JP5071258B2 - 框内蔵型施錠装置及び該施錠装置を備えたサッシ窓 - Google Patents

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Description

本発明は、内召合せ框内に収容された錠本体の掛け具を外召合せ框内の受け具に係合させて施錠する框内蔵型施錠装置及び該施錠装置を備えたサッシ窓に関わり、更に詳しくは、前記掛け具に対する前記受け具の位置調整機構に関するものである。
引違い、片引き又は両引き(引分け)の引き形式のサッシ窓の内召合せ框内に収容された錠本体の掛け具を、操作部材により操作して内召合せ框の室外側面から出没させ、外召合せ框内の受け具に係合させて施錠する框内蔵型施錠装置がある(例えば、特許文献1及び2参照。)。
このような框内蔵型施錠装置は、施錠装置の位置を外部から視認することができないこと等から防犯性に優れている反面、掛け具に対して受け具の位置を調整しにくいという問題があり、このような調整を行うための機構として、外召合せ框の側面(見込み面)に設けた蓋を取り外し、前記側面に形成した操作窓からドライバー等を挿入して調整ネジを操作することにより、可動部材に支持された受け具の位置調整を行うようにしたものがある(特許文献3参照。)。
特開2006−118133号公報(図1、図5a、図5b、図7) 特開2006−118135号公報(図1、図3−4) 特開2006−118134号公報(図5−7)
特許文献3のような框内蔵型施錠装置の掛け具に対する受け具の位置調整機構は、外召合せ框の側面に形成した操作窓から工具により調整ネジを操作する微調整を繰り返しながら、掛け具に対して受け具の位置を調整する作業を行う構成であるため、受け具の位置調整作業に手間が掛かる。
また、このような框内蔵型施錠装置を備えたサッシ窓は、錠本体が内召合せ框に内蔵されているとともに、内召合せ框の室外側面から出没する掛け具を外召合せ框の室内側に露出する受け具に係合することにより施錠されることから、防犯性が非常に高い構成でありながら、その受け具の位置調整を外召合せ框の側面に形成した操作窓から行うため、このような受け具の位置調整機構を備えることにより防犯性が低下している。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、受け具の位置調整を容易に行うことができ、該位置調整を行うために防犯性が低下することがない框内蔵型施錠装置及び該施錠装置を備えたサッシ窓を提供する点にある。
本発明に係る框内蔵型施錠装置は、前記課題解決のために、枠体内に配置された複数の障子を幅方向にスライドさせて開口部を開閉する引き形式のサッシ窓に用いられる、室内側障子の内召合せ框内に収容された錠本体の掛け具を、室内側から操作部材により操作して前記内召合せ框の室外側面から出没させ、室外側障子の外召合せ框内の受け具に係合させて施錠する框内蔵型施錠装置であって、前記内召合せ框の室外側面から室外側へ突出する突出片と、前記外召合せ框内の室内側に位置して幅方向に移動可能に支持され、前記障子を閉じる際に前記突出片が当接する当接面を有するとともに、前記受け具を支持する支持部材と、該支持部材を前記外召合せ框に対して前記内召合せ框に向かう幅方向に付勢する弾性付勢手段とを備え、前記突出片が前記当接面に当接した状態で前記掛け具に対して前記受け具が位置決めされるものである。
また、本発明に係るサッシ窓は、前記課題解決のために、前記框内蔵型施錠装置を備えたものである。
ここで、前記障子を閉じた状態で、前記外召合せ框に前記支持部材を固定する取付ねじを前記内召合せ框の室内側から操作するための奥行き方向の通孔を前記内召合せ框に形成してなると好ましい。
