JP4114092B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、パチンコ機、アレンジボール等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例を図18により説明する。図18はパチンコ機の遊技盤とガラス板との関係を示す断面図である。パチンコ機は、遊技盤面107aを前面に有する遊技盤107を固定状に設けた遊技機本体(図示省略)と、該遊技機本体にヒンジ機構(図示省略)を介してその本体の前面側(図18において左側)を開閉可能に設けた扉体120とを備えている。扉体120には、透視可能な内外(すなわち図18において右左)2枚のガラス板132がガラス板装着枠126を介して支持されている。扉体120の閉鎖(図18の状態)によって、遊技盤107の前方の遊技者は、両ガラス板132を透して遊技盤面107aを視認することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、各ガラス板132は、ガラス板装着枠126の内外の各装着溝126aにそれぞれ周縁部を差し入れることによって、該ガラス板装着枠126に支持されている。また、各装着溝126aの溝幅126wは、ガラス板132の差し入れ作業性等を考慮し、ガラス板132の板厚132tに所定のクリアランスCを加えた寸法に設定される。
【0004】
したがって、各ガラス板132が前記クリアランスCの範囲内で前後方向すなわち板厚方向(図18において左右方向)に「がたつき」を生じる、いわゆるがたつくことになる。したがって、ガラス板132とくに遊技盤面107aに面する内側のガラス板(内ガラス板という)132のがたつきによって、扉体120の閉鎖時における遊技盤107の遊技盤面107aと該内ガラス板132との間の距離dが変化することになる。
【0005】
また、遊技機本体に扉体120を開閉可能に取り付けている扉体用ヒンジ機構(図1における符号、22参照)におけるがたつきによって、ガラス板装着枠126ががたつく。このことによっても、遊技盤107の遊技盤面107aと内ガラス板132との間の距離d(図18参照)が、パチンコ機の1台毎に異なったり、同一の台においても扉体120の上部と下部とで異なることがあった。また、扉体120の施錠装置(図1における符号、24参照)におけるがたつきや、不心得者の扉体120を引っ張る行為の影響を受けることによっても、ガラス板装着枠126ががたつくため、遊技盤107の遊技盤面107aと内ガラス板132との間の距離d(図18参照)を一定に保つことが困難であった。
【0006】
なお、遊技盤107の遊技盤面107aと内ガラス板132との間の距離dは、通常、経験や試験等で定めた寸法に設定される。例えば、遊技球いわゆるパチンコ球の球径が11mmであり、遊技盤面107aに突出する釘(誘導釘とも呼ばれている)117の最大高さが18mmである場合には、前記距離dは基準値、例えば19mmに設定される。この場合、前記距離dが基準値の19mmより小さすぎても逆に大きすぎても、パチンコ球の流れが不安定となる。例えば、前記距離dが小さすぎる場合には、内ガラス板132にパチンコ球が当たる頻度が増加する。また、逆に大きすぎる場合には、パチンコ球が遊技盤面107a上で詰まるといったいわゆる「球噛み現象」が発生しやすくなる。このような球噛み現象が甚だしい場合には、遊技を中断せざるを得ない状態に陥るため、前記距離dを一定に保つことは重要である。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、遊技盤の遊技盤面と透視板との間の距離を一定に保つことのできる遊技機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前面に遊技領域を形成してなる遊技盤と、
該遊技盤を装着する遊技機本体と、
該遊技機本体の前面側に開閉可能に設けられ、後側に設けた透視板装着枠の装着溝内に透明な透視板を起立状態で差し入れて該透視板を前記遊技盤の遊技領域の前側に所定間隔の対向状態で支持する扉体と、を備えてなる遊技機において、
