JP2003265816A - パチンコ機の施錠装置 - Google Patents

パチンコ機の施錠装置

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JP2003265816A JP2002067320A JP2002067320A JP2003265816A JP 2003265816 A JP2003265816 A JP 2003265816A JP 2002067320 A JP2002067320 A JP 2002067320A JP 2002067320 A JP2002067320 A JP 2002067320A JP 2003265816 A JP2003265816 A JP 2003265816A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な機構で不正解錠を防止することができる
パチンコ機の施錠装置を提供する。 【解決手段】取付板2と支持板3と有した基枠体1の支
持板3の上部と下部に鉤部材5,6が枢軸を介して傾動
可能に枢支され、支持板3に沿って連動杆4が摺動可能
に配設される。連動杆4の一方向の移動にのみ係合して
上下の鉤部材5,6が解錠側に傾動可能に配設される。
取付板2の一部にシリンダ錠10がその錠軸を基枠体内
に向けて取り付けられ、シリンダ錠10の錠軸にはカム
板9が連動杆4と係合可能に取り付けられる。上下の鉤
部材5,6と連動杆4が支持板3の外側に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機に使用
される施錠装置に関し、特に、前面枠と本体枠の隙間か
ら針金などを差し込んで鉤部材を動かして行う不正解錠
を効果的に防止し得るパチンコ機の施錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機の施錠装置として、パチンコ
機の本体枠の前面にヒンジを介して開閉可能に取り付け
られた前面枠(前扉)を施錠するために、前面枠の内側
に縦に装着され、本体枠側に取り付けた受け金具にフッ
ク状の鉤部材を係止させて施錠する施錠装置が、従来一
般に使用されている。
【0003】この施錠装置は、通常、取付板と支持板を
横断面略L形またはコ字形に成形してなる縦長の基枠体
を有し、その支持板の上部と下部に、鉤部材を傾動可能
に枢支し、基枠体内に摺動可能に配設した連動杆により
上下の鉤部材を連結し、基枠体の取付板の中間部にシリ
ンダ錠が取り付けられ、その錠軸の先端に取り付けたカ
ム板を連結杆に連結させ、シリンダ錠のキー操作により
カム板を回動させ、連動杆を介して上下の鉤部材を下側
に傾動させ、解錠する構造である。また、連結杆には鉤
部材を施錠側に付勢するコイルばねが掛止され、前面枠
を本体枠に対し閉鎖した時、鉤部材が受け金具の縁部に
当って傾動しながら、係止状態となり、コイルばねの付
勢力で、鉤部材が係止位置に戻り、施錠状態となるよう
に動作する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のパ
チンコ機は、近年、大当たり入賞状態になれば、多くの
球の払出が行なわれる機種が人気を呼び、大当たり入賞
の生じるパチンコ機が多く製造されている。しかし、大
当たり入賞の当選の確率は、通常、制御回路内のプログ
ラムやメモリ内のデータにより決定されることから、遊
技場の営業中や非営業中に係らず、パチンコ機の前面枠
を不正に開き、制御回路内の回路部品を不正な部品と交
換し、有利な条件で遊技を行なうことにより、不正に多
くの球の払出を得るような不正行為が発生している。
【0005】パチンコ機には、殆ど全てに上記のような
構造の施錠装置が装着されており、正常なキーを用いて
シリンダ錠を操作して、施錠装置を解錠しなければ、パ
チンコ機の前面枠は、殆ど開くことが不可能である。し
かしながら、前面枠と本体枠の隙間から針金などを差し
込み、連結杆や鉤部材を動かして不正解錠が行なわれ、
上記のような不正行為が行われる問題があった。
【0006】このため、従来、パチンコ機の前面枠を施
錠する施錠装置において、前面枠を鉤部材により施錠し
た状態で、その鉤部材を連結する連動杆を不正解錠禁止
機構とクラッチ機構によってロックし、不正解錠を防止
する施錠装置が、特開2001-38026号公報等により提案さ
れている。しかしながら、上記従来のパチンコ機の施錠
装置は、不正解錠禁止機構とクラッチ機構が複雑な構造
であるため、部品の加工工数が増大すると共に、部品点
