JP2005131156A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 前扉を一旦開いたら、所定の操作を行わない限り扉が閉まらなくすることにより、店側に隠れて扉を開いての不正行為を行い難くして、不正行為の発生を抑制するとともに、業務の妨げにならない遊技機を提供すること。
【解決手段】 筐体1の正面側又は前扉3の裏面側のいずれかに設けられた凹部を有する凹部部材と、前記前扉3の裏面側又は前記筐体1の正面側のいずれかに設けられ、前記凹部に嵌入可能な凸部を有する凸部部材と、開扉時に、前記凹部部材又は前記凸部部材の少なくとも一方の位置を変化させることにより凹部及び凸部の嵌合状態を解除可能であるとともに、復帰手段を有する位置変化手段とを設けた。
【選択図】 図3

Description

この発明は、遊技中に前扉を開いて基板をすり替えるなどの不正行為を防止するための不正防止手段を有する遊技機に関するものである。
従来の遊技機、例えばスロットマシンは、正面側に開口する筐体内部に、リールユニット、基板などの内部装置が収納してあり、筐体の開口をスタートスイッチ等の操作手段が設けられた前扉で閉塞し、扉をロックした状態で遊技が行われるようになっている。この前扉は、閉じると自動的にロックされ、開けるには所定の解錠手段(鍵)を用いてロックを解除するよう形成されていた(特許文献1参照)。
特開2003−47686号公報(図5、段落番号0051〜0055)
しかし近年、遊技中に、筐体と前扉との隙間に針金等を差し込んだりして扉を解錠し、扉を開けた僅かな隙間から手を差し込んで設定変更スイッチを操作したり、基板をすり替えたり、いわゆるぶら下がり基板という不正な基板を取り付けるといった「ゴト」行為が行われるようになっている。かかる行為は巧妙な手口で行われるため、遊技場の従業員や管理者が気づかないという場合もあり、また一旦扉を解錠して開扉しても、再び閉扉してしまえばその痕跡が残らないので、遊技場側で不正行為に気づくのが遅れる原因ともなっている。このため、不正行為を効果的に防止できるとともに、扉の開閉も容易な遊技機が求められている。
そこで、各請求項記載の発明は、上記した問題点を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
すなわち、前扉を一旦開いたら、所定の操作を行わない限り扉が閉まらなくすることにより、店側に隠れて扉を開く不正行為を行い難くして、不正行為の発生を抑制するとともに、業務の妨げにならない遊技機を提供することを目的とする。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、正面側に開口する筐体(1)と、筐体(1)内部に設置される遊技装置(200)及び遊技装置(200)の作動を制御するための制御装置(6)と、前記筐体(1)にヒンジ(19)を介して取り付けられ、前記開口を開閉自在に塞ぐ前扉(3)とを少なくとも有する遊技機に係る。
本発明に係る遊技機は、遊技場に設置される遊技機であって、例えばスロットマシンやそれに類する遊技機に適している。
ここで、遊技装置(200)とは、遊技機において遊技を司るための装置であって、スロットマシンを例にすると、図柄表示手段としてのリールユニット(2)や、遊技メダルを貯留すると共に入賞時にメダルを払い出すためのホッパーユニット(5)が含まれる。
また、制御装置(6)は、いわゆる基板といわれるものであり、遊技装置の作動の制御以外の制御、例えば遊技に付随する演出の制御が可能であってもよい。また、前記前扉(3)は、前記「遊技装置」を作動させるためのスイッチ類や、前記回転リール(20)の図柄を視認可能な図柄表示窓(30)などを備えていてもよい。そして、この前扉(3)は、ヒンジ(19)を介して直接筐体(1)に取り付けられていてもよいし、筐体内に固定した支持体に設けたヒンジを介して、間接的に筐体(1)に取り付けられていてもよい。さらに、前扉(3)は、上扉(130)、下扉(140)のように、上下に分割されていてもよいものである。
また、この遊技機は、前記前扉(3)が完全に閉じるのを規制するための閉扉規制手段(50)を有しており、この閉扉規制手段(50)は、前記筐体(1)の正面又は前記前扉(3)の裏面のいずれかに設けられた凹部(65,73)を有する凹部部材と、前記前扉(3)の裏面又は前記筐体(1)の正面のいずれかに設けられ、前記凹部に嵌入可能な凸部(68,71)を有する凸部部材と、開扉時に、前記凹部部材又は前記凸部部材の少なくとも一方の位置を変化させることにより前記凹部(65,73)と前記凸部(68,71)とを嵌合不能にさせる位置変化手段とを有していることを特徴とする。
ここで、「凹部部材」は、凹部(65,73)を有する部材であり、筐体(1)又は前扉(3)のどちらかに設けられる。また、「凸部部材」は、凸部(68,71)を有する部材であり、筐体(1)又は前扉(3)のうち前記「凹部部材」を設けてない方に設けられる。これら、「凹部部材」及び「凸部部材」は、筐体(1)又は前扉(3)とは別部材として取り付けられるものであってもよいし、筐体(1)又は前扉(3)の構成部分(例えば筐体(1)に設けられた中板(12)や前扉(3)の枠体)が凹部(65,73)を有している場合も含む。そして、前扉(3)を完全に閉じたときに、凹部(65,73)と凸部(68,71)が嵌合可能な位置に設けられる。なお、凹部及び凸部の形状は問わない。
