JP5140404B2 - 扉止め装置 - Google Patents

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Description

本願発明は、扉を床面等に設けられた金属製のストッパー板の上方の位置まで開くと、ストッパー板を磁石により引き上げて係止させ、扉の開閉を規制させる扉止め装置に関する。
従来の扉止め装置は、ケースを有する。当該ケースには、床面に回動可能に設けられた金属製のストッパー板を引き寄せる磁石と、この磁石によって引き寄せたストッパー板を係止する係止部を有する。この従来の扉止め装置は、開閉する扉にケースが取り付けられ、扉が開閉して、ケースが床面に設けられたストッパー板の上方に移動すると、磁石がストッパー板をケース側に引き寄せて、ストッパー板を係止部に係止させ、扉の開放を規制する。従来の扉止め装置には、ストッパー板をより強く吸着させるため、磁石を傾斜させて固定し、ストッパー板と面接触させるようにしているものが存在する。
(例えば、特許文献1、2)。
特許第3363839号公報 特許第3666428号公報
上記従来の扉止め装置は、上記したように、扉を開くと、扉に取り付けたケースの磁石が、床面に設けられた金属製のストッパー板を引き寄せてケースの一側に当接させ、扉がこれ以上開くのを規制するが、扉の開放する速度が速い場合、確実に機能しない時がある。扉止め装置の扉の開放速度に対する性能は、ケースに設けられた磁石と係止部との位置関係、及び磁石の磁力により決まるが、ケース自体は扉に取り付ける関係から小型化・軽量化が望ましく、そのため、磁石と係止部との位置関係よりも、磁石の磁力に委ねられることになる。そのため、従来の扉止め装置は、開放される速度が速い扉に対応できるように性能を向上させるため、磁石の磁力を強くするが、このようにすると、コストが高くなり、販売力が低下することになるという問題点があった。
また、上記従来の扉止め装置は、磁石が固定されているため、ストッパー板の傾斜角と磁石の吸着面の傾斜角とが一致すれば、磁石の吸着面とストッパー板が面接触する。しかし、ストッパー板の傾斜角と磁石の吸着面の傾斜角とが一致しなければ、磁石の吸着面にストッパー板の先端が点接触することになり、吸着力が弱くなる。このように、従来の扉止め装置は、磁石がケースに固定して取り付けられているので、ストッパー板の傾きに対応することができず、扉への取り付け位置によって吸着力が変動するという問題点があった。特に、従来の扉止め装置は、ケースを扉の正しい位置に取り付けることが難しく、僅かではあるが位置がずれて取り付けられることがある。また、ケースが扉の正確な位置に取り付けることができたとしても、扉が自身の重みにより傾いてケースの位置がずれたりする場合がある。このケースの位置のずれにより、ストッパー板との位置関係が変わり、磁石の吸着面とストッパー板とが面接触できなくなり、吸着力が弱くなる。このように、従来の扉止め装置は、磁石がストッパー板との位置関係に対応した動きをすることができないという問題点があった。
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、扉の開放速度が速くても、磁石の磁力を強めることなく確実にストッパー板を係止されることができ、ストッパー板の傾斜角に対応して磁石の吸着面の角度を変えることができ、吸着力を一定に保持することができ、さらに、ケースとストッパー板と位置関係が変動しても、磁石が移動してストッパー板との位置関係を調節することができ、吸着力を一定に保持することができる扉止め装置を提供することを第の目的とする。さらに、扉を開放方向のみならず閉鎖方向にも規制して確実にロックすることができる扉止め装置を提供することを第の目的とする。
本願請求項1に係る扉止め装置は、上記第1の目的を達成するため、下記の要件を備えたことを特徴とする。
(イ)開閉する扉に取り付けられるケースを有すること。
(ロ)ケースには、扉が開閉して、ケースが床面に回動可能に設けられた金属製のストッパー板の上方に位置すると、ストッパー板をケース側に引き寄せる磁石と、この磁石によって引き寄せられたストッパー板を係止して扉を開くことができないようにする係止部を有すること。
(ハ)磁石は、ケースに傾動可能に設けられた取付枠に取り付けられ、磁石の吸着面がストッパー板の傾斜に合わせて傾斜するように構成されていること。
