JP2009062750A - 扉用ピボットヒンジ及びこれを備えた扉 - Google Patents

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力男 神門
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Abstract

【課題】構造が簡単で、扉の着脱作業が容易にできるとともに、強度的に強い扉用ピボットヒンジ及びこれを備えた扉を提供する。
【解決手段】扉側上部ピボットヒンジ4には、扉の回動中心軸となるピボット7が備えられ、枠側上部ピボットヒンジ5には、ピボット7が水平方向から挿入可能とされる係合溝17が形成されるとともに、この係合溝17に嵌合されたピボット7を抜脱不能に保持するロック部材15が備えられ、前記係合溝17内には、平面視で、該係合溝17を構成している部分の一部が、嵌合されたピボット7の中心を通り、閉状態の扉面に対して垂直方向に引いた基準線Aを越えた位置までピボット7の外側を覆うように延在することにより、ピボット7を前記枠側ピボットヒンジ部材5が直接的に保持するようにしたピボット保持部17Aを有し、前記ロック部材15はピボット保持部17Aの入口部において、没入可能に突出方向に付勢支持される。
【選択図】図2

Description

本発明は、主に室内扉を扉取付枠に回動自在に支持するための扉用ピボットヒンジ及びこれを備えた扉に関する。
従来より、扉を扉取付枠に回動自在に支持するピボットヒンジとして、扉の上部及び下部に取付けられた扉側ピボットヒンジの凹状孔を、扉取付枠の上部及び下部に取付けられた枠側ピボットヒンジの支軸に上方から嵌挿するようにしたものが用いられていた。ところが、このようなヒンジでは、扉及び扉取付枠の上下2箇所に取付けられた各ピボットヒンジを相互に位置合わせしながら取付作業を行わなければならず、作業に手間がかかっていた。また、扉の上端部と天井面との間のスペースが少ない場所では、扉側ピボットヒンジの凹状孔を枠側ピボットヒンジの支軸に上方から嵌挿することができないという問題もあった。
かかる問題の解決のため、近年では、下記特許文献1〜3に記載されるように、上部のピボットヒンジを連結する際、扉側のピボットを枠側のピボットヒンジの係合溝に水平方向から挿入するようにしたものが提案されている。
下記特許文献1では、扉取付枠には、扉取付枠に水平状に配設固着される支持アームを有し、この支持アームの先端部に挿入部を開口した案内凹部を形成し、この案内凹部の両側部に一対のカムを夫々水平方向に回動自在に軸支されるとともに、この一対のカムを常時前記案内凹部内に突出させる方向に付勢するスプリングが設けられたヒンジ部材が設けられ、扉には、扉に固着される連動アームを有し、この連動アームの先端部に前記支持アームの案内凹部内に挿入する回動中心軸を上方に向かって垂直状に突出したヒンジ部材が設けられ、前記回動中心軸を水平方向の移動により前記挿入部から一対のカムに対して案内凹部内に挿入し、この案内凹部及び一対のカムにて回動中心軸を回動自在に支持する扉開閉装置が開示されている。
また、下記特許文献2では、扉本体側に設けられた下部ヒンジ本体にピボットを取付け、扉取付枠側に設けられた上部ヒンジ本体に、前記ピボットが横方向に移動して嵌合される切込み状のピボット受部を設けるとともに、該ピボット受部を設けた上部ヒンジ本体に、ピボット受部との間でピボットを抱持する係止爪を、支点を中心として回動自在に、かつばねにより前記ピボットを係止する方向に付勢して取り付けたピボットヒンジを備えた扉が開示されている。
さらに、下記特許文献3では、前面側が開口するピボット孔を設けた枠側プレートの上面に、ピボットが嵌る大きさの係止孔を形成した仮止め板を設け、この仮止め板を枠側プレートに対し押し上げ可能に連結するとともに、ばねによって押し付ける方向に付勢せしめ、前記仮止め板の前方に、上方に屈曲するガイド部を形成したドア用ピボットヒンジが開示されている。