数も多く、部品の組付作業時にも多くの工数が必要とな
る等の問題があった。
【0007】また、特開2001-342763号公報などにおい
て、上部の鉤部材と下部の鉤部材を独立して傾動可能な
構造とする共に、何れか一方の鉤部材を針金などで引っ
掛けて傾動させた場合でも、他方の鉤部材は連動しない
ようにして、針金などを使用した不正解錠を防止する施
錠装置が提案されているが、この種の施錠装置は構造的
に鉤部材やそれを連結する連結杆がパチンコ機の前面枠
と本体枠の開口隙間に近い箇所に配置されるため、やは
り針金などで不正解錠される虞があった。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、簡単な機構で不正解錠を防止することができるパチ
ンコ機の施錠装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1のパチンコ機の施錠装置は、取付
板と支持板と有した基枠体の支持板の上部と下部に鉤部
材が枢軸を介して傾動可能に枢支され、支持板に沿って
連動杆が摺動可能に配設され、連動杆の一方向の移動に
のみ係合して上下の鉤部材が解錠側に傾動可能に配設さ
れ、取付板の一部にシリンダ錠がその錠軸を基枠体内に
向けて取り付けられ、シリンダ錠の錠軸にはカム板が連
動杆と係合可能に取り付けられ、上下の鉤部材に解錠方
向の力が印加されたとき、上部の鉤部材と下部の鉤部材
が独立して傾動可能に構成され、上下の鉤部材と連動杆
が支持板の外側に配置されたことを特徴とする。
【0010】また、請求項2の発明は、上記請求項1の
ものにおいて、基枠体内に鉤部を上下に有するガラス枠
施錠杆が鉤部を取付板から前面側に突出させた状態で摺
動可能に配設され、ガラス枠施錠杆にはカム板と係合可
能な係合部が設けられ、ガラス枠施錠杆の鉤部がガラス
枠側に設けた係止部に係止されてガラス枠が施錠される
ように構成される。
【0011】また、請求項3に発明は、上記請求項1の
ものにおいて、上部の鉤部材と下部の鉤部材に長孔が形
成され、基枠体の支持板に固定されたガイドピンが長孔
に挿通されて鉤部材の傾動がガイドされると共に、連動
杆に設けた長孔にガイドピンが挿通されて連動杆の摺動
がガイドされ、連動杆の作動時、連動杆と上下の鉤部材
とは連動杆の一部を曲げた曲折部と鉤部材の縁部によっ
て係合するように構成される。
【0012】さらに、請求項4の発明は、上記請求項3
のものにおいて、支持板における連動杆の曲折部の対応
位置には、曲折部を支持板の内側から覆うカバー部が設
けられて構成される。
【0013】
【作用】上記構成の施錠装置では、本体枠に対し前面枠
を閉じると、本体枠側の受け金具に前面枠側の施錠装置
の上下の鉤部材が係止されて施錠される。このとき、上
下の鉤部材は、独立して傾動可能であるから、閉鎖時に
鉤部材が受け金具に当って容易に傾動して係止され、施
錠される。前面枠を解錠する場合は、キーをシリンダ錠
に差込み右に回すと、錠軸と共にカム板が回動し、その
係合部が連動杆に係合してそれを解錠方向に摺動させ
る。このとき、連動杆の上部と下部の曲折部が上下の鉤
部材の縁部を押し、上下の鉤部材は枢軸を軸に解錠方向
に傾動し、本体枠側の受け金具と鉤部材との係合が外
れ、解錠される。
【0014】上下の鉤部材は、各々解錠方向に力が加え
られた場合、解錠方向に独立して傾動するため、パチン
コ機の本体枠と前面枠との隙間から針金などを差し込ん
で行う不正解錠では、上部と下部の2つの鉤部材を同時
に解錠方向に引くことは難しく、一方の鉤部材のみを解
錠方向に引いて解錠しようとしても、解錠は不可能であ
るから、不正解錠を防止することができる。
【0015】また、連動杆を解錠方向に摺動させた場
合、上下の鉤部材は連動杆の摺動によって解錠方向に傾
動するため、解錠することが可能となるが、連動杆と鉤
部材は、本体枠と前面枠の隙間から差し込まれた針金が
届きにくい支持板の外側に位置するから、連動杆や鉤部
材を針金などで引いて摺動させることは困難となり、こ
れによる不正解錠を防止することができる。
【0016】さらに、連動杆と鉤部材が係合する曲折部
を、支持板の一部のカバー部によってカバーする構造と
すれば、その曲折部を針金などで引くことが難しくな
り、一層不正解錠を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、パチンコ機に使用される
施錠装置の正面図を、図2はその右側面図を示し、図3
はその背面図を示し、図4はその左側面図を示してい
る。この施錠装置は、取付板2と支持板3を断面L形ま