「位置変化手段」は、前記凹部(65,73)と凸部(68,71)の位置がずれて、互いに嵌合することが出来なくなるよう凹部部材又は凸部部材のいずれかもしくは双方の位置を変化させるためのものである。ここで、「位置」には、高さ位置、奥行き位置、幅方向の位置、角度位置が含まれ、「位置変化」の態様としては、回転、スライドなどが含まれる。「位置変化手段」としては、具体的には、筐体(1)又は前扉(3)に軸止された凹部部材又は凸部部材を、軸を中心に回転させることができるバネ部材(例えばねじりコイルバネ(62))や、それらを左右又は前後方向に摺動可能に形成した支持部材(例えばケース部材(66))とバネやゴムなどの弾性部材とすることができる。
また、「前扉(3)が完全に閉じるのを規制可能」とは、前扉(3)を在る程度まで閉じることはできるが、施錠可能な状態となるまで閉じることができないようにすることを意味する。すなわち、前扉(3)が少しだけ開いたままそれ以上閉められなくなることである。
そして、前記位置変化手段は、開扉状態において、位置変化した前記凹部部材又は前記凸部部材の少なくとも一方の位置を、所定の操作により元の位置に復帰させるための復帰手段を有している。
ここで、「復帰手段」は、前記位置変化手段により位置変化した凹部部材又は凸部部材を、元の位置に戻すための機能以外の機能を有していても構わない。例えば、位置変化した凹部部材又は凸部部材を当該変化位置で位置固定する機能を有していてもよい。
また、「所定の操作」とは、移動により位置変化した凹部部材又は凸部部材を、移動により元の位置に戻す行為のことの他、位置変化した凹部部材又は凸部部材を当該変化位置で位置固定可能な手段(例えば自動ロック装置(90))を設けた場合に、その固定状態を解除する行為も含まれる。
(作用)
本発明においては、前記凹部部材及び前記凸部部材が、前記凹部(65,73)と前記凸部(68,71)とを嵌合可能な位置にあるときには前記前扉(3)を完全に閉じることができ、前記凹部部材又は前記凸部部材が位置変化手段により位置変化したときには、前記前扉(3)が完全に閉じるのを規制可能に形成されているとともに、前記位置変化手段は、開扉状態において、位置変化した前記凹部部材又は前記凸部部材の位置を、所定の操作により元の位置に復帰可能に形成されている。
すなわち、前扉(3)が完全に閉じているときには、凹部(65,73)と凸部(68,71)が嵌合しているが、前扉(3)を開けると、位置変化手段が作動して、凹部部材又は凸部部材を位置変化させ、凹部(65,73)と凸部(68,71)とは嵌合不能な状態になる。そうすると、凸部(68,71)の突出分だけ、筐体(1)と前扉(3)との間に隙間が生じるため、前扉(3)は、完全に閉じることができない。前扉(3)を完全に閉じるためには、位置変化した凹部部材又は凸部部材を、元の位置に戻さなければならない。
従って、この閉扉規制手段(50)の構造を認知している遊技店の従業員などは、容易に前扉(3)を閉めることができるが、そうでない者は容易に扉を閉めることができない。その結果、この閉扉規制手段(50)の装着された遊技機では、不正行為が行い難い(見つかり易い)という印象を与えることができ、不正行為の発生を抑制することができる。
なお、扉を開けた状態で、凹部部材又は凸部部材を元の位置(凹部(65,73)と凸部(68,71)が嵌合可能な位置)に保持するための手段(例えば回転やスライドを停止させるための一時係止手段(80))を設けると好適である。さらには、この元の位置を保持するための手段が、前扉(3)の閉扉により、自動的に保持状態を解除する(扉を開けたときに凹部部材又は凸部部材が回転やスライド可能な状態に戻す)ように形成すると、より好ましい。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記凹部部材又は前記凸部部材の少なくとも一方は、回転可能に形成されていることを特徴とする。
本発明及び請求項3記載の発明は、位置変化手段による位置変化の態様を限定したものである。
本発明においては、凹部部材又は前記凸部部材の少なくとも一方を回転可能とする手段として、回転機構(100)を設けることができる。例えば、筐体(1)の正面に、凹部部材としての回転ブロック(63)を回転可能に軸止し、この回転ブロック(63)を、ねじりコイルバネ(62)及びバネ受け部材(64)により、軸止部(軸(61))を中心に回転させる機構とすることができる。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記凹部部材又は前記凸部部材の少なくとも一方は、スライド可能に形成されていることを特徴とする。
本発明においては、凹部部材又は前記凸部部材の少なくとも一方をスライド可能とする手段として、スライド機構(110)を設けることができる。例えば、筐体(1)正面に、凸部部材としての移動ブロック(67)を内部に摺動自在に収納するケース部材(66)を設け、前記ケース部材(66)内に設けた圧縮コイルバネ(69)により、前記移動ブロック(67)を押圧することにより、移動ブロック(67)を横方向、上下方向あるいは前後方向にスライドさせる機構とすることができる。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、開扉により位置変化した前記凹部部材又は前記凸部部材の少なくとも一方を、変化位置で位置固定可能な変化固定手段と、この変化固定手段による位置固定状態を解除するための固定解除手段とを設けたことを特徴とする。
本発明は、凹部部材又は凸部部材を位置変化した位置でロック状態とし、所定の解除手段を使用しない限り動かせないように形成したものである。
「変化固定手段」としては、具体的には、凹部部材又は凸部部材の位置変化に伴い自動的にロック状態となり凹部部材又は凸部部材を係止可能な自動ロック装置(90)とすることができ、「固定解除手段」としては、前記自動ロック装置(90)のロックを解除するための鍵とすることができる。
