JP5403559B2 - 遊技機のヒンジ機構 - Google Patents

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本発明は、遊技機のベース部材と開閉部材との間に配設され、ベース部材と開閉部材とを相対的に揺動開閉自在に接続する遊技機のヒンジ機構に関する。
遊技機のうちで弾球遊技機の代表例であるパチンコ機は、前面に遊技領域を形成する遊技盤を立設姿勢で収容保持する前枠に対して、前面に遊技領域を臨ませるガラス扉が揺動開閉自在に装着されるとともに、背面に各種制御基板が取り付けられる裏セット盤が揺動開閉自在に装着されて構成される。そして、上球皿に貯留された遊技球を発射装置に送り、この発射装置により遊技領域上部に発射された遊技球を落下させる過程で遊技領域内に設けた各種の入賞装置に入賞させる遊技を行うように構成されている。
このようなパチンコ機においては、前枠に対してガラス扉を揺動開閉自在に装着させる機構、および前枠に対して裏セット盤を揺動開閉自在に装着させる機構として、一方側に上下に延びるヒンジピンを配設するとともに、他方側にヒンジピンが係合可能なピン孔が形成されたピン受容部材を配設して構成されるヒンジ機構が、従来広く用いられている。この遊技機のヒンジ機構には種々の形態のものが存在するが、前枠とガラス扉との間に設けられた一例について説明すると、ガラス扉に対してヒンジピンを上下に移動可能に設けることで、前枠に配設されたピン受容部材のピン孔との係合を解除して、前枠に対してガラス扉を取り外すことができるように構成されたものが存在する。例えば特許文献1には、上側ヒンジピン6を下方へ押し下げることでピン挿通孔14aから外れ、基枠Bとガラス枠Cとの連結が解除される構成が開示されている。
特開2002−219253号公報
ところで、最近において、例えばガラス扉と前枠との間を無理やり押し広げてスペースを作り出し、このスペースに工具等を挿入して行われる不正行為が問題となっている。ここで特に、ガラス扉に対してヒンジピンが上下に移動可能となったヒンジ機構が設けられたパチンコ機においては、上記不正行為をより行い易くするために、ガラス扉と前枠との僅かなスペースに挿入した工具を用いてヒンジピンを下方に押し下げることで、ピン受容部材のピン孔とヒンジピンとの係合を解除し、ガラス扉と前枠との間にスペースを作り出すことが行われる場合がある。このように、前枠に対してガラス扉を着脱可能に装着させるためにヒンジピンを上下に移動可能に設けたヒンジ機構においては、ヒンジピンを操作することで比較的簡単に前枠とガラス扉との間に隙間を作り出すことができてしまうので、前枠とガラス扉との間に隙間を作り出して行われる不正行為を防止することが難しいという課題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ヒンジピンを上下に移動可能に配設した構成でありながら、枠間に隙間を形成して行われる不正行為を防止可能な遊技機のヒンジ機構を提供することを目的とする。
このような目的達成のために、本発明に係る遊技機のヒンジ機構は、ベース部材(例えば、実施形態における前枠2)と前記ベース部材を覆って閉鎖する開閉部材(例えば、実施形態におけるガラス扉5)とを備え、前記ベース部材に対して前記開閉部材を閉鎖させた状態で遊技に供される遊技機(例えば、実施形態におけるパチンコ機PM)のヒンジ機構であって、前記遊技機の側部上部または側部下部に配設されて、前記ベース部材に対して前記開閉部材を揺動開閉自在にヒンジ接続させるように構成されており、前記開閉部材の側部上部または側部下部に取り付けられて、前記開閉部材に対して上下に突出可能なヒンジピン部材(例えば、実施形態におけるヒンジピン30)と、前記ベース部材の側部上部または側部下部に取り付けられて、水平に突出する板状部に前記ヒンジピン部材と係合可能なピン孔が形成されたピン受容部材(例えば、実施形態における板状部材3b)とを備え、前記ヒンジピン部材を前記ピン孔に係合させることで、前記ベース部材に対して前記開閉部材を揺動開閉自在にヒンジ接続させるように構成されており、前記ヒンジピン部材は、前記開閉部材に水平に延びて形成されたストッパー部(例えば、実施形態における上下動規制片70)に対して、上下に当接可能に水平に延びる当接部(例えば、実施形態