JP2003334359A - 遊技機用のヒンジ - Google Patents

遊技機用のヒンジ

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JP2003334359A
JP2003334359A JP2002145129A JP2002145129A JP2003334359A JP 2003334359 A JP2003334359 A JP 2003334359A JP 2002145129 A JP2002145129 A JP 2002145129A JP 2002145129 A JP2002145129 A JP 2002145129A JP 2003334359 A JP2003334359 A JP 2003334359A
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JP2002145129A
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Yutaka Nahata
豊 名畑
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Nitto Island Key KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造を単純にすることができ、製造コストを
抑制することができる遊技機用のヒンジを提供する。 【解決手段】 上部前枠ヒンジ17は、前枠に固定され
るヒンジ本体23と、ヒンジ本体23に固定される軸受
体24とを備えている。また、上部前枠ヒンジ17はヒ
ンジ本体23に水平可能に設けられるロック体25と、
ロック体25を付勢する圧縮コイルばね26と、ロック
体25の水平移動を案内する案内部材27とを備えてい
る。軸受体24には、外枠に設けられる上部支軸を支持
する軸支凹部31が形成されている。この軸支凹部31
には、上部支軸が水平方向から挿入可能な開口部32が
形成され、この開口部32はロック体25の水平移動に
よって開閉可能となっている。ロック体25は開口部3
2を閉止する方向に付勢されている。また、ロック体2
5は軸受体24と案内部材27によって案内されて水平
移動できるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機等
の遊技機において、枠内に遊技盤を保持する前枠を外枠
に回動かつ着脱可能に軸支するための遊技機用のヒンジ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機の一種であるパチンコ遊技
機は、その外郭が外枠により形成され、この外枠の前面
には、四角枠状をなす前枠が開閉可能に軸支されてい
る。この前枠には、打球発射装置、球皿等のパチンコゲ
ームを展開可能とする遊技構成部材が搭載できるととも
に、枠内には遊技盤を保持できるようになっている。
【0003】外枠の上端隅部には正面横L字状の上部外
枠ヒンジが取着されている。この上部外枠ヒンジには、
上部支軸が垂下されている。一方、外枠の下端隅部には
正面L字状の下部外枠ヒンジが取着されている。この下
部外枠ヒンジには下部支軸が上方に延びるように設けら
れている。
【0004】前枠の上端隅部には、側面逆L字状の上部
前枠ヒンジが取着されている。この上部前枠ヒンジは、
前枠にねじによって取着されるヒンジ本体と、平面U字
状の軸受金具と、合成樹脂から鍵形状に形成されたロッ
クレバーとを備えている。
【0005】軸受金具は、ダイカストによって製造さ
れ、ヒンジ本体の上面に2本のリベットによって固定さ
れている。この軸受金具には軸支凹部が後方に開口する
ように凹設され、この軸支凹部には上部支軸が水平方向
から挿入可能となっている。そして、軸支凹部はその内
面によって上部支軸を回動可能に支持することができ
る。
【0006】ロックレバーの基端部には、平面扇形状の
ロック部が設けられるとともに、ロック部の先端にはレ
バー片が突設されている。ロック部の上面には、収容凹
所が凹設され、この収容凹所の基端側には、挿通孔が透
設されている。この挿通孔にヒンジ本体の上面に植設さ
れた支持ピンが挿通されることによって、ロックレバー
は支持ピンを支点として回動可能に支持されている。そ
して、ロック部の回動によって軸支凹部の開口部分は開
閉されるようになっている。
【0007】支持ピンには、ねじりコイルばねが嵌入さ
れている。さらに、支持ピンにはワッシャが嵌入される
とともに、Eリングが嵌着されることによってねじりコ
