JP2009256984A - 折り戸の支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】折り戸のランナーを軽い力で簡単に固定することができ、しかも確実にランナーを保持してパネルの転倒を防止できる折り戸の支持構造を提供する。
【解決手段】上ガイドレール1に固定される保持ベース26と、保持ベース26で水平揺動可能に軸支される捕捉腕28と、捕捉腕28を係合付勢するばね29とで保持具9を構成する。保持ベース26と捕捉腕28との間に、上ランナー5を受け入れる捕捉空間Sを確保する。捕捉腕28は、ランナー軸13を係合捕捉する捕捉凹部46と、捕捉凹部46の周囲一部に開口される係脱口47と、係脱口47に連続して設けられる係合案内部48とを備えている。上ランナー5を上ガイドレール1に沿って捕捉空間Sへ向かって移動操作する過程で、ランナー軸13で捕捉腕28を係合解除方向へ変位操作して、捕捉腕28の捕捉凹部46でランナー軸13を自動的に係合捕捉する。
【選択図】図1

Description

本発明は、戸パネルの吊元側の上下に設けた上ランナーとピボット軸とが、保持具とソケットとでそれぞれ支持してある折り戸の支持構造に関する。
折り戸において、戸パネルの吊元側の上下ランナーをレールに固定した支持具で軸支してピボット構造に利用することは公知である。例えば、特許文献1の折り戸においては、レールに固定したピボット受体でピボット軸を軸支して、折り戸を回動自在に支持している。ピボット受体には、ピボット軸を移行案内する傾斜面と、ピボット軸と係合する挿入孔とが設けてある。折り戸を取り付ける際には、ピボット軸を傾斜面に沿ってスライド移動させて、挿入孔に落とし込み係合する。
本発明においては、揺動する捕捉腕でランナー軸を軸側方から係合捕捉するが、この種の支持構造は、特許文献2に公知である。そこでは、下レールに固定される固定部と、固定用ボルトを介して回動自在に軸支される基板とで、ピボット受金具を構成している。前記基板には、ピボットを係合捕捉するピボット軸受部が設けてある。折り戸を取り付ける際には、固定部をレール内に挿入して仮組みし、基板を揺動操作してピボット軸受部を折り戸のピボット軸に係合したのち、固定用ボルトを締め付け基板を揺動不能に固定する。
特開2004−225245号公報(第4頁、図2) 特許第3232245号公報(第3〜4頁、図2)
特許文献1の取り付け構造では、ピボット軸が折り戸内に沈み込みながら傾斜面に沿って移動した後、挿入孔に落とし込み係合する。このとき、ピボット軸がスプリングで折り戸から突出する向きに押し出し付勢されているので、ピボット軸と傾斜面との間に大きな摩擦抵抗が生じ、折り戸の取り付けに少なからず力を要する。また、挿入孔がガイドレール内にあるので、ピボット軸が挿入孔に確実に挿入されているかどうかを目視によって確認できない。さらに、ピボット軸と挿入孔との係合状態はスプリングで保持されているものの、折り戸に強い衝撃が加わるような場合にピボット軸が挿入孔から抜け外れて、折り戸が転倒するおそれがある。折り戸を取り外す際には、ガイドレールと折り戸との間の狭い空間内でピボット軸を押し下げなければならないので、折り戸の取り外し作業に多くの手間が掛かる。
特許文献2のピボットの固定構造では、下レールに基板と固定ボルトを配置するので、ピボット軸の固定状態を目視して、確実に固定できたか否かを容易に判断できる。しかし、折り戸を支えた状態で、基板を揺動操作してピボット軸に係合する必要があるので、折り戸の取り付けを一人の作業者のみで行うことができない。さらに、下レールと折り戸の間に、固定ボルトをねじ込み操作するための工具挿入用の隙間が必要となるため、折り戸の見栄えが悪くなる。