特許第2859103号公報 特許第2999443号公報 特許第2906221号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の扉開閉装置では、回動中心軸を、左右一対のカムと、案内凹部の内端部に位置してスプリングを介して進退自在に設けられた軸受体とによって回動自在に挟持するものであるため、構造が複雑となる欠点があるとともに、前記軸受体は案内凹部の内端部にスプリングを介して進退自在に設けられているため、扉開閉時に回動中心軸が案内凹部の内端部方向に移動して、ガタが生じるという欠点がある。
また、上記特許文献1記載のピボットヒンジを備えた扉及び上記特許文献2記載のドア用ピボットヒンジでは、扉に取り付けられるピボットを、扉取付枠に取り付けられる上部ヒンジ本体のピボット受部に挿入して、仮止め部材で仮止め後、ピボット受部を閉塞する止具をボルト2本で固定する構造であるため、扉の着脱の際には前記ボルトを取付けたり、取り外したりする必要があり、1操作で簡単に扉を取り付けることが出来ず、作業が面倒であった。
さらに、扉の開閉操作によってピボットヒンジに作用する力を考えると、扉と扉取付枠とが嵌脱する扉の閉状態付近において、扉面に対して法線方向に作用する力が最大となる。特に、密閉性の高い室内などの室内扉を勢いよく閉操作する場合に、扉が扉取付枠に嵌合するとき、反動で瞬間的に扉面に垂直方向の大きな反力が生じる。この垂直反力は、上記特許文献1記載の扉開閉装置では、前記一対のカムによって支持され、上記特許文献2、3記載のピボットヒンジでは、ヒンジ本体にボルトで固定される止具などによって支持されている。すなわち、いずれのピボットヒンジにおいても、閉状態付近における扉に作用する垂直力は、前記カムや止具などの各部材が受け持ち、繰り返しの開閉操作によって前記各部材が破損するおそれがあった。
そこで本発明の主たる課題は、構造が簡単で、扉の着脱作業が容易にできるとともに、強度的に強い扉用ピボットヒンジ及びこれを備えた扉を提供することにある。
前記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、扉上部に取付けられる扉側ピボットヒンジと、扉取付枠上部に取り付けられる枠側ピボットヒンジとから構成される扉用ピボットヒンジであって、
前記扉側ピボットヒンジには、扉の回動中心軸となるピボットが備えられ、
前記枠側ピボットヒンジには、前記ピボットが水平方向から挿入可能とされる係合溝が形成されるとともに、この係合溝に嵌合されたピボットを抜脱不能に保持するロック部材が備えられ、
前記係合溝内には、平面視で、該係合溝を構成している部分の一部が、嵌合されたピボットの中心を通り、閉状態の扉面に対して垂直方向に引いた基準線を越えた位置までピボットの外側を覆うように延在することにより、嵌合されたピボットを前記枠側ピボットヒンジ部材が直接的に保持するようにしたピボット保持部を有するとともに、
前記ロック部材は前記ピボット保持部の入口部において、没入可能に突出方向に付勢支持され、
扉取付けに当たり、前記ピボットを前記係合溝に対して水平方向から前記ロック部材を付勢力に抗して没入させながら嵌合させ、前記ピボットが前記ピボット保持部に嵌合された状態では、前記ロック部材が突出して前記ピボットの側面を抜脱不能に保持することを特徴とする扉用ピボットヒンジが提供される。