たは断面コ字形に形成した縦長の基枠体1を有し、その
支持板3の上部と下部に、フック状の鉤部材5、6がそ
の末端を枢軸7、8を介して傾動可能に枢支される。
【0018】図5の分解図に示すように、鉤部材5、6
の中間部には、長孔5a,6aが形成され、さらに、鉤
部材5,6の縁部にはその部分を内側に折り曲げるよう
にして突部5b、6bが突設され、その突部5b、6b
は、支持板3の対応位置に設けたガイド孔3c、3d内
に入り、一定の角度範囲で傾動するようにガイドされ
る。一方、その支持板3の外側に、帯状の連動杆4が摺
動可能に配設される。支持板3には切起し部3eが外側
に曲げ出して形成され、連動杆4はその切起し部3eと
上下のガイドピン13,14により摺動可能に保持され
ている。
【0019】上部と下部のガイドピン13,14は、鉤
部材5,6の近傍の支持板3の外側面に固定され、連動
杆4の上端と下端に設けた長孔4a、4bにそのガイド
ピン13,14が挿通され、また、鉤部材5,6に設け
た長孔5a,6aにもこのガイドピン13,14が挿通
され、ガイドピン13,14によって、連動杆4の摺動
と鉤部材5,6の傾動がガイドされる。
【0020】ところで、上下の鉤部材5,6は、解錠方
向に外部から力を受けた場合、独立して傾動可能にする
ように、連動杆4とは連結された状態とはなっていな
い。すなわち、連動杆4の上部と下部に内側に曲折した
曲折部4c、4dが鉤部材5,6の縁部に対向して設け
られ、この曲折部4c、4dが連動杆4の上方への摺動
時に鉤部材5,6の縁部に各々係合して、鉤部材5、6
を上方に傾動させる。
【0021】上下の鉤部材5,6と連動杆4は、支持板
3の外側に配設されることにより、針金などをパチンコ
機の隙間から差し込んだ場合でも、針金などが鉤部材
5,6や連動杆4に届きにくく、付勢解錠をしにくくし
ている。また、連動杆4の上下端部に設けた曲折部4
c、4dが支持板3の内側から差し込まれた針金などで
引っ掛けられ、付勢解錠がされないように、支持板3の
上部と下部にカバー部3a、3bを設け、このカバー部
3a、3bにより連動杆4の曲折部4c、4dをカバー
するようにしている。鉤部材5,6の末端部と支持板3
の間にコイルばね16,18が掛け渡され、鉤部材5,
6はコイルばね16,18によって、常時下方に付勢さ
れている。
【0022】鉤部材5、6を上方に傾動させる場合に
は、このコイルばね16,18による付勢力に抗して傾
動させることになる。また、コイルばね16,18によ
って下方に付勢された鉤部材5,6は、その突部5b、
6bが支持板3のガイド孔3c、3dの縁に当接し、略
水平位置で停止する。また、連動杆4の下部には後述の
カム板9に係合可能な長孔状の係合部4eが設けられ、
さらに、連動杆4にはそれを常時下方に付勢するための
コイルばね17が後述のガラス枠施錠杆12との間に掛
けられている。
【0023】基枠体1の取付板2の下部寄りに幅広部が
設けられ、そこにシリンダ錠10が前面に突き出す形態
で取り付けられる。シリンダ錠10は、異形筒状に形成
され、末端に大形のフランジ部を有し、取付板2に形成
された異形孔に内側から挿入され、フランジ部を取付板
2の内側にねじで固定し、取り付けられる。シリンダ錠
10の錠軸の末端はフランジ部を通して内側に突出し、
その先端にカム板9が固定される。
【0024】カム板9には図3に示すように、第一係合
部9aと第二係合部9bが形成される。カム板9を図3
の反時計方向に回動した時、第一係合部9aが上記連動
杆4の一部に設けた係合部4eに係合可能であり、図3
の時計方向に回動した時、第二係合部9bが後述のガラ
ス枠施錠杆12の長孔状の係合部12cと係合可能であ
る。
【0025】ガラス枠を施錠するガラス枠施錠杆12
は、基枠体1の内側に摺動可能に配設され、ガイドピン
と長孔の係合により上下摺動可能に支持される。ガラス
枠施錠杆12には、その上部と下部に正面を向けて鉤部
12a,12bが突設され、さらに、その中間部には手
動のための操作部12dが背面側に突き出して設けられ
る。
【0026】鉤部12a,12bは、基枠体1の取付板
2の上部と下部に設けた長孔2a、2bから前方に突出
し、その状態でガラス枠施錠杆12は上下に摺動可能に
装着される。ガラス枠施錠杆12の下部に設けた長孔状
の係合部12cはカム板9の第一係合部9aと係合可能
であり、シリンダ錠10の錠軸がキー操作により左に回
されたとき、カム板9の回動に伴いガラス枠施錠杆12
が下方に摺動し、ガラス枠が解錠する。コイルばね17
がガラス枠施錠杆12と上記連動杆4との間にかけ渡さ
