JP3250008B2 - パチンコ機用施錠装置 - Google Patents

パチンコ機用施錠装置

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JP3250008B2
JP3250008B2 JP01123098A JP1123098A JP3250008B2 JP 3250008 B2 JP3250008 B2 JP 3250008B2 JP 01123098 A JP01123098 A JP 01123098A JP 1123098 A JP1123098 A JP 1123098A JP 3250008 B2 JP3250008 B2 JP 3250008B2
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locking device
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機の前面
枠を本体枠に対し施錠すると共に、前面枠内に開閉可能
に取付けられたガラス枠を、前面枠に対し施錠するパチ
ンコ機用施錠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】パチンコ機の前面枠を本体枠に対し施錠
する施錠装置として、断面L字状の取付板と支持板から
なる基枠の内側に、摺動杆が摺動可能に配設され、支持
板の上部と下部に鉤部材が摺動杆に連結されて傾動可能
に枢支され、取付板の中間部にシリンダ錠がその錠軸を
取付板に設けた孔から内側に差込むように固定され、錠
軸の先端に摺動杆と係合するカム板が固定されてなる施
錠装置が、一般に使用されている(例えば、実公昭57
−8867号公報等参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、パチンコ機の前
面枠内には、ガラスを嵌め込んだガラス枠が開閉可能に
取付けられているが、この種の施錠装置には、ガラス枠
を施錠するガラス枠用施錠具は設けられてなく、単にガ
ラス枠用施錠具を解錠するための作動片付き作動杆が、
施錠装置の基枠内に設けられ、シリンダ錠によるカム板
の回動によりその作動杆を摺動させる機構が設けられて
いるのみである。
【0004】このため、ガラス枠用施錠具を別個に前面
枠の内側に取付ける必要があり、その際の取付け作業に
多くの工数がかかると共に、施錠装置側の作動片をガラ
ス枠用施錠具側の受け具に合せるように、位置調整を行
なう必要があり、取付け時の調整作業にも多くの作業工
数がかかる問題があった。
【0005】このため、従来、特開平7−204337
号公報等により、1つの基枠内に前面枠用の施錠装置と
ガラス枠用の施錠装置を組み込んだパチンコ機の施錠装
置が提案されている。
【0006】この施錠装置は、支持板の外側の上部と下
部に、ガラス枠施錠用の鉤部材を傾動可能に枢支し、両
鉤部材をガラス枠施錠用の摺動杆により連結すると共
に、摺動杆の一部を支持板の内側のカム板と係合可能な
箇所まで延設し、シリンダ錠によるカム板の反対側への
回動により、ガラス枠施錠用の摺動杆を摺動させ、それ
によってガラス枠用の鉤部材を傾動させ、ガラス枠の解
錠を行う構造であった。このため、構造が複雑となり、
部品点数が増大して、また、基枠が大形化する問題があ
った。
【0007】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、前面枠用の施錠装置にガラス枠用の施錠
具を内蔵し、構造が簡単で小形化が可能なパチンコ機用
施錠装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の施錠装置は、取付板と支持板からなる縦
長の基枠の内側に、上部と下部に鉤部を一体的に設けた
摺動杆が摺動可能に配設され、基枠の取付板にシリンダ
錠がその錠軸を内側に差込むように固定され、錠軸の先
端に摺動杆と係合するカム板が固定され、基枠の取付板
がパチンコ機の前面枠に縦に取付けられ、パチンコ機の
本体枠側に取付けられた受け金具に鉤部材が係止されて
前面枠を施錠するパチンコ機用施錠装置において、基枠
の取付板の上部と下部に挿入孔が形成され、挿入孔に対