における係合当接部32)を有しており、前記ヒンジピン部材は、前記ストッパー部に対して前記当接部が上下に対向する位置から外れて位置し、前記開閉部材に対して上下動可能な上下動許容回転位置と、前記ストッパー部に対して前記当接部が上下に対向して位置し、前記当接部が前記ストッパー部に当接して前記開閉部材に対して上下動が規制される上下動規制回転位置とに、その中心軸を中心として回転可能に前記開閉部材に取り付けられており、前記開閉部材に、前記当接部と係合して前記ヒンジピン部材を前記上下動規制回転位置に保持する回転位置保持部材(例えば、実施形態におけるピンロック部材40)が設けられ、前記回転位置保持部材は、前記開閉部材における前記ベース部材側部分に回動可能に設けられるとともに、前記ベース部材側に突出する開閉側閉鎖規制部(例えば、実施形態における扉側閉鎖規制部41a)を有しており、前記ベース部材における前記開閉部材側部分に、前記回転位置保持部材が前記当接部と係合する係合回動位置を外れた回動位置に位置する状態で、前記ベース部材に対して前記開閉部材が閉鎖されるときに、前記開閉側閉鎖規制部と当接して前記開閉部材の閉鎖を規制するベース側閉鎖規制部(例えば、実施形態における枠側閉鎖規制部80)が設けられたことを特徴とする。
本発明に係る遊技機のヒンジ機構は、当接部と係合することで、ヒンジピン部材を上下動が規制された上下動規制回転位置に保持する回転位置保持部材が設けられて構成されている。そのため、この回転位置保持部材を用いてヒンジピン部材を上下動規制回転位置に保持させた状態でベース部材に対して開閉部材を閉鎖させることで、ベース部材と開閉部材との隙間に挿入した工具を用いてヒンジピン部材を上下動させる不正行為を確実に防止可能となる。よって、ヒンジピンを上下に移動可能に配設した構成でありながら、枠間に隙間を形成して行われる不正行為を防止できる。
なお、回転位置保持部材に、ベース部材側に突出する開閉側閉鎖規制部が形成され、ベース部材に、開閉側閉鎖規制部と当接して開閉部材の閉鎖を規制するベース側閉鎖規制部が形成された構成が好ましい。このように構成した場合、回転位置保持部材が当接部と係合する回転位置を外れた位置にあるときに、開閉側閉鎖規制部とベース側閉鎖規制部とが当接することでベース部材に対する開閉部材の閉鎖が規制される。そのため、回転位置保持部材を回動させて、ヒンジピン部材を上下動規制回転位置に保持させた場合に限ってベース部材に対して開閉部材を閉鎖可能となり、ヒンジピン部材が上下動許容回転位置のままで閉鎖されることを確実に防止できる。
本発明に係るパチンコ機PMの正面図である。 上記パチンコ機PMの背面図である。 前枠に対してガラス扉が開いた状態を示す斜視図である。 ピンロック部材(ヒンジピンと係合前の状態)の斜視図である。 ピンロック部材(ヒンジピンと係合途中の状態)の斜視図である。 ピンロック部材(ヒンジピンと係合後の状態)の斜視図である。 前枠に対してガラス扉が閉鎖される途中の状態を示す平面図である。 前枠に対してガラス扉が閉鎖された状態を示す平面図である。 扉側閉鎖規制部と枠側閉鎖規制部とが当接した状態を示す平面図である。 ピンロック部材の変形例を示す斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。以下においては、遊技機の代表例としてのパチンコ機に本発明を適用した例について説明する。本発明に係るヒンジ機構3(3a)について説明する前に、まず図1〜図3を参照しながら、本発明に係るパチンコ機PMの全体構成について概要説明する。
パチンコ機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成された縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載枠をなす前枠2が互いの正面左側縁部に配設された上下のヒンジ機構3により横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側縁部に設けられたダブル錠と称される施錠装置4を利用して常には外枠1と係合連結された閉鎖状態に保持される。
