JP3191151B2 - パチンコ機の施錠装置 - Google Patents

パチンコ機の施錠装置

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JP3191151B2
JP3191151B2 JP24318197A JP24318197A JP3191151B2 JP 3191151 B2 JP3191151 B2 JP 3191151B2 JP 24318197 A JP24318197 A JP 24318197A JP 24318197 A JP24318197 A JP 24318197A JP 3191151 B2 JP3191151 B2 JP 3191151B2
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農史 中村
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中東産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機の前面
枠を本体枠に対し施錠すると共に、前面枠内に開閉可能
に取付けられたガラス扉を、前面枠に対し施錠するパチ
ンコ機の施錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者らは、すでに特開平7−204
337号公報において、前面枠用施錠具とガラス扉用施
錠具を基枠体内に備えたパチンコ機の施錠装置を提案し
た。この施錠装置は、取付板と支持板からなる基枠体の
支持板の上部と下部に、前面枠用の鉤部材を傾動可能に
枢支し、上下の鉤部材を1本の連結杆により連結し、取
付板の中間部にシリンダ錠がその錠軸を取付板に設けた
孔から内側に差込むように固定され、錠軸の先端に連結
杆と係合するカム板が固定される。さらに、支持板の上
部と下部に、ガラス扉施錠用の鉤部材が傾動可能に枢支
され、両鉤部材がガラス扉施錠用の別の連結杆により連
結され、その連結杆の一部がカム板と係合可能に形成さ
れる。
【0003】そして、基枠体の取付板がパチンコ機の前
面枠に縦に取付けられ、本体枠側に取付けられた受け金
具に前面枠用の鉤部材を押し込むことにより、受け金具
に鉤部材が係止されて前面枠を施錠し、ガラス扉の内側
に設けた係止ピンをガラス扉施錠用の鉤部材に押し付け
ることにより、係止ピンが鉤部材に係止されてガラス扉
が施錠される。解錠する際には、シリンダ錠を一方向に
回してカム板を同方向に回すと、カム板が前面枠用の連
結杆に係合してそれを摺動させ、その両端に連結された
鉤部材が傾動して前面枠を解錠し、シリンダ錠を前面枠
の解錠時と反対方向に回してカム板を同方向に回わす
と、カム板がガラス扉用の連結杆に係合してそれを摺動
させ、ガラス扉施錠用の鉤部材が傾動してガラス扉が解
錠される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この施錠装置は、パチ
ンコ機の前面枠用施錠具とガラス扉用施錠具を共に備え
ているため、従来の一般的な前面枠用施錠具のみを備え
た施錠装置と比べ、ガラス扉用施錠具をガラス扉側に設
けなくてもよく、ガラス扉側の構造が簡単化され、ガラ
ス扉用施錠具をガラス扉に取り付ける際の取り付け作業
や位置調整の作業が不要となるなどの利点がある。
【0005】しかし、上記のパチンコ機の施錠装置は、
基枠体の支持板の両側に2対の鉤部材が枢支され、各対
の上下の鉤部材に連結杆が連結される構造となるため、
構造が非常に複雑化すると共に、部品点数も多くなる問
題があった。
【0006】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、前面枠用施錠具とガラス扉用施錠具の両
方を内蔵し、構造が簡単で、部品点数を少なくすること
ができるパチンコ機の施錠装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の施錠装置は、取付板と支持板からなる基
枠体の内側に連結杆が摺動可能に配設され、支持板の上
部と下部に鉤部材が連結杆に連結されて傾動可能に枢支
され、取付板の中間部にシリンダ錠がその錠軸を内側に
して固定され、錠軸の先端に連結杆と係合するカム板が
