JP4446972B2 - 基板ケース - Google Patents

基板ケース Download PDF

Info

Publication number
JP4446972B2
JP4446972B2 JP2006090943A JP2006090943A JP4446972B2 JP 4446972 B2 JP4446972 B2 JP 4446972B2 JP 2006090943 A JP2006090943 A JP 2006090943A JP 2006090943 A JP2006090943 A JP 2006090943A JP 4446972 B2 JP4446972 B2 JP 4446972B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
main body
case
engaging portion
body side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006090943A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006204950A (ja
Inventor
洋一 中西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sammy Corp
Original Assignee
Sammy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sammy Corp filed Critical Sammy Corp
Priority to JP2006090943A priority Critical patent/JP4446972B2/ja
Publication of JP2006204950A publication Critical patent/JP2006204950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4446972B2 publication Critical patent/JP4446972B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)

Description

本発明は、パチンコ機やスロットマシン等の遊技機において遊技機の作動を制御する制御基板等を収容する基板ケースに関し、さらに詳しくは、制御基板等を収容した状態の基板ケースを不正に開放できなくして制御基板等に対する不正行為を防止する基板ケースの不正開放防止機構に関する。
パチンコ機やスロットマシン等の遊技機では遊技機の作動を制御する制御基板が設けられている。例えば、パチンコ機では外枠に対して開閉可能に組み付けられた前枠裏側の収容枠に遊技盤及び裏機構盤が装備され、この裏機構盤に主基板やサブ制御基板等が取り付けられている。スロットマシンにおいても同様に、スロットマシンの内部に主基板やサブ制御基板等が取り付けられている。
パチンコ機に用いられる主基板は、図柄の抽選や、賞球の払出制御、電動役物の開閉制御等を行う基板であり、所定の制御ソフトウェアが記録されたROMが搭載されて、パチンコ機の作動を統括的に制御する中枢制御装置としての役割を有している。このため、主基板は偽造ROMへの差し替え等の不正改造を受け難いように基板ケース内に収容されるとともに、この基板ケースはケースを開いたときにその痕跡が残るような不正開放(もしくは不正着脱)防止手段を備えて構成されている。
サブ制御基板は、画像表示装置等による演出の制御を行う基板であり、主基板とハーネスを介して電気的に接続されている。また、サブ制御基板は、主基板と同様に、偽造ROMへの差し替え等の不正改造を受け難いように基板ケース内に収容されている。また、サブ制御基板には、前枠に設けられた演出ボタンからの入力信号が受信されるようになっており、演出ボタンの操作に応じた演出の制御をサブ制御基板が行うようになっている。
特開平11−226220号公報 特開2003−71075号公報
また、主基板やサブ制御基板の他に、パチンコ機には、主基板とサブ制御基板との間に設けられるメイン中継基板等、種々の中継基板が設けられている。しかしながら、例えばメイン中継基板においては、主基板とメイン中継基板との間に行われる「ぶら下がり」と称される不正行為や、主基板またはメイン中継基板が不正な基板(不正ROM)と交換される不正行為が行われる可能性があり、基板ケースに2つの基板を収容することで、「ぶら下がり」等の不正行為を防止する必要性が高まっていた。
本発明は、このような問題に鑑みて成されたものであり、ケースの不正開放を防止しつつ2つの基板を収容することができる基板ケースを提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係る基板ケースは、ケース本体部材と、ケース本体部材に装着されるケース蓋部材を備え、ケース本体部材にケース蓋部材を装着して形成されるケース内部に、遊技機に搭載された電子部品を制御するための互いに電気接続された第1および第2制御基板を収容し、不正開放防止機構を用いてケース本体部材にケース蓋部材を装着した状態を保持するように構成された基板ケースにおいて、ケース本体部材にケース蓋部材を装着した状態でケース内部の側に位置するケース蓋部材の内面側に仕切り部が形成されており、ケース蓋部材の内面側に前記仕切り部により仕切られて第1および第2制御基板が取り付けられてケース内部に収容され、第1および第2制御基板の縁部周囲と当接可能に形成された二つの周囲リブを有し、これら二つの周囲リブがそれぞれ第1および第2制御基板の縁部周囲と当接して第1および第2制御基板におけるケース本体部材と対向する面および仕切り部を覆ってケース蓋部材に取り付けられる内部カバーを備え、ケース蓋部材の縁部内側に、第1および第2制御基板の縁部と当接して第1および第2制御基板におけるケース蓋部材の内面側と対向する面が前記ケース蓋部材に覆われるように構成された基板当接部が形成されている。
さらに、不正開放防止機構は、一端側に開口する本体側開口部を有して内部に本体側挿入空間が形成されるとともにケース本体部材に一体に繋がって設けられた本体側係合部と、ケース蓋部材に一体に繋がって設けられ、ケース本体部材にケース蓋部材を装着したときに本体側係合部と対向して重なり本体側開口部を覆って本体側挿入空間を閉鎖するように形成された蓋側係合部と、本体側開口部から本体側挿入空間内に挿入されるとともに挿入方向と平行な回転軸の回りに第1所定角度だけ一の方向に回転されることにより本体側係合部に係合して取り付けられ、逆方向に第1所定角度だけ回転されることにより本体側係合部から取り外すことができるように構成された本体側接続部材と、蓋側係合部に係合して取り付けられる蓋側接続部材とを備える。その上で、蓋側接続部材は、本体側接続部材が本体側挿入空間内に挿入されるとともに回転されて本体側係合部と係合して取り付けられた状態で蓋側係合部が本体側係合部と対向して重なり本体側開口部を覆って本体側挿入空間を閉鎖したときに、本体側挿入空間内に挿入されて本体側接続部材と挿入方向および回転方向ともに結合状態となって係合するように構成された接続部材係合部と、接続部材係合部の周囲に位置して設けられ、少なくとも第1所定角度より小さい第2所定角度以上の回転が規制されるとともに挿抜方向に抜き出しできないように係合して蓋側係合部に取り付けられる保持部と、接続部材係合部と保持部とを連結する切断可能な連結部とを有し、本体側接続部材が本体側挿入空間内に挿入されるとともに回転されて本体側係合部と係合して取り付けられ、且つ、保持部が蓋側係合部に係合して取り付けられることにより蓋側接続部材が蓋側係合部に取り付けられた状態で、蓋側係合部が本体側係合部と対向して重なり本体側開口部を覆って本体側挿入空間を閉鎖したときに、接続部材係合部が本体側挿入空間内に挿入されて本体側接続部材と挿入方向および回転方向ともに一体結合状態となって係合して本体側係合部と蓋側係合部が連結され、保持部が第2所定角度以上の回転が規制されて蓋側係合部に取り付けられていることにより接続部材係合部およびこれに係合した本体側接続部材の第2所定角度以上の回転が規制されて本体側接続部材が本体側係合部に係合して保持され、本体側係合部および蓋側係合部の連結が保持されて、ケース本体部材にケース蓋部材を装着した状態を保持するように構成されており、連結部を切断して接続部材係合部を保持部から切り離して保持部に対して接続部材係合部を回転可能な状態とし、接続部材係合部を回転させてこれと係合した本体側接続部材を一緒に第1所定角度だけ前記一の方向に回転させることにより本体側接続部材と本体側係合部との係合を解除し、ケース本体部材からケース蓋部材を外すことができるように構成される。
また、上述の発明において、好ましくは、ケース本体部材にケース蓋部材を装着した状態でケース内部の側に位置するケース本体部材の内面にリブが形成され、ケース蓋部材の内面に制御基板および内部カバーを取り付けた上でケース蓋部材をケース本体部材に装着した状態において、リブが内部カバーを受け止め保持するように構成され、仕切り部が第1および第2制御基板を電気的に接続するハーネスを通過可能に構成される。
本発明によれば、本体側係合部に係合した本体側接続部材と蓋側係合部に係合した蓋側接続部材とを係合させることにより、本体側係合部と蓋側係合部とが連結されるため、本体側係合部と蓋側係合部とを容易に連結させることができ、ケース本体部材とケース蓋部材とを閉止状態で容易に結合保持することができる。そのため、ケースの不正開放を簡便に防止しつつ2つの基板を基板ケース内に収容することが可能となる。
また、本体側接続部材および蓋側接続部材が本体側係合部および蓋側係合部に対して係脱可能に構成されるため、例えば、蓋側接続部材が切断可能に構成されることにより、蓋側接続部材を切断してケース本体部材からケース蓋部材を外した後、切断された一方の蓋側接続部材を蓋側係合部から離脱させるとともに切断された他方の蓋側接続部材と係合した本体側接続部材を本体側係合部から離脱させ、切断されていない蓋側接続部材および本体側接続部材を用いて再び本体側係合部と蓋側係合部とを連結させることで、ケース本体部材とケース蓋部材とを再度閉止状態で結合保持することができる。
さらに、例えば、ケース本体部材およびケース蓋部材に複数の本体側係合部および蓋側係合部を設けることにより、ケース本体部材と本体側係合部との連結部もしくはケース本体部材と本体側係合部との連結部を切断することでケース本体部材からケース蓋部材を外した後、連結部が切断された組の本体側係合部および蓋側係合部から本体側接続部材および蓋側接続部材を離脱させ、離脱させた本体側接続部材および蓋側接続部材を用いてまだ連結部が切断されていない組の本体側係合部と蓋側係合部とを連結させることで、本体側接続部材および蓋側接続部材を再利用しつつ、ケース本体部材とケース蓋部材とを再度閉止状態で結合保持することができる。
また、ケース蓋部材の基板当接部が第1および第2の基板の縁部と当接して、各基板におけるケース蓋部材と対向する面がケース蓋部材に覆われる状態で第1および第2の基板がケース蓋部材の内面側に取り付けられているため、ケース本体部材とケース蓋部材との隙間から針金やセル板などの道具がケース内部に挿入されても、これらの道具は各基板におけるケース蓋部材と対向する面に到達できないことから、第1および第2の基板に対する不正行為をより確実に防止することができる。さらに、内部カバーの周囲リブが第1および第2の基板の縁部と当接し、各基板におけるケース本体部材と対向する面が内部カバーに覆われる状態となるため、ケース本体部材とケース蓋部材との隙間から針金やセル板などの道具がケース内部に挿入されても、これらの道具は各基板におけるケース本体部材と対向する面に到達できないことから、第1および第2の基板に対する不正行為をより確実に防止することができる。
また、本体側接続部材が本体側係合部内の本体側挿入部において挿入方向と平行な回転軸の回りに第1所定角度だけ一方向に回転することで本体側係合部と係合するように構成されるとともに、蓋側接続部材が蓋側係合部内の蓋側挿入部において挿入方向と平行な回転軸の回りに第1所定角度より少ない第2所定角度だけ一方向に回転することで蓋側係合部と係合するように構成されることで、本体側接続部材および蓋側接続部材を本体側係合部および蓋側係合部に対して容易に係脱させることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。本発明に係る基板ケースを備えた遊技機の代表例としてパチンコ機PMを図1および図2に示しており、まず、これらの図面を参照しながらパチンコ機PMの全体構成について要約説明する。
パチンコ機PMは、図1に示すように、外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成される開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ部材3a,3bで横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して常には外枠1と係合された閉鎖状態に保持される。
前枠2の各部には、パチンコ遊技を展開する遊技展開部材として、前枠2の前側面域に
合わせた方形状のガラス扉5および球皿6が正面左側部に設けられたヒンジ機構7a,7b,7cを利用して横開き開閉および着脱が可能に組付けられ、球皿6の右側下部には遊技球の発射操作を行う操作ハンドル8が装備されている。また、球皿6の左側下部には演出ボタン9が配設されている。前枠2の中央部から上部にかけて後方に突出する方形枠状の収容枠(図示せず)が前枠2と一体に形成されており、この収容枠に所定のゲージ設定で構成された遊技盤10が着脱可能にセット保持され、常には閉鎖保持されるガラス扉5に遊技盤正面の遊技領域PAを臨ませている。遊技盤10の遊技領域PAには、図示しない遊技釘や、各種入賞具11,12,13、画像表示装置15等が配設される。