上記請求項1記載の発明では、前記係合溝内に、平面視で、該係合溝を構成している部分の一部が、嵌合されたピボットの中心を通り、閉状態の扉面に対して垂直方向に引いた基準線を越えた位置までピボットの外側を覆うように延在することにより、嵌合されたピボットを前記枠側ピボットヒンジ部材が直接的に保持するようにしたピボット保持部を有するとともに、前記ロック部材が前記ピボット保持部の入口部において、没入可能に突出方向に付勢支持され、嵌合されたピボットを抜脱不能に保持するようになっているため、構造が簡単で、扉の着脱作業が容易である。また、前記ピボット保持部の外側部分を構成している枠側ピボットヒンジ部材は、該ピボット保持部に嵌合されたピボットの中心を通り、閉状態の扉面に対して垂直に引いた基準線を越えた位置までピボットの外側を覆うように延在しているため、扉開閉時に、ピボットに対して、扉面(閉状態)の法線方向に作用する力は、枠側ピボットヒンジ部材が直接的に受け持つようになり、フレームに付加した各部材が受け持つ従来の構造に比べ、強度的に強い扉用ピボットヒンジを得ることができるようになる。
請求項2に係る本発明として、前記ロック部材には、扉の取り外し時に前記ロック部材による前記ピボットの係合状態を解除するための押圧用摘み部が設けられている請求項1記載の扉用ピボットヒンジが提供される。
上記請求項2記載の発明では、前記押圧用摘み部を設けることにより、扉取り外し時にロック部材によるピボットの係合状態を簡単に解除でき、扉の脱着作業が容易となる。
請求項3に係る本発明として、前記ピボットを前記係合溝に嵌合した状態で、少なくとも前記ロック部材の露出部分を覆う保護カバーが設けられている請求項1〜2いずれかに記載の扉用ピボットヒンジが提供される。
上記請求項3記載の発明では、ピボットを係合溝に係合した状態で、少なくとも前記枠側ピボットヒンジ部材から係合溝の側に突出したロック部材を覆う保護カバーが設けられるようになっている。このため、誤ってロック部材が押されてピボットの係合状態が解除され、扉が扉取付枠から脱落するのを確実に防止できるようになる。
請求項4に係る本発明として、請求項1〜3いずれかに記載の扉用ピボットヒンジを備えた扉であって、
前記扉の吊元側端面及びこれに対面する扉取付枠の内の一方に、凸部を有する凸型部材を設けるとともに、他方に凹部を有する凹型部材を設け、前記扉の閉状態時に前記凸部と前記凹部との嵌合により扉の振止めを図るようにした扉用ピボットヒンジを備えた扉が提供される。
上記請求項4記載の発明は、請求項1〜3いずれかに記載の扉用ピボットヒンジを備えた扉において、扉の振止め、反り止め、位置ズレ防止などを図るため、前記扉の吊元側端面及びこれに対面する扉取付枠の内の一方に、凸部を有する凸型部材を設けるとともに、他方に凹部を有する凹型部材を設けるようにしたものである。
以上詳説のとおり本発明によれば、構造が簡単で、扉の着脱作業が容易にできるとともに、強度的に強い扉用ピボットヒンジ及びこれを備えた扉が提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本発明に係るピボットヒンジ1は、扉2及び扉取付枠3の上部にそれぞれ取り付けられる上部ピボットヒンジ1Aと、扉2及び扉取付枠3の下部にそれぞれ取り付けられる下部ピボットヒンジ1Bとから構成される。
図1は、扉2が開状態における上部ピボットヒンジ1Aの取付け状態を示す斜視図であり、図2は、扉2が閉状態における上部ピボットヒンジ1Aの取付け状態を示す斜視図である。
前記上部ピボットヒンジ1Aは、図1及び図2に示されるように、扉2の上部に取り付けられる扉側上部ピボットヒンジ4と、扉取付枠3の上部に取り付けられる枠側上部ピボットヒンジ5とから構成されている。
前記扉側上部ピボットヒンジ4は、図1、図2、図3及び図4に示されるように、扉2の上端角部の一部をL字型に切り欠いたL字型切欠部2aの側面に固定される定着プレート8と、この定着プレート8に固設されるとともに、ピボット7が取り付けられるピボット固定部材9と、扉面より外側位置で上方向に突出して設けられ、扉2の回動中心軸となるピボット7とから構成されている。
前記定着プレート8は、図5に示されるように、上下端を垂直に折曲げ加工した折曲げ端部8a、8aが形成され断面略コ字状の外形を成し、その中間の平面部には、扉2への定着を図るための複数の、図示例では4つの固定ビス取付用孔8b、8b…が設けられるとともに、前記ピボット固定部材9が固定される複数の、図示例では3つのネジ孔8c、8c…が設けられている。また、上下方向中央部には、前記ピボット固定部材9の取付位置を前後方向に微調整するための位置調整用リベット10の軸部が挿嵌され、その端部をカシメて一体化するためのカシメ用孔8dが設けられている。