本発明に係る框内蔵型施錠装置及び該施錠装置を備えたサッシ窓によれば、内召合せ框の室外側面から室外側へ突出する突出片と、外召合せ框内の室内側に位置して幅方向に移動可能に支持され、障子を閉じる際に前記突出片が当接する当接面を有するとともに、受け具を支持する支持部材と、該支持部材を前記外召合せ框に対して前記内召合せ框に向かう幅方向に付勢する弾性付勢手段とを備え、前記突出片が前記当接面に当接した状態で前記掛け具に対して前記受け具が位置決めされるので、外召合せ框に対して幅方向に移動可能に支持されるとともに弾性付勢手段により内召合せ框に向かう幅方向に付勢された支持部材の当接面に対して、障子を閉じる際に内召合せ框の室外側面から室外側へ突出する突出片が当接して押圧することにより、支持部材が外召合せ框に対して弾性付勢手段の付勢力に抗して移動し、障子を閉じた状態では自動的に掛け具に対して受け具の幅方向の位置決めがされた状態となるため、工具により調整ネジを操作する微調整を繰り返し行う作業が不要になる。
よって、特に施工時において手間が掛かっている受け具の位置調整作業を無くすことができる。
その上、受け具の支持部材が弾性支持されているため、掛け具を受け具に係合させる際の摺動音、摩耗及び焼付きを抑制することができる。
また、前記障子を閉じた状態で、前記外召合せ框に前記支持部材を固定する取付ねじを前記内召合せ框の室内側から操作するための奥行き方向の通孔を前記内召合せ框に形成してなると、前記効果に加え、取付ねじにより支持部材を外召合せ框に仮止めして該支持部材が外召合せ框に対して幅方向に移動可能な状態を保持しておき、障子を閉じて掛け具に対して受け具の幅方向の位置決めがされた状態において、内召合せ框の室内側から奥行き方向の通孔を通して工具により取付ねじを操作して支持部材を外召合せ框に容易に固定することができる。
よって、障子を閉じた際に掛け具に対して受け具の幅方向の位置決めが自動的にされた状態を保持しながら、支持部材を外召合せ框に強固に固定して防犯性を向上することができるとともに、受け具の位置調整用の操作窓を外召合せ框の側面に形成しておく必要がないため、受け具の位置調整機構のために防犯性が低下することがない。
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、本明細書においては、室内側(図中ID参照。)から室外側(図中OD参照。)へ向かう方向の前側を前、後側を後とし、左右は前方に向かっていうものとし、室内側から見た図を正面図とする。
ここで、本発明に係る框内蔵型施錠装置が使用される引き形式のサッシ窓としては、例えば引違い、片引き又は両引き(引分け)の引き形式のサッシ等が挙げられるが、以下においては、引き形式のサッシ窓の例として、引き違いサッシについて説明する。
図1は本発明の実施の形態に係る框内蔵型施錠装置10を引き違いサッシ1に取り付けた状態を示す斜視図、図2〜図5は框内蔵型施錠装置10の構成説明図であり、図2(a)は内召合せ框5及び外召し合せ框6を室内側IDから見た状態を示す要部拡大斜視図、図2(b)は内召合せ框5を室外側ODから見た状態を示す要部拡大斜視図、図3は框内蔵型施錠装置10単体の外観を示す斜視図、図4及び図5は錠本体11の歯車伝達機構等の構成を示す左方から見た図であり、図4は掛け具21が受け具22に係合していない状態を、図5は掛け具21が受け具22に係合している状態を示している。
図1に示すように、引き違いサッシ1は、枠体2内に配置された引き違い可能な室内側障子3及び室外側障子4を左右方向(幅方向、見付け方向)にスライドさせて開口部を開閉するものであり、室内側障子3の内召合せ框5内及び室外側障子4の外召合せ框6内に框内蔵型施錠装置10の主要部品が収容されており、操作部材7を操作することにより施解錠を行うことができる。
すなわち、図1及び図2に示すように、ロック(ストッパ)9を押して操作部材7を操作可能とし、障子3,4を閉じて後述するトリガー解除状態とし、内召合せ框5の室内側面5Aに沿って上下方向にスライドする操作部材7をスライド移動させることにより、詳細は後述する錠本体11の歯車伝達機構を介して、掛け具21が内召合せ框5の室外側面5Bから出没し、外召合せ框6内の受け具22に係合して施錠又は該係合を解除して解錠される。
次に、内召合せ框5内に収容される框内蔵型施錠装置10の錠本体11内の構成について説明する。