前枠2の裏面側には、図2に示すように、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりもやや小型の方形枠状に形成された裏セット盤30が、前枠2の裏面に設けられた複数のレバーL,L…を利用して着脱可能にセット保持される。裏セット盤30の各部には遊技球を貯留する球貯留タンク31、タンクレール32、整列待機通路33、賞球カセット34、賞球排出通路35などの賞球装置が装備されるとともに、裏面各部に電源基板アッセンブリ40や主基板アッセンブリ50等の各種制御基板アッセンブリおよび電子部品等が取り付けられ、これらの各機器および遊技盤10の裏面に取り付けられたサブ制御基板アッセンブリ18が図示省略するワイヤーハーネスで接続されている。
球皿6に前面側が覆われた前枠2の下部領域には遊技補助盤(図示せず)と称される補助機構部が形成されており、この遊技補助盤の各部に、打球発射装置(図示せず)や、裏セット盤30側の賞球排出通路35と繋がり球皿6に排出できない遊技球を一時貯留する貯留カセット(図示せず)などが設けられている。
パチンコ機PMは、前枠2、ガラス扉5および球皿6がともに閉止され施錠された状態で遊技に供され、球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより遊技が開始される。操作ハンドル8が回動操作されると、球皿6に貯留された遊技球が打球発射装置により1球ずつ遊技盤10の遊技領域PAに打ち出され、以降パチンコゲームが展開される。
以上のように概要構成されるパチンコ機PMにあって、主基板アッセンブリ50に不正開放防止機構が設けられている。以下、主基板アッセンブリ50について図3〜図8を参照しながら説明する。
主基板アッセンブリ50は、図3〜図5に示すように、パチンコ機PMの作動を統括的
に制御する主基板51と、主基板51と電気的に接続されたメイン中継基板91と、主基板51およびメイン中継基板91を内部に収容する主基板ケース55とを主体に構成される。さらに、主基板ケース55は、パチンコ機PMの裏セット盤30に固定されるケース本体部材60と、ケース本体部材60に開閉自在に取り付けられるケース蓋部材70と、主基板51およびメイン中継基板91の裏面側を覆う内部カバー80とを備え、主基板51およびメイン中継基板91、並びに内部カバー80がケース蓋部材70の内面側に取り付けられた状態で、ケース蓋部材70をケース本体部材60へ装着可能に構成される。
主基板51は、図5に示すように、主基板51の中央部に配設されたCPU52や、主基板51の左側に配設された左側接続コネクタ53、主基板51の右側に配設された複数の右側接続コネクタ54,54,…等の電子部品を備えて構成される。主基板51の四隅には、基板取付孔51a,51a,…が形成されており、ケース蓋部材70に形成された基板取付部71のボス部71bと嵌合するようになっている。
メイン中継基板91は、図5に示すように、メイン中継基板91の左側に配設された複数の左側中継コネクタ93,93,…や、メイン中継基板91の右側に配設された右側中継コネクタ94等の電子部品を備え、主基板51からの信号のみを受信可能に構成される。右側中継コネクタ94は、図示しないハーネスを介して主基板51の左側接続コネクタ53と電気的に接続されるようになっており、これによりメイン中継基板91が主基板51と電気的に接続されて、主基板51からの信号が(一方向に)受信されるようになっている。そして、左側中継コネクタ93,93,…の一つは、サブ制御基板アッセンブリ18のサブ制御基板(図示せず)に繋がっており、主基板51からの信号がメイン中継基板91を介してサブ制御基板に送信されるようになっている。また、左側中継コネクタ93,93,…の残りは、図示しない払出制御基板等と繋がっている。
メイン中継基板91の四隅には、基板取付孔91a,91a,…が形成されており、主基板51と同様に、基板取付部71のボス部71bと嵌合するようになっている。なお、主基板51はケース蓋部材70の内面右側に、メイン中継基板91はケース蓋部材70の内面左側に取り付けられるようになっている。また、サブ制御基板アッセンブリ18のサブ制御基板(図示せず)は、演出ボタン9と電気的に接続されており、演出ボタン9からの入力信号が受信されるようになっている。なお、サブ制御基板は、主基板51とサブ制御基板との間にメイン中継基板91を設けることで、演出ボタン9からの入力信号を受信することが可能となる。
ケース本体部材60は、図5に示すように、前面側に開口を有する矩形箱状の形態をなし、ABS樹脂やポリカーボネート(PC)等の透明な樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により一体的に成形される。ケース本体部材60の底部には、補強リブ61が縦横に形成されており、ケース本体部材60の強度を向上させるとともに、ケース内部に収容された内部カバー80が当接して受け止められるようになっている。
ケース本体部材60の左端部にはヒンジ軸62,62が形成されており、ケース蓋部材70のヒンジアーム74,74とそれぞれヒンジ係合するようになっている。ケース本体部材60の上下側壁外面には、前方に突出する係止アーム63,63が形成されており、図7および図8に示すように、ケース蓋部材70の係止突起75,75にそれぞれ係止するようになっている。
ケース本体部材60の縁部内側には、内側ガードリブ64が突出して形成されており、ケース蓋部材70がケース本体部材60に装着されるときに、ケース蓋部材70の外側ガードリブ78の内側に位置するようになっている。ケース本体部材60の縁部外側には、縁部当接部65が内側ガードリブ64に繋がって形成されており、ケース蓋部材70がケース本体部材60に装着されるときに、外側ガードリブ78が縁部当接部65と当接するようになっている。
ケース蓋部材70は、図5および図6に示すように、ケース本体部材60の開口を覆う矩形箱状の形態をなし、ABS樹脂やポリカーボネート(PC)等の透明な樹脂材料を用いて射出成形等の成形手段により一体的に成形される。図6および図23に示すように、ケース蓋部材70の裏面側(内面側)8箇所には、ボス形状の基板取付部71,71,…がネジ孔71a,71a,…を有して形成されており、主基板51およびメイン中継基板91、並びに内部カバー80が基板取付ネジ89によりネジ固定されてケース蓋部材70の内面側に取り付けられるようになっている。
基板取付部71の先端部には、主基板51およびメイン中継基板91と同等の厚さを有し、主基板51およびメイン中継基板91の基板取付孔51a,91aより僅かに小さい径を有するボス部71bが、主基板51もしくはメイン中継基板91の前面が当接する基板取付面71c(図24を参照)より突出して形成されており、各基板取付孔51a,91aと嵌合可能に構成されている。
ケース蓋部材70の左側には、左コネクタ開口部72が形成されており、図3および図23に示すように、ケース蓋部材70がケース本体部材60に装着された状態で、メイン中継基板91の左側中継コネクタ93,93,…が外部に露出するように構成されている。ケース蓋部材70の右側には、右コネクタ開口部73,73,…が形成されており、ケース蓋部材70がケース本体部材60に装着された状態で、主基板51の右側接続コネクタ54,54,…が外部に露出するように構成されている。なお、左右のコネクタ開口部72,73の周部(リブの部分)は、主基板51およびメイン中継基板91の前面側に当接することが好ましい。これにより、左右のコネクタ開口部72,73から針金やセル板等の道具がケース内部に挿入されるのを防止することができる。
ケース蓋部材70の左端部には、図6に示すように、ヒンジアーム74,74が形成されており、ケース本体部材60のヒンジ軸62,62とそれぞれヒンジ係合するようになっている。そして、ケース本体部材60のヒンジ軸62,62とケース蓋部材70のヒンジアーム74,74とをそれぞれヒンジ係合させることで、ケース蓋部材70がケース本体部材60に対しヒンジ軸62を中心軸として揺動開閉自在に取り付けられる。
ケース蓋部材70の上下側壁外面には、ケース本体部材60の係止アーム63,63とそれぞれ係止可能な係止突起75,75が形成されている。そして、図7(a)に示すように、ケース蓋部材70をケース本体部材60の上に重ねて(揺動させて)閉止状態にすると、係止アーム63,63が係止突起75,75にそれぞれ係止して、ケース蓋部材70がケース本体部材60に対して閉止状態のまま装着保持されるようになっている。
係止突起75の前方(図7および図8における上方)には係止補助突起76が形成されており、図7(a)に示すように、係止アーム63が係止突起75に係止した状態で、係止補助突起76が係止アーム63の先端に(係止突起75と反対側に)隣接するようになっている。これにより、係止アーム63の先端に指または道具を引っ掛けることが難しくなるため、係止アーム63の係止突起75に対する係止状態が容易に解除されることを防止することができる。
なお、係止補助突起76は、係止アーム63が係止突起75に係止した状態で、係止アーム63の先端および両側部に隣接するように形成されてもよい。このようにすれば、係止アーム63の先端に加え係止アーム63の両側部に指または道具を引っ掛けることが難しくなるため、係止アーム63の係止突起75に対する係止状態が容易に解除されることをより確実に防止することができる。
係止突起75の右方(図6における左方)には、指掛け部77,77が形成されており、係止アーム63が係止突起75に係止していない状態で、作業者がこの指掛け部77,77に指を掛けることで、ケース蓋部材70をケース本体部材60に対して揺動開閉させ易いようになっている。
ケース蓋部材70の縁部外側には、外側ガードリブ78が突出して形成されており、図7(b)に示すように、ケース蓋部材70がケース本体部材60に装着されるときに、ケース本体部材60における内側ガードリブ64の外側に位置して、ケース本体部材60の縁部当接部65に当接するようになっている。これにより、ケース蓋部材70の縁部(外側ガードリブ78)とケース本体部材60の縁部(縁部当接部65)との間に若干の隙間を生じさせて、この隙間から針金やセル板等の道具(図示せず)をケース内部に挿入しようとしても、これらの道具をケース蓋部材70の外側ガードリブ78とケース本体部材60の内側ガードリブ64との間に形成されたラビリンス形状の僅かな隙間に通過させなければならないため、針金やセル板等の道具がケース内部に不正に挿入されるのを防止することができる。
ケース蓋部材70の縁部内側には基板当接部79が形成されており、図4に示すように、主基板51およびメイン中継基板91がケース蓋部材70の内面側に取り付けられたときに、基板当接部79が主基板51およびメイン中継基板91の縁部に当接し、主基板51およびメイン中継基板91の前面側がケース蓋部材70に覆われるようになっている。これにより、ケース本体部材60とケース蓋部材70との隙間から針金やセル板等の道具がケース内部に挿入されても、これらの道具は主基板51およびメイン中継基板91の前面側に到達できないことから、主基板51およびメイン中継基板91に対する不正行為をより確実に防止することができる。
内部カバー80は、矩形板状の形態をなし、ABS樹脂やポリカーボネート(PC)等の透明な樹脂材料を用いて一体的に形成される。内部カバー80の縁部近傍8箇所には、内部カバー取付部82,82,…がネジ通過孔82a,82a,…を有して形成されており、基板取付ネジ89によりケース蓋部材70の基板取付部71,71,…にネジ固定されるようになっている。
そして、ケース蓋部材70の右側4箇所に位置する基板取付部71のボス部71bに主基板51の基板取付孔51aを嵌合させるとともに、ケース蓋部材70の左側4箇所に位置する基板取付部71のボス部71bにメイン中継基板91の基板取付孔91aを嵌合させ、内部カバー80を主基板51およびメイン中継基板91の裏面側に重ねて載置した状態で、基板取付ネジ89を内部カバー80のネジ通過孔82aに通過させて基板取付部71のネジ孔71aにネジ固定することにより、主基板51およびメイン中継基板91、並びに内部カバー80がケース蓋部材70の内面側に取り付けられる。
内部カバー80の縁部には、周囲リブ83が主基板51およびメイン中継基板91の縁部と当接可能に形成されており、周囲リブ83が主基板51およびメイン中継基板91の縁部と当接した状態で、内部カバー80により主基板51およびメイン中継基板91の裏面側が覆われるようになっている。これにより、ケース本体部材60とケース蓋部材70との隙間から針金やセル板等の道具がケース内部に挿入されても、これらの道具は主基板51およびメイン中継基板91の裏面側に到達できないことから、主基板51およびメイン中継基板91に対する不正行為をより確実に防止することができる。
このようにして、ケース蓋部材70がケース本体部材60の開口を覆う閉止状態でケース本体部材60に装着されているときには、係止アーム63が係止突起75に係止しているだけであり、ケース蓋部材70をケース本体部材60に対して容易に開放させることができる。そこで、閉止状態で装着されたケース蓋部材70を開放できなくして不正操作を防止するために、基板アッセンブリ50には不正開放防止機構が設けられている。そこで、図9〜図26を追加参照しつつ、基板アッセンブリ50に設けられた不正開放防止機構100について以下に詳しく説明する。
不正開放防止機構100は、図9に示すように、ケース本体部材60に連結して設けられた4つの本体側係合部110,110,…(図5も参照)と、ケース蓋部材70に連結して設けられた4つの蓋側係合部120,120,…(図5も参照)と、本体側係合部110と係脱可能に係合する本体側接続部材130と、蓋側係合部120と係脱可能に係合する蓋側接続部材140とを備え、ケース蓋部材70がケース本体部材60に対して閉じたときに本体側接続部材130と蓋側接続部材140とが係合することで本体側係合部110と蓋側係合部120とを連結可能に構成される。