前枠2の前面側には、前枠2の上部前面域に合わせた方形状のガラス扉5が上下のヒンジ機構3aを利用して横開き開閉および着脱可能に組み付けられ(図3参照)、施錠装置4を利用して常には前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。ガラス扉5の背後に位置する前枠2の前面側には、遊技盤10を着脱可能に収容する収容枠9が設けられており、この収容枠9の上部領域に遊技盤10が後方から着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス扉5を通して遊技盤10の正面の遊技領域を臨ませるようになっている。
図1では遊技盤10の詳細な図示を省略しているが、遊技盤10の前面には略円形の遊技領域が区画形成され、この遊技領域に多数本の遊技釘とともに風車や各種入賞具、遊技の進行状況に応じて所定の画像が表示される画像表示装置などの遊技構成部品が取り付けられ、遊技領域の下端部に入賞具に入賞せずに落下した遊技球を遊技盤10の裏面側に排出させるアウト口が設けられている。
図1および3に示すように、ガラス扉5の前面側下部には、前方に突出した上球皿6が設けられるとともに、この上球皿6の下方に下球皿7が設けられている。また、下球皿7の右側には、遊技球の発射操作を行う操作ハンドル8が設けられている。
前枠2の裏面側には、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりもやや小型の方形枠状に形成された裏セット盤20が、上下のヒンジ機構3により横開き開閉および着脱可能に取り付けられている。この裏セット盤20には、図2および図3に示すように、遊技球を貯留する球貯留タンク21、球貯留タンク21から右方に緩やかな下り傾斜を有して延びるタンクレール22、タンクレール22の右端部に繋がり下方に延びる整列待機通路23、整列待機通路23の下端部に繋がって設けられた球払出装置24、球払出装置24の下方に設けられて球払出装置24から払い出された遊技球を上球皿6に導く上球皿用球払出通路(図示せず)、この上球皿用球払出通路から分岐して上球皿用球払出通路内に溢れた遊技球を下球皿7に導く下球皿用球払出通路(図示せず)、遊技領域に到達しなかったファール球を下球皿7に導くファール球導出通路(図示せず)等が設けられている。また、裏セット盤20の裏面各部には、電源基板アッセンブリや主基板アッセンブリ等の各種制御基板アッセンブリが取り付けられている。
このように構成されるパチンコ機PMでは、前枠2に対してガラス扉5および裏セット盤20が閉止されて施錠された状態で遊技に供され、上球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。操作ハンドル8が回動操作されると、上球皿6に貯留された遊技球が遊技球発射装置(図示せず)により1球ずつ遊技盤10の遊技領域に打ち出され、以降パチンコゲームが展開される。
以上ここまでは、パチンコ機PMの全体構成について概要説明した。上述したように、前枠2とガラス扉5とは、上下一対のヒンジ機構3aを利用して横開き開閉および着脱可能に組み付けられており、例えば球払出装置24から払い出された遊技球を上球皿6に導くように前枠2を通って形成された上球皿用球払出通路に遊技球が詰まった場合には、このヒンジ機構3aを利用して前枠2に対してガラス扉5を前方に開いてメンテナンスを行うことができるようになっている。また、例えばガラス扉5を修理するために、前枠2からガラス扉5を取り外す場合があるが、このときもヒンジ機構3aを利用してガラス扉5を取り外すことができるようになっている。
それでは、以下においては、前枠2とガラス扉5とを横開き開閉および着脱可能に接続するヒンジ機構3aの構成ついて、図4を参照しながら説明する。
ヒンジ機構3aは、図4に示すように、前枠2の側部上下に一対となって固設されて水平方向に延び、後述するヒンジピン31と係合するピン孔(図示せず)が上下に貫通形成された板状部材3bと、ガラス扉5の側部上下に一対となって設けられた扉側ヒンジ機構3cとから構成される。
扉側ヒンジ機構3cは、ガラス扉5の内部に上下動可能に収容されたヒンジピン30、このヒンジピン30と係合可能なピンロック部材40、ガラス扉5とピンロック部材40との間に挟持されて取り付けられた位置決め部材50、ヒンジピン30をガラス扉5に収容保持させた状態でヒンジピン30の後面側を覆うカバー部材60とから構成される。