前記扉体は、前記透視板装着枠の装着溝の溝幅を前記透視板の板厚より大きくして該透視板を前後方向に移動可能に許容すると共に該透視板を起立状態のまま前記遊技盤の前面側に向けて付勢手段で付勢し、さらに前記透視板の移動可能域を、扉体を閉じた状態での前記遊技盤の前面から透視板の後面までの間の距離dの基準値に対して該基準値を割り込む後寄りの位置から該基準値を超える前寄りの位置までの許容範囲に設定し、
一方、前記遊技盤の前面で遊技領域から外れた左側と右側の各上下部にスペーサ部材を装着させると共にこれらの各スペーサ部材の前面に前記透視板の後面に当接し得る凸部を突設し、さらにこの凸部の前端から前記遊技盤の前面までの距離dを前記基準値に合わせて同等に設定し、
前記扉体を開いた状態で前記付勢手段により前記後寄りの位置に押し込まれていた透視板が、扉体を閉じた状態で前記遊技盤の遊技領域外の前記各スペーサ部材のそれぞれの凸部に当接して前向きに押し返され前記付勢手段による付勢で前記凸部の前端に押圧当接しその押圧当接状態で距離dを基準値に保持するように構成した遊技機を提供する。
【0009】
前記本発明が解決しようとする課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とする遊技機により解決することができる。すなわち、特許請求の範囲の請求項1に記載された遊技機によると、透視板装着枠を介して透視板を支持した扉体によって、遊技機本体の前面側が開閉される。また、扉体の閉鎖によって、遊技盤の遊技盤面が透視板を透して視認可能となる。ところで、扉体の閉鎖時には、遊技盤と透視板とがスペーサ部材を介して間接的に当接し合うことにより、遊技盤の遊技盤面と透視板との間の距離を一定に保つことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
この発明の実施の形態1を図面にしたがって説明する。実施の形態1は、遊技機の一つであるパチンコ機に本発明を適用したものを例示する。また、パチンコ機の基本的な構成を述べた後で要部について詳述する。
【0011】
まず、パチンコ機の基本的な構成を述べる。パチンコ機の基本的な構成については、例えば同一出願人が先に提案した特開平10−277232号公報に開示されたものとほとんど同様であるから簡単に述べるにとどめる。図1はパチンコ機を扉体の開放状態で示す斜視図である。説明の都合上、パチンコ機の遊技者側に向かう側を前方、反対側を後方と称する。なお、図面における方位は各図に矢印で示す通りに定める。
【0012】
図1に示すように、パチンコ機1は、大別すると、遊技機本体2と扉体20とを備えている。遊技機本体2から説明する。遊技機本体2は、外枠3とベース枠5とを備えている。外枠3は、ほぼ矩形枠状に形成されている。その前面の下部には、ベース受板3Aが設けられている。
【0013】
また、ベース枠5は、ほぼ方形の額縁状に形成されている。ベース枠5は、前記外枠3に対してベース枠用ヒンジ機構6を介して回動可能すなわち外枠3の前面側に開閉可能に支持されている。前記ベース枠5には、ほぼ四角形板状で遊技盤面7aを前面に有する遊技盤7が支持されている。遊技盤面7aには、ほぼ平帯状をなす案内レール8が装着されている。案内レール8により遊技領域および発射案内路が形成されている。なお、図示はしないが、遊技盤面7aの案内レール8内の遊技領域には、各種の入賞装置、役物装置、図柄表示装置、アタッカ装置、ゲート口、風車器、誘導釘等が配置されている。
【0014】
前記ベース枠5の下部には、前板11がヒンジ機構(図示省略)を介して回動可能すなわちベース枠5の前面側に開閉可能に支持されている。前板11の裏面には、ベース枠5に対し前板11を閉じ状態に保持する施錠金具12が配設されている。また、前板11の前面には上皿13が設けられている。また、ベース枠5の下端部には、球発射用ハンドル装置14、下皿15等が設けられている。なお、図示はしないが、ベース枠5の裏面には、裏セット部材、球タンク、タンクレール、球払出装置、制御基板ボックス、パネルカバー等が配置されている。
【0015】