本体側係合部110は、図5および図9に示すように、ケース本体部材60の右端において、一端(図9における上方)に本体側開口部111を有する有底円筒状にケース本体部材60と一体に形成される。なお、ケース本体部材60と本体側係合部110とに跨って、ケース本体部材60と本体側係合部110とを連結する本体側連結部119が形成されている。本体側係合部110の内部には本体側挿入部112が形成されており、図10〜図12に示すように、本体側接続部材130が挿入されるようになっている。
本体側係合部110の内側部2箇所には、図14に示すように、本体側係合片113,113がそれぞれ突出して形成されており、本体側接続部材130の庇部132,132とそれぞれ係合可能に構成されている。なお、2つの本体側係合片113,113は、180度間隔で(互いに対向して)本体側係合部110の内側部に配置される。また、図15に示すように、本体側係合片113の底部には、本体側接続部材130の突起部134の形状に合わせて係合穴部114が形成されている。
蓋側係合部120は、図6および図16に示すように、ケース蓋部材70の右端において、一端(図16における手前側)に蓋側開口部121を有する円筒状にケース蓋部材70と一体に形成され、ケース蓋部材70をケース本体部材60へ装着したときに本体側係合部110と対向して重なるように構成される。なお、図6に示すように、ケース蓋部材70と蓋側係合部120とに跨って、ケース蓋部材70と蓋側係合部120とを連結する蓋側連結部129が形成されている。また、蓋側連結部129は切断可能に構成されており、この蓋側連結部129を切断することで蓋側係合部120とケース蓋部材70とを分離することができるようになっている。
なお、前述したように、主基板ケース55(ケース本体部材60およびケース蓋部材70)の材料として透明な樹脂材料を使用しているが、その中でもABS樹脂を使用することが好ましい。これにより、上記のような部材に対する切断操作を行うと、ABS樹脂の成分であるブタジエンがゴム性を有して伸び、部材が割れずに白化しやすいため、その切断痕跡が明確に残りやすいという効果が得られる。また、主基板ケース55を無理にこじ開けようとしても、同様に部材が白化して(こじ開けた)痕跡が明確に残りやすいという効果が得られる。
蓋側係合部120の一端側には、図16に示すように、蓋側係合部120の胴部より若干径の小さい蓋側嵌合部122が形成されており、図26に示すように、蓋側係合部120が本体側係合部110と対向して重なるときに、本体側係合部110の本体側開口部111から内側に入り込んで本体側係合部110と嵌合するようになっている。また、蓋側嵌合部122の基端部に繋がって先端当接部122aが形成されており、蓋側係合部120が本体側係合部110と対向して重なるときに、本体側係合部110の一端側縁部が当接するようになっている。
これにより、ケース蓋部材70をケース本体部材60へ装着したときに、本体側係合部110の本体側開口部111と蓋側係合部120の蓋側開口部121とが互いに対向して繋がり閉鎖される。そのため、蓋側係合部120が本体側係合部110と対向して重なる状態で、蓋側係合部120の蓋側嵌合部122が本体側係合部110と嵌合し、本体側係合部110および蓋側係合部120の内部への不正なアクセスが防止される。
蓋側係合部120の他端には、図9および図17に示すように、蓋側接続部材140が通過可能な挿入口123が形成される。蓋側係合部120の内部中央には、仕切壁124が蓋側係合部120の内部を塞ぐように形成されており、この仕切壁124の他端側に隣接して蓋側接続部材140を挿入可能な蓋側挿入部125が形成されている。
仕切壁124の中央部には通過穴126が形成されており、蓋側接続部材140の接続部材係合部141(胴部)が通過できるようになっている。また、通過穴126の周部に繋がって一対の突起通過部126a,126aが対称に形成されており、蓋側接続部材140の係合突起142,142がそれぞれ通過できるようになっている。さらに、突起通過部126a,126aを除く通過穴126の周部には、一対の支持リブ127,127が他端側(挿入口123の方)へ延びるように形成されており、接続部材係合部141の側方を支持するようになっている。
蓋側係合部120の挿入口123には、図9および図17に示すように、蓋側係合片128,128がそれぞれ突出して形成されており、蓋側接続部材140の係合溝部153,153とそれぞれ係合可能に構成されている。なお、2つの蓋側係合片128,128は、突起通過部126a,126aに対して90度だけ相対回転した向きに、180度間隔で(互いに対向して)蓋側係合部120の挿入口123に配置される。
本体側接続部材130は、図18〜図20に示すように、ABS樹脂やポリカーボネート(PC)等の樹脂材料を用いて、スライド構造を有しない射出成形等の成形手段により円筒状に一体的に成形される。本体側接続部材130の側部基端側には、一対の本体側穴部131,131が対称に(180度間隔で)形成されており、蓋側接続部材140の係合突起142,142とそれぞれ係合するようになっている。
本体側接続部材130の基端部(図20における下方)には、一対の庇部132,132が側方に突出して形成されており、本体側係合部110の本体側係合片113,113とそれぞれ係合可能に構成されている。また、庇部132,132の周部は、本体側係合部110の本体側挿入部112における内周部の形状に合わせて形成されており、本体側挿入部112に挿入された本体側接続部材130が本体側接続部材130の挿入方向と平行な回転軸の回りに回転できるようになっている。一対の庇部132,132の間隙部には、本体側係合部110の本体側係合片113,113が通過可能な逃げ部133,133がそれぞれ形成されており、本体側接続部材130を本体側係合部110の本体側開口部111から内部へ挿入する際に本体側係合片113,113を逃げ部133,133にそれぞれ通過させることで、本体側接続部材130を本体側係合部110の本体側挿入部112に挿入することができるようになっている。
庇部132の表面中央部には突起部134がそれぞれ形成されており、図12に示すように、本体側挿入部112に挿入された本体側接続部材130を本体側接続部材130の挿入方向と平行な回転軸の回りに90度(第1所定角度)だけ一方向に(図11における時計回りに)回転させて、突起部134を本体側係合部110の係合穴部114に位置させることで、庇部132と本体側係合部110の本体側係合片113とが係合するようになっている。これにより、本体側接続部材130が本体側挿入部112において挿入方向と平行な回転軸の回りに90度(第1所定角度)だけ一方向に回転することで本体側係合部110と係合することができ、本体側接続部材130を本体側係合部110に対して容易に係脱させることができる。
なお、本体側接続部材130を90度(第1所定角度)だけ他方向に(図11における反時計回りに)回転させても、庇部132と本体側係合片113とを係合させることができる。また、一対の庇部132,132および突起部134,134は、本体側穴部131,131と同じ方向に(180度間隔で)配置される。すなわち、逃げ部133,133は、本体側穴部131,131に対して90度だけ相対回転した向きに180度間隔で配置される。また、本体側接続部材130の先端部(図20における上方)には、一対の溝部135,135が形成されており、この溝部135,135に指を掛けて摘むことで、本体側接続部材130を容易に回転させることができるようになっている。
蓋側接続部材140は、図9、図21および図22に示すように、ABS樹脂やポリカーボネート(PC)等の樹脂材料を用いて、射出成形等の成形手段により略コマ形状に一体的に成形され、本体側接続部材130と係合可能な略筒状の接続部材係合部141と、接続部材係合部141の周囲に連結されて蓋側係合部120と係脱可能に係合するリング状の保持部151と、接続部材係合部141と保持部151とを連結する接続部材連結部159とを主体に構成される。接続部材係合部141の先端部には、一対の係合突起142,142が弾性変形可能に形成されており、本体側接続部材130の本体側穴部131,131とそれぞれ係合するようになっている。
接続部材係合部141の基端部には摘み部143が形成されており、この摘み部143を摘んで蓋側接続部材140を容易に回転させることができるようになっている。また、摘み部143は、図24に示すように、蓋側係合部120と蓋側接続部材140とが係合した状態で、蓋側係合部120の他端側(図24における上方)に突出するようになっている。これにより、工具等を用いずに蓋側係合部120と係合した(蓋側挿入部125に挿入された)蓋側接続部材140を容易に回転させることができる。
保持部151は、蓋側係合部120の蓋側挿入部125における内周部の形状に合わせたリング状に形成されており、蓋側挿入部125に挿入された蓋側接続部材140(保持部151)が蓋側接続部材140の挿入方向と平行な回転軸の回りに回転できるようになっている。保持部151の側部2箇所には、蓋側係合部120の蓋側係合片128,128が通過可能な通過溝部152,152が保持部151の中心軸方向に延びて形成されており、図13(b)に示すように、蓋側接続部材140を蓋側係合部120の挿入口123から内部へ挿入する際に蓋側係合片128,128を通過溝部152,152にそれぞれ通過させることで、保持部151(蓋側接続部材140)を蓋側挿入部125に挿入することができるようになっている。なお、2つの通過溝部152,152は、係合突起142,142に対して図21における時計回りに15度だけ相対回転した向きに、180度間隔で(対称に)保持部151の側部に配置される。
通過溝部152から図21における反時計回りに15度だけ相対回転した位置には、蓋側係合部120の蓋側係合片128と係合可能な係合溝部153が通過溝部152に繋がって形成されており、図13(c)に示すように、蓋側挿入部125に挿入された蓋側接続部材140(保持部151)を蓋側接続部材140の挿入方向と平行な回転軸の回りに15度(第2所定角度)だけ一方向に(図13における時計回りに)回転させることで、蓋側係合片128と係合溝部153とが係合するようになっている。これにより、蓋側接続部材140(保持部151)が蓋側挿入部125において挿入方向と平行な回転軸の回りに90度(第1所定角度)より少ない15度(第2所定角度)だけ一方向に回転することで蓋側係合部120と係合することができ、蓋側接続部材140を蓋側係合部120に対して容易に係脱させることができる。なお、係合溝部153の向きは係合突起142の向きとほぼ同じになる。
また、係合溝部153に(通過溝部152の反対側に)隣接して第1ストッパー部154が形成されており、蓋側係合部120と係合した蓋側接続部材140(保持部151)の一方向への(図13における時計回りの)回転が規制されるようになっている。さらに、通過溝部152に(係合溝部153の反対側に)隣接して第2ストッパー部155が形成されており、蓋側挿入部125に挿入された蓋側接続部材140(保持部151)の他方向への(図13における反時計回りの)回転が規制されるようになっている。また、保持部151の底部には、蓋側挿入部125の底部(仕切壁124)の形状に合わせて面取り部156が形成されている。
このように構成される不正開放防止機構100において、ケース蓋部材70をケース本体部材60に対して閉じた状態で本体側係合部110と蓋側係合部120とを連結するには、まず、本体側接続部材130を所望の(例えば、図3における一番奥の)本体側係合部110と係合させるとともに、蓋側接続部材140を所望の(上述の)本体側係合部110と連結可能な蓋側係合部120と係合させる。本体側接続部材130を本体側係合部110と係合させるには、まず、本体側接続部材130を本体側係合部110の本体側開口部111から内部へ挿入し、本体側係合部110の本体側係合片113,113を本体側接続部材130の逃げ部133,133にそれぞれ通過させるようにして本体側接続部材130を本体側係合部110の本体側挿入部112に挿入する。
そして、図10〜図12に示すように、本体側挿入部112に挿入された本体側接続部材130を本体側接続部材130の挿入方向と平行な回転軸の回りに90度(第1所定角度)だけ一方向に(図11における時計回りに)回転させて、本体側接続部材130の突起部134を本体側係合部110の係合穴部114に位置させることで、本体側係合部110の本体側係合片113と本体側接続部材130の庇部132とを係合させる。これにより、小さな回転力による本体側接続部材130の回転が規制された状態で、本体側接続部材130が本体側係合部110と係脱可能に係合する。なお、本体側係合部110の他端側(底部)からは、本体側接続部材130にアクセスして本体側接続部材130を回転させることができないようになっている。
一方、蓋側接続部材140を蓋側係合部120と係合させるには、まず、蓋側接続部材140の接続部材係合部141を蓋側係合部120の挿入口123から内部へ挿入し、接続部材係合部141の係合突起142,142を蓋側係合部120の突起通過部126a,126aにそれぞれ通過させるようにして、接続部材係合部141を蓋側係合部120の通過穴126および蓋側開口部121に通過させる。このとき、蓋側係合部120の蓋側係合片128,128が突起通過部126a,126aに対して90度だけ相対回転した向きに配置されるのに対し、蓋側接続部材140の通過溝部152,152が係合突起142,142(すなわち、突起通過部126a,126a)に対して図13における時計回りに15度だけ相対回転した向きに配置されるため、図13(a)に示すように、蓋側係合片128,128が通過溝部152,152を通過できずに蓋側接続部材140の面取り部156に当接した状態となる。