(ニ)取付枠には、磁石の自重により磁石の吸着面が床面と略平行となるように支軸が設けられ、ケースに支軸を回動可能且つ上下方向に移動可能に支持するが設けられていること。
本願請求項2に係る扉止め装置は、上記第2の目的を達成するため、前記ケースには、磁石により引き寄せたストッパー板の開口に挿通してロックするロック位置と、磁石により引き寄せたストッパー板の開口に挿通せずロックしない非ロック位置に移動可能なロック部材が設けられていることを特徴とする。
本願請求項3に係る扉止め装置は、上記第の目的を達成するため、前記ロック部材が、前記取付枠と前記係止部の間に設けられていることを特徴とする。

本願発明に係る扉止め装置は、開閉する扉に取り付けられるケースを有し、ケースには、扉が開閉して、ケースが床面に回動可能に設けられた金属製のストッパー板の上方に位置すると、ストッパー板をケース側に引き寄せる磁石と、この磁石によって引き寄せられたストッパー板を係止して扉を開くことができないようにする係止部を有し、磁石は、ケースに傾動可能に設けられた取付枠に取り付けられ、磁石の吸着面がストッパー板の傾斜に合わせて傾斜するように構成されている。
本願発明に係る扉止め装置は、扉に取り付けられ、扉を開くと、扉に取り付けたケースの磁石が、床面に設けられた金属製のストッパー板を引き寄せてケースの係止部に係止させ、扉がこれ以上開くのを規制する。磁石は、傾動可能に設けられた取付枠に取り付けられているので、ストッパー板の傾斜角に対応して磁石の吸着面の角度を変えることができ、吸着力を一定に保持することができる。即ち、吸着面がストッパー板と略平行となるように傾動し、磁力の強い状態が維持されている。従って、本願発明に係る扉止め装置は、扉の開放する速度が速い場合であっても対応することができ、磁石の磁力を強めることなく確実にストッパー板をケースの係止部に係止させることができるという効果がある。
また、本願発明に係る扉止め装置は、磁石の吸着面がストッパー板の傾きに対応してストッパー板と略平行となるように傾動し、ストッパー板の傾斜角と磁石の吸着面の傾斜角が一致して、常に磁石の吸着面とストッパー板が面接触するので、吸着力が変動せず、吸着力が最も強い状態を維持することができるという効果がある。
本願発明に係る扉止め装置は、前記取付枠又はケースの一方に支軸が設けられ、前記取付枠又はケースの他方に支軸を回動可能且つ上下方向に移動可能に支持する長孔が設けられている。そのため、本願発明に係る扉止め装置は、磁石が傾動し且つ長孔に沿って上下方向に移動可能である。従って、本願発明に係る扉止め装置は、扉に取り付けたケースとストッパー板との位置関係が変動しても、磁石が移動してストッパー板との位置関係を調節することができ、そのため、磁石の吸着面とストッパー板とが面接触することができ、吸着力が最も強い状態を保持することができるという効果がある。
本願発明に係る扉止め装置は、ケースに、磁石により引き寄せたストッパー板の開口に挿通してロックするロック位置と、磁石により引き寄せたストッパー板の開口に挿通せずロックしない非ロック位置に移動可能なロック部材が設けられているので、扉を開放方向のみならず閉鎖方向にも規制して扉を確実にロックすることができるという効果がある。
本願発明に係る扉止め装置の一つの実施の形態を図1乃至図8に基づいて説明する。図1は、本願発明に係る扉止め装置の全体斜視図であって、(a)が非ロック時の全体斜視図、(b)がロック時の全体斜視図である。図2は、図1の扉止め装置の分解斜視図である。図3は、図1(a)の扉止め装置の説明図であって、(a)が正面図、(b)が右側面図、(c)が背面図、(d)が底面図、(e)が平面図である。図4は、図1(b)の扉止め装置の説明図であって、(a)が正面図、(b)が右側面図、(c)が背面図である。
図5は、ストッパー装置の説明図であって、(a)が全体斜視図、(b)が正面図、(c)が側面図、(d)が背面図である。図6は、本願発明に係る扉止め装置の係止動作説明図であって、(a)が非係止時の側面図、(b)が係止時の側面図である。図7は、本願発明に係る扉止め装置のロック動作説明図であって、(a)が非ロック時の側面断面図、(b)がロック時の側面断面図である。図8は、本願発明に係る扉止め装置の係止状況説明図であって、(a)はケースが高い位置に取り付けられた時の側面図、(b)はケースが中くらいの位置に取り付けられた時の側面図、(c)はケースが低い位置に取り付けられた時の側面図である。
