JP4444175B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
遊技機、例えばパチンコ機等の弾球遊技機では、左右一対の縦枠板と上下一対の横枠板とで略矩形状に形成された外枠と、この外枠の前側に左右一端側のヒンジにより開閉可能に枢着された前開閉体とで遊技機本体が構成されている。遊技機本体を遊技ホールに設置する際には、遊技機本体の外枠を遊技島側の装着枠に嵌め込み、外枠の内側から装着枠に対して釘等を打ち込んで固定するようになっている。
パチンコ機等では、前開閉体に一体に設けられた遊技盤装着枠に装着される遊技盤をはじめ、その遊技盤側に遊技球を発射する発射手段、賞球の払い出し手段、各種の遊技制御を行う制御基板等、遊技機の主要構成部分のほとんどが前開閉体側に設けられ、特に制御基板等、遊技の進行や利益の還元に関する構成部分は前開閉体の裏側に装着されており、前開閉体を閉じた状態では遊技機本体の前側からアクセスできないようになっている。
また、パチンコ機等には、一般の遊技者が前開閉体を開放できないように、前開閉体を閉状態で施錠する施錠手段が設けられている。この施錠手段は、外枠側に設けられた被係合部材と、前開閉体側に設けられ且つ前開閉体が閉状態のときに被係合部材の被係合部に係合する係合部材を有する施錠作動機構とを備えており、前開閉体の前側から施錠作動機構に対して鍵操作を行うことにより、係合部材の被係合部材への係合を解除して前開閉体を開放することが可能となっている。
従来のパチンコ機では、外枠を構成する縦枠板の内面側に、被係合部が内側に向けて突出するように被係合部材が装着されると共に、その被係合部に対して係合部材が前側から係合するように前開閉体側に施錠作動機構が配置されている。また、遊技盤を保持する遊技盤装着枠は、その施錠作動機構の係合部材と干渉しないように、係合部材よりも内側に配置されている(特許文献1参照)。
特開平11−128492号公報
パチンコ機等の遊技機においては、演出画像等を表示するための液晶表示装置の画面が大型化する傾向にあるため、それに伴って遊技領域をより広く確保する必要性が高まっている。
しかしながら、従来のパチンコ機では、施錠手段を構成する被係合部材の被係合部が外枠の内面側に突出しているため、前開閉体側の係合部材もこれに対応して外枠の内面よりも内側に配置する必要があり、遊技盤装着枠も更にその係合部材の内側に配置する必要があることから、遊技盤の大型化による遊技領域の拡大にも自ずと限界があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、遊技盤を従来よりも大型化してより広い遊技領域を確保することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、左右一対の縦枠板4a,4bと上下一対の横枠板5a,5bとで略矩形状に形成された外枠2と、該外枠2の前側に左右一端側のヒンジ11により開閉可能に枢着され且つその最も外周側に設けられた閉鎖当接部41が閉状態時に前記外枠2の前端面2aに当接する前開閉体3と、該前開閉体3に設けられた遊技盤装着枠22に装着される遊技盤21と、前記前開閉体3を閉状態で施錠する施錠手段71とを備え、該施錠手段71は、前記外枠2側に設けられた被係合部材72と、前記前開閉体3側に設けられ且つ前記前開閉体3が閉状態のときに前記被係合部材72の被係合部72aに係脱可能に係合する係合部材73を有する施錠作動機構74とを備えた遊技機において、前記被係合部72aが前記外枠2の前端面2a側に位置するように前記被係合部材72を配置し、前記被係合部材72は、互いに平行な一対の固定板部75と、それら固定板部75の一端側を連結する連結板部76とで断面略コの字型に形成されると共に前記連結板部76に前記被係合部72aが設けられ、前記一対の固定板部75で前記外枠2を板厚方向に挟み込むように前記外枠2の前縁側に装着され固定されているものである。
本発明によれば、前開閉体3側の係合部材73を外枠2の内面側に配置する必要がなく、従って遊技盤装着枠22を従来よりも外枠2の内面側に寄せて配置することができ、遊技盤21を大型化してより広い遊技領域33を確保することが可能である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図12は本発明をパチンコ機として具現化した第1の実施形態を例示している。図1〜図5において、1は遊技機本体で、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側を覆う前枠(前開閉体)3とを備えている。