次に、摘み部143を摘んで蓋側接続部材140を蓋側接続部材140の挿入方向と平行な回転軸の回りに75度だけ一方向に(図13における時計回りに)回転させ、蓋側接続部材140の通過溝部152,152を蓋側係合部120の蓋側係合片128,128に位置整合させる。続いて、図13(b)に示すように、通過溝部152,152を蓋側係合片128,128に位置整合させた状態で、蓋側接続部材140の保持部151を蓋側係合部120の挿入口123から内部へ挿入し、蓋側係合片128,128を通過溝部152,152にそれぞれ通過させるようにして、保持部151(蓋側接続部材140)を蓋側係合部120の蓋側挿入部125に挿入する。
そして、図13(c)に示すように、蓋側挿入部125に挿入された蓋側接続部材140(保持部151)を蓋側接続部材140の挿入方向と平行な回転軸の回りに15度(第2所定角度)だけ一方向に(図13における時計回りに)回転させることで、蓋側係合部120の蓋側係合片128と蓋側接続部材140の係合溝部153とを係合させる。これにより、蓋側接続部材140(保持部151)が蓋側係合部120と係脱可能に係合する。なお、係合溝部153に(通過溝部152の反対側に)隣接する第1ストッパー部154により、蓋側係合部120と係合した蓋側接続部材140(保持部151)の一方向への(図13における時計回りの)回転が規制される。また、通過溝部152に(係合溝部153の反対側に)隣接する第2ストッパー部155により、蓋側挿入部125に挿入された蓋側接続部材140(保持部151)の他方向への(図13における反時計回りの)回転が規制される。
次に、上述のようにして本体側接続部材130が本体側係合部110と係合するとともに、蓋側接続部材140が蓋側係合部120と係合した状態で、図23に示すように、ケース蓋部材70を(揺動させて)ケース本体部材60に対して閉じ、蓋側係合部120が本体側係合部110と対向して重なる状態にする。そうすると、図26に示すように、蓋側接続部材140(接続部材係合部141)の係合突起142,142は本体側接続部材130の内側部に当接して内方へ弾性変形し、この係合突起142,142が本体側接続部材130の基端部近傍に達すると外方へ復元して本体側接続部材130の本体側穴部131,131と係合する。すなわち、図23、図25および図26に示すように、蓋側接続部材140(接続部材係合部141)が本体側接続部材130と係合して本体側係合部110と蓋側係合部120とが連結された状態になる。
なおこのとき、(摘み部143を摘んで)蓋側接続部材140を本体側接続部材130とともに15度(第2所定角度)だけ他方向に(図13における反時計回りに)回転させることができるが、本体側接続部材130を90度(第1所定角度)だけ回転させなければ本体側係合部110から離脱させることができないため、本体側接続部材130が本体側係合部110から離脱することはない。また、蓋側接続部材140が本体側接続部材130と係合した状態で蓋側接続部材140の保持部151が蓋側係合部120の仕切壁124に当接しているため、ケース蓋部材70をケース本体部材60に対して開放させようとしても蓋側接続部材140が蓋側係合部120から離脱することはない。すなわち、蓋側接続部材140(接続部材係合部141)が本体側接続部材130と係合した状態では、本体側係合部110からの本体側接続部材130の離脱、および蓋側係合部120からの蓋側接続部材140の離脱がともに規制される。
このようにして、ケース蓋部材70を(揺動させて)ケース本体部材60に対して閉じ、蓋側係合部120が本体側係合部110と対向して重なる状態にすると、本体側接続部材130と蓋側接続部材140とが係合して本体側係合部110と蓋側係合部120とが連結され、本体側係合部110からの本体側接続部材130の離脱、および蓋側係合部120からの蓋側接続部材140の離脱がともに規制されて、ケース本体部材60にケース蓋部材70を装着した状態が保持される。これにより、本体側係合部110と蓋側係合部120とを容易に連結させることができ、ケース本体部材60とケース蓋部材70とを閉止状態で容易に結合保持することができる。
そして、このような不正開放防止機構100によりケース本体部材60とケース蓋部材70とが閉止状態で結合保持されれば、本体側係合部110と係合した本体側接続部材130と蓋側係合部120と係合した蓋側接続部材140との係合を解除するのは非常に困難であり、主基板ケース55(主基板アッセンブリ50)を開く時には蓋側連結部129を切断して蓋側係合部120とケース蓋部材70とを切り離す必要があることから、主基板ケース55(主基板アッセンブリ50)の開放後にその切断痕跡が明確に残り、不正な開封を早期に発見することができるとともに、不正行為を効果的に抑止できる。そのため、主基板51とメイン中継基板91との間に行われる「ぶら下がり」と称される不正行為や、主基板91またはメイン中継基板91が不正な基板(不正ROM)と交換される不正行為等を防止することができる。
なお、本体側接続部材130および蓋側接続部材140を係合させない組の本体側係合部110および蓋側係合部120においては、ケース蓋部材70を(揺動させて)ケース本体部材60に対して閉じると、蓋側係合部120が本体側係合部110と対向して重なるだけであり、本体側係合部110と蓋側係合部120とが連結されない状態となる。
次に、以上のようにしてケース本体部材60とケース蓋部材70とが閉止状態で結合保持された主基板アセンブリ50において、その内部に収容された主基板51(もしくは、メイン中継基板91)の保守点検作業やROM52の検査等を行う場合について説明する。ROM52の検査等を行うときには、例えば、ニッパ等の工具を用いて本体側係合部110と連結した蓋側係合部120のケース蓋部材70との蓋側連結部129を切断する。これにより、蓋側係合部120とケース蓋部材70とが切り離されるので、主基板ケース55(主基板アッセンブリ50)を開放することができ、ケース蓋部材70に覆われたROM52の検査等を行うことができる。
ところで、本体側係合部110および蓋側係合部120は、ケース本体部材60およびケース蓋部材70の他端側にそれぞれ4つずつ設けられているが、本体側係合部110と蓋側係合部120とを連結させてケース本体部材60とケース蓋部材70とを閉止状態で結合保持するときには、本体側係合部110および蓋側係合部120のいずれか一組を本体側接続部材130および蓋側接続部材140により連結させる。このため、本体側係合部110と連結した蓋側係合部120の蓋側連結部129が切断されても、他の組はまだ使用可能であり、上記のようにROM52の検査が完了した後は、未使用のいずれか一組の本体側係合部110と蓋側係合部120とを本体側接続部材130および蓋側接続部材140により連結させる。このため、本実施形態における主基板アセンブリ50の場合には、途中において三度の検査が可能である。
未使用のいずれか一組の本体側係合部110と蓋側係合部120とを本体側接続部材130および蓋側接続部材140により連結させるには、まず、本体側接続部材130を本体側係合部110と係合させたときと逆の操作を行って、ケース蓋部材70から切り離された蓋側係合部120および蓋側接続部材140とともに本体側接続部材130を本体側係合部110から離脱させる。次に、治具等を用いて本体側接続部材130を蓋側接続部材140から離脱させた後、蓋側接続部材140を蓋側係合部120と係合させたときと逆の操作を行って、蓋側接続部材140を蓋側係合部120から離脱させる。
そして、離脱させた本体側接続部材130および蓋側接続部材140を再び未使用のいずれか一組の本体側係合部110および蓋側係合部120に係合させ、ケース蓋部材70を再びケース本体部材60へ装着すればよい。このようにすれば、本体側接続部材130および蓋側接続部材140を再利用しつつ、ケース本体部材60とケース蓋部材70とを再度閉止状態で結合保持することができる。
なお、本実施形態において、蓋側接続部材140の接続部材連結部159が切断可能に構成されるようにしてもよい。このようにすれば、ニッパ等の工具を用いて接続部材連結部159を切断することにより、蓋側接続部材140の接続部材係合部141と保持部151とが切り離されるので、同様に、主基板ケース55(主基板アッセンブリ50)を開放することができ、ケース蓋部材70に覆われたROM52の検査等を行うことができる。また、蓋側係合部120とケース蓋部材70とを切り離すことがないため、蓋側接続部材140を交換する(本体側接続部材130も交換可能)ことにより、ケース本体部材60とケース蓋部材70とを何度でも再度閉止状態で結合保持することができる。すなわち、本体側係合部110および蓋側係合部120を一組だけ設ければよく、主基板ケース55の製造コストを低減させることができる。
本体側係合部110と蓋側係合部120とを再び本体側接続部材130および蓋側接続部材140により連結させるには、まず、蓋側接続部材140(保持部151)を蓋側係合部120と係合させたときと逆の操作を行って、切り離された保持部151を蓋側係合部120から離脱させる。次に、本体側接続部材130を本体側係合部110と係合させたときと逆の操作を行って、切り離された接続部材係合部141とともに本体側接続部材130を本体側係合部110から離脱させた後、治具等を用いて接続部材係合部141を本体側接続部材130から離脱させる。
そして、離脱させた本体側接続部材130および新しい(接続部材連結部159が切断されていない)蓋側接続部材140を本体側係合部110および蓋側係合部120に係合させ、ケース蓋部材70を再びケース本体部材60へ装着すればよい。なおこのとき、蓋側接続部材140の材料としてABS樹脂を使用することが好ましい。これにより、上記のような部材に対する切断操作を行うと、ABS樹脂の成分であるブタジエンがゴム性を有して伸び、部材が割れずに白化しやすいため、その切断痕跡が明確に残りやすいという効果が得られる。
以上に説明した主基板ケース55(主基板アッセンブリ50)によれば、本体側係合部110に係合した本体側接続部材130と蓋側係合部120に係合した蓋側接続部材140とを係合させることにより、本体側係合部110と蓋側係合部120とが連結されるため、本体側係合部110と蓋側係合部120とを容易に連結させることができ、ケース本体部材60とケース蓋部材70とを閉止状態で容易に結合保持することができる。そのため、ケースの不正開放を簡便に防止しつつ2つの基板(すなわち、主基板51およびメイン中継基板91)を主基板ケース55内に収容することが可能となる。
また、本体側接続部材130および蓋側接続部材140が本体側係合部110および蓋側係合部120に対して係脱可能に構成されるため、上述したように、蓋側接続部材140が接続部材係合部141と保持部151とを連結する切断可能な接続部材連結部159を有して構成されていれば、接続部材連結部159を切断してケース本体部材60からケース蓋部材70を外した後、接続部材連結部159が切断された蓋側接続部材140(保持部151)を蓋側係合部120から離脱させるとともに接続部材係合部141と係合した本体側接続部材130を本体側係合部110から離脱させ、接続部材連結部159が切断されていない蓋側接続部材140および本体側接続部材130を用いて再び本体側係合部110と蓋側係合部120とを連結させることで、ケース本体部材60とケース蓋部材70とを再度閉止状態で結合保持することができる。
さらに、上述したように、ケース本体部材60およびケース蓋部材70に複数の本体側係合部110および蓋側係合部120を設けることにより、蓋側連結部129を切断することでケース本体部材60からケース蓋部材70を外した後、蓋側連結部129が切断された組の本体側係合部110および蓋側係合部120から本体側接続部材130および蓋側接続部材140を離脱させ、離脱させた本体側接続部材130および蓋側接続部材140を用いてまだ蓋側連結部129が切断されていない組の本体側係合部110と蓋側係合部120とを連結させることで、本体側接続部材130および蓋側接続部材140を再利用しつつ、ケース本体部材60とケース蓋部材70とを再度閉止状態で結合保持することができる。すなわち、一組の本体側接続部材130および蓋側接続部材140だけで、ケース本体部材60とケース蓋部材70とを再度(複数回)閉止状態で結合保持することができる。
また、本体側接続部材130が本体側係合部110内の本体側挿入部112において挿入方向と平行な回転軸の回りに90度(第1所定角度)だけ一方向に回転することで本体側係合部110と係合するように構成されるとともに、蓋側接続部材140が蓋側係合部120内の蓋側挿入部125において挿入方向と平行な回転軸の回りに(第1所定角度より少ない)15度(第2所定角度)だけ一方向に回転することで蓋側係合部120と係合するように構成されることで、本体側接続部材130および蓋側接続部材140を本体側係合部110および蓋側係合部120に対して容易に係脱させることができる。
なお、上述の実施形態において、蓋側連結部129を切断することでケース本体部材60からケース蓋部材70を外すことができるように構成されているが、これに限られるものではなく、本体側連結部119を切断することでケース本体部材60からケース蓋部材70を外すことができるように構成されてもよい。
また、上述の実施形態において、蓋側連結部129もしくは接続部材連結部159を切断することでケース本体部材60からケース蓋部材70を外すことができるように構成されているが、これに限られるものではない。例えば、蓋側接続部材140に構成される第1ストッパー部154および第2ストッパー部155の代わりに、第1ストッパー部154および第2ストッパー部155と同等の機能を有する回転規制部を蓋側係合部120に連結して設け、この回転規制部を蓋側係合部120から切り離すことにより本体側接続部材130および蓋側接続部材140を回転自在にすることで、本体側接続部材130を本体側係合部110から離脱させてケース本体部材60からケース蓋部材70を外すことができるように構成されてもよい。