扉止め装置1は、図7に示すように、開閉する扉Dに取り付けられるケース2を有する。図6に示すように、ケース2には、扉Dが開閉して、ケース2が床面Fに回動可能に設けられた金属製のストッパー板52の上方に位置すると、ストッパー板52をケース2側に引き寄せる磁石20と、この磁石20によって引き寄せられたストッパー板52を係止して扉Dを開くことができないようにする係止部8を有する。図2に示すように、磁石20は、ケース2に傾動可能に設けられた取付枠21に取り付けられ、図6に示すように、磁石20の吸着面20aがストッパー板52の傾斜に合わせて傾斜するように構成されている。
扉止め装置1は、扉Dに取り付けられ、扉Dを開くと、扉Dに取り付けたケース2の磁石20が、床面Fに設けられた金属製のストッパー板52を引き寄せてケース2の係止部8に係止させ、扉Dがこれ以上開くのを規制する。磁石20は、傾動可能に設けられた取付枠21に取り付けられているので、ストッパー板52の傾斜角に対応して磁石20の吸着面20aの角度を変えることができ、吸着力を一定に保持することができる。即ち、吸着面20aがストッパー板52と略平行となるように傾動し、磁力の強い状態が維持されている。従って、扉止め装置1は、扉Dの開放する速度が速い場合であっても対応することができ、磁石20の磁力を強めることなく確実にストッパー板52をケース2の係止部8に係止させることができる。
また、扉止め装置1は、磁石20の吸着面20aがストッパー板52の傾きに対応してストッパー板52と略平行となるように傾動し、ストッパー板52の傾斜角と磁石20の吸着面20aの傾斜角が一致して、常に磁石20の吸着面20aとストッパー板52が面接触するので、吸着力が変動せず、吸着力が最も強い状態を維持することができる。
図2に示すように、取付枠21又はケース2の一方に支軸29,30が設けられ、取付枠21又はケース2の他方に支軸29,30を回動可能且つ上下方向に移動可能に支持する長孔17,18が設けられている。ケース2には、磁石20により引き寄せたストッパー板52の開口53に挿通してロックするロック位置と、磁石20により引き寄せたストッパー板52の開口53に挿通せずロックしない非ロック位置に移動可能なロック部材31が設けられている。
扉止め装置1は、磁石20が傾動し且つ長孔17,18に沿って上下方向に移動可能である。従って、扉止め装置1は、扉Dに取り付けたケース2とストッパー板52との位置関係が変動しても、磁石20が移動してストッパー板52との位置関係を調節することができ、そのため、磁石20の吸着面20aとストッパー板52とが面接触することができ、吸着力が最も強い状態を保持することができる。扉止め装置1は、ロック部材31を備えているので、扉Dを開放方向のみならず閉鎖方向にも規制して扉Dを確実にロックすることができる。
さらに扉止め装置1について詳細に説明する。図2に示すように、扉止め装置1は、ケース2と、磁石20と、磁石20を取り付ける取付枠21と、ロック部材31とからなる。ケース2、取付枠21及びロック部材31は、合成樹脂によって形成されている。ケース2は、基板3と、基板3の前面を覆うカバー40とからなる。基板3は、矩形板状に形成され、前面中央下部に案内台5が形成されている。案内台5の前面6は、摺動面となっており、下方にいくに従って、基板3に近付くように傾斜している。また、案内台5の前面6には、係止爪7が形成されている。基板3の後面3a左右両側には、係止凹部9が形成されている。
基板3の案内台5両側には、支持部材11,12が設けられている。支持部材11及び支持部材12は、対向する平面13,14を有する。左側の支持部材11の平面13には、前記案内台5の前面6と略平行となるガイド突起15が形成されている。また、支持部材11の平面13先部には、長孔17が形成されている。長孔17は、下方にいくに従って、基板3から離れるように傾斜している。