イルばねが離脱防止されている。ねじりコイルばねの一
端は、収容凹所の内面に当接されている。また、ヒンジ
本体の上面には掛止ピンが植設され、収容凹所に透設さ
れた挿通孔に挿通されるとともに、この掛止ピンには、
ねじりコイルばねの他端が掛止されている。そして、ロ
ック部はねじりコイルばねの付勢力によって軸支凹部の
開口部分を閉止する方向に付勢されている。
【0008】前枠の下端隅部には側面L字状の下部前枠
ヒンジが取着されている。この下部前枠ヒンジには下部
支軸挿通孔が透設され、下部支軸挿通孔の下方から下部
支軸が挿通されることによって下部外枠ヒンジに下部前
枠ヒンジが回動可能に軸支されている。
【0009】前枠を外枠に取着するには、まず下部支軸
挿通孔に下部支軸を挿通させる。次に上部支軸をロック
部に摺動させることによって、ロック部をねじりコイル
ばねの付勢力に抗して回動させて、軸支凹部の開口部分
から上部支軸を軸支凹部に挿入させる。このとき、ロッ
ク部はねじりコイルばねの付勢力によって軸支凹部の開
口部分を閉止して上部支軸が軸支凹部から抜け止めされ
る。また、レバー片を手動で操作することによってねじ
りコイルばねの付勢力に抗してロック部を回動させると
軸支凹部の開口部分から上部支軸を抜き出すことがで
き、外枠から前枠を取り外すことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
技術では、外枠に前枠を着脱可能に支持するための遊技
機用のヒンジ構造は複雑であり、製造コストが増大する
という問題があった。
【0011】本発明は上記従来技術に存在する問題点に
着目してなされたものである。本発明の目的は、構造を
単純にすることができ、製造コストを抑制することがで
きる遊技機用のヒンジを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1に記載の発明の遊技機用のヒンジでは、垂
直方向に延びる縦枠材と水平方向に延びる横枠材から四
角枠状に形成されて外郭をなす外枠と、遊技盤が保持さ
れて前記外枠に重なるように設けられる前枠とを備えた
遊技機に用いられ、前記前枠の上端隅部及び下端隅部を
外枠の一側に軸支して外枠に対して前枠を回動かつ着脱
可能にする遊技機用のヒンジにおいて、前記前枠と外枠
の一方に固定されるヒンジ本体と、該ヒンジ本体に固定
される軸受体と、ヒンジ本体に水平移動可能に設けられ
るロック体と、ヒンジ本体に対して前記ロック体を付勢
する付勢部材と、ロック体の水平移動を案内する案内部
材とを備え、前記軸受体には前枠と外枠の他方に立設さ
れる支持軸を支持する軸支部が設けられ、該軸支部には
支持軸が水平方向から挿入可能な開口部が形成され、該
開口部はロック体の水平移動によって開閉可能であり、
ロック体は付勢部材によって開口部を閉止する方向に付
勢されされるとともに軸受体と案内部材によって案内さ
れて水平移動するものである。
【0013】請求項2に記載の発明の遊技機用のヒンジ
では、請求項1に記載の発明において、さらに、カム部
材をヒンジ本体に回動可能に設け、前記カム部材の回動
によってロック体が水平移動するものである。
【0014】請求項3に記載の発明の遊技機用のヒンジ
では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前
記案内部材をコ字状に形成し、案内部材が軸受体とロッ
ク体を挟持するように構成したものである。
【0015】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
をパチンコ遊技機用のヒンジに具体化した第1の実施形
態を図1〜図4に従って詳細に説明する。なお、以下に
おいて上下左右は、パチンコ遊技機を前方から見た場合
の上下左右を示すものとする。
【0016】図4に示すように、パチンコ遊技機11は
垂直方向に延びる縦枠材12と水平方向に延びる横枠材
13から縦長四角枠状に形成された外枠14により外郭
が形成されている。この外枠14の前面には四角枠状を
なす前枠15が重なるように設けられるとともに、前枠
15の左側上下隅部は外枠14に回動かつ着脱可能に支
持されている。この前枠15には、打球発射装置、球皿
等のパチンコゲームを展開可能とする遊技構成部材が搭
載できるとともに、枠内には四角板状の遊技盤16が保
持されている。前枠15の前面には、図示しないガラス
扉が開閉可能に支持され、パチンコ遊技機11の前面か
ら遊技盤16が視認可能となっている。このパチンコ遊
技機11は外枠14が遊技店内等における設置枠台に固