次に、不正開放防止機構の第二実施形態について図27〜図34を参照しながら説明する。なお、本実施形態の不正開放防止機構200は、上述した第一実施形態の不正開放防止機構100における蓋側係合部120および蓋側接続部材140の装置構成のみ異なり、他の装置構成は同様であるため同一部位に同一番号を付して重複説明を省略する。
第二実施形態の不正開放防止機構200は、図27に示すように、ケース本体部材60に連結して設けられた4つの本体側係合部110,110,…と、ケース蓋部材70に連結して設けられた4つの蓋側係合部220,220,…と、本体側係合部110と係脱可能に係合する本体側接続部材130と、蓋側係合部220と係脱可能に係合する蓋側接続部材240とを備え、ケース蓋部材70がケース本体部材60に対して閉じたときに本体側接続部材130と蓋側接続部材240とが係合することで本体側係合部110と蓋側係合部220とを連結可能に構成される。
蓋側係合部220は、第一実施形態の蓋側係合部120と同様に、ケース蓋部材70の右端において、一端(図27における下端)に蓋側開口部221を有する円筒状にケース蓋部材70と一体に形成され、ケース蓋部材70をケース本体部材60へ装着したときに本体側係合部110と対向して重なるように構成される。なお、図示省略するが、ケース蓋部材70と蓋側係合部220とに跨って、ケース蓋部材70と蓋側係合部220とを連結する蓋側連結部(図示せず)が形成されている。
蓋側係合部220の一端側には、第一実施形態の蓋側係合部120と同様に、蓋側係合部220の胴部より若干径の小さい蓋側嵌合部222が形成されており、図34に示すように、蓋側係合部220が本体側係合部110と対向して重なるときに、本体側係合部110の本体側開口部111から内側に入り込んで本体側係合部110と嵌合するようになっている。また、蓋側嵌合部222の基端部に繋がって先端当接部222aが形成されており、蓋側係合部220が本体側係合部110と対向して重なるときに、本体側係合部110の一端側縁部が当接するようになっている。
これにより、ケース蓋部材70をケース本体部材60へ装着したときに、本体側係合部110の本体側開口部111と蓋側係合部220の蓋側開口部221とが互いに対向して繋がり閉鎖される。そのため、蓋側係合部220が本体側係合部110と対向して重なる状態で、蓋側係合部220の蓋側嵌合部222が本体側係合部110と嵌合し、本体側係合部110および蓋側係合部220の内部への不正なアクセスが防止される。
蓋側係合部220の他端には、図27および図29に示すように、蓋側接続部材240が通過可能な挿入口223が形成される。蓋側係合部220の内部中央には、仕切壁224が蓋側係合部220の内部を塞ぐように形成されており、この仕切壁224の他端側に隣接して蓋側接続部材240を挿入可能な蓋側挿入部225が形成されている。
仕切壁224の中央部には通過穴226が形成されており、蓋側接続部材240の接続部材係合部241(胴部)が通過できるようになっている。また、通過穴226の周部に繋がって一対の突起通過部226a,226aが対称に形成されており、蓋側接続部材240の係合突起242,242がそれぞれ通過できるようになっている。さらに、突起通過部226a,226aを除く通過穴226の周部には、一対の支持リブ227,227が他端側(挿入口223の方)へ延びるように形成されており、接続部材係合部241の側方を支持するようになっている。
仕切壁224における支持リブ227,227の近傍には、一対の回転規制部229,229が突出して形成されており、蓋側接続部材240の接続部材連結部259がこの回転規制部229に当接することで、蓋側挿入部225に挿入された蓋側接続部材240の図28における反時計回りの(他方向への)回転が規制されるようになっている。なお、回転規制部229と仕切壁224(蓋側係合部220)との連結部である回転規制部連結部229a(図32を参照)は、切断可能に構成されている。
蓋側係合部220の挿入口223には、蓋側係合片228,228がそれぞれ突出して形成されており、蓋側接続部材240の係合溝部253,253とそれぞれ係合可能に構成されている。なお、2つの蓋側係合片228,228は、突起通過部226a,226aに対して90度だけ相対回転した向きに、180度間隔で(互いに対向して)蓋側係合部220の挿入口223に配置される。
蓋側接続部材240は、第一実施形態の蓋側接続部材140と同様に、ABS樹脂やポリカーボネート(PC)等の樹脂材料を用いて、射出成形等の成形手段により略コマ形状に一体的に成形され、図27に示すように、本体側接続部材130と係合可能な略筒状の接続部材係合部241と、接続部材係合部241の周囲に連結されて蓋側係合部220と係脱可能に係合するリング状の保持部251と、接続部材係合部241と保持部251とを連結する接続部材連結部259とを主体に構成される。接続部材係合部241の先端部には、一対の係合突起242,242が弾性変形可能に形成されており、本体側接続部材130の本体側穴部131,131とそれぞれ係合するようになっている。
接続部材係合部241の基端部には摘み部243が形成されており、この摘み部243を摘んで蓋側接続部材240を容易に回転させることができるようになっている。また、摘み部243は、図32に示すように、蓋側係合部220と蓋側接続部材240とが係合した状態で、蓋側係合部220の他端側(図32における上方)に突出するようになっている。これにより、工具等を用いずに蓋側係合部220と係合した(蓋側挿入部225に挿入された)蓋側接続部材240を容易に回転させることができる。
保持部251は、蓋側係合部220の蓋側挿入部225における内周部の形状に合わせたリング状に形成されており、蓋側挿入部225に挿入された蓋側接続部材240(保持部251)が蓋側接続部材240の挿入方向と平行な回転軸の回りに回転できるようになっている。保持部251の側部2箇所には、蓋側係合部220の蓋側係合片228,228が通過可能な通過溝部252,252が保持部251の中心軸方向に延びて形成されており、図28(b)に示すように、蓋側接続部材240を蓋側係合部220の挿入口223から内部へ挿入する際に蓋側係合片228,228を通過溝部252,252にそれぞれ通過させることで、保持部251(蓋側接続部材240)を蓋側挿入部225に挿入することができるようになっている。なお、2つの通過溝部252,252は、係合突起242,242に対して図30における時計回りに15度だけ相対回転した向きに、180度間隔で(対称に)保持部251の側部に配置される。
通過溝部252から図30における反時計回りに15度だけ相対回転した位置には、蓋側係合部220の蓋側係合片228と係合可能な係合溝部253が通過溝部252に繋がって形成されており、図28(c)に示すように、蓋側挿入部225に挿入された蓋側接続部材240(保持部251)を蓋側接続部材240の挿入方向と平行な回転軸の回りに15度(第2所定角度)だけ一方向に(図28における時計回りに)回転させることで、蓋側係合片228と係合溝部253とが係合するようになっている。これにより、蓋側接続部材240(保持部251)が蓋側挿入部225において挿入方向と平行な回転軸の回りに90度(第1所定角度)より少ない15度(第2所定角度)だけ一方向に回転することで蓋側係合部220と係合することができ、蓋側接続部材240を蓋側係合部220に対して容易に係脱させることができる。なお、係合溝部253の向きは係合突起242の向きとほぼ同じになる。
また、係合溝部253に(通過溝部252の反対側に)隣接して第1ストッパー部254が形成されており、蓋側係合部220と係合した蓋側接続部材240(保持部251)の一方向への(図28における時計回りの)回転が規制されるようになっている。また、図27および図31に示すように、保持部251の底部には、蓋側挿入部225の底部(仕切壁224)の形状に合わせて面取り部256が形成されている。
このように構成される不正開放防止機構200において、ケース蓋部材70をケース本体部材60に対して閉じた状態で本体側係合部110と蓋側係合部220とを連結するには、第一実施形態の不正開放防止機構100と同様に、まず、本体側接続部材130を所望の本体側係合部110と係合させるとともに、蓋側接続部材240を所望の(上述の)本体側係合部110と連結可能な蓋側係合部220と係合させる。本体側接続部材130を本体側係合部110と係合させるには、第一実施形態の不正開放防止機構100と同様にして行う。
蓋側接続部材240を蓋側係合部220と係合させるには、まず、蓋側接続部材240の接続部材係合部241を蓋側係合部220の挿入口223から内部へ挿入し、接続部材係合部241の係合突起242,242を蓋側係合部220の突起通過部226a,226aにそれぞれ通過させるようにして、接続部材係合部241を蓋側係合部220の通過穴226および蓋側開口部221に通過させる。このとき、第一実施形態の不正開放防止機構100と同様に、図28(a)に示すように、蓋側係合片228,228が通過溝部252,252を通過できずに蓋側接続部材240の面取り部256に当接した状態となる。
次に、摘み部243を摘んで蓋側接続部材240を蓋側接続部材240の挿入方向と平行な回転軸の回りに75度だけ一方向に(図28における時計回りに)回転させ、蓋側接続部材240の通過溝部252,252を蓋側係合部220の蓋側係合片228,228に位置整合させる。続いて、図28(b)に示すように、通過溝部252,252を蓋側係合片228,228に位置整合させた状態で、蓋側接続部材240の保持部251を蓋側係合部220の挿入口223から内部へ挿入し、蓋側係合片228,228を通過溝部252,252にそれぞれ通過させるようにして、保持部251(蓋側接続部材240)を蓋側係合部220の蓋側挿入部225に挿入する。
そして、図28(c)に示すように、蓋側挿入部225に挿入された蓋側接続部材240(保持部251)を蓋側接続部材240の挿入方向と平行な回転軸の回りに15度(第2所定角度)だけ一方向に(図28における時計回りに)回転させることで、蓋側係合部220の蓋側係合片228と蓋側接続部材240の係合溝部253とを係合させる。これにより、蓋側接続部材240(保持部251)が蓋側係合部220と係脱可能に係合する。なお、係合溝部253に(通過溝部252の反対側に)隣接する第1ストッパー部254により、蓋側係合部220と係合した蓋側接続部材240(保持部251)の一方向への(図28における時計回りの)回転が規制される。また、蓋側係合部220に形成された回転規制部229により、蓋側挿入部225に挿入された蓋側接続部材240(保持部251)の他方向への(図28における反時計回りの)回転が規制される。
次に、上述のようにして本体側接続部材130が本体側係合部110と係合するとともに、蓋側接続部材240が蓋側係合部220と係合した状態で、ケース蓋部材70を(揺動させて)ケース本体部材60に対して閉じ、図32に示すように、蓋側係合部220が本体側係合部110と対向して重なる状態にする。そうすると、図34に示すように、蓋側接続部材240(接続部材係合部241)の係合突起242,242は本体側接続部材130の内側部に当接して内方へ弾性変形し、この係合突起242,242が本体側接続部材130の基端部近傍に達すると外方へ復元して本体側接続部材130の本体側穴部131,131と係合する。すなわち、図32〜図34に示すように、蓋側接続部材240(接続部材係合部241)が本体側接続部材130と係合して本体側係合部110と蓋側係合部220とが連結された状態になる。
なおこのとき、(摘み部243を摘んで)蓋側接続部材240を本体側接続部材130とともに15度(第2所定角度)だけ他方向に(図28における反時計回りに)回転させることができるが、本体側接続部材130を90度(第1所定角度)だけ回転させなければ本体側係合部110から離脱させることができないため、本体側接続部材130が本体側係合部110から離脱することはない。また、蓋側接続部材240が本体側接続部材130と係合した状態で蓋側接続部材240の保持部251が蓋側係合部220の仕切壁224に当接しているため、ケース蓋部材70をケース本体部材60に対して開放させようとしても、蓋側接続部材240が蓋側係合部220から離脱することはない。すなわち、蓋側接続部材240(接続部材係合部241)が本体側接続部材130と係合した状態では、本体側係合部110からの本体側接続部材130の離脱、および蓋側係合部220からの蓋側接続部材240の離脱がともに規制される。
このようにして、ケース蓋部材70を(揺動させて)ケース本体部材60に対して閉じ、蓋側係合部220が本体側係合部110と対向して重なる状態にすると、本体側接続部材130と蓋側接続部材240とが係合して本体側係合部110と蓋側係合部220とが連結され、本体側係合部110からの本体側接続部材130の離脱、および蓋側係合部220からの蓋側接続部材240の離脱がともに規制されて、ケース本体部材60にケース蓋部材70を装着した状態が保持される。これにより、本体側係合部110と蓋側係合部220とを容易に連結させることができ、ケース本体部材60とケース蓋部材70とを閉止状態で容易に結合保持することができる。
