JP2010282988A - 多段階式開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ディスプレイおよび操作部を含む可動部材の傾き角度を容易に設定することが可能であり、且つ少ない部品点数から容易に組立てできる多段階式開閉装置を提供する。
【解決手段】ベース部材20と、ベース部材20に対して第一の支点を中心として回動可能なディスプレイおよび操作パネルを含む可動部材30とからなり、ベース部材20には第一の支点から離れる方向に第一凹溝、複数の凸状リブ23、第二凹溝24が順に形成され、可動部材30には第二の支点に対して回動可能な第一支持部材40および第一支持部材40に回動可能に嵌合された第二支持部材50が具備され、可動部材30を閉じた状態から所定の角度傾けることにより、順次所定の角度での角度設定が可能となり、また最大角度傾けた後、可動部材30を閉じる方向に傾けることによりスムーズに可動部材30を初期の閉じた状態に戻すことが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種電気機器に組み入れられる操作部または表示部等の開閉装置に係り、特に複数段階の開閉角度に容易に設定でき、また開閉装置に係わる部品点数の低減、ならびに部品構造の簡易化が可能となる構造に関するものである。
従来、この種の多段式開閉機構は図11に示すように、各種電気機器の本体(図示せず)に組み込まれる或いは本体の一部を形成する固定部(100)に対しディスプレイ又は操作パネル等を含む可動部(101)が一軸(102)を支点にして複数の開閉角度をもって多段階で開閉する機構であり、以下に述べる構成および動作がなされるものである。
図11(a)は電気機器本体に組み込まれる或いは電気機器本体の一部に形成される固定部(100)に対しディスプレイまたは操作パネル等を含む可動部(101)が一軸(102)を支点として閉じられた状態に載置されており、この状態においては可動部(101)に軸(103)を支点として回動可能に連結された可動支持部(104)の端部(105)が、固定部の側面(紙面垂直方向)に形成された案内凹部(106)において一軸(102)から最も離れた位置に置かれた状態となっている。なお、図11の右側の図は従来の開閉機構の全体を示すものであり、左側の図は端部(105)と固定部(100)との連結を端部(105)付近を拡大したものである。
次に可動部(101)を上方へ回動することにより図11(b)に示すように可動支持部(104)も立ち上がり、端部(105)が案内凹部(106)に形成された第一ストッパー凹部(107)を経て第二ストッパー凹部(108)に留まる。そして第二ストッパー凹部(108)に侵入する端部(105)の侵入方向側の第二ストッパー凹部の壁が垂直に切り立っていることにより端部(105)が侵入方向へ戻ることができなくなり、この状態で可動部(101)が固定部(100)に対して一定の角度をもって開いた状態に維持される。またこの状態は第一ストッパー凹部(107)においても同様となる。
そしてこの可動部(101)のある角度をもって維持された状態を解き、初期状態である可動部(101)が閉じた状態に戻すために可動部(101)をさらに上方へ回動すると、図11(c)に示すように可動支持部(104)の端部(105)は案内凹部(106)に形成されたスロープ(109)に沿って斜め上方へと移動し、案内凹部(106)の深さ方向(紙面垂直方向)に形成された扉用軸(110)を中心に開閉し、端部(105)をスロープ(109)の下側からのみ通過することを可能にする開閉扉(111)を通って図11(d)に示すように案内凹部(106)の前記一軸(102)に最も近い溝部(112)に留まる。そしてこの開閉扉(111)はスロープ(109)との間に僅かな隙間をもって閉じた状態となる。
この状態から可動部(101)を閉じる方向へ回動させると、前記開閉扉(111)はスロープ(109)との間で閉じた状態となっているため、端部(105)は開閉扉(111)の上面に沿って移動を行い、開閉扉(111)に連続するように形成された水平リブ(113)に沿って一軸(102)から離れる方向にさらに移動し、水平リブ(113)の端部から落下して図11(a)の位置へと戻り、可動部(101)は初期の閉じた状態となる。