右側の支持部材12の平面14には、前記左側の支持部材11のガイド突起15と対向するガイド突起16が形成されている。このガイド突起16も、ガイド突起15と同様に、前記案内台5の前面6と略平行となっている。また、支持部材12の平面14の先部には、前記長孔17と対向する長孔18が形成されている。長孔18も、長孔17と同様に、下方にいくに従って、基板3から離れるように傾斜している。基板3と一対の支持部材11,12の接合部が後記ストッパー板52の先端55を係止する係止部8を形成しているが、基板3又は支持部材11,12に係止凸部又は係止凹部を形成し、この係止凸部又は係止凹部を係止部としてもよい。このように、係止部8は、設計技術上、その位置及び形状を種々変更することができ、特にこの実施の形態に限定されるものでないのは勿論である。基板3の上部両側には、基板3を連通するネジ通し穴19が形成されている。
磁石20は、直方体形状に形成されている。磁石20は、取付枠21に固定して取り付けられる。取付枠21は、底板22と、底板22の前端に設けられた前面板23と、底板22の左端に設けられた左側面板24と、底板22の右端に設けられた右側面板25とからなる。底板22の後端には係止縁26が突設されている。また、左側面板24と右側面板25の上端には、内側に向かって突出する係止突起27,28が形成されている。前記磁石20は、底板22に載置され、下面後端が係止縁26によって係止され、両側面上端が係止突起27,28によって係止され、取付枠21に固定される。
取付枠21は、左側面板24及び右側面板25の外面に支軸29,30が形成されている。取付枠21は、左側面板24の支軸29が左側の支持部材11の長孔17に回動可能且つ移動可能に差し込まれ、右側面板25の支軸30が右側の支持部材12の長孔18に回動可能且つ移動可能に差し込まれ、基板3に傾動可能且つ上下方向に移動可能に取り付けられている。
図2に示すように、ロック部材31は、ロック板32と、ロック板32の上端に形成された操作片33とからなる。ロック板32は、略矩形板状に形成され、下端に係合凸起35が形成され、両側面にガイド溝36,36が形成されている。また、ロック板32は、図7に示すように、後面34の上部と下部に係止凹部37,38が形成されている。ロック部材31は、ロック板32の両側面に形成されたガイド溝36,36を支持部材11,12のガイド突起15,16に摺動可能に差し込むことによって、支持部材11,21間に取り付けられている。
図7(a)に示すように、ロック部材31は、操作片33を引き上げて、下側に位置する係止凹部38を案内台5の係止爪7に係止することによって、非ロック位置で位置決めされる。図7(b)に示すように、ロック部材31は、操作片33を押し込んで、上側に位置する係止凹部37を案内台5の係止爪7に係止することによって、ロック位置で位置決めされる。
図2に示すように、カバー40は、前壁41と、前壁41の上端に形成された上壁42と、前壁41及び上壁42の左端に形成された左壁43と、前壁41及び上壁42の右端に形成された右壁44とからなる。また、カバー40は、左壁43と右壁44の後端に係止片45が形成され、当該係止片45,45を基板3の係止凹部9に係止させることにより、基板3に固定して取り付けられる。さらにまた、カバー40には、基板3に固定して取り付けられると、前記操作片33が突出する開口46が前壁41上部及び上壁42前部に連続して形成されている。
図2に示すように、ストッパー装置50は、床面Fに固定される基台51と、基台51に回動可能に取り付けられた金属製のストッパー板52とからなる。金属製のストッパー板52は、板状に形成され、係合開口53が形成されている。基台51は、底板58とカバー59とからなり、底板58にカバー59が接合固定されて形成されている。ストッパー板52は、基台51に形成された矩形状凹部56内に一端54が回動可能に枢着されて取り付けられている。この基台51は、床面Fにネジ、接着剤等によって固定されている。
扉止め装置1は、上記構成を有し、上記ケース2は、開閉する扉Dの下部にネジ61,61、接着剤等によって取り付けられる。即ち、図6に示すように、基板3からカバー40を外し、基板3のネジ通し穴19,19にネジ61,61を挿通して、このネジ61,61を扉Dにねじ込むことによって、基板3が扉Dに固定して取り付けられる。なお、接着剤によって基板3を扉Dに固定しても構わない。扉Dに固定した基板3の係止凹部9,9にカバー40の係止片45,45を係止させ、カバー40を基板3に固定して取り付ける。ストッパー装置50は、床面Fにネジ、接着剤等によって固定されている。