本発明によれば、遊技店の従業員ならば、所定の鍵さえ使用すれば簡単に凹部部材又は凸部部材を動かすことができ、凹部(65,73)と凸部(68,71)が嵌合可能な位置に戻して容易に扉を閉めることができるが、不正に扉を開けた者は凹部部材又は凸部部材を元の位置に戻すことができないので、扉を閉めることが不可能となる。
また本発明によれば、扉を少し開けただけでも閉塞不能とさせるため、閉扉規制手段(50)を筐体(1)及び前扉(3)の反ヒンジ側(すなわち、筐体(1)においてヒンジ(19)が設けられている側板(16)と対向側の側板(16')側、前扉(3)において前扉係合部(39)が設けられている側端部の対向側)に設けた場合であっても、閉扉規制手段(50)の構造を知っているゴト師により扉をこっそり閉められてしまうおそれもない。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1乃至3)
請求項1乃至3記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1乃至3記載の発明によれば、前扉を一旦開いたら、所定の操作を行わない限り扉が閉まらなくすることにより、店側に隠れて扉を開いての不正行為を行い難くして、不正行為の発生を抑制するとともに、業務の妨げにならない遊技機を提供することができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項4記載の発明によれば、より不正行為の抑制効果が高い遊技機を提供することができる。
遊技機を提供することができる。
本発明を実施するための最良の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、図面に基づき説明する。
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図7は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1及び図2はスロットマシンSの斜視図、図3及び図4は閉扉規制手段50を示す正面図及び断面図、図5及び図6は閉扉規制手段50の斜視図、図7は一時係止手段80を示す図である。
本実施の形態におけるスロットマシンSは、図1及び図2に示すように、正面側に開口する箱形の筐体に、前扉3を開閉自在に取り付けたものである。
(筐体1)
筐体1は、図1に示すように、底板15及び側板16,16'及び天板17及び裏板18からなる正面側に開口する箱体であり、高さ方向略中央部には、筐体1の開口部11を開口上部13と開口下部14とに分ける中板12が設けられている。そして、筐体1の開口下部14には電源ユニット4及びホッパーユニット5が設けられている。また、筐体1の開口上部13には、リールユニット2及び制御装置6が設けられている。
ここで、電源ユニット4は、中板12の下面に、取り付け板等を介して取り付けられており、特に図示しないが電源装置が内装されていると共に、ホール管理者が種々の設定を行うためのスイッチ等を有している。ホッパーユニット5は底板15に設置され、メダルを貯留可能であると共に入賞時にはメダルを払い出すためのものである。
リールユニット2は、前記中板12の上面に設置され、周囲に複数の図柄を表示した3個の回転リール20と、特に図示しないが、各回転リール20を回転させるための駆動モータを有している。そして、リールユニット2及び前記ホッパーユニット5は、スロットマシンの遊技を司る遊技装置200を構成する。
また、前記制御装置6は、スロットマシンSの作動を制御するための主基板と、各種演出を行うための副基板を基板ケースに収納したものである。主基板及び副基板は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、リールユニット2及びホッパーユニット5などの遊技装置200を制御する制御装置として機能する。
また、側板16の正面左側には、前記前扉3を係合させ、回転自在に支持するためのヒンジ19が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
そして、前記中板12の正面側には、閉扉規制手段50としての筐体側閉扉規制手段60と一時係止手段80が設けられているが、これらの詳細については後述する。
(前扉3)
前扉3は、筐体1の側板16に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉であり、扉を閉じるとスロットマシンSの正面構造を成すものである。すなわち、図2に示すように、上方中央部に前記回転リール20の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓30を有し、周囲には飾り部31や、種々の表示を行うための表示部32が設けられている。また中央部は、遊技装置200の作動その他スロットマシンSの作動に関する操作を行うための操作部33となっており、下部には払い出されたメダルを溜めておくためのメダル皿35が形成されている。
ここで、前記飾り部31は、ランプ等を内蔵して形成しても良く、入賞の報知その他の演出時にランプが点滅するようにしてもよい。また、前記表示部32は、7セグメントLED等により数字を表示するものや、特に図示しないが、画像を表示するための液晶表示装置あるいはCRTなどとしてもよい。
前記操作部33としては、右端にメダル投入口34及び鍵穴36、中央左側にはベットスイッチ、スタートスイッチ及び精算スイッチ、中央部にはストップスイッチが設けられている。スタートスイッチ及びストップスイッチは、回転リール20の回転を開始及び停止させるためのものである。ベットスイッチは、貯留メダルをメダル投入に代えるためのものである。また、精算スイッチは貯留メダルをホッパーユニット5から払い出させるためのものであり、鍵穴36は、前扉3を解錠するためのものである。