このようにしてディスプレイまたは操作パネル等を含む可動部(101)が電気機器本体の固定部(100)に対して多段階の角度をもって開いた状態を維持することが可能となり、また可動部(101)が閉じた状態に戻ることを可能にするものである。
特開2005−25057号公報
しかしながら、前述の従来例では、案内凹部(106)を開閉方向に対して垂直な固定部(100)の側面に形成する必要があり、これによって固定部(100)を作るための金型構造は複雑なものとなり、それによって部品コストは高いものとなる。
また、上記案内凹部(106)に組み入れる開閉扉(111)は案内凹部(106)の深さ方向に設けた軸に対して回動可能とし、また端部(105)の一方向からの侵入のみを可能とする構造が必要であるため、複雑な組立てが必要となり、また部品点数においても多くのものが必要となる。
さらに可動支持部(104)と端部(105)の固定部(100)への取り付けも案内凹部(106)の深さ方向への組み込みが必要となるため非常に複雑となり、そのために可動支持部(104)または端部(105)を複数の部品で構成しなければならない場合も有り得る。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、各種電気機器の本体に組み込まれる或いは本体の一部を形成する固定部に対しディスプレイまたは操作パネル等を含む可動部が複数段階の開閉角度に容易に設定でき、且つその構成が少ない部品点数によって容易に組立て可能である簡易的構造からなる多段式開閉装置を提供することを目的とするものである。
請求項1記載の発明は、ベース部材と可動部材とが第一の支点を中心に回動することにより開閉する開閉装置であり、前記ベース部材の前記可動部材に対向するベース部材可動対向面には前記第一の支点から離れる方向に第一凹溝、少なくとも一つの凸部、第二凹溝が順次形成され、前記可動部材のベース部材に対向する可動部材ベース対向面には一端に設けられた第二の支点を中心として回動可能な第一支持部材が具備され、該第一支持部材の前記ベース部材に対向する第一支持部材ベース対向面には第一支持部材の回動方向と同方向に回動し前記回動の中心となる第三の支点が前記第一支持部材の他端から一定距離に位置され且つ前記第一支持部材ベース対抗面における前記一定距離を有する面によって回動角度を制限される第二支持部材が具備され、前記ベース部材および前記第一支持部材の少なくともどちらか一方には前記第一支持部材の前記他端と前記凸部との干渉を無くす干渉防止凸部が設けられ、前記可動部材の回動による前記ベース部材可動対抗面と前記可動部材ベース対向面からなる角度の増加に伴い前記第二支持部材は前記第二凹溝に侵入した状態を経た後に前記凸部を乗り越え、その後前記第一凹溝へと侵入する第一の過程を有し、該第一の過程においては前記第二支持部材の前記第二凹溝方向への進行が前記凸部によって規制され、前記可動部材の回動による前記ベース部材可動対抗面と前記可動部材ベース対向面からなる角度の減少に伴っては前記第二支持部材は前記第一凹溝に侵入した状態を経た後に前記凸部を乗り越え、その後前記第二凹溝へと侵入する第二の過程を有し、該第二の過程においては前記第二支持部材の前記第二凹溝方向への進行が前記凸部によって規制されないことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1の前記第一の支点、前記第二の支点、および前記第三の支点は一定の長さを有する軸であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1、請求項2の前記ベース部材には少なくとも一つの開口溝が形成され、前記第一支持部材の前記第一支持部材ベース対向面からは少なくとも一つの係止片が前記開口溝に摺動可能に挿入され、前記係止片の端部が前記開口溝の溝幅より大きく形成されていることにより前記係止片の端部が前記開口溝から抜け出ることのないことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1、請求項2、請求項3の前記第一支持部材は弾性部材により前記ベース部材の方向に回転せしめる方向に押圧され、第一支持部材または第二支持部材がベース部材に接地されていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、可動部が開く際に第二支持部材は第二凹溝、少なくとも一つの凸状リブ、第一凹溝の順で通過し、少なくとも一つの凸状リブを越えた後に可動部は自重にて閉じる方向に傾こうとするが、第二支持部材は少なくとも一つの凸状リブと第一支持部材における第一支持部材ベース対向面の前記一定距離を有する面によって第二支持部材の回転は抑えられ、可動部は固定部に対して一定の角度をもって位置決めされた状態となり、凸状リブの数に応じて異なった角度を有して可動部が段階的に容易に位置決めされた状態となる。また、可動部が閉じる際は第二支持部材は第一凹溝、少なくとも一つの凸状リブ、第二凹溝の順で通過し、少なくとも一つの凸状リブを越える前において第二支持部材は第一支持部材ベース対向面の前記一定距離を有する面に当接する方向とは逆方向に回転して凸状リブを通過することにより可動部が一定の角度を有して位置決めされることなくスムーズに閉じた状態となる。つまり、可動部が開く際には容易に段階的な角度をもって位置決めされ、そして閉じる際には途中で位置決めされることなくスムーズに閉じた状態へと戻すことが可能となる。
請求項2の発明によれば、第一の支点、第二の支点、および第三の支点が一定の長さを有する軸であることにより、可動部材、第一支持部材、第二支持部材の回動方向はぶれることなく確実な回動となり、これによって可動の所定の角度での位置決めが安定したものとなる。
請求項3の発明によれば、第一支持部材の第一支持部材ベース対向面から突出する係止片により、可動部材とベース部材とがある一定以上の角度で開くことがないよう規制される。これにより可動部材が不意に開かれ、ディスプレイあるいは操作部を有する面がベース部材または電気機器本体に衝突し、破壊等のダメージを受けることを防ぐことが可能となる。
請求項4の発明によれば、第一支持部材は弾性部材によりベース部材方向に回転せしめる方向に押圧されていることにより、第二支持部材が第二凹溝から抜け出され、凸状リブを越えた後には、第二支持部材はベース部材、凸状リブ、第一支持部材により回転が抑えられ、これによって可動部の一定角度での位置決めがより確実に行なわれる。
本発明に係る多段式開閉装置における可動部の一定角度での位置決め状態図 本発明に係る多段式開閉装置の図1の状態における平面図 図2A−A箇所における断面図 図2B−B箇所における断面図 本発明に係る多段式開閉装置において可動部が閉じた状態図 本発明に係る多段式開閉装置の簡略開閉機構 ベース部材のベース部材可動対向面側斜視図 可動部材の可動部材ベース対向面側斜視図 第一支持部材の斜視図(a)及び斜視図(a)のC−C箇所における断面図(b) 第二支持部材の斜視図 従来の開閉装置の開閉機構簡略図
次に本発明の実施形態について説明する。図1は本発明に係る多段式開閉装置における可動部の一定角度での位置決め状態図、図2は本発明に係る多段式開閉装置の図1の状態における平面図、図3は図2A−A箇所における断面図、図4は図2B−B箇所における断面図、図5は本発明に係る多段式開閉装置において可動部が閉じた状態図、図6は本発明に係る多段式開閉装置の簡略開閉機構、図7はベース部材のベース部材可動対向面側斜視図、図8は可動部材の可動部材ベース対向面側斜視図、図9は第一支持部材の斜視図(a)及び斜視図(a)のC−C箇所における断面図(b)、図10は第二支持部材の斜視図、図11は従来の開閉装置の開閉機構簡略図である。
本発明を実施した多段式開閉装置10は、図1から図3に示すように例えばプリンター、コピー機等の各種電気機器本体(図示せず)に組み入れられた或いは一体となったベース部材20に、一方の面に電気機器の操作パネル31あるいは操作状況等が表示されるディスプレイ32を有する可動部材30が、可動部材30の一端がベース部材20に組み入れられ
た又は形成された第一回転軸21を第一の支点として回転可能となるように嵌合され、そして可動部材30の他方の面であるベース部材20に対向する可動部材ベース対向面35には、一端に第二の支点である第二回転軸41を有する第一支持部材40が第二回転軸41が第一回転軸21と平行になる方向で嵌合され、さらに第一支持部材40の他端46から一定距離Pの位置には第三回転軸51を一端に有する第二支持部材50が第三回転軸51を第三の支点として回転可能となり且つ第三回転軸51が第一回転軸21と平行となるように嵌合され組み立てられる構造であり、各個品は以下のものから構成される。
ベース部材20は、ある一定箇所に可動部材30との嵌合が可能な第一の支点である第一回転軸21を嵌合する第一回転軸嵌合部211を形成または第一回転軸21を形成する。ここでベース部材20が各種電気機器本体に組み入れられる構造においては第一回転軸21はベース部材20の端部に嵌合されることが多い。そして各種電気機器本体内部に対向する面とは逆側に位置し、多くの場合第一回転軸21を嵌合するベース部材20の表面であるベース部材可動対向面27には第一回転軸21にほぼ平行となる第一凹溝22、凸状リブ23、第二凹溝24が第一の支点である第一回転軸21から離れる方向に順次形成され、凸状リブ23においてはその数は本装置10の開閉角度の段階数によって決定される。よって通常は複数個の凸状リブ23が設けられることとなる。さらに凸状リブ23の長手方向の両端には凸状リブ23の長手方向に垂直な方向で且つ高さが凸状リブ23よりも高く設定された干渉防止凸部25が可動部材対抗面27に続くテーパー29を両端に有して形成される。また凸状リブ23と干渉防止凸部25との間には第一回転軸21に垂直な方向で二本の開口溝26がベース部材の厚みを貫通して開口される。
可動部材30は、一方の面に各種電気機器を操作するための操作パネル31または操作状況および各種画像が表示されるディスプレイ32を有し、可動部材30の一端に形成された第一回転軸嵌合穴33に第一回転軸を嵌合して可動部材30が第一回転軸21を第一の支点として回転、すなわちベース部材20に対して角度を有して開くことを可能となる。そして可動部材の他方の面、すなわちベース部材20に対向する可動部材ベース対向面35には後述する第一支持部材40の第二回転軸41を嵌合させるための第一支持部嵌合穴34が向き合うように2箇所に形成されている。また第一支持部嵌合穴34は嵌合した第二回転軸41が第一回転軸21と平行な位置関係になるよう設けられている。
第一支持部材40は略長方形状の平板であり、一端には第二回転軸41が形成され、前述の可動部材30の第一支持部嵌合穴34に嵌合されることによって、第一支持部材40が第一回転軸21に平行な第二回転軸41を第二の支点として回転することが可能となる。そして他端46には後述する第二支持部材50の第三回転軸51を嵌合させるための第二支持部材嵌合穴44が向き合うように2箇所に形成されている。また第二支持部嵌合穴44は嵌合した第三回転軸51が第一回転軸21と平行な位置関係になるように設けられている。そしてこの第二支持部嵌合穴44は図9に示すように第一支持部材40が可動部材30に嵌合された際にベース部材20に向く第一支持部材対向面45側の他端46から一定距離P離れた位置に形成されている。さらに第一支持部材ベース対向面45にはベース部材20に設けられた二本の開口溝26に挿入され摺動可能となる2本のリブ状の係止片42が形成されており、その係止片42の先端である係止片端部43は開口溝26の幅よりも厚いものとなっているため、この係止片42が開口溝26から抜け出ることはない。
第二支持部材50は略長方形状の平板であり、一端には第三回転軸51が形成され、前述の第一支持部材40の第二支持部嵌合穴44に嵌合されることによって、第二支持部材50が第一回転軸21に平行となる第三回転軸51を第三の支点として回転することが可能となる。しかしながら前述したように第三回転軸51が嵌合する第一支持部材40に設けられた第二支持部材嵌合穴44は、第一支持部材40の第一支持部材ベース対向面45側の他端46から一定距離P離れた位置にあるため、第二支持部材50は第一支持部材40の他端46から一定距離Pを有する第一支持部材ベース対向面45側の面によって回転を規制されることとなる。
次に上記の部品によって構成された多段式開閉装置10の動作を図6の各状態図をもとに説明する。まず図6(a)〜(e)の右側の図面は多段式開閉装置10の各動作状態を簡略化した構造で表したものであり、左側の図面は各動作状態におけるベース部材20と第一支持部材40および第二支持部材50との関係を簡略的に拡大して表したものである。
まず図6(a)は可動部材30が閉まった状態、つまり可動部材30がベース部材20に重なり合った状態であり、通常は本体電気機器が使用されておらず可動部材30に設けられた操作パネル31あるいはディスプレイ32を使用または操作開始する前の状態である。このとき第一支持部材40は紙面反時計回り方向に回転せしめられ第二支持部材50の第三回転軸51がベース部材20の第二凹溝24の上方に位置され、第二支持部材50は自重にて自由端部52から第二凹溝24へと入り込む状態となっている。
そして図6(a)の状態から図6(b)の状態へと操作パネル31あるいはディスプレイ32を操作者が操作あるいは見易くするために可動部材30を上方、つまりベース部材20に嵌合された第一回転軸21を第一の支点として紙面反時計回りに回転する方向で傾かせていくと、まず第一支持部材40は第二回転軸41を第二の支点として自重により紙面時計回りの方向への回転を始め、これに伴って第二支持部材50は第二凹溝24において第一回転軸21の方向(紙面左方向)へと移動を開始し初め、第二支持部材50が第二凹溝24から抜け出る際には第二支持部材50の移動方向の面が第二凹溝24の第一回転軸側角部241に当接し、これによって第二支持部材50は紙面反時計回りに回転し、第一支持部材40の第一支持部材ベース対向面45の他端46から寸法Pの範囲である面によって回転規制を受けながら、且つ第一支持部材40の紙面時計回りの回転によるベース部材20への当接をしながら第一回転軸21方向へ進んでいくこととなる。そしてベース部材20の凸状リブ23に達した際には第二支持部材50は前述の回転規制を受けた状態で可動部材30、第一支持部材40および第二支持部材50の自重に抗して凸状リブ23を乗り越え、乗り越えた状態で可動部材30を傾かせることを止めると、第二支持部材50は可動部材30の自重、第一支持部材40の自重、第二支持部材50の自重によるベース部材20、凸状リブ23からの抗力および前述の回転規制により固定された状態となり、これによって図6(b)に示すように可動部材30も一定の傾き角度で固定される。
またこのように可動部材30が一定の傾き角度で固定されている時には第二支持部材50はベース部材20に形成された凸状リブ23から反力を受けている状態となり、この反力を受ける状態となるためにはベース部材20のベース部材可動対向面27に対して垂直となる面を第二回転軸41を起点として作った際、前記の垂直な面とベース部材20のベース部材可動対向面27との交線が第一回転軸21と凸状リブ23との間に存在するように第二回転軸41が位置されることが必要となる。すなわち第一支持部材40とベース部材20のベース部材可動対向面27で作られる角度が90度未満となるように第二回転軸41が位置されることが条件となる。
そして次に図6(b)の状態から図6(c)の状態を経て図6(d)の状態となる動きについて説明する。まず図6(b)の状態、つまり一定角度で固定された可動部材30をさらに紙面反時計回りに回転させる方向で傾かせていくと、第一支持部材40は自重により紙面時計回りに回転し、これによって第二支持部材50は第一支持部材40の他端46から一定距離P離れた第一支持部材ベース対向面45側の面によって回転を規制され、且つ他端をベース部材20のベース部材可動対向面27に当接し、摺動しながら第一回転軸21の方向へと進む、これが図6(c)の状態である。そして第二支持部材50がベース部材20に形成された第一凹溝22の位置まで移動すると図6(d)に示されるように第二支持部材50は自重によって自由端部52から第一凹溝22へ入り込む状態となる。
この図6(d)の状態にて可動部材30は最も開いた状態となる。この時、ベース部材20に形成された二本の開口溝26に挿入された第一支持部材40から延出する二本のリブ状の係止片42の係止片端部43は開口溝周辺に当接しており、係止片42の開口溝26における摺動は規制され、これによって可動部材30は図6(d)の状態以上に開く、つまり紙面反時計回りに傾くことが規制された状態となっており、これによって、可動部30が規制された角度以上に開き電気機器本体に衝突して操作部およびディスプレイ部が損傷するのを防ぐことが可能となる。
そしてこの状態から可動部材30を閉じる方向に傾ける、つまり第一回転軸21を支点として紙面時計回りに回転する方向で傾かせていくと、第一支持部材40は第二回転軸41を中心として紙面反時計回りに回転し、第一支持部材ベース対向面45側の端部の一部はベース部20のベース部材可動対向面27に当接しながら第一回転軸21から遠ざかる方向、すなわち紙面右方向へと移動を開始し初め、これとほぼ同時に第二支持部材50が第一凹溝22から抜け出る際には第二支持部材50の移動方向の面が第一凹溝22の第一回転軸側とは反対の角部221に当接し、これによって第二支持部材50は紙面時計回りに回転した状態で第一回転軸21から離れる方向へ進んでいくこととなる。そして第一支持部材40の端部は、図1および図7に示された第一支持部材40の幅とほぼ等しい二つの第二支持部材嵌合穴44の間隔で形成され凸状リブ23の長手方向に垂直な方向で且つ高さが凸状リブ23よりも高く設定された干渉防止凸部25にテーパー29に沿って乗り上げることとなる。この際、可動部材30が閉じる方向に傾いていることにより、第二支持部材50は紙面時計回りの回転をしつつ第一回転軸21から離れる方向に移動し、凸状リブ23に衝突することはあっても、凸状リブ23によって進行を妨げられることなく移動されることとなる。また第一支持部材40の他端46も干渉防止凸部25により凸状リブよりも高い位置を移動し、凸状リブ23に衝突することなくスムーズに移動する。
この後、本実施例においては第一支持部材40および第二支持部材50はもう一つの凸状リブ23をスムーズに通過し、再び図6(a)に示す初期状態である可動部材30がベース部材20に重なり閉じた状態となる。
このように本多段階開閉装置は、少ない部品点数、容易な部品形状および容易な組立てにもかかわらず、可動部を容易に開閉および一定角度で固定することが可能となる。また、開閉角度および開閉の段階数においても凸状リブ23の数量および間隔の設定を変えることにより自由に対応することが可能となる。
なお、本実施例においては、第一回転軸21をベース部材20および可動部材30に嵌合させ、第二回転軸41を第一支持部材40に形成し、第三回転軸を第二支持部材50に形成したが、この限りではなく、第一回転軸21を可動部材30またはベース部材20に形成し、第二回転軸41を可動部材30に形成するか又は第二回転軸41を別部品とする、そして第三回転軸を第一支持部材40に形成するか第三回転軸を別部品とすることも可能である。また、干渉防止凸部についても本実施例においてはベース部材20に形成したが、この限りではなく、第一支持部材40に形成あるいは、ベース部材20と第一支持部材
40の両者に形成してもよい、そして形状についてもリブ形状に限るものではなく、可動部材30が閉じられる際に第一支持部材40の自由端が凸状リブ23を越えることができるものであればよい。さらに可動部材30が所定の角度で確実に固定されるために第一支持部材40の他端46がベース部材20のベース部材可動対向面27に荷重を受けて強制的に当接されるように弾性部材を本装置に組込むことも可能である。例えば、それは両端が角度を有してコイル部から延出したトーションバネであり、前記両端の一端を可動部材30に係止し、他端を第一支持部材40に係止し、コイル部を係止用の溝等が設けられた第二回転軸41に係止することによって図3における第一支持部材40には紙面時計回りに回転させる荷重が加わり所定の角度における可動部30の固定がより確実なものとなる。
この発明は、操作部およびディスプレイ部が段階的に角度を有して傾き、操作者にとって使い易い角度に設定すること、及び一定角度の設定を解除し他の角度に再度設定すること、及び操作部およびディスプレイ部を閉じた状態にすることが容易に可能であることが必要とされる電気機器に利用可能である。
10 多段式開閉装置 20 ベース部材 21 第一回転軸(第一の支点) 211 第一回転軸嵌合部 22 第一凹溝 221 角部 23 凸状リブ 24 第二凹溝 241 第一回転軸側入口角部 25 干渉防止凸部 26 開口溝 27 ベース部材可動対向面 28 テーパー 30 可動部材 31 操作パネル 32 ディスプレイ 33 第一回転軸嵌合穴 34 第一支持部材嵌合穴 35 可動部材ベース対向面 40 第一支持部材 41 第二回転軸(第二の支点) 42 係止片 43 係止片端部 44 第二支持部材嵌合穴 45 第一支持部材ベース対向面 46 他端 50 第二支持部材 51 第三回転軸(第三の支点) 52 自由端部 100 固定部 101 可動部 102 一軸 103 軸 104 可動支持部 105 端部 106 案内凹部 107 第一ストッパー凹部 108 第二ストッパー凹部 109 スロープ 110 扉用軸 111 開閉扉 112 溝部 113 水平リブ

Claims (4)

  1. ベース部材と可動部材とが第一の支点を中心に回動することにより開閉する開閉装置であり、前記ベース部材の前記可動部材に対向するベース部材可動対向面には前記第一の支点から離れる方向に第一凹溝、少なくとも一つの凸部、第二凹溝が順次形成され、前記可動部材のベース部材に対向する可動部材ベース対向面には一端に設けられた第二の支点を中心として回動可能な第一支持部材が具備され、該第一支持部材の前記ベース部材に対向する第一支持部材ベース対向面には第一支持部材の回動方向と同方向に回動し前記回動の中心となる第三の支点が前記第一支持部材の他端から一定距離に位置され且つ前記第一支持部材ベース対抗面における前記一定距離を有する面によって回動角度を制限される第二支持部材が具備され、前記ベース部材および前記第一支持部材の少なくともどちらか一方には前記第一支持部材の前記他端と前記凸部との干渉を無くす干渉防止凸部が設けられ、前記可動部材の回動による前記ベース部材可動対抗面と前記可動部材ベース対向面からなる角度の増加に伴い前記第二支持部材は前記第二凹溝に侵入した状態を経た後に前記凸部を乗り越え、その後前記第一凹溝へと侵入する第一の過程を有し、該第一の過程においては前記第二支持部材の前記第二凹溝方向への進行が前記凸部によって規制され、前記可動部材の回動による前記ベース部材可動対抗面と前記可動部材ベース対向面からなる角度の減少に伴っては前記第二支持部材は前記第一凹溝に侵入した状態を経た後に前記凸部を乗り越え、その後前記第二凹溝へと侵入する第二の過程を有し、該第二の過程においては前記第二支持部材の前記第二凹溝方向への進行が前記凸部によって規制されないことを特徴とする多段階式開閉装置。
  2. 前記第一の支点、前記第二の支点、および前記第三の支点は一定の長さを有する軸であることを特徴とする請求項1に記載の多段階式開閉装置。
  3. 前記ベース部材には少なくとも一つの開口溝が形成され、前記第一支持部材の前記第一支持部材ベース対向面からは少なくとも一つの係止片が前記開口溝に摺動可能に挿入され、前記係止片の端部が前記開口溝の溝幅より大きく形成されていることにより前記係止片の端部が前記開口溝から抜け出ることのないことを特徴とする請求項1、請求項2に記載の多段階式開閉装置。
  4. 前記第一支持部材は弾性部材により前記ベース部材の方向に回転せしめる方向に押圧され、第一支持部材または第二支持部材がベース部材に接地されていることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3に記載の多段階式開閉装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012179765A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Brother Industries Ltd 回動装置及び画像記録装置
JP2015198099A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 ブラザー工業株式会社 パネルのチルト機構及び画像形成装置

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