図3〜図5に示すように、錠本体11のケース12A及びその蓋体12B内の後側(室内側ID)には、上下方向に延び、前側に歯が形成されたラック13が位置しており、該ラック13には、その前側に位置する、左右方向の支軸S3により軸支されたガイド用平歯車15及び左右方向の支軸S1により軸支された大径平歯車14Aが噛合するとともに、その後面に、ケース12Aの室内側立起片12Eが当接するため、ラック13は上下方向にスライド移動可能に支持される。
ガイド用平歯車15の下側には、前後方向(奥行き方向、見込み方向)に延びるトリガー16が、その被カイド凹部16A内にケース12Aに突設されたガイド凸部12Cが入り、これらが摺動するため、前後方向に移動可能に支持されており、上側に突設されたばね受け部16Bの後面を、ケース12Aから切り起こして一体に形成された切り起こし片により後端が支持された圧縮コイルばね17が前方へ付勢している。
また、トリガー16の後部には、その上面に円弧状凹部16Cが形成され、その後端部上面には水平な係止面16Dが形成されており、ガイド用平歯車15の右側のボス部には、その周面をカットした形状に形成された被係止面15Aが形成されている。
したがって、障子3,4(図1参照。)が開いた状態に相当する、トリガー16が図4の位置では、圧縮コイルばね17により前方へ付勢されたトリガー16が内召合せ框5の室外側面5Bから室外側へ突出しており、ガイド用平歯車15の被係止面15Aにトリガー16の係止面16Dが当接してガイド用平歯車15が係止され、ガイド用平歯車15の時計回りの回動が規制されるため、ラック13を下方へ移動させることができない(以下において、「トリガー作動状態」という。)。
これに対して、障子3,4(図1参照。)を閉じると、外召合せ框6がトリガー16の斜面に当接してトリガー16を後方へ移動させるため(例えば図5の状態参照。)、ガイド用平歯車15の被係止面15Aにトリガー16の係止面16Dが当接しなくなり、ガイド用平歯車15の右側のボス部の下側にはトリガー16の円弧状凹部16Cが位置するため、ガイド用平歯車15の回動が規制されなくなる(以下において、「トリガー解除状態」という。)。
よって、前記トリガー作動状態では、ラック13を下方へ移動させることができないことから、障子3,4が開いた状態において、後述する掛け具21を内召合せ框5から突出させた状態とする誤操作等を行い、この状態で障子を閉じて掛け具21等が破損することを無くすことができ、障子3,4を閉じた状態においてのみ、前記トリガー解除状態となった状態で掛け具21を受け具22に係合して施錠する操作又は該係合を解除して解錠する操作を行うことができる。
ここで、図3〜図5に示すように、ラック13には操作部材7が連結される連結板20が固定されているため、前記トリガー解除状態で操作部材7を上下方向にスライド移動させることにより、ラック13は操作部材7とともに上下方向にスライド移動する。
また、左右方向の支軸S1により、大径平歯車14Aの右側に、大径平歯車14Aと同軸に小径平歯車14Bも軸支されており、大径平歯車14A及び小径平歯車14Bは一体となって回転する。
この小径歯車14Bには、左右方向の支軸S2により軸支された掛け具21の円弧状係合板21Aと支軸S2を挟んで反対側に一体形成された歯車部21Bが噛合する。
したがって、前記トリガー解除状態で操作部材7を下方へスライドさせると(図4中の矢印B参照。)、連結部材20を介してラック13が下方へ移動し、大径平歯車14Aとともに小径平歯車14Bが回動するため、小径平歯車14Bに噛合する歯車部21Bとともに掛け具21は受け具22に係合する位置(図5参照。)まで回動する。
また、前記トリガー解除状態で操作部材7を上方へスライドさせると(図5中の矢印C参照。)、連結部材20を介してラック13が上方へ移動し、上述の動作と逆方向に大径平歯車14、小径平歯車14B、歯車部21Bが回動するため、掛け具21は受け具22との係合が解除される位置(図4参照。)まで回動する。