定され、島設備を構成している。そして、前枠15は外
枠14に閉止されるとともに図示しない施錠装置によっ
て施錠されパチンコ遊技機11は遊技に供されている。
【0017】図4に示すように、前枠15の上端左隅部
には遊技機用のヒンジとしての側面逆L字状の上部前枠
ヒンジ17が取着されている。一方、外枠14の上端左
隅部には正面横L字状の上部外枠ヒンジ18が取着され
ている。図2に示すように、この上部外枠ヒンジ18は
水平方向に延びる水平板19と垂直方向に延びる垂直板
20から構成され、水平板19には三角板状の上部軸取
付部21が前方に延びるように形成されている。この上
部軸取付部21の略中央には、支持軸としての上部支軸
22が垂下され、この上部支軸22は上部前枠ヒンジ1
7に回動可能に支持されるようになっている。
【0018】上部前枠ヒンジ17は、図1に示すように
前枠15の上端隅部に固定される側面逆L字状のヒンジ
本体23と、ヒンジ本体23に固定される三角板状の軸
受体24とを備えている。また、上部前枠ヒンジ17は
ヒンジ本体23に水平移動可能に設けられるL字板状の
ロック体25と、ヒンジ本体23に対してロック体25
を付勢する付勢部材としての圧縮コイルばね26を備え
ている。さらに、上部前枠ヒンジ17はロック体25の
水平移動を案内する断面コ字状の案内部材27を備えて
いる。これらのヒンジ本体23、軸受体24、ロック体
25及び案内部材27は亜鉛メッキ鋼板等の板金からプ
レス加工によって形成されている。そして、この上部前
枠ヒンジ17は、上部支軸22を支持することができる
とともに、上部支軸22を水平方向から着脱させること
ができるものである。
【0019】ヒンジ本体23は、水平方向に延びるよう
に形成される横L字板状の台座板28と台座板28から
垂下される長四角板状の固定板29とから構成されてい
る。台座板28の下面は、図1に2点鎖線で示す前枠1
5の左上隅部上面に当接されるとともに、固定板29の
前面は前枠15の左上隅部背面に当接されている。そし
て、図示しないビス等によって固定板29が前枠15に
固定されることによって、上部前枠ヒンジ17は前枠1
5に固定されている。
【0020】台座板28の左側には、半円板状の台座部
30が形成されている。この台座部30の右側には、軸
受体24がその下面を台座部30の上面に重なるように
設けられている。この軸受体24の先端側には、軸支部
としての円弧状の軸支凹部31が凹設され、この軸支凹
部31によって上部支軸22は支持されるようになって
いる。この軸支凹部31は、前枠15の左方に向かって
開口され、この開口部32から上部支軸22が挿入可能
となっている。また、軸支凹部31の基端側には細長四
角形状の第1案内面33が形成されている。さらに、軸
受体24の基端部には平面横コ字状の挿入凹所34が凹
設され、この挿入凹所34には指先が挿入可能となって
いる。
【0021】台座部30の左側には、ロック体25がそ
の下面を台座板28の上面に重なるように設けられてい
る。このロック体25は、軸受体24に隣接して設けら
れるとともに、台座部30の上面を前枠15の前後方向
に水平移動可能となっている。このロック体25は、P
字板状のロック片35と、ロック片35の基端から右方
向に延びるように設けられる長四角板状の作動片36と
から構成されている。このロック片35の右側面先端に
は、細長四角形状の開閉面37が形成されている。この
開閉面37はロック体25が前枠15の前後方向に水平
移動することによって、開口部32を開閉することがで
きるようになっている。換言すると、開閉面37はロッ
ク体25の往復運動によって、開口部32を開閉するこ
とができるようになっている。そして、開閉面37によ
る開口部32の閉止状態において、開閉面37は軸支凹
部31に支持されている上部支軸22が開口部32から
の抜け出すのを防ぐことができるようになっている。こ
の開閉面37の基端方向には、段差部分を介して細長四
角形状の第1側面38が形成され、この第1側面38
は、第1案内面33に当接するように設けられている。
そして、ロック体25が前後に水平移動する際、第1案
内面33に沿って第1側面38が案内されるようになっ
ている。また、ロック片35の先端には、斜面状の摺動
面39が形成されるとともに、ロック片35の左側面に
は第2側面40が形成されている。
【0022】ロック片35の略中央には長四角孔状の第
1ばね取付孔41が透設されている。一方、台座部30
の後端側には、第1ばね取付孔41と同形状の第2ばね
取付孔42が透設されている。これらのばね取付孔4
1、42の内側には、圧縮コイルばね26が圧縮方向を