れ、連動杆4はコイルばね17のばね力により常時下方
(施錠方向)に付勢され、ガラス枠施錠杆12はこのコ
イルばね17により常時上方(施錠方向)に付勢されて
いる。
【0027】このように構成された施錠装置は、図9に
示す如く、パチンコ機の本体枠20に開閉可能に装着さ
れた前面枠21の内側における矩形開口部の縁部に、シ
リンダ錠10の先端を前面に露出させ、鉤部材5、6を
本体枠20側に向け、ガラス枠施錠杆12の鉤部12
a、12bを正面側のガラス枠用の凹部に突き出した姿
勢で、取付板2を用いて縦に取付けられる。
【0028】一方、本体枠20の内側の鉤部材5、6に
対応した上下位置には、受け金具24、25が固定され
る。さらに、ガラスを嵌め込んだガラス枠22が、前面
枠21の開口部内に取付けられた金枠内にヒンジを開閉
可能に取付けられ、そのガラス枠22の自由端部に、ガ
ラス枠施錠杆12の鉤部12a,12bが係止可能な係
止部26、27が設けられる。つまり、ガラス枠22
は、閉鎖時にその自由端部が前面枠側の施錠装置の正面
を覆い、鉤部12a,12bに係止部26、27を係止
可能に構成されている。
【0029】パチンコ機の前面枠21を本体枠20に対
し閉じると、図9のように、施錠装置の上下の鉤部材
5、6が、本体枠20側の受け金具24、25に当って
下方に傾動し、その後コイルばね16.18の付勢力に
より戻って係止され、施錠状態となる。このとき、連動
杆4は動かずに、上部と下部の鉤部材5,6が各々独立
して傾動し、係止状態となって施錠されるから、鉤部材
5,6の傾動は摩擦などの負荷が少ないために、極めて
軽く動き、軽い動作で確実に施錠することができる。
【0030】一方、ガラス枠22を前面枠21の金枠内
に閉じると、ガラス枠22内の係止部26、27がガラ
ス枠施錠杆12の鉤部12a,12bに当り、これを下
方に摺動させながら閉じられ、コイルばね17の付勢力
によりガラス枠施錠杆10が上方に戻る。これにより、
鉤部12a,12bに係止部26、27が係止され、ガ
ラス枠22は施錠状態となる。
【0031】ガラス枠22を解錠する場合は、キーをシ
リンダ錠10に差し込み、これを左方向に回して、カム
板9を図3時計方向へ回動させると、カム板9の第二係
合部9bがガラス枠施錠杆12の係合部12cと係合し
てこれを下方へ摺動させ、上下の鉤部12a,12bを
下方へ摺動させる。この動作によって、ガラス枠22の
係止部26、27と鉤部12a,12bとの係合が外
れ、ガラス枠22は解錠される。
【0032】前面枠21を解錠する場合は、図9に示す
ように、キーをシリンダ錠10に差し込み右に回し、カ
ム板9を図3反時計方向に回転させる。この動作によ
り、カム板9の第一係合部9aが連動杆4の係合部4e
と係合してこれを上方へ摺動させ、連動杆4の摺動時に
その曲折部4c、4dが上下の鉤部材5、6の縁部を上
方に押して上方に傾動させる。この鉤部材5、6の傾動
によって、本体枠20の受け金具24、25との係合が
外れ、前面枠21は開放可能な状態となる。
【0033】一方、パチンコ機では、その本体枠20と
前面枠21との隙間から針金などを差し込んで、不正解
錠される場合がある。施錠装置は、パチンコ機の正面に
向かって、前面枠21の右端の自由端側に取り付けられ
ているから、パチンコ機の右側の隙間から針金などを差
し込み、その先端で鉤部材5,6や連動杆4を引っ掛け
て、解錠方向に摺動させて、不正解錠が行われやすい。
【0034】しかしながら、本施錠装置では、連動杆4
と鉤部材5,6が基枠体1の支持板3の外側(施錠装置
の正面に向かって左側)に配設されているから、前面枠
の右側の隙間から差し込まれた針金などは、支持板3が
壁となって連動杆4や鉤部材5,6には届きにくく、不
正解錠を阻止することができる。
【0035】また、上部の鉤部材5と下部の鉤部材6が
独立して傾動可能であり、一方の鉤部材を針金などで引
っ掛けて解錠方向に傾動させた場合であっても、他方の
鉤部材は施錠状態を保持するため、不正解錠を防止する
ことができる。さらに、連動杆4と鉤部材5,6を係合
させる曲折部4c、4dの部分は、正面の右側から見た
場合、支持板3のカバー部3a,3bによってカバーさ
れているから、その部分を針金などで引っ掛けての不正
解錠も不可能となる。
【0036】このように、本体枠20と前面枠21との
隙間から針金などを差し込んで行われる不正解錠を簡単
な構成により、防止することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の施錠装置