なお、掛け具21の側面に突設されたばね掛け21C及び蓋体12Bの内面に突設されたばね掛け12Dに引張コイルばね32の端末32A,32Bが掛止されるため、引張コイルばね32の付勢力が、掛け具21を受け具22に係合させる施錠時の途中から施錠方向に作用し、前記係合を解除する解錠時の途中から解錠方向に作用するため、軽い操作で施解錠を確実に行うことができる。
さらに、ラック13の歯の右側の段部前面には、その上下に係合凹部13A,13Bが形成されており、一端末18Aがピン19Aにより当止され、そのコイル内にピン19Bが挿通されたキックばね18の円弧状に形成した他端末18Bが、弾性変形した状態でラック13の前記段部前面に当接している。
そして、ラック13の上下方向に移動するストロークの上端(図4参照。)でキックばね18の端末18Bがラック13の下係合凹部13Bに係合し、前記ストロークの下端(図5参照。)でキックばね18の端末18Bがラック13の上係合凹部13Aに係合するため、前記ストロークの上下端でクリック感が得られて操作性が向上するとともに、自重によるラック13の落下が防止される。
次に、受け具22の位置調整機構の構成及びその動作について説明する。
図6及び図7は受け具22の位置調整機構の動作説明図であり、図6は障子3,4が開いた状態を、図7は障子3,4を閉じる方向へ移動させて内召合せ框5側の突出片23A,23Aが外召合せ框6側の位置決め用の当接面24Bに当接した状態を示している。
図2(b)及び図3に示すように、錠本体11の前面(室外側ODの面)には上下に長い裏板23が取り付けられ、該裏板23にはその上下に前方へ突出する突出片23A,23Aが形成されている。
また、図2(a)、図3及び図6に示すように、外召合せ框6の室内側面6Aには、上下方向に長く、その上下中間部分に係合片22Aを有する受け具22が切り起こされ一体に形成された支持部材24が、その上下端部の左右方向に長い長孔28,28に取付ねじ30,30を通され、外召合せ框6に対して左右方向に移動可能な状態で取り付けられており、支持部材24の後側(室内側ID)には、取付板25が、上下の段付ボルト26,26を支持部材24の長孔28,28よりも上下方向の内側に位置する左右方向に長い長孔27,27に挿通した状態で外召合せ框6に固定される。
したがって、支持部材24は、取付ねじ30,30が長孔28,28に沿って相対的に移動できる範囲、かつ、段付ボルト26,26が長孔27,27を沿って相対的に移動できる範囲で、外召合せ框6に対して左右方向に移動可能に支持される。
そして、取付板25の上下方向中央の開口25Aから、支持部材24により支持された(支持部材24と一体に形成された)受け具22が後方(室内側ID)へ突出しており、取付板25の上下の開口25B,25Bから、支持部材24の上下部分が切り起こされ一体に形成された上下のばね受け片24C,24Cも後方へ突出する。
また、支持部材24のばね受け片24C,24Cと取付板25の開口25B,25Bの右壁面から左方へ突出するばね受け部25C,25Cとの間に、弾性付勢手段である圧縮コイルばね29,29が弾性変形した状態で配設されるため、支持部材24は、外召合せ框6(取付板25)に対して左方(内召合せ框5に向かう幅方向)に付勢される。
さらに、支持部材24の右方には上下方向に延びる立起片24Aが折り曲げ形成されており、その左面が、位置決め用の当接面24Bとなる。
図6に示す障子3,4が開いた状態から、矢印Aのように障子3,4を閉じる方向に移動させると(図1も参照。)、外召合せ框6に対して左右方向に移動可能に支持されるとともに圧縮コイルばね29,29により左方へ付勢された支持部材24の当接面24Bに対して、内召合せ框5の室外側面5Bから前方(室外側OD)へ突出する突出片23A,23Aが当接した図7に示す状態となり、掛け具21に対して受け具22の左右方向の位置決めがされた状態となる。