次に、扉体20を説明する。扉体20は、前記ベース枠5に対して扉体用ヒンジ機構22を介して回動可能すなわち前記遊技機本体2のベース枠5の前面側に開閉可能に支持されている。この扉体20は、大別すると、例えば金属製の扉支持体21と、例えば樹脂製の扉装飾体35とを備えている。なお、前記扉体用ヒンジ機構22は、扉支持体21に配置されている。
【0016】
前記扉支持体21の中央部には、前記遊技盤7の遊技盤面7aの遊技領域を露出可能なほぼ円形の開口窓23が形成されている。また、扉支持体21の自由端側の裏面には、例えば、上中下の計3つの扉施錠用フック25が上下方向にスライド可能に組み付けられた扉体用施錠装置24が装着されている。前記ベース枠5に対し扉体20が閉じられたときには、扉施錠用フック25がベース枠5に形成された係合穴5aに係合することによって、ベース枠5に対し扉体20が閉鎖状態に施錠される。なお、ベース枠5に設けられた鍵穴5bに対し鍵(図示省略)を挿入して、その鍵を回動操作することにより、係合穴5aに対する扉施錠用フック25の係合を解除いわゆる解錠することができる。
【0017】
前記扉支持体21の裏面には、ガラス板装着枠26が配設されている。ガラス板装着枠26は、開口窓23の下方において左右方向に延びる金属製の下枠材27と、その下枠材27の左右両端部から上方に延びる左右の金属製の両側枠材28と、その両側枠材28の上端部の相互間に架設された上枠材29とを備えている。なお、図2に扉体を省略して示すパチンコ機の正面図、図3に図2のIII−III線断面図、図4に図2のIV−IV線断面図が示されている。
【0018】
図3および図4に示すように、前記遊技盤7は、前記ベース枠5の裏面に設けられた支持枠9に対し着脱可能に支持されている。また、前記ガラス板装着枠26の下枠材27及び両側枠材28には、それぞれ内外(すなわち図3において左右)2条の装着溝27a,28aが形成されている。両側枠材28(図4参照)の相互間の上端開口部がガラス板差し入れ口39(図3参照)となっている。
【0019】
前記ガラス板装着枠26には、ほぼ四角形板状をなす前後2枚の透視可能なガラス板32が支持されている。すなわち、上枠材29(後述する)により前記ガラス板差し入れ口39(図3参照)を開放した状態において、該ガラス板差し入れ口39から各ガラス板32の左右の両側縁部が両側枠材28の各装着溝28a(図4参照)に差し入れられ、その各ガラス板32の下縁部が下枠材27の各装着溝27a(図3参照)に差し入れられている。また、各ガラス板32は、例えば、無色透明なガラス板であるが、樹脂製の透視可能な板材に代えることができる。なお、ガラス板32は本明細書でいう「透視板」に相当し、また、ガラス板装着枠26は本明細書でいう「透視板装着枠」に相当している。また、後側すなわち遊技盤側(図3において左側)に配置されるガラス板32を「内ガラス板」と称し、前側すなわち反遊技盤側(図3において右側)に配置されるガラス板32を「外ガラス板」と称する。
【0020】
図1に示すように、前記ガラス板装着枠26の両側枠材28の上端部には、前記ガラス板差し入れ口39を開閉する樹脂製の上枠材29が次に述べるように設けられている。なお、上枠材29は、ガラス板装着枠26の両側枠材28に対し左右対称状に設けられているから、左側部分について説明し、右側部分についての説明は省略する。図5はガラス板装着枠の上枠体を一部破断して示す左側面図である。
【0021】
図5に示すように、前記側枠材28の上端部の外側面に支持ピン31が突出されている。一方、前記上枠材29の左右両端部には、長細状のスライド孔30aを有するアーム片30が設けられている。アーム片30のスライド孔30aは、前記支持ピン31に対しスライド可能にかつ回動可能に係合されている。また、上枠材29には、前記両側枠材28の各装着溝28aと連続状をなす各装着溝29a(図3参照)が形成されている。
【0022】
前記上枠材29は、図5に実線29で示す閉止位置に配置されたときには、前記ガラス板差し入れ口39を閉じるとともに、各装着溝29aに各ガラス板32の上縁部を受け入れる(図3参照)。また、上枠材29をスライドさせて図5に二点鎖線29(1)で示すように引上げた後、支持ピン31の回りに回動させて図5に二点鎖線29(2)で示す開放位置に配置することにより、前記ガラス板差し入れ口39(図3参照)を開放させることができる。
【0023】
上記のようにガラス板装着枠26を介して2枚のガラス板32を支持した扉体20が、遊技機本体2(図1参照)に閉鎖されることによって、遊技盤7の遊技盤面7aが2枚のガラス板32を透して視認可能となる(図3及び図4参照)。このため、遊技盤7の前方の遊技者は、両ガラス板32を透して遊技盤面7aを視認することができる。
【0024】
また、図3及び図4に示すように、前記扉体20における扉装飾体35は、前記扉支持体21の前面側に取り付けられている。扉装飾体35は、扉支持体21の前記開口窓23(図1参照)の周囲を取り囲むように配置されている。扉装飾体35の表面側には、凹凸の装飾が施されている。なお、図9に扉体を背面側から見た斜視図、図10に扉体の背面図が示されている。
【0025】
図9および図10に示すように、前記扉装飾体35において前記ガラス板装着枠26の両側枠より内側すなわち開口窓23内に突出する部分(図9および図10に符号、36を付す)には、所定の高さの突条37が左右対称状にかつほぼジグザク状に形成されている。突条37は、前記ガラス板装着枠26に保持された外ガラス板(図3において右側のガラス板)32の前方(図3において右方)への移動を制限可能に形成されている。なお、突条37の突出端面は、例えば、図8に示すように、前記上枠材29の前側(図8において左側)の装着溝29aにおける前側の溝壁面(図8に符号、29a1を付す)と同一平面上に位置する平坦面で形成されている。
【0026】
次に、上記したパチンコ機1の要部構成について説明する。図3および図4に示すように、前記ガラス板装着枠26の各枠材27,28,29の各装着溝27a,28a,29aには、図8に示すように、各ガラス板32が板厚方向(図8において左右方向)に関し所定のクリアランス(すなわち移動量)C1,C2をもって移動可能に支持されている。しかして、後側のクリアランスC2は、前側のクリアランスC1よりも大きい値に設定されている。
【0027】
図10に示すように、前記ガラス板装着枠26の両側枠材28には、付勢手段として例えば、上中下の計3つの弾性部材40がそれぞれ配置されている。図11に弾性部材の取付け部分を示す斜視図、図12に同じく分解斜視図が示されている。弾性部材40は、例えば、金属製の板ばね材によって形成されている。この弾性部材40は、図12に示すように、ほぼチャンネル状に折り曲げられることによって、基板部41の前後に両側板部42,43が形成されている。さらに、後側の側板部43から基板部41にわたってほぼL字状の切込み溝44が形成され、これによって後側の側板部43に形成された弾性片45が外方へ傾斜状に折り曲げられている。また、基板部41には取付孔41aが形成されている。また、前記側枠材28における装着溝28aの相互間の中間板部28Aには、弾性部材40の取付孔41aに対応する支持孔(図示省略)が形成されている。
【0028】
上記弾性部材40は、図10に示すように、前記ガラス板装着枠26に対するガラス板32の差し入れに先立って、前記両側枠材28に取り付けられている。詳しくは、弾性部材40は、図11に示すように、側枠材28に対し支持孔(図示省略)および取付孔41aを利用してリベット48によるかしめ付けによって取り付けられている。なお、最上部における弾性部材40は、前記支持ピン31(図5参照)を取り付けるリベット48を流用して取り付けられている。
【0029】
しかして、図11に示すように、前記弾性部材40の基板部41は、前記側枠材28の中間板部28Aに面接触されている。また、弾性部材40の前側の側板部42は、前記側枠材28における前側(図11において左側)の装着溝28aの後側の溝壁面28a2に面接触されている。また、弾性部材40の弾性片45を除く後側の側板部43は、前記側枠材28における後側(図11において右側)の装着溝28aの前側の溝壁面28a1に面接触されている。そして、弾性片45は、前記側枠材28における後側の装着溝28a内にほぼ自由状態で配置される。なお、弾性部材40は本明細書でいう「弾性手段」に相当し、弾性片45は本明細書でいう「弾性変形部」に相当する。また、弾性部材40は、両側枠材28に対しリベットによるかしめ付けの他、接着あるいはねじ止めあるいはクリップ等の取付手段によって取り付けることもできる。
