように左右方向にスライド移動させたときには、流路形成部材の上流側部分が屈曲流路部に向けては移動せず、屈曲流路部に対して影響を与えない領域に向けて移動するように形成することができる。そのため、屈曲流路部を流下する遊技球に対して不要な影響を与えることなく、遊技球の適切な流下状態を維持することができる。
(実施例1)
本例の遊技機1の打球供給皿3の構造は、図1、図2に示すごとく、球発射装置22(図5参照)へ遊技球Xを導く球供給流路4を形成すると共に、球供給流路4に、遊技球Xを球発射装置22へ導かずに抜き出す球抜き口43を形成してなる。球供給流路4は、上方を開放する上流側開放流路部41と、上流側開放流路部41の下流側において、天井部421を備えると共に球抜き口43を形成してなる下流側閉塞流路部42とを設けてなる。
打球供給皿3においては、上流側開放流路部41と下流側閉塞流路部42との一部(底面部)を連続して形成する流路形成部材6が、球抜き口43の閉口及び開口を行うよう移動可能に配設してある。
図4、図5に示すごとく、本例の遊技機1はパチンコ遊技機であり、打球供給皿3は、本体枠2の前面側において、遊技盤21による遊技領域の下方位置に配設されている。打球供給皿3には、遊技球Xを貯留する球貯留部45が形成されており、球貯留部45の下流側には球供給流路4が形成されている。
本体枠2には、遊技領域へ遊技球Xを発射させる球発射装置22が配設してあり、打球供給皿3に形成した球供給流路4の下流側端部には、球発射装置22へ1球ずつ遊技球Xを送り出す整流器23が配設してある。球発射装置22は、整流器23に隣接して配設してある。なお、本例の遊技機1おいては、球発射装置22は、本体枠2における左右方向Wの略中央位置に配設されている。
本例の遊技機1は、球皿部として打球供給皿3のみを有する、いわゆる一皿タイプのパチンコ遊技機として構成されている。流路形成部材6をスライド移動させて球抜き口43を開口した際には、遊技施設場等において、遊技機1の外部であり打球供給皿3の下方位置に通常設置される球受け箱等に向けて、球抜き口43から抜き出した遊技球Xを排出するよう構成されている。
図1、図2に示すごとく、球抜き口43から遊技球Xを抜き出す球抜き機構として配設される流路形成部材6、後述する操作部材62、第1のリンク63A、第2のリンク63B、コイルバネ64は、いずれも打球供給皿3に配設してある。
球抜き口43は、図1に示すごとく、閉口状態Aにおいて、球供給流路4(下流側閉塞流路部42)の下流側端部の底面を若干開口させており(遊技球Xの半径よりも小さな寸法で開口させており)、図2に示すごとく、開口状態Bにおいて、遊技球Xを1球ずつ落下させる寸法(1球分以上2球分未満の寸法)を開口させるよう構成されている。
流路形成部材6は、上流側開放流路部41及び下流側閉塞流路部42の形成方向(遊技球Xが流下する流下方向)である左右方向Wに沿って上流側にスライド移動させることにより、球抜き口43を開口するよう構成してある。
図5に示すごとく、球供給流路4は、上流側開放流路部41と下流側閉塞流路部42とにおいて、遊技機1の左右方向Wに向けて遊技球Xを1列で流下させるよう構成してある。また、図1、図2に示すごとく、球供給流路4は、上流側開放流路部41において2段で流下する遊技球Xを、下流側閉塞流路部42における天井部421によって整流して、1段で流下させるよう構成してある。
図4、図5に示すごとく、本例の屈曲流路部44は、上流側開放流路部41、下流側閉塞流路部42に対する前方位置に隣接して、この上流側開放流路部41に対してUターンするように略180°折り返して連通するよう形成されている。また、屈曲流路部44の上面にも、耐久性の向上を目的として金属板が設けられている。
ここで、屈曲流路部44は、遊技機1の左右方向Wに向けて連続するように形成された上流側開放流路部41及び下流側閉塞流路部42に対して、遊技球Xの流下方向が同じ方向(同じ向き)ではなく異なる方向(異なる向き)に形成されており、上流側開放流路部41の上流側端部に対して所定の角度を有して遊技機1の前方側から屈曲状に連通されている。
また、流路形成部材6を、球抜き口43を開口させるように左右方向Wにスライド移動させたときには、流路形成部材6の上流側部分が屈曲流路部44に向けては移動せず、屈曲流路部44に対して影響を与えない領域に向けて移動するように形成することができる。そのため、屈曲流路部44を流下する遊技球Xに対して不要な影響を与えることなく、遊技球Xの適切な流下状態を維持することができる。
また、本例のような屈曲流路部44を別途設けることにより、遊技球Xを一列に整流させる機能を打球供給皿3内に適切に形成することができ、これに併せて、打球供給皿3内の遊技球Xの貯留量を増加させる効果も得ることができる。
流路形成部材6を上流側開放流路部41及び下流側閉塞流路部42の形成方向の上流側にスライドさせて球抜き口43を開口するときには、当該流路形成部材6の上面の一部を外側屈曲壁面441の下方に潜り込ませ、当該流路形成部材6の上面と屈曲流路部44の下流側端部の底壁面との間の段差442をより大きくするよう構成してある。
また、流路形成部材6は、スライド移動を行う以外にも、回動移動等その他の移動方法により移動可能にすることができる。
また、上流側開放流路部41と下流側閉塞流路部42の形成方向は、遊技機1における左右方向Wに限定されず、遊技機1の前後方向Dや斜め左右方向等、その他の方向に形成することもできる。また、これに付随して屈曲流路部44を適宜形成することもできる。