このような不正開放防止機構200によりケース本体部材60とケース蓋部材70とが閉止状態で結合保持されれば、本体側係合部110と係合した本体側接続部材130と蓋側係合部220と係合した蓋側接続部材240との係合を解除するのは非常に困難である。主基板ケース55(主基板アッセンブリ50)を開くには、(摘み部243を摘んで)蓋側接続部材240を本体側接続部材130とともに90度(第1所定角度)だけ他方向に(図28における反時計回りに)比較的強い力で回転させることで、蓋側接続部材240の接続部材連結部259を蓋側係合部220の回転規制部229に当接させて回転規制部連結部229aを切断しつつ、本体側接続部材130と本体側係合部110との係合状態を解除する必要がある。そのため、主基板ケース55(主基板アッセンブリ50)の開放後にその切断痕跡が明確に残り、不正な開封を早期に発見することができるとともに、不正行為を効果的に抑止できる。これにより、主基板51とメイン中継基板91との間に行われる「ぶら下がり」と称される不正行為や、主基板91またはメイン中継基板91が不正な基板(不正ROM)と交換される不正行為等を防止することができる。
なお、本体側接続部材130および蓋側接続部材240を係合させない組の本体側係合部110および蓋側係合部220においては、ケース蓋部材70を(揺動させて)ケース本体部材60に対して閉じると、蓋側係合部220が本体側係合部110と対向して重なるだけであり、本体側係合部110と蓋側係合部220とが連結されない状態となる。
次に、以上のようにしてケース本体部材60とケース蓋部材70とが閉止状態で結合保持された主基板アセンブリ50において、その内部に収容された主基板51(もしくは、メイン中継基板91)の保守点検作業やROM52の検査等を行う場合について説明する。ROM52の検査等を行うときには、摘み部243を摘んで蓋側接続部材240を本体側接続部材130とともに90度(第1所定角度)だけ他方向に(図28における反時計回りに)比較的強い力で回転させる。
そうすると、蓋側接続部材240の接続部材連結部259が蓋側係合部220の回転規制部229に当接して回転規制部連結部229aが切断され、回転規制部229が蓋側係合部220から切り離されるため、蓋側接続部材240が本体側接続部材130とともに90度(第1所定角度)まで他方向に回転可能になり、本体側接続部材130と本体側係合部110との係合状態が解除される。これにより、蓋側接続部材240と係合した本体側接続部材130を本体側係合部110から離脱させることができるため、主基板ケース55(主基板アッセンブリ50)を開放することができ、ケース蓋部材70に覆われたROM52の検査等を行うことができる。
ところで、本体側係合部110および蓋側係合部220は、ケース本体部材60およびケース蓋部材70の他端側にそれぞれ4つずつ設けられており、第一実施形態の不正開放防止機構100と同様に、上記のようにROM52の検査が完了した後は、未使用のいずれか一組の本体側係合部110と蓋側係合部220とを本体側接続部材130および蓋側接続部材240により連結させる。このため、本実施形態においても、途中において三度の検査が可能である。
未使用のいずれか一組の本体側係合部110と蓋側係合部220とを本体側接続部材130および蓋側接続部材240により連結させるには、まず、治具等を用いて本体側接続部材130を蓋側接続部材240から離脱させた後、蓋側接続部材240を蓋側係合部220と係合させたときと逆の操作を行って、蓋側接続部材240を蓋側係合部220から離脱させる。
そして、離脱させた本体側接続部材130および蓋側接続部材240を再び未使用のいずれか一組の本体側係合部110および蓋側係合部220に係合させ、ケース蓋部材70を再びケース本体部材60へ装着すればよい。このようにすれば、本体側接続部材130および蓋側接続部材240を再利用しつつ、ケース本体部材60とケース蓋部材70とを再度閉止状態で結合保持することができる。
以上に説明した第二実施形態の不正開放防止機構200を備えた主基板ケース55によれば、本体側係合部110に係合した本体側接続部材130と蓋側係合部220に係合した蓋側接続部材240とを係合させることにより、本体側係合部110と蓋側係合部220とが連結されるため、本体側係合部110と蓋側係合部220とを容易に連結させることができ、ケース本体部材60とケース蓋部材70とを閉止状態で容易に結合保持することができる。そのため、第一実施形態の不正開放防止機構100と同様に、ケースの不正開放を簡便に防止しつつ2つの基板(すなわち、主基板51およびメイン中継基板91)を主基板ケース55内に収容することが可能となる。
また、回転規制部229における回転規制部連結部229aが切断可能に構成され、蓋側接続部材240を本体側接続部材130とともに90度(第1所定角度)だけ他方向に(図28における反時計回りに)回転させることで、蓋側接続部材240が回転規制部229に当接して回転規制部連結部229aを切断しつつ本体側接続部材130と本体側係合部110との係合状態が解除されることにより、ケース本体部材60からケース蓋部材70を外すことができるが、このように連結部を切断したときにはその破壊痕跡が残るためこれを容易に発見でき、不正行為を効果的に抑止できる。
さらに、本体側接続部材130および蓋側接続部材240が本体側係合部110および蓋側係合部220に対して係脱可能に構成されるため、ケース本体部材60およびケース蓋部材70に複数の本体側係合部110および蓋側係合部220を設けることにより、ROM52の検査完了後、回転規制部連結部229aが切断された組の本体側係合部110および蓋側係合部220から本体側接続部材130および蓋側接続部材240を離脱させ、離脱させた本体側接続部材130および蓋側接続部材240を用いてまだ回転規制部連結部229aが切断されていない組の本体側係合部110と蓋側係合部220とを連結させることで、本体側接続部材130および蓋側接続部材240を再利用しつつ、ケース本体部材60とケース蓋部材70とを再度閉止状態で結合保持することができる。
また、本体側接続部材130が本体側係合部110内の本体側挿入部112において挿入方向と平行な回転軸の回りに90度(第1所定角度)だけ一方向に回転することで本体側係合部110と係合するように構成されるとともに、蓋側接続部材240が蓋側係合部220内の蓋側挿入部225において挿入方向と平行な回転軸の回りに(第1所定角度より少ない)15度(第2所定角度)だけ一方向に回転することで蓋側係合部220と係合するように構成されることで、本体側接続部材130および蓋側接続部材240を本体側係合部110および蓋側係合部220に対して容易に係脱させることができる。
なお、上述の各実施形態において、主基板ケース55の内部における主基板51とメイン中継基板91との間に、(ハーネスが通過可能な)仕切りを設けるようにしてもよい。このようにすれば、主基板51およびメイン中継基板91に対する不正なアクセスをより効果的に防止することができる。例えば、図5の二点鎖線で示すように、ケース蓋部材70の内面側において、主基板51とメイン中継基板91との間に位置するように仕切り279を形成するようにしてもよい。また、この仕切り279は、主基板51とメイン中継基板91との間に位置するように、内部カバー80の前面側に形成するようにしてもよい。
また、上述の各実施形態において、主基板51およびメイン中継基板91、並びに内部カバー80がケース蓋部材70の内面側に取り付けられているが、これに限られるものではなく、例えば、内部カバー80を用いずに、主基板51およびメイン中継基板91をケース本体部材60の内面側に取り付けるようにしてもよく、ケース本体部材60にケース蓋部材70を装着して形成されるケース内部に、主基板51およびメイン中継基板91が収容されていればよい。
さらに、上述の各実施形態において、主基板アッセンブリ50に構成される主基板ケース55に主基板51およびメイン中継基板91が収容されているが、これに限られるものではなく、例えば、サブ制御基板アッセンブリ18に構成されるサブ制御基板ケース(図示せず)に、サブ制御基板と、このサブ制御基板と主基板に繋がる中継基板とが収容されるようにしてもよく、このようなサブ制御基板ケースにも本発明を適用することができる。さらに、払出制御基板や発射制御基板等の電子部品(例えば、賞球装置や打球発射装置)を制御可能な(ROM等を有する)制御基板においても、制御基板およびこの制御基板に繋がる中継基板を本発明に係る基板ケースに収容することが好ましい。
また、上述の各実施形態において、第1の基板としての主基板51と、第2の基板としてのメイン中継基板91とが主基板ケース55に収容されているが、これに限られるものではなく、3つ以上の基板が基板ケースに収容されていてもよい。なおこのとき、各基板の間に、前述のような仕切り279(図5を参照)を複数設けるようにしてもよい。
さらに、上述の各実施形態において、主基板ケース55および不正開放防止機構100(不正開放防止機構200)を備えた主基板アッセンブリ50がパチンコ機PMに設けられているが、これに限られるものではなく、例えば、スロットマシンや雀球遊技機等の遊技機に設けられてもよい。
また、上述の各実施形態において、本体側接続部材130が円筒状に形成されるとともに、蓋側接続部材140(蓋側接続部材240)が略コマ形状に形成されているが、これに限られるものではなく、例えば、断面矩形の直方体や立方体状に形成されてもよく、本体側接続部材および蓋側接続部材が本体側係合部および蓋側係合部と係脱可能に係合する構成であればよい。
さらに、上述の各実施形態において、本体側接続部材130に本体側穴部131が形成されるとともに、蓋側接続部材140(蓋側接続部材240)に係合突起142が形成されているが、これに限られるものではなく、本体側接続部材に係合突起を形成するとともに、蓋側接続部材に本体側穴部を形成するようにしてもよい。
また、上述の各実施形態において、ケース本体部材60およびケース蓋部材70に本体側係合部110および蓋側係合部120(蓋側係合部220)が四組設けられているが、これに限られるものではなく、一組だけ設けられてもよく、さらに四組以外の複数組設けられてもよい。また、上述の各実施形態において、本体側係合部110と蓋側係合部120(蓋側係合部220)とが一度に一組だけ連結されているが、これに限られるものではなく、一度に複数組連結させてもよい。
さらに、上述の各実施形態において、メイン中継基板91は、主基板51からの信号のみを受信可能に構成されているが、これに限られるものではなく、例えば、主基板51と信号を送受信可能に電気接続されるようにしてもよく、主基板51への信号送信だけを可能に主基板51と電気接続されるようにしてもよい。
また、上述の第二実施形態において、蓋側接続部材240を回転規制部229に当接させて回転規制部連結部229aを切断することで、蓋側接続部材240を本体側接続部材130とともに90度(第1所定角度)だけ他方向に(図28における反時計回りに)回転させることができるように構成されているが、これに限られるものではない。例えば、蓋側接続部材240の接続部材連結部259を切断可能に構成し、回転規制部229に当接した蓋側接続部材240を比較的強い力でさらに他方向に回転させることで、接続部材連結部259を切断して接続部材係合部241を保持部251から分離するようにしてもよい。
本発明に係る基板ケースを備えた遊技機の一例として示すパチンコ機の正面図である。 上記パチンコ機の裏面側を示す背面図である。 主基板アッセンブリの斜視図である。 主基板アッセンブリの側断面図である。 主基板アッセンブリの分解斜視図である。 ケース蓋部材の背面図である。 (a)は係止アームが係止突起に係止した状態を示す拡大図であり、(b)は係止アームが係止突起に係止した状態を示す拡大側断面図である。 (a)は係止アームが係止突起に係止する前の状態を示す拡大図であり、(b)は係止アームが係止突起に係止する前の状態を示す拡大側断面図である。 第一実施形態における不正開放防止機構の分解斜視図である。 本体側接続部材が本体側係合部と係合した状態を示す斜視図である。 本体側接続部材が本体側係合部と係合した状態を示す平面図である。 図11中の矢印XII−XIIに沿った平断面図である。 蓋側接続部材が蓋側係合部と係合する過程を(a)〜(c)の順に時系列で表す説明図である。 本体側係合部の平面図である。 本体側係合部の底面図である。 蓋側係合部を一端側から見た斜視図である。 蓋側係合部の平面図である。 本体側接続部材を底面側から見た斜視図である。 本体側接続部材の平面図である。 本体側接続部材の正面図である。 蓋側接続部材の平面図である。 蓋側接続部材の側面図である。 閉鎖状態の主基板アッセンブリの側断面図である。 開放状態の主基板アッセンブリの拡大側面図(部分断面図)である。 不正開放防止機構の斜視図である。 図23中の矢印XXVI−XXVIに沿った断面図である。 第二実施形態における不正開放防止機構の分解斜視図である。 第二実施形態における蓋側接続部材が蓋側係合部と係合する過程を(a)〜(c)の順に時系列で表す説明図である。 第二実施形態における蓋側係合部の平面図である。 第二実施形態における蓋側接続部材の平面図である。 第二実施形態における蓋側接続部材の側面図である。 第二実施形態における不正開放防止機構の側断面図である。 第二実施形態における不正開放防止機構の斜視図である。 図32中の矢印XXXIV−XXXIVに沿った断面図である。
符号の説明
PM パチンコ機
18 サブ制御基板アッセンブリ
40 電源基板アッセンブリ
50 主基板アッセンブリ
51 主基板(51a 基板取付孔)
55 主基板ケース
60 ケース本体部材
70 ケース蓋部材
91 メイン中継基板(91a 基板取付孔)
100 不正開放防止機構
110 本体側係合部
111 本体側開口部
112 本体側挿入部
120 蓋側係合部
121 蓋側開口部
123 挿入口
125 蓋側挿入部
130 本体側接続部材
140 蓋側接続部材
200 不正開放防止機構(第二実施形態)
220 蓋側係合部
221 蓋側開口部
223 挿入口
225 蓋側挿入部
240 蓋側接続部材