【0030】
上記弾性部材40を取り付けた前記ガラス板装着枠26(図9及び図10参照)に対して、各ガラス板32が前に述べたようにして装着される(図3及び図4参照)。そして、前記ガラス板装着枠26の側枠材28に対する内ガラス板32の差し入れにより、該ガラス板32によって弾性部材40の弾性片45が傾倒方向に弾性変形させられる(図8参照)。この弾性片45の弾性すなわち弾性復元力によって、内ガラス板32が側枠材28における後側(図8において右側)の装着溝28aの後側の溝壁面28a2に面接触させられる。このようにして、各弾性部材40の弾性片45は、ガラス板装着枠26に対し内ガラス板32をフローティング支持している。
【0031】
図2および図6に示すように、前記遊技盤7の遊技盤面7aにおいて、前記扉体20(図1参照)によって隠蔽される部分すなわち前記遊技領域外の部分には、ほぼ板状のスペーサ部材50が設けられている。本実施の形態の場合、図2に示すように、左側に上下2個、右側に上下に連続する1個のスペーサ部材50が配置されている。各スペーサ部材50の前面50aには、左上部、左下部、右上部、右下部に位置する計4個のほぼ半球状の凸部51が突出されている(図8参照)。また、各スペーサ部材50の凸部51を含む肉厚50t(図8参照)は、前記遊技盤7の遊技盤面7aと内ガラス板32との間の所定の距離d(図7参照)に見合う寸法に設定されている。
【0032】
上記した遊技盤7において、扉体20が図8に示す状態から図6および図7に示すように閉鎖されたときには、各スペーサ部材50の凸部51(図7参照)に内ガラス板32(詳しくは、図7において右側のガラス板の後側面)が当接したのち、弾性部材40(図11参照)の弾性片45の弾性変形を利用して内ガラス板32が前方(図6及び図7において左方)へ押しやられる状態となる。これにより、図7に示すように、弾性部材40(図11参照)の弾性片45の弾性変形を利用して、遊技盤7と内ガラス板32とがスペーサ部材50を介して間接的に当接し合うことにより、遊技盤7の遊技盤面7aと内ガラス板32との間の距離dを盤面全体にわたって一定に保つことができる。なお、その距離dは、ガラス板装着枠26の後側のクリアランスC2(図8参照)の範囲内において一定に保つことができる。したがって、遊技盤7の遊技盤面7aと内ガラス板32との間でのパチンコ球の流れを安定化することができ、ひいては、ガラス板32にパチンコ球が当たる頻度の増加や球噛み現象の発生といった不具合を防止することができる。
【0033】
また、ガラス板装着枠26(図9参照)の側枠材28に設けられた弾性部材40の弾性片45(図11参照)が、該側枠材28の後側(図11において右側)の装着溝28a内という限られたスペースにおいて、内ガラス板32(図8参照)を付勢するものである。したがって、ガラス板装着枠26の側枠材28に弾性部材40を簡単かつコンパクトに配置することができる。
【0034】
また、図7に示すように、各スペーサ部材50の凸部51と内ガラス板32とが点接触状に当接するように構成したことにより、扉体20の開閉にともなうスペーサ部材50と内ガラス板32とが擦れ合う面積を削減することができ、扉体20の開閉をスムーズに行うことができる。
【0035】
なお、前記ガラス板装着枠26(図7参照)において、側枠材28の後側(図7において右側)の装着溝28aにおける前側(図7において左側)の溝壁面28a1は、上枠材29における当該溝壁面29a1よりも前方(図7において左方)へ所定量Qをもって引き下がった位置に形成されている。これにより、前記所定量Qによって形成される空間部分に弾性部材40の弾性片45を含む後側の側板部43(図11参照)が収容可能となるため、前記内ガラス板(図7において右側のガラス板)32を、上枠材29における後側の装着溝29aの前側の溝壁面29a1および下枠材27における当該溝壁面(図示省略)に当接するまで移動させることができる。
【0036】
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2を説明する。実施の形態2は、上記した実施の形態1の一部に変更を加えたものであるからその変更部分について詳述し、重複する説明は省略する。なお、図13はパチンコ機の遊技盤とガラス板とスペーサ部材との関係を示す側断面図、図14は扉体の閉鎖時の要部を示す断面図、図15は扉体の開放時の要部を示す断面図、図16は扉体を背面側から見た斜視図、図17は扉体の背面図である。また、本実施の形態においては、図15および図16に示すように、前記実施の形態1における弾性部材40は排除されている。
【0037】
図13に示すように、ガラス板装着枠26を設けた扉支持体21が、扉装飾体35に対し両ガラス板32の板厚方向と同方向(図13において左右方向)に移動可能に設けられている。図16および図17に示すように、扉体用ヒンジ機構22(図1参照)および扉体用施錠装置24は、扉装飾体35に配置されている。
【0038】
図15に示すように、前記扉装飾体35の背面には、ボス部35aが一体形成されている。ボス部35aの突出端部には、段差面35bを介して小径軸部35cが形成されている。ボス部35aの小径軸部35cには、扉支持体21に形成されたネジ挿通孔21aが嵌合されている。さらに、ボス部35aには、小径軸部35cの端面側(図15において左端面)から止めネジ60が締着されており、扉支持体21の抜け外れが阻止されている。これにより、扉支持体21が、ボス部35aの段差面35bと止めネジ60の頭部6aとの間において、各ガラス板32の板厚方向と同方向(図15において左右方向)に所定の移動量Mをもって移動可能に支持されている。
【0039】
前記扉装飾体35のボス部35aの段差面35bと扉支持体21との間には、該ボス部35aの小径軸部35cに嵌合されたコイルスプリングからなるスプリング62が圧縮状態で介在されている。このスプリング62の弾性すなわち弾性復元力によって、扉装飾体35に対し扉支持体21が後方(図15において右方)へ付勢され、止めネジ60の頭部60aに扉支持体21が押付けられている(図15参照)。なお、このスプリング62を含む弾性支持部(符号、64を付す)は、図17に示すように、左上部、左下部、右上部、右下部の計4組設けられており、扉装飾体35に対し扉支持体21をフローティング支持している。なお、スプリング62は本明細書でいう「弾性手段」に相当する。また、扉装飾体35は本明細書でいう「扉体の支持側の部材」に相当する。
【0040】
上記した遊技盤7において、扉体20が図15に示す状態から図13および図14に示すように閉鎖されたときには、各スペーサ部材50の凸部51に内ガラス板32(詳しくは、図14において右側のガラス板の後側面)が当接したのち、該内ガラス板32が上枠材29における後側の装着溝29aの前側の溝壁面29a1および下枠材27における当該溝壁面(図示省略)に当接するまで移動する。さらに、スプリング62の弾性変形を利用して、内ガラス板32を含む扉支持体21が前方(図14において左方)へ押しやられる状態となる。これにより、図14に示すように、スプリング62の弾性変形を利用して、遊技盤7と内ガラス板32とがスペーサ部材50を介して間接的に当接し合うことにより、遊技盤7の遊技盤面7aと内ガラス板32との間の距離dを一定に保つことができる。なお、その距離dは、扉装飾体35に対する扉支持体21の移動量M(図15参照)の範囲内において一定に保つことができる。
【0041】
したがって、実施の形態2によっても、上記実施の形態1とほぼ同等の作用効果が得られる。また、ガラス板装着枠26を備えた扉支持体21が、扉装飾体35に対してガラス板32とともに移動可能にかつスプリング62の弾性により付勢した状態で設けられている(図15参照)。したがって、扉支持体21の移動量Mひいては内ガラス板32の移動量を広範囲に設定することが可能である。
【0042】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、パチンコ機1以外の遊技機に適用することも可能である。また、透視板支持枠に支持される透視板の枚数は、1枚あるいは3枚以上であってもよい。また、スペーサ部材50(図8及び図15参照)は、遊技盤7に代えて、内ガラス板32に設けることもできる。また、スペーサ部材50は、遊技盤7および内ガラス板32の双方に設けることもできる。また、弾性部材40(図12参照)は、ガラス板装着枠26に代え、内ガラス板32に設けることも可能である。また、ガラス板装着枠26に対して弾性部材40(図12参照)の弾性片45に相当する弾性片を一体形成することも考えられる。また、弾性手段には、板ばね製の弾性部材40、スプリング62の他、ゴム製の弾性部材を使用することができる。
【0043】
【発明の効果】
以上述べたように、この発明によれば、扉体の閉鎖時には、遊技盤と透視板とがスペーサ部材を介して間接的に当接し合うことにより、遊技盤の遊技盤面と透視板との間の距離を一定に保つことができる。また、透視板の後面に各スペーサ部材の凸部が当接するように構成したことにより、扉体の開閉にともなうスペーサ部材と透視板とが擦れ合う面積を削減することができるから、扉体の開閉をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1にかかるパチンコ機を扉体の開放状態で示す斜視図である。
【図2】扉体を省略して示すパチンコ機の正面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】ガラス板装着枠の上枠体を一部破断して示す左側面図である。
【図6】パチンコ機の遊技盤とガラス板とスペーサ部材との関係を示す側断面図である。
【図7】扉体の閉鎖時の要部を示す断面図である。
【図8】扉体の開放時の要部を示す断面図である。
【図9】扉体を背面側から見た斜視図である。
【図10】扉体の背面図である。
【図11】弾性部材の取付け部分を示す斜視図である。
【図12】弾性部材の取付け部分を示す分解斜視図である。
【図13】この発明の実施の形態2にかかるパチンコ機の遊技盤とガラス板とスペーサ部材との関係を示す側断面図である。
【図14】扉体の閉鎖時の要部を示す断面図である。
【図15】扉体の開放時の要部を示す断面図である。
【図16】扉体を背面側から見た斜視図である。
【図17】扉体の背面図である。
【図18】従来例にかかるパチンコ機の遊技盤とガラス板との関係を示す断面図である。
【符号の説明】
1 …パチンコ機(遊技機)
2 …遊技機本体
7 …遊技盤
20…扉体
26…ガラス板装着枠(透視板装着枠)
27a…装着溝
28a…装着溝
29a…装着溝
32…ガラス板(透視板)
40…弾性部材(付勢手段)
50…スペーサ部材
51…凸部
Claims (1)
- 前面に遊技領域を形成してなる遊技盤と、
該遊技盤を装着する遊技機本体と、
該遊技機本体の前面側に開閉可能に設けられ、後側に設けた透視板装着枠の装着溝内に透明な透視板を起立状態で差し入れて該透視板を前記遊技盤の遊技領域の前側に所定間隔の対向状態で支持する扉体と、を備えてなる遊技機において、
前記扉体は、前記透視板装着枠の装着溝の溝幅を前記透視板の板厚より大きくして該透視板を前後方向に移動可能に許容すると共に該透視板を起立状態のまま前記遊技盤の前面側に向けて付勢手段で付勢し、さらに前記透視板の移動可能域を、扉体を閉じた状態での前記遊技盤の前面から透視板の後面までの間の距離dの基準値に対して該基準値を割り込む後寄りの位置から該基準値を超える前寄りの位置までの許容範囲に設定し、
一方、前記遊技盤の前面で遊技領域から外れた左側と右側の各上下部にスペーサ部材を装着させると共にこれらの各スペーサ部材の前面に前記透視板の後面に当接し得る凸部を突設し、さらにこの凸部の前端から前記遊技盤の前面までの距離dを前記基準値に合わせて同等に設定し、
前記扉体を開いた状態で前記付勢手段により前記後寄りの位置に押し込まれていた透視板が、扉体を閉じた状態で前記遊技盤の遊技領域外の前記各スペーサ部材のそれぞれの凸部に当接して前向きに押し返され前記付勢手段による付勢で前記凸部の前端に押圧当接しその押圧当接状態で距離dを基準値に保持するように構成したことを特徴とする遊技機。
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