さらに、図1に示すように、前扉3の裏面には、前記ヒンジ19に係合可能な前扉係合部39が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、前扉係合部39の対向側には、ロック機構37が設けられている。そして、前扉3の裏面中央部には、前記メダル投入口34から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター38が設けられている。また、前扉3の裏面中央部には、閉扉時に筐体側閉扉規制手段60と対応する位置に、前扉側閉扉規制手段70が設けられているが、これについては後述する。
ここで、前記ロック機構37は、前扉3側に設けられた係止片が、特に図示しないが、筐体1の側板16の内側面に設けられた突片に係止され、扉を閉めると自動的にロックされ、前記鍵穴36に所定の鍵を差し込んで回すと、ロックが解除されるようになっている。
(閉扉規制手段50)
ここで、閉扉規制手段50について詳述する。閉扉規制手段50は、中板12の正面側に取り付けられた筐体側閉扉規制手段60と、前扉3の裏面に設けられた前扉側閉扉規制手段70とからなる。
(筐体側閉扉規制手段60)
筐体側閉扉規制手段60は、図3及び図5に示すように、中板12の正面側小口面に水平に突設された円筒状の軸61と、この軸61の外側にコイル部を嵌入可能なねじりコイルバネ62と、前記軸61が貫通可能な軸受孔63a及び凹部65を有する回転ブロック63と、この回転ブロック63に固定されるバネ受け部材64とから構成されている。
ここで、前記回転ブロック63は、請求項1に記載の凹部部材にあたる。また、ねじりコイルバネ62及びバネ受け部材64は、請求項1に記載の位置変化手段にあたる。
前記軸61は、中心部に孔61aを有する円筒形の突出部であり、中板12の正面側小口面中央よりもやや右側に固定されている。そしてこの軸61に、前記ねじりコイルバネ62が取り付けられる。ねじりコイルバネ62は、図5に示すように、一方の端部がクランク状に折れ曲がった固定部62bとなっており、もう一方の端部は直線状の可動部62aとなっている。そして、前記固定部62bを中板12の下面に係止させると、無負荷状態で、軸61を中心に固定部62bと可動部62aとの成す角度が直角よりも開いた状態(可動部62aが図5における左側に傾斜した状態)となるよう調節されている。
前記回転ブロック63は、直方体状のブロックであり、正面側には長方形の凹部65が形成されている。そして、回転ブロック63には、背面側から前記凹部65に貫通する軸受孔63aが設けられており、前記軸61をこの軸受孔63aに挿入させることにより、回転ブロック63が中板12の正面側に、軸61を中心に回転可能に取り付けられるようになっている。また、回転ブロック63の背面側には、円柱状の突起63Aが形成されている。
前記バネ受け部材64は、図3に示すように、三方向に突出片64a,64b,64cを有する略T字状の部材であり、図4(A)に示すように、正面側から前記突起63Aが嵌合可能な孔64Aが設けられている。そして、この孔64Aに前記突起63Aを嵌合させることにより、前記回転ブロック63と一体化するように形成されている。なお、回転ブロック63とバネ受け部材64を一体化させたものを正面側から見ると、図3に示すように、突出片64a及び64cが回転ブロック63の一の長辺と一致し、突出片64bが対向側の長辺から突出するようになっている。そして、回転ブロック63の裏面側にこのバネ受け部材64を一体化して、回転ブロック63の軸受孔63aに軸61を挿入すると、バネ受け部材64の突出片64a,64bの間に軸61が位置するものとなり、回転ブロック63とバネ受け部材64とが固定される(図5、図6参照)。またこのとき、軸61の先端部は、回転ブロック63の凹部65の正面側から突出しないようになっている(図4参照)。なお、図示した例では、回転ブロック63とバネ受け部材64を別部材として形成してあるが、回転ブロック63の背面側に、バネ受け部を一体形成してあってもよい。
以上のように形成された筐体側閉扉規制手段60は、軸61にねじりコイルバネ62を取り付け、固定部62bを中板12の下面に係止させてから、バネ受け部材64を固定した回転ブロック63を軸61に取り付けると、図5に示すように、バネ受け部材64の突出片64bはねじりコイルバネ62の固定部62b側の直線部分に下側から当接し、突出片64aは可動部62aと当接する。このとき、突出片64aは、ねじりコイルバネ62が開く方向(図5の白矢印と反対方向)に回転力を受けるが、突出片64bが固定部62b側の直線部分により回転を阻止されているので、ほぼ垂直状態を保つことができる。このように、ねじりコイルバネ62が無負荷状態のときには、回転ブロック63の凹部65は縦長となるようになっている。
一方、凹部65が横長となるよう、回転ブロック63を図5の白矢印方向に回転させると、バネ受け部材64の突出片64aがねじりコイルバネ62の可動部62aを押して、図6に示すように、ねじりコイルバネ62が閉じた状態となる。この状態で回転ブロック63をフリーにすると、回転ブロック63はねじりコイルバネ62の復元力により反対方向に回転し、元の位置に復帰する。このように、バネ受け部材64は、請求項1に記載の復帰手段としても機能するものである。
(前扉側閉扉規制手段70)
前扉側閉扉規制手段70は、図1、図4及び図5に示すように、前扉3の裏面側に設けた凸部71を有する取り付けベース74である。取り付けベース74は、前扉3の裏面に配置されている部品の表面や前扉3の枠材などに固定するものであり、請求項1に記載の凸部部材にあたる。そして凸部71は、前扉3を完全に閉じたときに、前記筐体側閉扉規制手段60の凹部65と係合可能に形成されている。
具体的には、凸部71は、図5、図6に示すように、横長の直方体であって、筐体側閉扉規制手段60の回転ブロック63が図6に示す横長の位置になっているときには、図4(B)に示すように凹部65内に嵌合可能であるが、回転ブロック63が図5に示す位置になっているときには、図4(A)に示すように回転ブロック63の表面にぶつかって凹部65とは嵌合しないようになっている。
また、凸部71には、軸61の孔61aに挿入可能な円柱状の案内ピン72が設けられているが、これは凹部65に凸部71を嵌め合わせるときの位置決めをするためのものである。
(一時係止手段80)
一時係止手段80は、前扉3を開けた状態で凹部65が横長となるような位置に回転ブロック63を係止するとともに、前扉3を閉じることによりその係止を解除するためのものである。すなわち、回転ブロック63は無負荷状態では図5に示すように縦長状態であり、扉を閉めるためには回転ブロック63を凹部65が横長となる位置まで回転させなければならないところ、手を離せば元の位置に戻ってしまうので、これを一時的に係止しておく必要があるとともに、前扉3を完全に閉めた後は、次に開扉したときに筐体側閉扉規制手段60が作動可能となるようにしておく必要があるからである。
一時係止手段80は、具体的には、図7に示すように、中板12の正面側の上面端部であって、回転ブロック63を横長状態にしたときにねじりコイルバネ62の可動部62aに対応する位置に設けた軸支部81と、この軸支部81に回動可能に取り付けられた当接部82及び係止部83と、前扉3の裏面に設けられ前扉3を閉めたときに前記当接部82に当接可能な押し出し部材84からなる。
当接部82は、図6及び図7に示すように、軸支部81から横方向に張り出し縦方向の当接面82aを有するブロック状の突出片である。また係止部83は、軸支部81から前記当接面82aとほぼ直交する方向に延設された平板状の押さえ片85である。そして、図7に示すように、押さえ片85を回転ブロック63の上面に重ねることにより、回転ブロック63がねじりコイルバネ62の可動部62aにより上方に押し上げられて回転しないように係止するものである。なお、前記当接部82と押さえ片85とは、押さえ片85が回転ブロック63を上方から押さえているときに、当接部82の当接面82aがほぼ正面側を向いているような位置関係になっている。
また、押し出し部材84は、前扉側閉扉規制手段70の近傍に設けられ、前扉3を閉じるのに伴い前記当接部82に向かって移動していく棒状部材である。この押し出し部材84が前記当接部82の当接面82aと当接してこれを押圧することにより、当接部82は軸支部81を中心に回動し、当接部82と同時に回動可能である押さえ片85は、当接部82の回動に伴い回転ブロック63から外れていくものである。
(扉の開閉とゴト防止機能)
以上のような構成を有する閉扉規制手段50及び一時係止手段80による、前扉3の開閉とゴト防止機能を説明する。
まず、扉を完全に閉じた状態においては、図3(B)及び図4(B)に示すように、回転ブロック63およびバネ受け部材64の上面は中板12の上面とほぼ面一の位置であり、凹部65は横長になっている。そして、この凹部65には前扉3の凸部71が嵌りあっており、案内ピン72は軸61の孔61aに挿入されている。このとき、ねじりコイルバネ62は、バネ受け部材64の突出片64aに可動部62aが上方から押圧されて、圧縮された状態となっている。すなわち、回転ブロック63は凸部71によりバネの力で回転するのを係止させられている。またこのとき、一時係止手段80は、図5に示すように、押さえ片85が回転ブロック63及びバネ受け部材64から外れた状態となっている。
次に、前扉3を少し、例えば15度程度開くと、凸部71が凹部65から外れて、回転ブロック63はねじりコイルバネ62の復元力により軸61を中心に90度回転し、図3(A)に示す状態となる。このように回転ブロック63が回転した状態では、凹部65が縦長となっており、図4(A)に示すように、凸部71の表面と回転ブロック63の表面とがぶつかってしまう。すなわち、凸部71が凹部65に嵌合しないことにより、凸部71の突出分だけ前扉3が回動できず、筐体1前扉3との間に隙間が生じて、前扉3を施錠可能な閉塞状態にすることができない。
上記のように閉扉規制をされた前扉3を閉塞する場合には、図3(A)のように、縦長状態となっている回転ブロック63を、ねじりコイルバネ62が圧縮される方向に回転させ、図3(B)に示す状態にしてから、一時係止手段80の当接部82を摘んで軸支部81を中心に回転させ、図7に示すように、押さえ片85で回転ブロック63及びバネ受け部材64を係止させる。
この状態で前扉3を閉じると、凹部65と凸部71とが嵌りあって前扉3が施錠可能な閉塞状態になるとともに、押し出し部材84が当接部82を筐体奥方向に押圧し、押さえ片85が回動して回転ブロック63の係止を解除する(図7(A)参照)。この閉扉行程は、ゴトにより不正に扉が開けられてしまった場合のみならず、店員やホールの管理者などが正規に扉を開けた場合の扉の閉塞作業とも共通するものである。
なお、閉扉規制手段50について、上記形態とは逆に、回転ブロック63に凸部を設け、取り付けベース74に凹部を設けるようにしてもよい。また、前扉側閉扉規制手段70を回転可能に形成してもよい。
このように、本実施の形態によれば、前扉3を僅か、腕一本入るくらいに開けるだけで回転ブロック63が回転し、凹部65と凸部71とが嵌合不能となって扉が閉じる方向への回動を規制することから、ゴト行為を行おうとした者が店員に隠れてまんまと扉開けに成功したとしても、その後、扉が閉まらないので不正行為がすぐに発覚してしまう。そして、ゴトが判明しやすいという懸念をもたせることにより、かかる不正行為を抑制する効果も得られるものである。