Claims (2)

  1. ケース本体部材と、前記ケース本体部材に装着されるケース蓋部材とを備え、前記ケース本体部材に前記ケース蓋部材を装着して形成されるケース内部に、遊技機に搭載された電子部品を制御するための互いに電気接続された第1および第2制御基板を収容し、不正開放防止機構を用いて前記ケース本体部材に前記ケース蓋部材を装着した状態を保持するように構成された基板ケースにおいて、
    前記ケース本体部材に前記ケース蓋部材を装着した状態で前記ケース内部の側に位置する前記ケース蓋部材の内面側に仕切り部が形成されており、前記ケース蓋部材の内面側に前記仕切り部により仕切られて前記第1および前記第2制御基板が取り付けられて前記ケース内部に収容され、
    前記第1および前記第2制御基板の縁部周囲と当接可能に形成された二つの周囲リブを有し、前記二つの周囲リブがそれぞれ前記第1および前記第2制御基板の縁部周囲と当接して前記第1および前記第2制御基板における前記ケース本体部材と対向する面および前記仕切り部を覆って前記ケース蓋部材に取り付けられる内部カバーを備え、
    前記ケース蓋部材の縁部内側に、前記第1および前記第2制御基板の縁部と当接して前記第1および前記第2制御基板における前記ケース蓋部材の内面側と対向する面が前記ケース蓋部材に覆われるように構成された基板当接部が形成されており
    前記不正開放防止機構は、
    一端側に開口する本体側開口部を有して内部に本体側挿入空間が形成されるとともに前記ケース本体部材に一体に繋がって設けられた本体側係合部と、
    前記ケース蓋部材に一体に繋がって設けられ、前記ケース本体部材に前記ケース蓋部材を装着したときに前記本体側係合部と対向して重なり前記本体側開口部を覆って前記本体側挿入空間を閉鎖するように形成された蓋側係合部と、
    前記本体側開口部から前記本体側挿入空間内に挿入されるとともに挿入方向と平行な回転軸の回りに第1所定角度だけ一の方向に回転されることにより前記本体側係合部に係合して取り付けられ、逆方向に第1所定角度だけ回転されることにより前記本体側係合部から取り外すことができるように構成された本体側接続部材と、
    前記蓋側係合部に係合して取り付けられる蓋側接続部材とを備え、
    前記蓋側接続部材は、
    前記本体側接続部材が前記本体側挿入空間内に挿入されるとともに回転されて前記本体側係合部と係合して取り付けられた状態で前記蓋側係合部が前記本体側係合部と対向して重なり前記本体側開口部を覆って前記本体側挿入空間を閉鎖したときに、前記本体側挿入空間内に挿入されて前記本体側接続部材と挿入方向および回転方向ともに結合状態となって係合するように構成された接続部材係合部と、
    前記接続部材係合部の周囲に位置して設けられ、少なくとも前記第1所定角度より小さい第2所定角度以上の回転が規制されるとともに挿抜方向に抜き出しできないように係合して前記蓋側係合部に取り付けられる保持部と、
    前記接続部材係合部と前記保持部とを連結する切断可能な連結部とを有し、
    前記本体側接続部材が前記本体側挿入空間内に挿入されるとともに回転されて前記本体側係合部と係合して取り付けられ、且つ、前記保持部が前記蓋側係合部に係合して取り付けられることにより前記蓋側接続部材が前記蓋側係合部に取り付けられた状態で、前記蓋側係合部が前記本体側係合部と対向して重なり前記本体側開口部を覆って前記本体側挿入空間を閉鎖したときに、前記接続部材係合部が前記本体側挿入空間内に挿入されて前記本体側接続部材と挿入方向および回転方向ともに一体結合状態となって係合して前記本体側係合部と前記蓋側係合部が連結され、前記保持部が前記第2所定角度以上の回転が規制されて前記蓋側係合部に取り付けられていることにより前記接続部材係合部およびこれに係合した前記本体側接続部材の前記第2所定角度以上の回転が規制されて前記本体側接続部材が前記本体側係合部に係合して保持され、前記本体側係合部および前記蓋側係合部の連結が保持されて、前記ケース本体部材に前記ケース蓋部材を装着した状態を保持するように構成されており、
    前記連結部を切断して前記接続部材係合部を前記保持部から切り離して前記保持部に対して前記接続部材係合部を回転可能な状態とし、前記接続部材係合部を回転させてこれと係合した前記本体側接続部材を一緒に前記第1所定角度だけ前記一の方向に回転させることにより前記本体側接続部材と前記本体側係合部との係合を解除し、前記ケース本体部材から前記ケース蓋部材を外すことができるように構成されたことを特徴とする基板ケース。
  2. 前記ケース本体部材に前記ケース蓋部材を装着した状態で前記ケース内部の側に位置する前記ケース本体部材の内面にリブが形成されており、
    前記ケース蓋部材の内面に前記制御基板および前記内部カバーを取り付けた上で前記ケース蓋部材を前記ケース本体部材に装着した状態において、前記リブが前記内部カバーを受け止め保持するように構成されており、
    前記仕切り部が前記第1および前記第2制御基板を電気的に接続するハーネスを通過可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の基板ケース。
JP2006090943A 2006-03-29 2006-03-29 基板ケース Expired - Fee Related JP4446972B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006090943A JP4446972B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 基板ケース