応した位置に係止孔を設けたガラス枠施錠杆が、基枠内
の取付板に沿って摺動可能に配設され、ガラス枠施錠杆
には複数の長孔が形成され、取付板に固定された頭付き
ガイドピンを長孔に通してガラス枠施錠杆が所定の範囲
で上下摺動可能に支持され、ガラス枠施錠杆の一部に前
記カム板が係合可能な係合部が設けられ、パチンコ機の
ガラス枠の内側に設けたガラス枠鉤部が、ガラス枠の閉
鎖時に、挿入孔からガラス枠施錠杆の係止孔に進入して
係止・施錠され、シリンダ錠を前面枠の解錠時と反対方
向に回してカム板を同方向に回動させることにより、ガ
ラス枠施錠杆を摺動させてガラス枠鉤部と係止孔の係合
を解きガラス枠を解錠することを特徴とする。
【0009】
【発明の作用・効果】このような構成の施錠装置では、
前面枠を本体枠に対し閉じると、施錠装置の上下の鉤部
が本体枠側の受け金具に当って摺動しながら係止され、
施錠状態となる。
【0010】それを解錠する場合は、キーによってシリ
ンダ錠を回し、カム板を回転させると、カム板が摺動杆
と係合してこれを摺動させ、上下の鉤部が移動すること
によって、本体枠の受け金具との係合が外れ、前面枠は
開放可能な状態となる。
【0011】一方、前面枠内のガラス枠を前面枠に対し
閉じると、ガラス枠内のガラス枠鉤部が前面枠側に取り
付けた施錠装置の取付板の挿入孔からガラス枠施錠杆の
係止孔に進入し、これを摺動させながら、ガラス枠が閉
じられたとき、ガラス枠鉤部が係止孔の縁部に係止さ
れ、ガラス枠は施錠状態となる。
【0012】ガラス枠を解錠する場合は、シリンダ錠の
キーを逆方向に回して、カム板を同方向に回動させる。
このとき、カム板の係合凸部がガラス枠施錠杆の係合部
と係合してこれを摺動させる。このガラス枠施錠杆の摺
動によって、ガラス枠鉤部と係止孔との係合が外れ、ガ
ラス枠は解錠される。
【0013】このように、ガラス枠施錠具を構成するガ
ラス枠施錠杆を基枠内に配設しているため、別個にガラ
ス枠用施錠具を取付ける必要がなく、簡単に取付け作業
を行うことができ、ガラス枠用施錠具との間の調整作業
も必要としない。また、ガラス枠施錠杆を基枠内に摺動
可能に配設し、取付板に設けた挿入孔からガラス枠鉤部
をガラス枠施錠杆の係止孔に係止させる構造としたか
ら、従来のものより小形化が可能で、部品点数も少なく
することができる。
【0014】更に、基枠の取付板の一部を内側に曲折し
て取付ブラケット部を凹状に形成し、取付ブラケット部
にシリンダ錠のフランジをねじ止めするようにして装着
すれば、規格化されたシリンダ錠であっても、厚さの薄
い前面枠に適用して、シリンダ錠の先端位置を表面に合
わせることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は施錠装置の正面図を、図2はそ
の左側面図を、図3はその右側面図を、図4はその背面
図を各々示している。1は取付板2と支持板3を略直角
に曲折して一体成形してなる縦長の基枠で、取付板2に
は複数の取付孔が穿設される。
【0016】上部と下部に鉤部4、5を一体的に設けた
摺動杆6が上下に摺動可能に配設される。鉤部4、5は
三角形頭部を有しその中間部に係合凹部を下側に向けて
有している。また、支持板3の一部を内側に曲げそこに
スリットを設けることによって、鉤部4、5を摺動可能
にガイドするガイド部3cを形成している。
【0017】支持板3に2個の長孔3bが形成され、そ
の長孔3bに頭付ガイドピン6aを通しその先端が摺動
杆6に固定され、摺動杆6は支持板3に対し所定の範囲
で摺動可能に支持される。摺動杆6の下部に、後述のカ
ム板8の第一係合凸部8aが係合する係合部17が形成
される。取付板2と摺動杆6の間にコイルばね9cが掛
けられ、摺動杆6はこのばねにより常時下方に付勢され
る。鉤部4、5を上部と下部に有する摺動杆6は、パチ
ンコ機の前面枠用の施錠機構を構成する。
【0018】取付板2の下部の拡幅部分に、シリンダ錠
7を取り付けるための異形孔が形成されると共に、取付
ブラケット部18が形成される。取付ブラケット部18
は、取付板2の一部を切り開き、それを内側に曲げて凹
状に形成され、シリンダ錠7の元部を基枠1の内側に入
れ、その元部(フランジ)をそこに固定する。シリンダ