固定され、基枠体の取付板がパチンコ機の前面枠に縦に
取付けられ、本体枠側に取付けられた受け金具に鉤部材
が係止されて前面枠を施錠するパチンコ機の施錠装置に
おいて、支持板の一部を舌状に切り起して枢支板部が形
成され、枢支板部に鉤部材が下方に傾動可能に枢支ピン
で枢支され、枢支板部により鉤部材が支持板より少し離
れた位置に支持されると共に、鉤部材を連結する連結杆
が支持板から少し離した位置に配設され、取付板の上部
と下部に、ガラス扉用鉤部材が進入するための矩形孔が
形成され、矩形孔と連通する矩形の係止孔を有するガラ
ス扉施錠用の摺動杆が断面L字状に形成されて基枠体の
内側の取付板と支持板との角部に摺動可能に配設され、
摺動杆の一部がカム板と係合可能に形成され、ガラス扉
の内側に突設したガラス扉用鉤部材が矩形孔に進入し係
止孔に係止されてガラス扉が施錠され、シリンダ錠を前
面枠の解錠時と反対方向に回してカム板を同方向に回動
させ、ガラス扉施錠用の摺動杆を摺動させてガラス扉を
解錠することを特徴とする。
【0008】
【作用・効果】このような構成の施錠装置では、前面枠
を本体枠に対し閉じると、施錠装置の上下の鉤部材が本
体枠側の受け金具に当って下方に傾動しながら係止さ
れ、施錠状態となる。
【0009】それを解錠する場合は、キーによってシリ
ンダ錠を回し、カム板を回転させると、カム板の係合部
が連結杆と係合してこれを摺動させ、上下の鉤部材が傾
動する。この鉤部材の傾動によって、本体枠の受け金具
との係合が外れ、前面枠は開放可能な状態となる。
【0010】一方、前面枠内のガラス扉を前面枠に対し
閉じると、ガラス扉の鉤部材が取付板の矩形孔から係止
孔に進入して摺動杆を摺動させ、鉤部材が係止孔に係止
されてガラス扉が施錠される。
【0011】ガラス扉を解錠する場合は、シリンダ錠の
キーを逆方向に回して、カム板を同方向に回動させる
と、カム板の係合部が摺動杆と係合してこれを下方へ摺
動させる。これにより、摺動杆の係止孔とガラス扉用鉤
部材との係合が外れ、ガラス扉は解錠される。
【0012】このように、前面枠用の施錠装置の基枠体
内に、ガラス扉用の施錠具を内蔵しているため、基枠体
の取付板を前面枠の内側に固定するだけで、別個にガラ
ス扉用施錠具を取付ける必要がなく、簡単に取付け作業
を行うことができる。また、また、ガラス扉用施錠具と
しては、基枠体内に係止孔を有する摺動杆を設けるだけ
でよいため、従来の同種の施錠装置と比較して構造が簡
単で、部品点数を少なくすることができる。
【0013】また、基枠体の取付板上にガラス扉の開閉
を検出する検出器を設けることにより、ガラス扉の開閉
状態を電気的に検出することができ、そのための検出器
を前面枠の他の部分に取り付ける必要がなく、そのため
のスペースを狭い前面枠上に確保する必要もなくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0015】図1は施錠装置の正面図を、図2はその左
側面図を、図3はその右側面図を、図4はその背面図を
各々示している。1は縦長の基枠体で、支持板3の前と
後に取付板2、12を略直角に相互に逆方向に曲折した
形状に一体成形される。基枠体1の支持板3の上部と下
部に枢支部が形成される。取付板2、12には複数の取
付孔が穿設される。
【0016】枢支部は、支持板3の一部を舌状に切り起
して枢支板部3aが形成され、そこに鉤部材4、5が下
方に傾動可能に枢支ピン4a,5aで枢支される。この
枢支板部3aにより鉤部材4、5が支持板3から少し離
れた位置に支持されると共に、後述の連結杆6の位置も
支持板3から少し離し、摺動を容易にしている。
【0017】鉤部材4、5は三角形頭部を有しその中間
部に係合凹部を有している。基枠体1の内側には、図3
に示すように、支持板3に沿って連結杆6が摺動可能に
配設され、連結杆6の上端は鉤部材4の末端に連結ピン
4bで連結され、連結杆6の下端は同様に下部の鉤部材
5の末端に連結ピン5bで連結される。連結杆6は支持
板3の一部を切り起したガイド部3bによりその摺動を
ガイドされ、外れを防止している。この鉤部材4、5及
びそれを動かす連結杆6は、パチンコ機の前面枠用の施
錠機構を構成する。
【0018】連結杆6の下部の取付板2側に突起部6a