また、店員が正当な理由(エラーリセットやホッパータンクへのメダルの追加)で前扉3を開けた場合には、回転ブロック63を回転させて一時係止手段80で係止するだけで容易に扉を閉じることができるので、業務の妨げになることがない。一方、この閉扉規制手段50の構造を知らない者は扉を閉じることができず、この装置に気づいたとしても、ただ扉を閉める以上の操作が必要となることから、閉扉規制手段50の装備されていないスロットマシンに比べて、ゴト行為を行い難いのは変わりない。
なお、営業時間中に前扉が開きっぱなしになっている場合、ホールコンピュータに通報したり、警報ランプを点滅させるなどすると、より効果的である。
(第二の実施の形態)
(図面の説明)
図8乃至図11は第二の実施の形態を示すものである。
図8は筐体側閉扉規制手段60の斜視図、図9は閉扉規制手段50の横断面図、図10は一時係止手段80を示す平面図、図11は自動ロック装置90を示す断面図である。
上述した第一の実施の形態では、凹部部材(回転ブロック63)と凸部部材(取り付けベース74)の回転による位置変化により、前扉3の閉塞を規制するものであったが、第二の実施の形態は、凹部部材と凸部部材の位置がスライドにより変化するように形成したものである。なお、第一の実施の形態と共通する部分は説明を省略し、本実施の形態の特徴点のみ説明する。
(筐体側閉扉規制手段60)
筐体側閉扉規制手段60は、図8に示すように、中板12の正面側小口面に、中空箱形のケース部材66を取り付け、このケース部材66の内部に圧縮コイルバネ69と移動ブロック67を収納したものである。ケース部材66には、正面側に長孔66Aが長手方向にわたって設けられており、移動ブロック67には前記長孔66Aから正面側に突出する凸部68が形成されている。すなわち、移動ブロック67が、請求項1に記載の凸部部材にあたる。なお、この凸部68は、図示したように横長直方体状のものに限られず、長孔66Aから正面側に突出しているものであれば、たとえば円柱状、球状など、どんな形状であってもよい。
そして、移動ブロック67は、前記凸部68を長孔66Aから突出させたまま前記ケース部材66内部を左右方向に摺動自在であるとともに、圧縮コイルバネ69により一方向(図示した例では正面左側)に付勢されている。圧縮コイルバネ69が無付加状態の場合には、移動ブロック67はケース部材66の反バネ側(コイルバネ66が収納されている反対側)端部に押しやられている。また、前記凸部68は、移動ブロック67の摺動に伴い、長孔66Aから突出したまま摺動自在である。
(前扉側閉扉規制手段70)
前扉側閉扉規制手段70は、図9に示すように、前扉3の裏面に設けられた凹部73である。この凹部73は、扉を閉めたときに前記筐体側閉扉規制手段60の凸部68が嵌合可能な大きさおよび位置に形成されており、たとえば前扉3を構成する枠材に形成した凹みであってもよく、前扉3の裏面に設けられている部品(たとえばメダルセレクター)などに取り付けた取付ベース(図示せず)に形成した凹みであってもよい。前者の場合は前扉3を構成する枠材が、後者の場合は取付ベースが、それぞれ請求項記載の凹部部材にあたる。
そして、前扉3が完全に閉じた状態では、前記凹部73に筐体側閉扉規制手段60の凸部68が嵌合しており、前扉3を開けると、凹部73から凸部68が外れ、圧縮コイルバネ69の復元力により移動ブロック67が摺動しケース部材66の反バネ側に移動するようになっている。
(一時係止手段80)
本実施の形態において、一時係止手段80は、前記ケース部材66の内面に設けられた段部66Bである。
図10に示すように、ケース部材66のバネ側(コイルバネ66が収納されている側)内面には、移動ブロック67が凹部73と嵌合可能な位置にあるとき、移動ブロック67の反バネ側端が係止可能な段部66Bが形成されている。すなわち、この部分のみケース部材66の内径が移動ブロック67の奥行き寸法よりも若干大きく形成されていて、ケース部材66内部で移動ブロック67がわずかに前後方向に移動可能となっている。
そして、前記移動ブロック67をバネ側に移動させた状態で手前側に引っ張ることにより、移動ブロック67の端面67bの正面側が前記段部66Bに係止され、凸部68を前扉3の凹部73と嵌合可能な位置に保持させることができるものである。さらに、前扉3を閉じたときには、凸部68と凹部73との嵌合に伴い移動ブロック67が奥方向に押されて、段部66Bと端面67bとの係合が外れ、開扉時に移動ブロック67を摺動可能な状態にすることができるようになっているものである。
(自動ロック装置90)
自動ロック装置90は、請求項4に記載の変化固定手段及び固定解除手段にあたり、移動ブロック67をケース部材66の反バネ側に一時的に固定するためのものである。すなわち、開扉によりケース部材66の反バネ側に移動した移動ブロック67が、その位置から動かないようにロックし、所定の解錠手段を用いない限り移動不能にするものである。これは、不正に前扉3を開けた者が、上記一時係止手段80を操作してこっそり扉を閉めてしまうことができないようにするためである。
具体的には、自動ロック装置90は、図8及び図11に示すように、中板12の正面側端部であってケース部材66の反バネ側対応する位置に内設されたシリンダー錠91と、このシリンダー錠91の下端部に取り付けられ同時に回動可能な係止片93及び当接片94からなる。そして、シリンダー錠91の上端部には鍵穴92が設けられており、この鍵穴92のみが中板12の上面に表出している。
前記係止片93は、図11に示すように、鉤型の突起を有し、この突起が移動ブロック67の背面に形成された溝67aと係合することにより、移動ブロック67がバネ側に摺動するのを阻止可能に形成されている。また、当接片94は、前記係止片93の対向側に突出する突片である。