より具体的には、図1、図2に示すごとく、本例の流路形成部材6は、操作部材62の下方への押込み操作を受けて、1つ又は複数(本例では2つ)のリンク63A、63Bを回動させ、このリンク63A、63Bの回動を受けて、上流側開放流路部41及び下流側閉塞流路部42の形成方向の上流側へスライド移動する。本例においては、操作部材62の押込み操作を受けて第1のリンク63Aを回動させると共に、第1のリンク63Aの回動を受けて第2のリンク63Bを回動させることにより、流路形成部材6のスライド移動のストロークを大きくしている。
本例における球供給流路4は、球供給流路4の天井部421を備えない部分として、上方を開放する上流側開放流路部41と、天井部421を備える部分として、上流側開放流路部41の下流側において球抜き口43を形成してなる下流側閉塞流路部42とを設けてなる。また、上流側開放流路部41及び下流側閉塞流路部42の底面部の全体を連続して形成する流路形成部材6を、球抜き口43の閉口及び開口を行うよう上流側開放流路部41及び下流側閉塞流路部42の形成方向にスライド移動可能に配設してなる。
また、下流側閉塞流路部42における天井部421の周辺は、遊技球Xの段積み状態が変化する部位であり、遊技球Xの球詰まりが発生するおそれのある部位である。これに対し、本例においては、流路形成部材6が上流側開放流路部41及び下流側閉塞流路部42の底面部の全体を連続して形成している。つまり、上流側開放流路部41と下流側閉塞流路部42との両流路部の底面部に連なるように流路形成部材6を形成している。そのため、天井部421の周辺に球詰まりが生じたときには、流路形成部材6をスライド移動させることにより、下流側閉塞流路部42に存在する遊技球Xを上流側開放流路部41における上方の開放空間を利用して位置ずれさせることができる。これにより、球詰まりが生じている部位の遊技球Xを直接的に移動させて、球詰まり状態を解消することができる。
なお、屈曲流路部44はあえて設ける必要はなく、これを設けない場合には、上流側開放流路部41の上流側に、複数列で流下する遊技球Xを1列状態に整流流下させるための整流機構を設けることができる。本例の遊技機1の打球供給皿3の構造は、パチンコ遊技機に採用する以外にも、アレンジボール式遊技機や遊技球を遊技媒体として使用するスロットマシン等のその他の遊技機に用いることもできる。
本例は、打球供給皿3の下方に打球供給皿3に貯留できなくなった遊技球Xを貯留する補助受皿5を別途設け、この補助受皿5を上面視において打球供給皿3の形成領域と被らないように隣接して形成した場合についての球抜き構造を示す例である。
本例の遊技機1の球皿部は、図6に示すごとく、半ドーナツ状に形成された打球供給皿3の形成領域に対する内側の下方空間領域に、区画壁部31によって打球供給皿3と仕切られる形で補助受皿5を形成してなる。本例の屈曲流路部44は、打球供給皿3における区画壁部31の右壁部の右側位置において前後方向Dに形成してあり、打球供給皿3における後方側の右側端部において左右方向Wに形成した上流側開放流路部41の上流側端部に前方側から略90°の角度で連通してある。
本例においても、その他の構成は上記実施例1と同様であり、上記実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
3 打球供給皿
4 球供給流路
41 上流側開放流路部
42 下流側閉塞流路部
421 天井部
43 球抜き口
44 屈曲流路部
6 流路形成部材
61 金属板
A 閉口状態
B 開口状態
X 遊技球
Claims (3)
- 球発射装置へ遊技球を導く球供給流路を形成すると共に、該球供給流路に、遊技球を上記球発射装置へ導かずに抜き出す球抜き口を形成してなる遊技機の打球供給皿の構造において、
上記球供給流路は、上方を開放する上流側開放流路部と、該上流側開放流路部の下流側において、天井部を備えると共に上記球抜き口を形成してなる下流側閉塞流路部とを設けてなり、
上記上流側開放流路部と上記下流側閉塞流路部との一部を連続して形成する流路形成部材が、上記球抜き口の閉口及び開口を行うよう移動可能に配設してあることを特徴とする遊技機の打球供給皿の構造。 - 請求項1に記載の遊技機の打球供給皿の構造において、上記流路形成部材は、その上面に金属板を設けてなると共に、上記上流側開放流路部と上記下流側閉塞流路部との底面部に連続して形成されており、
上記流路形成部材を上記球供給流路の形成方向に沿って上流側にスライド移動させることにより、上記球抜き口を開口するよう構成してあることを特徴とする遊技機の打球供給皿の構造。 - 請求項2に記載の遊技機の打球供給皿の構造において、上記球供給流路は、上記上流側開放流路部と上記下流側閉塞流路部とにおいて、遊技機の左右方向に向けて遊技球を1列で流下させるよう構成してあり、
上記上流側開放流路部の上流側端部には、上記球供給流路の一部として形成した屈曲流路部が遊技機の前方側から連通してあり、
上記流路形成部材は、上記遊技機の左右方向に形成された上記上流側開放流路部と上記下流側閉塞流路部との底面部の全体を構成していることを特徴とする遊技機の打球供給皿の構造。
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