本発明の目的は、折り戸をより軽い力で簡単に取り付けられること、折り戸に強い衝撃が加わる場合でも、ランナーの係合状態を保持して折り戸の転倒を確実に防止できること、を満足できる折り戸の支持構造を提供するにある。本発明の目的は、折り戸の固定状態を簡単にしかも明確に確認できるようにすること、必要に応じてランナーの係合状態を簡単に解除して、折り戸の取り外し作業を容易に行えること、を満足できる折り戸の支持構造を提供するにある。本発明の目的は、取付位置を簡単に調整できるようにして、施工性の良好な折り戸の支持構造を提供することにある。
本発明の折り戸の支持構造は、戸パネルPの吊元側の上下に設けた上ランナー5とピボット軸6とを、上ガイドレール1に設けた保持具9と下ガイドレール2に設けたソケット8とでそれぞれ支持する。上ランナー5は、戸パネルPに設けたランナー軸13で縦軸回りに回転自在に軸支されるローラ15を備えている。保持具9は、上ガイドレール1に固定される保持ベース26と、保持ベース26で揺動軸27を介して水平揺動可能に軸支される捕捉腕28と、捕捉腕28を係合付勢するばね29とを含んで構成する。保持ベース26と捕捉腕28との間に、ローラ15を受け入れる捕捉空間Sを確保する。捕捉腕28は、ランナー軸13を係合捕捉する捕捉凹部46と、捕捉凹部46の周囲一部に開口される係脱口47と、係脱口47に連続して設けられる係合案内部48とを含んで形成する。以て、ローラ15を上ガイドレール1に沿って捕捉空間Sへ向かって移動操作する過程で、捕捉腕28がランナー軸13で係合解除方向へ変位操作されて、捕捉腕28の捕捉凹部46でランナー軸13を自動的に係合捕捉できることを特徴とする。
上ランナー5は、上ガイドレール1で移行案内されるローラ15と、ローラ15の下部周囲に張り出されるフランジ15bとを一体に備えている。ランナー軸13を捕捉腕28の捕捉凹部46で係合捕捉して、ローラ15が捕捉空間Sに位置保持された状態において、ローラ15のフランジ15bを捕捉凹部46の周縁壁52で受け止め支持する。
保持ベース26は、捕捉腕28を軸支する吊元ボス32と、上ガイドレール1の上壁内面に固定される締結ベース33とを一体に備えている。捕捉腕28は、揺動軸27で軸支される基端部44と、捕捉凹部46、係脱口47、および係合案内部48を備えたフック部45とを一体に備えている。保持ベース26の吊元ボス32と、捕捉腕28の基端部44との接合面35・50のそれぞれにばね凹部36・51を凹み形成し、両ばね凹部36・51に圧縮コイル形のばね29を収容する。
吊元ボス32と基端部44とのいずれか一方に、捕捉腕28が係合方向へ揺動するときの揺動限界を規定するストッパー37を設ける。好ましくは、ストッパー37を両ばね凹部36・51のいずれか一方の内部に突設して、ストッパー37でばね29の一端を受け止め支持する。
保持具9を上ガイドレール1に挟持固定される保持ベース26および挟持片54と、保持ベース26で揺動軸27を介して水平揺動可能に軸支される捕捉腕28と、捕捉腕28を係合付勢するばね29とを含んで構成する。保持ベース26に下面側から挿通した揺動軸27を挟持片54にねじ込んで、保持ベース26と挟持片54とで上ガイドレール1の受け座1aを上下に挟持する状態で固定する。
本発明の支持構造においては、上ランナー5のランナー軸13を保持具9に固定するとき、上ガイドレール1でガイドした上ランナー5を捕捉空間Sへ向かって移動させるだけで、ランナー軸13を捕捉腕28で自動的に係合捕捉できるようにした。詳しくは、上ランナー5を上ガイドレール1に沿って捕捉空間Sへ向かって移動させることで、ランナー軸13が捕捉腕28の係合案内部48に接当して、捕捉腕28をばね29の付勢力に抗しながら係合解除方向に変位させる。そして、ランナー軸13が係合案内部48を通過して係脱口47に達すると、捕捉腕28がばね29の付勢力によって係合姿勢に復帰するので、その捕捉凹部46でランナー軸13を自動的に係合捕捉できるようにした。
以上のように本発明の支持構造によれば、上ランナー5を上ガイドレール1で移行案内しながら捕捉空間Sへ向かって移動させるだけの簡単な操作で、ランナー軸13を捕捉腕28で自動的に係合捕捉して、ランナー軸13を保持具9に固定することができるので、従来のこの種の支持構造に比べて、折り戸をより軽い力で簡単に取り付けられる。また、捕捉腕28をばね29の付勢力に抗しながら係合解除方向へ揺動操作するだけで、ランナー軸13と捕捉腕28との係合状態を簡単に解除できるので、折り戸の取り外し作業を一人の作業者のみで容易に行える。さらに、捕捉腕28の捕捉凹部46とランナー軸13の係合状態を目視することにより、ランナー軸13が確実に係合捕捉されたか否かを簡単にしかも明確に確認できる。
上ランナー5が捕捉空間Sに位置する状態で、上ランナー5のフランジ15bを捕捉凹部46の周縁壁52で受け止め支持する支持構造によれば、例えば、折り戸に強い衝撃が加わるような場合でも、フランジ15bを先の周縁壁52で受け止めて、ランナー軸13と捕捉腕28との係合状態を維持できるので、折り戸の転倒を確実に防止できる。仮に、下側のピボット軸6がソケット8から抜け外れるような場合でも、ランナー軸13が捕捉腕28から分離するのを防止できる。
保持ベース26の吊元ボス32と、捕捉腕28の基端部44との接合面35・50のそれぞれにばね凹部36・51を凹み形成し、両ばね凹部36・51に圧縮コイル形のばね29を収容すると、保持具9の全体高さ寸法を小さくできるので、上ガイドレール1と折り戸との隙間を小さくでき、しかも保持具9の外面にばね29が露出するのを防止して、保持ベース26の外観状の印象を簡素ですっきりとしたものとすることができる。
吊元ボス32と基端部44とのいずれか一方にストッパー37を設け、捕捉腕28が係合方向へ揺動するときの揺動限界をストッパー37で規定すると、ランナー軸13を係合捕捉したときの捕捉腕28の姿勢を常に一定にできる。つまり、ランナー軸13を常に一定位置で軸支して、ランナー軸13と下方のピボット軸6を同一中心軸線上に位置させることができ、これにより折り戸の揺動開閉動作を円滑に行える。また、折り戸が保持具9に組み付けられる以前の状態においては、捕捉腕28の係合案内部48を位置決めした状態で上ランナー5の移行軌跡に臨ませることができるので、ランナー軸13による捕捉腕28の押し退け操作を常に確実に行うことができる。
ストッパー37を両ばね凹部36・51のいずれか一方の内部に突設すると、ストッパーを設けるスペースを別途設ける必要がない。したがって、保持具9の全体をコンパクトにできる。また、ストッパー37を両ばね凹部36・51で保護して、ストッパー37が他物と接触して作動不良に陥ることを一掃できる。
上ガイドレール1に対して保持具9を、保持ベース26に下面側から挿通した揺動軸27を挟持片54にねじ込んで、保持ベース26と挟持片54とで上ガイドレール1の受け座1aを上下に挟持する状態で固定する。これによれば、保持具9を固定する場合には、揺動軸27を締め込み方向に回転操作するだけでガイドレール1に固定できる。また、揺動軸27を緩み方向に回転操作して挟持片54のねじ込み固定を解除するだけで、保持具9の固定を解除できる。したがって、保持具9の位置の固定と解除が簡単に行えるので吊り込み位置を簡単に調整でき、施工性の向上に貢献できる。既存の上ガイドレール1に対しても保持具9を簡便に装着できる。
(実施例) 図1ないし図9に本発明に係る折り戸の支持構造の実施例を示す。折り戸は、吊元側の戸パネルP1と移動側の戸パネルP2の隣接縁どうしをヒンジ3で連結して構成してあり、開口枠の上下に設けた左右方向に長い上下のガイドレール1・2で屈折開閉自在に案内支持されている。移動側の戸パネルP2の屈曲縁の近傍に把手4を備える。図1および図2に示すように、各戸パネルP1・P2の上面の両側端には、上ガイドレール1で案内支持される上ランナー5・5が装着されている。また、吊元側の戸パネルP1の下面側端にはピボット軸6が設けられ、移動側の戸パネルP2の下面側端には下ガイドレール2で案内支持される下ランナー7が装着されている。
吊元側の戸パネルP1に設けた上ランナー5とピボット軸6を、上下のガイドレール1・2にそれぞれ設けた保持具9とソケット8とで軸支することにより、折り戸のピボット構造として機能させる。これにより、折り戸は図2に向かって左側に開操作できる。図6に示すように、上ガイドレール1は断面コ字状のアルミニウム条材からなり、その前後壁の各開口縁には内外に張り出す受け座1a・1aが一体に形成してある。上ガイドレール1は、その開口縁が下向きになる状態で開口枠の上部に埋設固定してある。下ガイドレール2は、上向きに開口するコ字状のレール溝2aを備えるアルミニウム条材からなり、床面にビスで固定される。
図1において、上ランナー5は、縦長筒状のケース12内にランナー軸13と、ランナー軸13を進出付勢する圧縮コイル形のばね14を収容し、ケース12の外に突出するランナー軸13の軸端にローラ15を回転自在に軸支してなる。ケース12の全体は、戸パネルP1に圧嵌装着されてパネル内に埋設されている。ローラ15は円錘台状のローラ本体15aとローラ本体15aの下部周囲に張り出し形成されるフランジ15bとでハット形に形成してある。ローラ15はそのフランジ15bの上面が受け座1aに押し付けられた状態で上ガイドレール1に沿って転動する。
ピボット軸6は、戸パネルP1に埋設固定されるケース17と、ケース17の下面に突出する支軸18と、支軸18をロック固定するナット19などで構成する。支軸18の軸周面にはねじ部18aが形成してあり、ケース17に対するねじ部18aのねじ込み量を調整することで、折り戸の高さを調整変更できる。下ランナー7は上ランナー5と同様の構成であり、そのケース12の全体は、戸パネルP2に圧嵌装着されてパネル内に埋設固定されている。
下ガイドレール2の吊元側のレール端には、ピボット軸6を支持するためのソケット8を配置する。ソケット8は金属薄板のプレス成形品であり、図1および図6に示すように、ベース20の上面一側にカップ状の軸受け部21を膨出形成して、他側に長孔状のビス孔22を開口してある。このビス孔22を介してビス23をねじ込むことにより、ソケット8を下ガイドレール2に固定できる。
上ガイドレール1の吊元側のレール端には、上ランナー5を捕捉保持する保持具9を配置する。図3において、保持具9は、上ガイドレール1に締結固定される保持ベース26と、保持ベース26で揺動軸27を介して軸支される捕捉腕28と、捕捉腕28を係合付勢するばね29などで構成する。
保持ベース26は、揺動軸27を軸支する吊元ボス32と、上ガイドレール1の上壁内面に固定される締結ベース33とを一体に備えたL字状のプラスチック成形品からなる。吊元ボス32の前後面には、上ガイドレール1の受け座1a・1aと係合する溝34・34が形成してある。吊元ボス32の捕捉腕28との接合面35には、ばね29を収容するばね凹部36が部分円弧状に形成され、ばね凹部36の一端側にストッパー37が突設してある。吊元ボス32の下面中央には、後述する捕捉腕28を軸支する支持筒38が形成してある。支持筒38の下面から保持ベース26の上面に向かって、揺動軸27用の軸孔39が上下貫通状に形成してある。締結ベース33には、長孔状のビス孔40が開設されている。溝34・34が受け座1a・1aと係合する状態で、保持ベース26をレール内に挿入して、締結ベース33のビス孔40にビス41を挿通してねじ込むことにより、保持ベース26を上ガイドレール1に固定できる。
図3ないし図5に示すように、捕捉腕28は、略小判形状の基端部44と、鎌状のフック部45とを一体に形成したプラスチック成形品からなる。フック部45の一側に釣針形状の捕捉凹部46が切り欠き形成され、捕捉凹部46の開口部分、すなわち係脱口47とフック部45の側端部分との間に、部分円弧状の係合案内部48が形成してある。基端部44には、保持ベース26の支持筒38で軸支されるボス孔49が開口してある。基端部44の吊元ボス32との接合面50には、先のばね凹部36に対応するばね凹部51が部分円弧状に凹み形成してある。両ばね凹部36・51は揺動軸の近傍に配置してあり、その深さは、ばね29の半径より若干大きく設定してある。
保持ベース26と捕捉腕28とは、以下の手順で組み立てる。まず、保持ベース26のばね凹部36にばね29を嵌め込んで、ばね29の両端をストッパー37とばね凹部36の端面で受け止める。次に、捕捉腕28の基端部44を保持ベース26の吊元ボス32に接合して、ボス孔49を支持筒38に嵌め込み、同時にばね凹部51を先のばね凹部36に被せ付ける。これにより、ばね29およびストッパー37がばね凹部51内に収容されて、保持ベース26と捕捉腕28との両接合面35・50が密着する。最後に揺動軸27を保持ベース26の軸孔39に捕捉腕28側から差し込み、保持ベース26の上側に露出する揺動軸27の先端をかしめて固定する。以上により、捕捉腕28は保持ベース26で水平揺動可能に軸支され、ばね29で係合方向に揺動付勢される。また、ストッパー37によって、捕捉腕28が係合方向へ揺動するときの揺動限界が規定される。
戸パネルP1・P2を上下のガイドレール1・2に組み込むときは、上下のガイドレール1・2の吊元側に保持具9とソケット8とを取り付けた状態で折り戸を組み付ける。まず、図7に示すようにピボット軸6の支軸18をソケット8の軸受け部21に差し込む。この状態で、折りたたんだ状態の折り戸の全体を僅かに傾斜させて、上ランナー5のローラ15を上ガイドレール1に当てがう。このとき、ローラ本体15aが前後の受け座1a・1aの間に挿入され、さらに、フランジ15bの上面が受け座1a・1aの下面に押し付けられるので、ローラ15はレール幅方向への動きが規制される。
上記の状態から、ピボット軸6の支軸18を支点にして折り戸の上部を保持具9の捕捉空間Sへ向かって接近移動させると、ランナー軸13が捕捉腕28の係合案内部48に当接する。そして、図8に示すようにランナー軸13が係合案内部48を押し退けて、捕捉腕28をばね29の付勢力に抗して係合解除方向へ変位操作する。このとき、図8および図9に示すように、ばね29はストッパー37へ向かって圧縮変形される。なお、ランナー軸13が係合案内部48を押し退け操作する状態では、係合案内部48より揺動軸27に近い側にばね29が設けてあるので、捕捉腕28をてこの原理によって軽い力で回転変位できることとなる。
ランナー軸13が係合案内部48を乗り越えて係脱口47の内部に入り込むと、それまでランナー軸13の周面で支えられていた捕捉腕28は、支えを失ってばね29の付勢力で係合方向へ復帰揺動し、その捕捉凹部46がランナー軸13を係合捕捉する。同時に、ローラ15が捕捉空間S内に保持される。
上記のように、ランナー軸13を捕捉腕28で係合捕捉した状態においては、ローラ本体15aが前後の受け座1a・1aで移動規制されているので、ランナー軸13が係脱口47の側へ移動することはなく、また、係脱口47と対向する捕捉凹部46の内周面に接当することもない。しかし、戸パネルP1が吊元側から離れる向きに引っ張られる場合には、ランナー軸13が捕捉凹部46の開放端側の内周面に接当する余地がある。しかし、ランナー軸13が捕捉凹部46の開放端側の内周面に接当した状態で、戸パネルP1にパネル厚み方向の外力が作用したとしても、捕捉腕28がランナー軸13によって係合解除方向へ動かされることはなく、したがって、捕捉腕28とランナー軸13との係合状態を確実に維持することができる。
また、ランナー軸13を捕捉腕28で係合捕捉した状態においては、ローラ15のフランジ15bが、受け座1a・1aと捕捉凹部46の周縁壁52とに挟まれて、上下に移動規制される。したがって、折り戸が上下に揺すられ、あるいは折り戸に上下方向の強い外部衝撃が加わるような場合でも、フランジ15bを先の周縁壁52で受け止めて、ランナー軸13と捕捉腕28との係合状態を維持できる。つまり、ランナー軸13が捕捉腕28から分離して、折り戸が転倒するのを確実に防止できる。
折り戸を吊り込んだ後、必要があれば、保持具9とソケット8との位置を調整して、ランナー軸13とピボット軸6の中心位置を一致させることにより、折り戸を適正に開閉操作できる。折り戸を取り外す場合には、捕捉腕28をばね29の付勢力に抗して係合解除方向に回転させると、捕捉凹部46とランナー軸13との係合状態が解除されるので、ローラ15を捕捉空間Sから取り出すことができる。
図10ないし図13は保持ベース26の変形例を示す。上記の実施例では、保持ベース26は、締結ベース33のビス孔40にビス41を挿通してねじ込んで、保持ベース26を上ガイドレール1に固定したが、この実施例では、保持ベース26と狭持片54とで上ガイドレール1の受け座1aを上下に挟持する状態で固定する。
図10および図11に示すように、保持ベース26は、揺動軸27を軸支する吊元ブロック55と、吊元ブロック55の前後面の下部に張り出し形成されて上ガイドレール1の受け座1aの下面に当接する支持片56とを一体に備えた凸字状のプラスチック成形品からなる。吊元ブロック55の捕捉腕28との接合面35には、ばね29を収容するばね凹部36が部分円弧状に形成され、ばね凹部36の一端側にストッパー37が突設してある。吊元ブロック55の下面中央には、捕捉腕28を軸支する支持筒38が形成してある。支持筒38の下面から保持ベース26の上面に向かって、揺動軸27用の軸孔39が上下貫通状に形成してある。吊元ブロック56の上面の前面右隅および後面左隅には、後述する狭持片54の回転を規制する規制壁57・57がそれぞれ突設してある(図12参照)。
図11および図12に示すように、狭持片54は、長六角形状の金属板からなり、一組の対角を下方に折曲げ成形して爪58・58を形成してある。狭持片54の中央には、上下に貫通するねじ孔59が形成してある。狭持片54の長手方向(各爪58を結ぶ方向)の寸法は、上ガイドレール1の前後壁の対向間隔よりも長く設定してあり、幅方向の寸法は、上ガイドレール1の受け座1a・1aの対向間隔よりも短く設定してある。
図11に示すように、吊元ブロック55で軸支される揺動軸27は、揺動軸27を回転操作するための六角形の操作部60と、狭持片55のねじ孔59にねじ込まれるねじ部61とが形成してある。ねじ部61の下端には、止め輪63を装着するための溝62が円周状に形成してある。
保持ベース26と捕捉腕28とは、以下の手順で組み立てる。まず、保持ベース26のばね凹部36にばね29を嵌め込んで、ばね29の両端をストッパー37とばね凹部36の端面で受け止める。次に、捕捉腕28の基端部44を保持ベース26の吊元ブロック55に接合して、ボス孔49を支持筒38に嵌め込み、同時にばね凹部51を先のばね凹部36に被せ付ける。これにより、ばね29およびストッパー37がばね凹部51内に収容されて、保持ベース26と捕捉腕28との両接合面35・50が密着する。次に、揺動軸27を保持ベース26の軸孔39に捕捉腕28側から差し込み、保持ベース26の上面側に露出した溝62に止め輪63を装着して、捕捉腕28を保持ベース26に分離不能に組み付ける。この状態で、捕捉腕28は保持ベース26で水平揺動可能に軸支され、ばね29で係合方向に揺動付勢される。また、ストッパー37によって、捕捉腕28が係合方向へ揺動するときの揺動限界が規定される。最後にねじ部61に狭持片54をねじ込み、揺動軸27の先端をかしめて狭持片54の抜け止めをはかる。
狭持片54は規制壁57・57の間に位置した状態でねじ部61に組み付けられる。これは、狭持片54は揺動軸27を回転操作したときにねじ部61と共回りをするが、規制壁57に当接させることで狭持片54の回転を規制して、揺動軸27の回転を狭持片54の上下移動に変換するためである。これにより、狭持片54は、揺動軸27をねじの締め込み方向(時計回り)に回転操作すると、ねじ部61と同行回転したのち規制壁57あるいは上ガイドレール1の前後壁で回転が規制され下方向へと移動する。逆に揺動軸27をねじの緩み方向(反時計回り)に回転操作すると、ねじ部61と同行回転したのち規制壁57によって回転が規制され上方向へと移動する。
保持具9の上ガイドレール1への取り付けは、開口枠にあらかじめ上ガイドレール1を取り付けた状態で行う。まず揺動軸27を緩み方向に回転操作して、狭持片54を上方向に移動させておく。この状態では、狭持片54の爪58がレール長さ方向に向いた状態となっているので、上ガイドレール1の受け座1a・1aの間に挿入することができる。次に保持ベース26を上ガイドレール1の受け座1a・1aの間に挿入して、受け座1aに支持片57が接触した状態で揺動軸27を締め込み方向に回転操作する。揺動軸27のねじ込み操作操作に伴って、狭持片54がねじ部61と同行回転し、その爪58・58が上ガイドレール1の前後壁に当接して回転が規制される。さらに、ねじ込み操作すると、狭持片54の全体が下降し、爪58の先端が受け座1aの上面に押し付けられる。これにより、受け座1aを狭持片54と支持片56とで上下に狭持して、保持具9を上ガイドレール1に固定できる。このとき、爪58の先端が受け座1aの上面にくい込むので上ガイドレール1にしっかりと固定することができる。
保持具9の位置調整を行う場合は、揺動軸27を緩み方向に回転操作して、狭持片54と支持片56による狭持状態を解除することにより、保持具9を移動させることができる。以上のように構成した保持具9は、揺動軸27を回転操作するだけの簡単な操作で、狭持片54を上下に移動して、保持具9の位置の固定と解除が行えるので吊り込み位置を簡単に調整でき、施工性の向上に貢献できる。また、既存の上ガイドレール1に対しても保持具9を簡便に装着できる。
本発明の折り戸用のランナー保持具は、上ランナーの固定と解除が容易に行なえるので、吊車型のランナーで吊り下げ支持されるフリー折り戸において、ランナー軸を捕捉係合するための簡易ストッパーとして使用することができる。捕捉腕28を揺動付勢するばね29は、キックばねや引っ張りばねで形成することができる。捕捉腕28は揺動軸27で直接軸支することができる。
折り戸のピボット構造を示す縦断正面図である。 折り戸の概略構造を示す正面図である。 保持具の分解斜視図である。 図1におけるA−A線断面図である。 図1におけるB−B線断面図である。 図1におけるC−C線断面図である。 折り戸の取り付け途中状態を示す縦断面図である。 捕捉腕の動作を示す動作説明図である。 ばねの圧縮状態を示す断面図である。 保持ベースの変形例を示す縦断正面図である。 図10におけるD−D線断面図である。 図10におけるE−E線断面図である。 変形例における保持具の斜視図である。
符号の説明
1 上ガイドレール
2 下ガイドレール
5 上ランナー
8 ソケット
9 保持具
13 ランナー軸
26 保持ベース
27 揺動軸
28 捕捉腕
29 ばね
46 捕捉凹部
47 係脱口
48 係合案内部
P1 吊元側の戸パネル
P2 移動側の戸パネル
S 捕捉空間

Claims (6)

  1. 吊元側の戸パネル(P1)の上下に設けた上ランナー(5)とピボット軸(6)とが、上ガイドレール(1)に設けた保持具(9)と下ガイドレール(2)に設けたソケット(8)とでそれぞれ支持してある折り戸の支持構造であって、
    上ランナー(5)は、戸パネル(P1)に設けたランナー軸(13)で縦軸回りに回転自在に軸支されるローラ(15)を備えており、
    保持具(9)は、上ガイドレール(1)に固定される保持ベース(26)と、保持ベース(26)で揺動軸(27)を介して水平揺動可能に軸支される捕捉腕(28)と、捕捉腕(28)を係合付勢するばね(29)とを含み、
    保持ベース(26)と捕捉腕(28)との間に、ローラ(15)を受け入れる捕捉空間(S)が確保されており、
    捕捉腕(28)は、ランナー軸(13)を係合捕捉する捕捉凹部(46)と、捕捉凹部(46)の周囲一部に開口される係脱口(47)と、係脱口(47)に連続して設けられる係合案内部(48)とを含んで形成されており、
    ローラ(15)を上ガイドレール(1)に沿って捕捉空間(S)へ向かって移動操作する過程で、捕捉腕(28)がランナー軸(13)で係合解除方向へ変位操作されて、捕捉腕(28)の捕捉凹部(46)でランナー軸(13)を自動的に係合捕捉できることを特徴とする折り戸の支持構造。
  2. 上ランナー(5)が、上ガイドレール(1)で移行案内されるローラ(15)と、ローラ(15)の下部周囲に張り出されるフランジ(15b)とを一体に備えており、
    ランナー軸(13)を捕捉腕(28)の捕捉凹部(46)で係合捕捉して、ローラ(15)が捕捉空間(S)に位置保持された状態において、ローラ(15)のフランジ(15b)が捕捉凹部(46)の周縁壁(52)で受け止め支持されている請求項1記載の折り戸の支持構造。
  3. 保持ベース(26)が、捕捉腕(28)を軸支する吊元ボス(32)と、上ガイドレール(1)の上壁内面に固定される締結ベース(33)とを一体に備えており、
    捕捉腕(28)が、揺動軸(27)で軸支される基端部(44)と、捕捉凹部(46)、係脱口(47)、および係合案内部(48)を備えたフック部(45)とを一体に備えており、
    保持ベース(26)の吊元ボス(32)と、捕捉腕(28)の基端部(44)との接合面(35・50)のそれぞれにばね凹部(36・51)が凹み形成されて、両ばね凹部(36・51)に圧縮コイル形のばね(29)が収容してある請求項2記載の折り戸の支持構造。
  4. 吊元ボス(32)と基端部(44)とのいずれか一方に、捕捉腕(28)が係合方向へ揺動するときの揺動限界を規定するストッパー(37)が設けてある請求項3記載の折り戸の支持構造。
  5. ストッパー(37)が両ばね凹部(36・51)のいずれか一方の内部に突設されて、ばね(29)の一端を受け止め支持している請求項4記載の折り戸の支持構造。
  6. 保持具(9)が、上ガイドレール(1)に挟持固定される保持ベース(26)および挟持片(54)と、保持ベース(26)で揺動軸(27)を介して水平揺動可能に軸支される捕捉腕(28)と、捕捉腕(28)を係合付勢するばね(29)とを含み、
    保持ベース(26)に下面側から挿通した揺動軸(27)を挟持片(54)にねじ込んで、保持ベース(26)と挟持片(54)とが上ガイドレール(1)の受け座(1a)を上下に挟持する状態で固定してある請求項1または2記載の折り戸の支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014005701A (ja) * 2012-06-27 2014-01-16 Sekisui Chem Co Ltd 戸の軸部材抜止構造、及び戸
JP2018131836A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 三協立山株式会社 折戸
JP2020051084A (ja) * 2018-09-26 2020-04-02 大和ハウス工業株式会社 開き戸用固定具及び開き戸固定構造

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