が突設され、その突起部6aに対向した取付板2の位置
に異形の孔が穿設され、シリンダ錠7が取付板2の外側
からその錠軸を内側に挿入するように、取付板2にねじ
又はかしめで固定される。シリンダ錠7の錠軸には2つ
の係合部8a,8bを持つカム板8が固定され、図4の
反時計方向にカム板8を回動させた場合、図8、9のよ
うに、カム板の係合部8aが連結杆6の突起部6aに係
合し、連結杆6を上方に摺動させ、鉤部材4、5を傾動
させる。
【0019】なお、連結杆6はコイルばね9によって下
方に付勢され、また、連結杆6の一部には手動で解錠す
るための把手部6bが支持板の中央部に設けた矩形孔3
cから左前方に突出するように突設されている(図
2)。この矩形孔3aの幅によって連結杆6の摺動幅が
決定される。また、係合部8aが係合する連結杆6の突
起部6aは少しカム板側に接近し、その位置を保持する
ために、支持板3の対応箇所に突起3dが設けられる。
【0020】さらに、基枠体1の内側の取付板2上に
は、上記取付の矩形孔2a,2bと連通する矩形の係止
孔14,15を有するガラス扉施錠用の摺動杆16が基
枠体内を摺動可能に配設される。係止孔14,15は後
述のガラス扉用鉤部材26、27が進入して係止可能な
大きさと位置に配置される。摺動杆16は断面L字状に
形成され、取付板2と支持板3との角部に摺動可能に配
設され、取付板側に向けて突設された頭付きピン18を
取付板2上の長孔2cに係合させ、所定の範囲で移動可
能とされる。
【0021】摺動杆16の下端でカム板8の近傍にには
係合孔部16bが設けられ、図4の時計方向にカム板8
が回動された時、図10、図11のように、カム板8の
係合部8bがその係合孔部16bに係合し、摺動杆16
が下に移動する。この摺動杆16の下降により、後述の
ガラス扉用鉤部材27との係合をはずし、ガラス扉を解
錠する。上記のコイルばね9はこの摺動杆16と連結杆
6との間に係止され、1本のコイルばねで両杆6、16
を相互に逆方向に付勢し、動作させることができる。こ
れら2個の係止孔14、15を有する摺動杆16、コイ
ルばね9等によってガラス扉用の施錠機構が構成され
る。また、摺動杆16の中間部には把持部16aが背面
側から手動で操作できるように突設される。
【0022】更に、取付板2上の基枠体1の正面側に、
ガラス扉の開閉を検出するための検出器(スイッチ)1
7が取り付けられる。ガラス扉が前面枠21に対し閉鎖
されたとき、ガラス扉が検出器17のアクチュエータ1
7aを押し、ガラス扉の開閉が検出される。
【0023】このように構成された施錠装置は、パチン
コ機の前面枠21の内側に、シリンダ錠7の先端を前面
に突出させ、鉤部材4、5を本体枠20側に向けた状態
で、取付板2、12の取付孔に取付ねじをねじ込み、縦
に取付けられる。また、本体枠20の内側には、鉤部材
4、5に対応した上下位置に受け金具24、25が固定
される。前面枠21の前面にヒンジを介して開閉可能に
取り付けられたガラス扉22には、ガラス扉用鉤部材2
6、27が前面枠21側を向けて固定される。ガラス扉
用鉤部材26、27の位置は、上記摺動杆16の係止孔
14、15の位置に対応している。
【0024】このような構成の施錠装置では、パチンコ
機における前面枠21を本体枠20に対し閉じると、図
12から図13に示すように、施錠装置の上下の鉤部材
4、5が本体枠20側の受け金具24、25に当って下
方に傾動しながら係止され、施錠状態となる。
【0025】それを解錠する場合は、キーによってシリ
ンダ錠7を回し、カム板8を図1反時計方向に回転させ
ると、カム板8の係合部8aが連結杆6と係合してこれ
を上方へ摺動させ、上下の鉤部材4、5が下方へ傾動す
る。この鉤部材4、5の傾動によって、本体枠20の受
け金具24、25との係合が外れ、前面枠21は開放可
能な状態となる。
【0026】一方、ガラス扉22を前面枠21に対し閉
じると、図12から図13に示すように、ガラス扉22
側のガラス扉用鉤部材26、27が取付板2の長孔2
a,2bから摺動杆16の係止孔14、15内に進入す
る。そして、摺動杆16を下方に摺動させながら進入し
て、係止孔14、15に鉤部材26、27が係止され、
ガラス扉22は施錠状態となる。