によれば、連動杆と鉤部材が、本体枠と前面枠の隙間か
ら差し込まれた針金が届きにくい支持板の外側に配設さ
れるから、施錠装置近傍の隙間から差し込まれた針金な
どでは、支持板が壁となって、連動杆や鉤部材を引っ掛
けて摺動させることは困難となり、針金などによる不正
解錠を防止することができる。また、上下の鉤部材が、
各々解錠方向に力が加えられた場合、解錠方向に独立し
て傾動するため、パチンコ機の本体枠と前面枠との隙間
から針金などを差し込んで行う不正解錠では、上部と下
部の2つの鉤部材を同時に解錠方向に引くことは難し
く、一方の鉤部材のみを解錠方向に引いて解錠しようと
しても、解錠は不可能となり、不正解錠を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す施錠装置の正面図で
ある。
【図2】同施錠装置の右側面図である。
【図3】同施錠装置の背面図である。
【図4】同施錠装置の左側面図である。
【図5】同施錠装置の分解右側面図である。
【図6】同施錠装置の分解左側面図である。
【図7】(a)は上部の鉤部材が傾動する状態の部分左
側面図、(b)は下部の鉤部材が傾動する状態の部分左
側面図である。
【図8】(a)は下部の鉤部材周辺の詳細を示す部分斜
視図、(b)は上部の鉤部材周辺の詳細を示す部分斜視
図である。
【図9】使用状態を示す同施錠装置の右側面図である。
【符号の説明】
1−基枠体 2−取付板 3−支持板 4−連動杆 4c、4d−曲折部 5、6−鉤部材 9−カム板 10−シリンダ錠 12−ガラス枠施錠杆 20−本体枠 21−前面枠 22−ガラス枠

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付板と支持板と有した基枠体の該支持
    板の上部と下部に鉤部材が枢軸を介して傾動可能に枢支
    され、該支持板に沿って連動杆が摺動可能に配設され、
    該連動杆の一方向の移動にのみ係合して該上下の鉤部材
    が解錠側に傾動可能に配設され、該取付板の一部にシリ
    ンダ錠がその錠軸を基枠体内に向けて取り付けられ、該
    シリンダ錠の錠軸にはカム板が該連動杆と係合可能に取
    り付けられ、該上下の鉤部材に解錠方向の力が印加され
    たとき、該上部の鉤部材と下部の鉤部材が独立して傾動
    可能に構成され、該上下の鉤部材と該連動杆が該支持板
    の外側に配置されたことを特徴とするパチンコ機の施錠
    装置。
  2. 【請求項2】 前記基枠体内に鉤部を上下に有するガラ
    ス枠施錠杆が該鉤部を該取付板から前面側に突出させて
    摺動可能に配設され、該ガラス枠施錠杆には前記カム板
    と係合可能な係合部が設けられ、該ガラス枠施錠杆の鉤
    部が該ガラス枠側に設けた係止部に係止されて該ガラス
    枠が施錠されるように構成した請求項1記載のパチンコ
    機の施錠装置。
  3. 【請求項3】 前記上部の鉤部材と下部の鉤部材に長孔
    が形成され、前記基枠体の支持板に固定されたガイドピ
    ンが該長孔に挿通されて該鉤部材の傾動がガイドされる
    と共に、前記連動杆に設けた長孔に該ガイドピンが挿通
    されて該連動杆の摺動がガイドされ、該連動杆の作動
    時、該連動杆と該上下の鉤部材とは該連動杆の一部を曲
    げた曲折部と該鉤部材の縁部によって係合することを特
    徴とする請求項1記載のパチンコ機の施錠装置。
  4. 【請求項4】 前記支持板における前記連動杆の曲折部
    の対応位置に、該曲折部を該支持板の内側から覆うカバ
    ー部が設けられたことを特徴とする請求項3記載のパチ
    ンコ機の施錠装置。
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JP2007190147A (ja) * 2006-01-18 2007-08-02 Chuto Sangyo Kk ゲーム機の施錠装置
JP2007289330A (ja) * 2006-04-24 2007-11-08 Chuto Sangyo Kk ゲーム機の施錠装置
JP2008237270A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Samii Kk 施錠装置及び遊技機
KR101543960B1 (ko) 2014-04-15 2015-08-11 에이스이노텍 주식회사 창호잠금장치용 키퍼

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