前記ピボット固定部材9は、図6に示されるように、前記定着プレート8の折曲げ端部8a、8a間に嵌合して固定される固定部9Aと、この固定部9Aに連続して設けられ、前記ピボット7が取り付けられるピボット取付部9Bとから構成されている。前記固定部9Aには、図6に示されるように、前記定着プレート8のネジ孔8c、8c…に螺入されるビスを挿嵌するために、扉内外方向に長い長孔又は長溝9a、9a…が設けられるとともに、前記位置調整用リベット10の頭部10bが嵌挿される上下方向に長い長孔9bが設けられている。
一方、前記ピボット取付部9Bは、前記固定部9Aから延在した側板9cが設けられるとともに、この側板9cの上端から水平方向に天板9dが設けられ、この天板9dの他方側端から前記側板9cに平行してもう一方側の側板9eが垂設され、下側に開口する断面コ字状に構成されている。前記側板9c、9eにはそれぞれ、前記ピボット7を固定するピボット固定軸12を挿通するための挿通孔9f、9gが設けられるとともに、前記天板9dには、ピボット7の軸部を挿通するために扉面の左右方向に長い長孔9hが形成されている。
前記ピボット固定部材9は、定着プレート8に対して扉内外方向(前後方向)に対して微調整可能となっている。前後方向への微調整手段は、先ず、前記ピボット固定部材9の固定部9Aが、前述の通り、定着プレート8の折曲げ端部8a、8a間に取り付けられることにより、上下方向の移動が拘束され、前後方向にのみスライド可能とされている。そして、前記定着プレート8にピボット固定部材9の固定部9Aを取り付けた状態で、位置調整用リベット10により調整を行う。この位置調整用リベット10は、図7に示されるように、ドライバー(ねじ回し)で回動させる十字溝が形成され、前記ピボット固定部材9の長孔9bに係合する頭部10bと、この頭部10bの回動中心からSだけ偏心し、前記定着プレート8のカシメ用孔8dに挿通され、その端部がカシメられることにより一体化される軸部10aとから構成されている。この位置調整用リベット10をドライバーで回動させると、偏心した頭部10bが長孔9bを介してピボット固定部材9を前後方向に移動させるようになり、これによってピボット固定部材9の前後方向の微調整が可能になる。微調整の後、ピボット固定部材9と定着プレート8とは、前記長孔又は長溝9a、9a…を挿通してビス孔8c…に螺合されるビスによって固定される。
前記ピボット7は、図8に示されるように、前記ピボット固定部材9に取付けられる固定部7aと、扉2の回動中心となるピボット軸7bとから構成されている。また、前記固定部7aには、ピボット固定軸12の雄ねじ部12bと螺合するネジ孔7cが設けられている。前記ピボット固定軸12は、図9に示されるように、ドライバーで回動させる十字溝が形成された頭部12aと、外面にねじ溝が形成された雄ねじ部12bと、端部をカシメることにより一体化されるカシメ軸部12cとから構成されている。このピボット7をピボット固定部材9に取付けるには、前記ピボット7のピボット軸7bをピボット固定部材9の長孔9hから突出させた状態で、ピボット固定軸12をピボット固定部材9の挿通孔9fから挿通させ、ピボット7のネジ孔7cに螺入後、対向面側の挿通孔9gに挿通させて、カシメ軸部12cの端部をカシメることにより一体化させる。そして、ピボット7を扉面の左右方向に微調整を行うには、ピボット固定軸12をドライバーで回動させ、雄ねじ部12bに螺合するピボット7の固定部7aを進退させることにより行うことができる。
次に、枠側上部ピボットヒンジ5について詳述する。枠側上部ピボットヒンジ5は、図10及び図11に示されるように、前記ピボット7が水平方向から挿入可能とされる係合溝17が形成されるピボット受部材13と、前記係合溝17を補強するための係合溝補強板14と、前記係合溝17に嵌合されたピボット7を抜脱不能に保持するロック部材15とから主に構成されている。
前記係合溝17の内部には、詳細には図12に示されるように、平面視で、該係合溝17を構成している部分の一部が、嵌合されたピボット7の中心を通り、閉状態の扉面に対して垂直方向に引いた基準線Aを越えた位置までピボット7の外側を覆うように延在することにより、嵌合されたピボット7を前記枠側ピボットヒンジ部材5が直接的に保持するようにしたピボット保持部17Aが設けられるとともに、このピボット保持部17Aの入口部に、没入可能に突出方向に付勢支持されたロック部材15が設けられている。前記ピボット保持部17Aは、図示例では、前記ピボット7の扉取付枠への挿入方向線に対して左右一方の側に傾斜して、特に図示例では挿入方向線に対して左側に約45°の角度で傾斜して係合溝17の奥端部に設けられている。
以下、更に枠側上部ピボットヒンジ5について詳述すると、
前記ピボット受部材13は、図13に示されるように、略断面L字型の部材であり、側板となる一方面には、扉取付枠3に固定するための固定用ビスを取付ける複数の固定用孔13a、13a…が設けられている。また、この上端から垂直に突設される他方面には、扉2の挿入がわ端から、前記ピボット7が水平方向から挿入可能とされる係合溝17が形成されている。また、この係合溝17の後方には、前記ロック部材15をスライド支持するリベット18が挿通される長孔13bが形成され、さらにその後方には、ロック部材15を付勢支持するバネ材16の支持基端となるバネキャップ19が掛止される貫通孔13c、13cが設けられている。
前記係合溝補強板14は、樹脂から構成され、図14に示されるように、前記ピボット受部材13の係合溝17及び長孔13bを含む領域に沿った外形をなしている。また、この係合溝補強板14には、ピボット受部材13の係合溝17の縁部を覆うように垂壁14aが垂設され、前記ピボット7が金属からなるピボット受部材13に直接接触するのではなく、ピボット7が樹脂と接触することにより、金属同士の接触による摩擦音の発生を防止するようになっている。また、内部には前記ピボット受部材13と同様に長孔14bが設けられている。
前記ロック部材15は、図15に示されるように、前記ピボット保持部17Aの入口部において、係合溝17に突出してピボット7の側面を保持する係合溝突出部15aが設けられるとともに、前端には、扉2の取り外し時にロック部材15によるピボット7の係合状態を解除するための押圧用摘み部15bが垂設され、後端には、バネ材16の付勢力を支持する付勢力支持部15cが垂設されている。さらに、上面には前記リベット18の端部をカシメることにより一体化されるカシメ用孔15dが設けられている。ここで、前記ロック部材15は、図10及び図11に示されるように、ピボット受部材13に対して回動するのではなく、水平移動することによって係合溝17に向けて没入可能に付勢支持されている。このため、構造が簡単で故障が起きにくいとともに、ロック部材15を強い付勢力で係合溝17に突出させることができる。
前記扉2を扉取付枠3に取付けるに当たっては、図16(A)に示されるように、前記ピボット7を前記係合溝17に対して水平方向からロック部材15を付勢力に抗して没入させながら嵌合させ、ピボット7がピボット保持部17Aに嵌合された状態では、同図(B)に示されるように、ロック部材15が突出してピボット7の側面を抜脱不能に保持するように構成されている。これにより、扉開閉時に、ピボット7に対して、扉面(閉状態)の法線方向に作用する力は、枠側ピボットヒンジ部材5が直接的に受け持つようになり、フレームに付加した各部材が受け持つ従来の構造に比べ、強度的に強い扉用ピボットヒンジ1Aを得ることができるようになる。
また、図17に示されるように、前記ピボット7を係合溝17に嵌合した状態で、少なくとも枠側上部ピボットヒンジ5の係合溝17に突出したロック部材15の露出部分を覆う保護カバー20を設けるようにすることが好ましい。この保護カバー20を設けることにより、誤って突出した部分のロック部材15を押して、ピボット7の係止状態が解除され、扉2が扉取付枠3から脱落するのが防止できる。なお、前記保護カバー20は、前記押圧用摘み部15bが押されるのを防止するためのものであり、枠側上部ピボットヒンジ5に対してワンタッチ方式で取り付けられるものであるため、着脱作業が複雑化することはない。
一方、扉2及び扉取付枠3の下部に取り付けられる下部ピボットヒンジ1Bは、図18に示されるように、広く一般に使用される構造のもので、扉2の下部に取り付けられ、ピボットが挿入される凹部が形成された扉側下部ピボットヒンジ30と、扉取付枠3の下部に取り付けられ、ピボットが設けられた枠側下部ピボットヒンジ31とから構成されている。ここで、本発明に係る下部ピボットヒンジ1Bは、扉2又は扉取付枠3への取付位置を調整することにより、扉2を床面から所定高さのクリアランスを設けて建て込んだり、下側の扉取付枠に合わせて建て込んだりすることができ、床面の仕様条件に左右されずに施工することが可能となる。
ところで、本発明では、扉2が側面の上端部及び下端部において上部ピボットヒンジ1A及び下部ピボットヒンジ1Bによって支持されているため、通常の蝶番のように扉の側面中間の上部及び下部で支持される扉より、扉中央部の振れ、反り、位置ズレなどが懸念される。そこで、本発明では、図19に示されるように、扉2の吊元側端面及びこれに対面する扉取付枠3の内の一方に、凸部を有する凸型部材41を設けるとともに、他方に凹部を有する凹型部材42を設け、扉2の閉状態時に前記凸部と前記凹部との嵌合により扉2の振止め、反り止め、位置ズレ防止などを図る嵌合部材40を備えるようにすることが好ましい。なお、前記係合部材40は、上部ピボットヒンジ1Aと下部ピボットヒンジ1Bとの中間位置に一箇所又は複数箇所に亘って設けることができる。
前記凸型部材41は、図20、図21に示されるように、扉2の側面に穿設されたザグリ孔2bに挿設される固定凸部41aが形成され、扉2の側面に没入した状態で固設される定着部材41Aと、この定着部材41Aの表面に形成された凹状平面41bに嵌合される基部プレート41dの表面に突出した凸部41eを有する凸型部材本体41Bとによって構成されている。前記凸型部材本体41Bは、その基部プレート41dが凹状平面41bに内装される高さで形成されるとともに、凹状平面41bの幅より狭い幅で形成されることにより、定着部材41Aの凹状平面41b内を、扉面に対し前後方向に位置調整して固定できるようになっている。この位置調整は、図19(A)に示されるように、凸部41eの外側端の軌跡が、後述する凹型部材42の凹部42aの外側端に近接する位置とすることが好ましい。この位置調整がされた状態で、凸型部材本体41Bは、定着部材41Aの上下に設けられた固定ビス通孔41c、41c及び凸型部材本体41Bの上下に設けられた前後方向に長い長孔41f、41fを貫通する固定ビス43、43によって固定される。
前記凹型部材42は、図22に示されるように、前記凸型部材41の凸部41eと嵌合する位置で扉取付枠3に没入した状態で固設されるとともに、前記凸部41eが嵌挿される凹部42aが設けられ、この凹部42aの底面に扉取付枠3への固定を図るための固定ビスが挿通される固定ビス通孔42b、42bが設けられている。
扉2の開状態における上部ピボットヒンジ1Aの取付け状態を示す斜視図である。 扉2が閉状態における上部ピボットヒンジ1Aの取付け状態を示す斜視図である。 扉側上部ピボットヒンジ4の組立て状態を示す、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。 扉側上部ピボットヒンジ4の組立て状態を示す斜視図である。 定着プレート8を示す斜視図である。 ピボット固定部材9を示す斜視図である。 位置調整用リベット10を示す、(A)は左側面図、(B)は正面図である。 ピボット7を示す斜視図である。 ピボット固定軸12を示す正面図である。 枠側上部ピボットヒンジ5の組立て状態を示す、(A)は上面図、(B)は正面図、(C)は側面図である。 枠側上部ピボットヒンジ5の組立て状態を示す、(A)は斜視図、(B)はそのB矢視からの斜視図である。 係合溝17近傍を拡大したピボット受部材13の平面図である。 ピボット受部材13を示す斜視図である。 係合溝補強板14を示す斜視図である。 ロック部材15を示す斜視図である。 ピボット7の係合溝17への係合手順を示す説明図である。 保護カバー20の取付け状態を示す斜視図である。 扉2が開状態における下部ピボットヒンジ1Bの取付け状態を示す正面図である。 (A)、(B)は、係合部材40の取付け状態を示す平面図である。 定着部材41Aを示す、(A)は正面図、(B)は側面図である。 凸型部材本体41Bを示す、(A)は正面図、(B)は側面図である。 凹型部材42を示す、(A)は正面図、(B)は側面図である。
符号の説明
1…ピボットヒンジ、1A…上部ピボットヒンジ、1B…下部ピボットヒンジ、2…扉、3…扉取付枠、4…扉側上部ピボットヒンジ、5…枠側上部ピボットヒンジ、7…ピボット、8…定着プレート、9…ピボット固定部材、10…位置調整用リベット、12…ピボット固定軸、13…ピボット受部材、14…係合溝補強板、15…ロック部材、16…バネ材、17…係合溝、18…リベット、19…バネキャップ、20…保護カバー、30…扉側下部ピボットヒンジ、31…枠側下部ピボットヒンジ、40…係合部材、41…凸型部材、41A…定着部材、41B…凸型部材本体、42…凹型部材、43…固定ビス

Claims (4)

  1. 扉上部に取付けられる扉側ピボットヒンジと、扉取付枠上部に取り付けられる枠側ピボットヒンジとから構成される扉用ピボットヒンジであって、
    前記扉側ピボットヒンジには、扉の回動中心軸となるピボットが備えられ、
    前記枠側ピボットヒンジには、前記ピボットが水平方向から挿入可能とされる係合溝が形成されるとともに、この係合溝に嵌合されたピボットを抜脱不能に保持するロック部材が備えられ、
    前記係合溝内には、平面視で、該係合溝を構成している部分の一部が、嵌合されたピボットの中心を通り、閉状態の扉面に対して垂直方向に引いた基準線を越えた位置までピボットの外側を覆うように延在することにより、嵌合されたピボットを前記枠側ピボットヒンジ部材が直接的に保持するようにしたピボット保持部を有するとともに、
    前記ロック部材は前記ピボット保持部の入口部において、没入可能に突出方向に付勢支持され、
    扉取付けに当たり、前記ピボットを前記係合溝に対して水平方向から前記ロック部材を付勢力に抗して没入させながら嵌合させ、前記ピボットが前記ピボット保持部に嵌合された状態では、前記ロック部材が突出して前記ピボットの側面を抜脱不能に保持することを特徴とする扉用ピボットヒンジ。
  2. 前記ロック部材には、扉の取り外し時に前記ロック部材による前記ピボットの係合状態を解除するための押圧用摘み部が設けられている請求項1記載の扉用ピボットヒンジ。
  3. 前記ピボットを前記係合溝に嵌合した状態で、少なくとも前記ロック部材の露出部分を覆う保護カバーが設けられている請求項1〜2いずれかに記載の扉用ピボットヒンジ。
  4. 請求項1〜3いずれかに記載の扉用ピボットヒンジを備えた扉であって、
    前記扉の吊元側端面及びこれに対面する扉取付枠の内の一方に、凸部を有する凸型部材を設けるとともに、他方に凹部を有する凹型部材を設け、前記扉の閉状態時に前記凸部と前記凹部との嵌合により扉の振止めを図るようにした扉用ピボットヒンジを備えた扉。
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