ヒンジピン30は、板状部材3bのピン孔と係合してガラス扉5を揺動開閉自在に支持可能な強度を有しており、上下に延びたピン本体部31と、このピン本体部31の下端部が水平方向に折曲されてガラス扉5の後面側に突出する係合当接部32とから構成される。このヒンジピン30は、ガラス扉5の内部に配設された圧縮バネ(図示せず)により常時上方に向けて付勢されるとともに、ピン本体部31を回転中心として係合当接部32を左右に振って回転させることができるように、ガラス扉5に収容保持されている。
ピンロック部材40は、左右に延びたロック基部41と、ロック基部41の一端に繋がって上下に延びたツマミ部42と、ロック基部41の他端に繋がって上下に延びた係合部43とから構成される。ロック基部41の左右中央部分には、後面側(前枠2側)に突出した扉側閉鎖規制部41aが形成されている。また、係合部43の下部の紙面左側には、ヒンジピン30の係合当接部32とスムーズに係合できるように、斜めに傾斜したテーパ部43aが形成されている。ツマミ部42の前面側には、後述する位置決め部材50に形成された開放位置保持突起52(図6参照)および係合位置保持突起53と係合可能な係合凹部(図示せず)が上下に延びて形成されている。このピンロック部材40は、軸部材45によってガラス扉5の後面側に取り付けられており、この軸部材45を中心としてガラス扉5の後面に沿って回転可能となっている。
位置決め部材50は、ガラス扉5とピンロック部材40との間に挟持された状態で、軸部材45によってガラス扉5に固定されている。位置決め部材50は、略平板状に形成された基部50aに対し、後方に向けて開放位置ストッパー51、開放位置保持突起52、係合位置保持突起53、および係合位置ストッパー54が立設されて構成されている。
カバー部材60は平板状の部材であって、ガラス扉5に収容保持されたヒンジピン30の係合当接部32が当接することで、この係合当接部32をピンロック部材40側に向けた状態で斜め後方に突出させる傾斜端部61が形成されている。また、ガラス扉5におけるヒンジピン30が収容される領域には、水平方向に延びて形成された上下動規制片70が形成されている。そのため、ヒンジピン30は、係合当接部32と傾斜端部61とが当接して係合当接部32と上下動規制片70とが上下に対向することなく上下動が許容された上下動許容回転位置(図4参照)と、係合当接部32の下方に上下動規制片70が位置して(係合当接部32と上下動規制片70とが上下に対向して)、係合当接部32に上下動規制片70が当接することで上下動が規制される上下動規制回転位置(図6参照)とに、回転可能となっている。なお、ヒンジピン30は、上下動許容回転位置においては、圧縮バネによって上方に付勢されて、ピン本体部31の上端部がガラス扉5から上方に突出している。
以上ここまでは、ヒンジ機構3aの構成について説明した。ところで、前枠2からガラス扉5を取り外すときには、ヒンジ機構3aを利用して前枠2に対してガラス扉5を開放させておき、この状態で上下動許容回転位置に位置させたヒンジピン30を下方に押し下げることで、ピン孔とピン本体部31との係合を解除させる。一方、前枠2にガラス扉5を取り付けるときには、ヒンジピン30を上下動許容回転位置に位置させて下方に押し下げておき、この状態でピン孔とピン本体部31との位置を合わせてヒンジピン30を上方に移動させて突出させることで、ピン孔とピン本体部31とが係合されて、前枠2とガラス扉5とが横開き開閉可能に接続される。
このようにヒンジ機構3aは、ヒンジピン30を上下動させることで、ピン孔とピン本体部31とを係脱できるように構成されている。最近において、このようなヒンジ機構3aの構成を利用して、前枠2とガラス扉5との僅かな隙間に工具を挿入し、その工具を利用してヒンジピン30(係合当接部32)を下方に押し下げてピン孔とピン本体部31との係合を解除させ、前枠2とガラス扉5との間に大きな隙間を作って不正行為が行われるという問題が発生している。そこで、本発明を適用したパチンコ機PMにおいては、このようなヒンジピン30(係合当接部32)を下方に押し下げて行われる不正行為を効果的に防止するために、ピンロック部材40を設けている。それでは、このピンロック部材40の作動について、図4〜図6を参照しながら以下に詳しく説明する。