前後に向けて嵌着されている。そして、この圧縮コイル
ばね26の付勢力によってロック体25は前枠15の前
方、つまり開口部32を閉止する方向に付勢され、開口
部32は開閉面37によって閉止された状態で維持され
るようになっている。
【0023】案内部材27は、平面半円状の基板43と
基板43の左側から上方に向かって垂設される側部案内
板44と側部案内板44の上端から水平方向に延設され
る上部案内板45とから構成されている。そして、基板
43の内面は台座板28の下面に当接されるとともに、
上部案内板45の内面はロック体25及び軸受体24の
上面に当接されることによって、この案内部材27は台
座板28、並びに載置した軸受体24及びロック体25
を同時に挟持するように設けられている。
【0024】上部案内板45の右側には、挿通孔46が
2箇所透設されるとともに、これらの挿通孔46に対応
して軸受体24の右側にも挿通孔46が2箇所透設され
ている。また、台座板28の右側には挿通孔46に対応
してねじ穴47が2箇所刻設されている。これらの挿通
孔46には、ねじ48が挿通され、ねじ48がねじ穴4
7に螺入されることによって案内部材27及び軸受体2
4が台座板28に固定されている。また、この上部案内
板45は軸支凹部31及び挿入凹所34に対応するよう
に切り欠かれて、上部案内板45は軸支凹部31への上
部支軸22の挿入及び挿入凹所34への指先の挿入を妨
げないようになっている。
【0025】側部案内板44の内面には、第2案内面4
9が形成され、この第2案内面49は第2側面40に当
接されている。また、上部案内板45の内面はロック体
25上面に当接されている。そして、ロック体25が前
後に水平移動する際、第2案内面49及び上部案内板4
5の内面によって、第2側面40及びロック体25の上
面は案内されるようになっている。
【0026】図2に示すように、外枠14の下端左隅部
には、正面L字状の下部外枠ヒンジ50が取着されてい
る。この下部外枠ヒンジ50には、三角板状の下部軸取
付部51が前方に延びるように形成されている。この下
部軸取付部51の略中央には、下部支軸52が上方に延
びるように設けられ、上部支軸22と同芯上で対向する
ようになっている。前枠15の下端左隅部には側面L字
状の下部前枠ヒンジ53が取着され、この下部前枠ヒン
ジ53には三角板状の下部軸受部54が前方に延びるよ
うに形成されている。この下部軸受部54の略中央には
下部支軸挿通孔55が透設され、この下部支軸挿通孔5
5には下部支軸52が挿入可能となっている。そして、
下部軸取付部51の上面に下部軸受部54の下面を重ね
るように下部支軸挿通孔55を下部支軸52に挿入する
と、前枠15の下部が外枠14の下部に回動可能に軸支
できるようになっている。
【0027】さて、上部前枠ヒンジ17を製造するに
は、板金をプレス加工(打ち抜き、曲げ等)することに
よってヒンジ本体23、軸受体24、ロック体25及び
案内部材27を形成する。従って、ヒンジ本体23、軸
受体24、ロック体25及び案内部材27は、ダイカス
ト等の複雑な加工を施すことなく、プレス加工によって
容易に製造することができる。また、合成樹脂製の部品
を混在させることもなく、板金から一貫して製造するこ
とができる。この板金の厚さは、好ましくは0.5〜1
0mm、より好ましくは1〜8mm、最も好ましくは2
〜5mmである。この厚さが2mm未満であると、上部
前枠ヒンジ17に十分な耐久性が得られないおそれがあ
る。一方、5mmを超えるとプレス加工が困難になるお
それがある。
【0028】次に、上部前枠ヒンジ17を組み立てるに
は、まず台座部30の上面に軸受体24、ロック体25
を配設し、圧縮コイルばね26を第1ばね取付孔41及
び第2ばね取付孔42に嵌着する。続いて、案内部材2
7をロック体25及び軸受体24を挟持するように台座
部30に嵌合する。次いで、ねじ48を挿通孔46に挿
通し、ねじ穴47に螺入する。従って、軸受体24、ロ
ック体25、圧縮コイルばね26及び案内部材27は、
ねじ48によってヒンジ本体23に容易に組み付けるこ
とができる。また、ねじ48に替えて、リベット等の締
付部品でも組み立てることもできる。
【0029】続いて、上部前枠ヒンジ17を前枠15に
取着するには、台座板28の下面を前枠15の左上隅部
上面に当接するとともに、固定板29の前面を前枠15
の左上隅部背面に当接し、ビス等によって固定板29を
前枠15に締付け固定する。
【0030】次に、前枠15を外枠14に取着するには
図2に示すように、まず外枠14の前面に前枠15の前
面が略直交するように前枠15を配置する。次に、前枠
15の上部を前方に傾斜させながら下部支軸52に下部
支軸挿通孔55を挿通し、下部軸取付部51に下部軸受
部54を重ねる。続いて、上部支軸22の先端に摺動面
39を当接させ、前枠15の上部を外枠14に向かって
押圧する。このとき、図3(a)及び図3(b)に示す
ように、上部支軸22によって摺動面39の斜面は摺動
される。同時に、圧縮コイルばね26の一端は第2ばね
取付孔42の後面に支持されるとともに、圧縮コイルば
ね26の他端は第1ばね取付孔41の前面に押圧されて
おり、圧縮コイルばね26の付勢力に抗してロック体2
5は前枠15の後方に水平移動する。このとき、第1側
面38は第1案内面33に案内されるとともに、第2側
面40は第2案内面49に案内される。さらに、ロック
体25の上面は案内部材27の内面によって案内される
ことによって、ロック体25は水平移動することができ
る。
【0031】このロック体25の水平移動に伴って、開
閉面37が前枠15の後方に退避し、開口部32が開口
するとともに開口部32から上部支軸22が軸支凹部3
1に入り込む。次に、図3(c)に示すようにロック体
25は圧縮コイルばね26の付勢力によって前枠15の
前方に水平移動し、開閉面37は開口部32を閉止する
とともに、上部支軸22が開口部32から抜け出すのを
防ぐことができる。
【0032】続いて、外枠14から前枠15を取り外す
には、図4に示すようにまず外枠14に対して前枠15
が略直交するように前枠15を開放する。次に、挿入凹
所34に指先を挿入し、作動片36を圧縮コイルばね2
6の付勢力に抗して前枠15の後方に引き出しスライド
させる。すると、開閉面37を前枠15の後方に移動さ
せることができ、開口部32を開口させることができ
る。次に、前枠15の上部を前方に傾斜させ、開口部3
2から上部支軸22を抜脱させる。続いて、前枠15を
持ち上げることによって、下部支軸挿通孔55を下部支
軸52から抜脱させる。
【0033】本実施形態によって発揮される効果につい
て、以下に記載する。・ この実施形態の遊技機用のヒ
ンジにおいては、上部前枠ヒンジ17はヒンジ本体23
と、軸受体24と、ロック体25と、圧縮コイルばね2
6と、案内部材27とを備えている。また、上部前枠ヒ
ンジ17は上部支軸22を回動支持する軸支凹部31が
設けられ、この軸支凹部31には上部支軸22が水平方
向から挿入可能な開口部32が形成されている。そし
て、この開口部32は開閉面37の水平移動によって開
閉可能となっている。さらに、ロック体25は圧縮コイ
ルばね26によって開口部32を閉止する方向に付勢さ
れるとともに、ロック体25は第1案内面33と第2案
内面49によって案内されるようになっている。このよ
うに構成した場合、上部前枠ヒンジ17には、支持ピ
ン、Eリング、ワッシャ等を備える必要がないため、構
造を単純にすることができ、製造コストを抑制すること
ができる。
【0034】・ この実施形態の遊技機用のヒンジにお
いては、案内部材27はコ字状に形成されている。そし
て、この案内部材27は軸受体24とロック体25を挟
持するように構成されている。このように構成した場
合、案内部材27によってロック体25を案内できると
ともに、案内部材27によって軸受体24を固定するこ
ともできる。従って、部品点数を減らすことができるた
め、構造をより単純にすることができ、製造コストをよ
り抑制することができる。
【0035】・ この実施形態の遊技機用のヒンジにお
いては、ヒンジ本体23、軸受体24、ロック体25及
び案内部材27は、板金のプレス加工によって形成され
ている。このように構成した場合、ダイカスト等の複雑
な加工を施すことなく、プレス加工によって容易に製造
することができる。また、合成樹脂製の部品を混在させ
ることもなく、板金から一貫して製造することができ
る。従って、各部材を同一材質で構成することができる
ため、リサイクル対策において有益である。従って、製
造コストを抑制することができるとともに、リサイクル
の効率化を求めた構成にすることができる。 (第2の実施形態)以下、本発明を具体化した第2の実
施形態を図5及び図6に基づいて説明する。ここでは第
1の実施形態と相違する点を主に述べ、共通する点につ
いては同一部材番号を付すのみとしてその説明を省略す
る。
【0036】図5に示すように、台座部30の右端には
平面横V字状のカム部材56が設けられ、このカム部材
56の基端はリベット57によって回動可能に軸支され
ている。このカム部材56は基端から斜め前方に延びる
手動片58と基端から左方向に延びる回動片59とから
構成されている。
【0037】回動片59の先端は、作動片36の前面に
当接するように設けられている。このカム部材56を上
方から見て時計方向に回動させると、回動片59の先端
によって作動片36の内側が摺動されるようになってい
る。そして、この回動片59は圧縮コイルばね26の付
勢力に抗して作動片36を前枠15の後方に移動させる
ことができるようになっている。
【0038】手動片58は、上部案内板45の右端から
突設するように設けられ、この手動片58を指先で押圧
することによってカム部材56を回動することができる
ようになっている。また、手動片58の先端には爪状の
回動規制突起60が形成され、この回動規制突起60は
挿入凹所34の右側後端に係合できるようになってい
る。そして、この回動規制突起60と挿入凹所34との
係合によって、手動片58が上方から見て反時計方向に
回動して台座部30から手動片58が突出するのを防ぐ
ことができるようになっている。
【0039】さて、外枠14から前枠15を取り外すに
は、まず外枠14に対して前枠15が略直交するように
前枠15を開放する。次に、図6(c)に矢印で示すよ
うに、手動片58を指先で押圧することによって図6
(b)の2点鎖線に示すように、手動片58を回動させ
る。このとき、回動片59の先端は作動片36の内側を
摺動するとともに、作動片36を圧縮コイルばね26の
付勢力に抗して前枠15の後方にスライドさせることが
できる。すると、開閉面37を前枠15の後方に移動さ
せることができ、開口部32を開口させることができ
る。次に、前枠15の上部を前方に傾斜させ、図6
(a)に示すように、開口部32から上部支軸22を抜
脱させる。続いて、前枠15を持ち上げることによっ
て、下部支軸挿通孔55を下部支軸52から抜脱させ
る。
【0040】本実施形態の上部前枠ヒンジ17による
と、指先による手動片58の押圧によって開口部32か
ら上部支軸22を抜脱することができる。従って、前枠
15の上部を片手で把持しながらその親指等によって容
易に手動片58を操作することができ、外枠14から前
枠15を容易に取り外すことができる。
【0041】なお、前記実施形態を次のように変更して
具体化することも可能である。・ 前記実施形態では、
ヒンジ本体23は、水平方向に延びるように形成される
台座板28と台座板28から垂下される固定板29とか
ら構成され、上部前枠ヒンジ17は前枠15の上端隅部
に取着されている。しかし、上部前枠ヒンジ17を前枠
15の下端隅部に取着するとともに、下部前枠ヒンジ5
3は前枠15の上端隅部に取着して使用してもよい。こ
の場合、ヒンジ本体23を水平方向に延びるように形成
される台座板28と台座板28から上方に垂設される固
定板29とから構成し、台座部30の下面に軸受体24
及びロック体25の上面が重なるように設ける。さら
に、案内部材27を基板43と基板43から垂下される
側部案内板44と側部案内板44の下端から水平方向に
延設される上部案内板45とから構成する。また、上部
前枠ヒンジ17を外枠14の上端隅部に取着するととも
に、上部外枠ヒンジ18は前枠15の上端隅部に取着し
て使用してもよい。この場合、固定板29に替えてヒン
ジ本体23に水平板19及び垂直板20を延設する。ま
た、この場合、上部軸取付部21に上部支軸22を設け
ずに、上部軸取付部21を台座部30として使用しても
よい。
【0042】・ 前記圧縮コイルばね26を、板ばねや
ゴム等の他の付勢部材に変更してもよい。 ・ 板金の材質は鋼鉄、アルミニウム等、特に限定され
ないが、プレス加工性が良好であり、強度に優れること
から鋼鉄が好ましい。
【0043】・ 第2の実施形態では、カム部材56は
平面横V字状に形成されているが、三角板状、扇板状
等、他の形状に形成して、カム部材56の回動によって
ロック体25が水平移動するように構成してもよい。
【0044】次に、実施形態から把握できる技術的思想
について以下に記載する。 (1) 前記ヒンジ本体、軸受体、ロック体及び案内部
材を板金からプレス加工によって形成した請求項1から
請求項3のいずれか一項に記載の遊技機用のヒンジ。こ
のように構成した場合、容易に製造できるとともに、合
成樹脂から成形した場合と比較して耐久性を向上するこ
とができる。
【0045】(2) 前記ロック体には斜面状の摺動面
が設けられ、該摺動面が支持軸によって摺動されること
によってロック体が水平移動する請求項1から請求項3
及び上記(1)のいずれか一項に記載の遊技機用のヒン
ジ。このように構成した場合、摺動面が支持軸に押圧さ
れることによって、ロック体は容易に水平移動すること
ができ、支持軸を軸支部に容易に支持させることができ
る。従って、前枠を外枠に容易に取着することができ
る。
【0046】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の遊
技機用のヒンジによれば、構造を単純にすることがで
き、製造コストを抑制することができる。
【0047】請求項2に記載の遊技機用のヒンジによれ
ば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、外枠から前
枠を容易に取り外すことができる。請求項3に記載の遊
技機用のヒンジによれば、請求項1又は請求項2に記載
の発明の効果に加えて、構造をより単純にすることがで
き、製造コストをより抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態における遊技機用のヒンジを
示す分解斜視図。
【図2】 外枠と前枠の取着部分を示す斜視図。
【図3】 (a)は開口部の閉止状態を示す図2の3−
3線における拡大断面図、(b)は開口部の開口状態に
おける拡大断面図、(c)は支持軸が支持された状態に
おける拡大断面図。
【図4】 外枠に前枠が取着された状態を示す斜視図。
【図5】 第2の実施形態における遊技機用のヒンジを
示す分解斜視図。
【図6】 (a)は開口部の閉止状態における遊技機用
のヒンジ示す拡大断面図、(b)は開口部の開口状態に
おける拡大断面図、(c)は支持軸が支持された状態に
おける拡大断面図。
【符号の説明】
11…遊技機としてのパチンコ遊技機、12…縦枠材、
13…横枠材、14…外枠、15…前枠、16…遊技
盤、17…遊技機用のヒンジとしての上部前枠ヒンジ、
22…支持軸としての上部支軸、23…ヒンジ本体、2
4…軸受体、25…ロック体、26…付勢部材としての
圧縮コイルばね、27…案内部材、31…軸支部として
の軸支凹部、32…開口部、56…カム部材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向に延びる縦枠材と水平方向に延
    びる横枠材から四角枠状に形成されて外郭をなす外枠
    と、遊技盤が保持されて前記外枠に重なるように設けら
    れる前枠とを備えた遊技機に用いられ、前記前枠の上端
    隅部及び下端隅部を外枠の一側に軸支して外枠に対して
    前枠を回動かつ着脱可能にする遊技機用のヒンジにおい
    て、前記前枠と外枠の一方に固定されるヒンジ本体と、
    該ヒンジ本体に固定される軸受体と、ヒンジ本体に水平
    移動可能に設けられるロック体と、ヒンジ本体に対して
    前記ロック体を付勢する付勢部材と、ロック体の水平移
    動を案内する案内部材とを備え、前記軸受体には前枠と
    外枠の他方に立設される支持軸を支持する軸支部が設け
    られ、該軸支部には支持軸が水平方向から挿入可能な開
    口部が形成され、該開口部はロック体の水平移動によっ
    て開閉可能であり、ロック体は付勢部材によって開口部
    を閉止する方向に付勢されされるとともに軸受体と案内
    部材によって案内されて水平移動することを特徴とする
    遊技機用のヒンジ。
  2. 【請求項2】 さらに、カム部材をヒンジ本体に回動可
    能に設け、前記カム部材の回動によってロック体が水平
    移動する請求項1に記載の遊技機用のヒンジ。
  3. 【請求項3】 前記案内部材をコ字状に形成し、案内部
    材が軸受体とロック体を挟持するように構成した請求項
    1又は請求項2に記載の遊技機用のヒンジ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006175178A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Chuto Sangyo Kk ゲーム機用上部蝶番
JP2007020783A (ja) * 2005-07-14 2007-02-01 Moriso:Kk パチンコ機のヒンジ装置
JP2009062750A (ja) * 2007-09-07 2009-03-26 Meiko:Kk 扉用ピボットヒンジ及びこれを備えた扉
CN102322200A (zh) * 2011-05-26 2012-01-18 北京远光通联科技有限公司 一种互不干扰外挂式箱门

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