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006090943A JP4446972B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 基板ケース

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004199792A Division JP4445811B2 (ja) 2004-07-06 2004-07-06 基板ケース

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006204950A JP2006204950A (ja) 2006-08-10
JP4446972B2 true JP4446972B2 (ja) 2010-04-07

Family

ID=36962343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006090943A Expired - Fee Related JP4446972B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 基板ケース

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4446972B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4999420B2 (ja) * 2006-10-13 2012-08-15 株式会社三共 基板収納ケース
JP4999421B2 (ja) * 2006-10-13 2012-08-15 株式会社三共 基板収納ケース
JP5257976B2 (ja) * 2008-05-30 2013-08-07 豊丸産業株式会社 制御装置、及び遊技機
JP5257978B2 (ja) * 2008-05-30 2013-08-07 豊丸産業株式会社 制御装置、及び遊技機
JP5110651B2 (ja) * 2008-05-30 2012-12-26 豊丸産業株式会社 制御装置、及び遊技機
JP2009285324A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Toyomaru Industry Co Ltd 制御装置、及び遊技機
JP5344397B2 (ja) * 2009-09-08 2013-11-20 株式会社大都技研 遊技台
JP5413755B2 (ja) * 2012-08-10 2014-02-12 豊丸産業株式会社 制御装置、及び遊技機
JP5413754B2 (ja) * 2012-08-10 2014-02-12 豊丸産業株式会社 制御装置、及び遊技機
JP5467284B2 (ja) * 2012-08-21 2014-04-09 豊丸産業株式会社 制御装置、及び遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006204950A (ja) 2006-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4446972B2 (ja) 基板ケース
JP4288191B2 (ja) 基板ケースの不正開放防止機構
JP4445811B2 (ja) 基板ケース
JP4296131B2 (ja) 基板ケース
JP4366140B2 (ja) 基板ケース
JP4446976B2 (ja) 基板ケース
JP4445773B2 (ja) 基板ケース
JP4225932B2 (ja) 基板ケースの不正開放防止機構
JP4446974B2 (ja) 基板ケース
JP4446975B2 (ja) 基板ケース
JP4340664B2 (ja) 基板ケース
JP4446973B2 (ja) 基板ケース
JP4288192B2 (ja) 基板ケースの不正開放防止機構
JP4340662B2 (ja) 基板ケース
JP4346616B2 (ja) 基板ケース
JP4336683B2 (ja) 基板ケースの不正開放防止機構
JP4383422B2 (ja) 基板ケース
JP4340663B2 (ja) 基板ケース
JP4336685B2 (ja) 基板ケース
JP4378353B2 (ja) 基板ケース
JP4336686B2 (ja) 基板ケース
JP4336684B2 (ja) 基板ケースの不正開放防止機構
JP4378356B2 (ja) 基板ケース
JP4378354B2 (ja) 基板ケース
JP4378355B2 (ja) 基板ケース

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060807

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090522

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090716

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091225

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100119

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130129

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130129

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130129

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees