JP4710395B2 - キャビネット - Google Patents

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Description

本発明は、キャビネットに関し、特に、引き出し収納部の上方に上部収納空間を有し、高さの異なるボトル等も収納できるキッチンキャビネット等として利用できるキャビネットに関する。
キャビネットでは、収納部としていろいろな構造がある。例えば、キッチンキャビネットの底板に引き出し収納部を設ける構成は公知である(特許文献1参照)。
また、収納される物品もいろいろな大きさ、高さ、形状のものがある。従来、キッチンキャビネットに高さの異なるボトル等の物品を収納するために、引き出し収納部の内部に、最大高さのボトルに接触しない第2の引き出し収納部を設ける構造は、公知である(特許文献2参照)。また、収納家具の下段に引き出し収納部を設け、その上方は上下方向に広幅の開放空間とする構造は公知である(特許文献3参照)。
実公昭57−24192号公報 特開2002−112843号公報 実用新案登録第3086912号公報
収納される物品について、高さの異なるボトル等の物品の場合には、高さの高い方の物品に合わせた収納スペースが必要であるから、収納スペースを大きく余計にとらなくてはならない。この結果、無駄な収納スペースが生じる。このような無駄な収納スペースをなるべく少なくし、収納スペースを有効に利用して収納できるキャビネットの構造が求められている。
上記特許文献2、3で示すような従来のキャビネットは、上下方向に十分なスペースがある引き出し収納部には適しているが、十分な上下方向の幅がない引き出し収納部では、高いボトルを収納することができない。
本発明は、高さの異なるボトル等の物品を収納部のスペースを有効に利用して収納できるキャビネット得ることを目的とし、十分な上下方向の幅がない引き出し収納部に対しても高い空間を有する上部収納空間を一体として設け、しかも引き出し収納部に連動して高い空間を有する収納部を開閉可能とするキャビネットを実現することを課題とするものである。
本発明は上記課題を解決するために、引き出し収納部の上方に上部収納空間を有し、この上部収納空間の前面に扉を備えたキャビネットであって、引き出し収納部を前方にスライドさせることにより、前記扉が開かれる構成であり、前記扉は開く方向に作用する弾性体を備え、 前記引き出し収納部は前記扉を閉じる方向に付勢する扉押さえ具を備えていることを特徴とするキャビネットを提供する。
前記上部収納空間は引き出し収納部の端部寄りに形成された幅狭の空間で、前記上部収納空間の側方は、前記引き出し収納部とは別の機能を有する別機能空間であることが好ましい。
本発明に係るキャビネットによれば、次のような顕著な効果が生じる。
(1)高さの高いボトル等の物品を収納する上部収納空間を、引き出し用空間と連通して引き出し収納部の上方に設けたので、高さの異なるボトル等でも、収納部のスペースを有効に利用して収納できる。
(2)上部収納空間を開閉する扉を、引き出しに連動して自動的に開くことができる構造としたので、引き出しを開きさえすれば、上部収納空間の扉を開く手間が省け、引き出し収納部とともに上部収納空間も使用できる。
本発明に係るキャビネットを実施するための最良の形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
本発明に係るキャビネットの実施例を、キッチンキャビネットで説明する。図1(a)に、本発明の実施例であるキャビネット1の要部を示す。この実施例のキャビネット1は、キッチンキャビネットであり、このキャビネット1の上部には、引き出し収納部とは別の機能を有する別機能空間であるシンク部2又はコンロ部が設けられており、下部には引き出し収納部3(引き出し本体)が設けられている。
引き出し収納部3は、キャビネット1に前後方向にスライド可能(手前に引き出し、奥に押し込み可能)に設けられている。この引き出し収納部3が設けられている引き出し用空間4は、側板6、天板7、底板8、及び奥板(図示しない)で囲まれて形成される。
引き出し収納部3の横幅方向の側端部寄りの上方には、引き出し用空間4と連通し、引き出し収納部3の上方に拡がり、高く且つ幅狭の空間である上部収納空間9が形成されている。この上部収納空間9は、側板6の上部、天板7の側縁に沿った側板10、頂板11、及び奥板(図示しない)とから囲まれて形成されている。また、上部収納空間9は幅狭に形成されているので、上部収納空間9の側方は別機能空間であるシンク部2又はコンロ部のスペースを確保することができる。
図1(b)は、キャビネット1の使用状態の一例を示しているが、この図1(b)に示すように、高さの高いボトル12等は、引き出し収納部3上に起立して収納しても、その上部が上部収納空間9内に収まる。
上部収納空間9の構造を補強する場合は、図1(c)に示すような補強具13を使用すればよい。この補強具13は、金属又は強化プラスチック等の材料によりほぼクランク状に形成されている。この補強具13を、天板7の下面、側板10の内面、頂板11の下面及び側板6の内面に沿って当接し、ネジで固定することで、上部収納空間9の構造を強化することができる。このような補強具13を使用すれば、上部収納空間9を構成する横桟を設けない場合でも強度を付与することができる。
図1(a)、(b)に示すように、上部収納空間9の前面側の開口を開閉する扉14が取り付けられてる。この扉14は、側板6の上部に、扉取付具15によって、開閉自在に取り付けられている。
引き出し収納部3の前板5の幅方向の側部の上面には扉押さえ具16がネジ止めされている。図2(a)は、扉押さえ具16の構造を示しており、左右の端部17が後方に湾曲状に曲げられている。この扉押さえ具16は、扉14が閉じられ、さらに引き出し収納部3が閉じられた状態で、扉14の前面に係合して、開かないようにするものである。よって、扉押さえ具16の前板5の上面への取付位置は、扉14が閉じた状態で扉押さえ具16の湾曲状の端部17が当接するような位置とする。
図2(b)は扉取付具15を示し、図2(c)は扉14を示している。扉取付具15は、固定板18と、上部枢着支持板19及び下部枢着支持板20とから一体に形成されている。固定板18の上下には、それぞれ固定用ねじ挿通孔21が形成されている。固定板の外面には固定板側のバネ受け22が固定されている。
図2(b)に示すように、上部枢着支持板19及び下部枢着支持板20には、それぞれ枢着用の支持孔23が形成されている。この枢着用の支持孔23は、扉14の枢支ピン24を受け入れて回転可能に支持するものである。上部枢着支持板19の上面には回り止め用突起25が突設されている。回り止め用突起25は、扉14が開いた際に扉14に係合し扉14の開き過ぎを防止する。
図2(c)に示すように、扉14は、上枠26、下枠27及び側枠28から成るコの字型のフレーム29と、扉板30とから一体的に形成されている。上枠26の基端側(図2(c)の左側)の下面に枢支ピン24が下方に向けて突設され、下枠27の基端側の上面に枢支ピン24が上方に向けて突設されている。扉板30の基端側の内面には、扉側のバネ受け31が固定されている。
図3(a)は、扉14を扉取付具15で側板6に取り付けた状態を示す斜視図である。この扉14の取付構造は次のとおりである。扉取付具15は、側板6の上部内面32にネジで固定される。この場合、上部枢着支持板19、下部枢着支持板20及びバネ受け22が側板6の前面33に当接した状態となる。
このように側板6に扉取付具15を固定してから、上部枢着支持板19と下部枢着支持板20を上下から挟むように、扉14の上枠26及び下枠27を装着する。そして、上枠26及び下枠27の枢支ピン24、24を、 それぞれ上部枢着支持板19及び下部枢着支持板20の枢着用の支持孔23、23に嵌合する。これにより、扉14は、側板6に対して回転可能に取り付けられる。
図2(d)は、バネ34(弾性体)を示しいる。このバネ34は、扉取付具15のバネ受け22及び扉14のバネ受け31に装着され、扉14を開く方向に付勢している。バネ34は、トーションバネ等が使用される。例えば、トーションバネを複数重ね合わせたようなバネを使用し、その一端を扉取付具15のバネ受け22に装入し、他端を扉14のバネ受け31に装入して、扉取付具15と扉14との間に装着される。
(作用)
以上の構成から成る実施例のキャビネット1の作用を説明する。扉14は、バネ34によりは開く方向(図3(d)の点線円弧状の矢印方向)に付勢されている。従って、図3(b)、(d)に示すように、引き出し収納部3を前方(図3(d)の点線直線矢印方向)にスライドして開くと、扉14も自動的に開いた状態となり、回り止め用突起25により開き過ぎないように係止されている。
この扉14が開いた状態(図1(a)、(b))で、例えば、図1(b)に示すように、高さの高いボトル12をその上部が上部収納空間9に入るように、引き出し収納部3に載置する。このように、引き出し収納部3の本体は、上下幅を高さの高いボトル12等に合わせて大きな寸法としなくても済み、また、高さの高いボトル12等でも、横に寝かせなくても起立した状態で収納可能となるので、スペースを有効に使用することができる。
扉14を閉じる際には、例えば、使用者が扉14をバネ34に抗して、図3(d)の実線円弧状矢印方向に少し閉じてから、引き出し収納部3を図3(d)の実線直線矢印方向に押し込むようにスライドする。すると、引き出し収納部3の扉押さえ具16が、扉14の前面に当接して押圧し扉14も図3(d)の実線円弧状矢印方向に回転して閉じる。そして、引き出し収納部3を開かないかぎり、扉押さえ具16が扉14の前面に係合し、バネ34の付勢力に抗して扉14は図3(c)、(e)に示すように、閉じた状態となる。
しかし、引き出し収納部3を手前に引いて開くと、扉押さえ具16による扉14の押さえが解除されるので、前述のとおり、図3(b)、(d)に示すように、バネ34の付勢力で自動的に開く。よって、引き出し収納部3を開く動作に応じて扉14も自動的に開くことができるので、高さの高いボトル12等も、引き出し収納部3の他の収納物品と同様に、その収納、取り出しを簡単、スムースに行うことができる。
以上、本発明に係るキャビネットを実施するための最良の形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
以上、本発明に係るキャビネットを説明したが、このような構成のキャビネットは、キッチンキャビネットに限らず、ボトル専用キャビネット、洗面キャビネット等、その他いろいろな収納用キャビネットにも適用することもできる。
本発明に係るキャビネットの実施例を説明する斜視図であり、(a)はキャビネットの要部を示し、(b)はその使用状態を説明する図であり、(c)は上部収納空間の補強具及び補強構造を示す図である。 本発明の実施例のキャビネットの部品を説明する図であり、(a)は扉押さえ具を示し、(b)は扉取付具を示し、(c)は扉を示し、(d)はバネを示す。 (a)は本発明の実施例のキャビネットにおける扉の取付構造を示す斜視図であり、(b)、(c)はその扉の開閉状態を示す図であり、(d)、(e)は(b)、(c)のA−A、B−B断面であって扉押さえ具と扉との関連動作を説明する図である。
符号の説明
1 キャビネット
2 シンク部
3 引き出し収納部
4 引き出し用空間
5 引き出し収納部の前板
6 キャビネットの側板
7 天板
8 底板
9 上部収納空間
10 天板の側縁に沿った側板
11 頂板
12 ボトル
13 補強具
14 扉
15 扉取付具
16 扉押さえ具
17 扉押さえ具の湾曲状の端部
18 固定板
19 上部枢着支持板
20 下部枢着支持板
21 固定用ねじ挿通孔
22 固定板側のバネ受け
23 枢着用の支持孔
24 扉の枢支ピン
25 回り止め用突起
26 扉の上枠
27 扉の下枠
28 扉の側枠
29 扉のコの字型のフレーム
30 扉板
31 扉側のバネ受け
32 天板の側縁に沿った側板の上部内面
33 側板の前面
34 バネ

Claims (2)

  1. 引き出し収納部の上方に上部収納空間を有し、この上部収納空間の前面に扉を備えたキャビネットであって、引き出し収納部を前方にスライドさせることにより、前記扉が開かれる構成であり、前記扉は開く方向に作用する弾性体を備え、 前記引き出し収納部は前記扉を閉じる方向に付勢する扉押さえ具を備えたことを特徴とするキャビネット。
  2. 請求項1記載のキャビネットであって、前記上部収納空間は引き出し収納部の端部寄りに形成された幅狭の空間で、前記上部収納空間の側方は、前記引き出し収納部とは別の機能を有する別機能空間であることを特徴とするキャビネット。
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