【0027】ガラス扉を解錠する場合は、シリンダ錠7
のキーを逆方向に回して、カム板8を図4の時計方向へ
回動させると、カム板8の係合部8bが摺動杆16の係
合孔16bと係合してこれを下方へ摺動させる。この摺
動杆16の下降により、図10、図11に示すように、
係止孔14、15と鉤部材26、27との係合が外れ
て、ガラス扉22が解錠される。また、ガラス扉22の
閉鎖時に、ガラス扉22の一部が検出器17のアクチュ
エータ17aに当たり、検出器17のスイッチがオンオ
フするため、ガラス扉22の開閉が電気的に検出され
る。
【0028】このように、前面枠用の施錠装置の基枠体
1内に、ガラス扉用施錠具を内蔵しているため、基枠体
1を前面枠21の内側に固定し、受け金具24、25と
ガラス扉用鉤部材26、27を本体枠、又はガラス扉に
取り付けるだけで、ガラス扉と前面枠の両方の施錠・解
錠を行うことができる。また、ガラス扉用施錠具として
は、基枠体1内に係止孔14、15を有する摺動杆16
を設けるだけでよいため、従来の同種の施錠装置と比較
して構造が簡単で、部品点数を少なくすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す施錠装置の正面図であ
る。
【図2】その左側面図である。
【図3】その右側面図である。
【図4】その背面図である。
【図5】分解状態の左側面図である。
【図6】施錠装置下部の拡大右側面図である。
【図7】図6の VII− VII断面図である。
【図8】前面枠解錠時の施錠装置下部の拡大右側面図で
ある。
【図9】図8のIX−IX断面図である。
【図10】ガラス扉解錠時の施錠装置下部の拡大右側面
図である。
【図11】図10のXI−XI断面図である。
【図12】ガラス扉及び前面枠を閉じる際の装置の右側
面図である。
【図13】ガラス扉及び前面枠を閉じて施錠した状態の
右側面図である。
【符号の説明】
1−基枠体 2−取付板 3−支持板 4,5−鉤部材 6−連結杆 7−シリンダ錠 8−カム板 9−コイルばね 14、15−係止孔 16−摺動杆 26、27−ガラス扉用鉤部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02 E05B 61/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付板と支持板からなる基枠体の内側に
    連結杆が摺動可能に配設され、該支持板の上部と下部に
    鉤部材が連結杆に連結されて傾動可能に枢支され、該取
    付板の中間部にシリンダ錠がその錠軸を内側にして固定
    され、該錠軸の先端に前記連結杆と係合するカム板が固
    定され、前記基枠体の取付板がパチンコ機の前面枠に縦
    に取付けられ、本体枠側に取付けられた受け金具に前記
    鉤部材が係止されて前面枠を施錠するパチンコ機の施錠
    装置において、 前記支持板の一部を舌状に切り起して枢支板部が形成さ
    れ、該枢支板部に該鉤部材が下方に傾動可能に枢支ピン
    で枢支され、該枢支板部により該鉤部材が該支持板より
    少し離れた位置に支持されると共に、該鉤部材を連結す
    る前記連結杆が該支持板から少し離した位置に配設さ
    、前記取付板の上部と下部に、ガラス扉用鉤部材が進
    入するための矩形孔が形成され、該矩形孔と連通する矩
    形の係止孔を有するガラス扉施錠用の摺動杆が断面L字
    状に形成されて該基枠体の内側の取付板と支持板との角
    部に摺動可能に配設され、該摺動杆の一部が前記カム板
    と係合可能に形成され、ガラス扉の内側に突設したガラ
    ス扉用鉤部材が該矩形孔に進入し該係止孔に係止されて
    ガラス扉が施錠され、前記シリンダ錠を前面枠の解錠時
    と反対方向に回して該カム板を同方向に回動させ、ガラ
    ス扉施錠用の摺動杆を摺動させてガラス扉を解錠するこ
    とを特徴とするパチンコ機の施錠装置。
  2. 【請求項2】 前記基枠体の取付板上にガラス扉の開閉
    を検出する検出器が設けられたことを特徴とする請求項
    1記載のパチンコ機の施錠装置。
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