外枠2は、図2,図4等に示すように、木材等よりなる左右一対の縦枠板4a,4bと、同じく木材等よりなる上下一対の横枠板5a,5bとで略矩形状に形成され、更にその下端部前側には、下側の横枠板5の上縁側に沿って縦枠板4a,4bを左右に連結する合成樹脂等よりなる下部前面板6が設けられている。なお、外枠2はその一部又は全部を合成樹脂、金属等により形成してもよい。
前枠3は、例えば合成樹脂製で、図3,図4等に示すように、外枠2側の縦枠板4a,4bに沿って配置される左右一対の縦枠部7a,7bと、外枠2の上側の横枠板5aに沿って配置される横枠部8と、外枠2の下部前面板6の上側に沿って縦枠部7a,7bの下部側を左右に連結する下部支承部9とを例えば一体に備え、それら縦枠部7a,7b、横枠部8、及び下部支承部9で取り囲まれて略矩形状の窓孔10が形成されており、左右方向の一端側、例えば向かって左側の端部に設けられた上下一対のヒンジ11によって、外枠2の前側に着脱及び開閉自在に枢着されている。
前枠3の前側には、窓孔10に対応するガラス扉12と、下部支承部9に対応する前面開閉板13とが上下に配置され、左右方向一端側、例えばヒンジ11と同じ側のヒンジ14により前枠3に開閉自在に枢着されている。前面開閉板13の前側には発射用の遊技球を貯留するための上皿15が装着され、上皿カバー16により覆われている。また、前枠3の前側で且つ前面開閉板13の下側には余剰球等を貯留する下皿17が配置され、下皿カバー18により覆われている。
21は遊技盤で、前枠3の窓孔10に対応するように、前枠3の裏側の遊技盤装着枠22に後側から着脱自在に装着され、下部支承部9の上側に設けられた遊技盤支持部23により下側から支持されている。
24は発射手段で、下部支承部9に装着された発射レール26,発射モータ27、打撃槌28等を備え、下皿17の一側で前枠3の前側に突設された発射ハンドル25を操作したときに、発射モータ27により打撃槌28が作動して、球送り手段29により上皿15側から発射レール26上に1個ずつ供給される遊技球を遊技盤21側に発射させるようになっている。
遊技盤21の前側には、発射手段24により発射された遊技球を案内するガイドレール31,32が、液晶表示手段、可変式入賞手段、大入賞手段、普通入賞手段、通過ゲート等の各種遊技部品(図示省略)が配置された遊技領域33を取り囲むように配置されている。
遊技盤21の裏側には、図2に示すように、その液晶表示手段等の遊技部品を裏側から覆う裏カバー34が装着されている。裏カバー34の裏側には、各種制御基板を収納する基板ケース35等が着脱自在に装着されている。
遊技盤装着枠22は、図3等に示すように、前枠3の縦枠部7a,7b及び横枠部8に沿って門形状に配置され、前枠3の裏側に一体に形成されている。即ち、前枠3の縦枠部7a,7b及び横枠部8は、図3,図6,図9〜図12等に示すように、閉状態時に外枠2の前端面2aに略当接する閉鎖当接部41と、閉鎖当接部41の内縁側に設けられた遊技盤装着枠22と、閉鎖当接部41の外縁側から前向きに延設された外周部43とを一体に備えている。
遊技盤装着枠22は、その外周側が外枠2の内面側に沿うように、閉鎖当接部41の内縁側から後ろ向き膨出状に設けられ、その内周側に、遊技盤21の外周面21aに沿ってこの外周面21aを保持する外周保持部44と、この外周保持部44の前端側から遊技盤21の前面21bに沿って内向きに延設され且つこの前面21bを保持する前面保持部45とを備えている。
更に、前枠3の縦枠部7bには、図9〜図12に示すように、閉鎖当接部41の例えば遊技盤装着枠22側縁部から前向きに突設された施錠取付部49が一体に形成されている。
また、遊技盤装着枠22の後側には、図2に示すように、遊技盤21を裏側から押圧して固定するための裏機構板51が左右方向一端側、例えばヒンジ11と同じ側のヒンジ52により開閉自在に枢着されており、遊技盤装着枠22の後側に設けられた複数の締結具53により閉状態で固定可能となっている。
裏機構板51には、その中央部に裏カバー34が嵌合する開口部54が形成され、この開口部54の上側に遊技球タンク55とタンクレール56が、左右一側に払い出し手段57が、下側に通路ユニット58、基板ケース59等が夫々設けられており、遊技球が大入賞手段等に入賞したとき、或いは図外の自動球貸し機から球貸し指令があったときに、遊技球タンク55内の遊技球をタンクレール56を経て払い出し手段57により払い出し、その遊技球を通路ユニット58を経て上皿15に案内するようになっている。
下部支承部9は、図3、図4に示すように、遊技盤21を下側から支持する遊技盤支持部23、この遊技盤支持部23から上向きに突設され且つ遊技盤21の前面21bに略当接する起立板部61、払い出し手段57から払い出された遊技球を上皿15側に案内する案内通路62等を一体に備えると共に、発射手段24を構成する発射レール26,発射モータ27、打撃槌28の他、球送り手段29、発射手段24を制御する発射制御基板を収納する基板ケース63等が装着されている。
ガラス扉12は、図5に示すように、扉枠64と、この扉枠64を前側から覆う例えば合成樹脂製の扉カバー65と、扉枠64の裏側に固定されたガラス保持レール66と、このガラス保持レール66により保持された例えば2枚のガラス板67とを備えている。
扉枠64は、例えば金属板の折り曲げ加工により形成されており、その略中央部分には遊技盤21側の遊技領域33に対応する開口部68が設けられ、内外縁部には後方に向けて折り曲げリブ64aが設けられている。
ガラス保持レール66は、ガラス板67の左右両縁部を保持する左右一対の縦レール66a,66bと、この縦レール66a,66bの下端部間に配置され且つガラス板67の下縁部を保持する横レール66cとで構成されている。縦レール66a,66b及び横レール66cは、例えば金属板の折り曲げ加工により、ガラス板67に対応する前後一対の嵌合溝69が設けられており、前縁側の固定部70において扉枠64の背面側に固定されている。
また、遊技機本体1には、前枠3を閉状態で施錠する施錠手段71が設けられている。施錠手段71は、図7等に示すように、外枠2側に設けられた外枠側被係合部材(被係合部材)72と、前枠3側に設けられ且つ前枠3が閉状態のときに外枠側被係合部材72に係脱可能に係合する外枠側係合部材(係合部材)73を有する施錠作動機構74とで構成されている。
外枠側被係合部材72は、図4に示すように、外枠2の右側の縦枠板4bに複数、例えば上下に2つ設けられている。各外枠側被係合部材72は、外枠2の前縁側に配置されており、図12等に示すように、例えば互いに平行な一対の固定板部75と、それら固定板部75の前端側を連結する連結板部76とで断面略コの字型に形成されると共に連結板部76に例えば開口孔よりなる被係合部72aが設けられ、一対の固定板部75で縦枠板4bを板厚方向に挟み込むように縦枠板4bの前端側に装着され、ネジ止め等により着脱自在に固定されている。
なお、縦枠板4bには、被係合部72aの後方に一定の空間を確保するための切欠部78が外枠側被係合部材72の装着位置に対応して設けられている。
施錠作動機構74は、前枠3側の施錠及びその解除を行う前枠施錠機構81と、ガラス扉12側の施錠及びその解除を行うガラス扉施錠機構82と、外部からの鍵操作により前枠施錠機構81及びガラス扉施錠機構82の施錠解除操作を行う施錠操作機構83と、それら前枠施錠機構81、ガラス扉施錠機構82、及び施錠操作機構83を前枠3側に支持する第1,第2支持部材84,85とを備えている。
第1支持部材84は、前枠3の施錠取付部49の外面側(外周部43側)に沿って配置され且つ施錠取付部49側に着脱自在に固定される固定板86と、この固定板86の前端側から前枠3の外周部43側に向けて略垂直に延設されたカバー板87とを一体に備えた断面略L字形で、施錠取付部49に沿って縦長状に配置されている。
前枠施錠機構81は、外枠2側の外枠側被係合部材72に夫々前側から係脱可能な複数、例えば上下一対の外枠側係合部材73と、第1支持部材84の固定板86により上下方向摺動自在に支持され且つ外枠側係合部材73を上下に連結する縦長状の連結板91と、この連結板91を施錠方向、例えば上向きに付勢するバネ部材92とを備え、前枠3を閉じた時に、外枠側係合部材73が外枠側被係合部材72に係合して前枠3を施錠するようになっている。
外枠側係合部材73は、図12等より明らかなように、第1支持部材84の固定板86に沿って前後方向に配置され且つ連結板91に固定される摺動部93と、外枠側被係合部材72に対応して閉鎖当接部41に設けられた貫通穴94を介して後ろ向きに突設される係合部95と、例えば閉鎖当接部41の前側に沿って摺動部93の後端側と係合部95の前端側とを連結する連結部96とを一体に備え、係合部95の後端側上部に、外枠側被係合部材72の被係合部72aの例えば上縁側に下側から係合可能な係合爪73aが形成されている。
従って、後述する鍵操作により連結板91をバネ部材92の付勢力に抗して下向きに移動させれば、外枠側係合部材73も下向きに移動して、係合爪73aの外枠側被係合部材72への係合が解除される。
ガラス扉施錠機構82は、ガラス扉12側のガラス扉側被係合部材101に例えば上側から係合可能な1又は複数、例えば上下一対の係合爪102を前側に一体に備え且つ第2支持部材85により上下方向摺動自在に支持されたガラス扉側係合部材103と、第1支持部材84の固定板86に対して上下方向摺動自在に支持され且つガラス扉側係合部材103側の被係合部103aに対して下側から係合する係合部104を例えば一体に備えた連動板105(図7、図8、図10参照)と、この連動板105を施錠方向、例えば下向きに付勢するバネ部材92とを備え、ガラス扉12を閉じた時に、ガラス扉側係合部材103の係合爪102がガラス扉側被係合部材101の被係合部101aに係合してガラス扉12を施錠し、後述する鍵操作により連動板105を上向きに移動させれば、連動板105の係合部104がガラス扉側係合部材103側の被係合部103aに係合してガラス扉側係合部材103も上向きに移動し、係合爪102のガラス扉側被係合部材101への係合が解除される。
第2支持部材85は、図12等より明らかなように、例えば互いに平行な一対の固定板106及び摺動支持板107と、それら固定板106及び摺動支持板107の一端側を連結する連結板108とを一体に備えた断面コの字形で、固定板106側が前枠3の施錠取付部49の内面側(遊技盤21側)に固定され、摺動支持板107に沿ってガラス扉側係合部材103が取り付けられている。
また、連動板105の係合部104は、施錠取付部49に設けられた貫通穴49aを介してガラス扉側係合部材103側に突出し、被係合部103aに係合するようになっている。
なお、ガラス扉側被係合部材101は、図5等に示すように、ガラス扉側係合部材103の係合爪102に対応するようにガラス扉12側に1又は複数、例えば上下に2つ設けられており、被係合部101aと、この被係合部101aを例えば縦レール66bの嵌合溝69の背面側に固定する固定部101bとを一体に備えている。
前枠施錠機構81側の連結板91とガラス扉施錠機構82側の連動板105とは、第1支持部材84の固定板86の一側、例えば外周部43側に、連動板105,連結板91の順で重ねて取り付けられている。また、図8等に示すように、前枠施錠機構81の連結板91には第1係合孔109が、ガラス扉施錠機構82の連動板105には第2係合孔110が、施錠操作機構83に対応する所定位置に設けられている。
施錠操作機構83は、錠本体111と、この錠本体111の後端側に設けられ且つ錠本体111の鍵操作に応じて前後方向の軸廻りに回動可能な回動操作部材112とを備え、錠本体111の前端部を前枠3の前側に突出させ、且つ回動操作部材112を前枠3の外周部43と施錠取付部49との間に配置した状態で、例えば第1支持部材84のカバー板87を介して前枠3側に着脱自在に固定されている。
なお、前枠3の前側には施錠部カバー114が例えば着脱自在に装着されており、錠本体111はこの施錠部カバー114に形成された挿通孔115を介してその先端側を前側に露出している。
回動操作部材112は、図8等に示すように、前枠施錠機構81用の第1係合片112aとガラス扉施錠機構82用の第2係合片112bとを一体的に備え、それら係合片112a,112bは、錠本体111側の鍵操作に応じて正逆方向に回動したときに、連結板91、連動板105に設けられた第1係合孔109、第2係合孔110に夫々係合して連結板91、連動板105を解除方向に移動させるようになっている。
即ち、遊技機本体1の前側から錠本体111に鍵を挿入し、例えば反時計回りに回転させると、それに伴って回動操作部材112も反時計回りに回動し、第1係合片112aが下向きに移動して第1係合孔109に係合し、連結板91を下向きに押し下げる。これにより、外枠側係合部材73が解除方向、即ち下側に移動して係合爪73aの外枠側被係合部材72への係合が解除され、前枠3を開放可能な状態となる。
一方、鍵を時計回りに回転させると、それに伴って回動操作部材112も時計回りに回動し、第2係合片112bが上向きに移動して第2係合孔110に係合し、連動板105を上向きに押し上げる。これにより、連動板105の係合部104がガラス扉側係合部材103側の被係合部103aに係合してガラス扉側係合部材103も上向きに移動し、係合爪102のガラス扉側被係合部材101への係合が解除され、ガラス扉12を開放可能な状態となる。
以上説明したように、本実施形態では、外枠側被係合部材72を、その被係合部72aが外枠2の前端面2a側に位置するように配置しているため、前枠3側の外枠側係合部材73を外枠2の内面側に配置する必要がなく、従って遊技盤装着枠22を従来よりも外枠2の内面側に寄せて配置することができ、遊技盤21を大型化してより広い遊技領域33を確保することが可能である。
被係合部72aは、外枠側被係合部材72の前側に設けられた開口孔であり、前枠3を閉じたときに、前枠3側に後ろ向きに突設された外枠側係合部材73の係合爪73aが被係合部72aに前側から係合するように構成されているため、従来と同様、前枠3を外枠2側に確実に施錠できる。
また、外枠側被係合部材72は、互いに平行な一対の固定板部75と、それら固定板部75の一端側を連結する連結板部76とで断面略コの字型に形成されると共に連結板部76に被係合部72aが設けられ、一対の固定板部75で外枠2を板厚方向に挟み込むように外枠2の前縁側に装着され固定されているため、外枠側被係合部材72を外枠2側に容易且つ確実に装着できると共に、例えば前枠3が施錠された状態で外枠側被係合部材72を外枠2から取り外す等の不正行為を確実に防止できる。
図13及び図14は本発明の第2の実施形態を例示し、外枠側被係合部材72の被係合部72aを前向きの突起状に設けた例を示している。なお、以下に特に説明しない部分の構成については第1の実施形態と同様とする。
本実施形態の外枠側被係合部材72は、第1の実施形態と同様、外枠2の前縁側に配置されており、例えば互いに平行な一対の固定板部75と、それら固定板部75の前端側を連結する連結板部76とで断面略コの字型に形成されると共に連結板部76の前側に被係合部72aが突設され、一対の固定板部75で縦枠板4bを板厚方向に挟み込むように縦枠板4bの前端側に装着され、ネジ止め等により着脱自在に固定されている。
被係合部72aには、例えば上面側に切欠部72bが形成されると共に、その切欠部72bの前側は、先端側から切欠部72b側にかけて前下がりの傾斜状に形成された係合案内部72cとなっている。
また、前枠3側の閉鎖当接部41には、外枠側被係合部材72側の被係合部72aに対応して開口部121が形成されている。
外枠側係合部材73は、第1支持部材84の固定板86に沿って前後方向に配置され且つ連結板91側に固定される摺動部93と、この摺動部93の後端側から閉鎖当接部41の前側に沿って開口部121の前側に向けて延設された係合部95aとを一体に備え、この係合部95aの例えば下部側に、外枠側被係合部材72の被係合部72aに上側から係合可能な係合爪73aが形成されている。
前枠3が閉じられると、被係合部72aが前枠3側の開口部121に後側から嵌合して、開口部121の前側に設けられた外枠側係合部材73の係合爪73aが被係合部72aの72bに係合し、施錠される。前枠3を開放する際の解錠の手順は第1の実施形態と同様である。
図15は第3の実施形態を例示し、外枠2を合成樹脂により一体成形する場合に、外枠側被係合部材72を外枠2内の前端面2a側に内装してインサート成形した例を示している。
本実施形態の外枠側被係合部材72は、金属等により板状に形成されており、その略中央に開口孔よりなる被係合部72aが設けられている。また、外枠2の前端面2aには、外枠側被係合部材72の被係合部72aに対応して開口部122が設けられている。
このように、合成樹脂製の外枠2を用いる場合には、外枠側被係合部材72をインサート成形により容易に装着できる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、外枠側被係合部材72は、被係合部72aが外枠2の前端面2a側に位置するように設けられていればよく、その形状や外枠2への固定方法は任意である。例えば、外枠2を合成樹脂により一体成形する場合に、外枠2に設けた挿入孔から外枠側被係合部材72を挿入し、固定するようにしてもよい。
被係合部72aが前側に突設された外枠側被係合部材72を用い、被係合部72aを外枠2の前端面2aから前側に突出させた状態で、外枠側被係合部材72を外枠2内の前端面2a側に内装してインサート成形してもよい。
前枠3側の構成は任意であり、例えば前枠施錠機構81は、外枠側被係合部材72に対して施錠及びその解除を行えるものであればよい。
その他、本発明はパチンコ機以外のアレンジボール機や雀球遊技機等の弾球遊技機の他、スロットマシン等の各種遊技機において同様に実施可能であることは言うまでもない。
本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の全体正面図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の全体背面図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の前枠の背面図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の前枠、遊技盤、及び外枠の分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機のガラス扉の分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の平面断面図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の前枠の施錠手段近傍における側面断面図及び背面断面図である。 本発明の第1の実施形態を示す施錠手段の施錠解除動作の説明図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の施錠作動機構近傍の平面断面図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の施錠作動機構近傍の平面断面図である。 本発明の第1の実施形態を示すパチンコ機の施錠作動機構近傍の平面断面図である。 本発明の第1の実施形態を示す係合部材と被係合部材との係合関係を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態を示す係合部材と被係合部材との係合関係を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態を示すパチンコ機の施錠作動機構近傍の平面断面図である。 本発明の第3の実施形態を示すパチンコ機の被係合部材を示す斜視図である。
符号の説明
2 外枠
2a 外枠前端面
3 前枠(前開閉体)
4a 縦枠板
4b 縦枠板
5a 横枠板
5b 横枠板
11 ヒンジ
21 遊技盤
22 遊技盤装着枠
71 施錠手段
72 外枠側被係合部材(側被係合部材)
72a 被係合部
73 外枠側係合部材(係合部材)
73a 係合爪
74 施錠作動機構
75 固定板部
76 連結板部
121 開口部

Claims (1)

  1. 左右一対の縦枠板(4a)(4b)と上下一対の横枠板(5a)(5b)とで略矩形状に形成された外枠(2)と、該外枠(2)の前側に左右一端側のヒンジ(11)により開閉可能に枢着され且つその最も外周側に設けられた閉鎖当接部(41)が閉状態時に前記外枠(2)の前端面(2a)に当接する前開閉体(3)と、該前開閉体(3)に設けられた遊技盤装着枠(22)に装着される遊技盤(21)と、前記前開閉体(3)を閉状態で施錠する施錠手段(71)とを備え、該施錠手段(71)は、前記外枠(2)側に設けられた被係合部材(72)と、前記前開閉体(3)側に設けられ且つ前記前開閉体(3)が閉状態のときに前記被係合部材(72)の被係合部(72a)に係脱可能に係合する係合部材(73)を有する施錠作動機構(74)とを備えた遊技機において、前記被係合部(72a)が前記外枠(2)の前端面(2a)側に位置するように前記被係合部材(72)を配置し、前記被係合部材(72)は、互いに平行な一対の固定板部(75)と、それら固定板部(75)の一端側を連結する連結板部(76)とで断面略コの字型に形成されると共に前記連結板部(76)に前記被係合部(72a)が設けられ、前記一対の固定板部(75)で前記外枠(2)を板厚方向に挟み込むように前記外枠(2)の前縁側に装着され固定されていることを特徴とする遊技機。
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