図6(a)に示すように、扉Dの位置がストッパー装置50から離れている時は、磁石20の自重により、下面(吸着面)20aが床面Fと略平行となっており、磁力線が真下に向かっている。扉Dを開放方向Xに回動し、ケース2がストッパー装置50の上方に移動すると、図6(b)に示すように、磁石20によってストッパー板52が上方に引き上げられ、ストッパー板52の先端55が扉止め装置1の係止部8に係止される。磁石20の下面(吸着面)20aは、ストッパー板52の傾動に追随し、ストッパー板52と略平行となるようにして傾動していき、ストッパー板52に対して面吸着する。この時、磁石20の磁力線は、ストッパー板52と略直角の方向に傾いている。
磁石20の下面(吸着面)20aがストッパー板52と略平行となるようにして傾動するので、ストッパー板52に対して最も強い磁力を発生しており、扉Dの開放速度が速くても、確実にストッパー52を引き上げて係止させることができる。扉Dは、このようにして、扉止め装置1により開放が規制される。扉Dを閉鎖方向Yに回動すると、ケース2がストッパー装置50から離れるため、図6(a)に示すように、ストッパー板52が元の位置に復帰し、磁石20の下面(吸着面)20aが自重により床面Fと略平行となる。上記したように、扉止め装置1は、磁石20の下面(吸着面)20aがストッパー板52と面吸着するので、ストッパー板52の先端55が扉止め装置1の係止部8に係止された状態で確実に保持される。
図9(a)に示すように、従来の扉止め装置は、磁石20が固定されているので、磁石20の下面(吸着面)20aにストッパー板52の先端55が点吸着する。磁石20の磁力線の影響から、ストッパー板52の先端55が磁石20の下面(吸着面)20a略中央に吸着し易く、扉Dの位置がずれることになる。そのため、ロック部材を押し込んだ場合、ロック部材がストッパー板52の開口53に挿通しないので、図9(b)に示すように、扉Dを所定位置に戻しながらロックしなければならない。扉止め装置1は、磁石20の下面(吸着面)20aがストッパー板52と面吸着するので、このような問題は発生しない。
また、図6(b)、図7(a)の状態で、操作片33を操作してロック部材31を押し込むと、図7(b)に示すように、ロック部材31の係合凸起35がストッパー板52の係合開口53内に突出して係合し、扉Dの回動をロックする。そのため、扉Dは、開放方向Xは勿論のこと閉鎖方向Yへの回動が規制される。なお、ロック部材31は、係止凹部37が係止爪7に係止され、この状態で位置決めされている。
ロック部材31は、ケース2に係合凸起35が扉D側に近づくように傾斜して設けられている。そのため、扉Dが閉鎖方向Yへ回動しようとした場合、ロック部材31の先端(係合凸起35)が係合開口53の後端縁に当接してストッパー板52を押し上げるように作用するので、ストッパー板52の脱落を防止し、扉Dの閉鎖方向Yへの回動を確実に阻止することができる。従来の扉止め装置は、ロック部材が略垂直に上下するので、ストッパー板の脱落防止のため、係止凹部を形成していたが、この係止凹部にストッパー板の開口端縁が係止されるので、ロック解除できなくなる場合があった。扉止め装置1は、ストッパー板52の開口53端縁が係止される係止凹部をロック部材31が備えていないので、スムーズにロック解除することができ、この従来の問題が発生することがない。
また、ロック部材31をロック位置に押し込んだ状態で、閉鎖状態の扉Dを開放方向Xに回動させてしまう場合がある。この場合、ロック部材31の先端(係合凸起35)がストッパー板52の先端55に衝撃的にぶつかり、ロック部材31及びストッパー板52を破損してしまう虞がある。係る場合を考慮して、ロック部材31の先端(係合凸起35)前部には、扉Dの開放方向Xの回動時に、ストッパー板52の先端55が当接する傾斜面39を形成している。この傾斜面39にストッパー板52の先端55が当接すると、傾斜面39がストッパー板52を押し下げるので、ロック部材31及びストッパー板52の破損を回避させることができる。
また、図6(b)、図7(a)に示すように、操作片33を操作してロック部材31を引き上げると、ロック部材31の係合凸起35がストッパー板52の係合開口53から離間して係合が解除され、扉Dのロックを解除する。そのため、扉Dは、閉鎖方向Yへの回動が可能となる。ロック部材31は、係止凹部38が係止爪7に係止され、この状態で位置決めされている。