係止片93及び当接片94は、特に図示しないが、シリンダー錠91のシャフトに固定されていて、中板12の底面を切り欠いて形成した空間部12a内を、シリンダー錠91を中心に連動して回動可能に形成されている。そして、シリンダー錠91がロック状態でないときには、図11(A)に示すように、係止片93は空間部12a内に位置し、当接片94はケース部材66内に突出している。この当接片94に、ケース部材66内を移動してきた移動ブロック67の端面67bが当接すると、当接片94はこれに押されて図中右回りに回動し、当接片94と連動して係止片93も回動する。それから、図11(B)に示すように、移動ブロック67の裏面67cと当接片94とが平行となるよう位置したときに、ちょうど係止片93と移動ブロック67の溝67aとが係合するとともに、シリンダー錠91がロックされて回動不能となる。シリンダー錠91のロックを解除するには、鍵穴92に所定の鍵を差し込んで左側に回すようにし、このとき、係止片93及び当接片94も左側に回動し、図11(A)の状態に戻るものである。
なお、この自動ロック装置90は上記形態に限られるものではなく、移動ブロック67をケース部材66の反バネ側(すなわち、凸部68が凹部73に嵌合しない位置、換言すれば前扉3を完全に閉塞することができない位置)に一時的に固定することができるものであれば、いかなる公知の形状、形態であってもよく、また取り付け位置も問わない。
また、第一の実施の形態で説明した回転タイプの閉扉規制手段50に、かかる自動ロック装置90を設けてもよいものである。
(扉の開閉とゴト防止機能)
以上のような構成を有する閉扉規制手段50及び一時係止手段80、自動ロック装置90による、扉の開閉とゴト防止機能を説明する。
まず、前扉3を完全に閉めた状態においては、図9(A)に示すように、移動ブロック67はケース部材66のバネ側に位置し、凸部68が凹部73と嵌り合っている。このとき圧縮コイルバネ69は圧縮された状態であり、移動ブロック67は圧縮コイルバネ69により反バネ側に押圧されているが、凹部73に係止されて動けない状態である。また、シリンダー錠91はロック解除状態であり、図11(A)に示すように、当接片94がケース部材66内に突出している。
次に、前扉3をわずかに開けると、凸部68が凹部73から外れて、移動ブロック67は圧縮コイルバネ69の復元力により、ケース部材66内を摺動し、図9(B)に示す位置まで移動する。このとき、移動ブロック67の端面67bが自動ロック装置90の当接片94を回動させ、図11(B)に示すように、係止片93が溝67aと係合し、かつシリンダー錠91がロックされ、移動ブロック67はケース部材66内に固定される。この状態で前扉3を閉めようとしても、図9(B)に示すように、凸部68が前扉3の裏面にぶつかって、筐体1前扉3との間に隙間が生じ、前扉3を施錠可能な閉塞状態にすることができない。
上記のように閉扉規制をされた前扉3を閉塞する場合には、まず中板12に表出している鍵穴92に所定の鍵(前扉3も解錠可能な鍵であると好適である)を差し込んで回し、シリンダー錠91のロックを解除する。これにより溝67aと係止片93との係合が外れ、移動ブロック67はケース部材66内を摺動可能になる。そこで、凸部68をつまんで移動ブロック67を圧縮コイルバネ69の反発力に抗してバネ側に移動させ、凸部68が長穴66Aのバネ側端部に位置したところで凸部68を手前側に引いて、移動ブロック67をケース部材66の段部66Bに係止させる。これにより、移動ブロック67は位置変化前の元の位置に戻るものであり、本実施の形態においては、凸部68及び段部66Bが、請求項1に記載の復帰手段としても機能するものであるといえる。
この状態で前扉3を閉じると、凹部73と凸部68とが嵌りあって前扉3が施錠可能な閉塞状態になるとともに、凸部68が凹部73の凹面に押されてケース部材66内を奥方向に移動する。このとき移動ブロック67の端面67bが段部66Bから外れて、移動ブロック67の一時係止状態が解除されるが、凸部68が凹部73に係止されているので移動ブロック67はその位置に止まったまま、次に扉を開けたときにケース部材66内を摺動可能な状態となる(図10参照)。なお、この閉扉行程は、ゴトにより不正に扉が開けられた場合のみならず、店員やホールの管理者などが正規に扉を開けた場合の扉の閉塞作業とも共通するものである。
このように、本実施の形態によれば、不正に前扉3を開けた場合には、自動ロック装置90を解除するための鍵がなければ扉を閉めることができないので、こっそり扉を閉じるということは不可能となり、よりゴト防止機能が高くなる。
ところで、第一及び第二の実施の形態においては、閉扉規制手段50を中板12(筐体1の開口部11の中央)に設けたが、閉扉規制手段50の取り付け位置はこの場所に限られることはなく、例えば天板17の正面側(開口部11の上方)や、底板15の正面側(開口部11の上方)に設けてもよい。ただ、扉を少し開いただけで閉塞不能状態とさせるために、閉扉規制手段50はなるべく反ヒンジ側、すなわち天板17又は底板15の側板16'寄りに設けることが好ましい。このように反ヒンジ側に設けると、閉扉規制を解除しやすいので、従業員等が扉を閉じる作業をし易いという利点がある一方、逆にゴトを行った者も、この閉扉規制手段50を認知していれば周囲に気づかれずに扉を閉めやすいという欠点もある。この点、上記した自動ロック装置90を装備するのが有効である。