まず、前枠2に対してガラス扉5を閉鎖させる前に、図4に示すように、上下動許容回転位置に位置したヒンジピン30に対して、開放位置保持突起52と係合凹部とが係合して開放位置に位置したピンロック部材40を、軸部材45を中心に時計回りに回動させる。ここで、上記開放位置においては、開放位置保持突起52と係合凹部とが係合するように構成されているので、ピンロック部材40が開放位置に位置していることが感触(クリック感)として分かるようになっている。
上述のようにして、ピンロック部材40を開放位置から回動させることで、係合部43のテーパ部43aと係合当接部32とが当接して、係合当接部32が位置決め部材50側に向くようにヒンジピン30が回転される(図5参照)。図5に示すテーパ部43aと係合当接部32とが当接した状態からさらにピンロック部材40を回動させると、係合当接部32が上下動規制片70と上下に対向する上下動規制回転位置に回転される(図6参照)。このようにして、ヒンジピン30が上下動規制回転位置に位置したときには、ピンロック部材40は、係合位置保持突起53と係合凹部とが係合する係合位置に位置している。そのため、ピンロック部材40が係合位置に位置していることが感触(クリック感)として分かるようになっている。また、位置決め部材50に、開放位置ストッパー51および係合位置ストッパー54が形成されており、これによってピンロック部材40が開放位置と係合位置との間を外れて大きく回動されないように規制されている。
図6に示すように、係合部43と係合当接部32とが当接されて、係合当接部32が上下動規制片70と上下に対向する上下動規制回転位置に保持された状態においては、ヒンジピン30(係合当接部32)を下方に押し下げようとしても、係合当接部32が上下動規制片70に当接して押し下げることができないようになっている。そのため、このように、ピンロック部材40によりヒンジピン30を上下動規制回転位置に保持した状態で前枠2に対してガラス扉5を閉鎖させることで、前枠2とガラス扉5との隙間に挿入した工具を用いてヒンジピン30を押し下げる行為を確実に防止できる。よって、前枠2とガラス扉5との間に大きな隙間を形成して行われる不正行為を効果的に防止可能となる。
以上の説明から分かるように、ピンロック部材40を回動させてヒンジピン30を上下動規制回転位置に保持することで、不正行為防止に効果が発揮されるのであるが、万が一ピンロック部材40を回動させるのを忘れたまま(ヒンジピン30が上下動許容回転位置のまま)前枠2に対してガラス扉5が閉鎖されると、不正行為防止に十分な効果が発揮されない虞がある。そこで、本発明に係るパチンコ機PMにおいては、ピンロック部材40によりヒンジピン30が上下動規制回転位置に保持されていない(ピンロック部材40が係合位置に位置していない)状態では、前枠2に対してガラス扉5が閉鎖できないように構成されている。これにより、ヒンジピン30が上下動許容回転位置のままで、前枠2に対してガラス扉5が閉鎖されることを確実に防止できるようになっている。それでは、上下動許容回転位置ではガラス扉5の閉鎖が規制される構成について、図7〜図9を参照しながら以下に説明する。
図7に示すように、前枠2の前面側におけるピンロック部材40と対向する部分には、前方に突出する枠側閉鎖規制部材80が設けられている。この枠側閉鎖規制部材80は、図7および図8に示すように、ピンロック部材40が係合位置に位置している状態で前枠2に対してガラス扉5を閉鎖させても扉側閉鎖規制部41aと当接せず、一方、図9に示すように、ピンロック部材40が係合位置以外(例えば、開放位置)に位置している場合には扉側閉鎖規制部41aと当接する位置に設けられている。そのため、ピンロック部材40が係合位置に位置している場合、すなわち、係合部43と係合当接部32とが係合してヒンジピン30が上下動規制回転位置に保持されている場合に限って、前枠2に対してガラス扉5が閉鎖可能となっている。よって、ヒンジピン30が上下動許容回転位置のままで、前枠2に対してガラス扉5が閉鎖されることが確実に防止されて、ピンロック部材40による不正行為防止の効果が十分に発揮できる。