そして、さらに障子3,4を閉じると、支持部材24が圧縮コイルばね29,29の付勢力に抗するように外召合せ框6に対して右方へ移動し、図1に示す障子3,4が閉じた状態(全閉状態)になっても、図7に示す当接面24Bと突出片23A,23Aとが当接している状態が保持されるため、掛け具21に対して受け具22の左右方向の位置決めがされた状態が保持される。
以上のように、外召合せ框6に対して左右方向に移動可能に支持されるとともに圧縮コイルばね29,29により左方(内召合せ框5に向かう方向)に付勢された支持部材24の当接面24Bに対して、障子3,4を閉じる際に内召合せ框5の室外側面5Bから室外側へ突出する突出片23A,23Aが当接して押圧することにより、支持部材24が外召合せ框6に対して圧縮コイルばね29,29の付勢力に抗して移動し、掛け具21に対して受け具22の左右方向の位置決めがされた状態が保持されたまま障子3,4を閉じた状態(全閉状態)となる。
したがって、障子3,4を閉じた状態では自動的に掛け具21に対して受け具22の左右方向の位置決めがされた状態となることから、工具により調整ネジを操作する微調整を繰り返し行う作業が不要になるため、特に施工時において手間が掛かっている受け具の位置調整作業を無くすことができる。
その上、受け具22の支持部材24が弾性支持されているため、掛け具21(円弧状係合板21A)を受け具22(係合片22A)に係合させる際の摺動音、摩耗及び焼付きを抑制することができる。
次に、上述のように自動位置決めがされた受け具22を支持する支持部材24を外召合せ框6に固定する固定手段について説明する。
図8は、障子3,4を閉じて受け具22の幅方向の位置決めがされた状態において、支持部材24を外召合せ框6に固定する作業を示しており、図8(a)は上側の取付ねじ30を上側の奥行き方向の通孔31Aを通して室内側IDから操作する例を、図8(b)は下側の取付ねじ30を下側の奥行き方向の通孔31Bを通して室内側IDから操作する例を示している。
上述のとおり、支持部材24は取付ねじ30,30により外召合せ框6に対して左右方向に移動可能な状態で取り付けられているが、この状態が仮止め状態とし、さらに取付ねじ30,30を締付け方向に回転可能としておけば、障子3,4を閉じて掛け具21に対して受け具22の左右方向の位置決めがされた状態において、取付ねじ30,30を締め付けることにより、前記位置決めがされた状態のまま支持部材24を外召合せ框6に容易に固定することができる。
このような固定手段により、障子3,4を閉じた状態で取付ねじ30,30を締め付けるための構成として、図2(b)及び図8に示すように、障子3,4を閉じた状態で、外召合せ框6に支持部材24を固定する取付ねじ30,30を、内召合せ框5の室内側IDから操作するための奥行き方向の上下の通孔31A,31Bを内召合せ框5に形成している。
したがって、図8(a)に示す、障子3,4を閉じて掛け具21に対して受け具22の左右方向の位置決めがされた状態(この状態では前述のトリガー解除状態となっている。)で、ロック9を押して操作部材7を操作可能として該操作部材7を下方へスライドさせ、掛け具21を受け具22に係合させた状態で、操作部材7の上カバー8A(例えば、図2(a)参照。)を外し、上側の通孔31Aを通して例えばドライバーである工具Tにより上側の取付ねじ30を操作して締め付けることができる。
また、同様に、図8(b)に示すように、操作部材7を上方へスライドさせ、操作部材7の下カバー8B(例えば、図2(a)参照。)を外した状態で、下側の通孔31Bを通して例えばドライバーである工具Tにより下側の取付ねじ30を操作して締め付けることができる。
以上のような前記固定手段の構成によれば、取付ねじ30,30により支持部材24を外召合せ框6に仮止めして支持部材24が外召合せ框6に対して左右方向に移動可能な状態を保持しておき、障子3,4を閉じて掛け具21に対して受け具22の左右方向の位置決めがされた状態において、内召合せ框5の室内側IDから奥行き方向の通孔31A,31Bを通して工具Tにより取付ねじ30,30を操作して支持部材24を外召合せ框6に容易に固定することができる。
よって、障子3,4を閉じた際に掛け具21に対して受け具22の左右方向の位置決めが自動的にされた状態を保持しながら、支持部材24を外召合せ框6に強固に固定して防犯性を向上することができるとともに、受け具22の位置調整用の操作窓を外召合せ框の側面に形成しておく必要がないため、受け具22の位置調整機構のために防犯性が低下することがない。
なお、自動位置決めがされた受け具22を支持する支持部材24を外召合せ框6に固定するために、内召合せ框5に奥行き方向の通孔31A,31Bを形成しておく構成でなくても、例えば、支持部材24が弾性付勢手段(圧縮コイルばね29,29)に抗して移動して位置決めされた位置で、その位置が保持される程度に取付ねじを仮締めして支持部材24を外召合せ框6に取り付けておき、障子3,4を閉じて掛け具21に対して受け具22の左右方向の位置決めがされた状態とした後、障子3,4を開いて外召合せ框6の室内側面6Aを露出させた状態として前記仮締めした取付ねじを増し締めすることにより、支持部材24を外召合せ框6に固定するようにしてもよい。
本発明の実施の形態に係る框内蔵型施錠装置を引き違いサッシに取り付けた状態を示す斜視図である。 框内蔵型施錠装置の構成説明図であり、(a)は内召合せ框及び外召し合せ框を室内側から見た状態を示す要部拡大斜視図、(b)は内召合せ框を室外側から見た状態を示す要部拡大斜視図である。 框内蔵型施錠装置単体の外観を示す斜視図である。 錠本体の歯車伝達機構等の構成を示す左方から見た図であり、掛け具が受け具に係合してない状態を示している。 同図であり、掛け具が受け具に係合している状態を示している。 受け具の位置調整機構の動作説明図であり、障子が開いた状態を示している。 同図であり、障子が閉じた状態を示している。 障子を閉じて受け具の幅方向の位置決めがされた状態において、支持部材を外召合せ框に固定する作業を示しており、(a)は上側の取付ねじを上側の奥行き方向の通孔を通して室内側から操作する例を、(b)は下側の取付ねじを下側の奥行き方向の通孔を通して室内側から操作する例を示している。
符号の説明
ID 室内側
OD 室外側
1 引き違いサッシ(引き形式のサッシ窓)
2 枠体
3 室内側障子
4 室外側障子
5 内召合せ框
5A 室内側面
5B 室外側面
6 外召合せ框
6A 室内側面
7 操作部材
10 框内蔵型施錠装置
11 錠本体
13 ラック
14A 大径平歯車
14B 小径平歯車
20 連結板
21 掛け具
21A 円弧状係合板
21B 歯車部
22 受け具
22A 係合片
23A 突出片
24 支持部材
24B 当接面
24C ばね受け片
25 取付板
25C ばね受け部
27,28 長孔
29 圧縮コイルばね(弾性付勢手段)
30 取付ねじ
31A,31B 通孔

Claims (3)

  1. 枠体内に配置された複数の障子を幅方向にスライドさせて開口部を開閉する引き形式のサッシ窓に用いられる、室内側障子の内召合せ框内に収容された錠本体の掛け具を、室内側から操作部材により操作して前記内召合せ框の室外側面から出没させ、室外側障子の外召合せ框内の受け具に係合させて施錠する框内蔵型施錠装置であって、
    前記内召合せ框の室外側面から室外側へ突出する突出片と、
    前記外召合せ框内の室内側に位置して幅方向に移動可能に支持され、前記障子を閉じる際に前記突出片が当接する当接面を有するとともに、前記受け具を支持する支持部材と、
    該支持部材を前記外召合せ框に対して前記内召合せ框に向かう幅方向に付勢する弾性付勢手段とを備え、
    前記突出片が前記当接面に当接した状態で前記掛け具に対して前記受け具が位置決めされることを特徴とする框内蔵型施錠装置。
  2. 請求項1記載の框内蔵型施錠装置を備えたサッシ窓。
  3. 前記障子を閉じた状態で、前記外召合せ框に前記支持部材を固定する取付ねじを前記内召合せ框の室内側から操作するための奥行き方向の通孔を前記内召合せ框に形成してなる請求項2記載のサッシ窓。
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