図8に示すように、扉止め装置1は、ストッパー装置50とケース2との位置関係により、磁石20の回動支点となる支軸29,30の位置が上下する。図8(a)に示すように、ストッパー装置50からケース2が離れている場合には、支軸29,30の位置が長穴17,18の下部に位置してる。図8(b)に示すように、ストッパー装置50からケース2がすこし離れている場合には、支軸29,30の位置が長穴17,18の略中間部に位置してる。図8(c)に示すように、ストッパー装置50からケース2があまり離れていない場合には、支軸29,30の位置が長穴17,18の上部に位置してる。このように、扉止め装置1は、ストッパー装置50とケース2との位置関係により、磁石20の回動支点となる支軸29,30の位置を自動的に調節することができ、磁石20の吸着面20aをストッパー板50に確実に面接触させることができる。
上記実施の形態では、磁石20は、底板22に載置されて取付枠21に固定して取り付けられている。従って、磁石20の吸着面20aは、直接ストッパー板52に吸着するのではなく、底板22を介してストッパー板52に吸着する。磁石20の吸着面20aを直接ストッパー板52に吸着させても構わないが、このような場合、ストッパー板52が衝撃的に磁石20に当接するので、磁石20が破損する可能性がある。底板22を介することによって、即ち、底板22がストッパー板52と面接触することによって、磁石20を保護することができる。なお、底板22の存在は、磁石20の磁力に与える影響が極めて小さい。
本発明に係る扉止め装置は、開閉する扉を開いた状態でロックする固定装置に利用可能である。
本願発明に係る扉止め装置の全体斜視図である。 図1の扉止め装置の分解斜視図である。 図1(a)の扉止め装置の説明図である。 図1(b)の扉止め装置の説明図である。 ストッパー装置の説明図である。 本願発明に係る扉止め装置の係止動作説明図である。 本願発明に係る扉止め装置のロック動作説明図である。 本願発明に係る扉止め装置の係止状況説明図である。 従来の扉止め装置の係止状況説明図である。
符号の説明
F 床面
D 扉
1 扉止め装置
2 ケース
3 基板
5 案内台
6 前面
7 係止爪
8 係止部
9 係止凹部
11 支持部材
12 支持部材
13 平面
14 平面
15 ガイド突起
16 ガイド突起
17 長孔
18 長孔
19 ネジ通し穴
20 磁石
20a 吸着面
21 取付枠
22 底板
23 前面板
24 左側面板
25 右側面板
26 係止縁
27 係止突起
28 係止突起
29 支軸
30 支軸
31 ロック部材
32 ロック板
33 操作片
34 後面
35 係合凸起
36 ガイド溝
37 係止凹部
38 係止凹部
39 傾斜面
40 カバー
41 前壁
42 上壁
43 左壁
44 右壁
45 係止片
46 開口
50 ストッパー装置
51 基台
52 ストッパー板
53 係合開口
54 一端
55 先端
56 矩形状凹部
58 底板
59 カバー
61 ネジ

Claims (3)

  1. 下記の要件を備えたことを特徴とする扉止め装置。
    (イ)開閉する扉に取り付けられるケースを有すること。
    (ロ)ケースには、扉が開閉して、ケースが床面に回動可能に設けられた金属製のストッパー板の上方に位置すると、ストッパー板をケース側に引き寄せる磁石と、この磁石によって引き寄せられたストッパー板を係止して扉を開くことができないようにする係止部を有すること。
    (ハ)磁石は、ケースに傾動可能に設けられた取付枠に取り付けられ、磁石の吸着面がストッパー板の傾斜に合わせて傾斜するように構成されていること。
    (ニ)取付枠には、磁石の自重により磁石の吸着面が床面と略平行となるように支軸が設けられ、ケースに支軸を回動可能且つ上下方向に移動可能に支持するが設けられていること。
  2. ケースには、磁石により引き寄せたストッパー板の開口に挿通してロックするロック位置と、磁石により引き寄せたストッパー板の開口に挿通せずロックしない非ロック位置に移動可能なロック部材が設けられていることを特徴とする請求項1記載の扉止め装置。
  3. 前記ロック部材は、前記取付枠と前記係止部の間に設けられていることを特徴とする請求項2記載の扉止め装置。
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