錠7は、その元部にフランジ7aを有し、錠軸を基枠1
の内側に挿入するようにして、フランジ7aを取付ブラ
ケット部18にねじ止めして固定する。
【0019】このように、基枠1の内側に凹状に形成さ
れた取付ブラケット部18にシリンダ錠7を固定するこ
とにより、シリンダ錠の7の前面への突き出し長を短く
し、規格化されたシリンダ錠を厚さの薄い前面枠にも良
好に使用することができる。
【0020】シリンダ錠7の錠軸には第一係合凸部8a
と第二係合凸部8bを持つカム板8が固定される。図4
反時計方向にカム板8を回動させた場合、カム板の第一
係合凸部8aは摺動杆6の係合部17に係合し、摺動杆
6を上方に摺動させ、鉤部4、5を上方に摺動させる。
【0021】さらに、取付板2の内側に長手方向に沿っ
て、縦長のガラス枠施錠杆10が摺動可能に配設され
る。ガラス枠施錠杆10は、図4に示すように、帯状金
属の上部と下部に、係止孔12と13を設け、さらに下
部にカム板8の第二係合凸部8bと係合可能な係合部1
4を設けて形成される。上下の係止孔12、13は、後
述のガラス枠に設けたガラス枠鉤部26が進入して係止
可能に形成され、また、ガラス枠施錠杆10の中間部に
は手動操作用の操作部15が突設される。操作部15
は、基枠1の支持板3に形成した開口部3aから外側に
突き出るように配設される。
【0022】基枠1の取付板2には、ガラス枠鉤部26
を挿通するための挿入孔2aと2bが、図1に示すよう
に形成される。ガラス枠施錠杆10には、複数の長孔1
0cが形成され、各々の長孔に頭付ガイドピン2cが通
され、その先端が取付板2上に固定される。これによ
り、ガイド枠施錠杆10は取付板2上において所定の範
囲で上下摺動可能に支持される。ガラス枠施錠杆10と
取付板2の間にコイルばね9bが掛けられ、さらにガラ
ス枠施錠杆10と摺動杆6と間にコイルばね9aが掛け
られ、これにより、ガラス枠施錠杆10は上方へ付勢さ
れる。
【0023】このように構成された施錠装置は、図6に
示すように、パチンコ機における例えば合成樹脂製の前
面枠21の内側に、シリンダ錠7の先端を前面に露出さ
せ、鉤部4、5をパチンコ機の本体枠20側に突出した
状態で、取付板2を用いて縦に取付けられる。
【0024】一方、本体枠20の内側の鉤部4、5に対
応した上下位置には、受け金具24、25が固定され
る。さらに、パチンコ機の前面にはガラス枠22が前面
枠21の開口部にヒンジを介して開閉可能に取付けら
れ、そのガラス枠22の自由端部に、且つガラス枠施錠
杆10の係止孔12、13に進入可能な位置に、ガラス
枠鉤部26、27が内側に突出して固定される。
【0025】このようなパチンコ機用施錠装置は、パチ
ンコ機における前面枠21を本体枠20に対し閉じる
と、図6に示すように、施錠装置の上下の鉤部4、5が
本体枠20側の受け金具24、25に当って上方に移動
し、コイルばね9aの付勢力により戻って係止され、施
錠状態となる。
【0026】それを解錠する場合は、キーによってシリ
ンダ錠7の錠軸を回し、カム板8を図4反時計方向に回
転させると、カム板8の第一係合凸部8aが摺動杆6の
係合部17と係合してこれを上方へ摺動させ、上下の鉤
部4、5を上に移動させる。この鉤部4、5の上移動に
よって、本体枠の受け金具24、25との係合が外れ、
前面枠21は開放可能な状態となる。
【0027】一方、前面枠21内のガラス枠22を前面
枠21に対し閉じると、図6に示すように、ガラス枠2
2の内側に突出したガラス枠鉤部26、27が、挿入孔
2a,2bから基枠1内に進入し、ガラス枠施錠杆10
の係止孔12、13に入る。そして、ガラス枠施錠杆1
0を下方に摺動させた後、コイルばね9a,9bの付勢
力によりガラス枠施錠杆10が上方に戻り、これによ
り、ガラス枠鉤部26、27が係止孔12、13の縁部
に係止され、ガラス枠22は施錠状態となる。
【0028】ガラス枠22を解錠する場合は、シリンダ
錠7のキーを逆方向に回して、カム板8を図4時計方向
へ回動させると、図7に示すように、カム板8の第二係
合凸部8bがガラス枠施錠杆10の係合部14と係合し
てこれを下方へ摺動させ、上下の係止孔12、13を下
方へ移動させる。この動作によって、ガラス枠22のガ
ラス枠鉤部26、27と係止孔12、13の縁部の係合
が外れ、ガラス枠22は開放される。
【0029】このように、前面枠用の施錠装置の基枠1
内に、ガラス枠施錠杆10を内蔵しているため、基枠1
の取付板2を前面枠21の内側に固定するだけで、別個
にガラス枠用施錠具を取付ける必要がなく、簡単に取付
け作業を行うことができる。また、別個にガラス枠用施
錠具を取付ける場合のように、ガラス枠用施錠具との間
の調整作業も必要としない。さらに、従来のこの種の施
錠装置に比べ、構造が簡単化できると共に、部品点数が
少なくなり、基枠つまり施錠装置の外形を小形化するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す施錠装置の正面図であ
る。
【図2】その左側面図である。
【図3】その右側面図である。
【図4】その背面図である。
【図5】施錠装置の分解側面図である。
【図6】使用状態を示す右側面図である。
【図7】ガラス枠施錠杆の移動時(解錠時)の背面図で
ある。
【符号の説明】
1−基枠 2−取付板 3−支持板 4、5−鉤部 6−摺動杆 7−シリンダ錠 8−カム板 10−ガラス枠施錠杆 12、13−係止孔 26、27−ガラス枠鉤部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A63F 7/02 E05B 61/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付板と支持板からなる縦長の基枠の内
    側に、上部と下部に鉤部を一体的に設けた摺動杆が摺動
    可能に配設され、該基枠の取付板にシリンダ錠がその錠
    軸を内側に差込むように固定され、該錠軸の先端に前記
    摺動杆と係合するカム板が固定され、前記基枠の取付板
    がパチンコ機の前面枠に縦に取付けられ、パチンコ機の
    本体枠側に取付けられた受け金具に前記鉤部が係止され
    て該前面枠を施錠するパチンコ機用施錠装置において、 該基枠の取付板の上部と下部に挿入孔が形成され、該挿
    入孔に対応した位置に係止孔を設けたガラス枠施錠杆
    が、前記基枠内の取付板に沿って摺動可能に配設され、
    該ガラス枠施錠杆には複数の長孔が形成され、該取付板
    に固定された頭付きガイドピンを該長孔に通して該ガラ
    ス枠施錠杆が所定の範囲で上下摺動可能に支持され、
    ガラス枠施錠杆の一部に前記カム板が係合可能な係合部
    が設けられ、パチンコ機のガラス枠の内側に設けたガラ
    ス枠鉤部が、該ガラス枠の閉鎖時に、該挿入孔から該ガ
    ラス枠施錠杆の係止孔に進入して係止・施錠され、前記
    シリンダ錠を前面枠の解錠時と反対方向に回して該カム
    板を同方向に回動させることにより、ガラス枠施錠杆を
    摺動させて該ガラス枠鉤部と係止孔の係合を解きガラス
    枠を解錠することを特徴とするパチンコ機用施錠装置。
  2. 【請求項2】 前記基枠の取付板の一部を切り開き内側
    に曲折して取付ブラケット部が凹状に形成され、該取付
    ブラケット部にシリンダ錠の元部のフランジがねじ止め
    されたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ機用施
    錠装置。
JP01123098A 1998-01-23 1998-01-23 パチンコ機用施錠装置 Expired - Lifetime JP3250008B2 (ja)

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JP2010264309A (ja) * 2010-08-30 2010-11-25 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP5556793B2 (ja) * 2011-11-16 2014-07-23 株式会社三洋物産 遊技機
JP5692449B2 (ja) * 2014-07-16 2015-04-01 株式会社三洋物産 遊技機
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