上述の実施形態においては、真っ直ぐに延びた係合部43を備えたピンロック部材40を例示して説明したが、ピンロック部材40の形状はこれに限定されない。例えば図10に示すピンロック部材40'のように、係合部43の先端部内側になだらかに傾斜するテーパ43bが形成されるとともに、このテーパ部43bの上端部に引掛け部43cが形成された構成でも良い。このピンロック部材40'を用いた場合には、係合当接部32に係合部43を係合させるときに、テーパ部43bを利用して係合当接部32をスムーズに引掛け部43cに導くことができる。そして、図10に示すように、係合当接部32を引掛け部43cに載置させて保持することで、例えば係合当接部32を下方に押し下げようとする不正行為に対しても、係合当接部32を確実に上下動規制位置に保持することができる。
また、上述の実施形態においては、前枠2とガラス扉5とを接続する上下一対のヒンジ機構に本発明を適用した構成例について説明したが、本発明はこの構成に限定して適用されるものではない。例えば、前枠2とガラス扉5とを接続する上下一対のヒンジ機構のうち、上下いずれか一方に本発明を適用した構成も可能である。また、前枠2と裏セット盤20とを揺動開閉および着脱可能に接続するヒンジ機構や、外枠1に対して前枠2を揺動開閉および着脱可能に接続するヒンジ機構にも、本発明を適用可能である。
なお、以上説明した実施形態では、本発明の適用対象となる遊技機の一例としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、ヒンジ機構を用いてベース部材に対して開閉部材を揺動開閉可能に接続する構成の遊技球全般に適用可能であり、例えばスロットマシン、アレンジボール、雀球遊技機等についても同様に適用可能であり、同様の効果を得ることができるものである。
PM パチンコ機(遊技機)
2 前枠(ベース部材)
3a ヒンジ機構
3b 板状部材(ピン受容部材)
5 ガラス扉(開閉部材)
30 ヒンジピン(ヒンジピン部材)
32 係合当接部(当接部)
40 ピンロック部材(回転位置保持部材)
41a 扉側閉鎖規制部(開閉側閉鎖規制部)
70 上下動規制片(ストッパー部)
80 枠側閉鎖規制部(ベース側閉鎖規制部)

Claims (1)

  1. ベース部材と前記ベース部材を覆って閉鎖する開閉部材とを備え、前記ベース部材に対して前記開閉部材を閉鎖させた状態で遊技に供される遊技機のヒンジ機構であって、
    前記遊技機の側部上部または側部下部に配設されて、前記ベース部材に対して前記開閉部材を揺動開閉自在にヒンジ接続させるように構成されており、
    前記開閉部材の側部上部または側部下部に取り付けられて、前記開閉部材に対して上下に突出可能なヒンジピン部材と、
    前記ベース部材の側部上部または側部下部に取り付けられて、水平に突出する板状部に前記ヒンジピン部材と係合可能なピン孔が形成されたピン受容部材とを備え、
    前記ヒンジピン部材を前記ピン孔に係合させることで、前記ベース部材に対して前記開閉部材を揺動開閉自在にヒンジ接続させるように構成されており、
    前記ヒンジピン部材は、前記開閉部材に水平に延びて形成されたストッパー部に対して、上下に当接可能に水平に延びる当接部を有しており、
    前記ヒンジピン部材は、
    前記ストッパー部に対して前記当接部が上下に対向する位置から外れて位置し、前記開閉部材に対して上下動可能な上下動許容回転位置と、
    前記ストッパー部に対して前記当接部が上下に対向して位置し、前記当接部が前記ストッパー部に当接して前記開閉部材に対して上下動が規制される上下動規制回転位置とに、その中心軸を中心として回転可能に前記開閉部材に取り付けられており、
    前記開閉部材に、前記当接部と係合して前記ヒンジピン部材を前記上下動規制回転位置に保持する回転位置保持部材が設けられ、
    前記回転位置保持部材は、前記開閉部材における前記ベース部材側部分に回動可能に設けられるとともに、前記ベース部材側に突出する開閉側閉鎖規制部を有しており、
    前記ベース部材における前記開閉部材側部分に、
    前記回転位置保持部材が前記当接部と係合する係合回動位置を外れた回動位置に位置する状態で、前記ベース部材に対して前記開閉部材が閉鎖されるときに、前記開閉側閉鎖規制部と当接して前記開閉部材の閉鎖を規制するベース側閉鎖規制部が設けられたことを特徴とする遊技機のヒンジ機構。
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