なお、上記した第一及び第二の実施の形態は、図12に示すような、前扉3が上扉130と下扉140に分割されているスロットマシンにも使用することができる。これは、リールユニット2や制御装置6など、遊技中に操作する必要のない構成部品が設置された空間と、ホッパーユニット5など遊技中に比較的遊技者の目の前で扉を開ける必要のある構成部品が設置された空間とを別々に開閉可能にし、セキュリティー面の向上を図ろうとするものである。このようなスロットマシンの場合、開口上部13と開口下部14とを別個の閉鎖空間とするために、下扉140を開けても中板12は上扉130に隠れてしまうようになっているので、筐体側閉扉規制手段60を中板12に取り付けることができない。そこで、中板12の下面に取り付け板150を設け、ここに筐体側閉扉規制手段60を配置するとともに、下扉140の裏面に前扉側閉扉規制手段70を設けるようにすればよい。
また、特に図示しないが、中板12を有しないスロットマシンの場合には、側板16の正面側に枠材を掛け渡して筐体側閉扉規制手段60を取り付けたり、側板16の内側に筐体側閉扉規制手段60を取り付けてもよい。
さらに、本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できるものである。
本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンの本体から前扉3を外した分解斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンの外観斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、筐体側閉扉規制手段の正面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、閉扉規制手段の縦断面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、閉扉規制手段の分解斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、閉扉規制手段の分解斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、一時係止手段を示す平面図及び側面図である。 本発明の第二の実施の形態であって、筐体側閉扉規制手段の斜視図である。 本発明の第二の実施の形態であって、閉扉規制手段の横断面図である。 本発明の第二の実施の形態であって、一時係止手段を示す横断面図である。 本発明の第二の実施の形態であって、自動ロック装置を示す横断面図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの他の例を示す分解斜視図である。
符号の説明
S スロットマシン
1 筐体 2 リールユニット
3 前扉 4 電源ユニット
5 ホッパーユニット 6 制御装置
11 開口部 12 中板
13 開口上部 14 開口下部
15 底板 16 側板
17 天板 18 裏板
19 ヒンジ 20 回転リール
30 図柄表示窓 31 飾り部
32 表示部 33 操作部
34 メダル投入口 35 メダル皿
36 鍵穴 37 ロック機構
38 メダルセレクター 39 前扉係合部
50 閉扉規制手段
60 筐体側閉扉規制手段 61 軸
62 ねじりコイルバネ(位置変化手段)63 回転ブロック(凹部部材)
64 バネ受け部材(位置変化手段) 65 凹部
66 ケース部材(位置変化手段) 67 移動ブロック(凸部部材)
68 凸部 69 圧縮コイルバネ(位置変化手段)
70 前扉側閉扉規制手段 71 凸部
72 案内ピン 73 凹部
74 取り付けベース(凸部部材)
80 一時係止手段 81 軸止部
82 当接部 83 係止部
84 押し出し部材 85 押さえ片
90 自動ロック装置 91 シリンダー錠
92 鍵穴 93 係止片
94 当接片
100 回転機構 110 スライド機構
130 上扉 140 下扉
150 取り付け板 200 遊技装置

Claims (4)

  1. 正面側に開口する筐体と、
    筐体内部に設置される遊技装置及び遊技装置の作動を制御するための制御装置と、
    前記筐体にヒンジを介して取り付けられ、前記開口を開閉自在に塞ぐ前扉とを少なくとも有し、
    前記前扉が完全に閉じるのを規制するための閉扉規制手段を有する遊技機であって、
    この閉扉規制手段は、
    前記筐体の正面又は前記前扉の裏面のいずれかに設けられた凹部を有する凹部部材と、
    前記前扉の裏面又は前記筐体の正面のいずれかに設けられ、前記凹部に嵌入可能な凸部を有する凸部部材と、
    開扉時に、前記凹部部材又は前記凸部部材の少なくとも一方の位置を変化させることにより前記凹部と前記凸部とを嵌合不能にさせる位置変化手段とを有し、
    前記位置変化手段は、開扉状態において、位置変化した前記凹部部材又は前記凸部部材の少なくとも一方の位置を、所定の操作により元の位置に復帰させるための復帰手段を有していることを特徴とする遊技機。
  2. 前記凹部部材又は前記凸部部材の少なくとも一方は、回転可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記凹部部材又は前記凸部部材の少なくとも一方は、スライド可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  4. 開扉により位置変化した前記凹部部材又は前記凸部部材の少なくとも一方を、変化位置で位置固定可能な変化固定手段と、この変化固定手段による位置固定状態を解除するための固定解除手段とを設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
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